JP4889931B2 - 燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法 - Google Patents

燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法 Download PDF

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本発明は燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法に関し、特に燃料電池に導入する燃料ガスの漏洩があった場合に漏洩した燃料ガスを迅速に希釈し得る燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法に関するものである。
燃料電池は水素に富む燃料ガスと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入し、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電する装置である。上述のように燃料電池に導入する燃料ガスには水素が豊富に含まれるが、燃料ガスとして純水素が用いられる場合もある。一般に、水素の空気中における爆発限界は4〜75体積%であることが知られている。このような燃料ガスが万一漏れても爆発しないようにすることは安全上重要である。この安全対策として、燃料電池及びその周辺要素を収納した燃料電池パッケージの排気部付近に可燃ガス(燃料ガス)漏洩検知手段を設け、この可燃ガス漏洩検知手段からの可燃性ガス検知信号に基づきパッケージ内の換気風量を増加させるように制御する制御装置を備えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−31436号公報(段落0012等)
しかし、可燃ガス配管が複雑に入り組んでいるパッケージ型燃料電池システムに可燃ガス漏洩検知手段からの信号に基づき換気風量を制御する安全対策を講じた場合は、可燃ガスの漏洩個所と可燃ガス漏洩検知手段の設置位置との関係によって可燃ガスの検知遅れが生じ、ひいては換気風量の増加に遅れが生じるおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑み、万一燃料電池に導入する燃料ガスの漏洩があった場合に、漏洩した燃料ガスを迅速に希釈し得る燃料電池ユニット及び燃料電池ユニットの運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃料電池ユニットは、例えば図1に示すように、水素に富む燃料ガスgを導入して発電する燃料電池13と;燃料電池13を収容し、吸気口16aと排気口16bとを有するケース16と;ケース16の内部を換気する換気ファン14と;燃料電池13に導入する燃料ガスgの流量を検知して検知した燃料ガスgのすべてが漏れたと仮定して排気口16bから排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように換気ファン14で換気する風量を制御する制御装置15とを備える。
このように構成すると、燃料電池に導入する燃料ガスの流量に応じて換気ファンで換気する風量を制御するので、万一燃料ガスの漏洩があった場合に漏洩した燃料ガスを迅速に希釈することができる。また、燃料電池の低出力時には換気風量が少なくなるので、燃料電池が過度に冷却されることがない。
上述のように、請求項に記載の発明に係る燃料電池ユニットは、例えば図1に示すように、制御装置15は、燃料電池13に導入する燃料ガスgのすべてが漏れたと仮定して排気口16bから排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように風量を制御するように構成されている。
このように構成すると、排気口から排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように風量を制御するので、燃料ガスが漏れた場合でも燃料ガス中の水素が爆発することがない。
また、請求項3に記載の発明に係る燃料電池ユニットは、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池ユニット1において、制御装置15は、換気ファン14の回転数制御及び複数台の換気ファン14の台数制御の少なくとも一方の制御を行うように構成されている。
このように構成すると、換気ファンの動力を削減することができる。また、複数台の換気ファンの台数制御を行った場合は、換気ファンの寿命を延ばすことができる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係る燃料電池ユニットの運転方法は、水素に富む燃料ガスを導入して発電する燃料電池がケースに収容された燃料電池ユニットを運転する方法であって;燃料電池に導入する燃料ガスの流量を検知する工程と;検知した燃料ガスのすべてが漏れたと仮定してケースから排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように燃料電池ユニットの内部を換気する工程とを備える。
