JP2002244400A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002244400A
JP2002244400A JP2001046392A JP2001046392A JP2002244400A JP 2002244400 A JP2002244400 A JP 2002244400A JP 2001046392 A JP2001046392 A JP 2001046392A JP 2001046392 A JP2001046392 A JP 2001046392A JP 2002244400 A JP2002244400 A JP 2002244400A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体と粘着転写体とを用いてカラー画
像形成を行うタンデム方式の画像形成装置においての、
熱により中間転写体を劣化させない最適な配置の画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 粘着転写体をベルト状の部材とするもの
で、複数のトナー像形成手段に対し、中間転写体を下方
に配設すると共に、粘着転写体の転写・定着位置を中間
転写体から離れた、中間転写体の下方の一側端に配設
し、粘着転写体の転写・定着位置に対し、再定着装置を
装置本体の側方に設けることを特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法によって
像形成体上に形成したトナー像を、記録材上に転写、定
着を行う画像形成装置、或いは像形成体上に形成したト
ナー像を、重ね合わせて記録材上に転写、定着を行う画
像形成装置に係わり、特に転写及び定着が同時に行われ
るようにした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像形成装置では、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の
カラートナーを用い、像形成体上に各色毎のトナー像を
形成し、転写手段によって最終的に記録材上に重ね合わ
せたトナー像を保持状態とし、定着工程を経て記録材上
にカラー画像を固着することが行われる。具体的には、
像形成体の周縁部に帯電手段、像露光手段、現像手段か
ら成る像形成手段を複数組配列し、トナー像を像形成体
上に重ね合わせて形成し、これを一括して記録材上に静
電転写し、転写を終えてトナー像を保持する記録材を定
着するカラー画像形成装置や、タンデム方式と呼ばれ、
像形成体とその周縁部に1組の帯電手段、像露光手段、
現像手段からなる単色のトナー像を形成する像形成ユニ
ット(トナー像形成手段)を粘着性を有する中間転写体
の周縁部に複数組配設し、像形成ユニットで形成したト
ナー像を回転する粘着性を有する中間転写体上に順次重
ね合わされるよう静電転写し、粘着性を有する中間転写
体上に重ね合わせて転写されたトナー像を一括して記録
材上に転写・定着するカラー画像形成装置や、像形成体
とその周縁部に1組の帯電手段、像露光手段、現像手段
からなる単色のトナー像を形成する像形成ユニット(ト
ナー像形成手段)を中間転写体の周縁部に複数組配設
し、像形成ユニットで形成したトナー像を回転する中間
転写体上に順次重ね合わされるよう静電転写し、中間転
写体上に重ね合わせて転写された重ね合わせのトナー像
を一括して粘着転写体上に転写し、粘着転写体上の重ね
合わせのトナー像を記録材上に転写・定着するカラー画
像形成装置等が提案され、実用化されている。さらに、
カラートナー像の光沢性を確保するために、転写・定着
の後、再度定着装置を用いて定着する方法が採られてい
る。
【0003】一方、通常の粉砕法或いは重合法で作製し
た形状が球形或いは不定形のトナーを用い、上記画像形
成装置等で作成した画像は、トナー消費量が多いため表
面に凹凸が出来印刷ライクの画質を得ることは難しかっ
た。又、トナー消費量が多いためトナー層が厚くなり転
写率が悪くなるため高濃度の画像が得られず、且つトナ
ー散りが発生し良好な画像が得られなかった。特に、重
ね合わせのカラートナー像の場合にこの問題は著しく、
定着性も悪い。
【0004】現在まで、印刷ライクな画像を得るため
に、トナーの粒径を細かくしてトナー消費量を少なく
し、表面の凹凸を無くし、均一な光沢を得る試みがなさ
れて来たが、トナーの小粒径化にともないトナーのカバ
ーリングパワーが減少し、充分な画像濃度が得られず、
且つ現像、転写、像形成体のクリーニング等の画像形成
プロセスも難しくなり電子写真による画像形成方法で印
刷ライクの画質が得られていない。又、トナー粒径を2
〜3μmに小粒径化したトナー粒子を用いると、トナー
粒子を吸い込んだ場合、塵肺等の疾病を患うおそれがあ
り、安全衛生上も好ましくない。
【0005】塵肺等の心配の無い5μm程度の粒径の形
状が球形或いは不定形のカラートナーを用いて、電子写
真法によりカラートナーを重ね合わせてカラー画像(印
字率25%)を形成すると、トナーの消費量はA−4版
プリント1枚当たり90mg程度となり、現像、転写、
定着においても厚いトナー層を扱うことになる。この為
トナー像にトナー散りも生じ、且つ画像表面に凹凸が生
じトナー付着部と下地部との光沢差も大きくなり、印刷
ライクの画質を形成することは出来ていないのが現状で
あり、この問題を解決するために、本願発明者らは、扁
平トナーを用いる現像剤により、トナー像の薄層化と平
坦化とを、特に重ね合わせのカラートナー像の薄層化と
平坦化とを図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の、中間転写体と粘着転写体とを用いてカラー画像形
成を行うタンデム方式の画像形成装置においては、転写
・定着の際に用いられる転写・定着ローラや再定着装置
からの熱により、中間転写体が劣化されるという問題が
起こる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、中間転写
体と粘着転写体とを用いてカラー画像形成を行うタンデ
ム方式の画像形成装置においての、熱により中間転写体
を劣化させない最適な配置の画像形成装置を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0008】また上記提案の、中間転写体と粘着転写体
とを用いてカラー画像形成を行うタンデム方式の画像形
成装置においては、中間転写体としてベルト状の部材を
用いる際、中間転写体が形成するベルト平面に、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)に対応する像形成体を配設して画像形成を行うの
で、使用頻度の多い黒トナー像のみの画像形成時でのプ
リントの高速化が困難であるという問題が起こる。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、中間転写
体と粘着転写体とを用いてカラー画像形成を行うタンデ
ム方式の画像形成装置においての、使用頻度の多い黒ト
ナー像のみの画像形成時でのプリントの高速化を図る画
像形成装置を提供することを第2の目的とする。
【0010】また上記提案の、中間転写体と粘着転写体
とを用いてカラー画像形成を行うタンデム方式の画像形
成装置においては、複数の像形成体で形成されたトナー
像を順次中間転写体上に転写したり、また中間転写体上
に重ね合わせて形成されたカラートナー像を粘着転写体
上に転写したり、さらに粘着転写体上のカラートナー像
を記録材上に転写・定着する等、転写工程が多く、各転
写時におけるトナー像或いは重ね合わせカラートナー像
の転写が安定して良好に行われないという問題が起こ
る。特に像形成体で形成されたトナー像を中間転写体上
に転写する際の転写の安定化が図られないという問題が
起こる。
【0011】本発明は上記の問題点を解決し、複数の像
形成体で形成されたトナー像を順次中間転写体上に転写
する際の転写の安定化や、中間転写体上に重ね合わせて
形成されたカラートナー像を粘着転写体上に転写する際
の転写の安定化や、粘着転写体上のカラートナー像を記
録材上に転写定着する際の転写の安定化等を図る、特に
像形成体で形成されたトナー像を中間転写体上に転写す
る際の転写の安定化を図るタンデム方式の画像形成装置
を提供することを第3の目的とする。
【0012】また上記提案の、粘着性を有する中間転写
体を用いて画像形成を行う方式の画像形成装置において
は、像形成体から粘着性を有する中間転写体へトナー像
を転写する際の転写性や、粘着性を有する中間転写体上
のトナー像を記録材上に転写・定着する際の転写性や定
着性が悪いという問題が起こる。複数の像形成体と粘着
性を有する中間転写体とを用いてカラー画像形成を行う
タンデム方式の画像形成装置においても同様な問題が生
じる。
【0013】本発明は上記の問題点を解決し、粘着性を
有する中間転写体を用いて画像形成を行う方式の画像形
成装置においての、像形成体から粘着性を有する中間転
写体へトナー像を転写する際の転写性の向上や、中間転
写体上のトナー像を記録材上に転写・定着する際の転写
性や定着性の向上を図る画像形成装置を提供することを
第4の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、複数
のトナー像形成手段で形成されたトナー像を中間転写体
上に順次転写して、前記中間転写体上に重ね合わせのカ
ラートナー像を形成し、次いで前記中間転写体上のカラ
ートナー像を粘着転写体上に一括して転写し、前記粘着
転写体上のカラートナー像を記録材上に転写・定着した
後、さらに再定着装置により前記記録材上のカラートナ
ー像の定着を行う画像形成装置において、前記粘着転写
体をベルト状の部材とするもので、前記複数のトナー像
形成手段に対し、前記中間転写体を下方に配設すると共
に、前記粘着転写体の転写・定着位置を前記中間転写体
から離れた、前記中間転写体の一側端の下方に配設し、
前記粘着転写体の転写・定着位置に対し、前記再定着装
置を装置本体の側方に設けることを特徴とする画像形成
装置(第1の発明)によって達成される。
【0015】また、上記第2の目的は、複数の像形成体
で形成されたトナー像をベルト状の中間転写体上に順次
転写して、前記中間転写体上に重ね合わせのカラートナ
ー像を形成し、次いで前記中間転写体上のカラートナー
像を粘着転写体上に一括して転写し、前記粘着転写体上
のカラートナー像を記録材上に転写・定着した後、さら
に再定着装置により前記記録材上のカラートナー像の定
着を行う画像形成装置において、前記中間転写体が形成
するベルト平面に、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒
色に対応する像形成体を配設するもので、前記中間転写
体の移動方向下流側で、前記ベルト平面の一側端に設け
られる張設ローラに近接して、黒色に対応する像形成体
を配設すると共に、前記張設ローラに対応して前記粘着
転写体を配設することを特徴とする画像形成装置(第2
の発明)によって達成される。
【0016】また、上記第3の目的は、複数の像形成体
で形成されたトナー像を中間転写体上に順次転写して、
前記中間転写体上に重ね合わせのカラートナー像を形成
し、次いで前記中間転写体上のカラートナー像を粘着転
写体上に一括して転写し、前記粘着転写体上のカラート
ナー像を記録材上に転写・定着した後、さらに再定着装
置により前記記録材上のカラートナー像の定着を行う画
像形成装置において、前記粘着転写体の体積抵抗率ρ2
(Ω・cm)は、前記中間転写体の体積抵抗率ρ1(Ω
・cm)より高いことを特徴とする画像形成装置(第3
の発明)によって達成される。
【0017】また、上記第4の目的は、像形成体上に静
電潜像を形成し、前記静電潜像をトナーを含有する現像
剤で現像し、前記像形成体上にトナー像を形成し、前記
像形成体上に形成されたトナー像を粘着性を有する中間
転写体上に転写した後、前記粘着性を有する中間転写体
