JP4889132B2 - 列車制御信号の構造と地上・車上間情報伝送装置及び列車制御信号の切替方法 - Google Patents

列車制御信号の構造と地上・車上間情報伝送装置及び列車制御信号の切替方法 Download PDF

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Description

この発明は、使用周波数が固定された共振式無絶縁軌道回路を使用した列車制御におけるアナログATCとデジタルATCとの併設同時稼動に適用する列車制御信号の構造と地上・車上間情報伝送装置及び列車制御信号の切替方法に関するものである。
列車の速度を自動的に制限速度以下に制御するため、先行列車の位置と進路の条件等により定まる停止目標位置と現在の在線位置で定められた列車制御信号(ATC信号)を軌道回路に送信して列車に伝送し、車上装置は受信した列車制御信号から算出される停止目標位置までの照査速度パターンに基づき連続的に列車を減速するようにしている。
この地上から列車に伝送する従来のATC信号は、例えば特許文献1に示されているように、アナログ信号方式が採用されている。このアナログ信号方式では、伝送する情報に応じて過変調の方形波の振幅変調の周期を変えるアナログ信号を列車制御信号として伝送している。
このアナログ方式で列車制御信号を送信する軌道回路として、例えば非特許文献1に示すように、レールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路が有り、現在使用されている。この共振式無絶縁軌道回路は、図9に示すように、軌道回路AT〜CTのそれぞれの境界を4本の短絡線41で短絡した境界短絡式で、電圧送電―電流受電方式を採用し、列車2の進出側の列車制御信号の送信点aaと軌道回路境界との間に送信用ループ42が設けられ、この送信用ループ42と直列に送信用ループ共振コンデンサ43が接続されている。列車進入側の軌道回路境界の近傍には受信ループ44が設けられている。送信用ループ42はレールと相互誘導作用を利用して送信用ループ共振コンデンサ43と共振させることにより送信点aaと軌道回路境界の実効インピーダンスを高めて送信点aaの左右の伝送比を改善している。この共振式無絶縁軌道回路で周波数共振現象を利用するレールインダクタンスは1km当り1.3mHであり、軌道回路AT〜CT毎に10kHz、12.5kHz、15.5kHzの異なる搬送波を22Hz、36Hz、47Hz、78Hz、135Hzの振幅変調周波数で振幅変調した列車制御信号を列車制御信号送信装置5から軌道回路AT〜CTに送信している。この送信用ループ42を使用した共振回路長は概ね3mであり、共振現象の峻度(Q値)は概ね4〜6である。
近年、都市鉄道においては高速化と運転密度増強の観点から列車制御信号をアナログ信号からデジタル信号に切替える事例がある。このアナログ信号からデジタル信号に切替えるには使用周波数を変更して新旧信号を併設する方法がとられる。非特許文献1に示すレールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路を伝送媒体とする列車制御信号は、使用周波数帯が固定で変更できないため、振幅変調によるアナログ方式の列車制御信号からデジタル変調によるデジタル方式の列車制御信号に一斉に切り替える方式が採られている。
レールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した無絶縁軌道回路で振幅変調によるアナログ方式の列車制御信号からデジタル変調によるデジタル方式の列車制御信号に一斉に切り替える場合、デジタル信号の送受信は、常時、非稼動となることから、共振式軌道回路を使ったデジタル信号の伝送特性、耐雑音性等の新設備の機能検証のための地上・車上結合試験や習熟運転の実施が営業時間帯外に限定される。これらの検証には高密度運転時の状態が欠かせないが、一斉切替えではこの検証が出来ないという決定的な問題がある。
また、試験開始時には現用の既設設備から新設備への切替え、試験終了後は現用の既設設備への復旧を伴うことから、新機能の評価に多大な時間を要すると共に、設備の切替え・復旧ミス等のリスクを伴う。これらを解消するアナログ信号とデジタル信号が同時に稼動するアナログ信号とデジタル信号の両立方式が必要である。
さらに、レールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した無絶縁駆動回路を伝送媒体とする列車制御信号は、周波数共振回路の峻度(Q値)に応じた使用周波数帯域となっていることから、この使用周波数帯域の範囲内においてのアナログ信号とデジタル信号の両立信号の具体的な仕様(規格値)が確立されなければならない。
また、デジタル信号による列車制御では車上で列車の位置を検出する必要があり、これを軌道回路の境界検出とする場合があるが、レールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した境界短絡式の無絶縁軌道回路においてはその検出手法が確立していないという問題もある。
