JP4886646B2 - ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、多数のスラットを整列状態に支持して、操作部の操作に応じてスラットの回転角度を変更することができるブラインドにおいて、そのスラットの回転を設定角度で停止させることができるブラインドに関する。
従来、この種のブラインドとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このブラインドでは、操作部を操作することにより回転軸を回転させてブラインドを動作させており、回転軸と操作棒とがギヤ機構を備えた回転伝達装置を介して連結されている。そして、回転軸と一体に回転する回転伝達装置の回転体の延長部に突起を形成し、延長部を受けるケースに突起と干渉する凸部が所定角度毎に形成された凹凸部を形成して、突起と凹凸部とでクリック感発生手段を構成している。
操作者が操作部を操作するときに、操作者には操作部を通じてクリック感発生手段によるクリック感が与えられ、このクリック感に基づいて操作を停止すれば、スラットを対応する角度で停止させることができるようになる。
特開2002−213163号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、操作部を操作して回転軸を回転させている限り、突起と凹凸部とにより所定角度毎に抵抗が発生することになる。ところで、昇降コードを昇降ドラムで巻き取るタイプのブラインドでは、回転軸を連続的に回転させることによって昇降ドラムが回転して昇降コードを巻取りまたは巻解いてスラットを昇降させていくために、特許文献1の構成を採用すると、回転軸の連続的な回転において所定角度毎にクリック感が発生することになり、操作の障害となる、という問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、昇降ドラムを用いて昇降コードの巻取り・巻解きを行ってスラットの昇降を行わせるブラインドにおいて、スラットの回転を設定角度で停止させることができるブラインドを提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ヘッドボックス内に回転可能に支持される回転軸と、回転軸と一体回転可能に設けられる回転ドラムと、上端が該回転ドラムに連結され多数のスラットを整列状態に支持するラダーコードと、ヘッドボックス内に回転可能に設けられると共に前記回転軸からの回転が伝達される昇降ドラムと、上端が該昇降ドラムに連結され、下端がスラット列を通過してスラット列の最下端に配置されるボトムレールに連結される昇降コードと、前記回転軸を回転駆動可能な操作部と、を有するブラインドにおいて、
前記回転軸の回転に伴って作動するクラッチ装置が設けられ、該クラッチ装置は、回転によって負荷を発生するトルク発生手段と、回転軸の所定角度の空転を許容した後にトルク発生手段に回転を伝達する空転手段と、を備え、
トルク発生手段は、空転手段により回転軸からの回転が伝達されたときに回転軸の回転に対して抵抗を発生する抵抗部と、前記抵抗が与えられている回転軸が更に回転されたときに回転軸に対する前記抵抗を除去する退避部と、抵抗部によって抵抗が与えられている状態から退避部によって抵抗が除去された状態への回転軸の回転を弾性変形によって許容する弾性手段と、を有し、
回転軸が所定角度回転した後に空転手段により回転がトルク発生手段に伝達して、抵抗部が回転軸に抵抗を与え、その負荷が操作部に作用したときにスラットが設定角度になるようにし、前記負荷を超える力で操作部を同方向に操作を継続することにより、弾性手段の弾性変形により回転軸が回転して退避部によって抵抗が除去され、同方向に操作を継続している間は、操作部はトルク発生手段による前記負荷が除去された状態で操作可能となり、回転ドラムが回転することによってスラットが回転し、または昇降ドラムが回転することによってスラットが昇降することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記空転手段が、回転軸と一体回転する駆動部材と、駆動部材と所定角度の範囲で相対回転可能な従動部材と、を備え、駆動部材と従動部材との間で相対回転可能な所定角度を調整可能となるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の駆動部材が、回転軸に嵌め合わされると共に第1押圧部と周方向に所定のピッチで形成される凹凸部とを有するベース部材と、前記凹凸部のいずれかに着脱可能に係合されると共に第2押圧部を有する調整部材とを備え、第1押圧部と第2押圧部との間に前記従動部材が挿入され、調整部材がベース部材に対して軸方向に着脱可能であり、第1押圧部と第2押圧部との間で形成する角度が変更可能とされることを特徴とする。
