JP5988704B2 - 熱源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体循環通路を循環する液体を加熱する機能を備えて、例えば加熱された液体を温水マット等に供給できる熱源装置に関するものである。
図7には、熱源装置のシステム構成例が示されている。同図において、器具ケース42内には燃焼室24,25が設けられており、燃焼室24内には、暖房用熱交換器28(28a,28b)と、暖房用熱交換器28を通る液体を加熱する加熱手段としての暖房用バーナ16と、暖房用バーナ16の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン18とが設けられている。また、燃焼室25内には、給湯バーナ17と、給湯バーナ17により加熱される給湯熱交換器29(29a,29b)と、給湯バーナ17の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン19とが設けられている。熱交換器28b、29bは排気ガス中の顕熱を回収する一次熱交換器であり、熱交換器28a、29aは排気ガス中の潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器の二次熱交換器である。
暖房用バーナ16および給湯バーナ17には、それぞれのバーナ16,17に燃料を供給する供給通路としてのガス管31,32が接続されている。ガス管31,32は、ガス管30から分岐形成されており、ガス管30には、元電磁弁80が介設されている。また、給湯バーナ17および暖房用バーナ16は、それぞれ複数段の燃焼面を持ち、暖房用バーナ16の各燃焼面に供給される燃料の量が、ガス管31に介設された比例弁86の開弁量と電磁弁81,82の開閉制御(燃料の供給や停止)により調節され、給湯バーナ17の各燃焼面に供給される燃料の量が、ガス管32に介設された比例弁87の開弁量と電磁弁83,84,85の開閉制御(燃料の供給や停止)により調節される。
前記暖房用熱交換器28(28a,28b)は、シスターンタンク100と液体循環ポンプ6とを備えた液体循環通路5に介設されており、液体循環通路5は、器具ケース42内に設けられた管路89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99と、器具ケース42の外部に設けられた外部通路の管路40,41,44,45,59とを有し、管路98には低温能力切り替え熱動弁47が介設されている。液体循環通路5と暖房用熱交換器28を有して、加熱された液体を循環する液体加熱循環回路が形成されている。
液体循環通路5は、液体循環ポンプ6の駆動によって、液体(例えば温水)を、温水マット10と、例えば浴室暖房機等の高温暖房装置106とに循環させる。高温暖房装置106には内部通路51が設けられ、内部通路51には熱動弁112が介設されている。内部通路51は管路40を介して管路97に接続され、管路41と液体合流手段115とを介して管路59に接続されている。
液体循環ポンプ6の吐出側の通路は、管路90と管路91とに分岐されており、その一方の管路91は液体循環通路5を循環する液体の加熱用の暖房用熱交換器28b側に液体を導入し、他方の管路90は、温水マット10に液体を供給する。暖房用熱交換器28bの入側の管路91には、暖房用熱交換器28bに導入される液体の温度を検出する暖房低温サーミスタ36が設けられている。暖房用熱交換器28bの出側には管路92が設けられており、管路92には暖房用熱交換器28bを通って導出される液体の温度を検出する熱交換器出側温度検出手段としての暖房高温サーミスタ33が設けられている。
また、管路90には液体分岐手段37が設けられており、液体分岐手段37を介して管路90が管路45に接続され、管路45に温水マット10の入水側が接続されている。温水マット10には内部通路52が形成され、温水マット10の出水側は管路44と液体合流手段115と管路59と介して管路95に接続されている。
管路95は、暖房用熱交換器28aの液体導入側に接続され、暖房用熱交換器28aの液体導出側には管路94が接続されている。また、液体循環ポンプ6の吸入口側には前記管路93が接続されており、管路93と管路94との間に前記シスターンタンク100が介設されている。シスターンタンク100の一部は大気開放と成しており、また、シスターンタンク100には、例えば液体の体積膨張等によってシスターンタンク100から溢れた液体のオーバーフロー通路53が接続されて、オーバーフロー通路53の先端部は熱源装置の外部(排水口等)に導かれている。
