JP4932547B2 - 排水処理用触媒及び該触媒を用いた排水の処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排水処理用触媒及び該触媒を用いた排水の湿式酸化処理方法に関するものである。特に本発明の触媒は、排水を高温高圧条件下で湿式酸化処理する際に好適に用いることができる。
従来、排水の処理方法として、生物学的処理、燃焼処理及びチンマーマン法などが知られている。
生物学的処理方法としては、活性汚泥法、生物膜法などの好気性処理法、メタン醗酵法などの嫌気性処理法、及び好気性処理法と嫌気性処理法の併用処理法が従来用いられている。特に微生物を用いた好気性処理法は排水の処理方法として広く採用されているが、好気性微生物処理法は、細菌、藻類、原生動物などが複雑に作用し合っており、高濃度の有機物や窒素化合物などが含有されている排水を好気性微生物処理法に供する場合、微生物の生育に適した環境にするために排水の希釈やpHの調整などが必要なため、装置や運転が複雑であり、しかも余剰汚泥が生じるため、更に余剰汚泥を処理しなければならず、全体として処理コストが高くなるという問題を有している。
燃焼処理方法は、燃料費等のコストがかかるため、大量の排水を処理すると処理コストが著しく高くなるという問題を有している。また燃焼による排ガス等による二次公害を生じる恐れがある。
チンマーマン法は、高温高圧下で排水を酸素含有ガスの存在下に処理するものであるが、一般的に処理効率が低く、さらに二次処理設備が必要であった。
特に近年、被処理排水に含まれる汚濁物質は多岐に渡り、しかも高レベルな処理水質が求められているため、上述したような従来技術では十分に対応ができなかった。
そこで排水処理効率が高く、しかも高レベルな処理水を得ることを目的として様々な排水処理方法が提案されている。例えば固体触媒を用いた湿式酸化法(以下、「触媒湿式酸化処理法」と略記する)は高レベルな処理水質を得ることができ、しかも優れた経済性を有しているため注目されている。この様な触媒湿式酸化処理法の処理効率及び処理能力を向上させるために様々な触媒が提案されている。例えば、特許文献1には、パラジウム、白金等の貴金属類をアルミナ、シリカアルミナ、シリカゲル、活性炭等の担体に担持した触媒が提案されている。また特許文献2には、酸化銅や酸化ニッケルからなる触媒が提案されている。
しかしながら、一般に排水に含まれている成分は単一ではなく、有機物以外に窒素化合物、硫黄化合物、有機ハロゲン化合物等が含まれていることが多く、この様な種々の汚濁物質を含む排水の処理に上記触媒を用いても、これらの成分を充分に処理することができなかった。また該触媒は時間の経過と共に触媒の強度が低下し、触媒の破砕および粉化を生じるため耐久性に問題があり、十分な実用性を備えていなかった。
触媒の強度を向上させる技術として、例えば特許文献3には、球状または円筒状のチタニアまたはジルコニアの担体にパラジウム、白金等の貴金属、鉄、コバルト等の重金属を担持した触媒が提案されている。しかしながら、これらの触媒はいずれも触媒活性および耐久性において未だ充分満足できるものではなかった。
特開昭49−44556号公報 特開昭49−94157号公報 特開昭58−64188号公報
したがって、本発明の目的は、排水を湿式酸化処理するに際して長期間優れた触媒活性および耐久性を維持し、しかも機械的強度の高い触媒及び該触媒を用いた排水の湿式酸化処理方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、触媒担体と触媒活性成分とが特定の成分を含み、しかも該担体の固体酸量が特定値以上となる触媒であれぱ、上記課題を達成し得ることを見出し本発明に至った。
本発明の第一の発明は、マンガン、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステン、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物を含む触媒活性成分と、鉄、チタン、ケイ素、アルミニウムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物とを含む担体成分とを含む触媒であり、且つ該担体成分の固体酸量が0.20mmol/g以上であることを特徴とする排水処理用触媒である。
好ましくは、当該担体成分の固体酸量が0.20〜1.0mmol/gである。また、当該触媒のBET比表面積が20〜70m/gであることが好ましい。
本発明の第二の発明は、当該触媒を用いて排水を処理することを特徴とする排水の処理方法である。好ましくは、当該排水の処理が湿式酸化処理方法である。
本発明の触媒は機械的強度、耐久性および触媒活性のいずれも優れており、特に本発明の触媒は、排水の湿式酸化処理するに際して長期間優れた活性および耐久性を維持することができる。しかも、本発明の触媒を用いて排水を湿式酸化処理すると、高レベルに浄化された処理水を得ることができる。
本発明に係る触媒活性成分とは、排水に含まれる有機化合物、窒素化合物、硫黄化合物などの被酸化物に対する酸化・分解反応速度を増大させる作用(以下、「活性作用」ということがある。)を有する成分であって、その様な触媒活性成分としてはマンガン、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステン、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物である。
上記触媒活性成分としては、マンガン、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステン、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素またはその化合物であって、好ましくはマンガン、セリウム、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物である。より好ましい触媒活性成分はマンガン、白金、パラジウム、およびルテニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物である。これらの触媒活性成分を含む触媒は排水の湿式酸化において特に優れた活性作用を発揮するので望ましい。
触媒活性成分としては、上記触媒活性成分から選ばれるものであれば特に限定されないが、好ましくは水溶性化合物、例えば、ハロゲン化物、硝酸塩、亜硝酸塩、酸化物、水酸化物、アンモニウム塩、炭酸塩等の無機化合物、また酢酸塩、シュウ酸塩等の有機化合物があり、より好ましくは水溶性無機化合物である。またエマルジョンタイプ、スラリーまたはコロイド状の化合物であってもよく、触媒の調製方法や担体の種類に応じて適宜適した化合物を用いればよい。
