JP4902997B2 - 燃料電池システム及び建造物 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システム及び建造物に関する。特に本発明は、隣接して燃料電池が設置される燃料電池システム及び当該燃料電池システムを備える建造物に関する。
改質装置、燃料電池、制御系、補機、電力変換装置などが一つの外装ケース内に収容され、当該ケースが各家庭の屋外などに設置された燃料電池発電システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、燃料電池による発電の過程で発生した熱を利用して市水から温水を生成し、当該温水を各家庭の屋外に設置された貯湯タンクに蓄える。そして、貯湯タンクに蓄えられた温水は、各家庭の給湯需要等に供給される。
特開2003-199254号公報
例えば燃料電池が生成する温水を各家庭において消費するシステムでは、燃料電池の故障時、メンテナンス時等に燃料電池が停止すると、その家庭には温水の供給が停止してしまう。燃料電池が停止しても家庭で消費される温水を供給するためには、貯湯タンクの容量を十分に確保する必要がある。しかし、集合住宅等のように、一戸建てに比べて各戸が使用することのできるスペースが限られる建物においては、貯湯タンクの容量の増大は各戸の居住スペースの圧迫につながる。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる燃料電池システム及び建造物を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態における燃料電池システムは、複数の閉塞空間を有する建造物に敷設される燃料電池システムであって、第1閉塞空間に近接して設けられ、第1閉塞空間に電力及び温水を供給する第1燃料電池と、第1閉塞空間に隣接する第2閉塞空間に近接して設けられ、第2閉塞空間に電力及び温水を供給する第2燃料電池とを備え、第1燃料電池は、第1閉塞空間に供給する温水を貯湯する第1貯湯槽を有し、第2燃料電池は、第2閉塞空間に供給する温水を貯湯する第2貯湯槽を有し、第1貯湯槽と第2貯湯槽とは、隣接して設置され、相互に熱を融通する。なお、第1貯湯槽と第2貯湯槽とは、対向する面で接触していてよい。
第1燃料電池は、第1貯湯槽の側面のうちで第2貯湯槽と対向する第1対向面に設けられた第1対向面断熱部と、第1対向面以外の側面に設けられた第1側面断熱部とをさらに有し、第2燃料電池は、第2貯湯槽の側面のうちで第1貯湯槽と対向する第2対向面に設けられた第2対向面断熱部と、第2対向面以外の側面に設けられた第2側面断熱部とをさらに有し、第1側面断熱部及び第2側面断熱部は、第1対向面断熱部及び第2対向面断熱部より断熱率が大きくてよい。
第3閉塞空間に近接して設けられ、第3閉塞空間に電力及び温水を供給する第3燃料電池をさらに備え、第3燃料電池は、第3閉塞空間に供給する温水を貯湯する第3貯湯槽を有し、第3貯湯槽は、第1貯湯槽に隣接して設置され、相互に熱を融通してよい。
第1貯湯槽は、一の面で第2貯湯槽と接触しており、他の面で第3貯湯槽と接触していてよい。第1貯湯槽は、一の面と略垂直な他の面で第3貯湯槽と接触していてもよい。
第1燃料電池は、第1貯湯槽が貯湯している温水を第2貯湯槽に供給する第1温水供給部をさらに有し、第2燃料電池は、第2燃料電池を起動する旨の指示を検出する第2起動検出部と、第2起動検出部が第2燃料電池を起動する旨の指示を検出した場合に、第1温水供給部に対して温水の供給を要求する第2温水要求部と、第2温水要求部の要求に応じて第1温水供給部から供給された温水の熱を利用して第2燃料電池を起動する第2起動制御部とをさらに有してよい。
第1燃料電池は、第1貯湯槽が貯湯している温水を第2貯湯槽に供給する第1温水供給部をさらに有し、第2燃料電池は、第2貯湯槽が貯湯している温水が持つ熱量を検知する第2熱量検知部と、第2熱量検知部が検知した温水の量が、予め定められた熱量よりも少ない場合に、第1温水供給部に対して温水の供給を要求する第2温水要求部とをさらに有してよい。
第1燃料電池は、第1貯湯槽が貯湯している温水を第2貯湯槽に供給する第1温水供給部と、第1貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第1温度検知部とをさらに有し、第2燃料電池は、第2貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第2温度検知部をさらに有し、第1温水供給部は、第2温度検知部が検知した温度より第1温度検知部が検知した温度が高い場合に、第1貯湯槽が貯湯している温水を第2貯湯槽に供給してよい。
第1貯湯槽の側面のうちで第2貯湯槽と対向する第1対向面と、第2貯湯槽の側面のうちで第1貯湯槽と対向する第2対向面との間の熱抵抗を変えることによって、第1貯湯槽から第2貯湯槽への熱の供給量を制御する熱供給制御部をさらに備えてよい。
第2燃料電池は、第2貯湯槽が貯湯している温水が持つ熱量を検知する第2熱量検知部をさらに有し、熱供給制御部は、第2熱量検知部が検知した熱量が予め定められた熱量よりも小さい場合に、第1対向面と第2対向面との間の熱抵抗を低下させることによって、第1貯湯槽から第2貯湯槽への熱の供給量を増加させてよい。
第1貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第1温度検知部と、第2貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第2温度検知部とをさらに備え、熱供給制御部は、第2温度検知部が検知した温度より第1温度検知部が検知した温度が高い場合に、第1対向面と第2対向面との間の熱抵抗を低下させることによって、第1貯湯槽から第2貯湯槽への熱の供給量を増加させてよい。
本発明の第2の形態における建造物は、第1閉塞空間と、第1閉塞空間に隣接する第2閉塞空間と、第1閉塞空間に近接して設けられ、第1閉塞空間に電力及び温水を供給する第1燃料電池と、第2の閉塞空間に近接して設けられ、第2閉塞空間に電力及び温水を供給する第2燃料電池とを備え、第1燃料電池は、第1閉塞空間に供給する温水を貯湯する第1貯湯槽を有し、第2燃料電池は、第2閉塞空間に供給する温水を貯湯する第2貯湯槽を有し、第1貯湯槽と第2貯湯槽とは、隣接して設置され、相互に熱を融通する。
第1閉塞空間及び第2閉塞空間のそれぞれは、水平方向に隣接する第1住戸及び第2住戸であり、第1燃料電池は、第1住戸の第1露台に設けられ、第2燃料電池は、第1露台に隣接する第2住戸の第2露台に設けられ、第1貯湯槽と第2貯湯槽とは、第1露台と第2露台との境界において隣接して設置されてよい。
第3閉塞空間と、第3閉塞空間に近接して設けられ、第3閉塞空間に電力及び温水を供給する第3燃料電池とをさらに備え、第3燃料電池は、第3閉塞空間に供給する温水を貯湯する第3貯湯槽を有し、第3貯湯槽は、第1貯湯槽に隣接して設置され、相互に熱を融通してよい。
