JP2008048534A - インバータ装置 - Google Patents

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幹雄 中川
Kazuhiro Saito
和弘 齋藤
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Abstract

【課題】Zソース昇圧回路の地絡を正確に検知することのできるインバータ装置を提供する。
【解決手段】直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、直流電源の負極端に接続された第2リアクタと、第1リアクタの入力端と第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、第1リアクタの出力端と第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えた昇圧回路4と、昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路6とを備えたインバータ装置において、昇圧回路とインバータ回路との間に昇圧回路の正極側の出力端及び負極側の出力端の少なくとも一方の地絡を検知するための検出値を出力する地絡検知回路5と、インバータ回路のいずれかの相を短絡する期間であるショート期間では地絡検知回路から出力される前記検出値よる地絡の判定を禁止し、ショート期間を除く期間で検出値により地絡を判定する地絡判定手段とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ装置に関する。特に、Zソース昇圧回路を有するインバータ装置の地絡検知に関する。
ハイブリッド自動車、燃料電池車両や電動車両などでは、電動機(以下、モータ)により、駆動力が生成され、車軸に伝達される。車両の走行状態に応じた最適な駆動力を得るために、バッテリの電源電圧を昇圧回路により、所望の電圧に昇圧し、該昇圧電圧に基づき、モータの駆動力を得ている。
高出力及び高効率を実現する昇圧回路として、特許文献1に記載されたインピーダンス(Z)ソース昇圧回路が提案されている。Zソース昇圧回路は、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、第1リアクタの入力端と第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、第1リアクタの出力端と第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される。そして、インバータ回路が昇圧回路の出力側に接続される。
インバータ回路は、U,V,W相について、IGBT素子(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)(スイッチング素子)とフリーホイルダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。上アーム(ハイ側)を構成するIGBTモジュールと下アーム(ロー側)を構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
インバータ回路は、キャリア周期毎に、U相,V相,W相について、各相電流が目標電流に一致するように、PWM変調方式により制御される。
Zソース昇圧回路は、U,W,Wのいずれかの相の上下のアームが短絡するショート期間において、第1及び第2リアクタの充電による磁気エネルギーの蓄積、並びに第1及び第2コンデンサの放電を行った後、PWM制御による電力供給期間やU,V,W相の全ての上又は下アームが短絡するゼロベクトル期間において、第1及び第2リアクタの放電並びに第1及び第2コンデンサの充電を行うことにより昇圧する。
一方、Zソース昇圧回路の正極端はインバータ回路の絶縁被膜されたP電源ラインに、Zソース昇圧回路の負極端は絶縁被膜されたインバータ回路の絶縁被膜されたN電源ラインに接続されるが、事故などにより絶縁被膜が破壊されたり、インバータ装置の部品が故障した場合、P,N電源ラインがグラウンド、例えば、インバータ回路が車両に搭載される場合には、P,N電源ラインがボディなどに接触してしまう(以下、地絡と呼ぶ)ことがあるため、地絡を検知し、その旨を報知する必要がある。
米国特許出願公開第2003/0231518号明細書
しかしながら、従来から用いられている地絡検知では以下のような問題があった。上記Zソース昇圧回路における、ショート期間では、インバータ回路のいずれかの相の上下のアームが短絡することから、図15に示すように、Zソース昇圧回路の昇圧電圧Voutはゼロとなる。一方、ゼロベクトル期間や電力供給期間では、全ての相の上下のアームが短絡するということがなく、Zソース昇圧回路の昇圧電圧Voutはゼロではない所望電圧となる。
