JP4902184B2 - 微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置 - Google Patents

微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置に関する。
ここで、本明細書において、「微小ミラー型表示素子」とは、シリコン基板上に数μm角程度の微小ミラーを多数並べ、この微小ミラーの傾きを静電引力を利用して変えることにより、光源からの光をスクリーン方向に反射させるかどうかを制御する光変調素子のことをいう。この微小ミラー型反射素子は、一般にテキサスインスツルメンツ社の商品名であるDMDと称される素子を同様の機能を備えている。
従来から、投射レンズを介してスクリーン上に所定の映像を拡大投射するプロジェクタとして、反射型の光変調素子である微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された投射型表示装置は、投射レンズが保持される投射レンズ鏡筒と、種々のレンズやミラー等の照明光学系や微小ミラー型表示素子等が固定されるとともに、投射レンズ鏡筒が取り付けられる本体部とを備えている。
一般に、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置では、スクリーン上に投射される映像の解像度が低下するのを防止するため、光軸方向における本体部への取付基準となる投射レンズ鏡筒の基準面と、微小ミラー型表示素子の反射面との距離となるフランジバックの調整が行われている。このフランジバックの調整方法として、特許文献1では、投射レンズ鏡筒の基準面と本体部との間にスペーサを配設する方法が提案されている。そして、このフランジバックの調整方法で、投射型表示装置の組立時に、各投射型表示装置ごと個別にフランジバックの調整が行われている。
特開2005−128370号公報(段落0038、0039、図3等参照)
従来の微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置では、所定の焦点距離の投射レンズが標準のレンズとして投射レンズ鏡筒に保持され、この投射レンズ鏡筒が投射型表示装置の組立時に本体部に取り付けられると、その後、投射レンズ等に損傷が生じる等の特別な事情がなければ、この投射レンズ鏡筒の交換が行われることはなかった。すなわち、従来の微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置では、標準の投射レンズの他に、焦点距離を縮めて画角を広げるためのレンズであるワイドコンバータや、焦点距離を伸ばして望遠効果を得るためのレンズであるテレコンバータといったオプションレンズが用いられることはなかった。そのため、一般には、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置では、投射レンズ鏡筒の交換は行われていなかった。
一方で、近年、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置からスクリーンまでの投射距離を変更可能として、投射型表示装置の使い勝手を向上させるため、オプションレンズの使用が可能な投射型表示装置が市場で求められている。かかる要求を満足するため、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置には、標準の投射レンズが保持され組立時に個別にフランジバックの調整が行われた投射レンズ鏡筒から、オプションの投射レンズ鏡筒への交換が可能となる構成が求められる。
しかしながら、オプションレンズの使用を可能とするため、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置で投射レンズ鏡筒の交換が行われた場合、オプションレンズおよび投射レンズ鏡筒自体の部品の精度誤差やオプションレンズの投射レンズ鏡筒への取付誤差等に起因する投射レンズ鏡筒側のばらつきと、微小ミラー型表示素子および本体部自体の部品の精度誤差や微小ミラー型表示素子の本体部への取付誤差等に起因する本体部側のばらつきとによって、スクリーンに投射される映像の解像度が十分に得られないという問題が生じうる。そして、特許文献1では、投射レンズ鏡筒の交換が行われた場合に生じるかかる問題を解決するための具体的手段は提案されていない。
そこで、本発明の課題は、微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置において、投射レンズ鏡筒の交換が行われる場合であっても、スクリーンに投射される映像の解像度の低下を抑制できる構成を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、投射レンズが保持される投射レンズ鏡筒と、微小ミラー型表示素子と、微小ミラー型表示素子が保持されるとともに投射レンズ鏡筒が取り付けられる本体部とを備える投射型表示装置において、投射レンズ鏡筒には、光軸方向の取付基準となる鏡筒側基準面が形成され、本体部には、鏡筒側基準面が当接する取付基準面が形成され、本体部は、微小ミラー型表示素子の反射面と取付基準面との距離を調整する調整機構としてスペーサを備えることを特徴とする。