第1閉塞空間、第2閉塞空間、及び第3閉塞空間のそれぞれは、第1住戸、第2住戸、及び第3住戸であり、第1住戸と第2住戸とは、水平方向に隣接しており、第1住戸と第3住戸とは、鉛直方向に隣接しており、第1燃料電池は、第1住戸の第1露台に設けられ、第2燃料電池は、第1露台に水平方向に隣接する第2住戸の第2露台に設けられ、第3燃料電池は、第1露台に鉛直方向に隣接する第3住戸の第3露台に設けられ、第1貯湯槽と第2貯湯槽とは、第1露台と第2露台との境界において隣接して設置され、第1貯湯槽と第3貯湯槽とは、第1露台と第3露台との境界において隣接して設置されてよい。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、効率的に温水を利用することができる燃料電池システム及び当該燃料電池システムを備える建造物を提供することができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、燃料電池システム120のブロック構成の一例を示す。また、図2は、燃料電池システム120が設けられた建造物100における住戸及び燃料電池の配置例を示す。燃料電池システム120は、隣接して設置された貯湯槽の間で温水を融通し合うことによって、燃料電池の排熱によって生成された温水を効率的に利用することができる燃料電池システムを提供する。建造物100は、第1住戸101、第2住戸102、第3住戸103、及び第4住戸104を備える集合住宅である。
燃料電池システム120は、第1燃料電池121、第2燃料電池122、第3燃料電池123、及び第4燃料電池124を備える。第1燃料電池121、第2燃料電池122、第3燃料電池123、第4燃料電池124は、それぞれ第1住戸101、第2住戸102、第3住戸103、及び第4住戸104に、電力及び温水を供給する。
第1燃料電池121は、第1貯湯槽131、第1電力発生ユニット141、第1温水供給部151、第1起動検出部161、第1温水要求部171、第1起動制御部181、及び第1熱量検知部191を有する。第1熱量検知部191は、第1温度検知部201を含む。また、第2燃料電池122は、第2貯湯槽132、第2電力発生ユニット142、第2温水供給部152、第2起動検出部162、第2温水要求部172、第2起動制御部182、及び第2熱量検知部192を有する。第2熱量検知部192は、第2温度検知部202を含む。また、第3燃料電池123は、第3貯湯槽133、第3電力発生ユニット143、第3温水供給部153、第3起動検出部163、第3温水要求部173、第3起動制御部183、及び第3熱量検知部193を有する。第3熱量検知部193は、第3温度検知部203を含む。また、第4燃料電池124は、第4貯湯槽134、第4電力発生ユニット144、第4温水供給部154、第4起動検出部164、第4温水要求部174、第4起動制御部184、及び第4熱量検知部194を有する。第4熱量検知部194は、第4温度検知部204を含む。
第1〜第4電力発生ユニット(141〜144)は、水素を消費して電力及び排熱を発生する燃料電池である。例えば第1〜第4電力発生ユニット(141〜144)は、固体高分子形燃料電池(PEFC)であってよい。なお、第1〜第4電力発生ユニット(141〜144)は、都市ガス、プロパンガス等を改質して水素ガスを生成する改質器から供給される水素ガスを燃料として発電してよく、また外部から供給される水素ガスを燃料として発電してもよい。
第1貯湯槽131、第2貯湯槽132、第3貯湯槽133、及び第4貯湯槽134は、それぞれ第1住戸101、第2住戸102、第3住戸103、及び第4住戸104に供給する温水を貯湯する。具体的には、第1〜第4貯湯槽(131〜134)は、それぞれ第1〜第4電力発生ユニット(141〜144)から発生する排熱によって加温された温水を貯湯する。そして、第1〜第4貯湯槽(131〜134)のそれぞれは、他の貯湯槽との間で温水を融通する。以下、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に提供する場合の燃料電池システム120の動作について説明する。
第2起動検出部162は、第2燃料電池122を起動する旨の指示を検出する。具体的には、第2起動検出部162は、第2燃料電池122が運転を停止している場合において、第2住戸102に居住する居住者からの起動指示があった場合、又は第2貯湯槽132に貯湯されている温水量が第2住戸102において将来消費される温水量に対して不足する旨を第2燃料電池122が検出した場合等に、第2燃料電池122を起動する旨の指示を検出する。
そして、第2温水要求部172は、第2起動検出部162が第2燃料電池122を起動する旨の指示を検出した場合に、第1温水供給部151に対して温水の供給を要求する。そして、第1温水供給部151は、第1貯湯槽131が貯湯している温水を第2貯湯槽132に供給する。そして、第2起動制御部182は、第2温水要求部172の要求に応じて第1温水供給部151から供給された温水の熱を利用して第2燃料電池122を起動する。例えば、第2起動制御部182は、第1温水供給部151から供給された温水の熱を用いて第2電力発生ユニット142等に含まれる発電セル、改質器等の機器を加温する。このようにして、第1燃料電池121が有する第1貯湯槽131は、第2燃料電池122の起動時に、第2燃料電池122を動作温度にまで上昇させるのに要する熱量の一部を第2燃料電池122に提供する。
また、第1温度検知部201、第2温度検知部202、第3温度検知部203、及び第4温度検知部204は、それぞれ第1貯湯槽131、第2貯湯槽132、第3貯湯槽133、及び第4貯湯槽134が貯湯している温水の温度を検知する。具体的には、第1温度検知部201、第2温度検知部202、第3温度検知部203、及び第4温度検知部204は、それぞれ第1貯湯槽131、第2貯湯槽132、第3貯湯槽133、及び第4貯湯槽134が貯湯する温水の空間的な温度分布を測定する。なお、空間的な温度分布とは、例えば鉛直方向の温度分布であってよい。
また、第2熱量検知部192は、第2貯湯槽132が貯湯している温水の持つ熱量を検知する。具体的には、第2熱量検知部192は、第2貯湯槽132が貯湯している温水の量を検知する。より具体的には、第2温度検知部202が第2貯湯槽132に貯湯された温水の空間的な温度分布を測定することによって、第2熱量検知部192は第2貯湯槽132が貯湯している温水の量を検知する。そして、第2温水要求部172は、第2熱量検知部192が検知した温水の量が、予め定められた温水の量よりも少ない場合に、第1温水供給部151に対して温水の供給を要求する。なお、第2温水要求部172は、現在から予め定められた時間だけ後の時刻までの第2住戸102における温水の消費量を過去の温水の消費履歴に従って予測して、予測した温水の消費量が第2熱量検知部192が検知した温水の量よりも少ない場合に、第1温水供給部151に対して温水の供給を要求してよい。なお、温水の量とは、貯湯された温水の持つ熱量であってもよいし、上水の水温より所定の温度以上高い温度を持つ温水の体積又は熱量であってもよい。
より一般的には、第2温水要求部172は、第2熱量検知部192が検知した熱量が予め定められた熱量よりも少ない場合に、第1温水供給部151に対して温水の供給を要求する。したがって、第2貯湯槽132が貯湯している温水の持つ熱量が第2住戸102において消費される熱量に対して不足する場合でも、第2住戸102は第1貯湯槽131から熱量の供給を受けることができる。なお、第2温度検知部202は第2貯湯槽132が貯湯している温水の鉛直方向の温度分布を計測し、第2熱量検知部192は第2温度検知部202が計測した鉛直方向の温度分布と、第2貯湯槽132の鉛直方向の断面積の分布とから、第2貯湯槽132が貯湯している温水の持つ熱量を検知してよい。また、第2温水要求部172は、現在から予め定められた時間だけ後の時刻までの第2住戸102における熱量の消費量を過去の熱量の消費履歴に従って予測して、予測した熱の消費量が第2熱量検知部192が検知した熱量よりも小さい場合に、第1温水供給部151に対して温水の供給を要求してよい。
