JP6410251B2 - 熱融通ユニット - Google Patents

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Description

本発明は熱融通ユニットに関し、特に1対の既存の貯湯タンクユニットの貯湯タンク間の熱融通が可能な熱融通ユニットに関する。
従来から、2世帯住宅や集合住宅等において、複数住宅に対応した貯湯給湯システムが実用に供されている。この貯湯給湯システムは、屋外に設置された外部熱源機(例えば、燃料電池発電装置、ガスエンジン発電装置、ヒートポンプ式熱源機等)で発生した熱を、加熱循環回路を循環する熱媒体を利用して、各住宅に設置された貯湯タンクユニットの貯湯タンクに夫々蓄熱し、これら貯湯タンクの高温の湯水を給湯栓や風呂等の所望の給湯先に給湯するように構成されている。
ところで、上記の貯湯給湯システムは、貯湯タンクに蓄熱した熱に無駄が生じないよう、熱を有効に活用して高効率運転を行うことが望ましい。そこで、貯湯給湯システムは、複数の貯湯タンク間で湯水の移送を介して相互に熱を融通する熱融通機能を備えている場合がある。複数の貯湯タンク間における熱融通機能の技術については、以下に示すような文献に開示されている。
例えば、特許文献1の貯湯式給湯装置においては、外部熱源機で加熱された湯水が供給される湯沸し兼用の貯湯タンクと、この湯沸し兼用の貯湯タンクに並列的に接続された湯貯め専用の貯湯タンクと、湯沸し兼用の貯湯タンクと湯貯め専用の貯湯タンクとの間で湯水を相互に置換可能な置換手段とを備え、湯沸し兼用の貯湯タンクの湯水温度が湯貯め専用の貯湯タンクの湯水温度より高い場合に、置換手段によって両貯湯タンク内の湯水を置換することで熱融通する技術が開示されている。
特許第2715803号
しかし、特許文献1の貯湯式給湯装置においては、貯湯タンク間で湯水の置換(熱融通)を行う為に、置換手段として貯湯タンク間を接続する専用の配管接続構造や各種弁類が必要となり、複数の貯湯タンクと置換手段とを1つの装置として一体的に組み立てる必要があるので、住宅に既に設置されている既存の貯湯タンクユニットをそのまま利用することができないという問題がある。このため、熱融通制御に対応した専用の貯湯タンクユニットが新たに必要となるので、システムが複雑化する上、据え付けに手間がかかり、コスト高となる問題がある。
さらに、2世帯住宅や集合住宅等において、燃料電池発電装置を使用した燃料コージェネレーションシステム、ヒートポンプ式熱源機を使用したヒートポンプシステム、太陽熱集熱器を使用した太陽熱システム等の種々のシステムが、各住宅に単独で構築されている場合がある。各住宅のシステムにおいて、外部熱源機から回収された熱は貯湯タンクに夫々蓄熱されるが、省エネ化の為に、上述したように各住宅に設置された貯湯タンク間の熱を融通しながら利用することが望ましい。
本発明の目的は、熱融通ユニットにおいて、複数の貯湯タンクユニット間で熱融通を行う際に既存の貯湯タンクユニットを利用可能なもの、複数の既存の貯湯タンクユニット間に容易に取り付け可能なもの、等を提供することである。
請求項1の熱融通ユニットは、各々が熱源機に接続された1対の貯湯タンクユニットのうちの少なくとも一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンク内に貯留された湯水を他方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクへと移送することによって前記1対の貯湯タンクユニット間での熱融通を行う熱融通ユニットであって、前記1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの底部から排水する為の排水通路に夫々接続される第1,第2接続口と、前記1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの上部から出湯する為の出湯通路に夫々接続される第3,第4接続口と、前記第1,第2接続口同士を連通する第1内部通路と、前記第3,第4接続口同士を連通する第2内部通路と、前記第1,第2内部通路に夫々設けられた第1,第2開閉弁と、前記第1内部通路に設けられ且つ湯水を一方向に移送可能なポンプ手段と、前記第1,第2内部通路と前記第1,第2開閉弁と前記ポンプ手段とを収納し、且つ前記第1〜第4接続口を突出させたケース部材とを備えたことを特徴としている。
