JP3855912B2 - コジェネレーションシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンションやテナントビル等の複数階層の集合住宅に好適に適用されて、この集合住宅への電力供給と給湯との双方を賄うために用いられるコジェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コジェネレーションシステムとして、ガスエンジンやガスタービン等を動力源として発電すると同時にその際の排熱を温水に変換して蓄熱し給湯や冷暖房に利用する熱電併給システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、上記動力源として燃料電池を用い、この燃料電池の発電の際に発生する排熱(例えば冷却用媒体)との熱交換により給水を加熱して貯湯タンクに貯湯しておき、この貯湯タンク内の貯湯を給湯に供するようにしたコジェネレーションシステムも知られている。
【0004】
また、このようなコジェネレーションシステムをマンション等の集合住宅に適用する場合には地階等に設置し、1つの大型貯湯タンクから各フロアの各住宅に対しポンプ圧送により給湯するようにすることが考えられている。
【0005】
【特許文献1】
特公平7−88805号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、排熱を温水に変換して貯湯タンクに貯湯する場合には、その貯湯タンク内の湯水に対する加熱が限界になりそれ以上の排熱回収ができなくなると、冷却能が低下するため燃料電池等による発電を停止するか、発電を継続するには排熱をファン駆動等により大気放熱して冷却するかいずれかにせざるを得ず、燃料電池等の発電のための動力源の稼働率低下や効率低下を招くことになる。つまり、熱電併給といっても、熱回収により貯湯タンクへ貯湯する貯湯運転を行うには発電動作をせざるを得ない一方、発電動作をさせたくても貯湯能力が限界で熱回収できなければ発電動作による電力供給を得ることはできないという特性がある。
【0007】
その上に、上記の如く集合住宅に適用する場合には地階の貯湯タンクから各フロアへの給湯のために大型のポンプが必要になり、そのポンプの駆動のための電力が必要となる。
【0008】
このため、本願発明者は集合住宅の各フロア毎にシステムを設置し、各フロア毎に電力需要や給湯需要を賄うことにより問題を解決し得ることを想到するに至ったが、次のような具体的に解決すべき事項が判明した。
【0009】
すなわち、あるフロアの貯湯タンクが満杯になると発電を続行し得ず、そのフロアに対する電力供給が停止してしまい商用電源に頼らざるを得なくなる。つまり、発電のための動力源がありながら商用電源からの電力供給を受けざるを得なくなってしまう。
【0010】
その一方、あるフロアでは電力需要が低くて給湯需要が高い、他のフロアでは逆に電力需要が高くて給湯需要が低いというフロア間でのアンバランスが常に生じ易いという特性が集合住宅にはある。前者のフロアでは貯湯タンクの貯湯が減るため動力源を起動させて熱回収による貯湯運転させても同時に出力される電力が余剰(過剰発電)になってしまう一方、後者のフロアでは電力需要に応えるべく発電させても給湯需要が低いため貯湯タンクが直ぐに満杯なりそれ以後の電力供給を行い得なくなってしまう。
【0011】
また、同じフロアの中であっても、その1つのフロアにある複数の住宅間で電力需要と給湯需要のアンバランスも生じ易い。例えば、そのフロア全体での電力需要は少ないにも拘わらず、ある特定の住宅での給湯使用が極めて多量であるため貯湯タンクへの貯湯運転のためだけに動力源を運転せざるを得ない場合にも、その運転コストはフロア全体の各住宅に均等に課金されることになってしまい、コスト負担の面で不公平が生じ得る。
【0012】
このコスト負担面での不公平は季節間の需要変動の相違によっても生じ得る。すなわち、夏期は電力需要が大きい割には給湯需要は低く、冬期は逆に電力需要の割には給湯需要は増加するというように、季節により電力と給湯との間で需要変動が生じるにも拘わらず、電力も熱も動力源による発電動作により併給するシステムを適用する場合に電力と給湯とに対する課金を一律に扱うと不合理が生じるおそれがある。
【0013】
さらに、上記燃料電池等の動力源については耐久性や故障に起因して運転不能にする事態が発生するおそれがある。このような事態が発生しても電力自体は商用電源からの供給が可能ではあるものの、給湯については貯湯タンクへの貯湯が停止してしまうため運転不能になったフロアでは給湯使用が不能になってしまうことになる。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、集合住宅の各フロア毎に個別にシステムを設置し、各フロア毎に電力需要や給湯需要を賄う上で予想される種々の不都合を解決したコジェネレーションシステムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明には含まれない、参考発明1では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムを互いに補完するよう運転制御する制御装置とを備えることとする。上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記貯湯タンク内の貯湯状況を検出する貯湯状況検出手段と、上記給電手段からの給電状況を検出する給電状況検出手段とを備えることとする。そして、上記2以上の個別システムの各給電手段に、対応する熱電併給装置からの出力電力を他の個別システムの給電手段に対し供給切換えし得る給電切換部を備え、上記制御装置として、上記2以上の個別システムの各貯湯状況検出手段及び各給電状況検出手段からの検出情報の対比に基づいて全個別システムを相互に補完するように各個別システムを運転制御する構成とした。
【0016】
この参考発明1の場合、集合住宅の各フロア毎に個別システムを設置し、これらの全個別システムを制御装置により運転管理するようにしているため、1つのシステムで集合住宅の全フロアに対する熱電併給を行う場合の大型ポンプを不要にして、集合住宅の階層の多少に拘わらず、つまり多階層であっても、コジェネレーションシステムを容易に適用することが可能になる。しかも、制御装置によって、集合住宅の各フロアに設置された各個別システム毎の給電状況や貯湯状況を各フロア間で対比し、この対比に基づいて全個別システムが相互に補完するように上記各個別システムの運転制御するようにしているため、各フロア間での電力又は給湯の使用状況等にアンバランスが生じても、各個別システムの熱電併給装置を効率よく運転させて熱及び電力の有効利用を図りその利用効率の向上を図ることが可能になる。以上より、集合住宅に適用するコジェネレーションシステムとして好適なものを提供し得る。
【0017】
ここで、上記の「集合住宅」とは例えばマンション又はテナントビルのことであり、必ずしも住むことを目的とするものではなくても、電力と給湯との双方を使用し、使用した電力及び給湯に対しその料金を支払うユーザー(入居者)が入居可能な建物であればよい。また、上記の「住宅」とは、上記と同様に必ずしも住むことを目的とするものではなくてもよい。さらに、上記の「住宅」とは必ずしも1つ毎の部屋を意味するものではなく、1又は2以上の部屋により構成され、これを占有使用するユーザーが使用した電力及び給湯に対し料金を支払うべき1つの単位を意味する。さらに、1つのフロアには原則として少なくとも1つの住宅があればよく、下記に特に明記する場合を除いて1つのフロアに必ずしも2以上の住宅がある必要はない。以上の解釈は以下の参考発明や各請求項に係る発明において同じである。
【0018】
上記参考発明1のコジェネレーションシステムの制御装置による各個別システム間の相互補完を図る運転制御としては、具体的には、次の第1〜第6に示す具体構成の採用により種々の相互補完が図られる。
【0019】
第1としては、上記制御装置として、1の個別システムの給電手段への出力電力を他の1以上の個別システムの給電手段へ供給するように対応する各給電切換部を作動させる構成とすることができる(参考発明2)。この場合には、例えば貯湯タンク内の貯湯が満杯なために熱電併給装置をそれ以上運転続行し得ず、給電のための電力が不足するような他の個別システムに対し、給電需要が少なくかつ熱電併給装置が運転続行している個別システムから余剰な給電電流を供給するように供給切換えすることが可能になる。これにより、電力エネルギーの補完のみならず、熱電併給装置の稼働率の向上や利用効率の向上が図られる上に、電力エネルギーや熱回収エネルギー(貯湯)の最適配分化や有効利用を図ることが可能になる。
