JP2005301149A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数回数の画像転写を行うことで重畳された異なる色の画像を記録媒体に形成する画像形成方法において、2回目以降に転写される画像におけるトナー付着量として、該画像中のライン画像に対するトナー付着量を1回目に転写される画像のライン画像に対するトナー付着量よりも多くすることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
転写行程には、モノクロ画像を対象とした場合のように、感光体から直接シートにトナー像を転写する場合がある他に、フルカラー画像を対象とする場合のように、色毎の画像を形成した感光体の位置を通過するシートに対して色毎の画像を直接転写してシートに重畳させる直接転写する場合と、各感光体で形成された色毎の画像を一旦中間転写体に順次転写(1次転写)させた後、中間転写体上に重畳転写された画像をシートに対して一括して転写(2次転写)する場合とがある。
転写材上に重畳転写される画像が転写される際に用いられる転写手段のバイアスを転写体の搬送手段の下流側に位置するものほど大きく設定する用にした構成(例えば、特許文献5)。
重畳転写される画像の色毎で用いるトナーの粒径を異ならせ、最終色の画像に用いられるトナーの添加剤量をそれ以前のトナーに含まれる添加剤量よりも多くする構成(例えば、特許文献6)。
転写体に対して1次転写により重畳転写された画像を2次転写により一括転写する場合に可視像処理される画像のうちで1色目のものよりも2色目のものにおけるトナーの付着量を多くする構成(例えば、特許文献7)。
1色目に転写する画像のトナー付着量を2色目に転写する画像のトナー付着量よりも多くする構成(例えば、特許文献3)。
特許文献3に挙げた構成では、2色以降の画像転写時に1色目の画像のトナーが逆転写するのを防止することには意味があるものの、例えば、近年多用傾向にある重合トナーを用いた場合には、逆転写トナーが比較的少ない(1〜2%程度、従来の粉砕トナーでは5%程度)。このため、1色目の画像のトナー付着量を多くしてしまうと、2色目の画像を対象とした転写バイアスの作用が妨げられてしまい、2色目以降の画像の中抜けが起きやすくなる虞がある。
特許文献5に挙げた構成では、近年進行しているトナー付着量低減化を実現させた場合、2色以降の転写効率の低下が顕著に現れる傾向となり、転写バイアスのマッチングだけでは中抜けを確実に防止することができない虞がある。
特許文献6に挙げた構成では、添加剤量を増加するに従いトナーの流動性が高まることから、画像周りでの散り現象が顕著となる虞がある。
特許文献6に挙げた構成では、1色目の転写に比べて2色目の転写の方が転写の効率が低下するばかりでなく、2色以降の転写効率はトナーの付着量が少なくなるほど低下する。この傾向は、ベタ画像よりもライン画像の方が顕著であり、1色目の画像のトナー付着量を多くすると、2位露命校の画像の転写率悪化による転写不良が発生する虞がある。
本発明の目的は、上記従来の画像形成方法における問題に鑑み、重畳転写される際にエッジ効果が顕著となりやすいライン画像の中抜け現象の確実に防止できる画像形成方法および画像形成装置を提供することにある。
第1に、トナーの粒径面での選択範囲(画像パターンに応じたトナー粒径を持つトナー粒子が選択的に現像される)といった現象が発生しにくいので常時安定した画像を形成できる。することにより高解像度で高精細の画像を得ることが可能となる。
第2に、トナーのリサイクルシステムを用いた場合に転写されにくい詳細図のトナー粒子が量的に多くリサイクルされることもあるが、元々トナーの粒度分布を狭くすることで上記の作用を受けにくくすることができ、常時安定した画像を形成することができる。
第3に、2成分系現像剤においては長期にわたるトナーの収支が行われても現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、長期の攪拌が行われた場合でも良好で安定した現像性が得られる。
第4に、1成分系現像剤の場合においてもトナーの粒子径変動が小さく、トナーの薄層化が原因するフィルミング、クリーニングブレードへの融着がなく、長期の攪拌が行われても安定した現像性および画像を得ることができる。
画像形成装置には、この他に、受信した画像信号に基づき上述した複写機およびプリンタと同様な画像形成処理が可能なファクシミリ装置がある。なお、画像形成装置には、上述したカラー画像を対象とするだけでなく、単一色の画像を対象とする装置も勿論含まれる。
原稿画像に応じた各色毎の画像を形成する作像装置21M、21C、21Y、21BKと、各作像装置21M、21C、21Y、21BKに対向して配置された転写装置22と、各作像装置21M、21C、21Y、21BKと転写装置22とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての手差しトレイ23、給紙装置24に装備されている第1給紙カセット24A、第2給紙カセット24Bと、該手差しトレイ23、給紙カセット24、24から搬送されてきた記録シートを作像装置21M、21C、21Y、21BKによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ30と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置1である。