なお、第1温水供給部151は、第2温度検知部202が検知した温度より第1温度検知部201が検知した温度が高い場合に、第1貯湯槽131が貯湯している温水を第2貯湯槽132に供給する。具体的には、第2温水要求部172が第1温水供給部151に対して温水の供給を要求した場合に、第1温水供給部151は、第2温度検知部202が検知した温度より第1温度検知部201が検知した温度が高いことを条件として、第1貯湯槽131が貯湯している温水を第2貯湯槽132に供給する。なお、第1温水供給部151は、第1燃料電池121が温水を生成していることをさらなる条件として、第1貯湯槽131が貯湯している温水を第2貯湯槽132に供給してよい。したがって、例えば第1貯湯槽131の水温が第2貯湯槽132の水温より低い場合であったり、第1燃料電池121が運転しておらず、温水を生成していない場合等、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132に温水を供給することができない又は望ましくない状況である場合に、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132に温水が供給されてしまうことを未然に防ぐことができる。なお、第1温度検知部201及び第2温度検知部202は、それぞれ第1貯湯槽131及び第2貯湯槽132が貯湯している温水のうち、鉛直上方の位置の温水の温度を検知してよい。例えば、第1温度検知部201及び第2温度検知部202は、それぞれ第1貯湯槽131及び第2貯湯槽132の頂部で測定された温度を検知してよい。また、第1温水供給部151は、第1貯湯槽131に貯湯された温水の温度が第2貯湯槽132に貯湯された温水の温度より低い場合であっても、第2貯湯槽132に貯湯された温水の温度と第1貯湯槽131に貯湯された温水の温度との差が予め定められた許容温度差より小さいことを条件として、第1貯湯槽131が貯湯している温水を第2貯湯槽132に供給してよい。
以上、本実施形態の燃料電池システム120において、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に提供する場合の動作について説明したが、同様の動作によって、第2貯湯槽132の温水を第1貯湯槽131に提供することによって、第2貯湯槽132の温水を第1燃料電池121に提供することができる。また、同様にして、第1貯湯槽131、第2貯湯槽132、第3貯湯槽133、及び第4貯湯槽134の間で温水を融通し合うことができる。
図2を参照して、建造物100における燃料電池システム120の配置を説明する。第1住戸101及び第2住戸102は、建造物100の11階に位置し、第2住戸102は第1住戸101と隣接している。具体的には、第1住戸101と第2住戸102とは、水平方向に隣接する位置にある住戸である。また、第3住戸103及び第4住戸104は建造物100の11階に位置し、第3住戸103は第4住戸104に隣接している。そして、第3住戸103は第1住戸101に隣接している。具体的には、第1住戸101と第3住戸103とは、鉛直方向に隣接する位置にある住戸である。また、第2住戸102と第4住戸104とは、鉛直方向に隣接する位置にある住戸である。
そして、第1燃料電池121、第2燃料電池122、第3燃料電池123、第4燃料電池124は、それぞれ第1住戸101、第2住戸102、第3住戸103、第4住戸104に近接して設けられている。具体的には、第1燃料電池121は、第1住戸101の第1露台111に設けられる。また、第2燃料電池122は、第1露台111に隣接する第2住戸102の第2露台112に設けられている。また、第3燃料電池123は、第1露台111に鉛直方向に隣接する第3住戸の第3露台113に設けられている。また、第4燃料電池124は、第2露台112に鉛直方向に隣接する第4住戸の第4露台114に設けられている。
そして、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは、隣接して設置されている。第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは、第1露台111と第2露台112との境界において隣接して設置される。具体的には、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは、第1露台111と第2露台112との境界において隣接して設置されている。また、第3貯湯槽は、第1貯湯槽131に隣接して設置されている。具体的には、第1貯湯槽131と第3貯湯槽とは、第1露台111と第3露台113との境界において隣接して設置される。
そして、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは相互に熱を融通する。例えば、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは相互に温水を融通する。より具体的には、第1貯湯槽131は、第2燃料電池122の起動時、第2貯湯槽132に貯湯された温水の不足時に、第2貯湯槽132に温水を供給する。また、第1貯湯槽131と第3貯湯槽133とは相互に熱を融通する。例えば、第1貯湯槽131と第3貯湯槽133とは相互に温水を融通する。
なお、第1貯湯槽131は、一の面で第2貯湯槽132と接触しており、他の面で第3貯湯槽133と接触している。具体的には、第1貯湯槽131は、一の面と略垂直な他の面で第3貯湯槽と接触している。このように、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の配置を、貯湯槽と接触するように配置することによって、第1〜第4貯湯槽(131〜134)から外部への放熱量を全体として削減することができる。
図3は、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の配置の一例を示す。本図は、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の鉛直断面の一例を示す。第1燃料電池121は、第1対向面断熱部301と、第1側面断熱部311とを有する。第1貯湯槽131と第2貯湯槽132とは、対向する面で接触している。そして、第1対向面断熱部301は、第1貯湯槽131の側面のうちで第2貯湯槽132と対向する第1対向面321に設けられている。第1側面断熱部311は、第1対向面321以外の側面に設けられている。また、第2燃料電池122は、第2対向面断熱部302と、第2側面断熱部312とを有する。具体的には、第2対向面断熱部302は、第2貯湯槽132の側面のうちで第1貯湯槽131と対向する第2対向面322に設けられている。第2側面断熱部312は、第2対向面322以外の側面に設けられている。
なお、熱結合部220(a〜d)は、それぞれ第1貯湯槽132及び第2貯湯槽132、第1貯湯槽131及び第3貯湯槽133、第3貯湯槽133及び第4貯湯槽134、第4貯湯槽134及び第2貯湯槽132のそれぞれ対向する面の間の領域である。本配置例では、熱結合部220(a〜d)には断熱部(例えば、第1対向面断熱部301及び第2対向面断熱部302)が設けられており、各貯湯槽の間の熱的な結合の度合いは低い。熱結合部220aにおける熱的な結合の度合いを制御することによって貯湯槽の間で熱を融通する構成は、図7から図10にかけて説明される。
第1側面断熱部311及び第2側面断熱部312は、第1対向面断熱部301及び第2対向面断熱部302より断熱率が大きい。具体的には、第1側面断熱部311及び第2側面断熱部312は、第1対向面断熱部301及び第2対向面断熱部302に形成された断熱材より断熱率の大きい断熱材によって形成されてよいし、第1対向面断熱部301及び第2対向面断熱部302に形成された断熱材より厚い断熱材によって形成されてよい。このように、第1側面断熱部311及び第2側面断熱部312を形成する断熱材の断熱率又は厚さの少なくとも一方を変えることによって、第1側面断熱部311及び第2側面断熱部312における断熱率を第1対向面断熱部301及び第2対向面断熱部302より断熱率より大きくする。