本発明によれば、操作部を操作してスラットが設定角度まで回転すると、トルク発生手段による負荷が操作部にかかるため、負荷が操作者に対しての合図となり、そこで操作を停止することができるので、スラットを設定角度で停止させることができる。さらにトルク発生手段によって発生した負荷を超える力で操作部の同方向への操作を継続すると、トルク発生手段による負荷は除去されるので、操作部を連続して円滑に同方向に操作することができ、回転軸を連続して回転することによってスラットの昇降を円滑に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、空転手段を構成する駆動部材と従動部材との間で相対回転可能な所定角度を調整可能としたことにより、停止させたいスラットの設定角度を任意に設定することができる。
請求項3記載の発明によれば、駆動部材がベース部材と調整部材とからなり、ベース部材に対して調整部材を軸方向に抜き差しすることによって両者を一体化することができ、且つ第1押圧部と第2押圧部との間で形成する角度を変更することができるので、ヘッドボックスの開口から容易に調整することができ、スラットの設定角度を自在に変更することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のストッパー装置が適用される一例としてのブラインドの全体正面図である。
図1において、10はブラインドであり、ブラインド10は取付固定面にブラケットによって固定されるヘッドボックス12を有している。
図1では、理解のために、ヘッドボックス12の内部構造を表している。ヘッドボックス12内には、その軸方向(長手方向)に回転軸14が延びており、該回転軸14は、ヘッドボックス12内で回転可能に支持される。また、ヘッドボックス12内には、軸方向に離間して複数のドラム受け15が固定されており、各ドラム受け15には、回転ドラム16と昇降ドラム18が並んで回転可能に軸支される。回転ドラム16は、回転軸14に嵌合しており、回転軸14と一体回転可能となっている。
各回転ドラム16には、ラダーコード20の上端が連結される。詳細にはラダーコード20の上端は、クラッチバネを介して回転ドラム16に連結される。各ラダーコード20は、ヘッドボックス12から垂下されて、多数のスラット22を整列状態で支持しており、その下端がスラット列の最下端に配置されるボトムレール24に連結される。但し、スラット列は、必ずしも鉛直方向に整列するのに限らず、傾斜していてもよい。回転ドラム16が回転すると、ラダーコード20が傾動して、スラット22が回転するようになっている。前記クラッチバネは、スラット22の回転限界に達するまでは回転ドラム16とラダーコード20を一体的に連結するが、スラット22が回転限界以上に達すると、緩んで回転ドラム16とラダーコード20とを切り離して、それ以上、スラット22が回転することを防ぐ。
昇降ドラム18は、回転ドラム16及び回転軸14に対して図示しない公知の空転機構を介して連結される。空転機構は、前記スラット22の回転限界まで回転ドラム16が回転すると、回転軸14からの回転を昇降ドラム18に伝達する。
各昇降ドラム18には、昇降コード26の上端が連結される。各昇降コード26は、図1においてラダーコード20と重なり合う位置で、ヘッドボックス12から垂下されて、多数のスラット22を通過しており、その下端がボトムレール24に連結される。そして、昇降ドラム18が回転するのに応じて昇降コード26は昇降ドラム18に巻取り・巻解き可能となっており、昇降コード26が昇降ドラム18に巻き取られると、ボトムレール24及びスラット22が上昇し、昇降ドラム18から巻解かれると、ボトムレール24及びスラット22が下降する。
回転軸14の一端には、一方向クラッチ装置30を介してプーリー32が取り付けられており、プーリー32には操作コード34が巻き掛けられて、操作コード34はヘッドボックス12から導出される。この操作コード34が操作部を構成しており、操作コード34を回転させることによって、回転軸14を回転駆動可能となっている。一方向クラッチ装置30は、プーリー32側からの回転を回転軸14に伝達すると共に回転軸14からの回転を阻止するためのものである。
さらに、回転軸14には、回転軸14の回転に伴って作動するクラッチ装置40が設けられる。クラッチ装置40の詳細構成について図2を参照して説明する。
