JP4460543B2 - 光合分波モジュール及び集積光合分波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、音声と映像の複合した信号を2チャンネル分重ね合わせて光伝送する光合分波モジュール及び集積光合分波モジュールに係り、接続箇所や部品点数を可及的に低減できる光合分波モジュール及び集積光合分波モジュールに関する。
音声と映像を複合してなる1チャンネルの信号を2チャンネル分重ね合わせて光伝送するための光学装置として、光合分波モジュールが知られている。例えば、FTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる光でのデータ通信の分野では、1.3μm帯で音声のデータ通信を行い、1.55μm帯で映像のデータ通信を行う際に、1.55帯の入力ポートを2つ設けることで、これら2つの入力ポートを別々の通信会社に提供することができる。
図4に示した光合分波モジュール31は、第1の映像信号$1と第2の映像信号$2は映像多重化用PLC(プレーナ光波回路;Planar Lightwave Circuit)32に導入し、その映像多重化用PLC32には第1の映像信号$1と第2の映像信号$2とを合波して2分岐する映像多重化用波長無依存カプラ(WINC;Wavelength INsensitive Coupler)33を形成することにより、映像多重信号$1$2を該映像多重化用PLC32で2つに分岐して取り出し、音声多重信号$3は映像用波長帯域を除去するための反射フィルタ34に通し、反射フィルタ34から出射された音声多重信号$3を音声追加用PLC35に導入すると共に映像多重化用PLC32から出射される2つの映像多重信号$1$2を上記音声多重信号$3の両側に振り分けて音声追加用PLC35に導入し、その音声追加用PLC35には、音声多重信号$3を2つに分岐する分岐部36と、分岐された一方の音声多重信号$3とその同じ側に導入されている映像多重信号$1$2とを合波して2分岐する第1の音声追加化用波長無依存カプラ37と、分岐された他方の音声多重信号$3とその同じ側に導入されている映像多重信号$1$2とを合波して2分岐する第2の音声追加化用波長無依存カプラ38とを形成したものである。
ここで、2つの映像信号$1,$2の光波長は、1.55μmと1.56μmとする。音声多重信号$3に含まれる2つの音声信号の光波長は、1.31μmと1.49μmとする。また、反射フィルタ34は、1.5μm帯反射フィルタとする。
この光合分波モジュール31によれば、1.55μmの映像信号$1と1.56μmの映像信号$2とが映像多重化用PLC32の映像多重化用波長無依存カプラ33で合波されて1.55μm及び1.56μmの映像多重信号$1$2となり、この映像多重信号$1$2が2分岐されて出射され、音声追加用PLC35に導入される。1.31μm及び1.49μmの音声多重信号$3は、反射フィルタ34で1.5μm帯が除去されて出射され、音声追加用PLC35に導入される。音声追加用PLC35では、音声多重信号$3が分岐部36で分岐され、2つの音声追加化用波長無依存カプラ37,38にて、それぞれ映像多重信号$1$2と音声多重信号$3とが合波され2分岐されて出射される。
なお、波長無依存カプラ(WINC)は、光波長1.31μmから1.56μmまでを含む広い幅の光波長に対し合分波特性が均一なものである。
この結果、2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号$1$2$3を出力#1,#2,#3.#4として4つ取り出すことができる。
特開平8−190026号公報 特開平10−10346号公報
図4に示した従来の光合分波モジュール31は、光ファイバで繋ぐ接続箇所f(○に×印)が多い。すなわち、映像多重化用PLC32と音声追加用PLC35との間は2本の光ファイバで接続される。また、反射フィルタ34と音声追加用PLC35との間は1本の光ファイバで接続される。よって、3本の光ファイバを接続することになり、接続箇所は3箇所である。光ファイバは融着により接続するので、作業に時間がかかる。なお、入力$1,$2,$3の光ファイバ及び出力#1,#2,#3.#4の光ファイバのように光合分波モジュール31の外部から持ってくる光ファイバについては数えない。
また、従来の光合分波モジュール31は、部品点数が多い。すなわち、光ファイバを除いて数えると、映像多重化用PLC32と音声追加用PLC35と反射フィルタ34の3点を用いなければならない。
つまり、従来の光合分波モジュール31は、接続箇所が多いことによる製造コストの増大と部品点数が多いことによる製造・管理コストの増大が避けられない。
