JP4890281B2 - パルスアーク溶接制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アーク長と比例関係にない異常電圧を除去した溶接電圧によってアーク長を制御するパルスアーク溶接制御方法に関するものである。
図5は、本発明が対象とする消耗電極パルスアーク溶接における溶接電流Iw及び溶接電圧Vwの波形図である。以下、同図を参照して説明する。
時刻t1〜t2のピーク立上り期間Tup中は、同図(A)に示すように、ベース電流Ibからピーク電流Ipへと上昇する遷移電流が通電し、同図(B)に示すように、ベース電圧Vbからピーク電圧Vpへと上昇する遷移電圧が電極・母材間に印加する。時刻t2〜t3のピーク期間Tp中は、同図(A)に示すように、溶滴移行させるための大電流値のピーク電流Ipが通電し、同図(B)に示すように、ピーク電圧Vpが電極・母材間に印加する。時刻t3〜t4のピーク立下り期間Tdw中は、同図(A)に示すように、ピーク電流Ipからベース電流Ibへと下降する遷移電流が通電し、同図(B)に示すように、ピーク電圧Vpからベース電圧Vbへと下降する遷移電圧が電極・母材間に印加する。時刻t4〜t5のベース期間Tb中は、同図(A)に示すように、溶滴を成長させないための小電流値のベース電流Ibが通電し、同図(B)に示すように、ベース電圧Vbが電極・母材間に印加する。上記の時刻t1〜t5の期間をパルス周期Tfとして繰り返し溶接が行われる。上記のピーク立上り期間Tup及びピーク立下り期間Tdwは、溶接電源の内部及び外部に存在するリアクトル等による場合は0.3ms程度と短時間である。この場合、略矩形波の溶接電流Iw及び溶接電圧Vwとなる。他方、溶接条件によってはピーク立上り期間Tup及びピーク立下り期間Tdwを数ms程度に設定する場合もある。この場合、台形波の溶接電流Iw及び溶接電圧Vwとなる。
同図(A)に示すパルス波形の溶接電流Iwを平均化したのが溶接電流平均値Iavであり、同図(B)に示すように、パルス波形の溶接電圧Vwを平均化したのが溶接電圧平均値Vavである。さらに、同図(B)に示すように、各周期のピーク電圧Vpだけを取り出した平均値がピーク電圧平均値Vpaとなり、各周期のベース電圧Vbだけを取り出した平均値がベース電圧平均値Vbaとなる。
パルスアーク溶接のアーク長制御は、以下のように行われる。以下で説明するアーク長とは見かけのアーク長のことを意味し、見かけのアーク長とは溶接ワイヤ直下の母材までの距離である。この見かけのアーク長が溶接品質と重大な関係にある。したがって、アーク長制御とは一般的に見かけのアーク長制御を意味する。アーク長(見かけのアーク長)と上記の溶接電圧平均値Vavとは略比例関係にあるので、溶接中のアーク長を溶接電圧平均値Vavによって検出することができる。そして、この溶接電圧平均値Vavの検出値が目標値である電圧設定値Vsと略等しくなるように、パルス周期Tf、ピーク期間Tp、ピーク電流Ip又はベース電流Ibの少なくとも1つ以上を変化させて溶接電流平均値Iavを変化させることによって、ワイヤ溶融速度を変化させてアーク長を適正値に制御する。以下の説明においては、フィードバック制御によってパルス周期Tfが変化する場合を例示する。したがって、このアーク長制御では、上記の溶接電圧平均値Vavによってアーク長を正確に検出できることが、良好なアーク長制御の前提条件となる。
ところで、パルスアーク溶接においては、消耗電極である溶接ワイヤと母材とが短絡しその短絡が解除されてアークが再点弧したとき、母材表面の酸化皮膜の不均一に起因するアーク陰極点のふらつき現象が発生したとき等において、異常電圧が溶接電圧Vwに重畳することがある。この異常電圧は、これ以外にも種々の原因によって発生する。
この異常電圧はアーク長とは比例しない電圧であるので、アーク長を検出するためには溶接電圧Vwに重畳した異常電圧を除去する必要がある。この除去のための方法としては、パルス波形の基準電圧波形Vc及び変動幅ΔVcを予め設定し、溶接電圧VwがVc±ΔVcの範囲外になる部分は異常電圧であるとしてカットして制限する従来技術が提案されている。以下、この従来技術について説明する(特許文献1、2参照)。
