JP4887096B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
特開平7−121035号公報 特開2005−181863号公報 特開平4−29177号公報 特開平5−232827号公報 特開平9−329986号公報 特開2004−37889号公報 特開2000−242109号公報
電子写真方式を用いた複写機やプリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置においては、一般的に、感光体表面を帯電させ、その帯電させた感光体を露光して静電潜像を形成する。次いで、感光体上の静電潜像に現像装置よりトナーを付与し、感光体上にトナー像を形成する。さらに、そのトナー像を直接、または中間転写体を介して記録媒体(以下、用紙という)上に転写し、用紙上のトナー像を加熱,加圧もしくはこれらの併用によって定着することにより、用紙上に画像が形成された記録物が得られる。
用紙へのトナーの転写は、通常、転写ローラや転写ベルトと、それに対向して配置される対向ローラ等の対向部材(中間転写方式の場合)あるいは感光体(直接転写方式の場合)との間に設けられた電位差によって達成されるが、転写部で用紙裏面に付与される電荷による用紙の分離不良や、あるいはトナーが保持する電荷によって剥離時に発生する放電による画像乱れを防止するために、記録媒体を除電する除電手段を設けることが、例えば、特許文献1あるいは特許文献2などに開示されている。具体的には、用紙の表裏に存在する極性の異なる電荷を中和させるように、除電手段から電荷を付与することによって、分離不良や剥離放電を防止している。
ところが、通常の画像形成装置においては、画像形成時の環境(温度、湿度)や経時劣化等によってトナーの帯電量や用紙の抵抗が変化するため、上記のような除電手段を用いて用紙表裏の電荷のバランスを制御することは、現実的には困難である。そのため、どちらかの極性の電荷量が多いような状況においては、用紙の分離不良や剥離放電による画像乱れが発生するという課題があった。
これらの課題の対策として、特許文献3や特許文献4では、定着ローラと対向する加圧ローラに用紙を搬送するための搬送ベルトを巻き付け、加圧ローラを搬送ベルトの支持ローラの1つとすることで、分離不良や剥離放電による画像乱れを抑制することが提案されている。また、同様の構成として、特許文献5〜7において、転写同時定着方式の画像形成装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3あるいは特許文献4の構成では、剥離放電による画像の乱れや分離不良は発生しないものの、用紙の表面と裏面の電荷量が異なる場合では新たなトナーチリの問題が発生する。このようなトナーチリは、定着ローラと対向する加圧ローラに搬送ベルトを巻き付けた構成に限らず、一般的な画像形成装置においても用紙を定着ニップへ搬送する過程で確認される現象であり、重合トナーのように球形度が高く、用紙との非静電的な付着力が小さいトナーで顕著に発生する。用紙裏面にあらかじめトナーと同極性の電荷が付与されていたり、あるいは表面のトナーの電荷量が裏面の電荷量に比べて過多になっていたりする場合は、主として用紙が電位的にフロートになるような場所(例えば、転写ローラ、搬送ベルト、ガイド部材、定着装置などの間)で、トナー間のクーロン反発力に基づく等方的なトナーチリが確認される。また、用紙裏面の電荷量が過多の場合は、用紙が電位的にフロートになる場所に近づくにしたがって用紙電位がトナーと反対極性に大きくなるため、搬送方向に向かってトナーが散る現象が確認される。このようなトナーのチリは画像品質を著しく低下させるため、特に非静電付着力の小さな球形の重合トナーを用いる画像形成装置においては大きな問題となっていた。
本発明の目的は、従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、トナーチリを発生させることがなく良好な画像品質を得ることのできる画像形成装置を提供することにある。
前記の課題は、本発明により、像担持体上に担持したトナー像を転写部にて記録媒体上に転写し、定着部にて記録媒体上にトナー像を定着させる画像形成装置において、前記転写部から前記定着部へ記録媒体を搬送する導電性搬送ベルトを有し、該導電性搬送ベルトが金属層を有しており、前記導電性搬送ベルトの内部に配置した転写ローラに、前記導電性搬送ベルトを挟んで対向部材を配置させ、前記転写ローラと前記対向部材との間に電位差を設けてトナー像を記録媒体上に転写させる電界を形成するとともに、前記導電性搬送ベルトの内部に配置した加圧ローラに、前記導電性搬送ベルトを挟んで加熱源を持たない定着部材を対向配置させ、前記加圧ローラと前記定着部材とで定着ニップを形成し、前記導電性搬送ベルトの用紙搬送方向最上流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラと最下流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラとが同電位となるように構成されていることにより解決される。
