JP2008190264A - スライドシャワーフック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドシャワーフック装置において、ロック機構として、スライドシャワーフック18を下向きに移動不能にロックし、上向きには移動可能とする下方向ロック機構32と、スライドシャワーフック18を上向きに移動不能にロックし、下方向には移動可能とする上方向ロック機構34とを設け、それらによりスライドシャワーフック18を上下の何れの方向にも固定するようになす。
【選択図】 図3
Description
図11において、200は壁等に上下方向に設けられたスライドバー、202はスライドシャワーフック204を有するスライドシャワーフック装置で、スライドシャワーフック204の内部に、これをスライドバー200に対し上下方向の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構が設けられている。
スライドシャワーフック204は、図中左端部にフック部210を備えており、そのフック部210の掛止孔212に、シャワーヘッドが脱着可能に掛止されるようになっている。
このスライドシャワーフック装置202では、操作部214を一方向に回転操作すると、図12に示す内部のロック機構219が働いて、スライドシャワーフック204をスライドバー200に固定する。
また操作部214を逆方向に回転操作すると、そのロック機構219によるロックが解除され、スライドシャワーフック204が、スライドバー200に沿って上下にスライド移動可能となる。
同図において、220はスライドバー200の外周面に押し付けられて、スライドシャワーフック204をスライドバー200に移動不能に固定するブレーキ部材としての押圧部材で、216はこの押圧部材220をスライドバー200に押圧するロック位置と、図中右方向に退避した退避位置との間で進退駆動するリング状の駆動部材で、この例ではこれら押圧部材220と駆動部材216とでロック機構219が構成されている。
すると押圧部材220が、ねじ部222のねじ送り作用で図中左方向に押し出されて、スライドバー200の外周面に押し付けられ、ここにおいて押圧部材220のブレーキ作用によりスライドシャワーフック204が、スライドバー200に固定状態となる。即ち移動不能なロック状態となる。
一方操作部214を逆方向に回転させると、押圧部材220が図中右方向に退避し、ここにおいてスライドシャワーフック204のスライドバー200への固定、即ちロックが解除される。
しかしながらこれら特許文献に開示のものも、ばね部材のばね力で押圧部材をスライドバーの外周面に横向きに押し付け、ロックを行うものであり、スライドバーに対するスライドシャワーフックの固定力を安定した強い力とするためには強いばね力が必要で、必然的にロック解除の際にも強い操作力が必要となり、上記と同様の問題を内在するものである。
スライドシャワーフックにてシャワーヘッドを保持する際、通常これを確実に保持できるようにスライドシャワーフックのフック部に、保持力を高めるためのゴム部材等が設けられるが、この場合、シャワーヘッドをスライドシャワーフックから取り外すべく上向きに持ち上げたときに、シャワーヘッドのみならずスライドシャワーフックそのものが同時に上方に移動してしまう問題があり、使い勝手の点で問題のあるものである。
図1において、10は上下方向に長く延びるスライドバーで、その上端部と下端部とが、背面に配置された上下の一対の取付部材12,13にて壁等に取り付けられるようになっている。
そして上下一対の取付部材12,13は、スライドバー10に対する正面視において、かかるスライドバー10の裏側に完全に隠れる状態で設けられている。
このスライドシャワーフック18は、基端部(図中左端部)に嵌合部20を備えており、その嵌合部20の嵌合孔22においてスライドバー10に上下にスライド移動可能に嵌合している。
尚、スライドシャワーフック18は基端部から先端部に向って斜め上向きに僅かに傾斜した形状をなしている。
この実施形態では、後に明らかにされるようにこのロック解除操作部14を上向きに押し上げることによって、ロック機構によるロックが解除される。
図3において、28はスライドシャワーフックの本体部で、30は本体部28を後述のロック機構,ロック解除機構等とともに覆うカバーである。
この実施形態では、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上方向と下方向との両方向に固定しロックするロック機構として、ワンウェイクラッチ式の下方向ロック機構32と、ワンウェイクラッチ式の上方向ロック機構34との一対のロック機構を備えている。
噛込部材36は、本体部28の溝38内に嵌め込まれており、本体部28と一体に上下に移動するようになっている。
この噛込部材36の図中左側の内面は、図3の部分拡大図に明らかに示しているように、下方に進むにつれてスライドバー10の外周面から離れる向きに傾斜する形状の噛込面40とされている。
詳しくはこの保持部材44は、左右各端部(図7(C)中上下各端部)が、本体部28のガイド面50、カバー30のガイド面52にて前後(図7(C)中左右)に挟まれた状態で、それらガイド面50,52のガイド作用の下に図3及び図4中上下に移動可能とされている。
尚カバー30は、保持部材44を左右方向(図7(C)中上下方向)に位置規制し且つガイドするガイド面54を備えており、保持部材44は上下に移動する際にこのガイド面54によっても移動ガイドされる。
この突出部46には保持孔48が備えられていて、その保持孔48に、上記のローラ42が保持部材44とともに上下に一体移動する状態に保持されている。
このローラ42は、保持部材44が図中下方向に移動せしめられると、これとともに上側の噛込位置から図10の模式図の(B)に示す下側の退避位置へと移動せしめられ、ここにおいて下方向ロック機構32はロック解除状態となって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に沿って下方への自由な移動が可能となる。
上方向ロック機構34において、ローラ60は下方向ロック機構32のローラ42と基本的に同一形状をなしており、また噛込部材58,保持部材62は、下方向ロック機構32における噛込部材36,保持部材44と上下方向に対称形状をなしている。
