JP4882833B2 - 配線システム - Google Patents

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Description

本発明は、配線システムに関するものである。
従来、商用交流電力を供給するための導電体を長手方向に収容した電源スペースを備え、前面側に電源スペースと外部とを連通する連通孔が長手方向の全体に亘って形成された配線ダクトと、栓刃を電源スペースに臨ませるようにして配線ダクトに取り付けられ、栓刃を導電体に接触させることで、給電されるコンセントブロックとで構成される配線システムが提供されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭63−133474号公報
上述の配線システムでは、導電体が商用交流電源の電力路となっているため、導電体を露出した状態で施工することができず、したがってコンセントブロックを配線ダクトの所望の位置に取り付けた後に、連通孔の開口部分にカバーを取り付けて、連通孔を塞ぐ必要があった。そのため、コンセントブロックの位置を変更したい場合、取付位置によって連通孔の開口部分の大きさが変わるため、変更後の取付位置に合わせてカバーを用意する必要があり、コンセントブロックの取付位置の変更に容易に対応することができなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、スイッチや情報コンセントなどの機能モジュールの配置を容易に変更できる配線システムを提供することにある。
請求項の発明は、造営面に取着される直方体状のモジュール本体と、直流の低圧電力を供給する電力路を構成する棒状の複数の直流側導電体と、交流の低圧電力を供給する電力路を構成する棒状の複数の交流側導電体とを備え、直流側導電体または交流側導電体のうちの少なくとも何れか一方が情報信号の伝送路として兼用され、モジュール本体に直流側導電体が露出した状態で並行に配設されるとともに、モジュール本体に設けた凹所内に交流側導電体が並行に配設された配線モジュールと、直流側導電体又は交流側導電体の少なくとも何れか一方に対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段を有し、係止手段を介して電力の受電および情報信号の授受を行う機能モジュールとを具備したことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、直流側導電体がモジュール本体の対向2面に配設されるとともに、交流側導電体がモジュール本体の他の一面に設けた凹所内に直流側導電体と並行に配設されたことを特徴とする。
請求項の発明は、配線モジュールが、住宅用の設備機器としての機能を有することを特徴とする。
請求項の発明によれば、直流側導電体および交流側導電体を覆うための部材が不要になるから、機能モジュールを取り付ける導電体の位置を自由に変更できるという効果がある。しかも交流側導電体はモジュール本体の凹所内に配設しているので、交流側導電体と直流側導電体の間の絶縁距離を十分に確保できるという効果がある。
請求項の発明によれば、配線モジュールが住宅用設備機器としての機能を有しているので、配線モジュールを既存の設備機器に置き換えて使用できるという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に本実施形態の配線システムのシステム構成を示す。この配線システムでは建物内の適所に配電ボックス1を配設してあり、この配電ボックス1の内部に、外部から住宅に供給される商用電源ACを一次側に受ける主幹ブレーカMBと、主幹ブレーカMBの二次側から分岐した電路に介挿される複数の分岐ブレーカBBとを収納してある。また配電ボックス1の内部には、分岐ブレーカBBの二次側に設けられて交流電源を所望の電圧値(例えばDC24V)の直流電源に変換するAC/DCコンバータ2が配置されており、AC/DCコンバータ2の出力は屋内に配線された電力線L1を介して各部屋R1,R2に供給されている。さらに配電ボックス1の内部には、インターネット網NTに接続されるゲートウェイGW(ルータ、ハブ内蔵)と、ゲートウェイGWを介して授受される信号と電力線L1に重畳して送受信される信号との間で信号形式(プロトコル)の変換又は情報信号を伝送する媒体の少なくとも何れか一方を変換するメディアコンバート部3とを収納してある。
一方、建物内の各部屋R1,R2には、各部屋R1,R2内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続される導電体6a,6bをモジュール本体5に配設してなる配線モジュール4Aがそれぞれ配設されている。図2(a)は配線モジュール4Aの一例を示す外観斜視図、図2(b)は配線モジュール4Aの側面図である。この配線モジュール4Aは、壁面のような造営材100に取着される横長の直方体状のモジュール本体5を備え、モジュール本体5の主表面(造営材100への取付面と反対側の表面)には一対の導電体6a,6bがモジュール本体5の長手方向に沿って並行に露出配設されている。導電体6a,6bは導電材料(例えば銅など)により形成され、モジュール本体5の主表面に対して略垂直な方向に突出する縦片と、縦片の先端側から互いに反対方向(図2(b)の上下両側)に突出する横片とで側面視の形状が略L字形に形成されている。