上のトナー像を記録材上に転写・定着する画像形成装置
において、前記トナーを扁平トナーとし、前記像形成体
上に前記扁平トナーを扁平部を扁平状態として付着させ
て扁平トナーからなるトナー像を形成した後、前記像形
成体上の扁平トナーからなるトナー像を前記粘着性を有
する中間転写体上に転写し、さらに前記粘着性を有する
中間転写体上の扁平トナーからなるトナー像を前記記録
材上に転写・定着することを特徴とする画像形成装置
(第4の発明)によって達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施の形態における各
画像形成装置の説明において、同様な機能、構造を有す
る部材には同一番号を付した。
【0019】本発明の請求項1ないし3にかかわる画像
形成装置について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1は、本発明の請求項1ないし3、及び後述する請求
項7ないし10にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2は、
トナー粘度と定着性の関係を示す模式図であり、図3
は、カラートナーの分子量分布を示す比較図である。
【0020】図1ないし図3によれば、図1に示す画像
形成装置は画像形成部として中間転写体を用いたタンデ
ム方式のカラー画像形成装置であって、ベルト状の中間
転写体としての転写ベルト14aの周縁部にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)から
成る4組のトナー像形成手段としてのプロセスユニット
100が設けられていて、各プロセスユニット100で
はY、M、C及びKのトナー像が形成され、トナー像は
転写ベルト14aの上で重ね合わせて転写され、転写さ
れたカラートナー像は中間転写体上に一括転写されるも
のである。複数のトナー像形成手段としてのプロセスユ
ニット100に対し、ベルト状の中間転写体としての転
写ベルト14aが下方に配設される構成となっている。
【0021】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造となっているので、その1組について説明す
る。像形成体である感光体ドラム10は、円筒状の基体
の外周に、導電層及び有機感光層(OPC)の光導電体
層を形成したものである。
【0022】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは転写ベルト14aに従動し、導
電層を接地された状態で矢印で示す時計方向に回転され
る。
【0023】11は帯電手段としてのスコロトロン帯電
器で、感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方
向に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。
【0024】12は画像データに基づいてY、M、C及
びKの像露光を行う像露光手段としての露光光学系で、
例えばポリゴンミラー等によって感光体ドラム10の回
転軸と平行に走査を行う走査光学系である。一様帯電さ
れた感光体ドラム10上に露光光学系12によって像露
光を行うことによって潜像が形成される。
【0025】感光体ドラム10周縁には、負に帯電した
導電性のトナーと磁性キャリアから成る2成分の現像剤
を内蔵した現像手段としての現像器13が設けられてい
て、磁石体を内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリ
ーブ13aによって反転現像する。
【0026】現像剤はフェライトをコアとしてその周り
に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、顔料ある
いはカーボンブラック等の着色剤を加えた重量平均粒径
が3〜10μmのトナーに、荷電制御剤、シリカ、酸化
チタン等を加え、トナー濃度5〜10質量%になるよう
混合したもので、現像スリーブ13a上に0.1〜0.
6mmの層厚に規制されて現像域へと搬送される。
【0027】現像域における現像スリーブ13aと感光
体ドラム10との間隙は現像剤の層厚よりも大きい0.
2〜1.0mmとして、現像スリーブ13aと感光体ド
ラム10との間には直流電圧VDCに交流電圧VACを重畳
した交流バイアス電圧を印加する。トナーの帯電は直流
電圧VDCと同極性(負)であるため、交流電圧VACによ
ってキャリアから離脱するきっかけを与えられたトナー
は、直流電圧VDCより電位の絶対値の高いVHの部分に
は付着せず、電位の絶対値の低いVLの部分にその電位
差に応じたトナー量が付着し顕像化(反転現像)する。
また、現像スリーブ13aと感光体ドラム10との間に
は直流電圧VDCのみを印加してもよい。なお現像は接触
現像であっても差し支えない。
【0028】以下に、本発明の画像形成装置に用いられ
るトナーについての詳細説明を行う。
【0029】カラートナーに使用される樹脂としてはス
チレン−アクリル共重合体、ポリエステル樹脂等挙げら
れる。
【0030】スチレン−アクリル共重合体は単一のモノ
マーでポリマーとした場合のガラス転移温度の高いスチ
レンモノマーと低いアクリルモノマーの共重合比を変え
ることによりトナーとして適した55〜65℃のガラス
転移温度をもつ樹脂となるように設計される。また、架
橋樹脂とする場合にはジビニルベンゼンなどのラジカル
反応性基を2つ有するモノマーが少量添加される。これ
らのモノマーはアゾ系化合物、過酸化物系化合物を重合
開始剤としてラジカル重合されるが開始剤が分子末端に
結合することや重合に寄与しなかった分解物が存在する
ため開始剤は安全性に注意し選択されている。重合方法
としては、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合な
どの方法があり、目的とする分子量により重合方法は選
択される。重合に当たってはカラー顔料等の着色成分や
帯電制御剤等を加え、平均粒径が3〜10μmの球形ト
ナーを製造し使用される。
【0031】また、ポリエステル樹脂については、アル
コールモノマーと酸モノマーの縮重合により合成され
る。また、架橋樹脂とする場合にはトリメリット酸やグ
リセリンなどの官能基を3つ以上有するモノマーが添加
される。ポリエステル樹脂は一般に水や溶剤を使用しな
い塊状重合により合成されている。また、ポリエステル
樹脂の製造上の特徴は反応が平衡反応であることが挙げ
られる。ポリエステル樹脂はアルコールモノマーの−O
H基と酸モノマーの−COOH基が反応し脱水すること
によりエステル(−O−CO−)となることで重合が進
行する。この反応と同時に系中に存在する水による加水
分解も同時に進行する。したがって、反応で生じた水を
系外に除去することで反応が進行し高分子となる。その
ため、ポリエステル樹脂はスチレン−アクリル共重合体
のようにシャープな分子量分布にならず、分子量分布の
広い樹脂となるのが特徴である。
【0032】加熱によりトナー温度が上昇してトナーの
粘度がある一定値以下になると定着が可能となり、熱ロ
ーラ定着の場合は更に粘度がある一定値以下になるとト
ナー層の一部が分断し熱ローラに付着するオフセット現
象が生じることとなる。オフセット現象は溶融されたト
ナーと熱ローラの付着力がトナー層の内部凝集力よりも
強くなったときに発生する。図2はトナー粘度と定着性
の関係を示す模式図で、本発明の転写・定着工程はゴム
状領域において行われるよう設計がなされる。
【0033】通常、熱ローラ定着用として使用されるモ
ノクロ用の黒(K)トナーには低分子量樹脂と高分子量
樹脂もしくは架橋重合体とが混合して使用される。低分
子量樹脂は低温で溶融するためトナーの融合及び紙への
浸透を促進する働きをする。これに対し、高分子量樹脂
および架橋重合体は溶融したトナーの内部凝集力を高
め、熱ローラへの付着を防止する働きをする。
【0034】ここで高分子量成分を増加させてゆくと、
高温域でのトナーの弾性が高くなる。これに従い、熱ロ
ーラでの最低定着温度は上昇するが、非オフセット域が
高温まで確保されるようになる。この、最低定着温度と
ホットオフセットの間の熱ローラ温度が熱ローラ定着に
おいて実際に使用可能な範囲となる。本発明の画像形成
装置に用いるカラートナーは、低分子量樹脂と高分子量
樹脂とを適当な比率で混合し、転写・定着部においてト
ナーはトナー粘度がゴム状領域にあるような温度設定が
なされる。
【0035】従来のカラー画像形成装置にあっては、カ
ラートナーの定着は黒トナーのように紙に十分固定する
だけでは十分な発色は不可能で、カラートナーが十分に
発色し良好な色再現を達成するにはトナーが十分に溶融
し画像表面が平滑となることが必要である。そのため、
一般にカラートナーに使用される樹脂は低分子量で分子
量分布の狭いものが使用される。図3には従来用いられ
ているカラートナーと、本発明の画像形成装置で使用す
るカラートナーの樹脂の分子量分布を比較して示してい
る。従来のカラートナーにはこのような低分子量の樹脂
が使用されているため、トナーの機械的強度は比較的弱
いものとなる。本発明のカラートナーを用いるときは、
転写・定着部において高い転写率をもって粘着転写体か
ら記録材への転写がなされると共に、オフセット現象を
生じることなく記録材上での定着が同時に行われる。
【0036】かかるカラートナーを用いるときは、転写
・定着性において極めて優れているが、画像は非光沢と
なり発色性においてやや劣ることを避けられない。本実
施形態のカラー画像形成装置において、トナー付着量の
多いカラー画像に対しても光沢付与を可能とするもので
ある。
【0037】Y、M、C及びKの4色のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する転写ベルト14aは、体積
抵抗率が108〜1012Ω・cm、表面抵抗率が108
10 12Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミ
ド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等
のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散し
た、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の
外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚
さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構
成のシームレスベルトである。転写ベルト14aの基体
としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム
等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導
電性ゴムベルトを使用することもできる。転写ベルト1
4aは、駆動を行うローラ部材である張設ローラ14
d、従動ローラ14e、テンションローラ14i及びバ
ックアップローラ14fに外接して張架され、画像形成
時には、不図示の駆動モータよりの駆動をうけて張設ロ
ーラ14dが回転され、各色毎の転写位置では1次転写
ローラ14cにより感光体ドラム10に転写ベルト14
aが押圧され、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向
に回転される。
【0038】各色毎の転写手段である転写ローラからな
る1次転写ローラ14c(1次転写手段)は、転写ベル
ト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10に対向して
設けられ、転写ベルト14aと各色毎の感光体ドラム1
0との間に各色毎の転写域(符号なし)を形成する。各
色毎の1次転写ローラ14cにはトナーと反対極性(本
実施形態においてはプラス極性)の直流電圧からなる1
