JP4902447B2 - 波長分散補償回路 - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
図2は、本発明による波長分散補償回路の第1の実施形態の構成例を示す。図2に示すように、本実施形態の波長分散補償回路は、ポート(入出力ポート)10、ラティス型回路11、および接続部12を備える。ラティス型回路11は、例えば図2の一点鎖線の四角枠内に示すように、2本の導波路13を複数箇所で近接させることによって複数の方向性結合器14を構成し、これら方向性結合器14間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている構成を有している。15は導波路の精密位相調節を行う位相調節部である。ラティス型回路11部分の一構成例として、方向性結合器14間で導波路長が等しい部分と異なる部分とが交互に接続され、その両端では導波路長が等しい部分となる構成(すなわち、対称マッハツェンダ型干渉計と、長さの異なる導波路ペアが交互に縦続接続され、両端は対称マッハツェンダ型干渉計となる構成)を図2において一点鎖線の四角枠で示している。
図8は、本発明による波長分散補償回路の第2実施形態の構成例を示す。図8に示すように、本実施形態の波長分散補償回路は、ポート(入出力ポート)20、トランスバーサル型回路21、および接続部22を備える。トランスバーサル型回路21の一例を一点鎖線の四角枠内に示す。一点鎖線の四角枠内に示すトランスバーサル型回路21は、入力導波路23からの光を複数の位置で、1入力(あるいは2入力)、2出力構成の対称マッハツェンダ型干渉計24を用いてタップし、タップした複数の光を、複数のタップ導波路25と位相調節部26とを介して、合流器27に接続し、合流器27を用いて複数の光を出力導波路28に合流する構成を備えている。最初のタップ部24−1からタップ導波路25を経て出力導波路28に至るK個(K:2以上の整数)の部分の各長さは、それぞれ異なるように設定されている。通常は長さの差ΔLが順次、ΔL=c/(nFSR)となるように設定する(c:真空中の光速、n:導波路の屈折率)。
図10は、本発明による波長分散補償回路の第3実施形態の構成例を示す。図10に示すように、本実施形態の波長分散補償回路は、ポート(入出力ポート)40、ラティス型あるいはトランスバーサル型回路41(ただし41−1、41−2は互いに異なる型の回路とする)、および接続部42を備える。41−1、41−2のそれぞれに、ラティス型回路(図2の一点鎖線の四角枠内の回路Aと同じ構成)、トランスバーサル型回路(図8の一点鎖線の四角枠内の回路Bと同じ構成)を配置した例を示す。ラティス型回路、トランスバーサル型回路を入れ替えて接続しても良い。また、ラティス型回路、トランスバーサル型回路は、それぞれ、図3、図9に示す構成の回路でもよい。
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。
2 伝送用ファイバ
3 分散補償ファイバ
4 光信号受信機
10,20,40 ポート
11 ラティス型回路
12,22,42 接続部
13,32,34 導波路
14 方向性結合器
15,26,35 位相調節部
16 Y分岐導波路
21 トランスバーサル型回路
23,30 入力導波路
24,33 対称マッハツェンダ型干渉計
25 タップ導波路
27,36 合流器
28,37 出力導波路
31 分岐器
41 ラティス型あるいはトランスバーサル型回路
Claims (11)
- 2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、ラティス型回路をQ個(Qは2以上の整数)と、
前記ラティス型回路の前記2本の導波路に接続するポートを介して前記Q個のラティス型回路の入出力を1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記Q個のラティス型回路のうち、少なくとも2個のラティス型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のラティス型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のラティス型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 1本の導波路を分岐部で2本に分岐した後、結合部で再度1本に結合する構成を有し、該分岐部と該結合部の間で2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、ラティス型回路をQ個(Qは2以上の整数)と、
前記ラティス型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して前記Q個のラティス型回路の入出力を1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記Q個のラティス型回路のうち、少なくとも2個のラティス型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のラティス型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のラティス型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、第1のラティス型回路をR個(Rは1以上の整数)と、
1本の導波路を分岐部で2本に分岐した後、結合部で再度1本に結合する構成を有し、該分岐部と該結合部の間で2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、第2のラティス型回路をS個(Sは1以上の整数)と、
前記第1のラティス型回路の前記2本の導波路に接続するポート、および前記第2のラティス型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して、前記R個の第1のラティス型回路の入出力と前記S個の第2のラティス型回路入出力を任意の組合せで1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記第1と第2のラティス型回路のうち、少なくとも2個のラティス型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のラティス型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のラティス型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 1本の導波路から光を複数の位置でタップする複数のタップ部と、該複数のタップ部の各タップ導波路を合流する合流部とを有し、最初のタップ部から合流部までの複数の光路の光路長がそれぞれ異なる、トランスバーサル型回路をQ個(Qは2以上の整数)と、