【0020】
第2としては、上記制御装置として、各貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいて貯湯タンク内の貯湯量が最少である個別システムの熱電併給装置を起動させて熱回収により貯湯運転する一方、その熱電併給装置からの出力電力を貯湯タンク内の貯湯量が最大である個別システムの給電手段に対し供給するように対応する各給電切換部を切換える構成とすることもできる(参考発明3)。この場合には、熱電併給装置の運転を貯湯タンク内の貯湯量が最小である一の個別システムから開始させ、その熱電併給装置からの熱回収により貯湯を図る一方、その熱電併給装置による出力電力を、貯湯タンク内の貯湯量が満杯なために運転続行できず出力電力が得られない他の個別システムに対し供給するように供給切換えされることになる。これにより、貯湯能力が限界で発電作動させることができない上記他の個別システムに対して上記一の個別システムから余剰の出力電力を供給して補完することが可能になる。その上に、このような電力エネルギーの補完のみならず、上記一の個別システムでの熱電併給装置の稼働率の向上や利用効率の向上が図られる上に、電力エネルギーや熱回収エネルギー(貯湯)の最適配分化や有効利用を図ることが可能になる。
【0021】
第3としては、上記制御装置として、各貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいて貯湯タンク内の貯湯量が最少である個別システムの熱電併給装置を起動させて熱回収により貯湯運転する一方、その熱電併給装置からの出力電力を各給電状況検出手段からの情報に基づいて給電需要に対し給電電力が不足している個別システムの給電手段に対し供給するように対応する各給電切換部を切換える構成とすることもできる(参考発明4)。この場合には、熱電併給装置の運転を貯湯タンク内の貯湯量が最小である一の個別システムから開始させ、その熱電併給装置からの熱回収により貯湯を図る一方、その熱電併給装置による出力電力を、給電電力が不足している他の個別システムに対し供給するように供給切換えされることになる。これにより、給電電力が不足している個別システムに対して上記一の個別システムから余剰の出力電力を供給して補完することが可能になる。しかも、このような電力エネルギーの補完のみならず、上記一の個別システムでの熱電併給装置の稼働率の向上や利用効率の向上が図られる上に、電力エネルギーや熱回収エネルギー(貯湯)の最適配分化や有効利用を図ることが可能になる。
【0022】
第4としては、上記給電切換部を商用電源へも切換可能に構成し、上記制御装置として、各貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいて全貯湯タンク内の貯湯量が設定量以下でありかつ各給電状況検出手段からの検出情報に基づいて全個別システムの各フロアに対する給電需要が充足していることが判明したとき、全個別システムの熱電併給装置を起動させてその熱回収により各フロアの貯湯タンクへの貯湯運転を行う一方、各熱電併給装置からの余剰の出力電力を売電するように各給電切換部を切換える構成とすることもできる(参考発明5)。この場合には、各貯湯タンク内の貯湯量が上記設定量以下であるとき、つまり熱電併給装置の運転が可能な場合には全個別システムの熱電併給装置が起動される。この起動によって熱回収による貯湯が行われ、出力電力は各個別システムでの給電に供される一方、その給電需要が充足していれば商用電源に売電されることになる。これにより、過剰発電になる事態になっても熱電併給装置の運転を続行させ得る一方、給電需要のあるフロアには給電が確保され給電需要が充足しているフロアでは商用電源への売電によりシステム全体の電力供給コストの低減化が図られることになる。
【0023】
第5としては、上記給電切換部を商用電源へも切換可能に構成し、上記制御装置として、各貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいて全貯湯タンク内の貯湯量が最大であることが判明したとき、全個別システムの熱電併給装置の運転を停止させる一方、各給電状況検出手段からの検出情報に基づき給電需要の必要に応じて各個別システムの給電手段が商用電源から電力供給を受けるように給電切換部を商用電源に切換える構成とすることもできる(参考発明6)。この場合には、給電のための電力が必要な場合であっても貯湯タンク内の貯湯量が満杯(最大)なため熱電併給装置の運転が行い得ないにも拘わらず給電需要が高い個別システムにおいては、給電のための電力が商用電源から供給されるように供給切換えされ、該当するフロアに対する給電が確保されることになる。
【0024】
第6としては、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置をさらに備え、上記各個別システムの給電切換部として電力の供給元を上記自然エネルギー発電装置に切換可能でかつ商用電源へも切換可能に構成し、上記制御装置として、電力の供給元として上記自然エネルギー発電装置により発電された電力を優先するように上記給電切換部を切換え、各貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいて貯湯タンク内への貯湯が必要であることが判明したとき、貯湯が必要な個別システムの熱電併給装置を運転させて熱回収による貯湯運転を行うと共に電力の供給元としてこの熱電併給装置から出力電力を受けるように対応する給電切換部を切換える一方、全個別システムの各給電状況検出手段からの検出情報に基づき給電需要を超過することになる上記自然エネルギー発電装置及び運転中の熱電併給装置からの余剰電力を売電するように各給電切換部を上記商用電源に切換える構成とすることもできる(参考発明7)。この場合には、自然エネルギー発電装置による発電電力を優先させて自然エネルギーの活用を図り得ると共に、貯湯運転のために熱電併給装置を運転させる必要があっても、上記自然エネルギー発電装置による発電電力を無駄にすることなく商用電源に対し売電してシステム全体の電力供給コストを低減させることが可能になる。
【0025】
上記の参考発明1〜参考発明7のいずれかのコジェネレーションシステムにおいて、各個別システム毎における熱電併給装置、給電手段、貯湯状況検出手段及び給電状況検出手段と制御装置との間、並びに、各個別システムの給電手段同士の間をそれぞれネットワークを介して互いに通信可能に接続するようにしてもよい(参考発明8)。この場合には、集合住宅に適用したコジェネレーションシステムの運転管理を効率よく行うことが可能になる他、遠近の如何に拘わらずその集合住宅とは離れた場所に制御装置を設置したとしても上記の集合住宅のコジェネレーションシステムの運転管理を容易に行うことが可能になる。
【0026】
参考発明9では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムの運転を管理する制御装置とを備えることとし、上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記各住宅毎に設けられ上記給電手段から給電される電力の使用量を積算する電力計とを備えたものとする。また、上記2以上の個別システムの各給電手段は電力供給を受ける供給元を、対応する熱電併給装置からか商用電源からかに相互に切換える給電切換部を備えたものとする。そして、上記制御装置として、各個別システム毎に熱電併給装置の運転状況に応じて上記給電切換部を切換える切換制御部と、各個別システム毎に切換制御部による切換状況に応じて給電が熱電併給装置又は商用電源のいずれの供給元からの電力かを区別する種別信号を対応するフロアにある各住宅の電力計に出力する種別信号出力部と、各個別システム毎に上記種別信号に基づいて供給元別に積算した電力使用量の各積算使用量についての出力を上記電力計から受けて電力使用量に対する住宅毎の課金額を供給元別に異なる課金単価に基づいて演算する課金演算部とを備えることとした。
【0027】
この参考発明9の場合、各フロア毎に、かつそのフロアにある各住宅毎にその電力使用量が熱電併給装置か商用電源かの供給元別に積算され、その電力使用に対する課金額が上記供給元別に異なる課金単価により演算されることになる。演算された課金額は、各住宅での電力使用量に対する課金を単なる従量だけの一律課金ではなく、そのときどきに使用した電力が熱電併給装置の運転により出力された電力が給電されたものか、あるいは、貯湯タンクの貯湯が満杯のため熱電併給装置を運転し得ずに商用電源からの買電により給電されたものかによって異なる課金単価により演算したものであるため、これを各住宅に課すことによりシステムの運転コストについての各住宅の負担をより公平化することが可能になる。そして、このような公平化のための課金を種別信号出力部からの種別信号に基づいて自動的に実現し得ることになる。
