JP2000112429A - フルカラー表示装置 - Google Patents
フルカラー表示装置Info
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- JP2000112429A JP2000112429A JP10279531A JP27953198A JP2000112429A JP 2000112429 A JP2000112429 A JP 2000112429A JP 10279531 A JP10279531 A JP 10279531A JP 27953198 A JP27953198 A JP 27953198A JP 2000112429 A JP2000112429 A JP 2000112429A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光素子の点灯による自己発熱や周囲温度の
変化による色再現性のずれの補正が可能なフルカラー表
示装置を提供すること。 【解決手段】 赤，緑，青のＬＥＤにより１つの画素用
のドットを形成するフルカラーのディスプレイパネルに
おいて、ＬＥＤの温度変化の検知信号に基づきそれぞれ
の色度の変化を導出する色度変化導出手段と、色度の変
化に基づいてホワイトバランスを含む色再現性の設定値
からのずれを補正するための補正カラーレベルを算出す
る補正カラーレベル算出手段と、その算出された補正カ
ラーレベルを基に色度のずれを補正する色補正回路を備
え、ＬＥＤの発熱や外界温度による温度変化による色度
の変動を補正して良好な色再現性を得る。
変化による色再現性のずれの補正が可能なフルカラー表
示装置を提供すること。 【解決手段】 赤，緑，青のＬＥＤにより１つの画素用
のドットを形成するフルカラーのディスプレイパネルに
おいて、ＬＥＤの温度変化の検知信号に基づきそれぞれ
の色度の変化を導出する色度変化導出手段と、色度の変
化に基づいてホワイトバランスを含む色再現性の設定値
からのずれを補正するための補正カラーレベルを算出す
る補正カラーレベル算出手段と、その算出された補正カ
ラーレベルを基に色度のずれを補正する色補正回路を備
え、ＬＥＤの発熱や外界温度による温度変化による色度
の変動を補正して良好な色再現性を得る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤，緑，青の発光
色を持つ発光素子をマトリックス状に多数個配列したフ
ルカラー発光対応の表示装置に係り、特に発光素子自身
の発熱や周囲温度の変化によってホワイトバランス等の
色再現性のずれを補正して鮮明な画像が得られるように
したフルカラー表示装置に関する。
色を持つ発光素子をマトリックス状に多数個配列したフ
ルカラー発光対応の表示装置に係り、特に発光素子自身
の発熱や周囲温度の変化によってホワイトバランス等の
色再現性のずれを補正して鮮明な画像が得られるように
したフルカラー表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】画像表示用の発光ダイオード（以下、
「ＬＥＤ」と記す）を利用したパネルディスプレイは、
たとえば各種の信号機や自動車等のインディケータ及び
テレビジョン等の比較的小型のものから、屋外の広告や
交通の表示のための大型設備の分野にまで広がってい
る。そして、高輝度の青及び緑のＬＥＤが開発されて以
来、Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）のＬＥＤの組み合わ
せを１つのドットとするフルカラー発光対応のＬＥＤ表
示装置も急速に普及している。このフルカラー対応のＬ
ＥＤ表示装置は、Ｒ，Ｇ，ＢのＬＥＤをパターン化して
表示画面の全体にマトリックス配列したものである。
Ｒ，Ｇ，ＢのＬＥＤを配列してフルカラー発光するもの
では、各ＬＥＤの発光に階調をつけて点灯させることに
