JP2008005116A - 印刷方法、印刷装置、及び、プログラム - Google Patents

印刷方法、印刷装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ること。
【解決手段】動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、搬送方向に搬送される媒体に複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを複数の対象フレームから特定するステップと、特定フレームに基づいて、複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された複数の対象フレームを印刷するステップと、を含む印刷方法。
【選択図】図7

Description

本発明は、印刷方法、印刷装置、及び、プログラムに関する。
1つの動画ファイルから所定数の連続したフレームを取得し、印刷する装置がある。この装置において、動画ファイルから取得したフレームは静止画として扱われる。この静止画は、望ましい明るさや色彩等になるように画像補正が行われることがある。
特開2004−120638号公報 特開2006−60649号公報
画像の補正時には、各画像の特徴に応じた補正が行われる。たとえば、人物が撮影された画像については肌色が美しく表現されるような補正が行われる。また、風景が撮影された画像については空の青さ等が強調されるような補正が行われる。
このように画像補正では画像の特徴に応じた補正が行われるのであるが、ときには画像認識のエラーから適正な補正が行われないときがある。このようなことが、動画ファイルから取得した連続したフレームに適用されると、適正な画像認識が行われなかったフレームに対して他のフレームとは異なる補正が行われる。そうすると、連続するフレームのうち適正な画像認識が行われなかったフレームだけが色調の異なる違和感のある画像となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
を含む印刷方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
を含む印刷方法。
このようにすることで、動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ることができる。
かかる印刷方法であって、前記印刷するステップは、前記下流側の対象フレームから順に各対象フレームのデータを分割し、該分割されたデータについて前記下流側のデータから順に前記共通補正量に基づいて画像補正処理を行い、前記下流側から順に前記画像補正処理されたデータに基づいて印刷を行うステップを含むことが望ましい。また、前記印刷するステップは、前記分割されたデータのうちのあるデータに対する画像補正処理と、前記あるデータよりも下流側にあるデータに基づく印刷とを並列に行うステップを含むことが望ましい。また、前記特定するステップは、前記複数の対象フレームを前記媒体の搬送方向の下流側から上流側へと時系列順に並べるようにレイアウトするステップを含むことが望ましい。また前記共通補正量を求めるステップは、前記搬送方向の下流側にレイアウトされた複数の特定フレームの補正量の平均を前記共通補正量として求めるステップを含むことが望ましい。また、前記補正量の平均を求めるステップは、前記複数の特定フレームの種別に基づいて各特定フレームの補正量を求め、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むことが望ましい。また、前記補正量の平均を求めるステップは、特定の種別の特定フレームの補正量について重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。また、前記補正量の平均を求めるステップは、前記複数の特定フレームのうち前記搬送方向の垂直方向における中央の特定フレームの補正量を重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。また、前記補正量の平均を求めるステップは、前記特定フレームのピントの合っている度合いに基づいて該特定フレームの補正量について重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。また、前記複数の対象フレームを決定するステップは、前記動画ファイルから最初の対象フレームと最後の対象フレームとを決定し、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定するステップを含むことが望ましい。
これにより、動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ることができる。
動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、
搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定する特定フレーム決定部と、
前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求める補正量決定部と、
前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷する印刷部と、
を含む印刷装置。
これにより、動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ることができる。
印刷装置を動作させるためのプログラムであって、
動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
を前記印刷装置に行わせるプログラム。
このようにすることで、動画ファイルから取得した複数のフレームについて適用される画像補正の適正化を図ることができるプログラムを提供することができる。
===第1実施形態===
本実施形態では、印刷装置としてプリンタ・スキャナ複合機(以下、単に複合機という)を例に挙げて説明する。
===複合機1の構成について===
図1Aは、複合機1の外観を説明するための斜視図である。図1Bは、操作パネル40を説明するための図である。図2は、複合機1の構成を説明するためのブロック図である。図3は、印刷機構20を説明するための図である。この複合機1は、画像読み取り機構10、印刷機構20、駆動信号生成部30、操作パネル40、カードスロット50、及び、コントローラ60を有する。この複合機1では、コントローラ60によって制御対象部、すなわち、画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、駆動信号生成部30が制御される。
画像読み取り機構10は、原稿台11上の原稿を読み取り、原稿の画像濃度に応じた電気信号を出力するための装置である。印刷機構20は、ガイド軸223上をキャリッジCRが移動方向に移動しながらヘッドユニットHUからインク滴を吐出することで用紙Sに印刷を行う。この印刷機構20については、後に詳述する。
駆動信号生成部30は、ヘッドからインクを吐出させる際に用いられる駆動信号COMを生成する部分である。この駆動信号生成部30は、コントローラ60(CPU62)からの制御信号に基づき、様々な波形の駆動信号COMを生成する。
操作パネル40は、複合機1におけるユーザインタフェースを提供する。また、カードスロット50は、メモリカードMCと電気的な接続を行う部分である。また、コントローラ60は、各制御対象部を制御する。これら、操作パネル40、カードスロット50、及びコントローラ60については後述する。
<印刷機構20について>
印刷機構20は、媒体としての用紙Sへ画像を印刷する部分である。この印刷機構20は、用紙搬送機構21と、キャリッジCRと、キャリッジ移動機構22とを有する。用紙搬送機構21は、用紙Sを搬送方向へ搬送するためのものであり、用紙Sを裏面側から支えるプラテン211と、プラテン211よりも搬送方向上流側に配置された搬送ローラ212と、プラテン211よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ213と、搬送ローラ212や排紙ローラ213の駆動源となる搬送モータ214とを有する。キャリッジCRは、インクカートリッジICやヘッドユニットHUが取り付けられる部材である。キャリッジCRに取り付けられた状態で、ヘッドユニットHUが有するヘッド(図示せず)は、プラテン211に対向している。キャリッジ移動機構22は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させるためのものである。このキャリッジ移動機構22は、タイミングベルト221と、キャリッジモータ222と、ガイド軸223とを有している。タイミングベルト221は、キャリッジCRに接続されるとともに、駆動プーリー224とアイドラプーリー225との間に架け渡されている。キャリッジモータ222は、駆動プーリー224を回転させる駆動源である。ガイド軸223は、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ案内するための部材である。このキャリッジ移動機構22では、キャリッジモータ222を動作させることで、キャリッジCRをキャリッジ移動方向へ移動させることができる。
