JP4887903B2 - 現像ローラと該現像ローラを用いた画像形成方法 - Google Patents
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Description
少なくとも導電性シャフトの周りにシリコーンゴムよりなる弾性層及び弾性層上に複数の樹脂層を積層して構成される現像ローラにおいて、該樹脂層の表面層を形成する樹脂がシリコーン共重合ポリウレタンを主成分とし、かつ、該表面層直下の層を構成する樹脂がポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分としてなることを特徴とする現像ローラ。
前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体にシラン骨格が1.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする(1)記載の現像ローラ。
前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体がウレア結合を含むことを特徴とする(1)又は(2)記載の現像ローラ。
少なくともトナーのみからなる現像剤を現像領域に現像ローラにより搬送し、静電潜像担持体上に形成された静電荷像を現像し可視化する工程を含む画像形成方法において、該現像ローラが少なくとも導電性シャフトの周りにシリコーンゴムよりなる弾性層、及び弾性層上に複数の樹脂層を積層して構成される現像ローラであり、該樹脂層の表面層を形成する樹脂がシリコーン共重合ポリウレタンを主成分とし、かつ、該表面層直下の層を構成する樹脂がポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分としてなる現像ローラであることを特徴とする画像形成方法。
前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体に、シラン骨格が1.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする(4)記載の画像形成方法。
前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体がウレア結合を含むことを特徴とする(4)又は(5)記載の画像形成方法。
現像ローラは軸体として導電性シャフトを使用し、その周囲にシリコーンゴムよりなる導電性の弾性層、ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分とする中間層、シリコーン共重合ポリウレタン樹脂を主成分とする表面層より構成される。
軸体を構成する導電性シャフトは、現像ローラ表面に蓄積される電荷をリークさせる部材も兼ねるため、導電性の金属で構成されることが好ましい。代表的なものとして、直径1〜30mmのステンレス鋼(例えばSUS304)、鉄、アルミニウム、ニッケル、アルミニウム合金、ニッケル合金等の導電性金属があり、また導電性樹脂で構成されるものでもよい。
本発明における弾性層として用いられるシリコーンゴムは、当業界で普通に用いられる組成のシリコーンゴムでよく、オルガノポリシロキサンに無機充填剤や、過酸化ベンゾイルなどの硬化剤を添加してよく混練、成形後加熱して加硫し硬化させたものである。例えば、ジメチルポリシロキサンとメチルビニルシロキサンからなるメチルビニルポリシロキサンを有機過酸化物により架橋させて得ることができる。架橋の度合いによりその弾性率は異なるが、本発明において好ましく用いられるのは、JIS A 硬度が10〜60°程度の弾性体である。
本発明に係る最表層の直下の層はポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分とする層で構成される。このものは、ポリウレタン骨格を有し、シリカ構造と一体となったものであり、特に限定されるものではないが、例えば特開2002−220431号公報に記載されている方法で得ることができる。すなわち、少なくとも多価アルコールと多価イソシアネート化合物とから得られ、かつエポキシ基と反応性を持つ官能基を有するポリウレタン樹脂(1)と、分子中に少なくとも1つ以上の水酸基を有するエポキシ化合物(A)とアルコキシシラン部分縮合物(B)との脱アルコール反応によって得られるエポキシ基含有アルコキシシラン部分縮合物(2)とを反応させてなるアルコキシ基含有シラン変性ポリウレタン樹脂を硬化させ、ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を得ることができる。なお、反応中にアミンを添加することでイソシアネート基とアミノ基を反応させ、ウレア結合を形成させてもよい。ウレア結合とウレタン結合とを共存させることにより、分子間の密着性が向上され、耐久性を向上することができるため、好ましい。
。また、最終的に得られるポリウレタン−シリカハイブリッド体の高温耐久性などの諸特性の点から、上記高分子ポリオールのうちでもポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールが特に好適である。
(式中、pは0または1を示す。R1は、炭素原子に直結した官能基を持っていてもよい低級アルキル基、アリール基または不飽和脂肪族残基を示す。R2はメチル基またはエチル基を示し、R2同士はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
