JP4896582B2 - 反射フィルムおよびそれを用いた反射板 - Google Patents
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(1)少なくとも、脂肪族ポリエステル系樹脂(A)と、アクリル系樹脂(B)と、ポリカーボネート系樹脂(C)と、微粉状充填剤(D)とを配合してなり、(A)〜(D)の全質量中におけるポリカーボネート系樹脂(C)の配合比が10〜20質量%である樹脂組成物から形成され、波長550nmの光に対するフィルム表面の反射率が97%以上であることを特徴とする。
(2)ここで、前記アクリル系樹脂(B)は、メタクリル酸メチル単量体単位とアクリル酸アルキルエステル単量体単位とを含有し、Tg(ガラス転移温度) が90℃未満であるアクリル系共重合体(b)を少なくとも1種以上含むことができる。
(3)また、前記アクリル系共重合体(b)のTg(ガラス転移温度)が60℃未満であることが好ましい。
(4)さらに、前記アクリル系樹脂(B)中におけるアクリル系共重合体(b)の混合量が、35質量%以上であることが好ましい。
(5)本発明の反射フィルムにおいて、前記微粉状充填剤(D)は、フィルム全質量に対して10〜60質量% の割合で含有されることが好ましい。
(6)ここで、前記微粉状充填物(D)が、酸化チタンであることが好ましい。
(7)さらに、前記酸化チタンに含まれるバナジウムが、5ppm以下であることが好ましい。
(8)本発明の反射フィルムにおいて、前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が、乳酸系重合体であることが好ましい。
(9)本発明の反射フィルムにおいて、前記樹脂組成物が、さらに加水分解防止剤を含有することが好ましい。
(10) また、本発明の反射板は、(1)から(9)いずれかに記載の反射フィルムを、金属板もしくは樹脂板に被覆してなる。
脂肪族ポリエステル系樹脂としては、化学合成されたもの、微生物により発酵合成されたもの、及び、これらの混合物を用いることができる。
化学合成された脂肪族ポリエステル系樹脂(A)としては、ポリε−カプロラクタム等、ラクトンを開環重合して得られる脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンアゼレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリテトラメチレンサクシネート、シクロヘキサンジカルボン酸/シクロヘキサンジメタノール縮合体等、二塩基酸とジオールとを重合して得られる脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸、ポリグリコール等ヒドロキシカルボン酸を重合して得られる脂肪族ポリエステル系樹脂、前記脂肪族ポリエステルのエステル結合の一部、例えば全エステル結合の50%以下がアミド結合、エーテル結合、ウレタン結合等に置き換えられた脂肪族ポリエステル等が挙げられる。また、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル系樹脂としては、ポリヒドロキシブチレート、ヒドロキシブチレートとヒドロキシバリレートとの共重合体等が挙げられる。
また脂肪族ポリエステル系樹脂(A)は、分子鎖中に芳香環を含まないので紫外線吸収を起こさない。従って、液晶表示装置等の光源から発せられる紫外線によってフィルムが劣化、黄変することがなく、光反射性が経時的に低下することが少ない。
本発明に用いられるアクリル系樹脂(B)としては、主成分がメチルメタクリル酸より重合されるメチルメタクリル樹脂(PMMA:ポリメチルメタ(ア)クリレートともいう)等を用いることができるが、本発明においては特に、メタクリル酸メチル単量体単位と、アクリル酸アルキルエステル単量体単位とを含有する、Tg(ガラス転移温度)が90℃未満であるアクリル系共重合体(b)を少なくとも1種以上含むものが好ましい。少なくとも1種以上含むということは、Tg(ガラス転移温度)が90℃未満であるアクリル系共重合体(b)を2種以上含むものであっても良いという趣旨である。
前記アクリル酸アルキルエステル単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸クロロエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸ヘプタデカフルオロオクチルエチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチルおよび(メタ)アクリル酸トリシクロデニシルなどが挙げられる。
