JP4891177B2 - ディーゼルエンジンの制御装置 - Google Patents

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本発明は、ディーゼルエンジンの制御装置に関し、特にエンジンの個体差に関わらず低温始動時のプリグロー時間を最適化するものに関する。
ディーゼルエンジンは、低温時の始動性が低いことから、所定の始動可能温度までエンジン燃焼室を予熱する始動補助装置が設けられる。このような低温始動補助デバイスとして、グロープラグが一般的である。グロープラグは、イグニッションスイッチがオンされた際に通電され、その先端部を昇温する抵抗ヒータを備えている。グロープラグがエンジンを始動させるのに必要な温度まで昇温するのに必要な予熱時間は、一般にプリグロー時間と称される。
プリグロー時間が短いと、グロープラグの先端は十分に温度が上昇せず、エンジンの始動性が低下する。これに対し、プリグロー時間が必要以上に長いと、車両のユーザがプリグロー終了までの長時間エンジン始動を待たされることになり、不満を感じることになる。また、プリグロー時間が長すぎると、グロープラグの寿命が短くなってしまうことから、常に最適なプリグロー時間を設定することが求められる。
従来、プリグロー時間は、エンジン冷却水温に応じて制御することが一般的である。また、グロープラグの予熱制御状態を示すグローランプを最適なタイミングで点灯させるため、水温及びバッテリ電圧を考慮してプリグローの終了タイミングを算出するグローランプ制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平9−53556号公報
しかし、個々のエンジンには、例えば圧縮時の圧縮漏れの差等に起因する始動クランキング時の圧縮圧力のばらつきや、クランキング時の圧縮上死点における圧縮温度のばらつき等の個体差があり、こうした個体差は低温環境下でより顕著となる。従来はこのような個体差に対処するため、各水温に対応したプリグロー時間を十分に長く設定していたが、このようなプリグロー時間の設定は、始動性が良く、あるいは標準的なエンジン個体にとっては必要以上に長いものとなってしまう。プリグロー時間はユーザにとってはエンジン始動を待たされている状態であり、特に、例えば0℃以下のような低温環境下においては、プリグロー時間が長くなるため、できるだけ短く設定することが好ましい。
本発明の課題は、エンジンの個体差に応じてプリグロー時間を適切に設定するディーゼルエンジンの制御装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、エンジンの温度を検出する温度検出手段の出力に応じて、該エンジンの始動時におけるスタータ作動前にプリグローを行うグロープラグのプリグロー時間を設定し、前記プリグロー時間にわたって前記グロープラグに通電させるディーゼルエンジンの制御装置であって、前記エンジンのスタータ作動から始動までに要した実始動時間を予め定められた参照始動時間と比較し、比較結果に応じて次回始動時の前記プリグロー時間を補正することを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のディーゼルエンジンの制御装置において、前記実始動時間が前記参照始動時間よりも長い場合には次回始動時の前記プリグロー時間を延長し、前記実始動時間が前記参照始動時間よりも短い場合には次回始動時の前記プリグロー時間を短縮する補正を行うことを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のディーゼルエンジンの制御装置において、前記実始動時間と前記参照始動時間との比較結果に応じた前記プリグロー時間の補正は、始動時のエンジンの温度に応じて異なった補正量が用いられることを特徴とするディーゼルエンジンの制御装置である。
本発明によれば、エンジンの実始動時間と予め求めた参照始動時間との比較結果に応じてプリグロー時間を補正することによって、個体差により始動性が低いエンジンの場合にはプリグロー時間を長くして始動性を改善することができる。一方、始動性が高いエンジンの場合にはプリグロー時間を短くして無駄なプリグローを行わず、早期のエンジン始動を可能にするとともに、グロープラグの長寿命化、車両の省電力化を図ることができる。このように、本発明によれば、エンジンの個体差に応じてプリグロー時間を適切に設定するディーゼルエンジンの制御装置を提供することができる。
また、プリグロー時間の補正に、始動時のエンジンの温度に応じて異なった補正量を用いることによって、始動時の各エンジン温度に応じた適切なプリグロー時間を設定することができる。
本発明は、エンジンの個体差に応じてプリグロー時間を適切に設定するディーゼルエンジンの制御装置を提供する課題を、エンジンの実始動時間と始動時エンジン水温毎に設定された所定値とを比較し、この比較結果に応じてプリグロー時間を増減させることによって解決した。
以下、本発明を適用した制御装置を備えたディーゼルエンジンの実施例について説明する。
図1は、実施例のディーゼルエンジンのシステム構成図である。このディーゼルエンジンは、例えば乗用車等の自動車に搭載されるコモンレール式のものである。
ディーゼルエンジン1は、エンジン本体10、インテークシステム30、エキゾーストシステム40、エンジン制御ユニット(ECU)50等を備えて構成されている。
エンジン本体10は、シリンダ11、ピストン12、インテークポート13、エキゾーストポート14、インテークバルブ15、エキゾーストバルブ16、インジェクタ17、ウォータジャケット18、水温センサ19、グロープラグ20等を備えて構成されている。
シリンダ11は、エンジンブロックに形成され、ピストン12が挿入される筒状部である。シリンダ11の上部とピストン12の冠面との間には燃焼室11aが形成される。
ピストン12は、コンロッドを介して図示しないクランクシャフトに接続されている。
インテークポート13は、シリンダ11内に燃焼用空気(新気)を導入する流路である。
エキゾーストポート14は、シリンダ11から燃焼済みガス(排気)を排出する流路である。
インテークバルブ15及びエキゾーストバルブ16は、図示しないカムシャフト等の駆動機構によって駆動され、インテークポート13及び排気ポート14を開閉する。
