JP7453043B2 - ラミネート型蓄電デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、ラミネート型蓄電デバイスに関する。
特開2016-31829号公報には、ラミネート外装材の外面の一部に耐熱性樹脂層が除去された通電用端子部を有する電気化学デバイスが開示されている。同公報では、かかる電気化学デバイスは、ラミネート外装材から引き出されたタブリードとの間で電気抵抗値を測定し、測定された電気抵抗値に基づいて外装体とデバイス本体との絶縁性が検査される、とされている。
国際公開第2014/147808号では、発電要素の積層方向に沿って外装体を外側から加圧し、この加圧状態において、端子と金属層との間で絶縁不良検査を行う、フィルム外装電池の検査方法が開示されている。
国際公開第2011/040446号では、金属端子と金属箔層との間の余白部分にインパルス電圧を印加し、金属端子と金属箔層間の静電容量に印加された電圧の波形を測定する工程が開示されている。
特開2016-31829号公報 国際公開第2014/147808号 国際公開第2011/040446号
ところで、本発明者は、いわゆるラミネート型蓄電デバイスについて、ラミネートフィルムからなる外装体と、ラミネートフィルムの合わせ面から出される集電タブとの間の短絡検査を簡単に実現できる構造を提案したいと考えている。
ここで開示されるラミネート型蓄電デバイスは、電極体と、第1ラミネートフィルムと、第2ラミネートフィルムとを備えている。電極体は、電極積層部と、正極集電タブと、負極集電タブとを有している。
第1ラミネートフィルムと第2ラミネートフィルムは、金属シートと、金属シートの外側面を覆う絶縁樹脂層と、金属シートの内側面を覆う熱可塑性樹脂層とを有している。
第1ラミネートフィルムと第2ラミネートフィルムは、金属シートの内側面を向かい合わせ、電極積層部を挟み、かつ、電極積層部の周囲において金属シートの内側面の熱可塑性樹脂層を溶着させた合わせ面を有している。第1ラミネートフィルムと第2ラミネートフィルムとの少なくとも一方は、合わせ面の一部または合わせ面よりも電極積層部を覆う部分の外側において、他方のラミネートフィルムから露出している。かかるラミネート型蓄電デバイスによれば、ラミネートフィルムの短絡検査が容易に行える。
図1は、ここで開示されるラミネート型蓄電デバイス10を示す模式図である。 図2は、II-II断面を模式的に示す模式図である。 図3は、ラミネート型蓄電デバイス10の第1ラミネートフィルム41Aの形状を示す平面図である。 図4は、ラミネート型蓄電デバイス10の第2ラミネートフィルム41Bの形状を示す平面図である。 図5は、ラミネート型蓄電デバイス10Aを示す模式図である。 図6は、ラミネート型蓄電デバイス10Aの第1ラミネートフィルム41Aの形状を示す平面図である。 図7は、ラミネート型蓄電デバイス10Aの第2ラミネートフィルム41Bの形状を示す平面図である。
以下、ここで開示されるラミネート型蓄電デバイスの一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。
図1は、ここで開示されるラミネート型蓄電デバイス10を示す模式図である。図1では、ラミネートフィルム41が部分的に破断された状態で図示されている。図2は、II-II断面を模式的に示す模式図である。
本明細書においてラミネート型蓄電デバイスは、外装材にラミネートフィルムが用いられた蓄電デバイスをいう。「蓄電デバイス」とは、充電と放電を行なうことができるデバイスをいう。蓄電デバイスには、一般にリチウムイオン電池やリチウム二次電池などと称される電池の他、リチウムポリマー電池、リチウムイオンキャパシタなどが包含される。二次電池には、正負極間の電荷担体の移動に伴って繰り返しの充放電が可能な電池一般をいう。蓄電デバイスには、電解液が用いられていてもよいし、固体電解質が用いられていてもよい。例えば、二次電池は、いわゆる液系の電解液が用いられた二次電池でもよいし、固体電解質が用いられた、いわゆる全固体電池でもよい。
ラミネート型蓄電デバイス10は、図1に示されているように、電極体20と、外装体40とを備えている。電極体20は、電極積層部21と、正極集電タブ22と、負極集電タブ23とを備えている。