この発明は、このような問題を解消し、アナログ信号とデジタル信号を共用にした列車制御信号の構造と、レールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した境界短絡式の無絶縁軌道回路を使用して列車制御信号を列車に伝送する場合、既設のアナログ方式から新設のデジタル方式に切り替えるとき、新旧設備の同時稼動を可能としてデジタル伝送、耐雑音性等の新設設備のモニターランを可能にして既設のアナログ方式から新設のデジタル方式への切り替えを容易にすると共に列車で軌道回路境界を確実に検出ことができる地上・車上間情報伝送装置及び列車制御信号の切替方法を提供することを目的とするものである。
この発明の列車制御信号の構造は、10、12.5、15.5kHzの周波数を使用してレールインダンクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路を伝送媒体とする通信が可能な周波数帯域を持った列車制御信号であって、10、12.5、15.5kHzの搬送波を、22、36、47、78、135Hzの振幅変調周波数で振幅変調した既存列車制御信号と同じ振幅変調周波数と振幅変調成分を有し、既存の周波数帯域内で、かつ、信号波が連続するとともに、列車が走行する軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた後続列車が走行する軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調した伝送速度200bps以下のデジタル変調成分を有することを特徴とする。
この発明の地上・車上間情報伝送装置は、10、12.5、15.5kHzの周波数を使用してレールインダンクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路に列車制御信号を送信して列車に伝送する地上・車上間情報伝送装置において、地上装置と列車に搭載された車上演算処理装置を有し、前記地上装置は、切替スイッチを介して各軌道回路の送信点に接続された既存列車制御信号送信装置とデジアナ列車制御信号送信装置と、各軌道回路の列車進入側の境界近傍に設けられた受信ループに接続された既存列車制御信号受信装置とデジアナ列車制御信号受信装置を有し、前記既存列車制御信号送信装置は、軌道回路毎に異なる10,12.5,15.5kHzの搬送波を22,36,47,78,135Hzの振幅変調周波数で振幅変調したアナログ列車制御信号を生成して前記切替スイッチを介して各軌道回路に送信し、前記デジアナ列車制御信号送信装置は、10、12.5、15.5kHzの搬送波を、前記デジアナ列車制御信号送信装置が接続された軌道回路(以下、自軌道回路という)の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた自軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調した伝送速度200bps以下のデジタル変調成分を有するデジアナ列車制御信号を生成して前記切替スイッチを介して自軌道回路に送信し、前記既存列車制御信号受信装置と前記デジアナ列車制御信号受信装置は、自軌道回路に送信された既存列車制御信号又はデジアナ列車制御信号を受信して列車在線の有無を検出し、前記車上演算処理装置は、軌道回路毎に送信された既存列車制御信号又はデジアナ列車制御信号を、受電器を介して受信して列車の速度を制御することを特徴とする。
前記デジアナ列車制御信号送信装置は、デジアナ列車制御信号生成部と送信部を有し、
前記デジアナ列車制御信号生成部は、10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を、自軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた自軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調して伝送速度200bps以下のデジタル変調波を生成するデジタル変調波発生部と、22、36、47、78、135Hzの振幅変調波を発生する振幅変調波発生部と、前記デジタル変調波発生部で生成したデジタル変調波を前記振幅変調波発生部で発生した振幅変調波で振幅変調してデジアナ列車制御信号を生成する振幅変調部を有し、前記送信部は、前記デジアナ列車制御信号生成部で生成したデジアナ列車制御信号を、10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を22、36、47、78、135Hzの振幅変調周波数により振幅変調した既存の列車制御信号と同じ振幅変調成分に増幅して共振式無絶縁軌道回路に送信することを特徴とする。
前記デジアナ列車制御信号受信装置は、アナログ信号受信部とデジタル信号受信部及び受信論理部を有し、前記アナログ信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号又は10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を22、36、47、78、135Hzで振幅変調した既存のアナログ列車制御信号のいずれかを軌道回路から受信して振幅変調成分を検出し、検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別し、前記デジタル信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号を軌道回路から受信してデジタル変調波を復調し、復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読し、前記受信論理部は、前記アナログ信号受信部と前記デジタル信号受信部の出力より軌道リレーを駆動するとともに信号灯現示リレーを駆動することを特徴とする。