また、前記転写ローラが、前記最上流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであると好ましい。
また、前記加圧ローラが、前記最下流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであると好ましい。
また、前記像担持体がベルト状中間転写体であり、前記対向部材が前記ベルト状中間転写体が巻き掛けられる対向ローラであると好ましい。
また、前記像担持体がドラム状感光体で且つ前記対向部材であり、前記導電性搬送ベルトに保持されて搬送される記録媒体に、前記ドラム状感光体から直接トナー像が転写されると好ましい。
また、前記定着部材に巻き掛けられた定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱手段とを有すると好ましい。
また、前記トナーのワーデル実用球形度ψが0.93以上であると好ましい。
また、前記導電性搬送ベルトの電気的時定数τが、記録媒体が前記転写部から前記定着ニップまで移動するのに要する時間より小さいと好ましい。
また、前記導電性搬送ベルトが複数の層からなり、基層が金属であると好ましい。
また、前記導電性搬送ベルト回動方向における前記加圧ローラの下流側に、前記導電性搬送ベルトを冷却する冷却手段を設けると好ましい。
また、記録媒体が紙の場合のみ、前記冷却手段を稼動させると好ましい。
また、前記対向部材にトナーと同極性のバイアスが印加され、前記転写ローラ及び前記加圧ローラが接地されていると好ましい。
本発明の画像形成装置によれば、記録媒体に転写されたトナー像が定着前に乱れる現象と記録媒体のジャムの発生とを防止することができる。
請求項2の構成により、転写ローラが最上流側で導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであるので、部材点数を少なくし転写部の構成を簡略化するとともに、記録媒体を電位的にフロート状態にすることなく転写部から定着部まで搬送することができる。
請求項3の構成により、加圧ローラが最下流側で導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであるので、部材点数を少なくし定着加圧部の構成を簡略化するとともに、記録媒体を電位的にフロート状態にすることなく転写部から定着部まで搬送することができる。
請求項4の構成により、中間転写方式の画像形成装置におけるトナー象の乱れと記録媒体のジャムの発生とを防止することができる。
請求項5の構成により、直接転写方式の画像形成装置におけるトナー象の乱れと記録媒体のジャムの発生とを防止することができる。
請求項6の構成により、定着に必要な熱エネルギーを定着ベルトを介して供給することで導電性搬送ベルトの温度上昇を抑制し、定着部での記録媒体の加熱に伴う記録媒体とトナーとの付着力の低下を抑え、定着前のトナー像の乱れを防ぐことができる。
請求項7の構成により、トナーのワーデル実用球形度ψが0.93以上の非静電的な付着力が小さいトナーを用いる場合でも、定着前のトナー像の乱れを抑制することができる。
請求項8の構成により、導電性搬送ベルトの電気的時定数τを記録媒体が転写部から定着ニップまで移動するのに要する時間より小さくすることによって、記録媒体とトナーの付着力を確保し、転写されたトナー像が定着前に乱れる現象を抑えることができる。
請求項の構成により、導電性搬送ベルトの基層に金属を用いることによって、トナーと反対極性の電荷を記録媒体や搬送ベルト内に速やかに供給できるので、転写されたトナー像が定着前に乱れる現象を抑えることができる。
請求項10の構成により、長時間連続印字のような厳しい条件においても、転写部領域における記録媒体の加熱が抑制され、転写されたトナー像が定着前に乱れる現象を抑えることができる。
請求項11の構成により、記録媒体が紙の場合のみ冷却手段を稼動させることによって、無駄なエネルギーの消費を抑えつつ、転写されたトナー像が定着前に乱れる現象を抑えることができる。
