JP4887650B2 - 単電池および組電池 - Google Patents

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Description

本発明は、単電池およびこの単電池を複数積層した組電池に関するものである。
近年、環境意識の高まりを受けて、自動車の動力源を、化石燃料を利用するエンジンから電気エネルギーを利用するモータに移行しようとする動きがある。そのため、モータの電力源となる電池の技術も急速に発展しつつある。
自動車には、小型軽量で、大きな電力を頻繁に充放電可能であり、耐震動性および放熱性に優れた電池の搭載が望まれる。大きな電力を供給することができる組電池としては、ラミネートフィルム外装体からなる電池容器から電極端子(電極タブ)が引き出された扁平型二次電池(単電池)を直列に複数積層して構成されるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。このような構造にすると、軽量なラミネートフィルムを電池容器として用いるため、リチウムイオン電池と組み合わせることによって、軽量かつ大容量の二次電池が実現される。
特開2003−417701号公報
しかしながら、上記単電池の構造では、電極タブはラミネートフィルム外装体の端部から引き出されて外部に露出されている。したがって、単電池が導体の上に置かれる場合、両極の電極タブが導体と接触して電池の短絡を引き起こすおそれがあるという問題がある。また、この単電池を複数積層してなる組電池においても、接合された電極タブが外部と接触することを防止するために、単電池とは別の部品を用いた絶縁処理が必要である。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、外部に対して電気的に絶縁された単電池および組電池を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の単電池は、電極タブが接続された発電要素と、電気絶縁性を有する外装部材か
ら形成され、前記電極タブを外部に導出させて前記発電要素を封止する封止部と、電気絶
縁性を有する部材から形成され、前記封止部の端部から延長されて外部に露出した前記電
極タブを覆う拡張部と、を有し、前記電極タブは、板形状を有する正極タブと、板形状を有するとともに前記正極タブが延びる面と略同一の面上で、且つ前記正極タブと反対方向に延びる負極タブと、を含み、前記拡張部は、前記正極タブの両面のうちの一方の面を覆う正極側拡張部と、前記負極タブの両面のうちの一方の面を覆う負極側拡張部と、を含み、
前記正極側拡張部および前記負極側拡張部は、前記略同一の面を基準に反対側に位置するように配置されてなる。
本発明の組電池は、上記単電池を厚さ方向に複数積層した組電池であって、一の単電池の電極タブは、積層方向に隣接する他の単電池の電極タブと接合されており、前記一の単電池の拡張部と前記他の単電池の拡張部によって、前記接合された電極タブを覆ってなる。
本発明の単電池および組電池によれば、電気絶縁性を有する部材から形成される拡張部
によって電極タブが覆われている。したがって、電極タブを外部に対して電気的に絶縁す
ることができる。
更に、複数の単電池が正極タブおよび負極タブが導出される方向が交互に入れ替わるように一層ごとに向きを変えて積層する、すなわち電気的に直列に接続して積層する場合、接続されるべきではない電極タブ間には拡張部が位置するように配置されるため、単電池間の接続間違いが防止されて、組電池の製造効率が向上する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図中、同様の部材には同じ符号を用いた。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における単電池を説明するための斜視図である。
図示する単電池10は、概説すれば、電極タブ20が接続された発電要素30と、電気絶縁性を有する外装部材41,42から形成され、電極タブ20を外部に導出させて発電要素30を封止する封止部40と、電気絶縁性を有する部材から形成され、封止部40の端部から延長されて外部に露出した電極タブ20を覆う拡張部50と、を有する。以下、詳述する。なお、本実施の形態における単電池10は、たとえば、リチウムイオン二次電池であって、以下、図1の上側を単電池10の表面とし、下側を単電池10の裏面と定義する。
発電要素30は、物質の化学反応などを利用して電気を発生させるためのものである。発電要素30は、扁平な矩形状であって、正極活物質層を形成した正極、負極活物質層を形成した負極、およびセパレータを、電解質層(電解液を含む)を介して積層または巻回してなる。なお、発電要素30において、正極、負極、およびセパレータは、複数積層されてもよく、複数積層された後に巻回されてもよい。また、正極活物質層、負極活物質層、および電解質層は、従来から知られる各種の物質を使うことができるため詳しい説明は省略する。
