JP4895121B2 - インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、直流電源を昇圧する昇圧回路を有するインバータ装置に関する。
ハイブリッド自動車、燃料電池車両や電動車両などでは、電動機(以下、モータ)により、駆動力が生成され、車軸に伝達される。車両の走行状態に応じた最適な駆動力を得るために、バッテリの電源電圧を昇圧回路により、所望の電圧に昇圧し、該昇圧電圧に基づき、モータの駆動力を得ている。
高出力及び高効率を実現する昇圧回路として、特許文献1に記載されたインピーダンス(Z)ソース昇圧回路が提案されている。Zソース昇圧回路は、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、第1リアクタの入力端と第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、第1リアクタの出力端と第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される。そして、インバータ回路が昇圧回路の出力側に接続される。
インバータ回路は、U,V,W相について、IGBT素子(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)(スイッチング素子)とフライホイールダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。上アーム(正極側(P側))を構成するIGBTモジュールと下アーム(負極側(N側))を構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
インバータ回路は、キャリア周期毎に、U相,V相,W相について、各相電流が目標電流に一致するように、パルス幅変調(PWM)方式により制御される。
Zソース昇圧回路は、U,W,Wのいずれかの相の上下のアームが短絡するショート期間において、第1及び第2コンデンサの放電並びに第1及び第2リアクタの充電による磁気エネルギーの蓄積を行った後、PWM制御により、通電期間やU,V,W相の全ての上アーム、又は下アームが短絡するゼロベクトル期間において、第1及び第2リアクタの放電並びに第1及び第2コンデンサの充電を行うことにより昇圧電圧をインバータ回路に出力する。
キャリア周期毎に各スイッチング素子をオン/オフさせるPWM信号は、U相,V相,W相の指令電圧、インバータ回路の入力電圧(昇圧回路の出力電圧)及びキャリア信号に基づいて生成する。従来、インバータ回路の入力電圧はPWM信号のパターン、即ち、ショート期間であるか否かに関係なく取得していた。
米国特許出願公開第2003/0231518号公報
しかしながら、従来のインバータ回路の入力電圧の取得には、以下のような問題点があった。入力電圧の取得はPWM信号のパターンに関係なく取得していたため、ショート期間で入力電圧を取得することがあった。しかし、ショート期間ではいずれかの相の全スイッチング素子がオンしてインバータ回路の正極側と負極側とが短絡するため、入力電圧が0Vとなる。従って、ショート期間で入力電圧を取得すると、入力電圧0Vを取得してしまう。
しかし、ショート期間は、第1及び第2リアクトルを充電し、インバータ回路の入力電圧を所望の電圧に昇圧するための期間である。PWM信号を算出するには、通電期間やゼロベクトル期間における入力電圧が正しい電圧であり、ショート期間で取得した0Vの入力電圧は誤った電圧である。よって、誤った入力電圧に基づいて、誤ったPWM信号をインバータ回路に出力してしまい、各相に目標相電流を流すことができず、インバータ回路に接続されるモータ等の負荷の制御が破綻してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、上述したインピーダンス(Z)ソース昇圧回路を有するインバータ装置において、インバータ回路に正しいPWM信号を出力することを可能にしたインバータ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、複数のスイッチング素子を有し、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路の入力電圧に基づき前記インバータ回路に接続される負荷を制御するインバータ装置であって、前記昇圧回路の目標昇圧電圧に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させる際に、前記インバータ回路のいずれかの相の全スイッチング素子をオン状態にして前記インバータ回路を短絡するその時間長を示すショート期間を算出するショート期間算出手段と、前記ショート時間の時間長に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させるために前記インバータ回路の短絡動作の制御をする短絡制御手段と、前記短絡制御手段の制御による前記インバータ回路の短絡動作中に前記インバータ回路の入