例えば白金を触媒活性成分とする場合、例えば白金黒、酸化白金、塩化第一白金、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸ナトリウム、亜硝酸白金カリウム、ジニトロジアンミン白金、へキサアンミン白金、へキサヒドロキシ白金酸、シス−ジクロロジアンミン白金、テトラアンミン白金ジクロライド、テトラアンミン白金水酸塩、へキサアンミン白金水酸塩、テトラクロロ白金酸カリウムなどを用いることができる。
またパラジウムを触媒活性成分とする場合、例えば塩化パラジウム、硝酸パラジウム、ジニトロジアンミンパラジウム、ジクロロジアンミンパラジウム、テトラアンミンパラジウムジクロライド、シス−ジクロロジアンミンパラジウム、パラジウム黒、酸化パラジウム、テトラアンミンパラジウム水酸塩などを用いることができる。またルテニウムを触媒活性成分とする場合、例えば塩化ルテニウム、硝酸ルテニウム、へキサカルボニル―μ―クロロジクロロジルテニウム、酸化ルテニウム、ドデカカルボニルトリルテニウム、酢酸ルテニウム、ルテニウム酸カリウムなどを用いることができる。
さらに、マンガンを触媒活性成分とする場合、例えば硝酸マンガン、酢酸マンガン、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、塩化マンガン、炭酸マンガン等を用いることができる。また、金を触媒活性成分とする場合、例えば塩化金酸、シアン化金カリウム、シアン化第二金カリウム等を用いることができる。
本発明において上記触媒活性成分を担持する担体は、鉄、チタン、ケイ素、アルミニウムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含む化合物であり、且つ担体が後述する様な特定の固体酸量を有していることが望ましい。担体としては鉄、チタン、ケイ素、アルミニウムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含む酸化物、又は2種以上を含む複合酸化物などが例示される。特に、担体成分は、チタン酸化物またはチタン酸化物とジルコニウム、鉄、ケイ素およびアルミニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物との混合物または複合酸化物であり、好ましくはチタン酸化物またはチタン酸化物とジルコニウムおよび鉄よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物との混合物または複合酸化物である。特に担体が少なくともチタン又はジルコニウムを含んでいることが推奨され、より好ましい担体としてはチタニア又はチタニアを含む混合酸化物もしくは複合酸化物を含むもの(例えばTiO−ZrO、TiO−Fe、TiO−SiO、TiO−Alなど)が触媒の機械的強度及び耐久性の観点からも望ましい。
上記触媒活性成分と担体との組合せとしては、Pt−TiO、Pd−TiO、Ru−TiO、Pt−Pd−TiO、Pt−Rh−TiO、Pt−Ir−TiO、Pt−Au−TiO、Pt−Ru−TiO、Pd−Rh−TiO、Pd−Ir−TiO、Pd−Au−TiO、Pd−Ru−TiO、MnO−TiO、Pt−MnO−TiO、Pd−MnO−TiO、Pt−Pd−MnO−TiO、Pt−MnO−CeO−TiO、Pt−CeO−TiO、Pd−CeO−TiO、Ru−CeO−TiO、Pt−TiO−ZrO、Pd−TiO−ZrO、Ru−TiO−ZrO、Pt−Pd−TiO−ZrO、Pt−Rh−TiO−ZrO、Pt−Ir−TiO−ZrO、Pt−Au−TiO−ZrO、Pt−Ru−TiO−ZrO、Pd−Rh−TiO−ZrO、Pd−Ir−TiO−ZrO、Pd−Au−TiO−ZrO、Pd−Ru−TiO−ZrO、MnO−TiO−ZrO、Pt−MnO−TiO−ZrO、Pd−MnO−TiO−ZrO、Pt−Pd−MnO−TiO−ZrO、Pt−MnO−CeO−TiO−ZrO、Pd−MnO−CeO−TiO−ZrO、Pt−CeO−TiO−ZrO、Pd−CeO−TiO−ZrO、Ru−CeO−TiO−ZrO、Pt−Fe−TiO、Pd−Fe−TiO、Ru−Fe−TiO、Pt−Pd−Fe−TiO、Pt−Ir−Fe−TiO、Pt−Au−Fe−TiO、Pt−Ru−Fe−TiO、Pd−Rh−Fe−TiO、Pd−Ir−Fe−TiO、Pd−Au−Fe−TiO、Pd−Ru−Fe−TiO、MnO−Fe−TiO、Pt−MnO−Fe−TiO、Pd−MnO−Fe−TiO、Pt−Pd−MnO−Fe−TiO、Pt−MnO−CeO−Fe−TiO、Pd−MnO−CeO−Fe−TiO、Pt−CeO−Fe−TiO、Pd−CeO−Fe−TiO、Ru−CeO−Fe−TiOなどが例示されるが、上記組合せ例は貴金属以外の元素は一般的に安定な酸化物とし、また貴金属は金属としたものを例示したのみであり、本発明の触媒活性成分の組合せをこれらに限定される趣旨ではない。
本発明の触媒を構成する上記触媒活性成分と該触媒活性成分を担持する上記担体との含有比率については特に限定されないが、触媒活性成分が貴金属(例えば、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、金および銀)の場合、触媒活性及び触媒の耐久性の観点から該活性成分が担体に対して0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上含まれていることが望ましく、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下であることが望ましい。
また触媒活性成分が貴金属以外(遷移金属)(例えば、マンガン、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステンおよび銅)の場合、触媒活性及び触媒の耐久性の観点から該活性成分が担体に対して0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上含まれていることが望ましく、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下であることが望ましい。
例えば触媒がPt−TiOの場合、Ptの比率は0.01質量%以上、3質量%以下
であることが望ましい。また触媒がMnO−TiOの場合、MnOの比率は0.1質
