JP4884250B2 - スライドシャワーフック装置 - Google Patents

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Description

この発明はシャワーヘッドを脱着可能に保持し、スライドバーに沿って上下にスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフック装置に関し、特にロック機構に特徴を有するものに関する。
従来、シャワーヘッドを脱着可能に掛止して保持するフック部及びスライドバーに摺動可能に嵌合する嵌合部を備え、スライドバーに上下方向にスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフックに、これをスライドバーに対し上下の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構を設けて成るスライドシャワーフック装置が浴室のシャワー装置等において広く用いられている。
図11及び図12は、このスライドシャワーフック装置の従来の一例を示している。
図11において、200は壁等に上下方向に設けられたスライドバー、202はスライドシャワーフック204を有するスライドシャワーフック装置で、スライドシャワーフック204の内部に、これをスライドバー200に対し上下方向の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構が設けられている。
スライドシャワーフック204は嵌合部206を備えており、その嵌合部206の嵌合孔208において、スライドバー200にスライド移動可能に嵌合している。
スライドシャワーフック204は、図中左端部にフック部210を備えており、そのフック部210の掛止孔212に、シャワーヘッドが脱着可能に掛止されるようになっている。
一方反対側の端部には、スライドシャワーフック204をスライドバー200に対して固定し、またその固定を解除するための回転ハンドル式の操作部214が設けられている。
このスライドシャワーフック装置202では、操作部214を一方向に回転操作すると、図12に示す内部のロック機構219が働いて、スライドシャワーフック204をスライドバー200に固定する。
また操作部214を逆方向に回転操作すると、そのロック機構219によるロックが解除され、スライドシャワーフック204が、スライドバー200に沿って上下にスライド移動可能となる。
図12にスライドシャワーフック204の内部の構造が示してある。
同図において、220はスライドバー200の外周面に押し付けられて、スライドシャワーフック204をスライドバー200に移動不能に固定するブレーキ部材としての押圧部材で、216はこの押圧部材220をスライドバー200に押圧するロック位置と、図中右方向に退避した退避位置との間で進退駆動するリング状の駆動部材で、この例ではこれら押圧部材220と駆動部材216とでロック機構219が構成されている。
このスライドシャワーフック装置202では、回転ハンドル式の操作部214を一方に回転操作すると、駆動部材216がセレーション部218でのセレーション結合に基づいて操作部214と一体回転する。
すると押圧部材220が、ねじ部222のねじ送り作用で図中左方向に押し出されて、スライドバー200の外周面に押し付けられ、ここにおいて押圧部材220のブレーキ作用によりスライドシャワーフック204が、スライドバー200に固定状態となる。即ち移動不能なロック状態となる。
一方操作部214を逆方向に回転させると、押圧部材220が図中右方向に退避し、ここにおいてスライドシャワーフック204のスライドバー200への固定、即ちロックが解除される。
このスライドシャワーフック装置202の場合、押圧部材220をスライドバー200と直角方向の横向に押し付ける力それ自体で、スライドシャワーフック204をスライドバー200に固定し、ロックするものであるため、スライドシャワーフック200の固定のために強い横向きの押付力が必要であり、必然的にロック解除する際には強い解除操作力が必要となって、操作性,使い勝手の点で必ずしも十分とは言えないものであった。
この図11及び図12に示すものは、スライドシャワーフック204をスライドバー200に対し固定状態にロックする際も、またロック解除する際も、何れも回転ハンドル式の操作部214を使用者が操作することによって行うものであるが、これとは別に、スライドシャワーフック204の内部にばね部材を内蔵しておいて、通常時はそのばね部材のばね力で押圧部材をスライドバーに押し付けてスライドシャワーフック204をスライドバー200に固定状態にロックしておき、ロック解除のときだけ、スライドシャワーフック204に設けたロック解除操作部を解除操作することで、ロック解除するようになしたものも従来公知である。
例えばこの種のシャワーフック装置が下記特許文献1,特許文献2,特許文献3に開示されている。
しかしながらこれら特許文献に開示のものも、ばね部材のばね力で押圧部材をスライドバーの外周面に横向きに押し付け、ロックを行うものであり、スライドバーに対するスライドシャワーフックの固定力を安定した強い力とするためには強いばね力が必要で、必然的にロック解除の際にも強い操作力が必要となり、上記と同様の問題を内在するものである。
一方、スライドシャワーフック装置におけるロック機構として、ロック状態でスライドシャワーフックをスライドバーに対し下向きにだけ移動不能にロックし、上向きには移動可能とするワンウェイクラッチ式の下方向ロック機構のみを設け、通常時にはスライドシャワーフック装置自体の重み、及びこれに保持されたシャワーヘッド、更にはこれに繋がるホース等の重みによって下方向ロック機構を働かせてスライドシャワーフックをロック状態とし、そして押ボタン式のロック解除操作を下向きに押込操作することでロックを解除して、スライドシャワーフックをスライドバーに沿って移動可能となしたスライドシャワーフック装置も従来知られている。