【0028】
参考発明10では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムの運転を管理する制御装置とを備えることとし、上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記各住宅毎に設けられ上記給電手段から給電される電力の使用量を積算する電力計とを備えたものとする。また、上記2以上の個別システムの各給電手段は電力供給を受ける供給元を、対応する熱電併給装置からか商用電源からかに相互に切換える給電切換部を備えたものとする。そして、上記制御装置として、各個別システム毎に熱電併給装置の運転状況に応じて上記給電切換部を切換える切換制御部と、各個別システム毎に切換制御部による切換状況に応じて給電が熱電併給装置又は商用電源のいずれの供給元からの電力かを区別する種別信号を対応するフロアにある各住宅の電力計に出力する種別信号出力部とを備えるものとし、上記各住宅の電力計として、上記種別信号に基づいて供給元別に電力使用量を積算し、積算された電力使用量に対する課金額を供給元別に異なる課金単価に基づいて演算する課金演算部を備えることとした。
【0029】
この参考発明10の場合、課金額の演算を制御装置ではなくて各住宅の電力計に行わせている点でのみ参考発明9と異なるものの、参考発明9と同様の作用が得られる。すなわち、各住宅の電力計において、その住宅での電力使用量が熱電併給装置か商用電源かの供給元別に積算され、その電力使用に対する課金額が上記供給元別に異なる課金単価により演算されることになる。演算された課金額は、各住宅での電力使用量に対する課金を単なる従量だけの一律課金ではなく、そのときどきに使用した電力が熱電併給装置の運転により出力された電力が給電されたものか、あるいは、貯湯タンクの貯湯が満杯のため熱電併給装置を運転し得ずに商用電源からの買電により給電されたものかによって異なる課金単価により演算したものであるため、これを各住宅に課すことによりシステムの運転コストについての各住宅の負担をより公平化することが可能になる。そして、このような公平化のための課金を種別信号出力部からの種別信号に基づいて各住宅の電力計において自動的に実現し得ることになる。
【0030】
上記の参考発明9又は参考発明10のコジェネレーションシステムにおいては、さらに、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置を備え、上記給電切換部として電力の供給元を上記自然エネルギー発電装置にも切換可能に構成し、上記種別信号出力部として、上記切換制御部による切換状況に応じて給電が熱電併給装置、商用電源又は上記自然エネルギー発電装置のいずれの供給元からの電力かを区別する種別信号を出力する構成とすることもできる(参考発明11)。この場合には、現在の給電が熱電併給装置からの電力か、熱電併給装置が運転停止中で商用電源から買電した電力か、あるいは、熱電併給装置が運転停止中で自然エネルギー発電装置からの電力かを区別する種別信号が出力され、この供給元別に電力使用量が積算されて供給元別に課金額の演算が行われることになる。そして、この供給元別に課金単価の高い安いの差を付けることで、各フロア毎における各住宅間での電力使用のアンバランスがあっても一律課金に比べ運転コスト負担の不公平をより一層是正し得ることになる。
【0031】
上記の参考発明9〜参考発明11のいずれかのコジェネレーションシステムにおいては、上記課金演算部により演算された課金額を供給元別に表示する表示手段を備えるようにしてもよい(参考発明12)。この場合には、表示手段に表示された供給元別の課金額を見たユーザーに、適正な電力使用に努めるように促すことが可能になる。なお、上記表示手段としては、電力の使用主体であるユーザーが見えるようにすることが好ましく、電力計に設けるようにしてもよいし、他の機器もしくは単独で設けるようにしてもよい。
【0032】
上記の参考発明9〜参考発明12のいずれかのコジェネレーションシステムにおいては、各個別システム毎における熱電併給装置、給電手段及び電力計と制御装置との間、並びに、各個別システムの給電手段同士の間をそれぞれネットワークを介して互いに通信可能に接続するようにしてもよい(参考発明13)。これにより、集合住宅に適用したコジェネレーションシステムの運転管理及び電力使用についての各住宅に対する課金を、遠近の如何に拘わらずその集合住宅とは離れた場所に設置した制御装置により行うことが容易に可能になる。
【0033】
参考発明14では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムの運転を管理する制御装置とを備えることとする。上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記各住宅毎に設けられ上記貯湯タンクから給湯される給湯の使用量を積算する湯量計とを備えたものとする。また、上記2以上の個別システムの各給電手段は電力供給を受ける供給元を、対応する熱電併給装置からか商用電源からかに相互に切換える給電切換部を備えたものとする。そして、上記制御装置として、各個別システム毎に上記熱電併給装置の運転状況に応じて上記給電切換部を切換える切換制御部と、各個別システム毎に上記熱電併給装置の運転状況に応じてそのフロアにある各住宅での給湯使用が上記熱電併給装置の通常運転中か売電運転中か運転停止中かのいずれの状況下における貯湯タンクからの給湯によるものかを区別する種別信号を上記各住宅の湯量計に出力する種別信号出力部と、上記種別信号に基づいて状況別に積算した給湯使用量についての出力を上記湯量計から受けて給湯使用量に対する各住宅毎の課金額を上記状況別に異なる課金単価に基づいて演算する課金演算部とを備える構成とした。
【0034】
この参考発明14の場合、各フロア毎に、そのフロアにある各住宅での給湯使用量が熱電併給装置の通常運転中か、売電運転中か、運転停止中かの状況別に積算され、その給湯使用に対する課金額が上記状況別に異なる課金単価により演算されることになる。演算された課金額は、各住宅での給湯使用量に対する課金を単なる従量だけではなく、その時の使用した給湯がその給湯のために熱電併給装置をわざわざ運転させる必要があったものなのか、あるいは、それ以前の熱電併給のための運転により貯湯されたものからの給湯なのかによって異なる課金単価により演算されているため、これを各住宅に課すことによりシステムの運転コストについての各住宅の負担をより公平化することが可能になる。そして、このような公平化のための課金を種別信号出力部からの種別信号に基づいて自動的に実現し得ることになる。
【0035】
参考発明15に係るコジェネレーションシステムの発明では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムの運転を管理する制御装置とを備えこととする。上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記各住宅毎に設けられ上記貯湯タンクから給湯される給湯の使用量を積算する湯量計とを備えたものとする。また、上記2以上の個別システムの各給電手段に、電力供給を受ける供給元を、対応する熱電併給装置からか商用電源からかに相互に切換える給電切換部を備える。そして、上記制御装置として、各個別システム毎に上記熱電併給装置の運転状況に応じて上記給電切換部を切換える切換制御部と、各個別システム毎に上記熱電併給装置の運転状況に応じてそのフロアにある各住宅での給湯使用が上記熱電併給装置の通常運転中か売電運転中か運転停止中かのいずれの状況下における貯湯タンクからの給湯によるものかを区別する種別信号を上記各住宅の湯量計に出力する種別信号出力部とを備えるものとする。加えて、上記各住宅の湯量計として、上記種別信号に基づいて状況別に給湯使用量を積算し、積算された給湯使用量に対する課金額を状況別に異なる課金単価に基づいて演算する課金演算部を備えたものとする。
【0036】
