JP4897228B2 - コンクリート用ホッパ排出ゲート - Google Patents

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本発明は、生コンクリートプラントなどに使用するコンクリート等のホッパの排出ゲートに関する。
本発明は、生コンクリートプラントなどに使用するコンクリート等のホッパの排出ゲートにおいて、生コンクリートが砂利・砂・セメント・水などから構成されて液体であるため、液体を遮断する必要から所謂ラバーシールゲートが採用されているが、例えば、特許文献1に開示されているように、ラバーシールを一対のローラで挟圧し完全に液体をシールしていた。
ところで、上述したように、生コンクリートプラントなどに使用するコンクリートホッパの排出ゲートは、ラバーシールaを一対のローラb'で挟圧するコンクリート用排出ゲートは、図11に示すように、単に平行ローラの間隔を広げるだけの細長い隙間の開口B’を形成するだけなので、液体は落下するものの粒径の大きな砂利jはスムーズな排出ができないという不都合があった。
このため、本出願人は、図8、図9に示すように、ラバーシールaを押圧しゲートの開閉を行うコンクリート用排出ゲートにおいて、前記押圧ローラ支持部材の二本のローラbの配列を直線状と「く」の字状とに配列するシリンダ本体cを設け、ラバーシールaを押圧してゲートを閉口状態とする際には、図8(a)(b)に示すように、二本のローラbの配列を直線状として挟圧して閉口状態Aとし、ゲートを半開状態Bとする初期段階では、図9(a)(b)に示すように、二本のローラbの配列を「く」の字状として後退しラバーシールの開口断面Bを菱形とし、ゲートを全開状態とする通常段階では、図10に示すように、ラバーシールの開口断面Cが円形となるようにローラbを外側に退避させ、開口初期段階で液体のみならず砂利Dもスムースに排出できるコンクリート用ホッパ排出ゲートを提供している(特許文献2)。
上記コンクリート用ホッパ排出ゲートの具体的構成と動作を、図8を主に説明すると、シリンダ駆動軸dには先端のローラbの軸受けeとローラ支持枠fとの中間位置にストッパーgを設け、シリンダ駆動軸dにおけるローラ支持枠fとシリンダ本体cとの間にはスプリング止hを設け、ローラ支持枠fとスプリング止hとの間で互いにこれらを反方向に押圧するスプリングiを設けて、ゲートを半開状態Cとする初期段階において、二本のローラb、bの配列を「く」の字状とするために、シリンダ駆動軸dを縮めてシリンダ本体cに引き込ませると、先ず、シリンダ駆動軸dの先端の軸受eがローラ支持枠fに対して後退し、二本のローラbも直線状の配列から、先端の軸受eを屈曲点として「く」の字状の配列となり、閉口状態の開口線に対して、ローラbの軸線が平行ではなく斜めとなり、全体では断面菱形開口Bとなる。
したがって、開口初期段階での前記「く」の字状の傾斜角度による断面菱形開口Bは、開口面積が従来と同じでも、初期段階での最大開口距離を大きく(砂利最大粒径の2倍から5倍)にすることが可能であり、図9(a)(b)に示すように、直径5cm以下の砂利jの通過を許容する。
このように、断面菱形開口Bにするために先行技術では、ストッパーgを設けて「く」の字状の屈曲度合いを規制し、更に、次のゲートを全開状態とする通常段階では二本のローラbをラバーシールaの開口断面が円形開口C(内壁直径約50cm)となるように、シリンダ軸dの後退に伴ってローラ支持枠f等を外側に退避させるためのものである。
すなわち、シリンダ軸cの後退で、先ず、ストッパーgがローラ支持枠fに当接するまでは、ローラ支持枠fは揺動しないが、図10に示すように、ストッパーgがローラ支持枠fに当接すると、「く」の字状の配列の二本のローラbの全体が後退して通常段階になり、筒状のラバーシールaは二本のローラbによる規制が無くなるので、ゲートが全開状態となり本来の断面円形Cの開口になる。
また、スプリングiは、シリンダ駆動軸dの後退時において、ローラ支持枠fとスプリング止hとの間で互いにこれらを反対方向に押圧して、二本のローラbが直線状に戻るの防止するためのものであり、二本のローラbの定位置を維持するためのものである。
特開2001−341120号公報 特願2004−270421号公報
