JP4901411B2 - 更生タイヤ - Google Patents

更生タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4901411B2
JP4901411B2 JP2006278645A JP2006278645A JP4901411B2 JP 4901411 B2 JP4901411 B2 JP 4901411B2 JP 2006278645 A JP2006278645 A JP 2006278645A JP 2006278645 A JP2006278645 A JP 2006278645A JP 4901411 B2 JP4901411 B2 JP 4901411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
tire
cushion rubber
unvulcanized
rubber component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006278645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008094266A (ja
Inventor
勝之 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006278645A priority Critical patent/JP4901411B2/ja
Publication of JP2008094266A publication Critical patent/JP2008094266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4901411B2 publication Critical patent/JP4901411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、更生作業性と更生タイヤの耐久性能とを両立する更生タイヤに関する。
空気入りタイヤの更生に関しては、未加硫のトレッドゴムを台タイヤのクラウン部に貼付して、これをモールドにて加硫するリモールド法と、加硫済トレッドを、クッションゴムを介して台タイヤに配置しこれを加硫缶(オートクレーブ)と呼ばれる圧力容器内にて加硫、密着させるプレキュア法、さらに、加硫缶を用いないプレキュア法の三方式が一般に知られている。
例えば、特許文献1では未加硫トレッドゴムを更生用台タイヤに直接貼り付ける方法を開示し、その未加硫トレッドゴムのムーニー粘度ML1+4 の値を35以上70以下と規定している。
また、特許文献2においては、加硫缶を使用しないプレキュア法が開示されており、この製法で使用するクッションゴムのムーニー粘度(M)が20〜50と規定されている。
しかしながら、クッションゴムの粘度(流動性)と粘着性の双方に着目した技術例は過去にはない。
特開平5−162220号公報 特開平5−154940号公報
押出機から押出した未加硫クッションゴムを、連続状態を維持したまま台タイヤに貼り付けて、その上に加硫済みのトレッドゴムを貼り合わせた後、加硫缶内で加硫、密着させるプレキュア法において、本発明者は、製造時の更生作業性と出来上がった更生タイヤの性能(トレッドゴムの耐剥離性)を確保するためには、未加硫クッションゴムの粘着性を一定のレベル以上にすることと、未加硫クッションゴムの粘度を下げる(流動性を上げる)必要があることに着目した。
ここでいう更生作業性確保のために粘着性が必要なのは、クッションゴムの上に加硫済みのトレッドゴムを貼り付けるときに粘着性が低い場合はトレッドゴムが剥がれ、手直しが必要となり生産性が低下するためである。また流動性が低い(粘度が高い)場合は、台タイヤのバフ目へのゴムの食い込みが十分でなく、台タイヤとクッションゴムの間に空間が残り接着性能が低下するためである。
従来から知られている粘着性を上げる方法としては粘着性を付与する樹脂を配合する手法、さらに、その量を増やすなどの手法がある。また、一般的な粘度を下げる方法としては、カーボンブラックの充填量を減らす、大粒径のカーボンブラックを使用する、オイルや樹脂などの軟化剤を増やす、脂肪酸金属塩などの加工助剤を添加するといった手法がある。
しかし、これらの手法により粘着性を上げたり粘度を下げたりした場合は、クッションゴムの切断時引張応力が低下してしまう。クッションゴムの切断時引張応力はトレッドゴムの耐剥離性を左右する重要な要因でありこれが低下すると出来上がった更生タイヤトレッドの剥離強力が低下することになる。
本発明は、このような状況下で、未加硫時には低粘度で高い粘着性を持ちながら加硫後は高い切断時引張応力を有するクッションゴムを更生タイヤに用いることにより、更生時の成型作業性を確保し、タイヤとしての耐久性能を向上させた更生タイヤを提供することを課題とするものである。
本発明者は前記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、クッションゴムに配合されたゴム成分におけるゾル分[テトラヒドロフラン抽出分(以下、THF抽出分という)]を特定の範囲とする事により、上記の課題を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
1.押出機から押出した未加硫クッションゴムを、押出連続状態を維持したまま台タイヤに貼り付けて、その上に加硫済みのトレッドゴムを貼り合わせてなる更生タイヤであって、該未加硫クッションゴムのゴム成分におけるゾル分(THF抽出分)のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されるゴム成分由来のピークの重量平均分子量(Mw)が50×104以下である更生タイヤ、