接続箇所や部品点数を減らすには、全ての光回路が1つのPLC上に形成されるのが理想である。ところが、2つの音声信号を多重化した音声多重信号と2つの映像信号の合計3つの信号を合波するためには、光パスの引き回し中に交差部を設けなければならない。このとき、光パスを光ファイバで構成すれば、光パスが交差しても光学的には相互の影響を生じない。しかし、PLCでは交差部におけるクロストークを考慮しなければならない。クロストークを無くするには、交差部における交差角を16度以上とする必要がある。この交差角の制約があるため、PLCのサイズが大きくなり、せっかく接続箇所や部品点数を減らした効果が減じられてしまう。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、接続箇所や部品点数を可及的に低減できる光合分波モジュール及び集積光合分波モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の光合分波モジュールは、波長の異なる4つの光信号を合分波する光合分波モジュールであって、
上記4つの光信号のうち2つの光信号が多重化された多重化光信号を入力する入力ポートと、該多重化光信号を2つに分岐するための分岐部と、これら入力ポートと分岐部との間で上記多重化光信号以外の光信号を遮断する反射フィルタとを前段PLCに形成し、
上記分岐部からの2つの多重化光信号を入力する2つの多重側ポートと、該2つの多重側ポートの中間に配置され上記4つの光信号のうち上記多重化光信号以外の光信号を入力する2つの非多重側ポートと、該2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力に用いられ2つの光信号を合波して2分岐する前段カプラと、該前段カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第1の後段カプラと、上記前段カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第2の後段カプラと、上記第1、第2の後段カプラから導かれた導波路からなり上記4つの光信号が合波された出力光信号を出力する4つのポートとを後段PLCに形成したものである。
また、本発明の光合分波モジュールは、映像用波長帯域内の第1の光波長を有する第1の映像信号と、前記映像用波長帯域内の第2の光波長を有する第2の映像信号と、音声用波長帯域内の2つの光波長を有する2つの音声信号を重ねた音声多重信号とを合分波することにより、2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号を4つ取り出す光合分波モジュールにおいて、
音声多重信号を前段PLCに導入し、該前段PLCには音声多重信号から映像用波長帯域を除去するための反射フィルタと、その反射フィルタの出射側を入力とする分岐部とを形成することにより、音声多重信号を該前段PLCで2つに分岐して取り出し、
第1の映像信号と第2の映像信号とを後段PLCに互いに隣り合わせて配置した2つの非多重側ポートに導入すると共に上記前段PLCからの2つの音声多重信号を上記後段PLCに上記2つの非多重側ポートの両外側に配置した2つの多重側ポートに振り分けて導入し、
その後段PLCには、上記2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1の映像信号と第2の映像信号とを合波して2分岐する映像多重化用波長無依存カプラと、その映像多重化用波長無依存カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号の一方とその同じ側に導入されている音声多重信号とを合波して2分岐する第1の映像音声多重化用波長無依存カプラと、上記映像多重化用波長無依存カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号のもう一方とその同じ側に導入されている音声多重信号とを合波して2分岐する第2の映像音声多重化用波長無依存カプラと、上記第1、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラから導かれた導波路からなり上記2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号を出力する4つのポートとを形成したものである。
上記前段PLCは、音声多重信号を分岐部に導く導波路の途中に該導波路に交差する溝を形成し、この溝に反射フィルタを挿入して構成してもよい。
上記波長無依存カプラを非対称X分岐で構成してもよい。
さらに、本発明の集積光合分波モジュールは、波長の異なる4つの光信号を合分波する光合分波モジュールを複数n個集積した集積光合分波モジュールであって、