従って、ショート期間とそれ以外の電力供給期間やゼロベクトル期間では地絡を検出するための地絡検知回路に流れる電流が大きく異なってしまう。例えば、ショート期間では、地絡及び非地絡のいずれの場合においても、地絡検知回路に流れる電流は小さくなってしまい、地絡と非地絡の場合で、地絡検知回路に流れる電流に差が生じなくなり、地絡であるか非地絡であるかの検知を行うことができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、Zソース昇圧回路の地絡を正確に検知することのできるインバータ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によると、直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路のいずれかの相を前記昇圧回路による昇圧のために短絡するインバータ装置であって、前記昇圧回路と前記インバータ回路との間に前記インバータ回路の地絡を検知するための検出値を出力する地絡検知回路と、前記インバータ回路のいずれかの相を短絡する期間であるショート期間では前記地絡検知回路から出力される前記検出値よる地絡の判定を禁止し、前記ショート期間を除く期間で前記検出値により地絡を判定する地絡判定手段とを具備したことを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項2記載の発明によると、直流電源の正極端に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路のいずれかの相を前記昇圧回路による昇圧のために短絡するインバータ装置であって、前記昇圧回路と前記インバータ回路との間に前記インバータ回路の地絡を検知するための検出値を出力する地絡検知回路と、前記インバータ回路のいずれかの相を短絡する期間であるショート期間を含む一定期間における前記昇圧回路の出力端間の外部電圧又は前記昇圧回路の内部電圧の第1平均値及び前記検出値の前記一定期間における第2平均値に基づき、地絡を判定する地絡判定手段とを具備したことを特徴とするインバータ装置が提供される。
請求項3記載の発明によると、請求項1又は2記載の発明において、前記地絡検知回路は、前記昇圧回路の正側の出力端が接続される正極側の電源ラインと前記昇圧回路の負側の出力端が接続される負極側の電源ラインの間に、複数の直列接続した抵抗と、前記複数の抵抗の中点をアース接続し、該中点から前記正極側の電源ライン側及び前記負極側の電源ライン側の抵抗と前記中点間の電圧を前記検出値として出力する回路とを具備するインバータ装置が提供される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記地絡判定手段は、前記昇圧回路の内部電圧又は前記昇圧回路の正極側の出力端と前記昇圧回路の負極側の出力端間の電圧に応じた閾値電圧と前記検出値とを比較して、地絡を判定するインバータ装置が提供される。
請求項5記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、前記地絡判定手段は、前記第1平均値に応じた閾値電圧と前記第2平均値とを比較して、地絡を判定するインバータ装置が提供される。
請求項1記載の発明によると、ショート期間は地絡検知をしないので、地絡を正確に検知することができる。
請求項2記載の発明によると、ショート期間を含む一定期間の昇圧電圧等の第1平均値と地絡検知回路の検出値の第2平均値を比較して、地絡を検知するので、ショート期間を地絡検知期間として含む昇圧回路の出力電圧の全範囲で地絡が検出可能となるとともに、正確に地絡を検知することができる。
請求項3記載の発明によると、昇圧回路の正極側及び負極側の両方の地絡を検知することができるとともに、地絡検知回路が検出する検出値を正極側及び負極側について極性を除いて同じ値とでき、地絡判定が容易になる。
請求項4記載の発明によると、昇圧回路の電圧値に応じた閾値電圧と検出値を比較するので、より正確に地絡を検知することができる。
請求項5記載の発明によると、昇圧回路の電圧値の第1平均値に応じた閾値電圧と検出値を比較するので、より正確に地絡を検知することができる。
第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態による示すインバータ装置の構成図である。図1に示すように、インバータ装置は、バッテリ2、平滑コンデンサC、昇圧回路4、地絡検知回路5、インバータ回路6、昇圧電圧センサ10、相電流センサ12U,12V,12W、位置検出センサ14、入力反転回路16、ECU18及び警告灯20を具備する。
バッテリ2は、モータ8に昇圧回路4やインバータ回路6を介して電力供給するための高圧バッテリであり、リチウムイオン、ニッケル−水素、又は燃料電池などであり、複数の単電池がモジュール化された複数のバッテリブロックが直列接続されている。平滑コンデンサCは、バッテリ2の正極端及び負極端に接続され、インバータ回路6のスイッチングによるノイズを除去するためのコンデンサである。
昇圧回路4は、アノードがバッテリ2(直流電源)に接続され、カソードが第1リアクタL1に接続されたダイオードDと、このダイオードDに並列に接続されたスイッチング素子をなすIGBT素子Qinと、ダイオードDのカソード(バッテリ2の正極端側)に接続された第1リアクタL1と、バッテリ2の負極端側に接続された第2リアクタL2と、第1リアクタL1の入力端と第2リアクタL2の出力端との間に接続された第1コンデンサC1と、第1リアクタL1の出力端と第2リアクタL2の入力端との間に接続された第2コンデンサC2とを備えて構成されたZソース昇圧回路である。
