JP4904918B2 - 画像補正装置、画像補正方法、及び、プログラム - Google Patents

画像補正装置、画像補正方法、及び、プログラム Download PDF

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本発明は、画像補正装置、印刷装置、画像補正方法、及び、プログラムに関する。
1つの動画ファイルから所定数の連続したフレームを取得し、印刷する装置がある(例えば特許文献1参照)。この装置において、動画ファイルから取得したフレームは静止画として扱われる。このため、画像を補正する場合には、静止画における技術が用いられる。
特開2004−120638号公報
動画ファイルから取得したフレームの場合、同じようなシーンが続くこともあるし、異なるシーンに切り替わることもある。ここで、同じようなシーンが続く場合、各フレームで補正の仕方を揃えた方が好ましい。これは、各フレームで色調等が揃うからである。一方、シーンが大きく異なる場合には、個々のフレームに適した仕方で補正した方が好ましい。これは、個々のフレームの画質を最適化できるからである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、動画ファイルから取得した複数のフレームについて画像補正の適正化を図ることにある。
前記目的を達成するための主たる本発明は、
(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
(B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
(C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する補正内容決定部と、
(D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれ前記画像補正を行う画像補正部と、
を有する画像補正装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、(B)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得部と、(C)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定部と、(D)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像補正を行う画像補正部と、を有する画像補正装置が実現できること。
このような画像補正装置によれば、互いに前後する対象フレーム同士の時間差に基づいて対象フレーム同士の関連性の度合いが推定できる。そして、関連性の度合いに応じて補正の仕方が選択できるので、画像補正の適正化が図れる。
かかる画像補正装置であって、前記補正内容決定部は、前記対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を一律の条件で行わせる構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、閾値に基づいて関連性の度合いが高いと推定された対象フレームについては、一律の条件で補正される。このため、関連性が高いにも拘わらず色調等が異なってしまう不具合を防止することができる。
かかる画像補正装置であって、前記補正内容決定部は、前記対象フレーム同士の時間差が閾値以上の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を個別の条件で行わせる構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、閾値に基づいて関連性の度合いが低いと推定された対象フレーム同士については、それぞれ個別の条件で補正される。このため、それぞれの対象フレームに適した補正を行うことができる。
かかる画像補正装置であって、前記複数の対象フレームの中から定められた代表フレームに基づいて前記閾値を決定する閾値決定部を有する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、代表フレームに基づいて閾値が決定されるので、画像補正の仕方をより適正化できる。
かかる画像補正装置であって、前記閾値決定部は、被写体に基づく種類を前記代表フレームについて判定し、判定した種類に応じて前記閾値を決定する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、被写体に基づく代表フレームの種類に基づいて閾値が決定されるので、画像補正の仕方をより適正化できる。
かかる画像補正装置であって、前記閾値決定部は、前記代表フレームの種類を人物と判定した場合の閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、人物と判定された場合に一律の条件で補正される確率が他の種類と判定された場合よりも高くなる。このため、人物の色が揃い易くなる。
かかる画像補正装置であって、前記対象フレーム決定部は、或るフレームを指定するための情報、及び、前記或る対象フレームよりも後に記録されている他のフレームを指定するための情報に基づいて、前記複数の対象フレームを決定する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、或るフレームと他のフレームのそれぞれを指定するための情報に基づいて複数の対象フレームを定めるので、制御が容易である。
かかる画像補正装置であって、前記対象フレーム決定部は、前記或るフレームを最初の対象フレームに決定するとともに、前記他のフレームを最後の対象フレームに決定し、かつ、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、制御が容易である。
かかる画像補正装置であって、前記時間差取得部は、前記対象フレーム毎の時間に関する情報に基づいて、互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する構成が好ましい。
このような画像補正装置によれば、対象フレームに対応付けられている時間に関する情報を用いるので、処理が容易である。
また、次の画像補正装置が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部であって、或るフレームを指定するための情報、及び、前記或る対象フレームよりも後に記録されている他のフレームを指定するための情報に基づき、前記或るフレームを最初の対象フレームに決定するとともに、前記他のフレームを最後の対象フレームに決定し、かつ、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定する、対象フレーム決定部と、(B)前記複数の対象フレームの中から定められた代表フレームに基づいて閾値を決定する閾値決定部であって、被写体に基づく種類を前記代表フレームについて判定し、前記代表フレームの種類が人物と判定した場合の閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定する、閾値決定部と、(C)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得部であって、前記対象フレーム毎の時間に関する情報に基づいて、互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する、時間差取得部と、(D)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定部であって、前記対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を一律の条件で行わせ、前記対象フレーム同士の時間差が閾値以上の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を個別の条件で行わせる、補正内容決定部と、(E)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像補正を行う画像補正部と、を有する画像補正装置が実現できることも明らかにされる。