このような加水分解性アルコキシシランモノマーの具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、等のテトラアルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン等のトリアルコキシシラン類、があげられる。なお、これらアルコキシシラン部分縮合物(B)としては、前記例示のものを特に制限なく使用できるが、これら例示物のうちの2種以上を混合使用する場合には、テトラメトキシシランを、アルコキシシラン部分縮合物(B)を構成する全てのアルコキシシランモノマー中70モル%以上用いて合成されたものが好ましい。尚、ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体中に含まれるシラン骨格の割合が、1.0質量%以上30.0質量%以下とすることにより、非常に安定した接着性が発現される。
当該樹脂層の形成方法としては、例えば樹脂層を構成する樹脂成分の粘度などに応じて、ディッピング、スプレー、ロールコートまたは刷毛塗りなどが挙げられるが、本発明はこの形成方法を特に限定するものではない。
一方、表面層に用いられるシリコーン共重合ポリウレタン樹脂とは、2官能以上の多価イソシアネート及び2官能以上の水酸基をもつシリコーン骨格を分子中に有する化合物から合成することができる。この中で本発明に好ましく用いられるのは、JIS A 硬度が60〜90°、100%モジュラスが5×106〜30×106Paのものである。
本発明で使用する活性水素含有シロキサン化合物の好ましい例としては、例えば、下記の如き化合物が挙げられる。
ポリウレタン系樹脂にシロキサン化合物とカプロラクトンとの共重合体セグメントを導入することによって、非粘着性、耐ブロッキング性、可撓性等に優れるとともに光学的に透明性に優れたポリウレタン系樹脂が提供される。
現像ローラの導電性は、体積抵抗率(体積抵抗、体積抵抗値)により評価することが可能である。体積抵抗率を測定する方法としては、公知の方法にて測定することが出来る。
(測定条件)
測定環境:23℃、57RH%
印加電圧:+100V
ローラ回転数:27rpm
電極ローラ荷重:9.8N(電極ローラ自重含む)
電極ローラ有効幅:230mm(径30mm)
測定項目:電流値(電圧印加 5sec後の平均値)
〔現像ローラの作製〕
本発明の現像ローラは、例えばつぎのようにして作製することができる(図2参照)。
本発明に使用可能なトナーは、粉砕・分級工程を経て製造してもよく、いわゆる重合法で製造してもよい。重合法で製造する場合には樹脂粒子を塩析/融着する製造方法が特に好ましい。
重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有させることが好ましい。
ラジカル重合性単量体成分としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
前述のラジカル重合性単量体を使用して重合を行うためには、界面活性剤を使用して水系媒体中に油滴分散を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
着色剤としては無機顔料、有機顔料、染料を挙げることができる。
本発明に使用可能なトナー中にはワックスを含有させても良い。ワックス自体の構造や組成としては特に限定はない。ポリプロピレン、ポリエチレンなどの低分子量ポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エステルワックス等を使用することができる。
本発明に使用可能なトナーは、ワックスを溶解した単量体溶液を水系媒体中に分散し、ついで重合法によりワックスを内包した樹脂粒子を調製する工程、前記樹脂粒子分散液を用いて水系媒体中で樹脂粒子を融着させる工程、得られた粒子を水系媒体中より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程、得られた粒子を乾燥させる工程、さらに乾燥させて得られた粒子に外添剤などを添加する外添剤添加工程などから構成される重合法で製造することが好ましい。ここで樹脂粒子としては着色された粒子であってもよい。また、非着色粒子を樹脂粒子として使用することもできる、この場合には、樹脂粒子の分散液に着色剤粒子分散液などを添加した後に水系媒体中で融着させる等により着色粒子とする。
トナーは、樹脂、着色剤、ワックス以外にトナー用材料として種々の機能を付与することのできる材料を加えてもよい。具体的には荷電制御剤等が挙げられる。これらの成分は前述の塩析/融着段階で樹脂粒子と着色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方法、樹脂粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加することができる。
本発明に使用可能なトナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。なお、通常、これらの外添剤を加える前の粒子を着色粒子、添加後のものをトナー又はトナー粒子ということが多い。しかし、いずれもトナー又はトナー粒子ということもある。
本発明に係わる非磁性一成分画像形成装置は、本発明の現像ローラ、トナー層規制部材及びトナー補給補助部材を備え、且つトナー補給補助部材と現像ローラ及びトナー層規制部材とトナー搬送部材がそれぞれ当接しているのが普通である。その装置を使用して薄層化させた非磁性トナーを静電潜像形成体表面に供給して潜像を現像する方式である。
(弾性層形成材料の調製例1)
X−34−424:A/B(シリコーンゴム、信越化学工業社製)100部、X−34−387:A/B(シリコーンゴム、信越化学工業社製)100部とを混合分散し、さらにケッチェンブラック80部を添加し、弾性層形成材料1を調製した。