前記給湯熱交換器29aの下側には、ドレン回収手段(ドレン受け部)39が設けられ、このドレン回収手段39によって回収されるドレンは、ドレン排出通路75を通してドレン中和器76に導入され、ドレン中和器76で中和された後に、ドレン排出通路77を通って熱源装置の外部(ドレン排出通路77の先端部が接続されている排水口等)に導かれる。
なお、図7に示すシステム構成図においては、ドレン中和器76とシスターンタンク100とは離れた位置に設けられているように示されているが、例えば図8に示す斜視図のように、ドレン中和器76とシスターンタンク100とを近い位置に配設した熱源装置も提案されている。このような熱源装置において、シスターンタンク100に接続されているオーバーフロー通路53にジョイント110を介し、ドレン中和器77で中和されたドレンを通すドレン排出通路77を接続することが行われている。
図7に示されるように、前記給湯熱交換器29aの入口側には給水通路88が設けられており、給水通路88には、給水通路88を流れる湯水の量を検出することにより給湯の水量を検出する流量検出手段73と入水温度を検出する入水温度センサ74と、給湯流量を可変するため水量サーボ69が設けられている。また、給水通路88には、接続通路57と補給水電磁弁46を介して、前記液体循環通路5が接続されている。給湯熱交換器29bの出口側には給湯通路26が設けられており、給湯通路26の先端側は、適宜の給湯先に導かれている。
また、給湯通路26と給水通路88とを、給湯交換器29を介さずに接続するバイパス通路70が設けられ、バイパス通路70の給水通路88との接続部には、バイパス流量弁としてのバイパスサーボ58が設けられている。給湯通路26には、バイパス通路70の形成部よりも下流側に出湯湯温検出センサ113が設けられ、給湯熱交換器29側に出湯湯温検出センサ114が設けられている。
浴槽27には、往管14と戻り管15を有する追い焚き循環路13が接続されており、この追い焚き循環路13は、熱交換器7を介して前記液体循環通路5と熱的に接続されている。熱交換器7は追い焚き循環路13と液体循環通路5の管路89との液―液熱交換器により形成された浴槽湯水追い焚き用の熱交換器であり、管路89の熱交換器7への入口側には流量制御弁38が設けられている。追い焚き循環路13には、浴槽湯水を循環させる浴槽湯水循環ポンプ20が設けられ、熱交換器7は浴槽湯水循環ポンプ20の駆動によって追い焚き循環路13を循環し、液体循環通路5を通る液体との熱交換によって浴槽湯水を加熱する構成と成している。
また、追い焚き循環路13には、浴槽湯水の温度を検出する風呂温度センサ21と、浴槽湯水の水位を検出する水位センサ22と、追い焚き循環路13の水流を検知する風呂水流スイッチ34とが介設されている。浴槽湯水循環ポンプ20の吸入口側に、戻り管15の一端側が接続され、戻り管15の他端側が循環金具56を介して浴槽27に連通接続されている。浴槽湯水循環ポンプ20の吐出口側には、往管14の一端側が接続され、往管14の他端側は循環金具56を介して浴槽27に連通接続されている。
前記給湯通路26には、分岐通路70の形成部および出湯湯温検出センサ113の配設部よりも下流側に、管路54を介して注湯水ユニット55が接続されており、注湯水ユニット55には風呂用注湯導入通路23の一端側が接続され、風呂用注湯導入通路23の他端側は、前記浴槽湯水循環ポンプ20に接続されている。注湯水ユニット55には、湯張り電磁弁48、湯張り水量センサ49、逆止弁50a,50bが設けられている。なお、給湯熱交換器29から給湯通路26と管路54、注湯水ユニット55、風呂用注湯導入通路23、浴槽湯水循環ポンプ20、熱交換器7、往管14を順に通って浴槽27に至るまでの通路によって、湯張りや注水を行うための湯張り注水通路が構成されている。
図7に示されるような熱源装置において、例えば、高温暖房装置106の暖房運転を行うときと浴槽湯水の追い焚き運転を行うときは、暖房用バーナ16によって暖房用熱交換器28を加熱して、暖房用液体循環通路5に通す液体の温度を予め定められる高温設定温度(例えば80℃)とし、高温暖房装置106の暖房運転を行うときには、この液体を、液体循環ポンプ6の駆動により、図7の矢印A〜Fに示すように液体を循環させる。このとき、図8の矢印D、Eに示すように、シスターン100を通して液体が循環する。