上述のような構成を有することによって、印刷機構20は次のようにして印刷を行う。まず、用紙搬送機構21が用紙Sを所定の位置まで搬送する。そして、コントローラ60は、キャリッジ移動方向にキャリッジCRを移動させつつ、ヘッドユニットHUからインク滴を吐出させて用紙S上に画像を形成させる。この画像形成は、キャリッジCRがガイド軸223の一端部から他端部へと移動しながら行われる。このキャリッジCRがガイド軸223の一端部から他端部へと移動しつつインク滴を吐出して画像を形成する動作をパスという。
1回のパスが完了すると、次にコントローラ60は、用紙搬送機構21に用紙Sを所定量だけ搬送方向に搬送させる。そして、所定量の搬送が完了すると再度パスが行われる。このような動作が繰り返されることで、用紙S上には用紙Sの下流側から断続的に画像が形成されることとなる。
<操作パネル40について>
操作パネル40は、この複合機1におけるユーザインタフェースを構成する。この操作パネル40には、電源ボタン41、表示部42、及び、入力部43が配置されている。電源ボタン41は複合機1の電源をオンオフする際に操作されるボタンである。表示部42は、例えば液晶表示パネルによって構成される。この表示部42には、例えばメニュー画面や印刷対象となる画像(動画ファイルのフレーム)が表示される。入力部43は、各種のボタンによって構成されている。この例において入力部43は、4方向ボタン431、OKボタン432、印刷設定ボタン433、戻るボタン434、表示切替ボタン435、モード切替ボタン436、印刷枚数増減ボタン437、スタートボタン438、及び、ストップボタン439によって構成されている。4方向ボタン431は、項目を移動させる際等に操作される。OKボタン432は、選択項目を確定させる際等に操作される。印刷設定ボタン433は、印刷の設定時に操作される。戻るボタン434は、表示を前の状態に戻す場合等に操作される。表示切替ボタン435は、表示態様を切り替える際等に操作される。例えば、画像のサムネイル表示と拡大表示とを切り替える際等に操作される。モード切替ボタン436は、複合機1の動作モードを切り替える際等に操作される。印刷枚数増減ボタン437は、印刷枚数を調整する際等に操作される。スタートボタン438は、動作を開始させる際等に操作される。例えば、印刷を開始させる際に操作される。ストップボタン439は、何らかの動作を中止させる際等に操作される。例えば、印刷を中止させる際に操作される。これらのボタンは、操作に応じた信号を出力するスイッチ(図示せず。)を有する。このスイッチはコントローラ60と電気的に接続されている。従って、コントローラ60は、スイッチからの信号に基づいて各ボタンに対する操作を認識し、認識した操作に対応した動作をする。
<カードスロット50について>
カードスロット50は、メモリカードMC(外部メモリに相当し、かつ、動画ファイルメモリに相当する。)と電気的な接続を行う部分である。このため、カードスロット50には、メモリカードMCと電気的に接続するためのインタフェース回路が設けられている。カードスロット50に対して着脱されるメモリカードMCには、印刷対象となるデータが記憶される。例えば、デジタルカメラによって撮影された動画ファイルや静止画ファイルが記憶される。
<コントローラ60について>
コントローラ60は、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ(図示せず)との間でデータの受け渡しを行う。また、ケーブルを通じて接続されたデジタルカメラとの間でもデータの受け渡しを行うことができる。CPU62は、複合機1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、コンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM、ROM等の記憶素子によって構成される。CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、制御ユニット64を通じて画像読み取り機構10、印刷機構20、及び、操作パネル40(表示部42)を制御する。
制御ユニット64は、画像のデータについて所定の処理を行い、印刷機構20に画像を印刷させるために印刷データを生成する機能を有する。制御ユニット64の詳細については後述する。
<制御ユニット64について>
図4は、制御ユニット64内に含まれる各ユニットの機能について説明するための図である。制御ユニット64には、印刷機構20を制御するためのユニットも含まれている。この印刷機構20を制御するためのユニットとして制御ユニット64には、画像補正ユニット641、色変換処理ユニット642、ハーフトーン処理ユニット643、及び、ラスタライズ処理ユニット644が含まれている。
また図には、印刷される画像が複数のブロックに分割されて示されている。ここでは、説明の便宜上大きなブロックで示しているが、実際のブロックは横方向に4画素、縦方向に1画素で1つのブロック(1バイトのデータが1ブロックを構成)を構成している。そして、このように分割されたブロックごとのデータが1つの単位として各ユニットに送られる。尚、説明の便宜上、図のブロックのうちの4つのブロックについてD1〜D4の符号が付されている。
画像補正処理ユニット641には、用紙Sに印刷される画像データ(RGB画像データ)が上述のブロックを単位として送られる。画像補正ユニット641は、送られたブロックのRGB画像データに対して、後述する共通補正量を適用して補正後のRGB画像データを生成する機能を有する。そして、画像補正処理ユニット641は、この補正後のRGB画像データを色変換処理ユニット642に送る。
色変換処理ユニット642は、送られた補正後のRGB画像データの各RGB画素データを、CMYK色空間により表される多段階(例えば256段階)の階調値を有するデータに変換する機能を有する。この色変換処理は、RGBの階調値とCMYKの階調値とを対応づけたテーブルを参照することによって行われる。そして、色変換処理ユニット642は、このCMYK色空間に変換されたデータ(CMYK画素データ)をハーフトーン処理ユニット643に送る。
ハーフトーン処理ユニット643は、多段階の階調値を有するCMYK画素データから、複合機1で表現可能な少段階の階調データに変換する機能を有する。ここでは、ハーフトーン処理ユニット643は、256段階の階調値を示すCMYK画素データから、4段階の階調値を示す2ビットのドット形成データを生成する。そして、このドット形成データをラスタライズ処理ユニット644に送る。
ラスタライズ処理ユニット644は、送られたドット形成データを、複合機1の印刷機構20に転送すべきデータ順に変更する機能を有する。ラスタライズ処理されたドット形成データは、印刷機構20に送られる。印刷機構20は、1パス分印刷できるだけのドット形成データを蓄積すると、1パス分の印刷を行う。
上述のような処理は、各ユニットにおいてブロックごとに行われる。そして各データは、各ユニット間においてバケツリレー形式で送られ処理される。例えば、あるユニットにおいてブロックD1のデータの処理が完了すると処理済みのデータを他のユニットに送り、次にブロックD2のデータの処理が開始されるというように、各ブロックのデータが1つの単位として処理される。
処理されるデータの順序は、図に示す矢印の通りである。つまり、用紙Sの左上方のブロックD1から処理が開始され、次にD2,D3,D4というように右方向に進んでいく。そして、この行のブロックの処理が完了すると下の行の左のブロックD5から同様に右方向に処理が進められる。このような処理を繰り返すことにより、最初のブロックD1のデータから最後のブロックのデータDnまでの処理が行われる。