図6は、上記の基準電圧波形Vcの設定方法を示す図である。まず、溶接ワイヤの種類、送給速度等に応じて、基準ピーク電圧値Vpc、基準ベース電圧値Vbc及び変動幅ΔVcを、実験等によって予め設定する。そして、同図に示すように、ピーク立上り期間Tupの開始時点を0秒とする経過時間tによって、下式のように基準電圧波形Vcが定義される。
0≦t<Tup
Vc=((Vpc−Vbc)/Tup)・t+Vbc (11)式
Tup≦t<Tup+Tp
Vc=Vpc (12)式
Tup+Tp≦t<Tup+Tp+Tdw
Vc=((Vbc−Vpc)/Tdw)・(t−Tup−Tp)+Vpc (13)式
Tup+Tp+Tdw≦t<Tup+Tp+Tdw+Tb
Vc=Vbc (14)式
例えば、同図に示すように、経過時間taにおける溶接電圧検出値がVd1であったとする。経過時間taはTup+Tp≦ta<Tup+Tp+Tdwのときであるので、上記(13)式に代入して、基準電圧波形の中心電圧値Vc1は以下となる。
Vc1=((Vbc−Vpc)/Tdw)・(ta−Tup−Tp)+Vpc
したがって、経過時間taのときの溶接電圧検出値Vd1は、変動幅Vc1±ΔVc内に制限される。すなわち、Vd1≧Vc1+ΔVcのときにはVd1=Vc+ΔVcに制限され、Vd1≦Vc1−ΔVcのときにはVd1=Vc−ΔVcに制限される。このようにして算出された溶接電圧制限値Vftは、異常電圧が略除去されたアーク長に略比例する電圧値となる。
図7は、短絡解除直後のアーク再点弧に伴う異常電圧発生時の電圧波形図である。同図(A)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(B)は基準電圧波形によって異常電圧を除去した後の溶接電圧制限値Vftの時間変化を示す。同図(B)に示すように、溶接電圧Vwは基準電圧波形を中心電圧値Vcとする変動幅Vc±ΔVc内に制限される。この結果、時刻t1〜t2の短絡期間中の溶接電圧制限値Vft=Vc−ΔVcとなり、時刻t2〜t3の異常電圧発生期間中の溶接電圧制限値Vft=Vc+ΔVcとなる。このように、異常電圧を略除去することができる。
図8は、図6で上述した基準電圧波形Vcを自動設定する方法を説明するための溶接電圧制限値Vftの時間変化を示す図である。同図において、現時点は時刻tnであり、第n回目のパルス周期Tf(n)の開始時点である。また、第n−1回目のパルス周期Tf(n-1)におけるピーク期間のみの溶接電圧制限値の平均値がピーク電圧制限値Vpf(n-1)であり、ベース期間のみの溶接電圧制限値の平均値がベース電圧制限値Vbf(n-1)である。同様に、第n−m回目のパルス周期Tf(n-m)におけるピーク期間のみの溶接電圧制限値の平均値がピーク電圧制限値Vpf(n-m)であり、ベース期間のみの溶接電圧制限値の平均値がベース電圧制限値Vbf(n-m)である。
時刻tnにおいて、上記の第(n-1)〜第(n-m)回目のピーク電圧制限値Vpfを入力として、下式のようにピーク電圧移動平均値Vpr(n)を算出する。
Vpr(n)=(Vpf(n-1)+…+Vpf(n-m))/m (21)式
同様に、時刻tnにおいて、上記の第(n-1)〜第(n-m)回目のベース電圧制限値Vbfを入力として、下式のようにベース電圧移動平均値Vbr(n)を算出する。
Vbr(n)=(Vbf(n-1)+…+Vbf(n-m))/m (22)式
そして、上述した(11)〜(14)式において、基準ピーク電圧値Vpcに上記のピーク電圧移動平均値Vprを代入し、かつ、基準ベース電圧値Vbcに上記のベース電圧移動平均値Vbrを代入すると、下式のように第n回目のパルス周期Tf(n)期間中の基準電圧波形が自動設定される。
0≦t<Tup
Vc(n)=((Vpr(n)−Vbr(n))/Tup)・t+Vbr(n) (31)式
Tup≦t<Tup+Tp
Vc(n)=Vpr(n) (32)式
Tup+Tp≦t<Tup+Tp+Tdw
Vc(n)=((Vbr(n)−Vpr(n))/Tdw)・(t−Tup−Tp)+Vpr(n) (33)式
Tup+Tp+Tdw≦t<Tup+Tp+Tdw+Tb
Vc(n)=Vbr(n) (34)式
上述したように、パルス周期の開始時点ごとに、上記のピーク電圧移動平均値Vpr及びベース電圧移動平均値Vbrを算出し、上記(31)式〜(34)式によって基準電圧波形が自動設定される。上記において、ピーク電圧移動平均値Vprを算出するときに、ピーク電圧制限値Vpfを重み付け移動平均して算出してもよい。同様に、ベース電圧移動平均値Vbrを算出するときに、ベース電圧制限値Vbfを重み付け移動平均して算出してもよい。また、移動平均する期間の長さは、過去数周期〜数十周期程度に設定する。