また、この状態で、浴槽湯水の追い焚き運転を行うときは、管路92を通った液体を、図7の矢印Bに示すように管路97に通すと共に、流量制御弁38を開くことにより、矢印B’に示すように管路89側にも通し、管路89側(熱交換器7側)に流れた液体を、管路96を通して管路95に戻るようにしながら、浴槽湯水循環ポンプ20を駆動させて、浴槽湯水を図7の矢印Hに示すように循環させ、熱交換器7(液−液熱交換器)を介しての、液体循環通路5を通る液体と追い焚き循環路13を通る浴槽湯水との熱交換によって、浴槽27内の湯水の温度(風呂温度センサ21の検出温度)が風呂設定温度となるまで、浴槽湯水の追い焚き運転を行う。
また、高温暖房装置106の暖房運転を行わずに、浴槽湯水の追い焚き運転のみを行うときには、高温暖房装置106の熱動弁112が閉じられているので、暖房用熱交換器28bで加熱した高温設定温度の液体(例えば80℃の液体)を、矢印Aに示すように、管路92に通した後、管路97には通さずに、図7の矢印B’に示すように、管路89側に通す。そして、前記と同様に、この液体と浴槽湯水とを、熱交換器7を介して熱交換することにより浴槽27内の湯水の追い焚き運転を行う。
また、高温暖房装置106の加熱や浴槽湯水の追い焚きを行わずに温水マット10のみを加熱するときには、管路内が温められるまでの間に行われるホットダッシュ運転を除き、液体循環通路5の液体を暖房用バーナ16で加熱して、液体循環通路5に通す液体を高温設定温度よりも低い予め定められる低温設定温度(例えば60℃)として、図7の矢印C,D,E,Fに示すように循環させる。そして、低温能力切替熱動弁47を開くことによって、管路92を通った液体を図の矢印A’に示すように管路98に導入し、シスターン100側から液体循環ポンプ6側に向けて図の矢印Eに示すように通る液体と共に、液体循環ポンプ6を介し、図の矢印Gに示すように、液体を管路90,45に順に通して温水マット10に導入する。温水マット10を通った液体は、管路44、液体合流手段115を介して管路95に戻す。
なお、前記ホットダッシュ運転時には、例えば暖房用熱交換器28bから出る液体の温度を暖房高温サーミスタ33で測定し、その検出温度が約80℃となるようにしながら、前記低温暖房パタンにて液体を循環させる。そうすると、温水マット10から戻ってきた液体が、管路44、95を通り、さらに、矢印Dに示したように管路94を通ってシスターン100に戻るときに、暖房用熱交換器28bから出て管路92を通った液体が図7の矢印A’に示すように管路98を介して管路94に混合されて、液体の温度が80℃より低くなり、シスターン100を通って液体循環ポンプ6を介し、温水マット10に送られるときには70℃程度の液体となる。
特許第3153361号公報
ところで、熱源装置の器具ケース42は、通常、屋外に設置されるものであるため、器具ケース42内のドレン中和器76内に貯留されたドレンが冬季に凍結しないように、寒冷時の凍結予防が必要となり、従来は、ドレン中和器76の外周部に電気ヒータを設けてドレンの凍結防止を行っていた。しかしながら、電気ヒータにより凍結予防を行うためには、電気ヒータに通電するために多くの電力が必要となり、その電気代は高く、また、エネルギ消費量も大きくなってしまうといった問題があった。
また、熱源装置には、ドレン中和器76を設けてドレンを排水口に導くための配管と、シスターンタンク100を設けてシスターンタンク100から溢れた液体を排水口に導くための配管とを設けなければならないため、例えば図8に示したように、器具ケース42内に多くのホースやパイプを配設して接続することが必要となり、部品点数や組み立て工数の増加の要因となり、熱源装置のコストアップにもつながるといった問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、熱源装置内に設けられるドレン中和器の凍結防止を電気ヒータ無しでも行うことができ、ドレン中和器とシスターンタンクに接続される配管構成を簡略化でき、それにより、コストダウン可能な熱源装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、液体を循環させる液体循環ポンプを備えて該液体循環ポンプの駆動により液体を循環させる液体循環通路と、該液体循環通路を循環する液体を加熱する加熱手段とを有する液体加熱循環回路を備え、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器を有し、前記液体循環通路にはシスターンタンクが設けられ、該シスターンタンク内には、前記潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器が前記液体を貯留する液体貯留室と区分けされて設けられて、前記ドレン中和器と前記シスターンタンクとが一体ユニットとして形成され、前記液体貯留室は前記液体