JP2006030200A - 配向自在な探触子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 固定部品(3)と、固定部品(3)に接続され、固定部品(3)に対して第1軸(B)の周りを回転することができる第1可動部品(4)と、第1可動部品(4)に接続され、第1可動部品(4)に対して第2軸(A)の周りを回転することができる第2可動部品(5)と、第2可動部品(5)と一体化した、細長い形状の探触体(6)とを含んでおり、探触体(6)が、固定部品(3)に対して平行移動することができるように構成されている。
【選択図】図1
Description
詳細には、機械部品の三次元座標測定用探触子に関するものであり、特に手動または自動の座標測定機械に実装して用いるための配向自在な探触子に関するものであるが、それに限るというわけではない。
トリガ付探触子は、また、複雑な部品の三次元の形状を捉えることにより、例えば、そのような部品を複製したり、またはモデル化したりするためにも用いられる。
該探触体は、細長いロッドの先端にボールを一つ含んでいる。
可動アームが、空間内を移動することにより、探触子の測定用の接触ロッド等の探触体を、測定対象物または測定対象表面と接触させる。
接触の際に、偏向力が探触体に加わって、探触体を当初の静止位置から出す。
探触体が少しでも動くと、センサーが反応して電気信号を発生し、その電気信号がユーザーに光信号として送られるか、または、機械の制御ソフトウェアに送られ、そこで測定システムのデータを用いて、所定の座標系における接触点の座標を決定する。
その目的を果たすために先行技術で用いるのが、電気機械式センサーもしくは光学センサー、または様々な原理に基づく移動センサー、例えば歪みゲージを含んだセンサーなどである。
それはつまり、6個のボールの上に載せられた3本の円筒形のピンによって、固定機構と探触体との間に、六つの接触点を画定するというものである。
ここで、二次元および一次元の探触体も知られている。
この不都合を克服するために、接触用の探触体を、空間内の複数の方向に向けることのできる探触子が知られている。
考えられる限りの方向付けを全て網羅するためには、一般的に、独立した回転軸が二本必要となる。
このタイプの探触子は、欧州特許出願公開第0392660号明細書に記載されている。
この配置により、探触体の方向付けを変える度に測定機械を改めて調整し直さなくても済む。
このため、測定機械を三本の座標軸に沿って動かすことのできる有効移動距離が、特にZ軸で短くなってしまう。
測定装置に対して探触体(6)の方向付けを行うための配向自在な探触子(10)であり、
固定部品(3)と、
固定部品(3)に接続され、固定部品(3)に対して第1軸(B)の周りを回転することができる第1可動部品(4)と、
第1可動部品(4)に接続され、第1可動部品に対して第2軸(A)の周りを回転することができる第2可動部品(5)と、
第2可動部品(5)と一体化した、細長い形状の探触体(6)とを含んでおり、
探触体(6)が、固定部品(3)に対して平行移動することができることを特徴とする、配向自在な探触子。
第2に、
測定装置に対して探触体(6)の方向付けを行うための配向自在な探触子(10)であり、
固定部品(3)と、
固定部品(3)に接続され、固定部品(3)に対して第1軸(B)の周りを回転することができる第1可動部品(4)と、
第1可動部品(4)に接続され、第1可動部品に対して第2軸(A)の周りを回転することができる第2可動部品(5)と、
第2可動部品(5)と一体化した、細長い形状の探触体(6)とを含んでおり、
探触体(6)が、空間内で複数の方向性を取ることができ、第2軸(A)に対してずれていることを特徴とする、配向自在な探触子。
第3に、
測定装置に対して探触体(6)の方向付けを行うための配向自在な探触子(10)であり、
固定部品(3)と、
固定部品(3)に接続され、固定部品(3)に対して第1軸(B)の周りを回転することができる第1可動部品(4)と、