前記車上演算処理装置は、アナログ信号受信部とデジタル信号受信部と移動距離演算部と速度演算部及び速度照査部を有し、前記アナログ信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号又は前記既存のアナログ列車制御信号のいずれかを受信し、受信した前記デジアナ列車制御信号又は前記既存のアナログ列車制御信号の振幅変調成分を検出して振幅変調周波数を判別して第1の許容走行速度を演算し、前記デジタル信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号を受信し、受信した前記デジアナ列車制御信号のデジタル変調波を復調し、復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読し、前記移動距離演算部は、前記デジアナ列車制御信号を受信し、受信したデジアナ列車制御信号の受信レベルの変化から軌道回路の境界を検出し、検出した境界を基点に走行距離を演算し、前記速度演算部は、前記デジタル信号受信部で解読したデジタル符号に含まれる軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、列車が走行する軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号及び前記移動距離演算部で演算した軌道回路境界を基点とする距離とから第2の許容走行速度を演算し、前記速度照査部は、前記アナログ信号受信部で演算した第1の走行許容速度と前記速度演算部で演算した第2の許容走行速度のいずれかにより列車の許容速度を決定し、決定した許容速度と列車の実走行速度とを照査することを特徴とする。
前記移動距離演算部は、隣接する軌道回路にそれぞれ送信されている前記デジアナ列車制御信号の受信レベルが均等になったことをもって軌道回路境界とすることを特徴とする。
前記地上・車上間情報伝送装置における列車制御信号の切替方法であって、各軌道回路の前記既存列車制御信号送信装置の出力側に切替スイッチを設け、前記既存列車制御信号送信装置と前記デジアナ列車制御信号送信装置の出力を前記切替スイッチに接続し、前記デジアナ列車制御信号受信装置を前記既存列車制御信号受信装置の入力側に並列に接続し、既存設備を使用する場合は、前記切替スイッチを前記既存列車制御信号送信装置側に切り替え、前記既存列車制御信号送信装置からアナログ列車制御信号を各軌道回路に送信して前記既存列車制御信号受信装置と前記デジアナ列車制御信号受信装置の受信入力を調整して正常動作状態とし、軌道回路の一部を新規設備に切り替える場合、切り替える軌道回路の前記切替スイッチを前記デジアナ列車制御信号送信装置側に切り替え、前記デジアナ列車制御信号送信装置からデジアナ列車制御信号を軌道回路に送信して前記デジアナ列車制御信号受信装置の受信入力を再度調整して正常動作状態にすることを特徴とする。
この発明は、10、12.5、15.5kHzの搬送波を、22、36、47、78、135Hzの振幅変調周波数で振幅変調した既存列車制御信号と同じ振幅変調周波数と振幅変調成分を有し、既存の周波数帯域内で、かつ、信号波が連続するとともに、軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいて後続列車が走行する軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調した伝送速度200bps以下のデジタル変調成分を有する列車制御信号を使用することにより、列車制御信号の周波数を変更しないとともに地上装置と車上装置を一斉に切替えないでアナログ方式からデジタル方式へ一斉に切替えることができる。
また、アナログ方式の既設設備とデジタル方式の新規設備を併設して同時稼動状態にすることができるから、営業時間帯において共振式無絶縁軌道回路を使ったデジタル信号の伝送特性と耐雑音性等の新規設備の機能検証が可能となり、高密度高速運転の状態であっても評価検証を確実に行うことができる。
さらに、新旧両機能を備えたデジアナ列車制御信号により軌道回路毎に部分使用開始が可能となり、機器老朽更新に対して有効に対処することができる。
また、地上装置と列車に搭載された車上演算装置のモニターランを行うことが可能であり、機能更新に伴うリスクを軽減することができる。
この発明の地上・車上間情報伝送装置の構成を示すブロック図である。 デジアナ列車制御信号送信装置の構成を示すブロック図である。 デジアナ列車制御信号受信装置の構成を示すブロック図である。 車上演算処理装置の構成を示すブロック図である。 アナログ列車制御信号を示す模式図である。 デジアナ列車制御信号の作成工程を示す工程図である。 デジアナ列車制御信号を示す模式図である。 軌道回路境界近傍における列車の受電器の受信レベル変化を示す受信レベル変化特性図である。 共振式無絶縁軌道回路の構成図である。
図1は、この発明の地上・車上間情報伝送装置の構成を示すブロック図である。地上・車上間情報伝送装置は、地上装置1と列車2に搭載された車上演算処理装置3を有し、地上装置1からレールインダクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路4により列車2に列車制御信号(ATC信号)を伝送して列車2の速度を許容制限速度以下に制御する。