電極タブ20は、発電要素30に電気的に接続されて、封止部40の外部に電気を引き出すためのものである。電極タブ20は、板形状を有する正極タブ21と、板形状を有するとともに正極タブ21が延びる面と略同一の面上で延びる負極タブ22と、を含む。正極タブ21および負極タブ22の一端は、それぞれ発電要素30の対向する端面に接続されている。正極タブ21および負極タブ22の他端は、それぞれ封止部40の対向する端部から外部に導出されている。正極タブ21および負極タブ22は、たとえば、アルミニウム板材よりなる。
封止部40は、発電要素30を内部に収容して封止するためのものである。封止部40は、扁平な矩形状であって、電気絶縁性を有する第1および第2の外装部材41,42から形成されている。第1の外装部材41は発電要素30を収容する凹部を有しており、第2の外装部材42は、当該凹部の周縁部において、発電要素30を挟み込むように第1の外装部材41と相互に接合して封止部40を形成する。第1および第2の外装部材41,42において、正極タブ21および負極タブ22が導出される領域では、第1および第2の外装部材41,42は、それぞれ正極タブ21および負極タブ22の両方の面に対して直接接合されている。
拡張部50は、外部に露出された電極タブ20を覆うためのものである。拡張部50は、矩形であって、電気絶縁性を有する部材から形成される。拡張部50は、正極タブ21の両面のうちの一方の面を覆う正極側拡張部51と、負極タブ22の両面のうちの一方の面を覆う負極側拡張部52と、を含み、正極側拡張部51および負極側拡張部52は、前記略同一の面を基準に反対側に位置するように配置されている。より具体的には、図1に示されるとおり、正極側拡張部51は単電池10の表面に配置され、負極側拡張部52は、単電池10の裏面に配置されている。
また、本実施の形態において、封止部40および拡張部50は、一体的に形成されている。電気絶縁性を有して、拡張部50を形成する前記部材は、封止部40を形成する第1および第2の外装部材41,42である。
なお、本明細書において、正極タブ21および負極タブ22が延びる「略同一の面」とは、正極側拡張部51および負極側拡張部52が、単電池10の厚み方向に沿って電極タブ20の反対面に配置されていること(たとえば、正極側拡張部51が正極タブ21の表面に配置されている場合には負極側拡張部52が負極タブ22の裏面に配置されていること)を意図したものであり、正極タブ21および負極タブ22の両者が完全に同一の面上で延びていることを限定するものではない。したがって、正極タブ21が延びる面と負極タブ22が延びる面との間に、単電池10の厚み方向に沿って段差が生じている場合であっても、本発明に含まれる。
次に、封止部40の周縁部の構成について述べる。図2は、図1の線2−2に沿う封止部の断面図である。
本実施の形態において、封止部40および拡張部50を形成する第1および第2の外装部材41,42は、可撓性および電気絶縁性を有するラミネートフィルムであって、第1および第2の外装部材41,42は、熱融着によって相互に接合されて、発電要素30を封止する。
ラミネートフィルムは、一般的に、2層以上のシートからなる複合シートであり、図2に示されるとおり、接合面から表面に向かって、熱融着層43、金属層44、および最表層45を有する。熱融着層43は、たとえば、ポリプロピレン(PP)およびポリエチレン(PE)などの熱融着絶縁性の樹脂から形成される。金属層44は、たとえば、アルミニウムフィルムである。最表層45は、パッケージフィルムの機械的強度を保ち、金属層44を保護する機械的強度の強い、たとえば、ナイロンおよびポリエチレンテレフタレート(PET)などの耐熱絶縁性の樹脂から形成される。ただし、本発明の第1および第2の外装部材41,42は、これらに制限されるべきものではない。
このような構成において、第1および第2の外装部材41,42は、各々の熱融着層43が接触して熱融着されることによって、相互に接合されている。なお、第1および第2の外装部材41,42は矩形状で同一の寸法を有することが望ましい。また、ラミネートフィルムの熱融着自体は、ラミネートフィルムを外装部材に用いた一般的な単電池と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施の形態に係る単電池の製造工程を簡単に説明する。
まず、第1および第2の外装部材41,42を熱融着して内部に発電要素30を封止する手順を説明する。第1および第2の外装部材41,42が矩形状で同一の寸法を有する場合、第1および第2の外装部材41,42は、各々の端部が一致するように相互に重ねられた位置から、電極タブ20が導出される方向に沿って相対的にずらされて配置され、発電要素30を収容して熱融着される。この第1および第2の外装部材41,42が相対的にずらされて配置される距離は、正極側拡張部51および負極側拡張部52が封止部40の端部から延長される長さに一致する。