本発明の投射型表示装置では、本体部が、投射レンズ鏡筒の鏡筒側基準面に当接する取付基準面と微小ミラー型表示素子の反射面との距離を調整するスペーサを備えている。そのため、このスペーサによって、取付基準面と微小ミラー型表示素子の反射面との距離をほぼ一定の距離に調整することができる。すなわち、スペーサによって、取付基準面と微小ミラー型表示素子の反射面との距離を設計近似値に調整することができ、本体部側のばらつきを防止することができる。したがって、投射レンズ鏡筒の交換が行われる場合であっても、本体部側のばらつきがスクリーンに投射される映像の解像度に与える影響を排除することができる。その結果、スクリーンに投射される映像の解像度の低下を抑制することができる。
また、スペーサによって、取付基準面と微小ミラー型表示素子の反射面との距離を設計近似値に調整することができるため、取付基準面と微小ミラー型表示素子の反射面との距離が設計近似値となっている基準本体部を製作し、この基準本体部を用いてオプションレンズが保持された投射レンズ鏡筒を製造することで、投射レンズ鏡筒側のばらつきも防止することができる。その結果、スクリーンに投射される映像の解像度の低下をより抑制することができる。
本発明において、スペーサは、微小ミラー型表示素子が固定される表示素子固定部材と、表示素子固定部材と別体で形成され、取付基準面が形成される基準面形成部材との間に配設される。このように構成すると、簡易な構成で、微小ミラー型表示素子の反射面と取付基準面との距離を調整することができる。
本発明において、スペーサは、投射レンズ鏡筒の光軸方向に直交する平面内で、少なくとも3箇所に配設されていることが好ましい。このように構成すると、光軸方向における表示素子固定部材に対する基準面形成部材の傾きをスペーサで調整することが可能となる。
本発明において、本体部は、スペーサの位置決めのために、投射レンズ鏡筒の光軸方向に、かつ、基準面形成部材に向かって突出する位置決め突起が形成されるとともに、基準面形成部材が取り付けられる取付部材を備え、基準面形成部材は樹脂成型で形成され、基準面形成部材における位置決め突起との対向部分には、位置決め突起の突出方向に窪む肉抜き部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、スペーサの位置決めを行うため、本体部に位置決め突起が形成される場合であっても、樹脂成型時に形成される肉抜き部によって、基準面形成部材と位置決め突起との干渉を防止することができる。すなわち、簡易な構成で、基準面形成部材と位置決め突起との干渉を防止することができる。
本発明において、本体部は、微小ミラー型表示素子が固定される表示素子固定部材と、投射レンズ鏡筒の光軸方向に直交する方向で、表示素子固定部材に対する相対移動を行う移動部を備えることが好ましい。このように構成すると、投射型表示装置を固定した状態であっても、スクリーン上の映像の投射位置を調整することができる。一方、本体部が移動部を備える場合には、その分、本体部の部品点数が増えるため、微小ミラー型表示素子が保持される本体部側にばらつきが生じやすくなるが、本発明の構成を採用することで、本体部側のばらつきを防止することができる。
本発明において、移動部は、互いに直交する方向に移動する第1移動体と第2移動体とを備え、第1移動体は第2移動体とともに表示素子固定部材に対する相対移動を行い、第2移動体は第1移動体に対する相対移動を行うことが好ましい。このように構成すると、スクリーン上の映像の投射位置を、たとえば、縦方向および横方向に調整することができ、より適切な投射位置の調整が可能となる。一方、移動部が第1移動体と第2移動体とを備える場合には、微小ミラー型表示素子が保持される本体部側にはさらにばらつきが生じやすくなるが、本発明の構成を採用することで、本体部側のばらつきを防止することができる。
以上のように、本発明にかかる微小ミラー型表示素子を備える投射型表示装置では、投射レンズ鏡筒の交換が行われる場合であっても、スクリーンに投射される映像の解像度の低下を抑制できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(投射型表示装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる投射型表示装置1の概略構成を示す概略構成図である。図2は、図1に示す微小ミラー型表示素子2が保持される本体部17に投射レンズ鏡筒8が取り付けられた状態を示す斜視図である。
本形態の投射型表示装置1は、反射型の光変調素子である微小ミラー型表示素子2を利用して、スクリーン3上に所定の映像を拡大投射する表示装置である。この投射型表示装置1は、図1に示すように、微小ミラー型表示素子2の他、光源としてのランプ4と、照明光学系5と、カラーホイール(CW)6と、防爆ガラス7と、投射レンズ鏡筒8と、これらの構成が収納される筐体(図示省略)とを備えている。
ランプ4は、フィラメント部や放電部等の輝点(図示省略)と楕円反射鏡9とを備えており、たとえば、超高圧水銀ランプである。このランプ4は、図1に示すように、照明光学系5に向かって、白色の照明光を出射する。
