JP4889914B2 - 燃料電池用の多孔質板および燃料電池 - Google Patents

燃料電池用の多孔質板および燃料電池 Download PDF

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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三次元網目状の複数の空孔を有する燃料電池用の多孔質板および燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電気や熱の伝導部材の接触面を考えた場合、通常、表面に多少の凹凸が存在するため、物理的に全ての面で接触させることは困難である。このため、そのままでは、接触面での電気抵抗あるいは熱抵抗が各部材自体の材料の物性値に比べ極めて大きくなる。これらの抵抗を低下させるためには、互いに接触する各部材を例えばボルトなどで圧力を加えて接触させることにより改善することができる。この場合、各部材の接触部に耐力以上の圧力を加え、その接触部に塑性変形を生じさせて接触面積の増加を図ることにより、上述した抵抗の低減を図ることができる。
【0003】
しかし、接触面の全体に一定の圧力を加えることは極めて困難であることから、接触面における電気抵抗や熱抵抗を低減するのが難しいという問題があった。
【0004】
この問題を解決するため、接触面に金属の多孔質板(多孔質シート)を挟み、電気的接続を良好にする試みがなされている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭53−61083号公報
【特許文献2】
特開昭56−48079号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記金属の多孔質板は、特許文献1の第1図に示されているように、金属骨格が空孔を形成した構造になっていることから、その表面は金属骨格の端部がそのまま突出し不規則な凹凸を有する形状になっている。
そのため、比較的低い荷重で電気的導通は得られるものの、接触点の数が少なく、満足の行く低抵抗値は得られていない。
【0007】
このため、発明者等は、上述した抵抗の低減を図るべく、鋭意、研究開発を重ねた結果、接触可能な面積が大きく、かつその面が接触すべき部材の面になじみやすい構造の多孔質板を見出し本発明に至った。
【0008】
本発明は、上記研究開発によって得られたものであり、接触対象物との接触部の電気抵抗や熱抵抗の低減を図ることのできる多孔質板、特に、燃料電池用の多孔質板およびそれを用いた燃料電池を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の燃料電池用の多孔質板は、発泡作用によって形成された互いに連通する三次元網目状の複数の空孔を有する連続的な粉末焼結組織によって構成され、電解質膜の両側に積層された触媒膜と、セパレータとに挟まれて配設される燃料電池用の多孔質板であって、少なくとも上記セパレータ側の表面は、上記空孔に連通する複数の穴が開口し、当該穴の周囲が面一状の面状部によって形成されているとともに、上記セパレータ側の表面の全面積に対する上記面状部の面積の占める割合が30〜80%であり、かつ上記空孔の平均孔径が20〜1000μmに形成され、気孔率が40〜99容量%に形成され、厚さが25〜1000μmに形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の燃料電池は、電解質膜の両側に、それぞれ触媒層と、請求項1に記載の燃料電池用の多孔質板と、セパレータとが順次積層された燃料電池であって、上記多孔質板は、上記セパレータの表面に拡散接合されており、上記セパレータの一方が酸化剤電極であって、他方が燃料電極であることを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載の燃料電池用の多孔質板においては、少なくともセパレータ側の表面に開口する複数の穴の周囲が面状部によって面状の広がりを有するように形成されているので、セパレータとの接触面積の増大を図ることができる。しかも、多孔質状に形成されていることから屈曲性等の柔軟性に優れており、各位置の面状部を、凹凸を有するセパレータの接触面に当接させるべく小さな変形圧力で容易に変形させることができる。
【0020】
したがって、セパレータとの接触面積を容易に増大させることができるので、その接触部の電気抵抗や熱抵抗の低減を容易に図ることができ、燃料電池のガス拡散電極等々として利用することができる
【0022】
