JP4901768B2 - 光合分波器 - Google Patents

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Description

本発明は、光合分波器に関する。
近年、LSI(Large Scale Integrated circuit)配線の信号伝送における遅延・クロストーク・損失などの問題が重要視される中で、高速・電磁ノイズフリー・低損失といった特長を有する光信号をLSIにおける信号伝送に適用しようとする機運が高まっている。このような状況において、LSIへの集積化も視野に入れた各種の光デバイスが考案されている。中でも、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップ(分離)する、もしくは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路支線から光導波路主線へとアッド(追加)する、マイクロリング光共振器には大きな期待が寄せられている(たとえば、特許文献1参照)。なぜなら、大容量信号伝送を実現する波長多重光伝送において、マイクロリング光共振器は光信号の合分波器としてLSI内に集積可能な上、小型・高速という利点を有するからである。
しかしながら、特許文献1に記載されたようなマイクロリング光共振器のリング直径は、小さいものでも、たとえば10マイクロメートルであり、現代のLSIにおける回路サイズ(たとえば1マイクロメートル)に比べて非常に大きい。そのため、複数のマイクロリング光共振器をLSI内に高密度で集積することは困難であった。
特表2006−504145号公報
本発明は、LSI内に複数のマイクロリング光共振器を高密度に集積することが可能な光合分波器を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、複数の波長の光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を、前記光導波路主線の配置面に対して、上層、同層または下層のいずれか2層に配置してなることを特徴とする光合分波器が提供される。
また、本願発明の一態様によれば、複数の波長の光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を、前記光導波路主線の光導波方向に沿う両側に配置してなることを特徴とする光合分波器が提供される。
LSI内に複数のマイクロリング光共振器を高密度に集積することが可能な光合分波器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各図面の寸法および比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係および/または比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。特に、以下に示すいくつかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置などによって、本発明の技術思想が特定されるものではない。この発明の技術思想は、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について詳細に説明する前に、まず、図2を用いて、本発明の概念について簡単に説明する。図2において、100は光導波路主線、101a,101bは、それぞれ、光導波路主線100と光結合するマイクロリング光共振器、102a,102bは、それぞれ、マイクロリング光共振器101a,101bの中心点である。また、図中の、1/2・aはマイクロリング光共振器101aのリング導波路の外径の1/2、1/2・bはマイクロリング光共振器101bのリング導波路の外径の1/2、cはマイクロリング光共振器101a,101bの中心間距離である。
本図より、マイクロリング光共振器101a,101bの中心間距離cが、それぞれのマイクロリング光共振器101a,101bの外径の1/2の合計以下となる場合、すなわち、c≦1/2(a+b)である場合、2つのマイクロリング光共振器101a,101bのリング導波路どうしが接触することは明らかであり、このとき、一方(または、他方)のマイクロリング光共振器内を導波する光が他方(または、一方)のマイクロリング光共振器内に漏れ出し、波長選択性および出力光強度などの面において、マイクロリング光共振器の特性が悪化することは明らかである。
これに対し、本発明の第1の実施形態においては、複数の波長の光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を、上記光導波路主線の配置面に対して、上層、同層または下層のいずれか2層に配置するようにしたものであって、これにより、たとえば2つのマイクロリング光共振器101a,101bを、そのマイクロリング光共振器101a,101bの中心間距離cが、2つのマイクロリング光共振器101a,101bの配置面と平行な同一水平射影面において、c≦1/2(a+b)を満たすように配置することが可能となる。すなわち、特性を悪化させることなく、LSI内に複数のマイクロリング光共振器を高密度に集積することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。図1において、10は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )を導波する光導波路主線である。11a〜11fは、それぞれ、光導波路主線10の上層に配置されたマイクロリング光共振器である。12a〜12eは、それぞれ、光導波路主線10の下層に配置されたマイクロリング光共振器である。13a〜13fは、それぞれ、マイクロリング光共振器11a〜11fの光導波路支線であり、14a〜14eは、それぞれ、マイクロリング光共振器12a〜12eの光導波路支線である。光導波路支線13a〜13f,14a〜14eは、光導波路主線10と同層に設けられている。
マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eは、それぞれ、共振波長ごとに異なるリング直径を有し、たとえば、光導波路主線10の光導波方向に沿って、リング直径が徐々に小さく(もしくは、徐々に大きく)なるように順番に並べられている。
また、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eは、たとえば、マイクロリング光共振器11aとマイクロリング光共振器12aとの中心間距離、マイクロリング光共振器12aとマイクロリング光共振器11bとの中心間距離、マイクロリング光共振器11bとマイクロリング光共振器12bとの中心間距離、マイクロリング光共振器12bとマイクロリング光共振器11cとの中心間距離、マイクロリング光共振器11cとマイクロリング光共振器12cとの中心間距離、マイクロリング光共振器12cとマイクロリング光共振器11dとの中心間距離、マイクロリング光共振器11dとマイクロリング光共振器12dとの中心間距離、マイクロリング光共振器12dとマイクロリング光共振器11eとの中心間距離、マイクロリング光共振器11eとマイクロリング光共振器12eとの中心間距離、マイクロリング光共振器12eとマイクロリング光共振器11fとの中心間距離が、それぞれのリング導波路の外径の1/2の合計よりも小さくなるように配置されている。
なお、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eは、光導波路主線10の上層および下層に交互に配置されている。また、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eは光導波路主線10と光結合するように配置され、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eともそれぞれ光結合するように配置されている。
このような構成においては、光導波路主線10を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )のうち、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、それぞれ、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eにドロップされる。本実施形態の場合、波長光λ1 は、マイクロリング光共振器11aによって、光導波路支線13aにドロップされる。同様に、波長光λ2 は、マイクロリング光共振器12aによって、光導波路支線14aにドロップされる。同様に、波長光λ3 は、マイクロリング光共振器11bによって、光導波路支線13bにドロップされる。同様に、波長光λ4 は、マイクロリング光共振器12bによって、光導波路支線14bにドロップされる。同様に、波長光λ5 は、マイクロリング光共振器11cによって、光導波路支線13cにドロップされる。同様に、波長光λ6 は、マイクロリング光共振器12cによって、光導波路支線14cにドロップされる。同様に、波長光λ7 は、マイクロリング光共振器11dによって、光導波路支線13dにドロップされる。同様に、波長光λ8 は、マイクロリング光共振器12dによって、光導波路支線14dにドロップされる。同様に、波長光λ9 は、マイクロリング光共振器11eによって、光導波路支線13eにドロップされる。同様に、波長光λ10は、マイクロリング光共振器12eによって、光導波路支線14eにドロップされる。同様に、波長光λ11は、マイクロリング光共振器11fによって、光導波路支線13fにドロップされる。これにより、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eには、それぞれ、単一(もしくは、複数)の波長光λ1 〜λ11のみが導波される。
本実施形態によれば、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eを、光導波路主線10の上層および下層に積層させて配置するようにしたので、1層(単層)のみに配置する場合に比べて、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eの集積密度を2倍程度か、それ以上に高めることが可能となる。よって、LSI内に光合分波器を集積する場合において、マイクロリング光共振器を高密度に配置することが可能となり、LSIに光配線を効果的に適用できるようになるなど、LSIの高性能化に大きく貢献することが可能となるものである。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。なお、図1に示した光合分波器(分波器)と同一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
