JP4890893B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、出力画像の色を精度良く補正して表示するために好適な画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムに関する。
赤(R)・緑(G)・青(B)それぞれの色に発光するLED(Light Emitting Diode)をバックライト光源とする液晶表示装置が広く用いられている。この表示装置では、温度や使用開始後の経年変化により各色の輝度が変わったり、部品の個体差や製造時の組み立て誤差などの影響で各色の輝度が異なったりすることがある。そのため、表示装置により出力される色を補正するために様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1や特許文献2には、表示装置のバックライト部分にRGB各色の照度を検出するセンサーを設け、検出したRGBの照度比を一定値に保つようにバックライト用のLEDの明るさを個別に制御する表示装置が開示されている。これによれば、表示装置は、RGBの各色の発光強度を別々のセンサーで検出し、センサーによる読取値を一定に保つように光源の発光強度を調節して、白バランスを補正することができる。
特開2004−198320号公報 特開2005−294821号公報
しかし、上述の特許文献によれば、表示装置は少なくともRGBの3個の照度センサーを備え、それぞれに各色のカラーフィルタを取り付ける必要があるため、部品コストが高くなってしまうという問題がある。さらには、3個の照度センサーを1組で使用するため、表示装置ごとに各センサー間の感度ばらつきを校正する必要がある。そして、この校正結果をメモリに記憶し、このメモリに記憶された内容に基づいてLEDの発光強度を個別に制御する必要がある。そのため表示装置の構成が複雑になり量産性が悪かった。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、出力画像の色を精度良く補正して表示するために好適な画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る画像処理装置は、ディスプレイに表示される色を補正する画像処理装置であって、
前記画像処理装置がユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーと、
前記ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部と、
前記色度座標前記記憶部から取得する取得部と、
前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換部と、
前記センサーにより前記画像処理装置が使用中であると判別された場合に、前記変換部により得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正部と、
記補正部により補正された映像信号を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする。
前記補正部は、前記三原色の光強度のそれぞれが前記三原色の光強度のうち最も小さい光強度になるように補正係数を計算し、前記計算された補正係数を前記三原色の光強度に乗じることにより、前記三原色の出力バランスを調整してもよい。
また、前記画像処理装置は、折りたたむことが可能な携帯電話機であってもよい。
さらに、前記センサーは、前記携帯電話機が閉じている状態か開いた状態かを検出してもよい。
そして、前記補正部は、前記携帯電話機が開いた状態では、前記映像信号の補正を行い、前記携帯電話機が閉じた状態では、前記映像信号の補正を行わないようにしてもよい。
また、画像処理装置は、バックライトを更に備えてもよい。
そして、前記補正部は、前記バックライトが点灯中の場合には、前記映像信号の補正を行い、前記バックライトが点灯していない場合には、前記映像信号の補正を行わないようにしてもよい。
また、前記取得部は、前記色度座標予め記憶する媒体から前記色度座標を読み出して取得してもよい
本発明の第2の観点に係る画像処理方法は、ユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーと、ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部とを有する画像処理装置において実行される画像処理方法であって、
前記色度座標前記記憶部から取得する取得ステップと、
前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換ステップと、
前記センサーにより前記画像処理装置が使用中であると判別された場合に、前記変換ステップにより得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正ステップと、
前記補正ステップにより補正された映像信号を出力する出力ステップと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、ユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーを有するコンピュータを
ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部、