量%以上、30質量%以下であることが望ましい。
尚、触媒活性成分として貴金属を用いる場合には、該貴金属を金属としてその含有比率を計算することが望ましい。また触媒活性成分が貴金属以外の場合には、触媒活性成分を一般的に安定な酸化物とし、該酸化物の含有比率を計算することが望ましい。更に複数の触媒活性成分を含有する場合には、触媒には各々の触媒活性成分が上記比率で含有されていることが望ましい。
本発明の触媒成分は上記例示に限定されるものではなく、他の元素やその化合物を任意に組合せて含有させることができ、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属、他の遷移金属を含有させてもよい。
本発明の担体は、固体酸量が0.20mmol/g以上であることが必要であり、この様な担体であれば優れた触媒活性、耐久性を有する。担体の固体酸量が0.20mmol/g未満の場合、十分な触媒活性が得られないことがある。本発明の担体の固体酸量は、好ましくは0.22mmol/g以上であり、より好ましくは0.25mmol/g以上であり、更に好ましくは0.27mmol/g以上であり、特に好ましくは0.30mmol/g以上である。
担体の固体酸量が多くなるに従って触媒活性は高くなるが、あまりに多すぎると逆に触媒活性が低下することがあるため、1.0mmol/g以下であることが好ましく、0.8mmol/g以下であることがより好ましく、0.6mmol/g以下であることが更に好ましく、0.5mmol/g以下であることが特に好ましい。
このように、触媒表面に酸点を多く存在させることにより、排水中の汚濁物質を化学吸着しやすくなり、しかも電子的相互作用によって吸着された汚濁物質を活性化させることができるので、汚濁物質の分解反応が大きく促進される。
尚、本発明において担体の固体酸量を測定する方法としては、アンモニア吸着昇温脱離法を採用する。当該法は当業者間では一般的な手法であり、例えば担体を予め乾燥し重量を測定した後、アンモニアを当該担体に通過させ、次いで昇温し、排出されるアンモニア量を測定するものである。具体的には、例えばTPD(昇温脱離法)により、予め120〜300℃で1〜4時間乾燥した担体に、50〜120℃の雰囲気下でアンモニアガスを通気して担体に飽和吸着させ、その後500〜700℃まで昇温して担体から脱離するアンモニア量を測定する方法等が挙げられる。
触媒の好ましい比表面積は20m/g以上である。触媒の比表面積が20m/g未満の場合、触媒の活性作用が十分でないことがある。より好ましくは25m/g以上、最も好ましくは30m/g以上である。また比表面積が70m/gを超えると触媒が崩壊し易くなり、また触媒の活性も低下することがある。従って好ましい比表面積は70m/g以下、より好ましくは60m/g以下、最も好ましくは55m/g以下である。
本発明では触媒の比表面積の測定方法として、窒素の吸着を解析するBET(Brunauer−Emett−Teller)法を採用する。
本発明に係る触媒は単一組成の触媒を用いることができるが、排水が組成、例えば排水中の処理成分、pHなどの違いにより、複数の触媒を組み合わせて使用することもできる。例えば、同一の担体成分に異なる触媒活性成分を担持して得られる複数の触媒を複数使用し排水を処理すること、同一の触媒活性成分を異なる担体に担持して得られる複数の触媒を用いて排水を処理すること、異なる触媒活性成分を異なる担体に担持して得られる複数の触媒を用いて排水を処理することも可能である。
特に、排水のpHが低いときは、まず耐酸性の触媒で処理した後に処理効率の高い触媒で処理すること、また排水のpHが高いときは耐アルカリ性の触媒で処理した後に処理効率の高い触媒で処理することなどである。
担体の結晶構造については特に限定されず、アナターゼ型結晶構造を有していてもよく、あるいはアナターゼ型結晶構造以外の結晶構造を有していてもよいが、アナターゼ型結晶構造を有している担体が好ましい。
本発明の触媒(担体)の形状としては、例えば、ペレット状、粒状、球状、リング状、ハニカム状など、目的に応じた形状を適宜選択すればよく特に限定されない。
担体の細孔容積については特に限定されないが、好ましくは0.20ml/g以上、より好ましくは0.25ml/g以上であることが望ましく、また好ましくは0.50ml/g以下、より好ましくは0.45ml/g以下である。細孔容積が0.20ml/g未満の場合、触媒活性成分を担体に十分に担持することができず、活性作用が低下することがある。また細孔容積が0.50ml/gを超えると触媒の耐久性が低下することがあり、湿式酸化処理に用いると触媒が早期に崩壊する。細孔径は、市販の水銀圧入法を用いた装置により測定することができる。
触媒のサイズについては特に限定されないが、例えば触媒が粒状の場合(以下、「粒状触媒」ということがある。)、平均粒径は1mm以上であることが好ましく、より好ましくは2mm以上である。平均粒径が1mm未満である粒状触媒を反応塔に充填すると圧力損失が増加し、触媒層が排水に含まれる懸濁物によって閉塞することがある。また粒状触媒の平均粒径は10mm以下であることが好ましく、より好ましくは7mm以下である。平均粒径が10mmを超える粒状触媒は充分な幾何学的表面積がとれず被処理水との接触効率が低下することがあり、充分な処理能力が得られないことがある。
また例えば触媒をペレット状とした場合(以下、「ペレット状触媒」ということがある。)、平均径は1mm以上であることが好ましく、より好ましくは2mm以上であって、好ましくは10mm以下、より好ましくは6mm以下である。また該ペレット状触媒の長手方向の長さは2mm以上であることが好ましく、より好ましくは3mm以上であって、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下である。平均径が1mm未満、または長手方向の長さが2mm未満であるペレット状触媒を反応塔に充填すると圧力損失が増加することがあり、また平均径が10mm超、または長手方向の長さが15mmを超えるペレット状触媒は充分な幾何学的表面積がとれず被処理水との接触効率が低下することがあり、充分な処理能力が得られないことがある。