第1の実施形態で示した光合分波器(図1参照)において、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eを介して光導波路主線10と結合する光導波路支線13a〜13f,14a〜14eは、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eと直接光結合しない他のマイクロリング光共振器との干渉を最小限に抑えるため、水平射影面上において、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eの光導波方向と、光導波路支線13a〜13f,14a〜14eと直接光結合しない他のマイクロリング光共振器の光導波方向、すなわちマイクロリング光共振器の接線方向とが、垂直に交差するように配置するのが望ましい。
そこで、本実施形態においては、たとえば図3に示すように、光導波路支線13a’〜13e’(13f’),14a’〜14e’を、光導波路主線10に対して非垂直(非直交)方向にまず直線部として引き出した後、垂直(直交)方向にさらに直線部として引き出すようにしている。これにより、光導波路支線13a’〜13e’(13f’),14a’〜14e’を、それぞれ、直接光結合しないマイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eとほぼ垂直に交差するように配置できる。
具体的には、図3に示した構成の分波器において、光導波路支線13a’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器12aのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線14a’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器11bのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線13b’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器12bのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線14b’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器11cのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線13c’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器12cのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線14c’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器11dのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線13d’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器12dのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線14d’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器11eのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線13e’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器12eのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。同様に、光導波路支線14e’は、直接光結合しないマイクロリング光共振器11fのリング導波路とほぼ垂直に交差するように配置される。
本実施形態によれば、光導波路支線13a’〜13e’(13f’),14a’〜14e’を、それぞれ、直接光結合しないマイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eとほぼ垂直に交差するように配置できるようになる結果、不要な光結合による光損失を抑えることが可能となるものである。
なお、上記した第1の実施形態および第2の実施形態においては、いずれも、マイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eを光導波路主線10の上層と下層とに、それぞれ配置するようにした場合を例に説明した。これに限らず、たとえば、マイクロリング光共振器を光導波路主線の上層と同層もしくは同層と下層の少なくとも2層に配置するようにしてもよいし、上層と同層と下層の3層に配置するようにしてもよいことは述べるまでもない。
また、光導波路支線13a’〜13e’(13f’),14a’〜14e’は、たとえば、光導波路主線10に対して非垂直(非直交)方向にまず直線部を引き出し、曲線部を経て、垂直(直交)方向にさらに直線部を引き出すことにより、光導波路支線13a’〜13e’(13f’),14a’〜14e’を、それぞれ、直接光結合しないマイクロリング光共振器11a〜11f,12a〜12eとほぼ垂直に交差するように配置することもできる。