力電圧の検出を禁止して前記短絡動作中以外で前記入力電圧を取得する入力電圧取得手段と、前記入力電圧取得手段が取得した入力電圧及びキャリア信号に基づいて、前記スイッチング素子をオン/オフして前記負荷を制御するためのパルス幅変調信号を算出するPWM信号算出手段とを具備したことを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記短絡制御手段は、前記パルス幅変調信号が、オンからオフ、又はオフからオンを指示するスイッチング素子の相の全スイッチング素子を短絡し、前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の山、又は谷で前記入力電圧を取得することを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の複数のピークタイミングで前記入力電圧を取得し、前記PWM信号算出手段は前記入力電圧取得手段が取得した前記複数の前記入力電圧に基づいて、前記パルス幅変調信号を算出することを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の1キャリア周期における入力電圧の平均値が得られるように、前記1キャリア周期において一定のサンプリング周期で入力電圧をサンプリングして、複数回、前記入力電圧を取得し、該複数の取得入力電圧の平均値を算出し、前記PWM信号算出手段は、前記平均値に基づいて前記パルス幅変調信号を算出することを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項1記載の発明によると、ショート期間では、昇圧回路からインバータ回路への入力電圧を取得しないので、取得電圧が0Vとなることがなく、インバータ回路に接続される負荷を正確に制御できる。
請求項2記載の発明によると、キャリア信号の山、又は谷のタイミングで入力電圧を取得するので、ショート期間以外で容易に入力電圧を取得できる。
請求項3記載の発明によると、複数のキャリア周期において複数の入力電圧を取得し、複数の入力電圧に基づいて、PWM信号を算出するので、複数のキャリア周期における入力電圧のバラツキを補正することができ、負荷の制御の精度の向上が図れる。
請求項4記載の発明によると、入力電圧はショート期間の時間長に応じたリプルがあるが、複数の入力電圧を取得するので、通電期間における昇圧電圧の平均値の算出が可能となり、負荷の制御の精度の向上が図れる。
図1は本発明の実施形態によるインバータ装置20の構成図である。図1に示すように、インバータ装置20は、直流電源2、昇圧回路4、インバータ回路6、バッテリ電圧センサ10、入力電圧センサ12、相電流センサ14U,14W、位置検出センサ16及びECU18を具備する。
直流電源2は、モータ8に昇圧回路4やインバータ回路6を介して電力供給するための蓄電装置であり、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などであり、複数の単電池がモジュール化された複数のバッテリブロックが直列接続されている。直流電源2はキャパシタでも良い。
昇圧回路4は、アノードが直流電源2の正極に接続されたフライホイールダイオードDと、ダイオードDと逆並列に接続されたIGBT素子(スイッチング素子)Qinと、直流電源2の正極端側に接続された第1リアクタL1と、直流電源2の負極端側に接続された第2リアクタL2と、第1リアクタL1の入力端と第2リアクタL2の出力端との間に接続された第1コンデンサC1と、第1リアクタL1の出力端と第2リアクタL2の入力端との間に接続された第2コンデンサC2とを備えて構成されたZソース昇圧回路である。
ダイオードDは、通電期間やゼロベクトル期間ではON,ショート期間ではOFFするためのものである。トランジスタQinは、直流電源2と昇圧回路4との間の通電のオン及びオフをECU18から入力されるゲート信号に応じて切り換えるスイッチング素子である。そして、IGBT素子Qinのコレクタは昇圧回路4の第1リアクタL1に接続され、エミッタは直流電源2の正極端に接続されている。IGBT素子QinはECU18によりモータ8の負荷電流が低い領域において適宜オンされたり、図示しない外部原動機によりモータ8が駆動されて発電された発電電力を直流電源2に充電するときにオンされたり、モータ8の回生制動により発生された回生電力を直流電源2に充電するときにオンされる。
インバータ回路6は、Zソース昇圧回路4の出力側に接続された複数相のインバータ回路であり、例えば、三相インバータ回路である。インバータ回路6は、IGBT素子(スイッチング素子)とフライホイールダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。U相,V相,W相の上アームと下アームを構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