循環通路に介設されて前記液体は前記液体貯留室を通して循環する構成と成し、前記一体ユニットには前記液体貯留室から溢れた液体のオーバーフロー室が設けられて該オーバーフロー室に前記ドレン中和器を通ったドレンが入り込む構成と成し、該ドレン中和器と前記液体貯留室との間には該液体貯留室内の液体から前記ドレン中和器内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔が設けられており、前記オーバーフロー室から前記液体と前記ドレンが排出される液体排出部が設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、前記浴槽に接続されて浴槽水を循環させる機能を備えた追い焚き循環路を有し、液体排出部には該液体排出部から排出される液体とドレンを前記追い焚き循環路に導く管路が切り替え弁を介して前記追い焚き循環路に接続されており、前記追い焚き循環路には前記管路から追い焚き循環路に導入される液体とドレンとを前記浴槽に入れずに浴室に排出する排出管路が三方弁を介して設けられていることを特徴とする。
さらに、第3の発明は、液体を循環させる液体循環ポンプを備えて該液体循環ポンプの駆動により液体を循環させる液体循環通路と、該液体循環通路を循環する液体を加熱する加熱手段とを有する液体加熱循環回路を備え、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器を有し、前記液体循環通路にはシスターンタンクが設けられ、該シスターンタンク内には、前記潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器が前記液体を貯留する液体貯留室と区分けされて設けられて、前記ドレン中和器と前記シスターンタンクとが一体ユニットとして形成され、前記液体貯留室は前記液体循環通路に介設されて前記液体は前記液体貯留室を通して循環する構成と成し、該液体貯留室と前記ドレン中和器との間には該液体貯留室内の液体から前記ドレン中和器内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔が設けられ、該間隔はそれぞれ独立的に設けられた前記ドレン中和器を構成する壁部と前記液体貯留室を構成する壁部との間に設けられて該ドレン中和器の壁部と前記液体貯留室の壁部が直接的に非接触の状態の間隔と成しており、前記液体貯留室から溢れた液体を排出する液体排出部と、前記ドレン中和器を通ったドレンが排出されるドレン排出部とが別々に設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
さらに、第4の発明は、前記第3の発明の構成に加え、前記浴槽に接続されて浴槽水を循環させる機能を備えた追い焚き循環路を有し、ドレン排出部には該ドレン排出部から排出されるドレンを前記追い焚き循環路に導く管路が切り替え弁を介して前記追い焚き循環路に接続されており、前記追い焚き循環路には前記管路から追い焚き循環路に導入されるドレンを前記浴槽に入れずに浴室に排出する排出管路が三方弁を介して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液体を循環させながら加熱する液体循環通路にはシスターンタンクが設けられているが、該シスターンタンク内には、潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器が、シスターンタンクに通される液体を貯留する液体の貯留室と区分けされて設けられており、ドレン中和器とシスターンタンクとが一体ユニットとして形成されているので、液体貯留室に貯留される液体によってドレン中和器を温めることができ、電気ヒータによってドレン中和器の凍結防止を行う構成に比べ、電気代を削減できる。
なお、ドレン中和器のドレンを温めるための熱は、ドレンの凍結防止が行える程度の熱であればよく、それ以上の熱がドレンに伝えられると熱の無駄につながるが、本発明によれば、ドレン中和器と前記液体貯留室との間に、該液体貯留室内の液体から前記ドレン中和器内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔を設けることにより、液体貯留室の液体の熱によってドレン中和器のドレンを過剰に温めることが抑制され、熱を無駄にすることを抑制できる。つまり、液体循環通路を循環する液体の熱がドレン側に過剰に伝えられて、液体の温度が低くなってしまうと、その液体を加熱するための熱が多く必要となるが、ドレン中和器と前記液体貯留室との間に前記間隔を設けることにより、液体からドレンへの熱伝達は適度に行われるために、そのような無駄を省くことができる。
