JP4200927B2 - 画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ、電子写真感光体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び電子写真感光体に関する。
近年、電子写真方式の画像形成方法はデジタル技術の進展により、デジタル方式の画像形成が主流と成ってきている。デジタル方式の画像形成方法は400dpi(本発明でいうdpiとは、1インチ、すなわち2.54cm当たりのドット数を表す)等の1画素の小さなドット画像を顕像化することを基本としており、これらの小さなドット画像を忠実に再現する高画質技術が要求されている。特に、近年では複写機の小型化、高解像度化、フルカラー化の要望やプリンターの場合は解像度の向上が強まっており、高解像度等の高精度画像が要求される場合には、より一層の高画質技術が要求されている。さらに、長期間安定して高画質の画像が得られることが要求されている。
このような要求に対して、トナーの形状や粒度を制御し、トナーを小粒径化する研究が進められている。トナーの形状分布や粒度分布をシャープし、トナーを小粒径化することにより、解像力の向上、微細な階調表現力の向上等により高画質化が実現使用とする開発がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら上記の小粒径トナーと電子写真感光体を用いた画像形成方法による高画質化は、当初予想した程には効果が上がらず、経時経過(プリントが進むに従い)により画像濃度、カブリ、解像度、ハーフトーンむら、クリーニング性等に問題が生じていた。
かかる問題を解決するためには、電子写真画像形成方法で用いられる電子写真感光体と小粒径化トナーの両方を改善することが重要になる。
しかし、初期画像においては上記問題を解決できたものの、経時経過(プリントが進むに従い)により上記問題が発生し効果が上がらなかった。
電子写真感光体と小粒径トナーと組み合わせた時に、上記した画像の高画質化の要求を、多数枚プリントしても満足できるような検討がなされてきたが未だ未解決であった。
本発明は、多数枚プリントしても上記した画像欠陥が発生せず、長期間高画質の画像が得られるよう、電子写真感光体の感光層に含まれる残留有機溶媒量とトナーの粒度分布との関係の重要性に着目し検討した結果なされたものである。
特開2001−255685号公報
本発明の目的は、経時経過(多数枚プリント)しても画像濃度、カブリ、解像度、ハーフトーンむら、クリーニング性等の問題が生じない画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び電子写真感光体(以下、単に感光体ともいう)を提供することにある。
本発明の目的は、下記構成により達成される。
(請求項1)
導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体に、帯電工程、露光工程、トナーを含む現像剤により現像する現像工程、前記トナーを転写材に転写する転写工程を経由して画像を形成する画像形成方法において、該感光層に含まれる残留有機溶媒量がppm以下であり、該トナーは50%体積平均粒径(Dv50)と50%個数平均粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.00〜1.15であり、体積粒径の大きい方から累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方から累積75%個数平均(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.00〜1.20であり、且つ粒径0.7×(Dp50)以下のトナーの個数が10個数%以下であることを特徴とする画像形成方法。
(請求項2)
前記トナーの50%体積平均粒径(Dv50)が、2〜8μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
(請求項3)
前記トナーが、少なくとも重合性単量体を水系媒体中で重合せしめて得られる着色粒子から作製されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
(請求項4)
前記トナーが、少なくとも樹脂粒子を水系媒体中で塩析/粒着させて得られる着色粒子から作製されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項5)
前記電子写真感光体を構成する感光層の少なくとも1層が、層組成物の熱溶融液を塗布して形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項6)
前記電子写真感光体が、導電性支持体上に少なくとも荷電発生層、電荷輸送層をこの順に設けた積層型であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項7)
前記導電性支持体が、アルマイト膜を有するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項8)
前記電子写真感光体が、導電性支持体と感光層の間に中間層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
(請求項9)
導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体に、帯電手段、露光手段、トナーを含む現像剤により現像する現像手段、前記トナーを転写材に転写する転写手段を経由して画像を形成する画像形成装置において、該感光層に含まれる残留有機溶媒量がppm以下であり、該トナーは50%体積平均粒径(Dv50)と50%個数平均粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.00〜1.15であり、体積粒径の大きい方から累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方から累積75%個数平均(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.00〜1.20であり、且つ粒径0.7×(Dp50)以下のトナーの個数が10個数%以下であることを特徴とする画像形成装置。
(請求項10)
前記請求項9に記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジが、電子写真感光体と帯電器、像露光器、現像器の少なくとも1つを一体として有しており、該画像形成装置に出し入れ可能に構成されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
(請求項11)
前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられることを特徴とする電子写真感光体。
本発明の画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び電子写真感光体は、多数枚プリントしても画像濃度、カブリ、解像度、ハーフトーンむら、クリーニング性等の問題が生じない優れた効果を有する。
本発明者等は、小径のトナーを用いても感光体の電位特性や現像性が多数枚プリントしていく間に変化するため、安定した高画質の画像が得られていないことに着目した。
高画質の画像が安定して得られない原因として、感光体中の残留有機溶媒量とトナーの粒度分布が影響しているのではと推定し、感光体中の残留有機溶媒量とトナーの粒径分布との組み合わせについて種々検討を行った結果本発明に至った。
感光体の残留有機溶媒量が極めて少ないと、初期と3ヶ月間高温高湿(例えば、30℃、80%RH)に放置後の感光体で、安定状態、例えば、1000枚プリント目についての特性変化が少なく、小径トナーの特性を引き出すことができ、感光体のクリーニングも安定していることを見出した。
また、感光体は、通常残留溶媒の寄与が大きい膜厚が厚い電荷輸送層を無溶剤塗布方法で作製するので、環境上も有利であることも見出した。
最初に、感光体の感光層中の残留有機溶媒量とトナー粒子の粒径の測定方法について説明する。
〈感光層中の残留有機溶媒量〉
感光層に含まれる残量有機溶媒量の測定は、熱分解ガスクロマトグラフィー「GC15A」(島津製作所製)或いはキューリーポイントパイローラーイザー「JHP−3S」(日本分析工業社製)の分析装置を用いて行う。残留有機溶媒量は、感光体から剥離した感光層を上記分析装置にかけて求めた値である。
〈トナー粒子の粒径〉