IGBT素子UH及びフライホイールダイオードDUHは、U相の上アーム(P側)を構成する。また、IGBT素子VH及びフライホイールダイオードDVHは、V相の上アームを構成し、IGBT素子WH及びフライホイールダイオードDWHは、W相の上アームを構成する。
IGBT素子UL及びフライホイールダイオードDULは、U相の下アーム(N側)を構成する。また、IGBT素子VL及びフライホイールダイオードDVLは、V相の下アームを構成し、IGBT素子WL及びフライホイールダイオードDWLは、W相の下アームを構成する。尚、IGBT素子やフライホイールダイオードについて使用する記号H,Lは、P側,N側のものをいう。
IGBT素子UH,VH,WHのコレクタが第1リアクタL1のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。IGBT素子UL,VL,WLのエミッタが第2リアクタL2のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。各IGBT素子UH,VH,WH,UL,VL,WLのコレクタ−エミッタ間は、エミッタからコレクタの方向が順方向となるようにフライホイールダイオードDUH,DVH,DWH,DUL,DVL,DWLが接続されている。
IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLをパルス幅変調によりON/OFFするパルス信号(ゲート信号)がECU18よりIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに入力される。各IGBT素子UH,VH,WHのエミッタ及び各IGBT素子UL,VL,WLのコレクタは、モータ8のU,V,W相の各コイル端子に接続されている。
モータ8は、負荷としての3相電力機器、例えば、ハイブリッド車両や燃料電池車両や電動車両などの車両に駆動源として搭載されるDCブラシレスモータ等である。
バッテリ電圧センサ10は、直流電源2のバッテリ電圧Vsを検出するセンサであり、バッテリ電圧Vsに対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。入力電圧センサ12は、昇圧回路4の出力端子とインバータ回路6の入力端子とを接続するP側のラインとL側のライン間、即ち、第1及び第2リアクタL1,L2がインバータ回路6に接続される端子間の入力電圧Vo’を検出するセンサであり、入力電圧Vo’に対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。
相電流センサ14U,14Wは、モータ8の相電流iu,iv,iwを検出するためのセンサであり、U,V相の相電流iu,iWに対応する電気信号、例えば、アナログ信号を出力する。相電流センサ14U,14Wは、本例では、U,W相についてのみ設けられ、相電流iu,iv,iwの3相の和が0であり、V相電流ivは計算により算出可能であることから、V相については省略しているが、勿論、U,V,W相について設けても良い。位置検出センサ16は、モータ8のステータとロータとの相対回転角θmを検出するセンサであり、相対回転角θmに対応する電気信号(角度信号)、例えば、アナログ信号を出力する。
センサ10,12,14U,14W,16の出力信号は、ECU18に入力され、図示しないアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)によりアナログ信号からデジタル信号に変換されて、ECU18で処理される。
ECU18は、モータ8の駆動及び回生作動を制御するモータ制御手段として機能するものであり、図2に示すように、目標Vd,Vq算出手段50、目標昇圧電圧Vo算出手段52、指令電圧Vu,Vv,Vw算出手段54、ショート期間算出手段56、入力電圧取得手段58、PWM信号算出手段60及びゲート信号出力手段62をプログラムの実行により実現する。
目標Vd,Vq算出手段50は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出する図示しないアクセル開度センサ及び運転者のブレーキ操作に係る図示しないブレーキスイッチのオン/オフ等の各センサによる検出信号等から算出された車両の運転状態に応じたモータ8に対するトルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算する。
目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流id及びq軸電流iqから、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。
目標昇圧電圧Vo算出手段52は、例えば、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqに基づいて目標昇圧電圧(指令値)を算出する。指令電圧Vu,Vv,Vw算出手段54は、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の指令電圧Vu,Vv,Vwを演算する。