次転写バイアス(符号なし)を印加し、転写域に転写電
界を形成することにより、各色毎の感光体ドラム10上
のトナー像を転写ベルト14a上に転写する。
【0039】各色毎の除電手段である分離電極14n
は、好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写
ローラ14cにより帯電された転写ベルト14aを除電
する。
【0040】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動によりイエロー(Y)のプロセスユニ
ット100の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ
回転され、同時にYのスコロトロン帯電器11の帯電作
用によりYの感光体ドラム10に電位の付与が開始され
る。
【0041】Yの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Yの露光光学系12によってYの画像データに対
応する電気信号による画像書込が開始され、Yの感光体
ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に対応する静電
潜像が形成される。
【0042】前記のYの潜像はYの現像器13により非
接触状態で反転現像がなされYの感光体ドラム10の回
転に応じYトナーによるトナー像が形成される。
【0043】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるYの感光体ドラム10上に形成されたYのトナー
像が、Yの転写域(符号なし)において、Yの1次転写
ローラ14cによって、転写ベルト14a上に転写され
る。
【0044】次いで転写ベルト14aは、Yのトナー像
と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセスユニット1
00によりMの感光体ドラム10上に形成されたMの画
像データに対応するMのトナー像が、Mの転写域(符号
なし)において、Mの1次転写ローラ14cによって、
前記のYのトナー像の上からMのトナー像が重ね合わせ
て形成される。
【0045】同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユ
ニット100によりCの感光体ドラム10上に形成され
た、Cの画像データに対応するCのトナー像が、Cの転
写域(符号なし)において、Cの1次転写ローラ14c
によって、前記のY、Mのトナー像の上からCのトナー
像が重ね合わせて形成され、更にY、M、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、黒(K)のプロセスユニッ
ト100によりKの感光体ドラム10上に形成された、
Kの画像データに対応するKのトナー像が、Kの転写域
(符号なし)において、Kの1次転写ローラ14cによ
って、前記のY、M、Cのトナー像の上からKのトナー
像が重ね合わせて形成され、転写ベルト14a上にY、
M、C及びKの重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0046】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、各色毎の像形成体クリーニ
ング手段である感光体クリーニング装置19によりクリ
ーニングされる。
【0047】Y、M、C、K4色の重ね合わされたトナ
ー像は、ベルト状の粘着転写体としての粘着転写ベルト
21に一括転写される。粘着転写ベルト21はエンドレ
スの100〜200μm厚のマイラー等の樹脂フィルム
上に50〜150μmの薄層のシリコンゴムコートをし
たもので、2次転写ローラ22(2次転写手段)と転写
・定着ローラ23(3次転写手段)との間に張架され、
転写ベルト14aと同じ周速度をもって矢示方向に回転
する。転写ベルト14aと粘着転写ベルト21とは、バ
ックアップローラ14fと2次転写ローラ22との間で
挟持搬送されて2次転写域を形成し、バックアップロー
ラ14fは接地され、2次転写ローラ22(2次転写手
段)には本実施形態においてはトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の直流電圧からなる2次
転写バイアス(符号なし)が印加され、前述したよう
に、ワックス等を含有し粘弾性を有するカラートナー像
は吸着性をもった粘着転写ベルト21上に極めて効率よ
く転写される。
【0048】ヒータを内蔵した転写・定着ローラ23
(3次転写手段)には、ヒータを内蔵した加熱ローラ3
5が粘着転写ベルト21を介して圧接状態にある。給紙
カセット31から給紙ローラ32により給送され、搬送
ローラ33によって給紙路30を通して給紙された記録
紙P、或いは手差し給紙部60から手差し給紙ローラ6
1により給送され、搬送ローラ33によって給紙路30
を通して給紙された記録紙Pは、タイミングローラ34
によって粘着転写ベルト21上のカラートナー像と同期
をとって給紙され、転写・定着ローラ23と加熱ローラ
35とが対向した転写・定着位置(符号なし)におい
て、カラートナー像は記録紙P上に転写・定着がなされ
る。転写・定着位置においては、粘着転写ベルト21上
のトナーの粘度がゴム状領域となるようローラの温度設
定がなされている。これにより記録紙Pへのトナーの融
着が起こり、良好な転写と定着が同時に行われる。加熱
ローラ35は転写・定着ローラ23と略同温度に保持さ
れることが好ましい。粘着転写ベルト21の転写・定着
位置を、転写ベルト14aの一側端にて転写ベルト14
aを張架している張設ローラ14dの下方で、転写ベル
ト14aから離れた位置に配設し、転写・定着ローラ2
3による転写ベルト14aの加熱が抑止されるようにす
る。なお、本実施例においては、加熱ローラ35は接地
状態とし、転写・定着ローラ23にはトナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧から
なる転写・定着バイアス(3次転写バイアス(符号な
し))が印加される。転写・定着バイアスの印加によ
り、記録紙Pとトナーとの融着を助けるべく、転写・定
着位置における転写が更に確実となるような対応がなさ
れている。また、図1に示すように、手差し給紙部60
から搬送ローラ33を通して、後述する再定着装置50
に至る給紙路30において、記録紙Pは転写ベルト14
aの下方にて水平に給送される。これにより、記録材の
搬送ジャムが抑止される。
【0049】転写・定着位置での転写は極めて高い転写
率をもって転写されるが、粘着転写ベルト21に残留し
たトナーは粘着転写ベルトバックアップローラ25に対
向した粘着転写ベルトクリーニングローラ25aによっ
てクリーニングされる。また、粘着転写ベルト21は転
写・定着ローラ23によって加熱されるので、転写・定
着ローラ23の下流側ではベルトの背面に放熱板を当接
させたり、ファンを用いたりして温度調整することも行
われる。
【0050】本実施形態のカラー画像形成装置で片面画
像形成が選択された場合は、転写・定着を終えた記録紙
Pは直進して再定着装置50へと搬送される。転写・定
着工程においては光沢調節機能がなく転写・定着工程を
経たカラー画像は光沢がなく発色が悪いことから、転写
・定着に引続いて光沢付与を行う再定着装置50を通過
する構成となっている。
【0051】再定着装置50に於いては、圧接状態にあ
るヒータを内蔵した上ローラ51と下ローラ52との間
を記録紙Pを通過させ、熱と圧力とを加えることによっ
て光沢を付与する。カラートナー像は付着するトナー量
が多く、転写・定着工程を経た記録紙Pはカラー画像部
分は盛り上がった状態にあるので、再定着装置50では
圧力を主体とした再定着を行う。上ローラ51は金属ロ
ーラ表面にトナーフィルミング防止の樹脂層を設けたハ
ードローラとし、下ローラ52についても上ローラ51
と同じハードローラ、若しくは硬度の高いゴム弾性層で
被覆したセミハードローラとし、記録紙P上に盛り上が
った状態にあるカラートナー部分を押し潰すようにしな
がら光沢を付与することがなされる。光沢付与がなされ
た記録紙Pは、排紙ローラ53によって排紙トレイ上に
排出される。
【0052】51a,52aは上ローラ51,下ローラ
52に付着したトレイの除去を行うクリーニングローラ
で、51bは上ローラ51にシリコンオイル等の離型剤
を塗布するオイルローラである。
【0053】上記説明した再定着装置50では上ローラ
51と下ローラ52との間の押圧力を低減する切替え手
段を有していて、図示しない操作部に設けた光沢/非光
沢の切り替え釦を操作することにより記録紙P上のカラ
ー画像を光沢又は非光沢として排出することが可能とな
っている。
【0054】なお、再定着装置50については、熱と圧
力とを加えることによって光沢付与処理を行う実施例に
ついて説明したが、単に圧力だけを加えて光沢付与処理
を行う所謂カレンダー処理を行う構成であってもよい。
【0055】本実施形態のカラー画像形成装置で両面画
像形成が選択されたときは、転写・定着を終えて表面に
カラー画像を有する記録紙Pは、搬送切り替えレバー4
1が切り替えられて、再定着装置50に搬送されること
なく反転搬送路40へと搬送され、反転路搬送ローラ4
2を通して反転搬送ローラ44へと搬送される。反転搬
送ローラ44は正逆の回転方向が切り替えられる構成と
なっていて、反転搬送ローラ44によって反転搬送路4
0を搬送された記録紙Pは、反転搬送される記録紙Pの
後端がセンサ45によって検知されると、搬送切り替え
レバー43は搬送路の切り替えを行い、反転搬送ローラ
44は逆転に転じて記録紙Pは反転して、反転搬送路4
0の反転路搬送ローラ42を通して再び給紙路30内へ
と搬送され、タイミングローラ34へ搬送される。
【0056】複数のトナー像形成手段を用いて画像形成
部で形成された転写ベルト14a上の裏面画像のカラー
トナー像は、2次転写域で粘着転写ベルト21へと転写
され、粘着転写ベルト21上の裏面画像のカラートナー
像は、同期してタイミングローラ34によって搬送され
る記録紙Pの裏面上に転写・定着位置で転写・定着さ
れ、両面にカラー画像を定着した記録紙Pは再定着装置
50にて再定着される。再定着装置50は、粘着転写ベ
ルト21の転写・定着位置に対し、転写ベルト14aか
ら離れた装置本体の側方に設けられる。これにより、再
定着装置50からの熱による転写ベルト14aの加熱が
抑止される。また、再定着装置50を通過することによ
って、表裏両面のカラー画像に対して同時に光沢付与が
なされることとなる。
【0057】上記の如く、複数のプロセスユニット10
0(トナー像形成手段)に対し、並列して配置されるプ
ロセスユニット100の下方に転写ベルト14a(ベル
ト状の中間転写体)を配設すると共に、粘着転写ベルト
21(粘着転写体)から記録紙Pへの転写・定着位置
を、転写ベルト14aの一側端の下方で、転写ベルト1
4aから離れた位置に配設し、且つ粘着転写ベルト21
の転写・定着位置に対し、再定着装置50を装置本体の
側方に設けることにより、転写・定着ローラ23や再定
着装置50からの熱により、転写ベルト14aが劣化さ
れない最適な配置のタンデム方式の画像形成装置が提供
が可能となると共に、さらに、粘着転写によって形成さ
れるカラー画像の光沢の得られにくさを解消し、転写率
の高い粘着転写によって色再現にすぐれ、且つ光沢が付
加されたカラー画像が形成されるタンデム方式の画像形
成装置の提供が可能となる。また、記録紙Pが転写ベル
ト14aの下方にて水平に搬送されることにより、記録
紙Pの搬送ジャムが抑止される。
【0058】なお、上記図1の画像形成装置の説明にお
いては、カラー画像形成として説明したが、モノクロ画
像を形成することも可能である。
【0059】上記図1にて説明した、中間転写体と粘着
転写体とを用いてカラー画像形成を行うタンデム方式の
画像形成装置においては、中間転写体としてベルト状の
