JP2008076618A - 現像ローラ - Google Patents

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武雄 大柴
Masahiro Yasuno
政裕 安野
Okushi Okuyama
奥士 奥山
Satoru Uchino
哲 内野
Shinya Obara
慎也 小原
Ryuichi Hiramoto
隆一 平本
Satoshi Matsutani
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Abstract

【課題】シャフトと被覆層との層間接着性が良好で、高品質のトナー画像が継続して得られる優れた現像ローラを提供する。
【解決手段】少なくともアルミニウム合金からなるシャフト11の外周に、導電剤と樹脂とを有する被覆層を直接形成して構成される現像ローラにおいて、該アルミニウム合金からなるシャフト12の表面がアルマイト層である。
【選択図】図1

Description

本発明は、現像ローラに関する。
現在広く用いられている電子写真画像形成方法は、電荷付与されたトナーを静電潜像担持体(通常電子写真感光体)上に形成した静電潜像に接触、或いは狭い間隙を介して対向させ、静電潜像をトナーにより顕像化する現像過程を経て形成された静電潜像担持体上のトナー画像を、普通紙等に転写した後、定着して最終画像を形成するものである。
トナー画像を形成するための現像方法として、キャリアとトナーとから構成される2成分現像剤を用いてトナーを帯電させ現像する2成分現像方式や、トナーのみを用いて現像剤を搬送する現像ローラや現像剤規制部材などとの摩擦で帯電させ現像する1成分現像方式がある。この1成分現像方式ではキャリアを使用しないため、現像装置が簡略化できるため、近年ではかなり幅広く使用されている。特に、近年のカラー化の流れに伴い、磁性体を含有しないトナーを用いる非磁性1成分現像方式がカラー化も可能であるため、注目されている。
この方式は、2成分現像方式とは異なり、キャリアを使用せず、トナーのみを帯電部材と摩擦させ、或いは、現像ローラ面等に押圧することにより帯電させるものであり、現像器の機構が複雑でなく、且つコンパクトにできるという大きなメリットがある。その結果、通常、現像機構を4個以上必要とするカラー画像形成装置にも適用し易いと言う特徴も有する。特に近年、装置の軽量化、小型化が積極的に進められており、プリンタでは非磁性1成分現像剤を用いた現像方式が主流となっている。
この非磁性1成分現像方式における現像ローラとしては、従来、例えば導電性シャフトの外周にシリコーンゴムを用いた弾性層を形成したものが用いられてきた。トナーを帯電させるためには、金属板或いはローラ等の帯電部材を用いて現像ローラ上にトナーの薄層を形成すると共に、これと摩擦させることにより行うため、機構的には極めて単純な構成の現像器となる。
この現像ローラは、金属性の或いは導電性樹脂の軸体の外周面にシリコーンゴム等のゴム状弾性体を用いた弾性層が形成されているが、トナーへの帯電付与或いはトナーの搬送性を付与するために、弾性層上に表面層が形成されることがある。この表面層にはトナーの付着や融着を防止するために、フッ素ゴムを用いることが知られている。弾性層上にフッ素ゴムの層を形成するためには、接着性を向上させる必要があり、弾性層表面をシランカップリング剤の中間層を形成させ、更にその上にフッ素ゴム等を主成分として用いた塗布層を形成することが知られている(例えば特許文献1参照。)。
近年の装置の小型化やプリントアウトタイムの短縮により、現像ローラの機能であるトナー搬送、帯電、現像、トナー入れ替えのサイクルが高速になり現像ローラの負荷が高まっている。
シャフトに直接被覆層を形成した構成の現像ローラは、外部から被覆層に力が加えられた場合、弾性層を介して設置される構成の現像ローラのような衝撃を吸収することがないため、シャフトと被覆層との層間での接着性が要求される。
シャフトと被覆層との接着性を向上するため、シャフトと被覆層との間に接着層を設ける検討がされている(例えば特許文献2参照。)。
また、シャフトとしてステンレスを用い、その上に被覆層を直接形成する検討がされている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平8−190263号公報 特開平7−56434号公報 特開2002−14535号公報
しかしながら、上記に記載されたシャフトに直接被覆層を形成して作製した現像ローラでは、シャフトと被覆層との層間接着性が劣り、多数枚プリントすると被覆層が剥離し、高品質のトナー画像を継続して得ることができなかった。
本発明は、シャフトと被覆層との層間接着性が良好で、高品質のトナー画像が継続して得られる優れた現像ローラを提供することを目的とする。
本発明の課題は、下記に記載のいずれかの構成により発現されるものである。
1.
少なくともアルミニウム合金からなるシャフトの外周に、導電剤と樹脂とを有する被覆層を直接形成して構成される現像ローラにおいて、
該アルミニウム合金からなるシャフトの表面がアルマイト層であることを特徴とする現像ローラ。
2.
前記アルマイト層の厚さが、2〜10μmであることを特徴とする前記1に記載の現像ローラ。
3.
前記樹脂が、シロキサン変性ポリウレタン樹脂であることを特徴とする前記1または2に記載の現像ローラ。
4.
前記樹脂が、アクリル樹脂であることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
5.
