JP4887850B2 - アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4887850B2
JP4887850B2 JP2006072132A JP2006072132A JP4887850B2 JP 4887850 B2 JP4887850 B2 JP 4887850B2 JP 2006072132 A JP2006072132 A JP 2006072132A JP 2006072132 A JP2006072132 A JP 2006072132A JP 4887850 B2 JP4887850 B2 JP 4887850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underfill
resin composition
curing agent
semiconductor device
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006072132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007246687A (ja
Inventor
昌也 光田
有史 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2006072132A priority Critical patent/JP4887850B2/ja
Publication of JP2007246687A publication Critical patent/JP2007246687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4887850B2 publication Critical patent/JP4887850B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
近年半導体パッケージの軽薄短小化の技術革新は目覚しいものがあり、さまざまなパッケージ構造が提唱され、製品化されている。従来のリードフレーム接合に代わり、はんだのような突起電極により、回路基板(マザーボード)に接合するエリア実装方式は特に重要である。
その中で半導体チップの回路面に直接はんだ突起電極が具備されたフリップチップはパッケージを最小化できる方法のひとつである。フリップチップ実装は、はんだ電極の場合、はんだ電極の表面の酸化膜を除去するためにフラックスで処理した後リフロー等の方法で接合する。その為はんだ電極、回路基板等の周囲にフラックスが残存し、不純物として問題となるためフラックスを除去する洗浄を行った後液状封止を行う。その理由としては、直接回路基板(マザーボード)に突起電極で接合するため、温度サイクル試験のような信頼性試験を行うと、チップと回路板の線膨張係数の差により電極接合部の電気的不良が発生するためである。
該パッケージの封止は、半導体チップの一辺または複数面に液状封止樹脂を塗布し毛細管現象を利用して樹脂を回路板とチップの間隙に流れ込ませる。しかしこの方法はフラクッス処理、洗浄を行うため工程が長くなりかつ洗浄廃液の処理問題等環境管理を厳しくしなければならない。更に液状封止を毛細管現象で行うため封止時間が長くなり、生産性に問題があった。
そこで直接回路基板に樹脂を塗布し、はんだ電極を持ったチップをその上から搭載しはんだ接合と樹脂封止を同時に行う方法が考案された(特許文献1参照)。この場合、はんだを回路基板に接合させるために、熱硬化性樹脂、硬化剤からなる樹脂組成物にフラックス作用を有する成分を添加することが特徴である。更に、該接続封止方法に好適な樹脂組成物の検討も行なわれている(特許文献2−7参照)
フラックス作用を有する成分としては、カルボン酸が知られている。その中で、該カルボン酸がモノカルボン酸の場合(例えばアビチエン酸)、封止樹脂組成物に添加すると、組成物が硬化した後、モノカルボン酸がフリーの状態で残る可能性が高い。またエポキシ樹脂組成物にモノカルボン酸を添加した場合は、エポキシ樹脂とカルボン酸が反応し、モノカルボン酸がフリーの状態で残ることはないが、加水分解等の影響を受けやすい。いずれの場合も信頼性試験においてパッケージ吸湿時の電気絶縁性が著しく低下するため好ましくなかった。
そこで、フラックス作用を有し、硬化剤の機能を有する化合物の検討が行なわれている。例えばジヒドロキシカルボン酸類、ジカルボン酸類等である。(特許文献8−10参照)これらの化合物はエポキシ樹脂の硬化剤として機能し且つカルボン酸がフラックス活性を示す。該硬化剤は反応すると熱硬化性樹脂のマトリックスとなるため前記電気特性に関する問題を抑えることができる。
また、フラックス作用を有する硬化剤としてポリカルボン酸を用いた場合は、融点が適用する半田の融点付近であることが多く、本発明用途に使用する場合、フラックス活性を示す温度が高く、エポキシ樹脂と反応する温度を超える場合がある。この場合にはフラックス活性を示す前にエポキシ樹脂とポリカルボン酸が反応してしまうことにより、硬化反応活性に悪影響を及ぼしていた。
そこで最近では、融点の低いポリカルボン酸を導入することにより、フラックス活性温度を低下させることが検討されている。(特許文献11参照)
米国特許5,128,746号公報 特表2004−530740号公報特許 特許3446731 特許2003−183480号公報 特許2003−082064号公報 特許2003−82064号公報 特許2001−302765号公報 特許2001−329048号公報 特開2002−293883号公報 特開2000−072083号公報 特願2004−332828号