CW6は、薄い円板状に形成され、ランプ4と照明光学系5との間に配設されている。このCW6は、図1に示すようにモータ10の出力軸に固定されており、モータ10で回転駆動される。本形態のCW6は、たとえば、赤色のフィルタ部(図示省略)と、青色のフィルタ部(図示省略)と、緑色のフィルタ部(図示省略)との3つのフィルタ部を備え、これらのフィルタ部が、CW6の回転中心に対して3分割された扇形状に形成されている。そして、モータ10によってCW6が回転すると、3つのフィルタ部が順次、ランプ4と照明光学系5とを結ぶ光路を横切り、ランプ4から出射された照明光は、CW6の各フィルタ部を透過する。
防爆ガラス7は、超高圧水銀ランプ等からなるランプ4が破壊されたときのガラスの飛散を防止して、CW6等の破損を防止するため、ランプ4とCW6との間に配設されている。
本形態の照明光学系5は、図1に示すように、ロッドインテグレータ11と、リレーレンズ群12と、平面鏡13と、凹面鏡14とから構成されている。図1に示すように、ランプ4から出射されCW6を透過した照明光は、ロッドインテグレータ11、リレーレンズ群12、平面鏡13および凹面鏡14をこの順番で経由して微小ミラー型表示素子2に入射する。すなわち、CW6を透過した照明光は、ロッドインテグレータ11で、照度分布が均一な照明光となって、リレーレンズ群12を透過する。リレーレンズ群12を透過した照明光は、平面鏡13で凹面鏡14に向かって反射し、その後、さらに凹面鏡14で微小ミラー型表示素子2に向かって反射して、微小ミラー型表示素子2に入射する。なお、図1に示すように、本形態のリレーレンズ群12は、たとえば、3枚のリレーレンズにより構成されている。
微小ミラー型表示素子2は、入射する照明光を変調して投射レンズ鏡筒8に向けて反射する反射面(図1の上面)2aを形成する複数の反射鏡(図示省略)と、この反射鏡を駆動制御するための制御回路(図示省略)とを備えている。この微小ミラー型表示素子2では、制御回路からの駆動信号に基づいて、複数の反射鏡のそれぞれの傾きが制御されている。より具体的には、制御回路から「ON」の駆動信号を与えられた反射鏡は、入射する照明光が投射レンズ鏡筒8に向けて反射するように傾き、制御回路から「OFF」の駆動信号を与えられた反射鏡は、入射する照明光が投射レンズ鏡筒8から外れた位置に向けて反射するように傾く。このように、微小ミラー型表示素子2では、入射する照明光を変調して投射レンズ鏡筒8に向けて反射する。また、微小ミラー型表示素子2の反射面2aには所定の映像が形成されている。
投射レンズ鏡筒8には、図2に示すように、レンズ16が保持されている。また、投射レンズ鏡筒8には、レンズ16の他にも図示を省略するレンズが保持されている。すなわち、投射レンズ鏡筒8には、レンズ16を含む投射レンズが保持されている。この投射レンズ鏡筒8は、図2に示すように、本体部17に着脱可能に取り付けられている。また、投射レンズ鏡筒8には、図1に示すように、この投射レンズ鏡筒8の光軸方向(図1の上下方向)において、本体部17への取付基準となる鏡筒側基準面8aが形成されている。鏡筒側基準面8aには、本体部17への取付時に位置決めをするための位置決め凹部(図示省略)が窪むように形成されている。また、投射レンズ鏡筒8には、本体部17に固定するためのフランジ部8bが径方向外側に突出するように形成されている(図3参照)。
投射レンズ鏡筒8に保持された投射レンズは、微小ミラー型表示素子2の反射面2aとスクリーン3とを光学的に共役な関係にする機能を果たしている。すなわち、微小ミラー型表示素子2の反射面2aに形成された映像は、投射レンズによって、スクリーン3に拡大投射される。
なお、本形態の投射型表示装置1では、投射レンズ鏡筒8として、所定の焦点距離の投射レンズが標準のレンズとして保持されたものの他、ワイドコンバータやテレコンバータといったオプションレンズが保持されたものも用いられる。すなわち、本形態の投射型表示装置1では、種々の投射レンズが保持された種々の投射レンズ鏡筒8が本体部17に着脱可能となっており、オプションレンズの使用が可能となっている。そのため、投射型表示装置1では、微小ミラー型表示素子2の反射面2aからスクリーン3までの投射距離が変更可能となる。
微小ミラー型表示素子2や照明光学系5は、本体部17に保持されている。具体的には、図2の紙面奥側で、微小ミラー型表示素子2や照明光学系5は本体部17に保持されている。すなわち、本体部17の投射レンズ鏡筒8が取り付けられる側とは反対側となる位置で、微小ミラー型表示素子2や照明光学系5は本体部17に保持されている。本体部17の詳細な構成は後述する。
(本体部の構成)
図3は、図2に示す本体部17の分解斜視図である。図4は、図3に示すマウントフランジ43とスペーサ48と第2移動体23とを抜き出して示す分解斜視図である。図5は、図3に示すマウントフランジ43の背面を示す背面図である。