このように用紙Sの上部からブロックごとに処理を行うことによって、用紙Sに印刷される画像の全てのデータについて画像処理が完了しなくても、処理が完了したデータを用いて印刷を開始することができるようになる。つまり、各ユニットがブロックごとのデータを並列に処理し印刷機構20にこのデータを送ることにより、データ処理と印刷処理をも並列処理することができる。そして、総印刷処理時間を短縮することができる。
===複合機1の動作について===
<動作の概略について>
複合機1は、メモリカードMCに記憶された静止画ファイルや動画ファイルを用紙Sへ印刷することができる。また、動画ファイルを印刷する場合、動画ファイルを構成する複数フレームのうち1つのフレームを印刷する「1フレーム印刷」と、動画ファイルを構成する一部の複数フレームを印刷する「複数フレーム印刷」とが選択できる。尚、このような印刷時には、画像の明るさや色調の補正が行われる。
参考例における画像補正は、まず、各フレームについてどのような種別のフレームであるかが判定される。そして、そのフレームの種別に応じた補正が行われる。例えば、その画像が人物であると判定されたときは、肌色を美しく表現するような補正が行われる。また、その画像が風景であるときは、空の青を鮮やかに表現するような補正が行われる。
ところで、複数フレーム印刷では、フレーム間で似通った画像となる場合が多い。例えば、ゴルフスイングの連続画像を印刷したいときなど、人物が中心となり背景はほとんど変化しないような連続画像となっている。このような複数フレームのそれぞれについて、参考例のような補正を行った場合、フレーム中の人物の顔を適切に認識できたか否かで適用される補正は人物用のものであったり風景用のものとなったりする。
図5は、各フレームについて個別の補正量を適用したときの印刷画像の参考例を示す図である。図には、第1フレームFR1’から第12フレームFR12’が印刷された用紙Sが示されている。そして、第5フレームFR5’及び第6フレームFR6’と第10フレームFR10’〜第12フレームFR12’が他のフレームに対して異なった色調となっている。これは、これらのフレームに撮影されている人物の顔が横向きであったため人物とは認識がされず、背景としての補正が適用されたためである。その他のフレームについては、人物用の補正が行われている。このように、連続画像であるのに色調が一定しないような補正はユーザを困惑させ望ましいものとはいえない。
これを解消するために以下に説明する処理では、用紙Sに印刷される全てのフレームに適用される補正量の平均を求め、この補正量を印刷される全てのフレームに適用するというように、全てのフレームに基づいて求められた共通の補正量を使用する。このようにすると、共通の補正量が印刷される全てのフレームに適用されるので、一定の色調を有するような補正が行われることになる。
さらにここでは、用紙Sの搬送方向の最も下流側にレイアウトされるフレームに基づいて、用紙Sに印刷されるフレームに適用される補正量を求める。そして、この補正量を適用しつつ印刷処理を行うことによって、全てのフレームについて一定の色調を有するような補正を行いつつ、印刷速度の向上を図っている。以下に、このような印刷動作の詳細について説明する。
<動画印刷処理の詳細について>
以下、複合機1における動画印刷処理の詳細について説明する。図6は、印刷動作時の各処理を説明するフローチャートである。図7は、第2補正量算出処理を説明するフローチャートである。図8は、動画ファイルの選択時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。なお、これらの処理は、コントローラ60によって行われる。具体的には、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに基づいてCPU62が行う。従って、コンピュータプログラムは、各処理をCPU62に行わせるためのコードを有する。
動画印刷処理において、コントローラ60は、まず印刷方法決定処理を行う(S1)。この印刷方法決定処理は、1フレーム印刷と複数フレーム印刷の何れの印刷方法で印刷するかを決定する処理である。この処理において、コントローラ60は、項目「1フレーム印刷」と項目「複数フレーム印刷」を含むメニュー画像を表示部42にて表示させ、入力部43(モード切替ボタン436、4方向ボタン431、OKボタン432等)からの信号を待つ。そして、コントローラ60は、入力部43からの信号に基づいてユーザによって指定された印刷方法を認識し、その印刷方法を示す情報をメモリ63へ記憶する。
次に、コントローラ60は、動画ファイル選択処理を行う(S2)。この動画ファイル選択処理は、印刷対象となる動画ファイルをユーザに選択させるための処理である。この処理においてコントローラ60は、印刷対象となる動画ファイルを認識し、選択を促すためのメニュー画面を表示部42に表示させる。例えば、図8に示すように、各動画ファイルにおける1番目のフレームをサムネイル表示する。なお、図8では、2つの動画ファイルについて、1番目のフレームが表示された例を示している。その後、コントローラ60は、入力部43からの信号を待ち、入力部43からの信号に基づき、ユーザによって指定された動画ファイルを認識する。そして、認識した動画ファイルのファイル名や所在を示す情報(例えば、ドライブ名やフォルダ名を示すパス情報)をメモリ63へ記憶させる。
次に、コントローラ60は、決定された印刷方法の判断を行う(S3)。この判断は、次に行われる処理を定めるために行われる。すなわち、決定された印刷方法が1フレーム印刷であった場合、コントローラ60は、次に行う処理をフレーム決定処理(S4)と定め、ステップS4へ移行する。また、決定された印刷方法が複数フレーム印刷であった場合、コントローラ60は、次に行う処理を開始終了フレーム決定処理(S7)と定め、ステップS7へ移行する。ここでは、まず、決定された印刷方法が1フレーム印刷である場合について説明する。
フレーム決定処理(S4)は、1フレーム印刷において印刷対象となるフレーム(対象フレームともいう。)を決定する処理である。この処理において、コントローラ60は、動画ファイルを構成する複数のフレームの中から、印刷対象となる1つのフレームを決定する。このため、コントローラ60は、撮影開始からの経過時間、及び、この経過時間に対応するフレームを、表示部42に表示させ、入力部43からの入力を待つ。ユーザは、入力部43(例えば4方向ボタン431)を操作して経過時間を変化させる。そして、所望のフレームが表示されたならば、ユーザは、OKボタン432を操作する等によって印刷するフレームを決定する。この操作に伴い、コントローラ60は、対応するフレームを対象フレームに決定し、この対象フレームを示す情報をメモリ63に記憶する。
対象フレームが決定されたならば、第1補正量算出処理が行われる(S5)。この第1補正量算出処理は、用紙Sに印刷される1枚の対象フレームに適用する補正量を求める処理である。すなわち、この処理において、コントローラ60は、対象フレームの種類を判定し、その種類に適した補正量を求める。この複合機1では、被写体に基づく3つの種類が用意されている。具体的には、「人物」,「風景」,「標準」からなる3つの種類が用意されている。そして、対象フレームが「人物」と判定された場合には、コントローラ60は、対象フレームにおける人の顔の部分が肌色の標準色となるような補正量を求める。対象フレームが「風景」と判定された場合、コントローラ60は、対象フレームにおける緑色の部分、青色の部分、及び、赤色の部分について、彩度を上げるような補正量を求める。対象フレームが「標準」と判定された場合、コントローラ60は、対象フレームにおける明るさを上げ、かつ、各色の彩度を上げるような補正量を求める。
対象フレームの補正量が求められると、コントローラ60は、求められた補正量を対象フレームに適用しつつ第1印刷処理を行う(S6)。この第1印刷処理は対象フレームが1つの場合における印刷処理である。
再度図4を参照しつつ、S6における第1印刷処理の説明を行う。第1印刷処理において、CPU62から画像補正ユニット641にブロックD1から順番に画像のデータが送られる。データが送られると、画像補正ユニット641は、S5において求められた補正量をブロックごとに適用し、補正後のRGB画像データを生成する。補正後のRGB画像データを生成すると、このデータを色変換処理ユニット642に送る。以降、前述の通りこのデータについて色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理が行われる。このような処理が行われている一方で、画像補正ユニット641にはブロックD2のRGB画像データが送られる。このブロックD2のRGB画像データについても上述と同様の処理が行われる。このように、バケツリレー方式によってデータが処理される。そして、1パス印刷できる分の処理が完了したデータが印刷機構20に蓄積されると、印刷機構20は1パス分の印刷を行う。この動作が繰り返されることで、用紙S1枚分の印刷が行われる。
