JP4879764B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、アナログ入力電圧をデジタル値に変換する半導体装置に関する。
電荷再配分型のアナログ/デジタル(Analog to Digital)変換器が開発されている。一般的に、電荷再配分型のアナログ/デジタル変換器は、アナログ入力電圧に対応する電荷を蓄えるためのコンデンサを備える。たとえば、特許文献1には以下のようなアナログ/デジタル変換器が開示されている。すなわち、2n個の単位容量を使用して2の重み付けに基づく容量値を備えるように構成した複数の容量の一方の端子にチョッパ型比較器、他方の端子に逐次比較制御部で制御される切り替え回路を接続する。各容量にはまずアナログ入力信号に応じた電荷を充電し、次いで各容量に参照電圧信号を順次入力してアナログ入力信号をデジタル信号に変換する。そして、容量には参照電圧信号の1/2nの電圧の第2の参照電圧信号を出力する第2の参照電圧発生回路を接続し、参照電圧信号AVRによる変換後に第2の参照電圧信号に基づいて変換を行なう。
特開平5−160732号公報
ところで、半導体装置では、製造プロセスの簡易化を図るためにトランジスタと同じ構造を有するバラクタ容量が用いられる場合がある。バラクタ容量はMIM(Metal Insulator Metal)容量等と比べてバイアス依存性が大きい、すなわちバイアス電圧によって容量値が大きく変動する。このため、電荷再配分型のアナログ/デジタル変換器にバラクタ容量を用いると、バラクタ容量のバイアス依存性によってアナログ/デジタル変換の誤差が大きくなってしまう。
それゆえに、本発明の目的は、容量素子のバイアス依存性に起因するアナログ/デジタル変換の誤差を低減することが可能な半導体装置を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、要約すれば、参照電圧制御部は、アナログ入力電圧に基づいて、アナログ入力電圧のサンプリング時において第2の比較動作用のコンデンサに電荷を充電するための第2の参照電圧を決定する。
参照電圧生成部は、第1の参照電圧および第2の参照電圧を生成する。比較部は、アナログ入力電圧と第1の参照電圧および第2の参照電圧とを比較し、比較結果を表わす電圧を出力する。参照電圧制御部は、参照電圧生成部を制御して第1の参照電圧および第2の参照電圧を決定する。比較部は、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、電位判定回路とを含む。第1のコンデンサは、アナログ入力電圧のサンプリング時、アナログ入力電圧を受けてアナログ入力電圧に対応する電荷を充電する。第2のコンデンサは、第1端が第1のコンデンサの第1端に接続され、サンプリング時、第2の参照電圧を受けて第2の参照電圧に対応する電荷を充電する。電位判定回路は、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの接続点の電位に基づいてHレベルまたはLレベルの電圧を比較結果として出力する。参照電圧生成部は、サンプリング後の第1の比較動作時および第1の比較動作後の第2の比較動作時、第1のコンデンサの第2端へ第1の参照電圧を出力する。また、参照電圧生成部は、サンプリング時、第1の比較動作時および第2の比較動作時、第2のコンデンサの第2端へ第2の参照電圧を出力する。参照電圧制御部は、アナログ入力電圧に基づいて、参照電圧生成部を制御してサンプリング時における第2の参照電圧を決定する。また、参照電圧制御部は、第1の比較動作時、電位判定回路の出力電圧に基づいて、参照電圧生成部を制御して第1の参照電圧を決定する。また、参照電圧制御部は、第2の比較動作時、電位判定回路の出力電圧に基づいて、参照電圧生成部を制御して第2の参照電圧を決定する。
本発明によれば、アナログ入力電圧のサンプリング時における第1のコンデンサの単位容量値とアナログ入力電圧のサンプリング時における第2のコンデンサの単位容量値との差を小さくする。これにより、デジタル変換値の下位ビットの誤差を小さくすることができ、容量素子のバイアス依存性に起因するアナログ/デジタル変換の誤差を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201の構成およびその使用例を示す図である。
図1を参照して、光ディスク装置301は、半導体装置201と、ピックアップユニット202と、サーボモータ203とを備える。半導体装置201は、アナログ/デジタル変換装置101と、サーボモータ制御部151とを備える。
ピックアップユニット202は、装着された光ディスクの記録面にレーザ光を照射することにより、光ディスクDの記録面からデータを読み取るとともに、光ディスクDの記録面に対してデータを記録する。また、ピックアップユニット202は、自己の位置を表わすアナログ入力電圧Ainをアナログ/デジタル変換装置101へ出力する。
アナログ/デジタル変換装置101は、ピックアップユニット202から受けたアナログ入力電圧Ainをデジタル値に変換し、変換したデジタル値をサーボモータ制御部151へ出力する。
サーボモータ制御部151は、アナログ/デジタル変換装置101から受けたデジタル値に基づいて、サーボモータ203を制御してピックアップユニット202の位置を決定する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置101の構成を示す図である。
図2を参照して、アナログ/デジタル変換装置101は、電荷再配分型逐次比較アナログ/デジタルコンバータであり、参照電圧生成部1と、チョッパコンパレータ回路(比較部)3と、記憶部10と、参照電圧制御部21とを備える。参照電圧生成部1は、抵抗ラダー回路4と、参照電圧切り替え回路2とを含む。
参照電圧切り替え回路2は、スイッチSW2と、参照電圧Vhigh用の複数個のスイッチSWHと、参照電圧Vlow0用の複数個のスイッチSWLと、参照電圧Vlow1用の複数個のスイッチSWLとを含む。図2では、代表的に参照電圧Vhigh用のスイッチSWH1〜SWH3と、参照電圧Vlow0用のスイッチSWL1〜SWL3と、参照電圧Vlow1用のスイッチSWL11〜SWL13とを示す。
チョッパコンパレータ回路3は、スイッチSW1と、コンデンサC1〜C3と、電位判定回路9とを含む。電位判定回路9は、スイッチSW3と、インバータG1とを含む。
参照電圧制御部21は、参照電圧初期値制御部11と、参照電圧切り替え部6とを含む。参照電圧初期値制御部11は、Vlow初期値決定部5と、複数個のコンパレータとを含む。図2では、代表的にコンパレータ7および8を示し、以下これらについて説明を行なう。
抵抗ラダー回路4は、複数個の参照電圧を生成し、参照電圧切り替え回路2および参照電圧初期値制御部11へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から3個の電圧を選択し、それぞれ参照電圧(第1の参照電圧)Vhigh、参照電圧(第2の参照電圧)Vlow0および参照電圧(第3の参照電圧)Vlow1としてチョッパコンパレータ回路3へ出力する。
図3は、抵抗ラダー回路4および参照電圧切り替え回路2の構成を示す回路図である。
図3を参照して、抵抗ラダー回路4は、正電源である電源電圧VCCおよび接地電圧VSS間で直列に接続され、かつ行列状に配置される複数個の抵抗Rrefを含む。参照電圧切り替え回路2は、行列状に配置された抵抗Rrefに対応して配置される参照電圧Vhigh用のスイッチSWHと、参照電圧Vhigh用のスイッチSWHZと、抵抗Rrefの行列のたとえば2行目に対応して配置される参照電圧Vlow0用のスイッチSWLAと、抵抗Rrefの行列のたとえば3行目に対応して配置される参照電圧Vlow1用のスイッチSWLBとを含む。スイッチSWH、SWLAおよびSWLBは、各抵抗Rrefの間にそれぞれ接続される。