ここでは、電極積層部21は、ラミネート型蓄電デバイス10の発電要素となる構造である。電極積層部21は、例えば、正極シートと、負極シートとがセパレータを介して対向した状態で積層されている。正極シートは、正極集電体と、正極集電体に形成された正極活物質粒子を含む正極活物質層と備えている。負極シートは、負極集電体と、負極集電体に形成された負極活物質粒子を含む負極活物質層とを備えている。なお、電極積層部21の構造は、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー電池、リチウムイオンキャパシタなど蓄電デバイスの種類によって異なる。電極積層部21の構造は、特に限定されない限りにおいて適宜に変更されうる。ここでは、電極積層部21は、詳しい図示は省略する。
正極集電タブ22は、電極積層部21の正極集電体と電気的に接続され、電極積層部21から延びている。負極集電タブ23は、電極積層部21の負極集電体と電気的に接続され、電極積層部21から延びている。この実施形態では、電極積層部21は略矩形であり、正極集電タブ22は、電極積層部21の一辺に設けられている。負極集電タブ23は、正極集電タブ22が設けられた一辺とは反対側の一辺に設けられている。これにより、正極集電タブ22と負極集電タブ23は、電極積層部21を挟んで互いに反対側に延びている。なお、正極集電タブ22と負極集電タブ23が、電極積層部21に設けられた位置や、電極積層部21から延びた方向なども、特に限定されない限りにおいて適宜に変更されうる。
外装体40は、2枚のラミネートフィルム41を備えている。ここでは、2枚のラミネートフィルム41のうち、一方のラミネートフィルム41を、適宜に第1ラミネートフィルム41Aとし、他方のラミネートフィルム41を、適宜に第2ラミネートフィルム41Bとする。第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとを区別しない場合には、適宜に、ラミネートフィルム41と称して説明する。ラミネートフィルム41は、金属シート51と、金属シート51の外側面を覆う絶縁樹脂層52と、金属シート51の内側面を覆う熱可塑性樹脂層53とを有している。
ここで、金属シート51は、ラミネートフィルム41において酸素や水分、電解液の侵入を阻止するガスバリア性を付与する役割を担っている。金属シート51は、アルミニウム箔、銅箔、ニッケル箔、ステンレス箔、あるいは、これらのクラッド箔、これらの焼鈍箔または未焼鈍箔等の金属の薄膜でありうる。また、金属シート51は、ニッケル、錫、銅、クロム等の導電性金属でめっきした金属箔であってもよい。また、金属シート51は、下地処理として化成皮膜が形成されていてもよい。化成皮膜は、金属シート51の表面に化成処理を施すことによって形成される皮膜である。化成処理には、例えば、クロメート処理、ジルコニウム化合物を用いたノンクロム型化成処理などが挙げられる。
絶縁樹脂層52は、ラミネートフィルム41の外側の層である。絶縁樹脂層52は、絶縁性を有しており、かつ、熱可塑性樹脂層53を溶融させ、接着させる際に、溶融しない程度の融点を有している。絶縁樹脂層52に用いられる樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル等、熱可塑性樹脂層53に用いられる樹脂よりも融点が十分に高い樹脂が挙げられる。絶縁樹脂層52には、これらの延伸フィルムが用いられうる。中でも、成形性および強度の観点で、二軸延伸ポリアミドフィルムまたは二軸延伸ポリエステルフィルム、あるいはこれらを含む複層フィルムが用いられうる。さらに二軸延伸ポリアミドフィルムと二軸延伸ポリエステルフィルムとが貼り合わされた複層フィルムが用いられてもよい。ポリアミドフィルムとしては、特に限定されるものではないが、例えば、6ナイロンフィルム、6,6ナイロンフィルム、MXDナイロンフィルム等が挙げられる。また、二軸延伸ポリエステルフィルムとしては、二軸延伸ポリブチレンテレフタレート(PBT)フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等が挙げられる。
絶縁樹脂層52には、滑剤および/または固体微粒子が配合されていてもよい。滑剤および/または固体微粒子が配合されていることによって、絶縁樹脂層52の表面の滑り性が向上する。絶縁樹脂層52の厚さは、例えば、9μm~50μmでありうる。絶縁樹脂層52は、単層であってもよいし、強度等を上げるため多層に積層されていてもよい。
熱可塑性樹脂層53は、金属シート51の内側に形成される層である。熱可塑性樹脂層53は、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスで求められる腐食性に対しても優れた耐薬品性を具備しているとよい。また、熱可塑性樹脂層53は、ラミネートフィルム41の内側面が重ねられて接着される際に熱溶着されるものであり、ヒートシール性を備えている。