よって画像を表示するというものがその基本である。
「ＬＥＤ」と記す）を利用したパネルディスプレイは、
たとえば各種の信号機や自動車等のインディケータ及び
テレビジョン等の比較的小型のものから、屋外の広告や
交通の表示のための大型設備の分野にまで広がってい
る。そして、高輝度の青及び緑のＬＥＤが開発されて以
来、Ｒ（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）のＬＥＤの組み合わ
せを１つのドットとするフルカラー発光対応のＬＥＤ表
示装置も急速に普及している。このフルカラー対応のＬ
ＥＤ表示装置は、Ｒ，Ｇ，ＢのＬＥＤをパターン化して
表示画面の全体にマトリックス配列したものである。
Ｒ，Ｇ，ＢのＬＥＤを配列してフルカラー発光するもの
では、各ＬＥＤの発光に階調をつけて点灯させることに
よって画像を表示するというものがその基本である。
【０００３】このようなフルカラーＬＥＤ表示装置は、
画像データの入力による画像表示に加えて、テレビジョ
ンのカラー映像信号を入力して画像出力する場合では、
テレビジョンのカラー映像信号をディジタル化したもの
がＬＥＤ表示装置に入力される。このとき、カラーテレ
ビジョンからのカラー映像信号をそのまま出力して画像
表示すると、カラーテレビジョンとフルカラーＬＥＤ表
示装置では三原色の色度や輝度が互いに大きく異なるた
め、フルカラーＬＥＤ表示装置の画像は色再現に劣るこ
とが知られている。
画像データの入力による画像表示に加えて、テレビジョ
ンのカラー映像信号を入力して画像出力する場合では、
テレビジョンのカラー映像信号をディジタル化したもの
がＬＥＤ表示装置に入力される。このとき、カラーテレ
ビジョンからのカラー映像信号をそのまま出力して画像
表示すると、カラーテレビジョンとフルカラーＬＥＤ表
示装置では三原色の色度や輝度が互いに大きく異なるた
め、フルカラーＬＥＤ表示装置の画像は色再現に劣るこ
とが知られている。
【０００４】一方、フルカラーＬＥＤ表示器の画像再生
を高めるため、線形演算による色補正を実行することが
従来から知られている。この色補正は、たとえば特開平
９−９８４４３号として出願公開された明細書に記載の
方法によって行うことができる。これは、赤，緑，青の
入力データＩｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して、次の式（１
ａ），（１ｂ），（１ｃ）によってフルカラーＬＥＤ表
示装置用のデータＯｒ，Ｏｇ，Ｏｂとして画像出力する
ことにより色補正を実行するようにしたものである。
を高めるため、線形演算による色補正を実行することが
従来から知られている。この色補正は、たとえば特開平
９−９８４４３号として出願公開された明細書に記載の
方法によって行うことができる。これは、赤，緑，青の
入力データＩｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して、次の式（１
ａ），（１ｂ），（１ｃ）によってフルカラーＬＥＤ表
示装置用のデータＯｒ，Ｏｇ，Ｏｂとして画像出力する
ことにより色補正を実行するようにしたものである。
【０００５】
【数１】
【０００６】ここで、係数ａijは赤，緑，青，黄，シア
ン，マゼンタ，白の基本７色に対しては（表１）から導
かれる。したがって、係数ａijを（表１）から特定する
ことによって、データＯｒ，Ｏｇ，Ｏｂはそれぞれ赤，
緑，青の入力データＩｒ，Ｉｇ，Ｉｂの一次式として表
すことができる。
ン，マゼンタ，白の基本７色に対しては（表１）から導
かれる。したがって、係数ａijを（表１）から特定する
ことによって、データＯｒ，Ｏｇ，Ｏｂはそれぞれ赤，
緑，青の入力データＩｒ，Ｉｇ，Ｉｂの一次式として表
すことができる。
【０００７】
【表１】
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の表示
