JP2007177002A - 脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム及び該反射フィルムを備えた反射板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた光反射性を有し、かつ、使用により経時的に黄変したり、光反射性が低下することがなく、外観良好な反射フィルムを提供することができる。
【解決手段】 脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂、および酸化チタンを含有する樹脂組成物であって、酸化チタンは表面が気相法によって形成したシリカで処理されており、かつ、酸化チタンの表面が、シロキサン化合物、チタンカップリング剤、および、シランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも1種類の疎水化剤で処理されている樹脂組成物から形成される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム及びこの反射フィルムを備えて成る反射板に関し、特に、液晶表示装置、照明器具、照明看板等の反射板等に使用される脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム及びこの反射フィルムを備えてなる反射板に関するものである。
近年、液晶表示装置用の反射板、投影用スクリーンや面状光源の部材、照明器具用反射板および照明看板用反射板等の分野で、反射フィルムが使用されている。例えば、液晶ディスプレイの反射板では装置の大画面化及び表示性能の高度化の要求から、少しでも多くの光を液晶に供給してバックライトユニットの性能を向上させるために、高い反射性能の反射フィルムが求められている。
反射フィルムとしては、芳香族ポリエステル系樹脂に酸化チタンを添加して形成された白色シート(例えば特許文献1参照)が知られているが、要求されるような高い光反射性を有するものではなかった。また、このシートを形成する芳香族ポリエステル系樹脂の分子鎖中に含まれる芳香環が紫外線を吸収するため、液晶表示装置等の光源から発せられる紫外線によってフィルムが劣化、黄変して、反射フィルムの光反射性が低下するという欠点があった。
そこで本発明者らは、脂肪族ポリエステル系樹脂に微粉状充填剤を添加して形成された反射フィルムを提案した(例えば、特許文献2参照)。この反射フィルムは、高い光反射性を有し、液晶表示装置等の光源から発せられる紫外線によってフィルムが劣化したり、黄変して、反射フィルムの光反射性が低下することはなかったが、下記に示すような欠点があった。
すなわち、上記白色シートや反射フィルムのように、酸化チタンを多量に含有するシートやフィルムは、生産工程で酸化チタンが押出機やTダイ等の口金内壁面に付着して凝集堆積し、この堆積物が間欠的に溶融樹脂組成物と共に押し出されて「プレートアウト現象」が起こったり、口金リップに付着、堆積して「メヤニ」が発生することが知られている。このプレートアウト現象による堆積物や発生したメヤニは、フィルム表面のブツとなって製品外観を損ねたり、延伸製膜時には破断の起点となって破断トラブルを発生させる原因となる。
特開2002−138150号公報 国際公開公報 WO2004/104077
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、従来品よりさらに優れた光反射性を有し、使用により経時的に黄変したり、光反射性が低下することがない反射フィルムであって、製品外観が良好であり、かつ、例えば延伸製膜時には破断を生じることなく安定して生産することができる脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを提供することにある。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂および酸化チタンを含有する樹脂組成物であって、前記酸化チタンの表面は気相法によって形成したシリカで処理されており、かつ、前記酸化チタンの表面が、シロキサン化合物、チタンカップリング剤、および、シランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも1種類の疎水化剤で処理されている樹脂組成物から形成されることを特徴とする。
本発明においては、前記樹脂組成物を構成する前記酸化チタンは、前記シリカによる表面処理量が1質量%以上、5質量%以下であり、かつ、前記疎水化剤による表面処理量が0.05質量%以上、3質量%以下であることが好ましい。
本発明において、前記樹脂組成物を構成する前記酸化チタンは、ニオブの含有量が10ppm以下であり、バナジウムの含有量が5ppm以下であることが好ましい。
また、前記樹脂組成物を構成する前記脂肪族ポリエステル系樹脂は乳酸系重合体であることが好ましい。
本発明の反射板は、上記いずれかの脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、高い光反射性を有し、紫外線照射による反射率の低下が少なく、黄変防止性に優れた反射フィルムであり、良好な外観を有し、かつ、これらの性能を損なうことなく、例えば延伸製膜時には破断を生じることなく安定して生産することができる反射フィルムを得ることができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明を詳しく説明する。なお、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂および酸化チタンを主成分として含有する樹脂組成物から形成される。
酸化チタンは屈折率が高く、ベース樹脂との屈折率差を大きくすることができるため、酸化チタン以外の充填剤を使用した場合よりも少ない配合量でフィルムに高い反射性能を付与することができる。また、酸化チタンを用いれば、フィルムの厚みが薄くても高い反射性能を有するフィルムを得ることができる。
本発明に用いられる酸化チタンとしては、例えば、アナターゼ型及びルチル型のような結晶構造を持つ酸化チタンが挙げられる。フィルムを構成するベース樹脂との屈折率差を大きくするという観点からは、屈折率が2.7以上の酸化チタンであることが好ましく、例えば、ルチル型の結晶構造を持つ酸化チタンを用いることが好ましい。屈折率差が大きいほど、ベース樹脂と酸化チタンとの境界面で光の屈折散乱作用が大きくなり、フィルムに光反射性を容易に付与することができる。