上記アクリル酸単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸クロロエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸ヘプタデカフルオロオクチルエチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチルおよび(メタ)アクリル酸トリシクロデニシルなどが挙げられる。
また、上記共重合体には、共重合成分としてスチレン系単量体なども導入することができる。
かかるアクリル系重合体およびアクリル系共重合体の重合方法は特に限定されるものではなく、通常公知のバルク重合法、乳化重合法や懸濁重合法などの各種方法が適用される。
またアクリル系樹脂(B)は、芳香環をもたないので、紫外線劣化に起因する黄変がほとんど無いことから、反射フィルムとしての反射性能の低下が少ない。
本発明に用いられるポリカーボネート系樹脂(C)としては、二価フェノールと、ホスゲン、炭酸エステル化合物等のカーボネート前駆体とを反応させることによって製造するものが挙げられる。例えば、塩化メチレン等の溶媒中において、二価フェノールとホスゲン等のカーボネート前駆体との反応により、あるいは溶媒の存在下または不存在下、二価フェノールと炭酸エステル化合物等のカーボネート前駆体とのエステル交換反応などによって得ることができる。
二価フェノールとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[ビスフェノールA]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が挙げられ、好ましくは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化合物、特にビスフェノールAが挙げられる。これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。カーボネート前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエステル、またはハロホルメート等が挙げられ、例えば、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、二価のフェノールのジハロホルメートおよびそれらの混合物が挙げられる。
本発明に用いられる微粉状充填剤(D)としては、有機質微粉体、無機質微粉体等を挙げることができる。
有機質微粉体としては、木粉、パルプ粉等のセルロース系粉末や、ポリマービーズ、ポリマー中空粒子等から選ばれた少なくとも一種が好ましい。
無機質微粉体としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウム、ヒドロキシアパタイト、シリカ、マイカ、タルク、カオリン、クレー、ガラス粉、アスベスト粉、ゼオライト、珪酸白土等から選ばれた少なくとも一種が好ましい。得られる反射フィルムの光反射性を勘案すれば、脂肪族ポリエステル系樹脂(A)との屈折率差が大きいものが好ましく、すなわち、無機質微粉体としては屈折率が大きいもの、基準としては1.6以上が好ましい。具体的には、屈折率が1.6以上である炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛を用いることが好ましく、これらの中でも酸化チタンが特に好ましい。酸化チタンを用いることにより、より少ない充填量でフィルムに高い反射性能を付与することができ、また、薄肉でも高い反射性能のフィルムを得ることができる。
本発明に係る反射フィルムは、本発明の効果を損なわない範囲内で上記以外の樹脂を含有していてもよい。
また、本発明の効果を損なわない範囲内で、加水分解防止剤、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、滑剤、分散剤、紫外線吸収剤、白色顔料、蛍光増白剤、及びその他の添加剤を含有していてもよい。
―(N=C=N−R−)n―
式中、nは1以上の整数を示し、Rは有機系結合単位を示す。例えば、Rは脂肪族、脂環族、芳香族のいずれかであることができる。また、nは、通常、1〜50の間で適当な整数が選択される。
具体的には、例えば、ビス(ジプロピルフェニル)カルボジイミド、ポリ(4,4’−ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ(p−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(m−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリルカルボジイミド)、ポリ(ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(メチル−ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)等、及び、これらの単量体が、カルボジイミド化合物として挙げられる。これらのカルボジイミド化合物は、単独で使用しても、あるいは、二種以上組み合わせて使用してもよい。