たとえば、丸印で囲んだスイッチSWHと、丸印で囲んだスイッチSWHZとがオン状態となり、かつ他のスイッチSWHおよびSWHZがオフ状態となることにより、参照電圧REFAが参照電圧Vhighとして出力される。
また、丸印で囲んだスイッチSWLAがオン状態となり、かつ他の参照電圧Vlow0用のスイッチSWLAがオフ状態となることにより、参照電圧REFBが参照電圧Vlow0として出力される。
また、丸印で囲んだスイッチSWLBがオン状態となり、他の参照電圧Vlow1用のスイッチSWLBがオフ状態となることにより、参照電圧REFCが参照電圧Vlow1として出力される。
また、コンパレータ7および8へそれぞれ出力される参照電圧REF1およびREF2は、図3に示すようにたとえば所定の抵抗Rref間の電圧が固定的に用いられる。
各スイッチSWHは、たとえばNチャネルMOSトランジスタまたはPチャネルMOSトランジスタである。この場合、複数個のスイッチSWHのうち、一方端の抵抗Rrefすなわち電源電圧VCCに接続される抵抗Rrefに接続されるスイッチSWHまたは一方端の抵抗Rrefから連続する複数個の抵抗Rrefに接続される複数個のスイッチSWHは、PチャネルMOSトランジスタである。そして、他のスイッチSWHはNチャネルMOSトランジスタである。このように、MOSトランジスタに印加される電圧値に応じてMOSトランジスタの種類を選択する構成により、各MOSトランジスタのオン抵抗を小さくすることができ、コンデンサC1〜C3に対する充放電のスピードを速くすることができる。
なお、各スイッチSWHは、トランスミッションゲート、すなわちNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタを組み合わせた構成であってもよい。この場合、複数個のスイッチSWHのうち、一方端の抵抗Rrefすなわち電源電圧VCCに接続される抵抗Rrefに接続されるスイッチSWHまたは一方端の抵抗Rrefから連続する複数個の抵抗Rrefに接続される複数個のスイッチSWHは、NチャネルMOSトランジスタと比べてPチャネルMOSトランジスタのサイズの方が大きい。また、他のスイッチSWHはPチャネルMOSトランジスタと比べてNチャネルMOSトランジスタのサイズの方が大きい。この場合も、各MOSトランジスタのオン抵抗を小さくすることができ、コンデンサC1〜C3に対する充放電のスピードを速くすることができる。
スイッチSWLも同様にMOSトランジスタで構成し、MOSトランジスタに印加される電圧値に応じてMOSトランジスタの種類またはサイズを選択する構成により、各MOSトランジスタのオン抵抗を小さくすることができ、コンデンサC1〜C3に対する充放電のスピードを速くすることができる。
再び図2を参照して、チョッパコンパレータ回路3は、アナログ入力電圧Ainと参照電圧Vhigh、参照電圧Vlow0または参照電圧Vlow1とを比較し、比較結果を表わす電圧を出力する。より詳細には、スイッチSW1の第1端にアナログ入力電圧Ainが供給される。スイッチSW2の第1端に参照電圧Vhighが供給される。コンデンサC1〜C3の第1端と、インバータG1の入力と、スイッチSW3の第1端とが接続される。コンデンサC2の第2端およびコンデンサC3の第2端に参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1がそれぞれ供給される。スイッチSW3の第2端とインバータG1の出力とが接続される。スイッチSW1の第2端と、スイッチSW2の第2端と、コンデンサC1の第2端とが接続される。
電位判定回路9は、コンデンサC1〜C3の第1端の接続点aにおける電位に基づいてHレベルまたはLレベルの電圧を比較結果として記憶部10および参照電圧切り替え部6へ出力する。このHレベルまたはLレベルの電圧が、アナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の1ビットに相当する。
ここで、コンデンサC1はアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の上位ビットを決定するためのものである。また、コンデンサC2およびC3はアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の下位ビットを決定するためのものである。デジタル変換値の下位ビットがNビット(Nは1以上の自然数)である場合、コンデンサC2およびC3の容量はコンデンサC1の1/2Nに設定される。
記憶部10は、チョッパコンパレータ回路3から受けたデータすなわち電位判定回路9の出力電圧をたとえば10ビット分記憶する。また、記憶部10は、10ビットの記憶データをアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値として外部へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、Vlow初期値決定部5から受けた制御信号REFSW2に基づいて、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1としてサンプリング時に出力する参照電圧を選択する。
参照電圧切り替え回路2は、スイッチSW2およびスイッチSWHのオン状態およびオフ状態を切り替えることにより、サンプリング後に行われる上位ビット決定時(第1の比較動作時)および上位ビット決定後に行われる下位ビット決定時(第2の比較動作時)、コンデンサC1の第2端へ参照電圧Vhighを出力する。また、参照電圧切り替え回路2は、スイッチSWLのオン状態およびオフ状態を切り替えることにより、サンプリング時、上位ビット決定時および下位ビット決定時、コンデンサC2の第2端へ参照電圧Vlow0を出力し、かつコンデンサC3の第2端へ参照電圧Vlow1を出力する。
参照電圧制御部21は、参照電圧切り替え回路2を制御して、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhigh、参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1を決定する。
より詳細には、コンパレータ7は、アナログ入力電圧Vinと参照電圧REF1とを比較し、比較結果を表わす電圧をVlow初期値決定部5へ出力する。コンパレータ8は、アナログ入力電圧Vinと参照電圧REF2とを比較し、比較結果を表わす電圧をVlow初期値決定部5へ出力する。Vlow初期値決定部5は、サンプリング時、コンパレータ7および8の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1を選択する。そして、Vlow初期値決定部5は、選択した参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1を表わす制御信号REFSW2を参照電圧切り替え回路2へ出力する。
参照電圧切り替え部6は、上位ビット決定時、電位判定回路9の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhighを選択する。そして、参照電圧切り替え部6は、選択した参照電圧Vhighを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。上位ビット決定時、参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1はサンプリング時の電圧値が維持される。
参照電圧切り替え部6は、下位ビット決定時、電位判定回路9の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0または参照電圧Vlow1の選択を行なう。そして、参照電圧切り替え部6は、選択した参照電圧Vlow0または参照電圧Vlow1を表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。すなわち、下位ビット決定時は、参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1のいずれか一方が電位判定回路9の出力電圧に基づいて変更され、他方はサンプリング時の電圧値が維持される。また、下位ビット決定時、参照電圧Vhighは上位ビット比較時の電圧値が維持される。
