JP4905230B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に利用されるクリーニング装置に関する。さらに詳細には,ブラシ繊維がループ状に植設されたブラシ回転体を備え,さらにそのブラシ回転体のブラシ毛に付着した付着物を除去する付着物除去部材を備えたクリーニング装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では,像担持体(例えば,感光体ドラム)上にトナー像を形成し,そのトナー像を転写体(例えば,普通紙)に転写している。このトナー像の転写では,トナーの鏡像力や転写電界のばらつき等が原因となり,一部のトナーが像担持体上に残留する。そのため,転写領域の下流にクリーニング部材を設置し,このクリーニング部材によって像担持体上のトナーを除去している。
クリーニング部材としては,ポリプロピレン等の樹脂繊維を基布に植毛し,当該基布をシャフト部材に巻回し,回転自在に設けられたクリーニングブラシがある。クリーニングブラシは,ブラシ毛を像担持体の表面に当接させ,回転しながら像担持体の表面に付着したトナーを回収する。また,画像形成装置内でブラシ回転体を利用するものとしては,像担持体上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布ブラシも知られている。
クリーニングブラシでは,トナーや潤滑剤等がブラシ毛に付着し,本来の柔軟性を失って硬化する,所謂トナーロール化を引き起こす。トナーロール化が進行すると,クリーニング性の低下を招く。そのため,クリーニングブラシ内に溜め込んだトナー等を吐き出す必要がある。
従来から,クリーニングブラシでは,付着物を吐き出す付着物除去機構として,平板状のフリッカーをブラシに当て,ブラシ毛を弾くことで付着物を吐き出すことが行われている。また,フリッカーとして単純に平板部材を接触させるだけではなく,その形状や配置を特定し,より効率良く付着物を吐き出す工夫がなされている。例えば,特許文献1に開示されたクリーニング装置では,櫛歯形状の切欠きを有するフリッカー板を複数枚クリーニングブラシに押し当てる。さらには櫛歯の切欠きが互いに重ならないように所定の間隔をもって積層方向に対向配置している。また,特許文献2に開示されたクリーニング装置では,フリッカーの形状が,感光体ドラムの回転方向とは逆向きの多数の山形状をなしている。いずれもフリッカーの形状ないし配置を工夫することで吐出効果が高まるとしている。
また,ブラシとしては,図11に示すような直毛ブラシを利用している。直毛ブラシは,ブラシ毛631の先端が像担持体に当接することから,押圧力を高くすることができる反面,接触面積が小さく,クリーニング性を高めるためには繊維密度を高くする必要がある。また,押圧力が高いと像担持体の表面磨耗を促進する。そこで,近年,図12に示すように,ブラシ毛631をループ状に植設したループブラシの利用が検討されている。ループブラシは,直毛ブラシと比較して,接触面積が大きく,繊維密度を高くすることなくクリーニング性を高めることができる。また,高クリーニング性を有することから像担持体への押圧力を低くすることができ,ロングライフ化にも資する。
特開平2−109084号公報 特開平5−188842号公報
しかしながら,ループブラシを利用するクリーニング装置には,次のような問題が生じる。すなわち,ループブラシでは,掻き取ったトナー等をループの中に溜め込み易く,それらを吐き出すことが難しい。平板状のフリッカーでは,力が分散し易く,ブラシ毛を弾く効果が小さい。
また,図13に示すように,クリーニングブラシ63をフリッカー69に接触させた状態でクリーニングブラシ63の回転を停止すると,クリーニングブラシ63のブラシ毛631がフリッカー69に押圧され,毛倒れが生じる。そのため,トナー等の回収にムラが生じる。
本発明は,前記した従来のクリーニングブラシ等が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,トナー等の吐き出しを十分に行うことができるループブラシを備えたクリーニング装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたクリーニング装置は,回転可能に設置され,ブラシ繊維がループ状に植設されたブラシ回転体と,ブラシ回転体と接触し,ブラシ回転体の付着物を除去する付着物除去部材とを有するクリーニング装置であって,付着物除去部材は,ブラシ繊維が直毛状に植設された直毛ブラシであることを特徴としている。