次に、図3を参照しつつ、本実施の形態の単電池10と一般的な単電池との違いについて説明する。図3(A)は、本実施の形態における単電池の模式的な断面図であって、図3(B)は、一般的な単電池の模式的な断面図である。
図3(A)に示されるとおり、封止部40の端部から延長される第1の外装部材41は、正極タブ21を覆って正極側拡張部51を形成している。封止部40の端部から延長される第2の外装部材42は、負極タブ22を覆って負極側拡張部52を形成している。これに対して、図3(B)に示されるとおり、一般的な単電池では、電極タブ120は、封止部140の端部からそれぞれ第1および第2の外装部材141,142よりも長く導出されている。すなわち、一般的な単電池は、本発明における単電池の拡張部50を有さない。
以上のとおり構成される単電池10では、電極タブ20が、拡張部50によって覆われている。したがって、単電池10は、導体の上に置かれる場合であっても、正極タブ21および負極タブ22の少なくとも一方は、電気絶縁性を有する第1および第2の外装部材41,42から形成される拡張部50によって覆われているため、正極タブ21および負極タブ22の両方が導体と接触することなく、電池の短絡を引き起こすことが防止される。
なお、本実施の形態では、正極側拡張部51は正極タブ21の両面のうち一方の面のみを覆っており、負極側拡張部52は負極タブ22の両面のうち一方の面のみを覆っている。しかしながら、拡張部50は、電極タブ20の両面のうち少なくとも一方の面を覆っていればよい。より具体的には、たとえば、第1および第2の外装部材41,42の両方が、封止部40の端部から延長されて、正極タブ21の両方の面を覆っていてもよい。
以上のとおり、図1〜図3を参照しつつ、本実施の形態の単電池10について説明した。以下、図4〜図6を参照しつつ、本実施の形態における組電池について説明する。図4は、本実施の形態の単電池を複数積層してなる組電池を説明するための斜視図である。
図4に示されるとおり、本実施の形態の組電池100は、上述した単電池10を厚さ方向に複数積層した組電池であって、一の単電池10の電極タブ20は、積層方向に隣接する他の単電池10の電極タブ20と接合されており、一の単電池10の拡張部50と他の単電池10の拡張部50によって、前記接合された電極タブ20を覆ってなる。また、一の単電池10の拡張部50と他の単電池10の拡張部50とは、相互に接合されている。本実施の形態において、積層される複数の単電池10は、電気的に直列に接続されている。
より具体的には、複数の単電池10は、隣接する単電池10間において互いに近接する電極タブ20の極性が逆になるように配置されている。すなわち、一の単電池10の正極タブ21は、積層方向に隣接する他の単電池10の負極タブ22と接合されるように、複数の単電池10は、正極タブ21および負極タブ22が導出される方向が交互に入れ替わるように一層ごとに向きを変えて積層されている。一の単電池10の正極側拡張部51と、他の単電池10の負極側拡張部52とは、それぞれ封止部40の端部から、前記接合された正極タブ21および負極タブ22より長く延長されており、当該接合された正極タブ21および負極タブ22を覆っている。
図5は、本実施の形態の組電池を説明するための模式的な断面図である。説明の便宜上、図5では3個の単電池10a,10b,10cを積層した組電池100について述べる。
図5に示されるとおり、本実施の形態の組電池100では、複数の単電池10a,10b,10cがこの順番で下方から上方に向かって積層されている。単電池10aと積層方向に隣接する単電池10bとは、単電池10aの負極タブ22aと単電池10bの正極タブ21bとが互いに近接するように配置され、負極タブ22aと正極タブ21bとは相互に接合されている。また、単電池10aの負極側拡張部52aは、単電池10bの正極側拡張部51bと互いに近接して配置され、それぞれ負極タブ22aおよび正極タブ21bを覆っている。また、負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとは、負極タブ22aおよび正極タブ21bを覆うように延長されていて、相互に接合されている。
同様に、単電池10bと積層方向に隣接する単電池10cとは、単電池10bの負極タブ22bと単電池10cの正極タブ21cとが互いに近接するように配置され、負極タブ22bと正極タブ21cとは相互に接合されている。単電池10bの負極側拡張部52bは、単電池10cの正極側拡張部51cと互いに近接して配置され、それぞれ負極タブ22bおよび正極タブ21cより長く延長されていて、相互に接合された負極タブ22bおよび正極タブ21cを覆っている。