上記4つの光信号のうち2つの光信号が多重化された多重化光信号を入力する入力ポートと、該多重化光信号を2つに分岐するための分岐部と、これら入力ポートと分岐部との間で上記多重化光信号以外の光信号を遮断する反射フィルタとをn組、前段集積PLCに形成し、
上記分岐部からの2つの多重化信号を入力する2つの多重側ポートと、該2つの多重側ポートの中間に配置され上記4つの光信号のうち上記多重化光信号以外の光信号を入力する2つの非多重側ポートと、該2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力導波路に用いられ2つの光信号を合波して2分岐する前段カプラと、該前段カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第1の後段カプラと、上記前段カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第2の後段カプラと、上記第1、第2の後段カプラから導かれた導波路からなり上記4つの光信号が合波された出力光信号を出力する4つのポートとをn組、1組ずつに並べて後段集積PLCに形成したものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)接続箇所や部品点数を可及的に低減できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る光合分波モジュール1は、映像用波長帯域内の第1の光波長を有する第1の映像信号$1と、同波長帯域内の第2の光波長を有する第2の映像信号$2と、音声用波長帯域内の2つの光波長を有する2つの音声信号を重ねた音声多重信号$3とを合分波することにより、2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号$1$2$3を4つ(#1〜#4)取り出す光合分波モジュール1において、音声多重信号$3を前段PLC2に導入し、その前段PLC2には音声多重信号から映像用波長帯域を除去するための反射フィルタ3とその反射フィルタ3の出射側を入力とする分岐部4とを形成することにより、音声多重信号$3を該前段PLC2で2つに分岐して取り出し、第1の映像信号$1と第2の映像信号$2とを後段PLC5に互いに隣り合わせて配置した2つの非多重側ポートに導入すると共に上記前段PLC2からの2つの音声多重信号を上記後段PLC5に上記2つの非多重側ポートの両外側に配置した2つの多重側ポートに振り分けて導入し、その後段PLC5には、上記2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1の映像信号$1と第2の映像信号$2とを合波して2分岐する映像多重化用波長無依存カプラ6と、その映像多重化用波長無依存カプラ6の分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号$1$2の一方とその同じ側に導入されている音声多重信号$3とを合波して2分岐する第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ7と、上記映像多重化用波長無依存カプラ6の分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号$1$2のもう一方とその同じ側に導入されている音声多重信号$3とを合波して2分岐する第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ8と、上記第1、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ7,8から導かれた導波路からなり上記2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号$1$2$3を出力する4つのポートとを形成したものである。
ここで、2つの映像信号$1,$2の光波長は、1.55μmと1.56μmとする。音声多重信号$3に含まれる2つの音声信号の光波長は、1.31μmと1.49μmとする。また、反射フィルタ3は、1.5μm帯反射フィルタとする。
図示のように、後段PLC5は、図示左辺にあたる入力端に図示上辺に近い順に音声多重信号$3用の導入部(入力用のポート)、第1の映像信号$1用の導入部、第2の映像信号$2用の導入部、音声多重信号$3用の導入部を配し、これら導入部からの第1の映像信号$1の光路と第2の映像信号$2の光路とを映像多重化用波長無依存カプラ6に組み入れ、その映像多重化用波長無依存カプラ6の出力側光路の図示上辺に近い一方と同じく図示上辺に近い方の音声多重信号$3の光路とを第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ7に組み入れ、映像多重化用波長無依存カプラ6の出力側光路の図示下辺に近い一方と同じく図示下辺に近い方の音声多重信号$3の光路とを第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ8に組み入れ、各々の映像音声多重化用波長無依存カプラ7,8の出力側光路を図示右辺にあたる出力端まで伸ばして出力用のポートを形成してある。