脂肪族ポリエステル系樹脂(A)、アクリル系樹脂(B)、およびポリカーボネート系樹脂(C)を含む合計樹脂中における、脂肪族ポリエステル系樹脂(A)の混合量は10〜95質量%、アクリル系樹脂(B)の混合量は2.5〜45質量%、ポリカーボネート系樹脂(C)の混合量は2.5〜45質量%で配合されるのが好ましい。脂肪族ポリエステル系樹脂(A)、アクリル系樹脂(B)、ポリカーボネート系樹脂(C)の混合割合が、前記範囲であれば、光反射性と耐湿熱性とをバランスよく兼ね備えたフィルムを得ることができるので好ましい。
本発明の反射フィルムは、反射性能の点からは、内部に空隙率(空隙がフィルム中に占める割合)が50%以下となるように空隙を有することが好ましい。本発明においてはフィルム内部に効果的に分散状態で微粉状充填剤(D)を含むことによって、さらに優れた反射性能をフィルムに付与することが可能となる。
本発明の反射フィルムは、波長が550nmの光に対する表面の反射率が97%以上であることが好ましい。かかる反射率が97%以上であれば、良好な反射特性を示し、液晶ディスプレイ等の画面に充分な明るさを与えることができる。
(1)アクリル系共重合体のTg(ガラス転移温度)
試料約10mgを、パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC−7型を用いて、窒素雰囲気下、−40℃で1分間保持後、10℃/分の昇温速度下での測定から求めた。ガラス転移温度は、DSC曲線の微分の極大値となる温度とした。
(株)島津製作所製の型式「SS−100」の粉体比表面測定器(透過法)を用い、断面積2cm2、高さ1cmの試料筒に試料3gを充填して、500mm水柱で20ccの空気透過の時間より算出した。
容器に酸化チタンの試料を0.6gはかりとり、硝酸10mlを加えてマイクロウェーブ試料分解装置内で分解し、得られた溶液を25mlにメスアップして、ICP発光分光装置を用いて定量分析を行った。マイクロウェーブ試料分解装置は、アステック社製のMDS−2000型を用いて、分解操作は表1のステップに従って行った。また測定波長は311.07nmとした。
延伸前のフィルムの密度(「未延伸フィルム密度」と表記する)と、延伸後のフィルムの密度(「延伸フィルム密度」と表記する)を測定し、下記式に代入してフィルムの空隙率を求めた。
空隙率(%)=
{(未延伸フィルム密度−延伸フィルム密度)/未延伸フィルム密度}×100
分光光度計(「U―4000」、(株)日立製作所製)に積分球を取付け、波長550nmの光に対する反射率を測定した。
なお測定前に、アルミナ白板の反射率が100%になるように光度計を設定した。
温度120℃、相対湿度100%RH、圧力2気圧の不飽和制御モードに保持した高度加速寿命試験装置(タバイエスペック社製EHS−211(M))内でフィルムを10時間放置した後、フィルム外観のチェックを行い、下記評価基準に基づいて耐湿熱性の評価を行った。ただし、記号「○」が実用レベル以上である。
評価基準:
○ 10時間放置した後に、フィルム外観に変化がない。
× 10時間放置した後に、フィルムに亀裂破壊が生じる。
直角曲げ(R=0mm)、スクリュー密着曲げ、井型エリクセン(5mm)の3項目について、下記評価基準に基づいて評価を行った。
評価基準:
○ フィルム剥がれがない
× フィルム剥がれがある。
(酸化チタンの作製)
ハロゲン化チタンを気相酸化するいわゆる塩素法プロセスにより得られた酸化チタンの表面に、アルミナおよびシランカップリング剤の順に、それぞれ3質量%、0.3質量%被覆処理した。平均粒径は2.9μmで、バナジウム含有量は4ppmであった。
(樹脂組成物の作製)
脂肪族ポリエステル系樹脂(A)として、重量平均分子量20万の乳酸系重合体(NW4032D:NatureWorks社製/D体含有量1.5%)30質量%、アクリル系樹脂(B)としてブチルアクリレート/メチルメタクリレートランダム共重合体(スミペックスFA:住友化学社製、ブチルアクリレート含有量40質量%、ガラス転移点46℃)30質量%、ポリカーボネート系樹脂(C)(ユーピロンH4000:三菱エンジニアリングプラスチックス社製)10質量%、および上記酸化チタンを30質量%の割合で配合して混合物を形成した。この混合物100質量部に対して、加水分解防止剤(ビス(ジプロピルフェニル)カルボジイミド)を1.5質量部添加して混合し、樹脂組成物を作製した。その後、樹脂組成物を210℃に加熱された押出機に供給した。
(フィルムの作製)