また、この燃料電池用の多孔質板においては、各穴円形状および/または長円形状に形成することによって、面状部の面積を極力大きくすることができる。したがって、セパレータとの接触面積の増大を図ることができる。
【0023】
また、面状部が面一状に形成されているので、セパレータの接触面が平滑な面の場合に、接触面積の向上を図る上で特に有効である。ただし、屈曲が容易であることから、円筒面等の滑らかに湾曲する面に対しても接触面積の向上を図ることができる。
【0024】
また、表面側の全面積に対する面状部の面積の占める割合が30〜80%になっているので、屈曲性等の柔軟性に優れ、かつ接触面積の十分大きなものを得ることができる。
【0025】
なお、上記割合を30〜80%としたのは、30%未満では面状部の面積が小さくなるため、セパレータとの接触面積が十分得られなくなるからであり、80%超では曲げ剛性が高くなって、屈曲性等の柔軟性が十分に得られなくなるからである。
【0026】
さらに、空孔の平均孔径20〜1000μm、気孔率40〜99容量%、厚さ25〜1000μmとすることによって、十分な屈曲性等の柔軟性が得られるとともに、強度的にも優れたものを得ることができる。
【0027】
なお、空孔の平均孔径を20〜1000μmとしたのは、20μm未満にすることが最新の技術でも困難であるからであり、1000μm超にすると、セパレータと接触しない部位の面積が大きくなり、当該セパレータとの接触抵抗値が安定しないおそれがあるからである。
【0028】
また、気孔率を40〜99容量%としたのは、40容量%未満にすると、強度的には向上するものの、曲げ剛性が高くなって十分な柔軟性が得られなくなるからであり、99容量%超にすると、強度不足になるおそれがあるからである。
【0029】
さらに、厚さを25〜1000μmとしたのは、25μm未満にすると、屈曲性等の柔軟性は十分に得られるものの、強度不足になるおそれがあるからであり、1000μm超では曲げ剛性が高くなって十分な柔軟性が得られなくなるからである。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多孔質板を燃料電池のガス拡散層(ガス拡散電極)に適用した一実施の形態および当該多孔質板の製造方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0041】
(多孔質板の一実施の形態)
本発明の多孔質板を燃料電池のガス拡散層に適用した一実施の形態(請求項1〜6に記載の発明に対応)について、図1および図2を参照して説明する。
【0042】
まず、上記燃料電池について説明する。この燃料電池は、図1に示すように、単位セルUを複数積層させた固体高分子型燃料電池(PEFC)によって構成されている。各単位セルUは、固体高分子の電解質膜1の両側に触媒層2、3をそれぞれ積層し、これらの触媒層2、3のそれぞれの外面にガス拡散層としての多孔質板6を介してさらにセパレータ4、5をそれぞれ積層した構成になっている。そして、各単位セルUは、セパレータ4(5)を互いに重ね合わせたり、共有状態にしたりすることによって積層され、各セパレータ4、5の4隅部に対応する位置に連通するボルトによって連結されるようになっている。
【0043】
電解質膜1は、例えば0.1mm程度の厚さのもので構成されている。
触媒層2、3は、触媒としてPt担持カーボンブラックAを有する多孔質のカーボンペーパによって形成されている。また、触媒層2、3は、多孔質板6に直接スラリー状に塗布してもよい。
【0044】
セパレータ4、5は、上記各単位セルUを区分する隔壁としての機能を有するとともに、電極としての機能を有するようになっている。この例では、一方のセパレータ4がアノード(燃料電極)として利用され、他方のセパレータ5がカソード(酸化剤電極)として利用されるようになっている。
【0045】
一方のセパレータ4側の多孔質板6には、燃料が供給されるようになっており、また、他方のセパレータ5側の多孔質板6には、酸化剤ガスが供給されるようになっている。燃料としては、例えばほぼ100%の水素ガスや、天然ガス、メタノール水溶液等が用いられる。また、酸化剤ガスとしては、一般に空気が用いられる。
【0046】
上記のように構成された燃料電池においては、図1に示すような化学反応により電気エネルギを発生させることができる。この場合、燃料となる水素(H2 )が一方の触媒層2側の触媒Aの作用で水素イオン(H+ )と電子(e- )に分かれる反応が生じる。すなわち、
2 →2H+ +2e- …(1)
となる。
【0047】
水素イオンは、電解質膜1中を触媒層3側に移動し、触媒Aの作用によって、外部電気回路から供給される電子とともに、触媒層3に供給される酸素の還元に使われる。すなわち、