ここで、後段PLC5の左辺にあたる入力端のうち光ファイバ9a,9bが接続された箇所が多重側ポートであり、光ファイバ9c,9dが接続された箇所が非多重側ポートであり、映像多重化用波長無依存カプラ6が前段カプラであり、第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ7が第1の後段カプラであり、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ8が第2の後段カプラである。
この後段PLC5の構成によれば、第1の映像信号$1と第2の映像信号$2とが入力端において互いに隣り合わせて導入されており、それらの両外側を挟むように音声多重信号$3が導入されているので、映像多重化用波長無依存カプラ6から出力される2つの映像多重信号$1$2がそれぞれ隣接する光路の音声多重信号$3と合成できる。図1に示した光路(導波路)と光素子の配置から分かるように、後段PLC5内に交差部は形成されない。
後段PLC5と図4の光合分波モジュール31における音声追加用PLC35と比較すると、音声追加用PLC35では音声多重信号$3を入力端の中央に導入し、映像多重信号$1$2を音声多重信号の上辺側と下辺側とに振り分けて導入しているので、後段PLC5とは信号が通る光路の位置関係が逆である。また、後段PLC5は、映像多重化用PLC32と音声追加用PLC35とを一体化し、分岐部36をなくしたものとなっている。
一方、前段PLC2には、反射フィルタ3と分岐部4とが設けられている。この分岐部4は、音声追加用PLC35の入力端に設けられた分岐部36と機能的には同じであるが、前段PLC2に置いたことにより、分岐部4の出力を後段PLC5に対して光ファイバ9a,9bで導くことになる。
このような光路や光素子の配置に関する構造的な差異により、光ファイバによる接続箇所f(○に×印)が減って、2箇所となっている。もちろん、従来技術の場合と同様、入力$1,$2,$3の光ファイバ及び出力#1,#2,#3.#4の光ファイバのように光合分波モジュール1の外部から持ってくる光ファイバについては数えない。
また、光合分波モジュール1の部品点数は、前段PLC2と後段PLC5の2点である。
以上のように、本発明の光合分波モジュール1は、従来の光合分波モジュール31と比べると、光ファイバによる接続箇所が少なく、かつ部品点数が少なくなっている。よって、製造コストや管理コストを削減することができる。
次に、前段PLC2の構成について詳しく述べる。
図2に示されるように、前段PLC2は、音声多重信号$3を分岐部4に導く導波路21の途中に該導波路21に交差する溝22を形成し、この溝22に反射フィルタ3を挿入して構成したものである。溝22は、ダイシングなどで形成したもので、導波路21に対して直角に交差している。反射フィルタ3は一定厚の板状に形成されたものである。この反射フィルタ3は出力#1,#2,#3.#4の光ファイバに断線があった場合に、音声多重信号$3の入力端へ映像信号$1,$2が含まれる1.55μm帯の光が逆行するのを防ぐためのものである。分岐部4の出力側となる前段PLC2の端部にはコア23が現れている。
次に、本発明に用いる波長無依存カプラ(WINC)の構成例を説明する。
映像多重化用波長無依存カプラ6、第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ7、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ8には、1:1WINCと呼ばれるものを使用する。1:1WINCは、入力光が2つの分岐に均等に出力され、第一出力と第二出力との出力光強度の比が1:1となるものである。
図3(a)に示した1:1WINCは、方向性結合器301で構成したものである。方向性結合器301は、直線部のギャップGと長さLとで波長無依存の波長範囲を決定することができる。しかし、方向性結合器301によって1.31〜1.56μmの広帯域で波長無依存を実現することは難しく、1.5μm帯(1.55〜1.56μm)のみしか波長無依存にすることはできない。よって、図3(a)のWINCは、1.5μm帯のみ1:1の出力比を得ることができる。
図3(b)に示した1:1WINCは、マッハツェンダ(MZI)型WINC302である。MZI型WINC302は、2つの方向性結合器303,304を連結し、両者間の2本の光路長をLとL+ΔLにしたものである。MZI型WINCは、1.31〜1.56μmの広帯域で波長無依存を実現することができる。