さらに、光導波路主線10および光導波路支線13a〜13f,14a〜14e,13a’〜13f’,14a’〜14e’は、共に、導波光の導波方向が1方向に限定されるものではないし、光導波路主線10と光導波路支線13a〜13f,14a〜14e,13a’〜13f’,14a’〜14e’とを多層構造とすることも可能である。
他の構成例(合分波器)について、さらに図4を用いて説明する。なお、図1に示した分波器と同一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
図4において、10は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λ10 ,λ11 )を導波する光導波路主線、11a〜11fは、それぞれ、光導波路主線10の上層に配置されたマイクロリング光共振器、12a〜12eは、それぞれ、光導波路主線10の下層に配置されたマイクロリング光共振器、13a’’〜13f’’は、それぞれ、マイクロリング光共振器11a〜11fによって光導波路主線10から波長選択的に光がドロップされる光導波路支線、14a’’〜14e’’は、それぞれ、マイクロリング光共振器12a〜12eによって光導波路主線10へと波長選択的に光がアッドされる光導波路支線である。光導波路支線13a’’〜13f’’は、マイクロリング光共振器11a〜11fに対してさらに上層にあり、光導波路支線14a’’〜14e’’は、マイクロリング光共振器12a〜12eに対してさらに下層にある。
本構成の場合、光導波路主線10を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 ,λ5 ,λ6 )は、図において、光導波路主線10の左側から入射され、マイクロリング光共振器11a〜11fがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、光導波路支線13a’’〜13f’’にそれぞれドロップされる。一方、光導波路支線14a’’〜14e’’をそれぞれ導波する波長光(λ7 ,λ8 ,λ9 ,λ10,λ11)は、それぞれの共振波長を有するマイクロリング光共振器12a〜12eによって、それぞれ光導波路主線10にアッドされる。その結果、光導波路主線10には複数の波長光(λ7 ,λ8 ,λ9 ,λ10,λ11)が導波され、図において、光導波路主線10の左側へ出射される。
このような構成においては、光導波路主線10から導波光をドロップするためのマイクロリング光共振器11a〜11fに接続する光導波路支線(ドロップ用光導波路支線)13a’’〜13f’’と、光導波路主線10へと導波光をアッドするためのマイクロリング光共振器12a〜12eに接続する光導波路支線(アッド用光導波路支線)14a’’〜14e’’と、光導波路主線10とが、間に、少なくともマイクロリング光共振器が形成される1層分の間隔を隔ててそれぞれ別層に配置される。したがって、これらドロップ用光導波路支線13a’’〜13f’’、アッド用光導波路支線14a’’〜14e’’、および、光導波路主線10との間において、導波光の相互干渉がないように、それぞれの距離を近づけたり、交差させたりすることが自由に可能になる。これは、光導波路支線13a’’〜13f’’,14a’’〜14e’’、および、光導波路主線10の引き回しに対して多大なる自由度を与えることができるものである。
さらには、ドロップ用光導波路支線13a’’〜13f’’において、光導波路主線10と接続する側と逆側の先端には、ドロップされた導波光を検出するための受光器、もしくは、ドロップ用光導波路支線13a’’〜13f’’から別の光導波路主線(または、支線)へと導波光を選択的にアッドする光デバイス(アッド用光デバイス)が接続される。また、アッド用光導波路支線14a’’〜14e’’において、光導波路主線10と接続する側と逆側の先端には、アッドするための導波光を発生する発光器、もしくは、別の光導波路主線(または、支線)からアッド用光導波路支線14a’’〜14e’’へ導波光を選択的にドロップする光デバイス(ドロップ用光デバイス)が接続される。
前述のように、光導波路支線13a’’〜13f’’,14a’’〜14e’’、および、光導波路主線10は、それぞれ別層に配置されているため、これら導波路に接続される光導波路主線・支線、受・発光器、アッド用・ドロップ用光デバイスも、それぞれ容易に別層に配置することができる。また、前述のように、光導波路支線13a’’〜13f’’,14a’’〜14e’’、および、光導波路主線10については、導波光の干渉などなく自由に引き回し可能であり、その結果、これら導波路に接続される光導波路主線・支線、受・発光器、アッド用・ドロップ用光デバイスのそれぞれの配置について、容易に分離・集約することが可能となる。これにより、それら各種光デバイス、ひいては、それら光デバイスに接続されるLSI電子回路のさらなる高密度集積化にも寄与することが可能である。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について詳細に説明する前に、図6を用いて、まず、本発明の概念について簡単に説明する。図6(a)において、100は光導波路主線、101a,101bは、それぞれ、光導波路主線100と光結合するマイクロリング光共振器、102a,102bは、それぞれ、マイクロリング光共振器101a,101bの中心点、103a,103bは、それぞれ、光導波路主線100とマイクロリング光共振器101a,101bのそれぞれの外周との距離が最小となるような光導波路主線100の中心線上の点(この場合、そのような点はそれぞれ2点ずつあるため、それら2点の中心点をそれぞれ103a,103bとしている)である。また、図中の、1/2・aはマイクロリング光共振器101aのリング導波路の外径の1/2、1/2・bはマイクロリング光共振器101bのリング導波路の外径の1/2、cは光導波路主線100の中心線上の点103a,103b間の距離である。