このような画像補正装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、次の印刷装置が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、(B)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得部と、(C)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定部と、(D)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像補正を行う画像補正部と、(E)前記画像補正部で画像補正が行われた複数の前記対象フレームを、同じ媒体に印刷する画像印刷部と、を有する印刷装置が実現できることも明らかにされる。
また、次の画像補正方法が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定すること、(B)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得すること、(C)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定すること、(D)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像を補正すること、を行う画像補正方法が実現できることも明らかにされる。
また、次のプログラムが実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)画像補正装置を動作させるためのプログラムであって、(B)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定すること、(C)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得すること、(D)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定すること、(E)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像を補正すること、を前記画像補正装置に行わせるプログラムが実現できることも明らかにされる。
===第1実施形態===
<画像補正装置について>
画像補正装置は、種々の態様で実現することができる。例えば、コンピュータに画像補正用のプログラムを実行させることで、このコンピュータを画像補正装置として用いることができる。デジタルカメラや印刷装置はコントローラを有している。そして、このコントローラに画像補正用のプログラムを実行させることで、デジタルカメラや印刷装置を画像補正装置として用いることができる。そこで、本明細書では、プリンタ・スキャナ複合機(以下、単に複合機ともいう。)を例に挙げて説明することにする。この複合機は、画像を媒体に印刷する印刷機能と、媒体に印刷された画像を読み取る読み取り機能とを有する装置である。
===複合機1の構成について===
図1Aは、複合機1の外観を説明する斜視図である。図1Bは、操作パネル40を説明する図である。図2は、複合機1の構成を説明するブロック図である。図3は、印刷機構20を説明する図である。この複合機1は、画像読み取り機構10、印刷機構20、駆動信号生成部30、操作パネル40、カードスロット50、及び、コントローラ60を有する。この複合機1では、コントローラ60によって制御対象部、すなわち、画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、駆動信号生成部30が制御される。
<画像読み取り機構10について>
画像読み取り機構10は、画像読み取り部に相当するものであり、原稿台11、原稿台カバー12、読み取りキャリッジ、及び、読み取りキャリッジの移動機構を有する。なお、読み取りキャリッジ、及び、読み取りキャリッジの移動機構は、図示を省略している。原稿台11はガラス等の透明な板材で構成されている。原稿台カバー12は、ヒンジによって開閉できるように構成されている。そして、閉じた状態において、原稿台カバー12は原稿台11を上方から覆っている。読み取りキャリッジは、原稿台11に置かれた原稿の画像濃度を読み取るものである。この読み取りキャリッジは、CCDイメージセンサ、レンズ、及び、露光ランプ等を有する。読み取りキャリッジの移動機構は、読み取りキャリッジを移動させるものである。この移動機構は、支持レールやタイミングベルト等を有する。この画像読み取り機構10では、画像の読み取り時において、移動機構が読み取りキャリッジを移動させる。そして、読み取りキャリッジは、画像濃度に応じた電気信号を出力する。
<印刷機構20について>
印刷機構20は、媒体としての用紙Sへ画像を印刷する部分であり、画像印刷部に相当する。この印刷機構20は、用紙搬送機構21と、キャリッジCRと、キャリッジ移動機構22とを有する。用紙搬送機構21は、用紙Sを搬送方向へ搬送するためのものであり、用紙Sを裏面側から支えるプラテン211と、プラテン211よりも搬送方向上流側に配置された搬送ローラ212と、プラテン211よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ213と、搬送ローラ212や排紙ローラ213の駆動源となる搬送モータ214とを有する。キャリッジCRは、インクカートリッジICやヘッドユニットHUが取り付けられる部材である。キャリッジCRに取り付けられた状態で、ヘッドユニットHUが有するヘッド(図示せず)は、プラテン211に対向している。キャリッジ移動機構22は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させるためのものである。このキャリッジ移動機構22は、タイミングベルト221と、キャリッジモータ222と、ガイド軸223とを有している。タイミングベルト221は、キャリッジCRに接続されるとともに、駆動プーリー224とアイドラプーリー225との間に架け渡されている。キャリッジモータ222は、駆動プーリー224を回転させる駆動源である。ガイド軸223は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ案内するための部材である。このキャリッジ移動機構22では、キャリッジモータ222を動作させることで、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させることができる。
<駆動信号生成部30について>
駆動信号生成部30は、ヘッドからインクを吐出させる際に用いられる駆動信号COMを生成する部分である。この駆動信号生成部30は、コントローラ60(CPU62)からの制御信号に基づき、様々な波形の駆動信号COMを生成する。
<操作パネル40について>