本発明のクリーニング装置は,ブラシ回転体を有し,付着物除去部材によってブラシ回転体に蓄積したトナー等の付着物を除去するものである。そして,ブラシ回転体のブラシ繊維はループ状に植設されている。ブラシ回転体としては,像担持体と接触し,像担持体上の付着物を除去するクリーニング部材や潤滑剤を供給するための潤滑剤供給部材が該当する。そして,付着物除去部材としては,ブラシ繊維が直毛状に植設された直毛ブラシを適用する。
ループブラシをなすブラシ回転体に直毛ブラシをなす付着物除去部材を当てることにより,直毛ブラシのブラシ毛がループブラシのブラシ毛が形成するループ部分の1つ1つに密に当接する。さらに,直毛ブラシのブラシ毛がループブラシの回転に伴って押圧され,両ブラシ毛が撓み,互いのブラシ毛を弾く。さらに,直毛ブラシのブラシ毛がループブラシの回転方向に連続して当接する。これにより,効率良くループブラシ内に蓄積された付着物を弾き出すことができる。
また,直毛ブラシのブラシ毛は,ループブラシのブラシ毛の隙間に入り込むように接触する。そのため,直毛ブラシである付着物除去部材は,ループブラシであるブラシ回転体のブラシ毛を曲げることはなく,毛倒れは殆ど生じない。
また,付着物除去部材は,ブラシ回転体に対して固定設置されていることとするとよりよい。付着物除去部材を固定配置すると,構造がシンプルであり,保守も容易である。一方,付着物除去部材は,回転可能に設置されていることとしてもよい。すなわち,付着物除去部材を回転体とすると,ブラシ回転体との接触位置が変化することから,耐久に有利である。さらに,付着物除去部材を回転体とした場合,当該付着物除去部材は所定のタイミングごとに所定の距離だけ回転することとするとよりよい。すなわち,適切なタイミングでブラシ回転体との接触位置を変えることでより付着物除去部材の長寿命化を図ることができる。
また,付着物除去部材は,振動可能に配置されていることとするとよりよい。すなわち,付着物除去部材が振動することで,特にブラシ回転体の回転方向だけではなく,ブラシ回転体の軸方向に振動することで,付着物除去部材のブラシ毛とブラシ回転体のブラシ毛とが擦り合う頻度が高くなる。よって,より効果的にブラシ回転体に付着した付着物を吐き出すことができる。
本発明によればトナー等の吐き出しを十分に行うことができるループブラシを備えたクリーニング装置が提供されている。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式のプリンタのクリーニング装置に本発明を適用したものである。
実施の形態の画像形成装置100は,タンデム方式のカラープリンタであり,図1に示すように並列に配置された4つの画像形成ユニットを有するものである。具体的に,本形態の画像形成装置100は,中間転写ベルト8に沿って4色の画像形成ユニット1K,1C,1M,1Yを配置している。また,中間転写ベルト8に囲まれたスペースに,中間転写ベルト8を挟んで各画像形成ユニットと対向する1次転写ローラ5を配置している。その他,画像形成装置100は,露光装置7,2次転写ローラ50,クリーニング装置60,定着装置9等を備えている。各画像形成ユニットは,中間転写ベルト8上にトナー像を形成するものである。各画像形成ユニットは,画像形成ユニット1Kがブラック(K),画像形成ユニット1Cがシアン(C),画像形成ユニット1Mがマゼンタ(M),画像形成ユニット1Yがイエロー(Y)の各色に対応し,中間転写ベルト8の回転方向(図1中の矢印方向)の上流側から1Y,1M,1C,1Kの順に配置されている。また,本形態の画像形成装置100では,各画像形成ユニットがそれぞれユニット化され,交換可能にされている。なお,各画像形成ユニットの配置は図1の順序に限定されるものではない。
また,画像形成ユニット1Kは,図2に示すように,回転ドラム型の電子写真感光体であり,負帯電性の有機光導電体(OPC)である感光体ドラム2を有している。感光体ドラム2は,図2中の矢印方向に一定の速度で回転するようになっている。また,感光体ドラム2の周囲には,その回転方向に沿って,帯電装置3,現像装置4,クリーニング装置6が順次配置されている。なお,帯電装置3と現像装置4との間には,潜像が形成される露光エリアが設けられている。その他の画像形成ユニットについても同様の構成となっている。