2.未加硫クッションゴムのゴム成分が、TSラバーを1〜4回素練りしてなる改質天然ゴムである上記1に記載の更生タイヤ、
3.未加硫クッションゴムのゴム成分が、RSS1〜5号シートゴムを3〜6回素練りしてなる改質天然ゴムである上記1に記載の更生タイヤ。
4.未加硫クッションゴムのゴム成分が、該ゴム成分100質量部に対して0.2〜0.5質量部のしゃっ解剤を添加して素練りされた改質天然ゴムである上記1に記載の更生タイヤ、
5.未加硫クッションゴムのゴム成分が、低分子量のイソプレン系ゴムを添加して得られた改質イソプレン系ゴムである上記1に記載の更生タイヤ、
6.未加硫クッションゴムが、混合機内で、ゴム成分としゃっ解剤との予備練り後に連続して、カーボンブラック及び無機充填材からなる群から一種以上選択された充填材を混練りしてなる上記1に記載の更生タイヤ、及び
7.未加硫クッションゴムのゴム成分におけるゾル分(THF抽出分)のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されるゴム成分由来のピークの重量平均分子量(Mw)が45×104以下である上記1〜6のいずれかに記載の更生タイヤを提供するものである。
本発明によれば、未加硫時には低粘度で高い粘着性を持ちながら加硫後は高い切断時引張応力を有するクッションゴムを更生タイヤに用いることにより、更生時の成型作業性を確保し、タイヤとしての耐久性能を向上させた更生タイヤを提供することができる。
本発明の更生タイヤは、押出機から押出した未加硫クッションゴムを、連続状態を維持したまま台タイヤに貼り付けて、その上に加硫済みのトレッドゴムを貼り合わせて、好ましくはその後加硫缶内で加硫、密着させて、製造する。このとき、未加硫クッションゴムのゴム成分におけるゾル分(THF抽出分)のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されるゴム成分由来のピークの重量平均分子量(以下、単に、Mwということがある)を50×104以下となるように製造するものである。50×104を超える場合には粘度低減効果はあるものの効果が十分でないため、更生タイヤの成型作業において改良効果が得られないためである。
Mwの低下と共に粘度は低下し粘着性は向上するがゴムの切断時引張応力は低下しない。切断時引張応力が低下しないのは低いMwのゴムは低粘度の状態で混練りされるためカーボンブラックの分散状態が良くなるためである。
また、粘着性が向上するのは、粘着性の高い低分子量の天然ゴムの存在割合が増えるのと、粘度が低いために粘着相手の表面の細かい凹凸に合うようにゴムが変形して接触面積が増えるためである。
この作用を利用することにより低粘度で高い粘着性を持ちながら、切断時引張応力の高いクッションゴムが得られ、耐久性の優れた更生タイヤを製造することができる。Mwを下げて低粘度化した場合は上述のように同時に粘着性も向上しタイヤ製造時の作業性も向上することができる。
また、さらに、Mwが45×104以下になるように製造することにより、切断時引張応力を向上できるが粘度上昇を伴う手法(例えば、カーボンブラックの増量、オイルなどの軟化剤を減量などの手法)を組み合わせて使うことができることにより、更に切断時引張応力の高いゴムを得ることができるようになる。
本発明におけるクッションゴムに用いられるゴム成分としては、粘着性確保の観点からイソプレン系ゴムが好ましい。ここで、イソプレン系ゴムとは、天然ゴム及び合成イソプレンゴムをいう。
天然ゴムとしては、RSS1〜5号シートゴム(以下、単に、RSSということがある)、TSラバー(以下、TSRということがある)、ペールクレープ、ブラウンクレープ、ブランケットクレープ等が用いられる。これらの内、ゴム成分の粘度を制御し易い点でTSラバーが好ましい。
ここで、RSSシートゴムとは、ラテックスに酸を加えて凝固した後、シート状にしてから乾燥、くん煙して仕上げた天然ゴムである。これを「グリーン、ブック」(天然ゴム各種等級品の国際品質包装規格書)に基づいて格付けされる。TSRとともに天然ゴムの代表品種で張力、弾力性に富んでいる。国際規格により1Xを最上級品とし、以下1号、2号、3号、4号、5号に格付けされる。また、TSラバーとは、品質の不均一を改めるため、ゴミ、灰分などの含有率に格付けされた天然ゴムであり、凝固したゴムを粉砕した後、洗浄乾燥して仕上げる。クラム・ラバー、ブロックラバーとも言う。産地により、SMR(マレーシア産)、SIR(インドネシア産)、STR(タイ産)、SSR(シンガポール産)、SVR(ベトナム産)と表示される。
本発明においては、Mwを低下する手段はどんなものでも良い。例えば、
(1)天然ゴムの素練り回数を増加する。例えば、通常、素練りを実施しないTSラバーにおいて1〜4回、好ましくは1〜3回の素練りを実施することや、通常、1回の素練りが実施されるRSS1〜5号シートゴムにおいて3〜6回、好ましくは3〜5回の素練りを実施することが挙げられる。
(2)ゴム成分の素練り時に添加するしゃっ解剤を増量する。例えば、ゴム成分100質量部に対して、通常、しゃっ解剤を0.05〜0.1質量部添加するが、このしゃっ解剤の添加量を0.2〜0.5質量部に増量する。
(3)ゴム成分として低分子量のイソプレン系ゴムを、ゴム成分中好ましくは4〜12質量%添加して得られた改質イソプレン系ゴムを用いる。
(4)未加硫クッションゴムの混練り時に天然ゴムとしゃっ解剤をカーボンブラックなどのほかの材料より先に混合機にいれて予備練りする。
上記の(1)〜(4)の手段は、2以上組み合わせて用いてもよい。
