JP4895457B2 - トリブロックポリエステルポリエチレングリコールコポリマーの混合物 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は二つ以上の型の生分解性ブロックコポリマーの水溶性混合物および薬物の非経口的、眼的、経皮的、膣的、口腔的、経粘膜的、肺的、経尿道的、直腸的、経鼻的、経口的、または経耳的投与におけるその使用に関する。さらに詳しくは、本発明は生分解性ポリエステルとポリエチレングリコール(PEG)ブロックからなる二つ以上の生分解性トリブロックコポリマーを含有する改良されたリバースサーマルゲル化性を有する組成物に関する。
【0002】
発明の背景および従来技術のまとめ
ペプチドやタンパク質およびDNAなど、遺伝子治療やさまざまな治療用途に有効である多くの生物学的に活性のあるマクロ分子が組み換えDNAを初めとするテクノロジーの進歩を通じて市販されるようになってきた。しかし、これらの分子は胃腸管で分解を受けやすいため、その投与は非経口的投与に限定されている。慢性疾患または兆候に対する治療には何日もあるいは何ヶ月にもわたり、毎日複数の注射が必要となることがある。通常患者の薬剤服用順守は低い。したがって上記のような問題を解決し、長期にわたり制御された速度で生理活性作用物質あるいは薬物、とりわけポリペプチドまたはタンパク質薬を送達することのできるシステムが開発されれば、それは大変望ましいことである。このシステムは、治療の有効性を最適化し、副作用を最少化し、それによって患者の薬剤服用順守を向上するのに役立つであろう。
【0003】
さまざまな疾病の長期治療用に、薬剤を装填したポリマーデバイスおよび剤形が研究されている。生体適合性、分解経路の明確な定義づけ、さらに分解生成物の安全性などの厳しい法規制順守要件があるため、ペプチドおよびタンパク質薬を初めとする薬物の制御されたデリバリに用いうることのできる合成および天然の高分子材料は現在わずかしかない。
【0004】
1999年9月15日提出の同時継続米国特許出願第09/396,589号において、ただしこれは1997年10月3日提出、1999年12月21日発行の米国特許第6,004,573号の一部継続出願である1998年10月1日提出の米国特許番号第09/164,856号の一部継続出願であるが、生分解性ポリエステル含有疎水性Aポリマーブロックを約51から83重量パーセント、ポリエチレングリコール(PEG)からなる疎水性Bポリマーを約17から49重量パーセント含有する、平均分子量が約2000から4990のABA−またはBAB−型のブロックコポリマーを含む生分解性リバースサーマルゲル化システムが開示されている。このように疎水性成分を多量に含むブロックコポリマーが通常の室温以下、例えば5℃などの低温で水溶性であるのは驚くべき事である。
【0005】
先の段落でふれたリバースサーマルゲル化システムとはその物質の生体適合性とゲルの可撓性のため、それを取り巻く組織に与える毒性と機械的刺激とが最小となるものである。さらに、これらのブロックコポリマーは、生分解されると非毒性の単位を生じる。各リバースゲル化システムの薬物放出性、ゲル強度、ゲル化温度および分解速度は適切な設計と様々なコポリマーブロックの調製、すなわちA−ブロックとB−ブロックの重量パーセント、A−ブロックを形成するラクテートとグリコレート部分のモルパーセント、そしてABAまたはBABトリブロックコポリマーの分子量と多分散度を変更することにより制御可能である。薬物の放出はまたドラッグデリバリ液中のブロックコポリマーの濃度を調節することによって制御することも可能である。システムが外界温度では液体のままであるが、薬物の送達される対象物の体温においてはゲルとなるように、ゲル化温度が所望の範囲内にある生分解性リバースゲル化システムを提供することが望ましいであろう。このようなゲル化温度を持つリバースサーマルゲル化システムは外界温度で処理、処方および調剤を行うことができ、それによって製造とハンドリングに要するコストを大きく引き下げることができる。さらに使用中の偶発的なゲル化、例えば注射の際の注射器内でのゲル化など、を避けることができる。上に述べたように、リバースサーマルゲル化システムのゲル化温度はAポリマーブロックの鎖長、グリコライド/ラクチド(G/L)モル比、B−ポリマーブロックの分子量、そしてAブロックとBブロックポリマーの重量比を変えることにより変更でき、またさまざまな添加剤によっても変更できる。しかし、上記の変更により、またゲルの適格性およびゲル化温度も変化する。さらにいくつかの添加剤は送達される薬物と相溶性をもたないかもしれない。したがって、望ましいゲル特性を大きく変化させずにゲル化温度を調整することができるリバースゲル化システムを提供することが望ましい。2つ以上のトリブロックポリエステル/ポリエチレングリコール(PEG)コポリマーのブレンドあるいは混合物により最適ゲル化温度、ゲル強度、分解速度などのリバースサーマルゲル化性を向上させかつ所望のゲル品質を維持することができることが見いだされた。さらに、二つ以上の異なるトリブロックポリエステル/ポリエチレングリコールコポリマーを組み合わせて使用することにより、設計の自由度が増加する。このようなドラッグデリバリシステムは調節された薬物放出性と調節されたマトリックス浸食性などの諸性質を持つ。これらのトリブロックポリエステル/ポリエチレングリコールコポリマーのブレンドまたは混合物は個々の薬物あるいは患者のニーズに合わせて最適化できるため、ドラッグデリバリの実施において極めて有用となる。したがって、本発明はこの分野において大きな改良をもたらすものである。
発明の目的と大要
本発明の目的は生分解性であり、改良されたリバースサーマルゲル化挙動を示し、改良された薬物放出特性を提供する、ドラッグデリバリシステムを提供するものである。
【0006】
本発明のさらなる目的は、親水性または疎水性の薬物、ペプチドまたはタンパク質薬、ホルモン、遺伝子、オリゴヌクレオチド、あるいは抗癌剤の非経口投与のためのドラッグデリバリシステムを提供するものである。
【0007】
本発明のさらに別の目的は、生分解性ポリマーマトリックス中の薬物を非経口的に投与し、体内でゲルデポー(depot)を形成させ、そこから薬物を制御された速度で放出させる方法を提供するものである。
【0008】