インジェクタ17は、図示しない高圧ポンプによって図示しないコモンレール内に蓄圧された燃料を、燃焼室11a内に噴射するものである。インジェクタ17は、ECU50からの噴射制御信号に応じてインジェクタニードルを駆動するソレノイドバルブを備えている。
ウォータジャケット18は、シリンダ11が形成されたエンジンブロックや、シリンダヘッド等の内部に設けられたエンジン冷却水路である。
水温センサ19は、ウォータジャケット18に設けられ、エンジン冷却水の水温を検出し、ECU50に伝達する。
グロープラグ20は、エンジンの冷間始動時に始動性を向上する低温始動補助デバイスである。グロープラグ20は、例えば、チューブ状のヒータエレメントを有するシース型グロープラグである。グロープラグ20は、ECU50の制御に応じて、図示しないバッテリからの給電を受けて発熱する。
グロープラグ20は、エンジンのスタータ作動に先立ち、その先端部を始動可能温度(例えば約1000℃)まで予熱するプリグロー、及び、スタータ作動後にエンジンの運転が安定するまで発熱を継続するアフターグローを行う。このプリグロー時間の設定については、後に詳しく説明する。
インテークシステム30は、インテークダクト31、エアクリーナ32、エアフローメータ33、インテークチャンバ34等を備えて構成されている。
インテークダクト31は、外気をエンジン本体10のインテークポート13に導入する管路である。
エアクリーナ32は、インテークダクト31の入口部に設けられ、インテークダクト31に導入される空気を濾過してダスト等を取り除くものである。
エアフローメータ33は、エアクリーナ32の出側における空気流量を測定するものである。エアフローメータ33の出力は、ECU50に伝達される。
インテークチャンバ34は、インテークダクト31の中間部分に設けられた容器状の気室であって、例えば共鳴過給効果等によってエンジン本体10の充填効率を向上するものである。
エキゾーストシステム40は、エキゾーストパイプ41、酸化触媒42、酸化触媒入り側温度センサ43、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)44、DPF入り側温度センサ45、DPF出側温度センサ46、差圧センサ47等を備えて構成されている。
エキゾーストパイプ41は、エンジン本体の排気ポート14から出た排気を外部へ放出する管路である。
酸化触媒42は、排気中の過剰空気等を用いて排気に含まれるCO、HCを酸化処理する触媒コンバータである。酸化触媒42は、エキゾーストパイプ41の途中でありかつエンジン本体10の近傍に設けられている。
酸化触媒入り側温度センサ43は、酸化触媒42に流入する排気の温度を検出する。
DPF44は、例えばセラミック製のフィルタによって、排気中の粒子状物質(PM)を捕集し、処理するものである。
DPF入り側温度センサ45、及び、DPF出側温度センサ46は、DPF44に流入する排気、及び、DPF44から流出する排気の温度をそれぞれ検出する。
差圧センサ47は、DPF44の入り側と出側の排気圧力の差圧を検出する。
ECU50は、上述したディーゼルエンジンシステムの各構成要素を統括的に制御する情報処理装置である。ECU50は、運転者のスロットル操作等の出力要求、及び、各センサ類の出力等に応じて、燃料の噴射量、噴射時期等を制御し、またその他の補器類の制御も行う。
また、ECU50は、エンジンの始動時に、以下説明するグロープラグ17のプリグロー時間を設定する機能、及び、エンジンの実始動時間に応じて、次回始動時以降のプリグロー時間を増減する学習機能を備えている。この点について以下詳しく説明する。
ECU50は、この学習機能を発揮するため、後述する表1から表4までの各テーブルに含まれるデータ、及び、従前のエンジン始動時における実始動時間及びエンジン冷却水温を保持するメモリを備えている。このメモリは、後述する学習機能によって補正された後のプリグロー時間に関するデータを有する学習加算RAMテーブルが格納される。この点については後に詳しく説明する。
図2は、実施例におけるプリグロー時間の設定動作を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS10:IGNスイッチオン>
図示しないイグニッション(IGN)スイッチを運転者等のユーザが操作すると、これに応じた始動要求信号がECU50に要求され、以下のプリグロー時間設定が開始される。ステップS20に進む。
<ステップS20:エンジン水温読込>
ECU50は、水温センサ19の出力を読み込み、この出力に基づいてエンジンの冷却水温を求める。ステップS30に進む。
<ステップS30:プリグロー学習終了判断>
ECU50は、プリグロー時間の学習制御が終了しているか否かを判定する。
図3は、プリグロー時間学習制御の終了判定を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS31:学習制御終了判断>
ECU50は、従前のプリグロー時間に関するデータの修正履歴等を参照し、プリグロー時間の学習値設定が終了しているか否かを判断する。具体的には、後述するプリグロー時間学習加算RAMテーブルへのプリグロー時間加算値の格納が終了している場合はステップS32に進み、未終了の場合はステップS33に進む。
<ステップS32:学習制御の終了>
ECU50は、プリグロー時間学習制御の終了判定を終了し、図2のステップS50に進む。
<ステップS33:学習制御の未終了>
ECU50は、プリグロー時間学習制御の終了判定を終了し、図2のステップS40に進む。
<ステップS40:プリグロー時間をベースプリグローの時間に設定>
ECU50は、以下説明するベースプリグロー時間算出を行う。
図4は、ベースプリグロー時間算出を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS41:ベースプリグロー時間算出>
ECU50は、水温センサ19によって検出されたエンジン冷却水温と、以下説明するベースプリグロー時間テーブルとを用いて、ベースプリグロー時間を補間計算によって算出する。
表1は、ベースプリグロー時間テーブルである。