前記樹脂が、ポリアミド樹脂であることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
本発明の現像ローラは、シャフトと被覆層との層間接着性が良好で、高品質のトナー画像が継続して得られる優れた効果を有する。
本発明者らは、シャフトと被覆層の層間接着性を向上させ、且つ高品質のトナー画像が継続して得られる現像ローラについて検討を行った。
種々検討の結果、シャフト材質としてアルミニウム合金を用い、その表面をアルマイト加工してアルマイト層を設け、アルマイト層の上に被覆層を直接形成すると、シャフトと被覆層との層間接着性が向上し、且つ高品質のトナー画像が継続して得られることを見出した。
層間接着性を満足し、且つ高品質のトナー画像が継続して得られるようになった理由は、アルミニウム合金をアルマイト加工することによりその表面に多数の微細孔を存在させることができ、その上に樹脂を含む塗布液を塗布すると、この微細孔に塗布液が流入し、樹脂が投錨され、投錨効果により被覆層との接着性が向上しているものと推察している。
また、アルマイト層は、電荷のバリアー層としての役割を担っている。アルマイト層をアルミニウム合金の表面に設けることで現像ローラの耐リーク性が向上し、リークによる画像欠陥(例えば、黒ポチや白ポチ)の発生を抑制できたためと推察している。
本発明においては、アルマイト層は、陽極酸化法により形成されたものであることが好ましい。陽極酸化法は、均一な微細孔を作りやすく、アルマイト層の厚さをコントロールし易い。
また、アルマイト層の厚さは、2〜10μmが好ましく、3〜7μmがより好ましい。アルマイト層の厚さを上記の範囲にすることにより、接着性と耐リーク性の両方を満足させることができる。
以下、本発明について詳細に説明する
《現像ローラの構成》
本発明の現像ローラは、アルマイト層を表面に有するアルミニウム製シャフトの外周に、少なくとも樹脂と導電剤とを有する被覆層を直接形成して構成されたものである。
図1は、本発明の現像ローラの一例を示す断面概略図である。
図1において、25は現像ローラ、11はシャフト、12は被覆層、13は下層、14は上層を示す。
本発明の現像ローラは、図1(a)に示すようにシャフト11に直接被覆層12を設けたもの、図1(b)に示すようにシャフト11に直接下層13を設けその上に上層14を設けた多層構成の被覆層12ものでもよい。尚、下層及び上層は各々複数層で形成されていても良い。
〈層間接着力〉
本発明の現像ローラは、シャフトと被覆層の層間接着力が強いことを特徴としている。
シャフトと被覆層の層間接着力は、下記の方法で測定し評価した。
図2は、シャフトと被覆層の層間接着力の測定方法を説明するための模式図である。
現像ローラ25を、図2(a)に示すように、ローラ中央部の被覆層12に対し、その外周に沿って、破線Xで示される幅2.5cmの切り込みを入れ、更に、上記被覆層12に対してシャフト25方向に切り込み(破線Y)を入れて、そこから被覆層25を少し剥がし、図2(b)に示すように、剥がされた被覆層25の端部を「オートグラフAGS(島津製作所社製)」のグリップ5でつまみ、垂直に引き上げて(矢印Z方向)、どの程度の力で引き上げたら被覆層が、シャフトから引きはがされ始めるか測定し層間接着力を評価した。
具体的には、被覆層を100mm/minの速度で引き上げていって、負荷容量20Nまで上げる過程で、負荷が増加しなくても被覆層を引き上げていける負荷値を求めた。
次に、本発明の現像ロールを形成するのに用いる材料について説明する。
《シャフト》
本発明で用いられるシャフトは、アルミニウム製で、その表面にアルマイト層を有するものである。アルマイト膜の厚さは2〜10μmが好ましい。尚、アルマイト膜の平均膜厚は、渦電流式膜厚計「ISOSCOPE MPOR((株)フィッシャー・インストルメンツ社製)」を用いて測定することができる。
シャフトの外径は、5〜30mmが好ましく、10〜20mmがより好ましい。シャフトは現像ローラ表面に蓄積される電荷をリークさせる部材も兼ねるため、導電性のもので、常温で比抵抗は1×103Ω・cm以下のものが好ましい。具体的には、シャフトを軽量化するため中空のアルミニウム合金製スリーブ(肉厚は0.8〜2.0mm程度)の両端にフランジを装着したものが好ましい。尚、比抵抗は公知の方法により測定することができる。
《被覆層》
被覆層は、導電剤(電子導電材やイオン導電剤)と樹脂、必要に応じ非導電性充填剤を適宜配合して調製した塗布液をシャフトの外周面に塗布しこれを乾燥し、所望の場合にはこれを加熱し硬化させて形成することができる。
〈被覆層の樹脂〉
被覆層の樹脂としては、特に限定されるものではないが、具体的には、シロキサン変性ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール変性・シリコーン変性等の変性アルキッド樹脂、オイルフリーアルキッド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン酸樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができる。この内、自己膜補強性、トナー帯電性等の観点から、シロキサン変性ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等が好ましく用いられる。中でも、良好な耐磨耗性が得られる点から、シロキサン変性ポリウレタン樹脂を用いることが特に好ましい。
ウレタン樹脂とは、例えばポリヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物を含むウレタン原料を反応させて得られたもので、例えば、プレポリマーを架橋反応させる方法で得たものや、ポリオールをワン・ショット法にてポリイソシアネー卜と反応させる方法で得たものなどが挙げられる。
この場合、ウレタン樹脂を得る際に用いられるポリヒドロキシル化合物としては、一般の軟質ポリウレタンフォームやウレタンエラストマーの製造に用いられるポリオール、例えば、末端にポリヒドロキシル基を有するポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリエステルポリオールが挙げられるほか、ポリブタジエンポリオールやポリイソプレンポリオール等のポリオレフィンポリオール、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合させて得られるいわゆるポリマーポリオール等の一般的なポリオールを使用することができる。また、イソシアネート化合物としては、同様に一般的な軟質ポリウレタンフォームやウレタンエラストマーの製造に使用されるポリイソシアネート、即ち、トリレンジイソシアネート(TDIと表すことがある)、粗製TDI、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDIと表すことがある)、粗製MDI、炭素数2〜18の脂肪族ポリイソシアネート、炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネート及びこれらポリイソシアネートの混合物や変性物、例えば部分的にポリオール類と反応させて得られるプレポリマー等を用いることができる。特に被覆層をユニバーサル硬さを低くする目的でポリイソシアネートの混合比率を低くしてもよい。
また、ウレタン樹脂は、ポリヒドロキシル化合物及びポリイソシアネートを含む、1液型や2液型のウレタン原料を用いて調製してもよいし、必要に応じてエポキシ樹脂やメラミン樹脂を架橋剤として用いても良い。
ポリアミド樹脂とは、ポリアミド6、6・6、6・10、6・12、11、12、12・12及びそれらのポリアミドの異種モノマー間の重縮合から得られるポリアミドなどであり、作業性の面からアルコール可溶性のものが好んで用いられている。例えばポリアミドの3元共重合体や4元共重合体の分子量を調整したもの、またはポリアミド6やポリアミド12をメトキシメチル化し、アルコールや水に可溶性としたものが挙げられる。
また、アクリル樹脂とは、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルエタクリレート、これらの側鎖末端をヒドロキシアルキル基等で置換したもの、及び、これらの共重合体などである。
アクリル樹脂を構成するモノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
が挙げられる。
本発明で用いられる樹脂としては、シロキサン変性ポリウレタン樹脂がより好ましい。シロキサン変性ポリウレタン樹脂は、2官能以上の多価イソシアネート及び2官能以上の水酸基をもつシリコーン骨格を分子中に有する化合物から合成することができる。
このシロキサン変性ポリウレタン樹脂は特に限定されるものではないが、特公平7−33427号等に開示されるものを使用することができる。
シロキサン変性ポリウレタン樹脂としては、たとえばポリオールとイソシアネートと鎖伸長剤から得られ、且つエポキシ基と反応性を持つ官能基を有するポリウレタン樹脂(1)と、1分子中に1つの水酸基を持つエポキシ化合物(A)(以下、単にエポキシ化合物(A)と略す。)とアルコキシシラン部分縮合物(B)との脱アルコール反応によって得られるエポキシ基含有アルコキシシラン部分縮合物(2)とを反応させてなるアルコキシ基含有シロキサン変性ポリウレタン樹脂を用いることができるがこれに限定されるものではない。