また、この配線システムでは、図3(a)に示すように直列的に並置された2つの配線モジュール4A,4Aの間が連結ブロック20を介して連結されるようになっている。連結ブロック20の器体21は、図3(a)(b)に示すように高さ寸法および厚み寸法が配線モジュール4Aのモジュール本体5と略同一の寸法に設定されており、両側の配線モジュール4A,4Aのモジュール本体5と例えば凹凸嵌合により着脱自在に結合されるようになっている。また器体21の主表面には、両側に連結される配線モジュール4A,4Aの導電体6a,6a間、導電体6b,6b間をそれぞれ電気的に接続する導電体22a,22bが配設されている。導電体22a,22bは、それぞれ、導電体6a,6bと同様に導電材料により側面視の形状が略L字形に形成されており、先端側が互いに反対方向に突出するように配設されている。また、各導電体22a,22bには、導電体6a,6bとの連結部位に導電体6a又は6bの縦片が差込接続される差込ばね部23が設けられている。而して、隣り合う配線モジュール4A,4Aの間を連結ブロック20を介して連結することによって、両側の配線モジュール4A,4Aのモジュール本体5,5が連結ブロック20の器体21にそれぞれ機械的に連結されるとともに、導電体22a,22bの両端部にそれぞれ設けた差込ばね部23に、両側の配線モジュール4A,4Aが備える導電体6a,6bがそれぞれ差込接続されることで、導電体6a,6a間、導電体6b,6b間が導電体22a,22bを介して電気的に接続され、複数の配線モジュール4Aを直列的に連結することができる。尚、複数の配線モジュール4Aを連結ブロック20を介して連結した状態で、両端あるいは両端と中間位置にある配線モジュール4Aを適宜の固定手段で造営材100に固定すれば、配線モジュール4Aおよび連結ブロック20を互いに連結された状態で造営材100に強固に取り付けることができる。
この配線モジュール4Aには所定の機能を有する機能モジュールが着脱自在に接続される。本実施形態では機能モジュールとして照明機能を有する機能モジュール7Aと、人体検知センサとしての機能を有する機能モジュール7Bを用いているが、機能モジュールの機能は上記のものに限定されるものではなく、使用用途に応じて適宜の機能を有する機能モジュールを採用すれば良い。
ここで、照明機能を有する機能モジュール7Aについて図4及び図6(a)(b)を参照して説明する。機能モジュール7Aの器体8は図4(a)〜(c)に示すように略直方体状であって、前面には透光カバー9が設けられ、透光カバー9に臨ませるようにして器体8の内部に光源(例えば発光ダイオード)が配設されている。また器体8の背面には、左右両側面に開放された係合溝10が形成されている。この係合溝10は背面側の溝幅に比べて前面側の溝幅が幅広に形成され、側面視の形状が略T字状となっている。また係合溝10の幅狭部分の幅寸法は導電体6a,6bの縦片の外側面間の間隔よりも若干大きく、且つ、横片の外側面間の間隔よりも小さい寸法に設定され、幅広部分の幅寸法は導電体6a,6bの横片の外側面間の間隔よりも若干広めに設定されている。そして、係合溝10の幅広部分には、背面側の端面であって係合溝10の幅狭部分の両側に各導電体6a,6bにそれぞれ弾接する接点ばね片11a,11bが配設されている。ここに、接点ばね片11a,11bから、導電体6a,6bに対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段が構成され、接点ばね片11a,11bを介して電力の受電および情報信号の授受を行えるようになっている。
また、図6(a)は機能モジュール7(7A,7B…)の内部回路を示すブロック図であり、接点ばね片11a,11bを介して導電体6a,6bから直流電力を受電し、内部回路の動作電源を生成する電源回路部12と、所望の機能を実現するための機能部13と、機能部13への入力信号又は機能部13からの出力信号のプロトコル変換を行って、機能部13と上述のメディアコンバート部3との間で電力線L1を介して通信を行うメディアコンバート部14とを備えている。また機能部13は、図6(b)に示すように光源としての発光ダイオード(LED)15と、LED15に励磁電流を供給するLED駆動部16と、LED駆動部16の出力を制御することによってLED15の点灯/消灯を制御する点灯制御部17とを備えている。
次に、人体検知センサの機能を備える機能モジュール7Bについて図5及び図6(a)(c)を参照して説明する。図5は機能モジュール7Bの正面図であり、器体8の前面に備える機能部以外の構成は機能モジュール7Aと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。機能モジュール7Bの器体8内部には後述するように焦電型の赤外線検出素子からなるセンサ部18aを収納してあり、器体8の前面には赤外線に対して透光性を有し検知エリア内の人体から放射された熱線をセンサ部18aに入射させるための透光カバー19が配設されている。
また、機能モジュール7Bは機能部13の構成が異なる以外は、上述した機能モジュール7Aと同様の回路構成を有しているので、機能部13以外の回路構成については説明を省略する。図6(c)は機能モジュール7Bの機能部13の回路構成を示したブロック図であり、検知エリア内の人体から放射される熱線を検知する焦電型の赤外線検出素子からなるセンサ部18aと、センサ部18aを駆動するとともにセンサ部18aの出力を波形整形して人体検知信号を出力する検知信号出力部18bとで機能部13が構成されている。
而して、これらの機能モジュールを使用するに当たっては、先ず部屋R1,R2内の適所に配線モジュール4Aを配設し、配線モジュール4Aに設けた導電体6a,6bを各部屋R1,R2内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続する。なお、複数の配線モジュール4Aが連結ブロック20を介して連結された状態で配設された場合は、何れか1つの配線モジュール4Aが備える導電体6a,6bを部屋R1…内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続すれば良い。