なお、第3燃料電池123が有する第3対向面断熱部303及び第3側面断熱部313、並びに第4燃料電池124が有する第4対向面断熱部304及び第4側面断熱部314の特徴は、それぞれ第1燃料電池121が有する第1対向面断熱部301及び第1側面断熱部311、並びに第2燃料電池122が有する第2対向面断熱部302及び第2側面断熱部312の特徴と略同一であるので説明を省略する。なお、第1〜第4貯湯槽(131〜134)が互いに対向する面には、断熱部が設けられていなくてもよい。なお、第1燃料電池121及び第3燃料電池123は梁300の内部で隣接している。また、第2燃料電池122及び第4燃料電池124は梁300の内部で隣接している。ここで、梁300は、第1露台111及び第2露台112を形成する梁であってよい。
第1貯湯槽131が温水を貯湯する一連の動作を説明すると、第1電力発生ユニット141は、発電に伴って改質器、発電セル等から生成される排熱によって、第1排熱配管361を介して第1電力発生ユニット141と第1貯湯槽131との間を循環している冷却水を加温する。例えば、冷却水は、第1電力発生ユニット141の排熱によって60度程度にまで加温される。そして、加温された冷却水は、第1排熱配管361によって第1貯湯槽131に供給される。そして、第1排熱配管361内を通過する冷却水は、第1貯湯槽131の下部の温水との熱交換によって、第1貯湯槽131の下部の温水を加温するとともに自らは冷却される。そして、第1貯湯槽131において冷却された冷却水は、第1電力発生ユニット141に戻されて、再び第1電力発生ユニット141の冷却水として使用される。
そして、第1電力発生ユニット141の冷却水によって加温された第1貯湯槽131の下部の温水は、対流によって第1貯湯槽131の下部から上方に移動する。そして第1住戸101の熱負荷601が温水を使用する場合には、第1貯湯槽131の下部より上方の上部に接続された第1給湯配管371を経て、第1貯湯槽131の上部の温水が熱負荷601に供給される。なお、熱負荷601とは、第1住戸101で消費される温水を消費するシャワー等の給湯機器であってよく、温水の持つ熱量を利用し温水そのものを消費しない床暖房機器等の熱機器であってよい。また、第1貯湯槽131は、貯湯した温水を第1電力発生ユニット141に供給してもよい。この場合、第1貯湯槽131の温水の熱は、第1電力発生ユニット141の起動時における要する熱の一部として利用される。なお、熱負荷601に供給されて消費された量の水は、第1貯湯槽131の下部に接続された第1給水配管381から第1貯湯槽131に供給される。
なお、第2〜第4発生ユニット(142〜144)からの排熱によって生成された温水がそれぞれ第2〜第4貯湯槽(132〜134)において貯湯され、貯湯された温水がそれぞれ熱負荷602〜604によって利用される一連の動作は、第1電力発生ユニット141からの排熱によって生成された温水が第1貯湯槽131において貯湯され、貯湯された温水が熱負荷601によって利用される一連の動作と同様である。すなわち、第2〜第4電力発生ユニット(142〜144)からの排熱によって加温された冷却水は、それぞれ第2〜第4排熱配管(362〜364)によってそれぞれ第2〜第4貯湯槽(132〜134)内を通過して、通過する時に熱交換によって加温された温水が第2〜第4貯湯槽(132〜134)によって貯湯される。第2〜第4貯湯槽(132〜134)によって貯湯された温水は、第2〜第4給湯配管(322〜324)によって熱負荷602〜604又は第2〜第4電力発生ユニット(142〜144)にそれぞれ供給される。そして、消費された温水と同量の水が、第2〜第4給水配管(382〜384)によって第2〜第4貯湯槽(132〜134)にそれぞれ供給される。
次に、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の間で温水を融通する場合の動作について、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に供給する場合を例に挙げて説明する。下部接続配管340aは、第2貯湯槽132の下部の温水を、第1貯湯槽131の下部に供給すべく、第1貯湯槽131の下部と第2貯湯槽132の下部とを接続している。また、上部接続配管330aは、第1貯湯槽131の上部の温水を第2貯湯槽132の上部に供給すべく、第1貯湯槽131の下部よりも鉛直上方の上部と第2貯湯槽132の下部よりも鉛直上方の上部とを接続している。
また、循環ポンプ350aは、上部接続配管330aに設けられている。また、バルブ352a及び354aが、それぞれ上部接続配管330a及び下部接続配管340aに設けられている。そして、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に供給する場合には、バルブ352a及び354aを開にするとともに循環ポンプ350aを駆動することによって、第1貯湯槽131の上部の温水は上部接続配管330aを経て第2貯湯槽132の上部に供給されるとともに、第2貯湯槽132の下部の温水は下部接続配管340aを経て第1貯湯槽131の下部に供給される。なお、上部接続配管330a、下部接続配管340a、循環ポンプ350a、バルブ352a及び354aが、第1温水供給部151として機能し、第2温水要求部172は、循環ポンプ350a、バルブ352a及び354aの動作を制御することによって、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に供給する。
以上説明したように、第1貯湯槽131の上部と第2貯湯槽132の上部とが上部接続配管330aによって接続されており、第1貯湯槽131において下部よりも高温の上部の温水が、第2貯湯槽132の上部に供給される。したがって、第1貯湯槽131の上部の温水が第2貯湯槽132の下部の低温の温水と直接混合されることがないので、第1貯湯槽131の高温の温水を効率的に第2貯湯槽132に供給することができる。なお、上記の説明においては、第1貯湯槽131の温水を第2貯湯槽132に供給する場合の動作について説明したが、上記の説明における温水の循環方向と逆の方向で循環させるように循環ポンプ350aを制御することによって、第2貯湯槽132の温水を第1貯湯槽131に供給することができる。このようにして、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132との間で温水を融通し合うことができる。
また、第1貯湯槽131と第3貯湯槽133との間、第2貯湯槽132と第4貯湯槽134との間、及び第3貯湯槽133と第4貯湯槽134との間で温水を融通し合う場合における上部接続配管330b〜d、下部接続配管340b〜d、循環ポンプ350b〜d、バルブ352b〜d、及びバルブ354b〜dの動作は、それぞれ上部接続配管330a、下部接続配管340a、及び循環ポンプ350aの動作と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、第1〜第4貯湯槽(131〜134)は隣接して設置されているので、第1〜第4貯湯槽(131〜134)から外部への放熱量を全体として削減することができる。同一の貯湯槽の温水を複数の住戸で利用し合うシステムでは、当該貯湯槽に障害が発生したり、メンテナンス等によって当該貯湯槽を利用することができなくなると、複数の住戸で温水を利用することができなくなる。しかし、本実施形態におけるシステムでは、各住戸が利用することができる貯湯槽は住戸毎に配置されているので、他の住戸の貯湯槽の故障等によって温水を利用することができなくなる虞がない。
