JP4904918B2 - 画像補正装置、画像補正方法、及び、プログラム - Google Patents
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(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
(B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
(C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する補正内容決定部と、
(D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの前記画像補正を行う画像補正部と、
を有する画像補正装置である。
このような画像補正装置によれば、互いに前後する対象フレーム同士の時間差に基づいて対象フレーム同士の関連性の度合いが推定できる。そして、関連性の度合いに応じて補正の仕方が選択できるので、画像補正の適正化が図れる。
このような画像補正装置によれば、閾値に基づいて関連性の度合いが高いと推定された対象フレームについては、一律の条件で補正される。このため、関連性が高いにも拘わらず色調等が異なってしまう不具合を防止することができる。
このような画像補正装置によれば、閾値に基づいて関連性の度合いが低いと推定された対象フレーム同士については、それぞれ個別の条件で補正される。このため、それぞれの対象フレームに適した補正を行うことができる。
このような画像補正装置によれば、代表フレームに基づいて閾値が決定されるので、画像補正の仕方をより適正化できる。
このような画像補正装置によれば、被写体に基づく代表フレームの種類に基づいて閾値が決定されるので、画像補正の仕方をより適正化できる。
このような画像補正装置によれば、人物と判定された場合に一律の条件で補正される確率が他の種類と判定された場合よりも高くなる。このため、人物の色が揃い易くなる。
このような画像補正装置によれば、或るフレームと他のフレームのそれぞれを指定するための情報に基づいて複数の対象フレームを定めるので、制御が容易である。
このような画像補正装置によれば、制御が容易である。
このような画像補正装置によれば、対象フレームに対応付けられている時間に関する情報を用いるので、処理が容易である。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部であって、或るフレームを指定するための情報、及び、前記或る対象フレームよりも後に記録されている他のフレームを指定するための情報に基づき、前記或るフレームを最初の対象フレームに決定するとともに、前記他のフレームを最後の対象フレームに決定し、かつ、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定する、対象フレーム決定部と、(B)前記複数の対象フレームの中から定められた代表フレームに基づいて閾値を決定する閾値決定部であって、被写体に基づく種類を前記代表フレームについて判定し、前記代表フレームの種類が人物と判定した場合の閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定する、閾値決定部と、(C)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得部であって、前記対象フレーム毎の時間に関する情報に基づいて、互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する、時間差取得部と、(D)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定部であって、前記対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を一律の条件で行わせ、前記対象フレーム同士の時間差が閾値以上の場合に、複数の前記対象フレームに対する補正を個別の条件で行わせる、補正内容決定部と、(E)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像補正を行う画像補正部と、を有する画像補正装置が実現できることも明らかにされる。
このような画像補正装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、(B)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する時間差取得部と、(C)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定する補正内容決定部と、(D)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像補正を行う画像補正部と、(E)前記画像補正部で画像補正が行われた複数の前記対象フレームを、同じ媒体に印刷する画像印刷部と、を有する印刷装置が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定すること、(B)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得すること、(C)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定すること、(D)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像を補正すること、を行う画像補正方法が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)画像補正装置を動作させるためのプログラムであって、(B)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを決定すること、(C)互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得すること、(D)前記対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の前記対象フレームに対する画像補正の仕方を決定すること、(E)前記補正内容決定部で決定された画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームの画像を補正すること、を前記画像補正装置に行わせるプログラムが実現できることも明らかにされる。
