JP4897266B2 - 金属管の溝加工装置、および金属管の溝加工方法 - Google Patents

金属管の溝加工装置、および金属管の溝加工方法 Download PDF

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本発明は金属管の溝加工装置、および金属管の溝加工方法に係り、例えば自動車用空気調和装置に備えられる冷凍サイクルのコンプレッサからコンデンサを経てエバポレータに到る配管内を流れる高圧冷媒と、エバポレータからコンプレッサに到る配管内を流れる低圧冷媒との熱交換効率が良く行える二重管構造の金属配管を形成するのに最適な金属管の溝加工装置、および金属管の溝加工方法に関する。
従来、例えば自動車用空気調和装置に備えられる冷凍サイクルは、コンプレッサにより圧縮される高温・高圧のガスよりなるガス冷媒をコンデンサに流して外気との熱交換を行い高圧の液冷媒又は気液混合冷媒になす。そして、この高圧冷媒を後段のリキッドタンクにて気液分離し、膨張弁で断熱膨張することにより低温低圧の液冷媒又は気液混合冷媒にする。その後、この低圧冷媒は、車内のエバポレータに流され、熱交換が行われることにより冷却し、低圧のガス冷媒になる。また、この低圧冷媒は、再びコンプレッサに供給され、1サイクルを形成する。そして、前記膨張弁とエバポレータとの間を熱伝導性の良好な外管と、該外管内に配挿される内管とよりなる二重管が配管される。また、この内管の一端は配管を介してリキッドタンクに接続され、内管の他端は膨張弁の入口に接続される。しかも、外管の一端は配管を介してコンプレッサの入口に接続され、外管の他端はエバポレータの出口に接続される構成である。そして、リキッドタンクから吐出されて内管内を通る高圧冷媒と、エバポレータにて蒸発し、外管内をコンプレッサへと通る低圧冷媒とは熱交換が行われるようにするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、冷凍機やルームエアコン等の空調機用熱交換器に使用される伝熱管の製造方法として熱伝導性の良好な金属製の被加工管の内面にリード角、溝形状、溝ピッチの何れか1つが異なる第1種の溝と、第2種の溝とを、管軸に対して螺旋状にかつ交互に形成するために被加工管内に第1の溝付きプラグと第2の溝付きプラグとを所定間隔をあけて回動自在に挿入し、被加工管の外周には前記第1の溝付きプラグの周りに遊星回転する鋼球製の第1段加工ボールと、前記第2の溝付きプラグの周りに遊星回転する第2段加工ボールとを圧接しながら被加工管を引き抜き加工することにより被加工管の内周に前記第1種の溝と第2種の溝とを形成する方法、装置があった(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−306686号公報 特開平10−211537号公報
しかしながら前者の特許文献1に記載の手段では、例えば自動車用空気調和装置に備えられる冷凍サイクルは、エバポレータとリキッドタンクとの間に配管される高圧冷媒を流がすための配管と、低圧冷媒を流がすための配管は外管と内管とよりなる二重管を採用しているが、小径の内管内を流れる高圧冷媒と、大径の外管内を流れる低圧冷媒との熱交換効率が充分なものとは言えない。
すなわち、熱交換効率を向上させるためには伝熱面積を増加させる必要があり、そのためには二重管構造の外管の内周面に内管を近づけるよう外管と内管とを大きく採ることが考えられるが、この方策を徹底すると、二重管構造の外管内の断面積が縮小化されて冷媒の流通抵抗が増大されることにより流れにくくなり、流量が少なくなり、熱交換効率を向上するのに効率が悪化する。しかも、二重管構造は大型化するため、設置面積が狭いエンジンルーム内を有効活用してコンパクトに配管を行うのには適さない。
また、特許文献2に記載の上記従来の伝熱管の製造方法により製造される空調機用熱交換器に使用される伝熱管では、熱伝導性の良好な金属製の被加工管の内面にリード角、溝形状、溝ピッチの何れか1つが異なる第1種の溝と、第2種の溝とを、管軸に対して螺旋状にかつ交互に形成することにより管内を流れる冷媒の乱流を活発化することにより熱伝導を良くするものである。従って、特許文献1に見られるように外管と内管とよりなる二重管であって高圧冷媒を流がすための内管と低圧冷媒を流がすための外管との相互間での熱交換効率の向上をはかるものではない。しかも、二重管構造の外管の内周面に内管を近づけるよう外管と内管とを大きく採る一方、二重管構造の外管内の断面積の縮小化を防止し、流通抵抗を少なくして冷媒を流れ易くするとともに、冷媒の流量を大きくし、熱交換効率の向上をはかることを意図したものではない。
しかも、特許文献2に記載の上記従来の空調機用熱交換器に使用される伝熱管の製造方法では、被加工管の内に配挿されるプラグと、該プラグに対応して被加工管の外側に設けられる縮径ダイスと、被加工管の内周に第1種の溝と第2種の溝とを形成するために、被加工管内に所定間隔をあけて回動自在に挿入される第1の溝付きプラグおよび第2の溝付きプラグと、被加工管の外周に前記第1の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される鋼球製の第1段加工ボールと、前記第2の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される第2段加工ボールとを設け、被加工管を引き抜き加工することにより被加工管の内周に前記第1種の溝と第2種の溝とを形成するので装置自体の構造も複雑化し、部品数も多くなり、製作、組立に多くの時間および手間がかかっていた。
ここに本発明者等は、二重管構造の内管の外周に種々の形状の溝を形成することに着目し、そして、外管が大径化して大型化することなくコンパクトでありながら、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、以て内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率が向上されることを見出した。
本発明は上記課題に鑑みなされ、外管が大径化して大型化することなくコンパクトでありながら、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、以て内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率の向上をはかれ、構造が簡単で製作および組立が容易な金属管の溝加工装置および溝加工方法を提供しようとすることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、(イ)金属製の被加工管の一端を把持する第1のチャック手段および前記被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に把持、固定する第2のチャック手段と、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を前記被加工管の半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
(ロ)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
(ハ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
(ニ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対して相対的に回転するとともに前記一方を他方に対して軸方向に所望速度にて移動することにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
(ホ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、(へ)金属製の被加工管と、該被加工管の一端を把持、固定可能に設けられた第1のチャック手段としての固定チャックと、前記被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に把持、固定することが可能であり、前記固定チャックに対して対向方向または離反方向に移動可能に設けられた第2のチャック手段としての移動チャックと、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
(ト)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
(チ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
(リ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記加工ヘッドを前記被加工管を中心にその外周に回転するとともに前記固定チャックに対して前記移動チャックを対向方向または離反方向の軸方向に所望速度にて移動し、又は移動を停止する等して前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
(ヌ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、(ル)金属製の被加工管と、該被加工管の一端を把持、固定することが可能に設けられた第1のチャック手段としての固定チャックと、前記被加工管の他端をまたは被加工管の外周略中腹部を選択的に挟持、固定することが可能であり、前記固定チャックに対して対向方向に移動可能に設けられた第2のチャック手段としての移動チャックと、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を前記被加工管の半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
(オ)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
(ワ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
(カ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記加工ヘッドに対して前記被加工管を回転するとともに前記固定チャックに対して前記移動チャックを対向方向または離反方向の軸方向に所望速度にて移動し、または移動を停止して前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
(ヨ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1,または請求項2,3の何れかにおいて、前記加工ヘッドは、前記固定チャックと前記移動チャックとの間において加工テーブル上を移動可能に設けられる移動ベースと、該移動ベースを加工テーブル上における長手方向に移動自在となす移動駆動手段と、前記移動ベース上に固定的に設けられた前記内筒部と、該内筒部の外周に回転可能に外装され、その前面には前記ころがり溝加工部材を半径方向に進退可能に設けた前記外筒部と、該外筒部を回転可能に支持する支承部を左右の内側に対向して突設し、下端部を枢支軸部により前記移動ベースに枢支した略枠状の前記支承プレートと、該支承プレートの上部には前記枢支軸部を中心に支承プレートを前後に傾動させる押圧手段と、前記外筒部を前記内筒部に対して回転させるサーボモータを駆動源とする回転駆動機構部とにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1,または請求項2,3,4の何れかにおいて、前記ころがり溝加工部材は、前記収容部内に円輪状に回転可能に収容される多数の軸受ボールと、前記軸受ボールを介して前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1、または2,3,4,5の何れかにおいて、前記被加工管の外周に形成される前記溝が、所望数条の同方向の螺旋溝であるか、または該螺旋溝に交叉する異方向の螺旋溝であるか、もしくは多数の環状溝に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1、または2,3,4,5,6の何れかにおいて、前記被加工管の外周に形成される前記溝が、前記被加工管または前記加工ヘッドのうちの回転する何れか一方に対して他方が該回転方向と同方向に所望長さ当たりに所望の角度に回転されることにより前記被加工管の外周に前記同方向の螺旋溝および/または異方向の螺旋溝、もしくは環状溝に交叉して長いリードにて軸方向に伸びる螺旋状の長溝に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1、または2,3,4,5,6,7の何れかにおいて、前記被加工管の外周に軸方向に長いリードにより形成される螺旋状の長溝が、同方向および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは環状溝に交叉して形成される前記長溝に対しさらに周方向に細分化して形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の発明は、(タ)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段にて把持し、被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に第2のチャック手段により把持する工程と、
(レ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
(ソ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
(ツ)前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対してサーボモータの回転方向、回転速度を制御することにより相対的に回転する工程と、
(ネ)前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対して軸方向に所望速度にて移動することにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する工程と、を含む
(ナ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の発明は、(ラ)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段としての固定チャックにより把持、固定する工程と、
(ム)前記被加工管の他端または被加工管の外周程中程を選択的に第2のチャック手段としての移動チャックにより把持する工程と、
(ユ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個の鋼球製のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
(ヒ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
(ノ)前記加工ヘッドを前記被加工管を中心にしてその外周にサーボモータの回転方向、回転速度を制御して回転するとともに加工ヘッドを加工テーブル上に所望速度にて移動する工程とにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
(ヲ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の発明は、(ク)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段としての固定チャックにより把持、固定する工程と、
(ヤ)前記被加工管の他端または被加工管の外周中程に選択的に第2のチャック手段としての移動チャックにより把持する工程と、
(マ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
(ケ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
(フ)前記加工ヘッドに対して前記被加工管をサーボモータの回転方向、回転速度を制御して回転するとともに加工ヘッドを加工テーブル上に所望速度にて移動する工程と、により前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により所望数条の溝を形成する
(コ)ことを特徴とする。
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項9,または1,1のいずれかにおいて、