これらおよび他の目的は改良されたリバースサーマルゲル化性を持つ生分解性コポリマー組成物を提供することによって達成され、前記組成物は所望のリバースサーマルゲル化性が得られるように、少なくとも二つの型の生分解性ポリエステル(A−ブロック)/ポリエチレングリコール(B−ブロック)ABAまたはBABトリ−ブロックコポリマー成分を適切な比率で混合した混合物またはブレンドを含有する。このトリブロックコポリマー混合物の1つの成分(成分I)は平均分子量が約2500から約8000、好ましくは3000から6500であり、生分解性ポリエステルA−ポリマーブロックとポリエチレングリコール(PEG)B−ポリマーブロックからなり、これらの重量比は1.3から3.0、好ましくは1.8から2.6である。このトリブロックコポリマーのもう1つの成分(成分II)は平均分子量が約800から約7200、好ましくは1500から6000で、生分解性ポリエステルA−ポリマーブロックおよびポリエチレングリコール(PEG)B−ポリマーブロックからなり、これらの重量比は0.37から2.6、好ましくは0.54から2.5である。
【0009】
好ましくは、この生分解性ポリエステルはD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸、γ−ブチロラクトン、γ−ヒドロキシ酪酸、δ−バレロラクトン、δ−ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される。さらに好ましくは、この生分解性ポリエステルはD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸、およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される。最も好ましくは、この生分解性ポリエステルはD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される。説明のためにこのA−ブロックコポリマーは一般にラクチドまたはラクチド−コ−グリコライド部分とする。しかし特に断りのない限り、ここで用語「ラクチド」、「ラクテート」、または「L」はあらゆる乳酸誘導体を含有するものとし、「グリコライド」、「グリコレート」または「G」はあらゆるグリコール酸誘導体を含有するものとする。
【0010】
成分Iおよび成分IIの両方において疎水性ポリエステルA−ブロックにおいて、ラクテート成分のグリコレート成分に対するモル比(L:G比)は約3:1から約1:0、好ましくは約1:1から約1:0である。
【0011】
ポリエチレングリコール(PEG)は時に、ポリ(エチレンオキサイド)(PEO)またはポリ(オキシエチレン)とも呼ばれる。これらの用語は本発明のためには互換性を持って使用することができる。成分IにおけるPEGの平均分子量は900から2000の範囲内であり、好ましくは1000から1450である。成分IIにおけるPEGの平均分子量は600から2000の範囲内であり、好ましくは900から1450である。成分Iのゲル化温度が成分IIよりも低いことが好ましい。
【0012】
二つ以上の型のABAまたはBABトリブロックポリエステルポリエチレングリコールコポリマーの混合は二つ以上の個別に合成したトリブロックコポリマーを混合することによって、または二つ以上のトリブロックコポリマーを1つの反応容器中で合成することによって行うことができる。上記二つのプロセスで得られるコポリマーの混合物のゲル化性は同じであることも異なることもある。後者の方法の場合、両ポリマーは、同じラクチド/グリコライド比、分子量および多分散度のポリエステルAブロックを有する。
【0013】
本発明のさらなる目的および利点は下記のさまざまな実施様態および実施例の詳細な説明から明らかとなろう。
本発明の上に記載の、またその他の目的、特徴および利点はここに添付した図面に関連して呈示する、下記の詳細な説明から明らかとなろう。
本発明の好ましい実施様態の詳細な説明
本発明は、さまざまな生分解性ポリエステル/ポリエチレングリコールトリブロックコポリマー成分の混合物を含有する、改良されたリバースサーマルゲル化性を持つリバースゲル化システムを提供する。個々のトリブロックコポリマー成分は別々に合成してから混合してもよく、あるいは1つの反応容器中で異なる分子量を持つ二つ以上のポリエチレングリコールポリマーを重合することによって合成してもよい。
【0014】
ここで使用する下記の用語は指定された意味を持つ。
「非経口的」とは筋肉内、腹膜内、腹腔内、皮下、および可能な範囲において静脈内および動脈内を意味するものとする。
【0015】
「ゲル化温度」とは生分解性ブロックコポリマーがリバースサーマルゲル化を起こす温度、すなわちこの温度未満ではブロックコポリマーは水に溶解し、この温度を越えると粘度が増加して半固体のゲルへとブロックコポリマーが相転移を起こす温度である。この温度はまた下限臨界溶液温度(LCST)としても知られている。
【0016】
「ゲル化温度」と「リバースサーマルゲル化温度」、「ゲル/ゾル温度」などはこのゲル化温度に言及する際は、互換性を持って使用されるものとする。
「ポリマー溶液」、「水溶液」等は、このような溶液中に含有される生分解性ブロックコポリマーに関して用いられる場合、機能的濃度で溶解し、ブロックコポリマー混合物のゲル化温度未満の温度に保たれた、かかるブロックコポリマー混合物またはブレンドを含有する水性溶液を意味する。
【0017】
「リバースサーマルゲル化」とは溶液の温度がコポリマーのゲル化温度を超えて上昇するにつれ、ブロックコポリマー溶液の粘性が自発的に増加し、多くの場合半固体ゲルへと転移する現象である。本発明において、用語「ゲル」とは半固体ゲル状態とゲル化温度以上で存在する高い粘性状態の両方を含むものである。ゲル化温度未満に冷却すると、ゲルは自発的に逆戻りし、より粘度の低い溶液を再形成する。ゾル/ゲル転移においては、ポリマーシステムの化学組成に何ら変化が生じないため、この溶液とゲル間のサイクリングは無限に繰り返すことができる。ゲルを生成するためのあらゆる相互作用は本質的に物理的なもので、共有結合の切断または形成に関与しない。
【0018】
「ドラッグデリバリ液」または「リバースサーマルゲル化性を持つドラッグデリバリ液」とは、温血動物への投与に適しており、温度がブロックコポリマーのゲル化温度を越えて上昇すると、ゲル化したドラッグデポを形成する、薬物含有ポリマー溶液を指す。