また、シスターンタンクとドレン中和器との一体ユニットにすることによって、この一体ユニットを、潜熱回収用熱交換器からドレンを回収する手段と液体循環通路と、液体やドレンの排出口等の排出部とに接続すればよいため、熱源装置内の配管構成を簡略化でき、その分だけ、部品点数や組み立て工数を少なくできてコストダウンを図ることができる。
さらに、液体貯留室から溢れた液体のオーバーフロー室を設けて、該オーバーフロー室にドレン中和器を通ったドレンが入り込む構成と成し、該オーバーフロー室から前記液体と前記ドレンが排出される液体排出部を設けることにより、液体排出部から液体とドレンの両方を排出することができるので、液体排出部と液体およびドレンの排出口等の排出部とを接続する配管を1本として配管構造をより簡略化できる。
さらに、浴槽に接続されて浴槽水を循環させる機能を備えた追い焚き循環路を設け、ドレン中和器とシスターンタンクとの一体ユニットから排出されるドレンや液体を管路と切り替え弁とを介して追い焚き循環路に導出する構成とすることにより、追い焚き循環路と追い焚き循環路に接続された排出通路とを介して、液体やドレンを浴室に排出することができるので、例えばマンション等の集合住宅において、ドレン等を熱源装置からベランダ等の共用部分に排出することが好ましくない場合でも、ドレン等の排出を支障なく行うことができる。
本発明に係る熱源装置の一実施例に設けられているシスターンタンクとドレン中和器との一体ユニットの構成およびその接続構成を示す模式的な斜視図である。 本発明に係る熱源装置に設けられるシスターンタンクとドレン中和器との一体ユニットの構成例を、その一体ユニットの上面部位を除いて示す模式的な斜視図(a)と断面図(b)である。 熱源装置の一実施例のシステム構成と、その動作例を模式的に示す説明図である。 熱源装置の他の実施例におけるシステム構成例の一部構成を示す説明図である。 熱源装置のさらに他の実施例に設けられるシスターンタンクの構成例を示す模式的な断面説明図である。 熱源装置のさらにまた他の実施例に設けられるシスターンタンクの構成例およびその接続構成を示す模式的な斜視図である。 熱源装置のシステム構成例と、その動作例を模式的に示す説明図である。 従来の熱源装置に設けられているシスターンタンクとドレン中和器の外観構成および配管接続構成の例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図3には、本発明に係る熱源装置のシステム構成が示されている。なお、本実施例の熱源装置のシステム構成は、図7に示した熱源装置とほぼ同様に構成されているが、本実施例では、従来、別々に設けられていたシスターンタンク100とドレン中和器76とを、図1に示すような一体ユニット12のシスターンタンク100として形成し、構成の簡略化と省エネルギ化および低コスト化とを図るようにしている。つまり、本実施例では、図1〜図3に示されるように、液体循環通路5に設けられたシスターンタンク100内に、潜熱回収用の熱交換器28a,29aで発生するドレンを中和するドレン中和剤(図示せず)が充填されたドレン中和器76が設けられている。
また、図1、図2に示されるように、ドレン中和器76はシスターンタンク100に導入される液体(液体循環通路5を循環する液体)を貯留する液体貯留室2と左右(図のX方向)に区分けされて設けられて、シスターンタンク100がドレン中和器76との一体ユニット12として形成されている。また、ドレン中和器76と液体貯留室2との間には、液体貯留室2内の液体からドレン中和器76内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔3が設けられている。ドレン中和器76には、その上端部から下端側に伸設された仕切り壁101(図1には図示せず)が設けられており、仕切り壁101の下端がドレン中和器76の底面と間隔を介しており、ドレンは、この間隔を通って、図2の矢印Doに示すように流れる。
なお、このシスターン100において、液体循環通路5を循環する液体は、図1、図2の矢印Dに示されるように、液体循環通路5の管路94から液体貯留室2に導入され、矢印Eに示されるように、液体貯留室2から液体循環通路5の管路93に導出されるように構成されている。つまり、液体貯留室2が液体循環通路5に介設され、液体が液体貯留室2を通して液体循環通路5を循環する構成と成している。