前記色度座標前記記憶部から取得する取得部、
前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換部、
前記センサーにより前記コンピュータが使用中であると判別された場合に、前記変換部により得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正部、
前記補正部により補正された映像信号を出力する出力部、
として機能させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記憶媒体に記録することができる。
上記プログラムは、プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記憶媒体は、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
本発明によれば、出力画像の色を精度良く補正して表示するために好適な画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムを提供することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。以下では、本発明の実施形態を、携帯電話機を用いて説明するが、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯型テレビジョン受像機、携帯型録画・再生装置などの携帯端末をはじめ、コンピュータに接続された各種の画像処理装置・表示装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、画像処理装置100として携帯電話機を用いている。
画像処理装置100は、無線部101、音声処理部102、操作部103、電源部104、制御部105、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、表示部108、及び、システムバス109を含む。
無線部101は、画像処理装置100が携帯電話の送信機となる場合、マイクロフォン124により入力され音声処理部102が備えるA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)により変換された音声信号やデータ信号を変調して高周波電気信号に変換し、無線部101に接続されるアンテナ121を用いて相手(受信側)に送信する。また、画像処理装置100が受信機となる場合、空中を伝送されてきた高周波電気信号を無線部101に接続されるアンテナ121を用いて受信し、入力された音声信号やデータ信号をD/Aコンバータ(図示せず)で復調する。復調された音声信号は音声処理部102に入力され、データ信号は制御部105に入力される。また、無線部101は、画像処理装置100がインターネット等で接続された他の情報処理装置などにアクセスするためのデータ通信処理等も行う。なお、無線部101は、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)、EV−DO(Evolution-Data Only)、無線LAN(Local Area Network)等の複数の通信方式を利用可能にするものであってもよい。
音声処理部102は、制御部105の指示に基づいて、アンテナ121で受信した高周波電気信号をA/Dコンバータで復調し、符号復号処理回路122に入力する。あるいは、音声処理部102は、符号復号処理回路122の出力信号にD/Aコンバータで変調処理を施し、高周波電気信号に変換してアンテナ121に出力する。
符号復号処理回路122は、画像処理装置100が受信機となる場合、制御部105の指示に基づいて、無線部101から入力された電気信号を音声信号やデータ信号に復号する。また、符号復号処理回路122は、画像処理装置100が送信機となる場合、マイクロフォン124から入力された音声、または操作部103に接続される操作キー(図示せず)をユーザが操作して入力された文字データや画像データに符号化処理を施す。
操作部103は、操作キーからの操作信号が入力され、操作信号に対応するキーコード信号を制御部105に入力する。制御部105は、キーコード信号に基づき、操作内容を決定する。例えば、操作キーは、画像処理装置100の電源をON/OFFするときや、各種アプリケーションソフトウェアを起動するときなどに、ユーザにより操作される。ユーザは、操作キーを操作して画像処理装置100に所望の動作指示を行うことができる。なお、本実施形態では、画像処理装置100にユーザが情報や指示を入力するために用いる入力装置として操作キーを用いたが、これに限定されるものではなく、音声入力やタッチパネル方式の入力装置を用いてもよい。
電源部104は、画像処理装置100を駆動させるためのバッテリーである。
制御部105は、ROM106に記憶されたオペレーティングシステム(OS)や制御プログラムに従って、画像処理装置100の全体の制御を行う。制御部105は、制御の必要に応じて、各部に制御信号およびデータを送信、または、各部から応答信号およびデータを受信する。例えば、制御部105は、CPU(Central Processing Unit)から構成される。
ROM106は、画像処理装置100の全体の制御に必要なOSや制御プログラム等を記憶する不揮発性メモリである。制御部105は、ROM106に記憶されたOSやプログラム等をRAM107に読み出して実行する。