【0019】
「デポ」(depot)とは温血動物への投与の後、ゲル化温度以上に温度が上昇するとゲルを形成する液体のドラッグデリバリシステムを指す。
「ゲル」とは「ポリマー溶液」または「ドラッグデリバリ液」の温度がブロックコポリマー混合物のゲル化温度以上に上昇すると、自発的に生じる半固体相を指す。
【0020】
「水性ポリマー組成物」とは、その中に均一に、薬物および生分解性ブロックコポリマーの混合物を含有する、ドラッグデリバリ液または水相からなるゲルのいずれかを指す。ゲル化温度未満の温度において、このブロックコポリマー混合物は水相に可溶であり、組成物は溶液となるであろう。ゲル化温度以上の温度では、ブロックコポリマー混合物は固化し、水相と共にゲルを形成し、この組成物はゲルまたは半固体となるであろう。
【0021】
「生分解性」とはブロックコポリマー成分が体内で化学的にこわれ、すなわち分解可能であり、非毒性の成分を形成することを指す。この分解速度は薬物の放出速度と同じであってもよくまたは異なっていてもよい。
【0022】
「薬物」とは生物活性を持つ有機または無機化合物または物質であって、治療用に適合された、または治療目的に使用されるものを指す。タンパク質、ホルモン、抗ガン剤、オリゴヌクレオチド、DNA、RNAおよび遺伝子療法が広義の「薬物」に含有される。
【0023】
「ペプチド」、「ポリペプチド」、「オリゴペプチド」および「タンパク質」は、ペプチドまたはタンパク質薬を指す場合には、互換的に使用することができ、特に明記しない限り、いかなる特定の分子量、ペプチド配列や長さ、生物活性の分野または治療用途にも限定されない。
【0024】
「ポリ(ラクチド−コ−グリコライド)」または「PLG」は乳酸とグリコール酸の縮合共重合、または、ラクチドあるいはグリコライドのようなα−ヒドロキシ酸前駆体の開環重合により誘導されるコポリマーを指す。用語「ラクチド」、「ラクテート」、「グリコライド」および「グリコレート」は上に記したように互換性を持って使用される。
【0025】
「ポリラクチド」または「PLA」は乳酸の縮合またはラクチドの開環重合から誘導されるポリマーを指す。用語「ラクチド」および「ラクテート」は互換性をもって使用される。
【0026】
「生分解性ポリエステル」とはいかなる生分解性ポリエステルであってもよく、好ましくはD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸、γ−ブチロラクトン、γ−ヒドロキシ酪酸、δ−バレロラクトン、δ−ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される。
【0027】
「リバースサーマルゲル」または「リバースサーマルゲル化システム」とはリバースサーマルゲル化性を持つすべての生分解性トリブロックポリエステルPEGコポリマーを指す。リバースゲル化システムの詳しい説明は上に開示し、記載した。
【0028】
「ゲル混合物」または「トリブロックコポリマーの混合物」とは二つ以上のABAまたはBABトリブロックポリエステルポリエチレングリコールコポリマー成分を含有するリバースゲル化システムを指す。この混合物は二つ以上の別々に合成したトリブロックコポリマー成分を単に混合して生成することもでき、あるいは1つの合成容器中で二つ以上の型のコポリマーシステムを合成することによって生成することもできる。上記二つのプロセスによって調製した混合物は同じまたは異なるゲル化性とゲル特性を持つ。
【0029】
本発明は二つ以上のトリブロックポリエステルPEGコポリマーの混合物が、柔軟なゲル化温度、ゲル強度などの改良されたリバースゲル化性を持ちつつも、所望のゲル特性を維持するコポリマー混合物を提供するという発見に基づいている。さらにかかるドラッグデリバリシステムは薬物放出およびマトリックス浸食を調整するための能力も有する。したがって、二つ以上の個々のトリブロックコポリマーを組み合わせることによりそれぞれのニーズに合ったドラッグデリバリシステムを設計する自由度を大きく増加させることができる。
【0030】
好ましい実施様態においては、表1に記載のように、本発明の個々の成分Iトリブロックコポリマーは、重量比で1.3から3.0,好ましくは1.8から2.6の生分解性ポリエステルブロックとポリエチレングリコール(PEG)ブロックを含有する、平均分子量が約2500ダルトンから約8000ダルトン、好ましくは3000ダルトンから6500ダルトンの生分解性ポリエステルとポリエチレングリコール(PEG)のトリブロックコポリマーを有する。成分IIトリブロックコポリマーは平均分子量が約800ダルトンから約7200ダルトン、好ましくは1500ダルトンから6000ダルトンであり、生分解性ポリエステルおよびポリエチレングリコール(PEG)を重量比0.37から2.6,好ましくは0.54から2.5で含有する。この生分解性疎水性A−ブロックポリマーはD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸、γ−ブチロラクトン、γ−ヒドロキシ酪酸、δ−バレロラクトン、δ−ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成されるポリエステルからなるものであってもよい。
【0031】
【表1】
Figure 0004895457
【0032】
【表2】
Figure 0004895457
本発明のトリブロックコポリマー成分は米国特許第5,702,717号および第6,00,573号(これらはここに参考文献としてすべてを組み込む)に開示されている反応スキームに従い開環重合または縮合重合を行うことによって合成することができる。例えば、PEGブロックはエステルまたはウレタン結合などによって生分解性ポリエステルに結合することができる。縮合重合および開環重合の手順はイソシアネートなどのカップリング剤の存在下で二官能性疎水性Aブロックの両側に単官能性親水性Bブロックがカップリングするように行うことができる。さらに、カップリング反応は、官能基をカルボニルジイミダゾール、無水コハク酸、N−ヒドロキシスクシンイミドおよびクロロ蟻酸p−ニトロフェニルなどの活性化剤で活性化した後に行うこともできる。
【0033】