そして、配線モジュール4Aに機能モジュール7A,7Bを取り付ける際には、配線モジュール4Aの一方の端から器体8の背面に設けた係合溝10内に配線モジュール4Aの導電体6a,6bを挿入すると、各導電体6a,6bの横片が係合溝10の幅広部分に挿入され、係合溝10の周縁部と係止することによって、機能モジュール7A,7Bが導電体6a,6bの長手方向においてスライド移動自在な状態で配線モジュール4Aに取着される。尚、この取付状態においては各導電体6a,6bの縦片および横片が係合溝10の周縁部とそれぞれ係止しているので、機能モジュール7A,7Bの器体8が上下方向および前後方向において位置決めされている。
上述のようにして機能モジュール7A,7Bを配線モジュール4Aに取り付けた状態では、機能モジュール7A,7Bの内部回路が接点ばね片11a,11bを介して導電体6a,6bに電気的に接続され、接点ばね片11a,11bを介して電力の受電および情報信号の授受が行われるのである。
ここで、照明機能を有する機能モジュール7Aでは、電源回路部12により内部回路(機能部13およびメディアコンバート部14)の動作電源が生成されるとともに、電力線L1および導電体6a,6bを介して外部より伝送されてきた制御信号のプロトコルがメディアコンバート部14により変換されて点灯制御部17に入力されており、点灯制御部17が制御信号に基づいてLED駆動部16の出力を制御することで、LED15の点灯/消灯を制御することができる。
また、人感センサ機能を有する機能モジュール7Bでは、電源回路部12により内部回路の動作電源が生成されて、機能部13およびメディアコンバート部14が動作を開始する。そして、センサ部18aが検知エリア内の人体から放射される熱線を検知して出力信号を発生すると、検知信号出力部18bがセンサ部18aの出力信号を波形整形して得た人体検知信号をメディアコンバート部14に出力し、メディアコンバート部14が人体検知信号のプロトコル変換を行って、導電体6a,6bに送出することで、人体検知信号を外部の機器(他の機能モジュールなど)に対して送信することができる。
なお、機能モジュール7としては上述した照明型の機能モジュール7Aや人感センサ型の機能モジュール7B以外のものでも良く、監視カメラを備えたカメラ型の機能モジュール(図示せず)や、内線通話機能を有するインターホン型の機能モジュールや、照明器具や空調機器などの操作機能を有する操作器型の機能モジュールを用いても良く、例えば人体検知型の機能モジュール7Bから送信された人体検知信号を受けて照明型の機能モジュール7Aを点灯させたり、カメラ型の機能モジュールにより録画を開始させたりすることができる。また操作器型の機能モジュールから送信される操作信号に応じて照明型の機能モジュール7Aを点灯又は消灯させることもできる。
また本配線システムでは、配線モジュール4Aの一面に設けた導電体6a,6bを低圧の直流電圧(例えばDC24V)の電路として使用しており、導電体6a,6bを露出した状態で配設し、導電体6a,6bを覆うカバーなどを設けていないので、機能モジュール7A…を自由な場所に取り付けて使用することができ、機能モジュール7A…の取付位置の変更にも容易に対応することができる。なお、導電体6a,6bは、弱電流回路の電路、或いは、最大使用電圧が60V以下の交流電圧である小勢力回路の電路として用いても良く、弱電流回路や小勢力回路のような低圧電力の導電体を露出した状態で配設することができるので、上述と同様に導電体6a,6bを覆うカバーなどを設ける必要がなく、機能モジュール7A…を自由な場所に取り付けて使用することができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図7に基づいて説明する。上述の実施形態1では、モジュール本体5の一面に導電体6a,6bを配設しているのに対して、本実施形態ではモジュール本体5における造営材100への取付面以外の2つの面に、電力路および情報路を構成する複数の導電体のうちの少なくとも一部が露出した状態で配設している。尚、配線モジュールに対して機能モジュールを電気的且つ機械的に取り付ける取付部分を除いては実施形態1と同様の構成を有しているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本配線システムに用いる配線モジュール4Bは図7(a)に示すように、横長の直方体状のモジュール本体5を備え、モジュール本体5の上下両側面に、それぞれ、部屋R1,R2内に導入された2線の電力線L1に電気的に接続される導電体6c,6dを配設してある。各導電体6c,6dは横長の矩形板状であって、モジュール本体5の上下両側面に対して略直交するように配設されている。
一方、配線モジュール4Bに取り付けられる機能モジュール7A…は、図7(b)(c)に示すように、器体8の背面にモジュール本体5の前側部分を挿入させるための係合溝10を設けてあり、この係合溝10は器体8の左右両側面に開放されている。また、係合溝10の上下の端面には導電体6c,6dがそれぞれ挿通される挿入溝10a,10aが形成されており、各挿入溝10a,10aの溝内には導電体6c,6dにそれぞれ電気的に接触する接点ばね片11c,11dが配設されている。
而して、機能モジュール7Aを配線モジュール4Bに取り付けるに当たっては、先ず部屋R1,R2内の適所に配線モジュール4Bを配設し、配線モジュール4Bに設けた導電体6c,6dを部屋R1…内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続する。なお、複数の配線モジュール4Bが、実施形態1で説明した連結ブロック20と同様の機能を有する連結ブロック(図示せず)を介して連結された状態で配設された場合は、何れか1つの配線モジュール4Bが備える導電体6c,6dを部屋R1…内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続すれば良い。