請求項12の構成により、対向部材にトナーと同極性のバイアスが印加され、転写ローラ及び加圧ローラが接地されていることによって、搬送ベルトや定着部材への電流の流れ込みを抑えるとともに、転写されたトナー像が定着前に乱れる現象を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の要部を示す構成図である。この図に示すカラー画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能な装置であり、中間転写ベルト10の上側に4つの作像ユニットA1〜A4を配設している。支持ローラ11,12及び対向ローラ13に巻き掛けられた中間転写ベルト10は図中時計回りに走行駆動される。中間転写ベルト10はトナー像を担持する像担持体である。
4つの作像ユニットA1〜A4は扱うトナーの色が異なるのみで構成は同一であり、各作像ユニットの感光体ドラム1(a〜d)が中間転写ベルト10の上部走行辺に沿って配置されている。図では代表してA1ユニットにを構成する機器に符号を付している。すなわち、像担持体としての感光体ドラム1の周りには、帯電手段2、現像装置3、クリーニング手段4等が配置されている。帯電手段2は、本例では非接触帯電ローラを用いており、電源5より帯電電荷が印加される。さらに各感光体ドラム1に対向するように中間転写ベルト10の内側に一次転写手段としての転写ローラ6が設けられている。この転写ローラ6には、電源7より転写バイアスが印加される。
また本例では、各作像ユニットごとに光書込み装置8を備えている。この光書込み装置8としては、例えばLEDアレイを用いた露光装置を用いることができる。なお、レーザ光学系を用いた露光装置を各作像ユニットに共通の光書込み装置として採用することも可能である。
中間転写ベルト10を支持するローラの一つである対向ローラ13と二次転写ローラ15とで二次転写ニップ部を形成する。対向ローラ13には電源14よりトナーと同極性の転写バイアスが印加され、対向ローラ13と二次転写ローラ15の間に形成される電界によって、中間転写ベルト10上のトナー像が用紙上に転写される。そして本例では、二次転写ローラ15ともう一方のローラ(加圧ローラ)16に搬送ベルト17が掛け渡されている。この搬送ベルト17により、用紙は二次転写部から定着部20へと搬送される。
本例における定着部(定着装置)20は、定着ローラ22と加熱ローラ23とに張設した定着ベルト21を備えるベルト定着方式である。加熱ローラ23の内部にはヒータ24が配置されている。また、定着ローラ22には、加圧ローラ16が搬送ベルト17を間に挟んで圧接され、定着ニップを形成する。搬送ベルト17が定着部を通るため、二次転写部に戻る前に搬送ベルト17を冷却する空冷ファン18が、二次転写ローラ15の近傍に設けられている。
さらに、装置の下部位置には用紙Pを収納する給紙トレイ30が配置される。この給紙トレイ30から用紙を給送するため、ピックアップローラ31及び分離・給送ローラ対32が設けられる。対向ローラ13と二次転写ローラ15が対向する転写ニップ部の手前にはレジストローラ34が設けられ、給紙トレイ30からの用紙をレジストローラ34へ搬送する搬送ローラ33が途中の用紙搬送路に配設されている。
上記のように構成されたカラー画像形成装置における画像形成動作について簡単に説明する。なお、本画像形成装置がプリンタとして構成される場合、LAN等により外部のパーソナルコンピュータ等から受信した画像情報に基づいて画像形成が行なわれる。また、スキャナを有する場合は、スキャナにより読み取った原稿の画像情報に基づく画像形成も可能である。さらに、ファクシミリの機能を備える場合は、通信回線を介して受信した画像情報に基づく画像形成も可能である。
各作像ユニットA1〜A4において、感光体ドラム1(a〜d)が図示しない駆動手段によって図中反時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段2によって所定の極性に一様に帯電される。本例ではマイナスにバイアスされた非接触帯電ローラ2が感光体ドラム1をマイナス帯電させる。帯電された感光体表面に光書き込み装置8から走査光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置3から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。なお、本例では、現像装置3はマイナスの電荷を有するトナーによって上記静電潜像を反転現像している。
また、中間転写ベルト11が図中反時計回りに走行駆動され、各作像ユニットA1〜A4において一次転写ローラ6の作用により感光体ドラム1から中間転写ベルト10に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト10はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