ダイオードDは、電力供給期間やゼロベクトル期間ではON,ショート期間ではOFFするためのものである。バッテリ2と昇圧回路4との間の通電のオン及びオフをECU18から入力されるゲート信号に応じて切り換えるスイッチング素子をなすトランジスタQinが設けられている。そして、このIGBT素子Qinのコレクタは昇圧回路4の第1リアクタL1に接続され、エミッタはバッテリ2の正極端に接続されている。IGBT素子QinはECU18によりモータ8の負荷電流が低い領域において適宜オンされたり、図示しない外部原動機によりモータ8が駆動されて発電された発電電力をバッテリ2に充電するときにオンされたり、モータ8の回生制動により発生された回生電力をバッテリ2に充電するときにオンされる。
地絡検知回路5は、Zソース昇圧回路4の正極側及び負極側の地絡を検知するための回路であり、フォトMOSリレーRL1、フォトMOSリレーRL2、直列接続され、中点が接地された第1抵抗R11、第2抵抗R12、第3抵抗R22及び第4抵抗R21を有する。
フォトMOSリレーRL1は、Zソース昇圧回路4の正極端と第1抵抗R11との間を接続/遮断するリレースイッチであり、その一端がZソース昇圧回路4の正極端に接続され、他端が第1抵抗R11の一端に接続され、ECU18によりON/OFFが制御される。
フォトMOSリレーRL2は、Zソース昇圧回路4の負極端と第4抵抗R21との間を接続/遮断するリレースイッチであり、その一端がZソース昇圧回路4の負極端に接続され、他端が第4抵抗R21の一端に接続され、ECU18によりON/OFFが制御される。
第1抵抗R11及び第2抵抗R12は、フォトMOSリレーRL1の他端とグラウンドとの間に直列に接続され、その第1接続点がECU18に接続されている。第3抵抗R22及び第4抵抗R21は、グラウンドとフォトMOSリレーRL2の他端との間に直列に接続され、その第2接続点がECU18に接続されている。第1接続点の電圧及び第2接続点の極性が反転された電圧をリーク電圧Vleakと呼ぶ。
第1抵抗R11と第4抵抗R21は高抵抗であり、例えば、いずれも200kΩとする。第2抵抗R12と第3抵抗R22の低抵抗であり、例えば、いずれも2kΩとする。これにより、直列接続された第1抵抗R11〜第4抵抗R21の中点が接地される。第1抵抗R11と第4抵抗R21、第2抵抗R12と第3抵抗R22の抵抗値を等しくすることにより、第1抵抗R11及び第2抵抗R12に流れる電流と、第3抵抗R22及び第4抵抗R21に流れる電流値が同じであるとき、第1及び第2接続点のリーク電圧Vleakが極性を除いて等しくできる。これにより、地絡判定の処理が簡単になる。
第1抵抗R11及び第4抵抗R21を第2抵抗R12及び第3抵抗R22に比べて高抵抗としたのは、リーク電圧Vleakを小さくして、ECU18の動作範囲電圧とするためである。
インバータ回路6は、Zソース昇圧回路4の正極側の出力端が正電源ラインPL、負極側の出力端が負電源ラインNLに接続された複数相のインバータ回路であり、例えば、三相インバータ回路である。インバータ回路6は、IGBT素子(スイッチング素子)とフリーホイルダイオードとを逆並列接続したIGBTモジュールが三相インバータ回路の各アームを構成する。U相,V相,W相の上アームと下アームを構成するIGBTモジュールは直列接続されて三相インバータ回路を構成する。
IGBT素子UH及びフライホイールダイオードDUHは、U相の上アーム(ハイ側)を構成する。また、IGBT素子VH及びフライホイールダイオードDVHは、V相の上アームを構成し、IGBT素子WH及びフライホイールダイオードDWHは、W相の上アームを構成する。
IGBT素子UL及びフライホイールダイオードDULは、U相の下アーム(ロー側)を構成する。また、IGBT素子VL及びフライホイールダイオードDVLは、V相の下アームを構成し、IGBT素子WL及びフライホイールダイオードDWLは、W相の下アームを構成する。
IGBT素子UH,VH,WHのコレクタが第1リアクタL1のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。IGBT素子UL,VL,WLのエミッタが第2リアクタL2のZソース昇圧回路4の出力端側に接続されている。各IGBT素子UH,VH,WH,UL,VL,WLのコレクタ−エミッタ間は、エミッタからコレクタの方向が順方向となるようにフライホイールダイオードDUH,DVH,DWH,DUL,DVL,DWLが接続されている。
IGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLをパルス幅変調によりON/OFFするパルス信号(ゲート信号)がECU18よりIGBT素子UH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに入力される。各IGBT素子UH,VH,WHのエミッタ及び各IGBT素子UL,VL,WLのコレクタは、モータ8のU,V,W相の各コイル端子に接続されている。