クラッチ装置40は、大別して、空転部42とトルク発生部44とを備える。空転部42は、回転軸14の所定角度の空転を許容した後にトルク発生44に回転を伝達するもので、図2に示したように、駆動部材52と、従動部材54とからなる。
駆動部材52は、回転軸14に嵌合する非円形断面形状の中心孔52bを有する概略筒状形状をした部材であり、回転軸14と一体回転するようになっている。駆動部材52の外周面には、押圧溝52aが形成されており、この例では、押圧溝52aは180度間隔のピッチで2個形成される。
従動部材54は、筒状形状をした部材であり、前記駆動部材52が挿入される大径部54aと、後述のトルク発生部44に挿入される小径部54bと、を有する。大径部54aの内周面には、径方向に突出する被押圧片54cが形成される。被押圧片54cは、この例では、180度間隔のピッチで2個形成される。
図3A〜図3Dは、押圧溝52aと被押圧片54cとの関係を表している。被押圧片54cは押圧溝52a内に挿入されており、従って、押圧溝52aの溝幅に相当する中心角に応じて、駆動部材52は従動部材54に対して空転可能となっている。言い換えると、回転軸14からの回転は、回転軸14が所定角度回転した後に、従動部材54に伝達することになる。図3の例では、押圧溝52aと被押圧片54cのそれぞれの中心角の差に応じて駆動部材52は従動部材54に対して約45度の空転をすることができるようになっている。
トルク発生部44は、回転が伝達されると負荷を発生し、同じ方向にその負荷を超える力で回転が伝達されると負荷が除去されるもので、任意の構成をとることができるが、図2及び図4に示す例では、ヘッドボックス12に対して固定された取付体46に固定されて筒状形状をなすケース60と、ケース60内に取り付けられた矩形状の弾性リング62と、前記取付体46に対して一体となった固定の保持体64と、軸方向に延びる円柱状の複数のニードル66と、保持体64に支持される複数の板バネ68と、から構成される。弾性リング62は、軸方向に複数個が積層される。
保持体64は、前記弾性リング62の内側の四隅部分に位置づけられており、弾性リング62と保持体64と前記従動部材54の小径部54bとの間に、ニードル66が移動する空間70を、弾性リング62の辺の中央部に対応して画成する。各空間70は、その中央部が最も幅が狭くなった抵抗部70aとなり、その両側は幅が抵抗部70aよりも広くなった退避部70bとなっている。抵抗部70aの幅は、ニードル66の外径よりもやや狭いものとなっており、退避部70bの幅はニードル66の外径とほぼ同じ程度となっている。前記板バネ68は、該空間70内でニードル66に面するようにして保持体64に取り付けられており、退避部70bに位置づけられたニードル66と接触して、ニードル66を空間70の中央に向かって付勢する。
以上のように構成されるブラインド10において、その作用を説明する。
この例では、各スラットの前縁が高くなり後縁が低くなる全閉状態(図5(a))と前縁が低くなり後縁が高くなる全閉状態(図5(d))とを回転限界として、これらの回転限界の間の範囲でスラット22を回転させるものとし、その途中の設定角度45度(図5(b))、135度(図5(f))の位置において一時停止させるものとする。
図5(a)に示すようにスラット22が全閉状態にあるときに、空転部42は、図3Aに示す状態にあって、駆動部材52の押圧溝52aの一方の溝壁が被押圧片54cに当接している。また、トルク発生部44は、図4Aに示す状態にあって、各ニードル66は空間70の一方の退避部70bに位置づけられている。
この状態から操作コード34を操作して回転軸14を回転させると、回転ドラム16が一緒に回転して、ラダーコード20が傾動し、スラット22が回転方向に応じて回転する。このときクラッチ装置40の空転部42では、図3Bに示す状態になるまで駆動部材52の押圧壁52aが移動するだけであり、被押圧片54cは押圧されないために、トルク発生部44へは回転は伝達されず、トルク発生部44には変化はない。従って、操作コード34の操作は抵抗なく行われる。