操作パネル40は、この複合機1におけるユーザーインタフェースを構成する。この操作パネル40には、電源ボタン41、表示部42、及び、入力部43が配置されている。電源ボタン41は複合機1の電源をオンオフする際に操作されるボタンである。表示部42は、例えば液晶表示パネルによって構成される。この表示部42には、例えばメニュー画面や印刷対象となる画像(動画ファイルのフレーム)が表示される。入力部43は、各種のボタンによって構成されている。この例において入力部43は、4方向ボタン431、OKボタン432、印刷設定ボタン433、戻るボタン434、表示切替ボタン435、モード切替ボタン436、印刷枚数増減ボタン437、スタートボタン438、及び、ストップボタン439によって構成されている。4方向ボタン431は、項目を移動させる際等に操作される。OKボタン432は、選択項目を確定させる際等に操作される。印刷設定ボタン433は、印刷の設定時に操作される。戻るボタン434は、表示を前の状態に戻す場合等に操作される。表示切替ボタン435は、表示態様を切り替える際等に操作される。例えば、画像のサムネイル表示と拡大表示とを切り替える際等に操作される。モード切替ボタン436は、複合機1の動作モードを切り替える際等に操作される。印刷枚数増減ボタン437は、印刷枚数を調整する際等に操作される。スタートボタン438は、動作を開始させる際等に操作される。例えば、印刷を開始させる際に操作される。ストップボタン439は、何らかの動作を中止させる際等に操作される。例えば、印刷を中止させる際に操作される。これらのボタンは、操作に応じた信号を出力するスイッチ(図示せず。)を有する。このスイッチはコントローラ60と電気的に接続されている。従って、コントローラ60は、スイッチからの信号に基づいて各ボタンに対する操作を認識し、認識した操作に対応した動作をする。
<カードスロット50について>
カードスロット50は、メモリカードMC(外部メモリに相当し、かつ、動画ファイルメモリに相当する。)と電気的な接続を行う部分である。このため、カードスロット50には、メモリカードMCと電気的に接続するためのインタフェース回路が設けられている。カードスロット50に対して着脱されるメモリカードMCには、印刷対象となるデータが記憶される。例えば、デジタルカメラによって撮影された動画ファイルや静止画ファイルが記憶される。
<コントローラ60について>
コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ(図示せず)との間でデータの受け渡しを行う。また、ケーブルを通じて接続されたデジタルカメラとの間でもデータの受け渡しを行うことができる。CPU62は、複合機1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、コンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、制御ユニット64を通じて画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、操作パネル40(表示部42)を制御する。
===複合機1の動作について===
<動作の概略について>
この複合機1では、画像読み取り機構10で読み取った画像の電子データをホストコンピュータ(図示せず)へ送信することができる。また、この複合機1では、画像読み取り機構10で読み取った画像を用紙Sへ印刷することや、メモリカードMCに記憶された静止画ファイルや動画ファイルを用紙Sへ印刷することもできる。このような印刷時には、画像の明るさや色調の補正が行われる。また、動画ファイルを印刷する場合、動画ファイルを構成する複数のフレームのうち1つのフレームを印刷する「1フレーム印刷」と、動画ファイルを構成する一部の複数フレームを印刷する「複数フレーム印刷」とが選択できる。ここで、複数フレーム印刷は、ユーザーに楽しみを与える目的で行われる。このため、この複数フレーム印刷は「ファンプリント」とも呼ばれる。
ところで、複数フレーム印刷(ファンプリント)において、印刷対象となる時間幅、言い換えれば、動画ファイルにおける印刷開始フレームから印刷終了フレームまでの時間差は、ユーザーによって指定されるため、まちまちである。一方、用紙Sへ印刷されるフレームの数は、仕様によって定められている。従って、互いに前後するフレーム同士の時間間隔は、主に指定された時間幅に応じて異なることになる。ここで、フレーム同士の時間間隔が短い場合と長い場合とを比較すると、時間間隔が短い場合は時間間隔が長い場合に比べて、前後するフレーム同士の関連性が高くなる。すなわち、同じような被写体(シーン)が撮影されている可能性が高くなる。反対に、時間間隔が長い場合は、前後するフレーム同士が異なる被写体である可能性が高くなる。そして、同じような被写体の場合には、各フレームの画像補正を一律の条件で行うことが好ましい。これは、各フレームの被写体について、明るさや色調が揃うからである。反対に、異なる被写体の場合には、各フレームの画像補正を異なる条件で行うことが好ましい。これは、フレーム毎に明るさや色調を最適化して印刷した方が、印刷された画像の品質が高くなるからである。
このような事情に鑑み、コントローラ60(CPU62)は、複数フレームの印刷時において、次の処理を行う。すなわち、コントローラ60は、(1)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定処理、(2)互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得処理、(3)対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定処理、(4)補正内容決定処理で決定された画像補正の仕方に基づき、対象フレームの画像補正を行う画像補正処理を行う。なお、コントローラ60は、対象フレーム決定処理の実行時に対象フレーム決定部となり、時間差取得処理の実行時に時間差取得部となる。同様に、補正内容決定処理の実行時に補正内容決定部となり、画像補正処理の実行時に画像補正部となる。このような構成を採ることで、互いに前後する対象フレーム同士の時間差に基づいて対象フレーム同士の関連性の度合いが推定できる。そして、関連性の度合いに応じて補正の仕方が選択できるので、画像補正の適正化が図れる。以下、詳細に説明する。
<動画印刷処理の詳細について>
以下、複合機1における動画印刷処理の詳細について説明する。図4は、印刷動作時の各処理を説明するフローチャートである。図5は、第2画質調整処理を説明するフローチャートである。図6は、動画ファイルの選択時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。なお、これらの処理は、コントローラ60によって行われる。具体的には、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに基づいてCPU62が行う。従って、コンピュータプログラムは、各処理をCPU62に行わせるためのコードを有する。
動画印刷処理において、コントローラ60は、まず印刷方法決定処理を行う(S1)。この印刷方法決定処理は、1フレーム印刷と複数フレーム印刷の何れの印刷方法で印刷するかを決定する処理である。この処理において、コントローラ60は、項目「1フレーム印刷」と項目「複数フレーム印刷」を含むメニュー画像を表示部42にて表示させ、入力部43(モード切替ボタン436、4方向ボタン431、OKボタン432等)からの信号を待つ。そして、コントローラ60は、入力部43からの信号に基づいてユーザーによって指定された印刷方法を認識し、その印刷方法を示す情報をメモリ63へ記憶する。
次に、コントローラ60は、動画ファイル選択処理を行う(S2)。この動画ファイル選択処理は、印刷対象となる動画ファイルをユーザーに選択させるための処理である。この処理においてコントローラ60は、印刷対象となる動画ファイルを認識し、選択を促すためのメニュー画面を表示部42に表示させる。例えば、図6に示すように、各動画ファイルにおける1番目のフレームをサムネイル表示する。なお、図6では、2つの動画ファイルについて、1番目のフレームが表示された例を示している。その後、コントローラ60は、入力部43からの信号を待ち、入力部43からの信号に基づき、ユーザーによって指定された動画ファイルを認識する。そして、認識した動画ファイルのファイル名や所在を示す情報(例えば、ドライブ名やフォルダ名を示すパス情報)をメモリ63へ記憶させる。