転写ベルト22Aは、各作像部に位置する感光体ドラム25M、25Y、25C、25Kに接触対向する各転写位置を通過できるように支持ローラ32〜37に掛け回されている。
支持ローラのうちで符号33で示すローラは、転写ベルト22Aを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されて図示矢印方向に回転することができる。
揺動ブラケット42に設けた穴42Bと、入り口ローラブラケット44に固植されたピン44Aとが係合しており、揺動ブラケット42の回動と連動して回動する。これらのブラケット42,44の時計方向の回動により、バイアス印加部材39Y、39M、39Cとその近傍に配置されるバックアップローラ41とは感光体25Y,25M,25Cから離され、入り口ローラ37と吸着用バイアス手段31も下方に移動する。ブラックのみの画像形成時に、感光体25Y,25M,25Cと転写ベルト22Aとの接触を避けることが可能となっている。
画像形成時、感光体ドラム25Mは、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置27Mに印加されたACバイアス(DC成分はゼロ)により除電され、その表面電位が所定電位(例えば略−50V)の基準電位に設定される。
次に感光体ドラム25Mは、帯電装置27MにACバイアスを重畳したDCバイアスを印加されることによりほぼDC成分に等しい電位に均一に帯電される。
転写ベルト22Aに静電吸着されて転写ベルト22Aと共に搬送移動する記録シートは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置22に装備されている転写バイアス部材39Y、39M、39C、39Kによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写される。
図3は、トナー像のエッジ部での電界強度を示す図であり、同図においてトナー像のエッジ部では中心部に比べて電界強度が高まることがエッジ効果と称されて一般に知られている。このため、トナー像中では中心部に比べてエッジ部でのトナー付着量が多くなる。
図4は、ライン画像とベタ画像を示し、図5はライン画像とベタ画像とを対象とした場合の転写率を比較した結果を示す線図である。
図5において、2色以上のトナーを重ねる場合には2色目に転写されるトナーの転写率が1色目のトナーの転写率よりも悪化することがわかる。
この傾向は、ベタ画像よりもライン画像の方が上述した理由により顕著となる。このため、重畳転写されるライン画像を得る場合、2回目以降あるいは2色目以降のライン画像に転写不良が起きやすく、中抜け現象が発生しやすくなる。
しかし、ライン画像のトナー付着量を多くする際には、図5に示すようにベタ画像に関していうと、ライン画像の場合と違って1色目のベタ画像の転写率とそれほど変化がない。このため、ライン画像のトナー付着量に合わせてベタ画像のトナー付着量も多くなるとベタ部への過剰なトナー付着により色再現性が悪くなる。
(1)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成に際しての感光体に対する潜像形成のための露光強度を異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降の潜像形成時での露光強度を強くする。
(2)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成の際の現像ギャップを異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降の画像形成を対象とした現像時での現像ギャップを大きくする。
(3)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時での地肌ポテンシャル(帯電電位−現像電位)を異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時での地肌ポテンシャルを小さくする。
(4)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時での感光体に対するトナー供給用の現像ローラと感光体との線速比を異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降での画像形成時の上記両者間での線速比を小さくする。
(5)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時に用いられる現像剤がトナーとキャリアとを含む2成分系現像剤である場合に、2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時での現像剤中のキャリアの抵抗を異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時に用いられるキャリアの抵抗を上げる。
(6)2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時に用いら得る現像剤に含まれるトナーの帯電量を異ならせる。具体的には、2回目以降もしくは2色目以降での画像形成時に用いられるトナーの帯電量を大きくする。
このような条件を達成するための構成としては、1色目の画像を形成する作像装置から後段に位置する各作像装置において上記条件を満足させるに必要な装置での特性を変更する構成が用いられる。