フィルムに高い光反射性を付与するためには、可視光に対する光吸収能が小さい酸化チタンを用いることが好ましい。酸化チタンの光吸収能を小さくするには、酸化チタンに含有されている着色元素等の不純物元素の量が少ないことが好ましい。例えば、ニオブの含有量が10ppm以下であり、かつ、バナジウムの含有量が5ppm以下である酸化チタンを用いれば、高い光反射性を有する脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを得ることができる。なお、光吸収能を小さくするという観点からは、酸化チタンに含まれる、鉄、銅、マンガン等の着色元素も少ないことが好ましい。
塩素法プロセスで製造される酸化チタンは純度が高く、この製造方法によって得られる酸化チタンは、ニオブ含有量10ppm以下かつバナジウム含有量5ppm以下に調整しやすい。塩素法プロセスでは、酸化チタンを主成分とするルチル鉱を1,000℃程度の高温炉で塩素ガスと反応させて、まず、四塩化チタンを生成させる。次いで、この四塩化チタンを酸素で燃焼させることにより、高純度の酸化チタンを得ることができる。なお、酸化チタンの工業的な製造方法としては硫酸法プロセスもあるが、この方法によって得られる酸化チタンには、バナジウム、鉄、銅、マンガン、ニオブ等の着色元素が多く含まれるので、可視光に対する光吸収能が大きくなる。
本発明に用いられる酸化チタンは、その表面が不活性無機酸化物で被覆処理されていることが好ましい。酸化チタンの表面を不活性無機酸化物で被覆処理することにより、酸化チタンの光触媒活性を抑制することができ、フィルムの耐光性を高めることができる。本発明においては不活性無機酸化物として、気相法によって形成されたシリカを用いることが好ましい。この不活性無機酸化物を用いれば、被覆処理工程における酸化チタンの水分吸着を妨げて、酸化チタン粒子の凝集を防ぐことができ、即ち分散性を向上させることができる。
ここで気相法(乾式法)としては、ハロゲン化珪素の高温気相加水分解による方法(火炎加水分解法)、ケイ砂とコークスとを電気炉中でアークによって加熱還元気化し、これを空気で酸化する方法(アーク法)等が挙げられる。例えば、火炎加水分解法としては、四塩化珪素を水素および酸素とともに燃焼してシリカを作製する方法や、四塩化珪素の替わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類を単独で、もしくは四塩化珪素と混合したものを用いてシリカを作製する方法が挙げられる。
気相法によって形成されたシリカによって表面が被覆処理された酸化チタンとしては、例えば商業的に入手可能なものとしてデュポン(株)製のTi−Pureが挙げられる。
本発明においては、酸化チタンの表面に被覆される不活性無機酸化物の表面処理量は、1質量%以上、5質量%以下であることが好ましい。酸化チタンの表面に被覆される不活性無機酸化物の表面処理量が1質量%以上であれば、酸化チタンの光触媒活性の抑制効果が得られる。また、不活性無機酸化物の表面処理量が5質量%以下であれば、脂肪酸ポリエステル系樹脂への分散性が良好になり、均質なフィルムが得られる。
あるいはまた、酸化チタンの樹脂への分散性等を向上させるために、酸化チタンの表面をシロキサン化合物、チタンカップリング剤、および、シランカップリング剤等からなる群から選ばれる少なくとも1種類の疎水化剤で表面処理することが好ましい。疎水化剤が、酸化チタン表面の水酸基と物理的吸着したり、化学的に反応することによって、酸化チタンの疎水化、分散性、および、ベース樹脂との親和性を向上させることができる。なお、本発明において疎水化剤は単独で使用してもよいが、2種類以上を併用してもよい。本発明においては、疎水化剤としてシランカップリング剤を用いることが好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アミノ基、アリール基、エポキシ基等を有するアルコキシシラン類、クロロシラン類、ポリアルコキシアルキルシロキサン類等が好ましく、更に好ましくはアミノシランカップリング剤である。
シランカップリング剤の具体例としては、例えば、n−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、n−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルトリメトキシシラン、n−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、n−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシランカップリング剤、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、n−ブチルメチルジメトキシシラン、n−ブチルメチルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、イソブチルメチルジメトキシシラン、tert−ブチルトリメトキシシラン、tert−ブチルトリエトキシシラン、tert−ブチルメチルジメトキシシラン、tert−ブチルメチルジエトキシシラン等のアルキルシランカップリング剤等を挙げることができる。これらのシランカップリング剤は単独で使用してもよいが、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
酸化チタン表面を表面処理する疎水化剤の表面処理量は、0.05質量%以上、3質量%以下であることが好ましい。疎水化剤の表面処理量が0.05質量%以上であれば、酸化チタンの水分吸着を防いで酸化チタン粒子の凝集を妨げることができるので、即ち、酸化チタンの分散性を向上させることができる。酸化チタンの分散性が向上すれば、ブツの発生が抑制されてフィルム表面の外観を損ねたり、延伸製膜時に破断トラブルを引き起こすこともない。また、ベース樹脂と酸化チタンとの界面の面積を充分に確保することができるので、フィルムに高い光反射性を付与することができる。一方、疎水化剤の表面処理量が3質量%以下であれば、酸化チタン粒子の滑性が適切になり、安定した押し出し、製膜が可能になる。
なお、本発明において「表面処理量」とは、表面処理後の酸化チタンの全重量中に占める、表面処理に使用した処理剤等(例えば、不活性無機酸化物または疎水化剤)の全重量の割合(百分率で示す)である。
本発明に用いられる酸化チタンは、粒径が0.1μm以上、1μm以下であることが好ましく、0.2μm以上、0.5μm以下であることが更に好ましい。酸化チタンの粒径が0.1μm以上であれば、脂肪族ポリエステル系樹脂への分散性が良好であり、均質なフィルムを得ることができる。また、酸化チタンの粒径が1μm以下であれば、脂肪族ポリエステル系樹脂と酸化チタンとの界面が緻密に形成されるので、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムに高い光反射性を付与することができる。