図6は、本実施の形態の組電池において、隣接する一対の単電池の接合部分をより詳細に説明するための断面図である。
図6に示されるとおり、単電池10aの負極タブ22aと、積層方向に隣接する単電池10bの正極タブ21bとは互いに近接して配置され、相互に接合されている。負極タブ22aと正極タブ21bとは、たとえば、超音波溶接を用いて相互に接合される。
単電池10aの負極側拡張部52aと単電池10bの正極側拡張部51bとは、接合された負極タブ22aと正極タブ21bとを覆うように延長されていて、相互に接合されている。上述したとおり、本実施の形態において、負極側拡張部52aおよび正極側拡張部51bは、ラミネートフィルムである第1および第2の外装部材41,42よって形成される封止部40と一体的に形成されている。したがって、負極側拡張部52aおよび正極側拡張部51bは、熱融着によって接合することができる。
また、負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとは未接合のままでもよく、あるいは、相互に接合された負極タブ22aおよび正極タブ21bの接合されていない側の面に対して、それぞれ接合されてもよい。さらに、負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとが相互に接合される場合であっても、接合強度としては、発電要素30を内部に封止する封止部40の周縁部ほど厳密に接合する必要はない。
次に、本実施の形態に係る組電池100の製造工程を図4〜図6を参照しつつ、簡単に説明する。
複数の単電池10を積層して、電極タブ20ならびに第1および第2の外装部材41,42をそれぞれ接合する手順としては、まず、単電池10a上に単電池10bを積層する。次に、互いに近接する単電池10aの負極タブ22aと単電池10bの正極タブ21bとを超音波溶接などを用いて接合する。このとき、負極タブ22aおよび正極タブ21bが露出されるように、負極側拡張部52aおよび正極側拡張部51bはめくられている。そして、相互に接合された負極タブ22aおよび正極タブ21bを覆う負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとを熱融着により接合する。
同様に、単電池10cを単電池10b上に積層して、互いに近接する正極タブ21cと負極タブ22bとを接合した後、正極側拡張部51cと負極側拡張部52bとを接合して、図5に示す組電池100を得ることができる。
なお、上述した処理において、正極側拡張部51と負極側拡張部52とを一対ずつ熱融着する処理を省略して、すべての電極タブ20を接合した後、未接合の拡張部50を組電池100の両側で束ねて、それぞれ一括して熱融着することもできる。また、積層される単電池の個数は3個に限定されるものではなく、上述した処理を繰り返すことにより、所望の積層数の組電池100を得ることができる。
以上のとおり構成される組電池100では、接合された正極タブ21および負極タブ22は、拡張部50によって覆われており、外部に露出されることはない。したがって、本実施の形態の組電池100は、単電池10とは別の部品を用いた絶縁処理を必要としない。さらに、拡張部50を形成する第1および第2の外装部材41,42は、熱融着性を有するため、他に接着剤などを必要としない。
また、正極タブ21および負極タブ22が、それぞれ封止部40の対向する端部から導出されているため、単電池10を積層する製造工程において、接続されるべきではない電極タブ20間には拡張部50が位置するように配置される。したがって、単電池10間の接続間違いが防止されて、組電池100の製造効率が向上する。さらに、安全に単電池10を接合することができる。
なお、必要数の単電池を積層して所望の電力を有する組電池100を得て、電力源として使用することができることは明らかである。
(第2の実施の形態)
次に、図7および図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態における単電池を説明するための斜視図である。本実施の形態における単電池10は、上述した第1の実施の形態における単電池の拡張部50を改変したものである。
図7に示されるとおり、本実施の形態において、単電池10の拡張部50は、開口自在な窓部60を有する。
拡張部50において、窓部60が形成される部分に対応する部材は、窓部60に対して扉部65を形成する。本実施の形態において、窓部60および扉部65はそれぞれ矩形であって、扉部65の一端部は拡張部50に接続されており、窓部60に対して開閉可能な構造をなす。拡張部50が窓部60を有することを除いては、第1の実施の形態における単電池と同様な構造であるため、本実施の形態における単電池10に関する詳細な説明は省略する。なお、正極側拡張部51および負極側拡張部52のいずれか一方のみが、窓部60を有していてもよい。