本体部17は、図3に示すように、照明光学系5(図3では図示省略)や微小ミラー型表示素子2が固定される表示素子固定部材18と、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に直交する方向で、表示素子固定部材18に対して相対移動が可能な移動部19と、投射レンズ鏡筒8が固定される鏡筒固定部20とを備えている。なお、以下では、図3に示すように、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に直交する方向でかつ図3の上下方向をY方向、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に直交する方向でかつY方向に直交する方向をX方向と表記する。また、投射レンズ鏡筒8の光軸方向でかつ図3の紙面手前側を手前側、投射レンズ鏡筒8の光軸方向でかつ図3の紙面奥側を奥側と表記する。
表示素子固定部材18は、アルミ等の金属部材から中空の箱状に形成されている。図3に示すように、表示素子固定部材18の投射レンズ鏡筒8側(手前側)には、移動部19を取り付けるための取付部18aが形成されている。この取付部18aの中心には、表示素子固定部材18の内部に貫通する円形の開口部18bが形成されている。また、取付部18aのY方向両端(上下端)には、奥側に向かうにしたがってY方向内側へ傾斜していく傾斜面18c、18cが形成されている。
本形態の表示素子固定部材18では、奥側の面に微小ミラー型表示素子2が固定されている。また、表示素子固定部材18では、図3の左側の面にロッドインテグレータ11やリレーレンズ12が固定されており、表示素子固定部材18の内部には、図3の左側からランプ4の照明光が入射する。そして、表示素子固定部材18の内部に入射した照明光は、照明光学系5を経由して微小ミラー型表示素子2に入射して変調され、変調された光が投射レンズ鏡筒8に向かって開口部18bを通過する。
移動部19は、X方向へ移動可能な第1移動体22とY方向へ移動可能な第2移動体23とを備えている。第2移動体23は、第1移動体22に対してY方向へ相対移動可能に構成され、第1移動体22は、第2移動体23とともに表示素子固定部材18に対してX方向へ相対移動可能に構成されている。
第1移動体22は、たとえば、アルミ等の金属部材から形成されている。また、第1移動体22は、図3に示すように、手前側が開口した略直方体の箱状に形成され、奥側が取付部18aに当接する当接部22aとなっている。当接部22aには、微小ミラー型表示素子2で反射される光が投射レンズ鏡筒8に向かって通過する開口部22bが形成されている。
本形態の第1移動体22は、摺動性に優れた樹脂部材で形成されY方向で互いに平行に配置された2本のガイド部材24、24によって、表示素子固定部材18に対してX方向へ相対移動可能に取り付けられている。また、第1移動体22は、X方向駆動手段25によって駆動され、表示素子固定部材18に対してX方向へ相対移動するように構成されている。
図3に示すように、ガイド部材24には、表示素子固定部材18の傾斜面18cに当接する傾斜面24aが形成されている(図3の下側に図示されたガイド部材24の傾斜面24aは図示省略)。また、ガイド部材24、24は、傾斜面24aと傾斜面18cとが当接した状態で、かつ、取付部18aと当接部22aとが当接した状態で当接部22aに固定されている。そして、X方向駆動手段25によって第1移動体22が駆動されるときには、傾斜面18cに対して傾斜面24aが摺動することで、第1移動体22がX方向へ案内される。
X方向駆動手段25は、図3に示すように、送りネジ26と、送りネジ26を回転駆動するモータ27と、送りネジ26に螺合する連結ナット28と、モータ27の動力を送りネジ26に伝達する歯車29、29とを備えている。送りネジ26は、表示素子固定部材18に固定された2つの軸受30、30によって回転可能に保持されている。モータ27は、ブラケット31を介して表示素子固定部材18に固定されている。連結ナット28は、第1移動体22に取り付けられている。そして、モータ27によって回転する送りネジ26に螺合する連結ナット28がX方向に移動することで、連結ナット28が取り付けられた第1移動体22が、表示素子固定部材18に対してX方向へ移動する。
第2移動体23は、たとえば、アルミ等の金属部材で扁平な略直方体状に形成されている。第2移動体23の手前側には、鏡筒固定部20を構成する後述のマウントフランジ43が固定される略矩形状のフランジ固定部23aが奥側へ窪むように形成されている。また、第2移動体23の中心には、微小ミラー型表示素子2で反射される光が投射レンズ鏡筒8に向かって通過する円形の開口部23bが形成されている。さらに、第2移動体23のX方向両端(左右端)には、図4に示すように、奥側に向かうにしたがってX方向外側へ傾斜していく傾斜面23c、23cが形成されている。
フランジ固定部23aの4隅には、図4に示すように、マウントフランジ43を固定するための4つのネジ孔23dが形成されている。また、図4におけるフランジ固定部23aの上端側に形成された2つのネジ孔23dの内側には、マウントフランジ43の位置決めをするための2つの位置決め突起23eが、手前側に突出するように形成されている。さらに、フランジ固定部23aには、後述のスペーサ48の位置決めをするための位置決め突起23fが、投射レンズ鏡筒8に向かって手前側に突出するように、かつ、開口部23bの周縁に沿うように形成されている。本形態では、図4に示すように、4箇所にスペーサ48が配設されるように構成されており、各箇所に対してそれぞれ2つの位置決め突起23fが形成されている。すなわち、フランジ固定部23aには8つの位置決め突起23fが形成されている。