参照電圧切り替え回路2は、サンプリング時、制御信号REFSW2が表わす参照電圧を選択して参照電圧Vlow0およびVlow1としてコンデンサC2およびC3の第2端へ出力する。また、参照電圧切り替え回路2は、上位ビット決定時、制御信号REFSW1が表わす参照電圧を選択して参照電圧VhighとしてコンデンサC1の第2端へ出力する。また、参照電圧切り替え回路2は、下位ビット決定時、制御信号REFSW1が表わす参照電圧を選択して参照電圧Vlow0またはVlow1としてコンデンサC2およびC3の第2端へ出力する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置101がアナログ入力電圧Ainをデジタル値に変換する際の動作について詳細に説明する。なお、スイッチSW1〜SW3のオン状態およびオフ状態の切り替え制御は、参照電圧切り替え回路2およびチョッパコンパレータ回路3が行なう構成であってもよいし、参照電圧制御部21が行なう構成であってもよい。
まず、アナログ/デジタル変換装置101はサンプリングモードに遷移し、スイッチSW1およびSW3がオン状態となり、スイッチSW2がオフ状態となる。そうすると、外部からのアナログ入力電圧Ainに対応する電荷がコンデンサC1に充電される。すなわち、アナログ入力電圧Ainがサンプリングされる。また、接続点aの電位がインバータG1の閾値電圧となる。
また、参照電圧初期値制御部11は、アナログ入力電圧Ainに基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0の初期値および参照電圧Vlow1の初期値を選択し、選択した参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1を表わす制御信号REFSW2を参照電圧切り替え回路2へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、制御信号REFSW2に対応する参照電圧を参照電圧Vlow0およびVlow1としてそれぞれコンデンサC2の第2端およびコンデンサC3の第2端へ出力する。そうすると、コンデンサC2およびC3に参照電圧Vlow0およびVlow1に対応する電荷がそれぞれ充電される。
また、参照電圧初期値制御部11は、アナログ入力電圧Ainに基づいて、参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1のいずれを用いて下位ビット決定を行なうかを決定し、参照電圧切り替え部6へ通知する。
次に、アナログ/デジタル変換装置101は上位ビット比較モードに遷移し、スイッチSW1およびSW3がオフ状態となり、スイッチSW2がオン状態となる。また、参照電圧切り替え部6は、参照電圧Vhighの初期値を表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。参照電圧切り替え回路2は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を参照電圧VhighとしてスイッチSW2の第1端へ出力する。
ここで、スイッチSW3がオフ状態であるため、接続点aはハイインピーダンスであり、サンプリング時に充電されたコンデンサC1〜C3の電荷は保存される。また、参照電圧Vlow0および参照電圧Vlow1はサンプリング時と同じであり、かつスイッチSW1はオフ状態であることから、接続点aの電位は参照電圧Vhighに応じて変化することになる。たとえば、サンプリングされたアナログ入力電圧Ainよりも参照電圧Vhighの方が小さい場合には、接続点aの電位はサンプリング時と比べて小さくなる。そうすると、インバータG1が認識する接続点aの電位はLレベルとなり、インバータG1はHレベルの電圧を出力する。一方、サンプリングされたアナログ入力電圧Ainよりも参照電圧Vhighの方が大きい場合には、接続点aの電位はサンプリング時と比べて大きくなる。そうすると、インバータG1が認識する接続点aの電位はHレベルとなり、インバータG1はLレベルの電圧を出力する。
記憶部10は、インバータG1の出力電圧をデジタル変換値の最上位ビットのデータとして記憶する。
また、参照電圧切り替え部6は、インバータG1の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhighを選択し、選択した参照電圧Vhighを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧VhighとしてスイッチSW2の第1端へ出力する。
そうすると、接続点aの電位は新たな参照電圧Vhighに応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を新たに出力する。
記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧をデジタル変換値の最上位ビットから2ビット目のデータとして記憶する。このように、記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧を前回保存したビットの次の下位ビットとして記憶する。
アナログ/デジタル変換装置101は、上位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されるまで以上の動作を繰り返す。
上位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されると、アナログ/デジタル変換装置101は下位ビット比較モードに遷移する。ここで、参照電圧切り替え回路2は、上位ビット比較モードにおける最終的な参照電圧Vhighを維持する。
また、ここでは、サンプリングモードにおいて参照電圧初期値制御部11から参照電圧Vlow0を用いて下位ビット決定を行なうことが通知されたと仮定して説明する。すなわち、参照電圧切り替え部6は、サンプリングモードにおいて設定した参照電圧Vlow1の初期値を維持し、参照電圧Vlow0を電位判定回路9の出力電圧に基づいて変更する。
参照電圧切り替え部6は、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0を選択し、選択した参照電圧Vlow0を表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧Vlow0としてコンデンサC2の第2端へ出力する。
そうすると、サンプリングモードにおける参照電圧Vhighと同様の理由により、接続点aの電位は新たな参照電圧Vlow0に応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を出力する。
ここで、前述のように下位ビット比較モードにおいて決定されるデジタル変換値の下位ビットがNビットである場合、コンデンサC2およびC3の容量はコンデンサC1の1/2Nに設定される。たとえば、下位ビット比較モードの対象が3ビットである場合には、コンデンサC1とコンデンサC2およびC3との面積比を8:1とすることにより、コンデンサC2およびC3の容量はコンデンサC1の1/8に設定される。
この場合、上位ビット比較モードにおける参照電圧Vhighの変動に対する接続点aの電位変動をΔVとすると、下位ビット比較モードにおける参照電圧Vlowの変動に対する接続点aの電位変動はΔV/8となる。
