JP4880413B2 - プラスチック用水系塗料組成物 - Google Patents

プラスチック用水系塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4880413B2
JP4880413B2 JP2006264777A JP2006264777A JP4880413B2 JP 4880413 B2 JP4880413 B2 JP 4880413B2 JP 2006264777 A JP2006264777 A JP 2006264777A JP 2006264777 A JP2006264777 A JP 2006264777A JP 4880413 B2 JP4880413 B2 JP 4880413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manufactured
trade name
parts
resin
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006264777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008081650A (ja
Inventor
英樹 野村
信行 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Toryo KK filed Critical Dai Nippon Toryo KK
Priority to JP2006264777A priority Critical patent/JP4880413B2/ja
Publication of JP2008081650A publication Critical patent/JP2008081650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4880413B2 publication Critical patent/JP4880413B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、2液硬化型水系アクリル樹脂からなるプラスチック用水系塗料に関し、詳しくは、プラスチック素材への付着性が優れ、主に自動車内装用部品や家電製品に使用することができる2液硬化型アクリル樹脂のプラスチック用水系塗料組成物に関する。
従来、プラスチック素材の塗装には一般的に、有機溶剤型塗料が用いられてきた。有機溶剤型塗料には、塗料中にプラスチック素材表面をエッチングする有機溶剤が含有されており、形成される塗膜はエッチング面に対するアンカー効果によって良好に付着するので、プラスチック用塗料として適している。しかし、塗料中の有機溶剤(VOC)は塗装時や塗料乾燥過程時に大気中に発散放出されるため、大気を汚染するという欠点があり(特許文献1)、大きな環境問題になっており、各業界においてもVOC規制強化の流れと共に脱溶剤化(脱VOC)への流れが活発になっている。
そこで、近年では、塗料業界においてもこうした地球環境問題を背景に有機溶剤型塗料からVOCを殆ど含まない又は全く含まない水系塗料への転換が図られてきている。また、自動車内装分野においても、密閉空間と成り易い室内において内装材に施されている塗膜や接着剤から放出される有機溶剤による人体への影響や化学物質過敏症に悩む人も考慮して、水系塗料の導入が進められている。
自動車内装用部品や家電製品では主にプラスチック素材が用いられているが、水系塗料は上述した様なプラスチック素材表面をエッチングする有機溶剤を含有しておらず、有機溶剤塗料と比較してプラスチック素材表面への付着性が低いという傾向があった。
特開平7−26208号公報
本発明の目的は、上記課題を解決することであり、特に各種プラスチック素材への付着性に優れ、かつ硬度及び耐薬品性等に優れた塗膜を形成するプラスチック用水系塗料組成物を提供することである。
そこで本発明者は、鋭意研究を行った結果、水酸基価が低いラッカー型の水系アクリル樹脂に、2液硬化型水系アクリル樹脂を添加することによって得られた水系塗料が、プラスチック素材への付着性が優れ、かつ塗膜硬度及び耐薬品性等にも優れる塗膜を形成することを見出した。
本発明に従って、
(I)水酸基価80120mgKOH/gの水系アクリル樹脂、
(II)水酸基価0〜mgKOH/gの水系アクリル樹脂、及び
(III)ポリイソシアネート化合物
を含有することを特徴とするプラスチック用水系塗料組成物が提供される。
本発明によって、各種プラスチック素材への付着性に優れ、かつ硬度及び耐薬品性等に優れた塗膜性能を与えるので、特に自動車内装用部品や家電製品等のプラスチック素材への塗装に有用であるプラスチック用水系塗料組成物を提供することが可能となった。
本明細書において“水系”とは、樹脂、硬化剤又は塗料等が、水もしくは水と有機溶媒その他の物質との混合液中に、安定して溶解もしくは分散可能な状態であることを意味する。
本発明で使用する各成分について説明する。
[(I)水酸基価50〜150mgKOH/gの水系アクリル樹脂(以下「(I)成分」という)]
本発明において(I)成分は、後述する(III)ポリイソシアネート化合物とウレタン結合を形成し、つまり2液硬化型水系樹脂を構成するものであり、主に塗膜の硬度及び耐薬品性等の塗膜性能に寄与するものである。
本発明において、(I)成分の水酸基価は50〜150mgKOH/gであり、好ましくは80〜120mgKOH/gの範囲にあるものが使用できる。(I)成分の水酸基価が50mgKOH/g未満であると、塗膜形成に於ける架橋度が十分なものとはならず、塗膜の硬度及び耐薬品性等の優れた塗膜性能を得られず、150mgKOH/gを超えると樹脂の極性が高くなりプラスチック素材への付着性が低下する。
(I)成分の単量体成分は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、トリデシルアクリレート、ステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、アリルアクリレート、グリシジルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリル酸、アクリル酸ソーダ、トリメチロールプロパンアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等のアクリル酸及びアクリル酸エステルモノマー、並びにメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アリルメタクリレート、エチレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコールメタクリレート、テトラエチレングリコールメタクリレート、1,3−ブチレングリコールメタクリレート、トリメチロールプロパンメタクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメチルクロライド塩メタクリレート、メタクリル酸、メタクリル酸ソーダ等のメタクリル酸及びメタクリル酸エステルモノマーを挙げることができる。更に、上記のアクリル系モノマー類に加えて、アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のビニルモノマーを共重合成分として用いることが挙げられ、それら1種又は2種以上の単量体成分、又は共重合体等を使用することができる。