この参考発明15の場合、課金額の演算を制御装置ではなくて各住宅の湯量計に行わせている点でのみ参考発明14と異なるものの、参考発明14と同様の作用が得られる。すなわち、各フロア毎に、各住宅の湯量計において、熱電併給装置の通常運転中か、売電運転中か、運転停止中かの状況別にその住宅での給湯使用量が積算され、その給湯使用に対する課金額が上記状況別に異なる課金単価により演算されることになる。演算された課金額は、各住宅での給湯使用量に対する課金を単なる従量だけではなく、その時の使用した給湯がその給湯のために熱電併給装置をわざわざ運転させる必要があったものなのか、あるいは、それ以前の熱電併給のための運転により貯湯されたものからの給湯なのかによって異なる課金単価により演算されているため、これを各住宅に課すことによりシステムの運転コストについての各住宅の負担をより公平化することが可能になる。そして、このような公平化のための課金を種別信号出力部からの種別信号に基づいて自動的に実現し得ることになる。
【0037】
上記の参考発明14又は参考発明15のコジェネレーションシステムにおいては、自然エネルギーを利用して発電する自然エネルギー発電装置を備えることとし、上記給電切換部に電力の供給元を上記自然エネルギー発電装置にも切換可能な構成を付加し、上記種別信号出力部として、上記切換制御部による切換状況及び上記熱電併給装置の運転状況に応じて各住宅での給湯使用が上記熱電併給装置の通常運転中か売電運転中か運転停止中かの状況別に加え運転停止中であれば上記各住宅への給電の供給元が商用電源又は上記自然エネルギー発電装置のいずれの状況下での給湯によるものかを区別する種別信号を出力する構成を採用するようにしてもよい(参考発明16)。この場合には、熱電併給装置の通常運転中か、売電運転中か、熱電併給装置が運転停止中で商用電源から電力供給を受けているか、あるいは、熱電併給装置が運転停止中で自然エネルギー発電装置から電力供給を受けているかの各状況を区別する種別信号が出力され、この状況別に給湯使用量が積算されて状況別に課金額の演算が行われることになる。そして、この状況別に課金単価の高い安いの差を付けることで、各フロア毎における各住宅間での給湯使用のアンバランスがあっても一律課金に比べ運転コスト負担の不公平をより一層是正し得ることになる。
【0038】
上記の参考発明14〜参考発明16のいずれかのコジェネレーションシステムにおいては、さらに、上記課金演算部により演算された課金額を状況別に表示する表示手段を備えるようにしてもよい(参考発明17)。この場合には、表示手段に表示された状況別の課金額を見たユーザーに、適正な給湯使用を促すことが可能になり、特に給湯使用の平準化、ひいては熱電併給装置の稼働の効率化を図り得ることになる。すなわち、例えば給湯使用の状況別に課金単価の高い安いの差を付けることで、課金単価の高い好ましくない状況下での給湯使用を控える一方、課金単価の安い好ましい状況下での給湯使用に努めるようにユーザーを促し得ることになる。なお、上記表示手段としては、給湯の使用主体であるユーザーが見えるようにすることが好ましく、湯量計に設けるようにしてもよいし、他の機器もしくは単独で設けるようにしてもよい。
【0039】
上記の参考発明14〜参考発明17のいずれかのコジェネレーションシステムにおいては、各個別システム毎における熱電併給装置、給電手段及び湯量計と制御装置との間、並びに、各個別システムの給電手段同士の間をそれぞれネットワークを介して互いに通信可能に接続するようにすればよい(参考発明18)。この場合には、2以上の個別システムと、これらを管理する制御装置とを容易に接続し得る。これにより、集合住宅に適用したコジェネレーションシステムの運転管理や給湯使用についての各住宅に対する課金を、遠近の如何に拘わらずその集合住宅とは離れた場所に設置した制御装置により行うことが容易に可能になる。
【0040】
なお、上記の参考発明7、参考発明11又は参考発明16のコジェネレーションシステムにおける自然エネルギー発電装置としては、太陽光発電装置及び風力発電装置のいずれか一方又は双方を採用することができる(参考発明19)。ここで太陽光発電装置とは太陽光を受けてその太陽光を光電変換して起電力に変換する発電装置のことであり、風力発電装置とは例えば風力により回転駆動力を得てこれを動力源として発電する発電装置のことである。
【0041】
本発明として、上記目的を達成するために、請求項1に係るコジェネレーションシステムの発明では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムを互いに補完するよう運転制御する制御装置とを備えることとする。上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記熱電併給装置からの熱回収が不能になる異常の発生を検出する異常検出手段とを備えたものとする。上記各熱電併給装置として、発電部と熱回収部とを有する燃料電池にし、各貯湯タンクに給水するための給水タンクを、最も高いフロアに設置されている個別システムよりも上位に設置する。また、上記2以上の個別システムの各貯湯タンクにおいて、給水を受ける側の底部が各フロアを貫通して上下方向に延びる水側縦配管に対し水側開閉弁を介して接続されるようにする一方、上記各貯湯タンクの頂部が各フロアを貫通して上下方向に延びる湯側縦配管に対し湯側開閉弁を介して接続されるようにする。上記湯側縦配管の最上端部を、洗浄用開閉弁を介して上記給水タンクと接続する一方、上記湯側縦配管の最下端部に湯側排水開閉弁を設け、かつ、上記水側縦配管の最下端部に水側排水開閉弁を設ける。そして、上記制御装置として、上記各異常検出手段からいずれかの個別システムの熱電併給装置に異常が発生していることの出力を受けたとき、その個別システムの貯湯タンクと、この貯湯タンクよりも階下の個別システムの貯湯タンクとのそれぞれの水側開閉弁を開作動させて底部同士を連通させかつそれぞれの湯側開閉弁を開作動させて頂部同士を連通させる構成とした。
【0042】
この請求項に係る発明の場合、いずれかの個別システムの熱電併給装置に異常が発生したとしても、制御装置による作動制御によって、その貯湯タンクに対し階下の他の貯湯タンクから湯が補給されることになる。すなわち、湯の比重は水のそれよりも低いため、湯側縦配管により連通された階下の貯湯タンクの頂部から湯が湯側縦配管を通して階上の貯湯タンクの頂部側に流動する一方、水側縦配管により連通された階上の貯湯タンクの底部から水が階下の貯湯タンクの底部側に流動する。この結果、湯の不足した階上の貯湯タンクに対し階下の貯湯タンクから湯が補給されることになる。これにより、あるフロアの熱電併給装置が故障等で運転不能になって貯湯不足が生じたとしても、他の個別システムから補完されて貯湯不足が解消されることになる。しかも、このような作用をポンプ駆動を必要とせずに、つまり特別な機器やエネルギー消費を必要とすることなく、湯と水との比重差により実現させ得る。
【0043】
請求項に係るコジェネレーションシステムの発明では、複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムを互いに補完するよう運転制御する制御装置とを備えることとする。上記各個別システムとして、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記貯湯タンク内の貯湯状況を検出する貯湯状況検出手段とを備えたものとする。上記各熱電併給装置として、発電部と熱回収部とを有する燃料電池にし、各貯湯タンクに給水するための給水タンクを、最も高いフロアに設置されている個別システムよりも上位に設置する。また、上記2以上の個別システムの各貯湯タンクにおいて、給水を受ける側の底部が各フロアを貫通して上下方向に延びる水側縦配管に対し水側開閉弁を介して接続されるようにする一方、上記各貯湯タンクの頂部が各フロアを貫通して上下方向に延びる湯側縦配管に対し湯側開閉弁を介して接続されるようにする。上記湯側縦配管の最上端部を、洗浄用開閉弁を介して上記給水タンクと接続する一方、上記湯側縦配管の最下端部に湯側排水開閉弁を設け、かつ、上記水側縦配管の最下端部に水側排水開閉弁を設ける。そして、上記制御装置として、上記貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいていずれかの個別システムの貯湯タンク内の貯湯量が一時的に不足することが検出されたとき、その個別システムの貯湯タンクと、この貯湯タンクよりも階下の個別システムの貯湯タンクとのそれぞれの水側開閉弁を開作動させて底部同士を連通させかつ湯側開閉弁を開作動させて頂部同士を連通させる構成とした。
【0044】