続いて,本形態のカラープリンタ100の画像形成動作について説明する。まず,帯電装置3の帯電バイアスにより,感光体ドラム2の表面が所望のマイナス電位に帯電される。次に,露光装置7が画像データによって変調されたレーザ光を感光体ドラム2上の露光エリアに照射することにより,露光エリアにて1ページ目の静電潜像が形成される。次に,現像装置4により,負帯電性のトナーによる現像が行われ,感光体ドラム2上に1ページ目のトナー像が形成される。次に,転写装置5により,1ページ目のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。すなわち,感光体ドラム2上のトナーは,転写装置5のプラスバイアスにより中間転写ベルト8に静電的に転写される。このとき,一部のトナーは,転写されずに感光体ドラム2上に残留し転写残トナーとなる。
転写残トナーは,クリーニング装置6によって感光体ドラム2上から掻き取られて回収される。具体的には,まず,感光体ドラム2の回転方向の上流側に位置するクリーニングブラシ63によって回収され,クリーニングブラシ63で回収できなかった転写残トナーおよびクリーニングブラシ63から吐き出されたトナーが下流側に位置するクリーニングブレード62によって掻き取られる。感光体ドラム2から掻き取られたトナーは,搬送スクリュー64によって廃トナーボックス(不図示)に向けて搬送されて回収される。
このような動作を画像形成ユニットごとに繰り返し,中間転写ベルト8上にそれぞれの色のトナー画像を重ね合わせる。そして,4色のトナー像が重ね合わせられることにより,中間転写ベルト8上にフルカラー画像が形成される。このカラー画像が2次転写ローラ50にて記録紙に転写される。そして,カラー画像は定着装置9にて加熱・加圧されて記録紙に定着される。その後,排出トレイに出力される。なお,中間転写ベルト8上に残留した転写残トナーは,クリーニング装置60によって掻き取られて回収される。
続いて,クリーニング装置6について詳説する。クリーニング装置6は,図2に示したように,ハウジング61内に,感光体ドラム2上のトナー等を掻き取るクリーニングブレード62と,クリーニングブレード62よりも感光体ドラム2の回転方向の上流側に位置し,感光体ドラム2上のトナー等をクリーニングブレード62による除去に先立って除去するクリーニングブラシ63と,掻き取ったトナー等を不図示の廃トナーボックスに搬送する搬送スクリュー64と,クリーニングブラシ63の軸方向に沿って並置され,クリーニングブラシ63に接触してクリーニングブラシ63内に蓄積されたトナー等を弾き出す直毛ブラシ66とを有している。クリーニングブレード62およびクリーニングブラシ63は,その図中上部の一辺が感光体ドラム2に当接されている。また,クリーニングブラシ63は,回転可能に配設された回転ブラシであり,感光体ドラム2の回転方向に対してカウンタ方向に回転する。クリーニングブラシ63には,ハウジング61に固定配置された直毛ブラシ66が当接されており,クリーニングブラシ63によって回収されたトナー等が直毛ブラシ66によって吐き出される構成になっている。
クリーニングブラシ63は,図3に示すように,基布にブラシ毛631がループ状に植えられたものがシャフト632の外周に巻き付けられて接着されたものである。また,クリーニングブラシ63は,外径が12mmで,シャフト632の径が6mmで,基布630の厚さが0.5mmであり,ブラシ毛631の高さ(図3中の寸法d)は2.5mmである。
すなわち,ブラシ毛631は,両端部が固定されており,湾曲するループ部が感光体ドラム2と摺擦する。ブラシ毛631がループ状をなすことで,感光体ドラム2上のを囲い込むように捕捉することができる。つまり,直毛状のものと比較して感光体ドラム2との接触面積が大きい。よって,トナーの捕捉効率が高く,より多くのトナーの回収が可能になる。ブラシ毛631には,導電性ナイロン(ヤング率が1.7×109N/m2)を使用している。また,この他の条件として,繊維太さは6.9dT(デシテックス)で,繊維密度は150KF/inch2 のものを使用した。なお,ブラシ毛631には,プラス極性のバイアスが印加され,転写残トナーの回収を容易にしている。なお,直毛ブラシ66の硬度は,クリーニングブラシ63と比較して同等以上であることが望ましい。