こうして、図5(b)に示すようにスラット22が約45度回転すると、図3Bに示すように、駆動部材52の押圧壁52aの他方の溝壁が被押圧片54cに当接して、被押圧片54cを押圧するために、回転軸14の回転が従動部材54に伝達する。すると、クラッチ装置40において、図4Bに示すように、従動部材54の小径部54bが同方向に回転を開始し、ニードル66が退避部70bから抵抗部70aへと移動する。これによって、ニードル66は抵抗部70aを超えるためには従動部材54に抵抗がかかり、回転軸14の回転を阻止する方向のトルクが発生する。このトルクが操作コード34を操作する操作者に負荷となって伝達し、操作者が操作を停止することで、スラット22は約45度の設定角度で停止することになる。こうして、スラット22を予め決められた設定角度に停止することが可能になる。
スラット22をさらに回転させたい場合には、前記トルク発生部44によって発生する負荷に抗して操作者が操作コード34をさらに操作すると、クラッチ装置40の空転部42において、図3Cに示すように、回転軸14からの回転が駆動部材52を介して従動部材54に伝達し、トルク発生部44において、図4Cに示すように、弾性リング62を変形させながらニードル66が抵抗部70aを通過する。ニードル66は他方の退避部70bに移動する。
スラット22をさらに45度回転すると、図5(c)に示すようにスラット22は水平となり、図3Dに示すように、回転軸14からの回転が駆動部材52を介して従動部材54に伝達する。このスラット22の回転の間、トルク発生部44において、図4Dに示すように、ニードル66は他方の退避部70bに位置づけられており、ニードル66はそこで自由に回転することができるため、ニードル66から従動部材54が受ける摩擦力は小さく、操作コード34の操作を円滑に行うことができる。
さらに図5(d)に示すように、スラット22が水平から全閉状態となった後に、操作コード34を同じ方向に操作すると、回転軸14からの回転が昇降ドラム18に伝達するために、昇降ドラム18が回転を開始し、昇降コード26が昇降ドラム18に巻取りまたは巻解きされ(図5の例では巻取りされ)、ボトムレール24及びスラット22が上昇する(図5(e))。このときに、クラッチ装置40のトルク発生部44においては、従動部材54が同じ方向に回転するものの、ニードル66から受ける摩擦力は小さいために、操作コード34の操作を連続して円滑に行うことができる。
操作コード34の操作を停止すると、一方向クラッチ装置30の作用によって回転軸14の回転は阻止されるため、スラット22は停止してその高さを維持する。
続いて操作コード34を逆方向に操作することを考えると、回転軸14が反対方向に回転し、これによって、回転ドラム16が一緒に回転してスラット22が先と反対方向に回転する。このときクラッチ装置40の空転部42では、駆動部材52の空転が起こりトルク発生部44へは回転は伝達されない。
そして、スラット22が反対方向に約45度回転すると、空転部42からトルク発生部44へと回転が伝達して、ニードル66が他方の退避部70bから抵抗部70aへと移動する。これによって、先と同様に回転軸14の回転を阻止する方向のトルクが発生する。このトルクが操作コード34を操作する操作者に負荷となって伝達し、操作者が操作を停止することで、図5(f)に示すように、スラット22は約135度の設定角度で停止することになる。こうして、スラット22を予め決められた設定角度に停止することが可能になる。
スラット22をさらに回転させたい場合には、前記トルク発生部44によって発生するトルクに抗して操作者が操作コード34をさらに操作すると、ニードル66が一方の退避部70bに移動するために、それ以降は操作コード34の操作を円滑に行うことができる。
以上のように、この実施形態では、スラットの設定角度においてトルク発生部44からのトルクにより操作コード34の操作に抵抗感を与えることができるので、そこで操作を停止することで、スラットを設定角度に設定することができると共に、設定角度を越えた以降はトルク発生部44からのトルクを受けないために、以降のスラット昇降操作において抵抗感を受けることなく円滑に操作を行うことができる。
図6〜図7は、本発明の第2実施形態を表す図であり、第1実施形態と同様の部材は同一の符号を付してその詳細説明を省略する。
この例では、設定角度を90度、即ちスラット22の水平状態を設定角度にした例である。このために、空転部42において、駆動部材52の押圧壁52aと従動部材54の被押圧片54cのそれぞれの中心角の差が約90度となっており、駆動部材52が従動部材54に対して約90度の空転をすることができるようになっている。
この構成によって、図7に示すように、スラット22は、各スラット22の前縁が高くなり後縁が低くなる全閉状態から前縁が低くなり後縁が高くなる全閉状態までの範囲で回転をさせるものとしたときに、図7(b)及び図7(e)のスラット水平状態において、一時停止させることができる。よって、回転方向にかかわらず同じ角度で一時停止させることができる。