このように構成すると、検知した燃料ガスの流量に応じた風量で燃料電池ユニットの内部を換気するので、万一燃料ガスの漏洩があった場合に漏洩した燃料ガスを迅速に希釈することができる。また、燃料電池の低出力時には換気風量が少なくなるので、燃料電池が過度に冷却されることがない。
本発明によれば、燃料電池に導入する燃料ガスの流量を検知して検知した燃料ガスのすべてが漏れたと仮定して前記排気口から排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように換気する風量を制御するので、万一燃料ガスの漏洩があった場合に漏洩した燃料ガスを迅速に希釈することができると共に、燃料ガス中の水素が爆発することがない
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、図1中、破線は制御信号を表す。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料電池ユニット1の概略構成を説明する模式的断面図である。燃料電池ユニット1は、原料燃料供給装置11と、燃料処理装置12と、燃料電池13と、換気ファン14と、制御装置15とを備えている。
原料燃料供給装置11は、燃料ガスgの原料である原料燃料mを燃料処理装置12に供給する装置である。原料燃料mには、典型的には、都市ガス、LPG、消化ガス、メタノール等の気体の原料燃料や、GTL(Gas to Liquid)や灯油等の液体の原料燃料が用いられる。原料燃料供給装置11は、燃料処理装置12の改質触媒の硫黄被毒を避けるために原料燃料mから硫黄分を除去する脱硫器を備えている。また、原料燃料供給装置11は、原料燃料mを燃料処理装置12に送るためのブロワ又はポンプを備えている。原料燃料mが気体の場合はブロワが、液体の場合はポンプが用いられる。さらに、原料供給装置11は、原料燃料mが液体の場合は、ポンプの下流側に気化器を備えるように構成されている。原料供給装置11は、原料燃料mを貯留するタンクを備えていてもよい。タンクを備えない場合は、外部の貯蔵タンクから原料燃料mを導入するように構成されている。
燃料処理装置12は、原料燃料mを導入し改質して水素に富む燃料ガスgを生成する装置である。「水素に富む燃料ガス」とは、水素を40体積%以上、典型的には80体積%程度含むガスである。燃料処理装置12は、原料燃料供給装置11から送られてくる原料燃料mを導入し、改質剤としての改質用水を加え、原料燃料mを改質して生成された燃料ガスgを燃料電池13に供給するように構成されている。燃料処理装置12は、改質触媒充填層を備えており、原料燃料mの水蒸気改質反応を促進させるように構成されている。水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、燃料処理装置12は、改質に必要な改質熱を供給するための燃焼部を有している。燃焼部はバーナーを有し、可燃燃料と空気とを導入し燃焼して改質熱を得ることができるように構成されている。可燃燃料には、原料燃料mや燃料電池13から排出される水素を含有するアノードオフガスが用いられる。
燃料電池13は、水素に富む燃料ガスgと酸素を含有する酸化剤ガスとを導入し、燃料ガスg中の水素と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電する装置である。燃料電池13は、典型的には固体高分子型燃料電池である。固体高分子型燃料電池は、電解質である固体高分子膜を燃料極と空気極とで挟み、これをさらにセパレータで挟んで単層のセルが構成されている、この単層のセルが複数積層されて燃料電池13本体が構成されている。燃料極と空気極とは外部電気回路によって接続されている。燃料極には燃料ガスgが導入され、空気極には酸化剤ガスが導入されて電気化学的反応が行われて発電し、熱と水分を発生するように構成されている。反応後の燃料ガスgはアノードオフガスとして燃料極から排出され、反応後の酸化剤ガスは生成された水分と共にカソードオフガスとして空気極から排出される。上述のように、燃料極から排出されたアノードオフガスは、燃料処理装置12の燃焼部で燃焼される可燃燃料として利用される。燃料電池13は、発電電力を段階的に増減することができるように構成されている。燃料電池13と制御装置15との間には信号ケーブルが敷設されており、燃料電池13の発電電力を信号として制御装置15に送信することができるように構成されている。
燃料電池13の燃料極と燃料処理装置12とは制御弁19が配置された流路で接続されており、燃料処理装置12で生成された燃料ガスgを燃料電池13の燃料極に供給することができるように構成されている。制御弁19は、典型的には電動二方弁である。制御弁19と制御装置15との間には信号ケーブルが敷設されており、制御弁19は制御装置15からの信号を受信して弁の開度を調節することができるように構成されている。