第1可動部品(4)に接続され、第1可動部品に対して第2軸(A)の周りを回転することができる第2可動部品(5)とを含んでおり、
第2可動部品の第2軸(A)の周りでの回転が、90°を超える角度範囲、好適には180°を下回らない角度範囲に及ぶことを特徴とする、配向自在な探触子。
第4に、
前記平行運動が、第1可動部品(4)と第2可動部品(5)との一連の回転によって得られるものであることを特徴とする、上記第1に記載の探触子。
第5に、
前記探触体(6)のずれが、可変であることを特徴とする、上記第2に記載の探触子。
第6に、
前記探触体(6)のずれが、第1可動部品(4)と第2可動部品(5)との一連の回転によって変化させることができることを特徴とする、上記第2に記載の探触子。
第7に、
前記探触体(6)のずれが、第2可動部品(5)の軸(C)に対する二つの対称位置のうちの一つに、探触体を位置づけることにより変化させることができることを特徴とする、上記第2に記載の探触子。
第8に、
前記探触体(6)が、一端に測定対象物と接触するための部品(7)の付いたロッドを一本含んでおり、
ロッドの軸(61)が、第2軸(A)に対して、ずれていることを特徴とする、上記第2に記載の探触子。
第9に、
前記第2可動部品(5)と一体化した、細長い形状の探触体(6)を含んでおり、
探触体(6)が、固定部品(3)に対して平行移動することができることを特徴とする、上記第3に記載の探触子。
第10に、
前記第2可動部品(5)と前記探触体(6)との間に介在させた、取り外し可能な付属品を含んでいることを特徴とする、上記第1〜上記第9のいずれか一つに記載の探触子。
3 固定部品
4 可動部品
5 第2可動部品
6 探触体
7 ボール
10 探触子
35 パイロットランプ
56 回転板
61 軸
該固定部品3は、測定を行う立体空間の内部で、例えばX、Y、Zの三つの座標軸に沿って移動することができるものである。
固定部品3を固定するのには、例えば、ロッド2を用いてもよいし、または他のどのような固定手段を用いてもよい。
この指示は、図における図示方向、および、本発明の装置を正常に使用する際の方向に準拠するものであって、探触子を取り付ける測定機械の垂直軸Zの方向と、通常は、一致するものである。
しかしながら、探触子を、空間内のどのような方向で使用してもよい。
第1可動部品4は、好適には、例えば10°であるような、多数の所定の小角度に対応する、複数の割り出し位置を取ることが望ましい。
従来知られているように、この割り出し位置を決定するのは、例えば、位置決め部品の間の6個の支点を画定する平衡結合であり、その位置の決定は、高い精度で行われる。
回転は、オペレーターが介在して、手動式で行ってもよい。
好適には、エンコーダーとモーターを接続してサーボモーターにするのが望ましい。
第2可動部品5の第2軸軸Aの周りでの回転は、上述の第1可動部品4についてと同様に、連続的であっても、割り出されたものであってもよく、また、モーター駆動式であっても、手動式であってもよい。
図示されていない検知機構が、ボール7の僅かな移動にも反応して電気信号を発生し、その電気信号が、図示されていないコネクターによって、パイロットランプ35、または機械の制御ソフトウェアに送られる。
図2は、本発明による探触子で、探知用接触ロッドである探触体が、水平に配置されているものを示す図である。
探知用接触ロッドである探触体6は、距離dだけ上にずれている。
この相対的配置は、測定機械がZ軸に沿って移動する際の上限の近くに位置する点を測定する必要がある場合に、有利である。
当然のことながら、その一連の動きの終わりに、探知用接触ロッドである探触体6は、最初と全く同じ水平方向に向けられるのだが、今度は、第2軸Aに対して下に距離dだけずれている。
この相対的配置により、例えば、探触子10の下の部分が、測定対象物が載っている台に触れたりするおそれなしに、非常に低い位置にある点の座標を測定しに行くことができる。
その場合には、α(図示は省略)が、垂直線に対する探触体6の最初の角度であれば、第2軸Aに沿って2αの回転をした後、第1軸Bに沿って180°回転する必要があるだろう。