図8は、本発明の第3実施形態を表す図であり、第1実施形態と同様の部材は同一の符号を付してその詳細説明を省略する。
この例では、スラット22の回転限界は、各スラットの前縁が高くなり後縁が低くなる全閉状態(図8(a))と、水平状態(図8(c))となっており、その途中の設定角度45度の位置(図8(b)、(e))において一時停止させるものとする。この実施形態においても、回転方向にかかわらず同じ角度で一時停止させることができる。
回転ドラム16とラダーコード20との間に設けられるクラッチバネ及び昇降ドラム18と回転軸14との間の空転機構の作動範囲を変更することで、第1実施形態と同じクラッチ装置40を用いて、第3実施形態を実現することができる。
図9〜図12は、本発明のクラッチ装置40の空転部42の他の例を表す図である。第1実施形態と同様の部材は同一の符号を付してその詳細説明を省略する。
この例では、駆動部材52は、さらにベース部材56と、調整部材58とから構成される。
ベース部材56は、回転軸14に嵌合する非円形断面形状の中心孔56aを有する概略筒状形状をした部材であり、回転軸14と一体回転するようになっている。ベース部材56の外周面には、外径方向に突出する第1押圧片56bが形成されている。第1押圧片56bはこの例では、180度間隔のピッチで2個形成される。また、ベース部材56の端部の外周面には、第1押圧片56bの形成されるピッチよりも細かい角度間隔で多数の凹凸部としてのスリット56cが形成される。
調整部材58は、ドーナッツ形状をなした基部58aと、基部58aから軸方向に延びる第2押圧片58bとを有する。基部58aの中心孔は、回転軸14の断面形状よりも大きく、よって、回転軸14は該中心孔を遊嵌状態で挿通している。第2押圧片58bは、180度間隔のピッチで2個形成されており、各第2押圧片58bの外周面は、その横断面において、第1押圧片56bの外周面と同じ曲率半径を持つ。第2押圧片58bの内面側には、前記スリット56cに挿入可能となった突起58cが第2押圧片58bと一体に形成されている。調整部材58の突起58cが前記ベース部材56のスリットの中のいずれかにはめ込まれることで、調整部材58とベース部材56とが使用時には一体の駆動部材52を構成する。
図11は、第1押圧片56b及び第2押圧片58bと、被押圧片54cとの関係を表している。第1押圧片56b及び第2押圧片58bとの間に被押圧片54cがあり、従って、第1押圧片56b及び第2押圧片58bとのなす角度に応じて、駆動部材52は従動部材54に対して空転可能となっている。
また、調整部材58をベース部材56から引き抜いて、角度を変えて突起58cをベース部材56の異なるスリット56cに挿入すると、第1押圧片56b及び第2押圧片58bとの角度間隔が変わるので、図12に示すように、従動部材54に対する駆動部材52の空転角度を調整することができるようになる。また、調整部材58をベース部材56から引き抜くときに、調整部材58は回転軸14に対して遊嵌しているため、ヘッドボックス12上部開口から調整部材58または第2押圧片58bを持って回転軸14に沿って調整部材58及び第2押圧片58bを簡単に引き抜くことができる。
このように空転角度を調整することにより、スラットの設定角度を自在に変更することができる。
また、以上の実施形態では、設定角度はスラットの往復の回転動作において1つずつ設けられていたが、これに限るものではなく、設定角度を複数設けることも可能である。この場合、例えば、空転部による空転角度がそれぞれ異なる複数個のクラッチ装置設けることで実現することができ、または、複数回負荷を発生することができる1つのクラッチ装置を設けることでもよい。
本発明のブラインドの全体正面図である。 図1のクラッチ装置の分解斜視図である。 図1の3−3線に沿って見たスラットの全閉状態の断面図である。 図1の3−3線に沿って見たスラットの設定角度(45度)の状態の断面図である。 図1の3−3線に沿って見たスラットの設定角度を越えるときの状態の断面図である。 図1の3−3線に沿って見たスラットの水平状態の断面図である。 図1の4−4線に沿って見たスラットの全閉状態の断面図である。 図1の4−4線に沿って見たスラットの設定角度(45度)の状態の断面図である。 図1の4−4線に沿って見たスラットの設定角度を越えるときの状態の断面図である。 図1の4−4線に沿って見たスラットの水平状態の断面図である。 第1実施形態によるブラインドの動作を表す一連の側面図である。 第2実施形態の図1の3−3線に沿って見たスラットの全閉状態の断面図である。 第2実施形態の図1の3−3線に沿って見た設定角度(90度)の状態の断面図である。 第2実施形態によるブラインドの動作を表す一連の側面図である。 第3実施形態によるブラインドの動作を表す一連の側面図である。 本発明のクラッチ装置の空転部の他の例を表す斜視図である。 本発明のクラッチ装置の空転部の他の例における駆動部材と従動部材の分解斜視図である。 (a)は図9のa−a線に沿って見た断面図、(b)は図9のb−b線に沿って見た断面図である。 空転角度を調整したときの図11相当図である。