トナーの平均円形度に関しては、下限値未満であると球形から離れすぎた不定形のトナーということになり、転写性が良く散りのない高画質画像が得られず、上限値を超えた場合にはブレードをクリーニング部材として用いるような場合に感光体や転写体でのクリーニング発生が顕著となり、画像を汚染することがある。
本例では、図6に示すように、潜像担持体である感光体の線速をV1とし、記録媒体の搬送速度に相当する線速をV2とした場合、
転写線速比=(V1−V2)/V2×100
により定義し、この転写線速比を0.3以上としている。
転写線速比を大きくすることによりトナーに作用する剪断力の影響を大きくして転写率が高くなることは図7に示すとおりであり、2回目以降もしくは2色目以降の画像の転写率を高めるための方法として転写線速比を設定する。
本実施例では、転写線速比を可能な限り小さくすることに着眼し、実験により上述した転写線速比を0.3を基準とするものである。
図8は感光体に対する現像装置側の現像ローラ(便宜上、符号26Aで示す)の対向状態を示しており、同図において、2回目以降もしくは2色目以降の画像形成時には現像ローラの現像ギャップを大きくするようになっている。これにより、ベタ画像へのトナーの付着量の増加を抑えながらライン画像のトナー付着量を多くするようになっている。現像ギャップは、トナーが感光体上の静電潜像に接触する際の現像剤の接触量と現像バイアスによるトナーの静電付着性とに影響する。このため、ライン画像のトナー付着量を多くする場合には、現像ローラの線速と感光体の線速との比を1回目もしくは1色目の画像形成時と異ならせることで達成することができる。
図9は、1回目以降もしくは2色目以降のベタ画像のトナー付着量と中抜け発生率との関係を示す線図であり、本実施例では、ベタ画像のトナー付着量を0.55mg/cm2以下の使用条件を設定している。これは次の理由に基づく。
従来は、0.55mg/cm2以上で使用することが多かったが、近年、トナーの消費量を抑えることが省エネルギー対策として要求されてきており、トナーの消費量が少なくても画像濃度を確保できる条件が整いつつあり、本実施例においてもトナーの条件として前述した条件を用いている。このため、ライン画像のトナー付着量も少なくなる傾向となり、ベタ画像でのトナー付着量が図9に示すように、0.55mg/cm2を境にライン画像の中抜けが発生する。
20 画像形成装置
21 作像装置
22 転写装置
25 感光体ドラム
26 現像装置
26A 現像ローラ
27 帯電装置
29 書き込み装置
Claims (20)
- 複数回数の画像転写を行うことで重畳された異なる色の画像を記録媒体に形成する画像形成方法において、
2回目以降に転写される画像におけるトナー付着量として、該画像中のライン画像に対するトナー付着量を1回目に転写される画像のライン画像に対するトナー付着量よりも多くすることを特徴とする画像形成方法。 - 複数色の画像を順次転写して重畳された画像を記録媒体に形成する画像形成方法において、
2色目以降に転写される画像におけるトナー付着量として、該画像中のライン画像に対するトナー付着量を1色目に転写される画像のライン画像に対するトナー付着量よりも多くすることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1または2記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像転写は、各画像形成のための少なくとも潜像担持体および現像手段と転写手段とを備えた作像部を複数段設け、各作像部間に記録媒体を移動させて実行することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1または2記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像転写は、各画像形成のための少なくとも潜像担持体および現像手段と転写手段とを備えた作像部から一旦画像を中間転写体に転写して重畳画像を形成する工程と、重畳画像を一括して記録媒体に転写する工程とが用いられることを特徴とするが像形成方法。 - 請求項1乃至4のうちの一つに記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像転写は、後段の転写対象となる画像ほどライン画像のトナー付着量が多くされることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像形成に用いられる潜像担持体の線速V1、記録媒体の線速V2としたとき、(V1−V2)/V2×100>0.3の条件を満たすことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至6のうちの一つに記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像形成時における転写線速比は、1回目もしくは1色目の画像を対象とした場合よりも2回目もしくは2色目の画像を対象とした場合を大きく設定されていることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至7のうちの一つに記載の画像形成方法において、
複数回もしくは複数色の画像転写に用いられる転写バイアスは、1回目もしくは1色目の画像よりも2回目以降もしくは2色以降の画像転写時でのバイアスの方が大きくされていることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至8のうちの一つに記載の画像形成方法において、