このものは下方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で被噛込部をスライドバーとともに下方向に噛み込んで、スライドシャワーフックを噛込方向の下方向に移動不能とし、非噛込方向である上方向には移動可能とする噛込部材とを備えて構成されているものである。
このスライドシャワーフック装置では、スライドシャワー装置,シャワーヘッド,ホース等の重みによって被噛込部がスライドバーと噛込部との間に下方向に噛み込まれた状態となるため、それらスライドシャワーフック装置,シャワーヘッド等の重みがそのままロックのための力となるものであり、即ちそれらの重みを利用してロックを行うものであり、ロック解除は単に被噛込部を噛込位置から退避位置に僅かに外すだけで簡単に行うことができ、その際に必要な解除操作力が小さくて済む利点を有する。
しかしながらこのものは、スライドバーに沿った上方向の移動に対してはロックが行われないものであるため、スライドシャワーフックが上向きの力で簡単に上方に移動してしまう問題がある。
スライドシャワーフックにてシャワーヘッドを保持する際、通常これを確実に保持できるようにスライドシャワーフックのフック部に、保持力を高めるためのゴム部材等が設けられるが、この場合、シャワーヘッドをスライドシャワーフックから取り外すべく上向きに持ち上げたときに、シャワーヘッドのみならずスライドシャワーフックそのものが同時に上方に移動してしまう問題があり、使い勝手の点で問題のあるものである。
特開平5−112979号公報 特開2005−155127号公報 特開2006−28982号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ロック解除のための操作力が小さくて済み、操作性が良好で使い勝手が良く、しかもロック状態でスライドシャワーフックがスライドバーに沿って上方向にも下方向にも移動せず、シャワーヘッドをスライドシャワーフックから取り出す際にスライドシャワーフックが同時に移動してしまうことのない、スライドシャワーフック装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、シャワーヘッドを脱着可能に掛止して保持するフック部、及びスライドバーに摺動可能に嵌合する嵌合部を備え、該スライドバーに上下方向にスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフックに、該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上下の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構を設けて成るスライドシャワーフック装置において、前記ロック機構として、ロック状態で前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し下向きに移動不能にロックし、上向きには移動可能とする下方向ロック機構と、ロック状態で該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上向きに移動不能にロックし、下方向には移動可能とする上方向ロック機構とを設け、それら下方向ロック機構と上方向ロック機構との各ロック作用により、前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し、上下の何れの方向にも固定するようになしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記下方向ロック機構が上側の位置に、前記上方向ロック機構が下側の位置に配置してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記下方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに下方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該下方向に移動不能とし、非噛込方向である上方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成するとともに、前記上方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに上方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該上方向に移動不能とし、非噛込方向である下方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成してあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記下方向ロック機構の前記被噛込部を、該下方向ロック機構の前記噛込部による上側の噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向に付勢するか、又は前記噛込部を、前記噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するようになしてあり、前記上方向のロック機構の前記被噛込部を、該上方向ロック機構の前記噛込部による下側の噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置の間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するか、又は前記噛込部を前記噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向きに付勢するようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、スライドシャワーフック装置におけるロック機構として、ロック状態でスライドシャワーフックをスライドバーに対し下向きに移動不能にロックし、上向きには移動可能とする下方向ロック機構と、ロック状態でスライドシャワーフックをスライドバーに対して上向きに移動不能にロックし、下方向には移動不能とする上方向ロック機構とを設けたもので、本発明によれば、それら下方向ロック機構と上方向ロック機構との各ロック作用により、スライドシャワーフックをスライドバーに対し上下の何れの方向にも固定しロックすることができる。