ポリウレタン樹脂(1)におけるエポキシ基と反応性を有する官能基は、ポリウレタン樹脂(1)の末端、主鎖のいずれに存在していてもよい。かかる官能基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基などの酸性基、アミノ基、水酸基、メルカプト基などがあげることができる。エポキシ基との反応性や、官能基付与容易性の点から酸性基、アミノ基が好ましい。ポリウレタン樹脂(1)に酸性基を付与する方法は特に限定されないが、例えば前記の鎖伸長剤や重合停止剤として前述の官能基を有する化合物を使用することで、官能基を付与することができる。
本発明に用いるポリウレタン樹脂(1)を製造する方法としては、高分子ポリオールとジイソシアネート化合物ならびに必要に応じて鎖伸長剤及び/または重合停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる一段法、高分子ポリオールとジイソシアネート化合物とを、イソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオールの末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを調製し、次いでこれを適当な溶媒中で鎖伸長剤及び必要に応じて、重合停止剤と反応させる二段法等が挙げられる。均一なポリマー溶液をうる目的には二段法が好ましい。これら製造法において、使用される溶剤としては通常、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、その他ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、エチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノンなどの溶剤を単独または混合して使用できる。
またポリウレタン樹脂(1)にアミノ基を付与する方法に限定はないが、例えばプレポリマーの末端イソシアネート基に対し、アミノ基が過剰になるようポリアミン類を反応させればよい。ポリウレタン樹脂(1)におけるエポキシ基反応性官能基の量は特に制限されないが、通常は0.1〜20KOHmg/gであることが好ましい。0.1KOHmg/g未満になると得られるポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体の柔軟性や耐熱性が低下し、また20KOHmg/gを超えるとポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体の耐水性が低下する傾向がある。尚、ポリウレタン樹脂中にはウレア結合を含むものが、層間接着性がより好ましい。
本発明のエポキシ基含有アルコキシシラン部分縮合物(2)は、前記のように、エポキシ化合物(A)とアルコキシシラン部分縮合物(B)との脱アルコール反応によって得られるものである。
かかるエポキシ化合物(A)としては、1分子中に水酸基を1つもつエポキシ化合物であれば、エポキシ基の数は特に限定されない。また、エポキシ化合物(A)としては、分子量が小さいもの程、アルコキシシラン部分縮合物(B)に対する相溶性がよく、耐熱性や密着性付与効果が高いことから、炭素数が15以下のものが好適である。その具体例としては、エピクロロヒドリンと、水、2価アルコールまたはフェノール類とを反応させて得られる分子末端に1つの水酸基を有するモノグリシジルエーテル類;エピクロロヒドリンとグリセリンやペンタエリスリトールなどの3価以上の多価アルコールとを反応させて得られる分子末端に1つの水酸基を有するポリグリシジルエーテル類;エピクロロヒドリンとアミノモノアルコールとを反応させて得られる分子末端に1つの水酸基を有するエポキシ化合物;分子中に1つの水酸基を有する脂環式炭化水素モノエポキシド(例えば、エポキシ化テトラヒドロベンジルアルコール)などが例示できる。これらのエポキシ化合物の中でも、グリシドールが耐熱性付与効果の点で最も優れており、またアルコキシシラン部分縮合物(2)との反応性も高いため、最適である。
またアルコキシシラン部分縮合物(B)としては、下記一般式(a)で表される加水分解性アルコキシシランモノマーを酸またはアルカリ水の存在下で加水分解し、部分的に縮合させて得られるものが用いられる。
一般式(a):R1 pSi(OR24-p
(式中、pは0または1を示す。R1は、炭素原子に直結した官能基を持っていてもよい低級アルキル基、アリール基または不飽和脂肪族残基を示す。R2はメチル基またはエチル基を示し、R2同士はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)
このような加水分解性アルコキシシランモノマーの具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソプロポキシシラン、等のテトラアルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシシラン等のトリアルコキシシラン類、があげられる。尚、これらアルコキシシラン部分縮合物(B)としては、前記例示のものを特に制限なく使用できるが、これら例示物のうちの2種以上を混合使用する場合には、テトラメトキシシランを、アルコキシシラン部分縮合物(B)を構成する全てのアルコキシシランモノマー中70モル%以上用いて合成されたものが好ましい。尚、ポリウレタン樹脂−シリカハイブリッド体中に含まれるシラン骨格の割合が、1.0質量%以上30.0質量%以下とすることにより、非常に安定した接着性が発現される。
アルコキシシラン部分縮合物(B)は、例えば次の一般式(b)または(c)で示される。
Figure 2008076618
(一般式(b)中、R1は、炭素原子に直結した官能基を持っていてもよい低級アルキル基、アリール基または不飽和脂肪族残基を示す。R2はメチル基またはエチル基を示し、R2同士はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。nは整数である。)
Figure 2008076618
(一般式(c)中、R1、R2は一般式(b)中のR1、R2と同じ。nは整数である。)
〈電子導電材〉
電子導電材としては、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム、銅、錫、ステンレス鋼等の各種導電性金属または合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化チタン、酸化錫一酸化アンチモン固溶体、酸化錫一酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物、これらの導電性材料で被覆された絶縁性物質などの微粉末を用いることができる。この内、カーボンブラックが、比較的容易に入手でき良好な帯電性が得られるので好ましく用いられる。
カーボンブラックは、その種類には、特に制限はなく、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック等の従来公知の種々のカーボンブラックを使用することができる。カーボンブラックの配合量は、使用するカーボンブラックの種類によって異なるために特に限定されないが、通常、樹脂成分100質量部に対して5〜50質量部とするのが好ましく、10〜40質量部がより好ましい。この配合量は被覆層に要求される導電性及びユニバーサル硬さに応じて適宜設定される。
〈イオン導電剤〉
イオン導電剤としては、従来から無機イオン塩や有機イオン塩として公知のものが、何れも適宜に選択使用できる。具体的には、Li、LiCl、NaI、NaBr、KI等のアルカリ金属ハライド、LiClO4、KClO4、CuC12Mg(ClO42等の過塩素酸塩、LiSCN、NaSCN、CsSCN等のチオシアン酸塩等のごとき無機イオン塩や、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールリン酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加リン酸エステル塩、4級アンモニウム塩、ベタイン等の有機イオン塩を挙げることができる。これらの中で特に好ましいものとして、トリメチルオクタデシルアンモニウムパークロレート、テトラメチルアンモニウムクロライド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩を挙げることができる。このイオン導電剤は、1種類で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
イオン導電剤の配合量は、特に制限はなく各種状況に応じて適宜選定されるが、被覆層を形成する樹脂成分100質量部に対し0.001〜5質量部が好ましく、0.05〜2質量部がより好ましい。
これにより、1×104〜1×1010Ω・cmの抵抗領域で、電気抵抗の位置ばらつきが少なく、且つ電気抵抗の電圧依存性が少ない上、温湿度の環境変化に対する電気抵抗の変動が少ない導電性を有する被覆層が得られる。
次に、現像ローラの作製について説明する。
《シャフトの加工処理》
本発明で用いる現像ローラのシャフトは、表面がアルマイト層を有するアルミニウム製シャフトである。