なお、第1〜第4貯湯槽(131〜134)は、個別の4つの貯湯空間を隣接させることによって形成されてもよいし、一の貯湯空間を仕切ることによって形成された4つの貯湯空間のそれぞれが、第1〜第4貯湯槽(131〜134)として機能してもよい。また、ここで示した温水の融通方法の他に、様々な方法で温水を融通することができる。
以上図1から図3にかけて説明したように、燃料電池システム120では、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の間で温水を融通し合うことができる。このため、温水の不足時には、上隣又は横隣の住戸の貯湯槽に貯湯された温水を利用することができる。また、第1〜第4貯湯槽(131〜134)は隣接して設けられているので、隣接しない場合に比べて配管の長さを短くすることができる。また、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の全体としての放熱量を削減することができるので、より効率的に温水を貯湯することができる。また、複数の住戸で貯湯槽を共有するシステムでは、当該貯湯槽が故障した場合にはその影響が複数の住戸に及ぶが、本実施形態の燃料電池システム120では、1の貯湯槽に故障が発生してもその影響が他の住戸に及ぶことを未然に防ぐことができる。
なお、第1〜第4燃料電池(121〜124)を露台に配置する配置例について説明したが、露台の他にも、各住戸の境界における任意の位置に、貯湯層が他の貯湯槽と接するように第1〜第4燃料電池(121〜124)を配置してもよい。例えば、他の配置例においては、第1住戸101と第2住戸102とにまたがる廊下における第1住戸101と第2住戸102境界の近傍に、第1燃料電池121及び第2燃料電池122を隣接して設置することができる。
以上説明したように、燃料電池システム120は、複数の閉塞空間(第1から第4住戸(101〜104))を有する建造物100に敷設されている。なお、この発明における閉塞空間とは、他の閉塞空間に温水を主として供給しない貯湯槽を有する燃料電池から、主として温水の供給を受ける空間を意味してよい。したがって、本実施形態における第1住戸101、第2住戸102、第3住戸、及び第4住戸のそれぞれは、この発明における第1住戸101、第2住戸102、第3住戸103、及び第4住戸104の一例である。また、建造物100は、図1から図3に関連して説明した集合住宅の他に、工場、駅等の、建造された建物であってよい。
また、一の住戸における複数の居住空間毎に燃料電池が設けられている場合には、それぞれの居住空間が、この発明における閉塞空間となる。また、一の住戸に複数の燃料電池を設置する場合には、水平方向に両隣の住戸との境界に互いに燃料電池を設けることによって、図1から図3に関連して説明した燃料電池システム120と同様の効果を得ることができる。
図4は、第1燃料電池121及び第2燃料電池122の他の配置例における、建造物100の水平断面の一例を示す。また、図5は、建造物100における第1燃料電池121及び第2燃料電池122の配置を立体的に示す。また、図6は、建造物100の鉛直断面の一例を示す。本配置例においては、第1住戸101と第2住戸102にまたがる廊下、及び第3住戸103と第4住戸104とにまたがる廊下における各住戸の境界の近傍に、第1〜第4燃料電池(121〜124)が隣接して配置される。なお、本配置例においても、第1〜第4燃料電池(121〜124)の各構成要素の機能及び動作、並びに第1〜第4燃料電池(121〜124)の相対的な位置関係は、図1から図3にかけて説明した第1〜第4燃料電池(121〜124)と同様であるので、以下の説明においては、その相違点を除いて説明を省略する。
建造物100は、筒状の柱を備える筒状柱システム400を備えており、第1〜第4燃料電池(121〜124)は、筒状の柱の内部に設けられる。筒状柱システム400は、第1柱部411と、第1柱部411と略平行に設けられる第2柱部412を備えている。第1柱部411及び第2柱部412は、内部に長手方向の空洞を有し、筒状の形状を持つ。なお、第1柱部411及び第2柱部412は、住戸の出入り口の扉よりも各住戸の外に突き出ており、第1柱部411又は第2柱部の側壁によって、各住戸の扉の外側にアルコーブが形成されている。
第1柱部411は、第1隔壁部521及び第1貫通口部531を備える。また、第2柱部412は、第2隔壁部522及び第2貫通口部532を備える。
第1隔壁部521は、第1柱部411の空洞を長手方向に分割する。また、第1貫通口部531は、第1柱部411の空洞を挟んで対向する第1柱部411の側面にそれぞれ形成され、第1隔壁部521に沿って第1柱部411を貫通させる。第1柱部411と同様に、第2隔壁部522は、第2柱部412の空洞を長手方向に分割する。そして、第2貫通口部532は、第2柱部412の空洞を挟んで対向する第2柱部412の側面にそれぞれ形成されており、第2隔壁部522に沿って第2柱部412を貫通させる。
第1柱部411及び第2柱部412は共に、内部に四角柱状の空洞を有する四角柱状である。そして、2つの第1貫通口部531は、第1柱部411の空洞を挟んで対向する2つの側面にそれぞれ形成される。そして、扁平梁部580は、第1柱部411と第2柱部412との間に、第1隔壁部521と第2隔壁部522とを接続すべく設けられ、第1柱部411及び第2柱部412の長手方向と略垂直な方向の面を有する。
第1住戸101は、第1隔壁部521及び第2隔壁部522並びに扁平梁部580と略同一面内に位置する床部を有する。また、第2住戸102は、第1住戸101に隣接し、第1隔壁部521及び第2隔壁部522並びに扁平梁部580と略同一面内に位置する床部を有する。
なお、第1柱部411は、第1住戸101及び第2住戸102の境界領域に設けられる。そして、第1柱部411の空洞は、2つの第1貫通口部531の間の領域である貫通領域420と、内側領域430と、外側領域440を有する。また、内側領域430は、貫通領域420を挟んで対向する2つの領域のうちの第1住戸101に近くに位置する領域である。また、外側領域440は、貫通領域を挟んで対向する2つの領域のうちの第1住戸101から遠くに位置する領域である。このように、本実施形態の扁平梁部580及び第1隔壁部521の貫通領域420は、水平方向に隣接する第1住戸101及び第2住戸102にわたる廊下を形成する。
第1柱部411の空洞には、第1燃料電池121及び第2燃料電池122が共有する貯湯槽が配置される。例えば、第1燃料電池121は、第2燃料電池122が動作していない場合に、第2住戸102に電力又は温水を供給する。より具体的には、図1から図3にかけて説明したように、燃料電池システム120は、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132に温水を供給することによって、第1燃料電池121によって生成された温水を第2住戸102に供給する。同様にして、第2燃料電池122は、第1燃料電池121が動作していない場合、第1住戸101に電力又は温水を供給することができる。なお、以上の説明においては、2つの貯湯槽131及び132が第1柱部411の空洞に設けられる例について説明したが、第1燃料電池121及び第2燃料電池122が共有する1つの貯湯槽が第1柱部411の空洞に配置されてもよい。