請求項2の熱融通ユニットは、請求項1の発明において、前記ポンプ手段は、湯水を正逆方向に移送するように切換え可能なポンプで構成されていることを特徴としている。
請求項3の熱融通ユニットは、請求項2の発明において、前記ポンプ手段は、湯水を一方向にのみ移送可能なポンプで構成され、このポンプに四方弁が接続されたことを特徴としている。
請求項4の熱融通ユニットは、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記一方の貯湯タンクユニットに接続された熱源機は発電装置であり、前記一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクが満蓄状態になった場合に、前記一方の貯湯タンクユニットから前記他方の貯湯タンクユニットへの湯水の移送を行うことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、熱融通ユニットは、1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの底部から排水する為の排水通路に夫々接続される第1,第2接続口と、1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの上部から出湯する為の出湯通路に夫々接続される第3,第4接続口と、第1,第2接続口同士を連通する第1内部通路と、第3,第4接続口同士を連通する第2内部通路と、第1,第2内部通路に夫々設けられた第1,第2開閉弁と、第1内部通路に設けられ且つ湯水を一方向に移送可能なポンプ手段と、第1,第2内部通路と第1,第2開閉弁とポンプ手段とを収納し、且つ第1〜第4接続口を突出させたケース部材とを備えたので、ポンプ手段を駆動することで、少なくとも一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクに蓄熱された熱を湯水の移送を介して他方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクへと移送することができる。
従って、1対の貯湯タンクユニットの各々の排水通路に熱融通ユニットの第1,第2接続口を接続し、1対の貯湯タンクユニットの各々の出湯通路に熱融通ユニットの第3,第4接続口を接続することで、1対の貯湯タンクユニット間の熱融通が実現するので、1対の貯湯タンクユニット間に複雑な配管接続構造や弁部材を設ける必要が無く、既存の貯湯タンクユニットを利用することができ、コストが低減する。熱融通ユニットは、ユニット状に構成されているので、1対の既存の貯湯タンクユニット間に簡単に取り付けることができ、施工性が向上する。
請求項2の発明によれば、ポンプ手段は、湯水を正逆方向に移送するように切換え可能なポンプで構成されているので、貯湯タンク内の湯水温度に応じて熱の移送先を適宜変更することで、1対の貯湯タンク間の熱融通を効率良く行うことができる。
請求項3の発明によれば、ポンプ手段は、湯水を一方向にのみ移送可能なポンプで構成され、このポンプに四方弁が接続されたので、安価なポンプを利用して、ポンプ手段を正逆方向に湯水を移送な構造とすることができる。
請求項4の発明によれば、一方の貯湯タンクユニットに接続された熱源機は発電装置であり、一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクが満蓄状態になった場合に、一方の貯湯タンクユニットから他方の貯湯タンクユニットへの湯水の移送を行うので、発電装置の排熱を回収して貯湯タンクが満蓄状態になった際に熱融通を行うことで、排熱回収用の湯水を確保でき、発電装置の発電運転を継続することができる。
実施例に係る熱融通ユニットが組み込まれた貯湯給湯システムの概略構成図である。 熱融通運転制御のフローチャートである。 第1変更例の熱融通ユニットの概略構成図である。 第2変更例の熱融通ユニットの概略構成図である。 第3変更例の熱融通ユニットの概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ずは、本発明の熱融通ユニット10が組み込まれた貯湯給湯システム1の全体構成について簡単に説明する。