部材を用いる際、中間転写体が形成するベルト平面に、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)に対応する像形成体を配設して画像形成を行う
ものであるが、使用頻度の多い黒色(K)のトナー像の
みの画像形成時(モノクロ画像形成時)でのプリントの
高速化が困難である。
【0060】モノクロ画像形成時の高速化を図るため
の、本発明の請求項4ないし6にかかわる画像形成装置
について、図4ないし図6を用いて説明する。図4は、
本発明の請求項4ないし6にかかわる画像形成装置の一
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
り、図5は、記録材上のトナー像の形成状態を示す模式
図であり、図6は、図4の画像形成装置における画像形
成制御ブロック図である。
【0061】図4ないし図6によれば、図4に示す画像
形成装置においては、図1にて前述したと同様に、ベル
ト状の中間転写体としての転写ベルト14aが形成する
ベルト平面には、転写ベルト14aの回転方向上流側側
から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、黒(K)から成る4組のトナー像形成手段とし
てのプロセスユニット100が設けられていて、各プロ
セスユニット100ではプロセスユニット100に設け
られる像形成体としての感光体ドラム10上にY、M、
C及びKのトナー像が形成され、各感光体ドラム10上
のトナー像が、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧からなる1次転写バイアス
(図1参照、図4には不図示、符号なし)が印加される
各1次転写ローラ14c(1次転写手段)により転写ベ
ルト14a上に順次重ね合わせて転写されて、転写ベル
ト14a上に重ね合わせのカラートナー像が形成され、
次いで転写ベルト14a上のカラートナー像が、トナー
と反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流
電圧からなる2次転写バイアス(図1参照、図4には不
図示、符号なし)が印加される2次転写ローラ22(2
次転写手段)により粘着転写体としての粘着転写ベルト
21上に一括して転写され、粘着転写ベルト21上のカ
ラートナー像が、トナーと同極性(本実施形態において
はマイナス極性)の直流電圧からなる転写・定着バイア
ス(3次転写バイアス、図1参照、図4には不図示、符
号なし)が印加される転写・定着ローラ23(3次転写
手段)により記録材としての記録紙P上に転写・定着さ
れた後、さらに再定着装置50により記録紙P上のカラ
ートナー像の再定着が行われるものである。各トナー像
の形成に用いられるトナーは、図2または図3にて前述
したと同様なトナーが用いられる。
【0062】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置(1次転写位置)からみ
て、感光体ドラム10の回転方向上流側から、感光体ド
ラム10上の転写残トナーをクリーニングするための像
形成体クリーニング手段としての感光体クリーニング装
置19と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、像露光手段としての露光光学系12と、現像手段と
しての現像器13とから構成される。
【0063】Y、M、C及びKの4色のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する転写ベルト14aは、体積
抵抗率が108〜1012Ω・cm、表面抵抗率が108
10 12Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミ
ド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等
のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散し
た、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の
外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚
さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構
成のシームレスベルトである。転写ベルト14aの基体
としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム
等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導
電性ゴムベルトを使用することもできる。転写ベルト1
4aは、駆動を行うローラ部材である張設ローラ14
d、従動ローラ14e、テンションローラ14i及びバ
ックアップローラ14fに外接して張架され、画像形成
時には、不図示の駆動モータよりの駆動をうけて張設ロ
ーラ14dが回転され、各色毎の転写位置では1次転写
ローラ14cにより感光体ドラム10に転写ベルト14
aが押圧され、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向
に回転される。
【0064】ベルト状の粘着転写体としての粘着転写ベ
ルト21はエンドレスの100〜200μm厚のマイラ
ー等の樹脂フィルム上に50〜150μmの薄層のシリ
コンゴムコートをしたもので、2次転写ローラ22(2
次転写手段)と転写・定着ローラ23(3次転写手段)
との間に張架され、転写ベルト14aと同じ周速度をも
って矢示方向に回転する。
【0065】前述した図1に画像形成装置においては、
原稿画像に従って読み取りが行われ、Y、M、C或いは
Y、M、C、Kのカラートナーによるカラー画像形成や
黒色(K)のトナーのみの画像形成(モノクロ画像形
成)が行われるが、本実施形態の画像形成装置において
は、図6のブロック図に示すように、原稿画像の自動判
別(不図示の画像判別処理による)、或いは不図示の操
作部、通信系等よりの選択により、カラー画像形成モー
ドとモノクロ画像形成モードとの選択が行われる。カラ
ー画像形成モードが選択された場合には、記憶部のRO
M内に記憶されたカラー画像形成プログラムP1が制御
部内に読み込まれれ、図1にて説明したと同様なプロセ
スにより、カラー画像形成が行われる。モノクロ画像形
成モードが選択された場合には、記憶部のROM内に記
憶されたモノクロ画像形成プログラムP2が制御部内に
読み込まれ、以下に説明する、転写ベルト14aの離間
が行われて、モノクロ画像形成が行われる。モノクロ画
像形成の後は、転写ベルト14aの当接が行われる。
【0066】転写ベルト14aのベルト平面には、転写
ベルト14aの移動方向上流側から、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の順で、
それぞれ感光体ドラム10を有するプロセスユニット1
00が並配置され、最上流側にイエロー(Y)のプロセ
スユニット100が配設され、また最下流側に黒色
(K)のプロセスユニット100が配設される。また、
転写ベルト14a内部で、Kの1次転写ローラ14cの
上流側と、Cの1次転写ローラ14cの下流側との間
に、回転軸ローラRjが配設される。
【0067】使用頻度の多いモノクロ画像形成モードが
選択された場合のモノクロ画像形成時は、図4に一点鎖
線で示すように、回転軸ローラRjを中心として、転写
ベルト14aが、各色1次転写ローラ14c、従動ロー
ラ14e、テンションローラ14i及び転写ベルトクリ
ーニング装置19a等を一体として回転され、Kの感光
体ドラム10の上流側に配設される、Y、M、及びCの
プロセスユニット100の感光体ドラム10から離間さ
れ、Kのプロセスユニット100のみによるモノクロ画
像形成が行われる。Kの感光体ドラム10の上流側に配
設される、Y、M、及びCのプロセスユニット100の
感光体ドラム10と転写ベルト14aとは接離可能であ
り、モノクロ画像形成後、Y、M、及びCのプロセスユ
ニット100のそれぞれの感光体ドラム10と転写ベル
ト14aとは当接状態とされる。
【0068】上記により、使用頻度の多い黒トナー像の
みの画像形成時でのプリントの高速化が図られたタンデ
ム方式の画像形成装置の提供が可能となる。
【0069】なお、転写ベルト14aのベルト平面に
は、転写ベルト14aの移動方向上流側から、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の順で、それぞれ感光体ドラム10を有するプロセスユ
ニット100が並配置され、最上流側にイエロー(Y)
のプロセスユニット100が配設され、また最下流側に
黒色(K)のプロセスユニット100が配設されて、カ
ラー画像形成が行われるので、記録紙P上のトナー像
は、図5に示すように、Kのトナー層を最上層とし、Y
のトナー層を最下層として形成される。これにより、カ
ラートナー像の色再現性が良好とされる。
【0070】上記図1にて説明した、中間転写体と粘着
転写体とを用いてカラー画像形成を行うタンデム方式の
画像形成装置においては、転写工程が多く、各転写時に
おけるトナー像或いは重ね合わせカラートナー像の転写
が安定して良好に行われない。特に像形成体で形成され
たトナー像を中間転写体上に転写する際の転写の安定化
が図られないという問題が生じる。
【0071】転写時の安定性を向上させるための、本発
明の請求項7ないし10にかかわる画像形成装置につい
て、前述した図1を用いて説明する。
【0072】図1によれば、前述したと同様に、ベルト
状の中間転写体としての転写ベルト14aが形成するベ
ルト平面には、転写ベルト14aの回転方向上流側側か
ら、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)から成る4組のトナー像形成手段としてのプロ
セスユニット100が設けられていて、各プロセスユニ
ット100ではプロセスユニット100に設けられる像
形成体としての感光体ドラム10上にY、M、C及びK
のトナー像が形成され、各感光体ドラム10上のトナー
像が、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の直流電圧からなる1次転写バイアス(符号な
し)が印加される各1次転写ローラ14c(1次転写手
段)により転写ベルト14a上に順次重ね合わせて転写
されて、転写ベルト14a上に重ね合わせのカラートナ
ー像が形成され、次いで転写ベルト14a上のカラート
ナー像が、トナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流電圧からなる2次転写バイアス(符号
なし)が印加される2次転写ローラ22(2次転写手
段)により粘着転写体としての粘着転写ベルト21上に
一括して転写され、粘着転写ベルト21上のカラートナ
ー像が、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直流電圧からなる転写・定着バイアス(3次
転写バイアス、符号なし)が印加される転写・定着ロー
ラ23(3次転写手段)により記録材としての記録紙P
上に転写・定着された後、さらに再定着装置50により
記録紙P上のカラートナー像の再定着が行われるもので
ある。各トナー像の形成に用いられるトナーは、図2ま
たは図3にて前述したと同様なトナーが用いられる。
【0073】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置(1次転写位置)からみ
て、感光体ドラム10の回転方向上流側から、感光体ド
ラム10上の転写残トナーをクリーニングするための像
形成体クリーニング手段としての感光体クリーニング装
置19と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、像露光手段としての露光光学系12と、現像手段と