(I)成分の樹脂形態は、乳化重合法にて製造することができるアクリルエマルジョン樹脂及び通常の有機溶媒中での溶液重合法により製造することもできる水系アクリルディスパージョン樹脂が挙げられる。
アクリルエマルジョン樹脂における乳化重合法については特に限定はなく、通常の界面活性剤を用いて行う方法の他、反応性界面活性剤又は保護コロイドを用いたソープフリー乳化重合法を利用することができる。界面活性剤の使用量は、アクリル系樹脂の不飽和単量体成分の総重量に対して5重量%以下、好ましくは2重量%以下の範囲とするのが好ましい。5重量%を超えると塗膜の耐水性が低下する傾向にある。また乳化重合には重合開始剤が使用でき、例えば有機過酸化物、無機過酸化物、アゾ系重合開始剤、レドックス系重合開始剤等が挙げられる。また、乳化重合体粒子は均一の不飽和単量体成分からなる均一粒子であってもよく、又は組成の異なる2種類の単量体成分を用いて、一方をコア成分、他方をシェル成分とするコア−シェル型粒子であってもよい。コア−シェル型粒子の形成方法の例としては、界面活性剤を溶解した水相中にコア成分となる不飽和単量体混合物を直接又は予め少量の界面活性剤を用いて乳化した後滴下し、コアとなる重合体粒子を形成させ、次いでシェル成分となる不飽和単量体混合物を直接又は予め少量の界面活性剤を用いて乳化した後水相中に滴下し、コア粒子を覆う形でシェル層を形成する方法がある。上記方法の場合、各不飽和単量体成分とは別に重合用開始剤成分を水相中に添加するのが好ましい。乳化重合体粒子は、単量体成分として一部多官能不飽和単量体、例えばジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能アルコールと(メタ)アクリル酸のエステル化物及びジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート等を使用して内部架橋型粒子としてよい。ここで多官能不飽和単量体の使用量は、不飽和単量体総量中、5重量%未満が好ましく、特には2重量%未満とするのが好ましい。5重量%以上使用すると塗料の造膜性が低下する傾向にある。
水系アクリルディスパージョン樹脂は、上記単量体成分を用いて有機溶媒中での溶液重合法により製造することができる。有機溶剤中で溶液重合する方法としては特に限定されないが、使用する有機溶剤は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール等のアルキルアルコール類;エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール等のエチレングリコール類;酢酸エチル等のエステル類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール等のエーテルアルコール類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエーテルエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ノルマルヘプタン等の芳香族又は脂肪族炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等の1種又は2種以上を用いることができる。
重合方法において、重合開始剤としては、例えば、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩;過酸化水素;アゾビス−2メチルプロピオンアミジン塩酸塩、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物等を用いることができる。
また、促進剤として、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、モール塩、ピロ重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシレート、アスコルビン酸等の還元剤;エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、グリシン等のアミン化合物を併用することもできる。
これらの重合開始剤や促進剤は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、必要に応じて連鎖移動剤も使用することができる。連鎖移動剤としては特に限定されないが、親水性連鎖移動剤としてはチオール系連鎖移動剤、1級又は2級アルコール等が挙げられ、疎水性連鎖移動剤としては、四塩化炭素等のハロゲン化物やα−メチルスチレンダイマー等の不飽和炭化水素化合物が挙げられる。
(I)成分のガラス転移温度(以下「Tg」という)は、0〜50℃が好ましく、より好ましくは20〜40℃である。Tgが0℃未満ならば、乾燥塗膜の硬度が低下する等の不具合が生じることがある。なお、本発明におけるTgは、水系アクリル樹脂を構成するモノマーの種類とその構成比率から、下記FOXの計算式から求められる値である;
1/Tg=Σ(Wi/Tgi)
ただし、Wiは単量体iの重量分布を表し、Tgiは単量体iのTgを表す。
[(II)水酸基価0〜30mgKOH/g水系アクリル樹脂(以下「(II)成分」という)]
本発明において(II)成分は、いわゆるラッカー型の水系アクリル樹脂であり、プラスチック素材への塗膜の付着性に寄与するものである。
本発明において、(II)成分の水酸基価は0〜30mgKOH/gであり、0〜5mgKOH/gの範囲にあるものが好ましい。水酸基価が30mgKOH/gを超えるとなると、乾燥塗膜のプラスチック基材へ付着性が低下するという不具合が生じる。
(II)成分の単量体成分としては、上記(I)成分の同様の単量体成分の1種又は2種以上との共重合体等が挙げられる。
(II)成分は、(I)成分と同様に、乳化重合法にて製造することができるアクリルエマルジョン樹脂及び通常の有機溶媒中での溶液重合法により製造することもできる水系アクリルディスパージョン樹脂が挙げられる。
(II)成分のTgは、50〜100℃が好ましく、より好ましくは70〜90℃である。Tgが100℃より高いと成膜させるために必要な有機溶剤量が増えるといった不具合が生じることがある。
(I)成分と(II)成分の水系アクリル樹脂の割合は、(I)成分/(II)成分樹脂の固形分重量比で、好ましくは90/10〜15/85の範囲、より好ましくは85/15〜20/80とすることができる。(II)成分に対する(I)成分の樹脂の固形分重量比が90を超えると乾燥塗膜のプラスチック基材への付着性が低下し易く、15未満であると乾燥塗膜の硬度が低下する等の塗膜性能に不具合が生じることがある。