図1に示すように、貯湯給湯システム1は、2世帯住宅や集合住宅等の住宅A,Bに対応して夫々構築された2つのシステムからなり、第1,第2熱源機2,3、この第1,第2熱源機2,3に第1,第2加熱循環回路6,7を介して夫々接続された第1,第2貯湯タンクユニット4,5、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間に設置された熱融通ユニット10等を備えている。
一方の住宅Aにおいて、第1熱源機2は、例えば、燃料電池発電装置2であり、この燃料電池発電装置2と第1貯湯タンクユニット4とを組み合わせることで燃料電池コージェネレーションシステムを構成し、他方の住宅Bにおいて、第2熱源機3は、例えば、ヒートポンプ式熱源機3であり、このヒートポンプ式熱源機3と第2貯湯タンクユニット5とを組み合わせることでヒートポンプ給湯装置を構成しているが、燃料電池発電装置2やヒートポンプ式熱源機3の構成は公知のものであるので、詳細な説明は省略する。
次に、第1,第2貯湯タンクユニット4,5について説明する。
図1に示すように、第1貯湯タンクユニット4は、貯湯、給湯、風呂への給湯及び追い焚き、床暖房パネル等の温水暖房端末への温水の供給等の機能を有するものであり、第1貯湯タンク11、第1給水通路13、第1出湯通路15、第1排水通路17等を備えている。第2貯湯タンクユニット5は、第1貯湯タンクユニット4と同様な機能を有するものであり、第2貯湯タンク12、第2給水通路14、第2出湯通路16、第2排水通路18等を備えている。
尚、第1,第2貯湯タンクユニット4,5は、上記の器具以外にも各種通路類や混合弁や開閉弁等の各種弁類を備えているが、図示は省略する。また、第1,第2貯湯タンクユニット4,5は、同じ機能を備えたものであっても良いし、異なる機能を備えたものであっても良い。
次に、第1,第2貯湯タンク11,12について説明する。
図1に示すように、第1,第2貯湯タンク11,12は、第1,第2熱源機2,3で加熱された高温の湯水を夫々貯留するものであり、耐腐食性に優れたステンレス板製の胴部材とその上下両端を塞ぐ1対の鏡板とで夫々構成され、貯留された湯水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。第1,第2貯湯タンク11,12は、同じ容量・形状であっても良く、互いに容量の異なる形状であっても良く、適宜変更可能である。
尚、第1貯湯タンク11の外周部には、下側から上側に向かって等間隔に複数の温度検出センサ11a〜11dが順に設けられ、第2貯湯タンク12の外周部にも同様に、下側から上側に向かって等間隔に複数の温度検出センサ12a〜12dが順に設けられている。これら複数の温度検出センサ11a〜11d,12a〜12dは、サーミスタ等の公知の温度検出センサであり、第1,第2貯湯タンク11,12内の複数の貯留層の湯水温度を検出可能である。
第1,第2貯湯タンク11,12の底部には、第1,第2加熱循環回路6,7の上流端、第1,第2給水通路13,14の下流端,第1,第2排水通路17,18の上流端が夫々接続されている。第1,第2貯湯タンク11,12の上部には、第1,第2加熱循環回路6,7の下流端、第1,第2出湯通路15,16の上流端が夫々接続されている。第1,第2排水通路17,18の途中部には、手動式の開閉弁17a,18aが夫々設けられている。
第1,第2加熱循環回路6,7は、第1,第2貯湯タンクユニット4,5と第1,第2熱源機2,3との間に湯水を循環させて湯水を加熱する閉回路であり、往き側通路部6a,7a、戻り側通路部等6b,7bを夫々有している。往き側通路部6a,7aと戻り側通路部6b,7bとの間には、第1,第2熱源機2,3の熱交換器(図示略)が夫々接続されている。第1,第2加熱循環回路6,7には、循環ポンプ(図示略)が夫々設けられている。
第1,第2給水通路13,14を介して上水源からの上水を第1,第2貯湯タンク11,12内に夫々補充可能となっており、第1,第2加熱循環回路6,7を介して湯水が夫々加熱され、第1,第2出湯通路15,16を介して第1,第2貯湯タンク11,12内に夫々貯留された高温の湯水(例えば、65〜90℃)を所望の給湯先に出湯することができる。また、第1,第2貯湯タンク11,12内に貯留された湯水は、第1,第2排水通路17,18を介して外部に排水することができる。