なお、作像ユニットのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、黒トナーを用いる作像ユニットを使用して画像形成を行う。
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング手段4によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が図示しない除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、給紙トレイ30から用紙が給送され、レジストローラ対34によって、中間転写ベルト10上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写部に向けて送出される。本例では対向ローラ13にはトナーと同極性のバイアスが印加されており、中間転写ベルト10表面のトナー像が用紙上に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送ベルト17によって定着部20に送られ、搬送ベルト17を挟んで定着ローラ22と加圧ローラ16が圧接される定着ニップを通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙ローラ25により図示しない排紙トレイに排出される。
さて、本例の装置構成では、二次転写ローラ15と加圧ローラ16に巻き掛けた搬送ベルト17により、二次転写部から定着部まで用紙を搬送するため、図2に示す比較例のように転写部から定着部までの間に用紙が電位的にフロートになる個所がないので、球形度が高くて非静電的な付着力の小さい重合トナーなどを使った場合でも、用紙の電位上昇やトナー間のクーロン反発力の上昇に伴うトナーチリが起こりにくい。
なお、図2に示す比較例では、二次転写部と定着装置120の間を別部材の搬送ベルト117で連絡し、その搬送ベルトの前後にガイド部材118,119を設けている。二次転写ローラ115、定着装置手前のガイド部材119及び加圧ローラ116は接地されている。このような構成において、ガイド部材118,119と搬送ベルト117の間や、ガイド部材119と加圧ローラ116の間などの部分(図中に斜線を付した範囲で示す)では用紙が電位的にフロートになる。
また、本実施例の画像形成装置に使用される搬送ベルト17は導電性を有しており、二次転写ローラ15と加圧ローラ16はそれぞれ接地されているため、これらのローラから搬送ベルト17へ注入されるトナーと反対極性の電荷は、速やかに用紙の裏面近傍に移動し、さらに用紙(記録媒体)が紙で、ある程度導電性を有する場合は、用紙の表面近傍へ電荷が移動するため、クーロン力に基づくトナーと用紙との付着力が強くなり、トナーチリを抑制できる。
搬送ベルト17から紙へ注入される電荷とトナーとの間に働くクーロン力は、両者の距離が近いほど強くなるため、用紙の抵抗は低いことが望ましいのだが、二次転写ニップ部近傍の領域で紙が加熱されてしまうと、水分低下によって抵抗が高くなってしまい、その結果トナーと紙の付着力が小さくなってしまう。本実施例では、定着ローラ22と加圧ローラ16には熱源を設けず、加熱ローラ23にのみ熱源を設けており、トナーの定着に必要な熱量だけを定着ベルト21を介して供給するので、搬送ベルト17への熱の流れ込みが抑えられ、その結果二次転写ニップ部近傍の紙の加熱に伴う抵抗上昇が抑えられるので、トナーと紙との充分な付着力が確保できる。
上記搬送ベルト17としては、例えば図3に示すような構成のベルト部材を用いることができる。図3(a)図に示すものは、単層ニッケル電鋳ベルトである。(b)図に示すものは、(半)導電性のポリイミドベルトの裏面にアルミニウム(Al)を蒸着したものである。(c)図に示すものは、(半)導電性樹脂からなる弾性層とニッケル電鋳ベルトの積層ベルトである。
上述したように、トナーと紙あるいは搬送ベルト17の間にクーロン力を作用させるためには、搬送ベルト17に導電性をもたせる必要があるが、少なくとも用紙(記録媒体)が転写ニップから定着ニップまで移動するのに要する時間よりも電気的時定数τが小さい樹脂やゴム、あるいは金属を用いることによって、搬送過程におけるトナーと用紙との付着力を確保できる。例えば通常のプリンタの搬送ベルトに対して、樹脂層としてポリイミドを用いる場合は、体積抵抗率が1E10Ωcm程度であれば十分である。材料としては、耐熱性を有するポリイミドやシリコーンなどの種々の樹脂やゴム、あるいはニッケルやSUSなどの金属を使うことが可能である。特に図3に示されるような単層金属ベルトやベルトに金属層を有する搬送ベルトでは、トナーに強い鏡像力が作用するので、トナーチリの抑制効果は抜群である。さらにベルトの裏面や基層に金属層を有する場合は、加圧ローラ16や二次転写ローラ15からの電荷の供給が速やかに行われる点で高い効果が得られる。