このような構成により、上位ビット比較モードにおける参照電圧と共通の参照電圧を用いながら上位ビット比較モードと比べて接続点aの電位を細かく変化させることができ、デジタル変換値の下位ビットを決定することができる。すなわち、抵抗ラダー回路4および参照電圧切り替え回路2の構成の簡易化を図ることができる。
記憶部10は、インバータG1の出力電圧を下位ビット比較モードの対象であるビットの最上位ビットのデータとして記憶する。
また、参照電圧切り替え部6は、インバータG1の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlow0を新たに選択し、選択した参照電圧Vlow0を表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路2へ出力する。
参照電圧切り替え回路2は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧Vlow0としてコンデンサC2の第2端へ出力する。
そうすると、接続点aの電位は新たな参照電圧Vlow0に応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を新たに出力する。
記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧を前回保存したビットの次の下位ビットとして記憶する。
アナログ/デジタル変換装置101は、下位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されるまで以上の動作を繰り返す。
下位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されると、アナログ/デジタル変換装置101はアナログ入力電圧Ainのデジタル値への変換動作を完了する。
図4(a)は、Nwellバラクタ容量であるコンデンサの構成を概略的に示す図である。図4(b)は、Nwellバラクタ容量のバイアス電圧対容量特性を示すグラフ図である。図5は、Nwellバラクタ容量の断面図である。
Nwellバラクタ容量は、図5に示す断面構造を有する。すなわち、P型基板においてN型分離層NISOと、P型拡散層PWおよびp+と、N型拡散層NWと、STI分離層STIと、N型拡散層NWおよびn+と、酸化膜OXと、ゲートPOと、メタル配線M1と、コバルトシリコン(CoSi)とが形成される。
図4(b)を参照して、Nwellバラクタ容量は、ゲート電圧Vgateすなわちバイアス電圧によって容量値が大きく変動する。
図6(a)は、コンデンサC1〜C3の構成を概略的に示す図である。図6(b)は、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対容量特性を示すグラフ図である。
前述のように、Nwellバラクタ容量単体ではバイアス依存性が大きいため、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201では、Nwellバラクタ容量を抱き合わせた構成、すなわちNwellバラクタCAおよびCBの極性が異なる電極同士を接続したものをコンデンサC1〜C3として用いる。
図6(b)を参照して、グラフCAおよびCBは、それぞれNwellバラクタCAおよびCBのバイアス電圧対容量特性を示す。コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対容量特性は、グラフCCで示される特性となる。
図7は、Pwellバラクタ容量の断面図である。
アナログ/デジタル変換装置101は、Nwellバラクタ容量の代わりにPwellバラクタ容量を用いる構成であってもよい。Pwellバラクタ容量は、図7に示す断面構造を有する。すなわち、P型基板においてN型分離層NISOと、P型拡散層PWおよびp+と、N型拡散層NWと、STI分離層STIと、N型拡散層NWおよびn+と、酸化膜OXと、ゲートPOと、メタル配線M1と、コバルトシリコン(CoSi)とが形成される。
図8は、キャパドープの断面図である。
アナログ/デジタル変換装置101は、Nwellバラクタ容量の代わりにキャパドープを用いる構成であってもよい。キャパドープは、図8に示す断面構造を有する。すなわち、P型基板においてN型分離層NISOと、P型拡散層PWおよびp+と、N型拡散層NWと、STI分離層STIと、N型拡散層NWおよびn+と、酸化膜OXと、ゲートPOと、メタル配線M1と、コバルトシリコン(CoSi)と、キャパドープ拡散層KDとが形成される。
図9は、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性の一例を示すグラフ図である。図9において、Vrtはアナログ入力電圧Ainの範囲の上限値であり、Vrbはアナログ入力電圧Ainの範囲の下限値である。ここでは、サンプリング時の参照電圧Vlow0およびVlow1が電源電圧VCCの1/2であると仮定して説明する。また、単位容量とは、コンデンサの所定面積たとえば1マイクロ平方メートルあたりの容量値である。
以下、下位ビット比較モードの対象が2ビットであると仮定して説明する。すなわち、コンデンサC1とコンデンサC2およびC3との面積比を4:1とすることにより、コンデンサC2およびC3の容量はコンデンサC1の1/4に設定される。
図9を参照して、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性のグラフは、0バイアス付近すなわちVCC/2付近で盛り上がった形となる。
ここで、参照電圧Vlow0およびVlow1の初期値が固定値である、すなわち参照電圧制御部21がアナログ入力電圧Ainに関係なく参照電圧Vlow0およびVlow1の初期値を決定する構成であると仮定する。この場合、コンデンサC2およびC3は、アナログ入力電圧Ainに関係なく固定の単位容量値を有する。これに対してコンデンサC1は、アナログ入力電圧Ainに応じて単位容量値が変わる。
図9より、コンデンサC2およびC3の単位容量値は6.76f(フェムト)Fとなる。一方、アナログ入力電圧AinがVrtまたはVrbの場合、コンデンサC1の単位容量値は5.61fFとなる。
このように、充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2およびC3との単位容量値が異なることから、コンデンサC1の電荷量Q1とコンデンサC2の電荷量Q2およびコンデンサC3の電荷量Q3との比は、Q1:Q2,Q3=5.61×4:6.76=4:1.2となる。したがって、デジタル変換値の1ビットに対して0.2ビットの誤差が生じることになる。これは、コンデンサの容量値が1.2になることと同じである。
図10は、参照電圧Vlow0およびVlow1の初期値が固定値であると仮定した場合においてデジタル変換誤差が生じる様子を示す図である。図10において、縦方向はアナログ入力電圧Ainをデジタル値に変換する際の閾値電圧を表わし、横方向は時間を表わす。Kは上位ビット比較モード終了時におけるデジタル変換結果である。すなわち、上位ビット比較モード終了時においてアナログ電圧AinがKで示す範囲に存在することが検出されている。範囲Kは、k1〜k4の4段階に分割され、1段階がデジタル変換値の1ビットに相当する。
図10を参照して、以下、上位ビット比較モード終了時における参照電圧Vhigh、Vlow0およびVlow1で決まる閾値電圧がk4であると仮定して説明する。
下位ビット比較モードにおいて、まず、アナログ/デジタル変換装置101は、下位ビット比較モードの対象ビットである2ビットのうちの上位ビットを決定するために、閾値電圧が範囲Kの中心のk2になるように参照電圧Vlow0またはVlow1を変更する。
しかしながら、前述した充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2およびC3の単位容量値との相違により、閾値電圧はmになってしまう。すなわち、実際の閾値電圧は、理想的な閾値電圧に対して0.4ビットのデジタル変換誤差を生じてしまう。
