JP4903308B2 - コラーゲン止血繊維 - Google Patents

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    • A61L2400/00Materials characterised by their function or physical properties
    • A61L2400/04Materials for stopping bleeding

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、出血を制御するための止血装置の分野に関する。
【0002】
発明の背景
制御されない出血は、ショック及び死亡を引き起こし得る。外科の患者及び抗凝固薬物治療を受けている患者において、例えば、血管、身体組織、臓器または骨の出血から生じる急速な失血という問題は、生命にかかわる状況を引き起こし得る。
【0003】
出血を制御するための生分解性装置は市販されている。しかしながら、こうした装置の多くは、有効であるためには、トロンビンまたはフィブリノーゲン等のタンパク剤を含浸させる必要がある。残念ながら、こうしたタンパク剤の止血活性を維持するためには、特別な貯蔵条件が必要である。例えば、こうした装置の多くは、タンパク剤を含浸済みの止血装置の対生物活性を維持するためには、冷蔵条件下で貯蔵しなければならない。このような要件は、冷蔵設備を利用できない特定の現場でのこうした装置の利用を不可能にする。特定の市販の止血装置の別の問題は、その乾燥状態での可撓性の欠如である。多くの止血装置は、それが施用される体表面の形状に容易には一致しない。加えて、トロンビン等の止血剤をさらに含む止血装置は、一般的に、出血を制御するための十分な止血活性を有する可撓性止血装置を提供するためには、使用直前に、トロンビンを再構成し、乾燥した装置に加える必要がある。
【0004】
発明の要約
本発明は、加工して止血布(hemostatic fabric)にすることができる止血コラーゲン繊維を提供する。本発明のコラーゲン繊維及び止血布を、本明細書において総称して「止血装置」と呼ぶ。本発明の止血装置は、従来技術の止血繊維及び布の上記に説明した問題及び他の問題を解決する。例えば、本発明の止血装置は、有効であるためにタンパク剤を外因的に加える必要がない。従って、本発明の止血装置は高温に耐えることができ、止血効力を保持するために冷蔵する必要がない。加えて、本発明の止血布は使用が容易であり、身体の輪郭に容易に一致する。従って、本発明の止血布は、実質性器官、脊椎及び脳の、問題となる出血を治療するために特に有用である。
【0005】
本発明の1態様によれば止血コラーゲン繊維が得られる。止血は、出血の停止を指す技術用語である。本コラーゲン繊維は、本繊維を形成するコラーゲン原繊維の止血活性と同等の止血活性を好ましくは有するコラーゲン粒子(好ましくは、コラーゲン原繊維)を含む。好適な実施例においては、コラーゲン原繊維を含むコラーゲンスラリーを脱水浴中に押出すことを含む方法によって、本繊維を製造する。模範的な方法を下記に要約し、実施例において詳細に説明する。
【0006】
本発明の1実施例においては、本発明のコラーゲン繊維を形成するための方法は、複数のコラーゲン粒子(好ましくは、コラーゲン原繊維)を水中に懸濁させて、コラーゲンスラリーを形成することを含む。コラーゲン原繊維は、水中の懸濁液を形成するのに十分な嵩密度を有する。一般に、コラーゲン原繊維の嵩密度は、約1.5〜約3.5lb/ft3の範囲、より好ましくは約2〜約3lb/ft3の範囲である。原繊維を水中に懸濁させて、約3%〜約10%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を得る。好ましくは、本繊維のコラーゲン原繊維は、本繊維を形成するコラーゲン原繊維の止血活性と同等の止血活性を好ましくは有する。好適な実施例においては、本コラーゲン繊維を、酸溶解も他の変性条件も施していないコラーゲン原繊維で形成する。
【0007】
上述の実施例によれば、コラーゲンスラリーを第1の脱水浴中に導入して、このコラーゲンスラリーを少なくとも部分的に脱水し、それによってコラーゲン繊維を形成する。本コラーゲン繊維は、所望により、第2の脱水浴中に導入して、さらに繊維を脱水する。第1または第2の(存在する場合)脱水浴として使用するために独立して選択できる模範的な脱水浴としては、(1)水中に約10%〜約30%のアンモニアを含むアンモニア浴;(2)アセトン中に約50%〜約70%のアンモニアを含むアンモニア/アセトン浴;(3)アセトン浴;(4)エタノール浴;(5)イソプロパノール浴(水中に約70%のイソプロパノールを含む);及び(6)プロピレングリコール浴(水中に約30%〜約95%のプロピレングリコールを含む)が挙げられる。好ましくは、第1の脱水浴はアンモニア浴であり、第2の脱水浴はアセトン浴である。
【0008】
本発明のさらに別の態様によれば、上記に説明した方法によって製造したコラーゲン繊維が得られる。本発明のさらに別の態様によれば、本発明のコラーゲン繊維で形成したコラーゲン布とコラーゲン布を製造する方法とが得られる。このような布をまた、本明細書において本発明の「止血布」と呼ぶ。
【0009】
本発明のコラーゲン繊維と止血布とを、本明細書において本発明の「止血装置」と呼ぶ。このような止血装置は滅菌でき、薬学用途のための滅菌した包装中に包装できる。
【0010】
特定の実施例においては、本発明の止血装置は、止血促進量の少なくとも1種の止血剤をさらに含む。本明細書において使用する「止血促進量」は、(例えば創傷または病変の)表面と止血布との間の界面での血餅形成を加速するのに有効な量である。模範的な止血剤としては、トロンビン分子、フィブリノーゲン分子、カルシウムイオン源、RGDペプチド、硫酸プロタミン、イプシロンアミノカプロン酸、及びキチンが挙げられる。好適な実施例においては、止血剤はトロンビンである。止血剤は、本止血装置の製造最中の任意の段階でこうした装置中に導入できる。
【0011】
特定の実施例においては、本発明の止血装置は、治療上有効な量の少なくとも1種の治療剤の例えば創傷治癒を促進する及び/または疼痛(例えば血管の疼痛)を低減する薬剤をさらに含む。創傷治癒を促進する及び/または疼痛を低減する薬剤としては、抗炎症剤(ステロイド系及び非ステロイド系)の例えば外科的損傷の領域中への白血球遊走を阻止する薬剤、抗ヒスタミン薬;フリーラジカル形成を阻止する薬剤;及び静菌または殺菌剤が挙げられる。
【0012】
所望により、様々な添加剤を、本発明の止血装置の止血活性に悪影響を及ぼすことなく、こうした装置中に取り入れることができる。本明細書において使用する「薬学的に許容可能な担体」という用語は、ヒトへの投与に適した1種以上の相溶性のある固体若しくは液体賦形剤、希釈剤またはカプセル化(encapsulating)物質を意味する。「担体」という用語は、有効成分と組み合わせて適用を容易にするための有機または無機で天然または合成の成分を意味する。本医薬組成物の諸成分はまた、所望の止血活性を実質的に損なうと思われるような相互作用が無い方法で、本発明のコラーゲン原繊維と混合でき、また互いに混合できる。