従って本発明によれば、ロック状態の下でスライドシャワーフックに保持されているシャワーヘッドを取り出す際、シャワーヘッドの上向きの移動につれて、スライドシャワーフックがスライドバーに沿って上向きに移動してしまうことがなく、シャワーヘッドないしスライドシャワーフック装置の使い勝手を良好とすることができる。
また目を瞑って洗髪や洗顔等の行為を行っているときに、使用者の不意の動きでスライドシャワーフックが使用者の身体に当り、これによりスライドシャワーフックがスライドバーに沿って上向きに移動してしまったりする問題も併せて解消することができる。
ここで上記の下方向ロック機構は上側位置に、また上方向ロック機構は下側位置にそれぞれを配置しておくことができる(請求項2)。
次に請求項3は下方向,上方向の各ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で被噛込部をスライドバーとともに下方向,上方向にそれぞれ噛み込んで、そのことによりスライドシャワーフックを噛込方向の下方向,上方向にそれぞれ移動不能とし、一方非噛込方向である上方向,下方向には移動可能とする噛込部を含んで構成したもので、この請求項3によれば、スライドシャワーフック装置,これに保持されたシャワーヘッドやホース自体の重み、或いはそれらが下方向或いは上方向に移動しようとする力を利用して、スライドシャワーフックをスライドバーにロックする力を発生させることができ、従来のスライドシャワーフック装置のように、押圧部材をばね部材のばね力でスライドバーに対し横向きに押し付けることで、スライドシャワーフックをスライドバーにロックする場合と異なって、強いばね力で押圧部材をスライドバーに押し付けるといったことは必要でなく、従ってロック解除の際に小さな操作力で簡単に各ロック機構によるロックを解除することが可能であり、ロック解除の際の操作性が良好となる。
またこの請求項3によれば、ばね力の大きなばね部材や、押圧部材をスライドバーに対し横向きに強く押し付けるための機構をスライドシャワーフック内部に設けておかなくても良いので、スラドシャワーフック装置自体を形状的にコンパクト化することができ、そのデザイン性を高めることができる。
この場合において下方向のロック機構,上方向ロック機構を請求項4に従い構成しておくことで、単に被噛込部又は噛込部をロック作用位置である噛込位置から非噛込位置の退避位置に移動させるだけで、極めて簡単に各ロック機構によるロックを解除することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は上下方向に長く延びるスライドバーで、その上端部と下端部とが、背面に配置された上下の一対の取付部材12,13にて壁等に取り付けられるようになっている。
この実施形態において、スライドバー10は横断面形状が左右に長い、即ち左右に幅広の矩形状をなしている。
そして上下一対の取付部材12,13は、スライドバー10に対する正面視において、かかるスライドバー10の裏側に完全に隠れる状態で設けられている。
16はスライドシャワーフック装置で、18はその主要素をなすスライドシャワーフックである。
このスライドシャワーフック18は、基端部(図中左端部)に嵌合部20を備えており、その嵌合部20の嵌合孔22においてスライドバー10に上下にスライド移動可能に嵌合している。
スライドシャワーフック18は、先端部(図中右端部)にフック部24を備えており、そのフック部24の掛止孔26にシャワーヘッドが脱着可能に掛止されるようになっている。
尚、スライドシャワーフック18は基端部から先端部に向って斜め上向きに僅かに傾斜した形状をなしている。
スライドシャワーフック18の内部には、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上方向及び下方向の両方向に固定しロックするロック機構と、ロック解除機構とが設けられており、そして図2に示しているように、スライドシャワーフック18の下面には、ロック解除操作を行うための押ボタン式のロック解除操作部14が、下向きに突出する状態で設けられている。
この実施形態では、後に明らかにされるようにこのロック解除操作部14を上向きに押し上げることによって、ロック機構によるロックが解除される。
図3〜図5に、スライドシャワーフック18内部の構造が具体的に示してある。
図3において、28はスライドシャワーフックの本体部で、30は本体部28を後述のロック機構,ロック解除機構等とともに覆うカバーである。
この実施形態では、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上方向と下方向との両方向に固定しロックするロック機構として、ワンウェイクラッチ式の下方向ロック機構32と、ワンウェイクラッチ式の上方向ロック機構34との一対のロック機構を備えている。
下方向ロック機構32は、平面形状が矩形リング状をなす噛込部材(噛込部)36を有している。
噛込部材36は、本体部28の溝38内に嵌め込まれており、本体部28と一体に上下に移動するようになっている。
この噛込部材36の図中左側の内面は、図3の部分拡大図に明らかに示しているように、下方に進むにつれてスライドバー10の外周面から離れる向きに傾斜する形状の噛込面40とされている。