アルミニウム製シャフトの材質としては、特に限定されず市販されているA3000系、A5000系、A6000系等のアルミニウム合金を用いることができる。
アルミニウム製シャフトは、画像形成装置を小型、軽量、低コストにするため小径(例えば、外径5〜30mm)で薄肉厚(例えば、0.5〜2.0mm)の中空筒状のシャフトに、フランジを取り付けたものが好ましい。
アルマイト加工は、通常クロム酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理して行うのが好ましい。
上記アルミニウム合金を陽極酸化処理してアルマイト層を形成するときの処理液組成と条件の一例を挙げて説明する。
陽極酸化処理液組成と条件
硫酸:13〜17質量%水溶液
温度:19〜23℃
溶存アルミニウム量:20g/L以下
溶存塩化部量:0.2g/L以下
電流密度:70〜150A/m2
電流:13〜18A
時間:40分
《被覆層の作製》
被覆層をシャフトの外周面に直接被覆層を形成するする手段としては、上記構成材料(樹脂と導電剤、必要に応じ非導電性充填剤)を有機溶剤に溶解、分散した塗布液をシャフト上に塗布する方法が好ましい。この塗布液の樹脂成分濃度は特に制限はなく、必要とする層厚に応じ、適宜調整すればよいが、塗布液中の固形物の分散性や安定性から、樹脂成分濃度は10質量%以上であることが好ましい。
塗布液の樹脂成分濃度を調製するために用いる溶剤は、上記樹脂成分を溶解することができるものであれば特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール、メチルエチルケトンなどのケトン類、シクロヘキサン、トルエン、キシレンなどが好ましく用いられる。
被覆層の形成方法としては、例えば被覆層を構成する樹脂成分の粘度などに応じて、ディッピング、スプレー、ロールコートまたは刷毛塗りなどが挙げられるが、これらの中では、被覆層を均一に形成しやすいディッピング、スプレー法が好ましい。
被覆層の厚みは、1〜30μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。被覆層の厚みは、現像ローラより被覆層を含む断面試料を採取し、断面試料の顕微鏡写真より測定される。
次に、本発明に係る現像ローラを用いて行う画像形成に使用可能な非磁性1成分現像剤(以下単に、トナーともいう)について説明する。本発明に係る現像ローラを用いた画像形成に使用可能なトナーは、粉砕・分級工程を経て製造されるいわゆる粉砕トナー、また、樹脂粒子を作製する重合工程から直接作製されるいわゆる重合トナーのいずれを使用することが可能である。この中でも、特に、重合トナーは作製工程中でトナー粒径や形状を制御しながら作製することができるので、形状の揃った小粒径のトナーを作製する上で都合がよいものである。
形状の揃った小粒径のトナーを用いることにより、デジタルの画像形成で求められる様な高解像で高精細な画像形成が行い易く、例えば、高階調のピクトリアルフルカラー画像形成に特に好ましいものである。そして、本発明に係る現像ローラと組み合わせることにより、高精細なフルカラー画像形成を安定して作成することができるものと期待される。
一方、重合トナーには、その製造工程において粒子を凝集させてトナー粒子を形成する乳化会合型のトナーも含まれるが、作製されたトナー粒子表面に凝集工程で使用された凝集剤が微量ながら残存することも考えられる。この様な残存物が現像ローラ表面に付着することにより、現像ローラ表面における残留電荷への影響が懸念されていた。
しかしながら、本発明に係る現像ローラでは、重合トナーを用いて画像形成を繰り返し行っても、現像ローラ表面における残留電荷上昇は起こらず、良好な画像形成が行えることが後述する実施例の結果からも確認された。
以下、本発明に係る現像ローラを用いた画像形成に使用可能な一例である重合トナーを構成する要素について説明する。
(単量体)
重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有させることが好ましい。
(1)ラジカル重合性単量体
ラジカル重合性単量体成分としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等を用いることができる。
芳香族系ビニル単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単量体及びその誘導体が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げられる。
ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。
モノオレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
ジオレフィン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
ハロゲン化オレフィン系単量体としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられる。
(2)架橋剤
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
(3)酸性基または塩基性基を有するラジカル重合性単量体
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
酸性基を有するラジカル重合性単量体としては、カルボン酸基含有単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル等が挙げられる。
スルホン酸基含有単量体としては、スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコハク酸オクチル等が挙げられる。
これらは、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩或いはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩の構造であってもよい。
塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、アミン系の化合物があげられ、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、及び上記4化合物の4級アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニル−N−メチルピリジニウムクロリド、ビニル−N−エチルピリジニウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド等を挙げることができる。
ラジカル重合性単量体としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を単量体全体の0.1〜15質量%使用することが好ましく、ラジカル重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性単量体に対して0.1〜10質量%の範囲で使用することが好ましい。
(連鎖移動剤)
分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。
連鎖移動剤としては、特に限定されるものではなく例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル、四臭化炭素及びスチレンダイマー等が使用される。
(重合開始剤)
ラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とすることが可能である。レドックス系開始剤を用いることで、重合活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短縮が期待できる。
重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成温度以上であればどの温度を選択しても良いが、例えば50℃から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始の重合開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせを用いることで、室温またはそれよりやや高い温度で重合することも可能である。
(界面活性剤)
前述のラジカル重合性単量体を使用して重合を行うためには、界面活性剤を使用して水系媒体中に油滴分散を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
イオン性界面活性剤としては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム等)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム等)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等)が挙げられる。
また、ノニオン性界面活性剤も使用することができる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。これらは、主に乳化重合時の乳化剤として使用されるが、他の工程または使用目的で使用してもよい。