ショート期間算出手段56は、インバータ回路6のU,V,W相のいずれかの相を短絡する1キャリア周期Tcにおけるショート期間を以下のようにして算出する。
まず、次式(1)より、1キャリア周期Tcにおける総和のショート期間Tsの比率(デューティ比)TSDを算出する。
Vo=Vs/(1−2TSD) ・・・ (1)
Voは目標昇圧電圧(指令値)である。Vsはバッテリ電圧センサ10より検出される直流電源2の電圧である。TSD=Ts/Tcである。
次に、リプル電流低減等のためより、ショート期間TsをU,V,W相に分配して各ショート期間Tsi(i=1〜6)を算出する。例えば、ショート期間Tsi(i=1〜6)=Ts/6とする。
入力電圧取得手段58は、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに出力されているPWM信号のパターンに従って、ショート期間Tsi(i=1〜6)以外の通電期間やゼロベクトル期間において入力電圧センサ12から出力された入力電圧(アナログ信号)Vo’がA/D変換器によりデジタル信号に変換された入力電圧を取得し、この入力電圧、又は、取得した入力電圧に対して平均化等の信号処理を施した入力電圧を、取得入力電圧(以下、入力電圧と略す)VoとしてPWM信号算出手段60に出力する。入力電圧センサ12から入力電圧を取得するタイミングは、ショート期間以外の通電期間やゼロベクトル期間であれば良く、実施するショート期間の設定方法に応じて、入力電圧を取得するタイミングを設定すれば良い。
例えば、キャリア信号の山又は谷のタイミングとしても良い。後述するように、本実施形態では、ショート期間Tsi(i=1〜6)は、PWM信号に従って、U相IGBT素子UH,UL、V相IGBT素子VH,VL、または、W相IGBT素子WH,WLが、オフからオン、または、オンからオフする際に設定され、キャリア信号の山、または、谷では、ゼロベクトル期間となるからである。これにより、入力電圧Voを容易に取得することができる。
あるいは、1キャリア周期Tcにおいて、ショート期間Tsi(i=1〜6)以外の通電期間やゼロベクトル期間の複数の所定のタイミングで取得入力電圧をサンプリングして、その平均値を入力電圧Voとしても良い。例えば、キャリア周期Tcよりも短い一定のサンプリング周期で入力電圧Vo’をサンプリングして、デジタル信号に変換し、デジタル信号の値が0でないとき、デジタル信号を取得して、平均化等の信号処理をする。
ショート期間が長くなると、昇圧電圧のリプル(変動)が大きくなり、入力電圧にはショート期間の時間長に応じたリプルがある。従って、複数の入力電圧Vo’を平均化することにより、通電期間の平均値を取得電圧Voとすることができ、取得電圧Voに基づき算出されるPWM信号によりモータ18を駆動することにより、モータ18の制御の精度を向上させることができる。尚、入力電圧Vo’は、ゲート信号を参照して、通電期間であるときにおいてのみ取得しても良い。信号処理としては、平均化等の他に中間値とする処理がある。
更に、1キャリア周期Tc内で取得した複数の入力電圧Vo’の平均化に限らず、複数のキャリア周期Tcで取得した複数の入力電圧Vo’を移動平均化して、取得入力電圧Voを取得しても良い。例えば、複数の山、及び又は、複数の谷で取得した入力電圧の移動平均値を取得電圧Voとすることもできる。これにより、目標昇圧電圧Voが複数のキャリア周期で等しい場合に、複数のキャリア周期における入力電圧のバラツキを補正することができ、モータ18の制御の精度を向上させることができる。尚、複数のキャリア周期において、目標昇圧電圧が等しい場合に限り、複数のキャリア周期で複数の入力電圧を取得しても良い。
PWM信号算出手段60は、キャリア信号Scに同期して、入力電圧取得手段58が取得した入力電圧Vo/2を振幅とし、U,V,W相指令電圧Vu,Vv,Vwに従って、三角波キャリア変調方式や空間ベクトル変調方式により、スイッチング素子UH,UL,VH,VL,WH,WLがターンオン、または、ターンオフするタイミングを示すPWM信号を算出する。
図3に示すように、例えば、三角波キャリア変調方式に従って、時刻t2でWHがターンオフ、WLがターンオン、時刻t4でVHがターンオフ、VLがターンオフ、時刻t6でUHがターンオフ、ULがターンオン、時刻t7でUHがターンオン、ULがターンオフ、時刻t9でVHがターンオン、VLがターンオフ、時刻t11でWHがターンオン、WLがターンオフするように指示するPWM信号が算出される。例えば、取得入力電圧Voが取得されるキャリア周期はPWM信号が算出されるキャリア周期と同じとする。
ショート期間については、例えば、図3に示すように、1キャリア周期Tcにおいて、キャリア信号Scの谷のピークから山のピークまでの半周期の間は、時刻t2,t4,t6の直前にショート期間Tsi(i=1〜3)を設ける。
また、図3に示すように、例えば、キャリア信号の山のピークから谷のピークまでの半周期の間は、時刻t7,t9,t11の直後にショート期間Tsi(i=4〜6)を設ける。これにより、例えば、キャリア信号Scの山のタイミングでは、ショート期間とはならないことが保証される。