換気ファン14は、典型的には有圧扇である。換気ファン14を起動することにより、燃料電池ユニット1内の空気を入れ換えることができるように構成されている。換気ファン14は、制御装置15に設置された換気ファン用のインバータにより、回転数を調整することができるように構成されている。燃料電池ユニット1内の抵抗に変動がなければ、換気風量は換気ファン14の回転数に比例する。なお、換気ファン14は複数台設置してもよい。
制御装置15は、燃料電池13から発電電力の信号を受信して、その発電電力を得るために必要な燃料ガスgの流量を割り出し、割り出した燃料ガスgの流量に応じた風量で燃料電池ユニット1内を換気するように換気ファン14の運転を制御する装置である。なお、所定の発電電力を得るために必要な燃料ガスgの流量を割り出すことが燃料ガスgの流量を検知することに相当する。換気ファン14の制御は、インバータによる回転数制御が行われる。換気ファン14が複数台設置される場合は台数制御としてもよく、回転数制御と台数制御を併用してもよい。燃料ガスgの流量に応じた風量とは、燃料ガスgの流量が増加すれば換気する風量も増やし、燃料ガスgの流量が減少すれば換気する風量も減らすことを意味する。換気する風量は、燃料ガスgのすべてが漏れたと仮定して、燃料ガス中の水素が爆発限界下限未満となる風量である。一般に、空気中における水素の爆発限界は4〜75体積%である。したがって、換気風量は、燃料ガスgのすべてが漏れたと仮定して、空気中における水素が4体積%未満となる風量であり、好ましくは空気中における水素が2体積%以下となる風量である。
燃料電池ユニット毎に定まる、燃料電池13の発電電力と、所定の発電電力を得るために必要な燃料ガスgの流量と、燃料ガスg中の水素を爆発限界下限未満に希釈するのに必要な換気量との関係は試運転等により予め求められており、これが例えば図2に示すようなテーブルとして制御装置15に記憶されている。本実施の形態では、燃料ガスg中に水素が80体積%含まれているものとして、空気中に占める水素の割合を2体積%以下になるように換気量を決定している。換気量は、(燃料ガスgの流量)×0.8÷0.02の式によって求まる。なお、燃料ガスgに純水素を用いる場合は、原料燃料mを改質した場合に比べて燃料ガスg中の水素含有率が高いため、換気量を増加させる必要がある。この場合の換気量は、(燃料ガスgの流量)÷0.02の式によって求まる。図2中のファン回転数及び電流は、設置される換気ファン14の特性によって定まる。
上述の、原料燃料供給装置11、燃料処理装置12、燃料電池13、換気ファン14、制御装置15はケース16に収容されている。ケース16には、燃料電池ユニット1を据え付けたときに下部となる一側面に、吸気口16aが設けられている。また、ケース16には、燃料電池ユニット1を据え付けたときに上部となる、吸気口16aのほぼ対角線(吸気口16aからの距離が遠くなる箇所)の一側面に、排気口16bが設けられている。燃料電池ユニット1は、吸気口16aから外気を導入し、内部の気体を排気口16bから排出するように構成されている。吸気口16aと排気口16bとがほぼ対角線上に設けられていることにより、燃料電池ユニット1内に導入された外気がショートサーキットすることがない。
なお、燃料電池ユニット1内に警報発報用の水素検知器18を設置してもよい。水素検知器18が設置される場合は、水素検知器18と制御装置15との間には信号ケーブルが敷設される。また、水素検知器18は水素の漏洩を検知すると制御装置15に信号を送信することができるように構成するとよい。また、水素検知器18からの信号を受信した制御装置15は、不図示の警報器に信号を送信し、警報を発することができるように構成するとよい。
続いて、図1を参照して燃料電池ユニット1の作用について説明する。
原料燃料供給装置11は、内部又は外部のタンクに貯蔵されている原料燃料mを脱硫器で脱硫した後、ブロワ又はポンプで燃料処理装置12に圧送する。燃料処理装置12では、供給された原料燃料mと、別に導入した改質用水とを改質触媒充填層に導き、燃焼部から改質熱を得て水蒸気改質反応が行われる。原料燃料mにメタンを用いた場合の改質反応は、次のように表される。
CH + HO → 3H + CO
3H + CO + HO → 4H + CO
なお、燃料電池13の電極触媒の被毒防止の観点から、一酸化炭素を低減させている。
燃料処理装置12で生成された水素に富む燃料ガスgは、燃料電池13に供給される。燃料電池13は、燃料ガスgと酸化剤ガスとしての空気とを導入し、燃料ガスg中の水素と酸化剤ガス中の酸素との電気化学的反応により発電する。また、電気化学的反応により熱が発生し、水分が生成される。電気化学的反応により発生する熱及び水分は発電電力に比例する。電気化学的反応は、燃料極側では次の反応が行われる。
2H → 4H + 4e
また、空気極側では次の反応が行われる。
+ 4H + 4e → 2H