第1,第2貯湯タンクユニット4,5は、第1,第2制御ユニット19,20によって夫々制御される。各種のセンサの検出信号が第1,第2制御ユニット19,20に夫々送信され、これら第1,第2制御ユニット19,20により、第1,第2貯湯タンクユニット4,5の動作、各種のポンプの作動・停止、各種の弁の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(給湯運転、湯張り運転、追焚き運転、高温差し湯運転、暖房運転、凍結防止運転、湯水加熱運転、排熱回収運転等)を実行する。
次に、本発明に関する熱融通ユニット10について説明する。
図1に示すように、熱融通ユニット10は、各々が熱源機に接続された第1,第2貯湯タンクユニット4,5(1対の貯湯タンクユニットに相当する)のうちの少なくとも一方の第1貯湯タンクユニット4の第1貯湯タンク11内に貯留された湯水を他方の第2貯湯タンクユニット5の第2貯湯タンク12へと移送することによって第1,第2貯湯タンクユニット4,5間での熱融通を行うものであり、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間に設けられている。
即ち、熱融通ユニット10は、第1,第2排水通路17,18に夫々接続される第1,第2接続口21,22と、第1,第2出湯通路15,16に夫々接続される第3,第4接続口23,24と、第1,第2接続口21,22同士を連通する第1内部通路25と、第3,第4接続口23,24同士を連通する第2内部通路26と、第1,第2内部通路25,26に夫々設けられた第1,第2開閉弁27,28と、第1内部通路25に設けられ且つ湯水を一方向に移送可能なポンプ手段29と、第1,第2内部通路25,26と第1,第2開閉弁27,28とポンプ手段29とを収納し、且つ第1〜第4接続口21〜24を突出させたケース部材32とを備えている。
第1〜第4接続口21〜24は、箱状のケース部材32の外周壁部に外側に突出状に夫々設置され、ユニオン継手又は急速着脱式継手の構造を夫々備えている。尚、第1〜第4接続口21〜24には、水抜き栓が設けられていないが、水抜き栓が設けられた構造であっても良い。
第1,第2排水通路17,18の開閉弁17a,18aの上流側に一端部が接続された第1,第2接続通路36,37の他端部には、第1,第2接続口21,22の形状に対応した取り外し可能な継手が夫々設けられ、第1,第2出湯通路15,16の途中部に一端部が接続された第3,第4接続通路38,39の他端部には、第3,第4接続口23,24の形状に対応した取り外し可能な継手が夫々設けられている。
熱融通ユニット10の組み付け時、第1〜第4接続通路36〜39の一端部を第1,第2排水通路17,18と第1,第2出湯通路15,16に夫々接続し、第1〜第4接続通路36〜39の他端部を各接続口21〜24に夫々接続することで、熱融通ユニット10を組み付け可能であるので、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間に熱融通ユニット10を容易に設置することができる。
第1,第2開閉弁27,28は、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱融通が行われない場合には閉弁状態に設定され、第1,第2内部通路25,26を常時遮断する。熱融通運転時には、第1,第2開閉弁27,28は開弁状態に設定され、第1,第2内部通路25,26を導通状態にする。第1,第2開閉弁27,28は、熱融通用制御ユニット33によって開閉駆動制御される。
ポンプ手段29は、第1内部通路25に設けられ、湯水を第2接続口22(第2貯湯タンク12の下部)から第1接続口21(第1貯湯タンク11の下部)への一方向にのみ移送可能な公知の遠心ポンプで構成されている。このポンプ手段29は、熱融通用制御ユニット33によって回転駆動制御される。