[(III)ポリイソシアネート化合物(以下「(III)成分」という)]
本発明にかかるポリイソシアネート化合物とは、水分散性ポリイソシアネート及び水に分散しない(自己乳化しない)疎水性のポリイソシアネートが挙げられる。ポットライフ、水系アクリル樹脂と均一に混合し易いといった作業性等の観点から、水分散性ポリイソシアネートが好ましい。
水分散性ポリイソシアネートを構成するポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルイソシアネート、(m−もしくはp−)フェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)等の芳香族ポリイソシアネート;水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)ジイソシアネート、1,3−(又は1,4−)ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート化合物が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。かかるポリイソシアネート化合物としては、イソシアヌレート構造、ビウレット構造、ウレタン構造、アロファネート構造、ウレトジオン構造、三量体構造等を有するポリイソシアネート化合物を用いることもできる。
更に、常温での塗料貯蔵安定性を向上させる場合や耐熱性に優れたポリイミド等のプラスチック素材に塗布乾燥する場合に、上記ポリイソシアネートをブロック化剤でブロックされたブロックイソシアネート化合物を用いることができる。ブロックイソシアネート化合物は、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック剤でブロックしたもので、加熱によってブロック剤が解離し、再生された遊離のイソシアネート基とアクリル樹脂の水酸基等の活性水素と架橋反応することができる。上記ブロック剤としては、例えばマロン酸ジエチルエステル、アセト酢酸エチル、ε−カプロラクタム、ブタノンオキシム、シクロヘキサノンオキシム、1,2,4−トリアゾール、ジメチル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジメチルピラゾール、イミダゾール等が挙げられる。
本発明でいう水分散とは、ポリイソシアネートがO/W型になるように水に分散された状態をいい、ポリイソシアネートを水中で自己乳化させたものや、攪拌器等により強制分散させたもの、アニオン又はノニオン性界面活性剤を用いて分散させることで得られる。
次に、水に分散しない(自己乳化しない)疎水性のポリイソシアネートについては特に限定されるものではないが、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ポリメリックMDI、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート又はノルボルネンジイソシアネート等が挙げられる。これらはその一部又は全てが変性体あるいは誘導体であってもよく、特に限定されるものではないが、例えばウレタンアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体、ウレチジンジオン体、カルボジイミド/ウレトンイミン体、アロハネート体又はウレタンポリマー等が挙げられる。
更に、疎水性のポリイソシアネートについてもブロック化剤でブロックされているものを使用することができる。ブロック剤としては特に限定されるものではないが、例えばフェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノール系、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系、マロン酸ジメチル、アセト酢酸エチル等の活性メチレン系、ブチルメルカプタン、チオフェノール等のメルカプタン系、アセトアニリド、アセトアニシジド等の酸アミド系、コハク酸イミド等のイミド系、ジフェニルアミン、フェニルナフチルアミン等のアミン系、イミダゾール等のイミダゾール系、尿素、チオ尿素等の尿素系、N−フェニルカルバミン酸フェニル等のカルバミン酸塩系、ホルムアルドオキシム、エチレンイミン等のイミン系、アセトアルドオキシム等のオキシム系等が挙げられる。
本発明では、上記イソシアネート化合物のうち特に限定されず、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明は、前述の通り2液型の水系塗料組成物である。前記(I)成分と(II)成分のアクリル樹脂中の水酸基と(III)成分のイソシアネート基との混合比率は、水酸基とイソシアネート基との当量比を勘案して設定する。通常は、NCO/OH比率が0.3〜3.0が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0となる範囲内にすればよい。NCO/OH比率が大き過ぎる場合は、過剰のイソシアネート基が水と反応して炭酸ガスを発生し、塗膜の外観を損なう恐れがあり、また乾燥塗膜の耐水性等の塗膜性能に悪影響を与えることがある。一方、NCO/OH比率が小さ過ぎる場合は、架橋密度が不十分となって塗膜の耐水性が低下する恐れがあり、所望の塗膜物性を得ることが難しくなる傾向となる。
[黒色顔料]
本発明にかかる黒色顔料は、通常水系塗料組成物に使用することができるカーボンブラック、焼成顔料等を用いることができるが、塗膜の高い遮光性が得られるカーボンブラックを使用することが好ましい。ここで、前記(I)成分、(II)成分及び(III)成分からなるプラスチック用水系塗料組成物の樹脂固形分100重量部に対し、黒色顔料を5〜40重量部含有することが好ましく、特には7〜30重量部含有することが好ましい。黒色顔料量が5重量部未満であると乾燥塗膜の遮光性が低下し易く、一方、40重量部を超えると、塗料作製時において塗料粘度が増大し、塗料作製に困難が生じ、また、該乾燥塗膜のプラスチック素材へ付着性が低下するといった不具合が生じ易くなる。
黒色顔料を本発明のプラスチック用水系塗料組成物の樹脂中に安定的に分散させる方法について、顔料分散剤として水性塗料用に市販されているBYKシリーズ(ビッグケミー社製)やEFKAシリーズ(エフカケミカル社製)等を使用することができ、顔料分散機については、特に制限はなくペイントシェーカーやサンドグラインドミル等を使用できる。ここで、黒色顔料は10μm以下の粒子径に分散されることが好ましい。分散度の確認には、マイクロメートル単位で目盛られた粒ゲージを使用するとよい。10μmより大きい粒子の状態であると、乾燥塗膜において遮光性が低下したり、平滑な表面が得られない等の不具合が生じるおそれがある。
[その他]