トナー粒子の粒径は、「コールターカウンターTAII型」或いは「コールターマルチサイザー」(コールター社製)で測定して求める。その測定結果から50%体積粒径(Dv50)、50%個数粒径(Dp50)、累積75%体積粒径(Dv75)、累積75%個数粒径(Dp75)等は算出する。
本発明において、大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)或いは累積75%個数粒径(Dp75)とは、粒径の大きな方からの頻度を累積し、全体積の和或いは個数の和に対して、それぞれが75%を示す粒径分布部位の体積粒径或いは個数粒径で表す。
また、微粉トナー量(0.7×(Dp50)以下の個数)は、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定して求める。
次に、本発明で用いられる感光体とトナーについて説明する。
〈感光体〉
感光体の感光層に含まれる残留有機溶媒量は20ppm以下、好ましくは15ppm以下である。
感光層に含まれる残留有機溶媒量が20ppm以下の感光体は、感光層の少なくとも1層を熱で溶融させた溶融液を塗布することにより作製することができる。
また、感光体は、導電性基体上に少なくとも荷電発生層、電荷輸送層をこの順に設けた積層型感光体が好ましい。
感光体の感光層の構成について説明する。
本発明で用いる感光体は、導電性支持体と感光層から成り、該感光層は荷電発生層、電荷輸送層をこの順に設けられた積層型感光体が好ましく、また、導電性支持体と感光層の間に中間層を設けても良く、電荷輸送層の上に保護層を設けても良い。
《導電性支持体》
導電性支持体の材料としてはアルミニウム、ニッケル等の金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸化インジュウム等を蒸着したプラスチックドラム、又は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用することができる。導電性支持体としては常温で比抵抗103Ωcm以下が好ましい。
導電性支持体としては、封孔処理されたアルマイト膜が形成されたアルミニウムを用いても良い。アルマイト処理は、通常クロム酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が好ましい結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場合、硫酸濃度は100〜200g/L、アルミニウムイオン濃度は1〜10g/L、液温は20℃前後、印加電圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定されるものではない。又、アルマイト膜の平均膜厚は20μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。尚、アルマイト膜の膜厚は、渦電流式膜厚計を用いて測定することができる。
《中間層》
導電性支持体と感光層の間に、接着性改良或いは該導電性支持体からの電荷注入を防止するために中間層(UCL)を設けることもできる。
前記中間層の材料としてはポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、並びにこれらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。これらの樹脂の中では繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さくできるポリアミド樹脂が好ましい。これらの樹脂を用いた中間層の膜厚は0.01〜0.5μmが好ましい。
又、この他の中間層の材料としてはシランカップリング剤、チタンカップリング剤等の有機金属化合物を熱硬化させた硬化性金属樹脂が挙げられる。硬化性金属樹脂を用いた中間層の膜厚は、0.1〜2μmが好ましい。
中間層は、層が薄膜なので通常の溶媒塗布で作製することもできるが、残留有機溶媒量を減らすと云う点からは蒸着、ドライスプレー或いは粉体塗装により作製することが好ましい。さらに、導電性支持体としてアルミニウムを用い、その表面をアルマイト処理してアルマイト膜を形成し、その膜に中間層の役目をさせることも好ましい。
《電荷発生層》
電荷発生層(CGL)は電荷発生物質(CGM)を含有し、その他必要に応じバインダー樹脂や添加剤を含有しても良い。
電荷発生物質としては公知の電荷発生物質を用いることができ、例えばフタロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アズレニウム顔料等を用いることができる。これらの中で繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さくできる電荷発生物質としては、特定の結晶構造を有するフタロシアニン顔料、ペリレン顔料が挙げられる。具体的にはCu−Kα線に対するブラッグ角2θが27.2°に最大ピークを有するチタニルフタロシアニン、同2θが12.4に最大ピークを有するベンズイミダゾールペリレン等を挙げることができる。
電荷発生層の膜厚は0.01〜2μmが好ましい。電荷発生層は、層が薄膜なので通常の溶媒塗布により形成しても残留有機溶媒を少なくおさえられるが、電荷発生物質と熱溶融性樹脂を混練分散させたものを熱溶融塗布する方法、ドライスプレー或いは粉体塗布により形成する方法、電荷発生物質を蒸着する方法が残留有機溶媒量を増やさないという観点から好ましい。
電荷発生層を熱溶融塗布するのに用いられる熱溶融性の樹脂は、加熱により溶融可能で製膜性が有れば特に限定されないが、好ましい例としてポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、エチレンビニルアセテート共重合樹脂、シリコン系樹脂を挙げることができる。
《電荷輸送層》
電荷輸送層(CTL)には電荷輸送物質(CTM)と層を形成する樹脂を含有し、その他必要に応じ添加剤を含有しても良い。
電荷輸送物質としては公知の電荷輸送物質を用いることができ、例えばオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、イミダゾール等に代表される含窒素複素環核、及びその縮合環核を有する化合物、ポリアリールアルカン型の化合物、ヒドラゾン系化合物、ピラゾリン系化合物、トリアリールアミン系化合物、スチリル系化合物、ポリス(ビス)スチリル系化合物、スチリルトリフェニルアミン系化合物、β−フェニルスチリルトリフェニルアミン系化合物、ブタジエン系化合物、ヘキサトリエン化合物、カルバゾール系化合物、縮合多環系化合物等が挙げることができる。
代表的な化合物を以下に示す。
Figure 0004200927
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Figure 0004200927
Figure 0004200927
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電荷輸送物質と樹脂の混合割合は、樹脂100質量部に対し電荷輸送物質10〜200質量部が好ましい。又、電荷輸送層の膜厚は10〜40μmが好ましい。
尚、アルマイト膜の膜厚は、渦電流式膜厚計を用いて測定することができる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と熱溶融性の樹脂を熱により分散溶解させた溶融塗布液を塗布して形成することが好ましい。電荷輸送層の膜厚は厚いので、溶媒を用いない熱溶融塗布は、感光層中の残留有機溶媒量を増やさない観点から特に好ましい。
熱溶融性の樹脂としては、加熱により溶融可能で製膜性があれば特に限定されないが、好ましい例としてポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂を挙げることができる。これらの中では電荷輸送物質との混和性及び電位特性に優れるポリスチレン樹脂が特に好ましい。
ポリスチレン樹脂は、繰り返し単位として下記一般式(1)単独からなる重合体または主要繰り返し単位として下記一般式(1)を構造組成に含む共重合体である。
Figure 0004200927
一般式(1)中、Rはアルキル基、シアノ基、ハロゲン原子を表し、nは1〜5の整数を表す。ポリスチレン共重合体としては、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
熱溶融液を塗布して電荷輸送層を形成する塗布装置としては、均一な電荷輸送層を形成できる押し出し型塗布装置が好ましい。
図1は、押し出し型塗布装置の一例を示す断面図である。