モータ8は、3相電力機器、例えば、ハイブリッド車両や燃料電池車両や電動車両などの車両に駆動源として搭載されるDCブラシレスモータ等である。昇圧電圧センサ10は、Zソース昇圧回路4の正極端と負極端の電圧(昇圧電圧)Voutを検出するセンサである。相電流センサ12U,12V,12Wは、モータ8に流れるU,V,W相の相電流を検出するセンサである。
位置検出センサ14は、モータ8のステータとロータとの相対回転角θmを検出するセンサである。センサ10,12U,12V,12W,14の出力信号は、ECU18に入力され、アナログ/デジタル変換器によりアナログ信号からデジタル信号に変換されて、ECU18で処理される。入力反転回路16は、第3抵抗R22と第4抵抗R21の第2接続点の電圧を負極性から正極性に反転する。入力反転回路16の出力信号は、ECU18に入力される。
ECU18は、モータ8の駆動及び回生作動を制御するモータ制御手段並びに地絡検知手段として機能するものであり、図2に示すように、目標Vd,Vq算出手段50、PWM制御手段52、ショート期間制御手段54、ゲート信号出力手段56及び地絡検知手段58をプログラムの実行などにより実現する機能を有する。
目標Vd,Vq算出手段50は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出する図示しないアクセル開度センサ及び運転者のブレーキ操作に係る図示しないブレーキスイッチのオン/オフ等の各センサによる検出信号等から算出された車両の運転状態に応じたモータ8に対するトルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算する。目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流及びq軸電流から、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。
PWM制御手段52は、例えば、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の目標電圧Vu,Vv,Vwを演算し、目標電圧Vu,Vv,Vwと、キャリア周期Tcを周期とする三角波キャリア信号とに基づくPWM変調により、U相IGBT素子UH,UL、V相IGBT素子VH,VL及びW相IGBT素子WH,WLのゲートに印加するための6個のPWM制御パターンを順次求める。尚、PWM変調方式は、三角波変調方式以外の例えば空間ベクトル変調方式でも良い。
ショート期間制御手段54は、例えば、PWM制御パターンが変更される直前のU,V,W相のいずれかの相のハイ側IGBT素子UH,VH,WHとロー側IGBT素子UL,VL,WLのいずれかを短絡するショート期間を算出する。尚、バッテリ2の電圧が目標昇圧電圧に等しく、昇圧の必要がない場合は、ショート期間は設けない。
ゲート信号出力手段56は、キャリア信号に同期して、PWM制御手段52により演算されたPWM制御パターンに相当するゲート信号を出力する。また、ショート期間制御手段54により演算されたショート期間だけU,V,W相のいずれかの相の上下のアームを短絡させるためのゲート信号を出力する。
地絡検知手段58は、インバータ装置の地絡を検知する手段であり、図3(a)に示すように、地絡検知モード制御手段80、MAP記憶部82及び地絡判定手段84、並びに、図3(b)に示すように、ローパスフィルタ100#1,100#2、CPU102、発振器104、リセット回路106及び出力I/F部108を有する。
地絡検知モード制御手段80は、次の機能を有する。(ア)昇圧モードでないとき、地絡検知計測期間を判断し、地絡検知計測期間であれば、地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2を切り替える。昇圧モードでないときとは、バッテリ2の電圧が目標昇圧電圧に等しく、昇圧を必要とせず、ショート期間がないときをいう。地絡検知計測期間は、昇圧モードであれば、常時検知計測期間としても良いし、一定の周期期間を地絡検知計測期間としても良い。Zソース昇圧回路4の負極端の地絡を検知する場合は、フォトMOSリレーRL1をON,フォトMOSリレーRL2をOFFする。また、Zソース昇圧回路4の正極端の地絡を検知する場合は、フォトMOSリレーRL1をOFF、フォトMOSリレーRL2をONする。正極端と負極端の地絡は、例えば、交互に検知する、あるいは、正極側を連続して一定回数検知し、その後、負極側を連続して一定回数検知する。(イ)昇圧モードであるとき、ショート期間では、地絡検知を行わないように指示する。ショート期間以外のゼロベクトル期間や電力供給期間では、地絡検知計測期間を判断し、地絡検知計測期間であれば、正極端及び負極端のいずれかの地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2を切り替える。地絡検知計測期間は、ショート期間以外であれば、常時検知計測期間としても良いし、一定の周期期間を地絡検知計測期間としても良い。正極端と負極端の地絡は、交互に検知する、あるいは、正極側を連続して一定回数、その後、負極側を連続して一定回数検知する。