特開2003−311409号公報 特開2006−68784号公報
アルゴンガス、ヘリウム等の不活性ガスと炭酸ガスとの混合ガスを使用して鉄鋼材料を溶接するパルスマグ溶接及び不活性ガス100%でアルミニウム材料を溶接するパルスミグ溶接においては、図7に示すように、パルス周期Tfの一部の期間又は2周期程度にまたがった期間に異常電圧が重畳することが多い、このような異常電圧に対しては従来技術の異常電圧除去方法によって異常電圧を略除去することができ、良好なパルスアーク溶接を行うことができる。
他方、不活性ガス100%を使用してステンレス鋼、インコネル等の鉄鋼系材料を溶接する場合、母材表面上に酸化皮膜が極端に少ないために、酸化皮膜のあるところに形成されやすいという性質を有する陰極点が溶接ワイヤ直下から大きく離れた位置に酸化被膜を求めて瞬間的に移動して形成される現象が生じることがある。一度大きく離れた位置に陰極点が形成されると、その位置で陰極点が安定してしまい、数百ms〜数秒間は陰極点が溶接ワイヤ直下に戻ってこない現象が発生する。このような状態では、溶接電圧Vwは溶接ワイヤ直下から母材までの距離であるアーク長とは比例せず、電圧が大きく持ち上がった異常電圧(以下、長期間異常電圧という)になる。以下、図を参照してこの長期間異常電圧が発生したときの従来技術の課題について説明する。
図9は、上述した長期間異常電圧が発生したときの溶接電圧Vw及び溶接電圧制限値Vftの時間変化を示す。同図において、時刻t1〜t2の期間、陰極点がワイヤ直下から大きく離れた位置に数百msの間突然形成されて、長期間異常電圧が発生している場合である。同図(A)に示すように、時刻t1〜t2の期間中、パルス波形の溶接電圧Vwは電圧値が持ち上げられた波形になっている。同図において、斜線で囲まれた四角は基準電圧波形の中心電圧値Vc及び変動幅Vc±ΔVcを模式的に示している。各パルス周期の溶接電圧Vwはこの変動幅Vc±ΔVc内に制限されて、同図(B)に示す溶接電圧制限値Vftが生成される。同図では、説明を分かりやすくするために、パルス波形が矩形波の場合を例示する。台形波の場合でも同様である。以下、同図を参照して、説明する。
パルス周期Tf(1)中は、同図(A)に示すように、溶接電圧Vwには異常電圧は重畳しておらず基準電圧波形からの変動幅Vc±ΔVc内にあるので、同図(B)に示すように、溶接電圧制限値Vftは溶接電圧Vwと等しくなる。パルス周期Tf(2)において上述した長期間異常電圧が発生するために、同図(A)に示すように、溶接電圧Vwは全体的に電圧が持ち上がり変動幅の上限値Vc+ΔVcを超えた波形になっている。このために、同図(B)に示すように、溶接電圧制限値Vftは変動幅の上限値Vc+ΔVcに制限される。このときの基準電圧波形の中心電圧値Vcはパルス周期Tf(1)のときと略同一である。
パルス周期Tf(3)においても、同図(A)に示すように、長期間異常電圧が発生した状態であるので、同図(B)に示すように、溶接電圧制限値Vftは変動幅の上限値Vc+ΔVcに制限される。また、この周期における基準電圧波形の中心電圧値Vcは、過去所定周期の溶接電圧制限値Vftの移動平均値によって算出されるので、前周期よりも大きくなる。同様に、パルス周期Tf(4)においても、溶接電圧制限値Vftは前周期よりも大きくなり、基準電圧波形の中心電圧値Vcも大きくなる。長期間異常電圧が発生している間(時刻t1〜t2の間)、この状態が続くことになる。
この長期間異常電圧が発生した時点では、陰極点が離れた位置に移動しただけであり、アーク長(見かけのアーク長)は適正状態のままであるのでアーク長に比例する電圧波形は、パルス周期Tf(1)の電圧波形と同じである。しかし、上述したように、溶接電圧制限値Vft及び中心電圧値Vcは徐々に大きくなるために、長期間異常電圧発生期間が数百ms〜数秒間も継続すると溶接電圧制限値Vftは異常電圧で持ち上がった溶接電圧Vwと変わらなくなる。この結果、フィードバック信号である溶接電圧制限値の平均値Vfaが次第に大きくなるために、パルス周期も次第に長くなり、アーク量は適正値よりも短くなり、溶接状態は不安定になる。