Figure 0004891177
ベースプリグロー時間テーブルは、例えば、始動時エンジン水温が最高80℃から最低−30℃程度までの範囲にわたって、各水温に対応するプリグロー時間が予め設定されているテーブルである。このベースプリグロー時間テーブルに含まれるデータは、例えば、エンジン水温差10℃ごとに設定された離散的なものであるため、始動時エンジン水温がその中間に含まれる場合には、例えば線形補間によってプリグロー時間が求められる。
例えば始動時エンジン水温(センサ値)が−15℃である場合には、ベースプリグロー時間BPreは、(6秒+12秒)/2=9秒となる。
ベースプリグロー時間算出が終了後、これを実際のプリグロー時間として設定し、図2のステップS70に進む。
<ステップS50:学習値の設定>
ECU50は、学習値の設定を行う。
図5は、学習値の設定を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS51:実始動時間(REALT)の読込>
ECU50は、前回エンジン始動時における実始動時間をメモリから読み込む。ここで、実始動時間(REALT)とは、エンジンに設けられたスタータの起動から、エンジン回転数が所定の回転数(例えば、500rpm)まで上昇するまでの時間である。
<ステップS52:ベース始動時間判定値読込>
ECU50は、実始動時間(REALT)に対応した当該エンジン始動時の始動時エンジン水温と、以下説明するベース始動時間判定値テーブルとを用いて、ベース始動時間判定値(参照始動時間)を補間計算によって算出する。このベース始動時間判定値は、標準的なエンジンにおけるスタータ作動からエンジン回転数が500rpmに達するまでの所要時間を想定したものである。
表2は、ベース始動時間判定値テーブルである。