MAP記憶部82は、昇圧モードであるとき、昇圧電圧と地絡を判定する閾値電圧(MAP閾値)との関係を記憶する記憶部である。後述するように、地絡検知回路5が検知するリーク電圧Vleakは、昇圧電圧Voutに依存する。即ち、昇圧電圧Voutが大きくなると、リーク電圧Vleakは大きくなることから、昇圧電圧がMAP閾値も高くする必要があるからである。
地絡判定手段84は、次の機能を有する。(ア)地絡検知計測期間において、昇圧モードでないとき、リーク電圧Vleakが固定閾値電圧より高い場合に地絡であると判定する。(イ)地絡検知計測期間において、昇圧モードのとき、昇圧電圧センサ10により検出される昇圧電圧Voutに対応するMAP閾値をMAP記憶部82より検索し、リーク電圧VleakがMAP閾値より高い場合に地絡であると判定する。尚、電力供給期間やゼロベクトル期間では、Vout=2×Vc1−Vs(Vc1は第1コンデンサC1の電圧、Vsはバッテリ2の電圧)となることから、その期間の昇圧電圧Voutは、Vc1,Vsより算出しても良い。また、ショート期間では、Vout=0とする。即ち、昇圧電圧センサ10の代わりに、バッテリ2の電圧センサ及びコンデンサC1の電圧センサの出力(Zソース昇圧回路4の内部電圧)に基づいて、昇圧電圧Voutを算出しても良い。(ウ)地絡であると判定された場合に、正極側及び負極側のいずれかの地絡が連続して検知されたとき、検知された正極側及び負極側の該当の地絡カウンタをカウントアップし、いずれかの地絡カウンタが規定値を超えた場合、警告灯20を表示する。地絡であると判定されなかった場合に、正極側及び負極側の該当の地絡カウンタをリセットする。
ローパスフィルタ100#1,100#2は、第1接続点及び入力反転回路16から出力されるリーク電圧Vleakに含まれるノイズ(高周波成分)をカットする。CPU102は地絡検知手段58及びモータ制御手段として実現するためのプログラムを実行する。発振器104は、CPU102が動作するクロックを出力する。リセット回路106は、CPU102をリセットするものである。出力I/F108は、警告灯20を表示するためのインタフェースを司る。
図4及び図5は、地絡検知の原理を示す図である。以下、こられの図面を参照して、地絡検知ついて説明する。
(a) Zソース昇圧回路4の負極側の地絡を検知する場合
図4(a)に示すように、Zソース昇圧回路4の負極側の地絡を検知するには、フォトMOSリレーRL1をON,フォトMOSリレーRL2をOFFする。Zソース昇圧回路4を直流電源として、Zソース昇圧回路4の正極側→フォトMOSリレーRL1→第1抵抗R11→第2抵抗R12→地絡抵抗R→Zソース昇圧回路4の負極側のループ回路aが形成される。ここで、地絡抵抗RはグラウンドとZソース昇圧回路4の負極側との間の絶縁抵抗である。ループ回路aにより、図5に示すように、リーク電圧Vleakは次式(1)で求められる。
Vleak=R12×Vo/(R11+R12+R) ・・・ (1)
但し、Voは昇圧電圧Voutである。
地絡無しの場合は、地絡抵抗Rが大となることから、リーク電圧Vleakは小さくなる。一方、地絡有りの場合は、地絡抵抗Rが小となることから、リーク電圧Vleakは大きく。また、昇圧電圧Voが大であれば、リーク電圧Vleakも大きくなる。
(b) Zソース昇圧回路4の正極側の地絡を検知する場合
図4(b)に示すように、Zソース昇圧回路4の正極側の地絡を検知するには、フォトMOSリレーRL1をOFF,フォトMOSリレーRL2をONする。Zソース昇圧回路4を直流電源として、Zソース昇圧回路4の正極側→地絡抵抗R→第3抵抗R22→第4抵抗R21→フォトMOSリレーRL2→Zソース昇圧回路4の負極側のループ回路bが形成される。ここで、地絡抵抗RはグラウンドとZソース昇圧回路4の正極側との間の絶縁抵抗である。ループ回路bにより、図5に示すように、リーク電圧Vleakは式(2)で求められる。
Vleak=−R22×Vo/(R21+R22+R) ・・・ (2)
尚、図5では、R11=R12=R1、R12=R22=R2とし、例えば、R11=R21=R1=200kΩ、R12=R22=R2=2kΩである。
地絡無しの場合は、地絡抵抗Rが大となることから、リーク電圧Vleakの絶対値は小さくなる。一方、地絡有りの場合は、地絡抵抗Rが小となることから、リーク電圧Vleakの絶対値は大きく。また、昇圧電圧Voが大であれば、リーク電圧Vleakの絶対値も大きくなる。
従って、昇圧電圧Voutに対応する閾値電圧とリーク電圧Vleakを比較し、リーク電圧Vleakの絶対値が閾値電圧を越える場合は、地絡であると判定することができる。
図6及び図7は本発明の第1実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。図8は第1実施形態による地絡検知方法を示すタイムチャートである。
位置検出センサ16より回転角度θm及び相電流センサ14U,14V,14WよりU相電流iu,V相電流iv,W相電流iwを検出する。ステップS4で、トルク指令値から、目標d軸電流id及び目標q軸電流iqを演算する。目標d軸電流id、目標q軸電流iq、回転角度θm、並びにU相電流iu、V相電流iv及びW相電流iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流及びq軸電流から、d軸電流id及びq軸電流iqと目標d軸電流id及び目標q軸電流iqとの各偏差がゼロとなるように、目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを演算する。