図3に示すように、第2移動体23は、摺動性に優れた樹脂部材で形成された2本のガイド部材34、34によって、第1移動体22に対してY方向へ相対移動可能に取り付けられている。また、第2移動体23は、Y方向駆動手段35によって駆動され、第1移動体22に対してY方向へ相対移動するように構成されている。
ガイド部材34には、図3に示すように、第2移動体23の傾斜面23cに当接する傾斜面34aが形成されている。また、ガイド部材34、34は、傾斜面23cと傾斜面34aとが当接した状態で、かつ、当接部22aと第2移動体23とが当接した状態で当接部22aに固定されている。そして、Y方向駆動手段35によって第2移動体23が駆動されるときには、傾斜面34aに対して傾斜面23cが摺動することで、第2移動体23がY方向へ案内される。
Y方向駆動手段35は、X方向駆動手段25と同様に、送りネジ36と、送りネジ36を回転駆動するモータ37と、送りネジ36に螺合する連結ナット38と、モータ37の動力を送りネジ36に伝達する歯車39、39とを備えている。送りネジ36は、第1移動体22に固定された2つの軸受40、40によって回転可能に保持されている。モータ37は、ブラケット41を介して第1移動体22に固定されている。連結ナット38は、第2移動体23に取り付けられている。そして、モータ37によって回転する送りネジ36に螺合する連結ナット38がY方向に移動することで、連結ナット38が取り付けられた第2移動体23が、第1移動体22に対してY方向へ移動する。
鏡筒固定部20は、投射レンズ鏡筒8の鏡筒側基準面8aが当接する取付基準面43aが形成されたマウントフランジ43と、投射レンズ鏡筒8を固定するため、投射レンズ鏡筒8の着脱時に回転するマウントリング44と、マウントリング44の回転を防止するロック部材45とを備えている。本形態では、マウントフランジ43は、取付基準面43aが形成された基準面形成部材となっている。また、基準面形成部材であるマウントフランジ43は、上述のように、第2移動体23に固定される。すなわち、本形態では、第2移動体23は、基準面形成部材が取り付けられる取付部材となっている。
マウントフランジ43は、樹脂成型で形成された樹脂成型品であり、図4、図5に示すように、扁平な略円筒状の円筒部43bと、奥側で円筒部43bから径方向外側に広がるように形成された略三角形状の4つのフランジ部43cとから構成されている。円筒部43bの内周側には、投射レンズ鏡筒8の一部が挿通される。また、フランジ部43cが第2移動体23のフランジ固定部23aにスペーサ48を介して当接した状態で、マウントフランジ43は、第2移動体23に固定される。
円筒部43bの手前側には、取付基準面43aが形成されている。具体的には、略矩形状の取付基準面43aが略90°ピッチで、かつ、手前側にわずかに突出するように、4箇所に形成されている。本形態では、この取付基準面43aに鏡筒側基準面8aが直接当接する。また、円筒部43bの手前側には、投射レンズ鏡筒8の鏡筒側基準面8aに形成された位置決め凹部(図示省略)とともに、投射レンズ鏡筒8の位置決めをするための2つの位置決め突起43d、43dが形成されている。さらに、フランジ部43cよりも手前側の円筒部43bの外周面には、ネジ加工が施されており(図示省略)、このネジ加工が施された部分はオネジ部となっている。
4つのフランジ部43cにはそれぞれ、ネジ孔23dに螺合されるネジ(図示省略)が挿通される貫通孔43eが形成されている。また、図4の図示上側に形成された2つのフランジ部43cにはそれぞれ、位置決め突起23eとともにマウントフランジ43の位置決めをするための位置決め孔43fが形成されている。さらに、位置決め孔43fが形成されたフランジ部43cの一方(図4の左側のフランジ部43c)には、ロック部材45を構成する後述のロックボタン46の一部が挿通される2つの挿通孔43gが形成されている。
また、円筒部43bの背面(奥側の面)には、図5に示すように、複数の肉抜き部43hが背面から窪むように形成されている。これらの肉抜き部43hは、マウントフランジ43のひけを防止するためのもので樹脂成型時に形成される。また、マウントフランジ43が第2移動体23に固定されたときに、複数の肉抜き部43hのうちいくつかの肉抜き部43hが位置決め突起23fに対向する位置に配設されるように、複数の肉抜き部43hが形成されている。このように、肉抜き部43hは、突起23fとの接触(干渉)を避けるための逃がし部ともなっている。また、肉抜き部43hを囲む枠部43iと、フランジ部43cの奥側の面がフランジ固定部23aや後述するスペーサ48に当接する当接面となる。
マウントリング44は、樹脂成型によって、扁平な略円筒形状に形成されている。このマウントリング44の内周側には、マウントフランジ43のオネジ部(図示省略)と螺合するメネジ部(図示省略)が形成されている。また、マウントリング44には、図3に示すように、外周面の一部から径方向外側へ突出する外側フランジ部44aが形成されている。この外側フランジ44aは、ロック部材45とともにマウントリング44の回転を防止するために設けられている。