前記ころがり溝加工部材を被加工管の半径方向に進退可能にする進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して前記内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の前記案内板により半径方向に進退可能に設けられた前記可動駒体と、により形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の発明は、請求項,または請求項1,1,1の何れかにおいて、前記ころがり溝加工部材は、前記収容部内に円輪状に回転可能に収容される多数の軸受ボールと、前記軸受ボールを介して前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項、または1,1,1,1の何れかにおいて、前記被加工管の外周に形成される前記溝が、所望数条の同方向の螺旋溝であるか、または該螺旋溝に交叉する異方向の螺旋溝であるか、もしくは多数の環状溝に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項9、または10,11,12,13,14の何れかにおいて、前記被加工管の外周に形成される前記溝が、前記被加工管または加工ヘッドのうちの回転する何れか一方に対して他方が該回転方向と同方向に所望長さ当たりに所望の角度に回転されることにより前記被加工管の外周に同方向の前記螺旋溝および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは前記環状溝に交叉して長いリードにより軸方向に伸びる螺旋状の長溝に形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項1に記載の発明は、請求項、または1,1,1,1,1,1の何れかにおいて、前記被加工管の外周に軸方向に長いリードにより形成される螺旋状の長溝が、被加工管の所望長さ当たりに周方向に所望角度に加工ヘッドを回転制御することにより同方向および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは前記環状溝に交叉して軸方向に形成される前記長溝に対しさらに周方向に細分化して形成されることを特徴とする。
本発明は金属製の被加工管の外周にころがり溝加工部材により溝が形成されるので、外管が大径化して大型化することなくコンパクトでありながら、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、以て内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率の向上がはかれ、構造が簡単で製作および組立が容易になる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に従って詳細を説明する。
図1は本発明の金属管の溝加工装置の実施形態1を示し、全体構成を示す側面図、図2は同じく本発明の溝加工装置の全体構成を示す平面図、図3同じく本実施形態1を構成する固定チャック、移動チャック、加工ヘッドの装備品を省略した状態の加工テーブルを示す他側から見た拡大側面図、図4は同じく加工テーブルの拡大平面図、図5は本実施形態1を構成する固定チャックを加工ヘッド内に組み込んだ状態の拡大断面図、図6は同じく固定チャックの水平拡大断面図、図7は同じく固定チャックの拡大背面図、図8は同じく本実施形態1を構成する固定チャックの把持爪により被加工管を把持した状態の断面図、
図9は本実施形態1を構成する移動チャックを示す拡大側面図、図10は同じく移動チャックの拡大水平断面図、図11は同じく移動チャックの拡大正面図、図12は同じく移動チャックにより被加工管を把持している状態を示す拡大断面図、図13は同じく移動チャックの駆動手段を示す拡大断面図、図14は同じく移動チャックの駆動手段を示す拡大平面図、図15は同じく移動チャックを移動するレールを示す拡大断面図、図16は同じく移動チャックの把持爪により被加工管を把持した状態の拡大断面図、図17は本実施形態1を構成する加工ヘッドを示す拡大側面図、図18は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大正面図、図19は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大背面図、図20は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大平面図、図21は同じく加工ヘッドを示す拡大正面図、図22は同じく加工ヘッドの拡大背面図、図23は同じく加工ヘッドを示す拡大断面図、図24は同じくころがり溝加工部材としての加工ボールを保持する可動駒体と案内板を部分的に示した拡大正面図、図25は同じく加工ボールを収容する可動駒体を示した拡大断面図、図26は加工ヘッドの移動駆動手段を示す拡大断面図、図27は本実施形態1を構成する制御盤を示す正面図、図28は本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向の螺旋溝を外周に加工した被加工管を示した拡大側面図、図29は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向に形成される前記螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を外周に溝加工した状態の被加工管を示す拡大側面図、図30は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向の前記螺旋溝および異方向の前記螺旋溝に交叉する長溝を外周軸方向に加工した状態の被加工管を示す拡大側面図、図31は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向および異方向の前記螺旋溝に交叉する長溝に対してさらに長溝を外周軸方向に加工した状態の被加工管を示す拡大側面図、図32は被加工管の外周に同方向の螺旋溝を加工する場合の一例を示す工程図、図33は被加工管の外周に同方向の螺旋溝を加工する場合の他例を示す工程図、図34は被加工管の外周に同方向の螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を加工する場合の一例を示す工程図、図35は被加工管の外周に同方向の螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を加工する場合の他例を示す工程図、図36は被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝を外周軸方向に加工する場合の一例を示す工程図、図37は同じく被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝を外周軸方向に加工する場合の他例を示す工程図、図38は被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉する長溝に対してさらに他の長溝を外周軸方向に加工する場合の一例を示す工程図、図39は同じく被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝に対してさらに他の長溝を外周軸方向に加工する場合の他例を示す工程図である。
図示する実施形態1では、加工テーブル1上において、金属製の被加工管2と、該被加工管2の一端2aを把持、固定可能に設けられた第1のチャック手段としての固定チャック3と、前記被加工管2の他端2bまたは被加工管2の外周略中腹部を選択的に把持、固定可能であり、前記固定チャック3に対して対向方向または離反方向に移動可能に設けられた第2のチャック手段としての移動チャック4と、前記被加工管2の外周に圧接されるころがり溝加工部材としての少なくとも1個の鋼球製の加工ボールBを前記被加工管2の半径方向Rに進退可能に設けた加工ヘッド5とを備え、サーボモータM1の回転方向、速度を制御して前記加工ヘッド5を前記被加工管2を中心にその外周に回転するとともに前記固定チャック3に対して前記移動チャック4を対向方向または離反方向の軸方向に所望速度にて移動したり、停止する等して前記被加工管2の外周に前記加工ボールBにより溝Mを形成することを特徴とする。
前記被加工管2は熱伝導性が良く、圧延性が良い例えばアルミニウム、銅等の金属管が用いられる。この金属管の内径、厚み、長さは最適なものが選択される。
また、本実施形態1の溝加工装置により被加工管2の外周に形成される前記溝Mは、例えば図28に示すような被加工管2の外周に同方向に形成される3条の螺旋溝m1(以下、本明細書では、トリプルトルネードという)であるとか、また、図29に示すようにこの螺旋溝m1に交叉して異方向に形成される3条の螺旋溝m2(以下、本明細書では、シックストルネードという)であるとか、図には示さない多数の環状溝であるとか、また、図30に示すように同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉するように被加工管2の外周に長手方向Iに伸びて形成される長いリードの3条の螺旋状の長溝n1(以下、本明細書では、トリプルレールという)に形成されるとか、さらには図31に示すように該長溝n1に対して周方向に所望角度に細分化して形成され、被加工管の長手方向Iに伸びる長いリードの螺旋状の長溝n2(以下、本明細書では、シックスレールという)等があり、この溝Mは、被加工管2に溝加工後に例えば自動車用空気調和装置の冷凍サイクルに用いる二重管構造の熱交換器として、外管内に配挿される内管に使用する場合に、外管が大径化して大型化することなくコンパクトの割に、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、内管の表面積を増大し、内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率を向上するためである。
第1のチャック手段としての前記固定チャック3は、例えば図1乃至図4に示すように本実施形態1では前記加工テーブル1上に固定的に設けられる。そして、この固定チャック3は、加工テーブル1上に立設する支持板6に略水平に横設したシリンダS1,S1と、該シリンダS1,S1のロッド7,7の先端部が取付けられた押し込みプレート8の略中央に基端部を嵌着することにより前記シリンダS1,S1のロッド7,7の伸長動作により進出可能に設けられ、先端部内周には押ローラ10を装着した先広がりの斜面部9aが形成された押し込み外筒部9と、該押し込み外筒部9内に摺動可能に内挿され、先端には前記押し込み外筒部9の前進に伴う押ローラ10の押し込みにより伏動することにより周囲から被加工管2の一端を把持するための複数個、図では3個の把持爪11の基端部が枢着されるとともに前記押し込み外筒部9の後退に伴う押ローラ10の押し込みが解放されて把持爪11が起動する内筒部12と、該内筒部12と前記把持爪11との間に係止ピン13,13により両端が係止されることにより縮力を発揮する引っ張りばね14と、前記内筒部12内に挿入された操作軸15とにより形成される(図4、図5参照)。
16はロック板であり、このロック板16は一端を前記支持板6に取付板17を介して支軸18により回動可能に枢着され、しかも固定ハンドル19の取付軸20が移動可能に収容される円弧溝16aが略中間部に設けられて他端には前記操作軸15に係止可能になるフック部16bを形成している。
また、第2のチャック手段としての前記移動チャック4は、例えば図1乃至図4に示すように本実施形態1では前記加工テーブル1上に前記固定チャック3に対して対向方向または離反方向に移動可能に設けられる。
この移動チャック4を移動可能にするための駆動手段21は、図13乃至図15に示すように加工テーブル1上に長手方向Iに平行に敷設されたレール22,22と、該レール22,22に摺動可能に遊嵌されるスライダー23,23を介して移動可能に架設された移動ベース24と、該移動ベース24上に搭載されたサーボモータM2と、該サーボモータM2のモータシャフト25に装着したピニオン26と、該ピニオン26が噛合可能に加工テーブル1に沿って設けられたラック27,27とからなる。そして、サーボモータM2が駆動すると、ピニオン26が正転方向または逆転方向に回転してラック27,27と噛合することにより移動ベース24はレール22,22上を前記固定チャック3に対して対向方向または離反方向に移動可能になる。
そして、前記移動チャック4は図9乃至図11に示すように、移動ベース24上に立設する支持板28に略水平に横設したシリンダS2,S2と、該シリンダS2,S2のロッド29の先端部が取付けられた押し込みプレート30の略中央に基端部を嵌着することにより前記シリンダS2,S2のロッド29の伸長動作により進出可能に設けられ、先端部内周には押ローラ31を装着した先広がりの斜面部32aが形成された押し込み外筒部32と、該押し込み外筒部32内に摺動可能に内挿され、先端には前記押し込み外筒部32の前進に伴う押ローラ31の押し込みにより伏動する受圧斜面部33aを先端部外周に設けて周囲から被加工管2の一端を把持するための複数個、図では3個の把持爪33の基端部が枢着されるとともに前記押し込み外筒部32の後退に伴う押ローラ31の押し込みが解放されて前記把持爪33が起動する内筒部34と、該内筒部34と前記把持爪33との間に係止ピン35,35により両端が係止されることにより縮力を発揮する引っ張りばね36とにより形成される。
37は支承板であり、この支承板37は前記被加工管2の他端2b、または外周略中腹部を支承する二股状の収容溝37aを上端に設け、またこの支承板37は固定ハンドル38の支軸39を挿入可能になすスリット37bが上下方向に設けられる。しかも、この支承板37は前記支軸39の先端部が前記支持板28に取付けた取付部材40に挿入されている前記固定ハンドル38により締付け可能に設けられる。
また、図1乃至図4に示すように前記加工ヘッド5は、前記固定チャック3と前記移動チャック4との間において加工テーブル1上を移動可能に設けられる。また、加工ヘッド5は、図17乃至図23、及び図26に示すように移動ベース41と、該移動ベース41を加工テーブル1上において長手方向Iに移動自在となす移動駆動手段42と、前記移動ベース41上に固定的に設けられた内筒部43と、該内筒部43の外周に回転可能に外装され、その前面にはころがり溝加工部材としての前記加工ボールBを被加工管2の半径方向Rに進退可能に設けた外筒部44と、該外筒部44を回転可能に支持する支承部45を左右の内側に対向して突設し、下端部を枢支軸部46により前記移動ベース41に枢支した略枠状の支承プレート47と、該支承プレート47の上部には前記枢支軸部46を中心に支承プレート47を前後に傾動させる押圧手段48と、前記外筒部44を前記内筒部43に対して回転させる前記サーボモータM1を駆動源とする回転駆動機構部49とにより形成される。
加工ヘッド5を移動可能にするための前記移動駆動手段42は、図26に示すように前記加工テーブル1上に長手方向Iに平行に敷設された前記レール22,22と、該レール22,22に摺動可能に遊嵌されるスライダー50,50を介して移動可能に架設された前記移動ベース41と、該移動ベース41上に搭載されたサーボモータM3と、該サーボモータM3のモータシャフト51に装着したピニオン52と、該ピニオン52が噛合可能に設けられたラック53とからなる。そして、サーボモータM3が駆動すると、ピニオン52が正転方向または逆転方向に回転してラック53と噛合することにより前記移動ベース41はレール22,22に沿って前記固定チャック3又は移動チャック4に対して対向方向に近接したりまたは離反方向に移動可能になる。
また、前記内筒部43は、キー部材54を介して前記移動ベース41上に立設した支持枠体55に外周基端部が支持される。
前記外筒部44は、ころがり軸受部材56を介して前記内筒部43の先端部外周に回転自在に支承される。そして、この外筒部44の先端側開口には外広がりの駆動斜面部44aが形成されている。
また、この外筒部44を前記内筒部43に対して回転させる前記回転駆動機構部49は、駆動源としての前記サーボモータM1と、該サーボモータM1のモータシャフト57に装設された駆動プーリ58と、前記外筒部44の外周に設けられた受動プーリ部59と、前記駆動プーリ58と前記受動プーリ部59との間に捲回された動力伝達ベルト60とにより形成される。
また、外筒部44は前述のようにその下端部を枢支軸部46により枢支した略枠状の支承プレート47の左右の内側に対向して突設した支承部45,45を外筒部44の外周に周方向に設けた環状凹部44b内に遊嵌することにより回転可能に支持される。また、後記係止部67も前記環状凹部44b内に遊嵌される。