なお、乾燥塗膜の塗色を調整するために必要に応じて、調色剤として酸化チタン、酸化鉄、アゾ系顔料、アントラセン系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料、インディゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、マイカ顔料(二酸化チタン被覆マイカ、着色マイカ、金属めっきマイカ)、アルミニウム粉等を使用することができる。
本発明にかかるプラスチック用水系塗料組成物に添加される他の配合物としては、水系塗料として通常添加される配合物を用いることができる。例えば、界面活性剤、中和剤、安定剤、増粘剤、消泡剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤;シリカ等の無機充填剤や、導電性フィラー、金属粉等の導電性充填剤、有機改質剤、可塑剤等の補助配合剤等を必要に応じて配合することができる。
更に、プラスチック用水系塗料組成物には、必要に応じて、ウエット塗膜のレベリング性に寄与し塗装作業性等を向上させる有機溶剤を含有させることもできるが、あくまでも本発明のプラスチック用水系水系塗料組成物に影響を及ばさない範囲である。このような有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロペンタン等の脂環式炭化水素類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル等のエステル類;n−ブチルエーテル、イソブチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、n−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール等のアルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のセロソルブ類;ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のカービトール類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;ジオキサン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジアセトンアルコール等のその他の溶剤類等を挙げることができる。
なお、本発明にかかる水系塗料は、アンモニア又はアミン系中和剤で中和しておくことが耐水性、分散安定性、反応性、耐候性、耐汚染性等の点から好ましい。アミン系中和剤としては、酸性基を中和することができれば特に制限はなく、例えば、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、イシプロピルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロパノール、モルホリン、N−メチルモルホリン及びN−エチルモルホリン等が挙げられ、中和後の水系塗料のpHが6.5〜9.0程度となるような量で添加することが好ましい。
本発明にかかるプラスチック用水系水系塗料組成物が対象とするプラスチック素材としては、例えば、ポリカーボネート−ABS複合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートもしくはポリエチレンテレフタレートの如き、熱可塑性樹脂の成形品;不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、架橋型ポリウレタン、架橋型のアクリル樹脂もしくは架橋型の飽和ポリエステル樹脂の如き、各種の熱硬化性樹脂の成形品等が挙げられる。
本発明にかかる水系塗料組成物をプラスチック素材に塗布する方法としては、特に制限はなく、エアースプレー塗装、エアレススプレー塗装、回転ディスク塗装等の公知の方法を採用することができる。また、塗装時に静電をかけることにより、塗着効率を上げる方法でもよい。
本発明にかかる水系塗料組成物の乾燥膜厚は、例えば5〜40μm、好ましくは10〜30μmになるように塗布される。乾燥塗膜が5μm未満であると、薄過ぎて連続な均一膜を得られ難く、また下地の色を完全に隠蔽することが困難である。一方、乾燥塗膜が40μmを超えると、乾燥時にいわゆるワキやタレといった不具合が発生し易くなるので、正常な乾燥塗膜を得難い傾向となる。
以下に、実施例及び比較例により本発明を詳述するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、文中の「部」は、全て「重量基準」で示した値である。
<塗料1の作製>
アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)38.9部に撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)34.3部、脱イオン水23.6部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.6部、ジメチルエタノールアミン0.1部を添加する。塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)9部加え、塗料1を作製した。
<塗料2の作製>
アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)58.3部に撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)17.2部、脱イオン水21.3部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.6部、ジメチルエタノールアミン0.1部を添加する。塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)13.4部加え、塗料2を作製した。
<塗料3の作製>
アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)19.4部に撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)51.5部、脱イオン水25.9部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.6部、ジメチルエタノールアミン0.1部を添加する。塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)4.5部加え、塗料3を作製した。
<塗料4の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)8.6部加え、塗料4を作製した。
