JP4899283B2 - Solid electrolytic capacitor manufacturing method and solid electrolytic capacitor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサに係り、特に、コンデンサ素子にモノマー溶液と酸化剤溶液を含浸する際の方法及び条件に改良を施した固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タンタルあるいはアルミニウム等のような弁作用を有する金属を利用した電解コンデンサは、陽極側対向電極としての弁作用金属を焼結体あるいはエッチング箔等の形状にして誘電体を拡面化することにより、小型で大きな容量を得ることができることから、広く一般に用いられている。特に、電解質に固体電解質を用いた固体電解コンデンサは、小型、大容量、低等価直列抵抗であることに加えて、チップ化しやすく、表面実装に適している等の特質を備えていることから、電子機器の小型化、高機能化、低コスト化に欠かせないものとなっている。
【0003】
この種の固体電解コンデンサにおいて、小型、大容量用途としては、一般に、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回してコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸し、アルミニウム等の金属製ケースや合成樹脂製のケースにコンデンサ素子を収納し、密閉した構造を有している。なお、陽極材料としては、アルミニウムを初めとしてタンタル、ニオブ、チタン等が使用され、陰極材料には、陽極材料と同種の金属が用いられる。
【0004】
また、固体電解コンデンサに用いられる固体電解質としては、二酸化マンガンや7、7、8、8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体が知られているが、近年、反応速度が緩やかで、かつ陽極電極の酸化皮膜層との密着性に優れたポリエチレンジオキシチオフェン(以下、PEDTと記す)等の導電性ポリマーに着目した技術(特開平2−15611号公報)が存在している。
【0005】
このような巻回型のコンデンサ素子にPEDT等の導電性ポリマーからなる固体電解質層を形成するタイプの固体電解コンデンサは、以下のようにして作製される。まず、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔の表面を塩化物水溶液中での電気化学的なエッチング処理により粗面化して、多数のエッチングピットを形成した後、ホウ酸アンモニウム等の水溶液中で電圧を印加して誘電体となる酸化皮膜層を形成する(化成)。陽極箔と同様に、陰極箔もアルミニウム等の弁作用金属からなるが、その表面にはエッチング処理を施すのみである。
【0006】
このようにして表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔とエッチングピットのみが形成された陰極箔とを、セパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成する。続いて、修復化成を施したコンデンサ素子に、3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下、EDTと記す)等の重合性モノマーと酸化剤溶液をそれぞれ吐出して、コンデンサ素子内でEDT等の重合性モノマーの重合反応を促進し、PEDT等の導電性ポリマーからなる固体電解質層を生成する。
【0007】
この後、コンデンサ素子を外装ケースに挿入し、外装ケース内にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を付着して熱硬化させることによって、コンデンサ素子の外周に外装樹脂を被覆し(樹脂封止)、固体電解コンデンサを完成する。なお、このように樹脂封止を行うと、酸化皮膜層が損傷して漏れ電流特性が低下するため、樹脂封止後に、コンデンサ定格電圧に応じた電圧を印加して高温のエージングを行うことにより酸化皮膜層を修復し、特性の向上を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような製造方法では、コンデンサ素子にEDT等の重合性モノマーを吐出→乾燥→酸化剤を吐出→重合という工程が必要となり、工程が煩雑なものとなるため、EDT溶液等の重合性モノマー溶液と酸化剤溶液を予め混合して含浸させる方法が用いられているが、混合の状態によって、得られる特性がばらつくという問題点があった。
【0009】
また、特開平11−74157号公報には、金属多孔体のコンデンサ素子を容器に収納した後、モノマーと酸化剤を混合した液をこの容器に注入する方法が示されているが、この方法においては、モノマーとしてピロールを用いており、この場合モノマーと酸化剤との反応が速いので、両者を混合した時点から重合が始まり、モノマーと酸化剤との均一な混合液を得ることができず、さらに多孔体の場合は形成された重合体が空孔を閉塞して、混合液の多孔体内部への浸透を阻害するため、多孔体内部に均一かつ十分なポリマーを形成することが困難で、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができなかった。
【0010】
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、簡便な製造工程で、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができる固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく、簡便な製造工程で、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができる固体電解コンデンサの製造方法について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本出願人が別途特許出願したように、一定量の重合性モノマーと一定量の酸化剤を所定の溶媒と共に混合すると、この混合の過程で、モノマーと酸化剤が接触して重合も進行する、言い換えれば、モノマーと酸化剤の混合が進みながらも、2つのモノマーが重合して二量体を形成し、さらに三量体となり、さらなる重合が進行するという状況になる。そして、混合液中のモノマーの二量化が5%以上進行した時点で、この混合液をコンデンサ素子に含浸すると良好な特性が得られるとの知見に基づき、このような混合状態が得られる各種の条件、容器の形状等について検討を行ったものである。以下、本発明について詳述する。
【0012】
(固体電解コンデンサの製造方法)
陽極箔を陰極箔及びセパレータと共に巻回してコンデンサ素子を形成する。一方、所定の形状を有する容器に一定量の重合性モノマーと一定量の酸化剤を所定の形状を有する容器に注入し、振動を与えて混合した直後に、コンデンサ素子をこの混合液に浸漬し、混合液をコンデンサ素子に含浸して、コンデンサ素子内で導電性ポリマーの重合反応を発生させ、固体電解質層を形成する。そして、このコンデンサ素子を外装ケースに挿入し、固体電解コンデンサを完成する。
【0013】
あるいは、一定量の重合性モノマーと一定量の酸化剤を所定の溶媒と共に、開口部の面積が底面の面積より大きく構成された容器に注入して混合した直後に、コンデンサ素子をこの混合液に浸漬し、混合液をコンデンサ素子に含浸して、コンデンサ素子内で導電性ポリマーの重合反応を発生させ、固体電解質層を形成する。そして、このコンデンサ素子を外装ケースに挿入し、固体電解コンデンサを完成する。
なお、コンデンサ素子を混合液に浸漬する際に、10〜360mmHg程度の減圧状態とすることが望ましい。
【0014】
(重合性モノマー)
本発明に用いられる重合性モノマーとしては、所定の酸化剤と混合することによって緩やかな重合反応を行って導電性ポリマーを形成するものが好ましく、以下に述べるEDTの他に、下記の構造式で表されるチオフェン誘導体を用いることができる。従って、急速に重合反応が進行するピロール等は好ましくない。