酸化チタンの含有量は、フィルムの光反射性、機械的性質、生産性等を考慮すると、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを形成するための樹脂組成物中、10質量%以上、60質量%以下であることが好ましく、20質量%以上、60質量%以下であることが更に好ましい。酸化チタンの含有量が10質量%以上であれば、ベース樹脂と酸化チタンとの界面の面積を充分に確保することができるので、フィルムに高い光反射性を付与することができる。また、酸化チタンの含有量が60質量%以下であれば、フィルムに必要な機械的性質を確保することができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、反射性能を考慮すると、フィルム内部に空隙を有することが好ましい。本発明においてはフィルム内部に効果的に分散状態で、酸化チタン等を含むことによって、さらに優れた反射性能と低反射指向性とをフィルムに付与することができる。
本発明において、空隙率(空隙がフィルム中に占める割合)は50%以下であることが好ましく、5%以上、50%以下の範囲内であることが更に好ましい。特に、反射率向上の点からは、空隙率は20%以上であることが好ましく、最も好ましくは30%以上である。空隙率が50%を超えると、フィルムの機械的強度が低下してフィルム製造中にフィルムが破断したり、使用時に耐熱性等の耐久性が不足することがある。例えば酸化チタンを添加して延伸することにより、フィルム内部に空隙を形成することができる。
ニオブの含有量が10ppm以下であり、かつ、バナジウムの含有量が5ppm以下である酸化チタンを用いれば、フィルム内部に存在する空隙率が低くても高い光反射性を達成することができるので、例えば、フィルム内部に空隙が存在していなくても高い光反射性を達成することができる。これは、酸化チタンの屈折率が高く、隠蔽力が高いことに起因すると推察される。また、充填剤の使用量を少なくすることができるならば、延伸により形成される空隙の数も少なくなる。したがって、このような酸化チタンを用いれば、フィルム内部に存在する空隙の数を少なくすることができるので、高い反射性能を維持しつつフィルムの機械的性質を向上させることができる。あるいは、充填剤の使用量が多い場合でも、延伸量を小さくして空隙の数を少なくすれば、充填剤の使用量を少なくした場合と同様に、機械的性質を向上させることができる。このようにフィルム内部に存在する空隙の数を少なくすることは、フィルムの寸法安定性の向上の点においても有利である。薄肉でも高い反射性能が確保されれば、例えば、ノート型パソコンや携帯電話等の小型、薄型の液晶ディスプレイ用の反射フィルム等として使用することができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを構成するベース樹脂は、屈折率(n)が1.52未満であることが好ましく、本発明においては、屈折率(n)が1.52未満の脂肪族ポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
すなわち、フィルム内に酸化チタンを含有する樹脂組成物から形成される脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、ベース樹脂と酸化チタンとの界面における屈折散乱を利用して光反射性を発現する。この屈折散乱効果は、ベース樹脂と酸化チタンとの屈折率の差が大きくなるに従って大きくなる。したがって、ベース樹脂としては、酸化チタンとの屈折率差が大きくなるように、屈折率の小さい樹脂を用いることが好ましく、芳香環を含み、屈折率が約1.55以上である芳香族ポリエステルよりも、屈折率が1.52未満である脂肪族ポリエステルを用いることが好ましく、脂肪族ポリエステルの中でも屈折率の小さい乳酸系重合体(屈折率が1.46未満)を用いることが好ましい。
脂肪族ポリエステル系樹脂は、分子鎖中に芳香環を含まないので紫外線吸収を起こさない。したがって、紫外線に晒されて、あるいは、液晶表示装置等の光源から発せられる紫外線によっても、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムが劣化したり、黄変することがないので、フィルムの反射率が低下することがない。
脂肪族ポリエステル系樹脂としては、化学合成されたもの、微生物により発酵合成されたもの、及び、これらの混合物を用いることができる。化学合成された脂肪族ポリエステル系樹脂としては、ラクトンを開環重合して得られるポリε−カプロラクタム等、二塩基酸とジオールとを重合して得られるポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリテトラメチレンサクシネート、シクロヘキサンジカルボン酸/シクロヘキサンジメタノール縮合重合体等、ヒドロキシカルボン酸を重合して得られる乳酸系重合体、ポリグリコール等や、上記した脂肪族ポリエステルのエステル結合の一部を、例えばエステル結合の50%以下をアミド結合、エーテル結合、ウレタン結合等に置き換えた脂肪族ポリエステル等が挙げられる。また、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル系樹脂としては、ポリヒドロキシブチレート、ヒドロキシブチレートとヒドロキシバリレートとの共重合体等が挙げられる。
本発明において、乳酸系重合体とは、D−乳酸またはL−乳酸の単独重合体またはそれらの共重合体をいい、具体的には、構造単位がD−乳酸であるポリ(D−乳酸)、構造単位がL−乳酸であるポリ(L−乳酸)、更にはL−乳酸とD−乳酸の共重合体であるポリ(DL−乳酸)があり、またこれらの混合体も含まれる。
乳酸系重合体は、縮合重合法、開環重合法等の公知の方法で製造することが出来る。例えば、縮合重合法では、D−乳酸、L−乳酸、または、これらの混合物を直接脱水縮合重合して任意の組成を有する乳酸系重合体を得ることができる。また、開環重合法では、乳酸の環状二量体であるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いながら、所定の触媒の存在下で開環重合することにより任意の組成を有する乳酸系重合体を得ることができる。上記ラクチドには、L−乳酸の二量体であるL−ラクチド、D−乳酸の二量体であるD−ラクチド、D−乳酸とL−乳酸の二量体であるDL−ラクチドがあり、これらを必要に応じて混合して重合することにより、任意の組成、結晶性を有する乳酸系重合体を得ることができる。