しての現像器13とから構成される。
【0074】Y、M、C及びKの4色のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する転写ベルト14aは、体積
抵抗率が108〜1012Ω・cm、表面抵抗率が108
10 12Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミ
ド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等
のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散し
た、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の
外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚
さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構
成のシームレスベルトである。転写ベルト14aの基体
としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム
等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導
電性ゴムベルトを使用することもできる。転写ベルト1
4aは、駆動を行うローラ部材である張設ローラ14
d、従動ローラ14e、テンションローラ14i及びバ
ックアップローラ14fに外接して張架され、画像形成
時には、不図示の駆動モータよりの駆動をうけて張設ロ
ーラ14dが回転され、各色毎の転写位置では1次転写
ローラ14cにより感光体ドラム10に転写ベルト14
aが押圧され、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向
に回転される。
【0075】ベルト状の粘着転写体としての粘着転写ベ
ルト21はエンドレスの100〜200μm厚のマイラ
ー等の樹脂フィルム上に50〜150μmの薄層のシリ
コンゴムコートをしたもので、2次転写ローラ22(2
次転写手段)と転写・定着ローラ23(3次転写手段)
との間に張架され、転写ベルト14aと同じ周速度をも
って矢示方向に回転する。本実施例においては、粘着転
写ベルト21を挟んで転写・定着ローラ23と対向して
設けられる加熱ローラ35を接地状態とし、転写・定着
ローラ23にはトナーと同極性(本実施形態においては
マイナス極性)の直流電圧からなる転写・定着バイアス
(3次転写バイアス(符号なし))を印加する。転写・
定着バイアスの印加により、記録紙Pとトナーとの融着
を助けるべく、転写・定着位置における転写が更に確実
となるような対応がなされている。
【0076】前述した転写工程において、感光体ドラム
10から転写ベルト14aへの1次転写ローラ14cに
よるトナー像の転写の際に、1次転写ローラ14cに印
加する1次転写バイアスのプラス極性の直流電圧の値
を、転写ベルト14aから粘着転写ベルト21への2次
転写ローラ22によるカラートナー像の転写の際に、2
次転写ローラ22に印加する2次転写バイアスのプラス
極性の直流電圧の値よりも大きく設定することが好まし
い。感光体ドラム10に形成されるトナー像は感光体ド
ラム10上に強く付着されているので、1次転写バイア
スの値を大として、トナー像の感光体ドラム10から転
写ベルト14aへの転写性を向上させる。また、転写ベ
ルト14aへのトナー像の付着力はあまり強くなく、ま
た粘着転写ベルト21が粘着性を有するので、2次転写
バイアスを小としても、転写ベルト14aから粘着転写
ベルト21への良好な転写が行われる。
【0077】上述したように、転写ベルト14aの体積
抵抗率は108〜1012Ω・cm程度であるが、粘着転
写ベルト21の体積抵抗率を1011〜1014Ω・cm程
度とし、転写ベルト14aの体積抵抗率をρ1(Ω・c
m)、粘着転写ベルト21の体積抵抗率をρ2(Ω・c
m)とするとき、粘着転写ベルト21の体積抵抗率ρ2
(Ω・cm)を、転写ベルト14aの体積抵抗率ρ1
(Ω・cm)より高く(ρ2>ρ1と)設定することが
好ましく、抵抗差を大きくすることにより、転写ベルト
14aと粘着転写ベルト21との間に安定したバイアス
電圧(2次転写バイアス)が印加され、転写ベルト14
aと粘着転写ベルト21との間でのカラートナー像の転
写が安定する。転写ベルト14aの体積抵抗率が低い
と、1次転写の際のバイアス電圧(1次転写バイアス)
が低くて済み、転写の際のトナー像の静電的な乱れが少
なくなる。また、粘着転写ベルト21の体積抵抗率を高
く設定し、加熱されることにより温度変化の大きい粘着
転写ベルト21の転写性を安定化する。また粘着転写ベ
ルト21の体積抵抗率を高く設定することにより、カラ
ートナー像の粘着転写ベルト21との静電付着力(鏡像
力)を減らし、記録紙Pへの転写性の向上を図る。粘着
転写ベルト21上にトナーフィルミングが有っても、安
定した転写が行われる。
【0078】さらに、体積抵抗率を前述した値として、
転写ベルト14aの体積抵抗率ρ1に対する粘着転写ベ
ルト21の体積抵抗率ρ2の比、ρ2/ρ1を、102
以上、104以下に設定することがより好ましく、これ
により、転写ベルト14aと粘着転写ベルト21との間
でのカラートナー像の転写をより安定化させる。
【0079】また、中間転写体と粘着転写体との何れか
一方をベルト状の部材とすることにより、各転写部との
干渉を防止して、異なる転写条件の設定が可能となり、
安定したそれぞれのバイアス電圧を印加することが可能
となる。特に、ベルト状の部材を用いる中間転写体とし
ての転写ベルト14aの体積抵抗率が高い程、1次転写
部と2次転写部との干渉が防止される。このため、前述
したように、1次転写バイアスのプラス極性の直流電圧
の値を、2次転写バイアスのプラス極性の直流電圧の値
よりも大きく設定し、1次転写バイアスの転写電圧差を
大とするので、粘着転写ベルト21の体積抵抗率が高い
方が好ましい。
【0080】また前述したように、粘着転写ベルト21
上のカラートナー像を記録材上に転写・定着する転写・
定着バイアスはトナーと同極性であることが好ましく、
これにより、カラートナー像の乱れが少なくなる。
【0081】上記により、複数の像形成体で形成された
トナー像を順次中間転写体上に転写する際の転写の安定
化や、中間転写体上に重ね合わせて形成されたカラート
ナー像を粘着転写体上に転写する際の転写の安定化や、
粘着転写体上のカラートナー像を記録材上に転写・定着
する際の転写の安定化等が図られる、特に像形成体で形
成されたトナー像を中間転写体上に転写する際の転写の
安定化が図られるタンデム方式の画像形成装置の提供が
可能となる。
【0082】また以下に説明する、粘着性を有する中間
転写体を用いて画像形成を行う方式の画像形成装置にお
いては、像形成体から粘着性を有する中間転写体へトナ
ー像を転写する際の(1次転写の際の)転写性や、中間
転写体上のトナー像を記録材上に転写・定着する際の
(転写・定着の際の)転写性や定着性が悪いという問題
が生じる。複数の像形成体と粘着性を有する中間転写体
とを用いてカラー画像形成を行うタンデム方式の画像形
成装置においても同様な問題が生じる。
【0083】この問題を解決し、像形成体から粘着性を
有する中間転写体へトナー像を転写する際の(1次転写
の際の)転写性の向上や、粘着性を有する中間転写体上
のトナー像を記録材上に転写・定着する際の(転写・定
着の際の)転写性や定着性の向上を図るための、請求項
11ないし13にかかわる扁平トナーを用いる画像形成
装置について、図7ないし図10を用いて説明する。図
7は、本発明の請求項11ないし13にかかわる扁平ト
ナーを用いる画像形成装置の一実施形態を示すカラー画
像形成装置の断面構成図であり、図8は、扁平トナーの
一例を示す模式図であり、図9は、アニュラー型連続湿
式撹拌ミルの一例を示す要部断面図であり、図10は、
各転写時の扁平トナーの状態を示す図である。なお、以
下の画像形成装置の実施形態の説明においては、カラー
画像形成にて説明するが、モノクロ画像形成にも適用さ
れるものである。
【0084】本例の画像形成装置は、図1にて前述した
画像形成装置における中間転写体(転写ベルト14a)
に代えて、粘着性を有する中間転写体(粘着転写ベルト
21A)を用い、像形成体上(或いは複数の像形成体
上)に形成したトナー像を、粘着性を有する中間転写体
としての粘着転写ベルト21Aに転写した後、粘着転写
ベルト21A内に設けられる転写・定着ローラ23によ
り、粘着転写ベルト21A上のトナー像(或いは複数の
像形成体により形成される重ね合わせのカラートナー
像)を記録材としての記録紙Pに転写・定着するもので
ある。
【0085】図7ないし図10によれば、図7に示すよ
うに、粘着転写ベルト21Aが粘着性を有する中間転写
体として用いられ、粘着転写ベルト21A内部には、粘
着転写ベルト21Aを挟んで、加熱ローラ35と対向し
て転写・定着ローラ23が設けられる。粘着性を有する
中間転写体としての粘着転写ベルト21Aが形成するベ
ルト平面には、粘着転写ベルト21Aの回転方向上流側
側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、黒(K)から成る4組のトナー像形成手段とし
てのプロセスユニット100が設けられていて、図1に
て説明したと同様にして、各プロセスユニット100で
はプロセスユニット100に設けられる像形成体として
の感光体ドラム10上にY、M、C及びKのトナー像が
形成され、本実施形態においては、各感光体ドラム10
上のトナー像が、トナーと反対極性(本実施形態におい
てはプラス極性)の直流電圧からなる1次転写バイアス
(符号なし)が印加される各1次転写ローラ14c(1
次転写手段)により粘着転写ベルト21A上に順次重ね
合わせて転写されて、転写ベルト14a上に重ね合わせ
のカラートナー像が形成され、次いで粘着転写ベルト2
1A上のカラートナー像が、トナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の直流電圧からなる転写・
定着バイアス(符号なし)が印加される転写・定着ロー
ラ23(転写・定着手段)により記録材としての記録紙
P上に転写・定着が行われるものである。
【0086】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置(1次転写位置)からみ
て、感光体ドラム10の回転方向上流側から、感光体ド
ラム10上の転写残トナーをクリーニングするための像
形成体クリーニング手段としての感光体クリーニング装
置19と、帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
と、像露光手段としての露光光学系12と、以下に述べ
る現像剤のトナーとして扁平トナーを用いる現像手段と
しての現像器13とから構成される。
【0087】感光体ドラム10周縁には、負に帯電した
扁平トナーと磁性キャリアから成る2成分の現像剤を内
蔵した現像手段としての現像器13が設けられていて、
磁石体を内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ
13aによって反転現像する。
【0088】現像剤はフェライトをコアとしてその周り
に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、顔料ある
いはカーボンブラック等の着色剤を加え、後述する形状
の扁平トナーに、荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を
加え、トナー濃度5〜10質量%になるよう混合したも
ので、現像スリーブ13a上に0.1〜0.6mmの層
厚に規制されて現像域へと搬送される。
【0089】現像域における現像スリーブ13aと感光
体ドラム10との間隙は現像剤の層厚よりも大きい0.