【0013】
本発明の止血装置は、出血部位での止血を促進するために有用である(例えば、創傷からの出血を低減するかまたは無くす)。従って、本発明の第1の態様は、止血を促進するための方法を含む。一般に、本発明のこのような方法は、止血布と表面との間の界面で凝固が起きるまでの時間、実質性器官(例えば脾臓、肝臓、肺または膵臓)、脊椎または脳等の臓器表面の創傷の表面または病変の表面に、本発明のコラーゲン繊維で形成した止血布を手で押し付けることを含む。
【0014】
本発明のさらに別の態様によればコラーゲン繊維が得られ、この繊維のコラーゲン原繊維は、繊維を形成するコラーゲン原繊維の止血活性と同等の止血活性を有する。このようなコラーゲン繊維で形成した止血布もまた得られる。いかなる特定の理論にも機構にも拘束されることを望むものではないが、繊維または布の形成方法の最中に、コラーゲンと酸溶液との間の接触を避けることと、過剰の機械的剪断、高温、または長い水滞留時間等の変性条件にコラーゲンをさらすことを最小にすることとによって、コラーゲンによる止血活性はより大きく保持されると考えられている。
【0015】
本発明の多数の実施例を上記に要約した。しかしながら、各実施例において提示した様々な限定は相互排他的ではなく、従って、限定を組み合わせて、本発明のさらなる態様を得ることができることは理解されるはずである。
【0016】
好適な実施例の詳細な説明
本発明の1態様によれば、止血活性を有するコラーゲン繊維が得られる。本発明のコラーゲン繊維は、酸溶解を施すことも変性条件にさらすこともしていないミクロフィブリルコラーゲン(例えば吸収性Avitene(登録商標)細粉)等のコラーゲンで形成した生分解性繊維を含む。本発明におけるコラーゲン繊維は止血活性を有する。本願出願人らは、1つの特定の理論にも機構にも拘束されることを望むものではないが、繊維及び布の形成方法の前及び最中に、コラーゲンと酸溶液との間の接触を避けることと、変性工程にコラーゲンをさらすことを最小にすることとによって、コラーゲン出発物質による止血活性はより大きく保持されると考えられている。好適な実施例においては、本発明のコラーゲン繊維は、酸溶解を施すことも、過剰の機械的剪断、高温、または長い水滞留時間等の変性条件にさらすこともしていないAvitene(登録商標)細粉で形成する。従って、本発明は、酸溶液中でのコラーゲン溶解かまたは変性条件にさらすことを含む方法によって形成された従来技術の止血装置と比較して、予想外の改良された止血特性を有する止血装置を提供する。
【0017】
本発明の1態様によれば、本発明のコラーゲン繊維を形成するための方法が得られる。本方法は、(a)複数のコラーゲン粒子(好ましくは、コラーゲン原繊維)を水中に懸濁させて、「コラーゲンスラリー」を形成し、コラーゲン原繊維は、水中の懸濁液を形成するのに十分な嵩密度を有し(好ましくは、約1.5〜約3.5lb/ft3の範囲)、コラーゲンスラリーは、約3%〜約10%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有することと、(b)コラーゲンスラリーを第1の脱水浴中に導入して、このコラーゲンスラリーを少なくとも部分的に脱水し、それによってコラーゲン繊維を形成することと、を含む。特定の好適な実施例においては、本発明のコラーゲン繊維を形成するために使用されるコラーゲン原繊維は、約2〜約3lb/ft3の範囲の嵩密度を有する。上述した及び他の特定の好適な実施例においては、コラーゲンスラリーは、約5%〜約8%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有する。
【0018】
一般に、本方法は、スラリング(slurring)を第1の脱水浴中に押出す前に、コラーゲンスラリーを脱気するさらなる工程を含むことが好ましい。本方法は、押出機としてシリンジを用いることで、比較的に小規模に成し遂げることができる。例えば、スラリングを脱水浴中に押出すための「押出機」として使用するシリンジ(例えば5〜60cc)中にコラーゲンスラリーを入れることができる。ストッパーをルアロック(luer-lock)端部上に置き、シリンジを遠心分離機中に入れる。「スラリー」を好ましくは遠心分離して、過剰の気泡を除去する(脱気)。シリンジを次に、14〜40ゲージ針の針を有するスクリュー駆動シリンジポンプの上に置く。他に、本方法を大規模に、所望により自動化し、図1において示し、実施例において説明する模範的な方法を使用して成し遂げることができる。この実施例によれば、押出機(2)を使用して、制御された量のコラーゲンスラリーを、制御された速度で、第1の脱水浴(4)(例えばアンモニア浴)及び所望により第2の脱水浴(6)に供給する。好適な実施例においては、スラリーを、脱水浴中でコラーゲン繊維を形成するのに十分な速度で、アンモニア浴及び/またはアンモニア/アセトン浴中に押出す。好ましくは、本方法は、脱水浴から生じるかもしれない有害な蒸気を除去するための排気系(8)を含む環境中で実行する。好ましい方法においては、ドローフレーム(10)及び巻取要素(12)は、現れつつあるコラーゲン繊維を加工工程を通して引くための機構となる。所望により、本方法は、本発明の乾燥済みのコラーゲン繊維を提供するための乾燥機(14)をさらに含む。コラーゲン分散系を脱水浴または凝固浴中に押出して、コラーゲン繊維またはリボンを形成する方法のさらなる実施例は、Grisetに発行された、「Method of Producing a Collagen Strand」と称する米国特許第3,114,593号;Nichols et al.に発行された、「Process for the Manufacture of Suture Material from Animal Tendons」と称する米国特許第3,114,591号;Hochstadt et al.に発行された、「Collagen Article and the Manufacture Thereof」と称する米国特許第2,920,000号;Cresswellに発行された、「Shaped Article and Method of Producing It」と称する米国特許第2,637,321号;Salo et al.に発行された、「Preparation of Collagenous Materials」と称する米国特許第2,598,608号に示されている。
【0019】