本発明に用いられる乳酸系重合体は、D−乳酸とL−乳酸との構成比が、D−乳酸:L−乳酸=100:0〜85:15であるか、またはD−乳酸:L−乳酸=0:100〜15:85であることが好ましく、さらに好ましくは、D−乳酸:L−乳酸=99.5:0.5〜95:5、または、D−乳酸:L−乳酸=0.5:99.5〜5:95である。D−乳酸とL−乳酸との構成比が100:0もしくは0:100である乳酸系重合体は非常に高い結晶性を示し、融点が高く、耐熱性および機械的物性に優れる傾向がある。すなわち、フィルムを延伸したり熱処理したりする際に、樹脂が結晶化して耐熱性及び機械的物性が向上するので好ましい。一方、D−乳酸とL−乳酸とで構成された乳酸系重合体は、柔軟性が付与され、フィルムの成形安定性及び延伸安定性が向上するので好ましい。したがって、得られる反射フィルムの耐熱性と、成形安定性及び延伸安定性とのバランスを勘案すると、本発明に用いられる乳酸系重合体は、D−乳酸とL−乳酸との構成比が、D−乳酸:L−乳酸=99.5:0.5〜95:5、又は、D−乳酸:L−乳酸=0.5:99.5〜5:95であることが、より好ましい。
本発明においては、D−乳酸とL−乳酸との共重合比が異なる乳酸系重合体をブレンドしてもよい。この場合には、複数の乳酸系重合体のD−乳酸とL−乳酸との共重合比を平均した値が上記範囲内に入るようにすればよい。D−乳酸とL−乳酸のホモポリマーと、共重合体とをブレンドすることにより、ブリードのし難さと耐熱性の発現とのバランスをとることができる。
本発明に用いられる乳酸系重合体は高分子量であることが好ましく、例えば、重量平均分子量が5万以上であることが好ましく、6万以上、40万以下であることが更に好ましく、10万以上、30万以下であることが特に好ましい。乳酸系重合体の重量平均分子量が5万未満であると、得られたフィルムは機械的性質に劣る場合がある。
ところで、近年、液晶ディスプレイはパソコン用ディスプレイの他、自動車用カーナビゲーションシステムや車載用小型テレビ等にも使用されるようになり、高温度、高湿度に耐えるものが必要になってきた。そのため、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムには、耐久性を付与する目的で、更に加水分解防止剤を添加することが好ましい。
本発明に好ましく用いられる加水分解防止剤としては、カルボジイミド化合物等が挙げられる。カルボジイミド化合物としては、例えば、下記一般式に示す基本構造を有するものが好ましいものとして挙げられる。

―(N=C=N−R−)

式中、nは1以上の整数を示し、Rは有機系結合単位を示す。例えば、Rは脂肪族、脂環族、芳香族のいずれかであることができる。また、nは、通常、1〜50の間で適当な整数が選択される。nが2以上の場合に、2以上のRは同一でも異なっていてもよい。
具体的には、例えば、ビス(ジプロピルフェニル)カルボジイミド、ポリ(4,4’−ジフェニルメタンカルボジイミド)、ポリ(p−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(m−フェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリルカルボジイミド)、ポリ(ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(メチル−ジイソプロピルフェニレンカルボジイミド)、ポリ(トリイソプロピルフェニレンカルボジイミド)等、および、これらの単量体が、カルボジイミド化合物として挙げられる。これらのカルボジイミド化合物は、単独で使用しても、あるいは、2種以上組み合わせて使用してもよい。
本発明においては、フィルムを構成する脂肪族ポリエステル系樹脂100質量部に対してカルボジイミド化合物を0.1〜3.0質量部添加することが好ましい。カルボジイミド化合物の添加量が0.1質量部以上であれば、得られるフィルムに耐加水分解性の改良効果が十分に発現される。また、カルボジイミド化合物の添加量が3.0質量部以下であれば、得られるフィルムの着色の度合いが少なく、高い光反射性が得られる。
また、例えば、夏場の炎天下に駐車中の車内では、自動車用カーナビゲーションシステム、車載用小型テレビ等は高温にさらされることになり、液晶表示装置が長時間使用されると光源ランプ周辺は高温にさらされることになる。したがって、カーナビゲーションシステム、液晶表示装置等の液晶ディスプレイに使用される反射フィルムには110℃程度の耐熱性が要求される。例えば、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムが120℃の温度条件下で5分間放置されたときのフィルムの熱収縮率は10%以下であることが好ましく、5%以下であることが更に好ましい。フィルムの熱収縮率が10%より大きいと、高温で使用したときに経時的にフィルムに収縮が生ずることがあり、また、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムが鋼板等に積層されている場合には、フィルムのみが変形してしまうことがある。大きな収縮が生じたフィルムは、反射を促す表面が小さくなったり、フィルム内部の空隙が小さくなるので、反射率が低下する。
熱収縮を防ぐためにはフィルムの結晶化を完全に進行させることが望ましい。2軸延伸を行うことのみで脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムの結晶化を完全に進行させることは困難なので、本発明においては、フィルムを延伸した後、熱固定処理を行うことが好ましい。フィルムの結晶化を促進させることによって、フィルムに耐熱性を付与すると共に、耐加水分解性も向上させることができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、該フィルムの裏面側に、すなわち、反射使用面とは反対側の面に、金属薄膜層、および、保護層をこの順に有する反射フィルムを形成することができる。なお、本発明において「反射フィルム」と表記する場合には、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム、あるいは、さらに金属薄膜層を有する反射フィルムを指すものとする。
金属薄膜層は、金属蒸着法によって形成することができ、例えば、真空蒸着法、イオン化蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等によって形成することができる。蒸着される金属材料としては、反射率が高い材料であれば特に制限されることなく使用することができるが、一般的には、銀、アルミニウム等が好ましく用いられ、これらの中では銀が特に好ましく用いられる。
また、金属薄膜層は、金属の単層体や積層体、あるいは、金属酸化物の単層体や積層体でもよいし、金属の単層体と金属酸化物の単層体との2層以上の積層体でもよい。金属薄膜層の厚みは、層を形成する材料や層形成方法等によっても異なるが、通常は10nm〜300nmの範囲内であることが好ましく、20nm〜200nmの範囲内であることがさらに好ましい。金属薄膜層の厚みが10nm以上であれば、充分な反射率が得られる。一方、金属薄膜層の厚みが300nm以下であれば、生産効率がよく好ましい。
