JP3714615B2 - 波付け加工方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は波付け加工方法および装置、さらに詳しく言えば外周面が概して平滑な比較的薄肉の円管に、長手方向に波形に連続するが1個1個は独立した円輪状の凹溝を加工するための波付け加工方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば各種ケーブルの曲げやすくしかも機械的強度の高い鎧装をつくるために、あるいは撓曲性のよい同軸ケーブルの外側導体を作るために比較的薄肉の円管の外周部に連続する円輪状の波形を加工する波付け加工が広く知られている。
【0003】
この波付け加工をする従来技術としては、図示してはいないが、所望の内径とピッチを持つメネジの1山か1山半を刻設したねじダイスの中に加工すべき円管を通し、このダイスを回転させながら円管に送りをかける方法が知られ、古くから広く実施されている。
【0004】
また比較的新しい方法としては、特開平10−277651「管に輪状波形を付ける装置」が開示されている。これは波形を付ける突起が外周部に数多く取り付けられた成形ホィールを円管の外周に押しつけ、この成形ホィール自身に回転駆動を与えながら、かつ円管の周りに回転駆動し、同時に円管を軸線方向に送り駆動する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の従来技術は、ねじダイス方式のために波付け加工の効率が低い欠点があり、また独立した円輪状の各凹溝が軸線に対して傾斜し、このため管の撓曲性が若干低下する欠点もある。
【0006】
また後者の従来技術は、成形突起を備えた成形ホィール自体をその軸のまわりに回転駆動するために、送りの駆動との間に同調制御する必要があり、一般にこの制御が困難で制御不調によって成形ホィールを破損しがちな欠点がある。
【0007】
さらに言えば、成形ホィールの自身軸の周りの回転駆動のためには加工すべき円管の周りに配設される遊星歯車機構の採用が必然となり、したがって成形ホィール自体の外径がそれだけ大きくならざるを得ない状況があるが、成形ホィールの外径が大きくなるとその回転駆動のための必要トルクは増大し、その必要トルクを出すためにはまた遊星歯車機構が大きくならざるを得ないという、いわば俗にいう「いたちごっこ」の矛盾をはらんでいる欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上述の課題を解決するためになされたものであって、請求項1の発明によるその解決手段は、波付け加工すべき円管を軸線方向に送る工程と、前記円管の外周部に、自身の軸の周りに回転可能な第1波付け加工歯車を押し当て、円管に円輪状の凹溝を成形する工程と、第1波付け歯車の下流に設けられ、かつ第1波付け歯車と等しいピッチで、自身の軸の周りに回転可能な第2波付け加工歯車を、円管の外周部に押し当てて第1波付け加工歯車で成形した凹溝に係合させ、前記第 1 及び第2波付け加工歯車を前記円管の中心軸周りに回転駆動することによって前記凹溝の深さを増加させる工程とを有する波付け加工方法である。
【0009】
また請求項2の発明による解決手段は、中心孔を有する全体として円板状をなし、加工すべき円管の中心軸線の周りに回転駆動されるヘッド本体と、強制的に送り込まれる円管の送りを案内する案内筒体と、前記ヘッド本体の回転軸線周りに等角的に設けられ、半径方向に進退可能な複数の加工歯車保持ブロックと、前記加工歯車保持ブロックに自身の軸の周りに回転可能に設けられ、相互にピッチの等しい第1及び第2波付け加工歯車とを有する波付け加工装置において、第2波付け加工歯車が第1波付け加工歯車の下流に設けられている波付け加工装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4についてこの発明の一実施例装置を説明する。
まず図4について波付け加工の全体ラインの構成を説明する。送出装置4からケーブルコア4Aが送り出される。一方、これに並行して管を作るテープ材10が送り出され、スリッタ2において左右の両端縁が切り揃えられて造管装置3に送られる。
【0011】
造管装置3においては、テープ材10は管状に丸められ、切り揃えられた端縁は互いに突き合わせられ、この過程でケーブルコア4Aが内部に順次包みこまれる。しかして次の溶接装置5においてこの両端縁は一体にシーム溶接され、外側がいまだ平滑なままの管状外被を持つケーブル(円管1)が完成する。
【0012】
このケーブル(円管1)は引取装置6に引き取られつつ、次の波付け加工装置7に強制的に送り込まれ、本明細書においてこれから説明する波付け加工を受けた後、ライン最後尾の巻取装置8に巻き取られるのである。
【0013】
つぎに図1ないし図3について、本発明の一実施例を説明する。全体として円板状のヘッド本体70は中心孔を有し、全体として中空円柱状の案内筒体71が同軸的に取り付けられ、この中心軸線の周りに回転駆動される。たとえば図示のように駆動モータMによって回転される駆動ピニオン77によって回転駆動される。
【0014】
案内筒体71の中空孔76の内径は、波付け加工すべき管の外径にほぼ等しくされ、その管壁には後述する波付け加工歯車が臨むための開口が穿設される。この開口の位置と数は、後述する波付け加工歯車の位置と数に対応する。
【0015】