Figure 0004891177
ベース始動時間判定値テーブルは、例えば、始動時エンジン水温が最高80℃から最低−30℃程度までの範囲にわたって、各水温に対応する始動時間が予め設定されているテーブルである。このベース始動時間判定値テーブルに含まれるデータも、上述したベースプリグロー時間と同様に離散的であるため、必要に応じて線形補間を行う。
例えば、始動時エンジン水温(センサ値)が−15℃である場合には、ベース始動時間判定値(Target1)は、(2秒+4秒)/2=3秒となる。
ステップS53に進む。
<ステップS53:実始動時間とベース始動時間判定値との差(Diff1)算出>
ECU50は、ステップS51で読込んだ実始動時間(REALT)とステップS52で読込んだベース始動時間判定値(Target1)とを用いて、以下の通りこれらの差(Diff1)を算出する。

Diff1=REALT−Target1

例えば、始動時エンジン水温(センサ値)が−15℃、実始動時間(REALT)が5秒である場合、ベース始動時間判定値(Target1)は上述したとおり3秒であるから、差(Diff1)は、5秒−3秒=2秒となる。
Diff1の算出後、ステップS54に進む。
<ステップS54:プリグロー時間加算値選定>
ECU50は、ステップS53において算出した差(Diff1)と、以下説明するプリグロー時間加算テーブルとを用いて、プリグロー時間加算値(PreAd)を選定する。
表3は、プリグロー時間加算テーブルである。

Figure 0004891177
プリグロー時間加算テーブルは、実始動時間(REALT)とベース始動判定時間(Target1)との差(Diff1)に応じて、始動時エンジン水温10℃毎にプリグロー時間の加算値(PreAd)が設定されているテーブルである。
そして、ステップS53において算出された差(Diff1)に対応する行のデータが、プリグロー時間加算値(PreAd)として選定される。
ステップS55に進む。
<ステップS55:プリグロー時間加算値をRAMテーブルに格納>
ECU50は、ステップS54において選定された80℃から−30℃までのプリグロー時間加算値(PreAd)を、プリグロー時間学習加算RAMテーブルに書き込み、格納する。
表4は、格納終了後のプリグロー時間学習加算RAMテーブルの一例を示す図である。

Figure 0004891177
格納処理が終了後、一連の学習値設定処理は終了し、図2のステップS70に進む。
なお、この格納処理の終了をもって、上述したステップS31における学習制御の終了判断では、学習制御が終了したと判定されるようになる。
<ステップS60:最終プリグロー時間設定>
ECU50は、最終プリグロー時間(FinalT)を算出して設定する。
図6は、最終プリグロー時間の設定を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS61:プリグロー時間加算値(PreAd)読込>
ECU50は、現在の始動時エンジン水温に対応したプリグロー時間加算値(PreAd)をプリグロー時間学習加算RAMテーブル(表4)から読込み、必要に応じて補間値を求めて、ステップS62に進む。
<ステップS62:ベースプリグロー時間(BPreT)読込>
ECU50は、現在の始動時エンジン水温に対応したベースプリグロー時間(BPreT)をベースプリグロー時間テーブル(表1)から読込み、必要に応じて補間値を求めて、ステップS63に進む。
<ステップS63:最終プリグロー時間算出>
ECU50は、以下の式1に従ってグロープラグ20が実際に予熱を行うプリグロー時間(最終プリグロー時間)(FinalT)を算出する。

最終プリグロー時間(FinalT)の算出式
FinalT=BPreT+PreAd1・・(式1)