次の表1は、図1に示す実施例の画像形成装置と、図2に示す比較例の画像形成装置を用いて、種々のワーデル実用球形度ψを有するトナーで画像を出力した時の、トナーチリの評価結果である。なお、ワーデル実用球形度ψは粒子の投影面積に等しい面積の円の直径を粒子の投影像に外接する最小円の直径で割ることによって算出される値であり、本検討ではスライドガラス上に採取したトナーから無作為に200個のトナーを抽出し、光学顕微鏡で500倍に拡大して算出した球形度の平均値を用いた。
Figure 0004887096
表1に示されるように、図2の比較例の装置では、トナーの球形度が高くなるのに伴ってチリが発生するのに対し、本発明の実施例ではトナー球形度が高くなってもチリの程度が良好であることが判る。特に実施例の構成では、ワーデル実用球形度ψの値が0.93以上であっても、ほぼ球形の重合トナーや熱処理によって球形化した粉砕トナーのような非静電的な付着力の小さいトナーでも良好な最終画像を得ることが可能である。
本実施例では図1に示すように空冷ファン18を配設しており、長時間連続して画像が出力されるような場合はこれを稼動させることによって、二次転写ニップ部近傍で用紙の温度上昇を防いでいる。空冷ファン18は、用紙の抵抗が加熱によって変化する場合にのみ、すなわちOHPフィルムのような場合は稼動させず、紙の場合にのみ稼動させることによって、無駄なエネルギー消費を抑えている。
当然のことながら、本実施例では用紙分離時の剥離放電に伴う画像の乱れや、中間転写ベルト10や搬送ベルト17と用紙との分離不良などを発生させることもないので、用紙ジャムを発生させることがない。また、二次転写バイアスは二次転写ローラ15には印加せず、対向ローラ13に印加し、二次転写ローラ15と加圧ローラ16を接地して同電位とすることによって、搬送ベルト17や定着ローラ22に電流が流れ込まないように工夫している。
以下に評価に使用した各トナーの製法例を示す。なお、本発明の効果は以下に示される製法のトナーに限られるものではなく、球形度の高い一般的なトナーを用いる場合にも奏されるものである。
[粉砕トナーAの製法]
スチレン樹脂 84部
カーボンブラック(#44:三菱化成製) 10部
金属錯塩型染料(スピロンブラックTRH、保土谷化学製) 2部
低分子量ポリプロピレン 4部
からなる混合物Aをエクストルーダーで混練後ジェットミルにて粉砕し、これを分級して体積平均粒径8μmの母体トナーを得た。得られた母体トナー99部に対して疎水性シリカR976(日本アエロジル社製)1部を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池制作所社製HENSCHELFM20B改造機)で混合して粉砕トナーAを得た。
[粉砕トナーBの製法]
上述の粉砕トナー製造過程において、混合物Aをエクストルーダーで混練し、ジェットミルで粉砕後、ハイブリダイゼーションシステム[(株)奈良機械製作所NHS−O]で丸め処理し、これを分級して体積平均粒径8μmの母体トナーを得た。得られた母体トナー99部に対して疎水性シリカR976(日本アエロジル社製)1部を加え、ヘンシェルミキサーで混合してトナー粉砕トナーBを得た。
[粉砕トナーC、Dの製法]
上述の粉砕トナー製造過程において、混合物Aをエクストルーダーで混練し、ジェットミルで粉砕後、サーフュージングシステム(日本ニューマチック工業(株)製)で丸め処理し、これを分級して体積平均粒径8μmの母体トナーを得た。得られた母体トナー99部に対して疎水性シリカR976(日本アエロジル社製)1部を加え、ヘンシェルミキサーで混合してトナー粉砕トナーC、Dを得た。
[重合トナーAの製法]
メタノール 100部
ポリビニルピロリドン(分子量4万,BASF社製K−30) 5部
を室温でゆるやかに撹拌し、完全に溶解させ、得られた分散安定剤のメタノール溶液250部に対し、
スチレン 60部
アクリル酸メチル 35部
ジエチルアミノエチルメタアクリレート 2部
ドデシルメルカプタン 0.5部
1,3−ブタシジオールジメタクリレート 1部
をN2雰囲気中で撹拌しながら添加し、65℃に上温後2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.0部を添加して重合を行った。その後、ドデシルメルカプタン0.2部をメタノール20部に希釈して添加し、冷却して重合を停止させた。
このようにして得られた重合液に、
ターシャリブチルアクリルアミドスルホン酸 4部
スチレン 36部
から成るモノマーを添加し、65℃に上温後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.0部を添加して再度重合を行い、その後室1μmのミクロフィルターで濾別して重合液Aを得た。