<画像補正装置について>
画像補正装置は、種々の態様で実現することができる。例えば、コンピュータに画像補正用のプログラムを実行させることで、このコンピュータを画像補正装置として用いることができる。デジタルカメラや印刷装置はコントローラを有している。そして、このコントローラに画像補正用のプログラムを実行させることで、デジタルカメラや印刷装置を画像補正装置として用いることができる。そこで、本明細書では、プリンタ・スキャナ複合機(以下、単に複合機ともいう。)を例に挙げて説明することにする。この複合機は、画像を媒体に印刷する印刷機能と、媒体に印刷された画像を読み取る読み取り機能とを有する装置である。
図1Aは、複合機1の外観を説明する斜視図である。図1Bは、操作パネル40を説明する図である。図2は、複合機1の構成を説明するブロック図である。図3は、印刷機構20を説明する図である。この複合機1は、画像読み取り機構10、印刷機構20、駆動信号生成部30、操作パネル40、カードスロット50、及び、コントローラ60を有する。この複合機1では、コントローラ60によって制御対象部、すなわち、画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、駆動信号生成部30が制御される。
画像読み取り機構10は、画像読み取り部に相当するものであり、原稿台11、原稿台カバー12、読み取りキャリッジ、及び、読み取りキャリッジの移動機構を有する。なお、読み取りキャリッジ、及び、読み取りキャリッジの移動機構は、図示を省略している。原稿台11はガラス等の透明な板材で構成されている。原稿台カバー12は、ヒンジによって開閉できるように構成されている。そして、閉じた状態において、原稿台カバー12は原稿台11を上方から覆っている。読み取りキャリッジは、原稿台11に置かれた原稿の画像濃度を読み取るものである。この読み取りキャリッジは、CCDイメージセンサ、レンズ、及び、露光ランプ等を有する。読み取りキャリッジの移動機構は、読み取りキャリッジを移動させるものである。この移動機構は、支持レールやタイミングベルト等を有する。この画像読み取り機構10では、画像の読み取り時において、移動機構が読み取りキャリッジを移動させる。そして、読み取りキャリッジは、画像濃度に応じた電気信号を出力する。
印刷機構20は、媒体としての用紙Sへ画像を印刷する部分であり、画像印刷部に相当する。この印刷機構20は、用紙搬送機構21と、キャリッジCRと、キャリッジ移動機構22とを有する。用紙搬送機構21は、用紙Sを搬送方向へ搬送するためのものであり、用紙Sを裏面側から支えるプラテン211と、プラテン211よりも搬送方向上流側に配置された搬送ローラ212と、プラテン211よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ213と、搬送ローラ212や排紙ローラ213の駆動源となる搬送モータ214とを有する。キャリッジCRは、インクカートリッジICやヘッドユニットHUが取り付けられる部材である。キャリッジCRに取り付けられた状態で、ヘッドユニットHUが有するヘッド(図示せず)は、プラテン211に対向している。キャリッジ移動機構22は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させるためのものである。このキャリッジ移動機構22は、タイミングベルト221と、キャリッジモータ222と、ガイド軸223とを有している。タイミングベルト221は、キャリッジCRに接続されるとともに、駆動プーリー224とアイドラプーリー225との間に架け渡されている。キャリッジモータ222は、駆動プーリー224を回転させる駆動源である。ガイド軸223は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ案内するための部材である。このキャリッジ移動機構22では、キャリッジモータ222を動作させることで、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させることができる。
駆動信号生成部30は、ヘッドからインクを吐出させる際に用いられる駆動信号COMを生成する部分である。この駆動信号生成部30は、コントローラ60(CPU62)からの制御信号に基づき、様々な波形の駆動信号COMを生成する。
操作パネル40は、この複合機1におけるユーザーインタフェースを構成する。この操作パネル40には、電源ボタン41、表示部42、及び、入力部43が配置されている。電源ボタン41は複合機1の電源をオンオフする際に操作されるボタンである。表示部42は、例えば液晶表示パネルによって構成される。この表示部42には、例えばメニュー画面や印刷対象となる画像(動画ファイルのフレーム)が表示される。入力部43は、各種のボタンによって構成されている。この例において入力部43は、4方向ボタン431、OKボタン432、印刷設定ボタン433、戻るボタン434、表示切替ボタン435、モード切替ボタン436、印刷枚数増減ボタン437、スタートボタン438、及び、ストップボタン439によって構成されている。4方向ボタン431は、項目を移動させる際等に操作される。OKボタン432は、選択項目を確定させる際等に操作される。印刷設定ボタン433は、印刷の設定時に操作される。戻るボタン434は、表示を前の状態に戻す場合等に操作される。表示切替ボタン435は、表示態様を切り替える際等に操作される。例えば、画像のサムネイル表示と拡大表示とを切り替える際等に操作される。モード切替ボタン436は、複合機1の動作モードを切り替える際等に操作される。印刷枚数増減ボタン437は、印刷枚数を調整する際等に操作される。スタートボタン438は、動作を開始させる際等に操作される。例えば、印刷を開始させる際に操作される。ストップボタン439は、何らかの動作を中止させる際等に操作される。例えば、印刷を中止させる際に操作される。これらのボタンは、操作に応じた信号を出力するスイッチ(図示せず。)を有する。このスイッチはコントローラ60と電気的に接続されている。従って、コントローラ60は、スイッチからの信号に基づいて各ボタンに対する操作を認識し、認識した操作に対応した動作をする。