従って、図3に示すように、キャリア信号Scの谷のピークから山のピークまでの半周期の間では、時刻t2,t4,t6から時間Ts/6前の時刻までの時間(t1−t2),(t3−t4),(t5−t6)がW,V,U相がショートするショート期間Tsi(i=1〜3)となる。また、キャリア信号Scの山のピークから谷のピークまでの半周期の間は、時刻t7,t9,t11から時間Ts/6経過する時刻までの時間(t7−t8),(t9−t10),(t11−t12)がU,V,W相がショートするショート期間Tsi(i=4〜6)となる。
同様に、1キャリア周期Tcにおいて、キャリア信号Scの谷のピークから山のピークまでの半周期の間は、時刻t2,t4,t6の直後にショート期間Tsi(i=1〜3)を設ける。また、キャリア信号の山のピークから谷のピークまでの半周期の間は、時刻t7,t9,t11の直前にショート期間Tsi(i=4〜6)を設ける。これにより、例えば、キャリア信号Scの谷のタイミングでは、ショート期間とはならないことが保証されることから、キャリア信号の谷のピークで入力電圧Voを取得することができる。
尚、図3に示すように、ショート期間Tsi(i=1〜6)ではインバータ入力電圧Vo’が0となるが、それ以外のハッチングで示す期間では、インバータ入力電圧Vo’が0とならず、入力電圧Voの検出が可能である。
ゲート信号生成手段62は、キャリア信号Scに同期して、PWM信号算出手段60が算出したPWM信号及びショート期間算出手段56が算出したショート期間Tsi(i=1〜6)に従って、例えば、PWM信号を算出したキャリア周期の次のキャリア周期において、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに該PWM信号についてのゲート信号を出力する。ゲート信号生成手段62は、ショート時間Tsi(i=1〜6)の時間長に基づいて、昇圧回路4により昇圧させるためにインバータ回路6の短絡動作の制御をする短絡制御手段としての機能を有する。
図4は本発明に係るインバータ装置の制御方法を示すフローチャートである。図5は入力電圧取得に係るフローチャートである。図6は、インバータ装置の制御方法を示すタイムチャートである。以下、これらの図面を参照して、インバータ装置の制御方法の説明をする。
ステップS2で位置検出センサ16より回転角度θm、及び相電流センサ14U,14WよりU相電流iu,V相電流iv,W相電流iwを検出する。ステップS4で、トルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算し、目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流id及びq軸電流iqから、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。
ステップS6で、例えば、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqに基づいて目標昇圧電圧(指令値)Voを算出する。ステップS8で目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の指令電圧Vu,Vv,Vwを演算する。ステップ10で目標昇圧電圧(指令値)Vo及び直流電源2のバッテリ電圧Vsより式(1)に基づきデューティ比TSDを算出し、算出したデューティ比TSDよりショート期間Tsを算出し、U,V,W相に分配するショート期間Tsi(=Ts/6)(i=1〜6)を算出する。
ステップS12で入力電圧Voを次のようにして取得する。図5中のステップS50で、現時点がゲート信号出力手段62が同期してゲート信号を出力するキャリア信号Scの山のタイミングであるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS52に進む。否定判定ならば、終了する。ステップS52で入力電圧センサ12より出力されるアナログ電圧信号Vo’をデジタル電圧信号Voに変換して、入力電圧Voを取得する。図5中のステップS52,54は、一定のサンプリング周期で実行される。
図4中のステップS14で、U,V,W相の目標電圧Vu,Vv,Vwと、キャリア周期Tcを周期とし、振幅がステップS12で取得された入力電圧Vo/2、時間幅がキャリア周期Tc、例えば、三角波キャリア信号Scに基づく、三角波キャリア変調方式により、U相IGBT素子UH,UL、V相IGBT素子VH,VL及びW相IGBT素子WH,WLのゲートに印加するためのPWM信号を算出する。