ここで、上記マイクロリング光共振器101a,101bの外周が接する場合、距離cは、たとえば図6(b)に示す台形の一辺と同等の長さを有することが分かる。すなわち、距離cが下記数1の式(1)を満たす場合、2つのマイクロリング光共振器101a,101bのリング導波路どうしが接触することは明らかであり、このとき、一方(または、他方)のマイクロリング光共振器内を導波する光が他方(または、一方)のマイクロリング光共振器内に漏れ出し、波長選択性および出力光強度などの面において、マイクロリング光共振器の特性が悪化することは明らかである。
Figure 0004901768
これに対し、本発明の第3の実施形態においては、複数の波長の光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を、光導波路主線の導波方向に沿って、光結合する順に、光導波路主線の両側に交互に配置するようにしたものであって、これにより、たとえば2つのマイクロリング光共振器101a,101bを、光導波路主線100とマイクロリング光共振器101a,101bのそれぞれの外周との距離が最小となるような光導波路主線100の中心線上の点103a,103b間の距離cが、2つのマイクロリング光共振器101a,101bの配置面と平行な同一水平射影面において、上記式(1)を満たすように配置することが可能となり、前述の効果を享受するものである。
図5は、本発明の第3の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。図5において、20は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )を導波する光導波路主線である。21a〜21kは、それぞれ、光導波路主線20の両側に交互に配置されたマイクロリング光共振器である。22a〜22kは、それぞれ、マイクロリング光共振器21a〜21kの光導波路支線である。マイクロリング光共振器21a〜21kは光導波路主線20の上層に設けられ、光導波路支線22a〜22kは光導波路主線20と同層に設けられている。
マイクロリング光共振器21a〜21kは、それぞれ、共振波長ごとに異なるリング直径を有し、たとえば、光導波路主線20の光導波方向に沿って、リング直径が徐々に小さく(もしくは、徐々に大きく)なるように順番に並べられている。また、マイクロリング光共振器21a〜21kは、光導波方向に沿って光導波路主線20と連続して光結合し、かつ、一方(外径a)および他方(外径b)の2つのマイクロリング光共振器を、光導波路主線20およびマイクロリング光共振器21a〜21kの配置面と平行な同一水平射影面において、光導波路主線20と2つのマイクロリング光共振器のそれぞれの外周との距離が最小となるような光導波路主線20の中心線上のそれぞれの点間距離cが、上記式(1)となるように配置されている。
たとえば、図5の範囲23を拡大した図7において、マイクロリング光共振器21aの外径をa、マイクロリング光共振器21bの外径をbとしたとき、マイクロリング光共振器21a,21bは、それぞれの外周921a,921bとの距離が最小となる光導波路主線20の、中心線920上の2点922a,923aおよび2点922b,923bのそれぞれの中心点924a,924bについて、それら中心点924a,924b間の距離cが、上記式(1)を満たすように配置されている。同様に、マイクロリング光共振器21bの外径をa、マイクロリング光共振器21cの外径をbとしたとき、マイクロリング光共振器21b,21cは、それぞれの外周921b,921cとの距離が最小となる光導波路主線20の、中心線920上の2点922b,923bおよび2点922c,923cのそれぞれの中心点924b,924cについて、それら中心点924b,924c間の距離cが、上記式(1)を満たすように配置されている。
なお、マイクロリング光共振器21a〜21kのうち、マイクロリング光共振器21a,21c,21e,21g,21i,21kは、光導波路主線20の光導波方向に沿う一方の側に配置され、マイクロリング光共振器21b,21d,21f,21h,21jは、光導波路主線20の光導波方向に沿う他方の側に配置されている。また、マイクロリング光共振器21a〜21kは光導波路主線20と光結合するように配置され、光導波路支線22a〜22kともそれぞれ光結合するように配置されている。
このような構成においては、光導波路主線20を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )のうち、マイクロリング光共振器21a〜21kがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、それぞれ、光導波路支線22a〜22kにドロップされる。これにより、光導波路支線22a〜22kには、それぞれ、単一(もしくは、複数)の波長光λ1 〜λ11のみが導波される。