装置では、赤，緑，青の各ＬＥＤの発光色度の温度依存
性がそれぞれ異なっているため、点灯による自己発熱や
周囲の温度変化により発光色度が個々に変化する。すな
わち、ＬＥＤはＲ，Ｇ，Ｂのそれぞれの発光波長は、高
温では長波長側に及び低温では短波長側にシフトする傾
向にあり、温度によりそれぞれ発光波長が変わる。した
がって、ＬＥＤが点灯しているときの自己発熱や周囲温
度の変化によって、発光画像のホワイトバランス等の色
再現性がずれ、温度雰囲気に従って色再現性に大きく影
響が現れる。
装置では、赤，緑，青の各ＬＥＤの発光色度の温度依存
性がそれぞれ異なっているため、点灯による自己発熱や
周囲の温度変化により発光色度が個々に変化する。すな
わち、ＬＥＤはＲ，Ｇ，Ｂのそれぞれの発光波長は、高
温では長波長側に及び低温では短波長側にシフトする傾
向にあり、温度によりそれぞれ発光波長が変わる。した
がって、ＬＥＤが点灯しているときの自己発熱や周囲温
度の変化によって、発光画像のホワイトバランス等の色
再現性がずれ、温度雰囲気に従って色再現性に大きく影
響が現れる。
【０００９】このことは、先に示した式（１）のａijが
温度変化にかかわらず一定値に設定されていることから
来る。すなわち、Ｒ，Ｇ，Ｂの入力信号に対して、出力
されるＲ，Ｇ，Ｂのそれぞれについてこれらの色を組み
合わせて補正係数ａijで補正するというものであるが、
ＬＥＤの温度変化による発光波長の変化分については補
正成分を持たない。したがって、Ｒ，Ｇ，Ｂの入力Ｉ
ｒ，Ｉｇ，Ｉｂが決まれば、出力Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂは温
度に関係なく一義的に決まり、温度変化の影響を考慮し
た色補正は得られない。
温度変化にかかわらず一定値に設定されていることから
来る。すなわち、Ｒ，Ｇ，Ｂの入力信号に対して、出力
されるＲ，Ｇ，Ｂのそれぞれについてこれらの色を組み
合わせて補正係数ａijで補正するというものであるが、
ＬＥＤの温度変化による発光波長の変化分については補
正成分を持たない。したがって、Ｒ，Ｇ，Ｂの入力Ｉ
ｒ，Ｉｇ，Ｉｂが決まれば、出力Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂは温
度に関係なく一義的に決まり、温度変化の影響を考慮し
た色補正は得られない。
【００１０】本発明において解決すべき課題は、ＬＥＤ
の点灯による自己発熱や周囲温度の変化による色再現性
のずれの補正が可能なフルカラーＬＥＤ表示装置を提供
することにある。
の点灯による自己発熱や周囲温度の変化による色再現性
のずれの補正が可能なフルカラーＬＥＤ表示装置を提供
することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤，緑，青の
発光色の発光素子の組み合わせにより１つの画素用のド
ットを形成し、このドットを表示面にマトリックス配列
したフルカラーの表示装置において、前記発光素子の温
度変化の検知信号に基づきそれぞれの色度の変化を導出
する色度変化導出手段と、色度の変化に基づいてホワイ
トバランスを含む色再現性の設定値からのずれを補正す
るための補正カラーレベルを算出する補正カラーレベル
算出手段と、その算出された補正カラーレベルを基に色
度のずれを補正する色補正回路を備えてなることを特徴
とする。
発光色の発光素子の組み合わせにより１つの画素用のド
ットを形成し、このドットを表示面にマトリックス配列
したフルカラーの表示装置において、前記発光素子の温
度変化の検知信号に基づきそれぞれの色度の変化を導出
する色度変化導出手段と、色度の変化に基づいてホワイ
トバランスを含む色再現性の設定値からのずれを補正す
るための補正カラーレベルを算出する補正カラーレベル
算出手段と、その算出された補正カラーレベルを基に色
度のずれを補正する色補正回路を備えてなることを特徴
とする。