1/2O2 +2H+ +2e- →H2 O …(2)
の電気化学反応が生じ、水が生成される。そして、一方の触媒層2側の電子が一方の多孔質板6およびセパレータ4を介して例えば外部の負荷に流れ、さらに、他方のセパレータ5および多孔質板6を介して触媒層3側に流れることから、これを電気エネルギとして利用することができる。
上記電気化学反応は、主に電解質膜1と他方の触媒層3との境界部で発生することになる。
【0048】
また、セパレータ4、5は、それぞれ耐食性金属としてのステンレス鋼(例えば、SUS316L)によって厚さが例えば0.2mmの四角形状の平板状に形成されている。
【0049】
多孔質板6は、耐食性金属としてのステンレス鋼(例えば、SUS316L)の粉体を用いて発泡焼結させたものであり、互いに連通する三次元網目状の複数の空孔6aを有する連続的な粉末焼結組織によって平板状に形成されている。
【0050】
この多孔質板6の一方の表面6Aは、各空孔6aに連通する複数の穴6bが開口し、各穴6bの周囲が面一状の平面状に広がる面状部6cによって形成されている。各穴6bは、ほぼ円形状に形成され、かつ内部の空孔6aの径より小径に形成されている。
【0051】
また、多孔質板6は、その面状部6cを介して接触対象物としてのセパレータ4、5のそれぞれの表面(接触面)4a、5aに拡散接合されている。ただし、多孔質板6は、その面状部6cをセパレータ4、5のそれぞれの表面4a、5aに接合することなく、上述した単位セルUを連結するボルトの軸力によって圧接させるようにしてもよい。
【0052】
さらに、多孔質板6は、表面6Aの全面積に対する面状部6cの面積の占める割合が30〜80%になっている。そして、空孔6aの平均孔径が20〜1000μmに形成され、気孔率が40〜99容量%に形成され、厚さが25〜1000μmに形成されている。
【0053】
また、多孔質板6における他方の表面6Bは、上記一方の表面6Aと同様に形成されており、その面状部6cが比較的柔軟な触媒層3にフィットし、当該触媒層3との導電性の向上が図られている。ただし、多孔質板6の他方の表面6Bは、面状部6cを有さず、凹凸状に形成されたものであってもよい。この場合にも、その表面6Bの凸部が比較的柔軟な触媒層3にフィットすることになり、当該触媒層3との導電性を損なうことがない。
【0054】
そして、多孔質板6は、上述したステンレス鋼の粉末を原料粉末(金属粉末)とし、この原料粉末を40〜60重量%、水溶性樹脂バインダーとしてのメチルセルロースを5〜15重量%、界面活性剤としてのアルキルベンゼンスルホン酸塩を1〜3重量%、発泡剤としてのヘキサンを0.5〜3重量%、残部を水および不可避不純物とするものを混練機で混合してなる発泡性スラリー60(図3参照)を原料として焼成されたものである。上記原料粉末は、平均粒径が約10μmのもので構成されている。
【0055】
上記のように構成された多孔質板6においては、表面6A、6Bに開口する各空孔6aの間が面状部6cによって面一の平面状に形成されているので、面状部6cの全体を、セパレータ4、5の各表面4a、5aに均一にかつ確実に拡散接合することができ、これによって、各セパレータ4、5と多孔質板6との接合部の電気抵抗を低減することができる。また、各穴6bが円形状に形成されているので、面状部6cの面積を極力大きくすることができる。
なお、上述のように面状部6cを各表面4a、4bに拡散接合しない場合であっても、多孔質板6がその多孔質であるが故に柔軟性を有し、面状部6cの全体が小さな圧力でセパレータ4、5の各表面4a、5aに密着した状態になるので、接触抵抗の低減を図ることができる。
【0056】
また、表面6Aまたは表面6Bの全面積に対する面状部6cの面積の占める割合が30〜80%になっているので、流体の流通性を良好な状態に維持することができるとともに、屈曲性等の柔軟性に優れ、かつ接触面積の十分大きな多孔質板6を得ることができる。
【0057】
ここで、上記割合を30〜80%としたのは、30%未満では面状部6cの面積が小さくなるため、接触対象物との接触面積が十分得られなくなるからであり、80%超では、表面6Bにおける穴6bの開口面積が小さくなり過ぎて、触媒層2、3に対する流通性が低下するとともに、曲げ剛性が高くなって、柔軟性が低下することになるからである。
【0058】
また、空孔6aの平均孔径が20〜1000μm、気孔率が40〜99容量%、厚さが25〜1000μmに形成されているので、流体の流通性を良好な状態に維持することができるとともに、十分な屈曲性等の柔軟性が得られ、かつ強度的にも優れたものを得ることができる。