本実施形態によれば、マイクロリング光共振器21a〜21kを、光導波路主線20の両側に、光導波路主線20の光導波方向に沿って、光結合する順に交互に同一層にて配置するようにしたので、光導波路主線20の光導波方向に沿う片側のみに配置する場合に比べて、マイクロリング光共振器21a〜21kの集積密度を2倍程度か、それ以上に高めることが可能となる。よって、LSI内に光合分波器を集積する場合において、マイクロリング光共振器を高密度に配置することが可能となり、LSIに光配線を効果的に適用できるようになるなど、LSIの高性能化に大きく貢献することが可能となるものである。
[第4の実施形態]
図8は、本発明の第4の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。なお、図5に示した光合分波器(分波器)と導一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
第3の実施形態で示した光合分波器(図5参照)において、マイクロリング光共振器21a〜21kは、光導波路主線20の光導波方向に沿うそれぞれの側に、リング直径が最も大きい(もしくは、最も小さい)マイクロリング光共振器から、リング直径の大きさの順に光導波路主線20と光結合するように配置するのが望ましい。
そこで、本実施形態においては、たとえば図8に示すように、光導波路主線20の光導波方向に沿う一方の側に、まず、リング直径の大きさの順にマイクロリング光共振器21a〜21fを配置するとともに、光導波路主線20の光導波方向に沿う他方の側に、残りの、マイクロリング光共振器21g〜21kをリング直径の大きさの順に配置するようにしている。これにより、光導波路主線20の両側に、光導波路主線20の光導波方向に沿って、マイクロリング光共振器21a〜21kを配置した際の集積密度をより高めることが可能となる。
本実施形態によれば、光導波路主線20の両側に複数のマイクロリング光共振器21a〜21kを配置した際の集積密度をより高めることが可能となる結果、LSI内に光合分波器を集積する場合において、高性能化とともに、LSIの小型化にも貢献できるものである。
なお、上記した第3の実施形態および第4の実施形態においては、いずれも、光導波路主線20の両側にそれぞれ配置されたマイクロリング光共振器21a〜21kに合わせて、光導波路支線22a〜22kが光導波路主線20の両側へ引き出されている例を示した。これに限らず、たとえば、光導波路主線と交差する形で、光導波路支線を光導波路主線の光導波方向に沿う片側方向へのみ引き出す構成とすることも可能である。
また、光導波路主線20および光導波路支線22a〜22kは、共に、導波光の導波方向が1方向に限定されるものではないし、光導波路主線20と光導波路支線22a〜22kとを単層または多層構造とすることも可能である。
他の構成例(合分波器)について、さらに図9を用いて説明する。なお、図8に示した分波器と同一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
図9において、20は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λ10,λ11)を導波する光導波路主線、21a〜21kは、それぞれ、光導波路主線20と同層に配置されたマイクロリング光共振器、22a〜22kは、それぞれ、光導波路主線20と同層に設けられた光導波路支線である。
本構成の場合、光導波路主線20を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λ5 ,λ6 )は、図において、光導波路主線20の左側から入射され、マイクロリング光共振器21a〜21fがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、光導波路支線22a〜22fにそれぞれドロップされる。一方、光導波路支線22g〜22kをそれぞれ導波する波長光(λ7 ,λ8 ,λ9 ,λ10,λ11)は、それぞれの共振波長を有するマイクロリング光共振器21g〜21kによって、それぞれ光導波路主線20にアッドされる。その結果、光導波路主線20には複数の波長光(λ7 ,λ8 ,λ9 ,λ10,λ11)が導波され、図において、光導波路主線20の左側へと出射される。
このような構成においては、マイクロリング光共振器21a〜21fとそれぞれ光結合する光導波路支線22a〜22fと、マイクロリング光共振器21g〜21kとそれぞれ光結合する光導波路支線22g〜22kとを、光導波路主線20に沿う片側一方ずつに分離して配置することができる。すなわち、一方はドロップするためのマイクロリング光共振器21a〜21fに接続する光導波路支線(ドロップ用光導波路支線)22a〜22fのみ、他方はアッドするためのマイクロリング光共振器21g〜21kに接続する光導波路支線(アッド用光導波路支線)22g〜22kのみとすることができる。これにより、図8に示すように、光導波路主線20、光導波路支線22a〜22k、および、マイクロリング光共振器21a〜21kがすべて同一層にある場合でも、光導波路支線22a〜22kと光導波路主線20とが交わって、導波光の相互干渉が起きたりしないようにすることが可能であり、光導波路支線22a〜22kおよび光導波路主線20の引き回しに対して大きな自由度を与えることができるものである。
さらには、ドロップ用光導波路支線22a〜22fにおいて、光導波路主線20と接続する側と逆側の先端には、ドロップされた導波光を検出するための受光器、もしくは、ドロップ用光導波路支線22a〜22fから別の光導波路主線(または、支線)へと導波光を選択的にアッドする光デバイス(アッド用光デバイス)が接続される。また、アッド用光導波路支線22g〜22kにおいて、光導波路主線20と接続する側と逆側の先端には、アッドするための導波光を発生する発光器、もしくは、別の光導波路主線(または、支線)からアッド用光導波路支線22g〜22kへ導波光を選択的にドロップする光デバイス(ドロップ用光デバイス)が接続される。