そのようにして、測定機械のZ軸における有効移動距離は、2d分だけ増大することになる。
図6が示すのは開始時点での相対的配置の一例であり、そこでは、探触体6が、例えば、Y座標のプラス方向に距離dだけずれている。
つづいて、第2軸Aに沿った180°の回転の後、探触体6はその当初の方向付けに戻るのだが、図8に見られるように、今度は、Y座標のマイナス方向に距離dだけずれている。
このようにして、探知用接触ロッドである探触体6のずれを、回転板56の回転により修正することができる。
好適には、回転板56が、例えば、軸Cの両側での垂直方向のずれに対応する二つの位置と、水平方向のずれに対応する二つの位置というように、第2可動部品4および第2可動部品5に類似して、幾つかの割り出し位置を配分することが望ましい。
手動式またはモーター駆動式の他の移動手段も可能であり、そのような手段もまた本発明の範囲内に含まれている。
ずらし用付属品は、例えば、図5に示す本発明の実施態様に類似して、回転板を含むか、または、ずれを変化させるための滑り部品を含む。
この場合には、ずれの変化は、図2、図3ならびに図4で示した例についてと同様に、複数の回転を組み合わせることによって得られる。
Claims (10)
- 測定装置に対して探触体の方向付けを行うための配向自在な探触子であり、
固定部品と、
固定部品に接続され、固定部品に対して第1軸の周りを回転することができる第1可動部品と、
第1可動部品に接続され、第1可動部品に対して第2軸の周りを回転することができる第2可動部品と、
第2可動部品と一体化した、細長い形状の探触体とを含んでおり、
探触体が、固定部品に対して平行移動することができることを特徴とする、配向自在な探触子。 - 測定装置に対して探触体の方向付けを行うための配向自在な探触子であり、
固定部品と、
固定部品に接続され、固定部品に対して第1軸の周りを回転することができる第1可動部品と、
第1可動部品に接続され、第1可動部品に対して第2軸の周りを回転することができる第2可動部品と、
第2可動部品と一体化した、細長い形状の探触体とを含んでおり、
探触体が、空間内で複数の方向性を取ることができ、第2軸に対してずれていることを特徴とする、配向自在な探触子。 - 測定装置に対して探触体の方向付けを行うための配向自在な探触子であり、
固定部品と、
固定部品に接続され、固定部品に対して第1軸の周りを回転することができる第1可動部品と、
第1可動部品に接続され、第1可動部品に対して第2軸の周りを回転することができる第2可動部品とを含んでおり、
第2可動部品の第2軸の周りでの回転が、90°を超える角度範囲に及ぶことを特徴とする、配向自在な探触子。 - 前記平行運動が、第1可動部品と第2可動部品との一連の回転によって得られるものであることを特徴とする、請求項1に記載の探触子。
- 前記探触体のずれが、可変であることを特徴とする、請求項2に記載の探触子。
- 前記探触体のずれが、第1可動部品と第2可動部品との一連の回転によって変化させることができることを特徴とする、請求項2に記載の探触子。
- 前記探触体のずれが、第2可動部品の軸に対する二つの対称位置のうちの一つに、探触体を位置づけることにより変化させることができることを特徴とする、請求項2に記載の探触子。
- 前記探触体が、一端に測定対象物と接触するための部品の付いたロッドを一本含んでおり、
ロッドの軸が、第2軸に対して、ずれていることを特徴とする、請求項2に記載の探触子。 - 前記第2可動部品と一体化した、細長い形状の探触体を含んでおり、
探触体が、固定部品に対して平行移動することができることを特徴とする、請求項3に記載の探触子。 - 前記第2可動部品と前記探触体との間に介在させた、取り外し可能な付属品を含んでいることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載の探触子。
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