次に、コントローラ60は、決定された印刷方法の判断を行う(S3)。この判断は、次に行われる処理を定めるために行われる。すなわち、決定された印刷方法が1フレーム印刷であった場合、コントローラ60は、次に行う処理をフレーム決定処理(S4)と定め、ステップS4へ移行する。また、決定された印刷方法が複数フレーム印刷であった場合、コントローラ60は、次に行う処理を開始終了フレーム決定処理(S7)と定め、ステップS7へ移行する。ここでは、まず、決定された印刷方法が1フレーム印刷である場合について説明する。
フレーム決定処理(S4)は、1フレーム印刷において印刷対象となるフレーム(対象フレームともいう。)を決定する処理である。この処理において、コントローラ60は、動画ファイルを構成する複数のフレームの中から、印刷対象となる1つのフレームを決定する。このため、コントローラ60は、撮影開始からの経過時間、及び、この経過時間に対応するフレームを、表示部42に表示させ、入力部43からの入力を待つ。ユーザーは、入力部43(例えば4方向ボタン431)を操作して経過時間を変化させる。そして、所望のフレームが表示されたならば、ユーザーは、OKボタン432を操作する等によって印刷するフレームを決定する。この操作に伴い、コントローラ60は、対応するフレームを対象フレームに決定し、この対象フレームを示す情報をメモリ63に記憶する。
対象フレームが決定されたならば、第1画質調整処理が行われる(S5)。この第1画質調整処理は、対象フレームの画質を調整する処理である。すなわち、この処理において、コントローラ60は、対象フレームの種類を判定し、その種類に適した画像補正を行う。この複合機1では、被写体に基づく3つの種類が用意されている。具体的には、「人物」,「風景」,「標準」からなる3つの種類が用意されている。そして、対象フレームが「人物」と判定された場合には、対象フレームにおける人の顔の部分が肌色の標準色となるように色合いが補正される。また、明度も補正される。対象フレームが「風景」と判定された場合、コントローラ60は、対象フレームにおける緑色の部分、青色の部分、及び、赤色の部分について、彩度を上げるように補正する。対象フレームが「標準」と判定された場合、コントローラ60は、対象フレームにおける明るさを上げ、かつ、各色の彩度を上げる補正をする。
対象フレームの画像補正が行われたならば、コントローラ60は、第1印刷処理を行う(S6)。この第1印刷処理は、対象フレームが1つの場合における印刷処理である。例えば、画像補正後の対象フレームを所定サイズの用紙Sへ印刷する処理が行われる。このとき、コントローラ60は、印刷機構20を制御して対象フレームの画像を用紙Sへ印刷させる。
次に、決定された印刷方法が複数フレーム印刷の場合について説明する。この場合、コントローラ60は、ステップS7にて開始終了フレーム決定処理を行う。ここで、図7は、開始終了フレーム決定処理におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。図8は、開始フレームの決定時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。図9は、終了フレームの決定時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。この開始終了フレーム決定処理は、印刷対象となる動画ファイルについて、印刷対象となる最初の対象フレーム(以下、開始フレームともいう。)と、最後の対象フレーム(以下、終了フレームともいう。)とを決定する処理である。この処理において、コントローラ60は、対象フレーム決定部として機能する。
まず、コントローラ60は、選択用画像を表示部42に表示させる。ここでの選択用画像は、フレーム用の表示領域421と、カーソル用の表示領域422と、操作内容説明用の表示領域423とを有している。フレーム用の表示領域421は、任意のフレームについて画像を表示するものである。この複合機1において、フレーム用の表示領域421には、まず動画ファイルにおける1番目のフレームが表示される。そして、4方向ボタン431における左側部分或いは右側部分が操作されると、表示対象となるフレームが変化する。例えば、右側部分が押されると、表示されているフレームよりも後側のフレームが表示され、左側部分が押されると、表示されているフレームよりも前側のフレームが表示される。
カーソル用の表示領域422は、左右方向に移動可能なカーソルCSを表示する。このカーソルCSは、表示されているフレームの動画ファイルにおける経過時間を示す。例えば、図7の例では、動画ファイルにおける先頭フレームが表示されている。このため、カーソルCSは、カーソル用の表示領域422における左端に表示されている。そして、図8の例では、全体の4割程度の時間が経過した状態のフレームが表示されている。このため、カーソルCSも、表示領域における左端から右側へ向けて、表示範囲の4割程度移動している。同様に、図9の例では、全体の6割程度の時間が経過した状態のフレームが表示されている。このため、カーソルCSも、表示領域における左端から右側へ向けて、表示範囲の6割程度移動している。
そして、好みのフレームが表示されている状態でユーザーがOKボタン432を押すと、その時点でのフレーム(或るフレームに相当する。)が開始フレームに定められる。また、開始フレームが定められた後に、この開始フレームよりも後側の好みのフレームが表示されている状態でユーザーがOKボタン432を押すと、その時点でのフレーム(他のフレームに相当する。)が終了フレームに定められる。例えば、図8に示す状態でユーザーがOKボタン432を押し、その後、図9に示す状態でユーザーがOKボタン432を押すと、開始フレームとして、ゴルフでアドレスをしている人物のフレームが定められ、終了フレームとして、ショット後の人物のフレームが定められる。そして、開始フレームは最初の対象フレームに相当し、終了フレームは最後の対象フレームに相当する。
開始フレーム及び終了フレームを定めたならば、コントローラ60は、中間フレーム決定処理を行う(S8)。ここで、図10は、対象フレームを説明するための図である。中間フレームは、開始フレームと終了フレームの間に定められるフレームであって、印刷対象となるフレームである。従って、中間フレームは、中間の対象フレームということもできる。そして、コントローラ60は、この処理を行っている間も対象フレーム決定部として機能しているといえる。また、開始終了フレーム決定処理(S7)と中間フレーム決定処理(S8)は、対象フレーム決定処理に相当する。
中間フレーム決定処理において、コントローラ60は、開始フレームと終了フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて複数の中間フレームを決定する。この複合機1では、複数フレーム印刷が選択された場合に、12個の対象フレームが1枚の用紙Sに印刷される。このため、図10に符号FR1で示すフレームが開始フレームとして決定され、符号FR12で示すフレームが終了フレームとして決定された場合には、符号FR2から符号FR11で示す各フレームが中間フレームとして決定される。図10の例において、中間フレームFR2〜FR11は、互いに前後する他の対象フレームとの時間間隔が揃うように定められる。この例において各中間フレームFR2〜FR11は、他の対象フレームとの間に2つのフレームを挟んでいる。言い換えれば、各対象フレームFR1〜FR12は、2つのフレーム毎に定められている。なお、間に挟むフレームの数に関し、図示の都合で2つとしたが、実際の数はこの数に限られない。すなわち、間に挟むフレームの数は、開始フレームから終了フレームまでの時間間隔、対象フレームの数、撮影時におけるフレームレート等の要因によって定められる。