この請求項に係る発明の場合、いずれかの個別システムの貯湯タンク内の貯湯量が一時的に不足したとしても、制御装置による作動制御によって、その貯湯タンクに対し階下の他の貯湯タンクから上述の如く湯が補給されることになる。これにより、異なるフロア間で給湯使用量のアンバランスが生じて貯湯量の偏りが一時的に生じても、異なる個別システム間で補完されて貯湯量の偏りが解消されることになる。しかも、このような作用をポンプ駆動等の特別な機器やエネルギー消費を必要とすることなく、湯と水との比重差により実現させ得る。
【0045】
上記請求項又は請求項のコジェネレーションシステムにおいては、各貯湯タンクに給水するための給水タンクを、最も高いフロアに設置されている個別システムよりも上位に設置し、上記湯側縦配管の最上端部を洗浄用開閉弁を介して上記給水タンクと接続する一方、上記湯側縦配管の最下端部に湯側排水開閉弁を設け、かつ、上記水側縦配管の最下端部に水側排水開閉弁を設けるようにしているため、上下のフロア間での貯湯タンクの湯補充が行われない通常状態では、上記水側縦配管や湯側縦配管の各内部は滞留状態に維持されることになる。このため、例えば定期的に上記洗浄用開閉弁及び湯側排水開閉弁を共に開作動させれば、給水タンクの水が湯側縦配管内を上から下まで流れ、湯側縦配管内の洗浄と、新鮮な湯水との交換とを行うことが可能になる。また、例えば上記水側排水開閉弁を開作動させれば、各貯湯タンクへの上記給水タンクからの給水が水側縦配管内を下まで流れ、水側縦配管内の洗浄と、新鮮な水との交換とを行うことが可能になる。
【0046】
なお、以上の請求項1又は請求項2のコジェネレーションシステムにおける熱電併給装置として、発電部と熱回収部とを有する燃料電池により構成しているが、その燃料電池としてはその型式を問わず適用し得る。上記発電部は、燃料電池を構成するアノードに水素を含むアノードガスを供給する一方、カソードに酸素を含むカソードガスを供給し、水素と酸素とを電気化学的に反応させて発電を行うようになっている。また、熱回収部としては、発電部の冷却用循環水との熱交換又はアノードガスとして水素リッチな改質ガスを生成する改質器での燃焼熱との熱交換等の種々のものが採用し得る。
【0047】
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【0048】
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【0049】
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【0050】
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【0051】
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【0052】
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【0053】
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【0054】
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【0055】
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【0056】
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【0057】
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【0058】
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【0059】
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【0060】
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【0061】
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【0063】
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【0064】
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【0065】
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【0066】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1のコジェネレーションシステムによれば、いずれかの個別システムの熱電併給装置に異常が発生したとしても、制御装置による作動制御によって、その貯湯タンクに対し階下の他の貯湯タンクから湯を補給することができる。これにより、あるフロアの熱電併給装置が故障等で運転不能になって貯湯不足が生じたとしても、他の個別システムから補完されて貯湯不足を解消させることができる。しかも、このような作用をポンプ駆動を必要とせずに、つまり特別な機器やエネルギー消費を必要とすることなく、湯と水との比重差により実現させることができる。加えて、上下のフロア間での貯湯タンクの湯補充が行われない通常状態では滞留状態に維持される水側縦配管や湯側縦配管の各内部を、洗浄したり新鮮な湯又は水と交換したりすることを容易実現させることができる。
【0067】
請求項のコジェネレーションシステムによれば、いずれかの個別システムの貯湯タンク内の貯湯量が一時的に不足したとしても、制御装置による作動制御によって、その貯湯タンクに対し階下の他の貯湯タンクから湯を補給することができる。これにより、異なるフロア間で給湯使用量のアンバランスが生じて貯湯量の偏りが一時的に生じても、異なる個別システム間で補完されて貯湯量の偏りを解消させることができる。しかも、このような作用をポンプ駆動等の特別な機器やエネルギー消費を必要とすることなく、湯と水との比重差により実現させることができる。加えて、上下のフロア間での貯湯タンクの湯補充が行われない通常状態では滞留状態に維持される水側縦配管や湯側縦配管の各内部を、洗浄したり新鮮な湯又は水と交換したりすることを容易実現させることができる。
【0068】
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【0069】
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【0070】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0071】
図1は、本発明の実施形態に係るコジェネレーションシステムを示し、Xは多層階(図1の例には3階のものを図示)の集合住宅、1は1階フロアに設置した1階用個別システム、2は2階フロアに設置した2階用個別システム、3は3階フロアに設置した3階用個別システム、4aは自然エネルギー発電装置としての風力発電装置、4bはソーラパネルを備えた自然エネルギー発電装置としての太陽光発電装置、5は屋上に設置され水道本管から給水された水道水を貯留する給水タンクである。上記の全個別システム1,2,3は図2に示すように制御装置6により全ての運転管理が制御されるようになっている。この制御装置6は集合住宅Xとは離れた管理会社内に設置されたものであり、制御装置6と、各個別システム1,2,3とは専用線あるいはルータを介した接続を用いたWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して双方向通信可能に接続されている。
【0072】
上記集合住宅Xは、各フロアに1又は2以上の住宅Y,Y,…が設けられており、各住宅Yには図3にも示すように電力計(電気メータ)11、給湯と給水とを混合して温調後の湯水を各カランに供給するミキシング装置12、上記給湯用の湯量計(湯量メータ)13及び水量計(水道メータ)14が配設されている。なお、図1には、1階フロアに2つの住宅Y,Y、2階フロアに4つの住宅Y,Y,…、3階フロアに同じく4つの住宅Y,Y,…がそれぞれ設けられた例を図示しているが、住宅Yの数は1又は2以上あればよい。また、この各住宅Yは、1つの区画を意味し1又は2以上の部屋により構成されたものである。
【0073】