さらに、マウントリング44には、図3に示すように、手前側で、径方向に内側に突出する内側フランジ部44bが形成されている。具体的には、内側フランジ部44bは、所定の角度ピッチで3箇所に形成されている。また、内側フランジ44bの内径は、投射レンズ鏡筒8のフランジ部8bの外径よりも小さく形成され、3箇所に形成された内側フランジ44b間部分の内径は、投射レンズ鏡筒8のフランジ部8bの外径よりも大きく形成されている。この内側フランジ44bは、本体部17に投射レンズ鏡筒8を固定する際に、投射レンズ鏡筒8のフランジ部8bに当接して投射レンズ鏡筒8を固定する機能を果たしている。具体的には、以下のように、内側フランジ44bによって、投射レンズ鏡筒8が固定される。
まず、第2移動体23に固定されたマウントフランジ43のオネジ部にマウントリング44のメネジ部が軽く螺合されている。この状態で、投射レンズ鏡筒8の鏡筒側基準面8aがマウントフランジ43の取付基準面43aに突き当てられる。より具体的には、投射レンズ鏡筒8のフランジ部8bが3箇所に形成された内側フランジ44bの間を通過して、鏡筒側基準面8aが取付基準面43aに突き当てられる。この状態で、マウントリング44がマウントフランジ43に対してねじ込まれると、フランジ部8bの手前側の面と、内側フランジ44bの奥側の面とが当接して、内側フランジ44bによって、投射レンズ鏡筒8が固定される。
ロック部材45は、外側フランジ44aに当接してマウントリング44の回転を防止するロックボタン46と、ロックボタン46を手前側に付勢する圧縮コイルバネ47とを備えている。投射レンズ鏡筒8が本体部17に固定されていない状態では、ロックボタン46は、圧縮コイルバネ47に付勢され、外側フランジ44aの奥側の面に当接している。そして、マウントリング44がマウントフランジ43に対してねじ込まれ、投射レンズ鏡筒8が本体部17に固定されると、ロックボタン46は外側フランジ44aから外れて手前側に突出する。この状態で、マウントフランジ43とマウントリング44とのネジ結合が緩む方向に、マウントリング44が回転しようとすると、手前側に突出したロックボタン46が外側フランジ44aの周方向端部44c(図3参照)に当接して、マウントリング43の回転が防止される。すなわち、本形態では、外側フランジ44aとロック部材45とによって、本体部17にしっかりと固定された投射レンズ鏡筒8が、本体部17から緩んでしまうのを防止している。
(調整機構の構成)
図6は、図1に示す投射型表示装置1における本体部17と投射レンズ鏡筒8との光軸方向の関係を模式的に示す模式図である。
投射型表示装置1では、スクリーン3上に投射される映像の解像度が低下するのを防止するため、本体部17への取付基準となる投射レンズ鏡筒8の鏡筒側基準面8aと、微小ミラー型表示素子2の反射面2aとの距離となるフランジバック(図6参照)の調整が必要となる。以下、投射型表示装置1におけるフランジバックの調整機構を説明する。
本形態のフランジバックの調整機構は、図3等に示すように、投射レンズ鏡筒8の光軸方向で第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されるスペーサ48である。本形態では、上述のように、マウントフランジ43の取付基準面43aに鏡筒側基準面8aが直接当接する。そのため、スペーサ48によって、取付基準面43aと微小ミラー型表示素子2の反射面2aとの距離Lを調整することで、鏡筒側基準面8aと反射面2aとの距離、すなわち、フランジバックが調整される。なお、スペーサ48は、本体部17の一部を構成している。
図4等に示すように、本形態では、第2移動体23とマウントフランジ43との間には、4箇所にスペーサ48が配設されている。すなわち、第2移動体23とマウントフランジ43との間には、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に直交する平面内の4箇所にスペーサ48が配設されている。そして、このスペーサ48によって、取付基準面43aと微小ミラー型表示素子2の反射面2aとの距離Lがほぼ一定の値(具体的には、所定の設計近似値)となるように、本体部17の組立時に距離Lの調整が行われる。
スペーサ48は、ステンレスの薄鋼板で略T形状に形成されている。このスペーサ48の厚さはたとえば、0.1mmであり、このスペーサ48を積層することで、0.1mm単位で取付基準面43aと反射面2aとの距離Lを調整することができる。本形態では、本体部17を構成する各種部品の精度や本体部17の組立精度等によっては、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に複数枚重ねた状態のスペーサ48が第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されることや、第2移動体23とマウントフランジ43との間にスペーサ48が配設されないこともある。また、スペーサ48が配設される4箇所でそれぞれ配設されるスペーサ48の枚数が異なることもある。なお、厚さの違うスペーサ48を数種類準備して、スペーサ48を入れ替えることで、取付基準面43aと微小ミラー型表示素子2の反射面2aとの距離Lを調整しても良い。