中間フレームが決定されたならば、第2画質調整処理が行われる(S9)。この第2画質調整処理は、複数の対象フレームについて画質を調整する処理である。なお、この第2画質調整処理については後で詳しく説明する。
第2画質調整処理を行ったならば、コントローラ60は、第2印刷処理を行う(S10)。この第2印刷処理は複数の対象フレームに対する印刷処理であり、画像印刷部として機能する印刷機構20を制御することで、画像補正後の複数の対象フレーム(開始フレーム,中間フレーム,終了フレーム)を1枚の用紙Sへ印刷させる。ここで、図11は、第2印刷処理における表示部42の表示画面の一例である。この第2印刷処理では、図11に示すように、まず、複数の対象フレームが表示部42に表示される。なお、図11における上段左端に表示されている対象フレームが開始フレーム(1番目の対象フレームFR1)であり、下段右端に表示されている対象フレームが終了フレーム(12番目の対象フレームFR12)である。また、他の対象フレームFR2〜FR11は中間フレームである。そして、各対象フレームFR1〜FR12は、上段左端から下段右端に向かって時系列で表示されている。すなわち、表示されている12個の対象フレームのうち、上段に配置されている4つの対象フレームは、1番目の対象フレームFR1から4番目の対象フレームFR4である。そして、撮影された時刻が早い程、左側に表示されている。同様に、中段に配置されている4つの対象フレームは5番目の対象フレームFR5から8番目の対象フレームFR8であり、下段に配置されている4つの対象フレームは9番目の対象フレームFR9から12番目の対象フレームFR12である。
そして、ユーザーがOKボタン432、及び、スタートボタン438を順に押すことで、用紙Sへの印刷が開始される。すなわち、コントローラ60は、画像補正が行われた複数の対象フレームFR1〜FR12を1枚の用紙Sに印刷させる。ここで、図12は、印刷画像の一例を示す図である。図12に示すように、用紙Sの幅方向(キャリッジ移動方向に対応する。)に3つ、用紙Sの長さ方向(搬送方向に対応する。)に4つのフレームが配置され、合計で12個のフレームが1枚の用紙Sに印刷される。なお、用紙Sに印刷された各対象フレームFR1〜FR12(画像)の並び順は、表示部42に表示された各対象フレームFR1〜FR12と同じである。このため、説明は省略する。
===第2画質調整処理について===
次に第2画質調整処理について説明する。この第2画質調整処理において、コントローラ60は、時間差取得部、補正内容決定部、及び、画像補正部として機能する。すなわち、コントローラ60は、互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得する。そして、印刷対象となる対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の対象フレームFR1〜FR12に対する補正モード(画像補正の仕方)を決定する。例えば、対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合には一律補正モードに決定し、閾値以上の場合には個別補正モードに決定する。そして、一律補正モードに決定した場合、コントローラ60は、一律の条件で複数の対象フレームFR1〜FR12の画像を補正する。また、個別補正モードに決定した場合、コントローラ60は、個別の条件で複数の対象フレームFR1〜FR12の画像を補正する。以下、詳細に説明する。
図5に示すように、第2画質調整処理において、コントローラ60は、対象フレーム同士の時間差と閾値とを比較し、補正モードを決定する(補正モード決定処理,S11)。ここで、補正モードは、画像補正の仕方であり、補正内容にも相当する。このため、補正モード決定処理は補正内容決定処理に相当し、この処理を実行している最中において、コントローラ60は補正内容決定部となる。そして、コントローラ60は、まず、互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得する。この複合機1において、コントローラ60は、これらの対象フレームに付加されている経過時間の情報をそれぞれ取得する。そして、一方の対象フレームに対応する経過時間から他方の対象フレームに対応する経過時間を減算することにより、対象フレーム同士の時間差を取得する。このとき、コントローラ60は、対象フレームに付された経過時間の情報を用いているので、処理が容易であり、高速化に適する。次に、コントローラ60は、取得した対象フレーム同士の時間差とメモリ63から読み出した閾値とを比較する。ここで、時間差が閾値未満であれば補正モードを一律補正モードに決定し、時間差が閾値以上であれば補正モードを個別補正モードに決定する。このとき、コントローラ60は、補正モードの決定に閾値を用いているので、時間差と閾値の比較で補正モードを決定できる。このため、処理が容易であり、高速化が容易である。なお、この実施形態では閾値を5秒から10秒の範囲内に定めているが、この閾値は任意に定めることができる。
そして、コントローラ60は、一律補正モードに決定した場合にステップS12の処理に移行し、個別補正モードに決定した場合にステップS18に移行する。ここでは、一律補正モードの説明を先に行うことにする。
<一律補正モードの処理について>
一律補正モードにおいて、コントローラ60は、まず代表フレーム決定処理を行う(S12)。ここでの代表フレームは、補正値を定めるための基となる対象フレームである。この実施形態において、コントローラ60は、代表フレーム決定部として機能し、12個の対象フレームFR1〜FR12のうち中央の対象フレームを代表フレームに設定する。この中央の対象フレームは、他の対象フレームよりもユーザーが関心を持つ可能性が高いフレームと考えられる。これは、印刷対象となる時間幅を定める場合において、ユーザーは、最も関心を持っているシーンを中心にその範囲を定めがちだからである。このように、中央の対象フレームを基準に補正量が定めことで、適正な補正量が得られ易くなる。そして、この実施形態では、図10に示すように対象フレームが12個選ばれている。このため、中央の対象フレームとして、7番目の対象フレームFR7を用いている。なお、8番目の対象フレームFR8を用いてもよい。ところで、代表フレームは、中央のフレームに限られるものではない。例えば、開始フレーム(1番目の対象フレームFR1)や終了フレーム(12番目の対象フレームFR12)を代表フレームとしてもよい。そして、開始フレームや終了フレームを代表フレームとした場合には、ユーザーによって選択された対象フレームが代表フレームとなるので、処理を簡素化することができる。すなわち、開始フレームや終了フレームの選択処理と代表フレームの決定処理とがまとめて行える。
代表フレームを選択したならば、コントローラ60は、サンプリング処理を行う(S13)。このサンプリング処理は、代表フレームについて、輝度や色合い等に関する情報を取得する処理である。この処理において、コントローラ60は、サンプリング処理部として機能し、輝度値、R(レッド)画素の数や座標、G(グリーン)画素の数や座標、B(ブルー)画素の数や座標、及び、エッジの量等の情報を取得する。そして、取得した情報を統計値情報としてメモリ63に記憶する。