本発明の方法は、コラーゲンを酸溶液中に溶解させることを避け、また、コラーゲンを変性しそれによってその止血活性に悪影響を及ぼす可能性のある他の加工工程にコラーゲンをさらすことを最小にするかまたは避ける。好適な実施例においては、コラーゲンはミクロフィブリルコラーゲンであり;より好ましくは、Avitene(登録商標)細粉等のコラーゲン細粉である。従って、特定の実施例においては、本発明の止血装置の原繊維は、Avitene(登録商標)細粉の止血活性とほぼ同じ止血活性を有する。Avitene(登録商標)細粉は、脳神経外科、血管、整形外科、泌尿器科及び他の一般的な処置を含む全ての外科専門分野に望ましいミクロフィブリルコラーゲン止血剤である。Avitene(登録商標)は、Davol, Inc.から入手可能である(製品番号101001、101002、101003、101004、及び101034、Cranston, RI)。Avitene(登録商標)細粉を製造するための方法は、Battista et al.に発行された米国特許第3,742,955号に説明されている。
【0020】
本明細書において使用する「止血活性」は、出血を停止させる能力を指し、例えば、生体内での影響を予測するものとして当業者によって認められている動物病態モデルで決定できる。模範的な止血動物病態モデルとしては、豚及び犬の脾臓の動物病態モデルが挙げられる。止血活性のための好ましい動物病態モデルを、実施例において提供する。
【0021】
好ましくは、本発明のコラーゲン繊維を製造するための方法は、(c)コラーゲン繊維を第2の脱水浴中に導入する工程をさらに含む。第1の脱水浴及び第2の脱水浴(存在する場合)は独立して、(1)水中に約10%〜約30%のアンモニアを含むアンモニア浴;(2)アセトン中に約50%〜約70%のアンモニアを含むアンモニア/アセトン浴;(3)アセトン浴;(4)エタノール浴;(5)イソプロパノール浴(水中に約70%のイソプロパノールを含む);及び(6)プロピレングリコール浴(水中に約30%〜約95%のプロピレングリコールを含む)からなる群から選択される。好ましくは、第1の脱水浴はアンモニア浴であり、第2の脱水浴はアセトン浴である。
【0022】
特定の実施例においては、本明細書において説明する繊維形成方法は、所望により、コラーゲン繊維を乾燥する工程をさらに含む。コラーゲン繊維は、湿潤または乾燥状態で、従来の繊維加工技術(例えば製織、編成)を使用して止血布へと形成できる。
【0023】
本発明の別の態様によれば、本発明の止血装置を形成するための方法は、止血剤を繊維または布中に導入する工程をさらに含む。止血剤は、繊維形成工程の前(例えば止血剤をスラリーに加えることで)及び布形成工程の後(例えば1種以上の止血剤を含む溶液中に止血布を浸漬することで)を含む本方法の任意の段階で、本発明のコラーゲン繊維または止血布中に導入できる。
【0024】
本発明の止血布は、例えば実質性器官の出血のような出血を制御するために有効に機能するためには、止血剤を必要としないと考えられている。この結果、さらに止血剤を含まない本発明の止血装置は、良好な熱安定性を有し、冷蔵せずに有効性を失うこと無く、数カ月から数年間貯蔵できる。本発明のこのような諸実施例は、様々な医療状況にとって有用であり、現場及び救急用途にとって特に有用であり、というのは、各々は、冷蔵しない場合でさえも長期間、直ぐに使用できる状態で貯蔵してよいからである。本発明のこのような装置はまた、止血活性の匹敵するレベルを実現するためにさらに止血剤を含む止血装置と比較して、製造及び/または使用により費用がかからない。
【0025】
本発明の止血布の1利点は、Gelfoam(登録商標)等の止血装置と比較した場合の可撓性であり、すなわち、本発明の止血布を、臓器または生体の表面の輪郭に容易に一致する泡で提供でき、泡を施用する操作をより迅速に実行できる。この結果、患者の総失血がより少なくなり、手術に費やす時間がより少なくなる。さらに、本発明の止血布を湿潤または乾燥状態で、出血している部位に施用でき、滅菌した溶液を用いて使用の前に予め湿潤させる必要がない。
【0026】
本発明のコラーゲン繊維は、真皮コラーゲン、腱コラーゲン等の任意の源から得られる吸収性コラーゲンで形成され、好ましくはミクロフィブリルコラーゲンである。より好ましくは、本繊維を好ましくは、Avitene(登録商標)細粉等のコラーゲン細粉で形成する。本繊維を、本発明のコラーゲン繊維の活性に基づいて予測可能な止血活性を有する止血布に加工できる。血餅形成の促進における本発明の布の有効性は、酵素基質相互作用を促進するのに十分な織り方のサイズ(weave size)を有するように選択される格子構造によってさらに強化される。特に、本発明の止血布の織り方のサイズと構造とを選択して、布中に所望により外因的に提供するトロンビンと、例えば実質性器官、脊椎または脳の創傷または病変からの血液浸出中に存在する内因性フィブリノーゲンとの接触を強化する。
【0027】
特定の実施例においては、少なくとも1種の止血剤を、本発明の止血装置中に含むことができる。止血剤の特定の組合せは相乗的に作用することができるので、各止血剤の量は、各薬剤を別々に使用した場合に本発明の止血装置の止血活性を改良するために必要であると思われるものよりも少なくすることができる。従って、本発明のコラーゲン繊維または止血布中に含まれる単数または複数の止血剤の総合した量は、「止血促進量」、すなわち、(実質性器官、脊椎または脳表面の創傷または病変の)表面と本発明の止血装置との間の界面での血餅形成を加速するのに有効な、少なくとも1種の止血剤の量である。
【0028】
止血を刺激するのに有効な量で本発明の止血装置に適用できる模範的な止血剤としては、トロンビン、フィブリノーゲンをフィブリンに転換する酵素;カルシウム、ナトリウム、マグネシウムまたは止血を刺激する他のイオン;硫酸プロタミン、イプシロンアミノカプロン酸、フィブリノーゲン、及びキチンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。イプシロンアミノカプロン酸並びに止血装置において使用するための同様の化学構造及び止血活性を有するその類似体を、Clarion Pharmaceuticalsに譲渡された米国特許第5,645,849号に説明する。イオン添加剤に関しては、塩化カルシウムが一般に、カルシウムイオンを泡中に導入するための好ましい添加剤である。
【0029】
トロンビンは、他の止血装置において見い出される有効成分である。一般に、本発明の止血装置のコラーゲン原繊維は、本繊維を形成するコラーゲン原繊維の止血活性と同等の止血活性を有すると考えられている。従って、本発明(トロンビン無し)は、従来技術の止血装置と比較して強化された止血活性を有する装置を好都合に提供する。本発明の止血装置の止血活性のさらなる増大は、所望により、本発明の止血装置中に止血剤を含ませることで実現することができる。
【0030】