【化1】
【0015】
(EDT、酸化剤)
重合性モノマーとしてEDTを用いた場合、コンデンサ素子に含浸するEDTとしては、EDTモノマーを用いることができるが、EDTと揮発性溶媒とを1:0〜1:3の体積比で混合したモノマー溶液を用いることもできる。
前記揮発性溶媒としては、ペンタン等の炭化水素類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ギ酸エチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、メタノール等のアルコール類、アセトニトリル等の窒素化合物等を用いることができるが、なかでも、メタノール、エタノール、アセトン等が好ましい。
【0016】
また、酸化剤としては、ブタノールに溶解したパラトルエンスルホン酸第二鉄、過ヨウ素酸もしくはヨウ素酸の水溶液を用いることができる。この場合、ブタノールとパラトルエンスルホン酸第二鉄の比率は任意で良いが、本発明においては30〜60%溶液を用いている。
なお、EDTと酸化剤(溶媒を含まず)の混合比は、重量比で1:0.9〜1:2.2の範囲が好適であり、1:1.3〜1:2.0の範囲がより好適である。
【0017】
(含浸方法)
本発明に係る混合液をコンデンサ素子に含浸する方法としては、混合液にコンデンサ素子を浸漬する方法、混合液を吐出法等によってコンデンサ素子に注入する方法等があるが、本発明においては、浸漬法が好ましい。この場合、所定の容器に一定量のモノマーと一定量の酸化剤を所定の溶媒と共に注入し、その後に混合して、この容器にコンデンサ素子を浸漬して含浸する方法が、容器内では混合が良好に進行し、工程的に簡便であるためより好ましい。なお、上記の容器としては、以下に述べるような条件を満たすものを用いることが望ましい。
【0018】
(容器)
本発明で用いられる容器の底面及び開口部の面積は、コンデンサ素子の底面積の1.05〜1.35倍が望ましく、1.1〜1.25倍がより望ましい。この範囲未満ではコンデンサ素子を浸漬した際に、混合液の浸透状態が好ましくなく、この範囲を越えると混合液の振動、混合が良好に進行しない。
【0019】
また、容器の開口部の面積をその底面積より大きくすることによって、さらに良好な固体電解コンデンサが得られることが分かった。すなわち、このような形状とすることにより、容器の側面にテーパーがつくことになるので、コンデンサ素子を容器に収納する際に、コンデンサ素子の底面部が容器の側面に当たり、その状態で収納していくことになるので、良好な状態で容器に収納される。つまり、収納の際にコンデンサ素子の底面部が容器の開口部の縁にあたって収納不能になるようなことがない。
【0020】
また、従来のように開口部と底面の面積が同じ容器を用いた場合、容器の容積が小さいと、コンデンサ素子を混合液に浸漬した際に、浸漬している底面から液面に圧力が加わり、混合液がコンデンサ素子の中心部の間隙から吹き出すようなことが起こり、吹き出した混合液がリード線に付着する。その結果、リード線間にポリマーが形成され、漏れ電流の増大、ショートの発生を引き起こしていた。また、混合液の含浸状態も良くないので、静電容量、ESR等の特性も十分ではない。
【0021】
これに対して、本発明のように、容器の開口部の面積を底面積より大きく構成した場合は、コンデンサ素子を浸漬する際に混合液に圧力が加わっても、コンデンサ素子と容器の側面に間隙があるので、そこへ混合液が流動するため、コンデンサ素子の中心部から混合液が吹き出すことがない。したがって、本発明で用いられる容器によれば、容積を大きくすることなく、コンデンサ素子に混合液を良好な状態で含浸することができる。
【0022】
また、本発明で用いられる容器は、各容器のそれぞれに個々のコンデンサ素子を収納するように構成されているため、各容器の大きさは、容器の底面及び開口部の面積がコンデンサ素子の底面積の1.05〜1.35倍、より望ましくは1.1〜1.25倍とされている。そのため、従来のように容器の容積を大きくすると、装置が大きくなって装置として非効率になり、工程時間も長くなり、ポリマー形成に関与しない混合液の量が増え、材料効率も悪くなるといった問題が生じることはない。
【0023】
また、この容器としては、エンボス加工によって形成された樹脂形成体を用いることができる。このような容器を用いることによって、浸漬後の容器の洗浄が容易となり、場合によっては消却することもできる。
さらに、エンボス加工によって、上記のような形状を有する容器の連続体を形成することもでき、このような形態をとることによって、数個のコンデンサ素子のリード線を搬送パレットに取り付け、モノマーと酸化剤の注入、混合→コンデンサ素子の浸漬→重合反応ならびに容器の洗浄又は消却という工程を連続的に行うことが可能になる。すなわち、まず、数個のコンデンサ素子のリード線を搬送パレットに取り付け、これを1ロットとする。また、このコンデンサ素子の数と同じ数の容器に混合液を作成する。そして、このパレットのコンデンサ素子を同時に容器中の混合液に浸漬する。このような工程とすれば、数個のコンデンサが一連の工程で作成できるので、生産効率の大幅な向上を図ることができる。
【0024】
また、これらの容器に重合性モノマーと酸化剤を注入し、その後に振動を加えて混合を促進することもできる。なお、このように振動を加えて混合する方法は、上記のような容器を連続体として構成した場合にも適用することができる。樹脂成形体の場合は柔軟性があるので、振動を加えてもその前後を固定することができるからである。
なお、容器を構成するために用いる樹脂は、EDT等の重合性モノマー、酸化剤、溶媒と反応しない樹脂であればよく、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。
【0025】
(容器に注入する混合液の量)
容器に注入する混合液の量は、モノマー、酸化剤の総量がコンデンサ素子の空隙容積(コンデンサ素子内の空間部の容積)の0.4〜1.3倍であることが望ましく、0.6〜1.1倍であることがより望ましい。この範囲未満では十分な量のポリマーを形成するのに混合液が不十分であり、この量以上ではポリマー形成に関与しない混合液の量が多くなるからである。
また、コンデンサ素子を浸漬した時に、混合液の液面がコンデンサ素子の上面位置になることが好ましい。さらに、減圧状態で含浸する場合は、減圧効果を得るために混合液の液面がコンデンサ素子の上面を越えることが好ましい。
【0026】
なお、混合液の注入については、モノマーと酸化剤溶液を注入する方法が好適である。すなわち、予め酸化剤と溶媒を混合して酸化剤溶液を作成し、この酸化剤溶液とモノマーを注入する。この方法によっても、本発明の方法によって均一に混合することができる。さらに、モノマーと酸化剤の注入順序は、注入量の少ないモノマーを先に注入することが望ましい。
【0027】
(混合方法)
重合性モノマーと酸化剤を所定の溶媒と共に混合する方法としては、振動、撹拌、超音波等を用いることができるが、なかでも、工程的には振動を用いるのが簡便で好ましい。振動は横振動、縦振動、斜め振動、さらには円運動、楕円運動やこれらの混じった振動を用いることができ、これらの振動によって混合を促進させることができる。さらに、重合性モノマーと酸化剤を容器内に注入する工程においても振動を加えると、この工程でも混合が進行するので好適である。
【0028】
振動は、リニアフィーダー方式、モーター方式、超音波振動等、振動を与えることができるものであればその方式は問わないが、均一な振動を与えることができるモーター方式等が好適である。
また、振動する工程における温度は5〜35℃が好ましく、15〜30℃がより好ましい。5℃未満では混合液が良好に混合せず、35℃を越えると振動中に重合が進行して、良好な状態で混合液をコンデンサ素子に含浸することができないからである。
【0029】
さらに、振動の振幅は0.1mm以上であることが好適である。この振幅未満では混合があまり進行せず、その間に重合が進行して粘度が上昇し、良好な状態で混合液を含浸することができなくなるからである。