また保持部材62は、下向きに突出する突出部66を有していて、その突出部66の保持孔68において、ローラ60を一体移動する状態に保持している。
ここで保持部材44と62とには、図6及び図7(B)に示すように挿入孔90が設けられていて、その挿入孔90に、コイルスプリング56の上端部と下端部とがそれぞれ挿入されている。
解除部材72は、図4及び図6にも示しているように、一対のアーム74と、それらを連結する連結部75とを有する、平面形状が全体としてコ字形状をなす部材であって、各アーム74の図中左端部がY字状に二股に分岐しており、それら分岐部が、それぞれ解除作用部76とされている。
これら解除作用部76の図中左側の内側の面は、上記保持部材44,62に向って互いに開く方向に傾斜する傾斜形状のカム面78とされている。
この解除部材72は、図4及び図6に示しているように、解除部材72の連結部75と本体部28との間に介挿されたコイルスプリング108にて図中右方向に、即ち後退方向に常時付勢されている。
ここでロック解除操作部14は、図8に示す支持面96が、カバー30の開口92周縁部によって支持されている。
図3は、上ロック機構32及び下ロック機構34が、何れもロック作用状態にあって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に対し上方向及び下方向の両方向に固定され、ロックされた状態にある。
すると解除部材72の各アーム74の、それぞれの先端部に設けられた一対ずつの解除作用部76が、下方向ロック機構32の保持部材44,上方向ロック機構34の保持部材62の各被作用部80,82を挟み込み、且つカム面78,84の作用で、これら被作用部80,82を介して保持部材44を下向きに、また保持部材62を上向きに強制移動させる。
同様に上方向ロック機構34におけるローラ60も、下側の噛込位置から上側の非噛込位置である退避位置へと移動する。
ここにおいて下方向ロック機構32,上方向ロック機構34の何れもが再びロック作用状態となり、スライドシャワーフック18がスライドバー10に対し所望の位置に固定状態となる。
例えば上記実施形態では、被噛込部としてのローラ42,60を噛込位置と退避位置との間で移動可能となして、これを付勢手段としてのコイルスプリングにてそれぞれの噛込位置に向けて付勢するようになしているが、場合によってローラ48,60をスライドシャワーフック18と一体に上下移動させるようになし、噛込部材36,58を噛込位置と退避位置との間で移動可能となして、それらを付勢手段にて噛込位置に向けて付勢するようになすといったことも可能である。
16 スライドシャワーフック装置
18 スライドシャワーフック
32 下方向ロック機構
34 上方向ロック機構
36,58 噛込部材(噛込部)
46,60 ローラ(被噛込部)
40,65 噛込面
44,62 保持部材
56 コイルスプリング(付勢手段)
Claims (4)
- シャワーヘッドを脱着可能に掛止して保持するフック部、及びスライドバーに摺動可能に嵌合する嵌合部を備え、該スライドバーに上下方向にスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフックに、該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上下の所定位置に固定する、ロック解除が可能なロック機構を設けて成るスライドシャワーフック装置において
前記ロック機構として、ロック状態で前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し下向きに移動不能にロックし、上向きには移動可能とする下方向ロック機構と、ロック状態で該スライドシャワーフックを該スライドバーに対して上向きに移動不能にロックし、下方向には移動可能とする上方向ロック機構とを設け、それら下方向ロック機構と上方向ロック機構との各ロック作用により、前記スライドシャワーフックを前記スライドバーに対し、上下の何れの方向にも固定するようになしたことを特徴とするスライドシャワーフック装置。 - 請求項1において、前記下方向ロック機構が上側の位置に、前記上方向ロック機構が下側の位置に配置してあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記下方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに下方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該下方向に移動不能とし、非噛込方向である上方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成するとともに
前記上方向ロック機構を、被噛込部と、ロック作用状態で該被噛込部を前記スライドバーとともに上方向に噛み込んで、前記スライドシャワーフックを噛込方向である該上方向に移動不能とし、非噛込方向である下方向に移動可能とする噛込部と、を備えて構成してあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。 - 請求項3において、前記下方向ロック機構の前記被噛込部を、該下方向ロック機構の前記噛込部による上側の噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向に付勢するか、又は前記噛込部を、前記噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するようになしてあり
前記上方向のロック機構の前記被噛込部を、該上方向ロック機構の前記噛込部による下側の噛込位置と、非噛込位置である上側の退避位置の間で移動可能として、該被噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて下方向に付勢するか、又は前記噛込部を前記噛込位置と、非噛込位置である下側の退避位置との間で移動可能として、該噛込部を付勢手段にて該噛込位置に向けて上方向きに付勢するようになしてあることを特徴とするスライドシャワーフック装置。
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