また、それぞれのスペーサ48には、2つの位置決め突起23fが嵌め込まれる2つの位置決め孔48aが形成されている。また、スペーサ48は、マウントフランジ43とともに第2移動体23に固定される構造となっている。そのため、各スペーサ48には、ネジ孔23dに螺合されるネジ(図示省略)が挿通される貫通孔48bが形成されている。なお、スペーサ48がプレス加工で形成される場合には、スペーサ48のかえり側を肉抜き部43hが形成されたマウントフランジ43側に向けて配設することが好ましい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の投射型表示装置1では、本体部17は、鏡筒側基準面8aが直接当接する取付基準面43aと微小ミラー型表示素子2の反射面2aとの距離Lを調整する調整機構として、スペーサ48を備えている。そのため、スペーサ48によって、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lをほぼ一定の距離に調整することができる。すなわち、スペーサ48によって、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lを設計近似値に調整することができ、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lのばらつき(すなわち、本体部17側のばらつき)を防止することができる。そのため、たとえば、標準のレンズが保持された投射レンズ鏡筒8からオプションレンズが保持された投射レンズ鏡筒8への交換が行われる場合であっても、本体部17側のばらつきがスクリーン3に投射される映像の解像度に与える影響を排除することができる。その結果、スクリーン3に投射される映像の解像度の低下を抑制することができる。
また、本形態では、スペーサ48によって、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lを設計近似値に調整することができるため、取付基準面43aと反射面2aとの距離が設計近似値となっている基準本体部を製作し、この基準本体部を用いてオプションレンズが保持された投射レンズ鏡筒8を製造することで、投射レンズ鏡筒8側のばらつきも防止することができる。その結果、スクリーン3に投射される映像の解像度の低下をより抑制することができる。
本形態では、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lを調整する調整機構として、第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されるスペーサ48を用いている。そのため、簡易な構成で、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lを調整することができる。
本形態では、第2移動体23とマウントフランジ43との間には、4箇所にスペーサ48が配設されている。そのため、各箇所に配設されるスペーサ48の厚さ、あるいは、枚数を変更することで、第2移動体23に対するマウントフランジ43の光軸方向の傾きを調整することができる。
ここで、上述のように、本体部17を構成する各種部品の精度や本体部17の組立精度等によっては、第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されるスペーサ48の厚さが薄くなったり、スペーサ48が配設されないこともある。そのため、マウントフランジ43とスペーサ48との当接面、あるいは、マウントフランジ43とフランジ固定部23aとの当接面から、マウントフランジ43側へ第2移動部材23の位置決め突起23fが突出することもある。このような場合であっても、本形態では、マウントフランジ43における位置決め突起23fに対向する位置には肉抜き部43hが形成されているため、位置決め突起23fとマウントフランジ43との干渉を防止して、マウントフランジ43の当接面とスペーサ48、あるいは、マウントフランジ43の当接面とフランジ固定部23aとを確実に当接させることができる。すなわち、樹脂成型時に形成される肉抜き部43hを利用した簡易な構成で、位置決め突起23fとマウントフランジ43との干渉を防止することができる。
本形態では、本体部17は、投射レンズ鏡筒8の光軸方向に直交する方向で、表示素子固定部材18に対して相対移動が可能な移動部19を備えている。すなわち、本体部17は、X方向へ移動可能な第1移動体22とY方向へ移動可能な第2移動体23とを備えている。そのため、投射型表示装置1を固定した状態であっても、スクリーン3上の映像の投射位置を調整することができる。一方、本体部17が第1移動体22と第2移動体23とを備える場合には、その分、本体部17の部品点数が増えるため、取付基準面43aと反射面2aとの距離Lにばらつきが生じやすくなるが、本形態の構成を採用することで、距離Lのばらつきを防止することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。たとえば、上述した形態では、フランジバックの調整機構は、投射レンズ鏡筒8の光軸方向で第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されるスペーサ48である。この他にもたとえば、モータや送りネジ等を用いてマウントフランジ43を第2移動体23に対して投射レンズ鏡筒8の光軸方向に移動させる機構をフランジバックの調整機構として採用しても良い。