更に触媒をハニカム状とした場合(以下、「ハニカム状触媒」ということがある。)、貫通孔の相当直径は1.5mm以上であることが好ましく、より好ましくは2.5mm以上であって、好ましくは10mm以下、より好ましくは6mm以下である。また隣接する貫通孔間の肉厚は0.1mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.5mm以上であって、好ましくは3mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。更に触媒表面の開孔率は全表面積に対して50%以上であることが好ましく、より好ましくは55%以上であって、好ましくは90%以下、より好ましくは85%以下である。相当直径が1.5mm未満であるハニカム状触媒を反応塔に充填すると圧力損失が増加することがある。また相当直径が10mmを越えるハニカム状触媒を充填すると圧力損失は小さくなるが、被処理液との接触率が低下して触媒活性が低くなることがある。貫通孔間の肉厚が0.1mm未満であるハニカム状触媒は、触媒を軽量化できるという利点があるものの、触媒の機械的強度が低下することがある。また該肉厚が3mmを越えるハニカム状触媒は十分な機械的強度を有するものの、触媒原料の使用量が増加するため、それに伴ってコストが増加することがある。触媒表面の開孔率についても触媒の機械的強度と触媒活性の観点から上記範囲内とすることが望ましい。
尚、懸濁物を含む排水を上記した触媒を反応塔に充填して湿式酸化処理する場合、排水中の固形物や懸濁物の沈殿等によって触媒層が閉塞することがあるので上記した触媒の中でも特にハニカム状触媒を用いることが推奨される。
本発明に係る触媒の調製方法は特に限定されず、公知の方法により容易に調製することができる。担体に触媒活性成分を担持する方法として、例えば混練法、含浸法、吸着法、スプレー法、イオン交換法等が挙げられる。
触媒を上記した様な構成とすることによって長期間優れた触媒活性、及び触媒の耐久性を維持することができ、しかも高い機械的強度を有することができる。また上記した様な本発明の触媒を用いて排水を湿式酸化処理によって処理すると、高レベルに浄化された処理水を得ることができる。
以下、本発明の触媒を用いた排水の湿式酸化処理方法について詳述する。本発明の湿式酸化処理で処理される排水の種類は有機化合物および/または窒素化合物を含有する排水であれば特に限定されない。この様な排水としては化学プラント、電子部品製造設備、食品加工設備、金属加工設備、金属メッキ設備、印刷製版設備、写真設備等の各種産業プラントから排出される排水や、火力発電や原子力発電などの発電設備などから排出される排水、具体的にはEOG製造設備、メタノール、エタノール、高級アルコールなどのアルコール製造設備から排出される排水、特にアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステルなどの脂肪族カルボン酸やそのエステル、或いはテレフタル酸、テレフタル酸エステルなどの芳香族カルボン酸もしくは芳香族カルボン酸エステルの製造プロセスから排出される有機物含有排水などが例示される。またアミンやイミン、アンモニア、ヒドラジン等の窒素化合物を含有している排水でもよい。また、紙・パルプ、繊維、鉄鋼、エチレン・BTX、石炭ガス化、食肉、薬品等の多岐にわたる産業分野の工場より排出される硫黄化合物を含有する排水でもよい。ここでいう硫黄化合物としては、硫化水素、硫化ソーダ、硫化カリウム、水硫化ソーダ、チオ硫酸塩、亜硫酸塩等の無機硫黄化合物やメルカプタン類、スルホン酸類等の有機硫黄化合物が例示される。また、例えば下水やし尿などの生活排水であってもよい。或いはダイオキシン類やフロン類、フタル酸ジエチルヘキシル、ノニルフェノールなどの有機ハロゲン化合物や環境ホルモン化合物等の有害物質を含有している排水でも良い。
尚本発明における「排水」には、上記した様な産業プラントから排出される所謂工業排水に限定されるものではなく、要するに有機化合物および/または窒素化合物が含まれている液体であれば全て包含され、その様な液体の供給源は特に限定されない。
また本発明の触媒は湿式酸化処理に用いられるが、特に排水を加熱し、且つ該排水が液相を保持する圧力下で触媒湿式酸化処理する際に用いることが推奨される。
以下、図1の処理装置を用いて排水を処理する方法について説明する。図1は酸化処理工程の一つとして湿式酸化処理を採用した場合の処理装置の一実施態様を示す概略図であるが、本発明で用いられる装置はこれに限定する趣旨では決してない。
排水供給源から供給される排水は、排水供給ライン6を通して排水供給ポンプ5に供給され、更に加熱器3に送られる。この際の空間速度は特に限定されず、触媒の処理能力によって適宜決定すればよい。
本発明の触媒を用いた場合、湿式酸化処理は分子状酸素含有ガス(以下、単に酸素含有ガスともいう)の存在下、もしくは不存在下のいずれの条件でも行うことができるが、排水中の酸素濃度を高めると排水中に含まれる被酸化物の酸化・分解効率を向上させることができるので、排水に酸素含有ガスを混入させることが望ましい。
酸素含有ガスの存在下に湿式酸化処理を行う場合には、例えば酸素含有ガスを酸素含有ガス供給ライン8から導入し、コンプレッサー7で昇圧した後、排水が加熱器3に供給される前に排水に混入することが望ましい。
本発明において酸素含有ガスとは、酸素分子および/またはオゾンを含有するガスであり、その様なガスであれば純酸素、酸素富化ガス、空気、過酸化水素水、他のプラントで生じた酸素含有ガス等でもよく、酸素含有ガスの種類は特に限定されないが、経済的観点からこれらの中でも空気を用いることが推奨される。
分子状酸素含有ガスを排水へ供給する場合の供給量は特に限定されず、排水中の被酸化物を酸化・分解処理する能力を高めるのに有効な量を供給すればよい。酸素含有ガスの供給量は、例えば酸素含有ガス流量調節弁9を酸素含有ガス供給ライン8上に設けることによって排水への供給量を適宜調節することができる。好ましい酸素含有ガスの供給量は、排水中の被酸化物の理論酸素要求量の0.5倍以上、より好ましくは0.7倍以上であり、好ましくは5.0倍以下、より好ましくは3.0倍以下とすることが推奨される。酸素含有ガスの供給量が0.5倍未満の場合、被酸化物が十分に酸化・分解処理されずに湿式酸化処理を経て得られた処理液中に比較的多く残ることがある。また5.0倍を超えて酸素を供給しても酸化・分解処理能力が飽和することがある。
尚、本発明において「理論酸素要求量」とは、排水中の有機化合物や窒素化合物などの被酸化物を窒素、二酸化炭素、水、灰分にまで酸化および/または分解するのに必要な酸素量のことであり、本発明では化学的酸素要求量(COD(Cr))によって理論酸素要求量を示す。COD(Cr)の測定方法は、JIS K 0102 20、二クロム酸カリウムによる酸素消費量に基づく。