(着色剤)
着色剤としては無機顔料、有機顔料、染料を挙げることができる。
無機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。具体的な無機顔料を以下に例示する。
黒色の顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられる。
これらの無機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用することが可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20質量%であり、好ましくは3〜15質量%が選択される。
有機顔料及び染料としても従来公知のものを用いることができる。具体的な有機顔料及び染料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー156、等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、染料としてはC.I.ソルベントレッド1、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ソルベントレッド58、C.I.ソルベントレッド63、C.I.ソルベントレッド111、C.I.ソルベントレッド122、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー44、C.I.ソルベントイエロー77、C.I.ソルベントイエロー79、C.I.ソルベントイエロー81、C.I.ソルベントイエロー82、C.I.ソルベントイエロー93、C.I.ソルベントイエロー98、C.I.ソルベントイエロー103、C.I.ソルベントイエロー104、C.I.ソルベントイエロー112、C.I.ソルベントイエロー162、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー36、C.I.ソルベントブルー60、C.I.ソルベントブルー70、C.I.ソルベントブルー93、C.I.ソルベントブルー95等を用いることができ、またこれらの混合物も用いることができる。
これらの有機顔料及び染料は所望に応じて単独または複数を選択併用することが可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20質量%であり、好ましくは3〜15質量%が選択される。
(ワックス)
重合トナーではトナー粒子中にワックスを含有させてもよい。ワックス自体の構造や組成としては特に限定はない。ポリプロピレン、ポリエチレンなどの低分子量ポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エステルワックス等を使用することができる。
添加量は、トナー全体に対し1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは3〜15質量%である。
本発明に係る現像ローラを用いた画像形成に使用可能なトナーとして、単量体中にワックスを溶解させたものを水中に分散して重合させ、樹脂粒子中にワックスを内包させた粒子を形成し、これを着色剤粒子とともに塩析/融着させることでトナーとすることが好ましい。
(トナーの製造方法)
本発明のトナーは、ワックスを溶解した単量体溶液を水系媒体中に分散し、次いで重合法により離型剤を内包した樹脂粒子を調製する工程、前記樹脂粒子分散液を用いて水系媒体中で樹脂粒子を融着させる工程、得られた粒子を水系媒体中より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程、得られた粒子を乾燥させる工程、更に乾燥させて得られた粒子に外添剤などを添加する外添剤添加工程などから構成される重合法で製造することが好ましい。ここで樹脂粒子としては着色された粒子であってもよい。また、非着色粒子を樹脂粒子として使用することもできる、この場合には、樹脂粒子の分散液に着色剤粒子分散液などを添加した後に水系媒体中で融着させる等により着色粒子とする。
特に、融着の方法としては、重合工程によって生成された樹脂粒子を用いて塩析/融着する方法が好ましい。また、非着色の樹脂粒子を使用した場合には、樹脂粒子と着色剤粒子を水系媒体中で塩析/融着させることができる。
また、着色剤や離型剤に限らず、トナーの構成要素である荷電制御剤等も本工程で粒子として添加することができる。
尚、ここで水系媒体とは主成分として水からなるもので、水の含有量が50質量%以上であるものを示す。水以外のものとしては、水に溶解する有機溶媒を挙げることができ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等をあげることができる。
本発明での好ましい重合法としては、単量体中に離型剤を溶解した単量体溶液を臨界ミセル濃度以下の界面活性剤を溶解させた水系媒体中に機械的エネルギーによって油滴分散させた分散液に、水溶性重合開始剤を加え、ラジカル重合させる方法をあげることができる。この場合、単量体中に油溶性の重合開始剤を加えて使用してもよい。
この油滴分散を行うための分散機としては特に限定されるものでは無いが、例えばクレアミックス、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等をあげることができる。
前記した如く、着色剤自体は表面改質して使用してもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分散し、その中に表面改質剤を添加した後昇温し反応を行う。反応終了後、濾過し同一の溶媒で洗浄濾過を繰り返し乾燥させ表面改質剤で処理された顔料を得る。
着色剤粒子は着色剤を水系媒体中に分散して調製される方法がある。この分散は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。
顔料分散時の分散機は特に限定されないが、好ましくはクレアミックス、超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられる。
ここで使用される界面活性剤は、前述の界面活性剤を使用することができる。
塩析/融着を行う工程は、樹脂粒子及び着色剤粒子とが存在している水中にアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、次いで樹脂粒子のガラス転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時に融着を行う工程である。
ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げられる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
(その他の添加剤)
トナーは、樹脂、着色剤、離型剤以外にトナー用材料として種々の機能を付与することのできる材料を加えてもよい。具体的には荷電制御剤等が挙げられる。これらの成分は前述の塩析/融着段階で樹脂粒子と着色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方法、樹脂粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加することができる。
荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩或いはその金属錯体等が挙げられる。
(外添剤)
本発明のトナーには、流動性、帯電性の改良及びクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。尚、通常、これらの外添剤を加える前の粒子を着色粒子、添加後のものをトナーまたはトナー粒子ということが多い。しかし、いずれもトナーまたはトナー粒子ということもある。
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、数平均一次粒子径で5〜500nmのシリカ、チタン、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。
具体的には、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル社製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−2150、H−200、キャボット社製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。
チタン微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。このものとしては、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
滑剤には、例えばステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
これら外添剤の添加量は、トナーに対して0.1〜5質量%が好ましい。
外添剤の添加方法としては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を使用することができる。