画像形成に用いられる潜像担持体上での1色目のライン画像のトナー付着量は1色目のベタ画像のトナー付着量に対して1.3倍以下に設定されていることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至9のうちの一つに記載の画像形成方法において、
画像形成に用いられる潜像担持体に対する静電潜像形成のための露光強度を1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降の静電潜像形成時で異ならせて2回目以降もしくは2色目以降でのライン画像のトナー付着量を増減させることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至10のうちの一つに記載の画像形成方法において、
画像形成に用いられる潜像担持体に対する可視像処理のための現像手段の現像ギャップを1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降の現像時で異なる設定として2回目以降もしくは2色目以降のライン画像のトナー付着量を増減させることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至11のうちの一つに記載の画像形成方法において、
画像形成に用いられる潜像担持体での地肌ポテンシャル(帯電電位−現像電位)を1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降で異なる設定として2回目以降もしくは2色目以降のライン画像のトナー付着量を増減させることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至12のうちの一つに記載の画像形成方法において、
画像形成に用いられる潜像担持体に対するトナー供給用の現像ローラと該潜像担持体との線速比を1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降で異なる設定として2回目以降もしくは2色目以降のライン画像のトナー付着量を増減させることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至13のうちの一つに記載の画像形成方法を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項14記載の画像形成装置において、
画像形成に用いられる潜像担持体に担持された潜像を可視像処理する現像手段はトナーとキャリアとを含む2成分系現像剤を用いる構成を備え、上記キャリアの抵抗を1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降で異なる設定が可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項15記載の画像形成装置において、
上記現像手段は、潜像担持体上のトナーの帯電量を1回目もしくは1色目と2回目以降もしくは2色以降で異なる設定が可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14乃至16のうちの一つに記載の画像形成装置において、
上記潜像担持体上の単色ベタ画像のトナー付着量は0.55mg/cm2以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14乃至17のうちの一つに記載の画像形成装置において、
使用するトナーの平均円形度が0.90〜0.99であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14乃至17のうちの一つに記載の画像形成装置において、
使用するトナーの形状計数SF−1が120〜180であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14乃至17のうちの一つに記載の画像形成装置において、
使用するトナーの体積平均粒径(Dv(μm))、個数平均粒径(Dn(μm))としたとき、Dv/Dnが1.05〜1.30であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2004120745A JP2005301149A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 画像形成方法および画像形成装置 |
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JP2004120745A JP2005301149A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 画像形成方法および画像形成装置 |
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JP2004120745A Pending JP2005301149A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 画像形成方法および画像形成装置 |
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