【0059】
ここで、空孔6aの平均孔径を20〜1000μmとしたのは、20μm未満にすることが最新の技術でも困難であるからであり、1000μm超にすると、セパレータ4、5と接触しない部位の面積が大きくなり、当該セパレータ4、5との接触抵抗値が安定しないおそれがあるからである。
【0060】
気孔率を40〜99容量%としたのは、40容量%未満にすると、強度的には向上するものの、曲げ剛性が高くなって屈曲性等の柔軟性が十分に得られなくなるからであり、99容量%超にすると、強度不足になるおそれがあるからである。
【0061】
厚さを25〜1000μmとしたのは、25μm未満にすると、屈曲性等の柔軟性は十分に得られるものの、流体の流通性が低下するとともに、強度不足になるおそれがあるからであり、1000μm超では曲げ剛性が高くなって十分な柔軟性が得られなくなるからである。
【0062】
さらに、多孔質板6は発泡性スラリー60を原料として焼成された粉末焼結金属によって形成されているので、平面的な大きさや形状等の異なるものを自由に成形することができるとともに、屈曲性等の柔軟性に優れ強度的にも十分大きなものを得ることができる。
【0063】
なお、上記実施の形態においては、セパレータ5や、発泡性スラリー60の原料粉末として、ステンレス鋼のSUS316Lを用いた例を示したが、このセパレータ5や、発泡性スラリー60の原料粉末としては、ハステロイ(登録商標)等の他の耐食合金を用いてもよい。
【0064】
(多孔質板の製造方法の第1の実施の形態)
次ぎに、本発明の多孔質板の製造方法の第1の実施の形態(請求項10に記載の発明に対応)を、図1〜図3を参照して説明する。
この多孔質板の製造方法の第1の実施の形態は、上記多孔質板6を製造する方法に係るものであり、まず、図3に示すように、上述した組成の発泡性スラリー60を製造した後、当該発泡性スラリー60をドクターブレード法を用いた成形装置Xによってセパレータ5の素材金属板51上に塗工し、発泡、乾燥させる。なお、素材金属板51は、帯状に長く形成されたものであり、所定の大きさに切断されることにより、各種の大きさのセパレータ4、5となるようになっている。
【0065】
上記成形装置Xは、図3に示すように、ドクターブレード8、発泡スラリー60のホッパ9、予備乾燥室10a、恒温・高湿度槽10、乾燥槽11、素材金属板51の巻き出しリール12、同素材金属板51の支持ロール14、15を備えた構成になっている。なお、上記予備乾燥室10aは、必要に応じて設けるように構成してもよい。
上記発泡性スラリー60の塗工に際しては、ホッパ9に投入された発泡性スラリー60を、巻き出しリール12から連続的に繰り出される素材金属板51の上面(接触面)に連続的に供給する。これにより、発泡性スラリー60はドクターブレード8によって薄く延ばされて素材金属板51上に均一な厚さに塗工される。
【0066】
そして、発泡性スラリー60が塗工された素材金属板51を、まず必要に応じて予備乾燥室10a内を通過させた後、恒温・高湿度槽10内を連続的に移動させることによって、湿度が75〜95%、温度が30〜40℃、滞留時間が10〜20分の条件の下で上記発泡性スラリー60をスポンジ状に発泡させる。さらに、乾燥槽11を連続的に移動させることによって、温度が50〜70℃、滞留時間が50〜70分の条件の下で乾燥させて素材金属板51上にスポンジ状グリーン板61を成形する。このグリーン板61の厚さは、例えば約0.3mmである。
【0067】
この場合、グリーン板61は、互いに連通する三次元網目状の複数の空孔6aを有するとともに、素材金属板51の上面側に開口する各穴6bの間が素材金属板51の上面に沿うべく面一状の平面状に形成された面状部6cとなる。すなわち、発泡性スラリー60に含まれる発泡剤の気化により気泡が形成され、その気泡周囲に金属粉末を含むスラリーが凝集することにより、焼成後の骨格となる部分が形成される。気泡は三次元に分布し、互いに接する配置を取り、また気泡は球形状に膨らもうとすることから、骨格はほぼ球形状の連通した気孔をもつ三次元網目状構造となる。
【0068】
素材金属板52側の下面には、発泡剤は球形状に膨らもうとすることから、各気泡に連通するほぼ円形状の複数の穴6bが形成される。ここで気泡が接していない部分は、素材金属板52の表面に沿って平坦な面状部6cを形成するとともに、気泡の部分が空孔6aになる。そして、上記気泡の一断面が表面の穴6bとして表れることから、当該穴6bの径は、気泡によって連通する空孔6aの径より小さなものとなる。
また、素材金属板52と発泡性スラリー60の濡れ性を調整することにより、面状部6cの面積を調整することが可能である。