低分子量のイソプレン系ゴムの内、低分子量の天然ゴムとしては、解重合天然ゴム等が用いられ、低分子量の合成イソプレンゴムとしては、液状イソプレンゴム等が用いられる。液状イソプレンゴムとしては、例えば、株式会社クラレ製の液状イソプレンゴム(商標)「LIR」シリーズが好ましく用いられる。
また、本発明の目的を損なわない範囲で、ゴム成分中に、シス−1,4−ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等を一部併用してもよい。
本発明に用いられるしゃっ解剤は特に限定されるものではないが、2−ベンズアミドチオフェノールの亜鉛塩:大内新興化学工業(株)製(商標)「ノクタイザーSZ」、2,2'−ジベンズアミド−ジフェニルジスルフィド:バイエル社製:(商標)「レナシット11/WG」等が好ましい。
本発明におけるクッションゴムは、ゴム成分100質量部に対してよう素吸着量(JIS K 6217−1:2001に準拠して測定)40〜130mg/gの範囲のカーボンブラックを30〜45質量部含有することが好ましい。
よう素吸着量が40mg/g以上であれば、耐破壊性を向上し、130mg/g以下であれば、混練作業性が向上し、カーボンブラックの分散性がよくなるからである。
よう素吸着量40〜130mg/gの範囲のカーボンブラックの具体例としては、FEF(N550)、HAF−LS(N326)、HAF(N330)、HAF−HS(N347)、N339、N351、IISAF(N285)、IISAF−HS(N229)、ISAF−LS(N219)、ISAF(N220)、N234等が挙げられる。
本発明におけるクッションゴムには、前記の各成分の他に、通常ゴム業界で用いられる加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、軟化剤、スコーチ防止剤等の各種配合剤を、適宜含有させることができる。
また、クッションゴムは、通常の混合機、例えば、バンバリーミキサー、インターナルミキサー又はロール等により混練し、製造することができる。
次に、本発明を実施例により、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、未加硫クッションゴムのTHF抽出分のMw、バフ目への食い込み、粘着性及び加硫クッションゴムの切断時引張応力は、下記の方法に従って測定した。
(1)未加硫クッションゴムのTHF抽出分のMw
未加硫ゴム約500mgを細かく(1〜2mm角)切り、約40mlの抽出溶媒テトラヒドロフランに24〜48時間静置したあと、ゴム成分が溶出しているテトラヒドロフラン溶液をGPC測定し、標準ポリスチレン試料で作製した検量線によりゴム由来成分のピークの重量平均分子量(Mw)を求めた。
GPC装置としては、東ソー(株)製、HLC−8020GPCを用い、検知器として示差屈折計を用いて、次の条件で測定した。
カラム;東ソー(株)製、カラムGMHHXLを2本直列に使用した。
移動相:テトラヒドロフラン
(2)バフ目への食い込み
更生用台タイヤのバフの奥まで未加硫クッションゴムが十分に食い込んでいるものを“○”、それ以外を“×”とした。
(3)粘着性
未加硫クッションゴムの外側に加硫済みのトレッドゴムを貼り付ける工程において、手直し(トレッドゴムを自動貼りあわせした後、粘着性が不十分なためにトレッドゴムのショルダー部の剥がれ、それを手動ロールで抑える作業)が必要であったかどうかで判断し、手直し不要を“〇”、手直しが必要であった場合を“×”とした。
(4)加硫クッションゴムの切断時引張応力(TSb)
JIS K 6251:2004に準拠して、JIS3号のダンベル試料を室温で測定切断時引張応力を測定し、29MPa未満では性能不足と判断した。
実施例1〜7及び比較例1〜7
表1に示す配合処方のクッションゴムを押出機から押出し、押出連続状態を維持したまま台タイヤに貼り付けて、その上に加硫済みのトレッドゴムを貼り合わせて14種類のタイヤサイズ10.00R20のトラック・バス用空気入りタイヤの更生タイヤを製造した。これら14種類のタイヤに用いた未加硫クッションゴムのTHF抽出分のMw、更生タイヤ製造時のバフ目への食い込み、粘着性及び加硫クッションゴムの切断時引張応力を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0004901411
[注]
1):(株)クラレ製:(商標)「クラプレンLIR−50」
2):N326、旭カーボン(株)製:(商標)「旭#70L」、よう素吸着量87mg/g
3)N660、旭カーボン(株)製:(商標)「旭#NPG」、よう素吸着量25mg/g
4)2−ベンズアミドチオフェノールの亜鉛塩:大内新興化学工業(株)製(商標)「ノクタイザーSZ」
5)p−tert−ブチルフェノールアセチレン樹脂、BASF AKTIENGESELLSCHAFT製:(商標)「コレシン」
6)高分子脂肪酸の亜鉛塩、ラインケミー製:(商標)「アクチプラストPP」
7)N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、大内新興化学工業(株)製:(商標)「ノクラック6C」
8)ジフェニルグアニジン、大内新興化学工業社製「(商標)ノクセラーD」
9)KA9188:1,6−ビス(N,N' −ジベンジルチオカルバモイルジチオ)−ヘキサン
10)2−メルカプトベンゾチアゾール、大内新興化学工業社製「(商標)ノクセラーM」
