JP4895215B2 - 無機硫黄化合物を含有する排水の処理方法 - Google Patents
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Description
排水にナトリウムを添加する位置は特に限定されるものではない。本発明の処理方法においては排水の原水に添加してもよく、第1処理工程の前後、もしくは第1処理工程で添加してもよく、また、第2処理工程の前後、もしくは第2処理工程で添加しても良い。また、その添加量の制御も、一定量を常に添加しても良いし、液のpHやイオン量を測定して制御しても良い。また、排水を希釈することも適宜実施可能である。
排水中の無機硫黄化合物を処理するに際し、図1に示した構成の装置を用いて湿式酸化処理を1,500時間行った。処理に供した原液は、化学プラントから排出された表1に示す組成の排水であった。この原液は表1の通りNa/S(モル比)が2未満であるため、原液1リットル当たり12gのNaOHを添加した液を供給液とした。この供給液のNa/S(モル比)は2.24であった。
触媒を変更した以外は実施例1と同様の条件で無機硫黄化合物含有排水の湿式酸化処理を行った。これらの結果を表2に示す。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−鉄の酸化物にルテニウム(Ruとして0.3質量%)とセリウム(CeO2として1.0質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタンの酸化物にルテニウム(Ruとして0.4質量%)とインジウム(In2O3として1.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−ジルコニウムの酸化物にルテニウム(Ruとして0.2質量%)とマンガン(MnO2として2.0質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−鉄の酸化物に白金(Ptとして0.2質量%)とイットリウム(Y2O3として1.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタンの酸化物にイリジウム(Irとして0.5質量%)とランタン(La2O3として2.0質量%)を担持した触媒を使用した。
触媒を変更した以外は実施例1と同様の条件で無機硫黄化合物含有排水の湿式酸化処理を行った。これらの結果を表2に示す。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−鉄の酸化物に白金(Ptとして0.2質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−ジルコニウムの酸化物にパラジウム(Pdとして0.3質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタンの酸化物にルテニウム(Ruとして0.3質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタンの酸化物にイリジウム(Irとして0.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−鉄の酸化物にセリウム(CeO2として1.0質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−ジルコニウムの酸化物にランタン(La2O3として1.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−鉄の酸化物にイットリウム(Y2O3として1.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタンの酸化物にインジウム(In2O3として1.5質量%)を担持した触媒を使用した。
固体触媒(ペレット状)として、チタン−ジルコニウムの酸化物にマンガン(MnO2として2.0質量%)を担持した触媒を使用した。
湿式酸化処理に供する液として、表1に示す組成の排水(NaOH無添加)を用いた。それ以外は実施例1と同様の条件で無機硫黄化合物含有排水の湿式酸化処理を行った。その結果、処理水のCOD(Cr)濃度測定値は6,200mg/リットルであり、この値から算出したCOD(Cr)処理効率は75%であった。また、処理水中の硫化物イオン濃度は120mg/リットルであった。1,500時間の処理が終了した後、反応塔7を開放したところ、内壁全体が減肉してざらついており、腐食していることが確認された。
実施例1の湿式酸化処理で得られた処理水を貯留し、この液を更に生物処理した。
MLSS濃度2,000mg/リットル,滞留時間15時間の好気性条件下で生物処理を行ったところ、約500時間にわたって処理水COD(Cr)濃度13mg/リットルの水質で安定的に処理できることが確認された。
表1に示す組成の排水(NaOH無添加)を処理対象液として、実施例7と同様の生物処理を行った。その結果、開始直後に活性汚泥が死滅し始め、処理を継続することができなかった。
2 ポンプ
3 酸素源供給ライン
4 コンプレッサー
5 熱交換器
6 加熱器
7 反応塔
8 冷却器
9 気液分離器
10 液面制御弁
11 処理水排出ライン
12 圧力制御弁
13 排ガス排出ライン
14 第1処理工程(無触媒層)
15 第2処理工程(触媒層)
Claims (5)
- 無機硫黄化合物を含有する排水を、当該排水が液相を保持する温度および圧力のもとで、
(1)無触媒での湿式酸化処理(第1処理工程)
(2)白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、金からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の金属および/または化合物(触媒A成分)0.05〜5質量%と、セリウム、ランタン、イットリウム、プラセオジム、ネオジム、インジウム、銅、マンガンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物(触媒B成分)0.5〜10質量%と、チタン含有酸化物(触媒C成分)残余(合計100質量%)とを含有する固体触媒を用いた湿式酸化処理(第2処理工程)
を経て処理することを特徴とする無機硫黄化合物を含有する排水の処理方法。 - 第1処理工程と第2処理工程との湿式酸化処理領域の容量比(第1処理工程/第2処理工程)が0.5/1〜10/1である請求項1記載の排水の処理方法。
- 触媒A成分と触媒B成分の総質量に対する触媒A成分の質量の比が0.1〜0.5である請求項1または2記載の排水の処理方法。
- 排水中に含まれるナトリウムと硫黄のモル比(Na/S)が2より大きくなるようにナトリウムが含まれた状態で湿式酸化処理する請求項1〜3のいずれかに記載の排水の処理方法。
- 湿式酸化処理(第1処理工程−第2処理工程)に引き続いて生物処理を行う請求項1〜4のいずれかに記載の排水の処理方法。
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