本明細書において使用する、止血活性に関して「同等の」という用語は、同じ活性測定法で測定した場合、止血活性が実質的に同じであることを意味する。模範的な止血活性測定法である豚脾臓止血測定法を実施例において提供する。この測定法を使用して、本発明の装置の止血活性を測定でき、また、本止血装置を形成するコラーゲン細粉等のコラーゲン粒子の止血活性を測定でき、これは例えば、切開上に粉末を置き、粉末を滅菌したガーゼで覆い、本発明の装置に関して実施例において説明するのと同じようにして創傷に圧力を加えることによる。豚脾臓測定法に関する実験結果を、豚脾臓における切開の止血を実現するのに必要なタンポン法の回数に関して報告する。多数の試料に関してタンポン法の回数を測定して、タンポン法の回数の分布を得る。タンポン法の分布は、試験対象の装置または細粉の止血活性の尺度である。従って、タンポン法の同様の分布を有する装置は、「同等の」止血活性を有する。例えば、止血を実現するために、第1の装置の100の試料のうちの80が1回のタンポン法を必要とする場合、そして、止血を実現するために、第2の装置の100の試料のうちの70が1回のタンポン法を必要とする場合、第2の装置の止血活性は、第1の装置の止血活性の10%以内とみなされる。同等の止血活性が意味するのは、2つの試料の止血活性は少なくとも50%以内、より好ましくは60%、70%、80%、90%以内、最も好ましくは95%以内であることである。
【0031】
好ましい止血剤はトロンビンである(例えばヒトまたはウシトロンビン)。好ましくはトロンビンは、トロンビンが由来する生物からのウイルスまたは他の汚染を避けるために、組換えトロンビンである。「トロンビン」及び「フィブリノーゲン」分子は、本明細書において定義する通り、動物またはヒト由来の天然のトロンビン及びフィブリノーゲン分子、分子の合成形態または組換え形態を含み、動物またはヒトにおける酵素の血餅促進活性を有効に維持するような機能的に活性な類似体を含むことを意味する。この分子が由来する動物の種は変化させることができ、泡の所定の用途によって決まる。例えば、ヒトへの使用を意図した泡は、安全上の理由により、好ましくは組換えヒトトロンビンまたはウシトロンビン等の非ヒトトロンビンを含む。ヒト組織から単離されたヒトフィブリノーゲンの使用を避けることによって、または、ウイルス失活ヒトトロンビンを使用することによって、精製済み血液製剤のウイルス汚染に伴う危険を最小にする。
【0032】
加えてまたは代わりに、アルギニン、グリシン及びアスパラギン酸で構成されるトリペプチドRGD、及び所望によりセリン「RGDS」を、止血剤として本発明の止血装置中に取り入れることができる。RGDは、フィブリノーゲン及びフィブロネクチンの活性部位である。RGDは、創傷治癒を加速し、繊維芽細胞遊走を刺激すると考えられている。RGD添加剤はまた、固相化学を使用して合成できるので、フィブリノーゲンよりもはるかに費用がかからない。
【0033】
本発明のトロンビン含有止血装置を様々な方法で製造して、繊維及び布を生じることができ、ここで、線溶現象を阻害するのに有効な量でトロンビンを本止血装置内に分散させるかまたは本止血装置の表面に適用し、それによって血餅形成を刺激する。従って、1実施例によれば、本発明の止血装置は、止血を促進する(刺激する)のに有効な量のトロンビンを本止血装置に適用することによって製造される。
【0034】
止血剤は、装置形成工程の前(例えば止血剤をスラリーに加えることで)及び装置形成工程の後(例えば1種以上の止血剤を含む溶液中に止血装置を浸漬することで)を含む本方法の任意の段階で、本発明の止血装置中に導入できる。トロンビン及び/または本発明による止血装置の成分として説明した他の止血剤または添加剤を、滅菌した条件下で最も好都合に全ては実行されると思われる幾つかの方法のいずれによっても本止血装置に適用できる。トロンビンを、押出しの前にコラーゲンスラリー中に導入でき、または、本発明の止血装置の特定の表面または側に層として適用でき、こうした表面を創傷接触表面と呼ぶ。例えばこれは、トロンビンを粉末形態で本発明の止血装置の上に噴霧することで成し遂げることができる。他に、トロンビンの溶液を、本発明の止血装置の上にコーティングし、凍結乾燥によってまたは従来の手段によって乾燥できる。トロンビンを適用する別の方法においては、十分な量のトロンビンが、哺乳類における線溶現象を阻害するのに有効な本発明の止血装置内に蓄積するように、本止血装置を、トロンビンの滅菌した溶液中に完全にまたは部分的に浸漬する。好ましくは、トロンビン溶液は、1mlの生理的食塩水中に溶解させた1000I/Uのトロンビンを含む。溶液中で適用するトロンビンの量は変化させることができる。好ましくは、本発明の止血装置またはその表面に適用するトロンビンの総量は、100〜1000単位/cm3である。本明細書において説明する方法に加えて、本発明の止血装置に止血剤及び添加剤を適用する他の方法もまた使用できると理解されている。
【0035】
トロンビン溶液中にまたは止血剤を含む他の溶液中に浸漬済みの本発明のコラーゲン繊維または止血布を、所望により乾燥させることができる。乾燥工程を、好ましくは凍結乾燥によって成し遂げることができる。乾燥処理がタンパク質を変性せず不活性にもしない限りは、有効タンパク質成分を含む材料に適した他の乾燥手順もまた用いることができる。他に、繊維または布は、室温で1〜3時間維持し、続いて一晩冷蔵することで乾燥させることができる。
【0036】
さらに他の実施例においては、トロンビン以外の止血剤またはトロンビンに加えた止血剤を、本発明の止血装置中に部分的にまたは完全に取り入れることができる。例えば、硫酸プロタミンを、本発明の止血装置の局所的な環境においてヘパリンを中和するのに有効な量で本装置に加えることができる。硫酸プロタミンを、本止血装置の1cm2当り約1〜15mgの量で、好ましくは本止血装置の創傷接触表面の1cm2当り2〜5mgの量で加えることができる。
【0037】
同様に、RGDまたはRGDSペプチドを2回蒸留水中に溶解させ、本発明の止血装置の創傷接触表面の上に噴霧することができる。好ましくは、本発明のこのような実施例は、血餅形成を強化するのに有効な量のRGDを含む。例えばRGDまたはRGDSを、約110〜130mg/cm2の量で本発明の止血装置に適用できる。従って、布である標準サイズの止血装置は、約1〜10mg/布または約5〜7mg/布のRGDまたはRGDSを含むと思われる。
【0038】
本明細書において説明する止血剤を布に層として、例えば、乾燥形態の布の創傷接触表面の上に噴霧することによって適用できる。他に、本発明の止血布を、止血剤を含む溶液中に浸漬できる。従って、本発明は、単数または複数の止血剤を布同士の間隙中に吸収させた本発明の止血布、並びに、このような薬剤が布の表面に層を成す布を包含する。特定の実施例においては、止血剤及び添加剤を1つの表面(創傷接触表面)のみにコーティングして、布付近での創傷と非負傷組織との間の止血の可能性を最小にする。身体組織における空隙を充填することを意図したさらに他の実施例においては、布の全ての表面に、単数または複数の止血剤をコーティングできる。
【0039】