<塗料5の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3.3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.4部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)56部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)16部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水9.5部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)13部加え、塗料5を作製した。
<塗料6の作製>
脱イオン水29部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)13部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)8.1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)24部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)22部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2.8部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)1部、脱イオン水1.4部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)5.6部加え、塗料6を作製した。
<塗料7の作製>
脱イオン水27部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)13部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)8.8部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)36部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)11部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1.4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)1部、脱イオン水1.7部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)8.3部加え、塗料7を作製した。
<塗料8の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として疎水性のポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:デスモジュールN3300、バイエル社製)7.1部とメトキシプロピルアセテート1.8部を予め混合したものを加え、塗料8を作製した。
<塗料9の作製>
脱イオン水32.1部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)16部、カーボンブラック(商品名:FW−285(デグサ社製)10.1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)22.2部を加え、カーボンの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)19.6部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル2.5部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)1部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)3.4部加え、塗料9を作製した。
<塗料10の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)3部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)1.7部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水15.5部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)8.6部加え、塗料10を作製した。
<塗料11の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価128、Tg50℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2470、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルエマルション樹脂(OH価0、Tg66℃、樹脂固形分45%)(商品名:ジョンクリル538、ジョンソンポリマー株式会社製)36.8部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)12部加え、塗料11を作製した。
<塗料12の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価108、Tg28℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールA145、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)11.2部加え、塗料12を作製した。
<塗料13の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価73、Tg31℃、樹脂固形分35%)(商品名:AC2594、アルバーディンクボレー社製)47.6部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)7.6部加え、塗料13を作製した。
<塗料14の作製>
脱イオン水19部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)2.7部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)18.5部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)48.9部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル6.2部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水1.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)4.3部加え、塗料14を作製した。
<塗料15の作製>
