JP4449495B2 - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents
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更に、該接続封止方法に好適な樹脂組成物の検討も行なわれている(特許文献2−8参照)
これまでの信頼性、実績から該工法に関する検討は錫−鉛はんだ(融点183℃)のような融点の高いはんだに対して検討が行なわれていた。更に、環境問題から検討が始まった鉛フリーはんだは更に高い融点の材料である。
(1)回路面にはんだ突起電極が形成された半導体チップと回路基板とを、エポキシ樹脂組成物を介して、はんだの融点以上に加熱し該突起電極と回路基板を電気的に接合し、樹脂を硬化させて製造する半導体装置の製造方法であって、前記はんだが融点160℃以下であり且つエポキシ樹脂組成物が、(A)常温で液状であり、1分子中にエポキシ基を2個以上含むエポキシ樹脂、(B)フラックス活性を有し、1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と1個の芳香族カルボキシル基を含む第1の硬化剤、(C)フラックス活性を有し、且つ融点が120℃以下であり、少なくとも2個以上のカルボキシル基を含んでなる2,4−グルタル酸、2,4−ジエチルグルタル酸、リンゴ酸、ピメリン酸、アゼライン酸から選ばれる第2の硬化剤、を必須成分とするものであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(2)第2の硬化剤(C)が第1及び第2の硬化剤((B)+(C))中に10重量%〜70重量%含まれてなる(1)項記載の半導体装置の製造方法。
(3)(1)又は(2)項記載の半導体装置の製造方法を用いて製作された半導体装置。
Sn−Bi(例えばSn/Bi=43/57wt%で139℃)、Sn−Ag−Bi(例えば:Sn/Ag/Bi=42/1/57wt%で138℃), Sn−Bi−Ti(例えば:Sn/Bi/Ti=38.8/60/1.2wt%で140℃),Sn−Ag−Bi−Ni(例えば:Sn/Ag/Bi/Ni=42/0.8/57/0.2wt%で139℃)、Sn−In(例えば:Sn/In=50/50wt%で117℃)等が挙げられる。
その例としては、2,4−グルタル酸(融点:97℃)、2,4−ジエチルグルタル酸(融点:77℃)、リンゴ酸(融点:98℃)、ピメリン酸(融点:105℃)、アゼライン酸(融点:106.5℃)、等が挙げられ、単独または複数添加することができる。樹脂組成物に適用する場合、対象となる低融点はんだの融点に対し同程度かそれ以下にすることが重要である。その範囲より高い融点の第2の硬化剤(C)を選ぶとフラックス活性が効果的に作用せず、はんだ接続性が低下する。
第2の硬化剤(C)の好ましい添加量は、第1の硬化剤(B)と第2の硬化剤(C)の総重量に対し5重量%から50重量%である。5%未満では本発明の効果を発現させることは困難である。また50%を上回ると硬化物の耐湿性が著しく低下し信頼性に支障をきたす。
<実施例1>
(A)成分としてビスフェノールF型エポキシ樹脂(当量165)100重量部、(B)成分として2,5−ジヒドロキシ安息香酸20重量部、(C)成分として2,4−ジエチルグルタル酸(融点77℃) 15重量部、硬化促進剤として2−フェニル−4−メチルイミダゾール0.5重量部を秤量し3本ロールにて分散混練し、真空下脱泡処理をしてエポキシ樹脂組成物を得た。次に、得られたエポキシ樹脂組成物を回路基板に塗布し、上部よりフリップチップボンダーを用いて位置決めを行いながら融点139℃のSn−Ag−Bi系はんだが具備されたフリップチップを設置した。その際、フリップチップは約50℃に加温させておいた。次に最大温度160℃を1分間保持するような温度プロファイルを用いてはんだを溶融、接続を行った。得られたパッケージの接続性を下記の接続性試験で確認した後、後硬化として150℃、90分にて封止材であるエポキシ樹脂組成物を硬化させ、下記ボイド確認、耐リフロー試験、温度サイクル試験を行った。また、別途良品のパッケージを作成して下記耐湿性試験を行った。
バンプ数:400(100バンプ/1ブロック)
バンプ高さ:80μm
チップサイズ:10mm角
パッシベーション:ポリイミド
チップ厚み:500μm
使用した基板:BT基板(接続パッド:金メッキ表面)
接続性はデイジーチェーンでつながった四つのブロック単位でテスターを用いて導通性を確認した。すなわちあるブロックにおいては一つでも接続不良が出た場合は導通しないため、接続性は導通ブロック数/総ブロック数(=4×5)でカウントした。
(2)ボイド確認