共振式無絶縁軌道回路4は、各軌道回路4AT,4BT,4CT,4DTの境界を例えば4本の短絡線41で短絡した境界短絡式で、電圧送電―電流受電方式を採用し、各軌道回路4AT〜4DTの列車進出側の列車制御信号の送信点aaと軌道回路境界との間に送信用ループ42が設けられ、この送信用ループ42と直列に送信用ループ共振コンデンサ43が接続されている。
地上装置1は、既存列車制御信号送信装置5とデジアナ列車制御信号送信装置6と既存列車制御信号受信装置7及びデジアナ列車制御信号受信装置8を有する。既存列車制御信号送信装置5とデジアナ列車制御信号送信装置6は切替スイッチ9と整合変成器10を介して各軌道回路4AT〜4DTの送信点aaに接続されている。既存列車制御信号受信装置7とデジアナ列車制御信号受信装置8は各軌道回路4AT〜4DTの列車進入側の境界近傍に設けられた受信ループ44に整合変成器11を介して接続されている。
既存列車制御信号送信装置5a〜5cは、軌道回路4AT〜4CT毎に異なる10,12.5,15.5kHzの搬送波を22,36,47,78,135Hzの振幅変調周波数で振幅変調したアナログ列車制御信号(ATC信号)を生成して切替スイッチ9と整合変成器10を介して各軌道回路4AT〜4CTに送信する。
デジアナ列車制御信号送信装置6a〜6cは、図2のブロック図に示すように、デジアナ列車制御信号生成部61と送信部62を有する。デジアナ列車制御信号生成部61はデジタル変調波発生部611と振幅変調波発生部612及び振幅変調部613を有する。デジタル変調波発生部611は軌道回路4AT〜4CT毎に異なる10,12.5,15.5kHzの搬送波を、デジアナ列車制御信号送信装置6a〜6cがそれぞれ接続された軌道回路(以下、自軌道回路という)4AT〜4CTの境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車2bが在線する軌道回路4DTの情報に基づいて算出した自軌道回路4AT〜4CTの固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調して伝送速度200bps以下のデジタル変調波を生成する。振幅変調波発生部612は22,36,47,78,135Hzの振幅変調周波数の振幅変調波を発生する。振幅変調部613はデジタル変調波発生部611で生成したデジタル変調波を振幅変調波発生部612で発生した振幅変調波により振幅変調してデジアナ列車制御信号を生成する。送信部62はデジアナ列車制御信号生成部61で生成したデジアナ列車制御信号(ATC信号)を切替スイッチ9と整合変成器19を介して各軌道回路4AT〜4DTに送信する。
既存列車制御信号受信装置7は受信ループ44で受信して整合変成器11を介して入力するアナログ列車制御信号の振幅変調成分を検出し、検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別し、判別した振幅変調波信号のレベルを検出して軌道リレーを駆動するとともに信号灯現示リレーを駆動する。
デジアナ列車制御信号受信装置8b,8cは、図3のブロック図に示すように、アナログ信号受信部81とデジタル信号受信部82及び受信論理部83を有する。アナログ信号受信部81は振幅変調成分検出部811と変調周波数判別部812を有する。振幅変調成分検出部811は受信ループ44で受信して整合変成器11を介して入力するアナログ列車制御信号又はデジアナ列車制御信号の振幅変調成分を検出する。変調周波数判別部812は振幅変調成分検出部811で検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別する。デジタル信号受信部82はデジタル変調波復調部821とデジタル信号解読部822を有する。デジタル変調波復調部821は受信ループ44で受信して整合変成器11を介して入力するデジアナ列車制御信号のデジタル変調波を復調する。デジタル信号解読部822はデジタル変調波復調部821で復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読する。受信論理部83はアナログ信号受信部81とデジタル信号受信部82の出力より軌道リレーを駆動するとともに信号灯現示リレーを駆動する。
列車2aに搭載された車上演算処理装置3は、図4のブロック図に示すように、アナログ信号受信部31とデジタル信号受信部32と移動距離演算部33と速度演算部34及び速度照査部35を有する。アナログ信号受信部31は振幅変調成分検出部311と許容走行速度選択部312を有する。振幅変調成分検出部311は受電器12で受信したアナログ列車制御信号又はデジアナ列車制御信号の振幅変調成分を検出する。許容走行速度選択部312は振幅変調成分検出部311で検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別し、判別した振幅変調周波数により許容走行速度Vaを選択する。デジタル信号受信部32はデジタル変調波復調部321とデジタル信号解読部322を有する。デジタル変調波復調部321は受電器12で受信したデジアナ列車制御信号のデジタル変調波を復調する。