本発明の反射フィルムは、金属薄膜層を保護するために、金属薄膜層の裏面側、すなわち、反射フィルムの反射使用面とは反対側に保護層を設けることができる。保護層を形成する材料は、金属薄膜層の腐食を防ぐことができ、かつ、金属薄膜層との密着性が良好であれば、特に限定されることなく使用することができるが、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等のいずれかからなる塗料を用いることができる。具体的には、アミノ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート、ニトロセルロース、セルロースアセテート、アルキッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリアミド系樹脂等の単独、あるいは、これらの混合物からなる樹脂塗料を使用することができる。また、必要に応じて、可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。なお、溶剤としては、通常、塗料に使用される溶剤と同様のものを使用することができる。
保護層は、上記塗料を必要に応じて適宜溶媒等で希釈したものを、例えば金属薄膜層の全面に、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、ディップコーティング法等の通常のコーティング法によって塗布し、乾燥(硬化性樹脂の場合には硬化)させて形成される。
あるいは、塗料をコーティングする方法以外の方法によって保護層を形成してもよい。そのための保護層形成手段としては、例えば、フィルムの貼り合わせによる方法や、他の材料を蒸着する方法、スパッタ法等が挙げられる。
保護層の厚さは、特に制限されるものではないが、塗料を用いて形成される場合には、通常、0.5〜5μmの範囲内であることが好ましい。保護層の厚みが0.5μm以上であれば、金属薄膜層の表面を均一に被覆することができ、保護層を形成した効果が充分に発揮される。
本発明において金属薄膜層は、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム上に金属蒸着等によって形成してもよいが、予め、合成樹脂フィルム等からなる中間層や仮担持用セパレータ等に金属薄膜層を形成した積層体を作製しておき、この積層体を脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムと積層させてもよい。積層のしかたは、作製した積層体の金属薄膜層と脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムとを、あるいは、作製した積層体の中間層と脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムとを、単に重ね合わせることにより、または、重ね合わせて部分的もしくは全面的に接着させることにより積層することができる。接着方法としては、各種接着剤を用いて公知の方法により接着する方法、公知の熱接着法等を使用して積層する方法等が挙げられる。本発明においては、熱をかけずに接着する方法、または、210℃以下の温度で熱接着する方法等を採用することが好ましい。このようにすれば、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム内の空隙が保持され、高い反射率が維持される。
本発明の反射フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムと金属薄膜層との間に、さらにアンカーコート層を有していてもよい。なお、中間層を有する場合には、中間層と金属薄膜層との間にアンカーコート層を設けることが好ましい。アンカーコート層の形成には、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等からなる塗料を用いることができる。
本発明において金属薄膜層を有する場合の反射フィルムの層構成を例示すると、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム/(必要に応じて、アンカーコート層)/金属薄膜層/保護層の層構成、あるいは、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム/中間層/(必要に応じて、アンカーコート層)/金属薄膜層/保護層の層構成等が挙げられる。ただし、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは光が照射される側、すなわち反射使用面側に配置される。また、本発明の反射フィルムは、これらの層の間に、さらに他の層を有していてもよいし、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム、金属薄膜層等がそれぞれ独立に複数層から構成されていてもよい。
本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲内で反射フィルムを構成する各層に、必要に応じて、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、加水分解防止剤、滑剤、分散剤、紫外線吸収剤、白色顔料、蛍光増白剤、および、その他の添加剤を配合することができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、波長が約550nmの光に対する表面の反射率が95%以上であることが好ましく、97%以上であることが更に好ましい。かかる反射率が95%以上であれば、良好な反射特性を示し、液晶ディスプレイ等の画面に充分な明るさを与えることができる。
脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム等の反射フィルムは紫外線に晒された後でも優れた反射率を保持することが好ましい。上述したように、本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、ベース樹脂として分子鎖中に芳香環を含まない脂肪族ポリエステル系樹脂を用いるので、紫外線によって脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムが劣化せず、優れた反射性を保持することができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムの厚みは、特に限定されないが、通常は30μm〜500μmであり、実用面における取り扱い性を考慮すると50μm〜500μm程度の範囲内であることが好ましい。特に、小型、薄型の反射板用途の反射フィルムとしては、厚みが30μm〜100μmであることが好ましい。かかる厚みの反射フィルムを用いれば、例えばノート型パソコンや携帯電話等の小型、薄型の液晶ディスプレイ等にも使用することができる。