統計値情報を格納したならば、コントローラ60は、シーン判定処理を行う(S14)。シーン判定処理は、代表フレームのシーンを判定する処理である。ここでいうシーンは、被写体に基づく種類に相当する。従って、代表フレームのシーン判定処理は、代表フレームの種類判定処理に相当する。前述したように、この種類には「人物」,「風景」,「標準」の3つが用意されている。そして、コントローラ60は、種類判定部として機能し、代表フレームが「人物」,「風景」,「標準」の何れの種類に属するのかを判定する。このとき、コントローラ60は、まずメモリ63に記憶された統計値情報を読み出し、その代表フレームが「人物」に分類できるか否かを判断する。この判断は、顔の部分があるか否かで行われる。概略を説明すると次の通りである。まず、コントローラ60は、その代表フレームについて肌色の部分があるか判断する。肌色の部分があった場合、コントローラ60は、その部分の中に両目及び口に対応する部分があるか判断する。そして、両目及び口に対応する部分があった場合、肌色と認識できる部分を顔の部分と認識する。さらに、顔の部分における面積が代表フレームにおける面積の0.5%以上あれば、その代表フレームの種類を「人物」と判定する。そして、「人物」とは判定されなかった場合に、コントローラ60は、その代表フレームが「風景」に分類できるか判断する。この判断は、例えば、ヒストグラムを用いて行われる。この場合、コントローラ60は、輝度値、R画素数、G画素数、B画素数、エッジの量等の各項目について度数を求め、ヒストグラムを得る。そして、得られたヒストグラムの形状から代表フレームの種類を判定する。例えば、風景に多く出現する、緑、青、赤の比率が高ければ、風景を示すヒストグラムとのマッチングが高くなる。このため、コントローラ60は、その代表フレームを「風景」と判定する。さらに、コントローラ60は、「人物」,「風景」の何れにも判定されなかった代表フレームを「標準」と判定する。そして、この判定結果は、シーン情報としてメモリ63に記憶される。
代表フレームの種類判定(シーン判定)を行ったならば、コントローラ60は、補正量算出処理(S15)を行う。このとき、コントローラ60は補正量算出部として機能する。この処理で算出される補正量は、サンプリング処理(S13)で得られた代表フレームの色と好ましい色(標準色)との差分ともいえる。従って、補正量算出処理は、代表フレームの色と標準色との差分を、複数の補正項目のそれぞれについて算出する処理といえる。この複合機1で用いられる補正項目としては、例えば、「明るさ」,「コントラスト」,「彩度」,「カラーバランス」,「シャープネス」がある。なお、補正項目は一例であり、他の項目も定められている。ここで、代表フレームが「人物」と判定された場合には、その代表フレームにおける人の顔の部分が、肌色の標準色となるように補正量が算出される。代表フレームが「風景」と判定された場合、その代表フレームにおける緑色の部分、青色の部分、及び、赤色の部分について、彩度を上げるように補正値が算出される。代表フレームが「標準」と判定された場合、その代表フレームが多少明るくなり、かつ、各色の彩度が多少高くなるように補正量が算出される。そして、コントローラ60は、算出した補正量をメモリ63に記憶する。
代表フレームに基づく補正量が算出されたならば、コントローラ60は、画像補正処理を行う(S16,S17)。この処理において、コントローラ60は画像補正部として機能し、算出された補正量を用いて各対象フレームFR1〜FR12の画像補正を行う。例えば、コントローラ60は、最初に1番目の対象フレームFR1(開始フレーム)について画像補正を行い、次に2番目の対象フレームFR2について画像補正を行う。以後は、同様にして他の対象フレームFR3〜FR12についての画像補正が行われる。そして、12番目の対象フレームFR12(終了フレーム)についての画像補正が終了すると、コントローラ60は、第2画像調整処理(S9)を終了する。
第2画像調整処理が終了すると、前述したように、コントローラ60は第2印刷処理(S10)を行う。これにより、例えば図12に示す画像が用紙Sに印刷される。ここで、この複合機1では、印刷対象となっている複数の対象フレームFR1〜FR12に関し、互いに前後する対象フレーム同士の時間差が閾値未満であるときには、これらの対象フレームFR1〜FR12に対して一律の条件で画像補正を行っている。このため、関連性の高い可能性がある各対象フレームFR1〜FR12の色調が揃い易くなる。すなわち、補正を適正化できる。従って、図12のように各フレームの画像をマトリクス状に配置した場合に各画像の色調が揃い、印刷の品質を高めることができる。要するに、同じようなシーンの画像について同じような色調で印刷することができる。
<個別補正モードの処理について>
図5に示すように、個別補正モードにおいて、コントローラ60は、まず、1番目の対象フレームFR1について、サンプリング処理(S18)、シーン判定処理(S19)、補正量算出処理(S20)、画像補正処理(S21)を行う。これらの処理の内容は、一律補正モードの各処理と同じである。簡単に説明すると、サンプリング処理において、コントローラ60は、輝度や色合い等に関する情報を取得し、取得した情報を統計値情報としてメモリ63に記憶する。シーン判定処理において、コントローラ60は、補正をする対象フレームについて被写体に基づく種類を判定する。ここでは、1番目の対象フレームFR1について、「人物」,「風景」,「標準」の何れの種類に属するのかが判定される。補正量算出処理において、コントローラ60は、補正をする対象フレームの色と標準色との差分を、複数の補正項目のそれぞれについて算出する。画像補正処理において、コントローラ60は、算出された補正量を用いてその対象フレームの画像補正を行う。そして、補正処理が終了すると、未処理の対象フレームの有無が判定され(S22)、未処理の対象フレームがあればステップS18に移行し、他の対象フレームについて一連の処理(S18〜S21)を行う。例えば、1番目の対象フレームFR1に対する一連の処理が終了した場合には、2番目の対象フレームFR2に対する一連の処理が行われる。また、未処理の対象フレームがない場合、つまり、12番目の対象フレームFR12まで一連の処理が終了した場合には、第2画像調整処理(S9)を終了する。
第2画像調整処理が終了すると、前述したように、コントローラ60は第2印刷処理(S10)を行う。ここで、個別補正モードが選択された場合、互いに前後する対象フレーム同士の関連性は低いと考えられる。そして、各対象フレームFR1〜FR12がその対象フレームに適した条件で補正されているので、印刷の品質を高めることができる。要するに、それぞれのシーンの画像について最適な色調で印刷することができる。
<まとめ>
以上説明したように、「複数フレーム印刷」が選択された場合、コントローラ60は、互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得し、取得した時間差に応じて複数の対象フレームFR1〜FR12に対する画像補正の仕方を決定する。例えば、一律の条件で補正するのか、個別の条件で補正するのかを決定する。そして、コントローラ60は、決定した補正の仕方に基づき、各対象フレームFR1〜FR12の画像補正を行う。このため、互いに前後する対象フレーム同士の関連性の度合いに応じた補正ができる。その結果、画像補正の適正化が図れる。
また、対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合、これらの対象フレームFR1〜FR12については、同じ条件で一律に補正される。つまり、関連性の度合いが高いと判断された対象フレーム同士は、同じ条件で一律に補正される。このため、関連性が高いにも拘わらず色調等が異なってしまう不具合を防止することができる。
また、対象フレーム同士の時間差が閾値以上の場合、これらの対象フレームFR1〜FR12については、個別の条件で補正される。このため、他のフレームとの関連性の度合いが低いと判断された対象フレームについては、その対象フレームに適した補正の仕方が選択される。その結果、印刷の品質を高めることができる。
また、コントローラ60は、或るフレームを指定するための情報と、他のフレームを指定するための情報に基づいて、複数の対象フレームFR1〜FR12を決定している。すなわち、或るフレームを開始フレーム(最初の対象フレーム)に決定するとともに、他のフレームを終了フレーム(最後の対象フレーム)に決定し、かつ、開始フレームと終了フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間フレーム(中間の対象フレーム)を決定している。このように、コントローラ60は、或るフレームと他のフレームのそれぞれを指定するための情報に基づいて複数の対象フレームを定めている。その結果、制御が容易となり、処理の高速化が図れる。