目標d軸電圧Vd及び目標q軸電圧Vqを座標変換し、モータ8に加えるべきU,V,W相の目標電圧Vu,Vv,Vwを演算し、目標電圧Vu,Vv,Vwと、キャリア周期Tcを周期とする三角波キャリア信号とに基づくPWM変調により、U相IGBT素子UH,UL、V相IGBT素子VH,VL及びW相IGBT素子WH,WLのゲートに印加するための6個のPWM制御パターンを順次求める。
例えば、PWM制御パターンが変更される直前のU,V,W相のいずれかの相のハイ側IGBT素子UH,VH,WHとロー側IGBT素子UL,VL,WLのいずれかを短絡するショート期間を算出する。尚、バッテリ2の電圧が目標昇圧電圧に等しく、昇圧の必要がない場合は、ショート期間は設けない。
ステップS2で昇圧モードであるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS4に進む。否定判定ならば、ステップS6に進む。ステップS6で地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2の切り替えを制御する。例えば、非昇圧モードでは、図8(a)に示すように、常時、地絡抵抗の測定許可(地絡検知計測期間)がOKとなっており、リーク電圧Vleakを検出する。
ステップS8で閾値による地絡判定を行う。即ち、図7(b)のステップS50で測定したリーク電圧Vleakと固定閾値(Vleak min)を比較する。ステップS52でリーク電圧Vleakが固定閾値よりも大であるか否かを判定する。肯定判定ならば、地絡であると判定し、図6中のステップS16に進む。否定判定ならば、地絡無しであると判定し、図6中のステップS2に戻る。
ステップS4で昇圧状態(昇圧期間)かショート状態(ショート期間)のいずれであるかを判定する。ショート状態であれば、地絡検知を行わずに、ステップS2に戻る。昇圧状態であれば、地絡検知を行うためにステップS10に進む。ステップS10で正極側及び負極側のいずれかの地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2の切り替えを制御する。例えば、昇圧モードでは、図8(b)に示すように、ショート期間では、地絡抵抗の測定が禁止(地絡検知禁止)となっており、ショート期間を除いて常時、地絡抵抗の測定許可(地絡検知許可)がOKとなっており、地絡抵抗の測定許可がOK(地絡検知計測期間)のとき、リーク電圧Vleakを検出する。
ステップS12で昇圧出力Voutに対応する閾値電圧(MAP閾値)を検索する。ステップS14でMAPによる地絡判定を行う。即ち、図7(a)のステップS40で測定したリーク電圧VleakとMAP閾値を比較する。ステップS40でリーク電圧VleakがMAP閾値よりも大であるか否かを判定する。肯定判定ならば、地絡有りであると判定し、図6中のステップS16に進む。否定判定ならば、地絡無しであると判定し、図6中のステップS2に戻る。
ステップS16で地絡は連続しているか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS20に進む。否定判定ならば、ステップS18に進む。ステップS18で正極側及び負極側の該当のカウンタをリセットして、ステップS2に戻る。ステップS20で極側及び負極側の該当のカウンタをカウントアップする。ステップS22でカウント数は規定値を超えたか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS24に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。ステップS24で警告灯20を表示する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、昇圧モードにおいて、ショート期間では、地絡検知を行わず、電力供給期間又はゼロベクトル期間に地絡検知を行うので、正確に地絡を検知することができる。
第2実施形態
図9は、本発明の第2実施形態によるインバータ装置を示す図であり、図1中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。図10はECU100のモータ制御手段及び地絡検知手段に係るブロック図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。地絡検知手段110は、昇圧モードにおいて、ショート期間も地絡抵抗(リーク電圧Vleak)を測定するようにした点が図2中の地絡検知手段58と異なる。
図11は図10中の地絡検知手段110のブロック図である。地絡検知手段110は、地絡検知モード制御手段120、MAP記憶部122及び地絡判定手段124を有する。地絡検知モード制御手段120は、次の機能を有する。(ア)昇圧モードでないとき、第1実施形態と同様に、地絡検知計測期間を判断し、地絡検知計測期間であれば、地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2を切り替える。(イ)昇圧モードであるとき、ショート期間を含む期間T、例えば、前回のショート期間の終了から次回のショート期間の終了までを地絡検知計測期間Tと判定し、地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2を切り替える。地絡検知計測期間Tは、常時、即ち、連続しても良いし、一定の時間、例えば、PWM変調の周期に1回、地絡検知計測期間としても良い。正極端と負極端の地絡は、交互に検知する、あるいは、正極側を連続して一定回数、その後、負極側を連続して一定回数検知する。