2〜1.0mmとして、現像スリーブ13aと感光体ド
ラム10との間には直流電圧VDCに交流電圧VACを重畳
した交流バイアス電圧を印加する。扁平トナーの帯電は
直流電圧VDCと同極性(負)であるため、交流電圧V AC
によってキャリアから離脱するきっかけを与えられた扁
平トナーは、直流電圧VDCより電位の絶対値の高いVH
の部分には付着せず、電位の絶対値の低いVLの部分に
その電位差に応じたトナー量が付着し顕像化(反転現
像)する。また、現像スリーブ13aと感光体ドラム1
0との間には直流電圧VDCのみを印加してもよい。なお
現像は接触現像であっても差し支えない。
【0090】以下に、本例の画像形成装置に用いられる
扁平トナーについての詳細説明を行う。
【0091】本例の画像形成装置に用いられる扁平トナ
ー(扁平粒子)は、乳化重合、或い懸濁重合で作製した
球形の粒子を、熱と外圧で扁平化処理することにより作
製することが出来る。
【0092】扁平トナーの体積平均粒径は3〜10μm
が好ましく、より好ましくは4〜9μmである。
【0093】扁平トナーは、特定の形状を有することが
好ましい。即ち、図8に示すように、扁平トナーの平均
長さの長辺(r1)と短辺(r2)が5〜20μm、平均
厚さ(d)が1〜5μmであることが好ましい。平均長
さの短辺と長辺比(r2/r1)は0.6〜1.0が好ま
しく、0.8〜1.0がより好ましい。トナーの平均厚
さと平均短辺長さ比(d/r2)は0.1〜0.5であ
ることが好ましく、0.2〜0.4であることがさらに
好ましい。
【0094】実際、このような扁平トナーを使用する
と、本例の画像形成装置によりカラー画像(印字率25
%)を形成した場合、A−4版プリント1枚当たりのト
ナー消費量は20〜40mgと顕著に少なくても高濃度
の凹凸の無い画像が得られ、トナー散りが無い印刷ライ
クの画質を得ることが出来る。
【0095】扁平トナーの平均長さ(r1,r2)が5μ
m未満であると塵肺等の疾病を患うおそれがあり、安全
衛生上好ましくなく、20μmを越えると現像性が低下
し、忠実な現像が出来なくなり解像力が低下し好ましく
ない。
【0096】扁平トナーの平均長さの長辺と短辺比(r
2/r1)が0.8未満、特に0.6未満であると扁平ト
ナーの偏平部が像形成体上に向けて付着しにくく、トナ
ー層が厚くなりトナー消費量が多くなり、且つ転写・定
着工程でのトナー散りやトナーの広がりも多くなり好ま
しくない。
【0097】扁平トナーの平均厚さ(d)が1μm未満
であると扁平トナーが現像時に破砕され、超微粉が発生
し、トナー散りやカブリの発生原因となり好ましくな
く、5μmを越えると現像時にトナーが層状に現像され
にくく、トナー層が厚くなりトナー消費量が多くなって
好ましくない。
【0098】扁平トナーの平均厚さと平均短辺長さ比
(d/r2)が0.2以下、特に0.1未満であると扁
平トナーが現像時に破砕され、超微粉が発生し、トナー
散りやカブリの発生原因となり好ましくなく、0.4以
上、特に0.5を越えるとトナーの偏平部が像形成体に
向けて付着しにくくなりトナー層が層状に現像されにく
く、トナー層が厚くなりトナー消費量が多くなり好まし
くない。又、転写・定着工程でもトナー散りやトナーの
広がりも多くなり好ましくない。
【0099】扁平トナーを上記の形状とすることによ
り、扁平トナーを用いて現像を行い像形成体(感光体ド
ラム10)上にトナー像の形成を行うと、像形成体上の
扁平トナーは扁平トナーの扁平部を像形成体上に向け
て、より層状に付着するようになる。又、扁平トナーは
像形成体上から粘着性を有する中間転写体(粘着転写ベ
ルト21A)へ転写時、扁平トナーの扁平部を粘着転写
ベルト21A上に向けて層状に付着している。特に記録
材として記録紙Pを用いる場合、記録紙Pは繊維から構
成され、更に表面は凹凸を有していることから、表面部
及び内部は電気的に不均一であり、湿度による電気特性
変化も大きいので粘着転写ベルト21Aから記録紙Pへ
の転写時は扁平トナー付着状態は乱れやすい傾向にあ
る。
【0100】扁平トナーの表面帯電状態は、略均一に帯
電されており、この為、像形成体と扁平トナー端部とよ
りも扁平トナーの扁平な部分とのクーロン力が高くなる
ため、偏平部を付着させることになると考えられる。こ
の様にして像形成体上、粘着性を有する中間転写体上に
扁平トナーはその端部を寝かせて横方向に並び、扁平面
どうしで重なりやすく層状になり、移動によっても安定
したトナー画像が保たれると考えられる。特にカラー画
像形成においては、各色トナー像を重ね合わせることか
ら、表面が平滑で電気的特性が均一な像形成体や粘着性
を有する中間転写体上で各色トナー像を、扁平面どうし
で層状に重ね合わせることが良好な画像を得る重要な構
成要素となる。この様にしてトナー像の重ね合わせを粘
着性を有する中間転写体上で多く行い、表面の凹凸や電
気的特性の変化の大きい記録材への転写回数を減らすこ
とが好ましい構成となる。
【0101】扁平度が不充分なトナーや不定形トナー
は、扁平部を一様に寝かせずランダムな付着状態になっ
ていること、及び転写・定着工程でトナー散りやトナー
画像の広がりが大きくなることが観察された。
【0102】扁平度が不十分なトナーや不定形トナーと
は、前述の如く規定した扁平トナー形状からはずれた形
状のもので、粉砕法で作製したトナーや重合法の扁平化
処理を行わないで作製したトナー等が該当する。
【0103】以下、具体的に偏平トナー(扁平粒子)の
作り方について説明する。本例の画像形成装置に用いら
れる偏平トナーは、懸濁重合法や、乳化重合法で作製し
た数平均1次粒子径10〜500nmの樹脂粒子を塩析
/融着させて2次粒子を作製し、その後有機溶媒、凝集
剤及び重合触媒等を添加して重合を行い、重合率が80
%まで進んだ溶液内の球形化された2次粒子(球形トナ
ー)を、溶液とともに加熱された状態で加圧された隘路
を循環させて粒子形状を扁平にし、さらに重合触媒を添
加し重合を完了させることにより製造することが出来
る。
【0104】塩析/融着とは、重合工程によって生成さ
れた樹脂微粒子を凝集剤により塩析させ、余分な分散
剤、界面活性剤等を除却すると同時に加熱融着により樹
脂粒子の大きさを調整することを云う。
【0105】扁平化処理は、重合が100%完了してか
ら行っても良いが、重合が80%まで進んだ状態で、球
形化が行われ後に、扁平化処理を行った方が形状が均一
になり好ましい。
【0106】数平均1次粒子は、光散乱電機泳動粒径測
定装置「ELS−800」(大塚電子工業株式会社製)
で測定することが出来る。
【0107】体積平均粒径はコールターカウンターTA
−2型或いはコールターマルチサイザー(コールター株
式会社製)で測定することが出来る。
【0108】塩析/融着は、樹脂粒子にトナーの構成に
必要な離型剤や着色剤等の分散液と混合する方法や、単
量体中に離型剤や着色剤等のトナー構成成分を分散した
上で乳化重合する方法等で作製した数平均1次粒子径1
0〜500nmの樹脂粒子を塩析/融着させて行うこと
が出来る。
【0109】即ち、重合性単量体中に着色剤や必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構
成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンド
グラインダー、超音波分散機等で重合性単量体に各種構
成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が
溶解あるいは分散された液を分散安定剤を含有した水系
媒体中でホモミキサーやホモジナイザー等を使用しトナ
ーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、
撹拌翼の有る撹拌機構付きの反応装置へ移し、加熱する
ことで重合反応を80%まで進行させて、球形粒子(球
形トナー)とさせる。その後加熱された状態で加圧され
た隘路を循環させ形状を扁平にし、さらに重合触媒を添
加し重合を進め、重合を完了させる。重合完了後、分散
安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで
本例の画像形成装置に用いられる扁平トナーを作製する
ことが出来る。
【0110】バインダーとしての樹脂を構成する重合性
単量体として使用されるものとしては、例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン等のスチレン、スチレン誘導体、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等の、アクリル
酸エステル誘導体、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭
化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲ
ン系ビニル類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベン
ゾエ酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン
等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド等のアクリル酸あるいはメタク
リル酸誘導体等が挙げられる。これらの中でビニル系単
量体は単独あるいは組み合わせて使用することが出来
る。
【0111】また、樹脂を構成する重合性単量体として
イオン性解離基を有するものを組み合わせて用いること
がさらに好ましい。例えば、カルボキシル基、スルフォ
ン酸基、リン酸基等の置換基を単量体の構成基として有
するもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレ
イン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキル
エステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハ
ク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、
3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタク
リレート等が挙げられる。
【0112】さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート等の多官能性ビ
ニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることも出来る。
【0113】これらの重合性単量体はラジカル重合開始
剤を用いて重合することが出来る。この場合、懸濁重合
法では油溶性重合開始剤を用いることが出来る。この油
溶性重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサ
ン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ系またはジアゾ系重合開始
剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペ
ルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネー
ト、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペ
ルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミ
ルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−
(4,4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロ
パン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジン等
の過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分
子開始剤等を挙げることが出来る。
【0114】また、乳化重合法を用いる場合には水溶性
ラジカル重合開始剤を使用することが出来る。水溶性重
合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、ア
ゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素等を挙げ