【0069】
一方、グリーン板61における素材金属板52とは反対側の面である上面では、気泡が塗工されたスラリーの表面から突出した形で形成されるが、金属粉末を含むスラリーは表面張力により表面から突出することなく表面上で凝集するため、上記突出形状の気泡の周囲には面状に広がる面状部6cが形成されることになる。また、突出形状の気泡の部分は、当該気泡が乾燥により排除されることにより、空孔6aに連通する穴6bになる。この場合も、穴6bの径は、上述した理由と同様の理由により、空孔6aの径より小さくなる。
また、例えばドクターブレード8での塗工後、予熱温度を変更することにより、スラリー表面の粘性や表面張力を変えて、面状部6cの面積を調整することが可能である。
【0070】
そして、上記素材金属板51とグリーン板61とからなる複合板を、連続的にスキン圧延(図示せず)してグリーン板61の平坦性および厚さの均一性の向上を図った後、所定の長さごとに切断する。
次ぎに、切断により所定の大きさに形成された複合板をジルコニア製の平板状圧縮部材(図示せず)の間に挟んで、当該複合板に対して10〜100g/cm2 の押圧力が作用するように荷重を加える。これにより、グリーン板61の面状部6cは素材金属板51の上面に所定の圧力で押し付けられた状態になる。なお、上記押圧力は、上記荷重を、グリーン板61における素材金属板51側の全面積で割ることによって単純に計算した値である。また、上記平板状圧縮部材は、素材金属板51やグリーン板61と反応しないものであれば、ジルコニア以外の材質のものであってもよい。
【0071】
そして、平板状圧縮部材によって押圧された複合板に対して、真空中において、450〜650℃、25〜35分の条件の下で、グリーン板61におけるバインダー成分を除去する脱脂を行い、さらに真空中において、1200〜1300℃、50〜70分の条件の下に保持することにより、グリーン板61から多孔質板6を焼成するとともに、面状部6cを素材金属板51の上面に拡散接合する。
【0072】
その後、多孔質板6を有する素材金属板51を所定の大きさに切断することにより、所定の大きさのセパレータ4、5の各表面4a、5aに接合された例えば0.15mmの厚さの多孔質板6が得られる。
【0073】
上記のように構成された多孔質板の製造方法においては、セパレータ4、5の素材金属板51の表面に塗工した発泡性スラリー60を発泡させた後に乾燥させて素材金属板51の上面にグリーン板61を成形し、このグリーン板61を焼結等することによって、多孔質板6を成形すると同時に、当該多孔質板6の面状部6cを素材金属板51の上面に拡散接合することができる。
そして、多孔質板6が拡散接合された素材金属板51を所定の大きさに切断することにより、所定の大きさのセパレータ5に接合された多孔質板6を得ることができる。
【0074】
したがって、発泡性スラリー60の塗工、発泡、乾燥、脱脂、焼結および多孔質板6の素材金属板51への接合等を一つの素材金属板51上で行うことができるので、製造工程の簡素化、製造時間の短縮等を図ることができる。よって、多孔質板6を簡単に製造することができるとともに、当該多孔質板6の製造コストの低減を図ることができる。
【0075】
また、グリーン板61を素材金属板51の表面に押し付けながら加熱して多孔質板6に焼成しているので、その焼成の過程でグリーン板61が素材金属板51の表面に沿って収縮するのを防止することができる。したがって、多孔質板6に割れが生じるのを防止することができ、歩留まりの向上を図ることができる。しかも、グリーン板61を素材金属板51の表面に押し付けることによって、面状部6cと素材金属板51との拡散接合を速やかに行わせることができる。
【0076】
なお、上記実施の形態では、発泡性スラリー60をドクターブレード法により素材金属板51上に塗工するように構成したが、発泡性スラリー60をスクリーン印刷により素材金属板51上に塗工するようにしてもよい。この場合には、発泡性スラリー60を所定の大きさの素材金属板51上に塗工した後、上記と同様に予備乾燥(当該予備乾燥は必要に応じて実施することが好ましい)、発泡、乾燥、バインダ等の脱脂、焼結等を行うことにより、素材金属板51上に多孔質板6を焼成することができる。なお、スクリーン印刷による場合は、所定の大きさに形成された後のセパレータ4、5の表面4a、5aに発泡性スラリー60を直接塗工するようにしてもよい。
【0077】
(多孔質板の製造方法の第2の実施の形態)
次ぎに、本発明の多孔質板の製造方法の第2の実施の形態(請求項9に記載の発明に対応)を、図4を参照して説明する。