本発明の親水性B−ブロックは適当な分子量のPEGから選択される。PEGはそのユニークな生分解性、非毒性、親水性、溶解性、そして患者の体内から急速に浄化されること、などの点から親水性、水溶性ブロックとして選択された。
【0034】
疎水性ポリエステルブロックはその生分解性、生体親和性、および溶解性により選択される。生体外、および生体内でのこれらの疎水性、生分解性ポリエステルブロックの分解についてはよく理解されており、分解生成物は簡単に患者の体により代謝され、および/または排泄される天然産出化合物である。
【0035】
驚くべき事に、二つ以上のポリエステルPEGトリブロックコポリマーを個別に合成したコポリマーとして、あるいは1つの反応容器中で一緒に合成したものとして、ブレンドまたは混合することによって、得られるトリブロックコポリマー混合物は所望の水溶性およびリバースサーマルゲル化性の組み合わせを維持するのである。異なるゲル化温度を持つ適当なトリブロックコポリマー成分を選択し、それらを適切な割合で混合することによって得られるトリブロックコポリマー混合物が0から50℃の範囲に渡るリバースゲル化温度、一日から10週間までに渡る様々な浸食時間を持ちかつ所望のゲル特性を維持するということは予期せぬことである。各コポリマー成分のゲル化性とゲル特性を最適化するほか、二つ以上の生分解性トリブロックコポリマー成分を混合することにより、個々のニーズに合わせるために必要なドラッグデリバリシステムの設計の自由度が大きく増加する。
【0036】
ブロックコポリマーがゲル化温度未満の温度において溶解する際の濃度は機能的濃度と考えることができる。一般的に言えば、全ブロックコポリマー濃度として最低3重量パーセントから最高で約50重量パーセントまでを、依然として機能的濃度として用いることができる。しかし濃度は約5から40パーセントの範囲が好ましく、最も好ましい濃度は約10から30重量パーセントの範囲である。実行可能なコポリマーのゲル相転移を得るためには、ある程度の最小濃度、例えば3重量パーセント、が必要となる。機能的濃度の下限においては、相転移により弱いゲルが形成されることがある。より高い濃度では、より強いゲルのネットワークが形成される。
【0037】
改良されたリバースゲル化性を持つ薬物装填トリブロックコポリマー混合物も、先に参照した個々のトリブロックコポリマードラッグデリバリシステムの調製と同じ方法で調製することができる。本発明のトリブロックコポリマー混合物の水溶液はゲル化温度以下の温度で、薬物が完全にまたは部分的に溶解している、ドラッグデリバリ液を形成する。薬物が部分的に溶解しているとき、または薬物が本質的に不溶性であるとき、この薬物は懸濁液、またはエマルジョンなどのコロイド状態で存在する。このドラッグデリバリ液はついで眼的、膣的、経尿道、直腸的、経鼻的、経口的、口腔的、肺的または経耳的投与など、非経口的、局所的、経皮的、経粘膜的に、または吸入や腔への挿入によって投与され、体温がゲル化温度より高くなるため、リバースサーマルゲル化を起こす。
【0038】
本発明のトリブロックコポリマーの生体親和性、生分解性および可撓性により、このトリブロックコポリマー成分の混合物が周囲の組織に対して引き起こす毒性と機械的刺激は最小となる。ドラッグ放出、ゲル強度、ゲル化温度、および分解速度は適切な設計と様々なコポリマー成分の選択、すなわち各コポリマー成分と、混合物を調製するための各コポリマー成分の比率とを適切に選択することにより制御することができる。この混合物は各コポリマー成分のゲル化性とゲル特性とを組み合わせたものおよび/または変更したものを示す。特に、適切な比率で様々な型のトリブロックコポリマー成分を混合した混合物は例えば0℃から50℃に至る幅広い範囲のリバースゲル化温度を提供する。本発明のコポリマー混合物により、室温に近く体温より低いゲル化温度が得られると、取り扱い操作は簡略化でき、コストが引き下げられる。また適用中の早期ゲル化、すなわち注射器中でのゲル化、の危険も減少する。さらに重要なことは、ゲル化温度を変更するその他の手段と異なり、本発明のコポリマー混合物は各コポリマー成分の所望のゲル特性を維持しつつ、各ニーズに合ったより特化したドラッグデリバリシステムを設計する自由度が高くなる。薬物の放出はドラッグデリバリ液中の混合物の濃度を調節することによってもまた制御することができる。
【0039】
溶解した薬物か懸濁液またはエマルジョンとしての薬物のいずれかを含有する二つ以上のコポリマー成分の溶液からなる剤形が患者の体内に投与される。ブロックコポリマー混合物のリバースサーマルゲル化性により、この製剤はその後製剤の温度がゲル化温度へと上昇するに従い、自発的にゲル化しドラッグデポを形成する。この製剤中にどれくらいの量の薬物を装填できるかを唯一制限するのが機能性であり、すなわち薬物添加量は、コポリマー混合物のサーマルゲル化性が容認できない程悪影響を被ることのない、またはこの製剤の投与が容認できないほど困難となるレベルまで製剤の性質が悪影響を被ることのない範囲で増加することができる。一般的に言えば、殆どの場合、薬物は製剤の約0.0001から30重量パーセントを構成することができ、約0.0001から20重量パーセントの範囲であることが好ましい。これらの薬物添加量の範囲は本発明に対して制限するものではない。機能性が維持されている限り、これらの範囲外の薬物添加量もまた本発明の範囲内のものである。
【0040】
本発明の主題の組成物の持つ明らかな利点は、このトリブロックコポリマー混合物が多くの原薬の溶解度を増加することができるという点にある。混合物のコポリマー成分である、疎水性ポリエステルブロックと親水性ブロックPEGの組み合わせによりこのブロックコポリマー成分は本質的に界面活性を持つ。この点で、親水性と疎水性の両方を持つ石けんまたは界面活性剤と同じように機能する。これはサイクロスポリンおよびパクリタキセルなどの、疎水性あるいは極めて水に溶けにくい薬品の可溶化には特に有利である。驚くべきことは、このブロックコポリマーの主たる成分が疎水性ポリエステルブロック成分であるのにもかかわらず、すべてではないとしても殆どの薬物を溶解する度合いである。しかし、すでに考察したように、疎水性ポリマーブロックが主成分であろうと、このブロックコポリマーは水溶性であり、さらにブロックコポリマーの水相と組み合わせるとさらに薬物の溶解度が増加することがわかっている。