そこで、本発明では、長期間異常電圧が発生しても異常電圧を除去して安定した溶接状態を維持することができるパルスアーク溶接制御方法を提供する。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、ピーク電流及びベース電流を1周期とするパルス波形の溶接電流をアークに通電すると共に、消耗電極と母材との間のパルス波形の溶接電圧を検出しこの溶接電圧検出値をパルス波形の基準電圧波形からの所定変動幅内で制限して溶接電圧制限値を算出し、前記基準電圧波形は前記溶接電圧制限値を移動平均して生成した電圧波形に自動的に更新し、前記溶接電圧制限値を平均化した溶接電圧制限平均値が予め定めた電圧設定値と略等しくなるように溶接電源の出力を制御するパルスアーク溶接制御方法において、
前記溶接電圧検出値の平均値を算出し、この溶接電圧平均値の上昇率が基準上昇率に達したときは前記基準電圧波形の更新を中断し、その後に前記溶接電圧平均値の減少率が基準減少率に達したときは前記基準電圧波形の更新を再開する、ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法である。
また、第2の発明は、前記基準電圧波形の更新の中断を、前記変動幅を0に変化させることによって等価的に行う、ことを特徴とする第1の発明記載のパルスアーク溶接制御方法である。
上記第1の発明によれば、溶接電圧平均値の上昇率が基準上昇率に達した時点から減少率が基準減少率に達するまでの期間中は、基準電圧波形の中心電圧値の更新を中断することによって、長期間異常電圧を略除去することができる。このために、長期間異常電圧が発生しても見掛けのアーク長を適正値に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
上記第2の発明によれば、溶接電圧平均値の上昇率が基準上昇率に達した時点から減少率が基準減少率に達するまでの期間中は、基準電圧波形の変動幅を0にすることによって、長期間異常電圧を略除去することができる。このために、長期間異常電圧が発生しても見掛けのアーク長を適正値に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るパルスアーク溶接制御方法を示す電圧波形図である。同図(A)は溶接電圧Vwを示し、同図(B)は溶接電圧平均値Vavの微分値Bvを示し、同図(C)は溶接電圧制限値Vftを示す。同図は上述した図9と対応しており、時刻t1〜t2の間は長期間異常電圧が発生している。同図(A)に示すように、各パルス波形の上に記載した数字(1)〜(7)は、パルス周期Tf(1)〜パルス周期Tf(7)を表している。また、同図(C)に示す斜線の四角は、基準電圧波形の中心電圧値Vcからの変動幅Vc±ΔVcを示す。同図はパルス波形が矩形波の場合であるが、台形波の場合も同様である。以下、同図を参照して説明する。
同図(A)に示すように、溶接電圧平均値Vavは、溶接電圧Vwを移動平均した値である。また、同図(B)に示す溶接電圧平均微分値Bvは、溶接電圧平均値Vavを微分した値(Bv=G・dVav/dt、Gは増幅率)であり、溶接電圧平均値Vavが上昇するときは正の値になり、減少するときは負の値になる。
パルス周期Tf(1)においては、同図(A)に示すように、異常電圧は発生しておらず安定した溶接状態にあり、同図(C)に示すように、溶接電圧制限値Vftは、溶接電圧Vwが基準電圧波形の中心電圧値Vcからの変動幅Vc±ΔVc内にあるので溶接電圧Vwと等しくなる。
パルス周期Tf(2)において、同図(A)に示すように、長期間異常電圧が発生して電圧が持ち上げられた波形になる。この周期における基準電圧波形の中心電圧値Vcは、前周期までの溶接電圧制限値Vftが変動幅Vc±ΔVc内にあるので、前周期と略同一になる。そして、溶接電圧Vwが変動幅の上限値Vc+ΔVcを越えているので、溶接電圧制限値Vftは、変動幅の上限値Vc+ΔVcに制限された波形となる。
パルス周期Tf(2)中の時刻t12において、同図(B)に示すように、溶接電圧平均微分値Bvが予め定めた基準上昇率Bt1に達すると、基準電圧波形の移動平均による更新を中断する。したがって、次のパルス周期Tf(3)の基準電圧波形はパルス周期Tf(2)と同一となる。このために、同図(C)に示すように、パルス周期Tf(3)における溶接電圧制限値Vftは、前周期と同一となる。同様に、パルス周期Tf(4)〜(5)における溶接電圧制限値Vftはパルス周期Tf(2)と同一となる。この結果、時刻t1〜t2の