また、振動時間は1秒〜1分が好適であり、5〜15秒がより好適である。振動時間が短すぎると、混合が不十分なために良好な混合液が含浸されず、コンデンサの特性が低下し、振動時間が長すぎると、重合が進みすぎて混合液の粘度が上昇し、含浸性が低下するからである。
【0030】
なお、混合時に振動を加える場合の条件は、容器中の混合液の液量、振動の周波数、振幅の大きさ、振動時間等によって異なる。例えば、150mgの混合液に対しては、振動の周波数が50Hz、振幅が4mmの場合、振動時間は10秒が望ましい。
【0031】
(浸漬時間)
コンデンサ素子を混合液に浸漬する時間は、コンデンサ素子の大きさによって決まるが、φ5×2L程度のコンデンサ素子では5秒以上、φ8×4L程度のコンデンサ素子では10秒以上が望ましく、最低でも5秒間は浸漬することが必要である。なお、長時間浸漬しても特性上の弊害はない。
【0032】
(減圧)
含浸する工程で減圧すると、含浸される混合液の量が増大し、コンデンサ素子内で形成される導電性ポリマーの量が増大することによるものと思われるが、ESR特性が向上するので好適である。
減圧する方法は、第一にコンデンサ素子を減圧下に保持した後に混合液に含浸する方法、第二にコンデンサ素子を混合液に含浸した状態で減圧する方法、第三にコンデンサ素子を混合液に含浸した後にコンデンサ素子を混合液から引き上げて減圧状態で保持する方法があるが、これらの中でも第三の方法が簡便で好ましい。
【0033】
また、減圧の程度は、10〜360mmHg程度の減圧状態とすることが望ましい。その理由は、揮発性溶媒の残留量が少なくなるため、コンデンサ素子内部でのポリマーの密度が高くなり、熱安定性等の特性の向上を図ることができるからである。また、電極箔のピット内部にも混合液が入りやすくなるため、静電容量のアップを図ることができるからである。
【0034】
(セパレータ)
本発明のコンデンサに用いるセパレータとしては、耐熱性樹脂からなるセパレータが好ましい。ここで、耐熱性樹脂で構成されたセパレータとは、耐熱性樹脂からなる繊維を用いた不織布や、耐熱性樹脂を用いた多孔質フィルム等から構成されたセパレータをいう。さらに、これらのセパレータとして、重合反応後に残った酸化剤又はその酸化剤が分解して生成する酸と高温下で反応しない樹脂を用いると好適である。
この耐熱性樹脂としては、ポリエステル、アラミド、ポリフエニレンサルファイド、ナイロン、ポリイミド等があげられる。なかでも、m−アラミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる主体繊維を用いたセパレータが好ましい。
【0035】
このように、セパレータを、耐熱性樹脂、なかでも重合反応後に残った酸化剤又はその酸化剤が分解して生成する酸と高温下で反応しない樹脂から構成することにより、良好な結果が得られたのは、以下の理由によると考えられる。
すなわち、通常は半田リフロー時の熱によって特性が低下するが、酸化剤の量を増大することによって耐熱性が向上する。しかし、酸化剤の量を増大するとモノマーの量が相対的に減少するので、静電容量等の特性が低下する。しかしながら、セパレータとして耐熱性樹脂を用いると、半田リフロー時の耐熱性が向上するので、混合液の酸化剤を増大する必要がなくなり、このことによって静電容量等の特性が向上する。
【0036】
(修復化成の化成液)
修復化成の化成液としては、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等のリン酸系の化成液、ホウ酸アンモニウム等のホウ酸系の化成液、アジピン酸アンモニウム等のアジピン酸系の化成液を用いることができるが、なかでも、リン酸二水素アンモニウムを用いることが望ましい。また、浸漬時間は、5〜120分が望ましい。
【0037】
(作用・効果)
上記のように、重合性モノマーと酸化剤及び所定の溶媒の混合液を所定の形状を有する容器内で調製し、振動を与えて混合した直後に、混合液中にコンデンサ素子を浸漬することによって、含浸するのに最適な状態で混合液をコンデンサ素子に含浸することができるので、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができる。
【0038】
また、本発明の製造方法によれば、コンデンサ素子を混合液に浸漬するので、コンデンサ素子が大きくなっても、コンデンサ素子の外表面の全体から混合液を浸透させることができるので、均一な浸透が可能になる。
さらに、本発明によれば、重合性モノマーと酸化剤から導電性ポリマーを形成する重合方法と巻回型のコンデンサ素子を用い、上記のような製造方法を用いることによって、簡便な製造工程で、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができる固体電解コンデンサの製造方法を提供することができる。
【0039】
【実施例】
続いて、以下のようにして製造した実施例及び比較例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
なお、本発明に係る実施例1〜実施例3は、重合性モノマーとしてEDT、酸化剤溶液としてパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を用い、実施例1は、m−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを用いてコンデンサ素子を形成し、本発明に係る容器中でこのコンデンサ素子を混合液に浸漬したものであり、実施例2は、PETからなる主体繊維により構成したセパレータを用いたものであり、実施例3は、実施例1と同様のセパレータを用い、浸漬中に減圧したものである。また、実施例4及び実施例5は重合性モノマーとしてそれぞれ下記の構造式のものを用い、m−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを用いてコンデンサ素子を形成したものである。
【0040】
また、比較例1は、m−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを用い、混合液としてピロールと過硫酸アンモニウムを用い、これらを従来の容器内に注入した後、混合時に振動を加えなかったものであり、比較例2は、実施例1〜実施例3と同様に、EDTとパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を用い、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬したものである。また、比較例3及び比較例4は、それぞれ実施例4及び実施例5と同じ重合性モノマーを用い、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬したものである。
【0041】
(実施例1)
表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔と陰極箔に電極引き出し手段を接続し、両電極箔をm−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを介して巻回して、素子形状が8φ×4Lのコンデンサ素子を形成した。そして、このコンデンサ素子をリン酸二水素アンモニウム水溶液に40分間浸漬して、修復化成を行った。
一方、エンボス加工によって形成した底面が9φ、開口面が10φ、深さが4.5mmのポリエチレン製の容器に、一定量のEDTと一定量の45%のパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を注入し、常温で横2mm、縦1.5mmの振動を10秒間与えた。その後、コンデンサ素子を上記混合液に10秒間浸漬し、100℃、1時間加熱して、コンデンサ素子内でPEDTの重合反応を発生させ、固体電解質層を形成した。そして、このコンデンサ素子を有底筒状のアルミニウムケースに挿入し、開口部を絞り加工によってゴム封口してエージングを行い、固体電解コンデンサを形成した。
なお、EDTモノマーと酸化剤との配合比は、1:1.3とした。また、この固体電解コンデンサの定格電圧は6.3WV、定格容量は100μFである。