【0041】
もう一つの本発明の組成物の利点は、このトリブロックコポリマー混合物が多くの原薬の化学的安定性を増加させる点である。薬物の化学分解をもたらす様々な薬物分解機構は、この薬物が本ブロックコポリマー混合物の存在下にあると抑制される。例えば、有機共溶媒の存在下に置かれたパクリタキセルおよびサイクロスポリンAのある水溶液と比較すると、これらの薬物は本発明の水性ポリマー組成物中では実質的に安定化されている。このパクリタキセルおよびサイクロスポリンAに与える安定化作用は単に説明のためにあげたものでこの作用は他の原薬でも得られている。
【0042】
ある種の状況において、薬物装填ポリマーは溶液の形ではなくゲル状で投与することもできる。ゲル化は投与に先立ちポリマーのゲル化温度以上に薬物装填ポリマー溶液の温度を上昇させた結果であっても、投与温度での飽和濃度以上に、溶液中のポリマーの濃度を引き上げた結果であってもよく、または溶液をゲルにさせる添加物をポリマー溶液へ加えることによって行ってもよい。いずれの場合にせよこのようにして生成されたゲルは眼的、膣的、口腔的、経尿道、直腸的、経鼻的、経口的、肺的または経耳的投与などの非経口的、局所的、経皮的、経粘膜的に、または吸入や、腔への挿入により投与される。
【0043】
本発明はオリゴヌクレオチド、ホルモン、抗ガン剤を初めとするあらゆるタイプの生物活性剤および薬物に適用できる。これはポリペプチドおよびタンパク質を送達する極めて効果的な方法を提供する。多くの不安定なペプチドおよびタンパク質薬は本発明のブロックコポリマー中に処方することができ、ここに記載したリバースサーマルゲル化プロセスの恩恵に浴することができる。下記に限定するわけではないが、製剤的に有用なポリペプチドおよびタンパク質としては、エリスロポエチン、オキシトシン、バソプレシン、副腎皮質刺激ホルモン、上皮成長因子、血小板由来成長因子(PDGF)、プロラクチン、ルリベリン、黄体化ホルモン放出ホルモン(LHRH)、LHRH作用薬、LHRH拮抗薬、成長ホルモン(ヒト、ブタ、ウシなど)、成長ホルモン放出因子、インスリン、ソマトスタチン、グルカゴン、インターロイキン2(IL−2)、インターフェロン−α、βまたはγ、ガストリン、テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガストロン、セクレチン、カルシトニン、エンケファリン、エンドルフィン、アンギオテンシン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)、腫瘍壊死因子(TNF)、神経成長因子(NGF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、ヘパリナーゼ、骨形態形成蛋白質(BMP)、hANP、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、インターロイキン−11(IL−11)、レニン、ブラジキニン、バシトラシン、ポリミキシン、コリスチン、チロシジン、グラミシジン、サイクロスポリンおよびその合成類似体、修飾物、および製薬的に活性のある断片、酵素、サイトカイン、抗体およびワクチンからなる群から選択されるものをあげることができる。
【0044】
使用できるポリペプチドあるいはタンパク質薬に対する唯一の制限は機能性である。いくつかの例において、ポリペプチドおよびタンパク質の物理的安定性、すなわちこの機能性は、このポリペプチドあるいはタンパク質薬の水溶液または懸濁液にさまざまな添加剤を加えることによっても増加させることができる。ポリオール(糖類を含む)、アミノ酸、表面活性剤、ポリマー、他のタンパク質およびある種の塩類などの添加物を使用することができる。これらの添加物はトリブロックコポリマー混合物に容易に含有させることができ、その結果得られた混合物は本発明のリバースサーマルゲル化プロセスを示す。
【0045】
タンパク質工学の発展により、ペプチドまたはタンパク質の安定性を増加する可能性が生まれてきた。このような工学された、または修飾されたタンパク質は調節剤としては新しい存在として見なされるかもしれないが、本発明で使用する上での適合性はこのような修飾により変わることはない。典型的な修飾の例の1つはPEG化であるが、ここでポリペプチド薬の安定性はポリエチレングリコールなどの水溶性ポリマーをポリペプチドと共有結合することにより大きく向上させることができる。もう一つの例としてはアミノ酸配列の末端および/または内部で1つ以上のアミノ酸残基の添加、削除、あるいは置換を行い修飾するものである。このような安定性あるいは効能の改良されたポリペプチドまたはタンパク質もまた本発明の範囲内のものである。
【0046】
ペプチドまたはタンパク質ベースの薬物に加え、その他あらゆる治療的、医学的に有用な範疇の薬物もまた使用することができる。これらの薬物はMerck Index、the Physicians Desk ReferenceおよびThe Pharmacological Basis of Therapeuticsなどのよく知られた参照文献に記載されている。簡単な個々の薬剤のリストを説明のためにのみ設けたが、これに限定すると解釈してはならない。これらは、マイトマイシン、ブレオマイシン、BCNU、カルボプラチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、メトトレキセート、パクリタキセル、タキソテール、アクチノマイシンDおよびカンプトテシンなどの抗ガン剤;オランザピンおよびジプラシドンなどの抗精神病薬;セホキシチンなどの殺菌剤;イベルメクチンなどの駆虫剤;アシクロビアなどの抗ウイルス薬;サイクロスポリンA(環状ポリペプチド型剤)などの免疫抑制剤、ステロイドおよびプロスタグランジンである。
【0047】
本発明の好ましい実施様態を説明するために下記の実施例をあげたが、これらは単に代表として示したものである。
実施例
実施例1
PLG−PEG−PLGトリブロックコポリマーの合成
