JP4881772B2 - サスペンション構造 - Google Patents
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Description
図11は、従来の技術(特許文献1)の説明図であり、従来のサスペンション装置201は、車輪202を支持しているサスペンションアーム203にトーションバー204の端部205が結合され、トーションバー204に一体的にロータ206が固定され、車体側に取付けたステータ207に通電すると、ロータ206の回転が抑制されるので、トーションバー204の回転が抑制され、弾性力が大きくなり、車両のローリングを抑制することができるというものである。
弾性力変更機構を作動させると、第2のコイルスプリングの一端又は他端が浮動状態(自由状態)であったものがコイルスプリング側に固定され、コイルスプリングの弾性力と第2のコイルスプリングの弾性力が機能する。
従って、コイルスプリングの弾性力を簡単な構成によって変更可能とし、操安性を向上させることができるという利点がある。
従って、コイルスプリングの弾性力を簡単な構成によって変更可能とし、操安性を向上させることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ロック凹部には、前記ピンを案内するテーパ状の案内面が形成されているので、ロック凹部にピンを嵌めることができる。
図1は、本発明のサスペンション構造(参考例)の斜視図である。
サスペンション構造11は、車両12に採用され、車体13に取付けた左右の支持点可変機構14と、支持点可変機構14に一方端15がそれぞれ支持されているトーションバー16と、それぞれのトーションバー16の他方端17を一体的に連結しているロアアーム23と、ロアアーム23が揺動軸18で揺動自在に取付けられているクロスビーム21と、を備えている。ロアアーム23から他方端17に負荷によるねじりモーメントが加わると、トーションバー16がねじれ(A軸方向)、負荷を吸収する。
図3は、図2の3−3線断面図であり、支持点可変機構14の断面を示している。図1を併用して説明する。
支持点可変機構14は、車体13に取付けられているガイドベース31と、ガイドベース31の内面を摺動(X軸方向)するとともにトーションバー16の軸セレーション28に嵌合しているスライダー32と、スライダー32に接続しているスライド機構33と、スライド機構33に接続している電動機34と、電動機34を支持している支持カバー35と、支持カバー35に対向している端面カバー36と、を備え、車両12の全体を制御する制御装置37によって制御される。Aは一方端側の支持点である。
スライダー32は、外周面にキー41が嵌合し、内周面にトーションバー16の軸セレーション28に対応している穴セレーション42が形成され、スライダー32の端面43にスライド機構33が接続している。
また、スライダー32は、基準位置(通常位置)M、最短位置H、最長位置Sまでスライド自在であり、且つ、最短位置Hから最長位置Sまでの間で、予め設定している位置で停止する。Stはストロークの範囲、Sfは前進のストローク量、Srは後進のストローク量である。
端面カバー36は、第1端面45に対向する第2端面48に密着した状態で取付けられ、且つ、トーションバー16の外面に密着した状態で嵌合している。
スライド機構33は、スライダー32の端面に押し引き部材51の一端が接続し、他端にめねじ部材52が取付けられ、めねじ部材52に送りねじ部材53が噛み合い、且つ、電動機34に接続している。電動機34が駆動すると、送りねじ部材53が回転してめねじ部材52がスライド(X軸方向)する。よって、スライダー32をスライド(X軸方向)させる。
また、選択ダイヤル56をHからSの範囲内で無段階で設定して、スライダー32を無段階の位置で固定することも可能である。
図5(a)、(b)は、サスペンション構造の弾性力を増加させるときの機構を説明する図である。(a)はスライダー32を基準位置Mに設定している状態、(b)はスライダー32を最短位置Hに設定している状態を示している。図1を併用して説明する。
サスペンション構造11では、選択ダイヤル56でSを選択すると、制御装置37の最長スライド情報に基づいて、電動機34の軸が所定の回転方向に、所定の回転数だけ回転するので、スライド機構33は矢印c2のように後退移動して、スライダー32を最長位置Sまで送る。スライダー32を最長位置Sに設定しているので、一方端側の支持点A(最長位置S)から他方端側の支持点Bまで距離はLsで、距離Lmに比べ、トーションバー16の支持点間の距離はX2だけ長くなり、ねじれ(A軸方向)による弾性力を下限に設定したことになる。
従って、トーションバーの弾性力を簡単な構成によって変更可能とし、操安性を向上させることができる。
図7は、本発明のサスペンション構造の斜視図である。上記図1〜図4に示す参考例と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
図9は、本発明のサスペンション構造の分解図である。
ロアシート84には、外スプリング81並びに内スプリング82の位置(C軸方向)を決める位置決め部(図に示していない)が形成されている。
内スプリング82は、コイルスプリングであり、線径d2で、d2<d1であり、弾性力F2で、F2<F1である。そして、外スプリング81の軸線Csに対して、内スプリング82の軸線Cuが同軸に配置されている。
図10(a)〜(c)は、サスペンション構造の弾性力の変更の機構を説明する模式図である。図7を併用して説明する。
具体的には、変更ダイヤル87を「OFF」にすると、ピン駆動機構103は作動しないから、内スプリング一端嵌合部材92は自由状態を維持する。そこに、ロアアーム23から衝撃や振動が矢印e2のように加わり、内スプリング82、外スプリング81を矢印e3のように押すと、外スプリング81は長さL1だけ圧縮され、衝撃や振動をスプリングアッパベース91に矢印e4のように伝える。
従って、外スプリング81の弾性力のみを機能させることができる。
(c)に示しているスプリング機構78は、外スプリング81の弾性力と内スプリング82の弾性力がともに機能して、操安性の向上を図ることができる。
従って、コイルスプリングの弾性力を簡単な構成によって変更可能とし、操安性を向上させることができる。
サスペンション構造11では、一方端側の支持点Aを移動自在にしたが、逆に、一方端側の支持点Aを固定して、他方端側の支持点Bを移動自在にすることも可能である。
Claims (2)
- 車体にコイルスプリングの一端を配置し、車輪を支持しているアームにコイルスプリングの他端を配置しているサスペンション構造において、
前記コイルスプリングとは別に設けた第2のコイルスプリングと、該第2のコイルスプリングの一端又は他端を、前記コイルスプリングに対して固定あるいは浮動自在に保持する弾性力変更機構を備え、
前記第2のコイルスプリングは、前記コイルスプリングと同軸に、且つ、前記コイルスプリングの半径方向の内方に配置され、
前記弾性力変更機構は、前記コイルスプリングの一端を嵌合している一端嵌合部材と、該一端嵌合部材および前記コイルスプリングの内方に摺動自在に嵌合して、前記第2のコイルスプリングの一端に嵌合している内スプリング一端嵌合部材と、該内スプリング一端嵌合部材を前記一端嵌合部材に必要に応じて固定するロック機構と、からなり、
前記ロック機構は、前記内スプリング一端嵌合部材の摺動自在な周に開けられたロック凹部と、該ロック凹部に対応する前記一端嵌合部材の側部に形成した取付け穴と、該取付け穴に配置され必要に応じて前記ロック凹部にピンを嵌めるピン駆動機構と、を備えていることを特徴とするサスペンション構造。 - 前記ロック凹部には、前記ピンを案内するテーパ状の案内面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のサスペンション構造。
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