符号の説明
10 ブラインド
12 ヘッドボックス
14 回転軸
16 回転ドラム
18 昇降ドラム
20 ラダーコード
22 スラット
24 ボトムレール
26 昇降コード
34 操作コード(操作部)
40 クラッチ装置
42 空転部(空転手段)
44 トルク発生部(トルク発生手段)
52 駆動部材
54 従動部材
56 ベース部材
56b 第1押圧片
56c スリット(凹凸部)
58 調整部材
58b 第2押圧片

Claims (3)

  1. ヘッドボックス(12)内に回転可能に支持される回転軸(14)と、回転軸(14)と一体回転可能に設けられる回転ドラム(16)と、上端が該回転ドラム(16)に連結され多数のスラット(22)を整列状態に支持するラダーコード(20)と、ヘッドボックス(12)内に回転可能に設けられると共に前記回転軸(14)からの回転が伝達される昇降ドラム(18)と、上端が該昇降ドラム(18)に連結され、下端がスラット列を通過してスラット列の最下端に配置されるボトムレール(24)に連結される昇降コード(26)と、前記回転軸(14)を回転駆動可能な操作部(34)と、を有するブラインドにおいて、
    前記回転軸(14)の回転に伴って作動するクラッチ装置(40)が設けられ、該クラッチ装置(40)は、回転によって負荷を発生するトルク発生手段(44)と、回転軸(14)の所定角度の空転を許容した後にトルク発生手段(44)に回転を伝達する空転手段(42)と、を備え、
    トルク発生手段(44)は、空転手段(42)により回転軸(14)からの回転が伝達されたときに回転軸(14)の回転に対して抵抗を発生する抵抗部(70a)と、前記抵抗が与えられている回転軸(14)が更に回転されたときに回転軸(14)に対する前記抵抗を除去する退避部(70b)と、抵抗部(70a)によって抵抗が与えられている状態から退避部(70b)によって抵抗が除去された状態への回転軸(14)の回転を弾性変形によって許容する弾性手段(62)と、を有し、
    回転軸(14)が所定角度回転した後に空転手段(42)により回転がトルク発生手段(44)に伝達して、抵抗部(70a)が回転軸(14)に抵抗を与え、その負荷が操作部(34)に作用したときにスラット(22)が設定角度になるようにし、前記負荷を超える力で操作部(34)を同方向に操作を継続することにより、弾性手段(62)の弾性変形により回転軸(14)が回転して退避部(70b)によって抵抗が除去され、同方向に操作を継続している間は、操作部(34)はトルク発生手段(44)による前記負荷が除去された状態で操作可能となり、回転ドラム(16)が回転することによってスラット(22)が回転し、または昇降ドラム(18)が回転することによってスラット(22)が昇降することを特徴とするブラインド。
  2. 前記空転手段(42)は、回転軸(14)と一体回転する駆動部材(52)と、駆動部材(52)と所定角度の範囲で相対回転可能な従動部材(54)と、を備え、駆動部材(52)と従動部材(54)との間で相対回転可能な所定角度を調整可能となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のブラインド。
  3. 駆動部材(52)は、回転軸(14)に嵌め合わされると共に第1押圧部(56b)と周方向に所定のピッチで形成される凹凸部(56c)とを有するベース部材(56)と、前記凹凸部(56c)のいずれかに着脱可能に係合されると共に第2押圧部(58b)を有する調整部材(58)とを備え、第1押圧部(56b)と第2押圧部(58b)との間に前記従動部材(54)が挿入され、調整部材(58)がベース部材(56)に対して軸方向に着脱可能であり、第1押圧部(56b)と第2押圧部(58b)との間で形成する角度が変更可能とされることを特徴とする請求項2記載のブラインド。
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