次いでオイルブラック860(オリエント化学社製)1.0部にメタノール20部を加えて50℃に加熱溶解した溶液に、上述の重合液A140部を加え、2時間撹拌後、得られた染着液の余剰成分を遠心分離で除去し、固形分をメタノール洗浄後、ろ過、乾燥して体積平均粒径5μmの母体トナーを得た。
得られた母体トナー99部に対して疎水性シリカR976(日本アエロジル社製)1部を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池制作所社製HENSCHEL FM20B改造機)で混合してトナーを得た。
[重合トナーBの製法]
メタノール 90部
メチルビニルエーテル/無水マレイン酸(1/1)共重合体 2部
からなる混合物を窒素雰囲気下で攪拌混合後、
スチレン 30部
アクリル酸メチル 15部
tert−ドデシルメルカプタン 1部
tert−ブチルアクリルアミドスルフォン酸 1部
を添加し、65℃に上温後2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4部を添加して重合を行った。
これにディスパースレッドFB(マゼンタ)4部を添加後、70℃に昇温して5時間反応を行い、得られた染着液中の余剰成分を遠心分離で除去し、固形分をメタノール洗浄後、ろ過、乾燥して体積平均粒径5μmの母体トナーを得た。
得られた母体トナー99部に対して疎水性シリカR976(日本アエロジル社製)1部を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池制作所社製HENSCHEL FM20B改造機)で混合してトナーを得た。
図4は、本発明の第2実施例の画像形成装置の要部を示す構成図である。この図に示す画像形成装置は、搬送ベルトによって搬送される用紙(記録媒体)に作像ユニットから直接トナー像を転写する直接転写方式のカラー画像形成装置である。図1の第1実施例と同じあるいは同等の部分には同じ符号を付すとともに、重複する説明は省略する。
図4に示すように、搬送ベルト50は一方が駆動ローラで他方が従動ローラである支持ローラ51,52に張架され、図中反時計回りに回転駆動される。搬送ベルト50の上辺には、A1〜A4の4つの作像ユニットが並設される。その搬送ベルト50の支持ローラ51には、ベルトを挟んで定着装置20の定着ローラ22が圧接され、定着ニップを形成している。したがって、本例では支持ローラ51が加圧ローラである。また、支持ローラ52の近傍には、搬送ベルト50を冷却するための空冷ファン18が設けられている。
そして、本第2実施例では、各作像ユニットの感光体ドラム1(a〜c)の芯金にトナーと同極性のバイアスを電源9より印加し、転写ローラ6の芯金を接地することによって、感光体ドラム上のトナー像を用紙に転写させる電界を形成している。
本第2実施例において、図示しない給紙トレイより給紙された用紙はレジストローラ34より搬送ベルト50の上面に送出される。搬送ベルト50に保持されて搬送される用紙上に各作像ユニットA1〜A4から各色トナー像が順次重ね転写され、用紙上にフルカラー画像が形成される。未定着トナー像を担持する用紙は、搬送ベルト50に保持されたまま定着ニップへ送り込まれ、熱と圧力とによりトナー像が用紙上に定着される。
本第2実施例においても、転写部から定着部までの間に用紙が電位的にフロートになる個所がなく、トナーチリが起こりにくい。また、搬送ベルト50は導電性を有しており、支持ローラ51及び52はそれぞれ接地されているため、トナーチリを抑制できる。搬送ベルト50としては、例えば図3に示すような構成のベルト部材を用いることができる。
また、本第2実施例でも、用紙分離時の剥離放電に伴う画像の乱れや、搬送ベルト50と用紙との分離不良などを発生させることもないので、用紙ジャムを発生させることがない。また、転写バイアスは搬送ベルト50の支持ローラには印加せず、感光体ドラム1に印加し、支持ローラ51及び52を接地して同電位とすることによって、搬送ベルト50や定着ローラ22に電流が流れ込まないように工夫している。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は中間転写方式あるいは直接転写方式のいずれの画像形成装置にも適用できるものである。また、カラー画像形成装置に限らず、モノクロ装置にも適用可能である。画像形成装置各部の構成は、本発明の範囲内で適宜変更可能である。また、中間転写ベルトあるいは搬送ベルトを冷却する冷却装置も、空冷ファンに限らず、ベルトの冷却作用があるものであればどのような形態のものでも良い。例えば、水冷機構やペルチェ素子などを使った冷却装置などを用いることも可能である。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