カードスロット50は、メモリカードMC(外部メモリに相当し、かつ、動画ファイルメモリに相当する。)と電気的な接続を行う部分である。このため、カードスロット50には、メモリカードMCと電気的に接続するためのインタフェース回路が設けられている。カードスロット50に対して着脱されるメモリカードMCには、印刷対象となるデータが記憶される。例えば、デジタルカメラによって撮影された動画ファイルや静止画ファイルが記憶される。
コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ(図示せず)との間でデータの受け渡しを行う。また、ケーブルを通じて接続されたデジタルカメラとの間でもデータの受け渡しを行うことができる。CPU62は、複合機1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、コンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、制御ユニット64を通じて画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、操作パネル40(表示部42)を制御する。
<動作の概略について>
この複合機1では、画像読み取り機構10で読み取った画像の電子データをホストコンピュータ(図示せず)へ送信することができる。また、この複合機1では、画像読み取り機構10で読み取った画像を用紙Sへ印刷することや、メモリカードMCに記憶された静止画ファイルや動画ファイルを用紙Sへ印刷することもできる。このような印刷時には、画像の明るさや色調の補正が行われる。また、動画ファイルを印刷する場合、動画ファイルを構成する複数のフレームのうち1つのフレームを印刷する「1フレーム印刷」と、動画ファイルを構成する一部の複数フレームを印刷する「複数フレーム印刷」とが選択できる。ここで、複数フレーム印刷は、ユーザーに楽しみを与える目的で行われる。このため、この複数フレーム印刷は「ファンプリント」とも呼ばれる。
以下、複合機1における動画印刷処理の詳細について説明する。図4は、印刷動作時の各処理を説明するフローチャートである。図5は、第2画質調整処理を説明するフローチャートである。図6は、動画ファイルの選択時におけるユーザーインタフェースの一例を説明する図である。なお、これらの処理は、コントローラ60によって行われる。具体的には、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに基づいてCPU62が行う。従って、コンピュータプログラムは、各処理をCPU62に行わせるためのコードを有する。
次に第2画質調整処理について説明する。この第2画質調整処理において、コントローラ60は、時間差取得部、補正内容決定部、及び、画像補正部として機能する。すなわち、コントローラ60は、互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得する。そして、印刷対象となる対象フレーム同士の時間差に応じて、複数の対象フレームFR1〜FR12に対する補正モード(画像補正の仕方)を決定する。例えば、対象フレーム同士の時間差が閾値未満の場合には一律補正モードに決定し、閾値以上の場合には個別補正モードに決定する。そして、一律補正モードに決定した場合、コントローラ60は、一律の条件で複数の対象フレームFR1〜FR12の画像を補正する。また、個別補正モードに決定した場合、コントローラ60は、個別の条件で複数の対象フレームFR1〜FR12の画像を補正する。以下、詳細に説明する。
一律補正モードにおいて、コントローラ60は、まず代表フレーム決定処理を行う(S12)。ここでの代表フレームは、補正値を定めるための基となる対象フレームである。この実施形態において、コントローラ60は、代表フレーム決定部として機能し、12個の対象フレームFR1〜FR12のうち中央の対象フレームを代表フレームに設定する。この中央の対象フレームは、他の対象フレームよりもユーザーが関心を持つ可能性が高いフレームと考えられる。これは、印刷対象となる時間幅を定める場合において、ユーザーは、最も関心を持っているシーンを中心にその範囲を定めがちだからである。このように、中央の対象フレームを基準に補正量が定めことで、適正な補正量が得られ易くなる。そして、この実施形態では、図10に示すように対象フレームが12個選ばれている。このため、中央の対象フレームとして、7番目の対象フレームFR7を用いている。なお、8番目の対象フレームFR8を用いてもよい。ところで、代表フレームは、中央のフレームに限られるものではない。例えば、開始フレーム(1番目の対象フレームFR1)や終了フレーム(12番目の対象フレームFR12)を代表フレームとしてもよい。そして、開始フレームや終了フレームを代表フレームとした場合には、ユーザーによって選択された対象フレームが代表フレームとなるので、処理を簡素化することができる。すなわち、開始フレームや終了フレームの選択処理と代表フレームの決定処理とがまとめて行える。