長期間異常電圧発生期間中、溶接電圧制限値Vftは異常電圧が除去された波形になるので、アーク長(見かけのアーク長)はパルス周期Tf(1)のときと同様に適正な値を維持することができる。
パルス周期Tf(6)において、長期間異常電圧の発生は終了して陰極点がワイヤ直下に復帰するので、同図(A)に示すように、溶接電圧Vwは正常値に減少する。このパルス周期Tf(6)における基準電圧波形はまだ更新が中断されたままであるために、パルス周期Tf(2)と同一のままである。しかし、溶接電圧Vwが変動幅Vc±ΔVc内にあるために、同図(C)に示すように、溶接電圧制限値Vftは溶接電圧Vwと等しくなる。
パルス周期Tf(6)中において、同図(B)に示すように、溶接電圧平均微分値Bvが基準減少率Bt2に達した時点t12から基準電圧波形の更新を再開する。このために、パルス周期Tf(7)において、基準電圧波形の中心電圧値Vcの移動平均による更新が再開される。移動平均は、長期間異常電圧発生期間中のパルス周期を使用せずにパルス周期Tf(2)以前の所定周期で行っても良いし、パルス周期Tf(6)以前の所定周期によって行っても良い。このパルス周期Tf(7)以降の動作は従来技術と同一である。
図2は、実施の形態1に係るパルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、商用交流電源(3相200V等)を入力として、後述する電流誤差増幅信号Eiに従って、インバータ制御、チョッパ制御等の出力制御を行い、溶接に適した溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。溶接ワイヤ1は、ワイヤ送給装置の送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を通って送給されて、母材2との間でアーク3が発生する。
電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、溶接電圧検出信号Vdを出力する。溶接電圧平均値算出回路VAVは、この溶接電圧検出信号Vdを所定周期(1〜十数周期)で移動平均して溶接電圧平均値信号Vavを出力する。微分回路BVは、この溶接電圧平均値信号Vavを微分して溶接電圧平均微分値信号Bvを出力する。比較回路CPは、図1(B)に示すように、この溶接電圧平均微分値信号Bvが基準上昇率Bt1に達するとHighレベルにセットされ、その後基準減少率に達するとLowレベルにリセットされる比較信号Cpを出力する。すなわち、この比較信号CpがHighレベルの期間は長期間異常電圧が発生している期間に略相当する。
溶接電圧制限移動平均値算出回路VRAは、後述する溶接電圧制限値信号Vft、後述する経過時間信号St及び上記の比較信号Cpを入力として、図8で上述したように、比較信号CpがLowレベルのときは溶接電圧制限値信号Vftを移動平均してピーク電圧移動平均値信号Vpr及びベース電圧移動平均値信号Vbrを更新し、比較信号CpがHighレベルのときは更新を中断して出力する。基準電圧波形生成回路VCは、上述したように、これらのピーク電圧移動平均値信号Vpr及びベース電圧移動平均値信号Vbrによって自動設定された基準電圧波形を生成し、後述する経過時間信号Stに対応する中心電圧値信号Vcを出力する。したがって、上記の比較信号CpがLowレベルのとき(長期間異常電圧が発生していないとき)は、上記の中心電圧値信号Vcはパルス周期ごとに更新され、Highレベルのとき(長期間異常電圧が発生しているとき)は、更新は中断される。
変動幅設定回路ΔVCは、予め定めた変動幅信号ΔVcを出力する。制限フィルタ回路FTは、上記の溶接電圧検出信号Vdを入力として、上記の中心電圧値からの変動幅Vc±ΔVc内に制限して、溶接電圧制限値信号Vftを出力する。平均値算出回路VFAは、上記の溶接電圧制限値信号Vftを入力として平均値を算出し、溶接電圧制限平均値信号Vfaを出力する。