図1に示す押し出し型塗布装置は、スライド面を有せず、塗布液分配室44に供給された熱溶融塗布液を塗布液分配スリット43を通して、塗布液流出口42に押し出し、塗布液流出口42と円筒状基材1の外周との間にビードを形成し、連続的に塗布する塗布手段である。
図1に示されるように中心線Z−Zに沿って垂直状に重ね合わせた円筒状基材1A,1Bを連続的に矢示の如く上方向に移動(移動速度は、3mm/sec以上30mm/sec以下が好ましい)させ、その周囲を取り囲み、円筒状基材1の外周面に対し押し出し型塗布装置の塗布に直接係わる部分(塗布ヘッドと略称する)41により塗布液Lが塗布される。なお、円筒状基材1としては中空ドラム例えばアルミニウムドラム、プラスチックドラムのほかシームレスベルト型の基材でも良い。
一方、塗布液Lは貯留タンク2内に貯留されており、圧送ポンプ3により供給口48を通して供給するようになっている。供給口48から供給された塗布液Lは環状の塗布液分配室44で分配される。塗布液分配室44は中心線Z−Zと同心状に配置され、供給された塗布液Lを環状に全周にわたって分配する。塗布液分配室44で分配された塗布液Lは、スリット43を通して塗布ヘッド41の内周面側である円筒状基材1側に向けて押し出し供給される。このスリット43は、環状の塗布液分配室44に連通し、円筒状基材1側に全周にわたって開口する塗布液流出口42を有しており、所定の間隙(好ましくは、30μm以上1000μm以下)が水平方向に形成されている。
スリット43を通して押し出し供給される塗布液Lは、塗布ヘッド41において、上方へ移動している円筒状基材1Aの外周面に直接接触してビードを形成し、円筒状基材1Aの外周面面に塗布される。
塗布液流出口42の塗布ヘッド(コーターエッジ部)41は、円筒状基材1の外径寸法よりやや大きい寸法で形成されている。
塗布ヘッド41と円筒状基材1とは、ある間隙(好ましくは、30μm以上1000μm以下)をもって配置されているため、円筒状基材1を傷つける事なく、また性質の異なる層を多層形成させる場合においても、既に塗布された層を損傷することなく塗布できる。
一方、供給口48より最も遠い位置で塗布液分配室44の一部より空気抜き手段47を、塗布液分配室44より外部に貫通するように設けるとともに、この空気抜き手段47の一部に開閉弁を設ける。この空気抜き手段47は、塗布液Lの供給を開始したときに、開閉弁を開いて塗布液分配室44内の空気を排気するものであって、塗布液Lを円筒状基材1上に塗布しているときは、開閉弁を閉じている。
《保護層》
本発明で用いる感光体は、電荷輸送層の上に保護層(OCL)を設けることができる。
保護層としては、プラズマ重合法により作製するアモルファスカーボン保護層、溶剤塗布法により作製するシリコンハードコート保護層が挙げられるが、残留有機溶媒量を極端に増加させなければ特に限定されるものではない。
〈トナー〉
本発明に係るトナーは、トナー粒子の50%体積粒径(Dv50)と50%個数粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.00〜1.15であり、体積粒径の大きい方からの累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方からの累積75%個数粒径(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.00〜1.20であり、且つ粒径0.7×(Dp50)以下のトナーの個数が10個数%以下であることを特徴とする。
さらに、上記トナー粒子の50%体積平均粒径(Dv50)は3.0〜9.5μmが好ましく、3.0〜7.5μmがより好ましい。
本発明に係るトナーは、粉砕法、即ちバインダー樹脂と着色剤、その他必要により添加される種々の添加剤を混練粉砕後分級して作製したものでも、離型剤、着色剤を含有した樹脂粒子を水系媒体中で合成(融着)して作製したものでもよいが、小粒径トナーを作製しやすい水系媒体中で合成して作製する方法が好ましい。
水系媒体中で融着させる方法として、例えば特開昭63−186253号公報、同63−282749号公報、特開平7−146583号公報等に記載されている方法や、樹脂粒子を塩析/融着させて形成する方法等を挙げることができるが、上記の体積粒径や個数粒径を有するトナーを安定して得やすい樹脂粒子を塩析/融着させて形成する方法が好ましい。
上記の塩析/融着とは、塩析(粒子の凝集)と融着(粒子間の界面消失)とが同時に起こること、または、塩析と融着とを同時に起こさせる行為をいう。塩析と融着とを同時に行わせるためには、樹脂粒子を構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度条件下において粒子(樹脂粒子、着色剤粒子)を凝集させる必要がある。
以下、樹脂粒子を塩析/融着させて形成するトナーについて説明する。
トナーの形成に用いられる材料(離型剤、重合性単量体、架橋剤、連鎖移動剤、重合開始剤、界面活性剤、着色剤、外添剤)について説明する。
本発明で用いるトナーは、離型剤を含有する樹脂粒子と着色剤粒子とを塩析/融着させて得られる会合型トナーが好ましい。
この理由としては前記のような粒度分布を示すトナーを製造できることに加え、会合型トナーはトナー粒子間の表面性が均質なものとなっており、転写性を損なうことなく本発明の効果を発揮することができたものと推定される。
上記の塩析/融着とは、塩析(粒子の凝集)と融着(粒子間の界面消失)とが同時に起こること、または、塩析と融着とを同時に起こさせる行為をいう。塩析と融着とを同時に行わせるためには、樹脂粒子を構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度条件下において粒子(樹脂粒子、着色剤粒子)を凝集させる必要がある。
トナーの形成に用いられる材料(離型剤、重合性単量体、架橋剤、連鎖移動剤、重合開始剤、界面活性剤、外添剤)について説明する。
《離型剤》
離型剤としては、特に限定されるものではないが、下記一般式(1)で示される結晶性のエステル化合物(以下、特定のエステル化合物ともいう。)が好ましい。
一般式(1):R1−(OCO−R2n
(式中、R1およびR2は、それぞれ、置換基を有していてもよい炭素数が1〜40の炭化水素基を示し、nは1〜4の整数である。)
一般式(1)において、R1およびR2は、それぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。
1の炭素数は1〜40、好ましくは1〜20、より好ましくは2〜5である。
2の炭素数は1〜40、好ましくは16〜30、より好ましくは18〜26である。
また、nは1〜4の整数、好ましくは2〜4、より好ましくは3〜4、特に好ましくは4である。
特定のエステル化合物は、アルコールとカルボン酸との脱水縮合反応により好適に合成することができる。
特定のエステル化合物の具体例としては、下記1)〜22)に示す化合物を例示することができる。
Figure 0004200927
Figure 0004200927
トナーにおける離型剤の含有割合は、1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%が更に好ましい。
離型剤を含有する樹脂粒子は、下記の重合性単量体中に離型剤を溶解させ、得られる重合性単量体溶液を水系媒体中に分散させ、この系を重合することにより得ることができる。
樹脂粒子の質量平均粒径は50〜2000nmが好ましい。
結着樹脂中に離型剤を含有する樹脂粒子を得るための重合法としては、乳化重合法、懸濁重合法、シード重合法等の造粒重合法を挙げることができる。
《重合性単量体》
樹脂粒子を得るために使用する重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有させることが好ましい。
(1)ラジカル重合性単量体:
ラジカル重合性単量体としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等を用いることができる。
芳香族系ビニル単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単量体およびその誘導体が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げられる。
ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。
モノオレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
ジオレフィン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