RAM107は、制御部105が行う処理に必要なデータやプログラム等を一時的に記憶する。また、RAM107の記憶領域の一部はフラッシュメモリから構成され、電話やメールに使用するアドレス帳、通話の履歴、各種機能の設定値等を記憶する。制御部105は、RAM107に変数領域を設け、この変数領域に格納された値に対して演算を行う。あるいは、制御部105は、RAM107に格納された値を一旦レジスタに格納してからレジスタに対して演算を行い、演算結果をRAM107に書き戻す、などの処理を行う。
表示部108は、表示部108が備える色補正回路125や制御部105が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって画像データを加工処理した後、表示部108が備える出力バッファ(図示せず)に記録する。出力バッファに記録された画像情報は、所定の同期タイミングで画像信号に変換され、表示部108に接続される表示装置126に出力される。これにより、画像データや文字データ等の画像表示が可能となる。
色補正回路125は、制御部105から入力された画像データに所定の色変換処理を施して、色補正された画像データを表示装置126に入力する。
色補正回路125の構成例を図2に示す。色補正回路125は、映像I/F(Interface)201、ゲイン制御部202、及び、RGBゲイン調整回路203を含む。
画像I/F201は、制御部105から画像データ(具体的にはRGB映像信号)を取得してRGBゲイン調整回路202に入力する。また、画像I/F201は、制御部105から画像データの色などを補正するための補正係数を取得してゲイン制御部203に入力する。また、画像I/F201は、制御部105から表示装置126を制御するための制御信号を取得して表示装置126に入力する。本実施形態では、画像I/F201は、チップセレクト信号やライトイネーブル信号を使用する非同期のメモリバスI/Fを想定しているが、これに限られるものでなく、ドットクロックや水平・垂直の同期信号を使用した同期式I/Fでも良いし、差動シリアルI/Fなど他のインタフェースであっても良い。
RGBゲイン調整回路202は、画像I/F201から入力された画像データにゲイン制御部203の指示に基づいてRGBごとにゲイン調整処理などの画像処理を行う。
ゲイン制御部203は、画像I/F201から入力された補正係数に基づいてRGBゲイン調整回路202を制御し、色補正などの画像処理を制御する。これにより、制御部105は、画像データのRGBゲインを個別に制御できる。本実施形態では、色補正回路125は独立した回路ブロックとしているが、これに限られるものでなく、制御部105にスタック形式で実装しても良いし、制御部105と同一シリコンチップ上に混載しても良い。また、ディスプレイ132にCOG(Chip on Glass)実装しても良いし、表示装置が備える液晶駆動回路(図示せず)に混載またはスタック形式で実装しても良い。
表示装置126は、バックライト131を点灯させ、表示部108から入力された画像データ等をディスプレイ132に表示する。本実施形態では、表示装置126は、LCD(Liquid Crystal Display)から構成される。例えば、表示部108は、電源状態、電波強度、電池残量、サーバ接続状態、未読メール等の動作状態、入力した電話番号、メールの宛先、メール送信文書、動画データ、静止画データ、着信時の発呼者の電話番号、着信メール文書、接続されたインターネット画面等の受信データの表示など、携帯電話の機能を利用するために必要な画面を、表示装置126のディスプレイ132に表示する。
バックライト131は、ディスプレイ132に画像データを表示させるための光源であり、典型的には白色LEDが用いられる。本実施形態においても白色LEDを用いる。
ディスプレイ132は、液晶駆動回路とLCDメモリを備える。液晶駆動回路は、内部に1フレーム分の画像メモリを内蔵しており、画像I/F201から供給された映像信号を非同期でこの画像メモリに書き込み、画像処理装置100の内部のドットクロックや水平・垂直同期信号に同期させて読み出す。そして、バックライト131が照明光を照射することによって、ユーザはディスプレイ132に表示された画像を見ることができる。LCDメモリには、初期値として出荷前点灯検査時に全白表示時の白色色度の測定結果が書き込まれている。制御部105は、画像I/F201を介してこの白色色度を取得することができる。例えば、液晶駆動回路は、LCDパネルのガラス上に配置される。なお、液晶駆動回路とLCDメモリは、表示装置126と回路基板を接続するフレキシブル基板上に実装しても良いし、回路基板側に設けても良い。さらにLCDメモリを液晶駆動回路にスタックさせても良いし、同一シリコン基板上に混載させても良い。
システムバス109は、無線部101、音声処理部102、操作部103、電源部104、制御部105、ROM106、RAM107、及び、表示部108との間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