===第2実施形態===
ところで、前述した第1実施形態の複合機1では、閾値は画一的に定められていた。この点に関し、代表フレームの種類に応じて閾値を決定するように構成してもよい。例えば、代表フレームの種類が「人物」の場合、代表フレームの種類が「風景」や「標準」の場合に比べて、閾値の値を大きくしてもよい。このように構成すると、代表フレームの種類が「人物」の場合、一律補正モードが選択される可能性が他の種類の場合よりも高くなる。これにより、肌の色等が揃う確率が高くなり、画像補正の仕方をより適正化できる。以下、第2実施形態について説明する。
ここで、図13は、第2実施形態における第2画質調整処理を説明するフローチャートである。なお、第2実施形態における複合機1の構成は、第1実施形態における複合機1の構成と同じである。また、第2画質調整処理以外の動画印刷処理も第1実施形態の動画印刷処理と同じである。このため、これらの説明については省略する。また、第2画質調整処理の中に、第1実施形態の第2画質調整処理と同じ処理が含まれている。同じ処理については、同じステップ番号を付して示し、簡単に説明する。
第2画質調整処理において、コントローラ60は、まず代表フレーム決定処理(S12)を行う。ここでの代表フレームは種類を判定するためのものであるが、第1実施形態における代表フレームと同じ手順で決定される。例えば、中央の対象フレーム(7番目の対象フレームFR7)が代表フレームとして決定される。代表フレームを決定したならば、コントローラ60は、サンプリング処理(S13)を行う。このサンプリング処理において、コントローラ60は、輝度や色合い等に関する情報を取得し、取得した情報を統計値情報としてメモリ63に記憶する。次に、コントローラ60は、シーン判定処理(S14)を行う。このシーン判定処理において、コントローラ60は、代表フレームについて被写体に基づく種類を判定し、判定結果をシーン情報としてメモリ63に記憶する。
代表フレームの種類判定を行ったならば、コントローラ60は、閾値決定処理(S23)を行う。このとき、コントローラ60は、閾値決定部として機能する。この閾値決定処理は、代表フレームの種類に基づいて閾値を決定する処理である。この複合機1では、閾値テーブルがメモリ63に記憶されている。そして、コントローラ60(CPU62)は、この閾値テーブルに基づいて閾値を決定する。例えば、代表フレームの種類が「人物」であった場合には閾値を10秒に決定し、他の種類であった場合には閾値を5秒に決定する。なお、閾値は任意に定めることができる。その後、コントローラ60は、決定した閾値を閾値情報としてメモリ63に記憶する。
次に、コントローラ60は、補正モード決定処理を行う(S11)。この処理において、コントローラ60は、対象フレーム同士の時間差と閾値とを比較し、補正モードを決定する。ここで、「人物」に対応する閾値が、他の種類に対応する閾値よりも大きいので、代表フレームが「人物」の場合、他の種類よりも一律補正モードが選択され易くなる。そして、一律補正モードが選択された場合、コントローラ60は、補正量算出処理(S15)、及び、補正処理(S16,S17)を行う。これらの処理については、第1実施形態の処理と同じであるので、説明を省略する。一方、個別補正モードが選択された場合、コントローラ60は、サンプリング処理(S18)、シーン判定処理(S19)、補正量算出処理(S20)、補正処理(S21)、及び、未処理フレームの判定処理(S22)を行う。これらの一連の処理(S18〜S22)も第1実施形態の処理と同じであるので、説明は省略する。
そして、上述した処理が終了すると、第2画像調整処理(S9)が終了し、その後になされる第2印刷処理(S10)で用紙Sに画像が印刷される。ここで、一律補正モードが選択された場合には、関連性が高い複数の対象フレームFR1〜FR12について一律の条件で画像が補正され、個別補正モードが選択された場合には、関連性が低い複数の対象フレームFR1〜FR12について個別の条件で補正されるので、印刷の品質を高めることができる。
<まとめ>
この第2実施形態において、コントローラ60は、「複数フレーム印刷」が選択された場合、被写体に基づく種類を代表フレームについて判定し、判定した種類に応じて閾値を決定する。これにより、被写体に基づく代表フレームの種類に基づいて閾値が決定される。このため、画像補正の仕方をより適正化できる。例えば、代表フレームの種類を人物と判定した場合、コントローラ60は、その閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定している。これにより、人物と判定された場合に一律の条件で補正される確率が他の種類と判定された場合よりも高くなる。その結果、人物の色が揃い易くなる。
===その他の実施形態===
前述した各実施形態は、複合機1による画像補正装置について説明されているが、その説明の中には、画像補正方法や、画像補正装置を制御するためのコンピュータプログラム及びコードの説明も含まれている。また、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれる。
<画像補正装置について>
前述した各実施形態では、複合機1を画像補正装置として用いた構成が記載されている。しかし、画像補正装置は、複合機1に限定されるものではない。例えば、専ら印刷を行うプリンタを画像補正装置として用いてもよい。この場合、プリンタに、画像補正用のプログラムを実行させることで、画像補正装置として用いる。また、画像補正用のプログラムを実行するコンピュータによって画像補正装置を構成してもよい。さらに、デジタルカメラを画像補正装置として用いてもよい。
<印刷の態様について>
前述した各実施形態では、複数の対象フレームを同じ用紙Sに印刷する態様について説明したが、印刷の態様はこれに限定されない。例えば、複数の対象フレームを別の用紙Sに印刷する態様であってもよい。
<対象フレームの種類について>
前述した各実施形態では、対象フレームの種類として「人物」,「風景」,「標準」の3つを例に挙げて説明した。対象フレームの種類はこれらに限定されるものではなく、他の種類であってもよい。
<メモリカードMCについて>
前述した各実施形態では、カードスロット50にメモリカードMCを装着する構成であったが、この構成に限定されない。例えば、デジタルカメラと複合機1とをケーブルを介して接続し、デジタルカメラに装着されたメモリカードMCへ、ケーブルを通じてアクセスするようにしてもよい。
図1Aは、複合機の外観を説明する斜視図である。図1Bは、操作パネルを説明する図である。 複合機の構成を説明するブロック図である。 印刷機構を説明する図である。 印刷動作時の各処理を説明するフローチャートである。 第2画質調整処理を説明するフローチャートである。 動画ファイルの選択時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。 開始終了フレーム決定処理におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。 開始フレームの決定時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。 終了フレームの決定時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。 対象フレームを説明するための図である。 第2印刷処理における表示部の表示画面の一例である。 印刷画像の一例を示す図である。 第2実施形態における第2画質調整処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 複合機,