ハロゲン化オレフィン系単量体としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられる。
(2)酸性基または塩基性基を有するラジカル重合性単量体:
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
酸性基を有するラジカル重合性単量体としては、カルボン酸基含有単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル等が挙げられる。
スルホン酸基含有単量体としては、スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコハク酸オクチル等が挙げられる。
これらは、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩あるいはカルシウム等のアルカリ土類金属塩の構造であってもよい。
塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、アミン系の化合物が挙げられ、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、および上記4化合物の4級アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN−メチルピリジニウムクロリド、ビニルN−エチルピリジニウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド等を挙げることができる。
ラジカル重合性単量体としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体が単量体全体の0.1〜15質量%使用することが好ましく、ラジカル重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性単量体に対して0.1〜10質量%の範囲で使用することが好ましい。
《架橋剤》
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
《連鎖移動剤》
樹脂粒子の分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。
連鎖移動剤としては、例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル等のメルカプトプロピオン酸エステル類、四臭化炭素およびスチレンダイマー等を挙げることができる。
《重合開始剤》
ラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等を挙げることができる。
更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とすることが可能である。レドックス系開始剤を用いることで、重合活性が上昇し重合温度の低下がはかれ、更に重合時間の短縮が期待できる。
重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば50℃から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始の重合開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせを用いる事で、室温またはそれ以上の温度で重合する事も可能である。
《界面活性剤》
前述のラジカル重合性単量体を使用して重合を行うためには、界面活性剤を使用して水系媒体中に油滴分散を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
イオン性界面活性剤としては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム等)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム等)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等)が挙げられる。
また、ノニオン性界面活性剤も使用することができる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステル等を挙げることができる。
《着色剤》
トナーを構成する着色剤としては無機顔料、有機顔料、染料を挙げることができる。
無機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。具体的な無機顔料を以下に例示する。
黒色の顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられる。
これらの無機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20質量%であり、好ましくは3〜15質量%が選択される。
磁性トナーとして使用する際には、前述のマグネタイトを添加することができる。この場合には所定の磁気特性を付与する観点から、トナー中に20〜60質量%添加することが好ましい。
有機顔料及び染料としても従来公知のものを用いることができる。具体的な有機顔料及び染料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー156等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、染料としてはC.I.ソルベントレッド1、同49、同52、同58、同63、同111、同122、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同77、同79、同81、同82、同93、同98、同103、同104、同112、同162、C.I.ソルベントブルー25、同36、同60、同70、同93、同95等を用いる事ができ、またこれらの混合物も用いる事ができる。
これらの有機顔料及び染料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20質量%であり、好ましくは3〜15質量%が選択される。
着色剤は表面改質して使用することもできる。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用することができ、具体的にはシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好ましく用いることができる。
《外添剤》
本発明で用いるトナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上等の目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、シリカ、チタン、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。具体的には、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル社製の市販品R805、R976、R974、R972、R812、R809、ヘキスト社製のHVK2150、H200、キャボット社製の市販品TS720、TS530、TS610、H5、MS5等が挙げられる。
チタン微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。このものとしては、スチレンやメチルメタクリレート等の単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
滑剤には、例えばステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
これら外添剤の添加量は、トナーに対して0.1〜5質量%が好ましい。
本発明で用いられるトナーは、離型剤を含有する樹脂粒子と、着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させて得られる会合型のトナーであることが好ましい。このように、離型剤を含有する樹脂粒子を塩析/融着させることで、離型剤が微細に分散されたトナーを得ることができ、且つ、粒径分布の効果に加えて帯電性の安定化等の効果を発揮することができる。
次に、トナーの作製について説明する。
本発明で用いるトナーは下記の製造工程を経て作製することが好ましい。
(1)単量体に離型剤を溶解して単量体溶液を調製する溶解工程
(2)得られる単量体溶液を水系媒体中に分散する分散工程