例えば、このように構成された画像処理装置100の制御部105は、システムバス109を介してROM106やRAM107からプログラムを取得し、無線部101、アンテナ121、音声処理部102、及び、符号復号処理回路122を制御して電話の着信待ちを行う。ROM106やRAM107には、上記プログラムの他、あらかじめ記録されているメロディ等の着信音、電話帳、アドレス帳等の個人情報、ダウンロードした着信メロディ、画像データ等を記憶する。そして、着信があると、制御部105は、RAM107に記憶された電話帳から発信者の名前や着信メロディ、着信画像等を読み出し、着信メロディをD/Aコンバータで音声に変換してスピーカ123に出力し、着信画像を色補正回路125で補正してディスプレイ132に表示し、ユーザに着信があったことを通知する。そして、ユーザが操作部103に接続された操作キーを操作することにより通話やメールの送受信が可能となる。
次に、本実施形態の制御部105及び表示部108が行う色補正制御処理について説明する。
ここで、一般に用いられている三刺激値X,Y,Zについて説明する。自然界の色は三刺激値X,Y,Zを所定の割合で相互に足し合わせることで表現することができる。三刺激値をxyz軸にした色空間を定義し、三刺激値のうちの輝度をY軸にとる。この座標系を一般にCIE(Commission Internationale de l'Eclairage)座標系と呼ぶ。色度は、CIE表色系のある点と原点とを結ぶ直線が平面x+y+z=1と交わる点の座標で表される。x,yが求まれば必然的にzは一意に求まるため、一般に色度は2次元座標で(x,y)のように表される。以下の説明では、色度座標(x,y)のように表す。
図3は、色補正制御処理を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部105は、ディスプレイ132のLCDメモリに記憶されている白色色度座標(x,y)を取得する(ステップS301)。この白色色度は、ディスプレイ132の生産時に測定されて初期値として設定された値である。
制御部105は、取得した白色色度座標(x,y)を三刺激値X,Y,Zに変換する(ステップS302)。具体的には、例えば、白色色度は次の数1、数2、数3を用いて三刺激値に変換される。ただし、Lは輝度である。
Figure 0004890893
Figure 0004890893
Figure 0004890893
次に、制御部105は、求めた三刺激値をRGB色空間に変換する(ステップS303)。例えば、ITU(International Telecommunication Union)で制定されている国際統一規格”ITU-R BT.709”を採用すると、三刺激値XYZは次の数式(4)乃至(6)を用いてRGB色空間に変換される。
R = 3.241*X−1.537*Y−0.499*Z ・・・ (4)
G =−0.969*X+1.876*Y+0.042*Z ・・・ (5)
B = 0.056*X−0.204*Y+1.057*Z ・・・ (6)
RGB色空間ではRGBの値が全て等しい時に無彩色すなわち白色となることから、制御部105は、RGBの各光強度が同じになるように、RGBそれぞれに乗ずる係数、すなわち補正係数を求める(ステップS304)。
そして、制御部105は、求めた補正係数をゲイン制御部203に入力する。色補正回路125のゲイン制御部203は、RGBゲイン調整回路202に入力されたRGB映像信号にこの補正係数をRGBごとに乗じたRGB映像信号を出力するように制御する(ステップS305)。これにより、表示装置126は所定の白色を表示することができる。
例えば、LCDメモリから読み出した白色色度座標(x,y)を元に計算した結果、RGB各色の光強度が、R=1.2、G=1.1、B=1.0であったとする。この場合、最も割合の少ない値はBの1.0である。制御部105は、Rを1.0とするための補正係数としてCr=0.83を得る。同様に、Gを1.0とするための補正係数としてCg=0.91を、Bを1.0とするための補正係数としてCb=1.0を得る。このように、制御部105はRGBの各色の出力バランスを調整して色補正をする。
図4は、これらの補正係数が得られた場合に、色補正回路125が補正係数を用いてRGB映像信号を補正する処理を説明するための図である。図4(a)、(b)、(c)は、それぞれR、G、Bの色に対応する入出力特性を示している。なお、表示装置126の最大入力レベルを100とする。
制御部105は、色補正回路125のゲイン制御部203にCr=0.83、Cg=0.91、Cb=1.0の各補正係数を入力する。Rの補正係数Crは0.83であるため、図4(a)に示すように最大入力のときのR出力は83になる。同様に、Gの補正係数Cgは0.91であるため、図4(b)に示すように最大入力のときのG出力は91になり、Bの補正係数Cbは1.0であるため図4(c)に示すように最大入力のときB出力は100になる。すなわち、色補正回路125のRGBゲイン調整回路202は、白色LEDバックライト131のR出力及びG出力が強いため、表示装置126のR及びGの各映像信号の強度を弱くすることにより、ディスプレイ132が所定の白色を出力するように補正する。
このように、本実施形態によれば、画像処理装置100は、表示装置126の製造時に測定されメモリに記憶された白色色度座標値に基づいてRGBの各色の強度を変えて出力バランスを調整することにより色補正をすることができるため、製造段階で個々の表示装置126の色合わせや出力調整が不要となる。