しかしながら、上記文献記載の従来技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
第一に、融点の低いポリカルボン酸は、フラックス活性温度を低下させると同時にエポキシ樹脂との反応温度も低下させてしまうため、半導体封止の際に、フラックス活性が発現する前にエポキシ樹脂が硬化してしまい、接続信頼性が劣るという課題があった。
第二に、融点の低いポリカルボン酸は、ほとんどの場合脂肪族骨格であり(例えばセバシン酸、アゼライン酸等)、硬化物のTgの低下を招き、耐熱性、信頼性を低下させるという課題があった。
本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、フラックス活性温度と、エポキシ樹脂との反応温度が適度に調整されたアンダーフィル用液状樹脂組成物を提供することにある。また本発明の別な目的は耐熱性、信頼性に優れた半導体装置を提供することである。
本出願にかかる第一の発明は、
(A)液状エポキシ樹脂と、
(B)第一の硬化剤と、
(C)1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と1個の芳香族カルボキシル基を有する第二の硬化剤と、
を含むアンダーフィル用液状樹脂組成物であって、
前記(B)第一の硬化剤が、トリス−3−カルボキシルプロピルイソシアヌル酸であるアンダーフィル用液状樹脂組成物である。
本発明では、特定の構造を有する硬化剤を用いることで、フラックス活性温度と、エポキシ樹脂との反応温度が適度に調整されたアンダーフィル用液状樹脂組成物を提供することができる。また、環状骨格を有するために硬化後のTgが低下しにくい。
本出願にかかる第二の発明は、
基板と、当該基板上に配置されたチップと、及びこの二つの間隙を充填するアンダーフィルと、を備える半導体装置であって、当該アンダーフィルが請求項1又は2に記載のアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を硬化させてなる半導体装置である。
本発明では、特定の構造を有する硬化剤を用いることで、耐熱性、信頼性に優れた半導体装置を提供することができる。
本出願にかかる第三の発明は、
基板と、当該基板上に配置されたチップ、及びこの二つの間隙を充填するアンダーフィルを備える半導体装置の製造方法であって、
(I)基板とチップの間隙に請求項1又は2に記載のアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を充填する工程、
(II)充填されたアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を硬化させてアンダーフィルとする工程、
を含む半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、フラックス活性温度と、エポキシ樹脂との反応温度が適度に調整されたアンダーフィル用液状樹脂組成物を提供することができる。また耐熱性、信頼性に優れた半導体装置を提供することができる。
本発明は、(A)液状エポキシ樹脂、(B)第一の硬化剤を含むアンダーフィル用液状樹脂組成物であって、前記(B)第一の硬化剤が式(1)で表される化合物であるアンダーフィル用液状樹脂組成物に関するものである。なお下記は例示であり、本発明は何ら下記に限定されるものではない。以下に本発明のアンダーフィル用液状樹脂組成物の各成分について詳細に説明する。
本発明に用いる(A)液状エポキシ樹脂は、25℃で液状であり、1分子中にエポキシ基を2個以上有する化合物である。
具体例としては、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ、ビスフェノールFジグリシジルエーテル型エポキシ、ビスフェノールSジグリシジルエーテル型エポキシ、o−アリルビスフェノールA型ジグリシジルエーテル、3,3’,5,5’−テトラメチル4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、4,4’−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、1,6−ジヒドロキシビフェニルジグリシジルエーテル型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、臭素型クレゾールノボラック型エポキシ、ビスフェノールDジグリシジルエーテル型エポキシ,1,6ナフタレンジオールのグリシジルエーテル、アミノフェノール類のトリグリシジルエーテル等がある。これらは単独又は混合して用いても差し支えない。
更に、本発明の特性を逸脱しない範囲で、液状エポキシ樹脂に加えてフェノールノボラック型エポキシ樹脂、固形のエポキシ樹脂を添加することもできる。その場合は前記液状エポキシ樹脂に加熱等により溶解するか分散させることにより、25℃において液状の状態にすることが必要である。
これらのエポキシ樹脂は、25℃にて粘度が100Pa以下である。好ましくは、10Pa以下である。エポキシ樹脂を基準として、硬化剤やその他の添加物の添加量を決めているので任意の量が添加できる。フェノールノボラック型エポキシ樹脂、固形のエポキシ樹脂は、作成される液状エポキシ樹脂の25℃の粘度が100Paを超えない程度まで添加することができる。また、信頼性の優れた液状封止樹脂組成物を得るために、エポキシ樹脂のNa+、Cl-等のイオン性不純物はできるだけ少ないものが好ましい。