(3)得られる単量体溶液の水系分散系を重合処理することにより、離型剤を含有する樹脂粒子の分散液(ラテックス)を調製する重合工程
(4)得られる樹脂粒子と、前記着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させて会合粒子(トナー粒子)を得る塩析/融着工程
(5)得られる会合粒子を水系媒体中より濾別し、当該会合粒子から界面活性剤等を洗浄除去する濾過・洗浄工程
(6)洗浄処理された会合粒子の乾燥工程
(7)乾燥処理された会合粒子に外添剤を添加する外添剤添加工程。
各工程について詳細に説明する。
〔溶解工程〕
単量体に離型剤を溶解する方法としては特に限定されるものではない。
単量体への離型剤の溶解量としては、最終的に得られるトナーにおける離型剤の含有割合が1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは3〜15質量%となる量とされる。
なお、この単量体溶液中に、油溶性重合開始剤および他の油溶性の成分を添加することもできる。
〔分散工程〕
単量体溶液を水系媒体中に分散させる方法としては、特に限定されるものではないが、機械的エネルギーにより分散させる方法が好ましく、特に、臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、機械的エネルギーを利用して単量体溶液を油滴分散させること(ミニエマルジョン法における必須の態様)が好ましい。
ここに、機械的エネルギーによる油滴分散を行うための分散機としては、特に限定されるものではないが、例えば「クレアミックス」、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、マントンゴーリンおよび圧力式ホモジナイザー等を挙げることができる。また、分散粒子径としては、10〜1000nmとされ、好ましくは30〜300nmとされる。
〔重合工程〕
重合工程においては、基本的には従来公知の重合法(乳化重合法、懸濁重合法、シード重合法等の造粒重合法)を採用することができる。
好ましい重合法の一例としては、ミニエマルジョン法、すなわち、臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、機械的エネルギーを利用して単量体溶液を油滴分散させて得られる分散液に水溶性重合開始剤を添加して、ラジカル重合させる方法を挙げることができる。
〔塩析/融着工程〕
塩析/融着工程においては、上記の重合工程により得られる樹脂粒子の分散液に着色剤粒子の分散液を添加し、前記樹脂粒子と、前記着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させる。
また、当該塩析/融着工程においては、樹脂粒子および着色剤粒子とともに、荷電制御剤等の内添剤粒子等も融着させることもできる。
塩析/融着工程における「水系媒体」とは、主成分(50質量%以上)が水からなるものをいう。ここに、水以外の成分としては、水に溶解する有機溶媒を挙げることができ、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらのうち、樹脂を溶解しない有機溶媒であるメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアルコール系有機溶媒が特に好ましい。
塩析/融着工程に使用される着色剤粒子は、着色剤を水系媒体中に分散することにより調製することができる。着色剤の分散処理は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。
着色剤の分散処理に使用する分散機は特に限定されないが、好ましくは「クレアミックス」、超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられる。また、使用される界面活性剤としては、前述の界面活性剤と同様のものを挙げることができる。
なお、着色剤(粒子)は表面改質されていてもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分散させ、その分散液中に表面改質剤を添加し、この系を昇温することにより反応させる。反応終了後、着色剤を濾別し、同一の溶媒で洗浄濾過を繰り返した後、乾燥することにより、表面改質剤で処理された着色剤(顔料)が得られる。
塩析/融着法は、樹脂粒子と着色剤粒子とが存在している水中に、アルカリ金属塩および/またはアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、次で、前記樹脂粒子のガラス転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時に融着を行う工程である。この工程では、水に無限溶解する有機溶媒を添加してもよい。
ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等が挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げられる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
さらに、前記水に無限溶解する有機溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコール、グリセリン、アセトン等があげられるが、炭素数が3以下のメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールのアルコールが好ましく、特に、2−プロパノールが好ましい。
塩析/融着工程においては、塩析剤を添加した後に放置する時間(加熱を開始するまでの時間)をできるだけ短くすることが好ましい。すなわち、塩析剤を添加した後、樹脂粒子および着色剤粒子の分散液の加熱をできるだけ速やかに開始し、樹脂粒子のガラス転移温度以上とすることが好ましい。
この理由としては明確ではないが、塩析した後の放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、粒径分布が不安定になったり、融着させたトナーの表面性が変動したりする問題が発生する。
加熱を開始するまでの時間(放置時間)は、通常30分以内とされ、好ましくは10分以内である。
塩析剤を添加する温度は特に限定されないが、樹脂粒子のガラス転移温度以下であることが好ましい。
また、塩析/融着工程においては、加熱により速やかに昇温させる必要があり、昇温速度としては、1℃/分以上とすることが好ましい。昇温速度の上限は、特に限定されないが、急速な塩析/融着の進行による粗大粒子の発生を抑制する観点から15℃/分以下とすることが好ましい。
さらに、樹脂粒子および着色剤粒子の分散液が前記ガラス転移温度以上の温度に到達した後、当該分散液の温度を一定時間保持することにより、塩析/融着を継続させることが肝要である。これにより、トナー粒子の成長(樹脂粒子および着色剤粒子の凝集)と、融着(粒子間の界面消失)とを効果的に進行させることができ、最終的に得られるトナーの耐久性を向上することができる。
また、会合粒子の成長を停止させた後に、加熱による融着を継続させてもよい。
さらに、トナーの粒径分布を本発明に記載の範囲に調整するためには、塩析/融着段階での温度制御を狭くすることがよい。具体的にはできるだけすばやく昇温する、すなわち、昇温を速くすることである。この条件としては、前述の条件に示したものであり、昇温までの時間としては30分未満、好ましくは10分未満、さらに、昇温速度としては、1〜15℃/分が好ましい。
〔濾過・洗浄工程〕
この濾過・洗浄工程では、上記の工程で得られたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤等の付着物を除去する洗浄処理とが施される。
ここに、濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用して行う濾過法等特に限定されるものではない。
〔乾燥工程〕
この工程は、洗浄処理されたトナー粒子を乾燥処理する工程である。
この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機等を挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、攪拌式乾燥機等を使用することが好ましい。
乾燥処理されたトナー粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量%以下とされる。