上記各住宅Y内の電力計11は、図4に示すように電力使用量を後述の種別信号の出力を受けて給電の供給元別に積算する積算部111と、この積算部111により積算された供給元別の電力使用量に対し供給元毎に異なる課金単価を乗じて課金額を供給元別に演算する課金演算部112と、その供給元別及び課金額を表示する表示部113とを備えて構成されている。また、上記各住宅Y内の湯量計13は、湯量使用量を後述の種別信号の出力を受けて現在の給湯使用量が後述の燃料電池ユニット15の運転中か運転停止中かのいずれの状況下での給湯であるかの状況別に積算する積算部131と、この積算部131により積算された状況別の給湯使用量に対し状況毎に異なる課金単価を乗じて課金額を状況別に演算する課金演算部132と、その状況別及び課金額を表示する表示部133とを備えて構成されている。
【0074】
上記各個別システム1,2,3は、上記電力計11や湯量計13の他に、図5にも示すように、熱電併給装置としての燃料電池ユニット15と、この燃料電池ユニット15の発電部により発電された出力電力を蓄電し対応するフロアの各住宅Y内の電気負荷に給電する給電手段としての給電装置16と、この給電装置16から各住宅Yの電気負荷に対し上記電力計11を介して給電する給電ライン17と、上記燃料電池ユニット15の熱回収部により回収された熱(例えば冷却水の熱)との熱交換により給水を温水(湯)に変換して貯湯する貯湯タンク18と、この貯湯タンク18から各住宅Yの上記ミキシング装置12に貯湯を給湯する給湯回路としての給湯配管19と、各住宅Yのミキシング装置12に給水する給水配管20とを備えて構成されている。
【0075】
上記燃料電池ユニット15は図6に示すように発電部151と、この発電部151の冷却循環水から熱を回収する熱回収部152とを備え、発電部151からの出力電力は出力ライン153を通して上記給電装置16に送られるようになっている。また、上記熱回収部152の熱交換器に対し貯湯タンク18の底部から導出した湯水を通すことにより熱交換加熱され、加熱後に貯湯タンク18の頂部に戻されて貯湯するようになっている。また、上記燃料電池ユニット15には、その熱回収部152による熱回収が不能になるような異常状態(例えば発電不能等)に陥ったことを検出する異常検出手段154が設けられている。
【0076】
上記給電装置16は給電切換部161と、該当するフロア内の各住宅Yへの給電状況(該当する個別システム内の総給電量;総給電需要量)を検出する給電状況検出手段162とを備えている。そして、上記給電装置16は、商用電源(符号E参照)、上記風力発電装置4a及び太陽光発電装置4bと、他の個別システムの給電装置16,16とも接続されており、上記給電切換部161による切換えにより電力供給を受ける供給元(該当する燃料電池15、風力発電装置4a、太陽光発電装置4b、商用電源Eからの買電、あるいは、他の個別システムの給電装置16からの補充)の切換えや、供給を受けた電力の供給先(該当するフロアへの給電、商用電源Eへの売電、あるいは、他の個別システムの給電装置16への補充)の切換えを行うようになっている。なお、上記の風力発電装置4aや太陽光発電装置4bからなる自然エネルギー発電装置4は風や太陽光が発電可能な程度にあるときには発電運転を自動的に行い、各個別システム1,2,3の給電装置16,16,…にその出力電力を振り分けて供給するようになっている。
【0077】
上記貯湯タンク18には貯湯状況検出手段181が設けられている。この貯湯状況検出手段181は上記貯湯タンク18内の底部(下部)近傍の貯湯の温度を検出する温度センサや、あるいは、上記貯湯タンク18の底部から貯湯レベル毎の各位置に設けた複数の温度センサにより構成されている。
【0078】
一方、上記給水タンク5からは給水源配管51が下方に延ばされて3階〜1階の各個別システム3,2,1の各給水配管20に連通されており(図1及び図5参照)、この給水源配管51により各給水配管20に給水するようになっている。また、上記給水源配管51は3階フロアの貯湯タンク18の頂部と洗浄用開閉弁52及び湯側開閉弁71(図1参照)を介して連通接続され、洗浄用開閉弁52と湯側開閉弁71との中間位置から湯側縦配管7が下方に延び、その下端が湯側排水開閉弁72を介して排水路に連通されている。さらに、1階〜3階の各フロアの貯湯タンク18,18,18の底部には上記給水源配管51からそれぞれ逆止弁53(図5参照)を介して給水管54が接続されており、この給水管54,54,54からそれぞれ水側開閉弁81を介して分岐して下方に延びる水側縦配管8が配設され、その下端が水側排水開閉弁82を介して上記排水路に連通されている。
【0079】
以上の各個別システム1,2,3において、上記燃料電池ユニット15、給電装置16、ミキシング装置12,12,…、電力計13,13,…、及び、湯量計14,14,…がLAN(Local Area Network)ケーブル9によりLAN接続され、さらに、3つの個別システム1,2,3がルータ91(図1参照)を介して上述の如く外部の制御装置6とWAN接続されている。そして、この制御装置6により集合住宅X全体の各個別システム1,2,3の運転管理制御が行われるようになっている。
【0080】
具体的には、上記制御装置6(図2参照)は切換制御部61と、種別信号出力部62と、貯湯補給制御部63とを備えている。上記切換制御部61は、各個別システム1,2,3毎に、給電状況検出手段162及び貯湯状況検出手段181からの検出情報を受けて、燃料電池ユニット15の起動・停止の運転切換制御と、給電装置16の給電切換部161の切換制御とを行うようになっている。また、上記種別信号出力部62は、上記切換制御部61からの切換制御情報を受けて各住宅Yの電力計11に対し現在の給電電力がいずれの供給元からかの供給元別の種別信号を出力する一方、各住宅Y内の湯量計13に対し現在の給湯が燃料電池ユニット15の運転中か停止中かの状況別の種別信号を出力する信号出力制御を行うようになっている。さらに、上記貯湯補給制御部63は、上記異常検出手段154又は貯湯状況検出手段181からの検出情報を受けて湯側及び水側開閉弁71,81を開作動させて貯湯タンク18と階下の他の貯湯タンク18との間で貯湯の移動による補給を行う貯湯補給制御を行うようになっている。
【0081】
次に、上記切換制御部61による、あるフロアの個別システムにおける電力供給(電源供給)についての切換制御例を図7のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図7で「n階」と表示したものは何階のフロア(個別システム)かを表し、変数i(本実施形態では3階建てであるためi=1〜3)を用いて1階、2階又は3階を表すようにしたものである。
【0082】
まず、n階の貯湯タンク18の下部温度は設定高貯湯温度Tm℃以上あるか否かを貯湯状況検出手段181からの検出情報(検出温度)に基づいて判定する(ステップS1)。つまり、貯湯タンク18内が熱回収部182によってはそれ以上加熱できない温度の貯湯で満杯状態になっているか否かを判定する。上記Tm℃よりも低くてまだ熱回収部182での熱回収による貯湯が可能であれば、n階の発電量(n階の燃料電池ユニット18の発電部181からの出力電力)は発電部181が最大能力で稼働されている状態か否かの判定を行い(ステップS1でNO、ステップS2)、最大発電量の状態であればステップS4にそのまま進み(ステップS2でYES)、最大発電量よりも低ければ最大能力で発電稼働して過剰発電分に相当する余剰電力を他の階の個別システム1,2又は3の給電装置16へ電源として供給する給電切換えを行った上で(ステップS2でNO,ステップS3)、ステップS4に進む。ステップS4では、n階の電源電力として供給可能な総電源供給量が、そのn階の給電需要量から自然エネルギー発電装置4による出力電力がn階に振り分けられた供給電力Pnを差し引いた電力値よりも大きいか否かの判定を行う。上記総電源供給量の方が大きければそれで満たされているためリターンし(ステップS4でYES)、上記総電源供給量の方が小さければステップS5以降に進んで対策を行う(ステップS4でNO)。
【0083】
上記のステップS1で貯湯タンク18の下部温度がTm℃以上であれば、つまり、これ以上の熱回収は不能である場合には、ステップS5で「i」に「1」を設定し、上記のステップS1〜S4での「n」がi(i=1)ではないことの確認を行う(ステップS6)。n階が1階であれば後述のステップS11に進み、n階が1階ではなければ、つまりステップS1〜S4でのn階が1階ではなく1階以外の個別システム2又は3での貯湯タンク18や電力についての確認であれば、ステップS7に進んでまずi階(1階)の貯湯タンク18の下部温度は設定高貯湯温度Tm℃以上あるか否かを貯湯状況検出手段181からの検出情報(検出温度)に基づいて上記のステップS1と同様に判定する。
【0084】