燃料極側の電子が外部電気回路を通って空気極側に移動する際に電力を得ることができる。燃料極側の水素イオンは固体高分子膜を通過して空気極側に移動し、酸素と結合して水分が発生する。
図2に示すように、燃料電池13の発電電力と消費する燃料ガスgの流量とは比例関係にある。制御装置15は、外部から要求される発電電力からその発電電力を得るために必要な燃料ガスgの流量を割り出し(検知し)、燃料電池13の発電電力に対応した燃料ガスgが燃料電池13に供給されるように、制御弁19に信号を送信して制御弁19の開度を制御する。また、制御装置15は、換気ファン14に信号を送信して換気風量を制御する。
燃料電池13に燃料ガスgが導入されると、連動して換気ファン14が起動する。換気ファン14が起動すると、吸気口16aから燃料電池ユニット1内に外気が取り込まれ、排気口16bから燃料電池ユニット1内の気体が排出される。換気量は、予め制御装置15に記憶されている、図2に例示した、テーブルに従って制御される。制御される換気量は、燃料電池13に供給される燃料ガスgの流量を、爆発限界下限未満に、好ましくは2体積%に希釈し得る量である。このように、漏洩した燃料ガスgの流量ではなく、燃料電池13に導入された燃料ガスgの流量を対象とすることで安全性を高めることができる。すなわち、燃料ガス漏れの検知遅れに伴う換気量増加の遅れが生じることがない。換言すれば、万一燃料ガスgの漏洩があっても漏洩した燃料ガスgを迅速に爆発限界下限未満まで希釈することができる。
また、固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜をその導電率を高く維持するために所定の湿度に加湿する必要がある。そのため、燃料電池13に導入される燃料ガスg及び酸化剤ガスは、燃料電池13の発電に適した温度かつ水蒸気飽和した状態で供給されることが好ましい。このような事情があるにもかかわらず燃料電池ユニット1の換気量が過大であると、特に外気温が低い場合は、燃料電池ユニット1内の温度が下がりすぎ、燃料ガスg及び酸化剤ガスの温度が適正温度以下になり、燃料ガスg及び酸化剤ガスに含まれる水蒸気が凝縮して燃料ガスg及び酸化剤ガスの流路を閉塞する不都合が生じることがある。本発明によれば、燃料電池13に導入する燃料ガスgの流量に応じた換気量とするので、燃料電池13の低出力時には換気風量が少なくなり、燃料電池13が過度に冷却されることがない。
換気量を燃料電池13に導入する燃料ガスgに対応した風量とするために、換気ファン14はインバータにより回転数制御が行われる。図3に燃料電池13の運転時間の推移と燃料電池の発電電力及び換気ファンの風量との関係の一例を示す。既述のように、燃料電池13の発電電力は段階的に増減される。図3において燃料電池ユニット1の起動時は、燃料処理装置12での燃料ガスgの生成が十分に行われないので、燃料電池13の出力は0.25kwであり、このときの換気ファン14の回転数は最大時の25%となる。その後定常運転に移り燃料ガスgが十分に生成されるようになると、燃料電池13の出力は1kwとなり、このときの換気ファン14の回転数は100%となる。図3に示す例では、その後、外部からの発電要求が減少したため燃料電池13に減段要求がなされている。燃料電池13の出力が0.75kwのときは換気ファン14の回転数は75%となり、燃料電池13の出力が0.5kwのときは換気ファン14の回転数は50%となる。その後、発電要求がなくなると換気ファン14は停止する。このように換気ファン14の回転数制御を行うと、常に燃料電池13の最大出力に対応した風量で換気を行う場合と比較して、換気ファン14の動力を削減することができ、図3中斜線で示した部分の面積が削減することができる動力に相当する。
また、図4に換気ファン14を2台設置した場合の燃料電池13の運転時間の推移と燃料電池の発電電力及び換気ファンの風量との関係の一例を示す。燃料ガスgの流量に応じた換気量の最大風量と最小風量との差が大きい場合には、換気ファン14を複数台(本実施の形態では2台)設置して、1台当たりの換気ファン14が受け持つ風量の範囲を制限し、できるだけ効率のよい運転点で運転できるようにすることが好ましい。図4において燃料電池ユニット1の起動時は、燃料処理装置12での燃料ガスgの生成が十分に行われないので、燃料電池13の出力は0.25kwであり、このときの換気ファン14は1号機のみが起動し、その回転数は1号機の最大風量時の50%となる。その後定常運転に移り燃料ガスgが十分に生成されるようになると、燃料電池13の出力は1kwとなり、このとき換気ファン14は2台が起動し、回転数は2台とも100%となる。図4に示す例では、その後、外部からの発電要求が減少したため燃料電池13に減段要求がなされている。燃料電池13の出力が0.75kwのときは換気ファン14の回転数は、2号機が50%となり1号機が100%となる。燃料電池13の出力が0.5kwになると、換気ファン14は、2号機が停止し1号機は回転数100%での運転となる。その後、発電要求がなくなると換気ファン14は1号機も停止する。換気ファン14の両方共が停止すると、次に燃料電池13に対して発電要求があり、換気ファン14を起動するときには1号機と2号機の運転順序を入れ替える。このように、換気ファン14の起動をローテーションすることでそれぞれの換気ファンの稼働時間を均一化することができ、換気ファン14の寿命を延ばすことができる。また、換気ファン14の回転数制御及び台数制御を行うと、常に燃料電池13の最大出力に対応した風量で換気を行う場合と比較して、換気ファン14の動力を削減することができ、図4中斜線で示した部分の面積が削減することができる動力に相当する。