ここで
BPreT:
ベースプリグロー時間テーブル(表1)より読込まれるベースプリグロー時間
PreAd1:
プリグロー時間学習加算RAMテーブル(表4)より読込まれる加算値(学習値)
<ステップS70:プリグロー実施>
ECU50は、スタータの作動前に、ステップS40又はステップS60において設定されたプリグロー時間にわたってグロープラグ20に通電するプリグローを行ない、一連の処理を終了する。このプリグロー時間の経過後、図示しないスタータが作動し、エンジンの始動が開始される。
以上説明した実施例によると、ディーゼルエンジン1の実始動時間(REALT)と、始動時エンジン水温に応じて求められるベース始動判定時間(Target1)との比較結果に応じて、プリグロー時間加算値(PreAd)を求め、これをベースプリグロー時間(BPreT)に対して加算し、最終プリグロー時間(FinalT)を得ることによって、個体差により始動性が低いエンジンの場合には、プリグロー時間を長くして始動性を改善することができる。
本実施例の場合には、基準となるベースプリグロー時間を設定する際に、エンジンの個体差を考慮して長くする必要がなく、さらに延長が必要な場合であっても必要以上の延長を行わないことから、例えば−20℃でのエンジン始動時におけるプリグロー時間を、従来のシステムに対して例えば約12秒から平均4秒程度短縮することができる。
また、このプリグロー学習は、エンジン始動時の各水温に応じて行われるため、それぞれのエンジン水温に応じて最適なプリグロー時間を設定することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)ディーゼルエンジン及びその補器類の構成は上述した実施例のものに限定されず、適宜変更することができる。
(2)実施例では、ベースプリグロー時間に対して所定の加算値を加算してプリグロー時間を延長しているが、本発明はこのような形態には限定されない。例えば、参照始動時間に対して実始動時間が短い(始動性のよい)エンジンの場合には、もとのプリグロー時間を短縮してもよい。また、プリグロー時間の延長、短縮を、このような加減算ではなく、所定の係数を用いた乗算、除算によって行ってもよい。
本発明を適用した制御装置を有するディーゼルエンジンの実施例におけるシステム構成図である。 図1のディーゼルエンジンにおけるプリグロー時間設定を示すフローチャートである。 図1のディーゼルエンジンにおけるプリグロー時間学習制御の終了判定を示すフローチャートである。 図1のディーゼルエンジンにおけるベースプリグロー時間算出を示すフローチャートである。 図1のディーゼルエンジンにおける学習値の設定を示すフローチャートである。 図1のディーゼルエンジンにおける最終プリグロー時間の設定を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン 10 エンジン本体
11 シリンダ 12 ピストン
13 インテークポート 14 エキゾーストポート
15 インテークバルブ 16 エキゾーストバルブ
17 インジェクタ 18 ウォータジャケット
19 水温センサ 20 グロープラグ
30 インテークシステム 31 インテークダクト
32 エアクリーナ 33 エアフローメータ
34 インテークチャンバ 40 エキゾーストシステム
41 エキゾーストパイプ 42 酸化触媒
43 酸化触媒入り側温度センサ 44 DPF
45 DPF入り側温度センサ 46 DPF出側温度センサ
47 差圧センサ 50 ECU

Claims (3)

  1. エンジンの温度を検出する温度検出手段の出力に応じて、該エンジンの始動時におけるスタータ作動前にプリグローを行うグロープラグのプリグロー時間を設定し、前記プリグロー時間にわたって前記グロープラグに通電させるディーゼルエンジンの制御装置であって、
    前記エンジンのスタータ作動から始動までに要した実始動時間を予め定められた参照始動時間と比較し、比較結果に応じて次回始動時の前記プリグロー時間を補正すること
    を特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載のディーゼルエンジンの制御装置において、
    前記実始動時間が前記参照始動時間よりも長い場合には次回始動時の前記プリグロー時間を延長し、前記実始動時間が前記参照始動時間よりも短い場合には次回始動時の前記プリグロー時間を短縮する補正を行うこと
    を特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のディーゼルエンジンの制御装置において、
    前記実始動時間と前記参照始動時間との比較結果に応じた前記プリグロー時間の補正は、始動時のエンジンの温度に応じて異なった補正量が用いられること
    を特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
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