また、支承プレート47を前後に傾動させるための前記押圧手段48は、前記支承枠体55の上部に支持軸61により例えば図23において略中間部が両持支持されて加工テーブル1の長手方向Iに向けて横設された駆動源としてのシリンダS3と、該シリンダS3のロッド62の先端に設けたカラー63と、該カラー63に軸部64を介して枢着される前記支承プレート47の上部に対向して設けた取付壁部65と、前記移動ベース41に下端部を枢支した前記枢支軸部46とにより形成される。
また、加工ヘッド5の前面に被加工管2の外周に圧接可能に半径方向Rに進退可能に設けられる少なくとも1個、本実施形態1では例えば図25に図示するようにころがり溝加工部材としての3個の鋼球製の加工ボールBを半径方向Rに進退可能になすための進退手段66は、駆動源としての前記シリンダS3と、該シリンダS3のロッド62の伸長により前記枢支軸部46を中心に傾動可能に設けられる前記支承プレート47と、該支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67と、前記支承プレート47の傾動により該係合子67を介して前記内筒部43に対して軸方向に進退可能に設けられる前記外筒部44と、該外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aが該外筒部44が進出することにより押圧可能になる受動斜面部68aを外周に設け、正面において等角度、図示では120度毎に左右に配した1対の案内板69,69により半径方向Rに進退可能に設けられた図示するような3個の正面略扇形の可動駒体68と、該可動駒体68内において幅方向の2等分線J上に求心方向に設けたボルト孔70内に螺挿される押ボルト71と、該押ボルト71の先端部に設けた球面状の収容凹部71a内に上部球面部B1が収容されるとともに下部球面部B2の一部が臨まれて被加工管2の外周に圧接可能になる小径なセット孔72aを前記ボルト孔70の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部72内に回転可能に収容される鋼球製の前記加工ボールBとにより形成される。
cは前記案内板69,69と、前記可動駒体68との間に半径方向Rに介在される復帰ばねであり、この復帰ばねcは前記シリンダS3が駆動し、ロッド62が縮小することにより外筒部44の駆動斜面部44aによる可動駒体68の半径方向Rへの押圧が解放されと、その附勢力により可動駒体68を原位置に復帰させるためのものである。
図3、図4において、73は加工テーブル1の一側に伸縮可能に設けられたケーブル運搬ケースであり、このケーブル運搬ケース73は前記加工ヘッド5の移動ベース41と、前記移動チャック4の移動ベース24とが加工テーブル1上を移動する時に該移動ベース24,41自体や該移動ベース24,41に導引される電線や油圧ケーブルが周囲の障害物に邪魔されて移動に支障を来たしたり、引掛かるのを防止して円滑に引き回されるように電線や油圧ケーブルを内部に配索して自在に伸縮するように多節に形成される。すなわち、このケーブル運搬ケース73は、左右に対向して設けられ、連結軸75により所望長さに連結される短リンク74,74と、該短リンク74,74間において少なくとも外周側に架設される間隔保持板76とよりなるケースユニット体を多節に連結するものである。
そして、このケーブル運搬ケース73の具体的使用形態は、前述のように電線や油圧ケーブルを内部に配索して保護するが、本実施形態では図に示すように、長手方向に2個のケーブル運搬ケース73,73が設置される。このうち一方のケーブル運搬ケース73の一端は前記移動チャック4の移動ベース24に一端が固着され、他端は加工テーブル1の長手方向Iの略中程に固着される。また他方のケーブル運搬ケース73の一端は前記加工ヘッド5の移動ベース41に一端が固着され、他端は加工テーブル1の長手方向の略中程に固着される。
図27において、77は制御盤であり、SB1は該制御盤77に設けられた固定チャック操作ボタンであり、またSB2は同様に移動チャックロックボタン、SB3,SB3は両手起動ボタン、SB4は非常停止ボタンである。
<溝加工方法1>
本発明の金属管の溝加工装置の実施形態1は以上の構成からなり、以下熱伝導性が良く、圧延性が良い金属管、例えばアルミニウム、銅等の金属管よりなる被加工管2の外周に溝Mとして例えば3条の螺旋溝m1よりなるトリプルトルネードを形成する場合の一例を図32に示すように工程順に作用とともに説明する。
先ず、第1工程として、金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段としての固定チャック3により把持、固定する。この金属製の被加工管2の一端2aを固定チャック3により把持、固定するのには、固定チャック3の内筒部12内に被加工管2の一端2aを挿入する。この時、被加工管2は加工ヘッド5の内筒部43内に挿入され、また第2のチャック手段としての移動チャック4の内筒部34内に被加工管2をそれぞれ挿入しておく。
そして、制御盤77に設けられている固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作すると、加工テーブル1上に立設する支持板6上に左右に略水平に横設したシリンダS1,S1が駆動する。そして、該シリンダS1,S1のロッド7,7が伸長するので、該ロッド7,7の先端部が取付けられている押し込みプレート8はロッド7,7により押込まれるため、この押し込みプレート8が基端部に嵌着されている押し込み外筒部9は引っ張りばね14の縮力に抗して軸長方向に前方へと強制的に移動される。従って、この押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10が内筒部12の先端部に基端部を枢着している数個の把持爪11の先端外周に設けた受圧斜面部11aを押し込むので、この数個、図示では3個の把持爪11が枢着部を中心に求心方向に閉じることにより被加工管2の一端2aを周囲から把持する。
その後、支軸18を中心にロック板16を図7において半時計方向に回動操作することによりロック板16の先端側に設けたフック部16bを前記被加工管2の一端2aに係止する。しかも、固定ハンドル19を把持してその取付軸20をロック板16の略中間部に設けている円弧溝16a内に導入してから固定ハンドル19を回動操作することによりロック板16を締付けて不用意な回動を阻止するとともにフック部16bを被加工管2の一端2aに係止しておいたロック板16を固定し、固定チャック3により被加工管2の一端2aを把持、固定する。
次いで、第2工程として、前記被加工管2の他端2bを第2のチャック手段としての移動チャック4により把持するのには、作業者が手動にて移動ベース24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上にて長手方向Iへ他端2b側まで移動する。
その後、制御盤77に設けられた移動チャックロックボタンSB2を押圧操作すると、加工テーブル1上に立設する支持板28に略水平に横設した左右のシリンダS2,S2を駆動させると、該シリンダS2,S2のロッド29,29が固定チャック3と対向する方向に伸長するので、該ロッド29,29の先端部が取付けられている押し込みプレート30が押込まれる。そして、この押し込みプレート30が基端部に嵌着されている押し込み外筒部32は、引っ張りばね36の縮力に抗して長手方向Iに固定チャック3と対向する方向へと強制的に移動される。従って、この押し込み外筒部32の先端部内周に設けた押ローラ31が内筒部34の先端部に基端部を枢着している数個の把持爪33の先端外周に設けた受圧斜面部33aを押し込むので、この数個の把持爪33が枢着部を中心に求心方向に閉じることにより被加工管2の他端2bを周囲から把持する。
それから、固定ハンドル38の支軸39を支承板37に縦長に設けたスリット37b内において摺動することにより上下動し、その後に固定ハンドル38を回動操作して支承板37を締付、固定することにより支承板37の高さを調整し、その支承板37の上端に有する二股状の収容溝37a内に被加工管2の他端2bを支承する。このようにして、被加工管2の一端2aを固定チャック3により固定し、また被加工管2の他端2bを移動チャック4により把持、固定する。
その後、第3工程として、加工ヘッド5に設けた少なくとも1個、本実施形態1では図示するように溝加工部材として3個の鋼球製の加工ボールBを半径方向Rに進退可能に前記被加工管2の外周に圧接して加工時のセットを行う。これには、支持枠体55の上部に枢支軸61,61により図において略中間部が両持支持されて加工テーブル1の長手方向Iに向けて横設された駆動源としてのシリンダS3が駆動されると、該シリンダS3のロッド62が伸長するので、このロッド62の先端に設けたカラー63に軸部64を介して枢着される支承プレート47は移動ベース41に下端部を枢支した枢支軸部46を中心に図17において前方へと想像線に示すように回動する。
そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して連繋される外筒部44が内筒部43に対して軸方向に進出するので、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aが該外筒部44の前面に正面において等角度、本実施形態1では120度毎に左右に配した1対の案内板69,69により半径方向Rに進退可能に設けられた本実施形態1では図示するように3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧するため、3個の可動駒体68は左右に配した1対の案内板69,69に案内されながら半径方向Rに移動する。
従って、3個の可動駒体68,68内において幅方向の2等分線J上に求心方向に設けたボルト孔70内に螺挿される押ボルト71の先端部に設けた球面状の収容凹部71a内に上部球面部B1が収容されるとともに下部球面部B2の一部が小径なセット孔72aから臨まれているころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBは被加工管2の外周に圧接される。この際、駆動源としてのシリンダS3のロッド62の伸長度を加減することにより支承プレート47の前方への回動度合いを加減して外筒部44の進出度を加減すれば、外筒部44の前方への押圧による可動駒体68の半径方向Rへの移動は加減されて被加工管2に対する加工ボールBの圧接度を自動的に調整することができ、加工すべき溝の大小、幅、深さを自動的に調整できる。
また、収容凹部71a内に収容されて下方(内周面)に設けた小径なセット孔72aから臨まれるころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBは、被加工管2の外周に形成すべき溝の大小、深さ、被加工管2の管径等を考慮してその直径の大小、素材等が好適なものが選定される。こうして、加工ヘッド5に設けた3個の鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接して加工時のセット作業を行う。
それから、第4工程として、前記加工ヘッド5を前記被加工管2を中心にしてその外周にサーボモータM1の回転速度を所望回転速度に制御して回転する。すなわち、サーボモータM1が駆動されると、該サーボモータM1のモータシャフト57が回転するので、このモータシャフト57に装設された駆動プーリ58と、前記外筒部44の外周に設けられた受動プーリ部59とに捲回されている動力伝達ベルト60を介して前述のように可動駒体68に3個の加工ボールBを前面に備えた加工ヘッド5の外筒部44が内筒部43に対して回転される。この際、サーボモータM1の回転速度は所望回転速度に制御して回転され、回転方向も制御される。
同時に、加工ヘッド5は、移動ベース41上に搭載されたサーボモータM3が駆動すると、モータシャフト51に装設したピニオン52がラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより前記移動ベース41はスライダー50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して対向方向に近接して所望速度にて移動して行くので、被加工管2の外周には3個の加工ボールBにより溝Mとして3条の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成される。
このようにして被加工管2の外周に3個の加工ボールBにより3条の螺旋溝m1が形成されると、加工ヘッド5の前記シリンダS3が駆動され、該シリンダS3のロッド62が縮小するので、このロッド62の先端にカラー63を介して枢着されている支承プレート47は枢支軸部46を中心に旧方向へ回動して復帰する。そして、この支承プレート47の内側に係合子67を介して回動可能に取付けられている外筒部44は内筒部43に対して軸方向に旧位に後退するので、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aによる可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aへの押圧を解除して3個の可動駒体68は左右に配した1対の案内板69に案内されながら該案内板69と可動駒体68との間に介装した復帰ばねc,cの附勢力を受けて半径方向Rに旧位に移動するため、加工ボールBの被加工管2の外周への圧接を解放する。
そして、加工ヘッド5は、移動ベース41上に搭載されたサーボモータM3を駆動させ、モータシャフト51に装設したピニオン52がラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより前記移動ベース41はスライダー50を介してレール22,22に沿って固定チャック3に対向方向に近接して所望速度にて旧位に移動して復帰し、1工程を終了する。
このように本発明の金属管の溝加装置、および溝加工方法によれば、加工ヘッド5の外筒部44の前面に被加工管2に対して半径方向Rに進退可能に設ける加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、セットを行うには、駆動源としてのシリンダS3を駆動してロッド62を伸長すると、このロッド62の先端に設けたカラー63に軸部64を介して枢着される支承プレート47が枢支軸部46を中心に前方へと回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して連繋される外筒部44を内筒部43に対して軸方向に進出させ、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aにて可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧するので、3個の可動駒体68は構造簡単にして簡易な取扱操作により1対の案内板69,69に案内されながらそれぞれ半径方向Rに応答性良く円滑かつ確実に移動し、可動駒体68の収容部72内に収容されてセット孔72aから下部球面部B2の一部が臨まれる鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、セットを行うことができる。
従って、上述のように金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段により把持し、被加工管2の他端2bを第2のチャック手段により把持、固定してから加工ヘッド5の前面に被加工管2に対して半径方向Rに進退可能に設けたころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBを、押圧手段48のシリンダS3を駆動して支承プレート47を回動して外筒部44を前方へ移動するだけの簡単な取り扱い操作により被加工管2の外周に圧接してセットが行え、サーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して加工ヘッド5を被加工管2を中心に回転するとともに軸方向に所望速度にて移動する等の所定の操作、手順により加工ボールBにより例えば被加工管2の外周に同方向に形成される3条の螺旋溝m1を精度が高く、生産効率良く加工することができる。
従って、例えば特許文献2に記載の発明に見られるように、被加工管の内に配挿されるプラグと、該プラグに対応して被加工管の外側に設けられる縮径ダイスと、被加工管の内周に第1種の溝と第2種の溝とを形成するために、被加工管内に所定間隔をあけて回動自在に挿入される第1の溝付きプラグおよび第2の溝付きプラグと、被加工管の外周に前記第1の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される鋼球製の第1段加工ボールと、前記第2の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される第2段加工ボールとを設け、被加工管を引き抜き加工することにより被加工管の内周に前記第1種の溝と第2種の溝とを形成する溝加工装置とは異なり、本実施形態1の溝加工装置では装置自体の構造は簡素化され、部品数も少なく、製作、組立に多くの時間および手間がかからず、容易に行える。