加熱器3に送られた排水は予備加熱された後、加熱器2(例えば電気式ヒーター)を備えた反応塔1に供給される。排水を高温にしすぎると反応塔内で排水がガス状態となるため、触媒表面に有機物などが付着し、触媒の活性が劣化することがある。従って高温下でも排水が液相を保持できるように反応塔内に圧力を加えることが推奨される。また他の条件にも影響されるが、反応塔内で排水の温度が370℃を超えた場合、排水の液相状態を保持するために高い圧力を加えなければならず、この様な場合、設備が大型化することがあり、またランニングコストが上昇することがあるので、反応塔内での排水の温度はより好ましくは270℃以下、更に好ましくは230℃以下、より更に好ましくは170℃以下であることが望ましい。一方、排水の温度が80℃未満では排水中の被酸化物の酸化・分解処理を効率的に行うことが困難になることがあるので、反応塔内での排水の温度は好ましくは80℃以上、より好ましくは100℃以上、更に好ましくは110℃以上であることが望ましい。
尚、排水を加熱する時期は特に限定されず、上述した通り予め加熱した排水を反応塔内に供給してもよいし、或いは、排水を反応塔内に供給した後に加熱してもよい。また排水の加熱方法についても特に限定されず、加熱器、熱交換器を用いてもよく、また反応塔内にヒーターを設置して排水を加熱してもよい。更に蒸気などの熱源を排水に供給してもよい。
また後述するように、湿式酸化処理装置の排ガス出口側に圧力調整弁12を設け、反応塔1内で排水が液相を保持できるように処理温度に応じて圧力を適宜調節することが望ましい。例えば処理温度が80℃以上、95℃未満の場合には、大気圧下においても排水は液相状態であり、経済性の観点から大気圧下でもよいが、処理効率を向上させるためには加圧することが好ましい。また処理温度が95℃以上の場合、大気圧下では排水が気化することが多いため、処理温度が95℃以上、170℃未満の場合、0.2〜1MPa(Gauge)程度の圧力、処理温度が170℃以上、230℃未満の場合、1〜5MPa(Gauge)程度の圧力、また処理温度が230℃以上の場合、5MPa(Gauge)超の圧力を加え、排水が液相を保持できる様に圧力を制御することが望ましい。
尚、本発明で用いられる湿式酸化処理において、反応塔の数、種類、形状等は特に限定されず、通常の湿式酸化処理に用いられる反応塔を単数又は複数組合せて用いることができ、例えば単管式の反応塔や多管式の反応塔などを用いることが出来る。また複数の反応塔を設置する場合、目的に応じて反応塔を直列または並列にするなど任意の配置とすることができる。
排水の反応塔への供給方法としては、気液上向並流、気液下向並流、気液向流など種々の形態を用いることができ、また複数の反応塔を設置する場合はこれらの供給方法を2以上組合せても良い。
反応塔内での湿式酸化処理に上述した固体触媒を用いると、排水中に含まれる有機化合物および/または窒素化合物等の被酸化物の酸化・分解処理効率が向上すると共に、長期間優れた触媒活性、触媒耐久性を維持し、しかも排水は高レベルに浄化された処理水として得ることが出来る。
反応塔内に充填する触媒の充填量は特に限定されず、目的に応じて適宜決定することができる。通常は、触媒層あたりの空間速度で0.1〜10hr−1、より好ましくは0.2〜5hr−1、更に好ましくは0.3〜3hr−1となるように触媒の充填量を調整することが推奨される。空間速度が0.1hr−1未満の場合、触媒の処理量が低下して、過大な設備が必要となることがあり、逆に10hr−1を超える場合には、反応塔内での排水の酸化・分解処理が不十分になることがある。
複数の反応塔を用いる場合、夫々別の触媒を用いてもよく、また触媒を充填した反応塔と、触媒を用いない反応塔とを組合せることもでき、本発明の触媒の使用方法は特に限定されるものではない。
充填する触媒の形状は特に限定されないが、ハニカム状触媒を用いることが望ましい。
また、反応塔内には気液の撹拌、接触効率の向上、気液の偏流低減等を目的として、種々の充填物、内作物などを組み込んでもよい。
排水中の被酸化物は反応塔内で酸化・分解処理されるが、本発明において「酸化・分解処理」とは、酢酸を二酸化炭素と水にする酸化分解処理、酢酸を二酸化炭素とメタンにする脱炭酸分解処理、ジメチルスルホキシドを二酸化炭素、水、硫酸イオンなどの灰分にする酸化及び酸化分解処理、尿素をアンモニアと二酸化炭素にする加水分解処理、アンモニアやヒドラジンを窒素ガスと水にする酸化分解処理、ジメチルスルホキシドをジメチルスルホンやメタンスルホン酸にする酸化処理などが例示され、即ち易分解性の被酸化物を窒素ガス、二酸化炭素、水、灰分などにまで分解する処理や、難分解性の有機化合物や窒素化合物を低分子量化する分解処理、若しくは酸化する酸化処理など種々の酸化および/または分解を含む意味である。
尚、湿式酸化処理を経て得られた処理液中には、被酸化物のうち難分解性の有機化合物が低分子化されて残存していることが多く、低分子化された有機化合物としては低分子量の有機酸、特に酢酸が残留していることが多い。
排水は反応塔1で酸化・分解処理された後、処理液ライン10から処理液として取り出され、必要に応じて冷却器4で適度に冷却された後、気液分離器11に送られ、気体と液体に分離される。その際、液面コントローラーLCを用いて液面状態を検出し、液面制御弁13によって気液分離器内の液面が一定となるように制御することが望ましい。また圧力コントローラーPCを用いて圧力状態を検出し、圧力制御弁12によって気液分離器内の圧力が一定となるように制御することが望ましい。
ここで、気液分離器内の温度は、特に限定されないが、反応塔で排水を酸化・分解処理して得られた処理液中には二酸化炭素が含有されているため、例えば気液分離器内の温度を高くして排水中の二酸化炭素を放出させたり、あるいは気液分離器で分離した後の液体を空気等のガスでバブリング処理したりすることにより液体中の二酸化炭素を放出することが望ましい。
処理液の温度制御には、処理液を気液分離器11に供給する前に熱交換器(図示せず)、冷却器4などの冷却手段によって冷却してもよく、あるいは気液分離後に熱交換器(図示しない)や冷却器(図示しない)などの冷却手段を設けて処理液を冷却してもよい。
気液分離器11で分離して得られた液体(処理液)は、処理液排出ライン15から排出される。排出された液体は更に生物処理や膜分離処理など種々の公知の工程に付して更に浄化処理を施しても良い。更に湿式酸化処理を経て得られた処理液の一部を、湿式酸化処理に付す前の排水に直接戻したり、あるいは排水供給ラインの任意の位置から排水に供給したりして湿式酸化処理に付してもよい。例えば湿式酸化処理を経て得られた処理液を排水の希釈水として用いて、排水のTOD濃度やCOD濃度を低下させてもよい。