また、一体ユニット12には、例えば図2の矢印Lに示すようにして液体貯留室2から溢れた液体が流れ込むオーバーフロー室4が設けられており、オーバーフロー室4と液体貯留室2との間の壁の上端部は、液体貯留室2とドレン中和器76との間の壁よりも高さが低く形成されている。オーバーフロー室4はドレン中和器76とも隣接しており、オーバーフロー室4とドレン中和器76との間の壁も液体貯留室2とドレン中和器76との間の壁よりも高さが低く形成されて、ドレン中和器76を通ったドレンが、矢印Doに示すようにオーバーフロー室4に入り込む構成と成している。
さらに、一体ユニット12には、オーバーフロー室4から前記液体と前記ドレンが排出される液体排出部9が設けられており、液体排出部9にはオーバーフロー管53(液体とドレンの排出の管路)が接続されている。オーバーフロー管53は、例えば熱源装置の外部の排水口に接続されている。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく適宜設定されるものである。例えば、図4に示すように、液体排出部9から排出される液体とドレンを追い焚き循環路13に導くオーバーフロー管53を、切り替え弁104を介して追い焚き循環路13に接続してもよい。この場合、液体循環通路5を循環する液体が水の場合には、オーバーフロー管53と追い焚き循環路13とを介して液体やドレンを浴槽56に排出してもよく、液体やドレンの排出を行った後に、追い焚き循環路13に水(温水でも加熱されていない水でも可)を流し、配管の洗浄を行ってもよい。
また、液体を不凍液等の液体とする場合には、図4に示されるように、追い焚き循環路13に、オーバーフロー管53から追い焚き循環路13に導入される液体とドレンとを浴槽27に入れずに浴室に排出する排出管路102を、三方弁103を介して設けるようにする。このようにすると、たとえ浴槽56の栓が抜かれていなかった場合でも、矢印に示すように、排出管路102を介して液体を浴室に排出することによって、ドレンや不凍液等の液体が浴槽56内に導入されることを防ぐことができる。なお、前記液体が水の場合もこの構成は適用できる。
さらに、前記実施例では、シスターンタンク100の液体貯留室2とドレン中和器76とを左右(図2のX方向)に区分けして配設したが、液体貯留室2とドレン中和器76との配設態様は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであり、液体貯留室2とドレン中和器76とが区分けされて配設され、かつ、液体貯留室2とドレン中和器76との間に、液体貯留室2からドレン中和器76に熱が直接的に伝わることを防ぐための間隙3を設ければよい。
つまり、例えば図5(a)、(b)に示すように、液体貯留室2とドレン中和器76とを上下(図のZ方向)に区分けして配設してもよいし、図5(c)に示すように、液体貯留室2でドレン中和器76を囲む態様で、両者を区分けして配設してもよいし、その逆に、図5(d)に示すように、液体貯留室2をドレン中和器76で囲む態様で、両者を区分けして配設してもよい。なお、図5において、矢印Doはドレンの流れを示しており、矢印Lは液体の流れを示している。
さらに、前記実施例では、シスターンタンク100内(一体ユニット12)にオーバーフロー室4を設けたが、オーバーフロー室4を設けずに、図6に示すように、液体貯留室2から溢れた液体を排出する液体排出部9と、ドレン中和器76を通ったドレンを排出するドレン排出部105とを別々に設けてもよい。
このように構成した場合には、ドレン排出部105に、図6の破線部に示すように、ドレン排出部105から排出されるドレンを追い焚き循環路13に導く管路(ドレン排出通路)77を、切り替え弁104を介して追い焚き循環路13に接続することにより、ドレンを追い焚き循環路13を介して排出できる。また、この場合も、図4に示した構成と同様に、追い焚き循環路13に三方弁103を介して排出管路102を接続し、ドレン排出通路77から追い焚き循環路13に導入されるドレンを浴槽56に入れずに浴室に排出するように構成することができる。なお、図6の破線Aに示すように、ドレン排出通路77をオーバーフロー管53と合流するように接続してもよい。
さらに、前記実施例では、給湯機能と風呂の追い焚き機能と暖房機能とを備えた複合装置としたが、給湯機能や追い焚き機能を有していない装置としてもよい。
さらに、本発明の熱源装置は、例えば前記実施例で設けたガス燃焼を行うバーナの代わりに、石油燃焼用のバーナを設けてもよい。また、液体循環通路5内に循環させる液体は、水とは限らず、例えば不凍液等の他の液体としてもよい。