そして、このように外周に溝Mが加工された被加工管2は、例えば自動車用空気調和装置の冷凍サイクルに用いる二重管構造の熱交換器として、外管内に配挿する内管として使用する場合に、外管が大径化して大型化することなくコンパクトの割に、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されずに済み、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、内管の表面積を増大し、内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率を向上することができる。
<溝加工方法2>
また、本実施形態1の金属管の溝加工方法につき、被加工管2の外周に螺旋溝m1を溝加工する場合の他例を図33に従い以下、工程順に作用とともに説明する。本例では前述の第1の溝加工方法を実施する場合よりも長い長さの被加工管2の外周に螺旋溝m1を溝加工するのに適する。
そして、第1工程として、制御盤77に設けられている固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作して支持板6上のシリンダS1,S1を駆動することにより、シリンダS1,S1のロッド7,7を伸長させ、該ロッド7,7の先端部が取付けられている押し込みプレート8を介して押し込み外筒部9を引っ張りばね14,14の縮力に抗して長手方向Iに前方へと強制的に移動させる。そして、固定チャック3の押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10により内筒部12の先端部に基端部を枢着している数個の把持爪11の先端部外周に設けている受動斜面部11aを押し込んで、この数個の把持爪11により被加工管2の一端2aを周囲から把持、固定する。しかも、ロック板16の先端側に設けたフック部16bを被加工管2の一端2aに係止し、固定ハンドル19を回動操作することによりロック板16を締付、固定する(図7参照)。
そして、被加工管2は加工ヘッド5の内筒部43内に挿入され、また第2のチャック手段としての移動チャック4の内筒部43内に被加工管2をそれぞれ挿入しておく点は前述の溝加工方法と同様の手順、操作である。
次いで、第2工程として、前記被加工管2の他側を第2のチャック手段としての移動チャック4により把持するのには、作業者が手動にて移動ベース24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上において長手方向Iへ他端2b側へ被加工管3の外周略中腹部まで移動する。
その後、制御盤77に設けられている移動チャックロックボタンSB2を押圧操作することにより、左右のシリンダS2,S2を駆動させてロッド29,29を伸長し、押し込みプレート30を介して押し込み外筒部32を引っ張りばね36,36の縮力に抗して長手方向Iに固定チャック3と対向する方向へと強制的に移動される。従って、この押し込み外筒部32の先端部内周に設けた押ローラ31が内筒部34の先端部に枢着している数個の把持爪33の先端外周に設けた受動斜面部33aを押し込むので、この数個の把持爪33が枢着部を中心に求心方向に閉じることにより被加工管2の外周略中腹部の外周を周囲から把持する。それから、支承板37の上端に有する二股状の収容溝37a内に被加工管2の後部過半部の外周を支承する。このようにして、被加工管2の一端2aを固定チャック3により固定し、また被加工管2の外周略中腹部の外周を移動チャック4により把持、固定する。
その後、第3工程として、加工ヘッド5に設けたころがり溝加工部材としての3個の鋼球製の加工ボールBを半径方向Rに進退可能に前記被加工管2の外周に圧接して加工時のセットを行う。この時の操作、手順も、支承枠体55の上部に支持軸61,61により図において略中腹部が両持支持されて加工テーブル1の長手方向Iに向けて横設されたシリンダS3が駆動されることにより、シリンダS3のロッド62が伸長してカラー63に軸部64にて枢着されている支承プレート47を移動ベース41に下端部を枢支した枢支軸部46を中心に図17の想像線に示すように前方へと回動する。そして、この支承プレート47の内側上部に半径方Rに設けた係合子67を介して取付けられている外筒部44が長手方向Iに前方へ進出するので、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aが該外筒部44の前面に正面において等角度、本実施形態では120度毎に半径方向Rに進退可能に設けられた3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧し、3個の可動駒体68は左右に対向して設けた案内板69,69に案内されながら半径方向Rに移動する。
そして、3個の可動駒体68内において幅方向の2等分線J上に設けたボルト孔70内に螺挿される押ボルト71の先端部に設けた球面状の収容凹部71a内に上部球面部B1が収容されるとともに下部球面部B2の一部が小径なセット孔72aから臨まれているころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBは被加工管2の外周に圧接され、セット作業が行われる。
それから、第4工程として、前記加工ヘッド5を前記被加工管体2を中心にしてその外周にサーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して回転し、モータシャフト57に装設された駆動プーリ58と、前記外筒部44の外周に設けた受動プーリ部59と、前記駆動プーリ58と受動プーリ部59とに捲回されている動力伝達ベルト60等の動力伝達部品を介してころがり溝加工部材としての加工ボールBを前面に備えた加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させる。
同時に、第5工程として、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52がラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより前記移動ベース41はスライダー50,50を介してレール22,22に沿って固定チャック3に対して対向方向に近接して所望速度にて移動して行くので、被加工管2の外周前半部にはころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝Mとして3条の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成される。
それから、第6工程として、加工ヘッド5のシリンダS3が駆動され、シリンダS3のロッド62が縮小されると、このロッド62の先端にカラー63を介して枢着されている支承プレート47は枢支軸部46を中心に旧方向へ回動して復帰する。そして、この支承プレート47の内側に係合子67と、支承部45,45を介して回動可能に取付けられている外筒部44は内筒部43に対して長手方向Iに旧位に後退し、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aによる可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aへの押圧を解除するので、3個の可動駒体68は左右に配した1対の案内板69,69に案内されながら半径方向Rに旧位に移動し、案内板69,69と駆動駒体68との間に介装した復帰ばねc,cの附勢力によりころがり溝加工部材としての加工ボールBの被加工管2の外周への圧接は解放される。
そして、第7工程として、今度は移動チャック4のサーボモータM2が駆動すると、ピニオン26が正転方向に回転してラック27,27と噛合することにより移動チャック4の把持爪33が被加工管2の外周略中程を把持したまま移動ベース24はレール22,22に沿って加工テーブル1上を固定チャック3に対して対向方向に移動する。こうして、移動チャック4は加工ヘッド5、固定チャック3に近接するまで被加工管2を略半分程移動され、固定チャック3、加工ヘッド5、移動チャック4は初期位置に復する。
その後、前述の操作、手順を繰り返して行うことにより残っている被加工管2の後部過半部の外周の溝Mを加工することになる。これには、先ず前述の第1工程と同様に、制御盤77に設けられている固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動しロッド7,7を伸長させると、該ロッド7,7の先端部が取付けられている押し込みプレート8を介して押し込み外筒部9を引っ張りばね14,14の縮力に抗して長手方向Iに前方へと移動させる。そして、この押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10により内筒部12の先端部に枢着している数個の把持爪11の先端外周の受動斜面部11aを押し込み、この数個の把持爪11により被加工管2の外周略中腹部を周囲から把持して固定チャック3により把持、固定する。
次いで、前述の第2工程と同様に、作業者が手動にて移動ベース4を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上において長手方向Iへ他端2b側へ移動し、移動チャックロックボタンSB2を押圧して被加工管2の他端2bを移動チャック4により把持する。
このようにして、被加工管2の外周略中程を固定チャック3により固定し、また被加工管2の他端2b側を移動チャック4により把持、固定する。
それから、前述の第3工程と同様に、加工ヘッド2設けたころがり溝加工部材としての3個の鋼球製の加工ボールBを半径方向Rに進退可能に前記被加工管2の後部過半部に圧接して加工時のセットを行う。これには、前述の操作、手順と同様に、シリンダS3が駆動されると、ロッド62が伸長してカラー63に軸部64を介して枢着される支承プレート47は移動ベース41に枢支した枢支軸部46を中心に前方へと想像線に示すように回動される。そして、この支承プレート47の内側に係合子67と、支承部45,45を介して取付けられている外筒部44を長手方向Iに進出させ、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aにより可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧し、3個の可動駒体68を案内板69,69にて案内しながら半径方向Rに移動して鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接させる。
そして、前述の第4工程と同様に、前記加工ヘッド5の外筒部44を前記被加工管2を中心にしてサーボモータM1の回転方向、回転速度を所望回転速度に制御して回転し、モータシャフト57に装設された駆動プーリ58と、前記外筒部44の外周に設けた受動プーリ部59と、動力伝達ベルト60とを介してころがり溝加工部材としての加工ボールBの前面に備えた加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させる。
同時に、前述の第5工程と同様に、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、そのモータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより前記移動ベース41はスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して対向方向に近接して所望速度にて移動して行くので、被加工管2の後部過半部にはころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝Mとして3条の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成され、結局被加工管2には外周に全体に同方向の螺旋溝m1が形成される(図28参照)。
それから、前述の第6工程と同様に、加工ヘッド5のシリンダS3を駆動してロッド62を縮小すると、このロッド62の先端にカラー63を介して枢着されている支承プレート47は枢支軸部46を中心に旧方向へ回動して復帰する。そして、この支承プレート47の内側に係合子67と支承部45,45を介して回動可能に取付けられている外筒部44は内筒部43に対して長手方向Iに旧位に後退するので、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aによる可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aへの押圧は解除され、3個の可動駒体68は復帰ばねc,cの附勢力により左右に配した1対の案内板69,69に案内されながら半径方向Rに旧位に復帰し、加工ボールBの被加工管2の外周への圧接を解放する。
そして、前述の第7工程と同様に、今度は移動チャック4のサーボモータM2を駆動すると、ピニオン26が正転方向に回転してラック27,27と噛合することにより移動チャック4の把持爪33が被加工管2の他端2b側の外周の把持を解放してから移動ベース41はレール22,22に沿って加工テーブル1上を固定チャック3に対して対向方向に移動する。こうして、移動チャック4は加工ヘッド5、固定チャック3に近接するまで被加工管2に対し略半分程移動され、固定チャック3、加工ヘッド5、移動チャック4は初期位置に復する。こうして、長い長さの被加工管2の外周の前半部はもとより残っていた後半部に溝Mとして3条の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成されることになる。
なお、本溝加工方法2においても、加工ヘッド5の前面に半径方向Rに進退可能に設けた鋼球製のころがり溝加工部材としての加工ボールBを、押圧手段48のシリンダS3を駆動して支承プレート47を回動して外筒部44を前方へ移動するだけの簡単な取り扱い操作により被加工管2の外周に圧接してセットが行え、サーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して加工ヘッド5を被加工管2を中心に回転するとともに軸方向に所望速度にて移動する等の所定の操作、手順により加工ボールBにより例えば被加工管2の外周に同方向に形成される3条の螺旋溝m1を精度が高く、生産効率良く加工することができる。また、装置自体の構造は簡素化され、部品数も少なく、製作、組立に多くの時間および手間がかからず、容易に行える。
そして、このように外周に溝Mが加工された被加工管2は、例えば自動車用空気調和装置の冷凍サイクルに用いる二重管構造の熱交換器として、外管内に配挿する内管として使用する場合に、外管が大径化して大型化することなくコンパクトの割に、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されずに済み、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、内管の表面積を増大し、内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率を向上することができる等、前述の溝加工方法1と同様の作用がある。
<溝加工方法3>
また、本実施形態1の金属管の溝加工装置を用いて被加工管2の外周に、例えば前述の溝加工方法1および溝加工方法2を適用して形成される同方向の3条の螺旋溝m1としてのトリプルトルネードに交叉する異方向の3条の螺旋溝m2を形成する場合(シックストルネード)の一例を例えば図34に従い以下、工程順に作用とともに説明する。
先ず、前述のトリプルトルネードを金属製の被加工管2の外周に形成する場合と同様に、本溝の加工方法においても、第1工程として、制御盤77に設けている固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動すると、ロッド7が伸長して押し込みプレート8を介して押し込み外筒部9を引っ張りばね14の縮力に抗して長手方向Iに前方へ移動する。そして、この押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10が内筒部12の先端部に枢着している数個の把持爪11の受動斜面部11aを押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段としての固定チャック3により把持する。