そして、配線モジュール4Bに機能モジュール7A…を取り付ける際には、器体8の背面側に設けた挿入溝10a,10aと導電体6c,6dの位置を合わせて、配線モジュール4Bの一方の端から係合溝10内に配線モジュール4Bの前側部分を挿入すると、各導電体6c,6dが挿入溝10a,10a内に挿入され、導電体6c,6dが挿入溝10a,10aの周縁部と係止することによって、機能モジュール7A…が導電体6c,6dの長手方向においてスライド移動自在な状態で配線モジュール4Bに取着される。尚、この取付状態においては各導電体6c,6dが挿入溝10aの周縁部と係止することで、機能モジュール7A…の器体8が上下方向および前後方向において位置決めされている。
上述のようにして機能モジュール7A…を配線モジュール4Bに取り付けた状態では、機能モジュール7A…の内部回路が係止手段たる接点ばね片11c,11dを介して導電体6a,6bに電気的に接続され、接点ばね片11c,11dを介して電力の受電および情報信号の授受が行われるので、機能モジュール7A…を所望の場所までスライド移動させた状態で使用することができる。また、本実施形態ではモジュール本体5の上面に導電体6cを、モジュール本体5の下面に導電体6dをそれぞれ配置しており、2つの導電体6c,6dをモジュール本体5の別々の面に取り付けているので、導電体6c,6d間の絶縁性を高めることができる。
ところで本実施形態では、モジュール本体5の上下両側面から導電体6c,6dを上下両側にそれぞれ突出させているが、図8(a)に示すようにモジュール本体5の上下両側面にモジュール本体5の長手方向に沿って延びる凹溝24,24を形成するとともに、各凹溝24,24の底部に、凹溝24,24の開口部を通して外部に露出させた状態で導電体6e,6fを配設し、各導電体6e,6fを部屋R1…内に導入された2線の電力線L1に電気的に接続すれば良い。なお、この場合には図8(b)(c)に示すように、機能モジュール7A…の器体8に設けた係合溝10の上下両端面に、凹溝24,24内に挿入される突条部10b,10bを形成するとともに、各突条部10b,10bの先端面に導電体6e,6fに摺接するコンタクト11e,11fを配設すれば良い。
また、配線モジュール4Bの形状も上記のものに限定されるものではなく、例えば図9(a)に示すようにモジュール本体5aを円柱或いは楕円柱状に形成して、モジュール本体5aを1乃至複数箇所で造営材100に固定するとともに、モジュール本体5aの外周面において中心軸を挟んで対称な位置にモジュール本体5aの軸方向に沿って延びる矩形板状の導電体6c,6dを配設しても良い。この場合は図9(b)(c)に示すように機能モジュール7A…の器体8の背面に、モジュール本体5aの外周面に合わせて断面半円形に窪んだ係合溝10を設ければ良く、係合溝10の周面に導電体6c,6dがそれぞれ挿入される凹溝10a,10aを形成し、各凹溝10a,10a内に導電体6c,6dに電気的に接続される接点ばね片11c,11dを配設すれば良い。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図10及び図11に基づいて説明する。実施形態2で説明した図7に示す配線モジュール4Bでは、2線の電力線L1に電気的に接続された2本の導電体6c,6dをモジュール本体5に設けているのに対して、本実施形態の配線モジュール4Cでは図10(a)(b)に示すように、直流電源(例えばDC24V)の電路である2線の電力線L1に電気的に接続された2本の直流側導電体(以下、導電体と略す)6c,6dと、小勢力回路(例えばAC24V)の電路である他の2線の電力線(図示せず)に電気的に接続された2本の交流側導電体(以下、導電体と略す)26a,26bとをモジュール本体5に設けてある。また、導電体6c,6dを介して電力の受電および情報信号の授受を行う機能モジュール7Aとは別に、導電体26a,26bを介して電力の受電および情報信号の授受を行う機能モジュール7Cを設けている。尚、実施形態2で説明した配線システムと共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略し、本実施形態の特徴部分についてのみ以下に説明する。
図11(a)は配線システムの概略的なシステム構成図であり、本配線システムでは建物内の適所に配電ボックス1を配設してあり、この配電ボックス1の内部に、外部から住宅に供給される商用電源ACを一次側に受ける主幹ブレーカMBと、主幹ブレーカMBの二次側から分岐した電路に介挿される複数の分岐ブレーカBBとを収納してある。また配電ボックス1の内部には、分岐ブレーカBBの二次側に設けられて交流電源を所望の電圧値(例えばDC24V)の直流電源に変換するAC/DCコンバータ2と、別の分岐ブレーカBBの二次側に設けられて商用電源ACを小勢力電圧(例えばAC24V)に降圧するAC/ACコンバータ30とが配置されている。そして、AC/DCコンバータ2の出力は屋内に配線された電力線L1を介して各部屋R1…に供給され、AC/ACコンバータ30の出力は屋内に配線された電力線L2を介して各部屋R1…に供給されている。さらに配電ボックス1の内部には、インターネット網NTに接続されるゲートウェイGW(ルータ、ハブ内蔵)と、ゲートウェイGWを介して授受される信号と電力線L1に重畳して送受信される信号との間で信号形式(プロトコル)又は信号媒体の少なくとも何れか一方の変換を行うメディアコンバート部3と、ゲートウェイGWを介して授受される信号と電力線L2に重畳して送受信される信号との間で信号形式又は信号媒体の少なくとも何れか一方の変換を行うメディアコンバート部3aとを収納してある。