次に、アナログ/デジタル変換装置101は、下位ビット比較モードの対象ビットである2ビットのうちの下位ビットを決定するために、閾値電圧がk3またはk1になるように参照電圧Vlow0またはVlow1を変更する。すなわち、アナログ/デジタル変換装置101は、アナログ入力電圧Ainが閾値電圧mより大きい場合には閾値電圧がk3になるように参照電圧Vlow0またはVlow1を変更する。一方、アナログ/デジタル変換装置101は、アナログ入力電圧Ainが閾値電圧mより小さい場合には閾値電圧がk1になるように参照電圧Vlow0またはVlow1を変更する。
しかしながら、前述した充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2およびC3の単位容量値との相違により、閾値電圧はn1またはn3になってしまう。すなわち、0.2ビット分または0.6ビット分のデジタル変換誤差が生じてしまう。
特に、電圧k0から電圧k1までの範囲に相当するデジタル変換値は前述した単位容量値の相違によって0.4ビット分の幅しか有しないことから、たとえばアナログ入力電圧Vinを徐々に大きくしてデジタル変換値を得る試験を行なった場合、電圧k0から電圧k1までの範囲に相当するデジタル変換値が得られない可能性が高くなってしまう。
図11は、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性と参照電圧Vlow0およびVlow1との関係を示すグラフ図である。
図11を参照して、Vlow初期値決定部5は、アナログ入力電圧Ainの範囲を3つの電圧範囲B1〜B3に分割し、各領域においてコンデンサC1〜C3がとる容量値の範囲の中間に対応する電圧値を参照電圧Vlowとする。より詳細には、Vlow初期値決定部5は、電圧範囲B2においてコンデンサC1〜C3がとる容量値の範囲bの中間に対応する電圧値を参照電圧Vlow0とする。また、Vlow初期値決定部5は、電圧範囲B1およびB3においてコンデンサC1〜C3がとる容量値の範囲aの中間に対応する電圧値を参照電圧Vlow1とする。
Vlow初期値決定部5は、アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B2にある場合には、参照電圧Vlow0を用いて下位ビット決定を行なうことを決定する。これにより、充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2の単位容量値との差は最大でb/2となる。
また、Vlow初期値決定部5は、アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B1またはB3にある場合には、参照電圧Vlow1を用いて下位ビット決定を行なうことを決定する。これにより、充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC3の単位容量値との差は最大でa/2となる。
ここで、参照電圧Vlow0およびVlow1の初期値が固定値であると仮定した場合、充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2およびC3の単位容量値との差は最大でa+bとなる。これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置101では、充電時のコンデンサC1の単位容量値と充電時のコンデンサC2およびC3の単位容量値との差を最大でa/2またはb/2に抑えることができる。
具体的な数値をあげて説明する。図11より、アナログ入力電圧AinがVrtまたはVrbの場合、コンデンサC1〜C3の単位容量値は5.61fFである。また、電圧範囲B2の端におけるコンデンサC1〜C3の単位容量値は5.99fFである。
アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B2にある場合には、コンデンサC1の電荷量Q1とコンデンサC2の電荷量Q2との比は、以下のようになる。すなわち、アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B2の下限値である場合には、Q1:Q2=5.99×4:6.375=4:1.064となる。また、アナログ入力電圧AinがVCC/2である場合には、Q1:Q2=6.76×4:6.375=4:0.943となる。したがって、デジタル変換値の誤差を−0.057ビット〜+0.064ビットに抑えることができる。
また、アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B1またはB3にある場合には、コンデンサC1の電荷量Q1とコンデンサC3の電荷量Q3との比は、以下のようになる。すなわち、アナログ入力電圧Ainが電圧範囲B1またはB3の下限値である場合には、Q1:Q3=5.61×4:5.8=4:1.034となる。また、アナログ入力電圧AinがVCC/2である場合には、Q1:Q3=5.99×4:5.8=4:0.968となる。したがって、デジタル変換値の誤差を−0.032ビット〜+0.034ビットに抑えることができる。
なお、上記の各数値はあくまで例示であって、電圧範囲B1〜B3および参照電圧Vlowの電圧値を最適化することにより、デジタル変換誤差をさらに小さくすることが可能である。
図12は、参照電圧Vlow0の設定方法の変形例を示すグラフ図である。
図12を参照して、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性のグラフは0バイアスを中心として対称な形状になる。したがって、図11に示した参照電圧Vlow0に対応するグラフ上の点と対称な点に対応する参照電圧を参照電圧Vlow0としてもよい。これは、参照電圧Vlow1についても同様である。
図13(a)は、抵抗ラダー回路4の一部の構成を示す回路図である。図13(b)は、抵抗ラダー回路4の一部の構成を示す断面図である。
図13を参照して、抵抗Rref間は多層配線化される。すなわち、複数層に抵抗Rref間を接続するメタル配線MLが設けられる。また、各配線層のメタル配線MLはスルーホールTHを介して接続する。このような構成により、抵抗Rref間の配線抵抗を小さくすることができる。
さらに、抵抗Rrefの行列におけるある行の最後の抵抗Rrefと次の行の抵抗Rrefとの間の配線部分である折り返し配線部D2は、他の抵抗Rref間の配線部分である配線部D1と比べて配線長が長くなる。このため、配線部D2は、配線部D1と比べて配線層の数を多くする。このような構成により、配線部D2の抵抗値と配線部D1の抵抗値とを等しくすることができる。そして、アナログ/デジタル変換装置101のアナログ入力電圧対デジタル変換値特性の直線性を向上させることができる。
図14は、抵抗ラダー回路4における抵抗Rrefの配置を示す図である。
図14を参照して、抵抗Rrefの形状は長方形である。また、抵抗ラダー回路4は、複数個のダミー抵抗DRを含む。ダミー抵抗DRは、抵抗Rrefと同じ種類の抵抗である。そして、ダミー抵抗DRは、図14に示すようにたとえば縦方向に配置された各抵抗Rrefの配置間隔と同じ間隔で、かつ各抵抗Rrefの両側に、各抵抗Rrefに対して平行に配置される。このような構成により、半導体装置201の製造工程における抵抗ラダー回路4の仕上がりを均等にすることができる。