【0042】
(実施例2)
表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔と陰極箔に電極引き出し手段を接続し、両電極箔をPETからなる主体繊維により構成したセパレータを介して巻回して、素子形状が8φ×4Lのコンデンサ素子を形成した。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
(実施例3)
実施例1と同様にしてコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子を混合液に浸漬する際に、10〜200mmHg程度の減圧状態とした。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
【0043】
(実施例4)
重合性モノマーとして下記の構造式のものを用い、m−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを用いてコンデンサ素子を形成した。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
【化2】
【0044】
(実施例5)
重合性モノマーとして下記の構造式のものを用い、m−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを用いてコンデンサ素子を形成した。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
【化3】
【0045】
(比較例1)
表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔と陰極箔に電極引き出し手段を接続し、両電極箔をm−アラミドからなる主体繊維により構成したセパレータを介して巻回して、素子形状が8φ×4Lのコンデンサ素子を形成した。そして、このコンデンサ素子をリン酸二水素アンモニウム水溶液に40分間浸漬して、修復化成を行った。
また、混合液として、ピロールと過硫酸アンモニウムを用い、これらを従来の容器に注入した後、振動を加えずに混合し、この混合液中に上記のコンデンサ素子を浸漬し、常温放置して、ポリピロールからなる固体電解質層を形成した。その後、コンデンサ素子の表面を樹脂で被覆した後、有底筒状のアルミニウムケースに挿入し、開口部を絞り加工によってゴム封口して、エージングを行い、固体電解コンデンサを形成した。
なお、この固体電解コンデンサの定格電圧は6.3WV、定格容量は100μFである。
【0046】
(比較例2)
実施例1〜実施例3と同様に、EDTとパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を用い、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬したものである。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
(比較例3)
実施例4と同様の重合性モノマーを用い、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬したものである。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
(比較例4)
実施例5と同様の重合性モノマーを用い、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬したものである。その他の条件及び工程は、実施例1と同様である。
【0047】
[比較結果]
上記の方法により得られた実施例1〜5及び比較例1〜4の各固体電解コンデンサについて、電気的特性を調べたところ、表1に示したような結果が得られた。
【表1】
【0048】
表1から明らかなように、本発明に係る実施例1〜5の固体電解コンデンサの特性はいずれも良好であるが、ピロールを用いた比較例1では満足な特性が得られなかった。これは、モノマーと酸化剤を注入した時点で急速に重合が始まり、十分な量の混合液がコンデンサ素子に含浸されなかったためと考えられる。なお、比較例1において、振動を加えた場合、特性はさらに低下した。
【0049】
また、実施例1〜3と同様にEDTとパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を用いているものの、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬した比較例2においては、実施例1〜3と比較して静電容量が低下した。
さらに、それぞれ実施例4及び実施例5と同じ重合性モノマーを用いているものの、従来の容器中で混合し、この混合液中にコンデンサ素子を浸漬した比較例3及び比較例4においても、静電容量が低下し、tanδ、ESR共に満足した特性が得られなかった。
【0050】
また、浸漬中に減圧した実施例3と減圧しなかった実施例1とを比較すると、実施例3の方がより優れた結果が得られた。このことから、混合液に浸漬する際に減圧する方がより有効であることが示された。
さらに、実施例1〜5についてリフロー試験を行ったところ、いずれも良好な結果が得られた。なお、リフロー試験条件は、ピーク温度250℃、230℃以上30秒、2回のリフロー半田を行ったものである。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、簡便な製造工程で、良好な特性を有する固体電解コンデンサを得ることができる固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサを提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a solid electrolytic capacitor and a solid electrolytic capacitor, and more particularly, to a method for producing a solid electrolytic capacitor and a solid electrolytic in which the method and conditions for impregnating a capacitor element with a monomer solution and an oxidant solution are improved. It relates to capacitors.
[0002]
[Prior art]
An electrolytic capacitor using a metal having a valve action such as tantalum or aluminum is obtained by expanding the dielectric by making the valve action metal as the anode-side counter electrode into the shape of a sintered body or an etching foil. Since it is small and a large capacity can be obtained, it is widely used. In particular, a solid electrolytic capacitor using a solid electrolyte as an electrolyte has features such as small size, large capacity, low equivalent series resistance, easy to chip, and suitable for surface mounting. It is indispensable for miniaturization, high functionality and low cost of electronic equipment.