本発明に用いる(B)第一の硬化剤は、式(1)に示されるような、イソシアヌル酸骨格を主体として、窒素原子に結合する少なくとも1つの水素原子がカルボン酸を含む有機基で置換された構造のイソシアヌル酸誘導体である。このイソシアヌル酸誘導体は、イソシアヌル酸骨格を有することで耐熱性、耐候性、硬度を付与することができ、さらにカルボン酸を有することでフラックス活性を付与することができる。その具体例としては、ビス−2−カルボキシルエチルイソシアヌル酸、ビス−3−カルボキシルプロピルイソシアヌル酸、トリスカルボキシルメチルイソシアヌル酸、トリス−2−カルボキシルエチルイソシアヌル酸、トリス−3−カルボキシルプロピルイソシアヌル酸等が挙げられる。なかでもトリス−3−カルボキシルプロピルイソシアヌル酸は、融点が比較的低く(118℃)、3官能カルボン酸且つイソシアヌル酸環を有するため、低温でのフラックス活性が高い、架橋密度の低下が無い、加水分解してフリーのカルボン酸が生じる可能性が低い等の特徴が発現できる。
Figure 0004887850
(式中、R〜Rは水素又はアルキル基又はカルボン酸を含む有機基であり、R〜Rのうち少なくとも一つはカルボン酸を含む有機基である。)
本発明において(B)第一の硬化剤として、式(2)で示される化合物を用いると、フラックス活性がより高くなるために好ましい。このような化合物は、例えば四国化成のC3−CIC酸などで入手することが可能である。(特開2001−11057号公報)この硬化剤を使用することにより、はんだ表面の還元作用を効率的に行え、本発明の半導体装置の製造方法において優れた接続性と封止を行うことが可能となる。これらの化合物は、何れも吸湿し易くボイドの原因となるため製造する際は、前もって乾燥を行うことが好ましい。
Figure 0004887850
(式中、a〜cは1〜5の整数である。)
(B)第一の硬化剤の添加量は(A)液状エポキシ樹脂に対して20〜70重量%である。好ましくは、40%〜60%である。この範囲において耐熱性、接続性、耐湿性において良好な結果を発現する。
本発明では、(C)1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と1個の芳香族カルボキシル基を有する第二の硬化剤を用いることが好ましい。第二の硬化剤の例としては、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,5−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸、フェノールフタリン、ジフェノール酸等が挙げられ、これらは単独もしくは複数添加することができる。また、これらの硬化剤は何れも吸湿し易くボイドの原因となるため用いる際は前もって乾燥を行うほうが好ましい。なお、硬化剤として前述(B)、(C)以外の硬化剤を添加することもできる。その例としては、酸無水物、フェノール樹脂、式(1)以外のポリカルボン酸等が挙げられる。
(B)第一の硬化剤と(C)第二の硬化剤の添加量の合計は(A)液状エポキシ樹脂に対して10〜70重量%であることが好ましい。更に好ましくは、30%〜50%である。
(B)第二の硬化剤の添加量は、(C)第二の硬化剤と(B)第一の硬化剤の総重量に対し0重量%から95重量%であることが好ましい。更に好ましくは、50重量%から95重量%である。この範囲において耐熱性、接続性、耐湿性において良好な結果を発現する。
本発明のアンダーフィル用液状樹脂組成物には、必要に応じて液状エポキシ樹脂と硬化剤の反応を促進するために硬化促進剤を添加することができる。その例としては一般的にエポキシ樹脂の硬化促進剤として用いられるものであり、イミダゾール類、リン化合物、ジアザ化合物、第三級アミン等を挙げることができる。
本発明では硬化物物性を調節するため、必要に応じて無機フィラーを添加することができる。その例としては、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミ等が挙げられる。用途によりこれらを複数混合してもよいが、純度、信頼性、コストの点でシリカが好ましい。その添加量は特に制限がないが、封止用樹脂組成物としての特性(耐湿性、作業性等)を保つためエポキシ樹脂組成物の80重量%以下であることが好ましい。より好ましくは50%以下である。上限値以下になると接合の際、絶縁性のフィラーが、半導体素子の突起電極と回路板電極との接合を妨げることが少なくなるからである。
また本発明に無機フィラーを用いる場合、無機フィラーの形状は球状であることが好ましい。いわゆる破砕フィラーの場合はその鋭利な面により半導体素子表面の回路を破壊する恐れがあるからである。また、無機フィラーの粒径は平均粒径で10μm以下、最大粒径で45μm以下が好ましい。この範囲を超えるとはんだ接合時にフィラーにより妨げられ、接続不良を起こす可能性がある。
本発明のアンダーフィル用液状樹脂組成物には、前記液状エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、無機フィラー以外に、必要に応じて反応性希釈材、顔料、染料、レベリング剤、消泡剤、カップリング材等の添加剤を混合し、真空脱泡することにより製造することができる。これらの添加剤は何れもボイドの要因になってはならないため、耐熱性、揮発性、基材への濡れ性等確認の上添加することが好ましい。
本発明の液状封止樹脂組成物を用いて、フリップチップ、CSP(チップ・サイズ・パッケージ)等の半導体素子を封止することが出来る。本発明の液状封止樹脂組成物ではフラックスを添加せず、例えば、直接回路基板に本発明の樹脂を塗布し、はんだ電極を持ったチップをその上から搭載して加熱硬化することにより半田接合と樹脂封止を同時に行うことが可能である。またチップの上に本発明による樹脂を塗布し、回路基板の上に搭載して半田接合と樹脂封止を同時に行うことも可能である。また、半導体素子の製造及び半導体装置のその他の製造工程は従来の公知の方法を用いることが出来る。