本実施形態では、表示装置126の白色表示時の色度座標値(x,y)を用いているが、これに限られるものでない。例えば、図5に示すように、白色色度座標の補正前のばらつき範囲501を複数の所定の領域(本図の例では5つの領域)に分けて、LCDメモリにはこれらの領域を識別する情報を記憶するように構成してもよい。この場合、制御部105は、ステップS301で、LCDメモリに記憶されたこの領域を識別する情報に対応する領域の中央の色度座標値を取得する。例えばこの領域の中央の色度座標値は、この領域を示す図形の重心座標を用いることができる。あるいは、中央ではなくこの領域を代表する所定の固定値を領域ごとに定義しておいてもよい。これによれば、上述したように色度座標値そのものをLCDメモリに記憶して用いるときよりも色補正の精度は落ちるが、白色色度座標の補正前のばらつき範囲501を、領域単位での補正後のばらつき範囲502程度に抑えることができる。そして、表示装置126の製造段階では計測器を用いて正確な色度を測定する必要がなく、目視での確認で済むという利点がある。
また、本実施形態では、ディスプレイ132としてLCDを用いているが、一般にLCD自身の色ばらつきは白色LEDの色ばらつきに対して十分少ないため、白色LEDのバックライト131の白色色度座標をLCDメモリに記録してもよい。
また、LCDメモリを内蔵しないディスプレイ132を用いることもできる。この場合、白色色度座標値や、白色色度座標の補正前のばらつき範囲501を示す所定の領域を識別する情報を、バーコード、ラベルあるいはシールなどに印刷して表示装置126に添付し、これらを所定のリーダで読み出して色補正することができる。
(実施形態2)
次に、本発明のその他の実施形態を説明する。本実施形態では画像処理装置100として折りたたみ式の携帯電話機を用いて説明する。
図6は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、画像処理装置100は照度センサー601を更に備える。なお、その他の各部には同一符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
照度センサー601は、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタから構成され、入力された光の照度を検出して測定値(例えば電圧値)を制御部105に入力する。
図7は、照度センサー601の入出力特性を示す図である。本図の横軸は入力照度、縦軸は出力電圧であり、入力照度が大きくなるに従って、出力電圧も大きくなる。制御部105は、この出力電圧の値に基づいて照度センサー601に入力されている光の照度を検出することができる。
図8(a)は、画像処理装置100を折りたたんだ(閉じた)状態の縦方向断面図を示す。画像処理装置100は、本体部801と蓋部802とがヒンジ部803で繋がれている。ヒンジ部803の内部には、本体部801に固定された、本図に図示されない固定軸が設けられている。この固定軸の回りに、本体部801に対して蓋部802が回転し、図8(b)のように蓋部802が回転可能になっている。照度センサー601は、画像処理装置100を折りたたんだ状態では表示装置126の真下(真正面)になるよう配置されている。すなわち、照度センサー601は、画像処理装置100を開いた状態では外光照度センサーとして利用でき、閉じた状態では表示装置126を透過した光の照度センサーとして利用できる。
表示装置126は、各画素に所定の色を透過させるカラーフィルタ(図示せず)を備える。カラーフィルタは例えばR、G、B及びW(白)などの所定の波長の光を透過させる透過領域を持つ。制御部105は、RGBそれぞれの画素のみの光を透過するような画像信号を供給することにより、時分割でRGB単色を表示することができる。
図9は、表示装置126が出力する光の色の時分割パターンと、照度センサー601が照度を検出するタイミングとの関係を示す模式図である。照度センサー601は、RGB各色表示時の照度をそれぞれのタイミングで検出し、制御部105に検出結果を入力する。制御部105は、検出結果に基づいてRGBの照度比を求めることができる。このように、同一の照度センサー601でRGBの各照度を検出するため、照度センサー601の個体差による感度ばらつきを補正する必要がない。
次に、本実施形態の制御部105、表示部108及び照度センサー601が行う色補正制御処理を図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、照度センサー601は、現在のRGB単色表示時のRGB値(照度)を取得し、検出結果を制御部105に入力する。制御部105は、RGB比を求める(ステップS1001)。
制御部105は、求めたRGB比が所定の範囲内にあるか否かを判別する(ステップS1002)。
所定範囲内の場合(ステップS1002;YES)、制御部105は色補正制御処理を終了する。
一方、所定範囲にない場合(ステップS1002;NO)、制御部105は、現在のRGB各色表示時の輝度比が所定の比となるように補正係数を求める(ステップS1003)。制御部105は求めた補正係数をゲイン制御部203に入力する。
そして、色補正回路125のゲイン制御部203は、RGBゲイン調整回路202に入力されたRGB映像信号にこの補正係数をRGBごとに乗じたRGB映像信号を出力するように制御する(ステップS1004)。これにより、表示装置126は所定の白色を表示することができる。
このように、本実施形態によれば、画像処理装置100は所定の白色を出力するように必要に応じて任意のタイミングで色補正を行うことができる。例えば、画像処理装置100の使用開始後の経年変化によりRGB各色の出力強度が変わっても、所定の白色を出力するように補正することができる。