波付け加工歯車73A,73B,…は図2に示すようにほぼ平歯車状をなす。この波付け加工歯車は加工歯車保持ブロック72に自身の軸の周りに自由に回転できるように支持されて、ヘッド本体70の半径方向にスライド可能に取り付けられる。
【0016】
加工歯車保持ブロック72の半径方向の移動量はナット74によって調節できるが、この量は加工する円輪状の凹溝の深さに関係するものである。
【0017】
また波付け加工歯車の取り付け位置は、2個以上の場合は、図3に示すように、円管1の周囲の、180°間隔のAO線、DO線に沿う対向方向、あるいは120°間隔のAO線,BO線,CO線に沿う方向がよい。
【0018】
図1の実施例においては、第1波付け加工歯車73Aに対して第2波付け加工歯車73Bが、角度で180°ずれ、かつ円管1の軸方向に距離lだけ下流に離れた位置に設けられている。
【0019】
実際に円管1に波付け加工するときは、深さ調節ナット74によってあらかじめ適宜の位置に第1波付け加工歯車73A等を配置しておき、その上でヘッド本体70を回転駆動し、案内筒体71の中に円管1を押し込んでゆけばよい(実際は波付け加工のすんだものを図1の右側から引き取る)。
【0020】
円管1は図1の右方に進みながら、第1波付け加工歯車73Aのある一つの歯Hによってまず第1番目の円輪状凹溝1Aが成形され、円管1の右方への進行につれて波付け加工歯車73Aは少し回転し、次の歯Hがさきに形成された凹溝の隣に2番目の円輪状凹溝1Aを成形する。
【0021】
円管1がさらに進行して第1番目の凹溝1Aが下流にある第2波付け加工歯車73Bのところに到達すると、その凹溝はこの第2波付け加工歯車73Bのいずれかの歯Hに係合する。それ以後は隣の歯が第2番目の凹溝に係合するという具合に進行する。これは下流にある第2波付け加工歯車73Bも自身の軸の周りに自由に回転できるようになっていること、そして両波付け加工歯車が同じピッチpを持っていることから可能になるものである。
【0022】
下流にある第2波付け加工歯車73Bは、むしろ第1波付け加工歯車73Aによって成形した凹溝をなぞってさらに溝の深さを増加させる仕上げ加工的な作用をする。したがって実際的には、2,3個の波付け加工歯車を、円管の軸方向にずらして配置するやり方が最も好ましいのである。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、従来の波付けダイスによる波付け加工よりも小さい動力によって高速の波付け加工ができる利点がある。また波付け加工歯車を自身の軸の周りに回転駆動しないから、円管の送りと波付け加工歯車の回転数との同調制御の必要がない利点がある。さらに波付け加工歯車の交換、押し込み深さの調節などが容易であるから、各種の波付け加工に容易に対応できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置を示す斜視図である。
【図2】本発明に使用する波付け加工歯車を示す斜視図である。
【図3】波付け加工歯車を円管に対して配置する位置を説明する簡略図である。
【図4】波付け加工ラインの全体を示す簡略側面図である。
【符号の説明】
1 円管
1A 凹溝
2 スリッタ
3 造管装置
4 ケーブルコア送出装置
4A ケーブル
5 溶接装置
6 引取装置
7 波付け加工装置
70 ヘッド本体
71 案内筒体
72 加工歯車保持ブロック
73A,73B,… 波付け加工歯車
74 深さ調節ナット
75 加工歯車保持基台
76 中空孔
77 駆動ピニオン
H 加工歯先
M 駆動モータ
Claims (4)
- 波付け加工すべき円管(1)を軸線方向に送る工程と、
前記円管(1)の外周部に、自身の軸の周りに回転可能な第1波付け加工歯車(73A)を押し当て、円管に円輪状の凹溝を成形する工程と、
第1波付け歯車(73A)の下流に設けられ、かつ第1波付け歯車と等しいピッチで、自身の軸の周りに回転可能な第2波付け加工歯車(73B)を、円管(1)の外周部に押し当てて第1波付け加工歯車(73A)で成形した凹溝に係合させ、前記第 1 及び第2波付け加工歯車を前記円管の中心軸周りに回転駆動することによって前記凹溝の深さを増加させる工程とを有する波付け加工方法。 - 中心孔を有する全体として円板状をなし、加工すべき円管(1)の中心軸線の周りに回転駆動されるヘッド本体(70)と、
強制的に送り込まれる円管(1)の送りを案内する案内筒体(71)と、
前記ヘッド本体(70)の回転軸線周りに等角的に設けられ、半径方向に進退可能な複数の加工歯車保持ブロック(72)と、
前記加工歯車保持ブロック(72)に自身の軸の周りに回転可能に設けられ、相互にピッチの等しい第1及び第2波付け加工歯車(73A,73B)とを有する波付け加工装置において、
第2波付け加工歯車(73B)が第1波付け加工歯車(73A)の下流に設けられていることを特徴とする波付け加工装置。 - 凹溝が成形された円管(1)の進行によって、前記円管(1)の外周部に押し当てられている波付け加工歯車(73A,73B)が回転することを特徴とする請求項2に記載の波付け加工装置。
- 第2波付け加工歯車(73B)が第1波付け加工歯車(73A)に対して180度ずれて設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の波付け加工装置。
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