さらに,ブラシ毛631は,基布への2箇所の取り付け位置を結ぶ線分の方向(以下,「植毛方向」とする。図12参照)がクリーニングブラシ63の軸方向に対して平行となるように植設されている。なお,ここでいう平行は必ずしも厳密な平行を意味するものではない。すなわち,ブラシ毛631の植毛方向とクリーニングブラシ63の軸方向との関係が直交であると,ループ部内でのトナーの捕捉ができず,ループ形状による掻き取り効果が生じない。一方で,当該関係が平行であると,その効果を最大限に発揮できる。つまり,植毛方向に,クリーニングブラシ63の軸方向と平行となる方向の成分が多いほど掻き取り性がよい。具体的にブラシ毛631は,植毛方向がクリーニングブラシ63の軸方向と45度以下の角度で交われば効果が期待でき,より好ましくは30度以下の角度となるように植設するとよい。
また,クリーニングブラシ63と接触する直毛ブラシ66は,図4に示すように,基台662にブラシ毛661が直毛状に植えられ,基台662がクリーニング装置6のハウジング61に固定されている。さらに,ブラシ毛661の先端部がクリーニングブラシ63のブラシ毛631のループ部に接触する位置に固定されている。これにより,クリーニングブラシ631が回転すると,ブラシ毛631のループ部が直毛ブラシのブラシ毛661によって弾かれる。これにより,クリーニングブラシ63に付着したトナー等が弾き飛ばされるようになっている。
直毛ブラシ66は,ブラシ毛661として,材質・繊維の特徴ともにクリーニングブラシ63のブラシ毛631と同様のものを使用している。そして,ブラシ毛661の高さが2.5mmで,クリーニングブラシ63への食込み量が0.5mmとしている。
直毛ブラシ66のブラシ毛661は,クリーニングブラシ63のブラシ毛631の隙間に入り込むように接触している。そのため,クリーニングブラシ63が回転停止状態であってもそのブラシ毛631を曲げることはなく,両ブラシともに毛倒れは殆ど生じていない。
続いて,クリーニングブラシ63のトナー等の吐き出し動作について詳説する。図4は,図2の奥行き方向の手前側から見たクリーニングブラシ63と直毛ブラシ66との接触状態を示している。図5は,図2の上下方向の上側から見たクリーニングブラシ63と直毛ブラシ66との接触状態を示している。
クリーニングブラシ63(以下,吐き出し動作の説明では「ループブラシ63」とする)に直毛ブラシ66を当てると,図5に示すようにブラシ毛631のループの中に複数本のブラシ毛661が当たる。すなわち,直毛ブラシ66のブラシ毛661がループブラシ63のブラシ毛663の1つ1つのループの内側まで密に接触することになる。
図6は,ループブラシ63と直毛ブラシ66との挙動を示している。まず,ループブラシ63が回転することによってループブラシ63のブラシ毛631が直毛ブラシ66のブラシ毛661を押圧する(a)。このとき,直毛ブラシ66のブラシ毛661がループブラシ63のブラシ毛631によって形成されるループの外側だけでなく内側にも摺接する。ループブラシ63が回転を続けると,ループブラシ63と直毛ブラシ66の両ブラシ毛がループブラシ63の押圧方向に撓む(b)。そして,ループブラシ63が直毛ブラシ66から離れる際,ループブラシ63のブラシ毛631と直毛ブラシ66のブラシ毛661が互いに反発し合い,効果的に弾かれる(c)。さらに,ループブラシ63のブラシ毛631は,ループブラシ63の回転方向に次々と直毛ブラシ66のブラシ毛661が接触する。これにより,ループブラシ63のブラシ毛631のループの内側に溜まったトナー10までも弾き出せる。
なお,直毛ブラシ66のブラシ毛661にも弾性があり,ループブラシ63のブラシ毛631を弾くとともに自身も弾かれる。そのため,直毛ブラシ66自身にトナー10が溜まることもない。さらに,ループブラシ63も直毛ブラシ66もブラシ毛がフレキシブルに動作するのでトナー等の吐出効果とともに両ブラシ毛のほぐし効果も得られる。
一方,図7は,ループブラシ63と平板状のフリッカー65との接触状態を示している。ループブラシ63にフリッカー65を当てると,図7に示すようにブラシ毛631のループの側面にフリッカー65が当たる。すなわち,フリッカー65がループの内側まで接触することはない。
図8は,ループブラシ63とフリッカー65との挙動を示している。まず,ループブラシ63が回転することによってループブラシ63のブラシ毛631がフリッカー65を押圧する(a)。このとき,ループブラシ63のループ部は,軸方向に広がるように曲げられ,回転方向への押圧力が分散する。ループブラシ63が回転を続けると,ループブラシ63のブラシ毛631がフリッカー69に沿って接触する(b)(c)。そして,ループブラシ63がフリッカー69から離れる際,ループブラシ63のブラシ毛631が弾かれる(d)。このとき,ループブラシ63の回転方向への押圧力が分散されていることから,直毛ブラシ66と比較して大きく弾かれない。また,直毛ブラシ66のように互いに反発し合って弾かれることもない。そのため,ループブラシ63を弾くことによる効果が小さい。また,直毛ブラシ66のように連続してブラシ毛が接触することもない。従って,トナー等の吐出効果が小さい。