そして、第1燃料電池121及び第2燃料電池122が有する電力発生ユニット(第1電力発生ユニット141及び第2電力発生ユニット142)は、内側領域430及び外側領域440の一方に配置される。また、第1燃料電池121及び第2燃料電池122が有する貯湯槽(第1貯湯槽131及び第2貯湯槽132)は、内側領域430及び外側領域440の他方に配置される。このように、第1燃料電池121及び第2燃料電池122は、第1柱部411の空洞内に配置される。このように、本実施形態における筒状柱システム400では、第1柱部411の内部に燃料電池を設置することによって、燃料電池の設置スペースを削減することができる。
本実施形態における筒状柱システム400では、電力発生ユニット(第1電力発生ユニット141及び第2電力発生ユニット142)は、外側領域440に配置されている。また、貯湯槽(第1貯湯槽131及び第2貯湯槽132)は、内側領域430に配置される。このため、貯湯槽から各住戸への温水の移動距離を短縮することができる。また、外側領域440の住居と反対側が建造物100の外部である場合には、電力発生ユニット(第1電力発生ユニット141及び第2電力発生ユニット142)から発生する排ガスを建造物100の外に排気する排気口が、第1柱部411及び第2柱部412に設けられてもよい。
なお、筒状柱システム400の内部には、各住戸(101〜104)のメータボックス651〜654が設けられてよい。このとき、第1住戸101及び第2住戸102のそれぞれのメータボックス651及び652は、第1燃料電池121及び第2燃料電池122のそれぞれの上部に設けられ、第3住戸103及び第4住戸104のそれぞれのメータボックス653及び654は、第3燃料電池123及び第4燃料電池124の下部に設けられる。
以上図4から図6にかけて説明した筒状柱システム400によれば、燃料電池システム120を設置する設置スペースを削減することができる。また、第1〜第4燃料電池(121〜124)に容易に住戸外から容易にアクセスすることができるので、燃料電池システム120のメンテナンス時に各住戸に立ち入る必要がなく、容易にメンテナンスすることができる。また、筒状柱システム400の内部に第1〜第4燃料電池(121〜124)を隣接して設けることによって、温水を効率的に利用することができる。
以上、図4から図6にかけて、筒状柱システム400内に配置された燃料電池システム120の一例について説明した。なお、図4から図6に関連して説明した筒状柱システム400は、建造物100の任意の位置に使用することができる。例えば、図1から図3にかけて説明したように燃料電池システム120が露台に設けられる場合には、筒状柱システム400と同様の筒状柱システムが露台を形成すべく設けられ、その内部に第1〜第4燃料電池(121〜124)を設けることができる。また、図3に関連して説明した梁300は、図5における扁平梁580であってよい。
図7は、燃料電池システム120の他の構成例を示す。本構成例における燃料電池システム120は、第1燃料電池121、第2燃料電池122、第3燃料電池123、第4燃料電池124、熱結合部220(a〜d)、及び熱供給制御部210を備える。なお、本構成における第1〜第4燃料電池(121〜124)のそれぞれは、図1から図6に関連して説明した第1燃料電池121、第2燃料電池122、第3燃料電池123、及び第4燃料電池124がそれぞれ備える各構成要素と同一の構成要素を有するので、説明を省略する。また、図1から図6に関連して説明した燃料電池システム120の構成要素と、本構成例における燃料電池システム120の構成要素とを組み合わせたシステムを用いることによって、貯湯槽の間で熱量を効果的に融通することができる。
熱結合部220(a〜d)は、それぞれ第1貯湯槽131及び第2貯湯槽132の間、第1貯湯槽131及び第3貯湯槽133の間、第3貯湯槽133及び第4貯湯槽134の間、第4貯湯槽134及び第2貯湯槽132の間を熱的に結合する。熱供給制御部210は、熱結合部220(a〜d)における熱的な結合の度合いを制御することによって、第1〜第4貯湯槽(131〜134)の間で熱を融通する。具体的には、熱供給制御部210は、第1〜第4熱量検知部(191〜194)の検知結果に基づいて、熱結合部220(a〜d)における伝熱特性を変化させることによって、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132との間で熱を融通する。
図8、図9、及び図10は、第1対向面321及び第2対向面322との間の熱結合部220aの伝熱特性を変化させる場合の熱結合部220aの構成例を示す。これらの構成例においては、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132との間で熱を融通する場合には熱結合部220aを挟む面の間の熱抵抗が、熱を融通しない場合より低下させられる。なお、熱結合部220aは、第1対向面321と第2対向面322との間の領域のうちの鉛直上方の部分領域に形成されてよい。
具体的には、熱供給制御部210は、第1貯湯槽131の側面のうちで第2貯湯槽132と対向する第1対向面321と、第2貯湯槽132の側面のうちで第1貯湯槽131と対向する第2対向面322との間の熱抵抗を変えることによって、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132への熱の供給量を制御する。例えば、熱供給制御部210は、第2熱量検知部が検知した熱量が予め定められた熱量よりも小さい場合に、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を低下させることによって、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132への熱の供給量を増加させる。また、熱供給制御部は、第2温度検知部202が検知した温度より第1温度検知部201が検知した温度が高い場合に、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を低下させることによって、第1貯湯槽131から第2貯湯槽132への熱の供給量を増加させる。
図8は、熱結合部220aの構成例を示す。熱結合部220aは、断熱材710、及び断熱材710より伝熱性の高い熱伝導材720を有する。熱供給制御部210は、熱伝導材720を熱結合部220aに挿入することによって、断熱材710が熱結合部220aに挿入されている場合より熱抵抗を低下させる。なお、断熱材710及び熱伝導材720の幅は、第1対向面321と第2対向面322との間の幅と略同一であり、熱結合部220aに挿入されると、断熱材710及び熱伝導材720は第1対向面321と第2対向面322とに同時に密接する。また、熱伝導材720は、断熱材710より熱伝導率が高い部材から形成されてよい。このように、熱供給制御部210は、伝熱特性の異なる部材を熱結合部220aに入れ替えることによって、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を変化させる。
なお、本構成においては、断熱材710を必ずしも使用する必要はない。例えば、熱供給制御部210は、空気より熱伝導率が高い熱伝導部材720を熱結合部220aに挿入することによって、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を、熱伝導部材720が熱結合部220aに挿入されていない場合(この場合、熱結合部220aには空気が存在する)より低下させることができる。これにより、断熱材710を用いることなく、熱伝導部材720の出し入れによって、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を変化させることができる。