撹拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた反応装置に、ポリカーボネートジオール(ダイセル化学社製、商品名「プラクセルCD220」、数平均分子量2000)1000gとイソホロンジイソシアネート278gを仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ、遊離イソシアネート価3.44%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン548gを加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。ついでイソホロンジアミン71.8g、ジ−n−ブチルアミン4.0g、メチルエチルケトン906g及びイソプロピルアルコール603gから成る混合物の存在下に、上記ウレタンプレポリマー溶液1000gを添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液(以下、ポリウレタン樹脂(1A)という)は、樹脂固形分濃度が30%、アミン価が1.2KOH(mg/g)であった。
中間層形成材料の調製例1において、「プラクセルCD220」をポリエステルポリオール(クラレ社製、商品名「クラレポリオールP2010」、数平均分子量2000)に変更した以外は調製例1と同様に反応を行い、ポリウレタン樹脂溶液(以下、ポリウレタン樹脂(1B)という)を得た。ポリウレタン樹脂(1B)は樹脂固形分が30%、アミン価が1.2KOHmg/gであった。
中間層形成材料の調製例1と同様の反応装置に、「プラクセルCD220」を1000gとイソホロンジイソシアネート278gを仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ、遊離イソシアネート価3.44%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン548gを加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン77.6g、ジ−n−ブチルアミン2.4g、メチルエチルケトン913g及びイソプロピルアルコール607gからなる混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液1000gを添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液(以下、ポリウレタン樹脂(1C)という)は、樹脂固形分濃度が30%、アミン価が2.4KOHmg/gであった。更に、同様の反応装置に、上記のポリウレタン樹脂(1C)500gを50℃に加温した後、調製例1で得たエポキシ基含有アルコキシシラン部分縮合物(2A)18.54gを加え、窒素気流下、60℃で4時間反応させ、アルコキシ基含有シラン変性ポリウレタン樹脂を得た。
中間層形成材料の調製例1と同様の反応装置に、「クラレポリオールP2010」を1000gとジメチロールブタン酸40g、イソホロンジイソシアネート342gを仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ、遊離イソシアネート価3.28%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン593gを加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン59.7g、ジ−n−ブチルアミン9.9g、メチルエチルケトン897g及びイソプロピルアルコール599gからなる混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液1000gを添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液(以下、ポリウレタン樹脂(1D)という)は、樹脂固形分濃度が30%、アミン価が3.0KOHmg/gであった。更に、同様の反応装置に、上記のポリウレタン樹脂(1D)500gを50℃に加温した後、調製例1で得たエポキシ基含有アルコキシシラン部分縮合物(2A)18.54gを加え、窒素気流下、60℃で4時間反応させ、アルコキシ基含有シラン変性ウレタン樹脂を得た。
撹拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備えた反応器にε−カプロラクトン310部及びアルコール変性シロキサン(例示化合物3−3)150部及びテトラブチルチタネート0.05部を装入し、窒素気流下で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価37、酸価0.40、数平均分子量3,030のポリシロキサン−ポリエステル共重合体を得た。
前記調製例1の共重合体75部、ポリブチレンアジペート(水酸基価56.0,酸価0.40、数平均分子量2,000)75部及び1,4−ブタンジオール27部を、200部のメチルエチルケトンと150部のジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく撹拌しながら90部のMDIを146部のジメチルホルムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本発明のシリコーン共重合ポリウレタン樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で31.2Pa・s(25℃)の粘度を有していた。