デジタル信号解読部322はデジタル変調波復調部321で復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読して列車2aが走行している軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離と、列車2aが走行している軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を選択する。移動距離演算部33は境界検出部331と距離積算部332を有する。境界検出部331は列車2aが走行している軌道回路と、その軌道回路と隣り合う列車進行方向の前方の軌道回路に送信されている列車制御信号の搬送周波数を分離し、分離した2つの異なる搬送周波数の列車制御信号のレベルが均等になったときを軌道回路境界とする。距離積算部332は、境界検出部331で検出した軌道回路の境界を基点として速度発電機13から送られる信号により走行距離を演算する。速度演算部34はデジタル信号受信部32で選択した列車2aが走行している軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離と、列車2aが走行している軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度及び移動距離演算部33で演算した境界を基点とする距離とから許容走行速度Vbを演算する。
速度照査部35はアナログ信号受信部31から入力する許容走行速度Va又は速度演算部34から入力する許容走行速度Vbと速度発電機13から出力される列車2の実走行速度とを照査して列車2の速度を制御させる。
この地上装置1の切替スイッチ10を既存列車制御信号送信装置5a〜5c側に切り替えて既存列車制御信号送信装置5a〜5cから各軌道回路4AT〜4CTにアナログ列車制御信号を送信して列車2の速度を制御するときの動作を説明する。
各軌道回路4AT〜4CTに設けられた既存列車制御信号送信装置5a〜5cは、軌道回路4AT〜4CT毎に異なる10,12.5,15.5kHzの搬送波fcを、22,36,47,78,135Hzのいずれかの振幅変調周波数fMで振幅変調して、例えば図5(a)の波形図と(b)のスペクトル図に示すアナログ列車制御信号20を生成して切替スイッチ9と整合変成器10を介して各軌道回路4AT〜4CTに送信する。各軌道回路4AT〜4CTに列車2が在線しない場合は、各軌道回路4AT〜4CTに送信されたアナログ列車制御信号20は受信ループ44と整合変成器11を介して既存列車制御信号受信装置7で受信して列車2が在線しないことを検出する。また、デジアナ列車制御信号受信装置8もアナログ列車制御信号20を受信し、アナログ信号受信部81の振幅変調成分検出部811で受信したアナログ列車制御信号20の振幅変調成分を検出して変調周波数判別部812に出力する。変調周波数判別部812は入力した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別して振幅変調周波数信号を受信論理部83に出力する。受信論理部83は入力した振幅変調周波数信号により各軌道回路4AT〜4CTに列車2が在線しないことを検出する。
この状態で例えば軌道回路4ATに在線した列車2aが軌道回路4BTに進入すると、軌道回路4BTに設けられた既存列車制御信号受信装置7bとデジアナ列車制御信号受信装置8bで受信しているアナログ列車制御信号20は列車2aの車軸短絡により受信レベルが低下して軌道回路4BTに列車2aが進入したことを検出する。
一方、軌道回路4BTに進入した列車2aの受電器12は軌道回路4BTに送信されているアナログ列車制御信号20を受信して車上演算処理装置3に出力する。車上演算処理装置3のアナログ信号受信部31は受電器12から出力されているアナログ列車制御信号20を入力すると振幅変調成分検出部311で入力したアナログ列車制御信号20の振幅変調成分を検出して許容走行速度選択部312に出力する。許容走行速度選択部312は入力した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別し、判別した振幅変調周波数により許容走行速度Vaを選択して速度照査部35に出力する。速度照査部35は入力した許容走行速度Vaと速度発電機13から出力される列車2の実走行速度とを照査して列車2の速度を制御させる。
次に、地上装置1の切替スイッチ9をデジアナ列車制御信号送信装置6a〜6c側に切り替えてデジアナ列車制御信号送信装置6a〜6cから各軌道回路4AT〜4CTにデジアナ列車制御信号を送信して列車2aの速度を制御するときの動作を説明する。
軌道回路4AT〜4CTに設けられたデジアナ列車制御信号送信装置6a〜6cのデジアナ列車制御信号生成部61のデジタル変調波発生部611は、10,12.5,15.5kHzの搬送波fcを自軌道回路4AT〜4CTの境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離と、先行列車2bが在線する軌道回路4DTの情報に基づいて算出した自軌道回路4AT〜4CTの固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調して、図6の波形図に示すように、伝送速度200bps以下で振幅変調度は0.5(方形波50%振幅変調)、振幅変調成分は現行同様平均値換算5Wのデジタル変調波21を生成して振幅変調部613に出力する。中心周波数の両側に側帯波を有する既存のアナログ列車制御信号の最小周波数占有帯域幅は±振幅変調周波数+αより300Hzと見込まれる。これによりMSK波のデジタル変調波21の伝送速度は200bpsが限度と考えられる。振幅変調波発生部612は、図6に示すように、22,36,47,78,135Hzのいずれかの振幅変調周波数fMの振幅変調波22を発生して振幅変調部613に出力する。振幅変調部613はデジタル変調波発生部611から入力するデジタル変調波21を振幅変調波発生部612から入力する振幅変調波22により振幅変調して、図6と図7(a)の波形図と(b)のスペクトル図に示すデジアナ列車制御信号23を生成して送信部62に出力する。送信部62は入力したデジアナ列車制御信号23を切替スイッチ9と整合変成器10を介して自軌道回路4AT〜4CTに送信する。