この多孔質板の製造方法の第2の実施の形態は、上記多孔質板6を製造する方法に係るものであり、まず、図4に示すように、上述した組成の発泡性スラリー60を製造した後、当該発泡性スラリー60をドクターブレード法を用いた成形装置Yによって、後述するキャリヤシート7上に塗工し、発泡、乾燥させる。
【0078】
上記成形装置Yは、図4に示すように、キャリヤーシート7、ドクターブレード8、ホッパ9、予備乾燥室10a、恒温・高湿度槽10、乾燥槽11、キャリヤシート7の巻き出しリール12、同キャリヤシート7の巻取リール13、同キャリヤシート7の支持ロール14、15を備えた構成になっている。なお、上記予備乾燥室10aは、必要に応じて設けるように構成してもよい。
上記キャリヤーシート7は、必要に応じて、PET製のシートで構成し、例えば酸素ガス中プラズマ処理を行うことにより、水との接触角を20〜70度に調製することによって親水性の調整が図られている。
【0079】
上記発泡性スラリー60の塗工に際しては、ホッパ9に投入された発泡性スラリー60を、巻き出しリール12から連続的に繰り出されるキャリヤシート7の上面に連続的に供給する。これにより、発泡性スラリー60はドクターブレード8によって薄く延ばされてキャリヤシート7上に均一な厚さに塗工される。
【0080】
そして、発泡性スラリー60が塗工されたキャリヤシート7を、まず必要に応じて予備乾燥室10a内を通過させた後、恒温・高湿度槽10内を連続的に移動させることによって、湿度が75〜95%、温度が30〜40℃、滞留時間が10〜20分の条件の下で上記発泡性スラリー60をスポンジ状に発泡させる。さらに、乾燥槽11を連続的に移動させることによって、温度が50〜70℃、滞留時間が50〜70分の条件の下で乾燥させてキャリヤシート7上にスポンジ状グリーン板61を成形する。このグリーン板61の厚さは、例えば約0.3mmである。
【0081】
この場合、グリーン板61は、互いに連通する三次元網目状の複数の空孔6aを有するとともに、キャリヤシート7の上面側の面である下面に開口する各穴6bの間がキャリヤシート7の上面に沿って面一状の平面状に形成された面状部6cとなる。また、グリーン板61の上面にも、上記下面と同様に穴6bおよび面状部6cが形成される。
【0082】
そして、グリーン板61をキャリヤシート7上に載置した状態において、連続的にスキン圧延(図示せず)してグリーン板61の平坦性および厚さの均一性の向上を図った後、当該グリーン板61をキャリヤシート7から分離する。
【0083】
次ぎに、グリーン板61の面状部6cをセパレータ5の素材金属板(図示せず)の少なくとも一方の表面(接触面)に重ね、この重ねられた複合板をジルコニア製の平板状圧縮部材(図示せず)の間に挟んで、上記複合板に対して10〜100g/cm2 の押圧力が作用するように荷重を加える。これにより、グリーン板61の面状部6cは素材金属板の表面に所定の圧力で押し付けられた状態になる。
【0084】
そして、上記平板状圧縮部材によって押圧された複合板に対して、真空中において、450〜650℃、25〜35分の条件の下で、グリーン板61におけるバインダー成分を除去する脱脂を行い、さらに真空中において、1200〜1300℃、50〜70分の条件の下に保持することにより、グリーン板61から多孔質板6を焼成するとともに、面状部6cを素材金属板の表面に拡散接合する。
【0085】
その後、多孔質板6を有する素材金属板を所定の大きさに切断することにより、所定の大きさのセパレータ4、5の各の表面4a、5aに接合された例えば0.15mmの厚さの多孔質板6を得ることができる。
【0086】
上記のように構成された多孔質板の製造方法においては、グリーン板61を素材金属板に押し付けながら、当該素材金属板およびグリーン板61を加熱することによって、グリーン板61を多孔質板6に焼成することができるとともに面状部6cを素材金属板に拡散接合することができる。したがって、グリーン板61を単独で焼成して多孔質板6を得た後に、当該多孔質板6を素材金属板に拡散接合する場合に比べて、製造工程の簡素化、製造時間の短縮等を図ることができる。
【0087】
また、この場合も、グリーン板61を素材金属板の表面に押し付けながら焼結しているので、多孔質板6に割れが生じるのを防止することができるとともに、面状部6cと素材金属板との拡散接合を速やかに行わせることができる。
【0088】
(多孔質板の製造方法の第3の実施の形態)
次ぎに、本発明の多孔質板の製造方法の第3の実施の形態(請求項7または8に記載の発明に対応)を説明する。