図3(c)に示した1:1WINCは、非対称X分岐305で構成したものである。非対称X分岐305は、2入力2出力の光導波路を交差させたX分岐であって、2つの入力導波路の幅W0,W1が互いに異なっているものである。2つの出力導波路の幅W2同士は等しい。非対称X分岐305は、1.31〜1.56μmの広帯域で波長無依存を実現することができる。さらに、非対称X分岐305は、MZI型WINC302に比較して製造バラツキ(プロセス偏差)に鈍感であり、MZI型WINC302よりも製造が容易である。従って、映像多重化用波長無依存カプラ6、第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ7、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ8に非対称X分岐305を用いるのが好ましい。
これまでの説明では、入力$1,$2,$3は第1の映像信号$1、第2の映像信号$2、音声多重信号$3としたが、映像や音声といった担持される信号種類は問わず、波長の異なる4つの光信号を合分波する光合分波モジュールに本発明は適用できる。
また、これまで説明した光合分波モジュール1を複数個、例えば8個、集積した集積光合分波モジュールを構成する場合、前段PLC2や後段PLC5をそれぞれ別個に8個ずつ集めるのではなく、図5に示されるように、集積光合分波モジュール51は、前段集積PLC52と後段集積PLC53を形成する。
前段集積PLC52は、光波長が異なる2つの音声信号を重ねた音声多重信号$3を入力する入力ポート54と、音声多重信号$3を2つに分岐するための分岐部55と、これら入力ポートと分岐部との間で音声多重信号$3以外の光信号を遮断する反射フィルタ56とを8組集積して形成したものである。反射フィルタ56は8つの入力ポート54の導波路に交差する1本の溝を形成して、その溝に挿入する。
後段集積PLC53は、分岐部54からの2つの音声多重信号$3を入力する2つの多重側ポート57と、2つの多重側ポート57の中間に配置され光波長が異なる第1、第2の映像信号$1,$2を入力する2つの非多重側ポート58と、2つの非多重側ポート58から導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1、第2の映像信号$1,$2を合波して2分岐する前段カプラと、該前段カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と多重側ポート57の一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1、第2の映像信号$1,$2と音声多重信号$3とを合波して2分岐する第1の後段カプラと、前段カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と多重側ポート57の他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1、第2の映像信号$1,$2と音声多重信号$3とを合波して2分岐する第2の後段カプラ59と、上記第1、第2の後段カプラから導かれた導波路からなり上記4つの光信号が合波された出力光信号を出力する4つのポート60とを8組、1組ずつに並べて集積して形成したものである。
前段集積PLC52と後段集積PLC53との間は光ファイバで繋ぐ。前段集積PLC52の入力ポート54及び後段集積PLC53の入力ポート58に対して、各光信号を光ファイバで導く。
本発明の一実施形態を示す光合分波モジュールの光学回路図である。 図1の光合分波モジュールに用いる前段PLCの斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明に用いる1:1WINCの構成例を示す構成図である。 従来の光合分波モジュールの光学回路図である。 本発明の一実施形態を示す集積光合分波モジュールの光学回路図である。
符号の説明
1 光合分波モジュール
2 前段PLC
3 反射フィルタ
4 分岐部
5 後段PLC
6 映像多重化用波長無依存カプラ
7 第1の映像音声多重化用波長無依存カプラ
8 第2の映像音声多重化用波長無依存カプラ

Claims (5)

  1. 波長の異なる4つの光信号を合分波する光合分波モジュールであって、
    上記4つの光信号のうち2つの光信号が多重化された多重化光信号を入力する入力ポートと、該多重化光信号を2つに分岐するための分岐部と、これら入力ポートと分岐部との間で上記多重化光信号以外の光信号を遮断する反射フィルタとを前段PLCに形成し、