MAP記憶部122は、地絡検知計測期間における昇圧電圧の平均値と閾値電圧の関係を記憶した記憶部である。昇圧電圧の平均値が大きくなると、上述したと同様に、閾値電圧は大きくなる。地絡判定手段124は、次の機能を有する。(ア)地絡検知計測時間Tにおいて、昇圧電圧Voを所定クロック周期でサンプリングし、その間における第1平均値Vaveを算出する。(イ)リーク電圧Vleakを所定クロック周期でサンプリングして、地絡検知計測時間Tにおける第2平均値Vlaveを算出する。(ウ)地絡検知計測時間Tの終了時点において、MAP記憶部122を検索し、第1平均値Vaveに対応するMAP閾値を算出する。(エ)地絡検知計測時間Tの終了時点において、リーク電圧Vleakの第2平均値VlaveがMAP閾値よりも大であれば、地絡であると判定する。(オ)地絡であると判定された場合に、正極側及び負極側のいずれかの地絡が連続して検知されたとき、検知された正極側及び負極側の該当の地絡カウンタをカウントアップし、いずれかの地絡カウンタが規定値を超えた場合、警告灯20を表示する。地絡であると判定されなかった場合に、正極側及び負極側の該当の地絡カウンタをリセットする。
図11は、本発明の第2実施形態の地絡検知の原理を示す図である。図11に示すように、例えば、前回のショート期間が終了した時点から今回のショート期間の始まりまでを地絡検知計測時間Tとする。Tdを電力供給期間又はゼロベクトル期間、Tsをショート期間とする。ここでは、Tdにおいて、昇圧電圧Voは一定とする。期間T(=Td+Ts)における昇圧電圧Voの平均値Vaveは次式(3)に示すようになる。
平均値Vave=(Td×Vo)/(Td+Ts) ・・・ (3)
図11に示すように、リーク電圧Vleakの地絡検知計測時間Tの平均値Vlaveは、次式(4)に示すようになる。
平均値Vlave=R2×Vave/(R1+R2+R) ・・・ (4)
ここでは、R1=R11=R21,R2=R12=R22としているが、式(1),(2)において、VoにVaveを代入し、VleakにVlaveを代入した式がそれぞれ成り立つ。
そして、地絡無しの場合は、地絡抵抗Rが大であることから、リーク電圧Vleakの平均値Vlaveが小さくなる。一方、地絡有りの場合は、地絡抵抗Rが小であることから、リーク電圧Vleakの平均値Vlaveが大きくなる。
従って、昇圧電圧Voutの平均値Vaveに対応するMAP閾値とリーク電圧の平均値Vlaveを比較して地絡を判定すれば良い。
図12は、第2実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。図8は第2実施形態の地絡検知方法を示すタイムチャートである。
ステップS102で昇圧モードであるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS112に進む。否定判定ならば、ステップS106に進む。ステップS106で地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2の切り替えを制御する。例えば、非昇圧モードでは、常時、地絡抵抗の測定許可がOKとなっており、リーク電圧Vleakを検出する。
ステップS110で固定閾値による地絡判定を行う。即ち、図13(b)のステップS150で測定したリーク電圧Vleakと固定閾値(Vleak min)を比較する。ステップS152でリーク電圧Vleakが固定閾値よりも大であるか否かを判定する。肯定判定ならば、地絡であると判定し、図12中のステップS120に進む。否定判定ならば、地絡無しであると判定し、図12中のステップS102に戻る。
ステップS112で図14(a)及びそのD部拡大図である図14(b)に示すように、昇圧後のT周期毎の平均電圧Vaveを計算する。ステップS113で地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2の切り替えを制御する。ステップS114で図14(a)及び図14(b)に示すように、リーク電圧VleakのT周期毎の平均電圧Vlaveを算出する。ステップS111で地絡検知計測のためフォトMOSリレーRL1及びフォトMOSリレーRL2の切り替えを制御する。
ステップS116で昇圧電圧Voutの平均電圧Vaveに対応するMAP閾値を検索する。ステップS118でMAPによる地絡判定を行う。即ち、図13(a)のステップS140で測定した平均リーク電圧VaveとMAP閾値を比較する。ステップS142で平均リーク電圧VaveがMAP閾値よりも大であるか否かを判定する。肯定判定ならば、地絡有りであると判定し、図12中のステップS120に進む。否定判定ならば、地絡無しであると判定し、図12中のステップS102に戻る。