次いで、前述のトリプルトルネードを金属製の被加工管2の外周に形成する場合と同様に、第2工程として、作業者が手動にて移動ベース24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上を長手方向Iへ他端側まで移動する。
その後、制御盤77に設けた移動チャックロックボタンSB2を押圧操作し、シリンダS2,S2を駆動させることにより、ロッド29を固定チャック3と対向する方向に伸長し、押し込みプレート30を押込む。そして、押し込み外筒部32を引っ張りばね36の縮力に抗して固定チャック3と対向する方向へ移動し、押ローラ31にて内筒部34の受動斜面部33aを押し込み、数個の把持爪33を閉じて被加工管2の他端2bを第2のチャック手段としての移動チャック4により把持する。このようにして、被加工管2の一端2aを固定チャック3により固定し、また被加工管2の他端2bを移動チャック4により把持、固定する。
その後、第3工程として、前述のトリプルトルネードを金属製の被加工管2の外周に形成する場合の操作、手順と同様に、加工ヘッド5に設けた図示するようなころがり溝加工部材としての3個の鋼球製の加工ボールBが被加工管2の外周に圧接されて加工時のセットを行う。
それから、第4工程として、前述の操作手順により前記加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して前記被加工管2を中心にサーボモータM1の回転方向、回転速度を所望回転速度に制御して回転させる。
同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、ピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行くので、被加工管2の外周にはころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝Mとして3条の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成される点は前述のトリプルトルネードを被加工管2の外周に形成する場合と同様の操作、手順に溝加工が行われる。
しかしながら、本溝加工方法のシックストルネードでは、被加工管2の外周に加工される同方向の3条の螺旋溝m1に交叉して異方向の3条の螺旋溝m2を被加工管2の外周に形成する点でトリプルトルネードによる溝加工法とは異なる。
これには、サーボモータM3を駆動し、ピニオン52をラック53に噛合しながら逆回転することにより加工ヘッド5をスライダー50を介してレール22,22に沿って固定チャック3に近接して所望速度にて移動して行くことにより、被加工管2の外周にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより同方向の螺旋溝m1に対して交叉する異方向の3条の螺旋溝m3をシックストルネードとして被加工管2の外周に形成する。
さらに、シリンダS2,S2を駆動させ、ロッド29を小し、押し込み外筒部32の押ローラ31による内筒部34の受圧斜面部33aへの押し込みを解放し、把持爪33を開いて被加工管2の他端2bへの把持を解放し、作業者が移動チャック4を加工ヘッド5に近接するまで旧位に移動し、原点復帰させ、1工程を終了する。そして、本溝加工方法3においても前述の溝加工方法1,2と同様の作用がある。
<溝加工方法4>
次いで、本実施形態1の金属管の溝加工装置を用いて被加工管2の外周に溝Mとしてシックストルネードを形成する場合の他の溝加工方法を例えば図35に従い以下、工程順に作用とともに説明する。この溝加工方法4は、前述の溝加工方法3に用いる被加工管2よりも長い長さの被加工管2の外周に交叉する3条づつの螺旋溝m1,m2を加工するのに適するものである。
そして、本溝加工方法でも先ず、前述の溝加工法3と同様に、第1工程として、固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を伸長し、押ローラ10にて数個の把持爪11の受圧斜面部11aを押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段としての固定チャック3により把持する。
次いで、前述の溝加工方法3と同様に、第2工程として、作業者が手動にて移動ベース
24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上を被加工管2の外周略中程まで移動する。
その後、移動チャックロックボタンSB2を押圧操作し、シリンダS2,S2を駆動させてロッド29を伸長し、押し込み外筒部32を引っ張りばね36の縮力に抗して固定チャック3と対向する方向へ移動させる。そして、この押し込み外筒部32の押ローラ31にて内筒部34の受圧斜面部33aを押し込み、数個の把持爪33を閉じて被加工管2の外周略中腹部を第2のチャック手段としての移動チャック4により把持、固定する。
それから、第3工程として、前述の溝加工法3と同様に、シリンダS3が駆動され、ロッド62を伸長して支承プレート47を枢支軸部46を中心に前方へ回動することにより、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して内筒部43に対して外筒部44を進出し、この外筒部44の駆動斜面部44aにより3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧することにより3個の可動駒体68を1対の案内板69,69に案内させながら半径方向Rに移動し、ころがり溝加工部材としての鋼球製の3個の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、被加工管2の加工時のセット作業を行う。
それから、第4工程として、前記加工ヘッド5の外筒部44を被加工管2を中心にしてその外周にサーボモータM1の回転方向、回転速度を所望回転速度に制御して回転させる。
同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、ピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5をレール22,22に沿って移動チャック4に近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の前部過半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝Mとして同方向の3条の螺旋溝m1を形成する点は前述の溝加工方法3と同様の操作、手順により行われるが、本溝加工方法4ではさらに被加工管2の後部外周部に同方向の溝Mとして螺旋溝m1を加工する。
これには、まず、加工ヘッド5のシリンダS3を駆動してロッド62を縮め、係合子67を介して外筒体44の駆動斜面部44aによる可動駒体68の受動斜面部68aに対する押圧を解放し、加工ボールBの被加工管2に対する圧接を解放し、サーボモータM1を駆動して回転方向と回転速度を制御することにより加工ヘッド5を固定チャック3に近接するまで移動駆動手段42を働かせて移動し、原点に復帰させる。それから、固定チャック3のシリンダS1,S1を駆動して把持爪11による被加工管2の一端2aの把持を解放した後に、作業者は被加工管2の他端2b側を把持したまま移動チャック4を加工ヘッド5に近接するまで移動させて原点復帰させる。
それから、移動チャック4のシリンダS2,S2を駆動させ、把持爪33の把持を解放した後に、作業者は再び被加工管2の他端2b側に移動チャック4を移動させ、シリンダS2,S2を駆動して被加工管2の他端2bを把持、固定する。
その後、再び加工ヘッド5のシリンダS3が駆動され、加工ボールBが被加工管2の外周に圧接されてから移動駆動手段42のサーボモータM3が駆動することにより移動ベース41が移動チャック4に近接するまで前進することにより被加工管2の後部過半部の外周に同方向の螺旋溝m1が形成される。このようにして、長い長さの被加工管2の外周全体に螺旋溝m1が形成される。
それから、上述のようにして形成された同方向の3条の螺旋溝m1としてのトリプルトルネードに交叉して加工ヘッド5の3個の加工ボールBにより異方向の3条の螺旋溝m2を被加工管2の外周に形成する。
これには、再び加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動してモータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転し、加工ヘッド5をレール22,22に沿って固定チャック3に近接して所望速度にて移動して行くことにより、被加工管2の外周の後部過半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより前述のように形成される3条の螺旋溝m1に対して交叉する異なる方向の螺旋溝m2をシックストルネードとして被加工管2の外周の後部過半部に形成する。この螺旋溝m2の形成後は、シリンダS3を駆動してロッド62を縮め、支承プレートを回動、復帰することにより外筒部44の可動駒体68に対する押圧を解放し、加工ボールBの被加工管2の圧接を解除しておく。
その後、作業者は移動チャックロックボタンSB2を押圧してシリンダS2,S2を駆動して把持爪33による被加工管の一端2bの把持をを解放し、加工テーブル1上をレール22,22に沿って加工ヘッド5に近接するまで移動させる。
そして、移動チャックロックボタンSB2を再び押圧してシリンダS2,S2を駆動して把持爪33による被加工管の外周略中腹部を把持してから、作業者は被加工管2を把持したまま移動チャック4を加工テーブル1上においてレール22,22に沿って後方へ移動させる。
それから、固定チャック操作ボタンSB1を再び押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を縮小し、押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10により数個の把持爪11の受圧斜面部11aを押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の一端2aを固定チャック3により把持、固定する。
さらに、加工ヘッド5を加工ボールBの圧接を解放した状態にて作業者は加工テーブル1上をレール22,22に沿って移動チャック4に近接するまで移動する。
そして、加工ヘッド5の被加工管2に対する圧接操作、加工ヘッド5の固定チャック3方向への移動と回動操作とを経ることにより前述の螺旋溝m1としてのトリプルトルネードに交叉する螺旋溝m2としてのシックストルネードを被加工管2の外周の前部過半部に加工する。こうして、被加工管2の外周に全体的に同方向の螺旋溝m1に交叉して異方向の螺旋溝m2を形成することによりシックストルネードを溝加工することができる。
<溝加工方法5>
次に金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、同方向の螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2に形成されるとともに被加工管2の外周に長いリードにより長手方向Iに伸びる所望数条の螺旋状の長溝n1を同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉して形成するトリプルレールの場合の溝加工方法の一例を例えば図36に従い工程順に作用とともに説明する。
本溝加工方法5においても、金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、前述のシックストルネードの溝加工方法3と同様に、固定チャック3の把持爪11による被加工管2の一端2aの把持、固定操作、作業者による被加工管2の他端2b側への移動チャック4の移動操作、移動チャック4の把持爪33による被加工管2の他端2bの把持、固定操作、加工ヘッド5の被加工管2に対するころがり溝加工部材としての加工ボールBへの圧接操作、加工ヘッド5の移動チャック4方向への移動と回動操作、加工ヘッド5の固定チャック3方向への移動と回動操作とを経ることにより被加工管2の外周に同方向の3条の螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2とを3個の加工ボールBにより形成する点は同様の手順、操作により行われるので、説明を省く。
しかしながら、本溝加工方法5では、上述のように同方向の螺旋溝m1に交叉する異方向の3条の螺旋溝m2をころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより形成するのに加えて被加工管2の外周に長手方向Iに伸びる所望数条、本例では3条の螺旋状の長溝n1を同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉して形成したトリプルレールの溝加工方法である。すなわち、螺旋状の長溝n1を形成するのには、加工ヘッド5を前記被加工管2を中心にしてその外周にサーボモータM1の回転を被加工管2の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように回転制御し、加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させる。
同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、ピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより長いリードにて長手方向Iに伸びる3条の螺旋状の長溝n1を形成し、同方向の3条の螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2とにそれぞれ交叉して溝加工を行うものである。
<溝加工方法6>
次に金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、トリプルレールの場合の溝加工方法の他例を例えば図37に従い以下、工程順に作用とともに説明する。本溝加工方法6では、トリプルレールの前記溝加工方法5よりも長い長さの被加工管2に螺旋状の長溝n1としてのトリプルレールを溝加工するのに最適である。
これには、第1工程として、先ず、前述の溝加工法5と同様に、固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動してロッド7を伸長し、押し込み外筒部9の押ローラ10にて数個の把持爪11の受圧斜面部11aを押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段としての固定チャック3により把持、固定する。
次いで、第2工程として、作業者が手動にて移動ベース24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上を長手方向Iへ被加工管2の外周略中腹部まで移動する。
その後、移動チャックロックボタンSB2を押圧操作し、シリンダS2,S2を駆動させてロッド29を固定チャック3と対向する方向に伸長し、押し込み外筒部32を引っ張りばね36の縮力に抗して長手方向Iに固定チャック3と対向する方向へ移動させる。そして、この押し込み外筒部32の押ローラ31にて内筒部34の受圧斜面部33aを押し込み、数個の把持爪33を閉じて被加工管2の外周略中腹部を第2のチャック手段としての移動チャック4により把持する。
それから、第3工程として、前述の溝加工法5と同様に、シリンダS3を駆動し、ロッド62を伸長して支承プレート47を枢支軸部46を中心に前方へ回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して内筒部43に対して長手方向Iに外筒部44を進出し、この外筒部44の駆動斜面部44aにより3個の可動駒体68の背面外周に設けた受圧斜面部68aを押圧することにより3個の可動駒体68
を1対の案内板69,69に案内させながら半径方向Rに移動し、ころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、被加工管2の加工時のセット作業を行う。
そして、第4工程として、加工ヘッド5を被加工管2を中心にしてサーボモータM1の回転方向、回転速度を制御させる。
同時に、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、ピニオン26をラック27,27に噛合しながら回転することにより加工ヘッド5をレール22,22に沿って移動チャック4に近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周の前部過半部に3個の加工ボールBにより溝Mとして3個の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成される点は前述のトリプルトルネードの溝加工方法5と同様である。