なお、乾燥処理されたトナー粒子同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
〔外添剤の添加工程〕
この工程は、乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程である。
外添剤を添加するために使用される装置としては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機等の種々の公知の混合装置を挙げることができる。
〈現像剤〉
本発明で用いられるトナーは、非磁性一成分現像剤或いは二成分現像剤として使用することができる。
キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合、キャリアとしては、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を用いることができるが、これらの中ではフェライトが好ましい。キャリアの体積平均粒径は15〜100μmが好ましく、25〜80μmがより好ましい。
キャリアの体積平均粒径の測定は、湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
キャリアは、磁性粒子が樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。被覆用の樹脂としては、公知のものを使用することができ、例えばオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が挙げられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、公知のものを使用することができ、例えばスチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
次に、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジについて説明する。
図2は、本発明の画像形成方法を実施する画像形成装置の一例を示す断面図である。
図2において、50は像担持体である感光体ドラム(感光体)で、有機感光層をドラム上に塗布し、その上に樹脂層を塗設した感光体で、接地されて時計方向に駆動回転される。52はスコロトロンの帯電器(帯電手段)で、感光体ドラム50周面に対し一様な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯電器52による帯電に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前露光部51による露光を行って感光体周面の除電をしてもよい。
感光体への一様帯電の後、像露光手段としての像露光器53により画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像露光器53は図示しないレーザーダイオードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー531、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路を曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成される。
ここで本発明の画像形成方法で採用する反転現像プロセスとは帯電器52により、感光体表面を一様に帯電し、像露光が行われた領域、即ち感光体の露光部電位(露光部領域)を現像工程(手段)により、顕像化する画像形成方法である。一方未露光部電位は現像スリーブ541に印加される現像バイアス電位により現像されない。
その静電潜像は次で現像手段としての現像器54で現像される。感光体ドラム50周縁にはトナーとキャリアとから成る現像剤を内蔵した現像器54が設けられていて、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ541によって現像が行われる。現像器54内部は現像剤攪拌搬送部材544、543、搬送量規制部材542等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送されて現像スリーブに供給されるが、その供給量は該搬送量規制部材により制御される。該現像剤の搬送量は適用される有機電子写真感光体の線速及び現像剤比重によっても異なるが、一般的には20〜200mg/cm2の範囲である。
現像剤は搬送量規制部材によって層厚を規制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時通常は感光体ドラム50と現像スリーブ541の間に直流バイアス、必要に応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。また、現像剤は感光体に対して接触あるいは非接触の状態で現像される。感光体の電位測定は電位センサー547を図2のように現像位置上部に設けて行う。
記録紙Pは画像形成後、転写のタイミングの整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写域へと給紙される。
転写域においては転写のタイミングに同期して感光体ドラム50の周面の転写電極(転写手段:転写器)58が作動し、給紙された記録紙Pを挟着して転写される。
次で記録紙Pは転写電極とほぼ同時に作動状態とされた分離電極(分離器)59によって除電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して定着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ローラー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ローラー61を介して装置外部に排出される。なお前記の転写電極58及び分離電極59は記録紙Pの通過後感光体ドラム50の周面より退避離間して次なるトナー像の形成に備える。図2では転写電極58にコロトロンの転写帯電極を用いている。転写電極の設定条件としては、感光体のプロセススピード(周速)等により異なり一概に規定することはできないが、例えば、転写電流としては+100〜+400μA、転写電圧としては+500〜+2000Vを設定値とすることができる。
一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のブレード621の圧接により残留トナーを除去・清掃し、再び帯電前露光部51による除電と帯電器52による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。
尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッジである。
本発明に係る感光体は電子写真複写機、レーザープリンター、LEDプリンター及び液晶シャッター式プリンター等の電子写真装置一般に適応するが、更に、電子写真技術を応用したディスプレー、記録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く適用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
〈感光体の作製〉
《感光体1》
支持体としては、円筒状アルミニウム基体をアルマイト加工後封孔処理してアルマイト膜(8μm)を形成し、洗浄したものを用いた。
前記支持体表面に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有するチタニルフタロシアニン1質量部、シリコンブチラール樹脂0.5質量部、メチルイソプロピルケトン50質量部をサンドミルを用いて調製した塗布液を浸漬塗布・乾燥し、膜厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
次で、電荷発生層上に、化合物(P−6);1.5質量部とポリスチレン樹脂「スタイロン679」(旭化成工業社製)2質量部を加熱溶融して調製した溶融塗布液を図1の塗布装置を用いて塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成して「感光体1」を作製した。
《感光体2》
「感光体1」において用いた化合物(P−6)を、化合物(P−23)に変更した以外は同様にして「感光体2」を作製した。
《感光体3》
「感光体1」において用いた化合物(P−6)を、化合物(P−26)に変更した以外は同様にして「感光体3」を作製した。
《感光体4》