なお、制御部105等は、この色補正制御処理を、典型的にはユーザが画像処理装置100を使い終わって閉じた直後に行う。画像処理装置100を閉じた状態でRGBの各照度を検出することにより、外光の影響を受け難く、周囲の明るさに依存せず、何時でも高精度な照度検出を行うことができる。
あるいは、制御部105等は、この色補正制御処理を一定時間毎に定期的に行うように構成してもよい。例えば、携帯電話が開いた状態であれば、ユーザに蓋部802を閉じるようにディスプレイ132に表示画像、メッセージ、音声、アラーム等で促してもよい。
(実施形態3)
次に、本発明のその他の実施形態を説明する。本実施形態では画像処理装置100として携帯電話機を用いて説明する。
図11は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、画像処理装置100は温度センサー1101を更に備える。また、バックライト131として白色LEDの代わりにRGB−LEDバックライト1102を用いる点が異なる。なお、その他の各部には同一符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
温度センサー1101は、画像処理装置100の使用環境における温度あるいは温度に対応する出力電圧を測定し、測定結果を制御部105に入力する。
図12は、温度センサー1101の入出力特性を示す図である。本図の横軸は環境温度、縦軸は出力電圧である。このように、温度センサー1101による出力電圧は環境温度の上昇に伴って上昇する。
図13は、RGB−LEDバックライト1102のバックライト温度による出力特性の例を示す図である。本図の横軸はRGB−LEDバックライト1102の温度であり、縦軸はRGB−LEDバックライト1102内の各色LEDの発光効率である。この例では、GとBの発光効率はバックライト温度が変化しても変化しないが、Rの発光効率はバックライト温度の上昇と共に上昇する。この場合、Rの補正係数Crに加えて、温度による補正係数を更に乗じることにより、RGB−LEDバックライト1102の温度変化によるR−LEDの発光効率の変化も考慮した色補正をすることができる。
図14は、各バックライト温度に対応する温度補正係数の一例である。本図の場合、RGB−LEDバックライト1102の温度が5度上昇すると温度センサー1101の出力電圧は0.1Vずつ増加あるいは減少する。制御部105は、温度センサー1101から出力電圧を取得して、RGB−LEDバックライト1102の温度を検出し、温度に対応する温度補正係数を求めて、R補正係数に乗じてゲイン制御部203に入力する。例えば、この温度補正係数は、ROM106等に予め記憶されている。
次に、本実施形態の制御部105、表示部108及び温度センサー1101が行う色補正制御処理を図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、温度センサー1101は、現在の環境におけるバックライト温度を測定し、測定結果を制御部105に入力する。制御部105はバックライト温度を取得する(ステップS1501)。
制御部105は、温度センサー1101により得られたバックライト温度が所定の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS1502)。
バックライト温度が所定の範囲内にある場合(ステップS1502;YES)、制御部105等は色補正制御処理を終了する。
一方、バックライト温度が所定の範囲内にない場合(ステップS1502;NO)、制御部105は取得したバックライト温度に対応する温度補正係数を求める(ステップS1503)。制御部105は求めた温度補正係数をゲイン制御部203に入力する。
そして、色補正回路125のゲイン制御部203は、RGBゲイン調整回路202に入力されたRGB映像信号にこの温度補正係数を乗じたRGB映像信号を出力するように制御する(ステップS1504)。これにより、表示装置126はバックライト温度が変化してバックライトの出力特性が変化しても所定の白色を表示することができる。
例えば、制御部105等は、この色補正制御処理を一定時間が経過するごとに定期的に行うことにより、白色色度を一定に保つことが可能となる。
このように、本実施形態によれば、画像処理装置100は、使用環境での温度(例えば、バックライト温度)に適した色補正を行うことにより、所定の白色を出力するように必要に応じて任意のタイミングで色補正を行うことができる。例えば、画像処理装置100の電源投入後のバックライトの温度変化によりRGB各色の出力強度が変わっても、所定の白色を出力するように補正することができる。
(実施形態4)
次に、本発明のその他の実施形態を説明する。本実施形態では画像処理装置100として図8に示すような折りたたみ式の携帯電話機を用いて説明する。
本実施形態は、上述の実施形態1に加えて、携帯電話機が閉じた(折りたたんだ)状態か、あるいは開いた状態かを検出できる開閉センサーを更に備える。そして、画像処理装置100は、開閉センサーによる検出結果に基づいて、制御部105等による色補正制御処理を行ったり行わなかったり制御する。以下詳述する。