撹拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備えた反応器にε−カプロラクトン166部及びアルコール変性シロキサン(例示化合物3−6)150部及びテトラブチルチタネート0.04部を装入し、窒素気流下で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価28、酸価0.35、数平均分子量4,010のポリシロキサン−ポリエステル共重合体を得た。
前記調製例3の共重合体75部、ポリエチレンアジペート(水酸基価56.0,酸価0.28、数平均分子量2,000)75部及び1,4−ブタンジオール27部を200部のメチルエチルケトンと150部のジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく撹拌しながら93部のMDIを151部のジメチルホルムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本発明のシリコーン共重合ポリウレタン樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で40.5Pa・s(25℃)の粘度を有していた。
このようにして得られたシリコーン共重合ポリウレタン樹脂100部と、ケッチェンブラック(カーボンブラック)30部と、数平均一次粒子径20μmの架橋ウレタン樹脂からなる粒子40部とを混合分散させ、表面層形成材料4を調製した。
つぎに、軸体2としてSUS303製芯金(直径10mm)をローラ型内部にセットし、上記軸体とローラ型内周面の間の空隙部に前記に得たベースゴム層形成材料(1)を注型し(図2参照)、加熱加硫(180℃×1時間)させた後、脱型して、さらに2次加硫処理(200℃×4時間)することにより軸体2の外周に弾性層3(厚み5mm)を形成した。
現像ローラ製造例1において、中間層形成材料1の代わりに中間層形成材料2を使用し10μmの厚みで形成し、また、表面層形成材料1の代わりに表面層形成材料2を使用した他は同様にして本発明の現像ローラを得た。このものを現像ローラ2とする。
現像ローラ製造例1において、中間層形成材料1の代わりに中間層形成材料3を使用し12μmの厚みで形成し、また、表面層形成材料1の代わりに表面層形成材料3を使用した他は同様にして本発明の現像ローラを得た。このものを現像ローラ3とする。
現像ローラ製造例1において、中間層形成材料1の代わりに中間層形成材料4を使用し、また、表面層形成材料1の代わりに表面層形成材料4を使用した他は同様にして本発明の現像ローラを得た。このものを現像ローラ4とする。
ウレタン樹脂(ニッポラン5199、日本ポリウレタン社製)100部と、ケッチェンブラック30部と、MEK(メチルエチルケトン)400部と、数平均一次粒子径20μmの架橋ウレタン樹脂からなる粒子40部とを混合分散させ、比較例用表面層形成材料1を調製した。
現像ローラ製造例1において、中間層形成材料1の代わりにビス1,2−トリエトキシシリルエタンを均一に塗布し、100℃にて1時間処理とした他は同様にして比較用現像ローラを得た、これを比較用現像ローラ1とする。
現像ローラ製造例1において、表面層形成材料1の代わりに比較例用表面層形成材料を使用した他は同様にして比較用現像ローラを得た、これを比較用現像ローラ2とする。
(樹脂粒子の調製例1)
撹拌装置を取り付けたフラスコにて、ワックス(ペンタエリスリトールテトラステアリン酸エステル)72.0gを、スチレン115.1g、n−ブチルアクリレート42.0gおよびメタクリル酸10.9gからなる単量体混合液に添加し、80℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック20gに代えて顔料「C.I.ピグメントイエロー74」20gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液(2)」という。)を調製した。得られた着色剤分散液(2)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック20gに代えてキナクリドン系マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッド122」20gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液(3)」という。)を調製した。得られた着色剤分散液(3)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
着色剤分散液の調製例1において、カーボンブラック20gに代えてフタロシアニン系シアン顔料「C.I.ピグメントブルー15:3」20gを用いたこと以外は着色剤分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子の分散液(以下、「着色剤分散液(4)」という。)を調製した。得られた着色剤分散液(4)における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
温度センサー、冷却管、撹拌装置(撹拌翼を2枚有し、交差角が20°)、形状モニタリング装置を取り付けた反応容器(四つ口フラスコ)に、ラテックス(1)1250g(固形分換算)と、イオン交換水2000gと、着色剤分散液(1)全量を仕込み、内温を25℃に調製した後、この分散液混合溶液に5mol/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6gをイオン交換水72gに溶解した水溶液を、撹拌下、25℃にて10分間かけて添加した。その後、直ちに昇温を開始し、この系を5分間かけて95℃まで昇温(昇温速度14℃/分)した。
着色粒子の調製例K1において、着色剤分散液(1)全量に代えて着色剤分散液(2)全量を用いた他は同様にして同様にして着色粒子(Y1)を得た。