本発明おいては、高品質のトナー画像を得るという観点から重合法で作製した体積基準におけるメディアン径(D50)径が3〜9μmのものが好ましい。
次に、本発明に係る現像装置、フルカラー画像形成装置について説明する。
図3は、本発明に係る現像装置の一例を示す断面概略図である。
図3に示す現像装置20は、現像ローラ25に隣接してバッファ室26を、バッファ室26に隣接してホッパ27等を有する。
バッファ室26にはトナー規制部材であるブレード28が現像ローラ25に圧接させた状態で配置されている。ブレード28は、現像ローラ25上のトナーの帯電量及び付着量を規制するものである。また、現像ローラ25の回転方向に対してブレード28の下流側に、現像ローラ25上のトナー帯電量・付着量の規制を補助するための補助ブレード29を更に設けることも可能である。
現像ローラ25には供給ローラ30が押圧されている。供給ローラ30は、図示しないモータにより現像ローラ25と同一方向(図中反時計回り方向)に回転駆動する。供給ローラ30は、導電性の円柱基体と基体の外周にウレタンフォームなどで形成された発泡層を有する。
ホッパ27には非磁性一成分現像剤であるトナーTが収容されている。また、ホッパ27にはトナーTを撹拌する回転体31が設けられている。回転体31には、フィルム状の搬送羽根が取り付けられており、回転体31の矢印方向への回転によりトナーTを搬送する。搬送羽根により搬送されたトナーTは、ホッパ27とバッファ室26を隔てる隔壁に設けられた通路28を介してバッファ室26に供給される。尚、搬送羽根の形状は、回転体31の回転に伴い羽根の回転方向前方でトナーTを搬送しながら撓むとともに、通路32の左側端部に到達すると真っ直ぐの状態に戻るようになっている。このように羽根はその形状を湾曲状態を経て真っ直ぐに戻るようにすることでトナーTを通路32に供給している。
また、通路32には通路32を閉鎖する弁321が設けられている。この弁はフィルム状の部材で、一端が隔壁の通路32右側面上側に固定され、トナーTがホッパ27から通路28に供給されると、トナーTからの押圧力により右側に押されて通路32を開けるようになっている。その結果、バッファ室26内にトナーTが供給される。
また、弁321の他端には規制部材322が取り付けられている。規制部材322と供給ローラ30は、弁321が通路32を閉鎖した状態でも僅かな隙間を形成する様に配置される。規制部材322は、バッファ室26の底部に溜まるトナー量が過度にならないように調整するもので、現像ローラ25から供給ローラ30に回収されたトナーTがバッファ室26の底部に多量に落下しないように調整される。
現像装置20では、画像形成時に現像ローラ25が矢印方向に回転駆動するとともに供給ローラ30の回転によりバッファ室26のトナーが現像ローラ25上に供給される。現像ローラ25上に供給されたトナーTは、ブレード28、補助ブレード29により帯電、薄層化された後、像担持体との対向領域に搬送され、像担持体上の静電潜像の現像に供される。現像に使用されなかったトナーは、現像ローラ25の回転に伴ってバッファ室26に戻り、供給ローラ30により現像ローラ25から掻き取られ回収される。
図4は、フルカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
図4に示すフルカラー画像形成装置においては、回転駆動される感光体ドラム10の周囲に、この感光体ドラム10の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電ブラシ111等が設けられている。
また、帯電ブラシ111によって帯電された感光体ドラム10をレーザビームによって走査露光するレーザ走査光学系20が設けられており、このレーザ走査光学系20はレーザダイオード,ポリゴンミラー,fθ光学素子を内蔵した周知のものであり、その制御部にはイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック毎の印字データがホストコンピュータから転送されるようになっている。そして、このレーザ走査光学系20は、上記の各色毎の印字データに基づいて、順次レーザビームとして出力し、感光体ドラム10上を走査露光し、これにより感光体ドラム10上に各色毎の静電潜像を順次形成するようになっている。
また、このように静電潜像が形成された感光体ドラム10に各色のトナーを供給してフルカラーの現像を行うフルカラー現像装置30は、支軸33の周囲にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各非磁性1成分トナーを収容させた4つの色別の現像器31Y、31M、31C、31Bkが設けられており、支軸33を中心として回転し、各現像器31Y、31M、31C、31Bkが感光体ドラム10と対向する位置に導かれるようにな
っている。
また、このフルカラー現像装置30における各現像器31Y、31M、31C、31Bkにおいては、上記図4に示すように、回転してトナーを搬送する現像ローラ25の外周面にトナー規制部材が圧接されており、このトナー規制部材により、現像ローラ25によって搬送されるトナーの量を規制すると共に、搬送されるトナーを帯電させるようになっている。尚、このフルカラー現像装置30においては、現像ローラによって搬送されるトナーの規制と帯電とを適切に行うために、トナー規制部材を2つ設けるようにしてもよい。
そして、上記のようにレーザ走査光学系20によって感光体ドラム10上に各色の静電潜像が形成される毎に、上記のように支軸33を中心にして、このフルカラー現像装置30を回転させ、対応する色彩のトナーが収容された現像器31Y、31M、31C、31Bkを感光体ドラム10と対向する位置に順々に導き、各現像器31Y、31M、31C、31Bkにおける現像ローラ25より、上記のように各色の静電潜像が順々に形成された感光体ドラム10上に向かって、帯電された各色のトナーを順々に供給して現像を行うようになっている。
また、このフルカラー現像装置30より感光体ドラム10の回転方向下流側の位置には、中間転写体40として、回転駆動される無端状の中間転写ベルト40が設けられており、この中間転写ベルト40は感光体ドラム10と同期して回転駆動されるようになっている。そして、この中間転写ベルト40は回転可能な1次転写ローラ41により押圧されて感光体ドラム10に接触するようになっており、またこの中間転写ベルト40を支持する支持ローラ42の部分には、2次転写ローラ43が回転可能に設けられ、この2次転写ローラ43によって記録紙等の記録材Sが中間転写ベルト40に押圧されるようになっている。
更に、前記のフルカラー現像装置30とこの中間転写ベルト40との間のスペースには、中間転写ベルト40上に残留したトナーを掻き取るクリーナ50が中間転写ベルト40に対して接離可能に設けられている。
また、普通紙等の記録材Sを中間転写ベルト40に導く給紙手段60は、記録材Sを収容させる給紙トレイ61と、この給紙トレイ61に収容された記録材Sを1枚ずつ給紙する給紙ローラ62と、上記の中間転写ベルト40上に形成された画像と同期して給紙された記録材Sを中間転写ベルト40と上記の2次転写ローラ43との間に送るタイミングローラ63とで構成されており、このようにして中間転写ベルト40と2次転写ローラ43との間に送られた記録材Sを2次転写ローラ43によって中間転写ベルト40に押圧させて、中間転写ベルト40からトナー像を記録材Sへ押圧転写させるようになっている。
一方、上記のようにトナー像が押圧転写された記録材Sは、エアーサクションベルト等で構成された搬送手段66により定着装置70に導かれるようになっており、この定着装置70において転写されたトナー像が記録材S上に定着され、その後、この記録材Sが垂直搬送路80を通して装置本体100の上面に排出されるようになっている。
次に、このフルカラー画像形成装置を用いてフルカラーの画像形成を行う動作について具体的に説明する。
まず、感光体ドラム10と中間転写ベルト40とを同じ周速度でそれぞれの方向に回転駆動させ、感光体ドラム10を帯電ブラシ11によって所定の電位に帯電させる。
そして、このように帯電された感光体ドラム10に対して、上記のレーザ走査光学系20によりイエロー画像の露光を行い、感光体ドラム10上にイエロー画像の静電潜像を形成した後、この感光体ドラム10にイエロートナーを収容させた現像器31Yから前記のようにトナー規制部材によって荷電されたイエロートナーを供給してイエロー画像を現像し、このようにイエローのトナー像が形成された感光体ドラム10に対して中間転写ベルト40を1次転写ローラ41によって押圧させ、感光体ドラム10に形成されたイエローのトナー像を中間転写ベルト40に1次転写させる。
このようにしてイエローのトナー像を中間転写ベルト40に転写させた後は、前記のようにフルカラー現像装置30を支軸33を中心にして回転させ、マゼンタトナーが収容された現像器31Mを感光体ドラム10と対向する位置に導き、上記のイエロー画像の場合と同様に、レーザ走査光学系20により帯電された感光体ドラム10に対してマゼンタ画像を露光して静電潜像を形成し、この静電潜像をマゼンタトナーが収容された現像器31Mによって現像し、現像されたマゼンタのトナー像を感光体ドラム10から中間転写ベルト40に1次転写させ、更に同様にして、シアン画像及びブラック画像の露光,現像及び1次転写を順々に行って、中間転写ベルト40上にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナー画像を順々に重ねてフルカラーのトナー像を形成する。