本発明を実施例及び比較例で説明する。
参考例1>
(A)成分としてビスフェノールF型エポキシ樹脂(当量165)90重量部、第一の硬化剤(B)成分としてC3−CIC酸44重量部、硬化促進剤として2−フェニル−4−メチルイミダゾール0.2重量部を秤量し3本ロールにて分散混練し、真空下脱泡処理をしてエポキシ樹脂組成物を得た。次に、得られたエポキシ樹脂組成物を回路基板に塗布し、上部よりフリップチップボンダーを用いて位置決めを行いながら融点139℃のSn−Ag−Bi系はんだが具備されたフリップチップを設置した。その際、フリップチップは約50℃に加温させておいた。次に最大温度160℃を1分間保持するような温度プロファイルを用いてはんだを溶融、接続を行った。得られたパッケージの接続性を下記の接続性試験で確認した後、後硬化として150℃、90分にて封止材であるエポキシ樹脂組成物を硬化させ、下記ボイド確認、耐リフロー試験、温度サイクル試験を行った。また、別途良品のパッケージを作成して下記耐湿性試験を行った。
使用した半導体チップ
バンプ数:400(100バンプ/1ブロック)
バンプ高さ:80μm
チップサイズ:10mm角
パッシベーション:ポリイミド
チップ厚み:500μm
使用した基板:BT基板(接続パッド:金メッキ表面)
(1)接続性試験
接続性はデイジーチェーンでつながった四つのブロック単位でテスターを用いて導通性を確認した。すなわちあるブロックにおいては一つでも接続不良が出た場合は導通しないため、接続性は導通ブロック数/総ブロック数(=4×5)でカウントした。
(2)耐リフロー試験
接続率100%のパッケージを選び、30℃、60%、72時間吸湿させたあと最大温度260℃の温度プロファイルのリフローに3回通過させた後の接続性をテスターで確認した。また、封止樹脂の外観クラック、界面の剥離状態をSATで調べた。一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。
(3)温度サイクル(T/C)試験
耐リフロー試験を行った後の良品パッケージを引き続き−55℃、30分/125℃、30分の条件でT/C試験を行った。
1000サイクル後の封止樹脂の外観クラック、界面の剥離の状態をSATで観察した。界面の剥離状態は一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。また、1000時間後の接続性をテスターで確認した。
(4)耐湿性試験
封止樹脂を硬化した直後の接続率100%のパッケージを130℃、85%RHの環境で200時間処理した後の接続性をテスターで確認した。また、封止樹脂の外観クラック、界面の剥離状態をSATで観察した。一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。
<実施例2>
参考例1において、第一の硬化剤(B)をC3−CIC酸4重量部とし、第二の硬化剤(C)をゲンチジン酸11重量部、及びフェノールフタリン27重量部に変えた以外は参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<実施例3>
実施例2において、第一の硬化剤(B)をC3−CIC酸14重量部とし、第二の硬化剤(C)をゲンチジン酸36重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<実施例4>
実施例2において、第一の硬化剤(B)をC3−CIC酸11重量部とし、第二の硬化剤(C)をフェノールフタリン27重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<比較例1>
実施例2において、第一の硬化剤(B)のかわりに硬化剤としてセバシン酸4重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<比較例2>
実施例1において、全硬化剤を第二の硬化剤(C)のフェノールフタリン54重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<比較例3>
実施例1において、全硬化剤を第二の硬化剤(C)のゲンチジン酸27重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
<比較例4>
実施例2において、第一の硬化剤を添加せず、第二の硬化剤(C)のゲンチジン酸29重量部及び、フェノールフタリン11重量部とした以外は、参考例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調整し、各種試験を行った。
以上、参考例1、実施例〜4、及び比較例1〜4を表1にまとめた。
Figure 0004887850

表1で用いられた原料の詳細を以下に示す。
(i)ビスフェノールF型エポキシ樹脂:大日本インキ化学工業(株)社製、EXA−830L
VP
(ii)イソシアヌル酸骨格のトリカルボン酸:四国化成工業(株)社製、C3−CIC酸
(iii)カルボキシル基を有するフェノール:みどり化学(株)社製、ゲンチジン酸
(vi)カルボキシル基を有するフェノール:東京化成(株)社製、フェノールフタリン
(v)ジカルボン酸:東京化成(株)社製、セバシン酸
(vi)イミダゾール:四国化成工業(株)社製、2P4MZ
(vii)低応力剤:宇部興産(株)社製、CTBN1008SP
実施例〜4では接続率もよく、各種信頼性試験(吸湿リフロー試験、温度サイクル試験、耐湿性試験)において良好な結果が得られた。