熱可塑性樹脂層53には、耐薬品性およびヒートシール性の点で、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系共重合体、これらの酸変性物およびアイオノマーで構成されるのが好ましい。また、オレフィン系共重合体として、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、EAA(エチレン・アクリル酸共重合体)、EMAA(エチレン・メタアクリル酸共重合体)を例示できる。また、ポリアミドフィルム(例えば12ナイロン)やポリイミドフィルムも使用できる。熱可塑性樹脂層53は、例えば、熱可塑性樹脂未延伸フィルムでもよい。熱可塑性樹脂未延伸フィルムは、特に限定されるものではないが、耐薬品性およびヒートシール性の点で、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系共重合体、これらの酸変性物およびアイオノマーで構成されるのが好ましい。また、オレフィン系共重合体として、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)、EAA(エチレン・アクリル酸共重合体)、EMAA(エチレン・メタアクリル酸共重合体)を例示できる。また、ポリアミドフィルム(例えば12ナイロン)やポリイミドフィルムも使用できる。熱可塑性樹脂層53は、表面の滑り性を高めるために滑剤および/または固体微粒子が配合されていてもよい。
熱可塑性樹脂層53の厚さは、ピンホールの発生を十分に防止できる程度に設定されているとよい。かかる観点で、熱可塑性樹脂層53の厚さは、20μm以上であるとよい。また、樹脂使用量が低く抑えられるとよく、かかる観点で、熱可塑性樹脂層53の厚さは、100μm以下、例えば、80μm以下、好ましくは50μm以下であるとよい。熱可塑性樹脂層53は、単層であってもよいし、複層であってもよい。複層フィルムとして、ブロックポリプロピレンフィルムの両面にランダムポリプロピレンフィルムを積層した三層フィルムが例示されうる。
図1に示された形態では、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bは、金属シート51と、金属シート51の外側面を覆う絶縁樹脂層52と、金属シート51の内側面を覆う熱可塑性樹脂層53とを有している。第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bは、金属シート51の内側面を向かい合わせ、電極積層部21を挟み、かつ、電極積層部21の周囲において金属シート51の内側面の熱可塑性樹脂層53を溶着させた合わせ面41cを有している。第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの少なくとも一方は、合わせ面41cから電極積層部21を覆う部分の外側に延びている。
この実施形態では、ラミネートフィルム41は、具体的な一例として、金属シート51に軟質アルミニウム箔(A8079,A8021,JIS H4160(1994))が用いられている。絶縁樹脂層52は、二軸延伸ナイロン(6ナイロン)の層からなる耐熱性を有する樹脂層とした。金属シート51と絶縁樹脂層52との接着には、ポリエチレンテレフタレートを用いた。絶縁樹脂層52が形成される側では、金属シート51は消し面とした。金属シート51と熱可塑性樹脂層53との接着には接着剤として変性ポリプロピレンが用いられた。熱可塑性樹脂層53が形成される側では、金属シート51はつや面とした。合わせ面41cでは、2枚のラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53が重ねられて溶融されている。2枚のラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53は、プレスされつつ、溶着される。このため、合わせ面41cの溶融後の熱可塑性樹脂層53は、2枚のラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53を重ねた厚さよりも薄くなる。
正極集電タブ22と負極集電タブ23は、合わせ面41cの一部において、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの間から第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの外にはみ出ている。なお、図1に示された形態では、電極積層部21は、略矩形である。ラミネートフィルム41は、電極積層部21よりも一回り大きい矩形のシートである。正極集電タブ22と負極集電タブ23は、電極積層部21の対向する短辺から延びており、ラミネートフィルム41から外にはみ出ている。