電圧設定回路VSは、予め定めた電圧設定信号Vsを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の溶接電圧制限平均値信号Vfaと電圧設定信号Vsとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。電圧・周波数変換回路V/Fは、上記の電圧誤差増幅信号Evの値に比例した周波数に変換し、その周波数(パルス周期)ごとに短時間Highレベルとなるパルス周期信号Tfを出力する。経過時間計数回路STは、上記のパルス周期信号TfがHighレベルに変化した時点(ピーク立上り期間の開始時点)からの経過時間を計数して、経過時間信号Stを出力する。
ピーク電流設定回路IPSは、予め定めたピーク電流設定信号Ipsを出力する。ベース電流設定回路IBSは、予め定めたベース電流設定信号Ibsを出力する。電流制御設定回路ISCは、上記の経過時間信号Stを入力として、ピーク立上り期間Tup中は上記のベース電流設定信号Ibsから上記のピーク電流設定信号Ipsへと上昇する電流制御設定信号Iscを出力し、その後のピーク期間Tp中は上記のピーク電流設定信号Ipsを電流制御設定信号Iscとして出力し、その後のピーク立下り期間Tdw中は上記のピーク電流設定信号Ipsから上記のベース電流設定信号Ibsへと下降する電流制御設定信号Iscを出力し、その後のベース期間Tb中は上記のベース電流設定信号Ibsを電流制御設定信号Iscとして出力する。電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Iscと電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。上記ブロックにより、上記の電流制御設定信号Iscに相当する図5で上述した溶接電流Iwが通電する。
上述した実施の形態1によれば、溶接電圧平均値の微分値が基準上昇率に達した時点から基準減少率に達するまでの期間中は、基準電圧波形の中心電圧値の更新を中断することによって、長期間異常電圧を略除去することができる。このために、長期間異常電圧が発生しても見掛けのアーク長を適正値に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2に係るパルスアーク溶接制御方法を示す電圧波形図である。同図(A)は溶接電圧Vwを示し、同図(B)は溶接電圧平均値Vavの微分値Bvを示し、同図(C)は溶接電圧制限値Vftを示す。同図は上述した図1と対応しており、時刻t1〜t2の間は長期間異常電圧が発生している。同図(A)に示すように、各パルス波形の上に記載した数字(1)〜(7)は、パルス周期Tf(1)〜パルス周期Tf(7)を表している。また、同図(C)に示す斜線の四角は、基準電圧波形の中心電圧値Vcからの変動幅Vc±ΔVcを示す。以下、同図を参照して上述した図1と異なる点について説明する。
同図(B)に示すように、溶接電圧平均微分値Bvが基準上昇率Bt1に達する時刻t11から基準減少率Bt2に達する時刻t12までの期間中は、図1で上述した実施の形態1では、基準電圧波形の中心電圧値Vcの更新を中断する。これに対して、本実施の形態では、同図(C)に示すように、基準電圧波形の中心電圧値Vcの更新は継続するが、変動幅ΔVc=0に一時的にセットする。これによって、パルス周期Tf(2)〜(5)における長期間異常電圧は除去されて、正常値の溶接電圧制限値Vftになる。この結果、長期間異常電圧が発生しているときも、アーク長(見かけのアーク長)を適正値に維持することができる。
図4は、上述した実施の形態2に係るパルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図において上述した図2と同一のブロックには同一符号をふしてそれらの説明は省略する。以下、同図を参照して、図2とは異なる点線で示すブロックについて説明する。
第2 変動幅設定回路ΔVC2は、比較信号CpがLowレベルのとき(長期間異常電圧が発生していないとき)は予め定めた値の変動幅信号ΔVcを出力し、Highレベルのとき(長期間異常電圧が発生しているとき)はその値を0にして変動幅信号ΔVcを出力する。
上述した実施の形態2によれば、溶接電圧平均値の微分値が基準上昇率に達した時点から基準減少率に達するまでの期間中は、基準電圧波形の変動幅を0にすることによって、長期間異常電圧を略除去することができる。このために、長期間異常電圧が発生しても見掛けのアーク長を適正値に維持することができ、良好な溶接品質を得ることができる。