脱イオン水29部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)13部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)7.2部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)12.2部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.4部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4.1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)1部、脱イオン水1.4部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)2.8部加え、塗料15を作製した。
<塗料16の作製>
脱イオン水20.2部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)2.5部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)9.6部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)56.7部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル7部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)2.2部加え、塗料16を作製した。
<塗料17の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3.4部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)66.5部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)6.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)15.3部加え、塗料17を作製した。
<塗料18の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルエマルション樹脂(OH価100、Tg50℃、樹脂固形分45%)(商品名:バーノックWE−306、大日本インキ化学工業株式会社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)10.4部加え、塗料18を作製した。
<比較塗料1の作製>
アクリルエマルション樹脂(OH価43、Tg70℃、樹脂固形分45%)(商品名:バーノックWE−304、大日本インキ化学工業株式会社製)38.9部に撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)34.3部、脱イオン水23.6部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.6部、ジメチルエタノールアミン0.1部を添加する。塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)4.7部加え、比較塗料1を作製した。
<比較塗料2の作製>
アクリルディスパージョン樹脂(OH価200、Tg10℃、樹脂固形分45%)(商品名:AC2730、アルバーディンクボレー社製)38.9部に撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)34.3部、脱イオン水23.6部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル1部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.6部、ジメチルエタノールアミン0.1部を添加する。塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)21.8部加え、比較塗料2を作製した。
<比較塗料3の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3.5部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.4部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)73.3部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながら、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水8部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)17部加え、比較塗料3を作製した。
<比較塗料4の作製>
脱イオン水22.5部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)2.3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、を加え、カーボンの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)65.1部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル8.3部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水2.1部を添加し、比較塗料4を作製した。
<比較塗料5の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3.8部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価200、Tg10℃、樹脂固形分45%)(商品名:AC2730、アルバーディンクボレー社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)20.8部加え、比較塗料5を作製した。
<比較塗料6の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)2.7部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルエマルション樹脂(OH価43、Tg70℃、樹脂固形分45%)(商品名:バーノックWE−304、大日本インキ化学工業株式会社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)4.5部加え、比較塗料6を作製した。
<比較塗料7の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルエマルション樹脂(OH価43、Tg70℃、樹脂固形分45%)(商品名:バーノックWE−304、大日本インキ化学工業株式会社製)36.8部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水7.9部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)13部加え、比較塗料7を作製した。