「感光体1」の支持体上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有するチタニルフタロシアニンを約1800Åの厚さに蒸着して電荷発生層を形成した。
次で、電荷発生層上に、化合物(P−21);1.5質量部とポリスチレン樹脂2質量部を180℃に加熱溶融した溶融塗布液を図1の塗布装置を用いて塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成して「感光体4」を作製した。
《感光体5》
支持体としては、円筒状アルミニウム基体を洗浄したものを用いた。
上記支持体上に、ポリアミド樹脂「CM8000」(東レ社製)の2質量%メタノール溶液を浸漬塗布し、膜厚0.5μmの中間層を設けた。
次で、中間層の上に、CuKα特性X線に対するブラッグ角2θの9.5°、24.1°、27.2°にピークを有するチタニルフタロシアニン1質量部、シリコンブチラール樹脂0.5質量部、メチルイソプロピルケトン50質量部をサンドミルを用いて分散して調製した塗布液を浸漬塗布し、膜厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
次で、電荷発生層上に、化合物(P−6);1.5質量部とポリスチレン樹脂2質量部を180℃に加熱溶融した塗布液を図1の塗布装置を用いて塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成して「感光体5」を作製した。
《感光体6》
「感光体4」の電荷輸送層上に、下記のプラズマ重合法条件で膜厚0.1μmのアモルファスカーボン保護層を設けて「感光体6」を作製した。
原料ガス:ブタジエン150cm3/min、キャリアガス:水素300cm3/m、真空度:1.33×102Pa、電極間距離:38mmドラム、回転数:5rpm、電力:150W電源周波数:100kHz、円筒状アルミニウム支持体温度:50℃、製膜時間:3分間。
《感光体7》
「感光体4」の電荷輸送層上に、下記の方法により膜厚約1μmのシリコンハードコート保護層を設けて「感光体7」を作製した。
市販のプライマー「PC−7J」(信越化学社製)をトルエンで2倍に希釈した溶液を、「感光体4」の電荷輸送層上に浸漬塗布し、その後100℃・30分間乾燥させ、膜厚0.3μmの接着層を形成した。
次で、接着層の上に、メチルシロキサン単位80モル%、メチル−フェニルシロキサン単位20モル%から成るポリシロキサン樹脂(1質量%のシラノール基を含む)10質量部にモレキュラーシーブ4Aを添加し、15時間静置し脱水処理した。この樹脂をトルエン10質量部に溶解し、これにメチルトリメトキシシラン5質量部、ジブチル錫アセテート0.2質量部を加え均一な溶液にした。この溶液にジヒドロキシメチルトリフェニルアミン6質量部を加えて混合して調製した塗布液を浸漬塗布し、120℃・1時間乾燥させ、膜厚1μmのシリコンハードコート保護層を設けた。
《感光体8》
「感光体1」の電荷発生層の上に、化合物(P−6):1.5質量部とポリスチレン樹脂2質量部をトルエン200mlに溶解して調製した塗布液を浸漬塗布し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成して「感光体8」を作製した。
表1に、「感光体1〜8」で用いた支持体、各層の作製方法等を示す。
Figure 0004200927
〈トナーの作製〉
(ラテックス1の調製)
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた5000mlのセパラブルフラスコに予めアニオン系活性剤(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム:SDS)7.08gをイオン交換水(2760g)に溶解させた溶液を添加する。窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しつつ、内温を80℃に昇温させた。一方で例示化合物19)72.0gをスチレン115.1g、n−ブチルアクリレート42.0g、メタクリル酸10.9gからなる単量体に加え、80℃に加温し溶解させ、単量体溶液を作製した。
ここで循環経路を有する機械式分散機により上記の加熱溶液を混合分散させ、均一な分散粒子径を有する乳化粒子を作製した。次で、重合開始剤(過硫酸カリウム:KPS)0.84gをイオン交換水200gに溶解させた溶液を添加し80℃にて3時間加熱、撹拌することでラテックス粒子を作製した。
引き続いて更に重合開始剤(KPS)7.73gをイオン交換水240mlに溶解させた溶液を添加し、15分後、80℃でスチレン383.6g、n−ブチルアクリレート140.0g、メタクリル酸36.4g、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル14.0gの混合液を120分かけて滴下した。滴下終了後60分加熱撹拌させた後40℃まで冷却しラテックス粒子を得た。このラテックス粒子を「ラテックス1」とする。
《トナー粒子1》
n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2gをイオン交換水160mlに撹拌溶解する。この液に、撹拌下、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)20gを徐々に加え、次で、クレアミックスを用いて分散した。大塚電子社製の電気泳動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液の粒径を測定した結果、質量平均径で112nmであった。この分散液を「着色剤粒子分散液1」とする。
前述の「ラテックス1」1250gとイオン交換水2000ml及び「着色剤粒子分散液1」を、温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を付けた5リットルの四つ口フラスコに入れ撹拌する。30℃に調整した後、この溶液に5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を加え、pHを10.0に調整した。
次で、塩化マグネシウム6水和物52.6gをイオン交換水72mlに溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて5分間で添加した。その後、2分間放置した後に、昇温を開始し、液温度90℃まで5分で昇温する(昇温速度:12℃/分)。その状態で粒径を「コールターカウンターTA−II」にて測定し、体積平均粒径が4.3μmになった時点で塩化ナトリウム115gをイオン交換水700mlに溶解した水溶液を添加し粒子成長を停止させ、さらに継続して液温度85℃±2℃にて、8時間加熱撹拌し、塩析/融着させる。
その後、6℃/minの条件で30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し撹拌を停止した。生成した着色粒子を下記条件で濾過/洗浄し、その後、40℃の温風で乾燥し、トナー粒子を得た。このものを「トナー粒子1」とする。
《トナー粒子2〜11》
「トナー粒子1」の製造において、トナー製造に係わる製造条件を表2のように変更して、「トナー粒子2〜11」を製造した。
表2は、各着色粒子の製造条件(塩化マグネシウム添加量、昇温速度、塩析/融着の液温と保存時間、成長停止粒径)を示す。
Figure 0004200927
《外添剤の混合》
次で、上記「トナー粒子1〜11」にそれぞれ疎水性シリカ(数平均一次粒子径:12nm、疎水化度:68)を1質量%及び疎水性酸化チタン(数平均一次粒子径:20nm、疎水化度:63)1質量%添加し、ヘンシェルミキサーにより混合してトナーを得た。これらを「トナー1〜11」とする。
尚、外添剤を混合しても、平均粒径、粒度分布等の物性値に変化は生じない。
〈現像剤の調製〉
上記「トナー1〜11」を、シリコン樹脂コートキャリアと混合してトナー濃度6質量%の二成分現像剤を調製した。各トナーに対応した現像剤を「現像剤1〜11」とする。
《感光層中の残留有機溶媒量》
表3に、上記で作製した「感光体1〜8」の各層を作製する時に使用した溶剤の種類と感光層に含まれる残留有機溶媒量の値を示す。なお、残留有機溶媒量の測定は前記の方法により行った。
Figure 0004200927
《トナーの粒度特性》
表4に、上記で作製した「トナー1〜11」の50%体積平均粒径(Dv50)、50%個数平均粒径(Dp50)、Dv50/Dp50等の測定結果を示す。なお、粒径の測定は前記の方法により行った。
Figure 0004200927
〈評価〉
《プリント特性》