それから、固定チャックロックボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を縮小し、押し込み外筒部9を引っ張りばね14の縮力を附与しながら旧位に移動し、この押し込み外筒部9の押ローラ10による数個の把持爪11の受圧斜面部11aに対する押し込みを解放し、把持爪11を開いて金属製の被加工管2の一端2aの固定チャック3による把持、固定を解放する。
その後、作業者は被加工管2の外周略中程を把持したまま被加工管2を被加工テーブル1上を前方へ移動し、移動チャック4を加工ヘッド5に近接する。その後、固定チャックロックボタンSB1を再び押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を伸長し、押し込み外筒部9の押ローラ10により数個の把持爪11の受圧斜面部11aに対して押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の外周略中腹部を固定チャック3により把持、固定する。
そして、外周の前部過半部に溝加工として長いリードの螺旋状の長溝n1を施した被加工管2を移動チャック4にて把持したまま、作業者は被加工管2を加工ヘッド5に近接して移動することにより溝加工が残っている被加工管2の外周の後部過半部の溝加工に備える。
そして、前述の固定チャック3の把持爪11による被加工管2の把持、固定操作、作業者による被加工管2の加工側への移動操作、移動チャック4の把持爪33による被加工管2への把持、固定操作、被加工管2に対する加工ヘッド5の圧接操作、加工ヘッド5の移動チャック4方向への移動と回動操作により被加工管2の外周後半部に3条の螺旋溝m1よりなるトリプルトルネードを溝加工する。
その後、加工ヘッド5の固定チャック3方向への移動と回動操作とを経ることにより3条の螺旋溝m1としてのトリプルトルネードに交叉する螺旋溝m2としてのシックストルネードを被加工管2の外周後半部に溝加工する。
それから、固定チャックロックボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7,7を縮小し、押し込み外筒部9を引っ張りばね14の縮力を附与しながら旧位に移動し、この押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10による数個の把持爪11の受圧斜面部11aに対する押し込みを解放し、把持爪11を開いて金属製の被加工管2の一端の固定チャック3による把持、固定を解放する。
そして、移動チャックロックボタンSB2を押圧操作して移動チャック4の把持爪33の被加工管2の把持を解いた後に作業者は加工ヘッド5に近接する方向に加工テーブル1上を移動チャック4を移動する。それから、同方向および異方向の交叉する螺旋溝m1,m2を備えたシックスルトルネードを外周後半部に施した被加工管2の外周略中腹部を移動チャック4の把持爪33にて把持、固定し、そのまま、作業者は移動チャック4毎被加工管2を移動する。
その後、作業者は加工ヘッド5を移動チャック4に近接するまで移動させる。そして、加工ヘッド5のシリンダS3を駆動し、ロッド62を伸長して支承プレート47を枢支軸部46を中心に前方へ回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して内筒部43に対して軸方向に外筒部44を進出し、この外筒部44の駆動斜面部44aにより3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧することにより3個の可動駒体68を半径方向Rに移動し、ころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接して被加工管2の加工時のセット作業を行う。
それから、サーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して回転し、加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させ、同時に、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って固定チャック3に対して対向方向に近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周前半部に前記同方向の螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2をころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより形成する。
また、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転速度を被加工管の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように回転を制御して加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させると同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周前半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより軸方向に伸びる3条の螺旋状の長溝n1を既に加工されている同方向の3条の前記螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の前記螺旋溝m2とにそれぞれ交叉して被加工管2の前半部に加工したトリプルレールの溝加工を行う。
それから、再び加工ヘッド5を固定チャック3に近接して原点復帰し、固定チャック3の把持爪11による被加工管2の一端への把持、固定を解放し、移動チャック4の把持爪33により外周の略中腹部を把持、固定したまま作業者は移動チャック4を加工ヘッド5に近接して移動することにより被加工管2の前半部を前方へと移動させる。
そして、被加工管2の外周略中腹部を固定チャック3の把持爪11により把持、固定し、移動チャック4を被加工管2の他端側に移動後に把持爪33により把持、固定する。
その後、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転速度を被加工管の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように回転を制御して加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させると同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周後半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより長いリードをもって軸方向に伸びる3条の螺旋状の長溝n1を既に加工されている同方向の3条の前記螺旋溝m1および該螺旋溝m1に交叉して異方向に形成した螺旋溝m2に交叉して被加工管2の後部過半部に加工し、トリプルレールの溝加工を行う。
<溝加工方法7>
次に、金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、同方向の螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2に形成されるとともに被加工管2の外周に長いリードにて軸方向に伸びる螺旋状の長溝n2を同方向の螺旋溝m1および/または異方向の螺旋溝m2に交叉して形成されたトリプルレールの前記長溝n1に対して周方向に所望角度変位した長いリードにて軸方向に伸びた螺旋状の長溝n2としてのシックスレールについての溝加工方法の一例を例えば図38に従い以下、工程順に作用とともに説明する。
本溝加工方法7においても、金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、前述のシックストルネードの溝加工方法5と同様に、固定チャック3の把持爪11による被加工管2の一端2aの把持、固定操作、作業者による被加工管2の他端2b側への移動チャック4の移動操作、移動チャック4の把持爪に33よる被加工管2の他端2bの把持、固定操作、加工ヘッド5の被加工管2に対するころがり溝加工部材としての加工ボールBへの圧接操作、加工ヘッド5の移動チャック4方向への移動と回動操作、加工ヘッド5の固定チャック3方向への移動と回動操作とを経ることにより被加工管2の外周に同方向の3条の螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2とを3個の加工ボールBにより形成する点は同様の手順、操作により行われる。
しかも、本溝加工方法7では、上述のように同方向の螺旋溝m1に交叉する異方向の3条の螺旋溝m2をころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより形成するのに加えて被加工管2の外周には軸方向に伸びる長いリードの螺旋状の長溝n2を形成するのには、同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉して長いリードの螺旋状の長溝n1を形成する場合と同様の操作、手順の溝加工方法と同様の操作、手順により行われる。
すなわち、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転を被加工管2の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように回転方向、速度を制御して回転して加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させる。
同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより軸方向に伸びる長い長さのリードの螺旋状の長溝n1を3条形成し、同方向の3条の螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2とにそれぞれ交叉して溝加工を行う。
しかしながら、本溝加工方法7では、上述の手順、操作により形成されるトリプルレールの前記長溝n1に対して所望角度、例えば周方向に60°変位して長い長さのリードをもって軸方向に伸びた螺旋状の長溝n2をシックスレールとして加工するものであり、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転方向と、速度を所望回転速度に制御して回転し、加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させながら、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50を介してレール22,22に沿って固定チャック3に対して近接して所望速度にて移動し、トリプルレールの前記長溝n1に対して所望角度、例えば周方向に60°変位した長いリードをもって軸方向に伸びた螺旋状の長溝n2としてのシックスレールを加工する。
<溝加工方法8>
次に金属製の被加工管2の外周に形成される溝Mが、シックスレールを加工する場合の溝加工方法の他例を例えば図39に従い以下、工程順に作用とともに説明する。本溝加工方法8では、前記溝加工方法7よりも長い長さの被加工管2に長いリードの螺旋状の長溝n1,n2としてのシックスレールを溝加工するのに最適なものである。
これには、先ず、前述の溝加工方法7と同様に、固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を伸長し、押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10にて数個の把持爪11の受圧斜面部11aを押し込み、把持爪11を閉じて金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段としての固定チャック3により把持、固定する。
次いで、第2工程として、作業者が手動にて移動ベース24を押圧することにより被加工管2を内筒部34内に配挿したまま移動チャック4を加工テーブル1上を長手方向Iへ被加工管2の外周略中腹部まで移動する。
その後、移動チャックロックボタンSB2を押圧、操作し、シリンダS2,S2を駆動させてロッド29を固定チャック3と対向する方向に伸長し、押し込み外筒部32を引っ張りばね36の縮力に抗して長手方向Iに固定チャック3と対向する方向へ移動させる。そして、この押し込み外筒部32の押ローラ31にて受圧斜面部33aを押し込み、数個の把持爪33を閉じて被加工管2の外周略中腹部を第2のチャック手段としての移動チャック4により把持する。
それから、第3工程として、前述の溝加工法7と同様に、シリンダS3を駆動し、ロッド62を伸長して支承プレート47を枢支軸部46を中心に前方へ回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して内筒部43に対して軸方向に外筒部44を進出し、この外筒部44の駆動斜面部44aによりころがり溝加工部材としての3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧することにより3個の可動駒体68を1対の案内板69,69にて案内させながら半径方向Rに移動し、鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、被加工管2の加工時のセット作業を行う。
それから、第4工程として、前記加工ヘッド5のサーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して回転し、加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させる。
同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動し、被加工管2の外周前半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝として3個の螺旋溝m1が3個の加工ボールB毎に形成される点は前述の溝加工方法7と同様に螺旋溝m1としてのトリプルトルネードを金属製の被加工管2の外周前半部に形成する。
それから、固定チャック操作ボタンSB1を押圧、操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド7を縮小し、押し込み外筒部9を引っ張りばね14の縮力を附与しながら旧位に移動し、この押し込み外筒部9の先端部内周に設けた押ローラ10による数個の把持爪11の受圧斜面部11aに対する押し込みを解放し、把持爪11を開いて金属製の被加工管2の一端の固定チャック3による把持、固定を解放する。
その後、前述のように外周前半部に溝加工としてのトリプルトルネードを施した被加工管2の外周中腹部を移動チャック4の把持爪33により把持したまま、作業者は被加工管2を加工ヘッド5に近接するまで移動することにより溝加工が残っている被加工管2の外周後半部の溝加工に備える。
そして、前述の固定チャック3の把持爪11による被加工管2の外周略中腹部の再度の把持、固定操作、作業者による被加工管2の他端2bへの移動チャック4の移動操作、移動チャック4の把持爪33による被加工管2の他端2bの把持、固定操作、加工ヘッド5のころがり溝加工部材としての加工ボールBによる被加工管2に対する圧接操作、加工ヘッド5の移動チャック4への方向への移動と回動操作により被加工管2の外周の後部過半部に3条の螺旋溝m1よりなるトリプルトルネードを溝加工する。
その後、加工ヘッド5の固定チャック3方向への移動操作と回動操作とにより既設の3条の螺旋溝m1とは回動方向が異なり、交叉する螺旋溝m2としてのシックストルネードを被加工管2の外周後半部に溝加工する。
それから、固定チャック操作ボタンSB1を押圧操作してシリンダS1,S1を駆動することによりロッド29を縮小し、押し込み外筒部32を引っ張りばね36の縮力を附与しながら旧位に移動し、この押し込み外筒部32の先端部内周に設けた押ローラ31による数個の把持爪33の受圧斜面部33aに対する押し込みを解放し、把持爪33を開いて金属製の被加工管2の一端2aの固定チャック3による把持、固定を解放する。
そして、溝加工として同方向の螺旋溝m1および異方向の螺旋溝m2の交叉したシックスルトルネードを外周過半部に施した被加工管2を移動チャック4の把持爪33にて把持、固定したまま、作業者は移動チャック4を移動することにより被加工管2を後方へと移動して前半部の残っている溝加工に備える。