特定の実施例においては、本発明の止血装置は、治療上有効な量の少なくとも1種の治療剤の例えば創傷治癒を促進する及び/または疼痛(例えば血管の疼痛)を低減する薬剤をさらに含む。創傷治癒を促進する及び/または疼痛を低減する薬剤としては、抗炎症剤(ステロイド系及び非ステロイド系)の例えば外科的損傷の領域中への白血球遊走を阻止する薬剤、抗ヒスタミン薬;フリーラジカル形成を阻止する薬剤;及び静菌または殺菌剤が挙げられる。一般に、治療上有効な量は、試験対象の特定の条件の開始を遅らせるか、進行を抑制するか、または完全に停止させるのに必要な量を意味する。一般に治療上有効な量は、患者の年齢、状態、及び性別、並びに患者の状態の性質及び程度によって変化し、これらの全ては当業者であれば確定できる。本発明の止血装置中に含まれる治療剤の用量は、治療対象の特定の患者及び条件に適合するように調節してよい。
【0040】
本明細書において使用する「創傷治癒を促進する薬剤」という句は、その投与が創傷の自然治癒過程を促進するような薬剤を指す。創傷治癒を促進する薬剤としては、抗炎症剤、フリーラジカル形成を阻止する薬剤、及び静菌または殺菌剤が挙げられる。
【0041】
抗炎症剤は、生体内での免疫応答を阻止するかまたは予防する薬剤であり、
(i)外科的損傷の領域中への白血球遊走を阻止する薬剤(「白血球遊走予防剤」)、及び抗ヒスタミン薬が挙げられる。代表的な白血球遊走予防剤としては、スルファジアジン銀、アセチルサリチル酸、インドメタシン、及びナファザトロムが挙げられる。代表的な抗ヒスタミン薬としては、ピリラミン、クロルフェニラミン、テトラヒドロゾリン、アンタゾリン、並びに他の抗炎症薬の例えばコルチゾン、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、デキサメタゾン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、インドメタシン、スリンダク、この塩及びこの対応する硫化物、及びその他同様なものが挙げられる。
【0042】
フリーラジカル形成を阻止する代表的な薬剤としては、酸化物生成物の形成及び/または作用を阻害する抗酸化剤、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、b−カロテン、アスコルビン酸、トランスフェリン、フェリチン、セルロプラスミン、及びデスフェリオキサミンα−トコフェノールが挙げられる。
【0043】
代表的な静菌または殺菌剤としては、抗菌性物質の例えばβ−ラクタム系抗生物質、例えばセフォキシチン、n−ホルムアミドイルチエナマイシン及び他のチエナマイシン誘導体、テトラサイクリン系抗生物質、クロラムフェニコール、ネオマイシン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド系抗菌薬;アミノグリコシド系抗生物質、例えばゲンタマイシン、カナマイシン、アミカシン、シソマイシン及びトブラマイシン;ナリジクス酸及び類似体、例えばノルフロキシカン及びフルオロアラニン/ペンチジドンの抗菌性の組合せ;ニトロフラゾン、及びその他同様なものが挙げられる。
【0044】
本発明の止血装置は、1種以上の治療剤を単独でまたは1種以上の止血剤と組み合わせて含むことができる。
所望により、様々な添加剤を、本発明の止血装置の止血活性に悪影響を及ぼすことなく、こうした装置中に取り入れることができる。本明細書において使用する「薬学的に許容可能な担体」という用語は、ヒトへの投与に適した1種以上の相溶性のある固体若しくは液体賦形剤、希釈剤またはカプセル化物質を意味する。「担体」という用語は、有効成分と組み合わせて適用を容易にするための有機または無機で天然または合成の成分を意味する。本医薬組成物の諸成分はまた、所望の止血活性を実質的に損なうと思われるような相互作用が無い方法で、本発明のコラーゲン原繊維と混合でき、また互いに混合できる。
【0045】
特定の実施例によれば、本発明の止血装置は、汚染すること無く止血装置を取り出すことを容易にする密封し滅菌した包装中に収められている。このような包装は、例えば、アルミニウムホイルパウチまたは容易に滅菌される他の材料とすることができる。放射線の例えばガンマ放射線を用いて、止血装置と包装材料とを一緒に滅菌する。さらに他の実施例においては、2つの区画室を有する容器が得られ、ここで、第1の区画室には蒸留水、滅菌した生理的食塩水または滅菌した緩衝液が収められ、第2の区画室には本発明の止血装置が収められている。第2の区画室の本止血装置は、開放された第1の区画室中に容易に浸漬でき、それに続いて創傷に施用できる。
【0046】
本発明のさらに別の態様によれば、上記に説明した方法によって製造された製品が得られる。この方法の特定の実施例を、実施例において提供する。本方法は所望により、本発明の止血装置内部でコラーゲンを架橋する工程をさらに含み、これは例えば、本発明のコラーゲン繊維の止血活性に悪影響を及ぼすことなく、架橋を形成するのに十分な温度と時間で本コラーゲン繊維を加熱することによる。
【0047】
本発明のさらに別の態様によれば、止血を促進するための方法が得られる。本方法は、本発明の止血布と表面との間の界面で凝固が起きるまでの時間、実質性器官、脊椎または脳等の臓器、組織、または他の出血している表面の創傷の表面または病変の表面に、本発明の止血布を押し付ける工程を含む。布を乾燥状態で表面に施用してよく、または、他に、滅菌した生理的食塩水溶液または滅菌した止血剤含有溶液中に使用の前に浸漬してよい。本発明による本発明の止血布を使用することで、最初に生理的食塩水溶液中に浸漬すること無く、例えば救急隊員が直面するかもしれない現場の状況を含む様々な状況での布の迅速で簡易な施用が可能になる。特定の実施例においては、本止血布を使用の前にトロンビン溶液中に浸漬して、治療上有効な量のトロンビンをスポンジ中に導入する。従って、本発明のコラーゲン布は、布の「創傷接触」表面(創傷に接触させることを意図しかつ単数または複数の止血剤と所望により添加とを含む表面)を、滅菌した溶液中に予め浸漬してもしなくてもよいが、出血している創傷または病変の表面に施用することで使用できる。次に、本発明の止血布と表面との間の界面で凝固が起きるのに十分な及び出血が実質的に抑えられるのに十分な時間、布と表面とを接触した状態に維持する。好ましくは、布と表面とを、約3〜20分間、好都合には3〜10分間、より好都合には3〜5分間接触した状態に維持する。
【0048】
トロンビン及び/または他の止血剤もまた止血布表面に/内部に存在する場合、時間は好ましくは約5分間である。本止血布を、生体の表面の所定の位置に、例えば滅菌した生理的食塩水を浸漬したスポンジを用いて、好ましくは軽い圧力をかけて保持する。他に、ガーゼまたは他の乾燥し滅菌した材料を用いて本止血布に圧力をかけることで、本止血布を所定の位置に簡便に保持してよい。創傷の位置によっては、包帯を本止血布の周りに巻き付けて、創面表面に軽い圧力をかけることができる。
【0049】
本発明の止血布の効力を、ヒトにおける生体内での止血効果を予測すると考えられており、当技術によって認められた(art-recognized)動物病態モデルで評価できる。例えば、豚の実質性器官において引き起こされた外科的病変は、豚モデルを用いた前臨床試験によって証明されている通り、類似のヒト臓器における止血のための良好なモデル系を提供する。例えば、SWINE AS MODELS IN BIOMEDICAL RESEARCH, Swindle, M., Iowa State Univ. Press (1992)を参照されたい。