図9は、熱結合部220aの他の構成例を示す。熱結合部220aは、熱伝導材811及び812、並びに熱伝導部片813を有する。熱伝導材811及び812は、それぞれ第1対向面321と第2対向面322における鉛直上方の面において密接して設けられている。また、熱伝導材811と812との間には、断熱材が設けられている。また、熱伝導部片813は、熱伝導材811及び812と同時に密接する位置と、熱伝導材811又は812と離れた位置との間を移動可能に設けられている。そして、熱供給制御部210は、熱伝導部片813と熱伝導材811及び812とが同時に密接する位置に熱伝導部片813を移動させることによって、熱伝導部片813が熱伝導材811又は812と離れた位置にある場合より第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を低下させる。このように、熱供給制御部210は、熱伝導部片813を移動することによって、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を変化させる。
図10は、熱結合部220aの更なる他の構成例を示す。熱結合部220aはペルチェ素子910等の熱電素子を有する。ペルチェ素子910の吸熱面及び放熱面は、それぞれ第1対向面321及び第2対向面322に密接している。そして、熱供給制御部210は、ペルチェ素子910に通電することによって、第1貯湯槽131から吸収した熱を第2貯湯槽132に供給する。同様に、他のペルチェ素子920の吸熱面及び放熱面は、ペルチェ素子910と異なる位置でそれぞれ第2対向面322及び第1対向面321に密接しており、熱供給制御部210は、ペルチェ素子920に通電することによって、第2貯湯槽132から吸収した熱を第1貯湯槽131に供給する。このように、熱供給制御部210は、ペルチェ素子910、920等の熱電素子に通電することによって、第1対向面321と第2対向面322との間の熱抵抗を変化させる。
なお、図8から図10において、第1対向面321及び第2対向面322に挟まれる領域のうちの鉛直上方の部分領域に熱結合部220aが形成される構成例について説明したが、第1対向面321及び第2対向面322に挟まれる全領域にわたって熱結合部220aが形成されてよいことは言うまでもない。また、上記説明においては、第1貯湯槽131と第2貯湯槽132との間の熱の融通について説明したが、熱結合部220b〜cの構成を熱結合部220aと同様の構成にすることによって、第1貯湯槽131と第3貯湯槽133との間、第2貯湯槽132と第4貯湯槽134との間、又は第3貯湯槽133と第4貯湯槽134との間においても熱を融通することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
燃料電池システム120のブロック構成の一例を示す図である。 建造物100における住戸及び燃料電池の配置例を示す図である。 第1〜第4貯湯槽(131〜134)の配置の一例を示す図である。 建造物100の水平断面の一例を示す図である。 建造物100を立体的に示す図である。 第1〜第4燃料電池(121〜124)の建造物100における配置の一例を示す図である。 燃料電池システム120の他の構成例を示す図である。 熱結合部220aの構成例を示す図である。 熱結合部220aの他の構成例を示す図である。 熱結合部220aの更なる他の構成例を示す図である。
符号の説明
100 建造物
101 第1住戸
102 第2住戸
103 第3住戸
104 第4住戸
111 第1露台
112 第2露台
113 第3露台
114 第4露台
120 燃料電池システム
121 第1燃料電池
122 第2燃料電池
123 第3燃料電池
124 第4燃料電池
131 第1貯湯槽
132 第2貯湯槽
133 第3貯湯槽
134 第4貯湯槽
141 第1電力発生ユニット
142 第2電力発生ユニット
143 第3電力発生ユニット
144 第4電力発生ユニット
151 第1温水供給部
152 第2温水供給部
153 第3温水供給部
154 第4温水供給部
161 第1起動検出部
162 第2起動検出部
163 第3起動検出部
164 第4起動検出部
171 第1温水要求部
172 第2温水要求部
173 第3温水要求部
174 第4温水要求部
181 第1起動制御部
182 第2起動制御部
183 第3起動制御部
184 第4起動制御部
191 第1熱量検知部
192 第2熱量検知部
193 第3熱量検知部
194 第4熱量検知部
201 第1温度検知部
202 第2温度検知部
203 第3温度検知部
204 第4温度検知部
210 熱供給制御部
300 梁
301 第1対向面断熱部
302 第2対向面断熱部
303 第3対向面断熱部
304 第4対向面断熱部
311 第1側面断熱部
312 第2側面断熱部
313 第3側面断熱部
314 第4側面断熱部
321 第1対向面
322 第2対向面
323 第3対向面
324 第4対向面
330 上部接続配管
340 下部接続配管
350 循環ポンプ
352 バルブ
354 バルブ
361 第1排熱配管
362 第2排熱配管
363 第3排熱配管
364 第4排熱配管
371 第1給湯配管
372 第2給湯配管
373 第3給湯配管
374 第4給湯配管
381 第1給水配管
382 第2給水配管
383 第3給水配管
384 第4給水配管
400 筒状柱システム
411 第1柱部
412 第2柱部
420 貫通領域
430 内側領域
440 外側領域
521 第1隔壁部
522 第2隔壁部
531 第1貫通口部
532 第2貫通口部
580 扁平梁部

Claims (13)

  1. 複数の閉塞空間を有する建造物に敷設される燃料電池システムであって、
    第1閉塞空間に近接して設けられ、前記第1閉塞空間に電力及び温水を供給する第1燃料電池と、
    前記第1閉塞空間に隣接する第2閉塞空間に近接して設けられ、前記第2閉塞空間に電力及び温水を供給する第2燃料電池と
    を備え、
    前記第1燃料電池は、前記第1閉塞空間に供給する温水を貯湯する第1貯湯槽を有し、
    前記第2燃料電池は、前記第2閉塞空間に供給する温水を貯湯する第2貯湯槽を有し、
    前記第1貯湯槽と前記第2貯湯槽とは、隣接して設置され、相互に熱を融通し、
    前記第1燃料電池は、
    前記第1貯湯槽の側面のうちで前記第2貯湯槽と対向する第1対向面に設けられた第1対向面断熱部と、
    前記第1対向面以外の側面に設けられた第1側面断熱部と
    をさらに有し、
    前記第2燃料電池は、
    前記第2貯湯槽の側面のうちで前記第1貯湯槽と対向する第2対向面に設けられた第2対向面断熱部と、
    前記第2対向面以外の側面に設けられた第2側面断熱部と
    をさらに有し、
    前記第1側面断熱部及び前記第2側面断熱部は、前記第1対向面断熱部及び前記第2対向面断熱部より断熱率が大きい
    燃料電池システム。
  2. 前記第1燃料電池は、前記第1貯湯槽が貯湯している温水を前記第2貯湯槽に供給する第1温水供給部をさらに有し、
    前記第2燃料電池は、
    前記第2貯湯槽が貯湯している温水が持つ熱量を検知する第2熱量検知部と、
    前記第2熱量検知部が検知した熱量が、予め定められた熱量よりも小さい場合に、前記第1温水供給部に対して温水の供給を要求する第2温水要求部と