図8は、本実施の形態の単電池を複数積層してなる組電池を説明するための断面図である。
図8に示されるとおり、開口自在な窓部60を介して、相互に接合される負極タブ22aと正極タブ21bが外部に露出されることができる。なお、扉部65が電極タブ20に熱融着することなく、第1および第2の外装部材41,42を熱融着するために、たとえば、扉部65と電極タブ20との間に予めシート状の部材(不図示)を挟み込んで、扉部65が電極タブ20に直接熱融着することを防止する。
以上のとおり構成される本実施の形態では、窓部60を介して、接合された電極タブ20に電圧計の端子を接触させることによって、所望の単電池10間の電圧を容易に検出することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態における組電池100について説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態にける組電池を説明するための断面図である。本実施の形態における組電池100は、上述した第1および第2の実施の形態における組電池の接合部分を改変したものである。
図9に示されるとおり、本実施の形態の組電池100は、電極タブ20を補強するためのスペーサ部材70を有する。スペーサ部材70は、相互に接合された負極タブ22aおよび正極タブ21bに沿って延びている。負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとは、負極タブ22aおよび正極タブ21bとともにスペーサ部材70を覆っている。
スペーサ部材70は、負極タブ22aおよび正極タブ21bとほぼ同等な長さであって、封止部40の端部から延びていることが望ましい。また、負極側拡張部52aと正極側拡張部51bは、封止部40の端部からスペーサ部材70より長く延長されていることが望ましく、スペーサ部材70自体は、電気絶縁性を有する負極側拡張部52aと正極側拡張部51bとによって覆われているため、必ずしも電気絶縁性を有している必要はない。
以上のとおり構成される本変形例の組電池100では、スペーサ部材70が電極タブ20に沿って延びているため、アルミニウムなどの薄板よりなる電極タブ20は補強され、電極タブ20が外力を受けて折れ曲がることなどが防止される。
以上のとおり、第1〜第3の実施の形態において、本発明の単電池およびこの単電池を複数積層した組電池を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、省略することができることはいうまでもない。
たとえば、本発明の第1〜第3の実施の形態では、第1の外装部材41のみが発電要素30を収容する凹部を有する場合を例にとって説明している。しかしながら、図10に示されるとおり、第1および第2の外装部材41,42の両方が、発電要素30を収容する一対の凹部を有していてもよい。なお、図10(A)は、本発明における単電池の変形例の模式的な断面図であって、図10(B)は、本発明における組電池の変形例の模式的な断面図である。
また、第1〜第3の実施の形態では、正極タブ21および負極タブ22は、封止部40の対向する端部からそれぞれ導出されている。しかしながら、正極タブ21および負極タブ22は、封止部40の同一の端部から、相互に離隔されて導出されていてもよい。
さらに、第1〜第3の実施の形態では、封止部40と拡張部50とは、第1および第2の外装部材41,42によって一体的に形成されている。しかしながら、封止部40と拡張部50とは個別的に形成されることもできる。この場合、封止部40と拡張部50とはラミネートフィルムなどの同一の部材によって形成されることもでき、異なる部材から形成されることもできる。
さらに、第1〜第3の実施の形態では、正極タブ21および負極タブ22の両方が拡張部50によって覆われている。しかしながら、正極タブ21および負極タブ22の一方のみが拡張部50によって覆われていてもよい。この場合、組電池100の接合部分において、拡張部50を折り曲げることにより、接合された電極タブ20を覆うことができる。
また、単電池10は、一枚の集電体の一方の面に正極活物質層を形成し、他方の面に負極活物質層を形成したバイポーラ電極を、電解質層を介して複数積層した発電要素30からなるバイポーラ電池であってもよい。さらに、組電池100において、複数の単電池10の電気的な接続方法は、並列接続であってもよく、並列接続と直列接続とを組み合わせたものであってもよい。
さらに、第1および第2の外装部材41,42は、個別的に形成されてもよく、一体的に形成されていてもよい。この場合、第1および第2の外装部材41,42は、一枚のラミネートフィルムを半分に折ることによって形成されることができる。