熱融通ユニット10は、熱融通用制御ユニット33によって制御される。熱融通用制御ユニット33は、第1,第2制御ユニット19,20と通信可能に構成されている。第1,第2貯湯タンク11,12の底部の温度検出センサ11a,12aの検出信号が、第1,第2制御ユニット19,20を介して熱融通用制御ユニット33に夫々送信され、この熱融通用制御ユニット33により、第1,第2開閉弁27,28の切換えとポンプ手段29を制御し、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱融通運転制御を実行する。
次に、熱融通用制御ユニット33により自動的に実行される、熱融通運転制御について、図2のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号Si(i=1,2,・・)は各ステップを示す。この熱融通運転制御の制御プログラムは、熱融通用制御ユニット33に予め格納されている。
図2のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、第1制御ユニット19からの信号等に基づいて、第1貯湯タンクユニット4が第1熱源機2(燃料電池発電装置2)の排熱を回収して第1貯湯タンク11への蓄熱を行う排熱回収運転中である否かを判定する。第1貯湯タンクユニット4が排熱回収運転中の場合、つまり、S1の判定がYesの場合、S2に移行し、S1の判定がNoのうちはS1を繰り返す。
次に、S2において、第1貯湯タンク11の底部の温度検出センサ11aの検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、第1貯湯タンク11の底部の湯水温度を算出して、S3に移行し、第1貯湯タンク11の底部の湯水温度が、第1設定温度(例えば60℃)以上か否かを判定し、湯水温度が第1設定温度以上の場合、つまり、S3の判定がYesの場合、S4に移行し、湯水温度が第1設定温度より低い場合、つまり、S3の判定がNoの場合、S2に戻る。
つまり、第1貯湯タンク11から第1加熱循環回路6を介して第1熱源機2(燃料電池発電装置2)へ流れる湯水の温度は、第1貯湯タンク11の蓄熱状況により上昇し、やがて、第1貯湯タンク11が満蓄状態(高温の湯水で満タンの状態)となると、第1熱源機2の排熱回収用の熱交換器への湯水の温度が高くなりすぎて排熱回収が困難になる。
第1貯湯タンク11の湯水は、第1熱源機2の発電用水の生成や第1熱源機2の器具の冷却に利用されるので、第1貯湯タンク11の湯水が高温になると、第1熱源機2の発電継続が困難になる。そこで、第1貯湯タンク11の満蓄時には、第1熱源機2へ流れる湯水温度を低下させる必要が生じる。
次に、S4において、第1貯湯タンク11が満蓄状態になった場合、第1貯湯タンクユニット4から第2貯湯タンクユニット5への湯水の移送を介して行う熱移送を開始する。即ち、熱融通用制御ユニット33は、第1,第2開閉弁27,28を開弁状態に切換え、ポンプ手段29の駆動を開始し、S5に移行する。
ここで、第2貯湯タンクユニット5(ヒートポンプ給湯装置)側の第2貯湯タンク12の容量は、一般的に、第1貯湯タンクユニット4(燃料電池発コージェネレーションシステム)側の第1貯湯タンク11の容量より大きく、また、第2貯湯タンクユニット5側においては、夜間割引の安価な電力を利用して、第2貯湯タンク12内の湯水を第2加熱循環回路7に循環させてヒートポンプ式熱源機3で加熱して、その加熱された湯水を第2貯湯タンク12内に戻して貯留しているので、第1貯湯タンク11と比較して第2貯湯タンク12は満蓄状態になり難く、第2貯湯タンク12の湯水温度は、第1貯湯タンク11の湯水温度より低い場合が多い。
そこで、S4では、第2貯湯タンク12の底部の湯水を、第2排水通路18から第1内部通路25と第1排水通路17を通して第1貯湯タンク11の底部に流し、この供給された湯水の圧力によって、第1貯湯タンク11の上部の高温の湯水を、第1出湯通路15から第2内部通路26と第2出湯通路16を通して、第2貯湯タンク12の上部に供給することで、第1貯湯タンク11の高温の湯水を第2貯湯タンク12に移送する(図1矢印参照)。