配線モジュール4Cは、図10(a)(b)に示すように、横長の直方体状のモジュール本体5を備え、モジュール本体5の上下両側面に、それぞれ、直流電源(例えばDC24V)の電路となる2線の電力線L1に電気的に接続される導電体6c,6dを配設してある。各導電体6c,6dは横長の矩形板状であって、モジュール本体5の上下両側面に対して略直交するように配設されている。また。モジュール本体5の主表面にはモジュール本体5の長手方向に沿って延びる凹溝25が形成されている。凹溝25の底壁寄りの上下両端面には係合溝25a,25aが形成されており、各係合溝25a,25a内には小勢力回路の電路となる2線の電力線L2に電気的に接続される矩形板状の導電体26a,26bが配設されている。
次に、配線モジュール4Cに取り付けられる機能モジュール7B,7Cについて説明する。なお、導電体6c,6dに接続される機能モジュール7Bの構成は実施形態2で説明した通りであるので、その説明は省略する。
一方、導電体26a,26bに接続される機能モジュール7Cは、器体8の背面にモジュール本体5の凹溝25内に挿入される突台部27が突設されるとともに、突台部27の後端部の上下両側縁には係合溝25a,25a内に挿入される係止突片27a,27aが突設されている。そして、各係止突片27a,27aの先端面には、係合溝25a,25a内に配設された導電体26a,26bに電気的に接続するための接点ばね片28a,28bが配設されている。ここに、接点ばね片28a,28bから交流側導電体26a,26bに対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段が構成され、接点ばね片28a,28bを介して電力の供給および情報信号の授受を行うようになっている。
また、図11(b)は機能モジュール7Cの内部回路を示すブロック図であり、機能モジュール7Cは、接点ばね片28a,28bを介して導電体26a,26bから交流電源(例えばAC24V)を受電し、内部回路の動作電源を生成する電源回路部12aと、所望の機能を実現するための機能部13と、機能部13への入力信号又は機能部13からの出力信号のプロトコル変換を行って、機能部13と上述のメディアコンバート部3aとの間で電力線を介して通信を行うメディアコンバート部14aとを備えている。
ここで、上記の機能モジュール7B,7Cを使用するに当たっては、先ず部屋R1…内の適所に配線モジュール4Cを配設し、配線モジュール4Cに設けた導電体6a,6bを部屋R1…内に導入された2線の電力線L1にそれぞれ電気的に接続するとともに、配線モジュール4Cに設けた導電体26a,26bを部屋R1…内に導入された他の2線の電力線にそれぞれ電気的に接続する。なお、複数の配線モジュール4Cが、実施形態1で説明した連結ブロック20と同様の機能を有する連結ブロック(図示せず)を介して連結された状態で配設され、各配線モジュール4Cの備える導電体の間が電気的に接続された場合には、何れか1つの配線モジュール4Cが備える導電体6c,6dを2線の電力線L1に電気的に接続するとともに、導電体26a,26bを小勢力回路の電路を構成する導電体26a,26bに電気的に接続すれば良い。
そして、配線モジュール4Bに機能モジュール7Cを取り付ける際には、器体8の背面側に設けた係止突片27a,27aと係合溝25a,25aの位置を合わせて、配線モジュール4Cの一方の端から凹溝25内に機能モジュール7Cの突台部27を挿入すると、係止突片27a,27aの先端面に設けた接点ばね片28a,28bが導電体26a,26bに電気的に接続され、導電体26a,26bを介して電力の受電と情報の授受とが行われるようになっている。ここで、突台部27および係止突片27aが凹溝25の周縁部と係止することによって、機能モジュール7Cの器体8が上下方向および前後方向において位置決めされるとともに、導電体26a,26bの長手方向においてスライド移動自在な状態で配線モジュール4Cに取着される。尚、機能モジュール7Aは実施形態2で説明したのと同様の手順で配線モジュール4Cに取り付けるので、その説明は省略する。
上述のようにして機能モジュール7A,7Cを配線モジュール4Cに取り付けた状態では、機能モジュール7Aの内部回路が係止手段たる接点ばね片11c,11dを介して導電体6a,6bに電気的に接続されて、接点ばね片11c,11dを介して電力の受電および情報信号の授受が行われるとともに、機能モジュール7Cの内部回路が係止手段たる接点ばね片28a,28bを介して導電体26a,26bに電気的に接続されて、接点ばね片28a,28bを介して電力の受電および情報信号の授受が行われるので、機能モジュール7A,7Cを所望の場所までスライド移動させた状態で使用することができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図12〜図14に基づいて説明する。上述した実施形態1〜3では配線モジュール4A〜4Cのモジュール本体5に長尺の導電体を配設しているのに対して、本実施形態では図12(a)(b)に示すように複数(例えば2本)の丸棒状の導電ポール31a,31bの両端部を支持部材としての吊具本体32に支持させるとともに、吊具本体32を取付金具33により造営面に取り付けてキッチン用小物吊具34を構成している(図13参照)。ここにおいて、キッチン用小物吊具34により配線モジュールを構成している。尚、配線モジュールや機能モジュール以外のシステム構成は実施形態1で説明した配線システムと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
取付金具33は、導電ポール31a,31bの長手方向に間隔を隔ててビスやボルト等を用いて壁101に取り付けられる複数の取付片33aと、背部が開口した側面視略C字形に形成され、上側縁の要所から延出するねじ止め片が取付片33aにねじ止めされる支持レール33bとで構成される。