次に、決定された印刷方法が複数フレーム印刷の場合について説明する。この場合、コントローラ60は、ステップS7にて開始終了フレーム決定処理を行う。ここで、図9は、開始終了フレーム決定処理におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。図10は、開始フレームの決定時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。図11は、終了フレームの決定時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。この開始終了フレーム決定処理は、印刷対象となる動画ファイルについて、印刷対象となる最初の対象フレーム(以下、開始フレームともいう。)と、最後の対象フレーム(以下、終了フレームともいう。)とを指定する処理である。
まず、コントローラ60は、選択用画像を表示部42に表示させる。ここでの選択用画像は、フレーム用の表示領域421と、カーソル用の表示領域422と、操作内容説明用の表示領域423とを有している。フレーム用の表示領域421は、任意のフレームについて画像を表示するものである。この複合機1において、フレーム用の表示領域421には、まず動画ファイルにおける1番目のフレームが表示される。そして、4方向ボタン431における左側部分或いは右側部分が操作されると、表示対象となるフレームが変化する。例えば、右側部分が押されると、表示されているフレームよりも後側のフレームが表示され、左側部分が押されると、表示されているフレームよりも前側のフレームが表示される。
カーソル用の表示領域422は、左右方向に移動可能なカーソルCSを表示する。このカーソルCSは、表示されているフレームの動画ファイルにおける経過時間を示す。例えば、図9の例では、動画ファイルにおける先頭フレームが表示されている。このため、カーソルCSは、カーソル用の表示領域422における左端に表示されている。そして、図10の例では、全体の4割程度の時間が経過した状態のフレームが表示されている。このため、カーソルCSも、表示領域における左端から右側へ向けて、表示範囲の4割程度移動している。同様に、図11の例では、全体の6割程度の時間が経過した状態のフレームが表示されている。このため、カーソルCSも、表示領域における左端から右側へ向けて、表示範囲の6割程度移動している。
そして、好みのフレームが表示されている状態でユーザがOKボタン432を押すと、その時点でのフレームが開始フレームに定められる。また、開始フレームが定められた後に、この開始フレームよりも後側の好みのフレームが表示されている状態でユーザがOKボタン432を押すと、その時点でのフレームが終了フレームに定められる。例えば、図10に示す状態でユーザがOKボタン432を押し、その後、図11に示す状態でユーザがOKボタン432を押すと、開始フレームとして、ゴルフでアドレスをしている人物のフレームが定められ、終了フレームとして、ショット後の人物のフレームが定められる。
開始フレーム及び終了フレームを定めたならば、コントローラ60は、中間フレーム決定処理を行う(S8)。ここで、図12は、対象フレームを説明するための図である。中間フレームは、開始フレームと終了フレームの間に定められるフレームであって、印刷対象となるフレームである。
中間フレーム決定処理において、コントローラ60は、開始フレームと終了フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて複数の中間フレームを決定する。この複合機1では、複数フレーム印刷が選択された場合に、12個の対象フレームが1枚の用紙Sに印刷される。このため、図12に符号FR1で示すフレームが開始フレームとして決定され、符号FR12で示すフレームが終了フレームとして決定された場合には、符号FR2から符号FR11で示す各フレームが中間フレームとして決定される。図12の例において、中間フレームFR2〜FR11は、互いに前後する他の対象フレームとの時間間隔が揃うように定められる。この例において各中間フレームFR2〜FR11は、他の対象フレームとの間に2つのフレームを挟んでいる。言い換えれば、各対象フレームFR1〜FR12は、2つのフレーム毎に定められている。なお、間に挟むフレームの数に関し、図示の都合で2つとしたが、実際の数はこの数に限られない。すなわち、間に挟むフレームの数は、開始フレームから終了フレームまでの時間間隔、対象フレームの数、撮影時におけるフレームレート等の要因によって定められる。
中間フレームが決定されたならば、第2補正量算出処理が行われる(S9)。この第2補正量算出処理は、複数の対象フレームについて適用される共通の補正量を求める処理である。なお、この第2補正量算出処理については後で詳しく説明する。
第2補正量算出処理を行ったならば、コントローラ60は、第2印刷処理を行う(S10)。この第2印刷処理は複数の対象フレームに対する印刷処理である。ここでは、第2補正量算出処理(S9)で求められた共通補正量を複数の対象フレームに適用しつつ、用紙Sに印刷する処理が行われる。
図13は、第2印刷処理における表示部42の表示画面の一例を示す図である。この第2印刷処理では、図13に示すように、印刷される複数のフレームの確認のために、複数の対象フレームが表示部42に表示される。なお、図13における上段左端に表示されている対象フレームが開始フレーム(1番目の対象フレームFR1)であり、下段右端に表示されている対象フレームが終了フレーム(12番目の対象フレームFR12)である。また、他の対象フレームFR2〜FR11は中間フレームである。そして、各対象フレームFR1〜FR12は、上段左端から下段右端に向かって時系列で表示されている。すなわち、表示されている12個の対象フレームのうち、上段に配置されている4つの対象フレームは、1番目の対象フレームFR1から4番目の対象フレームFR4である。そして、撮影された時刻が早い程、左側に表示されている。同様に、中段に配置されている4つの対象フレームは5番目の対象フレームFR5から8番目の対象フレームFR8であり、下段に配置されている4つの対象フレームは9番目の対象フレームFR9から12番目の対象フレームFR12である。
そして、ユーザがOKボタン432、及び、スタートボタン438を順に押すことで、用紙Sへの印刷が開始される。
再度図4を参照しつつ第2印刷処理の説明を行う。第2印刷処理において、CPU62から画像補正ユニット641にブロックD1から順番に画像のデータが送られる。データが送られると、画像補正ユニット641は、共通補正量をブロックごとに適用して、補正後のRGB画像データを生成する。補正後のRGB画像データを生成すると、このデータを色変換処理ユニット642に送る。以降、前述と同様に、このデータについて色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理が行われる。そして、1パス印刷できるだけの処理済みのデータが集まると、印刷機構20は1パス分の印刷を行う。
上述の通り第2印刷処理における画像補正の処理は、用紙Sの左上のブロックから右方向へと進められ、その行のブロックのデータ処理が完了すると次の行のデータ処理が行われるというように行われる。また、第2印刷処理における印刷動作についても、用紙Sの左上から印刷が開始されヘッドが用紙Sの右方向に移動しつつ画像を形成していく。そして、ヘッドが右端まで印刷を完了すると、用紙Sは搬送方向に搬送させられ再度ヘッドが移動させられて印刷が行われる。
このようにすることで、用紙Sの上部から順番にデータの処理が行われ、ヘッドが1パス印刷するだけのデータ処理が完了したところでヘッドが印刷を行うようにすることができる。そしてヘッドがこのような印刷を行っているのと並行して用紙Sの下端側のデータ処理が行われるのである。このようにすることで、画像補正処理と印刷動作とを並列処理することができ、総印刷時間を短縮することができる。
図15は、印刷画像の一例を示す図である。図15に示すように、用紙Sの幅方向(キャリッジ移動方向に対応する。)に3つ、用紙Sの長さ方向(搬送方向に対応する。)に4つのフレームが配置され、合計で12個のフレームが1枚の用紙Sに印刷される。