<比較塗料8の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価156、Tg10℃、樹脂固形分42%)(商品名:AC27401、アルバーディンクボレー社製)39.6部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルディスパージョン樹脂(OH価0、Tg80℃、樹脂固形分51%)(商品名:AS2606、アルバーディンクボレー社製)32.5部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)16.2部加え、比較塗料8を作製した。
<比較塗料9の作製>
脱イオン水8部に撹拌しながら高分子量ブロック共重合物からなる顔料分散剤(商品名:BYK−190、ビックケミー社製)5部、カーボンブラック(商品名:FW−285、デグサ社製)3部、破泡性高分子からなる消泡剤(商品名:BYK−011、ビックケミー社製)0.5部、アクリルディスパージョン樹脂(OH価82、Tg30℃、樹脂固形分45%)(商品名:バイヒドロールXP2469、バイエル社製)37部を加え、カーボンブラックの粒子径が10μmとなるまで撹拌する。
その後撹拌しながらアクリルエマルション樹脂(OH価35、Tg35℃、樹脂固形分45%)(商品名:バーノックWE−302、大日本インキ化学工業株式会社製)36.8部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、界面活性剤からなる表面調整剤(商品名:サーフィノール104BC、エアープロダクツ社製)1部、ポリウレタン樹脂系増粘剤(商品名:プライマルRM−8W、ロームアンドハース社製)0.8部、脱イオン水12.2部を添加する。
塗装前に硬化剤として水分散性ポリイソシアネート(樹脂固形分100%)(商品名:バイヒジュールVPLS2319、バイエル社製)7.9部加え、比較塗料9を作製した。
(実施例1)
次の様にして試験片の作製し、得られた塗料1の塗膜性能試験を行った。
1.遮光膜厚
無色透明のアクリル素材(商品名:コモグラスP、(株)クラレ社製、厚み2mm)の表面に、塗料1を1枚の板において乾燥膜厚が5μmから40μmへと徐々に厚くなるように勾配塗装した。塗膜裏面より発光強度4600ミリカンデラの白色LED光を照射し、光が認められない箇所の乾燥膜の膜厚を遮光膜厚とした。
2.付着性試験
「プラスチック素材」
・ABS樹脂;サイコラックEX−215(商品名)、ユーエムジー・エービーエス(株)社製
・アクリル樹脂;コモグラスP(商品名)、(株)クラレ社製
・ポリカーボネート樹脂;PC1600(商品名)、タキロン(株)社製
上記3種類のプラスチック素材(脱脂処理済み)に塗料1を乾燥膜厚20〜25μmとなるようにそれぞれエアースプレー塗装し、80℃の乾燥機にて30分間乾燥してプラスチック素材が異なる3種の試験片を作製した。
3種の試験片にカッターナイフを用いて縦横に各々1mm間隔で素材に達する11本線を引き、碁盤目が100個できるように切り込みを作製した。次いで、セロハン粘着テープをその碁盤目に密着させ、テープの一方の端を持ち上げて一気に上方に剥がし、塗膜が剥離せず残存した碁盤目数を数えた。残存した碁盤目とは、塗膜が50面積%以上付着しているものとした。
3.鉛筆硬度試験
上記2と同様にして作製した3種の試験片の塗膜に対して、芯先を平面にした鉛筆(商品名:uni、三菱鉛筆(株)社製)を45度の角度で押し当て、前方に押し付けた。5回の試験を実施し2回以上塗膜に傷が認められたとき、その硬度より1ランク軟らかい硬度の鉛筆で試験をする。傷つきが2回未満の鉛筆の硬度でもって塗膜の鉛筆硬度とした。
4.耐酸性試験
上記2と同様にして作製した3種の試験片を20℃の2N硫酸水溶液に8時間浸漬し、塗膜の外観を目視にて調べた。
5.耐アルカリ性試験
上記2と同様にして作製した3種の試験片を20℃の1N水酸化ナトリウム水溶液に8時間浸漬し、塗膜の外観を目視にて調べた。
以上の試験方法及び評価基準に基づき各試験片の塗膜性能評価を実施した。結果を表1に示す。
(実施例2〜12、参考例13及び実施例14〜18)
実施例1において、塗料を表1に記載のものに変更した以外は実施例1と同様にして塗膜を形成し、塗膜性能試験を行い、評価した。結果を表1に示す。
(比較例1〜9)
実施例1において、塗料を表2に記載のものに変更した以外は実施例1と同様にして塗膜を形成し、塗膜性能試験を行い、評価した。結果を表2に示す。
Figure 0004880413
Figure 0004880413
Figure 0004880413
1)添加した水系アクリル樹脂の水酸基価(mgKOH/g)を表す。表中の()内は塗料中の全アクリル樹脂の固形分を100重量部とした場合における添加した水系アクリル樹脂の固形分重量比を表す。
2)アクリル樹脂及び(III)成分の合計の樹脂固形分100重量部に対して添加した黒色顔料の重量部を表す。
本発明の水系塗料組成物は、各種プラスチック素材への付着性に優れ、かつ硬度及び耐薬品性等に優れた塗膜性能を与えるので、自動車内装用部品や家電製品等のプラスチック素材への塗装に有用である。また、該塗料に黒色顔料を添加して塗布、乾燥された塗膜は遮光性や隠蔽性に優れ、かつYAGレーザー光によって精度良くカットをすることができるため、車載用照光つまみ等の照光表示体に使用することができる。

Claims (3)

  1. (I)水酸基価80120mgKOH/gの水系アクリル樹脂、
    (II)水酸基価0〜mgKOH/gの水系アクリル樹脂、及び
    (III)ポリイソシアネート化合物
    を含有することを特徴とするプラスチック用水系塗料組成物。
  2. 前記(I)の水系アクリル樹脂と前記(II)の水系アクリル樹脂の割合が、(I)の水系アクリル樹脂/(II)の水系アクリル樹脂の固形分重量比で、90/10〜15/85の範囲である請求項1に記載のプラスチック用水系塗料組成物。
  3. 前記プラスチック用水系塗料組成物の樹脂固形分100重量部に対して、黒色顔料を5〜40重量部含有する請求項1又は2に記載のプラスチック用水系塗料組成物。
JP2006264777A 2006-09-28 2006-09-28 プラスチック用水系塗料組成物 Active JP4880413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006264777A JP4880413B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 プラスチック用水系塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006264777A JP4880413B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 プラスチック用水系塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008081650A JP2008081650A (ja) 2008-04-10