2枚のラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53は、電極積層部21の周囲において合わせられ、熱融着されている。ラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53を合わせて熱溶着させた面は、合わせ面41cと称される。正極集電タブ22と負極集電タブ23は、合わせ面41cからラミネートフィルムの外にはみ出ている。
正極集電タブ22と負極集電タブ23がラミネートフィルム41から外に出ている部位A,Bでは、正極集電タブ22と負極集電タブ23は、それぞれラミネートフィルム41に挟まれている。当該部位A,Bでは、ラミネートフィルム41が正極集電タブ22と負極集電タブ23に熱融着している。正極集電タブ22と負極集電タブ23がラミネートフィルム41から外に出ている部位A,Bでは、ラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53が正極集電タブ22と負極集電タブ23とに重ねられて熱溶着していることによって、ラミネート型蓄電デバイス10の気密性が確保されている。
正極集電タブ22と負極集電タブ23がラミネートフィルム41から外に出ている部位A,Bでは、ラミネートフィルム41が正極集電タブ22または負極集電タブ23に十分に熱融着されている必要がある。これにより、当該部位A,Bにおいて、ラミネート型蓄電デバイス10の気密性が確保される。他方で、当該部位A,Bで、熱可塑性樹脂層53が溶け過ぎると、ラミネートフィルム41の金属シート51と正極集電タブ22または負極集電タブ23とが接触し、その結果、導通してしまう。ラミネート型蓄電デバイス10では、ラミネートフィルム41は、電極体20と絶縁されている必要がある。このため、ラミネートフィルム41が、正極集電タブ22または負極集電タブ23と導通しているものは不良品とされる。
本発明者は、かかるラミネート型蓄電デバイス10において、ラミネートフィルム41と正極集電タブ22との間、および、ラミネートフィルム41と負極集電タブ23との間で、それぞれ短絡の有無を確認することを考えている。特に、図1に示されているように、2枚のラミネートフィルム41で電極積層部21を挟むように覆う形態では、2枚のラミネートフィルム41がそれぞれ正極集電タブ22または負極集電タブ23と導通する可能性がある。このため、2枚のラミネートフィルム41について、正極集電タブ22との短絡および負極集電タブ23との短絡をそれぞれ確認することが必要になる。この場合、短絡検査では、2枚のラミネートフィルム41の金属シート51に、それぞれプローブが当てられる必要がある。
ここで開示されたラミネート型蓄電デバイス10では、図1および図2に示されているように、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bは、金属シート51の内側面を向かい合わせ、電極積層部21を挟み、かつ、電極積層部21の周囲において金属シート51の内側面の熱可塑性樹脂層53を溶着させた合わせ面41cを有している。そして、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの少なくとも一方は、合わせ面41cよりも電極積層部21を覆う部分の外側において、他方のラミネートフィルムから露出している。
ここで、図3は、ラミネート型蓄電デバイス10の第1ラミネートフィルム41Aの形状を示す平面図である。図4は、ラミネート型蓄電デバイス10の第2ラミネートフィルム41Bの形状を示す平面図である。
ここで、図3および図4に示されているように、図1に示されたラミネート型蓄電デバイス10では、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとは、それぞれ合わせ面41cから電極積層部21を覆う部分の外側に延びている。図1に示されているように、第1ラミネートフィルム41Aと、第2ラミネートフィルム41Bとは、合わせ面41cにおいて異なる位置で、電極積層部21を覆う部分の外側に延びている。第1ラミネートフィルム41Aが合わせ面41cの外側に延びた部位41A1では、部分的に熱可塑性樹脂層53を溶融させることによって消失させ、金属シート51を露出させている。同様に、第2ラミネートフィルム41Bが合わせ面41cの外側に延びた部位41B1では、部分的に熱可塑性樹脂層53を溶融させることによって消失させ、金属シート51を露出させている。