【００１２】この構成によれば、発光素子の発熱や外界
の温度の変化の影響を受けない色再現性を得ることがで
きる。
の温度の変化の影響を受けない色再現性を得ることがで
きる。
【００１３】
【発明の実施の形態】請求項１に記載の発明は、赤，
緑，青の発光色の発光素子の組み合わせにより１つの画
素用のドットを形成し、このドットを表示面にマトリッ
クス配列したフルカラーの表示装置において、前記発光
素子の温度変化の検知信号に基づきそれぞれの色度の変
化を導出する色度変化導出手段と、色度の変化に基づい
てホワイトバランスを含む色再現性の設定値からのずれ
を補正するための補正カラーレベルを算出する補正カラ
ーレベル算出手段と、その算出された補正カラーレベル
を基に色度のずれを補正する色補正回路を備えてなるも
のであり、発光素子の点灯時の発熱や外界温度の変化に
よって変化する各発光素子の色度変化を補正して画像表
示するという作用を有する。
緑，青の発光色の発光素子の組み合わせにより１つの画
素用のドットを形成し、このドットを表示面にマトリッ
クス配列したフルカラーの表示装置において、前記発光
素子の温度変化の検知信号に基づきそれぞれの色度の変
化を導出する色度変化導出手段と、色度の変化に基づい
てホワイトバランスを含む色再現性の設定値からのずれ
を補正するための補正カラーレベルを算出する補正カラ
ーレベル算出手段と、その算出された補正カラーレベル
を基に色度のずれを補正する色補正回路を備えてなるも
のであり、発光素子の点灯時の発熱や外界温度の変化に
よって変化する各発光素子の色度変化を補正して画像表
示するという作用を有する。
【００１４】請求項２に記載の発明は、前記色度変化導
出手段は、前記発光素子の温度を検出する温度センサ
と、前記発光素子の温度とその発光色度の関係のデータ
を格納したメモリを備えた制御機器とを含み、前記温度
センサによる検出温度値と前記メモリに格納したデータ
との間の演算により色度変化を導出可能としてなる請求
項１記載のフルカラー表示装置であり、発熱や外観の温
度変化によるＲ，Ｇ，Ｂの各ＬＥＤの設定値からの色度
変化を検出するという作用を有する。
出手段は、前記発光素子の温度を検出する温度センサ
と、前記発光素子の温度とその発光色度の関係のデータ
を格納したメモリを備えた制御機器とを含み、前記温度
センサによる検出温度値と前記メモリに格納したデータ
との間の演算により色度変化を導出可能としてなる請求
項１記載のフルカラー表示装置であり、発熱や外観の温
度変化によるＲ，Ｇ，Ｂの各ＬＥＤの設定値からの色度
変化を検出するという作用を有する。
【００１５】請求項３に記載の発明は、前記補正カラー
レベル算出手段は、色補正のための基準色の輝度と色度
及び請求項２における赤，緑，青の色度とを与えること
により検出すべき基準色を再現するための赤，緑，青の
各輝度を算出する計算手段と、その輝度から色補正用の
カラーレベルを計算し前記制御機器に備える色補正回路
の補正カラーレベル用メモリに転送する手段とを備えて
なる請求項２記載のフルカラー表示装置であり、色度ず
れを補正するための補正カラーレベル算出及び補正カラ
ーレベル用メモリにその補正カラーレベルを転送すると
いう作用を有する。
レベル算出手段は、色補正のための基準色の輝度と色度
及び請求項２における赤，緑，青の色度とを与えること
により検出すべき基準色を再現するための赤，緑，青の
各輝度を算出する計算手段と、その輝度から色補正用の
カラーレベルを計算し前記制御機器に備える色補正回路
の補正カラーレベル用メモリに転送する手段とを備えて
なる請求項２記載のフルカラー表示装置であり、色度ず
れを補正するための補正カラーレベル算出及び補正カラ
ーレベル用メモリにその補正カラーレベルを転送すると
いう作用を有する。
【００１６】請求項４に記載の発明は、前記色補正回路
は、前記カラーレベルを保存する書き換え可能なメモリ
と、前記カラーレベルを用いて入力のカラー信号に対す