    上記分岐部からの2つの多重化光信号を入力する2つの多重側ポートと、該2つの多重側ポートの中間に配置され上記4つの光信号のうち上記多重化光信号以外の光信号を入力する2つの非多重側ポートと、該2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力に用いられ2つの光信号を合波して2分岐する前段カプラと、該前段カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第1の後段カプラと、上記前段カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第2の後段カプラと、上記第1、第2の後段カプラから導かれた導波路からなり上記4つの光信号が合波された出力光信号を出力する4つのポートとを後段PLCに形成したことを特徴とする光合分波モジュール。
  2. 映像用波長帯域内の第1の光波長を有する第1の映像信号と、前記映像用波長帯域内の第2の光波長を有する第2の映像信号と、音声用波長帯域内の2つの光波長を有する2つの音声信号を重ねた音声多重信号とを合分波することにより、2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号を4つ取り出す光合分波モジュールにおいて、
    音声多重信号を前段PLCに導入し、該前段PLCには音声多重信号から映像用波長帯域を除去するための反射フィルタと、その反射フィルタの出射側を入力とする分岐部とを形成することにより、音声多重信号を該前段PLCで2つに分岐して取り出し、
    第1の映像信号と第2の映像信号とを後段PLCに互いに隣り合わせて配置した2つの非多重側ポートに導入すると共に上記前段PLCからの2つの音声多重信号を上記後段PLCに上記2つの非多重側ポートの両外側に配置した2つの多重側ポートに振り分けて導入し、
    その後段PLCには、上記2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力導波路に用いられ第1の映像信号と第2の映像信号とを合波して2分岐する映像多重化用波長無依存カプラと、その映像多重化用波長無依存カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号の一方とその同じ側に導入されている音声多重信号とを合波して2分岐する第1の映像音声多重化用波長無依存カプラと、上記映像多重化用波長無依存カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ映像多重信号のもう一方とその同じ側に導入されている音声多重信号とを合波して2分岐する第2の映像音声多重化用波長無依存カプラと、上記第1、第2の映像音声多重化用波長無依存カプラから導かれた導波路からなり上記2つの映像信号と2つの音声信号を多重化した映像音声多重信号を出力する4つのポートとを形成したことを特徴とする光合分波モジュール。
  3. 上記前段PLCは、音声多重信号を分岐部に導く導波路の途中に該導波路に交差する溝を形成し、この溝に反射フィルタを挿入して構成することを特徴とする請求項2記載の光合分波モジュール。
  4. 上記波長無依存カプラを非対称X分岐で構成することを特徴とする請求項2又は3記載の光合分波モジュール。
  5. 波長の異なる4つの光信号を合分波する光合分波モジュールを複数n個集積した集積光合分波モジュールであって、
    上記4つの光信号のうち2つの光信号が多重化された多重化光信号を入力する入力ポートと、該多重化光信号を2つに分岐するための分岐部と、これら入力ポートと分岐部との間で上記多重化光信号以外の光信号を遮断する反射フィルタとをn組、前段集積PLCに形成し、
    上記分岐部からの2つの多重化信号を入力する2つの多重側ポートと、該2つの多重側ポートの中間に配置され上記4つの光信号のうち上記多重化光信号以外の光信号を入力する2つの非多重側ポートと、該2つの非多重側ポートから導かれた導波路が入力導波路に用いられ2つの光信号を合波して2分岐する前段カプラと、該前段カプラの分岐出力の一方から導かれた導波路と上記多重側ポートの一方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第1の後段カプラと、上記前段カプラの分岐出力の他方から導かれた導波路と上記多重側ポートの他方から導かれた導波路が入力導波路に用いられ前記合波された光信号と上記多重化光信号とを合波して2分岐する第2の後段カプラと、上記第1、第2の後段カプラから導かれた導波路からなり上記4つの光信号が合波された出力光信号を出力する4つのポートとをn組、1組ずつに並べて後段集積PLCに形成したことを特徴とする集積光合分波モジュール。
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