次に、S5において、第1貯湯タンク11の中段部の温度検出センサ11cの検出信号を読み込み、この検出信号に基づいて、第1貯湯タンク11の中段部の湯水温度を算出して、S6に移行し、第1貯湯タンク11の中段部の湯水温度が、第2設定温度(例えば25℃)以下か否かを判定し、湯水温度が第2設定温度以下の場合、つまり、S6の判定がYesの場合、S7に移行し、湯水温度が第2設定温度より高い場合、つまり、S6の判定がNoの場合、S5に戻る。
次に、S7において、第1貯湯タンク11内に熱移送可能な熱がなくなったので、又は、発電を継続できる程度の湯水を確保できたので、第1貯湯タンクユニット4から第2貯湯タンクユニット5への湯水の移送を介して行う熱移送を停止する。即ち、熱融通用制御ユニット33は、第1,第2開閉弁27,28を閉弁状態に切換え、ポンプ手段29の駆動を停止し、S2に戻り、一連の制御を継続して実行する。
尚、本実施例では、第2貯湯タンク12が満蓄状態になった場合に、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱移送を停止しているが、特にこれに限定する必要はなく、熱移送開始から所定時間が経過した後に、熱移送を停止するようにしても良い。また、第2貯湯タンク12が満蓄状態の場合は、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱移送を行わず、例えば、第1加熱循環回路6の途中部に設置されたラジエータ(図示略)等を起動して、第1加熱循環回路6を流れる湯水を強制的に冷却しながら排熱回収運転を実行しても良い。
次に、本発明の熱融通ユニット10の作用及び効果について説明する。
熱融通ユニット10は、第1,第2排水通路17,18に夫々接続される第1,第2接続口21,22と、第1,第2出湯通路15,16に夫々接続される第3,第4接続口23,24と、第1,第2接続口21,22同士を連通する第1内部通路25と、第3,第4接続口23,24同士を連通する第2内部通路26と、第1,第2内部通路25,26に夫々設けられた第1,第2開閉弁27,28と、第1,第2内部通路25,26の少なくとも一方に設けられ且つ湯水を一方向に移送可能なポンプ手段29と、第1,第2内部通路25,26と第1,第2開閉弁27,28とポンプ手段29とを収納し、且つ第1〜第4接続口21〜24を突出させたケース部材32とを備えたので、ポンプ手段29を駆動することで、少なくとも一方の貯湯タンクユニット4の貯湯タンク内に蓄熱された熱を湯水の移送を介して他方の貯湯タンクユニットの貯湯タンク5へと移送することができる。
従って、第1,第2排水通路17,18に熱融通ユニット10の第1,第2接続口21,22を接続し、第1,第2出湯通路15,16に熱融通ユニット10の第3,第4接続口23,24を接続することで、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間の熱融通が実現するので、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間に複雑な配管接続構造や弁部材を設ける必要が無く、既存の貯湯タンクユニットを利用することができ、コストが低減する。熱融通ユニット10は、ユニット状に構成されているので、第1,第2貯湯タンクユニット4,5間に簡単に取り付けることができ、施工性が向上する。
第1貯湯タンクユニット4に接続された第1熱源機2は燃料電池発電装置2であり、第1貯湯タンクユニット4の第1貯湯タンク11が満蓄状態になった場合に、第1貯湯タンクユニット4から第2貯湯タンクユニット5への湯水の移送を行うので、燃料電池発電装置2の排熱を回収して第1貯湯タンク11が満蓄状態になった際に熱融通を行うことで、排熱回収用の湯水を確保でき、燃料電池発電装置2の発電運転を継続することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例において、第1熱源機2として燃料電池発電装置2、第2熱源機3としてヒートポンプ式熱源機3の場合について説明したが、これらに限定する必要はなく、第1,第2熱源機2,3として、ガスエンジン発電装置、ヒートポンプ式熱源機、太陽熱温水パネル等を採用しても良いし、これら以外にも種々の公知なものを採用可能である。