===第2補正量算出処理===
図7を参照しつつ、第2補正量算出処理について説明する。まず、第2補正量算出処理の概略について説明する。第2補正量算出処理では、用紙Sに印刷される全てのフレームに共通に使用される共通補正量が求められる。この処理において、コントローラ60は、用紙の搬送方向の下流側に印刷される対象フレーム(以降、特定フレームという)を特定する。この特定フレームは、複数の対象フレームのレイアウトに応じて決められる。次に、コントローラ60は、下流側にレイアウトされる対象フレームについての補正量の平均を求める。この平均化された補正量は、共通補正量として前述の第2印刷処理(図6、S10)において使用される。
第2補正量算出処理の各ステップについて説明を行う。最初に、コントローラ60は、用紙Sの下流にレイアウトされる対象フレーム(特定フレーム)を求める(S11)。図14は、画像補正前における複数の対象フレームの印刷例を示す図である。ここでは、用紙Sの搬送方向について4つのフレームが印刷され、用紙Sの搬送方向と垂直方向について3つのフレームが印刷される設定となっている。
並ぶ順序としては、用紙の搬送方向を用紙の上部としたとき、最初の4枚の対象フレームFR1〜FR4が、用紙の右側の列に下流側から上流側へと順番に並べられる。次に、対象フレームFR5〜FR8がこの列の左側の列に下流側から上流側へと順番に並べられる。次に、対象フレームFR9〜FR12がこの列のさらに左側の列に下流側から上流側へと順番に並べられる。
よって、図14では、用紙Sの搬送方向の最も下流側に、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9の3枚の対象フレームがレイアウトされる。よって、コントローラ60は、用紙Sの搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームとして、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、及び、9番目の対象フレームFR9を特定する。
そして、以降、この特定フレームについてのみ、後述するS12〜S14の処理が行われる。
次に、コントローラ60は、サンプリング処理を行う(S12)。このサンプリング処理は、特定フレームについて、輝度や色合い等に関する情報を取得する処理である。この処理において、コントローラ60は、輝度値、R(レッド)画素の数や座標、G(グリーン)画素の数や座標、B(ブルー)画素の数や座標、及び、エッジの量等の情報を取得する。そして、取得した情報を統計値情報としてメモリ63に記憶する。
統計値情報を記憶させると、コントローラ60は、シーン判定処理を行う(S13)。シーン判定処理は、各特定フレームのシーンを判定する処理である。シーンの種類には「人物」、「風景」、「標準」の3つが用意されている。そして、コントローラ60は、各特定フレームが「人物」、「風景」、「標準」のどの種別に分類されるかを判定する。このとき、コントローラ60は、メモリ63に記憶された統計値情報を読み出し、その特定フレームが「人物」に分類できるか否かを判定する。この判定は、顔の部分があるか否かによって行われる。
この判定について概略を説明すると次の通りである。まず、コントローラ60は、その特定フレームについて肌色の部分があるか否かについて判定する。肌色の部分があった場合、コントローラ60は、その肌色の部分の中に両目及び口に対応する部分があるかを判定する。そして、両目及び口に対応する部分があった場合、肌色と認識できる部分を顔と認識する。さらに、顔の部分における面積が特定フレームにおける面積の0.5%以上あれば、その特定フレームの種類を「人物」と判定する。
「人物」とは判定されなかった場合、コントローラ60は、その特定フレームが「風景」に分類できるかを判定する。この判定は、例えば、ヒストグラムを用いて行われる。このとき、コントローラ60は、輝度値、R画素数、G画素数、B画素数、エッジの量等の各項目について度数を求め、ヒストグラムを得る。そして、得られたヒストグラムの形状から特定フレームの種類を判定する。例えば、風景に多く出現する、緑、青、赤、の比率が高ければ、風景を示すヒストグラムとのマッチングが高くなる。よって、このときコントローラ60は、その特定フレームを「風景」と判定する。
さらに、コントローラ60は、「人物」「風景」のいずれにも判定されなかった特定フレームを「標準」と判定する。そして、この判定結果を、各特定フレームの番号に関連づけてシーン情報としてメモリ63に記憶する。
次に、コントローラ60は、補正量算出処理(S14)を行う。複合機1で用いられる補正項目としては、例えば、「明るさ」、「コントラスト」、「彩度」、「カラーバランス」、「シャープネス」がある。尚、補正項目は一例であり、他の項目も定められている。ここで、特定フレームが「人物」と判定された場合には、その特定フレームにおける人の顔の部分が、肌色の標準色となるように補正量が算出される。特定フレームが「風景」と判定された場合、その特定フレームにおける緑色の部分、青色の部分、及び、赤色の部分について、彩度を上げるように補正量が算出される。特定フレームが「標準」と判定された場合、その対象フレームが多少明るくなり、かつ、各色の彩度が多少高くなるように補正量が算出される。そして、コントローラ60は、算出した補正量を各特定フレームの番号に関連づけてメモリ63に記憶する。
次に、コントローラ60は、S11において特定された特定フレーム(1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9)の全てについて、上述の一連の処理(S12〜S14)を行ったか否かについて判定する(S15)。そして、S12〜S14の処理を行っていない特定フレームが残っている場合には、S12に戻り、未処理の特定フレームについて一連の処理(S12〜S14)を行う。一方、全ての特定フレームについて、S12〜S14の処理を行った場合には、共通補正量の算出処理を行う。
共通補正量の算出処理(S16)では、補正量算出処理において記憶した特定フレームの補正量についての平均を求める。よって、コントローラ60は、補正量算出処理(S14)で記憶した補正量をメモリ63から読み出し、それぞれの補正項目(明るさ、コントラスト、彩度、カラーバランス、シャープネス)についての平均量を求める。n番目の対象フレームの補正量をCnとし、n番目に乗じられる計数をanとすると、ある補正項目についての特定フレームの平均Caveは、次の式で求めることができる。但し、ここでは特定フレームを、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9としている。
Cave=a1・C1+a5・C5+a9・C9 (式1)
但し、a1=a5=a9=1/3
そして、コントローラ60は、それぞれの補正項目についての補正量の平均(平均補正量)を共通補正量としてメモリ63に記憶する。
第2補正量算出処理が終了すると、コントローラ60は、第2印刷処理(図6、S10)を行う。これにより、例えば図15に示す画像が用紙Sに印刷される。このとき、複合機1では、前述の通り、共通補正量を全ての対象フレームに提供するようにしつつ印刷処理を行っている。第2印刷処理は、図4を用いて説明したとおり、ブロックごとの画像データが順次処理されることによって行われる。
このように、下流側に配置される特定フレームの補正量の平均として共通補正量を求めることで、全ての対象フレームの補正量の平均として共通補正量を求めるよりも早く共通補正量を求めることができる。また、このようにすることで、全ての対象フレームの補正量の平均として共通補正量を求める場合よりも早く印刷処理を開始することができる。そして、求められた共通補正量を下流側に配置される対象フレームのデータに適用しつつ印刷を行うという並列処理を行うことによって、対象フレーム全体に平均的なばらつきのない適切な補正を行いつつも、印刷を早く完了することができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、特定の種別の特定フレームについての補正量に重み付けを行い、重み付けした後の補正量をその特定フレームについての補正量とする。そして、特定フレーム(ここでは、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9)についての補正量を平均化することで共通補正量(便宜上、第2共通補正量とする)を求める。