図5に示すように、個別補正モードにおいて、コントローラ60は、まず、1番目の対象フレームFR1について、サンプリング処理(S18)、シーン判定処理(S19)、補正量算出処理(S20)、画像補正処理(S21)を行う。これらの処理の内容は、一律補正モードの各処理と同じである。簡単に説明すると、サンプリング処理において、コントローラ60は、輝度や色合い等に関する情報を取得し、取得した情報を統計値情報としてメモリ63に記憶する。シーン判定処理において、コントローラ60は、補正をする対象フレームについて被写体に基づく種類を判定する。ここでは、1番目の対象フレームFR1について、「人物」,「風景」,「標準」の何れの種類に属するのかが判定される。補正量算出処理において、コントローラ60は、補正をする対象フレームの色と標準色との差分を、複数の補正項目のそれぞれについて算出する。画像補正処理において、コントローラ60は、算出された補正量を用いてその対象フレームの画像補正を行う。そして、補正処理が終了すると、未処理の対象フレームの有無が判定され(S22)、未処理の対象フレームがあればステップS18に移行し、他の対象フレームについて一連の処理(S18〜S21)を行う。例えば、1番目の対象フレームFR1に対する一連の処理が終了した場合には、2番目の対象フレームFR2に対する一連の処理が行われる。また、未処理の対象フレームがない場合、つまり、12番目の対象フレームFR12まで一連の処理が終了した場合には、第2画像調整処理(S9)を終了する。
以上説明したように、「複数フレーム印刷」が選択された場合、コントローラ60は、互いに前後する対象フレーム同士の時間差を取得し、取得した時間差に応じて複数の対象フレームFR1〜FR12に対する画像補正の仕方を決定する。例えば、一律の条件で補正するのか、個別の条件で補正するのかを決定する。そして、コントローラ60は、決定した補正の仕方に基づき、各対象フレームFR1〜FR12の画像補正を行う。このため、互いに前後する対象フレーム同士の関連性の度合いに応じた補正ができる。その結果、画像補正の適正化が図れる。
ところで、前述した第1実施形態の複合機1では、閾値は画一的に定められていた。この点に関し、代表フレームの種類に応じて閾値を決定するように構成してもよい。例えば、代表フレームの種類が「人物」の場合、代表フレームの種類が「風景」や「標準」の場合に比べて、閾値の値を大きくしてもよい。このように構成すると、代表フレームの種類が「人物」の場合、一律補正モードが選択される可能性が他の種類の場合よりも高くなる。これにより、肌の色等が揃う確率が高くなり、画像補正の仕方をより適正化できる。以下、第2実施形態について説明する。
この第2実施形態において、コントローラ60は、「複数フレーム印刷」が選択された場合、被写体に基づく種類を代表フレームについて判定し、判定した種類に応じて閾値を決定する。これにより、被写体に基づく代表フレームの種類に基づいて閾値が決定される。このため、画像補正の仕方をより適正化できる。例えば、代表フレームの種類を人物と判定した場合、コントローラ60は、その閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定している。これにより、人物と判定された場合に一律の条件で補正される確率が他の種類と判定された場合よりも高くなる。その結果、人物の色が揃い易くなる。
前述した各実施形態は、複合機1による画像補正装置について説明されているが、その説明の中には、画像補正方法や、画像補正装置を制御するためのコンピュータプログラム及びコードの説明も含まれている。また、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれる。
前述した各実施形態では、複合機1を画像補正装置として用いた構成が記載されている。しかし、画像補正装置は、複合機1に限定されるものではない。例えば、専ら印刷を行うプリンタを画像補正装置として用いてもよい。この場合、プリンタに、画像補正用のプログラムを実行させることで、画像補正装置として用いる。また、画像補正用のプログラムを実行するコンピュータによって画像補正装置を構成してもよい。さらに、デジタルカメラを画像補正装置として用いてもよい。
前述した各実施形態では、複数の対象フレームを同じ用紙Sに印刷する態様について説明したが、印刷の態様はこれに限定されない。例えば、複数の対象フレームを別の用紙Sに印刷する態様であってもよい。
前述した各実施形態では、対象フレームの種類として「人物」,「風景」,「標準」の3つを例に挙げて説明した。対象フレームの種類はこれらに限定されるものではなく、他の種類であってもよい。
前述した各実施形態では、カードスロット50にメモリカードMCを装着する構成であったが、この構成に限定されない。例えば、デジタルカメラと複合機1とをケーブルを介して接続し、デジタルカメラに装着されたメモリカードMCへ、ケーブルを通じてアクセスするようにしてもよい。
10 画像読み取り機構,11 原稿台,12 原稿台カバー,
20 印刷機構,21 用紙搬送機構,211 プラテン,212 搬送ローラ,
213 排紙ローラ,214 搬送モータ,22 キャリッジ移動機構,
221 タイミングベルト,222 キャリッジモータ,223 ガイド軸,
224 駆動プーリー,225 アイドラプーリー,
30 駆動信号生成部,
40 操作パネル,41 電源ボタン,
42 表示部,421 フレーム用の表示領域,
422 カーソル用の表示領域,423 操作内容説明用の表示領域,
43 入力部,431 4方向ボタン,432 OKボタン,
433 印刷設定ボタン,434 戻るボタン,435 表示切替ボタン,
436 モード切替ボタン,437 印刷枚数増減ボタン,
438 スタートボタン,439 ストップボタン,
50 カードスロット,
60 コントローラ,61 インタフェース部,62 CPU,
63 メモリ,64 制御ユニット,
S 用紙,CR キャリッジ,IC インクカートリッジ,
HU ヘッドユニット,MC メモリカード,CS カーソル,