10 画像読み取り機構,11 原稿台,12 原稿台カバー,
20 印刷機構,21 用紙搬送機構,211 プラテン,212 搬送ローラ,
213 排紙ローラ,214 搬送モータ,22 キャリッジ移動機構,
221 タイミングベルト,222 キャリッジモータ,223 ガイド軸,
224 駆動プーリー,225 アイドラプーリー,
30 駆動信号生成部,
40 操作パネル,41 電源ボタン,
42 表示部,421 フレーム用の表示領域,
422 カーソル用の表示領域,423 操作内容説明用の表示領域,
43 入力部,431 4方向ボタン,432 OKボタン,
433 印刷設定ボタン,434 戻るボタン,435 表示切替ボタン,
436 モード切替ボタン,437 印刷枚数増減ボタン,
438 スタートボタン,439 ストップボタン,
50 カードスロット,
60 コントローラ,61 インタフェース部,62 CPU,
63 メモリ,64 制御ユニット,
S 用紙,CR キャリッジ,IC インクカートリッジ,
HU ヘッドユニット,MC メモリカード,CS カーソル,
FR1〜FR12 対象フレーム

Claims (12)

  1. (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
    (B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
    (C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する補正内容決定部と、
    (D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれ前記画像補正を行う画像補正部と、
    を有する画像補正装置。
  2. (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
    (B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
    (C)前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定する補正内容決定部と、
    (D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの前記画像補正を行う画像補正部と、
    を有する画像補正装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像補正装置であって、
    前記複数の対象フレームの中から定められた代表フレームに基づいて前記閾値を決定する閾値決定部を有する、画像補正装置。
  4. 請求項3に記載の画像補正装置であって、
    前記閾値決定部は、
    被写体に基づく種類を前記代表フレームについて判定し、判定した種類に応じて前記閾値を決定する、画像補正装置。
  5. 請求項4に記載の画像補正装置であって、
    前記閾値決定部は、
    前記代表フレームの種類を人物と判定した場合の閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定する、画像補正装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の画像補正装置であって、
    前記対象フレーム決定部は、
    或るフレームを指定するための情報、及び、前記或る対象フレームよりも後に記録されている他のフレームを指定するための情報に基づいて、前記複数の対象フレームを決定する、画像補正装置。
  7. 請求項6に記載の画像補正装置であって、
    前記対象フレーム決定部は、
    前記或るフレームを最初の対象フレームに決定するとともに、前記他のフレームを最後の対象フレームに決定し、かつ、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定する、画像補正装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の画像補正装置であって、
    前記時間差取得部は、
    前記対象フレーム毎の時間に関する情報に基づいて、互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する、画像補正装置。
  9. 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置における画像補正方法であって、
    (A)前記対象フレーム決定部により、動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定すること、
    (B)前記時間差取得部により、前記時間差を取得すること、
    (C)前記補正内容決定部により、前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定すること、
    (D)前記画像補正部により、前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正すること、
    を行う画像補正方法。
  10. 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置における画像補正方法であって、
    (A)前記対象フレーム決定部により、動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定すること、
    (B)前記時間差取得部により、前記時間差を取得すること、
    (C)前記補正内容決定部により、前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定すること、
    (D)前記画像補正部により、前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正すること、
    を行う画像補正方法。
  11. 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置のコンピューターにおいて実行されるプログラムであって、
    前記コンピューターを、
    (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する手段、
    (B)前記時間差を取得する手段、
    (C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する手段、
    (D)決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正する手段、
    として機能させるプログラム。
  12. 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置のコンピューターにおいて実行されるプログラムであって、
    前記コンピューターを、
    (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する手段、
    (B)前記時間差を取得する手段、
    (C)前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定する手段、
    (D)決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正する手段、
    として機能させるプログラム。
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