警報発報用の水素検知器18が設置された場合は、燃料ガスgの漏洩があり、燃料電池ユニット1内の水素が所定の濃度に達すると、水素検知器18から制御装置15を経由して不図示の警報器に信号が送られ、警報が発せられる。所定の濃度としては、空気中における水素の濃度が3体積%程度になったときに警報が発せられることが好ましい。水素検知器18からの信号が制御装置15を経由しているので、水素検知器18からの信号を受信した制御装置15は、燃料電池13の発電電力を0にするように原料燃料供給装置11のブロワを停止させ燃料処理装置12での燃料ガスgの生成を停止させるという、二重の安全対策を講ずるこもできる。
以上の説明では、原料燃料mが液体の場合に原料燃料供給装置11に気化器を設けることとして説明したが(段落0015)、これに代えて、燃料処理装置12に気化器を内蔵させてもよい。
以上の説明では、改質方式は水蒸気改質方式として説明したが(段落0016)、部分酸化改質方式やオートサーマル改質方式であってもよい。部分酸化改質方式やオートサーマル改質方式を採用した場合は燃焼部が不要になり、燃料処理装置12をコンパクトにすることができる。
以上の説明では、燃料電池13は固体高分子型燃料電池として説明したが(段落0017)、りん酸型燃料電池等の固体高分子型燃料電池以外の燃料電池であってもよい。
以上の説明では、燃料電池13は発電電力を段階的に増減することができることとして説明したが(段落0017)、発電電力を連続的に増減することができるように構成されてもよい。この場合、制御装置15に予め記憶されている燃料電池出力と燃料ガス流量と換気風量との関係は、テーブルではなく関数とすることが好ましい。
以上の説明では、換気風量を換気ファン14の回転数制御若しくは台数制御又はこれらの併用によって制御することとして説明したが(段落0020)、吸気口16aにダンパを設置して換気風量を制御してもよい。ただし、回転数制御や台数制御とした方が換気ファン14の無駄な動力を削減することができる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池ユニットの概略構成を説明する模式的断面図である。 燃料電池出力と燃料ガス流量と換気風量との関係の一例をテーブルに表した図である。 燃料電池の運転時間の推移と燃料電池の発電電力及び換気ファンの風量との関係を模式的に例示する図である。 換気ファンを2台設置した場合における燃料電池の運転時間の推移と燃料電池の発電電力及び換気ファンの風量との関係を模式的に例示する図である。
符号の説明
1 燃料電池ユニット
13 燃料電池
14 換気ファン
15 制御装置
16 ケース
16a 吸気口
16b 排気口
g 燃料ガス

Claims (4)

  1. 水素に富む燃料ガスを導入して発電する燃料電池と;
    前記燃料電池を収容し、吸気口と排気口とを有するケースと;
    前記ケースの内部を換気する換気ファンと;
    前記燃料電池に導入する燃料ガスの流量を検知して前記検知した燃料ガスのすべてが漏れたと仮定して前記排気口から排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように前記換気ファンで換気する風量を制御する制御装置とを備える;
    燃料電池ユニット。
  2. 原料燃料を導入して前記燃料電池に供給する前記燃料ガスを生成する燃料処理装置と;
    前記原料燃料から硫黄分を除去する脱硫器を有し、脱硫された前記原料燃料を前記燃料処理装置に供給する原料燃料供給装置とを備える;
    請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記制御装置は、前記換気ファンの回転数制御及び複数台の前記換気ファンの台数制御の少なくとも一方の制御を行うように構成された;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 水素に富む燃料ガスを導入して発電する燃料電池がケースに収容された燃料電池ユニットを運転する方法であって;
    前記燃料電池に導入する燃料ガスの流量を検知する工程と;
    前記検知した燃料ガスのすべてが漏れたと仮定して前記ケースから排出される気体中の水素濃度が爆発限界の下限未満となるように前記燃料電池ユニットの内部を換気する工程とを備える;
    燃料電池ユニットの運転方法。
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