図16は、本実施形態に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、画像処理装置100は開閉センサー1601を更に備える。なお、その他の各部には同一符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
開閉センサー1601は、画像処理装置100が開いた状態か否かを検出し、検出結果を制御部105に入力する。例えば、開閉センサー1601は、スイッチのON/OFFを検出する接触型センサーや、光が透過するかあるいは遮断されたかを検出する光センサーのような非接触型センサーが用いられる。ただし、センサーの種類はこれらに限定されるものではなく、画像処理装置100の開閉状態を検出できるものであればよい。
制御部105は、開閉センサー1601から検出結果を取得し、画像処理装置100が開いた状態か否かを判別する。そして、開いた状態であると判別した場合には制御部105は上述した色補正制御処理を行い、開いていない(閉じた)状態であると判別した場合には制御部105は色補正制御処理を行わない。
詳細には、制御部105は、図3のフローチャートに示す色補正制御処理を開始すると、ステップS301の処理の前に、まず開閉センサー1601による検出結果を取得して画像処理装置100が開いているか否かを判別する。そして、開いていると判別された場合にはステップS301以降の処理を行う。一方、開いていない(閉じている)と判別された場合には色補正制御処理を終了する。
このように、画像処理装置100は、画像処理装置100が開いた状態では、画像処理装置100がユーザにより使用中であると判別して出力画像を適切な色で出力するように色補正し、画像処理装置100が閉じた状態では、画像処理装置100が使用中でないと判別して色補正を行わない。これにより、制御部105等の処理の負荷を軽減させることができ、更には電源部104のバッテリー持続時間を長くすることができるという効果が得られる。
また、変形例として、開閉センサー1601を用いる代わりに、バックライト131が点灯中か否かを判別して、点灯中の場合には色補正制御処理を行い、点灯していない(あるいは点灯出力レベルを下げている)場合には色補正制御処理を行わないようにすることもできる。これにより、同様に制御部105等の処理の負荷を軽減させることができ、更には電源部104のバッテリー持続時間を長くすることができるという効果が得られる。
なお、上述した実施形態を任意に組み合わせた実施形態を採用することも可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、表示部108にRGB映像信号を入力する第1の制御部と、RGB各色に対応する補正係数あるいは温度補正係数を求めて表示部108に入力する第2の制御部とを別々に備えるように構成してもよい。
例えば、RGB各色に対応する補正係数あるいは温度補正係数は、CPUによるソフトウェア制御ではなく、これらを取得するための専用回路などハードウェア制御により取得するように構成してもよい。
例えば、上述した実施形態では、制御部105が表示部108にRGB映像信号を入力するが、画像処理装置100は、無線部101により接続されるインターネットなどの外部ネットワークからRGB映像信号を取得して表示部108に入力するように構成してもよい。あるいは、画像処理装置100は、メモリカードなどの外部記憶装置やパーソナルコンピュータと通信可能なインタフェースを更に備え、これらの外部記憶装置あるいは外部コンピュータからRGB映像信号を取得して表示部108に入力するように構成してもよい。
上記実施形態では、プログラムがROM106に予め記憶されているものとして説明した。しかし、画像処理装置100を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、メモリカード、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上のように、本発明によれば、出力画像の色を精度良く補正して表示するために好適な画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラムを提供することができる。
画像処理装置の構成を示すブロック図である。 色補正回路の構成を示すブロック図である。 色補正制御処理を説明するためのフローチャートである。 (a)乃至(c)はそれぞれR・G・Bの入出力特性の例を示す図である。 白色色度座標の補正前・補正後のばらつき範囲を示す図である。 実施形態2の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 照度センサーの入出力特性の例を示す図である。 実施形態2の画像処理装置の側面図である。 色の時分割パターンと照度センサーによる検出タイミングを示す図である。 実施形態2の色補正制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態3の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 温度センサーの入出力特性の例を示す図である。 RGB−LEDバックライトの温度による出力特性の例を示す図である。 バックライト温度と温度センサー出力電圧と温度補正係数の関係の例を示す図である。 