封止樹脂を硬化させた後、超音波探傷装置(SAT)を用いて封止樹脂のボイド、外観クラック、封止樹脂と半導体チップ又は回路基板との界面の剥離状態を観察した。一箇所でもボイド、クラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。
(3)耐リフロー試験
接続率100%のパッケージを選び、30℃、60%、72時間吸湿させたあと最大温度260℃の温度プロファイルのリフローに3回通過させた後の接続性をテスターで確認した。また、封止樹脂の外観クラック、界面の剥離状態をSATで調べた。一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。
(4)温度サイクル(T/C)試験
耐リフロー試験を行った後の良品パッケージを引き続き−55℃、30分/125℃、30分の条件でT/C試験を行った。
1000時間後の封止樹脂の外観クラック、界面の剥離の状態をSATで観察した。界面の剥離状態は一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。また、1000時間後の接続性をテスターで確認した。
(5)耐湿性試験
封止樹脂を硬化した直後の接続率100%のパッケージを130℃、85%RHの環境で200時間処理した後の接続性をテスターで確認した。また、封止樹脂の外観クラック、界面の剥離状態をSATで観察した。一箇所でもクラック、剥離が生じたパッケージを不良とした。
実施例1において、(C)成分2,4−ジエチルグルタル酸15重量部を、2,4−グルタル酸(融点97℃)15重量部に変えた以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、各種試験を行った。
<実施例3>
実施例1において(B)成分2,5−ジヒドロキシ安息香酸20重量部を、フェノールフタリン40重量部に変えた以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、各種試験を行った。
実施例1において(B)成分の代わりに、硬化剤としてフェノール樹脂(水酸基当量105)を40重量部用いた以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し各種試験を行った。
<比較例2>
実施例1において(C)成分の代わりに、マロン酸(融点135℃)15重量部用いた以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、各種試験を行った。
<比較例3>
実施例1において、(B)成分を添加せず、(C)成分2,4−ジエチルグルタル酸のみを硬化剤として40重量部とした以外は実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物を調製し、各種試験を行なった。
<比較例4>
実施例1で用いたフリップチップ及び回路基板を市販のフラックスで接合し、そのギャップに市販のアンダーフィル材(住友ベークライト製、CRP−4152S)を充填し、150℃、90分で硬化させ、各種試験を行った。
実施例1〜3、比較例1〜4の評価結果を表1に示す。
Claims (3)
- 回路面にはんだ突起電極が形成された半導体チップと回路基板とを、エポキシ樹脂組成物を介してはんだの融点以上に加熱し、該突起電極と回路基板とを電気的に接合し、樹脂を硬化させて製造する半導体装置の製造方法であって、
前記はんだが融点160℃以下であり且つエポキシ樹脂組成物が、(A)常温で液状であり、1分子中にエポキシ基を2個以上含むエポキシ樹脂、(B)フラックス活性を有し、1分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基と1個の芳香族カルボキシル基を含む第1の硬化剤、(C)フラックス活性を有し、且つ融点が120℃以下であり、少なくとも2個以上のカルボキシル基を含んでなる2,4−グルタル酸、2,4−ジエチルグルタル酸、リンゴ酸、ピメリン酸、アゼライン酸から選ばれる第2の硬化剤、を必須成分とするものであることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 第2の硬化剤(C)が第1の硬化剤及び第2の硬化剤((B)+(C))中に10重量%〜70重量%含まれてなる請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 請求項1または2記載の半導体装置の製造方法を用いて製作された半導体装置。
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