例えば列車2aが軌道回路4ATに在線して軌道回路4BTに在線しないとき、軌道回路4BTに送信されているデジアナ列車制御信号23は受信ループ44bと整合変成器11bを介して既存列車制御信号受信装置7bとデジアナ列車制御信号受信装置8bで受信する。既存列車制御信号受信装置7bは受信しているデジアナ列車制御信号23により列車2が在線しないことを検出する。また、デジアナ列車制御信号受信装置8bのアナログ信号受信部81は受信しているデジアナ列車制御信号23の振幅変調成分を振幅変調成分検出部811で検出し、検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を変調周波数判別部812で判別して振幅変調周波数信号を受信論理部83に出力する。デジアナ列車制御信号受信装置8bのデジタル信号受信部82は受信しているデジアナ列車制御信号23のデジタル変調波をデジタル変調波復調部821で復調し、復調したデジタル復調波からデジタル符号をデジタル信号解読部822で解読して受信論理部83に出力する。受信論理部83はアナログ信号受信部81とデジタル信号受信部82の出力より軌道リレーを駆動するとともに信号灯現示リレーを駆動する。
また、列車2aが在線している軌道回路4ATに送信されているデジアナ列車制御信号23は列車2aの受電器12で受信して車上演算処理装置3に出力される。この状態で列車2aが軌道回路4ATと軌道回路4BTの境界近傍に達すると、列車2aの受電器12で受信する軌道回路4ATに送信されているデジアナ列車制御信号23の受信レベルは、図8の受信レベル変化曲線Aに示すように右下がりで低くなり、列車2aの受電器12で受信する軌道回路4BTに送信されているデジアナ列車制御信号23の受信レベルは、図8の受信レベル変化曲線Bに示すように右上がりで高くなる。そこで列車2aが軌道回路4ATと軌道回路4BTの境界近傍に達すると、列車2aの車上演算処理装置3は移動距離演算部33の境界検出部331で列車2aが走行している軌道回路4ATと軌道回路4BTに送信されているデジアナ列車制御信号23の搬送周波数を分離し、分離した2つの異なる搬送周波数の信号の受信レベルが均等になったとき、列車2aが軌道回路4ATと軌道回路4BTの境界に達した判断して境界検出信号を距離積算部332に出力する。距離積算部332は境界検出信号が入力すると、そのときの位置を基点として速度発電機13から送られる信号により走行距離を積算して軌道回路4ATと軌道回路4BTの境界からの走行距離を演算して速度演算部34に逐次出力する。
列車2aが軌道回路4ATから軌道回路4BTに進入して、軌道回路4BTに送信されているデジアナ列車制御信号を受電器12で受信し、受信したデジアナ列車制御信号が車上演算処理装置3に入力すると、デジタル信号受信部32のデジタル変調波復調部321は受電器13で受信したデジアナ列車制御信号23のデジタル変調波21を復調してデジタル信号解読部322に出力する。デジタル信号解読部322は入力したデジタル復調波21からデジタル符号を解読して軌道回路4BTの境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離と、軌道回路4BTTの固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を選択して速度演算部34に出力する。
速度演算部34はデジタル信号解読部322から入力した軌道回路4BTの境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離と、軌道回路4BTの固定速度区間の許容速度と終端の許容速度及び移動距離演算部33で演算している軌道回路4BTの始端からの走行距離とから許容走行速度Vbを演算して速度照査部35に出力する。
速度照査部35はアナログ信号受信部31の許容走行速度選択部312から入力する許容走行速度Va又は速度演算部34から入力する許容走行速度Vbと速度発電機13から出力される列車2の実走行速度とを照査して列車2の速度を制御させる。
このようにして車上演算処理装置3は、既存列車制御信号送信装置5で送信するアナログ列車制御信号20とデジアナ列車制御信号送信装置6で送信するデジアナ列車制御信号23のいずれかを受信して列車2の速度を制御させることができる。
次に既存列車制御信号送信装置5とデジアナ列車制御信号送信装置6を切り替えるときの処理を説明する。
軌道回路4の一定範囲、例えば軌道回路4AT〜4DTの既存列車制御信号送信装置5と整合変成器10の間に切替スイッチ9を設け、既存列車制御信号送信装置5とデジアナ列車制御信号送信装置6の出力を切替スイッチ9に接続し、デジアナ列車制御信号受信装置8を既存列車制御信号受信装置7の入力側に並列に接続する。そして既存設備を使用する場合は、切替スイッチ9を既存列車制御信号送信装置5側に切り替えて既存列車制御信号送信装置5からアナログ列車制御信号20を各軌道回路4AT〜4DTに送信して既存列車制御信号受信装置7の受信入力を調整して正常動作状態にするとともにデジアナ列車制御信号受信装置8の受信入力を調整して正常動作状態にして既存列車制御信号送信装置5から送信するアナログ列車制御信号20で列車2を制御する。
この状態で軌道回路4ATと軌道回路4BTを新規設備に切り替える場合、切替スイッチ9をデジアナ列車制御信号送信装置6側に切り替えてデジアナ列車制御信号送信装置6からデジアナ列車制御信号23を軌道回路4ATと軌道回路4BTに送信してデジアナ列車制御信号受信装置8の受信入力を再度調整して正常動作状態にして、軌道回路4AT,4BTではデジアナ列車制御信号送信装置6から送信されるデジアナ列車制御信号23で列車2を制御する。
このように既設のアナログ列車制御信号20からデジアナ列車制御信号23に軌道回路単位で切り替えることができ、共振式軌道回路4を使ったデジタル信号の伝送特性、耐雑音性等の新設備の機能検証のための地上車上結合試験や習熟運転を営業時間帯において可能にすることができる。
1;地上装置、2;列車、3;車上演算処理装置、4;共振式無絶縁軌道回路、
5;既存列車制御信号送信装置、6;デジアナ列車制御信号送信装置、
7;既存列車制御信号受信装置、8;デジアナ列車制御信号受信装置、
9;切替スイッチ、10;整合変成器、11;整合変成器、12;受電器、
13;速度発電機、31;アナログ信号受信部、32;デジタル信号受信部、
33;移動距離演算部、34;速度演算部、35;速度照査部、
311;振幅変調成分検出部、312;許容走行速度選択部、
321;デジタル変調波復調部、322;デジタル信号解読部、
331;境界検出部、332;距離積算部、61;デジアナ列車制御信号生成部、
62;送信部、611;デジタル変調波発生部、612;振幅変調波発生部、
613;振幅変調部、81;アナログ信号受信部、82;デジタル信号受信部、
83;受信論理部、811;振幅変調成分検出部、812;変調周波数判別部、
821;デジタル変調波復調部、822;デジタル信号解読部。
特許第3537524号
各種軌道回路 (1)民鉄における無絶縁軌道回路 社団法人信号保安協会発行、30巻10号(昭和50年)518頁、519頁

Claims (7)

10、12.5、15.5kHzの周波数を使用してレールインダンクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路を伝送媒体とする通信が可能な周波数帯域を持った列車制御信号であって、
10、12.5、15.5kHzの搬送波を、22、36、47、78、135Hzの振幅変調周波数で振幅変調した既存列車制御信号と同じ振幅変調周波数と振幅変調成分を有し、既存の周波数帯域内で、かつ、信号波が連続するとともに、各軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた後続列車が走行する軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調した伝送速度200bps以下のデジタル変調成分を有することを特徴とする列車制御信号の構造。
10、12.5、15.5kHzの周波数を使用してレールインダンクタンスとの周波数共振現象を利用した共振式無絶縁軌道回路に列車制御信号を送信して列車に伝送する地上・車上間情報伝送装置において、
地上装置と列車に搭載された車上演算処理装置を有し、
前記地上装置は、切替スイッチを介して各軌道回路の送信点に接続された既存列車制御信号送信装置とデジアナ列車制御信号送信装置と、各軌道回路の列車進入側の境界近傍に設けられた受信ループに接続された既存列車制御信号受信装置とデジアナ列車制御信号受信装置を有し、
前記既存列車制御信号送信装置は、軌道回路毎に異なる10,12.5,15.5kHzの搬送波を22,36,47,78,135Hzの振幅変調周波数で振幅変調したアナログ列車制御信号を生成して前記切替スイッチを介して各軌道回路に送信し、
前記デジアナ列車制御信号送信装置は、10、12.5、15.5kHzの搬送波を、前記デジアナ列車制御信号送信装置が接続された軌道回路(以下、自軌道回路という)の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた自軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調した伝送速度200bps以下のデジタル変調成分を有するデジアナ列車制御信号を生成して前記切替スイッチを介して自軌道回路に送信し、
前記既存列車制御信号受信装置と前記デジアナ列車制御信号受信装置は、自軌道回路に送信された既存列車制御信号又はデジアナ列車制御信号を受信して列車在線の有無を検出し、
前記車上演算処理装置は、軌道回路毎に送信された既存列車制御信号又はデジアナ列車制御信号を、受電器を介して受信して列車の速度を制御することを特徴とする地上・車上間情報伝送装置。
前記デジアナ列車制御信号送信装置は、デジアナ列車制御信号生成部と送信部を有し、