また、上述した形態では、スペーサ48は、第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設されている。この他にもたとえば、表示素子固定部材18と第1移動体22との間や、第1移動体22と第2移動体23との間にスペーサ48を配設しても良い。すなわち、微小ミラー型表示素子2が固定される表示素子固定部材18と取付基準面43aとの間であれば、いずれの位置にスペーサ48が配設されても良い。
さらに、上述した形態では、第2移動体23とマウントフランジ43との間には、4箇所にスペーサ48が配設されている。この他にもたとえば、4つのスペーサ48が一体となったスペーサを第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設しても良い。すなわち、リング状に形成されたスペーサを第2移動体23とマウントフランジ43との間に配設しても良い。また、2箇所や3箇所にスペーサを配設しても良いし、5箇所以上の箇所にスペーサを配設しても良い。3箇所以上の箇所にスペーサを配設した場合には、第2移動体23に対するマウントフランジ43の光軸方向の傾きを調整することが可能になる。
さらにまた、上述した形態では、移動部19は、X方向へ移動可能な第1移動体22とY方向へ移動可能な第2移動体23とを備えている。この他にもたとえば、移動部19は、X方向またはY方向のいずれかにのみ移動する構成であっても良い。また、移動部19は必ずしも必要でなく、表示素子固定部材18にマウントフランジ43がスペーサ48を介して直接固定されても良い。
本発明の実施の形態にかかる投射型表示装置の概略構成を示す概略構成図である。 図1に示す微小ミラー型表示素子が保持される本体部に投射レンズ鏡筒が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図2に示す本体部の分解斜視図である。 図3に示すマウントフランジとスペーサと第2移動体とを抜き出して示す分解斜視図である。 図3に示すマウントフランジの背面を示す背面図である。 図1に示す投射型表示装置における本体部と投射レンズ鏡筒との光軸方向の関係を模式的に示す模式図である。
符号の説明
1 投射型表示装置
2 微小ミラー型表示素子
2a 反射面
8 投射レンズ鏡筒
8a 鏡筒側基準面
16 レンズ(投射レンズの一部)
17 本体部
18 表示素子固定部材
19 移動部
22 第1移動体
23 第2移動体(取付部材)
23f 位置決め突起
43 マウントフランジ(基準面形成部材)
43a 取付基準面
43h 肉抜き部
48 スペーサ(調整機構)

Claims (4)

  1. 投射レンズが保持される投射レンズ鏡筒と、微小ミラー型表示素子と、該微小ミラー型表示素子が保持されるとともに上記投射レンズ鏡筒が取り付けられる本体部とを備える投射型表示装置において、
    上記投射レンズ鏡筒には、光軸方向の取付基準となる鏡筒側基準面が形成され、
    上記本体部には、上記鏡筒側基準面が当接する取付基準面が形成され、上記本体部は、上記微小ミラー型表示素子の反射面と上記取付基準面との距離を調整するスペーサを備え、
    上記スペーサは、上記微小ミラー型表示素子が固定される表示素子固定部材と、該表示素子固定部材と別体で形成され、上記取付基準面が形成される基準面形成部材との間に配設され、
    上記本体部は、上記スペーサの位置決めのために、上記投射レンズ鏡筒の光軸方向に、かつ、上記基準面形成部材に向かって突出する位置決め突起が形成されるとともに、上記基準面形成部材が取り付けられる取付部材を備え、
    上記基準面形成部材は樹脂成型で形成され、上記基準面形成部材における上記位置決め突起との対向部分には、上記位置決め突起の突出方向に窪む肉抜き部が形成されていることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記スペーサは、前記投射レンズ鏡筒の光軸方向に直交する平面内で、少なくとも3箇所に配設されていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記本体部は、前記微小ミラー型表示素子が固定される表示素子固定部材と、前記投射レンズ鏡筒の光軸方向に直交する方向で、上記表示素子固定部材に対する相対移動を行う移動部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記移動部は、互いに直交する方向に移動する第1移動体と第2移動体とを備え、上記第1移動体は上記第2移動体とともに前記表示素子固定部材に対する相対移動を行い、上記第2移動体は上記第1移動体に対する相対移動を行うことを特徴する請求項3記載の投射型表示装置。
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