なお,フリッカー65を多数枚設けることも考えられるが,コストアップや装置の大型化を招く。また,図9に示すように,フリッカー651に切欠き652を設けることも考えられるが,回転方向への押圧力が分散されるには変わりなく,ループブラシ63を弾くことによる効果が小さい。加えて,切欠き652がループ部分を引っ掛け,ブラシ毛631が切断したり,抜毛したりするおそれがある。
また,本実施の形態では,トナーを吐出させる部材として固定配置された直毛ブラシ66を利用している。固定配置の直毛ブラシ66は,構造がシンプルであり,保守も容易である。一方,図10に示すように,回転可能に配置された直毛ブラシローラ67をクリーニングブラシ63に当接させてもよい。回転方向はクリーニングブラシ63に対してカウンタ方向であってもウイズ方向であってもよい。すなわち,直毛ブラシを回転体とすると,クリーニングブラシ63との接触位置が変化することから,耐久に有利である。
また,直毛ブラシローラ67とした場合,直毛ブラシローラ67を一定条件の下で所定量回転する制御を行ってもよい。一定条件下でクリーニングブラシ63との当接位置を変えることで,直毛ブラシローラ67の耐久性をより高められる。
また,直毛ブラシ66は,振動可能に配置されていてもよい。すなわち,直毛ブラシ66が振動することで,特にクリーニングブラシ63の回転方向だけではなく,クリーニングブラシ63の軸方向に振動することで,直毛ブラシ66のブラシ毛661とクリーニングブラシ63のブラシ毛631とが擦り合う頻度が高くなる。よって,より効果的にクリーニングブラシ63に付着した付着物を吐き出すことができる。直毛ブラシ66を振動させる手段としては,直毛ブラシ66を加振する手段を設けても良いし,直毛ブラシ66のブラシ毛661に振動バイアスを印加してもよい。
[実施の形態の評価]
続いて,本形態のカラープリンタ100の評価結果について説明する。本評価では,コニカミノルタ社製の「bizhub C450」(以下,「評価機」とする)を利用し,クリーニングブラシと当接する付着物除去部材の構成を変えて評価を行った。
本評価では,プロセス速度が35枚/分(A4Y)の評価機を用いて,温度が30℃,湿度が80%の実験環境下で,出力画像の画像濃度を80%として,クリーニング性能の耐久評価を行った。すなわち,A4Yサイズ紙で一枚間欠モードとし,通紙枚数が50K枚,100K枚,150K枚の段階でのクリーニングブラシ通過後の感光体ドラム上の汚れを評価した。そして,感光体ドラム上に汚れが確認されなければ「○」と,感光体ドラム上に汚れが確認されるが用紙上に汚れが確認されないのであれば「△」と,感光体ドラム上にも用紙上にも汚れが確認されれば「×」と判断した。確認はいずれも目視で行っている。
結果を表1に示す。
Figure 0004905230
本評価の結果,板状のフリッカー(従来形態)では,100K枚で感光体ドラム上に汚れが確認でき,150Kで用紙上にも汚れが確認された。一方,直毛ブラシ(本形態)では,150K枚を超えても汚れが確認されなかった。このことから,直毛ブラシの方がクリーニング性に優れていることがわかる。
以上詳細に説明したように本形態のクリーニング装置6は,回転可能に設けられたクリーニングブラシ63を有し,直毛ブラシ66によってクリーニングブラシ63に蓄積したトナー等の付着物を除去するものであり,クリーニングブラシ63のブラシ毛631はループ状に植毛されている。すなわち,ループブラシをなすクリーニングブラシ63に直毛ブラシ66を当てることにより,直毛ブラシ66のブラシ毛661がクリーニングブラシ63のブラシ毛631が形成するループ部分の1つ1つに密に当接することになる。さらに,直毛ブラシ66のブラシ毛661がクリーニングブラシ63の回転に伴って押圧され,両ブラシ毛631,661が撓み,互いのブラシ毛を弾く。さらに,直毛ブラシ66のブラシ毛661がクリーニングブラシ63の回転方向に連続して当接する。これにより,効率良くクリーニングブラシ63のループ部に蓄積された付着物を弾き出すことができる。従って,トナー等の吐き出しを十分に行うことができるループブラシを備えたクリーニング装置が実現している。