そして、中間転写ベルト40上に最終のブラックのトナー像が1次転写されると、記録材Sをタイミングローラ63により2次転写ローラ43と中間転写ベルト40との間に送り、2次転写ローラ43により記録材Sを中間転写ベルト40に押圧させて、中間転写ベルト40上に形成されたフルカラーのトナー像を記録材S上に2次転写させる。
そして、このようにフルカラーのトナー像が記録材S上に2次転写されると、この記録材Sを上記の搬送手段66により定着装置70に導き、この定着装置70によって転写されたフルカラーのトナー像を記録材S上に定着させ、その後、この記録材Sを垂直搬送路80を通して装置本体100の上面に排出させるようになっている。
以下に、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
現像ローラの作製
以下の手順で現像ローラを作製した。
〈シャフトの加工〉
シャフトの材料としてアルミニウム合金(A6063S)を用い、表1に記載の外径と肉厚を有する中空筒状管を準備した。この中空筒状管を、電流と時間を変更してアルマイト加工を行い、アルマイト加工した中空筒状管の端部にフランジを取り付けて「シャフト1〜12」を作製した。
〈被覆層形成用塗布液の調製〉
(被覆層形成用塗布液1の調製)
特開2002−220431号公報に記載されている方法で得た、Si含有量が、シリカ質量換算で6.0質量%のアルコキシ基含有シロキサン変性ポリウレタン樹脂100質量部をメチルエチルケトン400質量部、イソプロピルアルコール300質量部の混合溶媒に溶解した。この溶液にカーボンブラック(体積固有抵抗1×10-1Ωcm、数平均一次粒径50nm)30質量部、テトラメチルアンモニウムクロライド1.0質量部、数平均メディアン径(D50)20μmの架橋ウレタン樹脂粒子20質量部を混合分散させ、「被覆層形成用塗布液1」を調製した。
(被覆層形成用塗布液2の調製)
メチルエチルケトン700質量部に、アクリル樹脂(スミペックスLG:住友化学社製)100質量部を溶解した溶液に、カーボンブラック(体積固有抵抗1×10-1Ωcm、数平均一次粒径50nm)40質量部、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド5.0質量部と、数平均メディアン径(D50)20μmの架橋アクリル樹脂粒子30質量部とをサンドミルを用いて2時間分散させ、被覆層形成用塗布液を調製した。これを「被覆層形成用塗布液2」とする。
(被覆層形成用塗布液3の調製)
メタノール400質量部と1−ブタノール300質量部の混合溶媒に、ポリアミド樹脂(トレジンMF−30:ナガノケムテックス社製)100質量部を溶解した溶液に、カーボンブラック(体積固有抵抗1×10-1Ωcm、数平均一次粒径50nm)40質量部、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド3.0質量部と、数平均メディアン径(D50)20μmの架橋アクリル樹脂粒子10質量部とをサンドミルを用いて2時間分散させ、被覆層形成用塗布液を調製した。これを「被覆層形成用塗布液3」とする。
《現像ローラ1の作製》
(被覆層形成)
「シャフト1」の外周面に「被覆層形成用塗布液1」をスプレー塗布した後、120℃で1時間乾燥を行い、乾燥後の膜厚が15μmの被覆層を形成し、「現像ローラ1」を作製した。
《現像ローラ2の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト2」に変更した以外は同様にして「現像ローラ2」を作製した。
《現像ローラ3の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト3」に変更した以外は同様にして「現像ローラ3」を作製した。
《現像ローラ4作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト4」に変更した以外は同様にして「現像ローラ4」を作製した。
《現像ローラ5の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト5」に変更した以外は同様にして「現像ローラ5」を作製した。
《現像ローラ6の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト6」に変更した以外は同様にして「現像ローラ6」を作製した。
《現像ローラ7の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト7」に変更した以外は同様にして「現像ローラ7」を作製した。
《現像ローラ8の作製》
現像ローラ1の作製において、「被覆層形成用塗布液1」を「被覆層形成用塗布液2」に変更した以外は同様にして「現像ローラ8」を作製した。
《現像ローラ9の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト4」に変更し、「被覆層形成用塗布液1」を「被覆層形成用塗布液2」に変更した以外は同様にして「現像ローラ9」を作製した。
《現像ローラ10の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト7」に変更し、「被覆層形成用塗布液1」を「被覆層形成用塗布液3」に変更した以外は同様にして「現像ローラ10」を作製した。
《現像ローラ11の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト8」に変更した以外は同様にして「現像ローラ11」を作製した。
《現像ローラ12の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト9」に変更した以外は同様にして「現像ローラ12」を作製した。
《現像ローラ13の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト10」に変更し、「被覆層形成用塗布液1」を「被覆層形成用塗布液2」に変更した以外は同様にして「現像ローラ13」を作製した。
《現像ローラ14の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト11」に変更した以外は同様にして「現像ローラ14」を作製した。
《現像ローラ15の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」を「シャフト12」に変更し、「被覆層形成用塗布液1」を「被覆層形成用塗布液2」に変更した以外は同様にして「現像ローラ13」を作製した。
《現像ローラ16の作製》
現像ローラ1の作製において、「シャフト1」のアルマイト加工を行わなかった他は同様にして「現像ローラ16」を作製した。
表1に、現像ローラ1〜16の作製に用いたシャフトの番号、外径、肉厚及びアルマイト層の厚さ、被覆層形成用塗布液番号と樹脂の種類を示す。
Figure 2008076618
トナーの作製(非磁性1成分現像剤)
以下の手順でトナーを作製した。
(1)「樹脂粒子分散液1」の作製
撹拌装置を取り付けたフラスコに、ペンタエリスリトールテトラステアリン酸エステル72.0質量部を、スチレン115.1質量部、n−ブチルアクリレート42.0質量部、及び、メタクリル酸10.9質量部からなる単量体混合液に添加し、80℃に加温して溶解させた。
一方、撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、アニオン系界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:SDS)7.08質量部をイオン交換水2760質量部に溶解させた界面活性剤溶液を投入し、窒素気流下で撹拌速度230rpmで撹拌しながら80℃に昇温させた。次いで、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス(エム・テクニック(株)製)」により、前記界面活性剤溶液(80℃)中に前記単量体溶液(80℃)を混合分散させ、均一な分散粒子径を有する乳化粒子(油滴)が分散された乳化液を調製した。
この分散液に、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)0.84質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、この系を80℃にて3時間にわたり加熱・撹拌して重合反応を行った。得られた反応溶液に、重合開始剤(KPS)7.73質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた溶液を添加し、15分後に温度を80℃とした後、スチレン383.6質量部、n−ブチルアクリレート140.0質量部、メタクリル酸36.4質量部、及び、n−オクチルメルカプタン12質量部からなる混合液を100分間かけて滴下し、この系を80℃で60分間にわたり加熱・撹拌させた後、この系を40℃まで冷却することにより、ワックスを含有する「樹脂粒子分散液1」(以下、「ラテックス(1)」という。)を作製した。
(2)「着色剤分散液Bk」の作製