上記Tm℃よりも低くてまだ熱回収部152での熱回収による貯湯が可能であれば、i階(1階)の発電量(i階の燃料電池ユニット15の発電部151からの出力電力)は発電部151が最大能力で稼働されている状態か否かの判定を行う(ステップS7でNO、ステップS8)。最大発電量の状態であればステップS11に進み、最大発電量よりも低ければ最大能力で発電稼働して過剰発電分に相当する余剰電力をi階の個別システム1から他のn階の個別システム2又は3の給電装置16へ電源として供給する給電切換えを行う(ステップS9)。そして、電源供給したn階における電源電力として供給可能な総電源供給量が、そのn階の給電需要量から自然エネルギー発電装置4による出力電力がn階に振り分けられた供給電力Pnを差し引いた電力値よりも大きいか否かの判定を行う(ステップS10)。上記総電源供給量の方が大きければそれで満たされているためリターンし(ステップS10でYES)、上記総電源供給量の方が小さければステップS11以降に進む(ステップS10でNO)。
【0085】
ステップS11では「i」の値として1を加算し、上記n階の「n」がi(i=2)よりも小さいか否か、つまり上記のn階が1階であるか否かを確認し、i以上であれば(つまりn階が1階ではなければ)、上記のステップS6に戻りステップS6以降の処理を繰り返して「i」の値にさらに1を加算する(ステップS11)。「n」がiよりも小さければ(つまりn階が1階であれば)、n階(1階)における電源電力として供給可能な総電源供給量が、そのn階の給電需要量から自然エネルギー発電装置4による出力電力がn階に振り分けられた供給電力Pnを差し引いた電力値以下であるか否かの判定を行う(ステップS13)。上記総電源供給量の方が大きければそれで満たされているためリターンし(ステップS13でNO)、上記総電源供給量の方が小さければn階への電源供給量の不足分を補うべくn階の給電装置16に対し商用電源Eからの買電により電力供給されるよう切換制御を行いリターンする(ステップS10でYES、ステップS14)。
【0086】
以上の切換制御の他に切換制御部61による切換制御によって次のような処理を行うことができる。
【0087】
すなわち、各貯湯状況検出手段181からの検出情報に基づいて貯湯タンク18内の貯湯量が最少である個別システムの燃料電池ユニット15を起動させて熱回収部152での熱回収により貯湯運転する一方、その発電部151からの出力電力を貯湯タンク18内の貯湯量が満杯状態であるが故に発電し得ない他の個別システムの給電手段16、あるいは、総電源供給量が不足している他の個別システムの給電装置16に対し供給するように対応する各給電切換部161を切換えて電源電力を補完することができる。各燃料電池ユニット15の運転や自然エネルギー発電装置4の運転による出力電力では電力需要量を満たすことができない個別システムに対しては商用電源Eからの買電に切換えて上記各燃料電池ユニット15を補完して電力需要量を満たすことができる。逆に上記各燃料電池ユニット15の運転や自然エネルギー発電装置4の運転による出力電力がその個別システム内での電力需要量を満たした上に余剰が生じる場合には、商用電源Eに対し売電するように切換えることができる。
【0088】
なお、雨天や夜間、あるいは、無風状態のときのように自然エネルギー発電装置4による発電が不能の場合には、上述のPnがゼロとされてステップS4、S10、S13での判定が行われる。従って、自然エネルギー発電装置4を集合住宅Xに設置しない場合であっても、本制御装置6による運転管理制御を適用することができる。
【0089】
次に、上記種別信号出力部62からの種別信号に基づく電力計11及び湯量計13による課金表示制御について図8及び図9のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0090】
まず、電力計11による電力課金の場合には、給電切換制御部61からの切換制御情報に基づいて現在の給電電力の供給元が自然エネルギー発電装置4か、燃料電池ユニット15か、又は、商用電源Eかの種別信号が上記種別信号出力部62から出力される。そして、図8に示すように、自然エネルギー発電装置4による発電中であれば、その電力使用量P1を積算部111でカウント(積算)する(ステップS21でYES、ステップS22)。そして、自然エネルギーによる電気代が自然エネルギー発電用の課金単価(自然エネルギー発電の1kW当たりの設備費+維持費)に電力使用量P1(単位kW)を乗じることにより演算され、ステップS24に進む(ステップS23)。
【0091】
また、ステップS21で現在が自然エネルギー発電中ではなくて燃料電池ユニット15による発電中(コジェネ発電中)であれば、その電力使用量P2を積算部111でカウントする(ステップS21でNO、ステップS25でYES、ステップS26)。そして、コジェネ発電による電気代がコジェネ発電用の課金単価(コジェネ発電の1kW当たりの設備費+維持費+燃料費)に電力使用量P2(単位kW)を乗じた金額から売電分配代金を差し引くことにより演算され、ステップS24に進む(ステップS27)。なお、上記の燃料費とは、燃料電池ユニット15の発電部151へ水素リッチの改質ガスを供給するために改質器で改質される原燃料ガスの費用のことである。
【0092】
さらに、ステップS25で現在がコジェネ発電中ではなくて商用電源Eからの買電中であれば、その電力使用量P3を積算部111でカウントする(ステップS25でNO、ステップS28)。そして、商用電源Eの電気代が商用電源用の基本料金と1kW当たりの課金単価に電力使用量P3(単位kW)を乗じた料金との合計により演算され、ステップS24に進む(ステップS29)。
【0093】
そして、ステップS24では上記の自然エネルギーによる電気代、コジェネ発電による電気代、及び、商用電源Eの電気代の総和により課金の総額が演算され、この総額と、各電力の供給元別の電気代とが表示部113に表示される。上記の各電気代の演算及び総額の演算が課金演算部112において実行される。なお、課金単価は商用電源が最も高く、次にコジェネ発電が安く、自然エネルギー発電がコジェネ発電と同じかさらに安く設定されている。
【0094】
次に、湯量計13による湯量課金の場合には、給電切換制御部61の制御情報を受けた給電状況検出手段162からの検出情報に基づいて燃料電池ユニット15による発電(コジェネ発電)の状況が発電中か、停止中か、又は、商用電源Eへの売電のための発電中(売電発電中)かの種別信号が上記種別信号出力部62から出力される。そして、図9に示すように、上記種別信号に基づいてコジェネ発電の状況を確認し(ステップS31)、コジェネ発電中であれば、その給湯の使用湯量Q1を積算部131でカウント(積算)し(ステップS32)、コジェネ発電用の湯量代金1を使用湯量Q1に1m当たりの課金単価1を乗じて演算し、ステップS34に進む(ステップS33)。
【0095】
また、ステップS31で現在が売電発電中であれば、給湯の使用湯量Q2を積算部131でカウントし(ステップS35)、売電発電用の湯量代金2を使用湯量Q2に1m当たりの課金単価2を乗じて演算し、ステップS34に進む(ステップS36)。
【0096】
さらに、ステップS31で現在が発電停止中であれば、給湯の使用湯量Q3を積算部131でカウントし(ステップS37)、発電停止用の湯量代金3を使用湯量Q3に1m当たりの課金単価3を乗じて演算し、ステップS34に進む(ステップS38)。
【0097】
そして、ステップS34では上記の湯量代金1、湯量代金2及び湯量代金3の総和により課金の総額が演算され、この総額と、発電状況別の各湯量代金1,2,3とが表示部133に表示される。上記の各湯量代金1〜3の演算及び総額の演算が課金演算部132において実行される。ここで、上記の課金単価1〜3は、課金単価2>課金単価1>課金単価3というように高い安いの設定とされている。すなわち、売電発電中というように給湯確保のためにわざわざ過剰発電をしなければならない最も効率の悪い状態での給湯使用の課金単価2を高くして、このような状態での給湯使用を抑制しつつ、発電停止中というように貯湯の給湯使用が少なくコジェネ発電しなくても済む稼働効率の低い状態での課金単価3を安くして燃料電池システム15の稼働効率を高め得るように、ユーザーに促すことができる。
【0098】
次に、上記貯湯補給制御部63による貯湯補給制御を詳細に説明すると、ある個別システム1,2又は3において異常検出手段154からの異常検出情報の出力を受けたとき、つまり熱回収による貯湯タンク18への貯湯を行いたくても不能なとき、又は、貯湯状況検出手段181からの検出情報に基づき貯湯タンク18内の給湯用の貯湯が不足していることを検出したときに、上記貯湯制御が行われて上記貯湯タンク18内に階下の他の個別システムの貯湯タンク18から貯湯の補給が行われて貯湯不足が解消されるようになっている。