この多孔質板の製造方法の第3の実施の形態は、上記多孔質板6を製造する方法に係るものである。ただし、上述した組成の発泡性スラリー60をドクターブレード法を用いた成形装置Yによってキャリヤシート7上に塗工し、発泡、乾燥させるまでの工程は上記第2の実施の形態と同一である。
【0089】
すなわち、キャリヤシート7上でグリーン板61を連続的にスキン圧延した後、グリーン板61をキャリヤシート7から分離するまでの工程は、上記第2の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
【0090】
そして、この第3の実施の形態では、上記キャリヤシート7から分離したグリーン板61に対して、真空中において、450〜650℃、25〜35分の条件の下で、グリーン板61におけるバインダー成分を除去する脱脂を行い、さらに真空中において、1200〜1300℃、50〜70分の条件の下に保持することにより、グリーン板61から多孔質板6を焼成する。この焼結後の多孔質板6は、厚さが約0.2mmである。
【0091】
この多孔質板6をスキン圧延することにより平坦性および厚さの均一性の向上を図る。
以上により、表面6A、6Bに穴6bおよび面状部6cを有する平板状の多孔質板6が完成する。
【0092】
また、上記多孔質板6をセパレータ5の素材金属板に接合する場合には、次のようにして行う。
まず、多孔質板6をセパレータ4、5の素材金属板の少なくとも一方の表面(接触面)に重ね、この重ねられた複合板をジルコニア製の平板状圧縮部材(図示せず)の間に挟んで、当該複合板に対して10〜100g/cm2 の押圧力が作用するように荷重を加える。これにより、多孔質板6の面状部6cが素材金属板の表面に所定の圧力で押し付けられた状態になる。
【0093】
そこで、真空中において、1150〜1300℃、30分間〜5時間の条件の下に保持することにより、多孔質板6の面状部6cを素材金属板の表面に拡散接合する。
【0094】
その後、多孔質板6が接合された素材金属板を所定の大きさに切断することにより、所定の大きさのセパレータ4、5の各表面4a、5aに接合された例えば約0.18mmの厚さの多孔質板6を得ることができる。
【0095】
上記のように構成された多孔質板の製造方法においては、互いに連通する三次元網目状の複数の空孔6aを有し、表面6A、6Bに穴6bおよび面状部6cを有し、かつ粉末焼結金属で形成された多孔質板6を簡単に成形することができる。すなわち、屈曲性や強度性に優れ、かつ種々の大きさ、形状等の多孔質板6を簡単に製造することができる。
【0096】
また、多孔質板6を素材金属板の表面に押し付けながら加熱することにより、多孔質板6の面状部6cと素材金属板の表面とを速やかに拡散接合することができる。そして、この場合、多孔質板6がすでに焼成されていて収縮することがないので、多孔質板6を押圧する荷重等の管理を厳密に行わなくても多孔質板6に割れが生じるのを防止することができる。
【0097】
なお、上記のように多孔質板6を予め焼成した後に、セパレータ4、5の素材金属板に接合する場合には、そのセパレータ5としては、図5に示すように、それぞれの表面4a、5aに溝4b、5bを有するものを用いることも可能である。
【0098】
また、穴6bとして円形状のものを示したが、上述した発泡によって長円形(楕円形)その他の環状形状の穴が形成されることもあり得る。しかし、このような環状形状の穴であって、その穴の周囲に面状部が形成されるので、接触対象物との接触面積を向上させる上で問題ない。
【0099】
さらに、面状部6cとして面一状の平面状に形成したものを示したが、この面状部6cは接触対象物の表面に合う形状、例えば曲面状に形成したものであってもよい。ただし、面状部6cが平面状であっても、多孔質板6自体が柔軟性を有しているので、例えば円筒面状に湾曲する接触対象物の表面にも面状部6cを小さな圧力で容易に変形させて密接させることができる。
【0100】
【実施例】
次ぎに、本発明の実施例を説明する。図6は、本発明の実施例を示す顕微鏡写真であって、上記多孔質板の製造方法の第3実施の形態で示した多孔質板の面状部とセパレータの表面との拡散接合の状態について示したものである。この図において、下方に位置する水平に配置されたものがセパレータであり、このセパレータの表面(上面)に、多孔質板における平面状の面状部が拡散接合されている。
また、図7は、比較例を示す顕微鏡写真であって、従来の多孔質板とセパレータの表面との拡散接合状態を示したものである。この図において、下方に位置する水平に配置されたものがセパレータであり、このセパレータの表面(上面)に、多孔質板における三角形状に突出した部分が拡散接合されている。
【0101】