表1から分かるように、比較例1のクッションゴムは、カーボンブラックの量を減らすことでバフ目への食込みと粘着性は問題ないが切断時引張応力が低い。比較例2のクッションゴムは、Mwが高い状態でカーボンブラックを減らさない場合であって、バフ目への食込みが悪く粘着性が不足している。比較例3及び4のクッションゴムは、オイル又は樹脂を増量することでバフ目への食込みと粘着性は問題ないが切断時引張応力が低い。比較例5のクッションゴムは、大粒子径のカーボンフラックを使用することで粘度が下がりバフ目への食込みと粘着性は問題ないが切断時引張応力が低い。比較例6のクッションゴムは、ゾル分のMwを従来例より低くなるようにしたが、52×104ではバフ目への食込みと粘着性が不足している。比較例7のクッションゴムは、ゴム用加工助剤を使用することでバフ目への食込みは問題ないが、粘着性が低下した。
これに対し、実施例1のクッションゴムは、RSSをTSRへ変更する共に素練りを1回実施し、ゾル分のMwを50×104以下にすることにより、バフ目への食込みと粘着性は問題なく、切断時引張応力も29MPa以上確保できた。実施例2のクッションゴムは、TSRを素練り2回しゾル分のMwを45×104以下にすることにより、カーボンブラックを5phr増やしてもバフ目への食込みと粘着性問題なく、切断時引張応力は実施例1よりも向上した。実施例3のクッションゴムは、液体イソプレンを添加することによりMw45×104とし、バフ目への食込み、粘着性、切断時引張応力は実施例2と同等であった。実施例4のクッションゴムは、TSRを索練り3回しゾル分のMwを更に40×104以下にすることにより、カーボンブラックを10phr増やしてもバフ目への食込みと粘着性問題なく、切断時引張応力は実施例2よりも向上した。実施例5のクッションゴムは、TSRを素練り2回しゾル分のMwを45×104以下にすることにより、オイル量を減量してもバフ目への食込みと粘着性問題なく、切断時引張応力は実施例1よりも向上した。実旋例6のクッションゴムは、TSRで素練り1回だが、添加するしゃっ解剤量を増量してMwを50×104以下にすることにより、バフ目への食込みと粘着性問題なく、切断時引張応力も29MPa以上確保できた。実施例7のクッションゴムは、TSRで素練り1回だが、混錬り時に素練りした天然ゴムとしゃっ解剤をカーボンブラックなどの他の材料より先にミキサーに入れて予備練りを行ないMwを50×104以下にすることにより、バフ目への食込みと粘着性問題なく、切断時引張応力も29MPa以上確保できた。
本発明の更生タイヤは、トラック・バス用空気入りタイヤ、小型トラック用空気入りタイヤ等の更生タイヤとして、トラック、バス、小型トラック等の各種車両に好適に用いられる。

Claims (7)

  1. 押出機から押出した未加硫クッションゴムを、押出連続状態を維持したまま台タイヤに貼り付けて、その上に加硫済みのトレッドゴムを貼り合わせてなる更生タイヤであって、該未加硫クッションゴムのゴム成分におけるゾル分(テトラヒドロフラン抽出分)のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されるゴム成分由来のピークの重量平均分子量(Mw)が50×104以下である更生タイヤ。
  2. 未加硫クッションゴムのゴム成分が、TSラバーを1〜4回素練りしてなる改質天然ゴムである請求項1に記載の更生タイヤ。
  3. 未加硫クッションゴムのゴム成分が、RSS1〜5号シートゴムを3〜6回素練りしてなる改質天然ゴムである請求項1に記載の更生タイヤ。
  4. 未加硫クッションゴムのゴム成分が、該ゴム成分100質量部に対して0.2〜0.5質量部のしゃっ解剤を添加して素練りされた改質天然ゴムである請求項1に記載の更生タイヤ。
  5. 未加硫クッションゴムのゴム成分が、低分子量のイソプレン系ゴムを添加して得られた改質イソプレン系ゴムである請求項1に記載の更生タイヤ。
  6. 未加硫クッションゴムが、混合機内で、ゴム成分としゃっ解剤との予備練り後に連続して、カーボンブラック及び無機充填材からなる群から一種以上選択された充填材を混練りしてなる請求項1に記載の更生タイヤ。
  7. 未加硫クッションゴムのゴム成分におけるゾル分(テトラヒドロフラン抽出分)のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定されるゴム成分由来のピークの重量平均分子量(Mw)が45×104以下である請求項1〜6のいずれかに記載の更生タイヤ。
JP2006278645A 2006-10-12 2006-10-12 更生タイヤ Active JP4901411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278645A JP4901411B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 更生タイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278645A JP4901411B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 更生タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008094266A JP2008094266A (ja) 2008-04-24
JP4901411B2 true JP4901411B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=39377573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006278645A Active JP4901411B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 更生タイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4901411B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011096235A1 (ja) 2010-02-04 2011-08-11 株式会社ブリヂストン 更生タイヤ