前述のように、光導波路支線22a〜22kは、光導波路主線20に沿う片側一方ずつに分離して配置されているため、これら導波路に接続される光導波路主線・支線、受・発光器、アッド用・ドロップ用光デバイスも、それぞれ容易に光導波路主線20に沿う片側一方ずつに分離・集約して配置することが可能になる。これにより、それら各種光デバイス、ひいては、それら光デバイスに接続されるLSI電子回路のさらなる高密度集積化にも寄与することが可能である。
[第5の実施形態]
図10は、本発明の第5の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。
本実施形態は、上述した第1の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせた場合を例に示すものであって、複数の波長光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を備えた分波器において、一方のマイクロリング光共振器の外径をaとし、他方のマイクロリング光共振器の外径をbとすると、上記一方のマイクロリング光共振器および上記他方のマイクロリング光共振器を、2つのマイクロリング光共振器の中心間距離cが、それぞれ、マイクロリング光共振器の配置面と平行な同一水平射影面において、c≦1/2(a+b)を満たすとともに、上記光導波路主線と上記一方のマイクロリング光共振器および上記他方のマイクロリング光共振器のそれぞれの外周との距離が最小となるような上記光導波路主線の中心線上のそれぞれの点間の距離dが、下記数2の式(2)となるように、光導波方向に沿う光導波路主線の両側に交互に、かつ、光導波路主線の配置面に対して、複数の層(上層、同層、または、下層のいずれか2層)に配置するようにしたものである。
Figure 0004901768
すなわち、図10において、30は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )を導波する光導波路主線である。31a〜31kは、それぞれ、光導波路主線30の上層で、かつ、光導波路主線30の両側に交互に配置されたマイクロリング光共振器である。32a〜32iは、それぞれ、光導波路主線30の下層で、かつ、光導波路主線30の両側に交互に配置されたマイクロリング光共振器である。33a〜33kは、それぞれ、マイクロリング光共振器31a〜31kの光導波路支線であり、34a〜34iは、それぞれ、マイクロリング光共振器32a〜32iの光導波路支線である。光導波路支線33a〜33k,34a〜34iは、光導波路主線30と同層に設けられている。
このような構成においては、光導波路主線30を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )のうち、マイクロリング光共振器31a〜31k,32a〜32iがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、それぞれ、光導波路支線33a〜33k,34a〜34iにドロップされる。これにより、光導波路支線33a〜33k,34a〜34iには、それぞれ、単一(もしくは、複数)の波長光λ1 〜λ20のみが導波される。
上記したように、第1の実施形態で示した分波器および第3の実施形態で示した分波器は組み合わせることが可能であり、組み合わせた場合には、マイクロリング光共振器31a〜31k,32a〜32iの集積密度を格段に向上でき、LSIの高性能化に大きく貢献することが可能となるものである。
なお、本実施形態の構成においても、不要な光結合による光損失を抑えるために、光導波路支線33a〜33i,34a〜34iを、それぞれ、直接光結合しないマイクロリング光共振器31a〜31k,32a〜32iとほぼ垂直に交差するように配置できることは勿論である。すなわち、第1の実施形態で示した分波器(光合分波器)と第3の実施形態で示した分波器(光合分波器)とを組み合わせる場合に限らず、たとえば、第2の実施形態で示した分波器(光合分波器)と第3の実施形態で示した分波器(光合分波器)とを組み合わせることも可能である。
同様に、第1の実施形態で示した分波器(光合分波器)と第4の実施形態で示した分波器(光合分波器)とを組み合わせることも、第2の実施形態で示した分波器(光合分波器)と第4の実施形態で示した分波器(光合分波器)とを組み合わせることも可能である。
[第6の実施形態]
上述した各実施形態においては、いずれも、光導波路主線を直線部のみとした分波器について示したが、これに限らず、たとえば光導波路主線は曲線部のみからなるものであってもよいし、直線部と曲線部とを組み合わせてなるものであってもよい。
図11は、本発明の第6の実施形態にしたがった、LSI内で波長多重光伝送を行うための光合分波器の構成例を示すものである。ここでは、単一もしくは複数の波長光を選択的に光導波路主線から光導波路支線へとドロップする、分波器として利用する場合を例に説明する。