本発明の実施例においては、多孔質板の表面に面状部が形成されていることから、この面状部がセパレータの表面に面状に当接した状態で拡散接合されていることが確認できる。
一方、比較例は、多孔質板の表面が不規則な形状の凹凸によって形成されていることから、その凸部の先端部がセパレータの表面に点状に当接した状態で拡散接合されていることが確認できる。
したがって、本発明の実施例を採用することにより、多孔質板とセパレータとの間の電気抵抗を比較例に比べて格段に低減することができる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の多孔質板によれば、少なくとも一方の表面に開口する複数の穴の周囲が面状部によって面状の広がりを有するように形成されているので、その面状部をセパレータの接触面に接触させることによって、当該セパレータとの接触面積の増大を図ることができる。しかも、多孔質状に形成されていることから屈曲性等の柔軟性に優れており、各位置の面状部を、凹凸を有するセパレータの接触面に当接させるべく小さな変形圧力で容易に変形させることができる。
【0103】
したがって、セパレータとの接触面積を容易に増大させることができるので、その接触部の電気抵抗や熱抵抗の低減を容易に図ることができる。
【0104】
また、この燃料電池用の多孔質板においては、各穴円形状および/または長円形状に形成することによって、面状部の面積を極力大きくすることができる。したがって、セパレータとの接触面積の増大を図ることができる。
【0105】
さらに、面状部が面一状に形成されているので、セパレータの接触面が平滑な面の場合に、接触面積の向上を図る上で特に有効である。ただし、屈曲が容易であることから、円筒面等の滑らかに湾曲する面に対しても接触面積の向上を図ることができる。
【0106】
また、表面側の全面積に対する面状部の面積の占める割合が30〜80%になっているので、屈曲性等の柔軟性に優れ、かつ接触面積の十分大きなものを得ることができる。
【0107】
さらに、空孔の平均孔径20〜1000μm、気孔率40〜99容量%、厚さを25〜1000μmとすることによって、十分な屈曲性等の柔軟性が得られるとともに、強度的にも優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多孔質板の一実施の形態を示す図であって、当該多孔質板を備えた固体高分子型燃料電池の単位セルを示す断面説明図である。
【図2】同多孔質板の要部斜視図である。
【図3】この発明の多孔質板の製造方法の第1の実施の形態において使用する成形装置の説明図である。
【図4】この発明の多孔質板の製造方法の第2の実施の形態において使用する成形装置の説明図である。
【図5】この発明の多孔質板の製造方法の第3の実施の形態において製造した多孔質板を備えた固体高分子型燃料電池の単位セルを示す断面図である。
【図6】この発明の実施例を示す図であって、多孔質板の面状部とセパレータとの拡散接合状態を示す顕微鏡写真である。
【図7】この発明の実施例に対する比較例を示す図であって、従来の多孔質板とセパレータとの拡散接合状態を示す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
4、5 セパレータ(接触対象物)
4a、5a 表面(接触面)
6 多孔質板
6a 空孔
6b 穴
6c 面状部
7 キャリヤシート
60 発泡性スラリー
6A、6B 表面
X、Y 成形装置

Claims (2)

  1. 発泡作用によって形成された互いに連通する三次元網目状の複数の空孔を有する連続的な粉末焼結組織によって構成され、電解質膜の両側に積層された触媒膜と、セパレータとに挟まれて配設される燃料電池用の多孔質板であって、
    少なくとも上記セパレータ側の表面は、上記空孔に連通する複数の穴が開口し、当該穴の周囲が面一状の面状部によって形成されているとともに、上記セパレータ側の表面の全面積に対する上記面状部の面積の占める割合が30〜80%であり、かつ上記空孔の平均孔径が20〜1000μmに形成され、気孔率が40〜99容量%に形成され、厚さが25〜1000μmに形成されていることを特徴とする燃料電池用の多孔質板。
  2. 電解質膜の両側に、それぞれ触媒層と、請求項1に記載の燃料電池用の多孔質板と、セパレータとが順次積層された燃料電池であって、
    上記多孔質板は、上記セパレータの表面に拡散接合されており、上記セパレータの一方が酸化剤電極であって、他方が燃料電極であることを特徴とする燃料電池。
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