本実施例で用いた合成プロセスはここに参照として援用した米国特許第6,004,573号に概ね開示されているものである。ポリ(エチレングリコール)(PEG−1000;29.4グラム)を秤量し、250mlの三首丸底フラスコに入れた。フラスコを真空ライン(1−2torr)に接続し油浴に浸した。浴の温度を155℃に上げ3時間かけて残留水を除去した。フラスコを引き上げて約80℃まで放冷した。D,L−ラクチド(55.65g)とグリコライド(14.95g)を秤量しこのフラスコに加えた。フラスコの上部空間を乾燥窒素ガスで置換し、ラクチドとグリコライドが融解するまで加熱(130℃)を続けた。0.02gのオクタン酸第一錫を1分かけて滴下し、重合を開始した。反応混合物をさらに8時間155℃で加熱した。モノマーを約2時間減圧(1−2torr)により除去し、残渣を冷水(4℃)に溶解した。所望のポリマーを熱水(80℃)で沈殿させ、水溶性のオリゴマーとモノマーを除去した。凍結乾燥により水分を除去した。得られたトリブロックコポリマーの分子量をゲル透過クロマトグラフィーで定量したところ4080ダルトンであった。23重量パーセントのポリマー水溶液は冷水に可溶であったが、温度を上げると13.1℃でゲル化した。
実施例2
この実施例は、合成においてポリ(エチレングリコール)(PEG1450)を37.74g、D,L−ラクチドを49.1g、そしてグリコライドを13.18g使用したこと以外は実施例1に記載の方法通りに行った。得られたトリブロックコポリマーの分子量をゲル透過クロマトグラフィーで測定したところ4610ダルトンであった。23重量パーセントのポリマー水溶液は冷水に可溶であったが、温度を上げると42.3℃でゲル化した。
実施例3
この実施例は、あらかじめ生成した二つの個別のトリブロックコポリマー溶液を混合することによって、各種の選択可能なリバースサーマルゲル化温度を持つトリブロックコポリマー混合物を生成する方法を例示するものである。実施例1に記載の方法で調整したトリブロックコポリマー(成分I)と実施例2に記載の方法で調整したトリブロックコポリマー(成分II)を水に溶解しそれぞれ23重量パーセントの溶液を生成した。これら二つの溶液を混合し、ゲル化温度を測定した。図1に示すように、成分Iと成分IIのトリブロックコポリマー混合物のゲル化温度は約13℃(成分Iが100パーセント)から、成分IIのトリブロックコポリマーの含有量が増加するにつれて上昇し、成分IIのトリブロックコポリマーの含有量が100パーセントに達するときには42℃を示す。
実施例4
この実施例は1つの反応容器中で二つの異なるトリブロックコポリマー成分を同時に合成することにより、リバースサーマルゲル化性を持つトリブロックコポリマー混合物を調製する方法を例示するものである。
【0048】
PEG1450(22.74g)とPEG1000(9.11g)を秤量し、250mLの三首丸底フラスコに入れた。フラスコを真空ライン(1−2torr)に接続し、油浴に浸した。浴の温度を155℃に上げ3時間かけて残留水を除去した。フラスコを引き上げて約80℃まで放冷した。D,L−ラクチド(55.73g)とグリコライド(14.1g)を秤量しフラスコに加えた。フラスコの上部空間を乾燥窒素ガスで置換し、ラクチドとグリコライドが完全に融解するまで加熱(130℃)を続けた。0.02gのオクタン酸第一錫を加え(1分間かけて滴下)、重合を開始した。反応混合物をさらに8時間155℃で加熱した。モノマーを約2時間減圧(1−2torr)蒸留により除去し、残渣を冷水(4℃)に溶解した。所望のポリマーを熱水(80℃)で沈殿させ、水溶性のオリゴマーとモノマーを除去した。凍結乾燥により水分を除去した。得られたトリブロックコポリマーの分子量をゲル透過クロマトグラフィーで定量したところ4910ダルトンであった。ポリマー溶液(23重量パーセント)のゲル化温度は22.1℃であった。
実施例5
この実施例は、極端に粘性の高いトリブロックコポリマー溶液(23重量パーセント水溶液)と低粘度のトリブロックコポリマー溶液(23重量パーセント水溶液)の混合物を例示する。
【0049】
PEG1450をB−ポリマーブロックとして用い、A−ポリマーブロックのB−ポリマーブロックに対する重量比を2.6:1とし、A−ポリマーブロック中のラクチド/グリコライドモル比(L/G)を3:1とした他は、実施例2に従い成分Iのトリブロックコポリマーを調製した。この成分Iトリブロックコポリマーの23重量パーセントの水溶液は極めて粘性が高く、はちみつのような粘稠度を持っていた。同様にPEG900をB−ポリマーブロックとして用い、A−ポリマーブロックとB−ポリマーブロックの重量比を0.8:1とし、A−ポリマーブロック中のラクチド/グリコライドモル比(L/G)を3:1としたことを除き、実施例2にしたがい、成分IIのトリブロックコポリマーを生成した。成分IIのトリブロックコポリマーの水溶液は低粘度であり、0から100℃の間ではいかなる濃度においてもゲルを形成しなかった。成分Iと成分IIのトリブロックコポリマーの5種類の混合物を全体の濃度を23重量パーセントに固定して生成した。コポリマー混合物中の成分IIのトリブロックコポリマーの重量パーセントは10から30パーセントの間であった。成分Iと成分IIのトリブロックコポリマーの混合物の粘度プロファイルとゲル化温度を図2に示す。図2において、混合物中の成分IIのトリブロックコポリマーの各濃度を下記の記号で示す:10パーセント(△)、15パーセント(●)、20パーセント(◆)、25パーセント(▲)、30パーセント(■)そして100パーセント(□)。実線はこれらのコポリマー混合物溶液が指示されたゲル化温度にてゲル相を呈する濃度を示している。
【0050】
これらのデータから低粘度のトリブロックコポリマー溶液と高粘度のトリブロックコポリマー溶液とを混合して得られた混合物は26ゲージの皮下注射針を簡単に通過するに十分な低粘度と、26から32℃までの範囲にリバースサーマルゲル化温度とを持つことがわかる。
実施例6 薬物放出
この実施例はモデルタンパク質薬としてインスリン亜鉛を用いた、本発明のトリブロックコポリマー混合物溶液からの薬物放出プロファイルを例示するものである。
【0051】
実施例1で調製した成分Iのトリブロックコポリマーを10mMのHEPESバッファー(pH7.4)に溶解して20パーセントの溶液を生成した。同様に、PEG1450をB−ポリマーブロックとして用い、AAポリマーブロック/B−ポリマーブロックの重量比を2.15:1とし、A−ポリマーブロックのラクチド/グリコライド(L/G)モル比を4:1としたことを除き実施例1に記載の方法で調整した成分IIのトリブロックコポリマーを溶解して、成分IIの10mMHEPESバッファー(pH7.4)溶液(20パーセント)を調製した。これらのトリブロックコポリマー混合物(成分Iのトリブロックコポリマー/成分IIのトリブロックコポリマーを重量比で1:1に混合したものと1:3に混合したもの)を10mMのHEPESバッファ(pH7.4、50mMのEDTA含有)に溶解し2溶液を調製した。これらの溶液中の最終的なコポリマーの濃度は20重量パーセントであった。