    をさらに有する請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記第1燃料電池は、
    前記第1貯湯槽が貯湯している温水を前記第2貯湯槽に供給する第1温水供給部と、
    前記第1貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第1温度検知部と
    をさらに有し、
    前記第2燃料電池は、前記第2貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第2温度検知部をさらに有し、
    前記第1温水供給部は、前記第2温度検知部が検知した温度より前記第1温度検知部が検知した温度が高い場合に、前記第1貯湯槽が貯湯している温水を前記第2貯湯槽に供給する
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 複数の閉塞空間を有する建造物に敷設される燃料電池システムであって、
    第1閉塞空間に近接して設けられ、前記第1閉塞空間に電力及び温水を供給する第1燃料電池と、
    前記第1閉塞空間に隣接する第2閉塞空間に近接して設けられ、前記第2閉塞空間に電力及び温水を供給する第2燃料電池と
    を備え、
    前記第1燃料電池は、前記第1閉塞空間に供給する温水を貯湯する第1貯湯槽を有し、
    前記第2燃料電池は、前記第2閉塞空間に供給する温水を貯湯する第2貯湯槽を有し、
    前記第1貯湯槽と前記第2貯湯槽とは、隣接して設置され、相互に熱を融通し、
    前記第1燃料電池は、前記第1貯湯槽が貯湯している温水を前記第2貯湯槽に供給する第1温水供給部をさらに有し、
    前記第2燃料電池は、
    前記第2燃料電池を起動する旨の指示を検出する第2起動検出部と、
    前記第2起動検出部が前記第2燃料電池を起動する旨の指示を検出した場合に、前記第1温水供給部に対して温水の供給を要求する第2温水要求部と、
    前記第2温水要求部の要求に応じて前記第1温水供給部から供給された温水の熱を利用して前記第2燃料電池を起動する第2起動制御部と
    をさらに有する
    燃料電池システム。
  5. 前記第2燃料電池は、
    前記第2貯湯槽が貯湯している温水が持つ熱量を検知する第2熱量検知部
    をさらに有し、
    前記第2温水要求部は更に、前記第2熱量検知部が検知した熱量が、予め定められた熱量よりも小さい場合に、前記第1温水供給部に対して温水の供給を要求する
    請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記第1燃料電池は、前記第1貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第1温度検知部をさらに有し、
    前記第2燃料電池は、前記第2貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第2温度検知部をさらに有し、
    前記第1温水供給部は更に、前記第2温度検知部が検知した温度より前記第1温度検知部が検知した温度が高い場合に、前記第1貯湯槽が貯湯している温水を前記第2貯湯槽に供給する
    請求項4に記載の燃料電池システム。
  7. 複数の閉塞空間を有する建造物に敷設される燃料電池システムであって、
    第1閉塞空間に近接して設けられ、前記第1閉塞空間に電力及び温水を供給する第1燃料電池と、
    前記第1閉塞空間に隣接する第2閉塞空間に近接して設けられ、前記第2閉塞空間に電力及び温水を供給する第2燃料電池と
    を備え、
    前記第1燃料電池は、前記第1閉塞空間に供給する温水を貯湯する第1貯湯槽を有し、
    前記第2燃料電池は、前記第2閉塞空間に供給する温水を貯湯する第2貯湯槽を有し、
    前記第1貯湯槽と前記第2貯湯槽とは、隣接して設置され、相互に熱を融通し、
    前記燃料電池システムは、
    前記第1貯湯槽の側面のうちで前記第2貯湯槽と対向する第1対向面と、前記第2貯湯槽の側面のうちで前記第1貯湯槽と対向する第2対向面との間の熱抵抗を変えることによって、前記第1貯湯槽から前記第2貯湯槽への熱の供給量を制御する熱供給制御部
    をさらに備える燃料電池システム。
  8. 前記第2燃料電池は、前記第2貯湯槽が貯湯している温水が持つ熱量を検知する第2熱量検知部をさらに有し、
    前記熱供給制御部は、前記第2熱量検知部が検知した熱量が予め定められた熱量よりも小さい場合に、前記第1対向面と前記第2対向面との間の熱抵抗を低下させることによって、前記第1貯湯槽から前記第2貯湯槽への熱の供給量を増加させる
    請求項7に記載の燃料電池システム。
  9. 前記第1貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第1温度検知部と、
    前記第2貯湯槽が貯湯している温水の温度を検知する第2温度検知部と
    をさらに備え、
    前記熱供給制御部は、前記第2温度検知部が検知した温度より前記第1温度検知部が検知した温度が高い場合に、前記第1対向面と前記第2対向面との間の熱抵抗を低下させることによって、前記第1貯湯槽から前記第2貯湯槽への熱の供給量を増加させる
    請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記第1閉塞空間及び前記第2閉塞空間のそれぞれは、水平方向に隣接する第1住戸及び第2住戸であり、
    前記第1燃料電池は、前記第1住戸の第1露台に設けられ、
    前記第2燃料電池は、前記第1露台に隣接する前記第2住戸の第2露台に設けられ、
    前記第1貯湯槽と前記第2貯湯槽とは、前記第1露台と前記第2露台との境界において隣接して設置される
    請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  11. 第3閉塞空間に近接して設けられ、前記第3閉塞空間に電力及び温水を供給する第3燃料電池
    をさらに備え、
    前記第3燃料電池は、前記第3閉塞空間に供給する温水を貯湯する第3貯湯槽を有し、
    前記第3貯湯槽は、前記第1貯湯槽に隣接して設置され、相互に熱を融通する
    請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  12. 前記第1閉塞空間、前記第2閉塞空間、及び前記第3閉塞空間のそれぞれは、第1住戸、第2住戸、及び第3住戸であり、
    前記第1住戸と前記第2住戸とは、水平方向に隣接しており、前記第1住戸と前記第3住戸とは、鉛直方向に隣接しており、
    前記第1燃料電池は、前記第1住戸の第1露台に設けられ、
    前記第2燃料電池は、前記第1露台に水平方向に隣接する前記第2住戸の第2露台に設けられ、
    前記第3燃料電池は、前記第1露台に鉛直方向に隣接する前記第3住戸の第3露台に設けられ、
    前記第1貯湯槽と前記第2貯湯槽とは、前記第1露台と前記第2露台との境界において隣接して設置され、
    前記第1貯湯槽と前記第3貯湯槽とは、前記第1露台と前記第3露台との境界において隣接して設置される
    請求項11に記載の燃料電池システム。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の燃料電池システムと、
    前記第1閉塞空間と、
    前記第2閉塞空間と
    を備える建造物。
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