さらに、本発明の熱源装置の液体循環通路に接続される装置は温水マット10や高温暖房機とは限らず、適宜の暖房装置等の装置が接続されるものである。また、液体循環通路には、暖房装置以外の、例えば浴室乾燥装置や太陽光の熱を集熱する集熱機等を接続して熱源装置を形成してもよい。
本発明の熱源装置は、ドレン中和器の凍結防止用の電気ヒータが不要であり、シスターンタンクとドレン中和器の配設構成が簡単で低コスト化を図れるので、例えば家庭用の熱源装置として利用できる。
1 熱源装置
2 液体貯留室
3 間隙
4 オーバーフロー室
5 液体循環通路
6 液体循環ポンプ
9 液体排出部
10 温水マット
12 一体ユニット
13 追い焚き循環路
16 暖房用バーナ
53 オーバーフロー管
76 ドレン中和器
77 ドレン排出通路
100 シスターンタンク
103 三方弁
104 切り替え弁

Claims (4)

  1. 液体を循環させる液体循環ポンプを備えて該液体循環ポンプの駆動により液体を循環させる液体循環通路と、該液体循環通路を循環する液体を加熱する加熱手段とを有する液体加熱循環回路を備え、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器を有し、前記液体循環通路にはシスターンタンクが設けられ、該シスターンタンク内には、前記潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器が前記液体を貯留する液体貯留室と区分けされて設けられて、前記ドレン中和器と前記シスターンタンクとが一体ユニットとして形成され、前記液体貯留室は前記液体循環通路に介設されて前記液体は前記液体貯留室を通して循環する構成と成し、前記一体ユニットには前記液体貯留室から溢れた液体のオーバーフロー室が設けられて該オーバーフロー室に前記ドレン中和器を通ったドレンが入り込む構成と成し、該ドレン中和器と前記液体貯留室との間には該液体貯留室内の液体から前記ドレン中和器内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔が設けられており、前記オーバーフロー室から前記液体と前記ドレンが排出される液体排出部が設けられていることを特徴とする熱源装置。
  2. 浴槽に接続されて浴槽水を循環させる機能を備えた追い焚き循環路を有し、液体排出部には該液体排出部から排出される液体とドレンを前記追い焚き循環路に導く管路が切り替え弁を介して前記追い焚き循環路に接続されており、前記追い焚き循環路には前記管路から追い焚き循環路に導入される液体とドレンとを前記浴槽に入れずに浴室に排出する排出管路が三方弁を介して設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱源装置。
  3. 液体を循環させる液体循環ポンプを備えて該液体循環ポンプの駆動により液体を循環させる液体循環通路と、該液体循環通路を循環する液体を加熱する加熱手段とを有する液体加熱循環回路を備え、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器を有し、前記液体循環通路にはシスターンタンクが設けられ、該シスターンタンク内には、前記潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器が前記液体を貯留する液体貯留室と区分けされて設けられて、前記ドレン中和器と前記シスターンタンクとが一体ユニットとして形成され、前記液体貯留室は前記液体循環通路に介設されて前記液体は前記液体貯留室を通して循環する構成と成し、該液体貯留室と前記ドレン中和器との間には該液体貯留室内の液体から前記ドレン中和器内のドレンに熱が直接的に伝わることを防ぐための間隔が設けられ、該間隔はそれぞれ独立的に設けられた前記ドレン中和器を構成する壁部と前記液体貯留室を構成する壁部との間に設けられて該ドレン中和器の壁部と前記液体貯留室の壁部が直接的に非接触の状態の間隔と成しており、前記液体貯留室から溢れた液体を排出する液体排出部と、前記ドレン中和器を通ったドレンが排出されるドレン排出部とが別々に設けられていることを特徴とする熱源装置。
  4. 浴槽に接続されて浴槽水を循環させる機能を備えた追い焚き循環路を有し、ドレン排出部には該ドレン排出部から排出されるドレンを前記追い焚き循環路に導く管路が切り替え弁を介して前記追い焚き循環路に接続されており、前記追い焚き循環路には前記管路から追い焚き循環路に導入されるドレンを前記浴槽に入れずに浴室に排出する排出管路が三方弁を介して設けられていることを特徴とする請求項3記載の熱源装置。
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