[0003]
In this type of solid electrolytic capacitor, as a small-sized and large-capacity application, an anode foil and a cathode foil made of a valve metal such as aluminum are generally wound with a separator interposed therebetween to form a capacitor element. It is impregnated with a driving electrolyte, and has a sealed structure in which a capacitor element is housed in a metal case such as aluminum or a case made of synthetic resin. As the anode material, aluminum, tantalum, niobium, titanium and the like are used, and as the cathode material, the same kind of metal as the anode material is used.
[0004]
As solid electrolytes used for solid electrolytic capacitors, manganese dioxide and 7,7,8,8-tetracyanoquinodimethane (TCNQ) complexes are known. There is a technique (Japanese Patent Laid-Open No. 2-15611) that focuses on a conductive polymer such as polyethylenedioxythiophene (hereinafter referred to as PEDT) having excellent adhesion to an oxide film layer of an electrode.
[0005]
A solid electrolytic capacitor of a type in which a solid electrolyte layer made of a conductive polymer such as PEDT is formed on such a wound capacitor element is manufactured as follows. First, the surface of the anode foil made of valve action metal such as aluminum is roughened by electrochemical etching treatment in an aqueous chloride solution to form many etching pits, and then in an aqueous solution such as ammonium borate. A voltage is applied to form an oxide film layer serving as a dielectric (chemical conversion). Similar to the anode foil, the cathode foil is made of a valve metal such as aluminum, but the surface is only subjected to etching treatment.
[0006]
Thus, the anode foil having the oxide film layer formed on the surface and the cathode foil having only the etching pits are wound through a separator to form a capacitor element. Subsequently, a polymerizable monomer such as 3,4-ethylenedioxythiophene (hereinafter referred to as EDT) and an oxidant solution are respectively discharged onto the capacitor element subjected to restoration conversion, and polymerization such as EDT is performed in the capacitor element. The polymerization reaction of the conductive monomer is promoted, and a solid electrolyte layer made of a conductive polymer such as PEDT is generated.
[0007]
Thereafter, the capacitor element is inserted into the outer case, and a thermosetting resin such as an epoxy resin is attached to the outer case and thermally cured to cover the outer periphery of the capacitor element (resin sealing), Complete the solid electrolytic capacitor. If resin sealing is performed in this way, the oxide film layer is damaged and leakage current characteristics are reduced. Therefore, after resin sealing, a voltage corresponding to the capacitor rated voltage is applied to perform high-temperature aging. The oxide film layer is repaired to improve the characteristics.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the manufacturing method as described above requires a process of discharging a polymerizable monomer such as EDT to the capacitor element → drying → discharging the oxidizing agent → polymerization, and the process becomes complicated. The method of mixing the impregnating monomer solution and the oxidant solution in advance and impregnating is used, but there is a problem that the obtained characteristics vary depending on the state of mixing.
[0009]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 11-74157 discloses a method of injecting a liquid in which a monomer and an oxidizing agent are mixed into a container after the metal porous capacitor element is accommodated in the container. Uses pyrrole as the monomer, and in this case, the reaction between the monomer and the oxidizing agent is fast, so the polymerization starts from the time when both are mixed, and a uniform mixture of the monomer and the oxidizing agent cannot be obtained. Further, in the case of a porous body, the formed polymer closes the pores and inhibits the penetration of the mixed liquid into the porous body, so it is difficult to form a uniform and sufficient polymer inside the porous body. A solid electrolytic capacitor having good characteristics could not be obtained.
[0010]
The present invention has been proposed to solve the above-described problems of the prior art, and its purpose is to provide a solid electrolytic capacitor capable of obtaining a solid electrolytic capacitor having good characteristics with a simple manufacturing process. An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a capacitor and a solid electrolytic capacitor.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have completed the present invention as a result of intensive studies on a method for producing a solid electrolytic capacitor capable of obtaining a solid electrolytic capacitor having good characteristics by a simple production process. It has come to be.
That is, as a separate patent application was filed by the present applicant, when a certain amount of polymerizable monomer and a certain amount of oxidant are mixed together with a predetermined solvent, the monomer and the oxidant come into contact with each other during the mixing process, and polymerization proceeds. In other words, while the mixing of the monomer and the oxidant proceeds, the two monomers are polymerized to form a dimer, further to a trimer, and further polymerization proceeds. Based on the knowledge that when the dimerization of the monomer in the mixed solution proceeds by 5% or more, the capacitor element is impregnated with the mixed solution, good characteristics can be obtained. The conditions, the shape of the container, etc. were examined. Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0012]
(Method for manufacturing solid electrolytic capacitor)
The anode foil is wound together with the cathode foil and the separator to form a capacitor element. On the other hand, immediately after injecting a certain amount of polymerizable monomer and a certain amount of oxidizer into a container having a predetermined shape into a container having a predetermined shape and mixing by applying vibration, the capacitor element is immersed in this mixed solution. Then, the mixed liquid is impregnated into the capacitor element, and a polymerization reaction of the conductive polymer is generated in the capacitor element to form a solid electrolyte layer. And this capacitor | condenser element is inserted in an exterior case, and a solid electrolytic capacitor is completed.
[0013]
Alternatively, immediately after injecting and mixing a certain amount of polymerizable monomer and a certain amount of oxidizer together with a predetermined solvent into a container having an opening area larger than the bottom area, the capacitor element is added to this mixture. Immersion and impregnation of the mixed solution into the capacitor element cause a polymerization reaction of the conductive polymer in the capacitor element to form a solid electrolyte layer. And this capacitor | condenser element is inserted in an exterior case, and a solid electrolytic capacitor is completed.
In addition, when a capacitor | condenser element is immersed in a liquid mixture, it is desirable to set it as the pressure reduction state of about 10-360 mmHg.
[0014]
(Polymerizable monomer)
The polymerizable monomer used in the present invention is preferably one that forms a conductive polymer by performing a gentle polymerization reaction by mixing with a predetermined oxidant. In addition to the EDT described below, the following structural formula is used. The thiophene derivative represented can be used. Therefore, pyrrole or the like in which the polymerization reaction proceeds rapidly is not preferable.
[Chemical 1]
[0015]
(EDT, oxidizing agent)
When EDT is used as the polymerizable monomer, EDT monomer can be used as EDT impregnated in the capacitor element, but a monomer solution in which EDT and a volatile solvent are mixed at a volume ratio of 1: 0 to 1: 3. Can also be used.