それから、固定チャック3の把持爪11により被加工管2の一端2aを把持、固定する。そして、加工ヘッド5のシリンダS3を駆動し、ロッド62を伸長して支承プレート47を枢支軸部46を中心に前方へ回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向Rに設けた係合子67を介して内筒部43に対して軸方向に外筒部44を進出し、この外筒部44の駆動斜面部44aにより3個の正面略扇形の可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧することにより3個の可動駒体68を半径方向Rに移動し、鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接してセット作業を行う。
そして、サーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して回転し、加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させ、同時に、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向または逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して移動することによりころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより溝として3個の同方向の螺旋溝m1を被加工管2の外周の後部過半部に形成し、また、加工ヘッド5を固定チャック3に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周前半部に3個の加工ボールBにより前記螺旋溝m1と交叉する異方向の3個の螺旋溝m2を形成することによりシックストルネードを金属製の被加工管2の外周の後部過半部に形成する。
それから、固定チャック3の被加工管2に対する把持爪11の把持を解放し、加工ヘッド5のころがり溝加工部材としての加工ボールBの圧接を解放後に移動チャック4は被加工管2の外周略中腹部を把持したまま移動駆動手段42のサーボモータM3が駆動することにより加工テーブル1上を後方へ移動する。
固定チャック3のシリンダS2,S2を駆動して把持爪11により被加工管2の一端2aを把持する。そして、作業者は加工ヘッド5を加工ボールBによる被加工管2の圧接を解いたまま移動チャック4に近接するまで加工テーブル1上を移動させる。
そして、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転方向、速度を制御し、移動駆動手段42のサーボモータM3を駆動して固定チャック3に近接することにより被加工管2の外周の前部過半部に同方向の前記螺旋溝m1に交叉する異方向の螺旋溝m2を形成する。
また、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転を被加工管2の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように回転方向、速度を制御して加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させると同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周前半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより軸方向に伸びる3条の長い長さのリードの螺旋状の長溝n1を既に加工されている同方向の3条の前記螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の前記螺旋溝m2とにそれぞれ交叉して被加工管2の外周の前部過半部に軸方向に伸びる長いリードの螺旋状の長溝n1を加工したトリプルレールの溝加工を行う。
それから、加工ヘッド5のころがり溝加工部材としての加工ボールBの圧接を解いて加工ヘッド5を再び固定チャック3に近接して原点復帰させる。
そして、固定チャック3の把持爪11による被加工管2の一端2aへの把持、固定を解放し、移動チャック4は把持爪33により外周の略中程を把持、固定したまま作業者は移動チャック4を加工ヘッド5に近接して移動することにより被加工管2の前半部を前方へと移動させる。
そして、再び被加工管2の外周略中腹部を固定チャック3の把持爪11により把持、固定し、移動チャック4を被加工管2の他端2b側に移動後に把持爪33により把持、固定する。
その後、加工ヘッド5のサーボモータM1の回転方向と速度を被加工管2の所定長さ、例えば1500mm当たり約90°の回転が行われるように制御して加工ヘッド5の外筒部44を内筒部43に対して回転させると同時に、加工ヘッド5の移動ベース41上に搭載したサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転することにより加工ヘッド5をスライダー50,50を介してレール22,22に沿って移動チャック4に対して近接して所望速度にて移動して行き、被加工管2の外周の後部過半部にころがり溝加工部材としての3個の加工ボールBにより軸方向に長いリードの3条の螺旋状の長溝n1を既に加工されている同方向の3条の前記螺旋溝m1と、該螺旋溝m1に交叉する異方向の前記螺旋溝m2とにそれぞれ交叉して被加工管2の後部過半部に加工し、トリプルレールの溝加工を行う。
さらに、本溝加工方法8では、サーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転して今度は加工ヘッド5を固定チャック3に近接するまで移動することにより、ころがり溝加工部材としての加工ボールBにて被加工管2の外周の後部過半部に前述の同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉して形成された既設のトリプルレールの前記長溝n1に対して所望角度、例えば周方向に60°変位して軸方向に長いリードをもって伸びる螺旋状の長溝n2としてのシックスレールを溝加工する。
その後、被加工管2の外周の一端2bを把持、固定している把持爪33の把持を解き、作業者は移動チャック4を加工ヘッド5および固定チャック3に近接するまで移動した後に把持爪33にて被加工管2の外周略中腹部を把持固定する。それから、移動チャック4の把持爪33により被加工管2を把持したまま作業者は移動チャック4を加工ヘッド5および固定チャック3に離反する方向に被加工管2の外周略中腹部まで移動して把持爪33にて把持、固定するとともに被加工管2の他端2bを固定チャック3の把持爪11により把持、固定する。
そして、加工ヘッド5のサーボモータM3を駆動し、モータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら正転方向に回転して被加工管2に対してころがり溝加工部材としての加工ボールBの圧接が解かれている加工ヘッド5を移動チャック4に近接するまで移動する。
そして、加工ヘッド5のシリンダS3,S3を駆動することにより、可動駒体68を半径方向Rに進出させて被加工管2の外周にころがり溝加工部材としての加工ボールBを圧接する。その後、サーボモータM3を駆動させてモータシャフト51に装設したピニオン52をラック53に噛合しながら逆転方向に回転して加工ヘッド5を固定チャック3に近接するまで移動することにより加工ボールBにて被加工管2の外周の前半部に前述の同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉して形成された既設のトリプルレールの螺旋状の前記長溝n1に対して所望角度、例えば周方向に60°変位した軸方向に伸びる長いリードの螺旋状の長溝n2としてのシックスレールを溝加工する。
以上のように本発明の金属管の溝加工方法によれば、加工ヘッド5の外筒部44の前面に設けるころがり溝加工部材としての加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、セットを行うのには、駆動源としてのシリンダS3を駆動してロッド62を伸長すると、このロッド62の先端に設けたカラー63に軸部64を介して枢着される支承プレート47が枢支軸部46を中心に前方へと回動する。そして、この支承プレート47の内側に半径方向に設けた係合子67を介して連繋される外筒部44を内筒部43に対して軸方向に進出させ、この外筒部44の前方内周に設けた駆動斜面部44aにて可動駒体68の背面外周に設けた受動斜面部68aを押圧するので、3個の可動駒体68は構造簡単にして簡易な取扱操作により1対の案内板69,69に案内されながらそれぞれ半径方向Rに応答性良く円滑かつ確実に移動し、可動駒体68の収容部72内に収容されてセット孔72aから臨まれるころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接し、セットを行うことができる。
従って、上述のように金属製の被加工管2の一端2aを第1のチャック手段により把持し、被加工管2の他端2bまたは被加工管2の外周略中腹部を第2のチャック手段により選択的に把持、固定してから加工ヘッド5に半径方向Rに進退可能に設けた鋼球製の加工ボールBを被加工管2の外周に圧接してセットを行うことにより、サーボモータM1の回転方向、回転速度を制御して加工ヘッド5を被加工管2を中心に回転するとともに軸方向に所望速度にて移動する等の所定の操作、手順を選択することによりころがり溝加工部材としての加工ボールBにより例えば被加工管2の外周に同方向に形成される3条の螺旋溝m1であるとか、この螺旋溝m1に交叉して異方向に形成される3条の螺旋溝m2であるとか、図には示さない多数の環状溝であるとか、同方向の前記螺旋溝m1および/または異方向の前記螺旋溝m2に交叉するように被加工管2の外周に長手方向に伸びる長い長さのリードにて形成される3条の螺旋状の長溝n1であるとか、さらには該長溝n1に対して周方向に所望角度に細分化して形成され、被加工管2の長手方向Iに長い長さのリードにて伸びる螺旋状の長溝n2等が組み合わされた種々な形状の溝Mを加工することができる。
従って、例えば特許文献2に記載の発明に見られるように、被加工管の内に配挿されるプラグと、該プラグに対応して被加工管の外側に設けられる縮径ダイスと、被加工管の内周に第1種の溝と第2種の溝とを形成するために、被加工管内に所定間隔をあけて回動自在に挿入される第1の溝付きプラグおよび第2の溝付きプラグと、被加工管の外周に前記第1の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される鋼球製の第1段加工ボールと、前記第2の溝付きプラグの周りに遊星回転可能に圧接される第2段加工ボールとを設け、被加工管を引き抜き加工することにより被加工管の内周に前記第1種の溝と第2種の溝とを形成する溝加工装置とは異なり本実施形態1の溝加工装置では、装置自体の構造は簡素化され、部品数も少なくなり、製作、組立に多くの時間および手間がかからず、容易に行える。
図40ないし図42は本発明の金属管の溝加工装置の実施形態2を示す。
上記実施形態1では、被加工管2の外周に溝加工を行うためのころがり溝加工部材として、鋼球製の加工ボールBを少なくとも1つ用いて駆動源としてのシリンダS3のロッド62を伸長させて支承プレート47の前方への回動度合を加減して外筒部44の進出度を加減させ、外筒部44の前方への押圧による可動駒体68の半径方向Rへの移動を加減して被加工管2に対する加工ボールBの圧接度を調整することにより上記被加工管2の外周に、同方向に3条の螺旋溝m1を形成してトリプルトルネードを形成したり、また、被加工管2の外周に異方向の螺旋溝m1,m2を形成したシックストルネードを形成したり、また、被加工管2の外周に同方向の螺旋溝m1、および異方向の螺旋溝m2に交叉する長溝n1を外周に長手方向Iに加工した状態のトリプルレールを形成したり、また被加工管の外周に同方向または異方向の螺旋溝m1,m2に交叉する長溝n1を外周軸方向に数ピッチづつ細分化してシックスレール形成するようにしたけれども、本実施形態2では例えば被加工管2の外周に溝Mを形成するためのころがり溝加工部材は、前記可動駒体68内に求心方向に設けたボルト孔70内に螺挿される押ボルト71と、該ボルト孔70に設けた小径なセット孔72aから一部が臨まれ、前記ボルト孔70の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部72内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルト71の先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の前記加工ボールBとにより形成される点は前記実施形態1と同様の構成であるが、この実施形態2では前記収容部72内に円輪状に回転可能に収容される多数の軸受ボール100を介して前記押ボルト71の先端部により鋼球製の前記加工ボールBを押圧可能に設けられるようにした点が異なる構成であり、ころがり溝加工部材としての鋼球製の加工ボールBにより被加工管2の外周に所望の溝Mを形成する時に軸受ボール100の緩衝により加工ボールBが負荷なく如何なる方向へも自在に回転できるようにして溝を円滑かつ迅速に加工できるようにした点が異なる作用である。
そして、このように外周に溝Mが加工された被加工管2は、例えば自動車用空気調和装置の冷凍サイクルに用いる二重管構造の熱交換器として、外管内に配挿する内管として使用する場合に、外管が大径化して大型化することなくコンパクトの割に、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、内管の表面積を増大し、内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率を向上することができる。
上述の説明では、金属製の被加工管2の外周に溝Mを加工するのに、被加工管2の一端2aを第1のチャック手段により把持し、しかも、被加工管2の他端2bまたは被加工管2の外周略中腹部を第2のチャック手段により選択的に把持、固定してから、被加工管2を中心に加工ヘッド5を回動操作するようにして溝加工を行うように説明したが、これは代表的な例示であり、加工ヘッド5が固定的に設けられ、被加工管2が加工ヘッド5の中心において回動するようにしても被加工管2の外周に溝Mを加工することができる。
また、加工ヘッド5に設ける加工ボールBは、図示する実施形態に限ることなく、設置個数の増減変更、その大きさの変更は自由である。
さらには、溝Mの加工を行う被加工管2の長さの長短に応じて第1のチャック手段、第2のチャック手段により把持、固定する被加工管2に対する把持位置、並びに被加工管2の溝加工時の移動回数、移動ストロークの増減変更も適宜変更することができる。
本発明は金属製の被加工管の外周に溝加工部材により種々な外形の溝を形成することができ、このように溝を外周に加工した被加工管を例えば自動車用空気調和装置の冷凍サイクルに用いる二重管構造の熱交換器として、外管内に配挿する内管として使用する場合に、外管が大径化して大型化することなくコンパクトでありながら、外管の内周側に内管を近付けても外管内の断面積が縮小化されたり、低圧冷媒の流通抵抗が増大されることなく円滑かつ迅速に大容量を流すことができ、以て内管を流れる高圧冷媒との熱交換効率を向上することができ、構造が簡単で製作および組立が容易になる。