ステップS16で、キャリア信号Scに従って、ステップS10で算出したショート期間Tsi(i=1〜6)及びステップS14で算出したPWM信号に従って、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLに印加するゲート信号を出力する。例えば、図6に示すように、(t11−t12)がIGBT素子WH,WLがオンするW相のショート期間Ts1、(t13−t14)がIGBT素子VH,VLがオンするV相のショート期間Ts2、(t15−t16)がIGBT素子UH,ULがオンするU相のショート期間Ts3、(t17−t18)がIGBT素子UH,ULがオンするU相のショート期間Ts4、(t19−t20)がIGBT素子VH,VLがオンするV相のショート期間Ts5、(t221−t22)がIGBT素子WH,WLがオンするW相のショート期間Ts6となる。尚、図6中のViUH,ViUL,ViVH,ViVL,ViWH,ViWLは、IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲート信号のレベルを示し、ハイでオン、ローでオフする。また、キャリア信号Scの山のピークt1,t2で入力電圧Voを取得する。以上のステップS2〜S16を繰り返す。
以上説明した本実施形態によれば、ショート期間以外の通電期間、及び、又はゼロベクトル期間において、入力電圧センサ12より入力電圧Voを取得するので、取得電圧Voが0とならず正確な取得電圧Voを取得することができる。そのため、取得電圧Voに基づき算出したPWM信号に基づき、ゲート信号をIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLに出力するので、モータ8を精度良く駆動・制御できる。
本発明の実施形態によるインバータ装置を示す図である。 図1中のECUに係るモータ制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態による入力電圧取得方法を示す図である。 本発明の実施形態によるインバータ装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による入力電圧取得方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるインバータ装置の制御方法を示すタイムチャートである。
符号の説明
2 直流電源
4 Zソース昇圧回路4
6 インバータ回路
8 モータ
10 バッテリ電圧センサ
12 入力電圧センサ
14U,14W 相電流センサ
16 位置検出センサ
18 ECU

Claims (4)

  1. 直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、複数のスイッチング素子を有し、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路の入力電圧に基づき前記インバータ回路に接続される負荷を制御するインバータ装置であって、
    前記昇圧回路の目標昇圧電圧に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させる際に、前記インバータ回路のいずれかの相の全スイッチング素子をオン状態にして前記インバータ回路を短絡するその時間長を示すショート期間を算出するショート期間算出手段と、
    前記ショート期間の時間長に基づいて、前記昇圧回路により昇圧させるために前記インバータ回路の短絡動作の制御をする短絡制御手段と、
    前記短絡制御手段の制御による前記インバータ回路の短絡動作中に前記インバータ回路の入力電圧の検出を禁止して前記短絡動作中以外で前記入力電圧を取得する入力電圧取得手段と、
    前記入力電圧取得手段が取得した入力電圧及びキャリア信号に基づいて、前記スイッチング素子をオン/オフして前記負荷を制御するためのパルス幅変調信号を算出するPWM信号算出手段と、
    を具備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記短絡制御手段は、前記パルス幅変調信号が、オンからオフ、又はオフからオンを指示するスイッチング素子の相の全スイッチング素子を短絡し、前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の山、又は谷で前記入力電圧を取得することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の複数のピークタイミングで前記入力電圧を取得し、前記PWM信号算出手段は前記入力電圧取得手段が取得した前記複数の前記入力電圧に基づいて、前記パルス幅変調信号を算出することを特徴とする請求項2記載のインバータ装置。
  4. 前記入力電圧取得手段は、前記キャリア信号の1キャリア周期における入力電圧の通電期間の平均値が得られるように、前記1キャリア周期において一定のサンプリング周期で入力電圧をサンプリングして、複数回、前記入力電圧を取得し、該複数の取得入力電圧の平均値を算出し、前記PWM信号算出手段は、前記平均値に基づいて前記パルス幅変調信号を算出することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
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