図1に示されているように、第1ラミネートフィルム41Aが外側に延びた部位41A1で、熱可塑性樹脂層53が消失した部位41A2に第1ラミネートフィルム41Aの金属シート51にプローブが当てられると、第1ラミネートフィルム41Aの金属シート51の電位が検出される。このため、他方のプローブが正極集電タブ22に当てられることによって、第1ラミネートフィルム41Aの金属シート51と正極集電タブ22との電位差、抵抗などが検出できる。また、他方のプローブが負極集電タブ23に当てられることによって、第1ラミネートフィルム41Aの金属シート51と負極集電タブ23との電位差、抵抗などが検出できる。
第2ラミネートフィルム41Bが外側に延びた部位41B1で、熱可塑性樹脂層53が消失した部位41B2に第2ラミネートフィルム41Bの金属シート51にプローブを当てられると、第2ラミネートフィルム41Bの金属シート51の電位が検出される。このため、他方のプローブが正極集電タブ22に当てられることによって、第2ラミネートフィルム41Bの金属シート51と正極集電タブ22との電位差、抵抗などが検出できる。また、他方のプローブが負極集電タブ23に当てられることによって、第2ラミネートフィルム41Bの金属シート51と負極集電タブ23との電位差、抵抗などが検出できる。
このように、ここで開示されるラミネート型蓄電デバイス10によれば、2枚のラミネートフィルム41の金属シート51の電位の検出が容易になる。この結果、2枚のラミネートフィルム41のそれぞれについて、正極集電タブ22との短絡および負極集電タブ23との短絡が容易に検査できる。
図5は、ラミネート型蓄電デバイス10Aを示す模式図である。図6は、ラミネート型蓄電デバイス10Aの第1ラミネートフィルム41Aの形状を示す平面図である。図7は、ラミネート型蓄電デバイス10Aの第2ラミネートフィルム41Bの形状を示す平面図である。
ここで、図6および図7に示されているように、図5に示されたラミネート型蓄電デバイス10Aでは、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとは、電極積層部21を覆い、重ね合わされ、内側の熱可塑性樹脂層53が溶着されている。そして、熱可塑性樹脂層53が溶着された合わせ面41cの一部に、一方のラミネートフィルム41に穴41A3,41B3が開けられている。当該穴41A3,41B3からは、他方のラミネートフィルム41の金属シート51が露出した部位が設けられている。例えば、穴41A3,41B3が形成された部位では、他方のラミネートフィルム41の熱可塑性樹脂層53が溶融され、消失されていることによって、他方のラミネートフィルム41の金属シート51が露出しているとよい。
このように、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bは、金属シート51の内側面を向かい合わせ、電極積層部21を挟み、かつ、電極積層部21の周囲において金属シート51の内側面の熱可塑性樹脂層53を溶着させた合わせ面41cを有している。そして、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの少なくとも一方は、合わせ面41cの一部または合わせ面41cよりも電極積層部21を覆う部分の外側において、他方のラミネートフィルムから露出している。
ラミネート型蓄電デバイス10は、複数のデバイス10が所定のケースに収納され、適宜に組み合わされることによって、1つの蓄電デバイスモジュールを構成することができる。この場合、モジュール毎に電圧と温度を関しするモニターユニットを実装したり、モジュール毎に充放電回路が搭載されていたりしてもよい。かかる蓄電デバイスモジュールは、モジュール毎に所定の電圧が出力されるように構成され、例えば、電動車両の車両駆動用電源として、車載されうる。この際、蓄電デバイスモジュールでは、ケースに収納されたラミネート型蓄電デバイス10が、上述したように第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの一方が、他方のラミネートフィルムから露出した部分をそれぞれ有していてもよい。この場合、蓄電デバイスモジュールに組み込まれた状態で、各ラミネート型蓄電デバイス10の第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bの短絡不良が検出されるように構成されてもよい。
また、上述したように第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bとの一方が、他方のラミネートフィルムから露出した部分は、所要の検査が行なわれた後で、切除し除去されてもよい。