図1は本発明の金属管の溝加工装置の実施形態1を示し、全体構成を示す側面図である。 図2は同じく本発明の溝加工装置の全体構成を示す平面図である。 図3同じく本実施形態1を構成する固定チャック、移動チャック、加工ヘッドの装備品を省略した状態の加工テーブルを示す他側から見た拡大側面図である。 図4は同じく加工テーブルの拡大平面図である。 図5は本実施形態1を構成する固定チャックを加工ヘッド内に組み込んだ状態の拡大断面図である。 図6は同じく固定チャックの水平拡大断面図である。 図7は同じく固定チャックの拡大背面図である。 図8は同じく本実施形態1を構成する固定チャックの把持爪により被加工管を把持した状態の断面図である。 図9は本実施形態1を構成する移動チャックを示す拡大側面図である。 図10は同じく移動チャックの拡大水平断面図である。 図11は同じく移動チャックの拡大正面図である。 図12は同じく移動チャックにより被加工管を把持している状態を示す拡大断面図である。 図13は同じく移動チャックの駆動手段を示す拡大断面図である。 図14は同じく移動チャックの駆動手段を示す拡大平面図である。 図15は同じく移動チャックを移動するレールを示す拡大断面図である。 図16は同じく移動チャックの把持爪により被加工管を把持した状態の拡大断面図である。 図17は本実施形態1を構成する加工ヘッドを示す拡大側面図である。 図18は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大正面図である。 図19は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大背面図である。 図20は同じく加工ヘッドを説明的に示す拡大平面図である。 図21は同じく加工ヘッドを示す拡大正面図である。 図22は同じく加工ヘッドの拡大背面図である。 図23は同じく加工ヘッドを示す拡大断面図である。 図24は同じく加工ボールを保持する可動駒体と案内板を部分的に示した拡大正面図である。 図25は同じく加工ボールを収容する可動駒体を示した拡大断面図である。 図26は加工ヘッドの移動駆動手段を示す拡大断面図である。 図27は本実施形態1を構成する制御盤を示す正面図である。 図28は本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向の螺旋溝を外周に加工した被加工管を示した拡大側面図である。 図29は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向に形成される前記螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を外周に溝加工した状態の被加工管を示す拡大側面図である。 図30は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向の前記螺旋溝および異方向の前記螺旋溝に交叉する長溝を外周軸方向に加工した状態の被加工管を示す拡大側面図である。 図31は同じく本実施形態1の金属管の溝加工装置により溝加工される溝として同方向および異方向の前記螺旋溝に交叉する長溝に対してさらに長溝を外周軸方向に加工した状態の被加工管を示す拡大側面図である。 図32は被加工管の外周に同方向の螺旋溝を加工する場合の一例を示す工程図である。 図33は被加工管の外周に同方向の螺旋溝を加工する場合の他例を示す工程図である。 図34は被加工管の外周に同方向の螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を加工する場合の一例を示す工程図である。 図35は被加工管の外周に同方向の螺旋溝に交叉して異方向の螺旋溝を加工する場合の他例を示す工程図である。 図36は被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝を外周軸方向に加工する場合の一例を示す工程図である。 図37は同じく被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝を外周軸方向に加工する場合の他例を示す工程図である。 図38は被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉する長溝に対してさらに他の長溝を外周軸方向に加工する場合の一例を示す工程図である。 図39は同じく被加工管の外周に同方向および異方向の螺旋溝に交叉して長溝に対してさらに他の長溝を外周軸方向に加工する場合の他例を示す工程図である。 図40は本発明の金属管の溝加工装置の実施形態2を示し、被加工管に溝加工を施すための加工ヘッドの正面方向の拡大断面図である。 図41は同じく拡大縦断面図である。 図42は同じく溝加工部材の拡大断面図である。
符号の説明
1 加工テーブル
2 被加工管
2a 一端
2b 他端
3 固定チャック
4 移動チャック
5 加工ヘッド
9 押し込み外筒部
9a 斜面部
11 把持爪
21 駆動手段
24 移動ベース
26 ピニオン
27 ラック
28 支持板
31 押ローラ
32 押し込み外筒部
32a 斜面部
33 把持爪
33a 受圧斜面部
34 内筒部
41 移動ベース
42 移動駆動手段
43 内筒部
44 外筒部
46 枢支軸部
47 支承プレート
48 押圧手段
49 回転駆動機構部
66 進退手段
68 可動駒体
69 案内板
71 押ボルト
72a セット孔
100 軸受ボール
112 加工ローラ
B 加工ボール
I 長手方向
M 溝
m1 螺旋溝
m2 螺旋溝
n1 長溝
n2 長溝
M1 サーボモータ
M2 サーボモータ
M3 サーボモータ
R 半径方向
S1 シリンダ
S2 シリンダ
S3 シリンダ

Claims (16)

  1. (イ)金属製の被加工管の一端を把持する第1のチャック手段および前記被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に把持、固定する第2のチャック手段と、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を前記被加工管の半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
    (ロ)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
    (ハ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
    (ニ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対して相対的に回転するとともに前記一方を他方に対して軸方向に所望速度にて移動することにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
    (ホ)ことを特徴とする金属管の溝加工装置。
  2. (ヘ)金属製の被加工管と、該被加工管の一端を把持、固定可能に設けられた第1のチャック手段としての固定チャックと、前記被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に把持、固定することが可能であり、前記固定チャックに対して対向方向または離反方向に移動可能に設けられた第2のチャック手段としての移動チャックと、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
    (ト)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
    (チ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
    (リ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記加工ヘッドを前記被加工管を中心にその外周に回転するとともに前記固定チャックに対して前記移動チャックを対向方向または離反方向の軸方向に所望速度にて移動し、又は移動を停止する等して前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
    (ヌ)ことを特徴とする金属管の溝加工装置。
  3. (ル)金属製の被加工管と、該被加工管の一端を把持、固定することが可能に設けられた第1のチャック手段としての固定チャックと、前記被加工管の他端をまたは被加工管の外周略中腹部を選択的に挟持、固定することが可能であり、前記固定チャックに対して対向方向に移動可能に設けられた第2のチャック手段としての移動チャックと、前記被加工管の外周に圧接される少なくとも1個のころがり溝加工部材を前記被加工管の半径方向に進退手段を介して進退可能に設けた加工ヘッドとを備え、
    (オ)前記進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の案内板により半径方向に進退可能に設けられた可動駒体と、により形成され、
    (ワ)前記ころがり溝加工部材は、前記可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔内に螺挿される押ボルトと、該ボルト孔に設けた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状に形成された収容部内に回転可能に収容されるとともに前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成され、
    (カ)サーボモータの回転方向、回転速度を制御して前記加工ヘッドに対して前記被加工管を回転するとともに前記固定チャックに対して前記移動チャックを対向方向または離反方向の軸方向に所望速度にて移動し、または移動を停止して前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
    (ヨ)ことを特徴とする金属管の溝加工装置。
  4. 前記加工ヘッドは、前記固定チャックと前記移動チャックとの間において加工テーブル上を移動可能に設けられる移動ベースと、該移動ベースを加工テーブル上における長手方向に移動自在となす移動駆動手段と、前記移動ベース上に固定的に設けられた前記内筒部と、該内筒部の外周に回転可能に外装され、その前面には前記ころがり溝加工部材を半径方向に進退可能に設けた前記外筒部と、該外筒部を回転可能に支持する支承部を左右の内側に対向して突設し、下端部を枢支軸部により前記移動ベースに枢支した略枠状の前記支承プレートと、該支承プレートの上部には前記枢支軸部を中心に支承プレートを前後に傾動させる押圧手段と、前記外筒部を前記内筒部に対して回転させるサーボモータを駆動源とする回転駆動機構部とにより形成されることを特徴とする請求項1,または請求項2,3の何れかに記載の金属管の溝加工装置。
  5. 前記ころがり溝加工部材は、前記収容部内に円輪状に回転可能に収容される多数の軸受ボールと、前記軸受ボールを介して前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成されることを特徴とする請求項1,または請求項2,3,4の何れかに記載の金属管の溝加工装置。
  6. 前記被加工管の外周に形成される前記溝が、所望数条の同方向の螺旋溝であるか、または該螺旋溝に交叉する異方向の螺旋溝であるか、もしくは多数の環状溝に形成されることを特徴とする請求項1、または2,3,4,5の何れかに記載の金属管の溝加工装置。
  7. 前記被加工管の外周に形成される前記溝が、前記被加工管または前記加工ヘッドのうちの回転する何れか一方に対して他方が該回転方向と同方向に所望長さ当たりに所望の角度に回転されることにより前記被加工管の外周に前記同方向の螺旋溝および/または異方向の螺旋溝、もしくは環状溝に交叉して長いリードにて軸方向に伸びる螺旋状の長溝に形成されることを特徴とする請求項1、または2,3,4,5,6の何れかに記載の金属管の溝加工装置。
  8. 前記被加工管の外周に軸方向に長いリードにより形成される螺旋状の長溝が、同方向および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは環状溝に交叉して形成される前記長溝に対しさらに周方向に細分化して形成されることを特徴とする請求項1、または2,3,4,5,6,7の何れかに記載の金属管の溝加工装置。
  9. (タ)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段にて把持し、被加工管の他端または被加工管の外周略中腹部を選択的に第2のチャック手段により把持する工程と、
    (レ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
    (ソ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
    (ツ)前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対してサーボモータの回転方向、回転速度を制御することにより相対的に回転する工程と、
    (レ)前記被加工管または前記加工ヘッドのうち何れか一方を他方に対して軸方向に所望速度にて移動することにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する工程と、を含む
    (ナ)ことを特徴とする金属管の溝加工方法。
  10. (ラ)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段としての固定チャックにより把持、固定する工程と、
    (ム)前記被加工管の他端または被加工管の外周程中程を選択的に第2のチャック手段としての移動チャックにより把持する工程と、
    (ユ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個の鋼球製のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
    (ヒ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
    (ノ)前記加工ヘッドを前記被加工管を中心にしてその外周にサーボモータの回転方向、回転速度を制御して回転するとともに加工ヘッドを加工テーブル上に所望速度にて移動する工程とにより前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により溝を形成する
    (ヲ)ことを特徴とする金属管の溝加工方法。
  11. (ク)金属製の被加工管の一端を第1のチャック手段としての固定チャックにより把持、固定する工程と、
    (ヤ)前記被加工管の他端または被加工管の外周中程に選択的に第2のチャック手段としての移動チャックにより把持する工程と、
    (マ)加工ヘッドに設けた少なくとも1個のころがり溝加工部材を半径方向に進退手段を介して進退可能に前記被加工管の外周に圧接する工程と、
    (ケ)前記ころがり溝加工部材は、1対の案内板により半径方向に進退可能になる可動駒体内に求心方向に設けたボルト孔に螺挿される押ボルトと、前記ボルト孔内に設けられた小径なセット孔から一部が臨まれ、前記ボルト孔の先端部内周に設けた内断面が球面状の収容部内に回転可能に収容された鋼球製の加工ボールを前記押ボルトの先端部により前記被加工管に押付ける工程と、
    (フ)前記加工ヘッドに対して前記被加工管をサーボモータの回転方向、回転速度を制御して回転するとともに加工ヘッドを加工テーブル上に所望速度にて移動する工程と、により前記被加工管の外周に前記ころがり溝加工部材により所望数条の溝を形成する
    (コ)ことを特徴とする金属管の溝加工方法。
  12. 前記ころがり溝加工部材を被加工管の半径方向に進退可能にする進退手段は、駆動源としてのシリンダと、該シリンダのロッドの伸長により枢支軸部を中心に傾動可能に設けられる支承プレートと、該支承プレートの内側に半径方向に設けた係合子と、前記支承プレートの傾動により該係合子を介して前記内筒部に対して軸方向に進退可能に設けられる外筒部と、該外筒部の前方内周に設けた駆動斜面部が該外筒部を進出することにより押圧可能になる受動斜面部が外周に設けられていて、正面において等角度毎に左右に対向して配した1対の前記案内板により半径方向に進退可能に設けられた前記可動駒体と、により形成されることを特徴とする請求項,または10,11のいずれかに記載の金属管の溝加工方法。
  13. 前記ころがり溝加工部材は、前記収容部内に円輪状に回転可能に収容される多数の軸受ボールと、前記軸受ボールを介して前記押ボルトの先端部により押圧可能に設けられる鋼球製の加工ボールとにより形成されることを特徴とする請求項9,または請求項10,11,12の何れかに記載の金属管の溝加工方法。
  14. 前記被加工管の外周に形成される前記溝が、所望数条の同方向の螺旋溝であるか、または該螺旋溝に交叉する異方向の螺旋溝であるか、もしくは多数の環状溝に形成されることを特徴とする請求項、または10,11,12,13の何れかに記載の金属管の溝加工方法。
  15. 前記被加工管の外周に形成される前記溝が、前記被加工管または加工ヘッドのうちの回転する何れか一方に対して他方が該回転方向と同方向に所望長さ当たりに所望の角度に回転されることにより前記被加工管の外周に同方向の前記螺旋溝および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは前記環状溝に交叉して長いリードにより軸方向に伸びる螺旋状の長溝に形成されることを特徴とする請求項、または10,11,12,13,14の何れかに記載の金属管の溝加工方法。
  16. 前記被加工管の外周に軸方向に長いリードにより形成される螺旋状の長溝が、被加工管の所望長さ当たりに周方向に所望角度に加工ヘッドを回転制御することにより同方向および/または異方向の前記螺旋溝、もしくは前記環状溝に交叉して軸方向に形成される前記長溝に対しさらに周方向に細分化して形成されることを特徴とする請求項、または10,11,12,13,14,15の何れかに記載の金属管の溝加工方法。
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