また気液分離器11で分離して得られた気体は、ガス排出ライン14から外界に排出される。尚、排出された排ガスを更に別の工程に付すこともできる。
尚、本発明で用いられる湿式酸化処理を行うに当たり、加熱器及び冷却器には熱交換器を用いることもでき、これらを適宜組合せて使用することができる。
図2は、本発明に係る湿式酸化処理の処理装置の他の実施態である。同図は、図1に示す処理装置と同様の装置において、必要により酸素含有ガスを混合された排水は排水供給ライン36より反応塔31の塔頂に供給され、該反応塔31内に充填された触媒(図示せず)に接触したのち、塔底より処理液ライン40、冷却器34および圧力制御弁42を経て、気液分別塔41へ送られ、ここで気体と液体とに分離することもできる。なお、同図において、図1の符号に30をプラスした符号は、図1と同一の部材を表わす。
以下、実施例によって本発明を更に詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することができる。
以下に、触媒調製例、比較調製例、実施例および比較例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。触媒調製例、比較調製例における、固体酸量の測定方法を以下に示す。
<固体酸量の測定>
固体酸量を気態塩基吸着法で求めた。気態塩基としてアンモニアを用いた。
分析装置:日本ベル(株)の触媒分析装置BEL−CAT
分析方法:TPD法(昇温脱離法)(Temperature programing desorbing method)
キャリアーガス:ヘリウム
検出器:TCD(熱伝導型検出器)(Thermal conduction type detector)
前処理温度/時間:200℃×2時間
アンモニア吸着温度:100℃
昇温範囲:100℃→700℃
昇温速度:10℃/分
(触媒調製例1)
触媒調製には、チタニアのペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径5mm、平均長さ7.5mm、平均圧縮強度(担体(触媒)に荷重を加え、該担体が破壊した荷重の平均値)は3.4kg/粒、比表面積はBET法で44m/g、固体酸量は0.32mmo1/gであり、該成形担体のチタニア結晶構造はアナターゼ型であった。そして該担体に触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(硝酸白金水溶液を添加して該水溶液を吸収させた後、150℃で乾燥し、更に水素含有ガスを用いて300℃で2時間焼成処理を施す方法)によって触媒(A−1)を得た。得られた触媒(A−1)の主成分およびその質量比は表1に示す通りである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(触媒調製例2〜7)
触媒調製例2〜7では何れも触媒調製例1で使用した担体を用いた。該担体に触媒活性成分の水溶液を含浸する方法において、原料の一部を変更した以外は触媒調製例1と同じ方法で表1に記載する触媒(A−2〜A−7)を調製した。
触媒調製例2(A−2):触媒活性成分として硝酸ルテニウム水溶液を用いた。
触媒調製例3(A−3):触媒活性成分として硝酸パラジウム水溶液を用いた。
触媒調製例4(A−4):触媒活性成分として硝酸白金水溶液および塩化イリジウム水溶液を用いた。
触媒調製例5(A−5):触媒活性成分として硝酸白金水溶液および硝酸ロジウム水溶液を用いた。
触媒調製例6(A−6):触媒活性成分として塩化金酸水溶液、硝酸白金水溶液を用いた。
触媒調製例7(A−7):触媒活性成分として硝酸マンガン水溶液を用いて空気雰囲気下で焼成処理を行った。
得られた触媒(A−2〜A−7)の主成分およびその質量比は表1に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(比較調製例1)
比較調製例1には、チタニアのペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径5mm、平均長さ7.5mm、平均圧縮強度は3.1kg/粒、比表面積はBET法で210m/g、固体酸量は0.16mmol/gであり、該成形担体のチタニア結晶構造はアナターゼ型であった。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(尚、触媒活性成分として硝酸パラジウム水溶液を用いた。)によって比較調製例1(A−8)を得た。得られた触媒の主成分およびその質量比は表1に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(比較調製例2)
比較調製例2には、チタニアのペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径5mm、平均長さ7.5mm、平均圧縮強度は8.9kg/粒、比表面積はBET法で0.54m/g、固体酸量は0.19mmol/gであり、該成形担体の結晶構造は主にルチル型であり、また若干のアナターゼ型も含んでいた。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(触媒活性成分として硝酸白金水溶液)によって比較調製例2(A−9)を得た。得られた触媒の主成分およびその質量比は表1に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(比較調製例3)
比較調製例3には、チタニアのペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径5mm、平均長さ7.5mm、平均圧縮強度は1.1kg/粒、比表面積はBET法で12m/g、固体酸量は0.17mmol/gであり、該成形担体のチタニアの結晶構造はアナターゼ型を主体とし、若干のルチル型を含んでいた。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(尚、比較調製例2の触媒活性成分として硝酸ルテニウム水溶液を用いた。)によって比較調製例3(A−10)を得た。得られた触媒の主成分およびその質量比は表1に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
Figure 0004932547
(触媒調製例8〜11)