[2]図3に示すように、熱融通ユニット10Aにおいて、ポンプ手段29Aは、湯水を正逆方向に移送するように切換え可能な公知のポンプで構成されても良い。この構造によれば、第1,第2貯湯タンク11,12内の湯水温度に応じて熱の移送先を適宜変更することで、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱融通を効率良く行うことができる。
[3]図4に示すように、熱融通ユニット10Bにおいて、ポンプ手段29Bは、湯水を一方向にのみ移送可能な公知のポンプで構成され、このポンプに四方弁35が接続された構造であっても良い。この構造によれば、安価なポンプを利用して、ポンプ手段29Bを正逆方向に湯水を移送な構造とすることができる。
[4]図5に示すように、熱融通ユニット10Cにおいて、ポンプ手段29Cは、第1,第2内部通路25,26の両方に設けられた構造であっても良い。即ち、ポンプ手段29Cは、湯水を一方向にのみ移送可能に構成された2つの公知のポンプ29a,29bを備えている。この構造によれば、第1,第2貯湯タンク11,12内の湯水温度に応じて熱の移送先を適宜変更することで、第1,第2貯湯タンク11,12間の熱融通を効率良く行うことができる。
[5]前記実施例において、第1,第2貯湯タンク11,12内の湯水を第1,第2加熱循環回路6,7に直接循環させて湯水加熱運転を実行しているが、これに限定する必要はなく、加熱循環回路に不凍液等の熱媒体を循環させ、この不凍液を利用して第1,第2貯湯タンク11,12内の湯水を間接的に加熱する構造であっても良い。
[6]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
2,3 第1,第2熱源機
4,5 第1,第2貯湯タンクユニット
10〜10C 熱融通ユニット
11,12 第1,第2貯湯タンク
13,14 第1,第2給水通路
15,16 第1,第2出湯通路
17,18 第1,第2排水通路
21〜24 第1〜第4接続口
25,26 第1,第2内部通路
27,28 第1,第2開閉弁
29〜29C ポンプ手段
32 ケース部材
35 四方弁

Claims (4)

  1. 各々が熱源機に接続された1対の貯湯タンクユニットのうちの少なくとも一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンク内に貯留された湯水を他方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクへと移送することによって前記1対の貯湯タンクユニット間での熱融通を行う熱融通ユニットであって、
    前記1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの底部から排水する為の排水通路に夫々接続される第1,第2接続口と、
    前記1対の貯湯タンクユニットの各々の貯湯タンクの上部から出湯する為の出湯通路に夫々接続される第3,第4接続口と、
    前記第1,第2接続口同士を連通する第1内部通路と、
    前記第3,第4接続口同士を連通する第2内部通路と、
    前記第1,第2内部通路に夫々設けられた第1,第2開閉弁と、
    前記第1内部通路に設けられ且つ湯水を一方向に移送可能なポンプ手段と、
    前記第1,第2内部通路と前記第1,第2開閉弁と前記ポンプ手段とを収納し、且つ前記第1〜第4接続口を突出させたケース部材とを備えたことを特徴とする熱融通ユニット。
  2. 前記ポンプ手段は、湯水を正逆方向に移送するように切換え可能なポンプで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱融通ユニット。
  3. 前記ポンプ手段は、湯水を一方向にのみ移送可能なポンプで構成され、このポンプに四方弁が接続されたことを特徴とする請求項1に記載の熱融通ユニット。
  4. 前記一方の貯湯タンクユニットに接続された熱源機は発電装置であり、前記一方の貯湯タンクユニットの貯湯タンクが満蓄状態になった場合に、前記一方の貯湯タンクユニットから前記他方の貯湯タンクユニットへの湯水の移送を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の熱融通ユニット。
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