一方、吊具本体32は、縦長の略ロ字型の吊下げ走行体32aの上部に、絶縁材料(例えば合成樹脂)により略C字型に曲成した枠体32bを取り付けてある。この枠体32bの両側片には、両側片の間を連結する複数(例えば2本)の導電ポール31a,31bが側片の延出方向に間隔を隔てて取り付けられている。また、手前側の導電ポール31aには、後方(導電ポール31bと反対側)に向けて突出する吊下ピン35が導電ポール31aの長手方向に間隔を隔てて複数本突設されており、各吊下ピン35は後側に向けて斜め上方に突出している。
吊下げ走行体32aの上部は斜め前方に折曲げられるとともに、その上端から斜め下方に折曲げられ、側面から見てフック状の吊下げ部36が形成されている。また吊下げ走行体32aの下端部は斜め後方に傾斜されて、壁101に当接する当接部37を形成してある。而して、図13に示すように吊下げ部36を支持レール33bの背部の開口から挿入することで、支持レール33bに吊下げ走行体32aをスライド自在に吊下げることができる。かかる吊下状態において、吊下げ走行体32aの当接部37が壁101に当接することで、導電ポール31aに取り付けられた吊下げピン35が斜め上方を向くようになっており、吊下げピン35に吊り下げた被吊下げ小物102が吊下げピン35から脱落することがない。
上述のようにして吊具本体32は壁101に取り付けられており、吊具本体32に支持させた導電ポール31a,31bは図示しない配線部材を介して、各部屋R1…内に導入された電力線L1に電気的に接続されている。
次に、配線モジュールとしてのキッチン用小物吊具34に着脱自在に取り付けられて使用される機能モジュール7Dについて図14(a)(b)に基づいて説明する。機能モジュール7Dの器体38は側面視の形状が略L字形に形成されており、前側片38aの前面には機能部として発光ダイオードなどの発光部39が配設されている。また、上側片38bの下面には、導電ポール31a,31bが嵌る凹溝40,40が導電ポール31a,31bの長手方向に沿って形成されており、各凹溝40,40内には導電ポール31a,31bにそれぞれ電気的に接触する係止手段たるコンタクト部41a,41bが配設されている。また、上側片38bの上側端の要所からは斜め下向きに突出して、複数の吊下げピン35の間に挿入される係止突片42が1乃至複数突設されている。
而して、この機能モジュール7Dをキッチン用小物吊具34に取り付けるに当たっては、器体38の前側片38aに設けた発光部39を前方に向けた状態で、上側片38bを導電ポール31a,31bに橋架するようにして導電ポール31a,31b上に載置すると、各導電ポール31a,31bが上側片38bの凹溝40,40に嵌り込むとともに、上側片38bに設けた係止突片42が導電ポール31aに引掛係止されることで、機能モジュール7Dがスライド移動可能な状態でキッチン用小物吊具34に取り付けられる。また、この取付状態においては各導電ポール31a,31bが、機能モジュール7Dの凹溝40,40内に設けたコンタクト部41a,41bと弾接しており、機能モジュール7Dの内部回路が導電ポール31a,31bを介して電力線L1に接続されるようになっている。尚、機能モジュール7Dの内部回路は、実施形態1で説明した図6(a)(b)の機能モジュールと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
以上説明したように本実施形態の配線システムでは、複数の導電ポール31a,31bを露出した状態でその両端部を吊具本体32に支持させ、吊具本体32を介して造営面に配設しており、導電ポール31a,31bは低圧電力を供給するための電力路として使用しているので、導電ポール31a,31bを覆うための部材が不要になるから、機能モジュール7Dを取り付ける導電ポール31a,31bの位置を自由に変更することでがきる。また本実施形態では配線モジュールを、住宅用の設備機器であるキッチン用小物吊具34の少なくとも一部で兼用されているので、キッチン用小物吊具34に配線モジュールとしての機能を持たせることで、設備機器とは別に配線モジュールを配設する場合に比べて施工にかかるコストを低減できるという効果がある。
尚、本実施形態では直流電圧の低圧電力を供給する電力線L1にそれぞれ電気的に接続された2本の導電ポール31a,31bを小物吊具34に支持させているが、導電ポールの本数は2本に限定される趣旨のものではなく、たとえば小勢力回路(例えばAC24V)の電力路となる2線の電力線L2にそれぞれ電気的に接続された2本の導電ポールを小物吊具34に支持させるようにしても良いし、電力線L1,L2にそれぞれ電気的に接続される導電ポールを小物吊具34に支持させるようにしても良い。また、機能モジュール7Dが備える機能部13の機能や、機能モジュール7Dの形状は上記のものに限定される趣旨のものではなく、使用用途や使用形態に合わせて機能部13の機能や、機能モジュール7Dの形状は適宜設計すればよい。
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図15〜図17に基づいて説明する。上述した実施形態1〜3では配線モジュール4A〜4Cのモジュール本体5に長尺の導電体を配設しているのに対して、本実施形態では図15及び図16に示すように複数(例えば2本)の薄板状の導電体43a,43bを、窓枠の上方位置に配設されるカーテンレールのレール体44に支持させており、レール体44により配線モジュールを構成している。尚、配線モジュールや機能モジュール以外のシステム構成は実施形態1で説明した配線システムと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
レール体44は縦長の四角筒状に形成され、下側面の中央にはカーテン60を吊り下げるランナー(図示せず)を挿通するための走行溝45が全長に亘って形成されている。このレール体44は、図17に示すようにブラケット46を介して壁101に取着されている。