上述した実施の形態1〜2では、溶接電圧Vwの平均値Vavを微分しているが、ピーク電圧又はベース電圧を微分しても良い。また、溶接電圧平均値Vavが基準値よりも大きい期間を長期間異常電圧の発生期間として判別しても良い。
本発明の実施の形態1に係るパルスアーク溶接制御方法を示す電圧波形図である。 本発明の実施の形態1に係るパルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るパルスアーク溶接制御方法を示す電圧波形図である。 本発明の実施の形態2に係るパルスアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。 従来技術における消耗電極パルスアーク溶接の溶接電流Iw及び溶接電圧Vwの波形図である。 従来技術における基準電圧波形Vcの設定方法を示す図である。 従来技術における短絡解除直後のアーク再点弧に伴う異常電圧発生時の電圧波形図である。 図6で上述した基準電圧波形Vcを自動設定する方法を説明するための溶接電圧制限値Vftの時間変化を示す図である。 従来技術の課題を説明するための長期間異常電圧が発生したときの電圧波形図である。
符号の説明
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
Bt1 基準上昇率
Bt2 基準減少率
BV 微分回路
Bv 溶接電圧平均微分値(信号)
CP 比較回路
Cp 比較信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FT 制限フィルタ回路
Iav 溶接電流平均値
Ib ベース電流
IBS ベース電流設定回路
Ibs ベース電流設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Ip ピーク電流
IPS ピーク電流設定回路
Ips ピーク電流設定信号
ISC 電流制御設定回路
Isc 電流制御設定信号
Iw 溶接電流
PM 電源主回路
ST 経過時間計数回路
St 経過時間信号
ta 経過時間
Tb ベース期間
Tdw ピーク立下り期間
Tf パルス周期(信号)
Tp ピーク期間
Tup ピーク立上り期間
V/F 電圧・周波数変換回路
VAV 溶接電圧平均値算出回路
Vav 溶接電圧平均値(信号)
Vb ベース電圧
Vba ベース電圧平均値
Vbc 基準ベース電圧値
Vbf ベース電圧制限値
Vbr ベース電圧移動平均値(信号)
VC 基準電圧波形生成回路
Vc 基準電圧波形の中心電圧値(信号)
VD 電圧検出回路
Vd 溶接電圧検出信号
VFA 平均値算出回路
Vfa 溶接電圧制限平均値(信号)
Vft 溶接電圧制限値(信号)
Vp ピーク電圧
Vpa ピーク電圧平均値
Vpc 基準ピーク電圧値
Vpf ピーク電圧制限値
Vpr ピーク電圧移動平均値(信号)
VRA 溶接電圧制限移動平均値算出回路
VS 電圧設定回路
Vs 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
ΔVC 変動幅設定回路
ΔVc 変動幅(信号)
ΔVC2 第2変動幅設定回路

Claims (2)

  1. ピーク電流及びベース電流を1周期とするパルス波形の溶接電流をアークに通電すると共に、消耗電極と母材との間のパルス波形の溶接電圧を検出しこの溶接電圧検出値をパルス波形の基準電圧波形からの所定変動幅内で制限して溶接電圧制限値を算出し、前記基準電圧波形は前記溶接電圧制限値を移動平均して生成した電圧波形に自動的に更新し、前記溶接電圧制限値を平均化した溶接電圧制限平均値が予め定めた電圧設定値と略等しくなるように溶接電源の出力を制御するパルスアーク溶接制御方法において、
    前記溶接電圧検出値の平均値を算出し、この溶接電圧平均値の上昇率が基準上昇率に達したときは前記基準電圧波形の更新を中断し、その後に前記溶接電圧平均値の減少率が基準減少率に達したときは前記基準電圧波形の更新を再開する、ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法。
  2. 前記基準電圧波形の更新の中断を、前記変動幅を0に変化させることによって等価的に行う、ことを特徴とする請求項1記載のパルスアーク溶接制御方法。
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