また,直毛ブラシ66のブラシ毛661は,ループブラシであるクリーニングブラシ63のブラシ毛631の隙間に入り込むように接触する。そのため,直毛ブラシ66は,クリーニングブラシ63のブラシ毛631を曲げることはなく,毛倒れが抑制される。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置としては,プリンタ,複写機,スキャナ,FAX等であって電子写真方式にて画像を形成するものであれば適用可能である。また,カラー画像を形成するものであってもモノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式であっても4サイクル方式であってもよい。また,2次転写方式であっても直接転写方式であってもよい。
また,本実施の形態では,感光体ドラム上の転写残トナーを回収するクリーニング装置に本発明を適用しているが,これに限るものではない。すなわち,中間転写ベルト上の転写残トナーを回収するクリーニング装置に本発明を適用してもよい。
また,本実施の形態では,ブラシ繊維として導電性ナイロンを用いたが,これに限るものではない。例えば,レーヨン,アクリル,ポリエステル,または金属繊維であってもよい。また,絶縁性の繊維であってもよい。
また,実施の形態では,感光体ドラム上のトナーを除去するクリーニングブラシに本発明を適用しているが,これに限るものではない。例えば,クリーニングブレードや感光体ドラムの磨耗を抑制するために潤滑剤を塗布する部材として回転ブラシが利用される。この回転ブラシの付着物除去部材として本発明の直毛ブラシを適用してもよい。
実施の形態にかかる画像形成装置の構成を示す概略図である。 実施の形態にかかる画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 クリーニングブラシと感光体ドラムとの位置関係を示す図である。 クリーニングブラシと直毛ブラシとの位置関係(軸方向視)を示す図である。 ループブラシと直毛ブラシとの接触状態(上面視)を示す図である。 ループブラシと直毛ブラシとの挙動を示す図である。 ループブラシとフリッカー(平板状)との接触状態を示す図である。 ループブラシとフリッカーとの挙動を示す図である。 ループブラシとフリッカー(切欠き付)との接触状態を示す図である。 直毛ブラシローラをクリーニングブラシに当接させた状態を示す図である。 直毛ブラシの植毛状態を示す概略図である。 ループブラシの植毛状態を示す概略図である。 クリーニングブラシとフリッカーとの位置関係を示す図である。
符号の説明
1K 画像形成ユニット
2 感光体ドラム
6 クリーニング装置
62 クリーニングブレード
63 クリーニングブラシ(ブラシ回転体)
65 フリッカー
66 直毛ブラシ(付着物除去部材)
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 回転可能に設置され,ブラシ繊維がループ状に植設されたブラシ回転体と,前記ブラシ回転体と接触し,前記ブラシ回転体の付着物を除去する付着物除去部材とを有するクリーニング装置において,
    前記付着物除去部材は,ブラシ繊維が直毛状に植設された直毛ブラシであることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載するクリーニング装置において,
    前記付着物除去部材は,固定設置されていることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1に記載するクリーニング装置において,
    前記付着物除去部材は,回転可能に設置されていることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項3に記載するクリーニング装置において,
    前記付着物除去部材は,所定のタイミングごとに所定の距離だけ回転することを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載するクリーニング装置において,
    前記付着物除去部材は,振動可能に配置されていることを特徴とするクリーニング装置。
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