すなわち、図11において、40は、複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )を導波する光導波路主線であり、直線部と曲線部とを有している。41a〜41hは、それぞれ、光導波路主線40の上層で、かつ、光導波路主線40の片側もしくは両側に配置されたマイクロリング光共振器である。42a〜42dは、それぞれ、光導波路主線40の下層で、かつ、光導波路主線40の片側もしくは両側に配置されたマイクロリング光共振器である。43a〜43hは、それぞれ、マイクロリング光共振器41a〜41hの光導波路支線であり、44a〜44dは、それぞれ、マイクロリング光共振器42a〜42dの光導波路支線である。光導波路支線43a〜43h,44a〜44dは、光導波路主線40と同層に設けられている。
このような構成においては、光導波路主線40を導波する複数の波長光(λ1 ,λ2 ,…,λn-1 ,λn )のうち、マイクロリング光共振器41a〜41h,42a〜42dがそれぞれ有する共振波長と一致した波長光のみ、それぞれ、光導波路支線43a〜43h,44a〜44dにドロップされる。これにより、光導波路支線43a〜43h,44a〜44dには、それぞれ、単一もしくは複数の波長光λ1 〜λ12のみが導波される。
上記したように、光導波路主線40に直線部と曲線部とを設けることにより、マイクロリング光共振器41a〜41h,42a〜42dを高密度に集積できるのみでなく、光導波路支線43a〜43h,44a〜44dをもより高密度に集積でき、LSIへの光配線の効果的な適用を可能とすることでLSIの高性能化に大きく貢献することが可能となるものである。
その他の実施形態としては、たとえば、光信号によるLSI内のデータバス(オンチップデータバス)通信にも適用することが可能である。すなわち、アッド専用とドロップ専用のマイクロリング光共振器の組、もしくは、アッドとドロップの両方の機能を同時に有するマイクロリング光共振器を、回路ブロックにおける入出力ポートとし、これを多数用意して光導波路主線と光結合させることで、複数の回路ブロック間で光通信を行うことが可能となる。この場合、多数のマイクロリング光共振器を高密度に集積できることにより、非常に大容量のデータ通信が可能な光データバスを構成できる可能性がある。
さらには、光信号の合分波器に限らず、光導波路支線を有しない変調器、または、リング型レーザとしても適用することが可能である。
特に、上記した各実施形態におけるマイクロリング光共振器、および、変調器またはリング型レーザについて、その形状は円でなくとも、楕円または直線と円弧とを組み合わせたものであっても構わない。
また、マイクロリング光共振器の個数も各実施形態に限定されないことは勿論である。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
第1の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。 図1に示した分波器の基本概念について説明するために示す図。 第2の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。 合分波器を構成した場合を例に示す平面図。 第3の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。 図5に示した分波器の基本概念について説明するために示す図。 図5に示した分波器の一部を取り出して示す図。 第4の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。 合分波器を構成した場合を例に示す平面図。 第5の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。 第6の実施形態に係る光合分波器(分波器)の構成例を示す平面図。
符号の説明
10,20,30,40…光導波路主線、11a〜11f,12a〜12e,21a〜21k,31a〜31k,32a〜32i,41a〜41h,42a〜42d…マイクロリング光共振器、13a〜13f,14a〜14e,13a’〜13f’,14a’〜14e’,13a’’〜13f’’,14a’’〜14e’’,22a〜22k,33a〜33k,34a〜34i,43a〜43h,44a〜44d…光導波路支線。

Claims (4)

  1. 複数の波長の光を導波する光導波路主線と直接光結合する2つ以上のマイクロリング光共振器を、前記光導波路主線の配置面に対して、上層、同層または下層のいずれか2層に配置してなり、
    前記2つ以上のマイクロリング光共振器を介して、それぞれ、前記光導波路主線と結合する光導波路支線をさらに備え、
    前記光導波路支線は、前記2つ以上のマイクロリング光共振器の配置面と平行な同一水平射影面において、直接光結合しないマイクロリング光共振器と垂直に交差するように配置されることを特徴とする光合分波器。
  2. 前記2つ以上のマイクロリング光共振器を、前記光導波路主線の光導波方向に沿う両側に配置してなることを特徴とする請求項1に記載の光合分波器。
  3. 前記2つ以上のマイクロリング光共振器は、前記光導波方向に沿う前記光導波路主線の両側に、それぞれ光結合する順に交互に配置されることを特徴とする請求項に記載の光合分波器。
  4. 前記2つ以上のマイクロリング光共振器は、異なる層に配置されて隣接するもの同士が一部重なり合っていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光合分波器。
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