る色補正処理機能を持つ色変換回路を備えてなる請求項
３記載のフルカラー表示装置であり、補正カラーレベル
を用いて設定値からの色度ずれを補正するという作用を
有する。
は、前記カラーレベルを保存する書き換え可能なメモリ
と、前記カラーレベルを用いて入力のカラー信号に対す
る色補正処理機能を持つ色変換回路を備えてなる請求項
３記載のフルカラー表示装置であり、補正カラーレベル
を用いて設定値からの色度ずれを補正するという作用を
有する。
【００１７】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。図１は本発明のフルカラーＬＥＤ表示装置の全体構
成を示す概略ブロック図である。
る。図１は本発明のフルカラーＬＥＤ表示装置の全体構
成を示す概略ブロック図である。
【００１８】図１において、本発明のフルカラーＬＥＤ
表示装置は、ビデオディスクや光ディスク等の映像ソー
ス部１に接続された映像データ送出用の送信機２、この
送信機２からのアナログ映像信号をディジタル映像信号
に変換する受信機３、この受信機３からのディジタル映
像信号及び別系統の制御信号が入力される色補正処理部
４、この色補正処理部４からの補正された映像データを
ＬＥＤモジュール用データに変換するインターフェイス
部５、ＬＥＤモジュールを縦横に配列した表示部６、こ
の表示部６の各ＬＥＤのそれぞれの温度を検知する温度
センサ７、温度センサ７からの検知信号が入力され色補
正のためのカラーレベルを導出するための各種演算の実
行と映像ソース部１から温度センサ７までの全ての要素
を制御するための制御機器８とから構成されている。
表示装置は、ビデオディスクや光ディスク等の映像ソー
ス部１に接続された映像データ送出用の送信機２、この
送信機２からのアナログ映像信号をディジタル映像信号
に変換する受信機３、この受信機３からのディジタル映
像信号及び別系統の制御信号が入力される色補正処理部
４、この色補正処理部４からの補正された映像データを
ＬＥＤモジュール用データに変換するインターフェイス
部５、ＬＥＤモジュールを縦横に配列した表示部６、こ
の表示部６の各ＬＥＤのそれぞれの温度を検知する温度
センサ７、温度センサ７からの検知信号が入力され色補
正のためのカラーレベルを導出するための各種演算の実
行と映像ソース部１から温度センサ７までの全ての要素
を制御するための制御機器８とから構成されている。
【００１９】色補正処理部４は表示部６の各ＬＥＤの温
度による色再現性のずれを補正する機能を持ち、表示部
６は赤，緑，青の３個のＬＥＤを１組としたドットを多
数マトリックス配列してこれらのドットをカラー発光の
ための画素としたものである。
度による色再現性のずれを補正する機能を持ち、表示部
６は赤，緑，青の３個のＬＥＤを１組としたドットを多
数マトリックス配列してこれらのドットをカラー発光の
ための画素としたものである。
【００２０】制御機器８は、次の（表２）に示す色度テ
ーブルを演算系に含ませたものである。
ーブルを演算系に含ませたものである。
【００２１】
【表２】
【００２２】この色度テーブルは、段階的なスポットと
した値の温度Ｔ1 ，Ｔ2 ，Ｔ3 ・・・Ｔｎに対応した
赤，緑，青のそれぞれの色度（ｘ，ｙ）をメモリとして
格納したものである。なお、色度（ｘ，ｙ）はＣＩＥ
（国際照明委員会）による色度図の色度座標を示す。そ
して、表示部６に設けた全てのＬＥＤについての温度に
応じた赤，緑，青のそれぞれのＬＥＤの色度が導出され
る。以下、図２のフローに基づいて説明する。
した値の温度Ｔ1 ，Ｔ2 ，Ｔ3 ・・・Ｔｎに対応した
赤，緑，青のそれぞれの色度（ｘ，ｙ）をメモリとして
格納したものである。なお、色度（ｘ，ｙ）はＣＩＥ
（国際照明委員会）による色度図の色度座標を示す。そ
して、表示部６に設けた全てのＬＥＤについての温度に
応じた赤，緑，青のそれぞれのＬＥＤの色度が導出され
る。以下、図２のフローに基づいて説明する。