以下に、本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムの製造方法について一例を挙げて説明するが、下記製造法に何等限定されるものではない。
まず、脂肪族ポリエステル系樹脂に、酸化チタンを配合し、更に、加水分解防止剤、その他の添加剤等を必要に応じて配合して樹脂組成物を作製する。具体的には、脂肪族ポリエステル系樹脂に、酸化チタンを加え、さらに加水分解防止剤等を必要に応じて加えて、リボンブレンダー、タンブラー、ヘンシェルミキサー等で混合した後、バンバリーミキサー、1軸または2軸押出機等を用いて、樹脂の融点以上の温度(例えばポリ乳酸の場合には170℃〜230℃)で混練することにより樹脂組成物を得ることができる。または、脂肪族ポリエステル系樹脂、酸化チタン等を別々のフィーダー等により所定量添加することにより樹脂組成物を得ることができる。あるいは、予め、酸化チタン等を脂肪族ポリエステル系樹脂に高濃度に配合した、いわゆるマスターバッチを作っておき、このマスターバッチと脂肪族ポリエステル系樹脂とを混合して所望の濃度の樹脂組成物とすることもできる。
次に、このようにして得られた樹脂組成物を溶融し、フィルム状に形成する。例えば、樹脂組成物を乾燥した後、押出機に供給し、樹脂の融点以上の温度に加熱して溶融する。あるいは、樹脂組成物を乾燥させずに押出機に供給しても良いが、乾燥させない場合には溶融押出する際に真空ベントを用いることが好ましい。押出温度等の条件は、分解によって分子量が低下すること等を考慮して設定されることが必要であるが、例えば、押出し温度はポリ乳酸の場合であれば170℃〜230℃の範囲が好ましい。その後、溶融した樹脂組成物をTダイのスリット状の吐出口から押し出し、冷却ロールに密着固化させてキャストシートを形成する。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、脂肪族ポリエステル系樹脂と酸化チタンを配合してなる樹脂組成物を用いて溶融製膜された後、少なくとも1軸方向に1.1倍以上延伸してもよい。延伸することにより、フィルム内部に酸化チタンを核とした空隙が形成されるので、フィルムの光反射性を更に向上させることができる。これは、樹脂と空隙との界面、および空隙と酸化チタンとの界面が新たに形成され、界面で生じる屈折散乱の効果が増大するためと考えられる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、面積倍率として5倍以上に延伸されていることが好ましく、7倍以上に延伸されていることが更に好ましい。面積倍率が5倍以上になるようにキャストシートを延伸すれば、フィルム内部に5%以上の空隙率を実現することができ、7倍以上に延伸することにより20%以上の空隙率を実現することができ、7.5倍以上に延伸することにより、30%以上の空隙率も実現することができる。
キャストシートを延伸する際の延伸温度は、樹脂のガラス転移温度(Tg)程度から(Tg+50℃)の範囲内の温度であることが好ましく、例えば乳酸系重合体の場合には50℃以上、90℃以下であることが好ましい。延伸温度がこの範囲であれば、延伸時にフィルムが破断することなく安定して行うことができ、また、延伸配向が高くなり、その結果、空隙率が大きくなるので、高い反射率を有するフィルムが得られやすい。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、例えば、延伸倍率等を適宜選択して延伸することによって、フィルム内部に空隙が形成されるが、これは、延伸時に脂肪族ポリエステル系樹脂と酸化チタンおよび微粉状充填剤との延伸挙動が異なるからである。つまり脂肪族ポリエステル系樹脂に適した延伸温度で延伸を行えば、マトリックスとなる脂肪族ポリエステル系樹脂は延伸されるが、酸化チタンはそのままの状態でとどまろうとするため、脂肪族ポリエステル系樹脂と酸化チタンとの界面が剥離して、空隙が形成される。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムは、さらに、2軸方向に延伸されていることが好ましい。2軸延伸することにより、空隙率は更に高くなり、フィルムの光反射性を更に高めることができるからである。
また、フィルムを1軸延伸したのみでは、形成される空隙は一方向に伸びた繊維状形態にしかならないが、2軸延伸することによって、その空隙は縦横両方向に伸ばされた円盤状形態になる。すなわち、2軸延伸することによって、樹脂と酸化チタンおよび微粉状充填剤との界面の剥離面積が増大し、フィルムの白化が進行し、その結果、フィルムの光反射性を高めることができる。さらにまた、2軸延伸するとフィルムの収縮方向に異方性がなくなるので、反射フィルムの耐熱性を向上させることができ、また、フィルムの機械的強度を増加させることもできる。
2軸延伸の延伸順序は特に制限されることはなく、例えば、同時2軸延伸でも逐次延伸でも構わない。延伸設備を用いて、溶融製膜した後、ロール延伸によってMD(フィルムの引取り方向)に延伸した後、テンター延伸によってTD(MDに直角な方向)に延伸しても良いし、チューブラー延伸等によって2軸延伸を行ってもよい。
本発明においては、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムに耐熱性および寸法安定性を付与するために、延伸後に熱固定を行うことが好ましい。フィルムを熱固定するための処理温度は90〜160℃であることが好ましく、110〜140℃であることが更に好ましい。熱固定に要する処理時間は、好ましくは1秒〜5分である。また、延伸設備等については特に限定はないが、延伸後に熱固定処理を行うことができるテンター延伸を行うことが好ましい。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、通常は30μm〜500μmであり、実用面における取扱い性を考慮すると、50μmから500μm程度の範囲内であることが好ましい。このような厚みの反射フィルムを用いれば、例えばノート型パソコンや携帯電話等の小型、薄型の液晶ディスプレイ等にも使用することができる。
本発明の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム等の反射フィルムを用いて液晶ディスプレイ等に用いられる反射板を形成することができる。例えば、脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを金属板もしくは樹脂板に被覆して反射板を形成することができる。この反射板は、液晶表示装置、照明器具、照明看板等に用いられる反射板として有用である。以下に、このような反射板の製造方法について一例を挙げて説明する。