ところで、電荷再配分型のアナログ/デジタル変換器にバラクタ容量を用いると、バラクタ容量のバイアス依存性によってアナログ/デジタル変換の誤差が大きくなってしまう。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201では、参照電圧初期値制御部11は、アナログ入力電圧Ainのサンプリング時、アナログ入力電圧Ainに基づいて、下位ビット決定用のコンデンサC2およびC3に電荷を充電するための参照電圧を決定する。このような構成により、アナログ入力電圧Ainのサンプリング時におけるコンデンサC1の単位容量値とアナログ入力電圧Ainのサンプリング時におけるコンデンサC2およびC3の単位容量値との差を小さくすることができ、デジタル変換値の下位ビットの誤差を小さくすることができる。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201では、容量素子のバイアス依存性に起因するアナログ/デジタル変換の誤差を低減することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置と比べて参照電圧Vlowを1種類としたアナログ/デジタル変換装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置と同様である。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置102の構成を示す図である。
図15を参照して、アナログ/デジタル変換装置102は、電荷再配分型逐次比較アナログ/デジタルコンバータであり、参照電圧生成部31と、チョッパコンパレータ回路(比較部)33と、記憶部10と、参照電圧制御部41とを備える。参照電圧生成部31は、抵抗ラダー回路4と、参照電圧切り替え回路32とを含む。
参照電圧切り替え回路32は、スイッチSW2と、参照電圧Vhigh用の複数個のスイッチSWHと、参照電圧Vlow用の複数個のスイッチSWLとを含む。図15では、代表的に参照電圧Vhigh用のスイッチSWH1〜SWH3と、参照電圧Vlow用のスイッチSWL1〜SWL3とを示す。
チョッパコンパレータ回路33は、スイッチSW1と、コンデンサC1およびC2と、電位判定回路9とを含む。電位判定回路9は、スイッチSW3と、インバータG1とを含む。
参照電圧制御部41は、参照電圧初期値制御部11と、参照電圧切り替え部6とを含む。参照電圧初期値制御部11は、Vlow初期値決定部5と、複数個のコンパレータとを含む。図15では、代表的にコンパレータ7および8を示し、以下これらについて説明を行なう。
抵抗ラダー回路4は、複数個の参照電圧を生成し、参照電圧切り替え回路32および参照電圧初期値制御部11へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から2個の電圧を選択し、それぞれ参照電圧(第1の参照電圧)Vhighおよび参照電圧(第2の参照電圧)Vlowとしてチョッパコンパレータ回路33へ出力する。
チョッパコンパレータ回路33は、アナログ入力電圧Ainと参照電圧Vhighおよび参照電圧Vlowとを比較し、比較結果を表わす電圧を出力する。より詳細には、スイッチSW1の第1端にアナログ入力電圧Ainが供給される。スイッチSW2の第1端に参照電圧Vhighが供給される。コンデンサC1およびC2の第1端と、インバータG1の入力と、スイッチSW3の第1端とが接続される。コンデンサC2の第2端に参照電圧Vlowが供給される。スイッチSW3の第2端とインバータG1の出力とが接続される。スイッチSW1の第2端と、スイッチSW2の第2端と、コンデンサC1の第2端とが接続される。
電位判定回路9は、コンデンサC1およびC2の第1端の接続点aにおける電位に基づいてHレベルまたはLレベルの電圧を比較結果として記憶部10および参照電圧切り替え部6へ出力する。このHレベルまたはLレベルの電圧が、アナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の1ビットに相当する。
ここで、コンデンサC1はアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の上位ビットを決定するためのものである。また、コンデンサC2はアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値の下位ビットを決定するためのものである。デジタル変換値の下位ビットがNビット(Nは1以上の自然数)である場合、コンデンサC2の容量はコンデンサC1の1/2Nに設定される。
記憶部10は、チョッパコンパレータ回路33から受けたデータすなわち電位判定回路9の出力電圧をたとえば10ビット分記憶する。また、記憶部10は、10ビットの記憶データをアナログ入力電圧Ainのデジタル変換値として外部へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、Vlow初期値決定部5から受けた制御信号REFSW2に基づいて、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowとしてサンプリング時に出力する参照電圧を選択する。
参照電圧切り替え回路32は、スイッチSW2およびスイッチSWHのオン状態およびオフ状態を切り替えることにより、サンプリング後に行われる上位ビット決定時(第1の比較動作時)および上位ビット決定後に行われる下位ビット決定時(第2の比較動作時)、コンデンサC1の第2端へ参照電圧Vhighを出力する。また、参照電圧切り替え回路32は、スイッチSWLのオン状態およびオフ状態を切り替えることにより、サンプリング時、上位ビット決定時および下位ビット決定時、コンデンサC2の第2端へ参照電圧Vlowを出力する。
参照電圧制御部41は、参照電圧切り替え回路32を制御して、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhighおよび参照電圧Vlowを決定する。
より詳細には、コンパレータ7は、アナログ入力電圧Vinと参照電圧REF1とを比較し、比較結果を表わす電圧をVlow初期値決定部5へ出力する。コンパレータ8は、アナログ入力電圧Vinと参照電圧REF2とを比較し、比較結果を表わす電圧をVlow初期値決定部5へ出力する。Vlow初期値決定部5は、サンプリング時、コンパレータ7および8の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowを選択する。そして、Vlow初期値決定部5は、選択した参照電圧Vlowを表わす制御信号REFSW2を参照電圧切り替え回路32へ出力する。
参照電圧切り替え部6は、上位ビット決定時、電位判定回路9の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhighを選択する。そして、参照電圧切り替え部6は、選択した参照電圧Vhighを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。上位ビット決定時、参照電圧Vlowはサンプリング時の電圧値が維持される。
参照電圧切り替え部6は、下位ビット決定時、電位判定回路9の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowの選択を行なう。そして、参照電圧切り替え部6は、選択した参照電圧Vlowを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。また、下位ビット決定時、参照電圧Vhighは上位ビット比較時の電圧値が維持される。
参照電圧切り替え回路32は、サンプリング時、制御信号REFSW2が表わす参照電圧を選択して参照電圧VlowとしてコンデンサC2の第2端へ出力する。また、参照電圧切り替え回路32は、上位ビット決定時、制御信号REFSW1が表わす参照電圧を選択して参照電圧VhighとしてコンデンサC1の第2端へ出力する。また、参照電圧切り替え回路32は、下位ビット決定時、制御信号REFSW1が表わす参照電圧を選択して参照電圧VlowとしてコンデンサC2の第2端へ出力する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置102がアナログ入力電圧Ainをデジタル値に変換する際の動作について詳細に説明する。なお、スイッチSW1〜SW3のオン状態およびオフ状態の切り替え制御は、参照電圧切り替え回路32およびチョッパコンパレータ回路3が行なう構成であってもよいし、参照電圧制御部41が行なう構成であってもよい。