【００２３】色度テーブルを利用して温度によって変化
する赤，緑，青の色度が導出されると、赤，緑，青，
黄，シアン，マゼンタ，白の基準７色に関して所定の色
度と輝度を得るための赤，緑，青の輝度Ｙｒ，Ｙｇ，Ｙ
ｂを次の式（２）のマトリックス式によって算出する。
する赤，緑，青の色度が導出されると、赤，緑，青，
黄，シアン，マゼンタ，白の基準７色に関して所定の色
度と輝度を得るための赤，緑，青の輝度Ｙｒ，Ｙｇ，Ｙ
ｂを次の式（２）のマトリックス式によって算出する。
【００２４】
【数２】
【００２５】ここで、（ｘｒ，ｙｒ），（ｘｇ，ｙ
ｇ），（ｘｂ，ｙｂ）は（表２）の色度テーブルから導
出した赤，緑，青の色度であり、Ｙｗは所定の白色等の
基準色の輝度である。
ｇ），（ｘｂ，ｙｂ）は（表２）の色度テーブルから導
出した赤，緑，青の色度であり、Ｙｗは所定の白色等の
基準色の輝度である。
【００２６】次に、色度がずれていない初期の輝度Ｙｒ
0 ，Ｙｇ0 ，Ｙｂ0 と式（２）から算出された輝度Ｙ
ｒ，Ｙｇ，Ｙｂの比率を次の式（３）から導出する。
0 ，Ｙｇ0 ，Ｙｂ0 と式（２）から算出された輝度Ｙ
ｒ，Ｙｇ，Ｙｂの比率を次の式（３）から導出する。
【００２７】
【数３】
【００２８】最後に基準７色の各色について、導出され
た上記の比例係数と（表３）のカラーテーブルの初期値
とを乗算し、その結果を色変換回路内の（表３）と同一
フォーマットの色補正用テーブルに制御機器８から送出
してメモリする。
た上記の比例係数と（表３）のカラーテーブルの初期値
とを乗算し、その結果を色変換回路内の（表３）と同一
フォーマットの色補正用テーブルに制御機器８から送出
してメモリする。
【００２９】
【表３】
【００３０】そして、図３に示すように、色補正処理部
４の色変換回路はこのテーブルを参照して入力カラー信
号Ｉｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して色変換を施す。これによ
り、任意の入力カラー信号Ｉｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して、
表示部６のＬＥＤの点灯や外気温度による温度変化に伴
う色度のずれが補正され、表示部６用のＬＥＤ表示用出
力カラー信号Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂが出力される。
４の色変換回路はこのテーブルを参照して入力カラー信
号Ｉｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して色変換を施す。これによ
り、任意の入力カラー信号Ｉｒ，Ｉｇ，Ｉｂに対して、
表示部６のＬＥＤの点灯や外気温度による温度変化に伴
う色度のずれが補正され、表示部６用のＬＥＤ表示用出
力カラー信号Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂが出力される。
【００３１】すなわち、Ｒ，Ｇ，Ｂの色度ずれは、式
（２）におけるｘｒ，ｙｒ，ｘｇ，ｙｇ，ｘｂ，ｙｂの
値の設定値からずれとなり、これに伴ってＹｒ，Ｙｇ，
Ｙｂが変化する。したがって、式（３）からＫｒ，Ｋ
ｇ，Ｋｂの値も補正して変えることができ、結果的に式
（１）から出力Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂを変え、これによって
色度ずれが補正される。
（２）におけるｘｒ，ｙｒ，ｘｇ，ｙｇ，ｘｂ，ｙｂの
値の設定値からずれとなり、これに伴ってＹｒ，Ｙｇ，
Ｙｂが変化する。したがって、式（３）からＫｒ，Ｋ
ｇ，Ｋｂの値も補正して変えることができ、結果的に式
（１）から出力Ｏｒ，Ｏｇ，Ｏｂを変え、これによって
色度ずれが補正される。
【００３２】このように、表示部６の各ＬＥＤについて
の温度を検知してＬＥＤの発光色を補正する制御とする