触媒調製例8〜11には、チタンの酸化物並びにチタンとジルコニウムの複合酸化物を含有するペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径4mm、平均長さ5mm、平均圧縮強度は3.9kg/粒、比表面積はBET法で47m/g、固体酸量は0.34mmol/gであり、該成形担体中に含有されるチタンの酸化物の結晶構造はアナターゼ型であった。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(尚、触媒調製例8の触媒活性成分として硝酸白金水溶液、触媒調製例9の触媒活性成分として硝酸ルテニウム水溶液、触媒調製例10の触媒活性成分として硝酸パラジウム水溶液、触媒調製例11の触媒活性成分として硝酸マンガン水溶液を用いた。)によって夫々触媒調製例8(B−1)、触媒調製例9(B−2)、触媒調製例10(B−3)、触媒調製例11(B−4)を得た。得られた触媒(B−1〜B−4)の主成分およびその質量比は表2に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(比較調製例4)
比較調製例4には、チタンの酸化物並びにチタンとジルコニウムの複合酸化物を含有するペレツト状成形担体を用いた。該担体は平均直径4mm、平均長さ5mmL、平均圧縮強度は6.5kg/粒、比表面積はBET法で13m/g、固体酸量は0.10mmol/gであり、該成形担体中に含有されるチタンの酸化物の結晶構造はルチル型とアナターゼ型の混合であった。そして、該担体を触媒活性成分の水溶液を含浸する触媒調整例1と同様の方法(尚、触媒活性成分として硝酸白金水溶液を用いた。)によって比較調製例4(B−5)を得た。得られた触媒の主成分およびその質量比は表2に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
Figure 0004932547
(触媒調製例12〜15)
触媒調製例12〜15には、チタンの酸化物、鉄の酸化物並びにチタンと鉄の複合酸化物を含有するペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径3mm、平均長さ4mm、平均圧縮強度は3.1kg/粒、比表面積はBET法で52m/g、固体酸量は0.32mmo1/gであり、該成形担体中に含有されるチタンの酸化物の結晶構造はアナターゼ型であった。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(尚、触媒調製例12の触媒活性成分としてへキサアンミン白金水酸塩水溶液、触媒調製例13の触媒活性成分としてルテニウム酸カリウム水溶液、触媒調製例14の触媒活性成分として硝酸パラジウム水溶液、触媒調製例15の触媒活性成分として硝酸マンガン水溶液を用いた。)によって夫々触媒調製例12(C−1)、触媒調製例13(C−2)、触媒調製例14(C−3)、触媒調製例15(C−4)を得た。得られた触媒(C一1〜C−4)の主成分およびその質量比は表3に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
(比較調製例5)
比較調製例5には、チタンの酸化物、鉄の酸化物並びにチタンと鉄の複合酸化物を含有するペレット状成形担体を用いた。該担体は平均直径3mm、平均長さ4mm、平均圧縮強度は3.0kg/粒、比表面積はBET法で97m/g、固体酸量は0.12mmol/gであり、該成形担体中に含有されるチタンの酸化物の結晶構造はアナターゼ型であった。そして該担体に触媒調製例1と同様の触媒活性成分の水溶液を含浸する方法(尚、触媒活性成分として硝酸パラジウム水溶液を用いた。)によって比較調製例5(C−5)を得た。得られた触媒(C−5)の主成分およびその質量比は表3に示すとおりである。尚、該触媒の比表面積、平均圧縮強度、固体酸量およびチタニア結晶構造は、使用した担体とほぼ同じであった。
Figure 0004932547
(実施例1)
攪拌機を備えた内容積1000ミリリットルのチタン製オートクレーブに、触媒(A−1)20ミリリットルと、排水200ミリリットルを仕込み、2.4MPa(Gauge)の圧力となる様に空気を導入した。そして攪拌速度200rpmで攪拌しながら160℃に昇温し、160℃到達後、1.5時間処理を行った。尚、この時の処理圧力は4.1MPa(Gauge)とした。該処理終了後、オートクレーブを急冷し、処理液を取り出した。処理に用いた該排水は、蟻酸、ホルムアルデヒド及び酢酸などを含有する脂肪族カルボン酸及び脂肪族カルボン酸エステル製造プロセスから排出された排水で、(COD(Cr)濃度22g/リットル)であった。得られた排水の処理結果は表4に示す。
(実施例2〜7)
触媒を夫々A−2〜A−7に変更した以外は、実施例1と同じ方法で同じ排水の処理を行った。結果を表4に示す。
(比較例1〜3)
触媒をA−8〜A−10に変更した以外は、実施例1と同じ方法で同じ排水の処理を行った。結果を表4に示す。
Figure 0004932547
(実施例8)
図1に示す装置を使用し、下記の条件下で200時間処理を行った。反応塔1(直径26mm、長さ3000mmの円筒状)内部に触媒(B−1)を1.0リットル充填した。処理に供した排水は、化学プラントから排出された排水で、溶剤系の有機化合物を含有していた。また排水のCOD(Cr)は14g/リットルであった。
該排水を排水供給ライン6を通して排水供給ポンプ5に供給し、2.0リットル/hの流量で昇圧フィードした後、加熱器3で230℃に加熱して反応塔1の底から供給した。
また空気を酸素含有ガス供給ライン8から供給し、コンプレッサー7で昇圧した後、O/COD(Cr)(供給ガス中の酸素量/排水の化学的酸素要求量)=2.0となる様に酸素含有ガス流量調節弁9で流量を制御して加熱器3の手前で該排水に混入した。尚、反応塔1では気液上向並流で処理を行った。反応塔1では、電気ヒーター2を用いて該排水の温度を230℃に保温し、酸化・分解処理を実施した。得られた処理液は処理液ライン10を経て気液分離器11に送り気液分離した。この際、気液分離器11内で液面コントローラーLCで液面を検出し、一定の液面を保持する様に液面制御弁13から処理液を排出した。また圧力制御弁12は圧力コントローラーPCで圧力を検出し、5MPa(Gauge)の圧力を保持する様に制御した。得られた排水の処理結果は表5に示す。
(実施例9〜11および比較例4)
触媒を夫々B−2〜B−5に変更した以外は実施例8と同じ方法で同じ排水の処理を行った。結果を表5に示す。
Figure 0004932547
(実施例12)
図2に示す装置を使用し、下記の条件下で200時間処理を行なった。反応塔31(直径26mm、長さ3000mmの円筒状)内部に触媒(C−1)を1.0リットル充填した。処理に供した排水は、非イオン系ポリマーとカルボン酸、アルコール類を含有する排水を用いた。また排水のCOD(Cr)は16g/リットルであった。