【0052】
インスリン亜鉛(7.5mg)を1.58mLのHEPESバッファーに懸濁した。懸濁液を分取(20μL)し、各バイアルが950μgのインスリン亜鉛を含有するように加えた。さらに各バイアルに上に記載の通り調製したトリブロックコポリマー溶液のうちの一方を100μL添加した。バイアルの内容物を十分に混合し、オーブン(37℃)に入れてゲル化を起こさせ、ついで1mLのあらかじめ37℃に暖めた溶解剤(50mMのEDTAを含有する10mMのHEPESバッファー(pH7.4))を添加した。バイアルを37℃のオーブンに入れ、溶解剤を定期的に交換した。溶解剤中のインスリンをHPLCで分析した。結果を図3に示すが、ここで各トリブロックコポリマー溶液を表す記号は下記の通りである。成分Iが100パーセントのもの(▲)、成分IIが100パーセントのもの(◇)、成分Iと成分IIの重量比1:3の混合物(■)、そして成分Iと成分IIの重量比1:1の混合物(△)。
【0053】
これらのデータから二種類の異なるトリブロックコポリマー溶液を混合することによってそれぞれのニーズに合わせて、インスリン亜鉛の放出速度を調整することができることがわかるが、このことは当分野にとって極めて重要な利点である。
実施例7 二つのコポリマー溶液を混合することによるトリブロックコポリマーリバースサーマルゲル化システムの浸食の調節
実施例1で調製した成分Iのトリブロックコポリマーと実施例2で調製した成分IIのトリブロックコポリマーをそれぞれ水に溶解し、23重量パーセントの溶液を生成した。成分IIのトリブロックコポリマー溶液はゲル化温度が42.3℃であり、したがって37℃では全くゲルが見られなかった。このように調製した成分Iのトリブロックコポリマー溶液と成分IIのトリブロックコポリマー溶液を3:1、1:1および1:3でそれぞれ混合した混合物を調製した。これら3つの混合溶液をそれぞれ3mLずつ分取し、20mLのシンチレーションバイアルに入れた。ゲルが固化した(37℃、1分)後各バイアルに5mLの水(37℃)を加えた。定期的に水層を取り出して交換した。水分を凍結乾燥により除去し、浸食したポリマーの量を重量測定により求めた。結果を図4に示すが、ここで混合物中に含有される成分Iと成分IIの比は1:0(□)、3:1(■)、1:1(◆)そして1:3(▲)である。これらの結果から異なるゲル化温度を持つ二つのポリマー溶液を混合することによってゲル層の持続時間が調整できることがはっきりとわかる。
【0054】
本発明をいくつかの好ましい実施様態に関して記載したが、当業者にとっては、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形、変更、省略および置き換えを行うことができることは明らかであろう。したがって本発明は特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例3に対応し、成分IとIIの混合物を含有する溶液(23重量パーセント)のゲル化温度を混合物中の成分IIの重量パーセントの関数として示すものである。
【図2】 図2は実施例5に対応し、殆ど水に不溶なコポリマー(成分I)と水に可溶な低分子量コポリマー(成分II)をさまざまな濃度で含有する混合物のゲル化温度を示す。
【図3】 図3は実施例6に対応し、さまざまな比率で成分Iのトリブロックコポリマーと成分IIのトリブロックコポリマーを含有する混合物からなるゲルからインスリン亜鉛が溶解する様子を示す。
【図4】 図4は実施例7に対応し、二つのトリブロックコポリマーを混合して調製した、成分Iと成分IIを様々な重量比で含有するゲルの浸食(37℃)の様子を示す。

Claims (27)

  1. 少なくとも成分Iのトリブロックコポリマーと成分IIのトリブロックコポリマーの混合物を含有する、リバースサーマルゲル化性を持つ生分解性ポリマーシステムであって、前記トリブロックコポリマーは生分解性ポリエステルA−ポリマーブロックとポリエチレングリコールB−ポリマーブロックとを含有し、
    ここで、前記成分IのトリブロックコポリマーのB−ポリマーブロックは平均分子量が900から2000ダルトンであり、前記成分IIのトリブロックコポリマーのB−ポリマーブロックは平均分子量が600から2000ダルトンであり、
    前記成分Iのトリブロックコポリマーは平均分子量が2500から8000ダルトンであり、前記成分IIのトリブロックコポリマーは平均分子量が800から7200ダルトンであり、
    前記成分IのトリブロックコポリマーにおいてA−ポリマーブロック/B−ポリマーブロックの重量比が1.3から3.0であり、前記成分IIのトリブロックコポリマーにおいてA−ポリマーブロック/B−ポリマーブロックの重量比が0.37から2.6であり、
    前記成分Iのトリブロックコポリマーの水溶液が前記成分IIのトリブロックコポリマーの水溶液よりも低いゲル化温度を持つ、生分解性ポリマーシステム。
  2. 前記生分解性ポリエステルA−ポリマーブロックがD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸、γ−ブチロラクトン、γ−ヒドロキシ酪酸、δ−バレロラクトン、δ−ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される、請求項1に記載の生分解性ポリマーシステム。
  3. 成分Iと成分IIのトリブロックコポリマーがABAおよびBAB型コポリマーとその混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の生分解性ポリマーシステム。