ステップS120で地絡は連続しているか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS124に進む。否定判定ならば、ステップS122に進む。ステップS122で正極側及び負極側の該当のカウンタをリセットして、ステップS102に戻る。ステップS124で極側及び負極側の該当のカウンタをカウントアップする。ステップS126でカウント数は規定値を超えたか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS128に進む。否定判定ならば、ステップS102に戻る。ステップS128で警告灯20を表示する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、昇圧モードにおいて、ショート期間でも昇圧電圧の平均値及びリーク電圧の平均値に基づいて地絡検知を行うので、昇圧電圧の全範囲において地絡の検知が可能となるとともに、地絡検出の精度が悪化することがない。
本発明の第1実施形態によるインバータ装置を示す図である。 図1中のECUに係る地絡検知手段及びモータ制御手段のブロック図である。 本発明の第1実施形態による地絡検知に係わるブロック図である。 本発明の第1実施形態による地絡検知の原理を示す図である。 本発明の第1実施形態による地絡検知の原理を示す図である。 本発明の第1実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態による地絡検知方法を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態によるインバータ装置を示す図である。 本発明の第2実施形態による地絡検知に係わるブロック図である。 本発明の第2実施形態による地絡検知の原理を示す図である。 本発明の第2実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による地絡検知方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による地絡検知方法を示すタイムチャートである。 ショート期間を示す図である。
符号の説明
2 バッテリ
4 Zソース昇圧回路4
5 地絡検知回路
6 インバータ回路
8 モータ
10 昇圧電圧センサ
12U,12V,12W 相電流検出センサ
14 位置検出センサ
16 入力反転回路
18 ECU

Claims (5)

  1. 直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路のいずれかの相を前記昇圧回路による昇圧のために短絡するインバータ装置であって、
    前記昇圧回路と前記インバータ回路との間に前記インバータ回路の地絡を検知するための検出値を出力する地絡検知回路と、
    前記インバータ回路のいずれかの相を短絡する期間であるショート期間では前記地絡検知回路から出力される前記検出値よる地絡の判定を禁止し、前記ショート期間を除く期間で前記検出値により地絡を判定する地絡判定手段と、
    を具備したことを特徴とするインバータ装置。
  2. 直流電源の正極端側に接続された第1リアクタと、前記直流電源の負極端側に接続された第2リアクタと、前記第1リアクタの入力端と前記第2リアクタの出力端との間に接続された第1コンデンサと、前記1リアクタの出力端と前記第2リアクタの入力端との間に接続された第2コンデンサとを備えて構成される昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力側に接続された複数相のインバータ回路とを備え、前記インバータ回路のいずれかの相を前記昇圧回路による昇圧のために短絡するインバータ装置であって、
    前記昇圧回路と前記インバータ回路との間に前記インバータ回路の地絡を検知するための検出値を出力する地絡検知回路と、
    前記インバータ回路のいずれかの相を短絡する期間であるショート期間を含む一定期間における前記昇圧回路の出力端間の外部電圧又は前記昇圧回路の内部電圧の第1平均値及び前記検出値の前記一定期間における第2平均値に基づき、地絡を判定する地絡判定手段と、
    を具備したことを特徴とするインバータ装置。
  3. 前記地絡検知回路は、前記昇圧回路の正側の出力端が接続される正極側の電源ラインと前記昇圧回路の負側の出力端が接続される負極側の電源ラインの間に、複数の直列接続した抵抗と、前記複数の抵抗の中点をアース接続し、該中点から前記正極側の電源ライン側及び前記負極側の電源ライン側の抵抗と前記中点間の電圧を前記検出値として出力する回路とを具備する請求項1又は2記載のインバータ装置。
  4. 前記地絡判定手段は、前記昇圧回路の内部電圧又は前記昇圧回路の正側の出力端と前記昇圧回路の負側の出力端間の電圧に応じた閾値電圧と前記検出値とを比較して、地絡を判定する請求項1記載のインバータ装置。
  5. 前記地絡判定手段は、前記第1平均値に応じた閾値電圧と前記第2平均値とを比較して、地絡を判定する請求項2記載のインバータ装置。
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