着色粒子の調製例K1において、着色剤分散液(1)全量に代えて着色剤分散液(3)全量を用いたほかは着色粒子の調製例K1と同様にして着色粒子(M1)を得た。
着色粒子の調製例K1において、着色剤分散液(1)全量に代えて着色剤分散液(4)全量を用いた他は着色粒子の調製例K1と同様にして着色粒子(C1)を得た。
上記の着色粒子について疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm、疎水化度=65)を0.8質量部、疎水性チタニア(数平均一次粒子径=30nm、疎水化度=55)を0.5質量部添加し、ヘンシェルミキサーにて混合し、トナーとした。これらを黒トナー1、イエロートナー1、マゼンタトナー1、シアントナー1とする。
(層間接着力)
図3(a)に示すように、ローラ中央部の表面層5に対し、その外周に沿って、破線Xで示される幅2.5cmの切り込みを入れ、さらに、上記表面層5に対して軸体方向に切り込み(破線Y)を入れて、そこから表面層5を少し剥がし、図3(b)に示すように、剥がされた表面層5の端部をオートグラフAGS(島津製作所社製)で垂直に引き上げて(矢印Z方向)、どの程度の力で引き上げたら表面層が、その下の隣接層から引きはがされ始めるか測定し層間接着力を評価した。
得られた現像ローラを、図3(a)に示すように、ローラ中央部の樹脂層4に対し、その外周に沿って、破線Xで示される幅2.5cmの切り込みを入れ、さらに、上記樹脂層4に対して軸体方向に切り込み(破線Y)を入れて、そこから樹脂層4を少し剥がし、図3(b)に示すように、剥がされた樹脂層4の端部をオートグラフAGS(島津製作所社製)で垂直に引き上げて(矢印Z方向)、どの程度の力で引き上げたら樹脂層が、その下の隣接層(弾性層)から引きはがされ始めるか測定し層間接着力を評価した。
○:4.0N以上10.0N未満のもの
×:4.0N未満のもの
(画像評価)
得られた現像ローラをコニカミノルタ社製カラーレーザープリンタMagicolor2300DLに用いて、画素率20%(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色5%のフルカラーモード)でA4サイズにて3千枚プリントの実写評価を行った。常温低湿環境(20℃.10%RH)にて初期と3千枚プリント後における細線再現性(解像度)、濃度ムラ及びカブリ濃度を評価した。
細線再現性は10倍のルーペにて細線部を拡大し、mmあたりの解像度を評価した。
A4ベタ画像(画素率100%)を、初期と3千枚プリント時に印字した。マクベス反射濃度計(RD−918)を使用し、印字されたA4ベタ画像(画素率100%)上をランダムに10ヶ所の反射濃度を測定し、ベタ画像の濃度の最大値と最小値の差により評価した。
カブリ濃度については、マクベス反射濃度計(RD−918)を使用し、紙の反射濃度を「0」とし、白地部を測定して、相対反射濃度にて評価した。
2 導電性シャフト(軸体)
3 弾性層(ベースゴム層)
4 樹脂層(中間層)
5 表面層
10 円筒状金型
11 電子写真感光体ドラム(感光体)
13 スチール製弾性ブレード
14 スポンジローラ
15 撹拌羽根
16 非磁性一成分トナー
17 トナータンク
21 現像器
101 電極ローラ
Claims (6)
- 少なくとも導電性シャフトの周りにシリコーンゴムよりなる弾性層及び弾性層上に複数の樹脂層を積層して構成される現像ローラにおいて、該樹脂層の表面層を形成する樹脂がシリコーン共重合ポリウレタンを主成分とし、かつ、該表面層直下の層を構成する樹脂がポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分としてなることを特徴とする現像ローラ。
- 前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体にシラン骨格が1.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする請求項1記載の現像ローラ。
- 前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体がウレア結合を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の現像ローラ。
- 少なくともトナーのみからなる現像剤を現像領域に現像ローラにより搬送し、静電潜像担持体上に形成された静電荷像を現像し可視化する工程を含む画像形成方法において、該現像ローラが少なくとも導電性シャフトの周りにシリコーンゴムよりなる弾性層、及び弾性層上に複数の樹脂層を積層して構成される現像ローラであり、該樹脂層の表面層を形成する樹脂がシリコーン共重合ポリウレタンを主成分とし、かつ、該表面層直下の層を構成する樹脂がポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体を主成分としてなる現像ローラであることを特徴とする画像形成方法。
- 前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体に、シラン骨格が1.0質量%以上30.0質量%以下含有していることを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
- 前記ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体がウレア結合を含むことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成方法。
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