Examples of the volatile solvent include hydrocarbons such as pentane, ethers such as tetrahydrofuran, esters such as ethyl formate, ketones such as acetone, alcohols such as methanol, nitrogen compounds such as acetonitrile, and the like. Of these, methanol, ethanol, acetone and the like are preferable.
[0016]
As the oxidizing agent, an aqueous solution of ferric paratoluenesulfonate, periodic acid or iodic acid dissolved in butanol can be used. In this case, the ratio of butanol and ferric paratoluenesulfonate may be arbitrary, but in the present invention, a 30 to 60% solution is used.
In addition, the mixing ratio of EDT and oxidizing agent (without solvent) is preferably in the range of 1: 0.9 to 1: 2.2 by weight, and is 1: 1.3 to 1: 2.0. A range is more suitable.
[0017]
(Impregnation method)
Examples of the method of impregnating the capacitor element with the liquid mixture according to the present invention include a method of immersing the capacitor element in the liquid mixture, a method of injecting the liquid mixture into the capacitor element by a discharge method, etc. The method is preferred. In this case, a method in which a certain amount of monomer and a certain amount of oxidant are poured into a predetermined container together with a predetermined solvent, and then mixed, and a method in which the capacitor element is immersed and impregnated in this container is mixed in the container. It is more preferable because it proceeds well and is simple in process. In addition, as said container, it is desirable to use what satisfy | fills the conditions described below.
[0018]
(container)
The area of the bottom and opening of the container used in the present invention is preferably 1.05 to 1.35 times, more preferably 1.1 to 1.25 times the bottom area of the capacitor element. If it is less than this range, when the capacitor element is immersed, the permeation state of the mixed solution is not preferable.
[0019]
It was also found that a better solid electrolytic capacitor can be obtained by making the area of the opening of the container larger than its bottom area. That is, by making such a shape, the side surface of the container is tapered, so when the capacitor element is stored in the container, the bottom surface of the capacitor element hits the side surface of the container and is stored in that state. Since it will go, it will be stored in a container in a favorable state. That is, there is no case where the bottom surface of the capacitor element cannot be stored against the edge of the opening of the container during storage.
[0020]
In addition, when a container having the same opening area and bottom surface is used as in the conventional case, when the volume of the container is small, when the capacitor element is immersed in the liquid mixture, pressure is applied from the bottom surface to the liquid surface. Then, the liquid mixture is blown out from the gap at the center of the capacitor element, and the blown liquid mixture adheres to the lead wire. As a result, a polymer was formed between the lead wires, causing an increase in leakage current and occurrence of a short circuit. Moreover, since the impregnation state of the mixed liquid is not good, characteristics such as capacitance and ESR are not sufficient.
[0021]
On the other hand, when the area of the opening of the container is configured to be larger than the bottom area as in the present invention, even if pressure is applied to the mixed liquid when the capacitor element is immersed, the capacitor element and the side surface of the container are Since there is a gap, the liquid mixture flows there, so that the liquid mixture does not blow out from the center of the capacitor element. Therefore, according to the container used in the present invention, it is possible to impregnate the capacitor element in a good state without increasing the volume.
[0022]
In addition, since the container used in the present invention is configured to store individual capacitor elements in each container, the size of each container is such that the bottom surface of the container and the area of the opening are the bottom of the capacitor element. The area is 1.05 to 1.35 times, more preferably 1.1 to 1.25 times. Therefore, when the volume of the container is increased as in the prior art, the apparatus becomes larger and inefficient as an apparatus, the process time becomes longer, the amount of liquid mixture not involved in polymer formation increases, and the material efficiency also deteriorates. Will not occur.
[0023]
In addition, as this container, a resin formed body formed by embossing can be used. By using such a container, it becomes easy to wash the container after immersion, and in some cases, it can be canceled.
Furthermore, a continuous body of containers having the above shape can be formed by embossing. By taking such a form, the lead wires of several capacitor elements are attached to the transport pallet, and the monomer and the oxidation It is possible to continuously perform the steps of injection, mixing of the agent, immersion of the capacitor element, polymerization reaction, and cleaning or cancellation of the container. That is, first, lead wires of several capacitor elements are attached to the transport pallet, and this is one lot. Moreover, a liquid mixture is created in the same number of containers as the number of capacitor elements. And the capacitor | condenser element of this pallet is immersed in the liquid mixture in a container simultaneously. With such a process, several capacitors can be formed in a series of processes, so that the production efficiency can be greatly improved.
[0024]
Moreover, a polymerizable monomer and an oxidizing agent can be injected into these containers, and then vibration can be applied to promote mixing. The method of mixing by applying vibration in this way can also be applied to the case where the container as described above is configured as a continuous body. This is because the resin molded body is flexible and can be fixed before and after vibration.
The resin used for constituting the container may be a resin that does not react with a polymerizable monomer such as EDT, an oxidizing agent, and a solvent, and polyethylene, polypropylene, and the like can be used.
[0025]
(Amount of liquid mixture injected into the container)
The amount of the liquid mixture injected into the container is preferably such that the total amount of monomer and oxidant is 0.4 to 1.3 times the void volume of the capacitor element (volume of the space in the capacitor element), 0.6 It is more desirable to be -1.1 times. This is because if the amount is less than this range, the mixed solution is insufficient to form a sufficient amount of polymer, and if the amount is more than this amount, the amount of the mixed solution not involved in polymer formation increases.
In addition, when the capacitor element is immersed, the liquid level of the mixed solution is preferably the upper surface position of the capacitor element. Further, when impregnating in a reduced pressure state, it is preferable that the liquid level of the mixed solution exceeds the upper surface of the capacitor element in order to obtain a reduced pressure effect.
[0026]
In addition, about the injection | pouring of a liquid mixture, the method of inject | pouring a monomer and an oxidizing agent solution is suitable. That is, an oxidizing agent solution is prepared by previously mixing an oxidizing agent and a solvent, and the oxidizing agent solution and the monomer are injected. Also by this method, it can mix uniformly by the method of this invention. Further, it is desirable that the monomer and the oxidizing agent are injected in the order of the monomer with a small injection amount.
[0027]
(Mixing method)
As a method of mixing the polymerizable monomer and the oxidizing agent together with a predetermined solvent, vibration, stirring, ultrasonic waves, and the like can be used. Among them, it is convenient and preferable to use vibration in the process. As the vibration, transverse vibration, longitudinal vibration, oblique vibration, circular motion, elliptical motion, or a vibration in which these are mixed can be used, and mixing can be promoted by these vibrations. Furthermore, if vibration is also applied in the step of injecting the polymerizable monomer and the oxidizing agent into the container, it is preferable because mixing proceeds in this step.