比較例1では、接続率は良いものの、脂肪族骨格の硬化剤が入っているため硬化物のTgが低く、各種信頼性試験において、不良が発生してしまった。比較例2〜4では、良品PKGを抜き出して行った各種信頼性試験は良好な結果が得られたものの、低温でのフラックス活性が弱く、接続率が非常に悪かった。

Claims (4)

  1. (A)液状エポキシ樹脂と、
    (B)第一の硬化剤と、
    (C)1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と1個の芳香族カルボキシル基を有する第二の硬化剤と、
    を含むアンダーフィル用液状樹脂組成物であって、
    前記(B)第一の硬化剤が、トリス−3−カルボキシルプロピルイソシアヌル酸であるアンダーフィル用液状樹脂組成物。
  2. 第一の硬化剤と第二の硬化剤の総重量に対する第一の硬化剤の重量の割合が0.05〜0.5である請求項記載のアンダーフィル用液状樹脂組成物。
  3. 基板と、当該基板上に配置されたチップと、この二つの間隙を充填するアンダーフィルと、を備える半導体装置であって、
    当該アンダーフィルが請求項1又は2に記載のアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を硬化させてなる半導体装置。
  4. 基板と、当該基板上に配置されたチップと、この二つの間隙を充填するアンダーフィルと、を備える半導体装置の製造方法であって、
    (I)基板とチップの間隙に請求項1又は2に記載のアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を充填する工程、
    (II)充填されたアンダーフィル用液状封止樹脂組成物を硬化させてアンダーフィルとする工程、
    を含む半導体装置の製造方法。
JP2006072132A 2006-03-16 2006-03-16 アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置 Expired - Fee Related JP4887850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006072132A JP4887850B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006072132A JP4887850B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007246687A JP2007246687A (ja) 2007-09-27
JP4887850B2 true JP4887850B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=38591323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006072132A Expired - Fee Related JP4887850B2 (ja) 2006-03-16 2006-03-16 アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4887850B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013183679A1 (ja) 2012-06-05 2013-12-12 日産化学工業株式会社 接着剤組成物又はアンダーフィル組成物
US9567435B2 (en) 2013-03-25 2017-02-14 Nissan Chemical Industries, Ltd. Thermosetting resin composition
US9657128B2 (en) 2013-06-21 2017-05-23 Nissan Chemical Industries, Ltd. Thermosetting resin composition containing polymer having specific terminal structure

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091744A (ja) 2012-10-31 2014-05-19 3M Innovative Properties Co アンダーフィル組成物、半導体装置およびその製造方法
JP6528102B2 (ja) * 2017-07-03 2019-06-12 株式会社弘輝 フラックス及びはんだ材料
JP6544498B1 (ja) * 2019-01-15 2019-07-17 千住金属工業株式会社 フラックス及びソルダペースト
JP7130564B2 (ja) * 2019-01-15 2022-09-05 千住金属工業株式会社 フラックス及びソルダペースト
EP4063061B1 (en) * 2018-01-16 2024-04-24 Senju Metal Industry Co., Ltd. Flux and solder paste
JP7063630B2 (ja) * 2018-01-16 2022-05-09 千住金属工業株式会社 フラックス及びソルダペースト
JP2021087998A (ja) * 2021-02-24 2021-06-10 千住金属工業株式会社 フラックス及びソルダペースト

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3765946B2 (ja) * 1999-06-30 2006-04-12 四国化成工業株式会社 エポキシ樹脂組成物
JP3821633B2 (ja) * 1999-08-06 2006-09-13 協和化学工業株式会社 高耐酸性および高耐水和性の酸化マグネシウム粒子を含む樹脂組成物