ところで、先行する特許文献2のコンクリート用ホッパ排出ゲートは、常に、ローラ支持枠fとスプリング止hとの間で互いにこれらを反方向に押圧するスプリングiを設けて、二本のローラbの定位置を維持しなければならないが、このためスプリングの長さだけ一対のシリンダ駆動軸dを長くしなければならず、シリンダ部分の全体の幅が大きくなり、ホッパ排出ゲートも大型になってしまうという問題点があった。
また、スプリングiによる作動も開口初期段階Bと全開段階Cの二段階で関与するため弾力の設定が難しく、且つ、シリンダ駆動軸に同軸的に嵌合するため取り替えるのに手間がかかり、調整も厄介であるという問題点があった。
本発明は、前述した不都合に鑑みてなされたもので、コンクリート用ホッパ排出ゲートの一対のシリンダ駆動軸を短くして、ホッパ排出ゲートを小型化し、かつ、シリンダと協働するスプリングの設定や調整が簡単にでき、メンテナンスも容易となるホッパ排出ゲートを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、ホッパの排出口に筒状のラバーシールを取付け、該ラバーシールの外側に複数のローラからなる押圧ローラ支持部材がラバーシールを挟んで対向する位置に配設され、前記押圧ローラ支持部材がシリンダの伸縮によってラバーシールを押圧し、ゲートの開閉を行うコンクリート用排出ゲートにおいて、前記押圧ローラ支持部材の二本のローラの配列を直線状と「く」の字状とに配列する一対のシリンダーを設け、前記対向するローラの外側軸を支持する支持部材を設け、該対向する支持部材を挾圧部材によって互いに挾圧する方向に常に付勢するようにし、ラバーシールを押圧してゲートを閉口状態とする際には前記シリンダーによって二本のローラの配列を直線状として挟圧し、開口初期段階では二本のローラの連結部を屈曲させて「く」の字状に配列し、ゲートを全開状態とする通常段階では前記シリンダーによってラバーシールの開口断面が円形となるようにローラを外側に退避させたことを特徴とするコンクリート用ホッパ排出ゲートである。
請求項2の発明は、前記ローラの支持部材の中央に位置する前記押圧ローラ支持部材の二本のローラを連結する部分には該ローラの為の軸受部材が設けられ、該軸受部材は二本のローラが「く」の字状に屈曲可能で且つ回転可能な一対の球面軸受部材であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲートである。
請求項3の発明は、前記軸受部材には該軸受部材を覆うようにカバー部材が設けられ、該カバー部材の前記ラバーシールに接触する部分は二本のローラのラバーシールに接触する接触面とほぼ連続する挾圧面を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲートである。
請求項4の発明は、前記押圧ローラ支持部材の二本のローラを連結する部分には、押圧ローラ支持部材とは独立した上下方向の屈曲を防止する揺動支持部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲートである。
本発明によれば、対向するシリンダのシリンダ駆動軸の長さを短くすることができ、シリンダ部分の全体の幅を短くでき、ホッパ排出ゲートも小型化できるという効果があり、また、シリンダと協働する挾圧部材を対向するローラの支持部材に設けたので、従来のシリンダ駆動軸に取付た場合とは異なり、外部から挾圧力の設定や調整が簡単にでき、メンテナンスも容易となるという効果を奏する。
本発明は、ホッパ排出ゲートを先ず初期段階Bで初期開口状態を維持し、その後徐々に開口して全開段階Cとする二段階する方式においては、二段階にするために挾圧部材であるエア(油圧)シリンダとスプリングの協働動作が必要となるが、このスプリングの位置と作動を先行技術とは変えて、シリンダ部分のシリンダ駆動軸を短くし、全体の幅を短くしたものであり、更に、挾圧部材であるスプリングを対向するローラの支持部材に設けたので、それまでのシリンダ軸に同軸的に設けたものとは異なり挾圧力の設定や調整が簡単にでき、メンテナンスも容易となる。
ここで、本発明に好適なコンクリート用ホッパ排出ゲートの実施例を、図面に沿って説明する。
図1は、セメント・砂利・砂・水等を混合した生コンクリートを貯蔵(製造)するホッパ下部の排出口を近傍の断面図で、図2は図1の主要部の平面図、図3は図1の主要部の側面図で、ホッパ1の下部排出口11の外側には、筒状のラバーシール2が取付けバンド12等で固定されている。このラバーシール2は、図4に示すように、適度の厚みを有しており、内周に耐磨耗ゴム21が設けられ、外周のゴム22にはナイロンハブ23が埋め込まれ、ラバーシール2の外側にローラ4からなる一対の押圧ローラ支持部材3がラバーシール2を挟んで相対向する位置に配設され、押圧ローラ支持部材3がエア(油圧)シリンダ5の伸長によってラバーシール2が互いに押圧して水分が下に漏れないように閉口状態Aに維持しており、図5(b)に示すように、排出ゲートを半開状態B、及び、図5(c)に示すように、全開状Cとなる場合には操作部からの指令により、シリンダ5が縮む方向に作動する。
図1に示されるように、この押圧ローラ支持部材3及びシリンダ5は、ホッパ1の下部排出口11近傍の固定フレーム13に設けられており、一対の押圧ローラ支持部材3の上端は固定フレーム13の排出口11近傍の一対の回動軸31を中心に揺動し、一対の対向する押圧ローラ支持部材3の揺動角度が同じになるようにリンクアーム311が掛け渡され、押圧ローラ支持部材3の下端にはそれぞれ片側二本の押圧ローラ41a,41b(41a',41b')が設けられ、これら押圧ローラ41a,41bに伸縮方向にシリンダ5の駆動軸51が連なっており、フレーム13に設けられたそれぞれのシリンダ取付部材52を介してこれも揺動自在に取り付けられている。
また、装置両側面で対向する一対の押圧ローラ支持部材3には、挾圧部材7によって互いに挾圧する方向に常に付勢するようにし、ラバーシールを押圧してゲートを閉口状態とする際には前記シリンダによって二本のローラの配列を直線状として挟圧し、開口初期段階では二本のローラの連結部を屈曲させて「く」の字状若しくは半楕円状に配列し、ゲートを全開状態とする通常段階では前記シリンダによってラバーシールの開口断面が円形となるようにローラを外側に退避させている。
前述した押圧ローラ支持部材3、ローラ4、シリンダ5の更に詳細な構成を、図1乃至図4に沿って説明する。
図2は、揺動する押圧ローラ支持部材3の下端部の主要部を上から見た平面図で、押圧ローラ支持部材3には一対の両端部フレーム32と連結フレーム33とからなるスラスト軸受36の支持枠が回動ピン38(図4(b)を参照)によって回動自在に連結されており、この一対の両端部フレーム32の間隔は、筒型のラバーシール2の挾圧した時の幅よりもやや広く、かつ、この両端部フレーム32の一端はオイレスベアリングであるスラスト軸受36がシリンダ駆動軸51が直線になることを許容するように押圧ローラ支持部材3に回動ピン38によって回動自在に支持されている。また、押圧ローラ支持部材3の上端部は、図1に示したように、それぞれ回動軸31を中心に揺動自在に軸支されている。
押圧ローラ支持部材3の下端部の両端部フレーム32には、二本の押圧ローラ41a,41bが直線方向に連設され、図4に示すように、端部フレーム32には軸受け(揺動可能)34aが設けられ、ローラ41aの両端部フレーム32のほぼ中央部の外側に屈曲する位置には、そのローラ軸42aの為の軸受け34aが、回転自在に且つ軸方向に移動自在に軸受け34aに軸支されている。このローラ軸42aは、後述するように、押圧ローラ41a,41bが引っ張られた時に、移動を許容するように所定の長さを有しており、末端部は脱落を防ぐために軸受け34aの内径よりも大きな径のストッパ43aが設けられている。一方、ローラ41aの内側に向かう側のローラ軸42aは、シリンダ5の本体部53のシリンダ駆動軸51の先端部54に揺動自在の軸受け35aに回転自在に軸支され、ローラ軸42aの末端の球面凸状のオイレスベアリング45a設けられ脱落を防止している。
ここで、軸受け34aについて、図4を用いて詳細な構成を説明すると、押圧ローラ支持部材3の両端に固着具342により軸受け枠体341が取り付けられ、軸受け枠体341には揺動自在に軸受け本体343が嵌合されており、他方、オイレスベアリングである軸受け本体343に接するローラ軸42aの外周にはオイレスベアリング344が設けられスラスト方向に移動自在に構成されている。したがって、ローラ軸42aは回転自在で軸線方向に移動自在に軸受34aで支持されている。
また、シリンダ駆動軸51の先端部54は、二本のローラ41a,41bの連結部での軸受け部が設けられているが、後述するように、開口初期段階において連結部で二本のローラの軸方向を屈曲させて「く」の字状に配列するものである。
先端部54とシリンダ駆動軸51とは回動自在の連結部材55によって連結され、二本のローラ41a,41bのローラ軸42a,42bのための中央軸受35a、35bが、先端部54の一対の軸受取付部541a,541bに固定され、二つの軸受取付部541a,541bはボルト等により中央軸受枠体542に取り付けられている。他の押圧ローラ41bも、先端部54の中央に対して面対象であるだけで、同様の構成を有している。
この先端部54は、中央軸受35a、35b等の軸受部材の全体を覆うようにカバー部材56が設けられ、このカバー部材56のラバーシール2に接触する先端部分は二本のローラのラバーシールに接触する接触面とほぼ連続する挾圧面を形成しており、押圧することができる強度の構成と素材からなっている。
シリンダー5について説明すると、図1に示したように、シリンダ5の本体部53はフレーム13に設けれたシリンダ取付部材52を介してこれも揺動自在に取り付けられ、シリンダの本体部53から進退するシリンダ駆動軸51は一旦スラスト軸受36に支持されるが、このスラスト軸受36は押圧ローラ支持部材3の下端部の揺動自在に支持される連結フレーム33のほぼ中央に設けられ、連結フレーム33はの両端は端部フレーム32が設けられ、端部フレーム32の端部は押圧ローラ支持部材3に回動ピン38によって揺動自在に支持されている。更に、シリンダ軸51の先端の先端部54には前述したように中央軸受35a,35bが設けられ、図4、図5(a)はゲートが閉口状態Aである場合で、押圧ローラ支持部材3がシリンダ5のシリンダ駆動軸51が繰り出され伸長によってラバーシール2を互いに押圧している状態の図である。即ち、押圧ローラ支持部材3の二本のローラ41a,41bの配列を直線状として、この直線状の二本のローラ41a,41bがラバーシール2を狭圧してゲートを閉口状態とする図である。
この先端部54は、ラバーシール2にコンクリート等が排出される時は、非常に大きな負荷が加わり、且つ、二本のローラ41a,41bの連結部での中央軸受35a,35bが屈曲可能な構成であるので、図6に示すように、上下方向の屈曲を防止するため吊り下げ式の揺動支持部材である先端支持部材6が設けられている。
この先端支持部材6の揺動中心軸61は押圧ローラ支持部材3の軸31と同軸で、揺動アーム62の他端は先端部54の中央軸受枠体542の上端部57に固定されていて、いわば吊り下げ状態にして、シリンダ駆動部51が進退して二本のローラの連結部で、上下方向の移動を阻止し、軸方向を水平面で屈曲させて「く」の字状に配列するものである。
この先端支持部材6の揺動アーム62の揺動角度や挙動は、押圧ローラ支持部材3と揺動中心軸31と同軸であっても、押圧ローラ支持部材3とは異なるものであるので、揺動アーム62は独立した専ら先端部54を吊り下げ式に支持し上下方向の屈曲を防止する構成である。
次に、挾圧部材7について説明するが、図1及び図6に示すように、対向して揺動する一対の押圧ローラ支持部材3の対向するばね係止部37に収縮付勢されたコイルばね72をばね収縮力を調節しうる固定部材371で所望の強さで掛け渡し、互いに挾圧する方向に常に付勢するようにして、図5(a)に示すように、ラバーシール2を押圧してゲートを閉口状態Aとする際には前記シリンダーによって二本のローラの配列を直線状として挟圧し、図5(b)に示すように、開口初期段階では、先ず、シリンダ駆動軸51が後退(矢印x)して先端部54も後退するが、押圧ローラ支持部材3の両端部の連結フレーム33はコイルばね72の挾圧力によって後退を阻止され(矢印y)、二本のローラの連結部を先端部54を屈曲点としてほぼ「く」の字状Bに配列し、閉口状態の開口線Zに対して、ローラ軸線42が平行でなく斜めとなり、全体では断面菱形開口Bとなり、更に、初期段階から通常段階へは徐々に開口面積を大きくしていくが、図5(c)に示すように、ゲートを全開状態とする通常段階Cではシリンダー駆動軸51が更に退出し、軸受け枠体341の後端部が連結フレーム33に当接して、押圧ローラ支持部材3も後退することによってラバーシールの開口断面Cが円形となるようにローラ4を外側に退避させる。なお、この時のコイルばね72は伸びた状態のままであり互いに挾圧する方向に常に付勢している。
この図5(a)と図5(c)の状態の具体的構成を示したのが、図6及び図7であり、図6において、その右半分は図5(a)の閉口状態Aのとき、開口中心線である二点鎖線Zの左半分は図5(b)の全開開口状態Cのときのそれぞれ中央部の断面図であり、同様に、図7において、その右半分は図5(a)の閉口状態Aのとき、左半分は図5(b)の全開開口状態Cのときのそれぞれ主要部の平面図である。
逆に、閉口工程は逆工程となり円形開口C、菱形開口Bから閉口状態Aとなる。
この「く」の字状の傾斜角度は、具体的には各ローラ41a,41bの長さ約40cm(一対のローラでは約80cm)に対して片側5〜10cm(全体で開口直径10〜20cm)の幅が適当であり、直径5cm以下の砂利を含む生コンクリートをスムースに通過させて排出する。軸受け枠体341の後端部が連結フレーム33に当接するまでの距離は、開口全体が円形近くになるように開口させるが、「く」の字状(全体として菱形)若しくは半楕円形(全体としては楕円形)の屈曲度合いを規制するためのもので、この距離を調節して適切(この最適な距離(幅)は生コンクリートの組成によっても異なる。)な「く」の字状、若しくは(及び、又は)、半楕円形状の開口を実現させればよい。
更に、次のゲートを全開状態とする通常段階では二本のローラ41a,41bをラバーシール2の開口断面が円形開口C(内壁直径約50cm)となるように、シリンダ駆動軸51の後退に伴って押圧ローラ支持部材3を外側に退避させるためのものである。
以上のように、実施例のコンクリート用ホッパ排出ゲートでは、ゲートを半開状態とする初期段階では二本のローラの配列を「く」の字状として後退しラバーシールの開口断面を縦横の比率が小さい菱形開口Bとしたので、ゲートの排出断面積は同じでも、本実施例図5(b)や先行技術の図9に示すように、従来のゲート断面が縦横の比率が大きい細長い開口とは異なり、コンクリート中に混在する径の大きな砂利(直径5cm以下)等が通過し、菱形開口Bに引っ掛かることもなく、結果として菱形開口C、円形開口Dで砂利が詰まることが無くなる。また、ローラを二分割しただけの比較的簡単な構成であるので、堅牢な構造にすることができ、コンクリート製品のように重量があり、ラフな使用にも耐える構造にすることも可能である。
なお、本実施例では、二本のローラ41a,41bの連結部分に、カバー部材56が設けられ、カバー部材56のラバーシール2に接触する部分は二本のローラのラバーシールに接触する接触面とほぼ連続する挾圧面を形成し、菱形をより楕円形開口に近づけて、砂利等の通過をよりスムースにしている。
また、この実施例は、先行技術と比較しても、押圧ローラ支持部材3のばね係止部37に収縮付勢されたコイルばね72を掛け渡しているので、先行技術のシリンダ駆動軸にスプリングを設ける構成よりも、シリンダ駆動軸を短くでき、全体の幅を短くできる。更に、コイルばね72を装置の外周側面である押圧ローラ支持部材3のばね係止部37に掛け渡しているので、簡単にコイルばね72を取り替えることができ、挾圧力の設定や調整が簡単でき、メンテナンスも容易となる。
本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論であり、開口初期段階での開口面積を大きくするのであれば、対向する二本の押圧ローラ(計4本のローラ)に限らず、先行技術に開示されているように計6本のローラにしてもよく、更に増やしてもよい。また、用途もコンクリート用以外でも、液状物と個体とを混合するゲートとして使用しても良い。