ので、ＬＥＤの点灯による発熱や外気温度等によって様
々に温度が変化しても、その変化に追従して色補正さ
れ、良好な画像表示が得られる。
の温度を検知してＬＥＤの発光色を補正する制御とする
ので、ＬＥＤの点灯による発熱や外気温度等によって様
々に温度が変化しても、その変化に追従して色補正さ
れ、良好な画像表示が得られる。
【００３３】なお、以上の説明では、発光素子としてＬ
ＥＤの例を挙げたが、例えば有機エレクトロルミネッセ
ンス素子等においても適用できることは無論である。
ＥＤの例を挙げたが、例えば有機エレクトロルミネッセ
ンス素子等においても適用できることは無論である。
【００３４】
【発明の効果】本発明では、発光素子の点灯による自己
発熱や周囲温度の変化によって赤，緑，青の発光色度が
それぞれ変動しても、この色度の変動に追従して色再現
性のずれがないように色度補正できるので、映像品質の
高い表示装置を提供することができる。
発熱や周囲温度の変化によって赤，緑，青の発光色度が
それぞれ変動しても、この色度の変動に追従して色再現
性のずれがないように色度補正できるので、映像品質の
高い表示装置を提供することができる。
【図１】本発明のフルカラーＬＥＤ表示装置の概略の構
成を示すブロック図
成を示すブロック図
【図２】基本７色のカラーレベル算出手順を示すフロー
図
図
【図３】色再現性のずれを補正する色補正装置の構成図
１ 映像ソース部 ２ 送信機 ３ 受信機 ４ 色補正処理部 ５ インターフェイス部 ６ 表示部 ７ 温度センサ ８ 制御機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 9/73 Ｈ０４Ｎ 9/73 Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 赤，緑，青の発光色の発光素子の組み合
わせにより１つの画素用のドットを形成し、このドット
を表示面にマトリックス配列したフルカラーの表示装置
において、前記発光素子の温度変化の検知信号に基づき
それぞれの色度の変化を導出する色度変化導出手段と、
色度の変化に基づいてホワイトバランスを含む色再現性
の設定値からのずれを補正するための補正カラーレベル
を算出する補正カラーレベル算出手段と、その算出され
た補正カラーレベルを基に色度のずれを補正する色補正
回路を備えてなるフルカラー表示装置。 - 【請求項２】 前記色度変化導出手段は、前記発光素子
の温度を検出する温度センサと、前記発光素子の温度と
その発光色度の関係のデータを格納したメモリを備えた
制御機器とを含み、前記温度センサによる検出温度値と
前記メモリに格納したデータとの間の演算により色度変
化を導出可能としてなる請求項１記載のフルカラー表示
装置。 - 【請求項３】 前記補正カラーレベル算出手段は、色補
正のための基準色の輝度と色度及び請求項２における
赤，緑，青の色度とを与えることにより検出すべき基準
色を再現するための赤，緑，青の各輝度を算出する計算
手段と、その輝度から色補正用のカラーレベルを計算し
前記制御機器に備える色補正回路の補正カラーレベル用
メモリに転送する手段とを備えてなる請求項２記載のフ
ルカラー表示装置。 - 【請求項４】 前記色補正回路は、前記カラーレベルを
保存する書き換え可能なメモリと、前記カラーレベルを
用いて入力のカラー信号に対する色補正処理機能を持つ
色変換回路を備えてなる請求項３記載のフルカラー表示
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10279531A JP2000112429A (ja) | 1998-10-01 | 1998-10-01 | フルカラー表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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