[0028]
The vibration is not particularly limited as long as it can give vibrations, such as a linear feeder method, a motor method, and ultrasonic vibration, but a motor method that can give uniform vibrations is preferable.
Moreover, 5-35 degreeC is preferable and the temperature in the process to vibrate has more preferable 15-30 degreeC. If the temperature is less than 5 ° C., the mixture does not mix well. If the temperature exceeds 35 ° C., polymerization proceeds during vibration, and the capacitor element cannot be impregnated in a good state.
[0029]
Further, the amplitude of vibration is preferably 0.1 mm or more. If the amplitude is less than this, mixing does not proceed so much, while polymerization proceeds to increase the viscosity, and the mixed solution cannot be impregnated in a good state.
The vibration time is preferably 1 second to 1 minute, more preferably 5 to 15 seconds. If the vibration time is too short, the mixture is not sufficiently impregnated so that a good liquid mixture is not impregnated, and the characteristics of the capacitor are lowered.If the vibration time is too long, the polymerization proceeds too much and the viscosity of the liquid mixture increases. This is because the impregnation property is lowered.
[0030]
The conditions for applying vibration during mixing vary depending on the amount of the mixed liquid in the container, the frequency of vibration, the magnitude of the amplitude, the vibration time, and the like. For example, for a 150 mg mixture, when the vibration frequency is 50 Hz and the amplitude is 4 mm, the vibration time is desirably 10 seconds.
[0031]
(Immersion time)
The time for immersing the capacitor element in the mixed solution is determined depending on the size of the capacitor element, but it is preferably 5 seconds or more for a capacitor element of about φ5 × 2L, 10 seconds or more for a capacitor element of about φ8 × 4L, and at least 5 seconds. Must be immersed. In addition, even if it is immersed for a long time, there is no harmful effect on characteristics.
[0032]
(Decompression)
When the pressure is reduced in the impregnation step, the amount of the liquid mixture to be impregnated increases and the amount of the conductive polymer formed in the capacitor element seems to increase, but it is preferable because the ESR characteristic is improved. .
The method of depressurization includes firstly a method of impregnating the mixed solution after holding the capacitor element under reduced pressure, secondly a method of depressurizing while the capacitor element is impregnated in the mixed solution, and thirdly, the capacitor element in the mixed solution. There is a method in which the capacitor element is pulled out of the liquid mixture and held in a reduced pressure state after impregnation, and among these, the third method is simple and preferable.
[0033]
The degree of decompression is desirably a decompressed state of about 10 to 360 mmHg. The reason is that since the residual amount of the volatile solvent is reduced, the density of the polymer inside the capacitor element is increased, and the characteristics such as thermal stability can be improved. In addition, the liquid mixture easily enters the pits of the electrode foil, so that the capacitance can be increased.
[0034]
(Separator)
As a separator used for the capacitor of the present invention, a separator made of a heat resistant resin is preferable. Here, the separator composed of a heat resistant resin refers to a separator composed of a nonwoven fabric using fibers made of a heat resistant resin, a porous film using a heat resistant resin, or the like. Furthermore, as these separators, it is preferable to use an oxidant remaining after the polymerization reaction or a resin that does not react with an acid generated by decomposition of the oxidant at a high temperature.
Examples of the heat resistant resin include polyester, aramid, polyphenylene sulfide, nylon, polyimide, and the like. Especially, the separator using the main fiber which consists of m-aramid and a polyethylene terephthalate (PET) is preferable.
[0035]
Thus, good results can be obtained by forming the separator from a heat-resistant resin, in particular, an oxidant remaining after the polymerization reaction or a resin that does not react with an acid generated by decomposition of the oxidant at a high temperature. The reason is considered as follows.
That is, the characteristics are usually lowered by heat during solder reflow, but the heat resistance is improved by increasing the amount of the oxidizing agent. However, when the amount of the oxidant is increased, the amount of the monomer is relatively decreased, so that characteristics such as capacitance are deteriorated. However, when a heat-resistant resin is used as the separator, the heat resistance during solder reflow is improved, so that it is not necessary to increase the oxidant of the mixed solution, thereby improving the characteristics such as capacitance.
[0036]
(Chemical solution for restoration conversion)
As the chemical solution for restoration chemical conversion, phosphoric acid type chemicals such as ammonium dihydrogen phosphate and diammonium hydrogen phosphate, boric acid type chemicals such as ammonium borate, and adipic acid type chemicals such as ammonium adipate, etc. Although a liquid can be used, it is preferable to use ammonium dihydrogen phosphate. The immersion time is preferably 5 to 120 minutes.
[0037]
(Action / Effect)
As described above, a liquid mixture of a polymerizable monomer, an oxidant and a predetermined solvent is prepared in a container having a predetermined shape, and immediately after mixing by applying vibration, the capacitor element is immersed in the liquid mixture. Since the liquid mixture can be impregnated in the capacitor element in an optimum state for impregnation, a solid electrolytic capacitor having good characteristics can be obtained.
[0038]
Further, according to the manufacturing method of the present invention, since the capacitor element is immersed in the mixed solution, even if the capacitor element becomes large, the mixed solution can be infiltrated from the entire outer surface of the capacitor element. Is possible.
Furthermore, according to the present invention, by using a polymerization method for forming a conductive polymer from a polymerizable monomer and an oxidant and a winding type capacitor element, by using the above manufacturing method, in a simple manufacturing process, It is possible to provide a method for manufacturing a solid electrolytic capacitor capable of obtaining a solid electrolytic capacitor having good characteristics.
[0039]
【Example】
Subsequently, the present invention will be described in more detail based on Examples and Comparative Examples manufactured as follows.
In addition, Examples 1 to 3 according to the present invention use EDT as a polymerizable monomer, butanol solution of ferric paratoluenesulfonate as an oxidant solution, and Example 1 is a main fiber composed of m-aramid. A capacitor element is formed using the separator constituted by the above, and the capacitor element is immersed in a mixed solution in the container according to the present invention. Example 2 uses a separator constituted by a main fiber made of PET. In Example 3, the same separator as in Example 1 was used, and the pressure was reduced during immersion. Moreover, Example 4 and Example 5 use the thing of the following structural formula as a polymerizable monomer, respectively, and form a capacitor | condenser element using the separator comprised with the main fiber which consists of m-aramid.