まず、アナログ/デジタル変換装置102はサンプリングモードに遷移し、スイッチSW1およびSW3がオン状態となり、スイッチSW2がオフ状態となる。そうすると、外部からのアナログ入力電圧Ainに対応する電荷がコンデンサC1に充電される。すなわち、アナログ入力電圧Ainがサンプリングされる。また、接続点aの電位がインバータG1の閾値電圧となる。
また、参照電圧初期値制御部11は、アナログ入力電圧Ainに基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowの初期値を選択し、選択した参照電圧Vlowを表わす制御信号REFSW2を参照電圧切り替え回路32へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、制御信号REFSW2に対応する参照電圧を参照電圧VlowとしてコンデンサC2の第2端へ出力する。そうすると、コンデンサC2に参照電圧Vlowに対応する電荷が充電される。
次に、アナログ/デジタル変換装置102は上位ビット比較モードに遷移し、スイッチSW1およびSW3がオフ状態となり、スイッチSW2がオン状態となる。また、参照電圧切り替え部6は、参照電圧Vhighの初期値を表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。参照電圧切り替え回路32は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を参照電圧VhighとしてスイッチSW2の第1端へ出力する。
ここで、スイッチSW3がオフ状態であるため、接続点aはハイインピーダンスであり、サンプリング時に充電されたコンデンサC1およびC2の電荷は保存される。また、参照電圧Vlowはサンプリング時と同じであり、かつスイッチSW1はオフ状態であることから、接続点aの電位は参照電圧Vhighに応じて変化することになる。たとえば、サンプリングされたアナログ入力電圧Ainよりも参照電圧Vhighの方が小さい場合には、接続点aの電位はサンプリング時と比べて小さくなる。そうすると、インバータG1が認識する接続点aの電位はLレベルとなり、インバータG1はHレベルの電圧を出力する。一方、サンプリングされたアナログ入力電圧Ainよりも参照電圧Vhighの方が大きい場合には、接続点aの電位はサンプリング時と比べて大きくなる。そうすると、インバータG1が認識する接続点aの電位はHレベルとなり、インバータG1はLレベルの電圧を出力する。
記憶部10は、インバータG1の出力電圧をデジタル変換値の最上位ビットのデータとして記憶する。
また、参照電圧切り替え部6は、インバータG1の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vhighを選択し、選択した参照電圧Vhighを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧VhighとしてスイッチSW2の第1端へ出力する。
そうすると、接続点aの電位は新たな参照電圧Vhighに応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を新たに出力する。
記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧をデジタル変換値の最上位ビットから2ビット目のデータとして記憶する。このように、記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧を前回保存したビットの次の下位ビットとして記憶する。
アナログ/デジタル変換装置102は、上位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されるまで以上の動作を繰り返す。
上位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されると、アナログ/デジタル変換装置102は下位ビット比較モードに遷移する。ここで、参照電圧切り替え回路32は、上位ビット比較モードにおける最終的な参照電圧Vhighを維持する。
参照電圧切り替え部6は、参照電圧Vlowを電位判定回路9の出力電圧に基づいて変更する。
参照電圧切り替え部6は、抵抗ラダー回路4からの複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowを選択し、選択した参照電圧Vlowを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧VlowとしてコンデンサC2の第2端へ出力する。
そうすると、接続点aの電位は新たな参照電圧Vlowに応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を出力する。
ここで、前述のように下位ビット比較モードにおいて決定されるデジタル変換値の下位ビットがNビットである場合、コンデンサC2の容量はコンデンサC1の1/2Nに設定される。たとえば、下位ビット比較モードの対象が3ビットである場合には、コンデンサC1とコンデンサC2との面積比を8:1とすることにより、コンデンサC2の容量はコンデンサC1の1/8に設定される。
この場合、上位ビット比較モードにおける参照電圧Vhighの変動に対する接続点aの電位変動をΔVとすると、下位ビット比較モードにおける参照電圧Vlowの変動に対する接続点aの電位変動はΔV/8となる。
このような構成により、上位ビット比較モードにおける参照電圧と共通の参照電圧を用いながら上位ビット比較モードと比べて接続点aの電位を細かく変化させることができ、デジタル変換値の下位ビットを決定することができる。すなわち、抵抗ラダー回路4および参照電圧切り替え回路32の構成の簡易化を図ることができる。
記憶部10は、インバータG1の出力電圧を下位ビット比較モードの対象であるビットの最上位ビットのデータとして記憶する。
また、参照電圧切り替え部6は、インバータG1の出力電圧に基づいて、抵抗ラダー回路4から受けた複数個の参照電圧の中から参照電圧Vlowを新たに選択し、選択した参照電圧Vlowを表わす制御信号REFSW1を参照電圧切り替え回路32へ出力する。
参照電圧切り替え回路32は、制御信号REFSW1に対応する参照電圧を新たに参照電圧VlowとしてコンデンサC2の第2端へ出力する。
そうすると、接続点aの電位は新たな参照電圧Vlowに応じて変化し、インバータG1はHレベルまたはLレベルの電圧を新たに出力する。
記憶部10は、インバータG1の新たな出力電圧を前回保存したビットの次の下位ビットとして記憶する。
アナログ/デジタル変換装置102は、下位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されるまで以上の動作を繰り返す。