前記トランスバーサル型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して前記Q個のトランスバーサル型回路の入出力を1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記Q個のトランスバーサル型回路のうち、少なくとも2個のトランスバーサル型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 1本の導波路をそれぞれ長さが異なる複数の導波路に分岐する分岐器と、該複数の導波路の全部に、あるいは1本を除いて、該導波路の途中に配置された振幅重み付け回路と、該複数の導波路を合流する合流器とを有するトランスバーサル型回路をQ個(Qは2以上の整数)と、
前記トランスバーサル型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して前記Q個のトランスバーサル型回路の入出力を1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記Q個のトランスバーサル型回路のうち、少なくとも2個のトランスバーサル型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 1本の導波路から光を複数の位置でタップする複数のタップ部と、該複数のタップ部の各タップ導波路を合流する合流部とを有し、最初のタップ部から合流部までの複数の光路の光路長がそれぞれ異なる、第1のトランスバーサル型回路をR個(Rは1以上の整数)と、
1本の導波路をそれぞれ長さが異なる複数の導波路に分岐する分岐器と、該複数の導波路の全部に、あるいは1本を除いて、該導波路の途中に配置された振幅重み付け回路と、該複数の導波路を合流する合流器とを有する第2のトランスバーサル型回路をS個(Sは1以上の整数)と、
前記第1のトランスバーサル型回路の前記1本の導波路に接続するポート、および前記第2のトランスバーサル型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して、前記R個の第1のトランスバーサル型回路の入出力と前記S個の第2のトランスバーサル型回路の入出力を任意の組合せで1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
前記第1と第2のトランスバーサル型回路のうち、少なくとも2個のトランスバーサル型回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個のトランスバーサル型回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、ラティス型回路をT個(Tは0以上の整数)と、
1本の導波路を分岐部で2本に分岐した後、結合部で再度1本に結合する構成を有し、該分岐部と該結合部の間で2本の導波路を複数箇所で近接させて形成した複数個の方向性結合器を有し、該複数個の方向性結合器間で導波路長が等しい部分と異なる部分とに分かれている、ラティス型回路をU個(Uは0以上の整数、但しT+Uは1以上の整数)と、
1本の導波路から光を複数の位置でタップする複数のタップ部と、該複数のタップ部の各タップ導波路を合流する合流部とを有し、最初のタップ部から合流部までの複数の光路の光路長がそれぞれ異なる、トランスバーサル型回路をV個(Vは0以上の整数)と、
1本の導波路をそれぞれ長さが異なる複数の導波路に分岐する分岐器と、該複数の導波路の全部に、あるいは1本を除いて、該導波路の途中に配置された振幅重み付け回路と、該複数の導波路を合流する合流器とを有するトランスバーサル型回路をW個(Wは0以上の整数、但しV+Wは1以上の整数)と、
前記ラティス型回路のポート、および前記トランスバーサル型回路の前記1本の導波路に接続するポートを介して、前記ラティス型回路の入出力と前記トランスバーサル型回路の入出力を任意の組合せで1対ずつ縦続接続する接続部とを有し、
複数個からなる前記ラティス型回路と前記トランスバーサル型回路のうち、少なくとも任意の2個の回路の群遅延時間の周波数(あるいは波長)依存性のカーブの形状が同一に近く、該少なくとも2個の回路における所定の動作帯域の群遅延時間とその線形近似特性とのずれ量の絶対値が同一に近く符号が正負逆になる2つの部分が近づくように、該少なくとも2個の回路の中心波長がFSR(Free Spectral Range)内で互いにずらして設定されていることを特徴とする波長分散補償回路。 - 少なくとも1つの前記ラティス型回路において、前記方向性結合器間の導波路長が異なる部分の中で、回路両端の2か所の導波路長差(ΔL1)と、その他の部分の導波路長差(ΔL2)との間に、ΔL2=2ΔL1の関係があることを特徴とする請求項1ないし3、および7のいずれかに記載の波長分散補償回路。
- 少なくとも1つの前記ラティス型回路において、前記方向性結合器間の導波路長が異なる部分の中で、回路両端の2か所の導波路長差(ΔL1)と、その他の部分の導波路長差(ΔL2)との間に、ΔL2=ΔL1の関係があることを特徴とする請求項1ないし3、および7のいずれかに記載の波長分散補償回路。
- 少なくとも1つの前記ラティス型回路において、前記方向性結合器間の導波路長が等しい部分と異なる部分が交互に接続され、回路両端では導波路長が等しい部分となることを特徴とする請求項1ないし3、および7ないし9のいずれかに記載の波長分散補償回路。
- 少なくとも1つの前記ラティス型回路において、前記方向性結合器間の導波路長が等しい部分と異なる部分が交互に接続され、回路両端では導波路長が異なる部分となることを特徴とする請求項1ないし3、および7ないし9のいずれかに記載の波長分散補償回路。
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