以上のとおり、説明した本発明の単電池および組電池は、以下の効果を奏する。
本発明の単電池では、電極タブが、封止部の端部から延長された拡張部によって覆われている。したがって、単電池は、外部に対して電気的に絶縁されることができる。
拡張部を形成する部材は、封止部を形成する外装部材と同一である。したがって、単一の部材で封止部および拡張部を形成できて、製造コストを削減することができる。
さらに、封止部および拡張部は、一体的に形成される。したがって、単電池を構成する部品数が削減され、製造工程および製造コストを削減することができる。
拡張部は、電極タブの両面のうち少なくとも一方を覆っている。したがって、電極タブの少なくとも一方の面は電気的に絶縁されることができる。
また、正極側拡張部および負極側拡張部は、略同一の面を基準に反対側に位置するように配置されている。したがって、単電池が表裏反転して導体の上に置かれた場合でも、正極タブおよび負極タブの少なくとも一方は拡張部を介して導体の上に置かれることになり、電池の短絡が防止される。
外装部材は、可撓性および熱融着性を有するラミネートフィルムである。したがって、封止部および拡張部を熱融着によって容易に接合することができる。
また、拡張部は、開口自在な窓部を有する。したがって、拡張部の全体をめくることなく電極タブを外部に露出させることができ、電池電圧を容易に検出することができる。
本発明の組電池では、電極タブが拡張部で覆われているため、容易に絶縁処理が施され、電極タブとの接触による感電が防止される。また、単電池とは別の部品を用いた絶縁処理を必要とせず、製造コストを削減することができる。
本発明の第1の実施の形態における単電池を説明するための斜視図である。 図1の線2−2に沿う封止部の断面図である。 図3(A)は、図1に示す単電池の模式的な断面図であって、図3(B)は、一般的な単電池の模式的な断面図である。 図1に示す単電池を複数積層してなる組電池を説明するための斜視図である。 図4に示す組電池を説明するための模式的な断面図である。 図5に示す組電池において、隣接する一対の単電池の接合部分をより詳細に説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態における単電池を説明するための斜視図である。 図8に示す単電池を複数積層してなる組電池を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態における組電池を説明するための断面図である。 図10(A)は、本発明における単電池の変形例の模式的な断面図であり、図10(B)は、本発明における組電池の変形例の模式的な断面図である。
符号の説明
10 単電池、
20 電極タブ、
21 正極タブ、
22 負極タブ、
30 発電要素、
40 封止部、
41,42 外装部材、
50 拡張部、
51 正極側拡張部、
52 負極側拡張部、
60 窓部、
65 扉部、
70 スペーサ部材、
100 組電池。

Claims (5)

  1. 電極タブが接続された発電要素と、
    電気絶縁性を有する外装部材から形成され、前記電極タブを外部に導出させて前記発電
    要素を封止する封止部と、
    電気絶縁性を有する部材から形成され、前記封止部の端部から延長されて外部に露出し
    た前記電極タブを覆う拡張部と、
    を有し
    前記電極タブは、板形状を有する正極タブと、板形状を有するとともに前記正極タブが
    延びる面と略同一の面上で、且つ前記正極タブと反対方向に延びる負極タブと、を含み、
    前記拡張部は、前記正極タブの両面のうちの一方の面のみを覆う正極側拡張部と、前記負極タブの両面のうちの一方の面のみを覆う負極側拡張部と、を含み、
    前記正極側拡張部および前記負極側拡張部は、前記略同一の面を基準に反対側に位置す
    るように配置されていることを特徴とする単電池。
  2. 前記外装部材は、可撓性および熱融着性を有するラミネートフィルムであることを特徴
    とする請求項1に記載の単電池。
  3. 記拡張部は、開口自在な窓部を有することを特徴とする請求項1乃至2に記載の単電池。
  4. 請求項1に記載の単電池を厚さ方向に複数積層した組電池であって、一の単電池の電極
    タブは、積層方向に隣接する他の単電池の電極タブと接合されており、前記一の単電池の
    拡張部と前記他の単電池の拡張部によって、前記接合された電極タブを覆ってなる組電池
  5. 前記一の単電池の拡張部と前記他の単電池の拡張部とは、相互に接合されていることを
    特徴とする請求項に記載の組電池。
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