下位ビット比較モードの対象であるすべてのビットが記憶部10に保存されると、アナログ/デジタル変換装置102はアナログ入力電圧Ainのデジタル値への変換動作を完了する。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る半導体装置201と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置では、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201と同様に、容量素子のバイアス依存性に起因するアナログ/デジタル変換の誤差を低減することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置では、参照電圧Vlowを1種類とする構成により、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201と比べて、コンデンサC3および参照電圧Vlow1用のスイッチが不要となるため、回路構成の簡易化を図ることができる。また、アナログ/デジタル変換処理の簡易化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置201の構成およびその使用例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置101の構成を示す図である。 抵抗ラダー回路4および参照電圧切り替え回路2の構成を示す回路図である。 (a)は、Nwellバラクタ容量であるコンデンサの構成を概略的に示す図である。(b)は、Nwellバラクタ容量のバイアス電圧対容量特性を示すグラフ図である。 Nwellバラクタ容量の断面図である。 (a)は、コンデンサC1〜C3の構成を概略的に示す図である。(b)は、コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対容量特性を示すグラフ図である。 Pwellバラクタ容量の断面図である。 キャパドープの断面図である。 コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性の一例を示すグラフ図である。 参照電圧Vlow0およびVlow1の初期値が固定値であると仮定した場合においてデジタル変換誤差が生じる様子を示す図である。 コンデンサC1〜C3のバイアス電圧対単位容量特性と参照電圧Vlow0およびVlow1との関係を示すグラフ図である。 参照電圧Vlow0の設定方法の変形例を示すグラフ図である。 (a)は、抵抗ラダー回路4の一部の構成を示す回路図である。(b)は、抵抗ラダー回路4の一部の構成を示す断面図である。 抵抗ラダー回路4における抵抗Rrefの配置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアナログ/デジタル変換装置102の構成を示す図である。
符号の説明
1,31 参照電圧生成部、2,32 参照電圧切り替え回路、3,33 チョッパコンパレータ回路(比較部)、4 抵抗ラダー回路、5 Vlow初期値決定部、6 参照電圧切り替え部、7,8 コンパレータ、9 電位判定回路、10 記憶部、11 参照電圧初期値制御部、21,41 参照電圧制御部、101,102 アナログ/デジタル変換装置、151 サーボモータ制御部、201 半導体装置、202 ピックアップユニット、203 サーボモータ、301 光ディスク装置、SW1〜SW3,SWH,SWH1〜SWH3,SWL,SWL1〜SWL3,SWL11〜SWL13 スイッチ、C1〜C3 コンデンサ、CA,CB Nwellバラクタ、G1 インバータ、Rref 抵抗、NISO N型分離層、PW,p+ P型拡散層、STI STI分離層、NW,n+ N型拡散層、OX 酸化膜、PO ゲート、KD キャパドープ拡散層、M1,ML メタル配線、TH スルーホール、DR ダミー抵抗。

Claims (5)

  1. 第1の参照電圧および第2の参照電圧を生成する参照電圧生成部と、
    アナログ入力電圧と前記第1の参照電圧および前記第2の参照電圧とを比較し、比較結果を表わす電圧を出力する比較部と、
    前記参照電圧生成部を制御して前記第1の参照電圧および前記第2の参照電圧を決定する参照電圧制御部とを備え、
    前記比較部は、
    前記アナログ入力電圧のサンプリング時、前記アナログ入力電圧を受けて前記アナログ入力電圧に対応する電荷を充電する第1のコンデンサと、
    第1端が前記第1のコンデンサの第1端に接続され、前記サンプリング時、前記第2の参照電圧を受けて前記第2の参照電圧に対応する電荷を充電する第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサの接続点の電位に基づいてHレベルまたはLレベルの電圧を前記比較結果として出力する電位判定回路とを含み、
    前記参照電圧生成部は、前記サンプリング後の第1の比較動作時および前記第1の比較動作後の第2の比較動作時、前記第1のコンデンサの第2端へ前記第1の参照電圧を出力し、かつ前記サンプリング時、前記第1の比較動作時および前記第2の比較動作時、前記第2のコンデンサの第2端へ前記第2の参照電圧を出力し、
    前記参照電圧制御部は、前記アナログ入力電圧に基づいて、前記参照電圧生成部を制御して前記サンプリング時における前記第2の参照電圧を決定し、
    かつ前記第1の比較動作時、前記電位判定回路の出力電圧に基づいて、前記参照電圧生成部を制御して前記第1の参照電圧を決定し、
    かつ前記第2の比較動作時、前記電位判定回路の出力電圧に基づいて、前記参照電圧生成部を制御して前記第2の参照電圧を決定する半導体装置。
  2. 前記参照電圧生成部は、さらに、第3の参照電圧を生成し、
    前記比較部は、アナログ入力電圧と前記第1の参照電圧、前記第2の参照電圧および前記第3の参照電圧とを比較し、比較結果を表わす電圧を出力し、
    前記参照電圧制御部は、さらに、前記参照電圧生成部を制御して前記第3の参照電圧を決定し、
    前記比較部は、さらに、第1端が前記第1のコンデンサの第1端に接続され、前記サンプリング時、前記第3の参照電圧を受けて前記第3の参照電圧に対応する電荷を充電する第3のコンデンサを含み、
    前記電位判定回路は、前記第1のコンデンサ、前記第2のコンデンサおよび前記第3のコンデンサの接続点の電位に基づいてHレベルまたはLレベルの電圧を前記比較結果として出力し、
    前記参照電圧生成部は、さらに、前記サンプリング時、前記第1の比較動作時および前記第2の比較動作時、前記第3のコンデンサの第2端へ前記第3の参照電圧を出力し、
    前記参照電圧制御部は、前記アナログ入力電圧に基づいて、前記参照電圧生成部を制御して前記サンプリング時における前記第2の参照電圧および前記第3の参照電圧を決定し、
    かつ前記アナログ入力電圧に基づいて、前記第2の参照電圧および前記第3の参照電圧のいずれを前記第2の比較動作時に前記電位判定回路の出力電圧に基づいて変更するかを決定する請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサは、バラクタ容量である請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサの各々は、
    正電極および負電極を有する第1のバラクタ容量と、
    正電極が前記第1のバラクタ容量の負電極に接続され、負電極が前記第1のバラクタ容量の正電極に接続される第2のバラクタ容量とを含む請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記参照電圧生成部は、
    直列接続され、一方端の抵抗が第1の電圧に接続され、他方端の抵抗が前記第1の電圧より小さい第2の電圧に接続された複数個の抵抗と、
    前記各抵抗の間にそれぞれ接続される複数個のスイッチとを含み、
    前記複数個のスイッチのうち、前記一方端の抵抗に接続される前記スイッチまたは前記一方端の抵抗から連続する複数個の抵抗に接続される複数個の前記スイッチは、PチャネルMOSトランジスタであるか、あるいは、PチャネルMOSトランジスタおよびNチャネルMOSトランジスタを含みかつNチャネルMOSトランジスタと比べてPチャネルMOSトランジスタのサイズの方が大きく、
    他の前記スイッチは、NチャネルMOSトランジスタであるか、あるいは、PチャネルMOSトランジスタおよびNチャネルMOSトランジスタを含みかつPチャネルMOSトランジスタと比べてNチャネルMOSトランジスタのサイズの方が大きい請求項1記載の半導体装置。
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