具体的には、図7のS16の「共通補正量算出処理」が、次に説明する「第2の共通補正量算出処理」(S16’)に置き換えられる。また、ここでは「人物」の種別に属する特定フレームについての補正量に重み付けを行った平均補正量を求めることとする。例えば、特定フレームのうち、1番目の対象フレームFR1が人物の種別に属するものとして認識されるとする。このとき、1番目の対象フレームFR1の補正量に重み付けをした平均補正量を共通補正量(第2共通補正量)として求める。
第2共通補正量を求める式は、上述の(式1)と同様であるが、係数が以下の関係を有する。
a1>a5,a9
但し、a1+a5+a9=1
ここでは、「人物」の種別の特定フレームの補正量について重み付けを行ったが、「風景」又は「標準」の特定フレームの補正量に重み付けをすることとしてもよい。
このように、下流側に配置される特定フレームのうち特定の種別のフレームについて重み付けした補正量を求める。そして、これらの補正量の平均として共通補正量を求めることで、共通補正量の算出をより早く完了することができ、印刷処理をより早く開始することができる。そして、求められた共通補正量を下流側に配置される対象フレームのデータに適用しつつ印刷を行うという並列処理を行うことによって、特定の種別のフレームをより美しく補正しつつ全体的にばらつきのない適切な補正を行いつつも、印刷を早く完了することができる。
===第3実施形態===
第3実施形態では、複数の特定フレームのうち中央に存在する特定フレームの補正量に重み付けを行い、重み付けした後の補正量をその特定フレームの補正量とする。そして、複数の特定フレームについての補正量を平均化することで平均補正量を求め、これを共通補正量(便宜上、第3共通補正量とする)とする。
このように、中央の特定フレームの補正量に重み付けを行うのは、一般的にユーザは、より中央に存在するフレームを重要視し、中央のフレームの前後のフレームについては中央のフレームに至るまでの過程、及び、至った後の状況として参照するのみで重要視しないであろうと思われるからである。
具体的には、図7のS16の「共通補正量算出処理」が、次に説明する「第3の共通補正量算出処理」(S16’’)に置き換えられる。S16’’において、コントローラ60は、まず中央の特定フレームを特定する。ここでは、特定フレームは、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、及び、9番目の対象フレームFR9である。よって、コントローラ60は、これらの中で最も中央に存在する5番目の対象フレームを中央の特定フレームと特定する。
次に、コントローラ60は、中央の特定フレームFR5に重み付けをした第3共通補正量を求める。第3共通補正量を求める式は、上述の(式1)と同様であるが、係数が以下の関係を有する。
a5>a1,a9
但し、a1+a5+a9=1
このように、下流側に配置される特定フレームのうち中央の特定フレームについて重み付けした補正量を求める。そして、これらの補正量の平均として共通補正量を求めることで、共通補正量の算出をより早く完了することができ、印刷処理をより早く開始することができる。そして、求められた共通補正量を下流側に配置される対象フレームのデータに適用しつつ印刷を行うという並列処理を行うことによって、中央寄りの対象フレームをより美しく補正しつつ全体的にばらつきのない適切な補正を行いつつも、印刷を早く完了することができる。
===第4実施形態===
第4実施形態では、複数の特定フレームのうち、ピントが合っていない(ピンぼけ)特定フレームの補正量に対してピントの合っている特定フレームよりも小さな重み付けを行い、重み付けした後の補正量をその特定フレームの補正量とする。そして、複数の特定フレームの補正量を平均化して平均補正量を求め、これを共通補正量(便宜上、第4共通補正量とする)とする。
このようにするのは、ピントの合っていないフレームが美しく印刷されるように補正されるよりは、ピントの合っているフレームについて美しく印刷されることが望まれるからである。また、ピントの合っているフレームの前後のフレームは、そのピントの合っているフレームと画像も似ており、ピントが合っている傾向がある。よって、特定フレームのなかでもよりピントが合っているフレームの補正量を重み付けすることによって、全体としてピントの合ったフレームに適した補正を行うことができると考えられる。
具体的には、第4実施形態において、図7のS16の「共通補正量算出処理」が、次に説明する「第4の共通補正量算出処理」(S16’’’)に置き換えられる。S16’’’において、コントローラ60は、特定フレーム(1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9)についてピントの合っている度合いを求める。そして、ピントがより合っている特定フレームの補正量に対して他の特定フレームよりも大きい重み付けを行って平均補正量を求める。
ピントの合っている度合いは、例えば次のようにして求められる。ピントが合っている度合いを求める方法として、ここではエッジ検出処理が用いられる。このエッジ検出処理においてコントローラ60は、特定フレームの各画素について濃度の空間的変化(勾配)を求める。一般に、ピントが合っているフレームは勾配の大きい画素が多い。これは、多くの部分にピントが合うほど濃度変化が急峻である画素数が増加するからである。また、濃度変化が急峻であるか否かは画素間の勾配が所定値よりも大きいか否かによって判定することができる。よって、コントローラ60は、所定値よりも大きい勾配を有する画素の数をカウントし、このカウント値が大きい対象フレームほどピントの合っている度合いが高い対象フレームであるとする。
ところで、撮影された被写体の異なるフレーム同士では、これら被写体を構成するエッジの量も異なったものとなる。このようにエッジの量が異なっているフレーム同士では、勾配が大きいとされる画素数も初めから異なったものとなる。よって、被写体の異なるフレーム同士の比較において、所定値よりも大きな勾配を有する画素数が多いフレームほどピントが合っているフレームということはいえない。一方、第4実施形態では、対象フレームFR1〜FR12は同様の被写体を有するフレームであると考えられるから、特定フレームとしての対象フレームFR1、FR5、FR9も同様の被写体を有するフレームであると考えられる。これは、対象フレームが動画ファイルから取り出されたものであり、連続的なフレームであると推測されるからである。よって、本実施形態では、所定値よりも大きい勾配を有する画素数のカウント値を単純にフレーム間で比較することによって、ピントが合っている度合いの比較をすることができるのである。
各特定フレームについてピントの合っている度合いを求めると、コントローラ60は、共通補正量として平均補正量を求める。平均補正量を求める式は、上述の(式1)と同様であるが、特定フレームの補正量に乗じられる係数a1,a5,a9には以下の関係がある。例えば、特定フレームのうち対象フレームFR1が一番ピントが合っており、これよりも後ろのフレームになるにしたがってピントが合わなくなっているとすると、
a1>a5>a9
但し、a1+a5+a9=1
となる。
このように、下流側に配置される特定フレームのうちピントの合っているフレームについて重み付けした補正量を求める。そして、これらの補正量の平均として共通補正量を求めることで、共通補正量の算出をより早く完了することができ、印刷処理をより早く開始することができる。そして、求められた共通補正量を下流側に配置される対象フレームのデータに適用しつつ印刷を行うという並列処理を行うことによって、ピントの合ったフレームをより美しく補正しつつ全体的にばらつきのない適切な補正を行いつつも、印刷を早く完了することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<画像補正装置について>
前述した各実施形態では、複合機1を画像補正装置として用いた構成が記載されている。しかし、画像補正装置は、複合機1に限定されるものではない。例えば、専ら印刷を行うプリンタを画像補正装置として用いてもよい。この場合、プリンタに、画像補正用のプログラムを実行させることで、画像補正装置として用いる。また、画像補正用のプログラムを実行するコンピュータによって画像補正装置を構成してもよい。さらに、デジタルカメラやデジタルビデオを画像補正装置として用いてもよい。
また前述した画像補正装置は、コンピュータ上での画像補正においても使用できることはいうまでもない。
<印刷の態様について>
前述した各実施形態では、複数の対象フレームを同じ用紙Sに印刷する態様について説明したが、印刷の態様はこれに限定されない。例えば、複数の対象フレームを別の用紙Sに印刷する態様であってもよい。