JP6130253B2 (ja) * 2013-07-12 2017-05-17 東洋ゴム工業株式会社 ゴムマスターバッチの製造方法
JP6370675B2 (ja) * 2014-10-24 2018-08-08 東洋ゴム工業株式会社 更生タイヤ用クッションゴム組成物及び更生タイヤ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2727228B2 (ja) * 1989-06-07 1998-03-11 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
GB2234718A (en) * 1989-08-11 1991-02-13 Steelastic West Inc Retreading tires
JPH09239864A (ja) * 1996-03-12 1997-09-16 Bridgestone Corp 更生タイヤの製造方法
JP2000186154A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Tokyo Rubber Seisakusho:Kk 天然ゴムの混練法
JP2002069237A (ja) * 2000-09-01 2002-03-08 Bridgestone Corp ゴム組成物
JP2004043640A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Bridgestone Corp タイヤ、更生タイヤ及び加硫ゴム製品の補修用ゴム組成物
JP4116529B2 (ja) * 2003-12-01 2008-07-09 日東電工株式会社 素練りゴムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008094266A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5265114B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP3206828B2 (ja) トレッドベースラバーブレンドを有するタイヤ
JP5488363B2 (ja) リムクッション用ゴム組成物
JP5497254B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPWO2005005546A1 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP5265115B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
US8772374B2 (en) Preparation of silica reinforced rubber composition and tire with component thereof
JP2010126671A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP5487559B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物
JP4901411B2 (ja) 更生タイヤ
JP4402530B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP3996777B2 (ja) タイヤ用トレッドゴム
JP2009298910A (ja) キャップトレッド用ゴム組成物
JP2009235274A (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
WO2014129509A1 (ja) ゴム組成物、それを用いたタイヤの製造方法、並びに、該ゴム組成物を用いたタイヤ用ゴム部材
JP2010168427A (ja) ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2002069237A (ja) ゴム組成物
JP2005232221A (ja) ベーストレッド用ゴム組成物および空気入りタイヤ
JP5034248B2 (ja) タイヤインナーライナー用ゴム組成物
JP5887762B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP5390816B2 (ja) チェーファー用ゴム組成物及びタイヤ
JP4540198B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2008255167A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有する空気入りタイヤ
JPH06192480A (ja) 更生タイヤ用トレッドゴム組成物
JP4081182B2 (ja) ビード部補強用ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4901411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250