JP2002146159A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Sumitomo Bakelite Co Ltd 硬化性フラックス及びそれを用いた半田接合部
JP4392827B2 (ja) * 2003-05-29 2010-01-06 四国化成工業株式会社 1,3,5−トリス(3−カルボキシプロピル)イソシアヌレートの製造方法
JP3876251B2 (ja) * 2003-12-12 2007-01-31 スタンレー電気株式会社 熱硬化性樹脂組成物及び該組成物を封止剤とする発光ダイオード
JP4449495B2 (ja) * 2004-03-03 2010-04-14 住友ベークライト株式会社 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2006057058A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Matsushita Electric Works Ltd 半導体封止用樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013183679A1 (ja) 2012-06-05 2013-12-12 日産化学工業株式会社 接着剤組成物又はアンダーフィル組成物
US9567435B2 (en) 2013-03-25 2017-02-14 Nissan Chemical Industries, Ltd. Thermosetting resin composition
US9657128B2 (en) 2013-06-21 2017-05-23 Nissan Chemical Industries, Ltd. Thermosetting resin composition containing polymer having specific terminal structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007246687A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4887850B2 (ja) アンダーフィル用液状樹脂組成物、並びにそれを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP5387874B2 (ja) 液状封止樹脂組成物を用いた半導体装置の製造方法
JP2006335817A (ja) プリアプライド用封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法
WO2004059721A1 (ja) 電子部品装置
JP3868179B2 (ja) 液状封止樹脂組成物、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4254216B2 (ja) 半田ペースト及びそれを用いた半導体装置の組立方法
JP2001019745A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP5070789B2 (ja) アンダーフィル用液状樹脂組成物および半導体装置
JP2008013710A (ja) 樹脂組成物、封止材、半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2003128874A (ja) 液状樹脂組成物、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP5115900B2 (ja) 液状樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置
JP4940768B2 (ja) 液状樹脂組成物及び半導体装置の製造方法
JP4556631B2 (ja) 液状樹脂組成物、それを用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4449495B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP3818267B2 (ja) アンダーフィル用樹脂組成物及び半導体装置
JP4729873B2 (ja) 半導体素子の組立方法
JP2006188573A (ja) 液状エポキシ樹脂組成物、該組成物を用いた電子部品装置及びその製造方法
JP4119356B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4112306B2 (ja) 液状封止樹脂組成物及びこれを用いた半導体装置並びに半導体装置の製造方法
JP2003192767A (ja) 液状樹脂組成物、半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2004090021A (ja) 硬化性フラックス
JP2013107993A (ja) 半導体封止用液状樹脂組成物とそれを用いた半導体装置
JP4569116B2 (ja) 液状封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP4858431B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4569117B2 (ja) 液状封止樹脂組成物及びそれを用いた半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees