JP4884091B2 - 形状測定機 - Google Patents
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Description
例えば、円柱、円筒等の円筒形状ワークの真円度測定を行うため、真円度測定機が用いられている。
従来の真円度測定機は、回転テーブル等の回動機構と、回動機構に設けられた回転角度測定装置と、を備える。
回転角度測定装置は、真円度測定を行うのに必要な円筒形状ワークの位置情報を得るためのものである。従来の回転角度測定装置としては、例えば一般的な回転角度測定装置を用いることができる(例えば、特許文献1〜3参照)。
そして、真円度測定機では、回転テーブルに載置された円筒形状ワークの表面位置を検出器で検出しながら回転テーブルを回転させることにより、円筒形状ワークの断面曲線データを取得し、断面曲線データから真円度測定のためのパラメータを算出している。
従来、円筒形状ワークの真円度測定を行うには回動機構を備えた真円度測定機が用いられ、円筒形状ワークの表面粗さ測定を行うためには直動機構を備えた表面粗さ測定機が用いられていた。
このため、本発明者らによれば、円筒形状ワークの真円度測定と表面粗さ測定とを一台の形状測定機で行いたいとの要望がある。特に円筒形状ワークについては、真円度測定機を使って表面粗さ測定を行いたいとの強い要望がある。
このため従来は、回動機構を使って回転測定可能な円筒形状ワークについても、表面粗さ測定の際は、直動機構を備えた表面粗さ測定機で測定データの取得を行っていた。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は表面粗さ測定を適正に行うことのできる形状測定機を提供することにある。
すなわち、より適正な表面粗さ測定を行うため、従来は高さ方向の検出精度に着目していたが、本発明者らによって、測定軸方向の分解能を高くすることが非常に重要であること、つまり、微小凹凸を測定する粗さ測定では、凹凸間隔も微小であり、この微小間隔をデータとして十分にサンプリングしなければならないことがわかった。
ここで、測定軸方向の分解能を高くするため、通常は、粗さセンサーのX軸方向(測定軸方向)への移動量を検出するX軸検出器として、より高分解能のものを用いることが考えられる。
しかしながら、このようなX軸検出器は非常に高価なので、多くの場合において採用するのが困難であり、低い分解能のX軸検出器であっても、精密な粗さ測定を行いたいとの要望が多い。
また、前記粗さセンサーは、前記テーブルに載置されたワークの評価対象面の断面形状を検出し、その断面形状情報を含む測定データを出力する。
前記相対移動機構は、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置が相対移動するように前記テーブルと前記粗さセンサーとを相対移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチでインデックス移動量情報として出力する。
前記タイマーサンプリング手段は、前記粗さセンサーからの測定データを、前記相対移動機構が移動分解能Δθ移動するのに要する時間よりも短い一定時間間隔tsでタイマーサンプリングする。
前記データ処理機構は、前記相対移動機構からのインデックス移動量情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔tsの測定データを、間隔定ピッチの測定データとする。前記データ処理機構は、該間隔定ピッチの測定データに基づき、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価する。
また、ここにいうインデックス移動量情報とは、相対移動機構が回動機構の場合は回転角度情報をいい、相対移動機構が直動機構の場合は直線移動量情報をいう。
ここにいう間隔定ピッチの測定データとは、相対移動機構が回動機構の場合は、測定データ点が一定角度間隔(角度定ピッチ)の測定データ点列をいい、相対移動機構が直動機構の場合は、測定データ点が一定長さ間隔(長さ定ピッチ)の測定データ点列をいう。
前述のような、分解能の低いX軸検出器を備えた形状測定機を用いて精密な粗さ測定を行うこととして、真円度測定機を使った円筒形状ワークの表面粗さ測定を行うことが考えられる。
本発明者らが、真円度測定機を使った円筒形状ワークの表面粗さ測定について鋭意検討した結果、一台の形状測定機で真円度測定と表面粗さ測定との両立が困難な原因が、以下の真円度測定と表面粗さ測定とでのセンサー特性の違い、真円度測定と表面粗さ測定とでの測定データに対する要求性能の違いにあることがわかった。
このようなセンサー特性の違いの問題に関しては、真円度測定機に検出器ホルダを介して粗さセンサーを装着することで解決することができる。
ここで、真円度測定機では、より正確な角度位置情報の取得のため、またコスト的にも有利であることから、回転テーブルとしてインデックス回転テーブルを用いることが考えられる。
このため、真円度測定機を使った円筒形状ワークの表面粗さ測定においても、より正確な角度位置情報を得るため、回転テーブルとしてインデックス回転テーブルを用いることが考えられる。
このため、一台の形状測定機で真円度測定と表面粗さ測定との両立に応えるため、従来は、回転テーブルとしてインデックス回転テーブルを持つ真円度測定機に粗さセンサーを設けるにとどまり、表面粗さ測定に適切なものは開発されていなかった。
すなわち、単に回転テーブルとしてインデックス回転テーブルを用いても、表面粗さ評価に要求される非常に小さな測定ピッチを得ることができない。
このため、インデックス回転テーブルを持つ真円度測定機において、角度サンプリングに代えて、タイマーサンプリングを行うことが考えられる。
しかしながら、単にタイマーサンプリングを用いても、回転テーブルの回転速度が十分安定していないときは、表面粗さ評価に要求される角度定ピッチのデータを得ることができないことがある。
このため、回転テーブルの回転速度が十分安定した状態で測定を行うことも考えられるが、回転テーブルの回転速度が十分安定するまでに時間がかかり、また時間をかけても回転テーブルの回転速度が十分安定しないこともある。特に部分円測定では、回転テーブルの回転速度が十分安定しない状態で測定を行う必要があることもある。
前記インデックス移動量情報は、インデックス角度情報であり、
前記間隔定ピッチの測定データは、角度定ピッチの測定データであり、
また、前記相対移動機構として、前記テーブルと前記粗さセンサーとを相対的に回転させ、その回転角度を前記角度分解能Δθピッチで前記インデックス角度情報として出力する回動機構を用い、
前記データ処理機構は、前記回動機構からのインデックス角度情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔tsの測定データを、角度定ピッチの測定データとする。前記データ処理機構は、該角度定ピッチの測定データに基づき、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価することが好適である。
前記テーブル及び前記回動機構として、真円度測定機のインデックス回転テーブルを用い、
前記真円度測定機のインデックス回転テーブルは、基台に対し前記ワークを回転自在に載置し、該基台に対する回転角度を角度分解能Δθピッチで前記インデックス角度情報として出力することが好適である。
また、本発明のワークとしては、回動機構を使って回転測定が可能なものが一例として挙げられる。より具体的には、例えば突起あるいは円が完全に全周成立している完全円、ないし突起あるいは円が完全に全周成立していない部分円等の、断面形状が曲線の評価対象面を持つものが一例として挙げられる。
また、本発明においては、前記移動分解能Δθピッチが、直線移動に関する移動分解能Δθピッチであり、
前記インデックス移動量情報は、直線移動に関するインデックス移動量情報であり、
前記間隔定ピッチの測定データは、直線移動に関する長さ定ピッチの測定データであり、
また、前記相対移動機構として、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対移動するように、前記テーブルと前記粗さセンサーとを相対的に直線移動させ、その相対移動量を前記移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力する直動機構を用い、
前記データ処理機構は、前記直動機構からのインデックス移動量情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔の測定データを、長さ定ピッチの測定データとする。前記データ処理機構は、該長さ定ピッチの測定データに基づき、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価することが好適である。
本発明においては、前記直動機構として、表面粗さ測定機の直動機構を用い、
前記表面粗さ測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することが好適である。
本発明においては、輪郭形状測定機の輪郭検出器に代えて前記粗さセンサーを用い、
前記直動機構として前記輪郭形状測定機の直動機構を用い、
前記輪郭形状測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することも好適である。
本発明においては、三次元測定機の検出器に代えて前記粗さセンサーを用い、
前記直動機構として前記三次元測定機の直動機構を用い、
前記三次元測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することが好適である。
また、本発明においては、前記データ処理機構が、推定手段と、定ピッチ化手段と、評価手段と、を備えることが好適である。
ここで、前記推定手段は、同じ値のインデックス移動量情報を持つ測定データの数、及び該インデックス移動量情報を持つ測定データの中での順番に基づき、該インデックス移動量情報を持つ各測定データの測定位置を推定する。
また、前記定ピッチ化手段は、前記推定手段で推定された各測定データの測定位置に基づき、前記タイマーサンプリング手段で得られた測定データから、間隔定ピッチ(長さ定ピッチあるいは角度定ピッチ)の測定データを得る。
前記評価手段は、前記定ピッチ化手段で得られた間隔定ピッチの測定データから、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価する。
ここで、前記時間推定部は、前記インデックス移動量情報θm(m=0,1,2…)の区間sm内に存在する測定データの数n(=1,2…)、及び前記サンプリング時間間隔tsに基づき、移動幅Δθを持つ該区間smを移動するのに要した所要時間tm(=n×ts)を推定する。
また、前記速度推定部は、前記時間推定部で推定された区間smの所要時間tm及び該区間smの持つ移動幅Δθに基づいて、該区間smでの移動速度ωm(=Δθ/tm)を推定する。
前記位置推定部は、前記速度推定部で推定された区間smでの移動速度ωm、該区間sm内に存在する測定データの中での順番がi(=1,2…)番目であること、及び前記サンプリング時間間隔tsに基づき、該区間smにおいて順番が該i番目の測定データの測定位置pmi(=θm+ωm×its)を推定する。
また、本発明においては、前記粗さセンサーへの交換の容易性に優れた、検出器ホルダを備えることが好適である。
ここで、検出器ホルダは、前記粗さセンサーを形状測定機の本体に着脱自在とする。
本発明においては、前記相対移動機構としての回動機構、及びタイマーサンプリング手段を用いて、粗さ評価として十分小さく、かつ角度定ピッチの測定データを得るデータ処理機構を備えることにより、より適正な表面粗さ測定を行うことができる。
また、本発明においては、真円度測定機の真円度検出器に代えて前記粗さセンサーを用い、また、前記相対移動機構として真円度測定機の回動機構を用いることにより、真円度測定機を用いて、表面粗さ測定を、より適正に行うことができる。
本発明にかかる形状測定機によれば、前記相対移動機構としての直動機構、及びタイマーサンプリング手段を用いて、粗さ評価として十分小さく、かつ長さ定ピッチの測定データを得るデータ処理機構を備えることにより、より適正な表面粗さ測定を行うことができる。
また、本発明においては、前記直動機構として、表面粗さ測定機の直動機構を用いることにより、表面粗さ測定機による表面粗さ測定を、より適正に行うことができる。
本発明においては、輪郭形状測定機の輪郭検出器に代えて前記粗さセンサーを用い、また、前記直動機構として輪郭形状測定機の直動機構を用いることにより、輪郭形状測定機を用いて、適正な表面粗さ測定を行うことができる。
本発明においては、三次元測定機の検出器に代えて前記粗さセンサーを用い、また、前記直動機構として三次元測定機の直動機構を用いることにより、三次元測定機を用いて、適正な表面粗さ測定を行うことができる。
本発明においては、前記データ処理機構が、前記推定手段、前記定ピッチ化手段及び前記評価手段を備えることにより、前記表面粗さ測定を、より適正に行うことができる。
本発明においては、前記推定手段が、前記時間推定部、前記速度推定部及び前記位置推定部を備えることにより、前記表面粗さ測定を、より適正に行うことができる。
また、本発明においては、前記粗さセンサーを測定機本体に着脱自在とする検出器ホルダを備えることにより、前記粗さセンサーとの交換が容易に行えるので、適正な表面粗さ測定を、より容易に行うことができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1には本発明の一実施形態にかかる形状測定機の概略構成が示されている。なお、同図(A)は本実施形態にかかる形状測定機の全体図、同図(B)は同様の形状測定機のブロック図である。
本実施形態では、形状測定機として回動機構を備えた真円度測定機を用い、真円度測定機の真円度検出器に代えて粗さセンサーを用いた場合を想定している。
ここで、前記インデックス回転テーブル12は、例えばテーブル及び回動機構としての機能を持つ。前記テーブルは、表面粗さの評価対象面を持つ円筒形状ワーク(断面形状が部分円ないし完全円の評価対象面を持つワーク)が載置される。前記回動機構は、ワーク上の粗さセンサー位置がワークの評価対象面に沿って走査されるように、テーブルと粗さセンサーとを相対的に回転(移動)させ、その回転角度(相対移動量)を角度分解能Δθピッチ(移動分解能Δθピッチ)で、インデックス角度情報(インデックス移動量情報)として出力する。
また、前記粗さセンサー14は、前記インデックス回転テーブル12に載置された円筒形状ワーク22の評価対象面の断面形状を検出し、その断面形状情報を含む測定データを出力する。
つまり、前記タイマーサンプリング手段16は、粗さセンサー14からの測定データを、インデックス回転テーブル12が角度幅(移動幅,移動分解能)Δθ回転(移動)するのに要する時間よりも短い一定時間間隔tsでタイマーサンプリングする。
前記データ処理機構18は、前記インデックス回転テーブル12からのインデックス角度情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段16からの一定時間間隔tsの測定データを、角度定ピッチ(間隔定ピッチ)の測定データとする。前記データ処理機構18は、角度定ピッチの測定データに基づき、円筒形状ワーク22の評価対象面の表面粗さを評価する。
前記検出器ホルダ24は、真円度測定機10の真円度検出器に代えて、粗さセンサー14を真円度測定機本体に着脱自在としている。
ここで、前記時間推定部32は、インデックス回転テーブル12からのインデックス角度情報θm(m=0,1,2…)の区間sm内に存在する測定データの数n(=1,2…)、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、角度幅(移動幅)Δθを持つ区間smをインデックス回転テーブル12が回転(移動)するのに要した所要時間tm(=n×ts)を推定する。
また、前記速度推定部34は、前記時間推定部32で推定された区間smの所要時間tm及び該区間smの角度幅Δθに基づいて、区間smでのインデックス回転テーブル12の回転角速度(移動速度)ωm(=Δθ/tm)を推定する。
前記位置推定部36は、前記速度推定部34で推定された区間smでの回転角速度ωm、区間sm内に存在する測定データの中での順番がi(=1,2…)番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、該区間smにおいて順番が該i番目の測定データの測定角度位置(測定位置)pmi(=θm+ωm×its)を推定する。
本実施形態においては、角度定ピッチの測定データが得られるように、タイマーサンプリング手段16からの一定時間間隔tsの測定データに対して、補間計算を行っている。
本発明において特徴的なことは、従来、真円度測定の際は真円度測定機、表面粗さ測定の際は表面粗さ測定機というように、従来2つの形状測定機を使用しなければならなかった円筒形状ワークの真円度測定と表面粗さ測定とを、1台の形状測定機で十分に行えるようにしたことである。
本実施形態においては、真円度測定機10のインデックス回転テーブル12を使って、円筒形状ワーク22の表面粗さ測定を適正に行っている。
そして、粗さセンサー14が円筒形状ワーク22にセットされ、インデックス回転テーブル12が回転すると、粗さセンサー14のプローブは、円筒形状ワーク22の凹凸に沿って変位する。この変位を粗さセンサー14で電気信号に変換し、タイマーサンプリング手段16でAD変換して数値化した測定データを得る。タイマーサンプリング手段16によるタイマーサンプリングで得られた測定データは、インデックス回転テーブル12からのインデックス角度情報と共にデータ処理機構18に送られる。
また表面粗さ測定では、ディジタルフィルタ処理のため、定ピッチデータ取得が必須であることから、回転テーブルの回転速度が十分安定した状態で測定を行っている。
すなわち、推定工程では、同じ値のインデックス角度情報を持つ測定データの数、及び該インデックス角度情報を持つ測定データの中での順番に基づき、該インデックス角度情報を持つ各測定データの測定角度位置を推定している。
すなわち、前記定ピッチ化工程では、前記推定工程で推定された各測定データの測定角度位置に基づき、タイマーサンプリング手段16で得られた測定データから、角度定ピッチの測定データを得ている。
すなわち、前記評価工程では、前記定ピッチ化工程で得られた角度定ピッチの測定データから、円筒形状ワーク22の評価対象面の表面粗さを評価している。
本実施形態において、データ処理には、以下の測定データを用いている。
すなわち、真円度測定機10では、回転テーブルとしてインデックス回転テーブル12を用いているが、測定データを取得するタイミングは、より小さいサンプリングピッチを得るため、角度サンプリングでなく、タイマーサンプリングを用いている。
インデックス回転テーブル12でのタイマーサンプリングによる測定データには、インデックス回転テーブル12から得られる回転角度情報がインデックス角度情報として付加されている。例えば分解能Δθのインデックス回転テーブル12を使って、サンプリング時間間隔tsでタイマーサンプリングされた測定データ点列は、Δθピッチの回転角度情報、つまりインデックス角度情報を持つ。
図3には、インデックス回転テーブル12でのタイマーサンプリングで取得された測定データの説明図が示されている。同図(A)は円筒状ワーク22形状に対応させて、タイマーサンプリングで取得された測定データをプロットした図、同図(B)は同様の測定データを表にした図である。
本実施形態においては、推定工程として、以下の時間推定工程、速度推定工程、角度推定工程を行う。
時間推定部32は、以下の時間推定工程を行う。
<区間smの所要時間tm>
区間smの所要時間tmの推定工程は、以下の通りである。
(1)インデックス角度情報θm(m=0,1,2…)を持つ測定データを抽出する。
(2)抽出された測定データの数nを求める。
(3)求められた測定データ数n(=1,2…)、サンプリング時間間隔ts、該インデックス角度情報θmの区間smの持つ角度幅Δθに基づいて、インデックス回転テーブル12が角度幅Δθを持つ区間smを回転するのに要した所要時間tm(=n×ts)を推定する。
<区間s0の所要時間>
区間s0の所要時間t0の推定工程は、以下の通りである。
(1)インデックス角度情報θ0を持つ測定データ(データ番号0,1,2,3)を抽出する。
(2)抽出された測定データ(データ番号0,1,2,3)の数n0(=4)を求める。
(3)求められた測定データ数n0(=4)、サンプリング時間間隔ts、及びインデックス角度情報θ0の区間s0の持つ角度幅Δθに基づいて、インデックス回転テーブル12が角度幅Δθを持つ区間s0を回転するのに要した所要時間t0(=4×ts)を推定する。
区間s1の所要時間t1の推定工程は、以下の通りである。
(1)インデックス角度情報θ1を持つ測定データ(番号4,5)を抽出する。
(2)抽出された測定データ(番号4,5)の数n1(=2)を求める。
(3)求められた測定データ数n1(=2)、サンプリング時間間隔ts、インデックス角度情報θ1の区間s1の持つ角度幅Δθに基づいて、インデックス回転テーブル12が角度幅Δθを持つ区間s1を回転するのに要した所要時間t1(=2×ts)を推定する。
区間s2の所要時間t2の推定工程は、以下の通りである。
(1)インデックス角度情報θ2を持つ測定データ(番号6,・・・)を抽出する。
(2)抽出された測定データ(番号6,・・・)の数n2を求める。
(3)求められた測定データ数n2、サンプリング時間間隔ts、インデックス角度情報θ2の区間s2の持つ角度幅Δθに基づいて、インデックス回転テーブル12が角度幅Δθを持つ区間s2を回転するのに要した所要時間t2(=n2×ts))を推定する。
なお、本実施形態においては、コンピュータ17からのトリガー信号により、インデックス回転テーブル12によるインデックス角度情報のインデックスサンプリングの開始と、タイマーサンプリング手段16による粗さセンサー14の出力のタイマーサンプリングの開始とを同時に行っている。
前記所要時間の推定終了後、速度推定部34は、以下の速度推定工程を行う。
<区間smの回転角速度>
区間smの回転角速度ωmの推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記時間推定工程で推定された区間smの所要時間tm、及び区間smの持つ角度幅Δθに基づいて、該区間smにおけるインデックス回転テーブル12の回転角速度ωm(=Δθ/tm)を推定する。
<区間s0の回転角速度>
区間s0の回転角速度ω0の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記時間推定工程で推定された区間s0の所要時間t0、及び区間s0の持つ角度幅Δθに基づいて、区間s0におけるインデックス回転テーブル12の回転角速度ω0(=Δθ/t0)を推定する。
区間s1の回転角速度ω1の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記時間推定工程で推定された区間s1の所要時間t1、及び区間s1の持つ角度幅Δθに基づいて、区間s1におけるインデックス回転テーブル12の回転角速度ω1(=Δθ/t1)を推定する。
区間s2の回転角速度ω2の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記時間推定工程で推定された区間s2の所要時間t2、及び区間s2の角度幅Δθに基づいて、区間s2におけるインデックス回転テーブル12の回転角速度ω2(=Δθ/t2)を推定する。
前記回転角速度の推定終了後、位置推定部36は、以下の位置推定を行う。
<推定角度位置pmi>
区間sm内に存在する測定データの中での順番がi番目の測定データの測定角度位置pmi(=θm+ωm×its)の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、インデックス角度情報θmの区間smでのインデックス回転テーブル12の回転角速度ωm、区間sm内に存在する測定データの中での順番がi番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、インデックス角度情報θmの区間smにおいて順番がi番目の測定データの測定角度位置pmi(=θm+ωm×its)を推定することができる。
<データ(番号0)の角度位置>
インデックス角度情報θ0の区間s0での順番が0番目の測定データ(図中、番号0)の測定角度位置p00の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、速度推定部34で推定された区間s0でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω0、区間s0での順番が0番目であること、サンプリング時間間隔tsに基づき、該区間s0での順番が0番目の測定データ(図中、番号0)の測定角度位置p00(=ω0×0ts)を推定することができる。例えばこの測定角度位置p00の値は0である。この値を基準に以下の測定角度位置を推定することができる。
前記区間s0での順番が1番目の測定データ(図中、番号1)の測定角度位置p01の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s0でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω0、該測定データ(図中、番号1)は区間s0での順番が1番目であること、サンプリング時間間隔tsに基づき、該区間s0での順番が1番目の測定データ(図中、番号1)の測定角度位置p01(=ω0×1ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
前記区間s0での順番が2番目の測定データ(図中、番号2)の測定角度位置p02の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s0でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω0、測定データ(図中、番号2)は区間s0での順番が2番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、該区間s0での順番が2番目の測定データ(図中、番号2)の測定角度位置p02(=ω0×2ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
前記区間s0での順番が3番目の測定データ(図中、番号3)の測定角度位置p03の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s0でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω0、測定データ(図中、番号3)は区間s0での順番が3番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、区間s0での順番が3番目の測定データ(図中、番号3)の測定角度位置p03(=ω0×3ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
インデックス角度情報θ1の区間s1での順番が1番目の測定データ(図中、番号4)の測定角度位置p11の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s1でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω1、測定データ(図中、番号4)は区間s1での順番が1番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、区間s1での順番が1番目の測定データ(図中、番号4)の測定角度位置p11(=θ1+ω1×1ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
前記区間s2での順番が2番目の測定データ(図中、番号5)の測定角度位置p12の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s2でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω2、測定データ(図中、番号5)は区間s2での順番が2番目であること、サンプリング時間間隔tsに基づき、区間s2での順番が2番目の測定データ(図中、番号5)の測定角度位置p12(=θ1+ω1×2ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
インデックス角度情報θ2の区間s2での順番が1番目の測定データ(図中、番号6)の測定角度位置p21の推定工程は、以下の通りである。
すなわち、前記区間s2でのインデックス回転テーブル12の回転角速度ω2、測定データ(図中、番号6)は区間s2での順番が1番目であること、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、区間s2での順番が1番目の測定データの測定角度位置p21(=θ2+ω2×ts)を、前記測定角度位置p00を基準に推定することができる。
なお、本実施形態においては、各区間におけるインデックス回転テーブル12の角速度から、インデックス回転テーブル12の角加速度を推定することができるので、測定角度位置の推定の際に、インデックス回転テーブル12の角加速度を使うこともできる。
図4には、タイマーサンプリング手段16からの測定データの測定値を、前記推定工程で推定された各測定データの測定角度位置に対してプロットした図が示されている。
ここで、前記推定工程で推定された測定角度位置のままでは、角度定ピッチの測定データ点列になっていない。
本実施形態においては、時間定ピッチの測定データ点列を角度定ピッチの測定データ点列にするため、線形補間、多項式近似による補間等の補間手法を使って、測定角度位置の測定データ間の補完を行い、補間データ値を得ている。
図5には本実施形態の定ピッチ化工程で得られた定ピッチ補間データ値を、測定角度位置に対してプロットした図が示されている。
本実施形態の評価手段では、図5に示されるような角度定ピッチのデータ点列から、表面粗さ評価のためのパラメータを算出する。
すなわち、本実施形態では、評価工程により、角度定ピッチのデータを用いて表面粗さパラメータを求めている。本実施形態においては、定ピッチ化手段82からのデータのうち、周期の長い成分をフィルタで除去し、周期の短い表面粗さ成分を取り出し、表面粗さパラメータを算出している。
この結果、本実施形態においては、真円度測定機10のインデックス回転テーブル12を使って、表面粗さ測定データの取得を行うことができる。
また本実施形態においては、インデックス回転テーブル12の回転安定待ちの必要がなく、部分円表面粗さ測定を行うこともできる。
また本実施形態においては、インデックス回転テーブル12の回転ムラの影響を最小限に抑えたデータ処理を行うことができる。
また本実施形態においては、長さ(角度)に関して定ピッチのデータを取得することができる。
したがって、本実施形態においては、前記非常に小さなサンプリングピッチかつ角度定ピッチの測定データを使って、表面粗さ測定を行うことができるので、表面粗さ測定を適正に行うことができる。
これにより、本実施形態においては、従来極めて困難であった、真円度測定機の回転テーブルの回転測定により、円筒形状ワークの表面粗さ測定を、適正に行うことができる。
また本実施形態においては、円筒形状ワークの真円度と表面粗さとを一台の真円度測定機10で検証することができる。
すなわち、本実施形態においては、粗さセンサー14を真円度測定機10に検出器ホルダ24で装着し、表面粗さ測定プログラムを実行することで、表面粗さ測定を行うこととしたが、粗さセンサーで測定されたデータに対して、真円度評価を行うこともできる。
さらに、本実施形態においては、真円度測定を適正に行うこともできる。すなわち、本実施形態において、真円度測定の際は、検出器ホルダ24に真円度検出器を装着し、真円度測定プログラムを使用する。本実施形態において、例えばデータ処理機構では、真円度測定プログラムに従って、真円度検出器からの測定断面曲線データのうち、周期の短い表面粗さ成分をフィルタで除去し、周期の長い成分を取り出し、真円度評価のためのパラメータを算出する。
前記構成では、粗さセンサー14に対しインデックス回転テーブル12を回転させた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、インデックス回転テーブル12に対し粗さセンサー14を回転させる回動機構にも適用することができる。
前記構成では、形状測定機として、回動機構を備えた真円度測定機を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の要旨の範囲であれば、直動機構を備えた形状測定機、例えば表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、三次元測定機等にも、本発明を適用することが好ましい。
以下に、直動機構を備えた形状測定機として、下記の表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、三次元測定機を用いた例について説明する。
表面粗さ測定機においても、より精密な粗さ測定を行うためには、本発明の、インデックス移動量情報の検出と、タイマーサンプリングと、長さ定ピッチの測定データを得るデータ処理との組み合わせを適用することが好ましい。表面粗さ測定機としては、例えば特開平5−71952号公報に記載のものを用いることができる。
同図に示す表面粗さ測定機(形状測定機)110は、粗さセンサー114を備えている。
また、本発明の相対移動機構としては、表面粗さ測定機110の送り装置(直動機構)112を含む。前記送り装置112は、モータ140と、ロータリーエンコーダ(X軸検出器)142と、を含む。
前記モータ140は、粗さセンサー114をX軸方向(測定軸方向)へ直線移動させるためのものとする。
前記ロータリーエンコーダ(X軸検出器)142は、粗さセンサー114をX軸方向へ移動させた際の移動量を検出するためのものとする。ロータリーエンコーダ142は、粗さセンサー114のX軸方向への移動量を、移動分解能Δθピッチで、インデックス移動量情報として出力する。
そして、データ処理機構118は、送り装置112からのインデックス移動量情報に基づき、タイマーサンプリング手段116からの一定時間間隔の測定データから、長さ定ピッチの測定データを得ている。データ処理機構118は、長さ定ピッチ(間隔定ピッチ)の測定データに基づき、ワーク122の評価対象面の表面粗さを評価する。
なお、同図においては、Y軸テーブル111上にワーク122が載置されている。
また、同図においては、データ処理機構118が、推定手段126と、定ピッチ化手段128と、評価手段130と、を備える。
ここで、推定手段126は、同じ値のインデックス移動量情報を持つ測定データの数、及び該インデックス移動量情報を持つ測定データの中での順番に基づき、該インデックス移動量情報を持つ各測定データの測定位置を推定する。
また定ピッチ化手段128は、推定手段126で推定された各測定データの測定位置に基づき、タイマーサンプリング手段で得られた一定時間間隔の測定データから、長さ定ピッチの測定データを得ている。
評価手段130は、定ピッチ化手段128で得られた長さ定ピッチの測定データに基づいて、ワーク122の評価対象面の表面粗さを評価する。
また、同図においては、推定手段126が、時間推定部132と、速度推定部134と、位置推定部136と、を備える。
ここで、時間推定部132は、インデックス移動量情報θm(m=0,1,2…)の区間sm内に存在する測定データの数n(=1,2…)、及びサンプリング時間間隔tsに基づき、移動幅Δθを持つ該区間smを直線移動するのに要した所要時間tm(=n×ts)を推定する。
速度推定部134は、時間推定部132で推定された区間smの所要時間tm及び該区間smの持つ移動幅Δθに基づいて、該区間smでの直線移動速度ωm(=Δθ/tm)を推定する。
位置推定部136は、速度推定部134で推定された区間smでの直線移動速度ωm、該区間sm内に存在する測定データの中での順番がi(=1,2…)番目であること、及び前記サンプリング時間間隔tsに基づき、該区間smにおいて順番が該i番目の測定データの測定位置pmi(=θm+ωm×its)を推定する。
ここで、粗さ測定を可能とするためには、X軸検出器として高分解能のものを用い、X軸方向の分解能を高くすることにより、より精密な粗さ測定が可能になる。
X軸方向の分解能を高くする必要がある理由は、微小凹凸を測定する粗さ測定では、X軸方向の凹凸間隔も微小であり、この微小間隔をデータとして十分にサンプリング可能とする必要があるためである。この場合、粗さセンサー114の出力とロータリーエンコーダ142の出力とを対とするデータ列がサンプリングされ、このデータ列から各種の粗さパラメータが計算される。
さらに、X軸駆動機構とY軸駆動機構とを同時2軸制御して任意方向の表面粗さ測定を実施しても良い。
輪郭形状測定機の輪郭検出器は、粗さセンサーに比較し測定範囲が広いが、分解能は低い。また、X軸検出器の分解能も低いものが用いられている。このため、一般的な輪郭形状測定機は、0.1μm以下程度の分解能が必要な粗さ測定には適していない。
このような輪郭形状測定機においても、輪郭検出器に代えて粗さセンサーを用い、かつ本発明の表面粗さ測定を実施することにより、輪郭形状測定機を用いて、精密な表面粗さ測定を行うことができる。
以下に、精密な表面粗さ測定を行うことができる輪郭形状測定機について、具体的に説明する。
同図に示す輪郭形状測定機(形状測定機)210は、前記図6に示した表面粗さ測定機110とほほ類似の基本構成をもち、輪郭形状測定機210の輪郭検出器に代えて、粗さセンサー214を用いている。
同図においては、輪郭形状測定機210の輪郭検出器に代えて、粗さセンサー214を、輪郭形状測定機210の本体に着脱自在とする検出器ホルダ224を備える。
また、直動機構としては、輪郭形状測定機210の送り装置212を用いている。
また、三次元測定機におけるX軸スケール、Y軸スケール、Z軸スケールの分解能は、輪郭形状測定機と同程度の1μm程度である。このため、一般的な三次元測定機は、0.1μm以下程度の分解能が必要な粗さ測定には適していない。
このような三次元測定機においても、Z軸スピンドル先端部の検出器を粗さセンサーに交換し、本発明の表面粗さ測定を実施することにより、三次元測定機を用いても、精密な表面粗さ測定を行うことができる。三次元測定機としては、例えば特開2003−50124号公報等に記載のものを用いることができる。
以下に、精密な表面粗さ測定を行うことができる三次元測定機について、より具体的に説明する。
同図に示す三次元測定機(形状測定機)310は、三次元測定機310の検出器に代えて、粗さセンサー314を用いている。
同図においては、粗さセンサー314を、三次元測定機310の本体に着脱自在とするための検出器ホルダ324として、Z軸スピンドルを用いている。
また、前記直動機構312としては、三次元測定機310の案内(以下、案内312という)と、コラム349等を含む。案内312は、粗さセンサー314をY軸方向へ送り移動するための駆動機構350等を含む。これによりワーク322上の粗さセンサー314位置をY軸方向に相対移動している。また、三次元測定機310の案内312は、案内312の移動量を求めるY軸スケール354を含む。
同図では、三次元測定機310のY軸スケール354を、粗さセンサー314のY軸方向への移動量を求めるY軸検出器として用いている。Y軸スケール354は、粗さセンサー314のY軸方向への移動量を、移動分解能Δθピッチで、インデックス移動量情報として出力している。
この三次元測定機310においては、Y軸方向への移動によってY軸方向の表面粗さ測定を行う例を示したが、これに限らず、X軸方向あるいはZ軸方向への移動をX軸検出器あるいはZ軸検出器によって検出し、X軸方向あるいはZ軸方向の表面粗さ測定を実施することもできる。
さらに、X軸、Y軸、Z軸を同時2軸あるいは同時3軸で移動させて任意方向の表面粗さ(平面の表面粗さあるいは曲面の表面粗さ)の測定を実施することもできる。
なお、同図においては、テーブル311上にワーク322が載置されている。
110 表面粗さ測定機(形状測定機)
210 輪郭形状測定機(形状測定機)
310 三次元測定機(形状測定機)
111 表面粗さ測定機のテーブル
211 輪郭形状測定機のテーブル
311 三次元測定機のテーブル
12 インデックス回転テーブル(回動機構,相対移動機構)
112 表面粗さ測定機の直動機構(相対移動機構)
212 輪郭形状測定機の直動機構(相対移動機構)
312 三次元測定機の直動機構(相対移動機構)
14,114,214,314 粗さセンサー
16,116,216,316 タイマーサンプリング手段
18,118,218,318 データ処理機構
24,124,224,324 検出器ホルダ
26,126,226,326 推定手段
28,128,228,328 定ピッチ化手段
30,130,230,330 評価手段
32,132,232,332 時間推定部
34,134,234,334 速度推定部
36,136,236,336 位置推定部
Claims (10)
- 表面粗さの評価対象面を持つワークが載置されるテーブルと、
前記テーブルに載置されたワークの評価対象面の断面形状を検出し、その断面形状情報を含む測定データを出力する粗さセンサーと、
前記ワーク上の前記粗さセンサー位置が前記評価対象面に沿って相対移動するように、該テーブルと該粗さセンサーとを相対移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチでインデックス移動量情報として出力する相対移動機構と、
前記粗さセンサーからの測定データを、前記相対移動機構が移動分解能Δθ移動するのに要する時間よりも短い一定時間間隔tsでサンプリングするタイマーサンプリング手段と、
前記相対移動機構からのインデックス移動量情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔tsの測定データを、間隔定ピッチの測定データとし、該間隔定ピッチの測定データに基づき、ワークの評価対象面の表面粗さを評価するデータ処理機構と、
を備え、前記データ処理機構が、前記相対移動機構の移動分解能Δθピッチよりも小さく、かつ粗さ評価のための十分小さな、前記間隔定ピッチの測定データを得ることを特徴とする形状測定機。 - 請求項1記載の形状測定機において、
前記移動分解能Δθピッチは、角度分解能Δθピッチであり、
前記インデックス移動量情報は、インデックス角度情報であり、
前記間隔定ピッチの測定データは、角度定ピッチの測定データであり、
また、前記相対移動機構として、前記テーブルと前記粗さセンサーとを相対的に回転運動させ、その回転角度を前記角度分解能Δθピッチで前記インデックス角度情報として出力する回動機構を用い、
前記データ処理機構は、前記回動機構からのインデックス角度情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔tsの測定データを、前記角度定ピッチの測定データとし、該角度定ピッチの測定データに基づき、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価することを特徴とする形状測定機。 - 請求項2記載の形状測定機において、
真円度測定機の真円度検出器に代えて、前記粗さセンサーを用い、
前記テーブル及び前記回動機構として、真円度測定機のインデックス回転テーブルを用い、
前記真円度測定機のインデックス回転テーブルは、基台に対し前記ワークを回転自在に載置し、該基台に対する回転角度を前記角度分解能Δθピッチで前記インデックス角度情報を出力することを特徴とする形状測定機。 - 請求項1記載の形状測定機において、
前記移動分解能Δθピッチは、直線移動に関する移動分解能Δθピッチであり、
前記インデックス移動量情報は、直線移動に関するインデックス移動量情報であり、
前記間隔定ピッチの測定データは、直線移動に関する長さ定ピッチの測定データであり、
また、前記相対移動機構として、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置が評価対象面に沿って相対移動するように、前記テーブルと前記粗さセンサーとを相対的に直線移動させ、その相対移動量を、前記移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力する直動機構を用い、
前記データ処理機構は、前記直動機構からのインデックス移動量情報に基づき、前記タイマーサンプリング手段からの一定時間間隔tsの測定データを、長さ定ピッチの測定データとし、該長さ定ピッチの測定データに基づき、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価することを特徴とする形状測定機。 - 請求項4記載の形状測定機において、
前記直動機構として、表面粗さ測定機の直動機構を用い、
前記表面粗さ測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することを特徴とする形状測定機。 - 請求項4記載の形状測定機において、
輪郭形状測定機の輪郭検出器に代えて、前記粗さセンサーを用い、
前記直動機構として、前記輪郭形状測定機の直動機構を用い、
前記輪郭形状測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することを特徴とする形状測定機。 - 請求項4記載の形状測定機において、
三次元測定機の検出器に代えて、前記粗さセンサーを用い、
前記直動機構として、前記三次元測定機の直動機構を用い、
前記三次元測定機の直動機構が、前記ワーク上の前記粗さセンサー位置を評価対象面に沿って相対的に直線移動させ、その相対移動量を移動分解能Δθピッチで前記インデックス移動量情報として出力することを特徴とする形状測定機。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の形状測定機において、
前記データ処理機構は、同じ値のインデックス移動量情報を持つ測定データの数、及び該インデックス移動量情報を持つ測定データの中での順番に基づき、該インデックス移動量情報を持つ各測定データの測定位置を推定する推定手段と、
前記推定手段で推定された各測定データの測定位置に基づき、前記タイマーサンプリング手段で得られた一定時間間隔tsの測定データから、間隔定ピッチの測定データを得る定ピッチ化手段と、
前記定ピッチ化手段で得られた間隔定ピッチの測定データから、前記ワークの評価対象面の表面粗さを評価する評価手段と、
を備えたことを特徴とする形状測定機。 - 請求項8記載の形状測定機において、
前記推定手段は、前記インデックス移動量情報θm(m=0,1,2…)の区間sm内に存在する測定データの数n(=1,2…)、及び前記サンプリング時間間隔tsに基づき、移動幅Δθを持つ該区間smを移動するのに要した所要時間tm(=n×ts)を推定する時間推定部と、
前記時間推定部で推定された区間smの所要時間tm及び該区間smの持つ移動幅Δθに基づいて、該区間smでの移動速度ωm(=Δθ/tm)を推定する速度推定部と、
前記速度推定部で推定された区間smでの移動速度ωm、該区間sm内に存在する測定データの中での順番がi(=1,2…)番目であること、及び前記サンプリング時間間隔tsに基づき、該区間smにおいて順番が該i番目の測定データの測定位置pmi(=θm+ωm×its)を推定する位置推定部と、
を備えたことを特徴とする形状測定機。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の形状測定機において、
前記粗さセンサーを形状測定機本体に着脱自在とする検出器ホルダを備えたことを特徴とする形状測定機。
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