<対象フレームの種類について>
前述した各実施形態では、対象フレームの種類として「人物」,「風景」,「標準」の3つを例に挙げて説明した。対象フレームの種類はこれらに限定されるものではなく、他の種類であってもよい。
<メモリカードMCについて>
前述した各実施形態では、カードスロット50にメモリカードMCを装着する構成であったが、この構成に限定されない。例えば、デジタルカメラと複合機1とをケーブルを介して接続し、デジタルカメラに装着されたメモリカードMCへ、ケーブルを通じてアクセスするようにしてもよい。
===まとめ===
(1)前述の実施形態における印刷方法では、動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームFR1〜FR12を決定するステップ(図6,S7、S8)と、搬送方向に搬送される用紙Sにこの複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレーム(実施形態において、1番目の対象フレームFR1、5番目の対象フレームFR5、9番目の対象フレームFR9)を複数の対象フレームから特定するステップ(図7,S11)と、を含む。また、前述の実施形態における印刷方法では、特定フレームに基づいて、複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップ(図7,S16)と、搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された複数の対象フレームを印刷するステップ(図6、S10)と、を含む。
このようにすることで、共通の補正量を全ての対象フレームに対して適用するので、各対象フレームについて色調が一定になるような画像補正が行われ、画像補正の適正化を図ることができる。また、下流側に配置される特定フレームに基づいて共通補正量を求めることで、共通補正量の算出をより早く完了することができ、印刷処理をより早く開始することができる。そして、全体的な印刷時間を短縮することができる。

(2)また、印刷するステップは、下流側の対象フレームから順に各対象フレームのデータを分割し、この分割されたデータについて下流側のデータから順に共通補正量に基づいて画像補正処理を行い、下流側から順に画像補正処理されたデータに基づいて印刷を行うステップを含む。
このようにすることで、求められた共通補正量を下流側に配置される対象フレームのデータに適用しつつ印刷を行うという並列処理を行うことができ、印刷を早く完了させることができる。
(3)また、印刷するステップは、分割されたデータのうちのあるデータへの画像補正処理と、あるデータよりも下流側にあるデータに基づく印刷とを並列に行うステップを含む。
このようにすることで、データ処理と印刷処理を並行して行うことができ、総印刷時間を短縮することができる。
(4)また、特定するステップは、複数の対象フレームを用紙Sの搬送方向の下流側から上流側へと時系列順に並べるようにレイアウトするステップを含む。
尚、レイアウトについてはこれ以外の任意のレイアウトを行うこととしてもよい。
(5)また、共通補正量を求めるステップ(図7,S16)は、搬送方向の下流側にレイアウトされる複数の特定フレームの補正量の平均を共通補正量として求めるステップを含む。
このように、下流側に配置される特定フレームの補正量の平均として共通補正量を求めることで、対象フレーム全体に平均的なばらつきのない適正な補正を行うことができる。
(6)また、補正量の平均を求めるステップは、複数の特定フレームの種別に基づいて各特定フレームの補正量を求め、複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含む。
このようにすることによって、各特定フレームについて「人物」「風景」「標準」などの種別に分類することができ、これらに対して適した補正量を求めることができる。
(7)また、補正量の平均を求めるステップは、特定の種別の特定フレームの補正量について重み付けし、複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。
このようにすることによって、共通補正量に対して特定の種別のフレームの補正量の寄与度を高めることができる。そして、この共通補正量を全ての対象フレームに適用することによって、特定の種別のフレームをより美しく補正するようにしつつ、色調が一定になるような画像補正を行って印刷を行うことができる。
(8)また、補正量の平均を求めるステップは、複数の特定フレームのうち搬送方向の垂直方向における中央の特定フレームの補正量を重み付けし、複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。
このようにすることによって、ユーザがより重要視するであろうと思われる中央寄りに存在する特定フレームの補正量の寄与度が高い共通補正量を求めることができる。そして、この共通補正量を全ての対象フレームに適用して印刷を行うことによって、よりピントの合ったフレームをより美しく補正するようにしつつ、色調が一定になるような画像補正を行うことができる。
(9)また、補正量の平均を求めるステップは、特定フレームのピントの合っている度合いに基づいてこの特定フレームの補正量について重み付けし、複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含むこととしてもよい。
このようにすることによって、ピントがあった特定フレームの補正量の寄与度が大きい共通補正量を求めることができる。そして、この共通補正量を全ての対象フレームに適用して印刷することによって、よりピントのあったフレームをより美しく補正するようにしつつ、色調が一定になるような画像補正を行うことができる。
(10)また、複数の対象フレームを決定するステップは、動画ファイルから最初の対象フレームと最後の対象フレームとを決定し、最初の対象フレームと最後の対象フレームとの間に、互いにする対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定するステップを含む。
このようにすることによって、最初の対象フレームと最後の対象フレームを決定することにより、中間の対象フレームを容易に決定することができるようになる。
(11)また、前述のステップをすべて含む印刷方法によれば、記述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
(12)また、動画ファイルから用紙Sに印刷される複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、搬送方向に搬送される用紙Sに複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを複数の対象フレームから特定する特定フレーム決定部と、特定フレームに基づいて、複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求める補正量決定部と、搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷する印刷部と、を含む印刷装置があることはいうまでもない。
尚、コントローラ60は、対象フレーム決定部、特定フレーム決定部、及び補正量決定部に相当する。また、コントローラ60と印刷機構20は印刷部に相当する。
(13)また、印刷装置を動作させるためのプログラムであって、動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、搬送方向に搬送される用紙Sに複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを複数の対象フレームから特定するステップと、特定フレームに基づいて、複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された複数の対象フレームを印刷するステップと、を印刷装置に行わせるプログラムがあることもいうまでもない。