【0099】
具体的には、例えば貯湯が不能又は不足している貯湯タンク18を図5の2階の個別システム2の貯湯タンク(以下「2階貯湯タンク」という)18と仮定し、階下の貯湯量が十分にある貯湯タンク18を1階の貯湯タンク(以下「1階貯湯タンク」という)18と仮定すると、2階貯湯タンク18の湯側開閉弁71と1階貯湯タンク18の湯側開閉弁71とを共に開作動させて両貯湯タンク18,18の頂部同士を湯側縦配管7を通して互いに連通させる一方、2階貯湯タンク18の水側開閉弁81と1階貯湯タンク18の水側開閉弁81とを共に開作動させて両貯湯タンク18,18の底部同士を水側縦配管8を通して互いに連通させる。すると、湯の比重は水のそれよりも低いため、その比重差によって1階貯湯タンク18の頂部から湯が湯側縦配管7を通して2階貯湯タンク18の頂部側に流動する一方、水側縦配管により連通された2階貯湯タンク18の底部から水が1階貯湯タンク18の底部側に流動する。この結果、湯の不足した2階貯湯タンク18に対し湯が十分にある1階貯湯タンク18から湯が補給されることになる。
【0100】
最後に、上記の湯側縦配管7や水側縦配管8の各内部は通常時には湯水が滞留している状態に維持されるため、これを定期的に洗浄して新鮮な湯又は水と交換するメンテナンスが必要になる。この洗浄メンテナンスとしては、湯側縦配管7については洗浄用開閉弁52(図1参照)及び湯側排水開閉弁72を用いて行い、水側縦配管8については水側排水開閉弁82及び最上階(本実施形態の場合は3階)の水側開閉弁81を用いて行うことができるようになっている。
【0101】
すなわち、上記洗浄用開閉弁52及び湯側排水開閉弁72を共に開作動させると、給水タンク5の水が給水源配管51及び開状態の洗浄用開閉弁52を通して湯側縦配管7内に流れ込み、湯側縦配管7内を流下した水が開状態の湯側排水開閉弁72を通して排水路に排水されることになる。また、上記水側排水開閉弁82及び3階の水側開閉弁81を共に開作動させると、給水源配管51、3階の逆止弁53、給水管54及び開状態の水側開閉弁81を通して給水タンク5の水が水側縦配管8内に流れ込み、水側縦配管8内を流下した水が開状態の水側排水開閉弁82を通して排水路に排水されることになる。
【0102】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、本発明が適用される複数階層の集合住宅としては少なくとも2階(2フロア)以上であればよく、10階以上もしくは20階以上の高層の集合住宅も含まれる。高層のように階層が多いほど各個別システム間の補完制御による最適配分化の効果の度合も高くなる。
【0103】
また、制御装置6は集合住宅X毎に設置してもよい。この場合には、WAN等のネットワークを介して管理会社に対し運転状況データのみを送出させることにより、多数の集合住宅毎の運転状況を管理会社にて把握することができる。
【0104】
熱電併給装置としては、燃料電池ユニット15以外に例えばガスエンジン又はガスタービン等の動力源に熱回収部を組み合わせたものを用いてもよい。
【0105】
給湯使用及び/又は電力使用に対する課金演算を電力計11及び/又は湯量計13の課金演算部112,132ではなくて、制御装置6に設けた課金演算部64(図2参照)により行わせるようにしてもよい。この場合には課金演算部64により演算した課金額を表示部113,133に送信して表示させるようにすればよい。なお、上記の電力計11と同様の技術を電流計に適用して使用電流量を積算して課金するようにしてもよい。
【0106】
LANケーブル9の代わりに無線LANを用いたり、制御装置6との相互通信を専用回線もしくは通信衛星回線等を用いたりしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す断面模式図である。
【図2】 制御装置と各個別システムとのブロック図である。
【図3】 図1の部分拡大図である。
【図4】 電力計及び湯量計のブロック図である。
【図5】 図2とは異なる部分の図1の部部拡大図である。
【図6】 給電装置等のブロック図である。
【図7】 切換制御部等の制御内容の一部を示すフローチャートである。
【図8】 電力課金の処理を示すフローチャートである。
【図9】 湯量課金の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 1階用個別システム
2 2階用個別システム
3 3階用個別システ
給水タンク
6 制御装置
7 湯側縦配管
8 水側縦配
5 燃料電池ユニット(熱電併給装置)
16 給電装置(給電手段)
18 貯湯タンク
19 給湯配管(給湯回路)
52 洗浄用開閉
1 湯側開閉弁
72 湯側排水開閉弁
81 水側開閉弁
82 水側排水開閉
51 発電部
152 熱回収部
154 異常検出手
81 貯湯状況検出手段
E 商用電源
X 集合住宅
Y 住宅

Claims (2)

  1. 複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムを互いに補完するよう運転制御する制御装置とを備え、
    上記各個別システムは、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記熱電併給装置からの熱回収が不能になる異常の発生を検出する異常検出手段とを備え、
    上記各熱電併給装置は発電部と熱回収部とを有する燃料電池であり、
    各貯湯タンクに給水するための給水タンクが、最も高いフロアに設置されている個別システムよりも上位に設置され、
    記2以上の個別システムの各貯湯タンクは給水を受ける側の底部が各フロアを貫通して上下方向に延びる水側縦配管に対し水側開閉弁を介して接続される一方、上記各貯湯タンクの頂部が各フロアを貫通して上下方向に延びる湯側縦配管に対し湯側開閉弁を介して接続され、
    上記湯側縦配管の最上端部が洗浄用開閉弁を介して上記給水タンクと接続される一方、上記湯側縦配管の最下端部に湯側排水開閉弁が設けられ、かつ、上記水側縦配管の最下端部に水側排水開閉弁が設けられており、
    記制御装置は、上記各異常検出手段からいずれかの個別システムの熱電併給装置に異常が発生していることの出力を受けたとき、その個別システムの貯湯タンクと、この貯湯タンクよりも階下の個別システムの貯湯タンクとのそれぞれの水側開閉弁を開作動させて底部同士を連通させかつそれぞれの湯側開閉弁を開作動させて頂部同士を連通させるように構成されている
    ことを特徴とするコジェネレーションシステム。
  2. 複数階層を有する集合住宅の2以上の各フロア毎に設置される2以上の個別システムと、この2以上の個別システムを互いに補完するよう運転制御する制御装置とを備え、
    上記各個別システムは、熱及び電力を発生させる熱電併給装置と、この熱電併給装置からの出力電力を蓄電し対応するフロアにある各住宅内の電力負荷に給電する給電手段と、上記熱電併給装置から発生する熱を回収し給水との熱交換により温水に変換して貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクから上記各住宅に給湯する給湯回路と、上記貯湯タンク内の貯湯状況を検出する貯湯状況検出手段とを備え、
    上記各熱電併給装置は発電部と熱回収部とを有する燃料電池であり、
    各貯湯タンクに給水するための給水タンクが、最も高いフロアに設置されている個別システムよりも上位に設置され、
    記2以上の個別システムの各貯湯タンクは給水を受ける側の底部が各フロアを貫通して上下方向に延びる水側縦配管に対し水側開閉弁を介して接続される一方、上記各貯湯タンクの頂部が各フロアを貫通して上下方向に延びる湯側縦配管に対し湯側開閉弁を介して接続され、
    上記湯側縦配管の最上端部が洗浄用開閉弁を介して上記給水タンクと接続される一方、上記湯側縦配管の最下端部に湯側排水開閉弁が設けられ、かつ、上記水側縦配管の最下端部に水側排水開閉弁が設けられており、
    記制御装置は、上記貯湯状況検出手段からの検出情報に基づいていずれかの個別システムの貯湯タンク内の貯湯量が一時的に不足することが検出されたとき、その個別システムの貯湯タンクと、この貯湯タンクよりも階下の個別システムの貯湯タンクとのそれぞれの水側開閉弁を開作動させて底部同士を連通させかつ湯側開閉弁を開作動させて頂部同士を連通させるように構成されている
    ことを特徴とするコジェネレーションシステム。
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