【0050】
本発明による止血布の好ましい用途は、実質性器官の例えば肝臓、腎臓、脾臓、膵臓または肺の出血を抑制するかまたは完全に停止することである。他の好ましい用途は、脊椎または脳表面の創傷または病変の出血を抑制するかまたは完全に停止することである。本発明による止血布のさらなる用途としては、手術の最中、例えば内部/腹部、血管(特に吻合術のため)、泌尿器科、婦人科、甲状腺、神経、組織移植用途、歯科、心臓血管、心胸郭、ENT(耳鼻咽喉科)及び整形外科の手術の最中の出血を抑制することが挙げられる。
【0051】
本発明の止血布の別の用途は、例えば熱傷若しくは組織移植または硬膜交換及び/または置換のための局所治療である。局所使用のための本発明の止血布は、好ましくは、添加剤の例えば抗感染薬、殺菌剤、抗真菌薬及び創傷治癒剤、例えばネオマイシン及びバシトラシンを含む。
【0052】
止血を引き起こすことに加えて、本発明の止血布を使用して、身体組織を気密密閉できる。例えば、肺における創傷からの空気漏洩の場合、本発明の止血布を、創傷を取り囲む表面に施用でき、止血を引き起こすのに十分な時間所定の位置に保持し、気密密閉を形成させることができる。
【0053】
本発明の止血装置はまた、動物、好ましくはヒト、または飼いならされた哺乳類及び家畜を含む他の動物を治療するために有用である。
本発明の止血布を、意図した用途によって、様々なサイズ及び形状で提供できる。一般的に、本発明の止血布を、標準サイズの矩形の布として提供し、例えば、2”×14”;1”×1”;4”×8”;1”×3.5”;2”×3”;3”×4”;0.5”×2”;及び6”×9”である。本止血布を、はさみで切断して所定の大きさにしてよい。本発明の止血布を、例えば抜歯後の歯の空洞等の体腔に充填するために、折り畳み、束ね、巻き、または予め加工して小さな正方形にしてよい。本発明のコラーゲン繊維を編んで様々な構造にしてよい。他に、本止血布を、鼻出血(多量に出血している鼻孔)のためまたは空洞への挿入のために成形できる。局所適用を意図した本発明の止血布を、粘着テープと共に救急用絆創膏形態で施用でき、ここで、本止血布は粘着性の裏当てに接着している。創傷用医療材料(wound dressing material)の1つ以上の追加の層、好ましくは血液または他の浸出物(exudant)の吸収を助ける層を、本発明の止血布に施用するかまたは取り入れて、より強力な包帯を形成できる。他に、こうした層を、本発明による布の裏面(非創傷接触表面)の補足として施用してよい。特に局所使用のために、単数または複数の層は、高吸収体を含んで、創傷部位から浸出物溶液を吸い上げることができる。追加の単数または複数の層が布と一体化しているような、内科−外科用途を意図した本発明の止血布の場合、単数または複数の層は、生分解性でありかつ薬学的に許容可能であるべきである。
【0054】
本発明の止血布は、例えば外科的に切断された血管または他の身体管腔(body lumen)の端部を融合するためのその施用を容易にするように設計できる。吻合術のために止血布を施用するためには、例えば矩形の布をDacron(登録商標)グラフトの端部の外表面の周りに巻き付け、グラフトを所定の位置に置く。グラフトの止血布部分によって、グラフト内にフィブリンが増殖して、グラフトを所定の位置に密封する(止血的に及び気密密閉的に)ことが加速される。本発明の特定の実施例によれば、この用途のためのキットが得られる。本キットには、グラフトとグラフトの端部に適合するように設計された本発明の止血布とが収められている。他に、キットは、グラフトの少なくとも1つの端部の上に予め適合させた本発明の止血布を有して提供される。
【0055】
本発明のさらに他の態様によれば、様々な特殊キットを得ることができる。本キットには、本明細書において開示する止血装置実施例のいずれかと包装とが収められ、ここで、本発明の止血装置は、汚染すること無く布を取り出すことを容易にする密封し滅菌した包装中に収められている。本キットは、本発明の多数の止血装置を収めることができ、好ましくは、各止血装置は、別々の密封し滅菌した包装内に収められている。独立した使用のために、例えば、現場/軍隊での使用のために設計されたキットは、本発明の止血装置に加えて、使い捨ての予め滅菌した外科用器械及び/または布中に取り入れることができる薬剤の例えばトロンビン、塩化カルシウムをさらに含む。
【0056】
特に断らない限り、本明細書において使用される全ての科学技術用語は、当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。本明細書において説明するものと同様かまたは同等の任意の方法及び材料を、本発明の実施において使用できるが、好ましい方法及び材料を説明してきた。特に断らない限り、本明細書において用いられるかまたは検討される技術は、当業者には周知の標準的な方法である。材料、方法及び実施例は例示に過ぎず、限定するものではない。
【0057】
実施例
実施例1.コラーゲンスラリーからのコラーゲン繊維の製造
Avitene(登録商標)細粉(ミクロフィブリルコラーゲン)を、約2〜10%の混合物(重量対体積)で、最適には5%で水と混合し、水中で4〜72時間膨潤させる。Avitene(登録商標)細粉は、Davol, Inc.から入手可能である(製品番号101001、101002、101003、101004、及び101034、Cranston, RI)。「スラリー」(水によって膨潤したコラーゲン)を5〜60ccのシリンジ中に充填する。ストッパーをルアロック端部上に置き、シリンジを遠心分離機中に入れる。「スラリー」を遠心分離して、過剰の気泡を除去する(脱気)。シリンジを次に、14〜40ゲージ針の針を有するスクリュー駆動シリンジポンプの上に置く。スラリーを、アンモニア浴及び/またはアンモニア/アセトン浴中に押出す。1実施例においては、浴は長さ16フィートで、繊維を穏やかに脱水する。繊維を次にさらにアセトン浴中で脱水し、その後ダイナミック乾燥がま(dynamic drying oven)中で乾燥する。繊維を、従来の手順に従い、従来の装置を使用してスプールの上に巻き取り、さらに加工して、編物または織物にする。繊維に、20%グリセリン及びエタノールコーティング溶液を用いてコーティングして、繊維のさらなる加工(編成または製織)を助ける。
【0058】
所望により「スラリー」を均一化及び/またはろ過して、繊維中に欠陥を引き起こすかもしれない原繊維または不純物を除去できる。繊維はモノフィラメントまたはマルチフィラメントとすることができる。
【0059】