図1Aは、複合機1の外観を説明するための斜視図であり、図1Bは、操作パネル40を説明するための図である。 複合機1の構成を説明するためのブロック図である。 印刷機構20を説明するための図である。 制御ユニット内に含まれる各ユニットの機能について説明するための図である。 各フレームについて個別に補正量を適用したときの印刷画像の参考例を示す図である。 印刷動作時の各処理を説明するフローチャートである。 第2補正量算出処理を説明するフローチャートである。 動画ファイルの選択時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。 開始終了フレーム決定処理におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。 開始フレームの決定時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。 終了フレームの決定時におけるユーザインタフェースの一例を説明するための図である。 対象フレームを説明するための図である。 第2印刷処理における常時部42の表示画面の一例を示す図である。 参考例における複数の対象フレームの印刷例を示す図である。 印刷画像の一例を示す図である。
符号の説明
1 複合機,
10 画像読み取り機構,11 原稿台,12 原稿台カバー,
20 印刷機構,21 用紙搬送機構,211 プラテン,
212 搬送ローラ,213 排紙ローラ,214 搬送モータ,
22 キャリッジ移動機構,221 タイミングベルト,
222 キャリッジモータ,223 ガイド軸,
224 駆動プーリー,225 アイドラプーリー,
30 駆動信号生成部,
40 操作パネル,41 電源ボタン,
42 表示部,421 フレーム用の表示領域,
422 カーソル用の表示領域,423 操作内容説明用の表示領域,
43 入力部,431 4方向ボタン,432 OKボタン,
433 印刷設定ボタン,434 戻るボタン,435 表示切替ボタン,
436 モード切替ボタン,437 印刷枚数増減ボタン,
438 スタートボタン,439 ストップボタン,
50 カードスロット,
60 コントローラ,61 インタフェース部,62 CPU,
63 メモリ,64 制御ユニット,
S 用紙,CR キャリッジ,IC インクカートリッジ,
HU ヘッドユニット,MC メモリカード,CS カーソル,
FR1〜FR12 対象フレーム

Claims (13)

  1. 動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
    搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
    前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
    前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
    を含む印刷方法。
  2. 前記印刷するステップは、前記下流側の対象フレームから順に各対象フレームのデータを分割し、該分割されたデータについて前記下流側のデータから順に前記共通補正量に基づいて画像補正処理を行い、前記下流側から順に前記画像補正処理されたデータに基づいて印刷を行うステップを含む、請求項1に記載の印刷方法。
  3. 前記印刷するステップは、前記分割されたデータのうちのあるデータに対する画像補正処理と、前記あるデータよりも下流側にあるデータに基づく印刷とを並列に行うステップを含む、請求項2に記載の印刷方法。
  4. 前記特定するステップは、前記複数の対象フレームを前記媒体の搬送方向の下流側から上流側へと時系列順に並べるようにレイアウトするステップを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷方法。
  5. 前記共通補正量を求めるステップは、前記搬送方向の下流側にレイアウトされた複数の特定フレームの補正量の平均を前記共通補正量として求めるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  6. 前記補正量の平均を求めるステップは、前記複数の特定フレームの種別に基づいて各特定フレームの補正量を求め、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  7. 前記補正量の平均を求めるステップは、特定の種別の特定フレームの補正量について重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  8. 前記補正量の平均を求めるステップは、前記複数の特定フレームのうち前記搬送方向の垂直方向における中央の特定フレームの補正量を重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  9. 前記補正量の平均を求めるステップは、前記特定フレームのピントの合っている度合いに基づいて該特定フレームの補正量について重み付けし、前記複数の特定フレームの補正量の平均を求めるステップを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法。
  10. 前記複数の対象フレームを決定するステップは、前記動画ファイルから最初の対象フレームと最後の対象フレームとを決定し、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定するステップを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の印刷方法。
  11. 動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
    搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
    前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
    前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
    を含み、
    前記印刷するステップは、前記下流側の対象フレームから順に各対象フレームのデータを分割し、該分割されたデータについて前記下流側のデータから順に前記共通補正量に基づいて画像補正処理を行い、前記下流側から順に前記画像補正処理されたデータに基づいて印刷を行うステップを含み、
    前記印刷するステップは、前記分割されたデータのうちのあるデータに対する画像補正処理と、前記あるデータよりも下流側にあるデータに基づく印刷とを並列に行うステップを含み、
    前記特定するステップは、前記複数の対象フレームを前記媒体の搬送方向の下流側から上流側へと時系列順に並べるようにレイアウトするステップを含み、
    前記共通補正量を求めるステップは、前記搬送方向の下流側にレイアウトされた複数の特定フレームの補正量の平均を前記共通補正量として求めるステップを含み、
    前記複数の対象フレームを決定するステップは、前記動画ファイルから最初の対象フレームと最後の対象フレームとを決定し、前記最初の対象フレームと前記最後の対象フレームとの間に、互いに前後する対象フレーム同士の時間間隔を揃えて中間の対象フレームを決定するステップを含む、印刷方法。
  12. 動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定する対象フレーム決定部と、
    搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定する特定フレーム決定部と、
    前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求める補正量決定部と、
    前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷する印刷部と、
    を含む印刷装置。
  13. 印刷装置を動作させるためのプログラムであって、
    動画ファイルから媒体に印刷される複数の対象フレームを決定するステップと、
    搬送方向に搬送される前記媒体に前記複数の対象フレームが印刷されるときにおいて、前記搬送方向の下流側にレイアウトされる特定フレームを前記複数の対象フレームから特定するステップと、
    前記特定フレームに基づいて、前記複数の対象フレームの補正に共通に使用される共通補正量を求めるステップと、
    前記搬送方向の下流側にレイアウトされる対象フレームから順に、前記共通補正量に基づいてそれぞれ画像補正された前記複数の対象フレームを印刷するステップと、
    を前記印刷装置に行わせるプログラム。

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