本発明の実施例のコンクリート用ホッパ排出ゲートの閉口状態を示す全体の断面図である。 図1の主要部の平面図である。 図1のコンクリート用ホッパ排出ゲートの全体の側面図である。 図4(a)は、押圧ローラと押圧ローラ支持部材を上方から拡大した部分断面であり、図4(b)はその部分側面図である。 本発明の実施例のコンクリート用ホッパ排出ゲートの作動状態を説明するゲート主要部の平面図、 右半分は図5(a)の閉口状態Aのとき、左半分は図5(c)の全開開口状態Cのときのそれぞれ中央部の断面図である。 右半分は図5(a)の閉口状態Aのとき、左半分は図5(c)の全開開口状態Cのときのそれぞれ主要部の平面図である。 図8(a)は、先行技術のコンクリート用ホッパ排出ゲートの閉口状態を示す断面図であり、図8(b)はその平面図である。 図9(a)は、先行技術のコンクリート用ホッパ排出ゲートの半開状態を示す断面図であり、図9(b)はその断面図である。 先行技術のコンクリート用ホッパ排出ゲートの全開状態を示す平面図である。 図11(a)は、従来技術のコンクリート用ホッパ排出ゲートの半開状態を示す平面図であり、図11(b)はその断面図である。
A…閉口状態の開口部、B…菱形開口(半開口)、
C…円形開口(全開口)、Z…開口中心線
1…ホッパ、11…下部排出口、12…取付けバンド、13…固定フレーム、
2…ラバーシール、21…耐磨耗ゴム、22…外周ゴム、23…ナイロンハブ、
3…押圧ローラ支持部材、31…回動軸、311…リンクアーム、
32…端部フレーム、33…連結フレーム、34…軸受、341…軸受枠体、
342…固着具、343…軸受け本体、344…オイレスベアリング、
35a,35b…中央軸受、36…スラスト軸受、37…ばね係止部、
371…ばね収縮力調節固定部材、38…回動ピン、
4…ローラ、41a,41b,41a',41b'…押圧ローラ、42a,42b…ローラ軸、
45a,45b…球面凸部、
5…シリンダ、51…シリンダ駆動軸、52…シリンダ取付部材、
53…シリンダ本体部、54…先端部、541a,541b…軸受取付部、
542…中央軸受枠体、55…連結部材、56…カバー部材、57…上端部、
6…先端支持部材、61…揺動中心軸、62…揺動アーム、
7…挾圧部材、72…コイルばね、

Claims (4)

  1. ホッパの排出口に筒状のラバーシールを取付け、該ラバーシールの外側に複数のローラからなる押圧ローラ支持部材がラバーシールを挟んで対向する位置に配設され、前記押圧ローラ支持部材がシリンダの伸縮によってラバーシールを押圧し、ゲートの開閉を行うコンクリート用排出ゲートにおいて、前記押圧ローラ支持部材の二本のローラの配列を直線状と「く」の字状とに配列する一対のシリンダーを設け、前記対向するローラの外側軸を支持する支持部材を設け、該対向する支持部材を挾圧部材によって互いに挾圧する方向に常に付勢するようにし、ラバーシールを押圧してゲートを閉口状態とする際には前記シリンダーによって二本のローラの配列を直線状として挟圧し、開口初期段階では二本のローラの連結部を屈曲させて「く」の字状に配列し、ゲートを全開状態とする通常段階では前記シリンダーによってラバーシールの開口断面が円形となるようにローラを外側に退避させたことを特徴とするコンクリート用ホッパ排出ゲート。
  2. 前記ローラの支持部材の中央に位置する前記押圧ローラ支持部材の二本のローラを連結する部分には該ローラの為の軸受部材が設けられ、該軸受部材は二本のローラが「く」の字状に屈曲可能で且つ回転可能な一対の球面軸受部材であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲート。
  3. 前記軸受部材には該軸受部材を覆うようにカバー部材が設けられ、該カバー部材の前記ラバーシールに接触する部分は二本のローラのラバーシールに接触する接触面とほぼ連続する挾圧面を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲート。
  4. 前記押圧ローラ支持部材の二本のローラを連結する部分には、押圧ローラ支持部材とは独立した上下方向の屈曲を防止する揺動支持部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のコンクリート用ホッパ排出ゲート。
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