FR1〜FR12 対象フレーム
Claims (12)
- (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
(B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
(C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する補正内容決定部と、
(D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの前記画像補正を行う画像補正部と、
を有する画像補正装置。 - (A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する対象フレーム決定部と、
(B)前記時間差を取得する時間差取得部と、
(C)前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定する補正内容決定部と、
(D)前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの前記画像補正を行う画像補正部と、
を有する画像補正装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の画像補正装置であって、
前記複数の対象フレームの中から定められた代表フレームに基づいて前記閾値を決定する閾値決定部を有する、画像補正装置。 - 請求項3に記載の画像補正装置であって、
前記閾値決定部は、
被写体に基づく種類を前記代表フレームについて判定し、判定した種類に応じて前記閾値を決定する、画像補正装置。 - 請求項4に記載の画像補正装置であって、
前記閾値決定部は、
前記代表フレームの種類を人物と判定した場合の閾値を、他の種類と判定した場合の閾値よりも高い値に決定する、画像補正装置。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載の画像補正装置であって、
前記対象フレーム決定部は、
或るフレームを指定するための情報、及び、前記或る対象フレームよりも後に記録されている他のフレームを指定するための情報に基づいて、前記複数の対象フレームを決定する、画像補正装置。 - 請求項6に記載の画像補正装置であって、
前記対象フレーム決定部は、
前記或るフレームを最初の対象フレームに決定するとともに、前記他のフレームを最後の対象フレームに決定し、かつ、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定する、画像補正装置。 - 請求項1から請求項7の何れかに記載の画像補正装置であって、
前記時間差取得部は、
前記対象フレーム毎の時間に関する情報に基づいて、互いに前後する前記対象フレーム同士の時間差を取得する、画像補正装置。 - 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置における画像補正方法であって、
(A)前記対象フレーム決定部により、動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定すること、
(B)前記時間差取得部により、前記時間差を取得すること、
(C)前記補正内容決定部により、前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定すること、
(D)前記画像補正部により、前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正すること、
を行う画像補正方法。 - 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置における画像補正方法であって、
(A)前記対象フレーム決定部により、動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定すること、
(B)前記時間差取得部により、前記時間差を取得すること、
(C)前記補正内容決定部により、前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定すること、
(D)前記画像補正部により、前記補正内容決定部で決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正すること、
を行う画像補正方法。 - 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置のコンピューターにおいて実行されるプログラムであって、
前記コンピューターを、
(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する手段、
(B)前記時間差を取得する手段、
(C)前記時間差が閾値未満の場合に、複数の前記対象フレームそれぞれに対して同一の画像補正の仕方を一律に決定する手段、
(D)決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正する手段、
として機能させるプログラム。 - 対象フレーム決定部と、時間差取得部と、補正内容決定部と、画像補正部とを有する画像補正装置のコンピューターにおいて実行されるプログラムであって、
前記コンピューターを、
(A)動画ファイルを構成する複数のフレームから、印刷対象となる複数の対象フレームを互いに前後する対象フレーム同士の時間差を同じ時間間隔に揃えて決定する手段、
(B)前記時間差を取得する手段、
(C)前記時間差が閾値以上の場合に、前記対象フレームごとに画像補正の仕方を個別に決定する手段、
(D)決定された前記画像補正の仕方に基づき、前記対象フレームそれぞれの画像を補正する手段、
として機能させるプログラム。
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