本発明のコラーゲン繊維を、キルティングまたは製織等の、布を形成するための標準的な手段に従って加工して、本発明の止血布にする。(例えば、米国特許第3,114,593号;同第3,114,591号;同第2,920,000号;同第2,637,321号;同第2,598,608号(上記に言及した)、並びに「Collagen Threads」と称する米国特許第5,378,469号;「Collagen Constructs」と称する米国特許第5,256,418号;「Collagen Constructs」と称するPCT/US92/08520(公開番号WO 93/06791、USSN 772,529、現在は米国特許第5,378,469号への優先権主張);「Three-dimensional Bioremodelable Collagen Fabrics」と称するPCT/US95/03455(公開番号WO 95/25482、USSN 08/215,760への優先権主張);「Biocompatible Prosthetic Devices」と称するPCT/US95/03525(公開番号WO 95/25550、USSN 08/216,527への優先権主張)を参照されたい。)
本発明の止血布は、止血の補助として使用されることを意図したものである。Avitene(登録商標)細粉を形成するための方法は、酸性化したアルコール中でコラーゲンを膨潤することを含むが、コラーゲンの酸溶解を含まない。Avitene(登録商標)細粉製造方法において、酸溶解を避けることが、その強化された止血活性の原因であると考えられている。Avitene(登録商標)細粉を繊維に形成し、次に繊維を交錯させて布にするための方法はまた、コラーゲンと酸とを接触させることもコラーゲンを他の変性条件にさらすことも含まないので、本発明の止血布は、周知のコラーゲン布と比較して強化された止血特性を示すと考えられている。
実施例2.コラーゲン繊維の製造のための自動化方法
以下の手順を、コラーゲン繊維の製造のための方法を自動化するために検討する。この手順は例示であり、いかなる方法でも本発明を限定することを意図するものではない。
スラリーの混合/遠心分離:
コラーゲンスラリーを、約3〜10%w/vのAvitene(登録商標)粉末対水の濃度で混合する。混合物は、水平軸モデルD−8ステンレス鋼Versator(The Cornell Machine Company, Springfield, NJ)の連続運転を通過し、それによってスラリーを手で混合する必要を無くす。スラリーは、押出しのために押出機中に直ちに供給でき、または、押出す前に72時間まで貯蔵できる。押出機:
コラーゲンスラリーを押出機の供給口に供給し、25:1のL/D比を有する3/4”直径バレル、2:1圧縮比のスクリューを有する空冷式押出機(C.W. Brabender Instrument, Inc., Hackensack, NJ)を通し、室温から約50℃で押出す。スラリーはバレルを通過して、紡糸ポンプアセンブリ(0.6〜1.2ml/min)を有するブロック中に入り、これは、スラリーを押して一定速度でダイアセンブリを通す。スラリーは、単一穴ダイから30穴のマルチフィラメントダイを通して押出すことができる。
トラフ(脱水浴):
スラリーはダイから出て、第1の脱水剤(好ましくはアンモニア)を含む第1の脱水浴(長さ10〜15フィート×幅5インチ×深さ5インチ、ステンレス鋼)に入る。単数または複数の繊維を次に、第2の脱水剤(好ましくはアセトン)を含む第2の脱水浴(長さ5フィート×幅5インチ×深さ5インチ、ステンレス鋼)に通す。浴は、C.W. Brabender Instruments, Inc., Hackensack, NJ製である。
ドロー/乾燥フレーム:
単数または複数の繊維は、繊維が機械的強度の仕様通りに引かれている間に繊維の乾燥を助けるための加熱したローラを含むドローフレーム(Dienes Laboratory Draw Winder--Single Position, Comoli DWI-2000, Dienes Apparatus, Inc., Pineville, N.C.)によって巻き取られる。繊維を次に、「ホットガン」(ブロー乾燥機)を通過させることでさらに乾燥できる(必要な場合)。
ワインダ:
単数または複数の繊維を次に、ワインダ(Leesona Style 50 Winder, Standard Mill Machinery Corp., West Warwick, RI)によって回転しているスプール(好ましくは穴をあけたステンレス鋼)の上に集める。
編機:
繊維を巻いたものを次に一緒にして撚って、マルチフィラメントまたはシングルフィラメントを形成し、これを使用し、編機(Circular Weft Knitting Machine, Lamb Knitting Machine Corp., Chicopee, MA)を使用して、布を形成できる。
実施例3.本発明の止血布とSurgicel(登録商標)との比較のためのプロトコール
以下の手順を、本発明の布と代表的な市販の布との止血活性を比較するために検討する。この手順は例示であり、いかなる方法でも本発明を限定することを意図するものではない。
止血活性測定法
本発明の止血布は、Avitene(登録商標)細粉と水とを含む。トロンビン有り及び無しの本発明の止血布試料(「試験試料」)の止血応答時間を、Surgicel(登録商標)(Johnson & Johnson Medical Inc., Arlington, Texas、トロンビン有り及び無し)と、下記に説明するような豚脾臓モデル(J&J止血プロトコール)において比較する。小さな切開を、麻酔をかけた若いヨークシャー種の豚の開創器を使った(retracted)脾臓に形成する。脾臓当りの切り傷の数は、8〜18の範囲にわたる。8匹の豚が必要である。トロンビンを加えるために、試料(試験試料またはSurgicel(登録商標)試料)を、トロンビン溶液中に完全に飽和するまで浸漬する。試験物品(約0.5”×0.5”)を創傷表面に置き、20秒間指で圧力をかけてタンポン法を行い、次に圧力を除去し、この部位を、再出血に関して2分間観察する。再出血が2分以内に観察される場合、再度20秒間圧力をかけ、サイクルを繰り返す。最終目的は、再出血無しを実現するためのタンポン法の回数である。試験中、以下の試料を対にする(各々20対):試験試料対Surgicel(登録商標)、試験試料対Surgicel(登録商標)−トロンビン、試験試料−トロンビン対Surgicel(登録商標)−トロンビン。対の定義は、相次いで試験され、脾臓表面で互いに隣接する2つの試料である。各対につき、試験される第1の試料は、対毎に交互に並ぶ。各対を、各動物に関して少なくとも1回、通常2回、時折3回試験して、動物毎の変動性をより良く特徴付ける。
【0060】
対にした群内部の各製品タイプ当りのタンポン法の回数の度数を、アルファ0.05で、フィッシャーの直接法及びスチュアート−マクスウェル検定(両方とも片側検定)を使用して分析する。こうした対にした群は、別々に分析される。従って、期待した結果に基づく片側検定は適切である。
【0061】