一方、n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2質量部をイオン交換水160質量部に撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、着色剤としてカーボンブラック「モーガルL(キャボット社製)」20質量部を徐々に添加し、次いで、機械式分散機「クレアミックス(エム・テクニック(株)製)」を用いて分散処理することにより、「着色剤分散液Bk」を調製した。「着色剤分散液Bk」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」で測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
(3)「着色粒子1Bk」の作製
温度センサ、冷却管、撹拌装置(撹拌翼を2枚有し、交差角が20°)、形状モニタリング装置を取り付けた反応容器(四つ口フラスコ)に、「樹脂粒子分散液1」1250質量部(固形分換算)、イオン交換水2000質量部、「着色剤分散液1」全量を投入し、内温を25℃に調整後、この分散液混合溶液に5mol/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を、撹拌下25℃にて10分間かけて添加した。その後、直ちに昇温を開始し、この系を5分間かけて95℃まで昇温(昇温速度14℃/分)させた。
この状態で「マルチサイザー3(ベックマン・コールター社製)」にて凝集粒子の粒径を測定し、体積基準におけるメディアン径(D50)が6.5μmになった時点で、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させた。更に、液温度90℃にて8時間にわたり加熱撹拌(撹拌回転数120rpm)して融着を継続させて熟成処理した後、この系を10℃/分の条件で30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを3.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した粒子を濾過し、イオン交換水で繰り返し洗浄して遠心分離装置によって液中分級処理し、その後、フラッシュジェットドライヤを用いて乾燥処理して含水率1.0質量%の「着色粒子1Bk」を生成した。
(4)「着色剤分散液Y」の調製
「着色剤分散液Bk」の調製において、カーボンブラック20質量部に代えて顔料「C.I.ピグメントイエロー74」20質量部を用いたこと以外は同様の手順により、「着色剤分散液Y」を調製した。「着色剤分散液Y」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
(5)「着色剤分散液M」の調製
「着色剤分散液Bk」の調製において、カーボンブラック20質量部に代えてキナクリドン系マゼンタ顔料「C.I.ピグメントレッド122」20質量部を用いたこと以外は同様の手順により、「着色剤分散液M」を調製した。「着色剤分散液M」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
(6)「着色剤分散液C」の調製
「着色剤分散液Bk」の調製において、カーボンブラック20質量部に代えてフタロシアニン系シアン顔料「C.I.ピグメントブルー15:3」20質量部を用いたこと以外は同様の手順により、「着色剤分散液C」を調製した。「着色剤分散液C」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、質量平均粒子径で120nmであった。
(7)「着色粒子1Y」の作製
「着色粒子1Bk」の作製において、「着色剤分散液Bk」全量に代えて「着色剤分散液Y」全量を用いた他は同様の手順により「着色粒子1Y」を作製した。
(8)「着色粒子1M」の作製
「着色粒子1Bk」の作製において、「着色剤分散液Bk」全量に代えて「着色剤分散液M」全量を用いた他は同様の手順により「着色粒子1M」を作製した。
(9)「着色粒子1C」の作製
「着色粒子1Bk」の作製において、「着色剤分散液Bk」全量に代えて「着色剤分散液C」全量を用いた他は同様の手順により「着色粒子1C」を作製した。
(10)トナーの作製
上記着色粒子の各々に、数平均一次粒子径が12nm、疎水化度が65の疎水性シリカを0.8質量部、数平均一次粒子径が30nm、疎水化度が55の疎水性チタニアを0.5質量部添加し、ヘンシェルミキサーにて混合して、トナーを作製した。これらを「トナー1Bk、トナー1Y、トナー1M、トナー1C」とする。
〈層間接着力〉
上記で作製した現像ローラのシャフトと被覆層の層間接着力は、前記の測定方法で測定し、下記評価基準で評価した。尚、層間接着力は4N以上を合格とする。
評価基準
引きはがされ始める負荷が、10.0N以上のものは十分満足できるレベル
引きはがされ始める負荷が、4.0N〜10.0N未満のものは実用的に問題なレベル
引きはがされ始める負荷が、4.0N未満のものは実用に適さないレベル。
《評価》
現像ローラの評価は、カラーレーザプリンタ「Magicolor2430DL(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)」を、上記で作製した現像ローラが装着された現像装置を用いて画像形成できるよう改造し、該現像装置に上記で準備した4色(トナー1Bk、トナー1Y、トナー1M、トナー1C)の非磁性1成分現像剤を順次装着し、高温高湿(30℃、80%RH)環境で3000枚プリントして行った。
現像ローラ初期の性能評価は、画素率20%(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色5%のフルカラーモード)でA4サイズの原稿を10枚プリントし、そのトナー画像品質と現像ローラの残留電位で評価した。
その後、画像率2%(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色0.5%のフルカラーモード)の原稿を用いて5000枚プリントを行った。
5000枚プリント後の性能評価は、初期性能評価と同じ画素率20%(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色5%のフルカラーモード)でA4サイズの原稿を10枚プリントし、そのトナー画像品質(画像濃度、ハーフトーン画像)と塗膜剥がれで評価した。尚、評価は○以上を合格とする。
〈被覆層剥がれ〉
被覆層剥がれは、5000枚プリント修了後の現像ローラを取り出し、被覆層剥がれの状態を目視で評価した。
◎:被覆層剥がれが全く認められず
○:被覆層剥がれが被覆層端部に少し見られたが実用上問題なし
×:被覆層剥がれが被覆層端部に見られ実用上問題有り。
〈画像濃度〉
画像濃度は、初期と5000枚プリント後のべた黒画像部の濃度を反射濃度計「RD−918(マクベス社製)」を用いて12点測定して評価した。尚、べた黒画像部の濃度は1.25以上を合格とする。
評価基準
べた黒画像部の濃度1.40以上は優れているレベル
べた黒画像部の濃度1.25以上、1.40未満は良好なレベル
べた黒画像部の濃度1.25未満は実用上問題となるレベル。
〈ハーフトーン画像の濃度ムラ(黒ポチ、白ポチも含む)〉
ハーフトーン画像の濃度ムラは、5000枚プリント修了時のプリントを目視観察し評価した。
評価基準
◎:ハーフトーン部に、濃度ムラの無い均一な画像
○:ハーフトーン部に、スジ状の薄い濃度ムラ、黒ポチ、白ポチが存在するが実用上問題なし
×:ハーフトーン部に、スジ状の濃度ムラが数本、黒ポチ、白ポチが存在し実用上問題。
表2に、評価結果を示す。
Figure 2008076618
表2に示すように、本発明に該当する実施例1〜15の「現像ローラ1〜15」は、層間接着力、画像濃度、ハーフトーン画像ムラ、画像かぶり、被覆層剥がれが共に良好な結果となったのに対し、本発明外の比較例1の「現像ローラ16」はこれらの評価項目のいずれかに問題が見られ、本発明の効果が発現されないことが確認された。
本発明の現像ローラの一例を示す断面概略図である。 シャフトと被覆層の層間接着力の測定方法を説明するための模式図である。 本発明の現像ローラの一例を示す断面概略図である。 フルカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
25 現像ローラ
11 シャフト
12 被覆層
13 下層
14 上層

Claims (5)

  1. 少なくともアルミニウム合金からなるシャフトの外周に、導電剤と樹脂とを有する被覆層を直接形成して構成される現像ローラにおいて、
    該アルミニウム合金からなるシャフトの表面がアルマイト層であることを特徴とする現像ローラ。
  2. 前記アルマイト層の厚さが、2〜10μmであることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
  3. 前記樹脂が、シロキサン変性ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像ローラ。
  4. 前記樹脂が、アクリル樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
  5. 前記樹脂が、ポリアミド樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像ローラ。
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