反射フィルムを金属板もしくは樹脂板に被覆する方法としては、接着剤を使用する方法、接着剤を使用せずに熱融着する方法、接着性シートを介して接着する方法、押出しコーティングする方法等があり、特に限定されるものではない。例えば、金属板もしくは樹脂板の反射フィルムを貼り合わせる側の面に、ポリエステル系、ポリウレタン系、エポキシ系等の接着剤を塗布し、反射フィルムを貼り合わせることができる。この方法においては、リバースロールコーター、キスロールコーター等の一般的に使用されるコーティング設備を使用し、反射フィルムを貼り合わせる金属板等の表面に乾燥後の接着剤膜厚が2〜4μm程度となるように接着剤を塗布する。次いで、赤外線ヒーター及び熱風加熱炉により塗布面の乾燥及び加熱を行い、板の表面を所定の温度に保持しつつ、直ちにロールラミネーターを用いて、反射フィルムを被覆、冷却することにより、反射板を得ることできる。この場合、金属板等の表面を210℃以下に保持すると、反射板の光反射性を高く維持することができる。なお、金属板等の表面温度は、160℃以上であることが好ましい。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。なお、実施例に示す測定値および評価は以下に示すようにして行った。ここで、フィルムの引取り(流れ)方向をMD、その直交方向をTDと表示する。
(測定および評価方法)
(1)屈折率
樹脂の屈折率は、JIS K−7142のA法に基づいて測定した。
(2)酸化チタン中のニオブ含有量(ppm)
JIS M−8321「チタン鉱石−ニオブ定量方法」に基づいてニオブ含有量を測定した。すなわち、試料を0.5gはかり取り、この試料を、融解合剤[水酸化ナトリウム:過酸化ナトリウム=1:2(質量比)]5gが入れられてあるニッケル製るつぼに移し入れ、かき混ぜた後、その試料の表面を約2gの無水炭酸ナトリウムで覆い、るつぼ内で試料を加熱融解して融成物を形成する。この融成物を、るつぼ内に入れたままの状態で放冷した後、融成物に温水100mL及び塩酸50mLを少量ずつ加えて溶解させて、さらに水を加えて250mLにメスアップする。この溶液を、ICP発光分光装置で測定し、ニオブ含有量を求めた。ただし、測定波長は309.42nmとした。
(3)酸化チタン中のバナジウム含有量(ppm)
容器に試料として酸化チタンを0.6gはかりとり、硝酸10mLを加えてマイクロウェーブ試料分解装置内で分解し、得られた溶液を25mLにメスアップし、ICP発光分光分析装置を用いて定量分析を行った。マイクロウェーブ試料分解装置としてはアステック社製のMDS−2000型を用い、分解操作は表1に示すステップに従って行った。また、測定波長は311.07nmとした。

Figure 2007177002
(3)酸化チタンの平均粒径
(株)島津製作所製の型式「SS−100」の粉体比表面測定器(透過法)を用い、断面積2cm、高さ1cmの試料筒に試料3gを充填して、500mm水柱で20ccの空気透過の時間より算出した。
(4)空隙率(%)
延伸前のフィルムの密度(「未延伸フィルム密度」と表記する)と、延伸後のフィルムの密度(「延伸フィルム密度」と表記する)を測定し、下記式に代入してフィルムの空隙率を求めた。

空隙率(%)=
{(未延伸フィルム密度−延伸フィルム密度)/未延伸フィルム密度}×100
(5)反射率(%)
分光光度計(「U―4000」、(株)日立製作所製)に積分球を取付け、波長550nmの光に対する反射率を測定した。その際、反射使用面側、すなわち脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム側から光を照射した。なお測定前に、アルミナ白板の反射率が100%になるように光度計を設定した。
(6)メヤニ、ブツ防止性
反射フィルムを生産する際に、口金リップ部のメヤニ付着状態とフィルム表面のブツ発生状態を観察した。下記評価基準に基づいて、メヤニ、ブツ防止性の評価を行った。

評価基準:
「〇」 生産開始6時間後では、リップ部にメヤニの付着は認められず、フィルム表面にブツも認められなかった。
「△」 生産開始6時間後で、リップ部の一部にメヤニが認められるが、フィルム表面にはブツの発生は認められなかった。
「×」 生産開始3時間後で、リップ部全幅にわたってメヤニが認められ、フィルム表面に滴上のブツが認められる。
(7)耐加水分解性
温度60℃、相対湿度95%RHに保持した恒温恒湿槽内で、フィルムを1000時間放置した後、フィルムを構成する脂肪族ポリエステル系樹脂の重量平均分子量を測定した。測定値を下記式に代入し、分子量保持率(%)を求め、下記評価基準に基づいて耐加水分解性の評価を行った。ただし、記号「○」および「△」は実用レベル以上である。

分子量保持率(%)=(放置後重量平均分子量/放置前重量平均分子量)×100

評価基準:
○ 分子量保持率が90%以上の場合
△ 分子量保持率が60%以上、90%未満の場合
× 分子量保持率が60%未満の場合
(8)黄変防止性
サンシャインウェザーメーター試験器(水の間欠噴霧なし)内で、フィルムに紫外線を1,000時間照射する。その後、フィルムの表面を肉眼で観察し、視覚判断によりフィルム表面の色目が白色であるものを「白」、黄味がかかっているものを「黄」と表示した。
また、紫外線照射後のフィルムについても、上記(5)の測定方法にしたがって、反射率(%)を測定した。
[実施例1]
(酸化チタンの作製)
ハロゲン化チタンを気相酸化する、いわゆる塩素法プロセスにより酸化チタンを得た。得られた酸化チタンの表面を、気相法で形成したシリカで表面処理した後、イソブチルトリエトキシシランで表面処理する。なお、シリカによる表面処理量は3質量%、イソブチルトリエトキシシランによる表面処理量は0.3質量%であった。
(樹脂組成物の作製)
重量平均分子量20万の乳酸系重合体(NW4032D:カーギルダウポリマー社製/D体含有量1.5%)のペレット、および、上記により形成した酸化チタンを50質量%/50質量%の割合で混合して混合物を形成した。この混合物100質量部に対して、加水分解防止剤(ビス(ジプロピルフェニル)カルボジイミド)を2.5質量部添加して混合した後、二軸押出機を用いてペレット化して、いわゆるマスターバッチを作製した。このマスターバッチと乳酸系重合体とを60質量%/40質量%の割合で混合し、樹脂組成物を作製した。
(フィルムの作製)