該排水を排水供給ライン36を通して排水供給ポンプ35に供給し、1.0リットル/hの流量で昇圧フィードした後、加熱器33で165℃に加熱して反応塔31の上部から供給した。また空気を酸素含有ガス供給ライン38から供給し、コンプレッサー37で昇圧した後、O/COD(Cr)(供給ガス中の酸素量/排水の化学的酸素要求量)=0.9となる様に酸素含有ガス流量調節弁39で流量を制御して加熱器33の手前で該排水に混入した。尚、反応塔31では気液下向並流で処理を行った。反応塔31では、電気ヒーター32を用いて該排水を165℃に保温し、酸化・分解処理を実施した。得られた処理液は、処理液ライン40を経て冷却器34で80℃まで冷却し、次いで圧力制御弁42から解圧排出した。尚、圧力制御弁42は圧力コントローラーPCで圧力を検出し、0.9MPa(Gauge)の圧力を保持するように制御した。排出された気液は気液分離器41に送り気液分離した。得られた排水の処理結果は表6に示す。
(実施例13〜15および比較例5)
触媒を夫々C−2〜C−5に変更した以外は実施例12と同じ方法で同じ排水の処理を行った。結果は表6に示す。
Figure 0004932547
(実施例16)
図1に示す装置を使用し、下記の条件下で200時間処理を行なった。反応塔1(直径26mm、長さ3000mmの円筒状)内部に触媒(C−2)を0.5リットル充填した。処理に供した排水は、化学プラントから排出された排水で、硫化ソーダ、チオ硫酸ソーダなどを含有していた。また排水のCOD(Cr)は20g/リットルであった。
該排水を排水供給ライン6を通して排水供給ポンプ5に供給し、0.75リットル/hの流量で昇圧フィードした後、加熱器3で165℃に加熱して反応塔1の底から供給した。また空気を酸素含有ガス供給ライン8から供給し、コンプレッサー7で昇圧した後、O/COD(Cr)(供給ガス中の酸素量/排水の化学的酸素要求量)=2.0となる様に酸素含有ガス流量調節弁9で流量を制御して加熱器3の手前で該排水に混入した。尚、反応塔1では気液上向並流で処理を行った。反応塔1では、電気ヒーター2を用いて該排水を165℃に保温し、酸化・分解処理を実施した。得られた処理液は、処理液ライン10を経て冷却器4で50℃まで冷却し、次いで圧力制御弁12から解圧排出した。尚、圧力制御弁12は圧力コントローラーPCで圧力を検出し、0.9MPa(Gauge)の圧力を保持するように制御した。排出された気液は気液分離器11に送り気液分離した。得られた排水の処理結果は表7に示す。
(実施例17および比較例6)
触媒を夫々C−4、C−5に変更した以外は実施例16と同じ方法で同じ排水の処理を行った。結果は表7に示す。
Figure 0004932547
排水の処理に関する。詳しくは排水を湿式触媒酸化するに好ましい触媒及び当該触媒を用いた排水の処理方法である。
本発明に係る湿式酸化処理の処理装置の実施態様の一つである。 本発明に係る湿式酸化処理の処理装置の他の実施態様の一つである。
符号の説明
1,31 反応塔、
2,32 電気ヒーター、
3,33 加熱器、
4,34 冷却器、
5,35 排水供給ポンプ、
6,36 排水供給ライン、
7,37 コンプレッサー、
8,38 酸素含有ガス供給ライン、
9,39 酸素含有ガス流量調節弁、
10,40 処理液ライン、
11,41 気液分離器、
12,42 圧力制御弁、
13,液面制御弁、
14,44 ガス排出ライン、
15,45 処理液排出ライン、
LC 液面コントローラー、
PC 圧力コントローラー。

Claims (13)

  1. マンガン、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステン、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物を含む触媒活性成分と、鉄、チタン、ケイ素、アルミニウムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物とを含む担体成分とを含む触媒であり、且つ該担体成分の固体酸量が0.20mmol/g以上であることを特徴とする排水処理用触媒。
  2. 当該担体成分の固体酸量が0.20〜1.0mmol/gである請求項1に記載の触媒。
  3. 当該触媒の比表面積が20〜70m/gである請求項1または2に記載の触媒。
  4. 触媒活性成分がマンガン、セリウム、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびイリジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物である請求項1〜3のいずれか一つに記載の触媒。
  5. 触媒活性成分がマンガン、白金、パラジウム、ルテニウムおよび金よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素又はその化合物である請求項1〜4のいずれか一つに記載の触媒。
  6. 担体成分がチタン酸化物またはチタン酸化物とジルコニウム、鉄、ケイ素およびアルミニウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物との混合物または複合酸化物である請求項1〜5のいずれか一つに記載の触媒。
  7. 担体成分がチタン酸化物またはチタン酸化物とジルコニウムおよび鉄よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物との混合物または複合酸化物である請求項1〜6のいずれか一つに記載の触媒。
  8. 該担体に対する貴金属系触媒活性成分の量は、0.01〜3質量%である請求項1〜7のいずれか一つに記載の触媒。
  9. 該担体に対する遷移金属系触媒活性成分の量は、0.1〜30質量%である請求項1〜7のいずれか一つに記載の触媒。
  10. 該担体成分の固体酸量が0.22〜0.8mmol/gである請求項1〜9のいずれか一つに記載の触媒。
  11. 当該触媒の比表面積が25〜60m/gである請求項1〜10のいずれか一つに記載の触媒。
  12. 請求項1〜11のいずれか一つに記載の触媒を用いて排水を処理することによりなる排水の処理方法。
  13. 該排水の処理方法が湿式酸化により行なわれる請求項12に記載の方法。
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