前記デジアナ列車制御信号生成部は、10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を、自軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、先行列車が在線する軌道回路の情報に基づいた自軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号を含むデジタル符号でデジタル変調して伝送速度200bps以下のデジタル変調波を生成するデジタル変調波発生部と、22、36、47、78、135Hzの振幅変調波を発生する振幅変調波発生部と、前記デジタル変調波発生部で生成したデジタル変調波を前記振幅変調波発生部で発生した振幅変調波で振幅変調してデジアナ列車制御信号を生成する振幅変調部を有し、
前記送信部は、前記デジアナ列車制御信号生成部で生成したデジアナ列車制御信号を、10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を22、36、47、78、135Hzの振幅変調周波数により振幅変調した既存の列車制御信号と同じ振幅変調成分に増幅して共振式無絶縁軌道回路に送信することを特徴とする請求項2記載の地上・車上間情報伝送装置。
前記デジアナ列車制御信号受信装置は、アナログ信号受信部とデジタル信号受信部及び受信論理部を有し、
前記アナログ信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号又は10、12.5、15.5kHzの搬送周波数を22、36、47、78、135Hzで振幅変調した既存のアナログ列車制御信号のいずれかを軌道回路から受信して振幅変調成分を検出し、検出した振幅変調成分から振幅変調周波数を判別し、
前記デジタル信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号を軌道回路から受信してデジタル変調波を復調し、復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読し、
前記受信論理部は、前記アナログ信号受信部と前記デジタル信号受信部の出力より軌道リレーを駆動するとともに信号灯現示リレーを駆動することを特徴とする請求項2又は3記載の地上・車上間情報伝送装置。
前記車上演算処理装置は、アナログ信号受信部とデジタル信号受信部と移動距離演算部と速度演算部及び速度照査部を有し、
前記アナログ信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号又は前記既存のアナログ列車制御信号のいずれかを受信し、受信した前記デジアナ列車制御信号又は前記既存のアナログ列車制御信号の振幅変調成分を検出して振幅変調周波数を判別して第1の許容走行速度を演算し、
前記デジタル信号受信部は、前記デジアナ列車制御信号を受信し、受信した前記デジアナ列車制御信号のデジタル変調波を復調し、復調したデジタル復調波からデジタル符号を解読し、
前記移動距離演算部は、前記デジアナ列車制御信号を受信し、受信したデジアナ列車制御信号の受信レベルの変化から軌道回路の境界を検出し、検出した境界を基点に走行距離を演算し、
前記速度演算部は、前記デジタル信号受信部で解読したデジタル符号に含まれる軌道回路の境界の始端から終端までの距離と始端を基点とした固定速度区間の距離を示す信号と、列車が走行する軌道回路の固定速度区間の許容速度と終端の許容速度を示す信号及び前記移動距離演算部で演算した軌道回路境界を基点とする距離とから第2の許容走行速度を演算し、
前記速度照査部は、前記アナログ信号受信部で演算した第1の走行許容速度と前記速度演算部で演算した第2の許容走行速度のいずれかにより列車の許容速度を決定し、決定した許容速度と列車の実走行速度とを照査することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の地上・車上間情報伝送装置。
前記移動距離演算部は、隣接する軌道回路にそれぞれ送信されている前記デジアナ列車制御信号の受信レベルが均等になったことをもって軌道回路境界とすることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の地上・車上間情報伝送装置。
請求項2乃至6のいずれかに記載の地上・車上間情報伝送装置における列車制御信号の切替方法であって、
各軌道回路の前記既存列車制御信号送信装置の出力側に切替スイッチを設け、前記既存列車制御信号送信装置と前記デジアナ列車制御信号送信装置の出力を前記切替スイッチに接続し、前記デジアナ列車制御信号受信装置を前記既存列車制御信号受信装置の入力側に並列に接続し、
既存設備を使用する場合は、前記切替スイッチを前記既存列車制御信号送信装置側に切り替え、前記既存列車制御信号送信装置からアナログ列車制御信号を各軌道回路に送信して前記既存列車制御信号受信装置と前記デジアナ列車制御信号受信装置の受信入力を調整して正常動作状態とし、
軌道回路の一部を新規設備に切り替える場合、切り替える軌道回路の前記切替スイッチを前記デジアナ列車制御信号送信装置側に切り替え、前記デジアナ列車制御信号送信装置からデジアナ列車制御信号を軌道回路に送信して前記デジアナ列車制御信号受信装置の受信入力を再度調整して正常動作状態にすることを特徴とする列車制御信号の切替方法。
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