本発明に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の要部を示す構成図である。 比較例の画像形成装置における転写部と定着部間におけるトナーチリが発生し易い個所を示す模式図である。 導電性搬送ベルトの構成例を示すベルトの部分断面図である。 本発明の第2実施例の画像形成装置の要部を示す構成図である。
符号の説明
1(a〜d) 感光体ドラム(像担持体)
8 光書込み装置
9,14 電源
10 中間転写ベルト(像担持体)
13 対向ローラ(対向部材)
15 二次転写ローラ(転写ローラ)
16,51 加圧ローラ(支持ローラ)
17,50 搬送ベルト(導電性搬送ベルト)
18 空冷ファン(冷却手段)
20 定着装置(定着部)
21 定着ベルト
22 定着ローラ(定着部材)
23 加熱ローラ
56 転写ローラ
A1〜A4 作像ユニット

Claims (12)

  1. 像担持体上に担持したトナー像を転写部にて記録媒体上に転写し、定着部にて記録媒体上にトナー像を定着させる画像形成装置において、
    前記転写部から前記定着部へ記録媒体を搬送する導電性搬送ベルトを有し、該導電性搬送ベルトが金属層を有しており、
    前記導電性搬送ベルトの内部に配置した転写ローラに、前記導電性搬送ベルトを挟んで対向部材を配置させ、前記転写ローラと前記対向部材との間に電位差を設けてトナー像を記録媒体上に転写させる電界を形成するとともに、
    前記導電性搬送ベルトの内部に配置した加圧ローラに、前記導電性搬送ベルトを挟んで加熱源を持たない定着部材を対向配置させ、前記加圧ローラと前記定着部材とで定着ニップを形成し、
    前記導電性搬送ベルトの用紙搬送方向最上流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラと最下流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラとが同電位となるように構成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写ローラが、前記最上流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加圧ローラが、前記最下流側で前記導電性搬送ベルトを支持する支持ローラであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体がベルト状中間転写体であり、前記対向部材が前記ベルト状中間転写体が巻き掛けられる対向ローラであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体がドラム状感光体で且つ前記対向部材であり、前記導電性搬送ベルトに保持されて搬送される記録媒体に、前記ドラム状感光体から直接トナー像が転写されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部材に巻き掛けられた定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱手段とを有することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記トナーのワーデル実用球形度ψが0.93以上であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記導電性搬送ベルトの電気的時定数τが、記録媒体が前記転写部から前記定着ニップまで移動するのに要する時間より小さいことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記導電性搬送ベルトが複数の層からなり、基層が金属であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記導電性搬送ベルト回動方向における前記加圧ローラの下流側に、前記導電性搬送ベルトを冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 記録媒体が紙の場合のみ、前記冷却手段を稼動させることを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記対向部材にトナーと同極性のバイアスが印加され、前記転写ローラ及び前記加圧ローラが接地されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
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