42は被噛込部材(被噛込部)としてのローラで、この下方向ロック機構32では、噛込部材36が本体部28と一体に下向きに移動しようとしたときに、図10に模式的に示しているように噛込部材36が噛込面40でローラ42をスライドバー10の外周面とともに噛み込み、以て本体部28即ちスライドシャワーフック18を下方向に固定しロックする。
44はローラ42を保持する保持部材であって、図3及び図4中、上下方向に移動可能に設けられている。
詳しくはこの保持部材44は、左右各端部(図7(C)中上下各端部)が、本体部28のガイド面50、カバー30のガイド面52にて前後(図7(C)中左右)に挟まれた状態で、それらガイド面50,52のガイド作用の下に図3及び図4中上下に移動可能とされている。
尚カバー30は、保持部材44を左右方向(図7(C)中上下方向)に位置規制し且つガイドするガイド面54を備えており、保持部材44は上下に移動する際にこのガイド面54によっても移動ガイドされる。
この保持部材44は、図3,図4,図6及び図7にも示しているように上向きに突出した突出部46を有している。
この突出部46には保持孔48が備えられていて、その保持孔48に、上記のローラ42が保持部材44とともに上下に一体移動する状態に保持されている。
この下方向ロック機構32における保持部材44は、図3及び図6に示しているようにコイルスプリング(付勢手段)56にて上向きに付勢されており、従って通常時の状態(ロック状態)では、ローラ42は上側の噛込位置にあって、噛込部材36とスライドバー10とで下方向に噛み込まれた状態にある。
スライドシャワーフック18は、噛込部材36がローラ42をスライドバー10とともに下方向に噛み込んだ状態にあることによって、下方向への移動が阻止される。
このローラ42は、保持部材44が図中下方向に移動せしめられると、これとともに上側の噛込位置から図10の模式図の(B)に示す下側の退避位置へと移動せしめられ、ここにおいて下方向ロック機構32はロック解除状態となって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に沿って下方への自由な移動が可能となる。
上記上方向ロック機構34は、下方向ロック機構32と同様に、リング状をなす噛込部材58,被噛込部材(被噛込部)としてのローラ60、及びローラ60を保持する上下方向に移動可能な保持部材62とを有している。
上方向ロック機構34において、ローラ60は下方向ロック機構32のローラ42と基本的に同一形状をなしており、また噛込部材58,保持部材62は、下方向ロック機構32における噛込部材36,保持部材44と上下方向に対称形状をなしている。
詳しくは、上方向ロック機構34におけるリング状の噛込部材58は、本体部28の溝64に嵌め込まれていて、本体部28即ちスライドシャワーフック18と一体に上下移動するようになしてあり、また図中左側に、下方向ロック機構32における噛込部材36の噛込面40と逆方向に且つ同じ角度で傾斜する形状の噛込面65を備えており、ローラ60を図中上方向にスライドバー10とともに噛み込むようになっている。
また保持部材62は、下向きに突出する突出部66を有していて、その突出部66の保持孔68において、ローラ60を一体移動する状態に保持している。
また上方向ロック機構34における保持部材62は、下方向ロック機構32と共通のコイルスプリング56にて下向きに付勢されている。
ここで保持部材44と62とには、図6及び図7(B)に示すように挿入孔90が設けられていて、その挿入孔90に、コイルスプリング56の上端部と下端部とがそれぞれ挿入されている。
従ってこの上方向ロック機構34においては、通常時(ロック作用時)には、ローラ60が下側の噛込位置にあって、噛込部材58はスライドバー10とともにローラ60を上向きに噛み込んだ状態にあり、そしてこの噛込部材58によるローラ60の上方向の噛込みによって、スライドシャワーフック18がスライドバー10に対し上方向に固定状態にロックされる。
図3において、70は下方向ロック機構32及び上方向ロック機構34によるロックを解除するロック解除機構で、72はその主要素をなす解除部材である。
解除部材72は、図4及び図6にも示しているように、一対のアーム74と、それらを連結する連結部75とを有する、平面形状が全体としてコ字形状をなす部材であって、各アーム74の図中左端部がY字状に二股に分岐しており、それら分岐部が、それぞれ解除作用部76とされている。
これら解除作用部76の図中左側の内側の面は、上記保持部材44,62に向って互いに開く方向に傾斜する傾斜形状のカム面78とされている。
尚この解除部材72には、図6に示しているように一対のアーム74のそれぞれの内面に沿って、図中左右方向に延びる突条104が設けられており、これら突条104が、図5に示しているように本体部28に設けられた支持溝106に、摺動可能に嵌り込むことによって、かかる解除部材72が本体部28により図5中左右方向に移動可能に保持されている。
この解除部材72は、図4及び図6に示しているように、解除部材72の連結部75と本体部28との間に介挿されたコイルスプリング108にて図中右方向に、即ち後退方向に常時付勢されている。
一対の保持部材44,62には、解除部材72の解除作用部76にて上下方向に挟まれる、即ち解除作用を受ける被作用部80が、図4及び図7中左右に突出する形状で設けられており、そしてそれら被作用部80,82のそれぞれに、解除作用部76のカム面78に対応した傾斜形状の(ここでは同じ角度の傾斜形状の)カム面84が形成されている。
この解除部材72の連結部75には、図4及び図6に示しているように左右方向の中央部に、図中右方に突出する側面形状が三角形状の突出部86が設けられている。この突出部86の下側の面は、傾斜形状のカム面88とされている。