実施形態3の色補正制御処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態4の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100・・・画像処理装置、101・・・無線部、102・・・音声処理部、103・・・操作部、104・・・電源部、105・・・制御部、106・・・ROM、107・・・RAM、108・・・表示部、109・・・システムバス、121・・・アンテナ、122・・・符号復号処理回路、123・・・スピーカ、124・・・マイクロフォン、125・・・色補正回路、126・・・表示装置、131・・・バックライト、132・・・ディスプレイ、201・・・画像I/F、202・・・RGBゲイン調整回路、203・・・ゲイン制御部、501・・・補正前のばらつき範囲、502・・・補正後のばらつき範囲、601・・・照度センサー、1101・・・温度センサー、1102・・・RGB−LEDバックライト、1601・・・開閉センサー

Claims (7)

  1. ディスプレイに表示される色を補正する画像処理装置であって、
    前記画像処理装置がユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーと、
    前記ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部と、
    前記色度座標前記記憶部から取得する取得部と、
    前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換部と、
    前記センサーにより前記画像処理装置が使用中であると判別された場合に、前記変換部により得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより、前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正部と、
    前記補正部により補正された映像信号を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正部は、前記三原色の光強度のそれぞれが前記三原色の光強度のうち最も小さい光強度になるように補正係数を計算し、前記計算された補正係数を前記三原色の光強度に乗じることにより、前記三原色の出力バランスを調整する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、折りたたむことが可能な携帯電話機であり、
    前記センサーは、前記携帯電話機が閉じている状態か開いた状態かを検出し、
    前記補正部は、前記携帯電話機が開いた状態では、前記映像信号の補正を行い、前記携帯電話機が閉じた状態では、前記映像信号の補正を行わない、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、バックライトを更に備え、
    前記補正部は、前記バックライトが点灯中の場合には、前記映像信号の補正を行い、前記バックライトが点灯していない場合には、前記映像信号の補正を行わない、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記取得部は、前記色度座標予め記憶する媒体から前記色度座標を読み出して取得する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. ユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーと、ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部とを有する画像処理装置において実行される画像処理方法であって、
    前記色度座標前記記憶部から取得する取得ステップと、
    前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換ステップと、
    前記センサーにより前記画像処理装置が使用中であると判別された場合に、前記変換ステップにより得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより、前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正ステップと、
    前記補正ステップにより補正された映像信号を出力する出力ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  7. ユーザによって使用中であるか否かを判別するセンサーを有するコンピュータを、
    ディスプレイに白色が表示されているときに測定された色度座標を記憶する記憶部、
    前記色度座標前記記憶部から取得する取得部、
    前記取得した色度座標を三刺激値に変換し、前記三刺激値を赤・緑・青の三原色空間の座標値に変換する変換部、
    前記センサーにより前記コンピュータが使用中であると判別された場合に、前記変換部により得られた三原色空間の座標値に基づいて、前記三原色の出力バランスを調節することにより、前記ディスプレイに表示される色を表す映像信号の補正を行う補正部、
    前記補正部により補正された映像信号を出力する出力部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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