JP4880413B2 true JP4880413B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=39352826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006264777A Active JP4880413B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 プラスチック用水系塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4880413B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5447846B2 (ja) * 2010-03-29 2014-03-19 大日本塗料株式会社 水系コーティング組成物
JP6327485B2 (ja) * 2016-03-10 2018-05-23 東洋インキScホールディングス株式会社 化粧材用コート剤セット
JP6626995B1 (ja) * 2019-01-15 2019-12-25 日本ペイント・インダストリアルコ−ティングス株式会社 水性塗料組成物及び塗膜形成方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3103642A1 (de) * 1981-02-04 1982-08-12 Basf Farben + Fasern Ag, 2000 Hamburg Hitzehaertbare bindemittelmischung
JPH06287506A (ja) * 1993-02-08 1994-10-11 Hitachi Chem Co Ltd 水性被覆用樹脂組成物及び塗料
JP2784488B2 (ja) * 1993-09-24 1998-08-06 ジェイエスアール株式会社 水性塗料
JP2531124B2 (ja) * 1994-03-28 1996-09-04 日本油脂株式会社 樹脂水性分散体の製造方法
DE4424277A1 (de) * 1994-07-09 1996-01-11 Huels Chemische Werke Ag Einkomponentige wäßrige Beschichtungssysteme enthaltend eine reaktive Additiv-Komponente
US20030114578A1 (en) * 2000-02-28 2003-06-19 Christian Wamprecht Aqueous coating agents for baking enamels with a high solid content
JP3986042B2 (ja) * 2000-03-27 2007-10-03 神東塗料株式会社 水系塗料用樹脂組成物
JP2002105388A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Toray Ind Inc 塗料用樹脂組成物
JP4904624B2 (ja) * 2001-02-08 2012-03-28 東レ・ファインケミカル株式会社 塗料用組成物
JP2003206437A (ja) * 2002-01-16 2003-07-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 被覆用組成物および塗料
JP2006088025A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Kansai Paint Co Ltd 複層塗膜形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008081650A (ja) 2008-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3298891B2 (ja) 塗料組成物、塗料組成物の製造方法及び無機酸化物ゾルの分散体の製造方法
JP4465273B2 (ja) 被覆材料、その製造方法及びその使用
JP5657961B2 (ja) 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法
JP4440586B2 (ja) 水性塗料組成物及びそれを用いた塗装方法
WO2007064003A1 (ja) 単層膜およびこれからなる親水性材料
KR20060128743A (ko) 양이온 전착 도료 조성물용 뭉침 방지제 및 이를 함유하는도료 조성물
DE10154030A1 (de) Effektgeber, wässriger Beschichtungsstoff, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
JPWO2011099639A1 (ja) 水性着色塗料組成物
JP4880413B2 (ja) プラスチック用水系塗料組成物
JP5261902B2 (ja) 床用水性塗料および床塗工方法
JP5374014B2 (ja) 水性塗料組成物
JP2005200497A (ja) 水性硬化性組成物、前記水性硬化性組成物を含む塗料及び接着剤
JP2007224261A (ja) 床用水性塗料および床塗工方法
JP4197130B2 (ja) 乳化重合樹脂組成物
JP5220524B2 (ja) 電子機器外装用筺体およびその製造方法
KR940011197B1 (ko) 2성분계 폴리우레탄 도료
JP2006117797A (ja) 水性下塗り塗料組成物
JP2012057012A (ja) 共重合体、該共重合体を含有する水性塗料組成物及び複層塗膜形成方法
JP2005200644A (ja) 水分散型アクリル樹脂組成物
JP2007131761A (ja) 水性塗料組成物およびこれから得られる塗膜
JP2005213274A (ja) 水性塗料、該水性塗料の製造方法及び塗装方法
JPH05287223A (ja) カチオン電着塗料組成物
JP2007224312A (ja) 複合微粒子の製造方法
JP2011225744A (ja) 塗料組成物及び塗膜形成方法
JP2020033496A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20080307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4880413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3