またレール体44の左右の側壁44a,44bの内側面には、レール体44の長手方向に沿って導電体43a,43bがレール体44の略全長に亘って配設されている。レール体44の端部は、レール体44に着脱自在に装着される給電キャップ48により閉塞されている。給電キャップ48は、レール体44の筒内部に挿入される筒部49を備えている。筒部49においてレール体44の左右両側壁44a,44bにそれぞれ対向する部位には給電用の栓刃50が設けられており、給電キャップ48をレール体44に装着した際には各栓刃50が対応する導電体43a,43bに電気的に接続されるようになっている。給電キャップ48の端部には各栓刃50を外部の電力線L1に接続するためのコネクタ51を備えており、各部屋内に導入された電力線L1に電気的に接続されたケーブル53のコネクタ(図示せず)をコネクタ51に接続することによって、レール体44に保持された導電体43a,43bが電力線L1に電気的に接続されるのである。なお、給電キャップ48は固定ねじ52を用いてレール体44の端部にねじ止めされるようになっている。
次に、配線モジュールとしてのレール体44に着脱自在に取り付けられて使用される機能モジュール7Eについて図16(a)(b)に基づいて説明する。機能モジュール7Eの器体54は略円盤状の本体部55を備え、本体部55の下面にはドーム型のレンズ部56が設けられ、レンズ部56の内側にカメラ(図示せず)を収納してある。また本体部55の上面中央には、走行溝45の溝幅よりも幅狭に形成された連結部57を介して、走行溝45の溝幅よりも幅広に形成された横長の矩形板状の係合部58が一体に設けられている。そして、係合部58の長手方向に対向する2つの面には突部58a,58aが突設されるとともに、各突部58a,58aの表面には導電体43a,43bにそれぞれ電気的に接続するための係止手段たる接点ばね片59a,59bが配設されている。
而して、この機能モジュール7Eをレール体44に取り付けるに当たっては、器体54の係合部58を走行溝45からレール体44の内部に挿入した後、器体54を一方向に約90度回転させると、係合部58が走行溝45の周縁部に当接して抜止が行われるとともに、係合部58の突部58a,58aにそれぞれ設けた接点ばね片59a,59bが対応する導電体43a,43bに電気的に接続することにより、機能モジュール7Eの内部回路が導電体43a,43bを介して電力線L1に接続されるようになっている。尚、機能モジュール7Eの内部回路は、機能部13の構成が異なる以外は、実施形態1で説明した図6(a)の機能モジュールと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
以上説明したように本実施形態の配線システムでは、複数の導電体43a,43bをレール体44の左右の側壁44a,44bの内側面に配設しているが、これらの導電体43a,43bは低圧電力を供給するための電力路として使用しているので、レール体44の走行溝45を覆うための部材が不要になり、したがって機能モジュール7Eを取り付けるレール体44の長手方向において機能モジュール7Eの取付位置を自由に変更することができる。また本実施形態では配線モジュールを、住宅用の設備機器であるカーテンレールと兼用しているので、レール体44に配線モジュールとしての機能を持たせることで、設備機器とは別に配線モジュールを配設する場合に比べて施工にかかるコストを低減できるという効果がある。
尚、本実施形態では直流電圧の低圧電力を供給する電力線L1にそれぞれ電気的に接続された2つの導電体43a,43bをレール体44に支持させているが、たとえば小勢力回路(例えばAC24V)の電力路となる2線の電力線L2にそれぞれ電気的に接続された2つの導電体をレール体44に支持させるようにしても良いし、電力線L1,L2にそれぞれ電気的に接続される導電体をレール体44に支持させるようにしても良い。また、機能モジュール7Eが備える機能部13の機能や、機能モジュール7Eの形状も上記のものに限定される趣旨のものではなく、使用用途や使用形態に合わせて機能部13の機能や、機能モジュール7Eの形状は適宜設計すればよい。
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
ところで、配線システムが、低圧電力を供給する電力路および情報信号を伝送する情報路を構成する棒状の複数の導電体、および、造営面に取着され造営面と対向する面以外の1つの面に少なくとも一部の導電体が露出した状態で並行に配設されるモジュール本体を具備した配線モジュールと、複数の導電体に対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段を有し、係止手段を介して電力の受電および情報信号の授受を行う機能モジュールとを備えることも好ましい。
これにより、複数の導電体は電力路および情報路を構成するのであるが、電力路は低圧電力を供給するために用いられているので、複数の導電体の内の少なくとも一部をモジュール本体の一面に露出した状態で配設することができ、したがって導電体を覆うための部材が不要になるから、機能モジュールを取り付ける導電体の位置を自由に変更できるという効果がある。
また配線システムが、低圧電力を供給する電力路および情報信号を伝送する情報路を構成する棒状の複数の導電体、および、造営面に取着され造営面と対向する面以外の2つの面に複数の導電体の内の少なくとも一部が露出した状態で並行に配設されるモジュール本体を具備した配線モジュールと、複数の導電体に対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段を有し、係止手段を介して電力の供給および情報信号の授受を行う機能モジュールとを具備することも好ましい。