例えば、図1に示された形態において、第1ラミネートフィルム41Aが合わせ面41cから外側に延びた部位41A1は、第1ラミネートフィルム41Aと正極集電タブ22との短絡および第1ラミネートフィルム41Aと負極集電タブ23との短絡が検査された後で、切断し除去されてもよい。第2ラミネートフィルム41Bが合わせ面41cから外側に延びた部位41B1は、第2ラミネートフィルム41Bと正極集電タブ22との短絡および第2ラミネートフィルム41Bと負極集電タブ23との短絡が検査された後で、切断し除去されてもよい。図5に示された形態でも、上述した短絡検査後に、穴41A2,41B2が開けられた部位が切除されてもよい。このように、ラミネートフィルム41の金属シート51が露出した部位が、短絡検査後に除去されていることによって、金属シート51が露出した部分を通じて、ラミネートフィルム41の金属シート51が外部の部材に導通することが防止される。
以上、ここで開示されるラミネート型蓄電デバイスについて、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられたラミネート型蓄電デバイスの実施形態などは、本発明を限定しない。
例えば、電極体20について、電極積層部21の形状や、電極積層部21から正極集電タブ22や負極集電タブ23が延びた位置や、正極集電タブ22や負極集電タブ23が、第1ラミネートフィルム41Aと第2ラミネートフィルム41Bの合わせ面41cから外にはみ出た位置などは、図1や図5に示された形態に限定されず、適宜に変更される。また、図1に示された、第1ラミネートフィルム41Aが合わせ面41cから外側に延びた部位41A1や、第2ラミネートフィルム41Bが合わせ面41cから外側に延びた部位41B1が設けられる位置なども、適宜に変更されうる。また、図5に示された、一方のラミネートフィルム41に形成された穴41A2,41B2および他方のラミネートフィルム41の金属シート51が露出した部位が設けられた位置なども、適宜に変更されうる。また、穴41A2,41B2に変えて、ラミネートフィルム41には切り欠きが形成されていてもよい。
10,10A ラミネート型蓄電デバイス
20 電極体
21 電極積層部
22 正極集電タブ
23 負極集電タブ
40 外装体
41 ラミネートフィルム
41A 第1ラミネートフィルム
41A1 第1ラミネートフィルム41Aが合わせ面41cの外側に延びた部位
41A2 熱可塑性樹脂層53が消失した部位
41A3,41B3 穴
41B ラミネートフィルム
41B1 第2ラミネートフィルム41Bが合わせ面41cの外側に延びた部位
41B2 熱可塑性樹脂層53が消失した部位
41c 合わせ面
51 金属シート
52 絶縁樹脂層
53 熱可塑性樹脂層

Claims (1)

  1. 電極体と、第1ラミネートフィルムと、第2ラミネートフィルムと
    を備え、
    前記電極体は、電極積層部と、正極集電タブと、負極集電タブとを有し、
    前記第1ラミネートフィルムと前記第2ラミネートフィルムは、
    金属シートと、
    前記金属シートの外側面を覆う絶縁樹脂層と、
    前記金属シートの内側面を覆う熱可塑性樹脂層と
    を有しており、
    前記第1ラミネートフィルムと前記第2ラミネートフィルムは、
    前記金属シートの内側面を向かい合わせ、前記電極積層部を挟み、かつ、前記電極積層部の周囲において前記金属シートの内側面の熱可塑性樹脂層を溶着させた合わせ面を有し、
    ここで、
    前記電極積層部は、矩形であり、
    前記正極集電タブは、前記電極積層部の一辺に設けられ、
    前記負極集電タブは、前記正極集電タブが設けられた一辺とは反対側の一辺に設けられており、
    前記正極集電タブと前記負極集電タブは、それぞれ前記合わせ面の一部において、前記第1ラミネートフィルムと前記第2ラミネートフィルムとの間から前記第1ラミネートフィルムと前記第2ラミネートフィルムとの外にはみ出ており、
    前記電極積層部の周りの4辺のうち、前記正極集電タブが設けられた一辺と前記負極集電タブが設けられた一辺とは異なる辺において、前記合わせ面の一部または前記合わせ面よりも前記電極積層部を覆う部分の外側に、前記第1ラミネートフィルムの金属シートが露出した部位と、前記第2ラミネートフィルムの金属シートが露出した部位とを有している、
    ラミネート型蓄電デバイス。
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