ることが出来る。
【0115】分散安定剤としては、リン酸三カルシウ
ム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メ
タケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ベントナイト、シリカ、アルミナ等を挙げることが出来
る。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチル
セルロース、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、エチレンオキサイド付加物、高級アルコール硫酸ナ
トリウム等の界面活性剤として一般的に使用されている
ものを分散安定剤として使用することが出来る。
【0116】扁平トナーに用いられる優れた樹脂として
は、ガラス転移点が20〜90℃のものが好ましく、軟
化点が80〜220℃のものが好ましい。ガラス転移点
は示差熱量分析方法で測定されるものであり、軟化点は
高化式フローテスターで測定することが出来る。さら
に、これら樹脂としてはゲルパーミエーションクロマト
グラフィーにより測定される分子量が数平均分子量(M
n)で1000〜100000、重量平均分子量(M
w)で2000〜1000000のものが好ましい。さ
らに、分子量分布として、Mw/Mnが1.5〜10
0、特に1.8〜70のものが好ましい。
【0117】本例の画像形成装置に用いられる扁平トナ
ーは少なくとも樹脂と着色剤を含有するものであるが、
必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御剤等
を含有することも出来る。さらに、上記樹脂と着色剤を
主成分とする扁平トナーの粒子に対して無機微粒子や有
機微粒子等で構成される外添剤を添加したものであって
もよい。
【0118】本例の画像形成装置に用いられる扁平トナ
ーに使用する着色剤としてはカーボンブラック、染料、
顔料等を任意に使用することが出来る。
【0119】カーボンブラックとしてはチャンネルブラ
ック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サー
マルブラック、ランプブラック等を用いることが出来
る。
【0120】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いることができ、またこれらの混合物も用いる
ことが出来る。顔料としてはC.I.ピグメントレッド
5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、
同139、同144、同149、同166、同177、
同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ3
1、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグ
リーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60
等を用いることが出来る。上記染料及び顔料は単独或い
は混合して用いることが出来る。着色剤の数平均1次粒
子径は種類により多様であるが、概ね10〜200nm
が好ましい。
【0121】着色剤の添加方法としては、単量体を重合
させる段階で着色剤を添加し、重合して着色粒子とする
方法等を用いることが出来る。尚、着色剤は重合体を作
製する段階で添加する場合はラジカル重合性を阻害しな
い様に表面をカップリング剤等で処理して使用すること
が好ましい。
【0122】さらに、定着性改良剤としての低分子量ポ
リプロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や
低分子量ポリエチレン等を添加してもよい。
【0123】荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、
且つ水中に分散することが出来るものを使用することが
出来る。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸ま
たは高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4
級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸
金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0124】尚、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒
子は、分散した状態で数平均1次粒子径が10〜500
nm程度とすることが好ましい。
【0125】塩析/融着されて球形化された2次粒子の
扁平化は、アニュラー型連続湿式撹拌ミル、ピストン型
高圧式均質化機或いはインラインスクリュウポンプ等で
行うことが出来る。
【0126】また、本例の画像形成装置に用いられる扁
平トナーでは、外添剤として無機微粒子や有機微粒子等
の微粒子を添加して使用することでより効果を発揮する
ことが出来る。この理由としては、外添剤の埋没や脱離
を効果的に抑制することが出来るため、その効果が顕著
にでるものと推定される。
【0127】この無機微粒子としては、シリカ、チタニ
ア及びアルミナ等の無機酸化物粒子の使用が好ましく、
さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチ
タンカップリング剤等によって疎水化処理されているこ
とが好ましい。疎水化処理の程度としては特に限定され
るものでは無いが、メタノールウェッタビリティーとし
て40〜95のものが好ましい。メタノールウェッタビ
リティーとは、メタノールに対する濡れ性を評価するも
のである。この方法は、内容量200mlのビーカー中
に入れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を
0.2g秤量し添加する。メタノールを先端が液体中に
浸漬されているビュレットから、ゆっくり撹拌した状態
で無機微粒子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。こ
の無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノールの
量をa(ml)とした場合に、下記式により疎水化度が
算出される。
【0128】疎水化度=(a/(a+50))×100 この外添剤の添加量としては、扁平トナー中に0.1〜
5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4.
0質量%である。また、外添剤としては種々のものを組
み合わせて使用してもよい。
【0129】その一例を図9に示すように、アニュラー
型連続湿式撹拌ミルは、既に知られているミルの1種
で、断面三角形のアニュラー型(環状)のステータ50
1内に、略同じ形状を有するロータ502が回転し、こ
のステータ501とロータ502との間の幅の狭い間
隙、即ち、破砕帯503にメディア504が充填されて
いて、ミルに供給される80%まで重合が進んだ溶液内
の球形化された2次粒子(球形トナー)に、2次粒子を
含んだ溶液と共に、機械的な衝撃力を与え、2次粒子の
形状を扁平化する。前記溶液は、ミルの供給口505か
らポンプにてW型断面の前記破砕帯503を一巡し、上
部のキャップセパレータ506でメディア504と分離
されて、出口507から排出される。又、扁平化処理中
の溶液の温度制御は、温水508をステータとロータに
循環させることにより行われる。メディア504は、遠
心力によって、W型の粉砕帯を順次に移動し、再度、入
り口まで戻って循環する。粒子への圧力は加圧された隘
路を循環することで粉砕帯の壁或いはメディアにより加
えられる。メディアとしては、通常、0.5〜3mm径
のジルコン、ガラス及びスチール等が用いられる。
【0130】かかるアニュラー型連続式湿式撹拌ミルを
用いる2次粒子を含む溶液の扁平化処理温度は、2次粒
子の樹脂のガラス転移点(Tg)の−5℃〜+40℃が
好ましく、0℃〜+30℃がより好ましく、さらに好ま
しくは+10〜+30℃である。ガラス転移点よりも5
℃以上低い温度で処理すると、重合体粒子の破砕が起こ
り、目的とする扁平化を行うことが困難となり好ましく
ない。他方、ガラス転移点よりも40℃以上高い温度で
処理すると、2次粒子が相互に融着し、凝集塊を生じる
とともに、扁平化された重合体粒子がその表面張力によ
って、再び、真球化するので、扁平化を効率よく行えず
好ましくない。
【0131】Y、M、C及びKの4色のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する粘着転写ベルト21Aは、
体積抵抗率が1011〜1014Ω・cm、表面抵抗率が1
11〜1014Ω/□の無端ベルトであり、例えば100
〜200μm厚のマイラー等の樹脂フィルム上に50〜
150μmの薄層のシリコンゴムコートをしたものであ
る。粘着転写ベルト21Aは、駆動を行うローラ部材で
ある張設ローラ14d、従動ローラ14e、テンション
ローラ14i及び転写・定着ローラ23に外接して張架
され、画像形成時には、不図示の駆動モータよりの駆動
をうけて張設ローラ14dが回転され、各色毎の転写位
置では1次転写ローラ14cにより感光体ドラム10に
粘着転写ベルト21Aが押圧され、粘着転写ベルト21
Aが図の矢印で示す方向に回転される。本実施例におい
ては、粘着転写ベルト21Aを挟んで転写・定着ローラ
23と対向して設けられる加熱ローラ35を接地状態と
し、転写・定着ローラ23にはトナーと同極性(本実施
形態においてはマイナス極性)の直流電圧からなる転写
・定着バイアス(符号なし)が印加され、粘着転写ベル
ト21Aから記録紙Pへのトナー像(或いは重ね合わせ
のカラートナー像)の転写・定着が行われる。転写・定
着バイアスの印加により、記録紙Pとトナーとの融着を
助けるべく、転写・定着位置における転写が更に確実と
なるような対応がなされている。
【0132】上記扁平トナーを用いることにより、図1
0(A)に示すように、感光体ドラム10上に扁平部を
扁平状態(横として)として扁平トナーを付着させて、
薄層化と平坦化したトナー像を形成し、感光体ドラム1
0上にトナー乱れのない扁平トナーによるトナー像を形
成した後、トナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流電圧からなる1次転写バイアスが印加
される1次転写ローラ14cにより、感光体ドラム10
上の扁平トナーからなるトナー像を扁平状態とし(横と
し)、転写性を良好として粘着転写ベルト21A上に転
写し、さらに図10(B)に示すように、粘着転写ベル
ト21A上の扁平部を扁平状態として(横として)付着
される扁平トナーからなるトナー像を、トナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧から
なる転写・定着バイアスが印加される転写・定着ローラ
23と接地される加熱ローラ35とにより、扁平トナー
からなるトナー像を扁平状態とし(横とし)、転写性と
定着性とを良好として記録紙P上に転写・定着するもの
である。
【0133】本例の画像形成装置による重ね合わせのカ
ラートナー像についても、同様にして、感光体ドラム1
0上の扁平トナーからなるトナー像を扁平状態とし(横
とし)、転写性を良好とさせて粘着転写ベルト21A上
に転写し、また粘着転写ベルト21A上の扁平部を扁平
状態として(横として)付着される扁平トナーからなる
カラートナー像を扁平状態とし(横とし)、転写性と定
着性とを良好とさせて記録紙P上に転写・定着するもの
である。
【0134】上記の如く、扁平トナーを用いて感光体ド
ラム10上にトナーの扁平部を付着させ、接触幅が広く
薄いトナー像の層を形成し、粘着転写ベルト21Aへの
転写性を向上させる。さらに転写・定着ローラ23や加
熱ローラ35による加熱及び加圧下での、粘着転写ベル
ト21Aから記録紙Pへの転写性と定着性とを向上させ
る。トナーが扁平であるので、粘着転写ベルト21Aと
の接触面積が増加し、感光体ドラム10から粘着転写ベ
ルト21Aへの転写の際の転写率も向上する。1次転写
バイアス印加の効果も高くなる。また、トナーが薄いの
で、トナーが溶融し易く、粘着転写ベルト21Aから記
録紙Pへの転写性や定着性が向上される。省エネルギー
効果ともなる。重ね合わせのカラートナー像の場合は色