[0040]
Further, Comparative Example 1 uses a separator composed of main fibers made of m-aramid, uses pyrrole and ammonium persulfate as a mixed solution, and injects them into a conventional container and then does not add vibration during mixing. In Comparative Example 2, in the same manner as in Examples 1 to 3, a butanol solution of EDT and ferric paratoluenesulfonate was mixed in a conventional container, and a capacitor element was placed in this mixed solution. Soaked. Comparative Example 3 and Comparative Example 4 are the same polymerizable monomers as in Example 4 and Example 5, respectively, mixed in a conventional container, and the capacitor element was immersed in this mixed solution.
[0041]
Example 1
An electrode drawing means is connected to the anode foil and the cathode foil having an oxide film layer formed on the surface, and both electrode foils are wound through a separator composed of a main fiber made of m-aramid, so that the element shape is 8φ × 4L. The capacitor element was formed. And this capacitor | condenser element was immersed in ammonium dihydrogen phosphate aqueous solution for 40 minutes, and restoration | restoration conversion was performed.
On the other hand, a certain amount of EDT and a certain amount of 45% ferric paratoluenesulfonic acid butanol solution in a polyethylene container having a bottom surface of 9φ, an opening surface of 10φ, and a depth of 4.5 mm formed by embossing. And a vibration of 2 mm in width and 1.5 mm in length was applied for 10 seconds at room temperature. Thereafter, the capacitor element was immersed in the above mixed solution for 10 seconds and heated at 100 ° C. for 1 hour to generate a polymerization reaction of PEDT in the capacitor element, thereby forming a solid electrolyte layer. Then, this capacitor element was inserted into a bottomed cylindrical aluminum case, and the opening was rubber-sealed by drawing to perform aging, thereby forming a solid electrolytic capacitor.
The mixing ratio of the EDT monomer and the oxidizing agent was 1: 1.3. The rated voltage of the solid electrolytic capacitor is 6.3 WV, and the rated capacity is 100 μF.
[0042]
(Example 2)
Capacitors having an element shape of 8φ × 4L are formed by connecting electrode drawing means to the anode foil and the cathode foil having an oxide film layer formed on the surface, and winding both electrode foils through a separator made of a main fiber made of PET. An element was formed. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
Example 3
A capacitor element was formed in the same manner as in Example 1, and when this capacitor element was immersed in the mixed solution, the pressure was reduced to about 10 to 200 mmHg. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
[0043]
Example 4
A capacitor element was formed using a separator composed of a main fiber composed of m-aramid and having the following structural formula as a polymerizable monomer. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
[Chemical formula 2]
[0044]
(Example 5)
A capacitor element was formed using a separator composed of a main fiber composed of m-aramid and having the following structural formula as a polymerizable monomer. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
[Chemical 3]
[0045]
(Comparative Example 1)
An electrode drawing means is connected to the anode foil and the cathode foil having an oxide film layer formed on the surface, and both electrode foils are wound through a separator composed of a main fiber made of m-aramid, so that the element shape is 8φ × 4L. The capacitor element was formed. And this capacitor | condenser element was immersed in ammonium dihydrogen phosphate aqueous solution for 40 minutes, and restoration | restoration conversion was performed.
In addition, pyrrole and ammonium persulfate were used as a mixed solution, and these were poured into a conventional container and then mixed without applying vibration. The capacitor element was immersed in this mixed solution and allowed to stand at room temperature to obtain polypyrrole. A solid electrolyte layer was formed. Then, after covering the surface of the capacitor element with a resin, it was inserted into a bottomed cylindrical aluminum case, the opening was sealed with rubber by drawing, and aging was performed to form a solid electrolytic capacitor.
This solid electrolytic capacitor has a rated voltage of 6.3 WV and a rated capacity of 100 μF.
[0046]
(Comparative Example 2)
As in Examples 1 to 3, a butanol solution of EDT and ferric paratoluenesulfonate is mixed in a conventional container, and a capacitor element is immersed in this mixed solution. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
(Comparative Example 3)
The same polymerizable monomer as in Example 4 was used, mixed in a conventional container, and the capacitor element was immersed in this mixed solution. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
(Comparative Example 4)
The same polymerizable monomer as in Example 5 was used, mixed in a conventional container, and a capacitor element was immersed in this mixed solution. Other conditions and steps are the same as in Example 1.
[0047]
[Comparison result]
When the electrical characteristics of the solid electrolytic capacitors of Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 4 obtained by the above method were examined, results as shown in Table 1 were obtained.
[Table 1]
[0048]
As is clear from Table 1, the characteristics of the solid electrolytic capacitors of Examples 1 to 5 according to the present invention are all good, but satisfactory characteristics were not obtained in Comparative Example 1 using pyrrole. This is presumably because the polymerization started rapidly when the monomer and the oxidizing agent were injected, and a sufficient amount of the mixed solution was not impregnated in the capacitor element. In Comparative Example 1, when vibration was applied, the characteristics further deteriorated.
[0049]
Moreover, although the butanol solution of EDT and para-toluenesulfonic acid ferric butanol was used like Examples 1-3, it mixed in the conventional container, and the comparative example 2 which immersed the capacitor | condenser element in this liquid mixture Compared with Examples 1-3, the electrostatic capacity fell.
Further, although the same polymerizable monomers as in Example 4 and Example 5 were used, respectively, Comparative Example 3 and Comparative Example 4 were mixed in a conventional container and the capacitor element was immersed in this mixed solution. The electric capacity decreased, and satisfactory characteristics for both tan δ and ESR were not obtained.
[0050]
Moreover, when Example 3 which decompressed during immersion was compared with Example 1 which was not decompressed, the result of Example 3 was more excellent. From this, it was shown that it is more effective to reduce the pressure when immersed in the mixed solution.
Furthermore, when the reflow test was done about Examples 1-5, the favorable result was obtained in all. The reflow test conditions are those in which reflow soldering was performed twice at a peak temperature of 250 ° C. and 230 ° C. or more for 30 seconds.
[0051]
【Effect of the invention】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a solid electrolytic capacitor manufacturing method and a solid electrolytic capacitor capable of obtaining a solid electrolytic capacitor having good characteristics by a simple manufacturing process.
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