押出機から、溶融状態の樹脂組成物を、Tダイを用いてシート状に押出し、冷却固化してフィルムを形成した。得られたフィルムを、温度75℃で、MDに2.5倍、TDに2.8倍の二軸に延伸した後、130℃で熱処理し、厚さ100μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、空隙率、反射率、および耐湿熱性の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例1の樹脂組成物の作製において、乳酸系重合体、アクリル系樹脂(B)およびポリカーボネート系樹脂(C)の配合割合を、それぞれ30質量%、25質量%および15質量%とした点と、フィルムの作製において、温度95℃で延伸した点を除いて、実施例1と同様にして、反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例1の樹脂組成物の作製において、乳酸系重合体、アクリル系樹脂(B)およびポリカーボネート系樹脂(C)の配合割合を、それぞれ30質量%、20質量%および20質量%とした点と、フィルムの作製において、温度110℃で延伸した点を除いて、実施例1と同様にして、反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例1の樹脂組成物の作製において、乳酸系重合体、アクリル系樹脂(B)およびポリカーボネート系樹脂(C)の配合割合を、それぞれ70質量%、0質量%および0質量%とした点と、フィルムの作製において、温度70℃で延伸した点を除いて、実施例1と同様にして、反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例1の樹脂組成物の作製において、乳酸系重合体、アクリル系樹脂(B)およびポリカーボネート系樹脂(C)の配合割合を、それぞれ60質量%、0質量%および10質量%とした点と、フィルムの作製において、温度70℃で延伸した点を除いて、実施例1と同様にして、反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
次の手順で、実施例1で得られた反射フィルムを亜鉛メッキ鋼板(厚み0.45mm)に被覆して反射板を得た。反射フィルムを貼り合わせる鋼板表面に、市販されているポリエステル系接着剤を、乾燥後の接着剤膜厚が2〜4μm程度になるように塗布した。次いで赤外線ヒーターおよび熱風加熱炉により塗布面の乾燥および加熱を行い、鋼板の表面温度を180℃に保持しつつ、直ちにロールラミネーターを用いて、反射フィルムを被覆、冷却することにより、反射板を得た。得られた反射板について、反射板加工性、反射板反射率の測定及び評価を行った。その結果を表3に示す。
一方、比較例1、2の反射フィルムは、反射率が97%以上であるが、耐湿熱性が実用レベルに及ばず、実施例1〜3の反射フィルムに劣ることがわかった。
Claims (10)
- 少なくとも、脂肪族ポリエステル系樹脂(A)と、アクリル系樹脂(B)と、ポリカーボネート系樹脂(C)と、微粉状充填剤(D)とを配合してなり、(A)〜(D)の全質量中におけるポリカーボネート系樹脂(C)の配合比が10〜20質量%である樹脂組成物から形成され、波長550nmの光に対するフィルム表面の反射率が97%以上であることを特徴とする反射フィルム。
- 前記アクリル系樹脂(B)は、メタクリル酸メチル単量体単位とアクリル酸アルキルエステル単量体単位とを含有し、Tg(ガラス転移温度) が90℃未満であるアクリル系共重合体(b)を少なくとも1種以上含むことを特徴とする請求項1に記載の反射フィルム。
- 前記アクリル系共重合体(b)のTg(ガラス転移温度)が60℃未満であることを特徴とする請求項2に記載の反射フィルム。
- 前記アクリル系樹脂(B)中におけるアクリル系共重合体(b)の混合量が、35質量%以上であることを特徴とする請求項2または3記載の反射フィルム。
- 前記微粉状充填剤(D)は、フィルム全質量に対して10〜60質量%の割合で含有されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の反射フィルム。
- 前記微粉状充填物(D)が、酸化チタンであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の反射フィルム。
- 前記酸化チタンに含まれるバナジウムが、5ppm以下であることを特徴とする請求項6に記載の反射フィルム。
- 前記脂肪族ポリエステル系樹脂(A)が、乳酸系重合体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の反射フィルム。
- 前記樹脂組成物が、さらに加水分解防止剤を含有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の反射フィルム。
- 請求項1から9のいずれか1項に記載の反射フィルムを、金属板もしくは樹脂板に被覆してなることを特徴とする反射板。
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