の発色も良く、重ね合わせのカラートナー像が広がらな
い。
【0135】上記の如くにして、トナーとして扁平トナ
ーを用いることにより、像形成体から粘着性を有する中
間転写体へトナー像を転写する際の転写性の向上や、粘
着性を有する中間転写体上のトナー像を記録材上に転写
・定着する際の転写性や定着性の向上が図られる画像形
成装置の提供が可能となる。また、複数の像形成体から
粘着性を有する中間転写体へトナー像を転写する際の転
写性の向上や、粘着性を有する中間転写体上の重ね合わ
せカラートナー像を記録材上に転写・定着する際の転写
性や定着性の向上が図られる画像形成装置の提供が可能
となる。
【0136】なお、本発明は上記図7の形態の画像形成
装置の他、1つの像形成体(感光体ドラム)の周辺にそ
れぞれ複数組の帯電手段、像露光手段及び現像手段を配
設し、像形成体の1回転中に、帯電、像露光及び現像を
繰り返して行い、像形成体上に重ね合わせのカラートナ
ー像を形成し、該像形成体上の重ね合わせのカラートナ
ー像を粘着性を有する中間転写体(粘着転写ベルト)に
一括して転写した後、粘着転写ベルト上の重ね合わせの
カラートナー像を記録材上に転写・定着するような構成
の画像形成装置にも適用されるものであり、上述したと
同様な構成を奏するものである。
【0137】
【発明の効果】請求項1ないし3によれば、転写・定着
ローラや再定着装置からの熱により、中間転写体が劣化
されない最適な配置のタンデム方式の画像形成装置の提
供が可能となると共に、さらに、粘着転写によって形成
されるカラー画像の光沢の得られにくさを解消し、転写
率の高い粘着転写によって色再現にすぐれ、且つ光沢が
付加されたカラー画像が形成されるタンデム方式の画像
形成装置の提供が可能となる。
【0138】請求項4ないし6によれば、使用頻度の多
い黒トナー像のみの画像形成時でのプリントの高速化が
図られたタンデム方式の画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0139】請求項7ないし10によれば、複数の像形
成体で形成されたトナー像を順次中間転写体上に転写す
る際の転写の安定化や、中間転写体上に重ね合わせて形
成されたカラートナー像を粘着転写体上に転写する際の
転写の安定化や、粘着転写体上のカラートナー像を記録
材上に転写・定着する際の転写の安定化等が図られる、
特に像形成体で形成されたトナー像を中間転写体上に転
写する際の転写の安定化が図られるタンデム方式の画像
形成装置の提供が可能となる。
【0140】請求項11または13によれば、トナーと
して扁平トナーを用いることにより、像形成体から粘着
性を有する中間転写体へトナー像を転写する際の転写性
の向上や、粘着性を有する中間転写体上のトナー像を記
録材上に転写・定着する際の転写性や定着性の向上が図
られる画像形成装置の提供が可能となる。
【0141】請求項12または13によれば、トナーと
して扁平トナーを用いることにより、複数の像形成体か
ら粘着性を有する中間転写体へトナー像を転写する際の
転写性の向上や、粘着性を有する中間転写体上の重ね合
わせカラートナー像を記録材上に転写・定着する際の転
写性や定着性の向上が図られる画像形成装置の提供が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1ないし3、及び後述する請求
項7ないし10にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】トナー粘度と定着性の関係を示す模式図であ
る。
【図3】カラートナーの分子量分布を示す比較図であ
る。
【図4】本発明の請求項4ないし6にかかわる画像形成
装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成
図である。
【図5】記録材上のトナー像の形成状態を示す模式図で
ある。
【図6】図4の画像形成装置における画像形成制御ブロ
ック図である。
【図7】本発明の請求項11ないし13にかかわる扁平
トナーを用いる画像形成装置の一実施形態を示すカラー
画像形成装置の断面構成図である。
【図8】扁平トナーの一例を示す模式図である。
【図9】アニュラー型連続湿式撹拌ミルの一例を示す要
部断面図である。
【図10】各転写時の扁平トナーの状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 転写ベルト 14c 1次転写ローラ 14d 張設ローラ 21,21A 粘着転写ベルト 22 2次転写ローラ 23 転写・定着ローラ 30 給紙路 34 タイミングローラ 35 加熱ローラ 50 再定着装置 100 プロセスユニット P 記録紙 Rj 回転軸ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 G03G 9/08 15/16 101 15/16 101 103 103 15/20 102 15/20 102 15/24 15/24 Fターム(参考) 2H005 AA15 EA10 2H030 AB02 AD01 AD04 AD08 BB02 BB42 BB44 BB46 BB63 2H033 AA02 AA09 AA11 AA49 BA01 BA02 BA43 BA49 BA58 BB01 BB18 BE09 2H078 AA10 BB01 BB12 CC06 DD03 DD47 DD51 DD53 DD57 EE27 2H200 FA09 FA18 GA12 GA23 GA34 GA45 GA47 GA54 GA57 GA59 GB40 HA02 HA12 HB12 HB22 JA02 JA07 JA09 JA12 JB10 JB20 JB32 JC04 JC07 JC13 JC15 JC16 MA04 MA20 MB04 MB05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトナー像形成手段で形成されたト
    ナー像を中間転写体上に順次転写して、前記中間転写体
    上に重ね合わせのカラートナー像を形成し、次いで前記
    中間転写体上のカラートナー像を粘着転写体上に一括し
    て転写し、前記粘着転写体上のカラートナー像を記録材
    上に転写・定着した後、さらに再定着装置により前記記
    録材上のカラートナー像の定着を行う画像形成装置にお
    いて、 前記粘着転写体をベルト状の部材とするもので、 前記複数のトナー像形成手段に対し、前記中間転写体を
    下方に配設すると共に、 前記粘着転写体の転写・定着位置を前記中間転写体から
    離れた、前記中間転写体の一側端の下方に配設し、 前記粘着転写体の転写・定着位置に対し、前記再定着装
    置を装置本体の側方に設けることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録材は前記中間転写体の下方にて
    水平に搬送されることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体はベルト状の部材である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の像形成体で形成されたトナー像を
    ベルト状の中間転写体上に順次転写して、前記中間転写
    体上に重ね合わせのカラートナー像を形成し、次いで前
    記中間転写体上のカラートナー像を粘着転写体上に一括
    して転写し、前記粘着転写体上のカラートナー像を記録
    材上に転写・定着した後、さらに再定着装置により前記
    記録材上のカラートナー像の定着を行う画像形成装置に
    おいて、 前記中間転写体が形成するベルト平面に、イエロー、マ
    ゼンタ、シアン及び黒色に対応する像形成体を配設する
    もので、 前記中間転写体の移動方向下流側で、前記ベルト平面の
    一側端に設けられる張設ローラに近接して、黒色に対応
    する像形成体を配設すると共に、 前記張設ローラに対応して前記粘着転写体を配設するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写体は、前記中間転写体の移
    動方向で、前記黒色の像形成体の上流側に配設される、
    イエロー、マゼンタ及びシアンの像形成体と接離可能で
    あることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録材上において、黒色のトナー層
    を最上層とし、イエローのトナー層を最下層とすること
    を特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の像形成体で形成されたトナー像を
    中間転写体上に順次転写して、前記中間転写体上に重ね
    合わせのカラートナー像を形成し、次いで前記中間転写
    体上のカラートナー像を粘着転写体上に一括して転写
    し、前記粘着転写体上のカラートナー像を記録材上に転
    写・定着した後、さらに再定着装置により前記記録材上
    のカラートナー像の定着を行う画像形成装置において、 前記粘着転写体の体積抵抗率ρ2(Ω・cm)は、前記
    中間転写体の体積抵抗率ρ1(Ω・cm)より高いこと
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写体或いは前記粘着転写体の
    少なくとも何れか一方がベルト状であることを特徴とす
    る請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転写体の体積抵抗率ρ1に対す
    る前記粘着転写体の体積抵抗率ρ2の比、ρ2/ρ1
    が、102以上、104以下であることを特徴とする請求
    項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記粘着転写体上のカラートナー像を
    記録材上に転写・定着する転写・定着バイアスはトナー
    と同極性であることを特徴とする請求項7〜9の何れか
    1項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像形成体上に静電潜像を形成し、前記
    静電潜像をトナーを含有する現像剤で現像し、前記像形
    成体上にトナー像を形成し、前記像形成体上に形成され
    たトナー像を粘着性を有する中間転写体上に転写した
    後、前記粘着性を有する中間転写体上のトナー像を記録
    材上に転写・定着する画像形成装置において、 前記トナーを扁平トナーとし、 前記像形成体上に前記扁平トナーを扁平部を扁平状態と
    して付着させて扁平トナーからなるトナー像を形成した
    後、前記像形成体上の扁平トナーからなるトナー像を前
    記粘着性を有する中間転写体上に転写し、さらに前記粘
    着性を有する中間転写体上の扁平トナーからなるトナー
    像を前記記録材上に転写・定着することを特徴とする画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 扁平部を横にして、前記粘着性を有す
    る中間転写体上で前記扁平トナーからなるトナー像を重
    ね合わせることを特徴とする請求項11に記載の画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 前記扁平トナーの形状は、前記扁平ト
    ナーの平均厚さをd(μm)、平均短辺長さをr2(μ
    m)とするとき、比d/r2を、 d/r2=0.1〜0.5 とすることを特徴とする請求項11または12に記載の
    画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276845A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toshiba Corp 画像形成装置及び画像形成方法
US7713670B2 (en) 2004-05-11 2010-05-11 Ricoh Company, Ltd. Developer, and image forming method using the developer
JP2015125390A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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