上記押ボタン式のロック解除操作部14は、カバー30の開口92、及び本体部28の嵌合孔94(図5(B)参照)に、その下部がカバー30から下向きに突出する状態で上下に移動可能に嵌め込まれている。
ここでロック解除操作部14は、図8に示す支持面96が、カバー30の開口92周縁部によって支持されている。
嵌合孔94には、図3,図5及び図8(A)に示しているように、リブ状の摺動ガイド98が設けられており、ロック解除操作部14は、これらガイド98によるガイド作用の下に、上下に移動可能とされている。
このロック解除操作部14には、図6に示しているように左右方向の中央部に、リブ状に上向きに突出した当接部100が設けられており、この当接部100の前端に、解除部材74におけるカム面88に対応した角度で傾斜するカム面102が設けられている。
次に本実施形態のスライドシャワーフック装置16の作用を説明する。
図3は、上ロック機構32及び下ロック機構34が、何れもロック作用状態にあって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に対し上方向及び下方向の両方向に固定され、ロックされた状態にある。
このとき、下方向ロック機構32のローラ42,上方向ロック機構34のローラ60が、それぞれ噛込部材36,58によってスライドバー10とともに下方向,上方向に噛み込まれた状態にあり、また保持部材44,62は、それぞれコイルスプリング56の付勢力によって上昇位置,下降位置にあり、更に解除部材72は、コイルスプリング108の付勢力によって図3,図4中右方向に後退した状態にある。
この状態で、押ボタン式のロック解除操作部14を図中上向きに押し上げると、図9に示しているように、ロック解除操作部14のカム面102と、解除部材72のカム面88との作用によって、解除部材72が図中左方向に強制的に前進移動させられる。
すると解除部材72の各アーム74の、それぞれの先端部に設けられた一対ずつの解除作用部76が、下方向ロック機構32の保持部材44,上方向ロック機構34の保持部材62の各被作用部80,82を挟み込み、且つカム面78,84の作用で、これら被作用部80,82を介して保持部材44を下向きに、また保持部材62を上向きに強制移動させる。
このとき下方向ロック機構32のローラ42が、図10(A)に示す上側の噛込位置から、図10(B)に示す下側の非噛込位置である退避位置へと移動する。
同様に上方向ロック機構34におけるローラ60も、下側の噛込位置から上側の非噛込位置である退避位置へと移動する。
ここにおいて下方向ロック機構32による下方向のロック,上方向ロック機構34による上方向のロックがそれぞれ解除された状態となり、従ってこの状態でスライドシャワーフック18は、スライドバー10に沿って上方向及び下方向の何れにも移動可能となる。
そしてスライドシャワーフック18を所望の位置に持ち来たしたところで、ロック解除操作部14に対する上向きの操作力を除くと、解除部材72が図9の前進位置、即ちロック解除位置から、図中右方向に後退移動させられるとともに、ロック解除操作部14が下方向に突き出される。
ここにおいて下方向ロック機構32,上方向ロック機構34の何れもが再びロック作用状態となり、スライドシャワーフック18がスライドバー10に対し所望の位置に固定状態となる。
以上のように本実施形態によれば、下方向ロック機構32と、上方向ロック機構34との各ロック作用により、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上下の何れの方向にも固定しロックすることができる。
従って本実施形態によれば、ロック状態の下でスライドシャワーフック18に保持されているシャワーヘッドを取り出す際、シャワーヘッドの上向きの移動につれて、スライドシャワーフック18が、スライドバー10に沿って上向きに移動してしまうことがなく、シャワーヘッドないしスライドシャワーフック装置16の使い勝手を良好とすることができる。
また目を瞑って洗髪や洗顔等の行為を行っているときに、使用者の不意の動きでスライドシャワーフック18が使用者の身体に当り、これによりスライドシャワーフック18が、スライドバー10に沿って上向きに移動してしまったりする問題も解消することができる。
また本実施形態によれば、スライドシャワーフック装置16,これに保持されたシャワーヘッドやホース自体の重み、或いはそれらが下方向或いは上方向に移動しようとする力を利用して、スライドシャワーフック18をスライドバー10に固定状態にロックする力を発生させることができるため、従来のスライドシャワーフック装置のように、押圧部材をばね部材のばね力でスライドバーに対し横向きに押し付けることでスライドシャワーフックをスライドバーにロックするのと異なって、強い力で押圧部材をスライドバーに横向きに押し付けることは必要でなく、従ってロック解除の際に小さな操作力で簡単にロック解除することが可能であり、ロック解除の際の操作性が良好となる。
またばね力の大きなばね部材や、押圧部材をスライドバー10に対し横向きに強く押し付けるための機構を、スライドシャワーフック18内部に設けておかなくても良いので、スラドシャワーフック装置16自体を形状的にコンパクト化することができ、そのデザイン性を高めることができる。
また本実施形態では単に保持部材44,62をロック作用位置である噛込位置から、非噛込位置の退避位置に移動させるだけで、極めて簡単にロック解除することができる利点を有する。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では、被噛込部としてのローラ42,60を噛込位置と退避位置との間で移動可能となして、これを付勢手段としてのコイルスプリングにてそれぞれの噛込位置に向けて付勢するようになしているが、場合によってローラ48,60をスライドシャワーフック18と一体に上下移動させるようになし、噛込部材36,58を噛込位置と退避位置との間で移動可能となして、それらを付勢手段にて噛込位置に向けて付勢するようになすといったことも可能である。