得られた樹脂組成物を220℃に加熱された押出機に供給した。押出機から、溶融状態の樹脂組成物を、Tダイを用いてシート状に押出し、冷却固化してフィルムを形成した。得られたフィルムを、温度65℃で、MDに2.5倍、TDに2.8倍の二軸に延伸した後、140℃で熱処理し、厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、空隙率、メヤニ・ブツ防止性、紫外線照射前の反射率、黄変防止性、耐加水分解性の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例2]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、イソブチルトリエトキシシランの替わりにイソブチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例3]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、イソブチルトリエトキシシランの替わりにメチルトリメトキシシランを用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例4]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、イソブチルトリエトキシシランの替わりにジメチルジメトキシシランを用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例5]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、イソブチルトリエトキシシランの替わりにγ−アミノプロピルトリエトキシシランを用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例6]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、シリカによる表面処理量が2.5質量%、イソブチルトリエトキシシランによる表面処理量が0.3質量%となるような酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いた以外は、実施例1と同様にして、厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[実施例7]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、シリカによる表面処理量が3.8質量%、イソブチルトリエトキシシランによる表面処理量が0.4質量%となるような酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いた以外は、実施例1と同様にして、厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[比較例1]
表2に示すように、実施例1における樹脂組成物の作製において、乳酸系重合体の替わりにポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、押出機の温度を280℃、延伸時の温度を90℃にした以外は、実施例1と同様にして、厚さ200μmの反射フィルムを得た。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[比較例2]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、イソブチルトリエトキシシランの替わりにトリエタノールアミン酢酸塩を用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。ただし、トリエタノールアミン酢酸塩による酸化チタンの被覆処理用は、0.25質量%であった。得られた反射フィルムついて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
[比較例3]
表2に示すように、実施例1における酸化チタンの作製において、気相法で形成したシリカの替わりに、アルミナを用いた以外は、実施例1と同様にして、酸化チタンを作製し、この酸化チタンを用いて厚さ200μmの反射フィルムを得た。ただし、アルミナによる酸化チタンの被覆処理量は3質量%であった。得られた反射フィルムについて、実施例1と同様の測定および評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2007177002
Figure 2007177002
表2および表3から明らかなように、実施例1〜7の本発明の反射フィルムは、反射率が97%以上であり、高い光反射性を有することが分かった。また、メヤニ・ブツ防止性に優れており、外観の良好な反射フィルムを安定して生産できることが分かった。さらにまた、これらの反射フィルムは、紫外線照射後の反射率が95%以上であり、かつ黄変防止性にも優れていた。また、これらの反射フィルムは耐加水分解性の評価においても優れていることが分かった。
一方、比較例1の反射フィルムは、反射率が97%未満となり、光反射性の点で劣っており、また、紫外線照射試験後の反射率が90%未満となり、黄変防止性の点でも実施例1〜7の反射フィルムより劣っていることが分かった。また、比較例2の反射フィルムは、メヤニ・ブツ防止性が低く、外観および生産安定性の点において、実施例1〜7の反射フィルムより劣ったものであることが分かった。また、比較例3の反射フィルムは、反射性能の点では優れていたが、メヤニ・ブツ防止性の点で実施例1〜7の反射フィルムより劣っていた。
液晶表示装置、照明器具、照明看板等に使用される反射フィルム及び反射板に利用されるが、これらの類する分野の反射フィルムとしても利用することができる。

Claims (5)

  1. 脂肪族ポリエステル系樹脂および酸化チタンを含有する樹脂組成物であって、前記酸化チタンの表面は気相法によって形成したシリカで処理されており、かつ、前記酸化チタンの表面が、シロキサン化合物、チタンカップリング剤、および、シランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも1種類の疎水化剤で処理されている樹脂組成物から形成されることを特徴とする脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム。
  2. 前記樹脂組成物を構成する前記酸化チタンは、前記シリカによる表面処理量が1質量%以上、5質量%以下であり、かつ、前記疎水化剤による表面処理量が0.05質量%以上、3質量%以下である樹脂組成物から形成されることを特徴とする請求項1記載の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム。
  3. 前記樹脂組成物を構成する前記酸化チタンは、ニオブの含有量が10ppm以下であり、バナジウムの含有量が5ppm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム。
  4. 前記樹脂組成物を構成する前記脂肪族ポリエステル系樹脂が乳酸系重合体であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の脂肪族ポリエステル系樹脂反射フィルムを備えていることを特徴とする反射板。
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