  4. 前記成分Iと成分IIのトリブロックコポリマーがそれぞれBAB型である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  5. 前記成分Iと成分IIのトリブロックコポリマーがそれぞれABA型である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  6. 前記成分IのトリブロックコポリマーがABA型で、前記成分IIのトリブロックコポリマーがBAB型である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  7. 前記成分IのトリブロックコポリマーがBAB型で、前記成分IIのトリブロックコポリマーがABA型である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  8. 前記A−ポリマーブロックがD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸、ε−カプロラクトン、ε−ヒドロキシヘキサン酸およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される生分解性ポリエステルである、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  9. 前記生分解性A−ポリマーブロックがD、L−ラクチド、D−ラクチド、L−ラクチド、D,L−乳酸、D−乳酸、L−乳酸、グリコライド、グリコール酸およびそのコポリマーからなる群から選択されるモノマーから合成される、ポリ(D,L−ラクチド−コ−グリコライド)(PLG)である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  10. 成分Iおよび成分IIのトリブロックコポリマーそれぞれの前記A−ポリマーブロックにおいて、ラクチド対グリコライドのモル比が3:1から1:0である、請求項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  11. 成分Iおよび成分IIのトリブロックコポリマーそれぞれの前記A−ポリマーブロックにおいて、ラクチド対グリコライドのモル比が1:1から1:0である、請求項10に記載の生分解性ポリマーシステム。
  12. 前記成分IIのトリブロックコポリマーを少なくとも10重量%含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  13. 前記成分IIのトリブロックコポリマーを少なくとも20重量%含む、請求項12に記載の生分解性ポリマーシステム。
  14. 前記成分IIのトリブロックコポリマーを10重量%〜75重量%含む、請求項12に記載の生分解性ポリマーシステム。
  15. 前記成分IIのトリブロックコポリマーを10重量%〜30重量%含む、請求項12に記載の生分解性ポリマーシステム。
  16. 成分Iのトリブロックコポリマー対成分IIのトリブロックコポリマーの重量比が、1:3〜3:1である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーシステム。
  17. (a)有効量の薬物と(b)請求項1から16のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーシステムとを均一に含有する水相を含有する、リバースサーマルゲル化性を有する水性生分解性ポリマードラッグデリバリ組成物。
  18. 前記組成物中の前記生分解性ポリマーシステムの含有量が3から50重量パーセントである、請求項17に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物。
  19. 前記組成物中の薬物含有量が0.0001から30重量パーセントである、請求項17に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物。
  20. 前記薬物がポリペプチドまたはタンパク質、遺伝子、ホルモン、抗ガン剤または抗細胞増殖剤である、請求項17に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物。
  21. 薬物の放出を制御した形で薬物を温血動物に投与するための水性ポリマードラッグデリバリ組成物であって、
    (1)前記組成物を提供するステップと、
    (2)前記組成物を前記生分解性ポリマーシステムのゲル化温度未満の温度で液体として維持するステップと、
    (3)前記組成物を液体として前記温血動物に投与し、前記組成物の温度が前記動物の体温によって、生分解性ポリマーシステムのゲル化温度を越えて上昇するとゲルが形成されるステップと
    を含有する方法で投与する、請求項17に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物
  22. 前記投与が、非経口的、眼的、局所的、吸入的、経皮的、膣的、口腔的、経粘膜的、経尿道的、直腸的、経鼻的、経口的、肺的、または経耳的手段によるものである、請求項21に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物
  23. 前記組成物中の生分解性ポリマーシステムの含有量が3から50重量パーセントである、請求項21に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物
  24. 前記組成物中の薬物含有量が0.0001から20重量パーセントの間である、請求項21に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物
  25. 前記投与薬物がポリペプチドまたはタンパク質、遺伝子、ホルモン、抗ガン剤または抗細胞増殖剤である、請求項21に記載の水性ポリマードラッグデリバリ組成物
  26. 重合に先立ち異なる型のトリブロックコポリマー成分を1つの反応容器中で混合するステップと、このトリブロックコポリマー混合物を重合するステップとを有する、請求項1の生分解性ポリマーシステムを調製する方法。
  27. 異なる型のトリブロックコポリマー成分を別々に合成するステップと、これらの成分を混合して成分混合物とするステップとを有する、請求項1の生分解性ポリマーシステムを調製する方法。
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