トロンビン無しの試験試料は、Surgicel(登録商標)(トロンビン有りまたは無し)よりも、必要とするタンポン法が少ないであろうと期待され、というのは、試験試料中のコラーゲンは、酸溶解を施すことも他の変性条件にさらすこともしていないからである。従って、臨床の使用者は、トロンビン無しの乾燥状態の本発明の止血布を使用して、時間と費用を節約することを選択するかもしれないと考えられ、というのは、2つの製品ではなく1つの製品のみが使用されると思われるからである。本発明の止血布の柔らかく可撓性の取り扱い特性によって、本止血布を乾燥状態で使用することが可能になる。
【0062】
本明細書において特定したかまたは引用した参考文献、特許及び特許公開の全てを、参考のためにその全体を取り入れる。
本発明を、特定の実施例に関して説明してきたが、こうした実施例の詳細を限定と解釈するべきではない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な同等例、変更例及び修正例を作り出すことができ、このような同等の実施例は本発明の一部であると理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従ってコラーゲン繊維を形成するための方法を示す。

Claims (33)

  1. (a)酸溶解を施していない複数のコラーゲン原繊維を水中に懸濁させて、コラーゲンスラリーを形成し、前記コラーゲン原繊維は、水中の懸濁液を形成するのに十分な嵩密度を有し、前記コラーゲンスラリーは、2%〜10%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有することと;
    (b)前記コラーゲンスラリーを第1の脱水浴中に導入して、前記コラーゲンスラリーを少なくとも部分的に脱水し、それによってコラーゲン繊維を形成することと;
    を含む、コラーゲン繊維を形成するための方法。
  2. 前記コラーゲン原繊維は、ミクロフィブリルコラーゲン原繊維を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コラーゲン原繊維は、コラーゲン細粉を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記コラーゲン原繊維は、1.5〜3.5lb/ft3の範囲の嵩密度を有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記コラーゲンスラリーは、5%〜8%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有する、請求項1に記載の方法。
  6. (c)前記コラーゲン繊維を第2の脱水浴中に導入する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の脱水浴はアンモニア浴であり、前記第2の脱水浴はアンモニア/アセトン浴である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記コラーゲン繊維を乾燥する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記コラーゲン繊維を乾燥する工程をさらに含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記コラーゲン繊維を止血布へと形成する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記コラーゲン繊維を形成する前に、前記コラーゲンスラリーを脱気する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 止血剤を前記繊維に導入するさらなる工程を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 治療剤を前記繊維に導入するさらなる工程を含む、請求項1に記載の方法。
  14. (a)酸溶解を施していない複数のコラーゲン原繊維を水中に懸濁させて、コラーゲンスラリーを形成し、前記コラーゲン原繊維は、水中の懸濁液を形成するのに十分な嵩密度を有し、前記コラーゲンスラリーは、2%〜10%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有することと;
    (b)前記コラーゲンスラリーを第1の脱水浴中に導入して、前記コラーゲンスラリーを少なくとも部分的に脱水し、それによってコラーゲン繊維を形成することと;
    を含む方法によって製造されるコラーゲン繊維。
  15. 前記コラーゲン原繊維は、ミクロフィブリルコラーゲン原繊維を含む、請求項14に記載の製品。
  16. 前記コラーゲン原繊維は、コラーゲン細粉を含む、請求項14に記載の製品。
  17. 前記コラーゲン原繊維は、1.5〜3.5lb/ft3の範囲の嵩密度を有する、請求項14に記載の製品。
  18. 前記コラーゲンスラリーは、5%〜8%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有する、請求項14に記載の製品。
  19. 前記方法は、(c)前記コラーゲン繊維を第2の脱水浴中に導入するさらなる工程を含む、請求項14に記載の製品。
  20. 前記第1の脱水浴はアンモニア浴であり、前記第2の脱水浴はアンモニア/アセトン浴である、請求項19に記載の製品。
  21. 前記方法は、前記コラーゲン繊維を乾燥する工程をさらに含む、請求項14に記載の製品。
  22. 請求項14に記載のコラーゲン繊維であってここで該繊維のコラーゲン原繊維は、前記繊維を形成するコラーゲン原繊維の止血活性と同等の止血活性を有する、コラーゲン繊維。
  23. 前記コラーゲン原繊維は、ミクロフィブリルコラーゲン原繊維を含む、請求項22に記載の製品。
  24. 前記コラーゲン原繊維は、コラーゲン細粉を含む、請求項22に記載の製品。
  25. 前記コラーゲン原繊維は、1.5〜3.5lb/ft3の範囲の嵩密度を有する、請求項22に記載の製品。
  26. 前記コラーゲンスラリーは、5%〜8%(重量/体積)の範囲のコラーゲン濃度を有する、請求項22に記載の製品。
  27. 前記繊維は、コラーゲン原繊維を含むコラーゲンスラリーを脱水浴中に押出すことを含む方法によって製造される、請求項22に記載のコラーゲン繊維。
  28. 請求項22に記載のコラーゲン繊維を含む止血布。
  29. 請求項28に記載の止血布を収める、滅菌した包装。
  30. 請求項28に記載の止血布と出血している表面との間の界面で凝固が起きるまでの時間、前記表面に、前記止血布を手で押し付けることを含む、止血を促進するための方法。
  31. 前記出血している表面は、実質性器官、脊椎及び脳からなる群から選択される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記コラーゲン濃度は2%である、請求項1に記載の方法。
  33. 前記コラーゲン濃度は2%である、請求項14に記載の製品。
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