プリントは、上記「感光体1〜8」と「トナー1〜11」を表5のように組み合わせ、評価機としてデジタルプリンタ「Sitios7075」(コニカミノルタ社製)を用いて行った。
画像特性評価及びクリーニング性の評価は、画素率が7%の文字画像、人物顔写真、ベタ白画像、ベタ黒画像がそれぞれ1/4等分にあるオリジナル画像をA4版記録紙にプリントして行った。プリントは高温高湿(30℃、80%RH)の環境にて連続20万枚行い、得られたプリントの画像濃度、カブリ、解像度、ハーフトーンむらを評価した。但し、プリント開始前に、感光体表面にセッテングパウダーをまぶし、感光体とクリーニングブレードをなじませた後プリントを行った。評価項目及び評価基準を下記に示す。
(画像濃度)
プリント初期と20万枚プリント後の画像濃度を反射濃度計「RD−918」(マクベス社製)で測定した。画像濃度は記録紙の反射濃度を「0」としたときの相対反射濃度とする。
評価基準
◎:プリント初期と20万枚プリント後の両方共画像濃度1.2以上で良好
○:プリント初期と20万枚プリント後の両方共画像濃度1.0以上で実用上問題ないレベル
×:プリント初期と20万枚プリント後の少なくとも一方が画像濃度1.0未満で実用上問題となるレベル。
(カブリ)
プリント初期と20万プリント後の未印字部の画像濃度を反射濃度計「RD−918」(マクベス社製)で測定した。記録紙(白紙)の反射濃度を20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均値を白紙濃度とする。次に、画像形成がなされた記録紙の白地部分を同様に20カ所、絶対画像濃度で測定し、その平均濃度から前記白紙濃度を引いた値をカブリ濃度として評価した。
評価基準
◎:プリント初期と20万プリント後の両方共カブリ濃度0.005以下で良好
○:プリント初期と20万プリント後の両方共カブリ濃度0.01以下で実用上問題ないレベル
×:初期と20万プリント後の少なくとも一方がカブリ濃度0.01より大で実用上問題あり。
(解像度)
プリント初期と20万枚プリント後の文字画像の解像度を目視で評価した。
評価基準
◎:プリント初期と20万枚プリント後の解像度に差がなく良好
○:ハーフトーン画像で20万プリント後の解像度に軽微な低下有るが実用上問題ないレベル
×:20万枚プリント後の解像度に顕著な低下有り実用上問題あり。
(ハーフトーンむら)
ハーフトーンむらは、20万枚プリント終了後、ハーフトーン画像(画像濃度0.2近辺の均一画像)の濃度差(ΔHD=最大濃度−最小濃度)で評価した。上記ハーフトーン画像部を20カ所、絶対画像濃度で測定し、その最大濃度と最小濃度との濃度差(ΔHD)をハーフトーンむらとした。なお、ハーフトーン画像の濃度は反射濃度計「RD−918」(マクベス社製)で測定した。
評価基準
◎:濃度差(ΔHD)が0.05未満で良好
○:濃度差(ΔHD)が0.05〜0.1で実用上問題ないレベル
×:濃度差(ΔHD)が0.1を越え実用上問題あり。
(クリーニング性)
10万枚及び20枚万プリント終了後、A3版記録紙に連続10枚プリントを行い、画像形成がなされなかった記録紙の白地部分でトナーすり抜けによるカブリ発生の有無を目視で評価した。尚、クリーニング性はトナーすり抜けの程度で評価した。
評価基準
◎:20万枚プリントまでトナーのすり抜け発生なくクリーニング性良好
○:10万枚プリントまでトナーのすり抜け発生なくクリーニング性は実用上問題ないレベル
×:10万枚プリント未満でトナーのすり抜け発生しクリーニング性は実用上問題有り。
表5に、評価結果を示す。
Figure 0004200927
表5から明らかなように、実施例「感光体1〜4、6」と実施例「トナー1〜3、5、6、8、9、11」とを組み合わせて画像形成した「プリント1〜3、5、6、8、9、11〜14、16」は、比較例「感光体8」或いは比較例「トナー4、7、10」を用いて画像形成した「プリント4、7、10、18」と比較し画像濃度、カブリ、解像度、ハーフトーンむら、クリーニング性の特性が優れていることが判る。
押し出し型塗布装置の一例を示す断面図である。 本発明の画像形成方法を実施する画像形成装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
50 感光体ドラム(感光体)
51 帯電前露光部
52 帯電器
53 像露光器
54 現像器
57 給紙ローラー
58 転写電極
59 分離電極
60 定着装置
70 プロセスカートリッジ
P 記録紙

Claims (11)

  1. 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体に、帯電工程、露光工程、トナーを含む現像剤により現像する現像工程、前記トナーを転写材に転写する転写工程を経由して画像を形成する画像形成方法において、該感光層に含まれる残留有機溶媒量が8ppm以下であり、該トナーは50%体積平均粒径(Dv50)と50%個数平均粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.00〜1.15であり、体積粒径の大きい方から累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方から累積75%個数平均(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.00〜1.20であり、且つ粒径0.7×(Dp50)以下のトナーの個数が10個数%以下であることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記トナーの50%体積平均粒径(Dv50)が、2〜8μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記トナーが、少なくとも重合性単量体を水系媒体中で重合せしめて得られる着色粒子から作製されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 前記トナーが、少なくとも樹脂粒子を水系媒体中で塩析/着させて得られる着色粒子から作製されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 前記電子写真感光体を構成する感光層の少なくとも1層が、層組成物の熱溶融液を塗布して形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 前記電子写真感光体が、導電性支持体上に少なくとも荷電発生層、電荷輸送層をこの順に設けた積層型であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 前記導電性支持体が、アルマイト膜を有するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  8. 前記電子写真感光体が、導電性支持体と感光層の間に中間層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  9. 導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体に、帯電手段、露光手段、トナーを含む現像剤により現像する現像手段、前記トナーを転写材に転写する転写手段を経由して画像を形成する画像形成装置において、該感光層に含まれる残留有機溶媒量が8ppm以下であり、該トナーは50%体積平均粒径(Dv50)と50%個数平均粒径(Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.00〜1.15であり、体積粒径の大きい方から累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方から累積75%個数平均(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.00〜1.20であり、且つ粒径0.7×(Dp50)以下のトナーの個数が10個数%以下であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記請求項9に記載の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジが、電子写真感光体と帯電器、像露光器、現像器の少なくとも1つを一体として有しており、該画像形成装置に出し入れ可能に構成されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられることを特徴とする電子写真感光体。
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