これにより、複数の導電体は電力路および情報路を構成するのであるが、電力路は低圧電力を供給するために用いられているので、少なくとも一部の導電体をモジュール本体の2つの面に露出した状態で配設することができ、したがって導電体を覆うための部材が不要になるから、機能モジュールを取り付ける導電体の位置を自由に変更できるという効果がある。
上記の配線システムにおいて、低圧電力を供給する電力路および情報信号を伝送する情報路を構成する棒状の複数の導電体、および、複数の導電体を露出した状態で支持して造営面に配設される支持部材を具備した配線モジュールと、複数の導電体に対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段を有し、係止手段を介して電力の供給および情報信号の授受を行う機能モジュールとを具備することも好ましい。
これにより、複数の導電体は電力路および情報路を構成するのであるが、電力路は低圧電力を供給するために用いられているので、複数の導電体を支持部材に支持させた状態で造営面に露出配設することができ、したがって導電体を覆うための部材が不要になるから、機能モジュールを取り付ける導電体の位置を自由に変更できるという効果がある。
上記の配線システムにおいて、配線モジュールが、住宅用の設備機器の少なくとも一部で兼用されることも好ましい。
これにより、住宅用の設備機器の少なくとも一部に配線モジュールとしての機能を持たせることで、設備機器とは別に配線モジュールを配設する場合に比べて、施工にかかるコストを低減できるという効果がある。
実施形態1の配線システムの概略的なシステム構成図である、 同上に用いる機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態を示し、(a)は外観斜視図、(b)は側面図である。 (a)は同上に用いる配線モジュールの間を連結ブロックを介して連結した状態の正面図、(b)は連結ブロックの外観斜視図である。 同上に用いる照明型機能モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。 同上に用いる人感センサ型機能モジュールの正面図である。 (a)は同上に用いる機能モジュールの概略ブロック図、(b)は照明型機能モジュールの機能部を示す概略ブロック図、(c)は人感センサ型機能モジュールの機能部を示す概略ブロック図である。 実施形態2の配線システムを示し、(a)は機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の外観斜視図、(b)は機能モジュールの正面図、(c)は機能モジュールの側面図である。 同上の配線システムの他の例を示し、(a)は機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の外観斜視図、(b)は機能モジュールの正面図、(c)は機能モジュールの側面図である。 同上の配線システムのまた別の例を示し、(a)は機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の外観斜視図、(b)は機能モジュールの正面図、(c)は機能モジュールの側面図である。 実施形態3の配線システムを示し、(a)は機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の側面図、(b)は正面図、(c)は別の機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の側面図である。 (a)は同上の概略的なシステム構成図、(b)は同上に用いる機能モジュールの概略ブロック図である。 実施形態4の配線システムを示し、(a)は機能モジュールをキッチン用小物に取り付けた状態の外観斜視図、(b)は要部の側面図である。 同上に用いるキッチン用小物吊具の壁への取付状態を説明する説明図である。 同上に用いる機能モジュールを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 実施形態5の配線システムに用いる配線モジュールの一部省略せる分解斜視図である。 (a)は同上に用いる機能モジュールを配線モジュールに取り付けた状態の側面図、(b)は機能モジュールの外観斜視図である。 同上の使用状態を説明する説明図である。
符号の説明
4A 配線モジュール
5 モジュール本体
6a,6b 導電体
7A,7B 機能モジュール
11a,11b 接点ばね片

Claims (3)

  1. 造営面に取着される直方体状のモジュール本体と、直流の低圧電力を供給する電力路を構成する棒状の複数の直流側導電体と、交流の低圧電力を供給する電力路を構成する棒状の複数の交流側導電体とを備え、前記直流側導電体または前記交流側導電体のうちの少なくとも何れか一方が情報信号の伝送路として兼用され、前記モジュール本体に前記直流側導電体が露出した状態で並行に配設されるとともに、前記モジュール本体に設けた凹所内に前記交流側導電体が並行に配設された配線モジュールと、
    前記直流側導電体又は前記交流側導電体の少なくとも何れか一方に対して着脱自在に係止されるとともに、電気的に接続される係止手段を有し、前記係止手段を介して電力の受電および情報信号の授受を行う機能モジュールとを具備したことを特徴とする配線システム。
  2. 前記直流側導電体が前記モジュール本体の対向2面に配設されるとともに、前記交流側導電体が前記モジュール本体の他の一面に設けた前記凹所内に前記直流側導電体と並行に配設されたことを特徴とする請求項1記載の配線システム。
  3. 前記配線モジュールが、住宅用の設備機器としての機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の配線システム
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