また被噛込部として、上記実施形態ではローラ48,60を用いているが、これを他の形態の被噛込部として構成することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のスライドシャワーフック装置をスライドバーと共に外観状態で示す斜視図である。 図1のスライドシャワーフック装置を別の方向から示した要部斜視図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置の内部構造を組付状態を示す側面断面図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置の内部構造を組付状態で示す斜視図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置における本体部の一部を示す斜視図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置を各部品に分解して示した斜視図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置における保持部材を示す図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置におけるロック解除操作部の図である。 同実施形態のスライドシャワーフック装置のロック解除の際の動作を説明する図である。 同実施形態におけるロック機構の原理を説明する図である。 従来のスライドシャワーフック装置の一例を示した斜視図である。 従来例におけるロック機構を示す断面図である。
符号の説明
10 スライドバー
16 スライドシャワーフック装置
18 スライドシャワーフック
32 下方向ロック機構
34 上方向ロック機構
36,58 噛込部材(噛込部)
46,60 ローラ(被噛込部)
40,65 噛込面
44,62 保持部材
56 コイルスプリング(付勢手段)

Claims (4)

  1. シャワーヘッドを脱着可能に掛止して保持するフック部、及びスライドバーに摺動可能に嵌合する嵌合部を備え、該スライドバーに上下方向にスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフックに、該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上下の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構を設けて成るスライドシャワーフック装置において
    前記ロック機構として、ロック状態で前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し下向きに移動不能にロックし、上向きには移動可能とする下方向ロック機構と、ロック状態で該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上向きに移動不能にロックし、下方向には移動可能とする上方向ロック機構とを設け、それら下方向ロック機構と上方向ロック機構との各ロック作用により、前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し、上下の何れの方向にも固定するようになしたことを特徴とするスライドシャワーフック装置。
  2. 請求項1において、前記下方向ロック機構が上側の位置に、前記上方向ロック機構が下側の位置に配置してあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記下方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに下方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該下方向に移動不能とし、非噛込方向である上方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成するとともに
    前記上方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに上方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該上方向に移動不能とし、非噛込方向である下方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成してあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。
  4. 請求項3において、前記下方向ロック機構の前記被噛込部を、該下方向ロック機構の前記噛込部による上側の噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向に付勢するか、又は前記噛込部を、前記噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するようになしてあり
    前記上方向のロック機構の前記被噛込部を、該上方向ロック機構の前記噛込部による下側の噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置の間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するか、又は前記噛込部を前記噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向きに付勢するようになしてあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。
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